JP3861214B2 - 建築用開閉体の駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビル・マンション等の建造物開口部に取り付けられる建築用開閉体の駆動装置に係り、特に開閉体が重量の軽い布製で構成された防煙スクリーンの駆動装置の技術分野に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の防煙スクリーンは煙感知器からの信号及び手動操作により、モータなしの手動開閉機のブレーキが解放され、布製の防煙スクリーンの下端に取り付けられる座板の重量で自重降下するように構成されていた。また、スクリーンの巻き上げは手動操作箱に設けられたワイヤを操作者が引くことで行われる手動巻上式が主に採用されていた。一方、巻き上げ時の煩雑さを解消するため、モータ付の電動開閉機を用いてスクリーンの巻き上げを行う電動巻上式の防煙スクリーンもあった。この電動巻上式の防煙スクリーンは、停電時でもスクリーンが降下するようにするため、スクリーンの降下は開閉機のブレーキ開放による自重降下で行い、スクリーンの巻き上げは開閉機のモータ駆動により行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところでこの電動巻上式の防煙スクリーンの開閉機はモータが内蔵されているため、増速起動トルク(スクリーンを自重降下させるため必要なトルク)が大きく設定されてしまい、重量の軽い布製のスクリーンの場合には大量の補助ウエイトを設ける必要があった。しかし、従来この補助ウエイトはスクリーンの下端に設けた座板部分に取り付けており、開口幅の寸法で決定させる防煙スクリーンのW寸法が小さい場合には、十分に補助ウエイトを取り付けることができず、スクリーンを自重降下させるためのトルクを発生させることができないことがあり、施工することができない現場が発生してしまっていた。さらに、防煙スクリーンを床面まで降下させるタイプ(いわゆる布製防火防煙シャッター)のものでは、座板部に大量の補助ウエイトを取り付けている関係から、スクリーンの降下中に座板が障害物と接触した場合には障害物に大きな衝撃を与える恐れがあった。本発明は、上記の不具合を解決するために創作されたものであって、電動巻上式の防煙スクリーンでありながら補助ウエイトを必要とせず、W寸法の小さい現場についても取り付け可能であり、また障害物と接触した場合にも大きな衝撃を与えることのない防煙スクリーンを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明が採用した技術手段は、開口部の少なくとも一部を閉鎖する開閉体と、開口部上方に設けられ前記開閉体を巻き取る巻き取りシャフトと、煙感知器からの信号又は手動操作により内蔵されたブレーキを解放可能とした非モータ型の手動開閉機と、モータ内蔵型の電動開閉機とで構成し、前記巻き取りシャフトと手動開閉機の出力軸を伝達手段により連動連結すると共に、手動開閉機の入力軸と電動開閉機の出力軸をクラッチ手段と伝達手段を介して連動連結させ、開閉体の降下は、前記クラッチ手段を解除状態にして、煙感知器からの信号又は手動操作により手動開閉機のブレーキを解放して自重降下させることで行い、一方、開閉体の上昇は、前記クラッチを接続状態にして、前記電動開閉機の駆動により行うように構成したことを特徴としたものである。そしてこのようにしたことで、開閉体を上昇させる場合には電動開閉機の駆動力を利用でき、一方開閉体の降下の場合には、電動開閉機との連結が解除されて手動開閉機のみの連結となる。よって自重降下時には、電動開閉機の大きな増速起動トルクは作用せず、重量の軽い布製の開閉体であっても補助ウエイトを使用することなく良好に開閉体の自重降下を行うことが可能である。また、開閉体のW寸法が小さい現場においても施工することが可能となる。尚、開閉体のW寸法が極端に小さい場合には少量の補助ウエイトを使用する場合がある。
【0005】
また、このものにおいて、前記手動開閉機のブレーキは、制動状態において、前記開閉体の降下方向の回転のみを規制する構成としたことを特徴としたものである。そしてこのようにしたことで、電動開閉機の駆動で開閉体を上昇させる場合には、手動開閉機のブレーキを解放状態に維持しておく必要がない。このようなブレーキを用いない場合には、ブレーキが制動状態にある時は電動開閉機を駆動することができないため、電動開閉機の駆動で開閉体を上昇しているときだけ手動開閉機のブレーキを解放させておく専用の装置を設けたり、またそのための特別な制御を行う必要があり、駆動装置自体が複雑になったり製品のコストアップにつながることになる。しかし上記ブレーキを用いた場合には手動開閉機のブレーキが制動状態であっても開閉体の上昇方向の回転が可能なため、開閉体の上昇時にブレーキを解放しておく専用の装置や制御も必要ないため好適である。
【0006】
さらに、このものにおいて、前記手動開閉機にリミットスイッチを接続すると共に、該リミットスイッチの上限検知に基づいて電動開閉機の上昇駆動を停止するように構成したことを特徴としたものである。そしてこのようにしたことで、開閉体の下降時には、クラッチにより電動開閉機と手動開閉機の縁を切るにもかかわらず開閉体の上限停止位置が狂うことがなく、本発明を実施する上で好適である。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る防煙スクリーン装置の正面図、図2は同側面図であって、図面において1は本発明の開閉体に相当するスクリーンであって、スクリーン1は不燃性の布で構成されており、その下端にはスクリーン1の重量よりも十分な重さを持った座板1aが取り付けられている。スクリーン1の上端は開口部上方の天井部2に架設される巻き取りシャフト3に固定されており、後述する本発明の駆動装置4による巻き取りシャフト2の正逆回転によりスクリーン1が繰り出し、巻き取られ開口部を開閉するように構成されている。尚、本実施の形態の防煙スクリーン装置は火災発生時に煙が天井を這って拡散していくのを防止するために設けられており、その最大繰り出し位置が天井部2から50cm〜100cm程度に設定されている。
【0008】
5は防煙スクリーン装置のガイドレールであって、ガイドレール5は基端部がマグサ6の直上に形成したガイドレール収納部2aに揺動自在に枢支されていて、横方向に倒伏する収納姿勢から、スクリーン1の繰り出しに連繋して先端側が下方に向けて次第に揺動垂下し直立状態となる垂直姿勢へと変姿するよう構成されているが、この構成はたとえば実公平3−14202号公報、実公平3−25808号公報においてすでに公知となったものを採用しているのでその詳細については省略する。
【0009】
図3は本発明の駆動装置4であって、駆動装置4は主に手動開閉機7と電動開閉機8とで構成されている。手動開閉機7はモータを搭載しておらず、減速機71とブレーキ72及び調速機73からなり、一方、電動開閉機8は減速機81、モータ82及びブレーキ83から構成されている。手動開閉機7はモータを搭載していないため、該手動開閉機7の出力軸74を回転させるためのトルク(増速起動トルク)はモータを搭載している電動開閉機8の増速起動トルクに比べて十分小さいトルクに設定されている。手動開閉機7の出力軸74には第一スプロケット74aが設けられ、一方、巻き取りシャフト3の一端には同様に第二スプロケット3aが取り付けられていて、両スプロケット間3a、74aには本発明の伝達手段であるチェーン9が巻回されており、手動開閉機7の出力軸74と巻き取りシャフト3とが連動連結されている。
【0010】
手動開閉機7の出力軸74にはリミットスイッチ10が連動連結されていて、巻き取りシャフト3がスクリーン1の上限停止位置まで回転したことを検知できるようになっており、検知した場合には内蔵されたb接点スイッチをきりかえる構成となっている。尚、このリミットスイッチ10は後述する電動開閉機8の制御盤84と電気的に接続されている。手動開閉機7の出力軸74は減速機71、ブレーキ72及び調速機73を介して出力軸74とは反対方向に突出する入力軸75と連動連結されている。手動開閉機7のブレーキ72はラチェット方式のブレーキであり、図4に示すように、ブレーキ72の制動状態において、係止爪72aの先端が弾機72bにより常に歯車72c側へ付勢されており、スクリーンが下降する方向(図の矢印A)の回転は、歯車凹部72dに係止爪72aの先端が係止しているしているため規制されるが、スクリーン1を上昇させる方向(図の矢印B)の回転については、歯車凸部72eが係止爪72aの先端を弾機72bによる付勢力に抗して乗り越えるため回転が許容される。また図の点線で示す係止爪72aの退避姿勢ではブレーキ72は解放状態なり、スクリーン1を上昇又は降下させる両方向の回転について許容する構成となっている。
【0011】
手動開閉機7の入力軸75には、本発明のクラッチ手段に相当する電磁クラッチ11を介して第三スプロケット75aが連動連結されており、電磁クラッチ11の接続状態では入力軸75の回転が第三スプロケット75aに伝達するが、電磁クラッチ11の解除状態では入力軸75と第三スプロケット75aとの縁が切れて、入力軸75の回転が第三スプロケット75aに伝達されなくなる(同様に第三スプロケット75aの回転も入力軸75に伝達されなくなる)。さて、図3に示すように、手動開閉機7の第三スプロケット75aとブレーキ72の間には上方に向けて延出する取付片76が設けられており、該取付片76の上部には電動開閉機8が手動開閉機7とは反対側(図3において取付片76に対して左側)に片持ち状態で固定されている。尚、本実施の形態では図3に示すように電動開閉機8は取付片76に対して左側に固定されているが、取付片76に対して右側に固定して手動開閉機7と電動開閉機8が並列上に配置される構成にしても良い。
【0012】
85は電動開閉機8の出力軸であって、出力軸85は減速機81を介してモータ82及びブレーキ83に連動連結しており、モータ82の駆動により出力軸85が回転する構成となっている。また電動開閉機8の出力軸85には第四スプロケット85aが固定されており、第三スプロケット75aと第四スプロケット85a間には伝達手段であるチェーン12が巻回されており、電動開閉機8の出力軸85と手動開閉機7の入力軸75とが前述の電磁クラッチ11を介して連動連結されている。また84は電動開閉機の駆動を制御する制御盤である。
【0013】
13は手動開閉機7のブレーキ72を解放する自動閉鎖装置であって、自動閉鎖装置13は手動開閉機7の取付面77に固定されており、作動すると図4の点線に示すようにブレーキ72の係止爪72aの先端がピン72fを中心として歯車72c側から退避させた位置に回転させように構成されている。また14は防煙スクリーン装置の近傍の壁面に取り付けられる操作箱であって、操作箱14から伸びたワイヤ14aが自動閉鎖装置13に連結されていて、操作箱14内に設けた解放ボタン14bを押してワイヤ14aが引っ張られる若しくは緩められることで自動閉鎖装置13が作動し、ブレーキ72が解放する構成となっている。ちなみに解放したブレーキ72の復帰は、解放ボタン14bを操作することにより突出する復帰バー14cを作動前の位置に戻すことにより完了する。
【0014】
さらに操作箱14は電動開閉機8の制御盤84に電気的に接続しており、操作箱14内に設けた上昇スイッチ14d及び停止スイッチ14eを押すことにより電動開閉機8を上昇駆動又はその上昇駆動を停止させる構成となっている。前述のとおり制御盤84には手動開閉機7の出力軸74に連動連結したリミットスイッチ10が電気的に接続されており、該リミットスイッチ10がスクリーン1の上限停止位置を検知している場合には、前記上昇スイッチ14dの操作をした場合でも電動開閉機8の上昇駆動は行われないようになっている。
【0015】
また、自動閉鎖装置13は連動制御器15と電気的に接続されており、連動制御器15は煙感知器16からの検知信号に基づいて連動制御器15が内蔵するバッテリ電源を自動閉鎖装置13へ供給する構成となっている。自動閉鎖装置13は連動制御器15からの電源の供給を受けると、自動閉鎖装置13に内蔵される図示しないソレノイドが作動すると共に、その作動に基づいてブレーキ72の係止爪72aが退避位置に回転して、ブレーキ72が解放されるようになっている。
【0016】
前記電磁クラッチ11は、電動開閉機8の制御盤84と電気的に接続されており、スクリーン1の停止状態(スクリーン1の上下限位置による停止及び中間部分での停止を含む)と後述するスクリーン1の自重降下中は制御盤84からの作動信号は入力されず解除状態となっており、一方、操作箱14の上昇スイッチ14dを押すと制御盤84から作動信号が送られ電磁クラッチ11が接続状態となると共に、電動開閉機8に対して上昇駆動の作動信号を送り、電動開閉機8のモータ82が回転を始め、スクリーン1を上昇させる方向に出力軸85が回転を開始する構成となっている。
【0017】
本実施の形態である防煙スクリーン装置の動きについて説明する。通常時、スクリーン1は巻き取りシャフト3に巻回されており天井部2に収納されている。この状態から操作箱14の解放ボタン14bを押す若しくは煙感知器16からの信号を受けた連動制御器15からの電源供給により自動閉鎖装置13が作動し、手動開閉機7のブレーキ72が解放されることになる。ブレーキ72が解放されると手動開閉機7の出力軸74は回転可能となり、スクリーン1の下端に設けた座板1aの重量で発生するトルクによりスクリーン1は下降を開始することになる。このとき電磁クラッチ11は制御盤84からの作動信号を受けていないため解除状態となっており、電動開閉機8の出力軸85と手動開閉機7の入力軸75とは縁が切れている状態になっている。よってスクリーン1を下降させるために必要なトルク、すなわち巻き取りシャフト3を回転させるために必要なトルクは、手動開閉機7の増速起動トルクのみとなる。モータを内蔵しない手動開閉機7は、モータ内蔵の電動開閉機8に比べて増速起動トルクが十分小さく設定されている。このためスクリーン1の下端に設けた座板1aの重量のみで手動開閉機7の増速起動トルクに打ち勝つことができ、スクリーン1が自重降下をすることになる。尚、手動開閉機7には調速機73が設けられているため、自重降下によるスクリーン1の降下速度が必要以上に速くなることはないように構成されている。
【0018】
次にスクリーン1の上昇(巻き上げ)について説明する。まず、操作箱14の解放ボタン14bを押してスクリーン1が自重降下した場合には、手動開閉機7のブレーキ72が開放状態となっている。このため復帰レバー14cをもとの位置に戻すことにより引っ張られていたワイヤ14aが元に戻りブレーキ72が復帰する。尚、連動制御器15からの電源供給によりスクリーン1が自重降下した場合には、連動制御器15からの電源供給が途絶えると自動的に手動開閉機7のブレーキ72が復帰するようになっている。そして操作箱14の上昇スイッチ14dを押すと、電動開閉機8の制御盤84から電磁クラッチ11に作動信号が送られて解除状態から接続状態となると共に、電動開閉機8に対して上昇駆動の信号を送ってモータ82が駆動し、電動開閉機8の出力軸85がスクリーン1を上昇させる方向に回転を開始する。
【0019】
ここで電磁クラッチ11が作動して接続状態になっているので、電動開閉機8の出力軸85の回転力が手動開閉機7の入力軸75に伝達されることになり、これにより手動開閉機7の出力軸74が回転することによりスクリーン1が上昇することになる。ここで手動開閉機7のブレーキ72はラチェット式のブレーキであるため、ブレーキ72が制動状態にあるにもかかわらスクリーン1を上昇させる方向の回転については、その回転を許容することとなる。よってブレーキ72が制動状態であっても電動開閉機8によるスクリーン1の巻き上げが可能である。そしてさらにスクリーン1が上昇してスクリーン1の上限停止位置に達すると、リミットスイッチ10により電動開閉機8のモータ82の上昇駆動が停止させることになるが、本実施の形態ではリミットスイッチ10が手動開閉機7の出力軸74と連動連結される構成になっているため、スクリーン1の自重降下時のように電磁クラッチ11が解除状態となって手動開閉機7が電動開閉機8と無関係に回転したとしてもスクリーン1の上限停止位置は狂うことがなく、本発明を実施する上で好適である。
【0020】
本発明の実施形態では、手動開閉機7のブレーキ72はラチェット式のブレーキを用いていて、ブレーキ72の制動状態であってもスクリーン1の上昇方向の回転は許容するようにしていたが、このラチェット式のブレーキの代わりに、ブレーキの制動状態において両方向の回転を規制するディスクブレーキ等を用いてもよい。この場合には、スクリーン1の巻上げ時に手動開閉機7のブレーキ72を解放状態とするため、例えば電動開閉機8の制御盤85と自動閉鎖装置13を電気的に接続して、モータ82が上昇駆動する場合には、自動閉鎖装置13に作動信号を送ってブレーキ72を解放状態となるように構成するようにしても良い。また本実施の形態では、電動開閉機8を上限停止位置で駆動停止させるため、手動開閉機7の出力軸74と連結したリミットスイッチ10と電動開閉機8の制御盤84を電気的に接続していたが、これに限定されることなく、例えばマグサ部6付近に検知スイッチを設けて、スクリーン1が上限位置に達したときに座板1aと当接してするようにして、スクリーン1の上限位置を直接検知する構成にしてもよい。さらに本実施の形態では開口部の上部にのみを閉鎖する防煙スクリーン装置であったが、これに限定することなく床面までスクリーンが降下する、いわゆる布製の防火・防煙シャッターであっても本発明の実施を妨げるものではない。
【0021】
本発明は以上にように構成されており、スクリーンの降下は手動開閉機のブレーキを解放して座板の重量で降下させる自重降下で行い、一方、スクリーンの巻上げは電動開閉機のモータの駆動により行うことができる。ここでスクリーンの巻き上げ時以外の場合では、電磁クラッチは作動せず解除状態となっており、電動開閉機と手動開閉機の連結は解除されている。このためスクリーンを自重降下させる(巻き取りシャフトを回転させる)ためのトルクは手動開閉機の増速起動トルクのみとなる。手動開閉機はモータを搭載しておらず、モータを搭載した電動開閉機に比べて増速起動トルクが低く設定されており、本実施の形態のように布製のスクリーンであっても座板の重量で発生する小さなトルクで自重降下を行うことができる。本発明はスクリーンの巻上げは電動で行うことができるものでありながら、スクリーンの降下時には増速起動トルクが電動開閉機のそれよりも十分低く設定されるので、スクリーンの自重降下をさせるために座板に補助ウエイトを設ける必要がなくなる。また防煙スクリーンのW寸法の小さな場合あっても補助ウエイトを設けないか又は少量の使用のみでよいため、このような現場であっても、従来のように十分な補助ウエイトを座板に設けることができず施工できないといった不具合が発生することはない。さらに座板に大量の補助ウエイトを設けていないため、スクリーン降下時に座板が障害物に当接しても大きな衝撃を与えることがなく好適である。
【0022】
また、本実施例では手動開閉機のブレーキをラチェット式としていて、ブレーキの制動状態においてスクリーンの上昇する方向には回転を許容する構成であるため、電動開閉機でスクリーンを上昇させるときに手動開閉機のブレーキを解放状態にする必要はない。よってスクリーンの上昇時に手動開閉機のブレーキを解放する制御やそのための装置を設ける必要がなく製品のコストアップを抑えることができる。さらに、電動開閉機は手動開閉機の出力軸と連動連結したリミットスイッチの上限検知に基づいて、モータの駆動を停止する構成にしたため、電磁クラッチが解除状態のときに手動開閉機の出力軸が回転しても、スクリーンの上限停止位置が狂うことない。
【図面の簡単な説明】
【図1】防煙スクリーン装置の正面図
【図2】同側面図
【図3】駆動装置を示す正面図
【図4】ブレーキの制動状態及び解放状態を示す図
【図5】要部正面図
【図6】同側面図
【図7】駆動装置の連結状態を示す簡略図
【符号の説明】
1 スクリーン
1a 座板
2 天井部
2a ガイドレール収納部
3 巻き取りシャフト
3a 第二スプロケット
4 駆動装置
5 ガイドレール
6 マグサ
7 手動開閉機
71 減速機
72 ブレーキ
72a 係止爪
72b 弾機
72c 歯車
72d 凹部
72e 凸部
72f ピン
73 調速機
74 出力軸
74a 第一スプロケット
75 入力軸
75a 第三スプロケット
76 取付片
77 取付面
8 電動開閉機
81 減速機
82 モータ
83 ブレーキ
84 制御盤
85 出力軸
85a 第四スプロケット
9 チェーン
10 リミットスイッチ
11 電磁クラッチ
12 チェーン
13 自動閉鎖装置
14 操作箱
14a ワイヤ
14b 解放ボタン
14c 復帰レバー
14d 上昇スイッチ
14e 停止スイッチ
15 連動制御器
16 煙感知器

Claims (3)

  1. 開口部の少なくとも一部を閉鎖する開閉体と、開口部上方に設けられ前記開閉体を巻き取る巻き取りシャフトと、煙感知器からの信号又は手動操作により内蔵されたブレーキを解放可能とした非モータ型の手動開閉機と、モータ内蔵型の電動開閉機とで構成し、
    前記巻き取りシャフトと手動開閉機の出力軸を伝達手段により連動連結すると共に、手動開閉機の入力軸と電動開閉機の出力軸をクラッチ手段と伝達手段を介して連動連結させ、
    開閉体の降下は、前記クラッチ手段を解除状態にして、煙感知器からの信号又は手動操作により手動開閉機のブレーキを解放して自重降下させることで行い、一方、開閉体の上昇は、前記クラッチを接続状態にして、前記電動開閉機の駆動により行うように構成したことを特徴とする建築用開閉体の駆動装置。
  2. 請求項1において、前記手動開閉機のブレーキは制動状態において、前記開閉体の降下方向の回転のみを規制する構成としたことを特徴とする建築用開閉体の駆動装置。
  3. 請求項1又は2において、前記手動開閉機にリミットスイッチを接続すると共に、該リミットスイッチの上限検知に基づいて電動開閉機の上昇駆動を停止するように構成したことを特徴とする建築用開閉体の駆動装置。
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