JP2003106075A - 建築用開閉体の駆動装置 - Google Patents

建築用開閉体の駆動装置

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JP2003106075A JP2001297652A JP2001297652A JP2003106075A JP 2003106075 A JP2003106075 A JP 2003106075A JP 2001297652 A JP2001297652 A JP 2001297652A JP 2001297652 A JP2001297652 A JP 2001297652A JP 2003106075 A JP2003106075 A JP 2003106075A
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Wataru Nakatsuka
亙 中塚
Takanobu Kuribayashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電動巻上式の防煙スクリーンでありながら、補
助ウエイトを必要とせず、W寸法の小さい現場について
も取り付け可能であり、また障害物と接触した場合にも
大きな衝撃を与えることのない防煙スクリーンを提供す
ることを目的とする。 【解決手段】開口部を閉鎖するスクリーン1と、スクリ
ーン1を巻き取る巻取シャフト3と、非モータ型の手動
開閉機7と、モータ内蔵型の電動開閉機8からなり、巻
取シャフト3と手動開閉機7の出力軸74をチェーン9
で連動連結し、手動開閉機7の入力軸75と電動開閉機
8の出力軸85をクラッチ11とチェーン12を介して
連動連結し、スクリーン1の降下はクラッチ11を解除
状態とし、スクリーン1の上昇はクラッチ11を接続状
態とするように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビル・マンション
等の建造物開口部に取り付けられる建築用開閉体の駆動
装置に係り、特に開閉体が重量の軽い布製で構成された
防煙スクリーンの駆動装置の技術分野に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の防煙スクリーンは煙感知
器からの信号及び手動操作により、モータなしの手動開
閉機のブレーキが解放され、布製の防煙スクリーンの下
端に取り付けられる座板の重量で自重降下するように構
成されていた。また、スクリーンの巻き上げは手動操作
箱に設けられたワイヤを操作者が引くことで行われる手
動巻上式が主に採用されていた。一方、巻き上げ時の煩
雑さを解消するため、モータ付の電動開閉機を用いてス
クリーンの巻き上げを行う電動巻上式の防煙スクリーン
もあった。この電動巻上式の防煙スクリーンは、停電時
でもスクリーンが降下するようにするため、スクリーン
の降下は開閉機のブレーキ開放による自重降下で行い、
スクリーンの巻き上げは開閉機のモータ駆動により行わ
れていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの電動巻上
式の防煙スクリーンの開閉機はモータが内蔵されている
ため、増速起動トルク(スクリーンを自重降下させるた
め必要なトルク)が大きく設定されてしまい、重量の軽
い布製のスクリーンの場合には大量の補助ウエイトを設
ける必要があった。しかし、従来この補助ウエイトはス
クリーンの下端に設けた座板部分に取り付けており、開
口幅の寸法で決定させる防煙スクリーンのW寸法が小さ
い場合には、十分に補助ウエイトを取り付けることがで
きず、スクリーンを自重降下させるためのトルクを発生
させることができないことがあり、施工することができ
ない現場が発生してしまっていた。さらに、防煙スクリ
ーンを床面まで降下させるタイプ(いわゆる布製防火防
煙シャッター)のものでは、座板部に大量の補助ウエイ
トを取り付けている関係から、スクリーンの降下中に座
板が障害物と接触した場合には障害物に大きな衝撃を与
える恐れがあった。本発明は、上記の不具合を解決する
ために創作されたものであって、電動巻上式の防煙スク
リーンでありながら補助ウエイトを必要とせず、W寸法
の小さい現場についても取り付け可能であり、また障害
物と接触した場合にも大きな衝撃を与えることのない防
煙スクリーンを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が採用した技術手段は、開口部の少なくとも一
部を閉鎖する開閉体と、開口部上方に設けられ前記開閉
体を巻き取る巻き取りシャフトと、煙感知器からの信号
又は手動操作により内蔵されたブレーキを解放可能とし
た非モータ型の手動開閉機と、モータ内蔵型の電動開閉
機とで構成し、前記巻き取りシャフトと手動開閉機の出
力軸を伝達手段により連動連結すると共に、手動開閉機
の入力軸と電動開閉機の出力軸をクラッチ手段と伝達手
段を介して連動連結させ、開閉体の降下は、前記クラッ
チ手段を解除状態にして、煙感知器からの信号又は手動
操作により手動開閉機のブレーキを解放して自重降下さ
せることで行い、一方、開閉体の上昇は、前記クラッチ
を接続状態にして、前記電動開閉機の駆動により行うよ
うに構成したことを特徴としたものである。そしてこの
ようにしたことで、開閉体を上昇させる場合には電動開
閉機の駆動力を利用でき、一方開閉体の降下の場合に
は、電動開閉機との連結が解除されて手動開閉機のみの
連結となる。よって自重降下時には、電動開閉機の大き
な増速起動トルクは作用せず、重量の軽い布製の開閉体
であっても補助ウエイトを使用することなく良好に開閉
体の自重降下を行うことが可能である。また、開閉体の
W寸法が小さい現場においても施工することが可能とな
る。尚、開閉体のW寸法が極端に小さい場合には少量の
補助ウエイトを使用する場合がある。
【0005】また、このものにおいて、前記手動開閉機
のブレーキは、制動状態において、前記開閉体の降下方
向の回転のみを規制する構成としたことを特徴としたも
のである。そしてこのようにしたことで、電動開閉機の
駆動で開閉体を上昇させる場合には、手動開閉機のブレ
ーキを解放状態に維持しておく必要がない。このような
ブレーキを用いない場合には、ブレーキが制動状態にあ
る時は電動開閉機を駆動することができないため、電動
開閉機の駆動で開閉体を上昇しているときだけ手動開閉
機のブレーキを解放させておく専用の装置を設けたり、
またそのための特別な制御を行う必要があり、駆動装置
自体が複雑になったり製品のコストアップにつながるこ
とになる。しかし上記ブレーキを用いた場合には手動開
閉機のブレーキが制動状態であっても開閉体の上昇方向
の回転が可能なため、開閉体の上昇時にブレーキを解放
しておく専用の装置や制御も必要ないため好適である。
【0006】さらに、このものにおいて、前記手動開閉
機にリミットスイッチを接続すると共に、該リミットス
イッチの上限検知に基づいて電動開閉機の上昇駆動を停
止するように構成したことを特徴としたものである。そ
してこのようにしたことで、開閉体の下降時には、クラ
ッチにより電動開閉機と手動開閉機の縁を切るにもかか
わらず開閉体の上限停止位置が狂うことがなく、本発明
を実施する上で好適である。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る防煙ス
クリーン装置の正面図、図2は同側面図であって、図面
において1は本発明の開閉体に相当するスクリーンであ
って、スクリーン1は不燃性の布で構成されており、そ
の下端にはスクリーン1の重量よりも十分な重さを持っ
た座板1aが取り付けられている。スクリーン1の上端
は開口部上方の天井部2に架設される巻き取りシャフト
3に固定されており、後述する本発明の駆動装置4によ
る巻き取りシャフト2の正逆回転によりスクリーン1が
繰り出し、巻き取られ開口部を開閉するように構成され
ている。尚、本実施の形態の防煙スクリーン装置は火災
発生時に煙が天井を這って拡散していくのを防止するた
めに設けられており、その最大繰り出し位置が天井部2
から50cm〜100cm程度に設定されている。
【0008】5は防煙スクリーン装置のガイドレールで
あって、ガイドレール5は基端部がマグサ6の直上に形
成したガイドレール収納部2aに揺動自在に枢支されて
いて、横方向に倒伏する収納姿勢から、スクリーン1の
繰り出しに連繋して先端側が下方に向けて次第に揺動垂
下し直立状態となる垂直姿勢へと変姿するよう構成され
ているが、この構成はたとえば実公平3−14202号
公報、実公平3−25808号公報においてすでに公知
となったものを採用しているのでその詳細については省
略する。
【0009】図3は本発明の駆動装置4であって、駆動
装置4は主に手動開閉機7と電動開閉機8とで構成され
ている。手動開閉機7はモータを搭載しておらず、減速
機71とブレーキ72及び調速機73からなり、一方、
電動開閉機8は減速機81、モータ82及びブレーキ8
3から構成されている。手動開閉機7はモータを搭載し
ていないため、該手動開閉機7の出力軸74を回転させ
るためのトルク(増速起動トルク)はモータを搭載して
いる電動開閉機8の増速起動トルクに比べて十分小さい
トルクに設定されている。手動開閉機7の出力軸74に
は第一スプロケット74aが設けられ、一方、巻き取り
シャフト3の一端には同様に第二スプロケット3aが取
り付けられていて、両スプロケット間3a、74aには
本発明の伝達手段であるチェーン9が巻回されており、
手動開閉機7の出力軸74と巻き取りシャフト3とが連
動連結されている。
【0010】手動開閉機7の出力軸74にはリミットス
イッチ10が連動連結されていて、巻き取りシャフト3
がスクリーン1の上限停止位置まで回転したことを検知
できるようになっており、検知した場合には内蔵された
b接点スイッチをきりかえる構成となっている。尚、こ
のリミットスイッチ10は後述する電動開閉機8の制御
盤84と電気的に接続されている。手動開閉機7の出力
軸74は減速機71、ブレーキ72及び調速機73を介
して出力軸74とは反対方向に突出する入力軸75と連
動連結されている。手動開閉機7のブレーキ72はラチ
ェット方式のブレーキであり、図4に示すように、ブレ
ーキ72の制動状態において、係止爪72aの先端が弾
機72bにより常に歯車72c側へ付勢されており、ス
クリーンが下降する方向(図の矢印A)の回転は、歯車
凹部72dに係止爪72aの先端が係止しているしてい
るため規制されるが、スクリーン1を上昇させる方向
(図の矢印B)の回転については、歯車凸部72eが係
止爪72aの先端を弾機72bによる付勢力に抗して乗
り越えるため回転が許容される。また図の点線で示す係
止爪72aの退避姿勢ではブレーキ72は解放状態な
り、スクリーン1を上昇又は降下させる両方向の回転に
ついて許容する構成となっている。
【0011】手動開閉機7の入力軸75には、本発明の
クラッチ手段に相当する電磁クラッチ11を介して第三
スプロケット75aが連動連結されており、電磁クラッ
チ11の接続状態では入力軸75の回転が第三スプロケ
ット75aに伝達するが、電磁クラッチ11の解除状態
では入力軸75と第三スプロケット75aとの縁が切れ
て、入力軸75の回転が第三スプロケット75aに伝達
されなくなる(同様に第三スプロケット75aの回転も
入力軸75に伝達されなくなる)。さて、図3に示すよ
うに、手動開閉機7の第三スプロケット75aとブレー
キ72の間には上方に向けて延出する取付片76が設け
られており、該取付片76の上部には電動開閉機8が手
動開閉機7とは反対側(図3において取付片76に対し
て左側)に片持ち状態で固定されている。尚、本実施の
形態では図3に示すように電動開閉機8は取付片76に
対して左側に固定されているが、取付片76に対して右
側に固定して手動開閉機7と電動開閉機8が並列上に配
置される構成にしても良い。
【0012】85は電動開閉機8の出力軸であって、出
力軸85は減速機81を介してモータ82及びブレーキ
83に連動連結しており、モータ82の駆動により出力
軸85が回転する構成となっている。また電動開閉機8
の出力軸85には第四スプロケット85aが固定されて
おり、第三スプロケット75aと第四スプロケット85
a間には伝達手段であるチェーン12が巻回されてお
り、電動開閉機8の出力軸85と手動開閉機7の入力軸
75とが前述の電磁クラッチ11を介して連動連結され
ている。また84は電動開閉機の駆動を制御する制御盤
である。
【0013】13は手動開閉機7のブレーキ72を解放
する自動閉鎖装置であって、自動閉鎖装置13は手動開
閉機7の取付面77に固定されており、作動すると図4
の点線に示すようにブレーキ72の係止爪72aの先端
がピン72fを中心として歯車72c側から退避させた
位置に回転させように構成されている。また14は防煙
スクリーン装置の近傍の壁面に取り付けられる操作箱で
あって、操作箱14から伸びたワイヤ14aが自動閉鎖
装置13に連結されていて、操作箱14内に設けた解放
ボタン14bを押してワイヤ14aが引っ張られる若し
くは緩められることで自動閉鎖装置13が作動し、ブレ
ーキ72が解放する構成となっている。ちなみに解放し
たブレーキ72の復帰は、解放ボタン14bを操作する
ことにより突出する復帰バー14cを作動前の位置に戻
すことにより完了する。
【0014】さらに操作箱14は電動開閉機8の制御盤
84に電気的に接続しており、操作箱14内に設けた上
昇スイッチ14d及び停止スイッチ14eを押すことに
より電動開閉機8を上昇駆動又はその上昇駆動を停止さ
せる構成となっている。前述のとおり制御盤84には手
動開閉機7の出力軸74に連動連結したリミットスイッ
チ10が電気的に接続されており、該リミットスイッチ
10がスクリーン1の上限停止位置を検知している場合
には、前記上昇スイッチ14dの操作をした場合でも電
動開閉機8の上昇駆動は行われないようになっている。
【0015】また、自動閉鎖装置13は連動制御器15
と電気的に接続されており、連動制御器15は煙感知器
16からの検知信号に基づいて連動制御器15が内蔵す
るバッテリ電源を自動閉鎖装置13へ供給する構成とな
っている。自動閉鎖装置13は連動制御器15からの電
源の供給を受けると、自動閉鎖装置13に内蔵される図
示しないソレノイドが作動すると共に、その作動に基づ
いてブレーキ72の係止爪72aが退避位置に回転し
て、ブレーキ72が解放されるようになっている。
【0016】前記電磁クラッチ11は、電動開閉機8の
制御盤84と電気的に接続されており、スクリーン1の
停止状態(スクリーン1の上下限位置による停止及び中
間部分での停止を含む)と後述するスクリーン1の自重
降下中は制御盤84からの作動信号は入力されず解除状
態となっており、一方、操作箱14の上昇スイッチ14
dを押すと制御盤84から作動信号が送られ電磁クラッ
チ11が接続状態となると共に、電動開閉機8に対して
上昇駆動の作動信号を送り、電動開閉機8のモータ82
が回転を始め、スクリーン1を上昇させる方向に出力軸
85が回転を開始する構成となっている。
【0017】本実施の形態である防煙スクリーン装置の
動きについて説明する。通常時、スクリーン1は巻き取
りシャフト3に巻回されており天井部2に収納されてい
る。この状態から操作箱14の解放ボタン14bを押す
若しくは煙感知器16からの信号を受けた連動制御器1
5からの電源供給により自動閉鎖装置13が作動し、手
動開閉機7のブレーキ72が解放されることになる。ブ
レーキ72が解放されると手動開閉機7の出力軸74は
回転可能となり、スクリーン1の下端に設けた座板1a
の重量で発生するトルクによりスクリーン1は下降を開
始することになる。このとき電磁クラッチ11は制御盤
84からの作動信号を受けていないため解除状態となっ
ており、電動開閉機8の出力軸85と手動開閉機7の入
力軸75とは縁が切れている状態になっている。よって
スクリーン1を下降させるために必要なトルク、すなわ
ち巻き取りシャフト3を回転させるために必要なトルク
は、手動開閉機7の増速起動トルクのみとなる。モータ
を内蔵しない手動開閉機7は、モータ内蔵の電動開閉機
8に比べて増速起動トルクが十分小さく設定されてい
る。このためスクリーン1の下端に設けた座板1aの重
量のみで手動開閉機7の増速起動トルクに打ち勝つこと
ができ、スクリーン1が自重降下をすることになる。
尚、手動開閉機7には調速機73が設けられているた
め、自重降下によるスクリーン1の降下速度が必要以上
に速くなることはないように構成されている。
【0018】次にスクリーン1の上昇(巻き上げ)につ
いて説明する。まず、操作箱14の解放ボタン14bを
押してスクリーン1が自重降下した場合には、手動開閉
機7のブレーキ72が開放状態となっている。このため
復帰レバー14cをもとの位置に戻すことにより引っ張
られていたワイヤ14aが元に戻りブレーキ72が復帰
する。尚、連動制御器15からの電源供給によりスクリ
ーン1が自重降下した場合には、連動制御器15からの
電源供給が途絶えると自動的に手動開閉機7のブレーキ
72が復帰するようになっている。そして操作箱14の
上昇スイッチ14dを押すと、電動開閉機8の制御盤8
4から電磁クラッチ11に作動信号が送られて解除状態
から接続状態となると共に、電動開閉機8に対して上昇
駆動の信号を送ってモータ82が駆動し、電動開閉機8
の出力軸85がスクリーン1を上昇させる方向に回転を
開始する。
【0019】ここで電磁クラッチ11が作動して接続状
態になっているので、電動開閉機8の出力軸85の回転
力が手動開閉機7の入力軸75に伝達されることにな
り、これにより手動開閉機7の出力軸74が回転するこ
とによりスクリーン1が上昇することになる。ここで手
動開閉機7のブレーキ72はラチェット式のブレーキで
あるため、ブレーキ72が制動状態にあるにもかかわら
スクリーン1を上昇させる方向の回転については、その
回転を許容することとなる。よってブレーキ72が制動
状態であっても電動開閉機8によるスクリーン1の巻き
上げが可能である。そしてさらにスクリーン1が上昇し
てスクリーン1の上限停止位置に達すると、リミットス
イッチ10により電動開閉機8のモータ82の上昇駆動
が停止させることになるが、本実施の形態ではリミット
スイッチ10が手動開閉機7の出力軸74と連動連結さ
れる構成になっているため、スクリーン1の自重降下時
のように電磁クラッチ11が解除状態となって手動開閉
機7が電動開閉機8と無関係に回転したとしてもスクリ
ーン1の上限停止位置は狂うことがなく、本発明を実施
する上で好適である。
【0020】本発明の実施形態では、手動開閉機7のブ
レーキ72はラチェット式のブレーキを用いていて、ブ
レーキ72の制動状態であってもスクリーン1の上昇方
向の回転は許容するようにしていたが、このラチェット
式のブレーキの代わりに、ブレーキの制動状態において
両方向の回転を規制するディスクブレーキ等を用いても
よい。この場合には、スクリーン1の巻上げ時に手動開
閉機7のブレーキ72を解放状態とするため、例えば電
動開閉機8の制御盤85と自動閉鎖装置13を電気的に
接続して、モータ82が上昇駆動する場合には、自動閉
鎖装置13に作動信号を送ってブレーキ72を解放状態
となるように構成するようにしても良い。また本実施の
形態では、電動開閉機8を上限停止位置で駆動停止させ
るため、手動開閉機7の出力軸74と連結したリミット
スイッチ10と電動開閉機8の制御盤84を電気的に接
続していたが、これに限定されることなく、例えばマグ
サ部6付近に検知スイッチを設けて、スクリーン1が上
限位置に達したときに座板1aと当接してするようにし
て、スクリーン1の上限位置を直接検知する構成にして
もよい。さらに本実施の形態では開口部の上部にのみを
閉鎖する防煙スクリーン装置であったが、これに限定す
ることなく床面までスクリーンが降下する、いわゆる布
製の防火・防煙シャッターであっても本発明の実施を妨
げるものではない。
【0021】本発明は以上にように構成されており、ス
クリーンの降下は手動開閉機のブレーキを解放して座板
の重量で降下させる自重降下で行い、一方、スクリーン
の巻上げは電動開閉機のモータの駆動により行うことが
できる。ここでスクリーンの巻き上げ時以外の場合で
は、電磁クラッチは作動せず解除状態となっており、電
動開閉機と手動開閉機の連結は解除されている。このた
めスクリーンを自重降下させる(巻き取りシャフトを回
転させる)ためのトルクは手動開閉機の増速起動トルク
のみとなる。手動開閉機はモータを搭載しておらず、モ
ータを搭載した電動開閉機に比べて増速起動トルクが低
く設定されており、本実施の形態のように布製のスクリ
ーンであっても座板の重量で発生する小さなトルクで自
重降下を行うことができる。本発明はスクリーンの巻上
げは電動で行うことができるものでありながら、スクリ
ーンの降下時には増速起動トルクが電動開閉機のそれよ
りも十分低く設定されるので、スクリーンの自重降下を
させるために座板に補助ウエイトを設ける必要がなくな
る。また防煙スクリーンのW寸法の小さな場合あっても
補助ウエイトを設けないか又は少量の使用のみでよいた
め、このような現場であっても、従来のように十分な補
助ウエイトを座板に設けることができず施工できないと
いった不具合が発生することはない。さらに座板に大量
の補助ウエイトを設けていないため、スクリーン降下時
に座板が障害物に当接しても大きな衝撃を与えることが
なく好適である。
【0022】また、本実施例では手動開閉機のブレーキ
をラチェット式としていて、ブレーキの制動状態におい
てスクリーンの上昇する方向には回転を許容する構成で
あるため、電動開閉機でスクリーンを上昇させるときに
手動開閉機のブレーキを解放状態にする必要はない。よ
ってスクリーンの上昇時に手動開閉機のブレーキを解放
する制御やそのための装置を設ける必要がなく製品のコ
ストアップを抑えることができる。さらに、電動開閉機
は手動開閉機の出力軸と連動連結したリミットスイッチ
の上限検知に基づいて、モータの駆動を停止する構成に
したため、電磁クラッチが解除状態のときに手動開閉機
の出力軸が回転しても、スクリーンの上限停止位置が狂
うことない。
【図面の簡単な説明】
【図1】防煙スクリーン装置の正面図
【図2】同側面図
【図3】駆動装置を示す正面図
【図4】ブレーキの制動状態及び解放状態を示す図
【図5】要部正面図
【図6】同側面図
【図7】駆動装置の連結状態を示す簡略図
【符号の説明】
1 スクリーン 1a 座板 2 天井部 2a ガイドレール収納部 3 巻き取りシャフト 3a 第二スプロケット 4 駆動装置 5 ガイドレール 6 マグサ 7 手動開閉機 71 減速機 72 ブレーキ 72a 係止爪 72b 弾機 72c 歯車 72d 凹部 72e 凸部 72f ピン 73 調速機 74 出力軸 74a 第一スプロケット 75 入力軸 75a 第三スプロケット 76 取付片 77 取付面 8 電動開閉機 81 減速機 82 モータ 83 ブレーキ 84 制御盤 85 出力軸 85a 第四スプロケット 9 チェーン 10 リミットスイッチ 11 電磁クラッチ 12 チェーン 13 自動閉鎖装置 14 操作箱 14a ワイヤ 14b 解放ボタン 14c 復帰レバー 14d 上昇スイッチ 14e 停止スイッチ 15 連動制御器 16 煙感知器
フロントページの続き (72)発明者 栗林 孝信 東京都新宿区西新宿2丁目1番1号 三和 シヤッター工業株式会社内 Fターム(参考) 2E042 AA01 AA06 BA00 CA07 CA11 CB01 CB04 CB06 CB10 CC05 CC08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開口部の少なくとも一部を閉鎖する開閉体
    と、開口部上方に設けられ前記開閉体を巻き取る巻き取
    りシャフトと、煙感知器からの信号又は手動操作により
    内蔵されたブレーキを解放可能とした非モータ型の手動
    開閉機と、モータ内蔵型の電動開閉機とで構成し、前記
    巻き取りシャフトと手動開閉機の出力軸を伝達手段によ
    り連動連結すると共に、手動開閉機の入力軸と電動開閉
    機の出力軸をクラッチ手段と伝達手段を介して連動連結
    させ、開閉体の降下は、前記クラッチ手段を解除状態に
    して、煙感知器からの信号又は手動操作により手動開閉
    機のブレーキを解放して自重降下させることで行い、一
    方、開閉体の上昇は、前記クラッチを接続状態にして、
    前記電動開閉機の駆動により行うように構成したことを
    特徴とする建築用開閉体の駆動装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記手動開閉機のブレ
    ーキは制動状態において、前記開閉体の降下方向の回転
    のみを規制する構成としたことを特徴とする建築用開閉
    体の駆動装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、前記手動開閉機
    にリミットスイッチを接続すると共に、該リミットスイ
    ッチの上限検知に基づいて電動開閉機の上昇駆動を停止
    するように構成したことを特徴とする建築用開閉体の駆
    動装置。
JP2001297652A 2001-09-27 2001-09-27 建築用開閉体の駆動装置 Expired - Lifetime JP3861214B2 (ja)

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