JP3859600B2 - 乗用草刈機のフレーム構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機体前部にキャスタ型の前輪を配備するとともに、機体後部に独立して変速操作可能な左右一対の後輪を配備し、前記前輪と前記後輪と間に位置させてモーアを昇降自在に吊り下げ装備した乗用草刈機のフレーム構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記構成の乗用草刈機のフレーム構造としては、機体フレームを、前記前輪を支持するとともにモーアをリンクを介して吊り下げ支持する前側フレーム部と、後輪駆動部を連結する後側フレーム部とで構成し、前側フレーム部を、平面視でコの字状に屈曲した角パイプ製のフレーム杆と、このフレーム杆の左右前端部を横フレームで連結して構成し、また、後側フレーム部を、前側フレーム部より狭い左右間隔をもって対向配置した縦平板からなる左右一対のフレーム板をコの字状に形成された前記フレーム杆の後部横フレーム部分に連結して構成し、このフレーム板に後輪駆動部およびエンジンを連結支持し、かつ、後側フレーム部を構成する左右一対のフレーム板に上部フレームを立設するとともに、左右の上部フレームを複数の横フレームで連結した構造のものが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−351330号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した乗用草刈機のフレーム構造では、左右のフレーム板に上部フレームを立設し、この左右の上部フレームを複数の横フレームで連結した構造としているので、機体フレームの前後中間部位の強度が高いものとなるが、その反面、左右の上部フレームを前後複数箇所でつなぐ横フレームが、左右フレーム板の間に配備した構造物の組付けやメンテナンスの邪魔になっていた。
【0005】
また、上記した従来構造では、モーアを吊り下げ支持する前後のリンクを、前側フレーム部を構成するフレーム杆にそれぞれ支持する構造を採用しているので、モーアを上昇させた際の地上高を十分確保するために、フレーム杆の地上高を高くしてリンクの支点高さを高くしており、このために、搭乗するステップが高くなり、機体全体としての重心が高くなるきらいがあり、ゴルフ場や牧草地などの傾斜地で走行するこの種の乗用草刈機としては機体安定性の面で改良の余地があった。
【0006】
本発明は、このような点に着目してなされたものであって、機体フレームの強度を確保しながら、組付けあるいはメンテナンスを容易に行うことができ、また、機体重心が低い安定性に優れた機体を構成するのに有効な乗用草刈機の機体フレーム構造を提供することを主たる目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、機体前部にキャスタ型の前輪を配備するとともに、機体後部に独立して変速操作可能な左右一対の後輪を配備し、前記前輪と前記後輪と間に位置させてモーアを昇降自在に吊り下げ装備した乗用草刈機のフレーム構造であって、機体フレームを、前記前輪を支持するとともにステップを装備し、かつ、前記モーアを前後のリンクを介して吊り下げ支持する前側フレーム部と、後輪駆動部を連結する後側フレーム部とで構成し、前記前側フレーム部を、大きい左右間隔をもって対向配備してなる左右一対のフレーム杆と、左右のフレーム杆をその前部および後部において連結する前部横フレームおよび後部横フレームとで構成するとともに、後部横フレームを前記フレーム杆よりも上方にまで突出した枠状に構成し、前記後部横フレームの左右中央部に、下方に開口されかつ前方及び後方が開放された凹入部を設けるとともに、この凹入部の奥端が前記フレーム杆の下面より上方に位置するように凹入部の奥行きを設定し、前記後側フレーム部を、前側フレーム部より狭い左右間隔をもって前記後部横フレームに連結された縦平板からなる左右一対のフレーム板で構成し、両フレーム板の後部に前記後輪駆動部を連結して、前記後部横フレームの上部に運転座席を支持してあることを特徴とする。
【0008】
上記構成によると、機体フレームの前後中間部位、つまり、幅広の前側フレーム部と幅狭の後側フレーム部との連結部位に大きい曲げ負荷がかかることになるが、この連結部位に位置する前側フレーム部は、フレーム杆よりも上方にまで突出した枠状に構成された剛性の高い構造体となっているので、後側フレーム部の上方に多くの補強用部材を特に設けなくても所要の強度を備えた機体フレームを構成することができ、後側フレーム部を構成する左右のフレーム板に後輪駆動部を連結しても、この左右フレーム板の間の上方は十分開放されることになる。
【0009】
従って、請求項1に係る発明によると、機体フレームの強度を十分に確保しながらも、後側フレーム部での組付け作業性およびメンテナンス性を高めることが可能となった。
【0010】
請求項2係る発明の乗用草刈機のフレーム構造は、請求項1に係る発明において、前記後側フレーム部を構成する前記フレーム板の後部横外側に、門形に構成された転倒保護フレームにおける左右の支柱基端部が連結される基端支持部を設け、前記フレーム板の横外側において前記基端支持部と前記後部横フレームとを連結する補強部材を設けてあるものである。
【0011】
上記構成によると、転倒保護フレームの支柱基端部を連結する基端支持部に作用する負荷加重はフレーム板に支持されるのみならず補強部材を介して前側フレーム部にも分担支持される。
また、横幅の大きい前側フレーム部と、横幅に小さい後側フレーム部とが補強部材を介して一体化され、特に横方向の曲げ加重に対する機体フレームの剛性が高いものとなる。
【0012】
従って、請求項2に係る発明によると、転倒保護フレームの支柱基端部を強固に連結支持することができるとともに、機体フレーム全体の剛性を高めることができ、耐久性に優れた機体を構成する上で有効となる。
【0013】
請求項3係る発明の乗用草刈機のフレーム構造は、請求項2に係る発明において、前記基端支持部を、前記転倒保護フレームの支柱基端部を上方から差込むボス状に構成するとともに、この基端支持部に差込み装着された転倒保護フレームの支柱基端部を、基端支持部に前後方向から貫通装着されるボルトの締め付けによって基端支持部の前後方向の内壁面に押付け固定するよう構成してあるものである。
【0014】
上記構成によると、ボス状の基端支持部に上方より差込まれた転倒保護フレームの支柱基端部は、ボルトの締め付けによって基端支持部の前方あるいは後方の内壁面に押付け固定されることになり、ガタつきなく強固に連結することができる。特に、基端支持部の後方からボルトを締め付けるようにすると、機体後方の広い作業空間からボルト操作を行うことができ、転倒保護フレームの連結作業が行いやすくなる。
【0015】
請求項4係る発明の乗用草刈機のフレーム構造は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の発明において、前記後部横フレーム内に、前記前側フレーム部の前記フレーム杆よりも上方に位置させて、前記モーアを吊り下げ支持する後部リンクの支点軸を横架支承してあるものである。
【0016】
上記構成によると、モーアを吊り下げ支持する後部リンクの支点軸をフレーム杆よりも高く位置させることで、前側フレーム部におけるフレーム杆を低く配置しながらも、モーアの上面に突設された入力用のギヤケースを後部リンクの支点軸に邪魔されることなく大きく上昇させることが可能となる。
【0017】
従って、請求項4に係る発明によると、ステップを備える前側フレーム部を低く配置しての機体重心を低くすることができるものでありながら、上昇させたモーアの地上高を大きく確保することが可能となり、傾斜地や起伏のある地面を走行することの多い乗用型の草刈機の機体構造として有効に活用できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明に係る乗用草刈機の全体側面が、又、図2にその全体平面が示されている。この乗用草刈機は、左右一対の前輪2および後輪3を備えた乗用走行機体1の前後輪間にモーア4が昇降自在に吊り下げ支持された、いわゆるミッドマウント型に構成されており、乗用走行機体1の最後部にはエンジン5が搭載されるとともに、機体上の前後中間部位には運転座席6が配備されている。ここで、左右一対の前輪2はキャスタ式の遊転輪で構成されるとともに、左右一対の後輪3は左右独立して無段変速および正逆転操作可能な駆動輪に構成されており、左右後輪3を等速で共に正転駆動あるいは逆転駆動することで前進あるいは後進での直進走行を行い、左右の後輪3に速度差を与えることで任意の方向に旋回することができるようになっている。
【0019】
図3,4に示すように、前記乗用走行機体1の機体フレーム7は、前輪2を支持するとともにモーア4を前後のリンク8,9を介して吊り下げ支持する前側フレーム部7Aと、後輪駆動部10を連結する後側フレーム7Bとで構成されている。そして、前側フレーム部7Aは、チャンネル材を大きい左右間隔をもって対向配備してなる左右一対のフレーム杆11と、左右のフレーム杆11の前端部同士を連結するチャンネル材からなる前部横フレーム12と、左右のフレーム杆11の後端部同士を連結する後部横フレーム13とで構成されている。また、後側フレーム7Bは、前部フレーム7Aより狭い左右間隔をもって前記後部横フレーム13に連結された縦平板からなる左右一対のフレーム板14で構成されている。また、左右の前記フレーム板14の後端に後輪駆動部10が連結されるとともに、後輪駆動部10から後方に向けて延出されたエンジン搭載フレーム15に、空冷式に構成されたガソリン仕様の前記エンジン5が、その出力軸心を前後方向に向けて搭載されている。
【0020】
後部横フレーム13は、フレーム杆11より上方に突出した板金溶接構造の中空枠状に構成されており、その上端前部に運転座席6を支点a周りに回動自在に枢支連結する支点金具16が設けられるとともに、後部横フレーム13の内部にモーア吊り下げ用後部リンク9の上端に連結された支点軸17が横架されている。そして、この支点軸17に固着した駆動アーム18と、左右のフレーム板14をつなぐステー19とに亘って単動型の油圧シリンダ20が装着され、油圧シリンダ20が圧油供給によって伸長作動することで後部リンク9が振り上げ駆動されてモーア4が駆動上昇され、油圧シリン20が排油によって短縮作動することでモーア4が自重下降するようになっている。なお、駆動アーム18から延出された牽制アーム21が螺旋階段状の接当部を有するストッパ22に接当することでモーア4の下降が制限されるようになっており、ストッパ22をノブ23によって回転調節して牽制アーム21に対向する接当部の位置を段階的に変更することで下限にあるモーア4の地上高さを調節し、もって、刈高さを変更調節するように構成されている。
【0021】
モーア4は、縦軸心周りに駆動回転される3枚のブレード(図示せず)がデッキ25の内部に左右に並列配備されるとともに、デッキ25の右端から刈草を放出するよう構成されており、デッキ25の上面中央にはギヤケース26が設けられ、このギヤケース26に後方から入力された回転動力が縦軸回転に変換されて、各ブレードに伝動ベルト27を介して伝達されるようになっている。
【0022】
図7〜図10に示すように、後部横フレーム13の左右中央部位に、前方に向けて突出した膨出部13aが形成されるとともに、その内部に下方および後方に向けて開放された凹入部28が形成されており、モーア4が上昇された時、ギヤケース26および自在継ぎ手47が前記凹入部28に下方から入り込むことで、モーア4を大きく上昇させて大きい地上高を確保することができるようになっている。また、後部横フレーム13における膨出部13aの左右下部にはフレーム杆の下端面に連結された平板部13bが連設されている。
【0023】
機体フレーム7における前側フレーム部7Aには、運転座席6の足元に位置して板金製のステップ30が搭載装着されるとともに、運転座席6の左右には後輪フェンダ31が配備され、さらに運転座席の後方にはエンジンボンネット32が配備されている。そして、図10に示すように、前記ステップ30は、前側フレーム部7Aに覆い被されるととも、左右のフレーム杆11の間で沈み込んだ形状にプレス成形され、ステップ面を低くして運転者が重心低く着座搭乗できるよう構成されている。また、後部横フレーム13の前記平板部13bにステップ30の後端部が載置連結されるようになっている。
【0024】
図11,12に示すように、前記後輪駆動部10は、エンジン5からの出力を受ける中央伝動ケース41と、その左右に連結された一対の静油圧式無段変速装置(HST)42と、後輪2を軸支した左右一対の減速ケース43とから構成されており、中央伝動ケース41に後方から入力されたエンジン動力が左右に分岐されて各無段変速装置42の可変容量型ポンプ42Pに伝達され、無段変速装置42のモータ42Mからの変速出力が減速ケース43内でギヤ減速されて後輪2の車軸44に伝達されるようになっている。また、中央伝動ケース41の前面にPTO軸45が突出されて、モーアデッキ25の上面に備えたギヤケース26の後ろ向き入力軸46に、一対の自在継ぎ手47および伝動軸48を介して連動連結されている。
【0025】
ここで、静油圧式無段変速装置42は周知のアキシャルプランジャ型が採用されており、ポンプ42Pの斜板角度を変更して吐出油量および吐出方向を変更することで、モータ42Mを無段階に正逆転駆動するよう構成されている。そして、図示されていない斜板角操作軸と運転座席6の左右に前後揺動操作可能に配備された変速レバー50とが連動連結されており、変速レバー50を前後中立位置に保持すると無段変速装置42が中立停止状態となり、変速レバー50を中立位置から前方に操作することで前進変速が、また、後方に操作することで後進変速が行えるようになっている。また、中央伝動ケース41の前面には、静油圧式無段変速装置42におけるチャージ回路への圧油供給油路中に位置するオイルフィルタ51が装着されており、運転座席6を前方に回倒して後輪駆動部10の上方を開放すると、左右のフレーム板14の間にオイルフィルタ51が大きく露出され、上方から手を差し入れて簡単に脱着できるようになっている。
【0026】
左右の減速ケース43にはモータ軸52に作用する多板式のブレーキ53がそれぞれ装備されており、そのブレーキ操作軸53aがステップ前部の中央近くに配備されたブレーキペダル54にロッド55を介して連動連結され、ブレーキペダル54の踏込みによって左右のブレーキ53が同時に制動操作されるようになっている。また、ブレーキペダル54の横側には、ブレーキペダル54を踏込み位置に保持する駐車用のブレーキロックペダル56が配備されている。
【0027】
静油圧式無段変速装置42の油圧回路を内装したポートブロック57は、減速ケース43の蓋ケースに兼用された強度の高い鋳造部材で構成されており、前記機体フレーム7の後側フレーム部7Bを構成するフレーム板14の後端が各ポートブロック57の外側面に連結されるとともに、前記エンジン搭載フレーム15の前端部が各ポートブロック57の内側の側面に連結されている。
【0028】
図1,図5に示すように、運転座席6の後部には、上下中間部位で支点b周りに後方に折り畳み可能な門形の転倒保護フレーム61が立設配備されており、この転倒保護フレーム61における左右の支柱基端部61aを支持する基端支持部62が、機体フレーム7における左右フレーム板14の後部外側面に設けられている。この基端支持部62は、図15に示すように、フレーム板14の外側面に溶接固着された角ボス部材63と、補強板を兼ねてフレーム板14の外側面に溶接固着した底板材64とで構成されており、左右基端支持部62の角ボス部材63同士が背面からステー73で互いに連結されている。そして、角パイプ材からなる支柱基端部61aが前記基端支持部62に上方から差込まれて底板材64で受け止められた状態で、基端支持部62および支柱基端部61aに後方から挿通したボルト65を基端支持部62の前面に固着したナット66に締め込むことで、支柱基端部61aをボルト頭部で前方に押圧して基端支持部62の前方の内面に押付け、もって、この転倒保護フレーム61をガタつきなく強固に立設固定することができるよう構成されている。この場合、ボルト操作が、転倒保護フレーム61の後方の広い空間から容易に行えることになる。
【0029】
また、フレーム板14の外側面には板材からなる補強部材67が板面を上下に向けて溶接されて、フレーム14自体の強度が高められるとともに、この補強部材67の前後端が前側フレーム部7Aにおける後部横フレーム13の後面と基端支持部62の底板材64に溶接連結されている。このように補強部材67を設けることで、幅広の前側フレーム部7Aと幅狭の後側フレーム部7Bとの段差連結部位における補強がなされるとともに、転倒保護フレーム61を立設支持する基端支持部62の強度が高められている。
【0030】
図16,17に示すように、機体右側の補強部材67にはバッテリ68が搭載されて、コーナー押え金具69および支持棒70を介して固定されるとともに、図18,19に示すように、後部横フレーム13の上端付近と、機体左側の補強部材67と、左側のフレーム板14から延出されたステー71とに亘って燃料タンク72が取り付け支持されている。
【0031】
前記運転座席6の支持構造が図20および図21に示されている。前側フレーム部7Aを構成する後部横フレーム13の上端部に設けられた支点金具16には、座席支持枠81が支点a周りに回動可能に枢支連結されるとともに、この座席支持枠81に前後に位置調節可能に運転座席6が装着されている。他方、後側フレーム部7Bを構成する左右フレーム板14の上端部には、着座姿勢に回動された座席支持枠81を受け止める左右一対のクッションバ82が装着されている。また、後部横フレーム13における左右中間部位の上部と前記ステー19とが弓形の補強板83でつながれるとともに、この補強板83と左側のフレーム板14とに亘って架設したバネ受け部84に、空席となった運転座席6を座席支持枠81と共に持上げ回動させるに足る強さの持上げバネ85が備えられている。また、この座席支持枠81に下方から対向するように運転者存在を検知する着座検出スイッチ86が、後部横フレーム13の上部に備えたフレーム板13cに備えられている。
【0032】
着座検出スイッチ86は、前記フレーム板13cに後向き片持ち状にボルト連結された板バネ製ステー87の遊端部に上向きに装着されており、ステー87から上方に付勢突出されたスイッチ操作部86aが、ステー87の基部側に上下揺動可能に装着された操作レバー88の遊端によって操作されるようになっている。なお、操作レバー88は、その基部に形成された屈曲部88aをステー87の基部近くに形成した前後一対の開口89に上方から巻き込み係止した状態で、ステー87をフレーム板13c上に取り付けることで、屈曲部88aが上下方向に一定範囲でのみ回動可能、かつ、ステー87から抜け出し不能に支持されるようになっている。
【0033】
上記構成によると、空席状態では、図21(イ)および図22に示すように、座席支持枠81が持上げバネ85によって浮き上げられることで、着座検出スイッチ86はオフとなり、このような空席状態が走行中に検出されるとエンジン5自動停止制御される。また、着座状態では、図21(ロ)に示すように、操作レバー88によってスイッチ操作部86aが押込み操作されることで着座検出スイッチ86がオンとなり、エンジン5の始動および連続運転が可能となる。なお、着座加重が大きいと座席支持枠81がクッションバネ82を圧縮して大きく下方に回動することになるが、この場合、スイッチ操作部86aを大きく押込み操作した操作レバー88がステー87に接当した状態になり、着座加重によってステー87自体が下方に弾性変形して、着座検出スイッチ86に不当な加重が作用して損傷することが未然に回避される。
【0034】
〔別実施形態〕
前記補強部材67は必ずしも板材である必要はなく、例えば底板材64と後部横フレーム13の後面とに亘って斜めに架設したロッドやパイプなどの部材で構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 乗用草刈機全体の左側面図
【図2】 乗用草刈機全体の平面図
【図3】 機体フレーム全体の平面図
【図4】 機体フレーム全体の側面図
【図5】 転倒保護フレームの連結部を示す背面図
【図6】 モーア装着部のモーア下降状態を示す側面図
【図7】 モーア装着部のモーア上昇状態を示す側面図
【図8】 モーア装着部のモーア上昇状態を示す正面図
【図9】 機体フレームにおける前側フレーム部の平面図
【図10】 図9におけるX−X断面図
【図11】 後輪駆動部を示す平面図
【図12】 後輪駆動部の一部切欠き背面図
【図13】 後輪駆動部の左側面図
【図14】 後輪駆動部の右側面図
【図15】 転倒保護フレームの左側基端支持部を示す一部切欠き側面図
【図16】 バッテリの取付け部を示す平面図
【図17】 バッテリの取付け部を示す側面図
【図18】 燃料タンクの取付け部を示す側面図
【図19】 燃料タンクの取付け部を示す平面図
【図20】 運転座席の取付け部周辺を示す平面図
【図21】 運転座席取付け部の空席状態(イ)および着座状態(ロ)を示す側面図
【図22】 運転座席への着座検出手段を示す空席状態での側面図
【図23】 着座検出手段の拡大した平面図
【符号の説明】
2 前輪
3 後輪
4 モーア
6 運転座席
7 機体フレーム
7A 前側フレーム部
7B 後側フレーム部
8 リンク
9 リンク
10 後輪駆動部
11 フレーム杆
12 前部横フレーム
13 後部横フレーム
14 フレーム板
28 凹入部
61 転倒保護フレーム
61a 支柱基端部
62 基端支持部

Claims (4)

  1. 機体前部にキャスタ型の前輪を配備するとともに、機体後部に独立して変速操作可能な左右一対の後輪を配備し、前記前輪と前記後輪と間に位置させてモーアを昇降自在に吊り下げ装備した乗用草刈機のフレーム構造であって、
    機体フレームを、前記前輪を支持するとともにステップを装備し、かつ、前記モーアを前後のリンクを介して吊り下げ支持する前側フレーム部と、後輪駆動部を連結する後側フレーム部とで構成し、
    前記前側フレーム部を、大きい左右間隔をもって対向配備してなる左右一対のフレーム杆と、左右のフレーム杆をその前部および後部において連結する前部横フレームおよび後部横フレームとで構成するとともに、後部横フレームを前記フレーム杆よりも上方にまで突出した枠状に構成し、
    前記後部横フレームの左右中央部に、下方に開口されかつ前方及び後方が開放された凹入部を設けるとともに、この凹入部の奥端が前記フレーム杆の下面より上方に位置するように凹入部の奥行きを設定し、
    前記後側フレーム部を、前側フレーム部より狭い左右間隔をもって前記後部横フレームに連結された縦平板からなる左右一対のフレーム板で構成し、両フレーム板の後部に前記後輪駆動部を連結して
    前記後部横フレームの上部に運転座席を支持してあることを特徴とする乗用草刈機のフレーム構造。
  2. 請求項1に記載の乗用草刈機のフレーム構造であって、
    前記後側フレーム部を構成する前記フレーム板の後部横外側に、門形に構成された転倒保護フレームにおける左右の支柱基端部が連結される基端支持部を設け、前記フレーム板の横外側において前記基端支持部と前記後部横フレームとを連結する補強部材を設けてある乗用草刈機のフレーム構造。
  3. 請求項2に記載の乗用草刈機のフレーム構造であって
    前記基端支持部を、前記転倒保護フレームの支柱基端部を上方から差込むボス状に構成するとともに、この基端支持部に差込み装着された転倒保護フレームの支柱基端部を、基端支持部に前後方向から貫通装着されるボルトの締め付けによって基端支持部の前後方向の内壁面に押付け固定するよう構成してある乗用草刈機のフレーム構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の乗用草刈機のフレーム構造であって、
    前記後部横フレーム内に、前記前側フレーム部の前記フレーム杆よりも上方に位置させて、前記モーアを吊り下げ支持する後部リンクの支点軸を横架支承してある乗用草刈機のフレーム構造。
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