JP3859536B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、遊技中に電源が遮断した場合に、電源遮断直前の遊技状態をバックアップして記憶保持する機能を備えた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の遊技機として図6および図7に示すパチンコ機が知られている。図6は、従来のパチンコ機の主要構成を示す説明図であり、図7は、図6に示すパチンコ機の電源系統をブロックで示す説明図である。
図6に示すパチンコ機500に設けられた操作ハンドル501を操作して発射された遊技球が第1種始動口502、あるいは、普通電動役物503の開放された両翼に入賞すると、図柄表示器504の画面上の横方向3個所において複数の特別図柄(たとえば、0〜9)が上下方向にスクロール表示される。そして、所定時間経過後に3個所に確定表示された3つの特別図柄が大当り図柄(たとえば、図6に示すような「777」)に揃うと大当りが発生し、扉式の開閉部材505が開作動し、大入賞口506が開口する。
そして、大入賞口506に遊技球が入賞すると、入賞球1個に付き、所定個数(たとえば、15個)の賞球が上受け皿507に払出される。また、大入賞口506に入賞した入賞球の数が所定数(たとえば、10個)に達するか、あるいは、大入賞口506が開口してから所定時間(たとえば、30秒)経過するか、いずれかの条件が満たされると、開閉部材505が閉作動し、大入賞口506が閉口する。さらに、大入賞口506に入賞した遊技球が大入賞口506の内部に設けられた特定領域508を通過すると、大入賞口506が連続して開口する権利が発生する。このように、大入賞口506が開口してから閉口するまでを1ラウンドとし、遊技球が特定領域508を通過することを条件として、複数のラウンド(たとえば、15ラウンド)の遊技を行うことができる。
【0003】
ところで、遊技中に電源が遮断すると、遊技中に発生していたデータが消滅してしまうため、電源遮断直前の遊技を電源復帰後に再現できなくなるという問題があった。
そこで、本発明者らは、電源遮断直前の遊技状態を記憶しておき、電源復帰時にその記憶に基いて遊技を再現する遊技機を開発した。
図7において主電源70のAC24Vが遮断されると、電源基板80に搭載された動作補償用コンデンサBC3が放電し、その放電電流がDC5V変換部80eに供給され、DC5V変換部80eがDC5Vを主基板510に搭載されたマイクロプロセッサ511、払出制御基板520に搭載されたマイクロプロセッサ521、発射モータ駆動基板15cに搭載されたマイクロプロセッサ15fおよび演出基板530に搭載されたマイクロプロセッサ531へそれぞれ供給する。これにより、主基板510に搭載されたマイクロプロセッサ511は、電源遮断直前の遊技状態を示すデータをバックアップ領域にバックアップする処理を実行し、払出制御基板520に搭載されたマイクロプロセッサ521は、電源遮断直前の賞球の未払い数を示すデータをバックアップ領域にバックアップする処理を実行する。また、各バックアップ領域にバックアップされたデータの記憶は、バックアップ用コンデンサBC4の放電電流により維持される。
なお、動作補償用コンデンサBC2の放電電流により、DC12V変換部80dから払出制御基板520および主基板510へDC12Vが供給される。これにより、各基板に接続された入賞口スイッチなどの動作が補償され、電源遮断時に入賞口スイッチを通過していた遊技球の未検出が防止される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、その後の研究により、DC12V変換部80dの動作を補償する動作補償用コンデンサBC2およびDC5V変換部80eの動作を補償する動作補償用コンデンサBC3は、DC32V変換部80aに接続されているため、電源遮断時に動作補償用コンデンサBC2,BC3の放電電流が、32Vラインに逆流し、電源遮断時の動作補償を必要としない画像制御装置、音声制御装置およびランプ制御装置などの演出基板530によって消費されてしまうおそれのあることがわかった。
つまり、DC12V変換部80dにより生成されるDC12VおよびDC5V変換部80eにより生成されるDC5Vの電力が不足してしまい、DC12Vで動作する入賞口スイッチおよびDC5Vで動作するマイクロプロセッサ511,521の電源遮断時における動作補償を行うことができないおそれのあることが分かった。たとえば、DC12Vが補償されないと、電源遮断時に入賞口スイッチを通過していた遊技球を検出できなくなり、DC5Vが補償されないと、マイクロプロセッサ511が入賞口スイッチからの検出信号を取込んで入賞数を加算する処理を実行できなくなるし、マイクロプロセッサ511,521がデータのバックアップ処理を行うことができなくなる。
【0005】
そこでこの発明は、電源が所定の電圧に低下した際に、動作補償を必要とするものに対する動作補償と、データのバックアップ処理とを確実に行うことができる遊技機を実現することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段・作用および効果】
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、遊技盤と、該遊技盤へ遊技球を発射する発射手段と、前記遊技盤に設けられ、遊技球を受入れる部材と、この部材を動作させて入賞領域を形成する電動アクチュエータと、前記発射手段により発射された遊技球が、前記部材の動作により形成された入賞領域または前記遊技盤に設けられた入賞領域に入賞したことを検出する入賞検出手段と、特別図柄を表示する図柄表示器を制御する図柄制御装置と、遊技中の効果音などを制御する音声制御装置と、LEDやランプ類を制御するランプ制御装置とからなる演出基板と、賞球を払出す賞球払出手段と、該賞球払出手段により払出された賞球を検出する賞球検出手段と、前記入賞検出手段の検出結果に基づいて、前記各入賞領域に入賞した遊技球の入賞数を記憶する機能と、その入賞数に基づいて賞球の払出しを指示する信号を送信する機能と、この遊技機に供給されている主電源が所定の電圧に低下した際に前記入賞数をバックアップして記憶保持する機能とを有する第1のコンピュータと、該第1のコンピュータから送信された前記信号を受信するとともに、その受信した信号に基づいて前記賞球払出手段の動作を制御するとともに、前記賞球検出手段の検出結果に基づいて、払出された賞球数を計数することにより、未払いの賞球数を求めて記憶する機能と、前記主電源が前記所定の電圧に低下した際に前記未払いの賞球数をバックアップして記憶保持する機能とを有する第2のコンピュータと、前記発射手段へ駆動信号を出力する駆動回路を制御する第3のコンピュータと、前記演出基板を制御する第4のコンピュータと、を備えた遊技機であって、前記主電源に対して並列に接続された第1の給電線および第2の給電線と、前記第1の給電線に接続され、前記主電源から供給される電源をDC32Vに変換して、前記発射手段を動作させるための第1のDC32V動作電源を前記発射手段へ供給する第1のDC32V変換部と、前記第1のDC32V変換部で変換された第1のDC32VをDC12Vに変換して、前記演出基板を動作させるための第1のDC12V動作電源を前記演出基板へ供給する第1のDC12V変換部と、前記第1のDC32V変換部で変換された前記第1のDC32VをDC5Vに変換して、前記第3のコンピュータおよび前記第4のコンピュータをそれぞれ動作させるための第1のDC5V動作電源を前記第3のコンピュータおよび前記第4のコンピュータへそれぞれ供給する第1のDC5V変換部と、前記第2の給電線に接続され、前記主電源から供給される電源をDC32Vに変換して、前記電動アクチュエータおよび前記賞球払出手段をそれぞれ動作させるための第2のDC32V動作電源を前記電動アクチュエータおよび前記賞球払出手段へそれぞれ供給する第2のDC32V変換部と、該第2のDC32V変換部で変換された第2のDC32VをDC12Vに変換して、前記入賞検出手段および前記賞球検出手段をそれぞれ動作させるための第2のDC12V動作電源を前記入賞検出手段および前記賞球検出手段へそれぞれ供給する第2のDC12V変換部と、前記第2のDC32V変換部で変換された前記第2のDC32VをDC5Vに変換して、前記第1のコンピュータおよび前記第2のコンピュータをそれぞれ動作させるための第2のDC5V動作電源を前記第1のコンピュータおよび前記第2のコンピュータへそれぞれ供給する第2のDC5V変換部と、前記第2のDC32V変換部と前記電動アクチュエータおよび前記賞球払出手段とを接続する給電線に接続され、前記主電源が前記所定の電圧に低下した際に放電することで、前記第2のDC32V変換部から前記電動アクチュエータおよび前記賞球払出手段への前記第2のDC32V動作電源の供給を補償する第1の動作補償用コンデンサと、前記第2のDC32V変換部と前記第2のDC12V変換部とを接続する給電線に接続され、前記主電源が前記所定の電圧に低下した際に放電することで、前記第2のDC12V変換部から前記入賞検出手段および前記賞球検出手段への前記第2のDC12V動作電源の供給を補償する第2の動作補償用コンデンサと、前記第2のDC32V変換部と前記第2のDC5V変換部とを接続する給電線に接続され、前記主電源が前記所定の電圧に低下した際に放電することで、前記第2のDC5V変換部から前記第1のコンピュータおよび前記第2のコンピュータへの前記第2のDC5V動作電源の供給を補償する第3の動作補償用コンデンサと、前記第2のDC5V変換部から前記第2のDC5 V動作電源を前記第1のコンピュータおよび前記第2のコンピュータへ供給する給電線に接続されており、前記主電源が前記所定の電圧に低下したのち放電することで、前記第1のコンピュータのバックアップ機能および前記第2のコンピュータのバックアップ機能をそれぞれ維持させるバックアップ用コンデンサと、を備えたという技術的手段を用いる。
【0007】
遊技機に供給されている主電源が所定の電圧に低下すると、第2のDC32V変換部から供給されるDC32Vによって充電されている第3の動作補償用コンデンサからの放電電流が第2のDC5V変換部へ供給され、第2のDC5V変換部は、第1および第2のコンピュータへ第2のDC5V動作電源をそれぞれ供給するため、第1のコンピュータは、主電源が所定の電圧に低下した際の入賞数をバックアップして記憶保持することができ、第2のコンピュータは、未払いの賞球数をバックアップして記憶保持することができる。
一方、バックアップ機能を備えていない第3および第4のコンピュータへ第1のDC5V動作電源を供給する第1のDC5V変換部は、主電源に対して第2のDC32V変換部とは並列に接続された第1のDC32V変換部から電源供給を受けるが、その第1のDC32V変換部には、動作補償用コンデンサが接続されていないため、主電源が所定の電圧に低下した際に第1のDC5V変換部から第3および第4のコンピュータへは第1のDC5V動作電源は供給されない。
つまり、動作補償する必要のない第3および第4のコンピュータを動作させるための第1のDC5V動作電源を生成する第1のDC5V変換部と、動作補償が必要な第1および第2のコンピュータがバックアップ機能の使用に必要な第2のDC5V動作電源を生成する第2のDC5V変換部とは、異なるDC32V変換部から個別に電源供給を受けるため、第2のDC5V変換部の動作を補償する第3の動作補償用コンデンサの放電電流が、動作補償する必要のない第3および第4のコンピュータに供給されてしまうおそれがない。
したがって、主電源が所定の電圧に低下した際に、動作補償を必要とするものに対する動作補償と、データのバックアップ処理とを確実に行うことができる遊技機を実現することができる。
【0009】
また、主電源が所定の電圧に低下すると、第2のDC32V変換部から供給されるDC32Vによって充電されている第2の動作補償用コンデンサからの放電電流が第2のDC12V変換部へ供給され、第2のDC12V変換部は、入賞検出手段および賞球検出手段へ第2のDC12V動作電源をそれぞれ供給するため、入賞検出手段は、主電源が所定の電圧に低下した際に入賞領域を通過した遊技球を検出することができ、賞球検出手段は、賞球払出手段から払出された賞球を検出することができる。
そして、第2のDC12V変換部の動作を補償する第2の動作補償用コンデンサは、第1のDC32V変換部と並列に接続された第2のDC32V変換部から個別に電源供給を受けているため、第2のDC32V変換部から第2の動作補償用コンデンサへ供給される電源が、第1のDC32V変換部と接続された発射手段へ供給されてしまうおそれがない。
つまり、動作補償する必要のないものへDC12Vを供給する第1のDC12V変換部と、動作補償する必要のある入賞検出手段および賞球検出手段へ第2のDC12V動作電源を供給する第2のDC12V変換部とは、異なるDC32V変換部から個別に電源供給を受けるため、第2のDC12V変換部の動作を補償する第2の動作補償用コンデンサの放電電流が、動作補償する必要のないものへ供給されてしまうおそれがない。
したがって、主電源が所定の電圧に低下した際に、入賞検出手段および賞球検出手段に対する動作補償を確実に行うことができる遊技機を実現することができる。
【0011】
また、主電源が所定の電圧に低下すると、第2のDC32V変換部から供給されるDC32Vによって充電されている第1の動作補償用コンデンサからの放電電流が電動アクチュエータおよび賞球払出手段へ供給されるため、電動アクチュエータは、主電源が所定の電圧に低下した際に行っていた部材の動作を完結することができ、賞球払出手段は、賞球の払出動作を完結することができる。
そして、電動アクチュエータおよび賞球払出手段の動作を補償する第1の動作補償用コンデンサは、第1のDC32V変換部と並列に接続された第2のDC32V変換部から個別に電源供給を受けているため、第1の動作補償用コンデンサから電動アクチュエータおよび賞球払出手段へ供給される電源が、第1のDC32V変換部と接続された発射手段へ供給されてしまうおそれがない。
つまり、動作補償する必要のない発射手段と、動作補償する必要のある第1の動作補償用コンデンサとは、異なるDC32V変換部から個別に電源供給を受けるため、第1の動作補償用コンデンサの放電電流が、動作補償する必要のない発射手段に供給されてしまうおそれがない。
したがって、主電源が所定の電圧に低下した際に、電動アクチュエータおよび賞球払出手段に対する動作補償を確実に行うことができる遊技機を実現することができる。
【0012】
たとえば、上記請求項1に記載の発明は、後述する発明の実施の形態において次のように実現される。図5において、主電源70から電源の供給を受けるDC32V変換部80a(第1のDC32V変換部)およびDC32V変換部80g(第2のDC32V変換部)が、それぞれ主電源70と並列に接続されている。
そして、停電検知回路86が電源遮断を検知すると、動作補償用コンデンサBC9(第3の動作補償用コンデンサ)がDC5V変換部80e(第2のDC5V変換部)の動作を補償し、DC5V変換部80eはDC5Vを主基板100に搭載されたマイクロプロセッサ110(第1のコンピュータ)および払出制御基板200に搭載されたマイクロプロセッサ210(第2のコンピュータ)へ供給する。また、動作補償用コンデンサBC6(第2の動作補償用コンデンサ)がDC12V変換部80d(第2のDC12V変換部)の動作を補償し、DC12V変換部80dはDC12Vを主基板100を介して第1種始動口スイッチ27aや各入賞口スイッチなどへ供給し、払出制御基板200を介して賞球払出センサ62a,62bへ供給する。これにより、電源遮断時に第1種始動口スイッチ27a、各入賞口スイッチおよび賞球払出センサ62a,62bを通過している遊技球が検出され、メインCPU112は、特別図柄始動記憶数および入賞数などのバックアップ処理を行い、サブCPU212は、賞球の未払い数のバックアップ処理を行う。
一方、図柄制御装置32、音声制御装置79およびランプ制御装置300など、電源遮断時の動作補償を必要としない個所において使用するDC12Vは、DC32V変換部80aからDC32Vの供給を受けて動作するDC12V変換部80c(第1のDC12V変換部)により生成される。
つまり、DC12V変換部80c(第1のDC12V変換部)と、DC12V変換部80d(第2のDC12V変換部)およびDC5V変換部80e(第2のDC5V変換部)とは、それぞれ異なる電源から個別にDC32V電源の供給を受けるため、動作補償用コンデンサBC6(第2の動作補償用コンデンサ)およびBC9(第3の動作補償用コンデンサ)の放電電流が、上記動作補償する必要のないものに供給されてしまうおそれがない。
したがって、電源が所定の電圧に低下した際にデータのバックアップを確実に行うことができるパチンコ機(遊技機)を実現することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る遊技機の実施形態について図を参照して説明する。なお、以下の実施形態では、この発明に係る遊技機として、いわゆる第1種パチンコ機を例に挙げて説明する。
<第1実施形態>
[全体の主要構成]
まず、この実施形態のパチンコ機の主要構成について図1を参照して説明する。図1は、そのパチンコ機の外観を示す斜視説明図である。
パチンコ機1には、前枠2がヒンジ8を介して開閉可能に備えられており、その前枠2には、ガラス枠4が開閉可能に取付けられている。前枠2の右側には、ガラス枠4開閉用の鍵を差し込む鍵穴3が設けられている。ガラス枠4の内部には、遊技盤5が設けられており、前枠2の右側下方には、遊技球を遊技盤5へ発射する発射装置(図示省略)を操作するための発射ハンドル15が回動可能に取付けられている。
ガラス枠4の下方には、賞球や貸球が供給される賞球・貸球供給口6aが形成されており、この賞球・貸球供給口6aの供給側には、その賞球・貸球供給口6aから供給された賞球や貸球を溜めておくための上受け皿6が取り付けられている。上受け皿6の下方には、上受け皿6の収容可能数を超えて流下した賞球や上受け皿球抜きレバー6bの操作により上受け皿6から排出された遊技球などを排出する排出口7aが形成されている。排出口7aの排出側には、その排出口7aから排出された遊技球を収容しておくための下受け皿7が設けられている。また、遊技盤5の上方には、枠ランプ9が設けられており、下受け皿7の左側には、灰皿7bが設けられている。
【0024】
[遊技盤5の主要構成]
次に、遊技盤5の主要構成について図2を参照して説明する。図2は遊技盤5の主要構成を示す正面説明図でる。
遊技盤5の略中央には、センターケース30が備えられている。センターケース30には、天入賞口31と、3個のLEDからなる普通図柄表示装置34と、普通図柄の変動開始を保留している数(以下、普通図柄始動記憶数という)を4個のLEDにより表示する普通図柄記憶表示LED35と、複数の特別図柄、背景画像、各種の演出画像などを液晶で表示する図柄表示器32aとが備えられている。図柄表示器32aは、複数の特別図柄からなる図柄列を画面の横方向の3個所においてそれぞれ上下方向に変動表示(スクロール表示ともいう)した後に、2個所において所定の特別図柄の確定表示を行う。なお、特別図柄の変動開始を保留している数(特別図柄始動記憶数)は、図柄表示器32aの画面に表示される。
センターケース30の両側上方には、LEDにより装飾された装飾風車46がそれぞれ設けられている。右側の装飾風車46の右斜め下方には、遊技球の通過により普通図柄表示装置34を作動させる機能を有する普通図柄作動右ゲート(以下、単にゲートともいう)25が設けられており、左側の装飾風車46の左斜め下方には、同じ機能の普通図柄作動左ゲート(以下、単にゲートともいう)26が設けられている。センターケース30の両側下方には、風車24がそれぞれ設けられており、右側の風車24の下方には、右入賞口12が設けられており、左側の風車24の下方には、左入賞口13が設けられている。右入賞口12の右方には、右袖入賞口22が設けられており、左入賞口13の左方には、左袖入賞口23が設けられている。
【0025】
センターケース30の下方には、遊技球の入賞により図柄表示器32aに特別図柄を変動表示させる機能を有する第1種始動口27が設けられており、この第1種始動口27の下部には普通図柄表示装置34の停止図柄が当たり図柄となった場合に両翼を開放する普通電動役物28が設けられている。その両翼から遊技球が入賞すると、図柄表示器32aが特別図柄の変動表示を行う。
なお、普通図柄の変動中に遊技球がゲート25またはゲート26を通過すると、普通図柄始動記憶数が「1」増加し、特別図柄の変動中に遊技球が第1種始動口27または普通電動役物28の開放した両翼に入賞すると、特別図柄始動記憶数が「1」増加する。
センターケース30の下方には、図柄表示器32aの3個所の表示領域における確定図柄が大当り図柄となった場合に作動する変動入賞装置40が設けられている。この変動入賞装置40には、大当りの発生時に開放動作して大入賞口41を開口する板状の開閉部材43が扉式に開閉可能に取り付けられている。変動入賞装置40の右側には、右下入賞口14が設けられており、変動入賞装置40の左側には、左下入賞口44が設けられている。
【0026】
また、変動入賞装置40の内部には、開閉部材43を連続して開放動作させる機能を有する特定領域(図示せず)と、この特定領域を通過した遊技球を検出する特定領域スイッチ(図3に符号42aで示す)が設けられている。
また、遊技盤5には、発射された遊技球を遊技領域へ案内するレール16が取付けられており、遊技盤5の上部には、上部左右の両コーナーをLEDなどにより装飾するコーナー飾り11が設けられており、遊技盤5の左右には、LEDなどにより装飾されたサイド飾り20がそれぞれ設けられている。さらに、変動入賞装置40の下方には、入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト口45が設けられている。そして、遊技盤5には、多くの釘(図示省略)が打ち込まれており、遊技盤5に発射された遊技球は、釘の間を乱舞しながら落下し、各入賞口や第1種始動口27に入賞したり、普通図柄作動ゲート25,26を通過したり、あるいはアウト口45から回収されたりする。
【0027】
[パチンコ機1の電気的構成]
次に、パチンコ機1の主な電気的構成についてそれをブロックで示す図3を参照して説明する。
パチンコ機1には、主基板100が設けられており、この主基板100には、マイクロプロセッサ110などが搭載されている。マイクロプロセッサ110には、メインCPU112と、ROM114と、RAM116とが搭載されている。メインCPU112は、入賞の判定、入賞数のカウント、大当りか否かの決定、他の装置や払出制御基板200への制御コマンドの送信などを実行する。また、メインCPU112は、電源遮断時における入賞数、大当りか否かの決定内容および遊技状態などを示すデータのバックアップ処理を実行する。ROM114には、メインCPU112が各種の制御などを実行するための制御プログラム、制御コマンドなどが記録されている。RAM116は、入賞の判定結果、入賞数などの遊技中に発生する各種データ、ROM114から読出された制御プログラムなどを一時的に格納する。また、RAM116には、電源が遮断した際に、電源遮断直前の遊技状態を示すデータをバックアップして記憶保持するバックアップ領域が形成されている。
主基板100には、次に記載するものが電気的に接続されている。遊技球が第1種始動口27を通過したことを検出する第1種始動口スイッチ27a、図柄制御装置32、LEDやランプ類を制御するランプ制御装置300、電源基板80、賞球の払出しなどを制御する払出制御基板200、遊技中の効果音などを制御する音声制御装置79、入賞、リーチパターン、大当りの発生、大当り図柄などに関する遊技盤情報をパチンコホールの管理室などに設けられたコンピュータ(図示省略)へ送信するための遊技枠情報端子基板52、盤面中継基板51、遊技枠中継基板53である。
【0028】
図柄制御装置32には、マイクロプロセッサ32bなどが備えられており、マイクロプロセッサ32bには、サブCPU32e、ROM32fおよびRAM32rが搭載されている。また、図示しないが、図柄制御装置32には、特別図柄や背景画像などを表示するための画像データが記憶されたキャラクタROM、その画像データを図柄表示器32aに表示するための回路などが搭載されている。サブCPU32eは、メインCPU112から送信されてきた制御コマンドを受信し、その受信した制御コマンドに従って特別図柄の変動表示や確定表示などの画像表示を行う。ROM32fには、サブCPU32eが実行するコンピュータプログラムや特別図柄の変動パターンなどが記録されており、RAM32rには、ROM32fから読出されたコンピュータプログラムを一時的に格納するワークメモリとしての記憶領域やサブCPU32eの処理結果などを一時的に格納する記憶領域などが設定されている。
【0029】
ランプ制御装置300には、マイクロプロセッサ302などが備えられており、マイクロプロセッサ302には、サブCPU306、ROM307およびRAM308が搭載されている。また、図示しないが、ランプ制御装置300には、コーナー飾り11、サイド飾り20、センターケース30および変動入賞装置40などに設けられたLEDが備えられている。サブCPU306は、メインCPU112から送信されてきた制御コマンドを受信し、その受信した制御コマンドに従ってLEDの点灯、点滅および消灯などのLED制御を行う。ROM307には、サブCPU306が実行するコンピュータプログラムやLEDの点灯パターンなどが記録されており、RAM308には、ROM307から読出されたコンピュータプログラムを一時的に格納するワークメモリとしての記憶領域やサブCPU306の処理結果などを一時的に格納する記憶領域などが設定されている。
【0030】
音声制御装置79には、マイクロプロセッサ79aなどが備えられており、マイクロプロセッサ79aには、サブCPU79g、ROM79hおよびRAM79iが搭載されている。また、図示しないが、音声制御装置79には、音源用IC、アンプおよびスピーカなどが備えられている。サブCPU79gは、メインCPU112から送信されてきた制御コマンドを受信し、その受信した制御コマンドに従ってアンプを駆動して効果音の出力を行う。ROM79hには、サブCPU79gが実行するコンピュータプログラムや効果音の出力パターンなどが記録されており、RAM79iには、ROM79hから読出されたコンピュータプログラムを一時的に格納するワークメモリとしての記憶領域やサブCPU79gの処理結果などを一時的に格納する記憶領域などが設定されている。
【0031】
払出制御基板200には、主基板100から送出される制御コマンドを入力して動作するマイクロプロセッサ210が搭載されており、マイクロプロセッサ210には、サブCPU212と、ROM214と、RAM216とが搭載されている。サブCPU212は、メインCPU112から送信される制御コマンドに基づいた賞球の払出し制御、球貸し制御、賞球払出センサ62a,62bからの検出信号に基づいた賞球払出数のカウント、賞球の未払い数のカウント、電源遮断時における賞球の未払い数を示すデータのバックアップ処理などを実行する。ROM214には、サブCPU212が各種の制御などを実行するための制御プログラムが記録されている。RAM216には、賞球の未払い数、ROM214から読出された制御プログラムなどを一時的に格納する。また、RAM216には、電源が遮断した際に、電源遮断直前の賞球の未払い数を示すデータをバックアップして記憶保持するバックアップ領域が形成されている。
【0032】
また、払出制御基板200には、電源基板80、CR接続基板56、発射モータ15eを駆動するための発射モータ駆動基板15c、遊技枠情報端子基板52および払出中継基板55が電気的に接続されている。発射モータ駆動基板15cには、発射モータ駆動基板15cから発射モータ15eへ駆動信号を出力させるための発射スイッチ15dと、遊技者が発射ハンドル15を握ったことを検出するタッチセンサ15bとが接続されている。また、発射モータ駆動基板15cには、発射モータ15eへ駆動信号を出力する駆動回路(図示省略)を制御するマイクロプロセッサ15fが搭載されている。
【0033】
遊技枠中継基板53には、満杯検出スイッチ72、賞球切れスイッチ73およびセンサ中継基板54が電気的に接続されている。センサ中継基板54は、賞球ユニット62に備えられた賞球払出センサ62a,62bおよび払出中継基板55と電気的に接続されている。払出中継基板55には、貸球切れスイッチ61、賞球払出モータ62cおよび貸球ユニット63が電気的に接続されている。
盤面中継基板51には、普通電動役物28を駆動する普通電動役物ソレノイド28a、普通図柄表示装置34、普通図柄作動右ゲート25を通過した遊技球を検出する右ゲートスイッチ25a、普通図柄作動左ゲート26を通過した遊技球を検出する左ゲートスイッチ26a、大入賞口41に入賞した遊技球を検出する大入賞口スイッチ41a、右袖入賞口22に入賞した遊技球を検出する右袖入賞口スイッチ22a、左袖入賞口23に入賞した遊技球を検出する左袖入賞口スイッチ23a、右入賞口12に入賞した遊技球を検出する右入賞口スイッチ12a、左入賞口13に入賞した遊技球を検出する左入賞口スイッチ13a、右下入賞口14に入賞した遊技球を検出する右下入賞口スイッチ14a、左下入賞口44に入賞した遊技球を検出する左下入賞口スイッチ44a、天入賞口31に入賞した遊技球を検出する天入賞口スイッチ31aおよび大入賞口中継基板50である。
【0034】
大入賞口中継基板50には、特定領域スイッチ42a、特定領域を変化させる部材を駆動する特定領域ソレノイド42bおよび開閉部材43を駆動する大入賞口ソレノイド41bが電気的に接続されている。電源基板80は、CR接続基板56と電気的に接続されており、CR接続基板56には、プリペイドカードの残りの度数を表示する度数表示基板やプリペイドカードを読取る装置などを備える遊技機外装置部分71と電気的に接続されている。また、電源基板80は、AC24V(50Hz/60Hz)の主電源70から電源の供給を受け、各基板、装置および発射スイッチ15dなどへ必要電源を供給する。
なお、工場出荷時や開店前に試射を行った後に電源を遮断すると、前記バックアップ処理が実行され、そのままの状態で開店すると、バックアップされていたデータに基づいて遊技が開始されてしまうなどの不具合が生じるため、電源基板80に設けられたRAMクリアスイッチ10をONしながら電源スイッチ18をONすることにより、RAM116およびRAM216にバックアップされているデータを消去することができるようになっている。
【0035】
[電源基板80の主要構成および回路動作]
次に、電源基板80の主要構成および回路動作について図4を参照して説明する。
図4は、電源基板80の電気的構成をブロックで示す説明図である。なお、以下の説明では、図柄制御装置32、音声制御装置79およびランプ制御装置300をまとめて演出基板90と称し、マイクロプロセッサ32b,79a,302をまとめてマイクロプロセッサ91と称して説明する。また、図7に示した従来の構成と同一の構成については同一の符号を使用する。
【0036】
(電源基板80の主要構成)
AC24Vの主電源70は、電源基板80に設けられた電源スイッチ18を介して過負荷保護回路81に接続されている。その過負荷保護回路81には、給電線L1を介してDC32V変換部80aが接続されており、さらに給電線L1と並列に接続された給電線L2を介してDC32V変換部80gが接続されている。DC32V変換部80a,80gは、それぞれ主電源70から供給されるAC24VをDC32Vに変換する。
DC32V変換部80aから出力されるDC32Vは、発射モータ駆動基板15cを介して発射モータ15e(図3)に供給される。また、DC32V変換部80gから出力されるDC32Vは、払出制御基板200から払出中継基板55を介して賞球払出モータ62cおよび貸球ユニット63(図3)にそれぞれ供給される。さらに、DC32Vは、主基板100から盤面中継基板51を介して普通電動役物ソレノイド28aに供給され、さらに大入賞口中継基板50を介して特定領域ソレノイド42bおよび大入賞口ソレノイド41b(図3)に供給される。さらに、DC32V変換部80gから出力されるDC32Vは、電源遮断時に動作補償用コンデンサBC5により補償される。
【0037】
DC24V変換部80bから出力されるDC24Vは、演出基板90に供給され、電源遮断時に動作を補償する必要のない部分に供給される。DC32V変換部80aの出力側にはDC12V変換部80cが接続されており、そのDC12V変換部80cから出力されるDC12Vは、主基板100および演出基板90へ供給され、図柄制御装置32の制御回路、音声制御装置79のアンプおよびランプ制御装置300のLEDなど、電源遮断時に動作を補償する必要のない部分の駆動電源として用いられる。
DC32V変換部80gの出力側にはDC12V変換部80dが接続されており、そのDC12V変換部80dから出力されるDC12Vは、主基板100から第1種始動口スイッチ27a、または盤面中継基板51を介してゲートスイッチ25a,26aおよび各入賞口スイッチに供給され、払出制御基板200から払出中継基板55およびセンサ中継基板54を介して賞球払出センサ62a,62bに供給される。つまり、電源遮断時に12Vの駆動電源の補償が必要な部分に供給される。
【0038】
DC12V変換部80dの入力側には、動作補償用コンデンサBC6が接続されており、電源遮断時に動作補償用コンデンサBC6から出力される放電電流によりDC12V変換部80dの動作が補償される。これにより、電源遮断時に第1種始動口スイッチ27a、各入賞口スイッチ、または賞球払出センサ62a,62bを通過している遊技球を検出することができる。また、動作補償用コンデンサBC5,BC6から出力される放電電流は、電源遮断時の動作補償を必要とする部分へ供給され、必要としない部分へは供給されないため、動作補償を必要とする部分の動作補償を確実に行うことができる。
DC32V変換部80gの出力側には、DC5V変換部80eがDC12V変換部80dと並列に接続されており、そのDC5V変換部80eから出力されるDC5Vは、主基板に搭載されたマイクロプロセッサ110および払出制御基板200に搭載されたマイクロプロセッサ210にそれぞれ供給される。DC5V変換部80eの入力側には、動作補償用コンデンサBC7が接続されており、電源遮断時に動作補償用コンデンサBC7から出力される放電電流によりDC5V変換部80eの動作が補償される。
【0039】
これにより、主基板100のメインCPU112は、電源遮断時に第1種始動口スイッチ27aから検出信号を取込んだ場合は、その取込んだ検出信号数に対応して、RAM116に記憶している特別図柄始動記憶数を加算する処理を行うことができる。また、電源遮断時に入賞口スイッチから検出信号を取込んだ場合は、その取込んだ検出信号数に対応して、RAM116に記憶している入賞数を加算する処理を行うことができる。さらに、サブCPU212は、電源遮断時に賞球払出センサ62a,62bから検出信号を取込んだ場合は、その取込んだ検出信号数に対応してRAM216に記憶されている賞球の未払い数を減算する処理を行うことができる。
【0040】
さらに、DC5V変換部80eの出力側には、バックアップ用コンデンサBC8が接続されており、そのバックアップ用コンデンサBC8は、マイクロプロセッサ110,210にそれぞれに設けられたバックアップ電源入力ポートVBBに接続されている。そして、電源が遮断したときにバックアップ用コンデンサBC8から出力された放電電流が各バックアップ電源入力ポートVBBに供給され、マイクロプロセッサ110を構成するRAM116およびマイクロプロセッサ210を構成するRAM216のそれぞれに形成されたバックアップ領域に記憶されているデータの記憶が保持される。
過負荷保護回路81の出力側には、DC24V変換部80bが接続されており、そのDC24V変換部80bから出力されるDC24Vは、演出基板90に供給され、電源遮断時の動作補償が必要ない部分へ供給される。また、主電源のAV24Vは、過負荷保護回路81を介してCR接続基板56へ供給される。
RAMクリアスイッチ10は、主基板100および払出制御基板200それぞれのRAMクリア端子に接続されている。
【0041】
(電源基板80の回路動作)
停電などにより、DC32V変換部80gが生成するDC32Vが停電検知電圧(たとえば24V)に低下すると、動作補償用コンデンサBC5〜BC7が放電を開始する。動作補償用コンデンサBC5の放電電流により、大入賞口ソレノイド41b、普通電動役物ソレノイド28aおよび賞球払出モータ62cの動作が補償され、各ソレノイドおよびモータは、動作途中であった場合は、その動作を完結する。また、動作補償用コンデンサBC6の放電電流により、第1種始動口スイッチ27a、ゲートスイッチ25a,26a、各入賞口スイッチおよび賞球払出センサ62a,62bの動作が補償され、遊技球が各スイッチの検出可能領域を通過していた場合は、そのスイッチから検出信号がメインCPU112またはサブCPU212へ送信される。さらに、動作補償用コンデンサBC7の放電電流により、マイクロプロセッサ110,210の動作が補償される。
【0042】
また、DC32V変換部80gに接続された停電検知回路86が電源断信号PDをマイクロプロセッサ110,210へ送信し、マイクロプロセッサ110,210は、それぞれデータのバックアップ処理を実行する。
メインCPU112は、第1種始動口スイッチ27aから送信された検出信号を取込んで特別図柄始動記憶数を加算する処理と、ゲートスイッチ25a,26aから送信された検出信号を取込んで普通図柄始動記憶数を加算する処理と、各入賞口スイッチから送信された検出信号を取込んで入賞数を加算する処理とを実行し、それらの処理により新たに発生したデータをRAM116に形成されたバックアップ領域に格納する。
また、サブCPU212は、賞球払出センサ62a,62bから送信された検出信号を取込んで賞球の未払い数を減算する処理を実行し、その処理により新たに発生したデータをRAM216に形成されたバックアップ領域に格納する。各バックアップ領域に格納されたデータは、バックアップ用コンデンサBC8から供給される放電電流により記憶が保持される。
続いて、メインCPU112およびサブCPU212は、それぞれNMI処理を実行し、RAM116およびRAM216へのアクセスを禁止し、バックアップ領域に格納されているデータの書換えを禁止する。続いて、停電検知回路86がシステムリセット信号SRを各基板へ送信し、各基板に搭載されたCPUがシステムリセット処理を実行する。
【0043】
[第1実施形態の効果]
(1)以上のように、上記第1実施形態のパチンコ機1は、電源遮断時に動作補償する必要のないものを動作させるための動作電源を生成するDC12V変換部80cはDC32V変換部80aから電力供給を受け、第1種始動口スイッチ27a、ゲートスイッチ25a,26a、各入賞口スイッチ、賞球払出センサ62a,62bおよびマイクロプロセッサ110,210など、電源遮断時のバックアップ処理に使用するものの動作電源を生成するDC12V変換部80dおよびDC5V変換部80eは、DC32V変換部80aと並列に接続されたDC32V変換部80gから電力供給を受ける。
したがって、DC12V変換部80dの動作を補償する動作補償用コンデンサBC6およびDC5V変換部80eの動作を補償する動作補償用コンデンサBC9から出力される放電電流が、動作補償をする必要のない部分により消費されてしまい、バックアップ処理が不完全になってしまうおそれがない。
【0044】
(2)特に、電源遮断時に第1種始動口スイッチ27aまたは入賞口スイッチの検出可能領域を通過した遊技球を確実に検出することができ、メインCPU112は、第1種始動口スイッチ27aから取込んだ検出信号に基づいて特別図柄始動記憶数の加算処理を行い、ゲートスイッチ25a,26aから取込んだ検出信号に基づいて普通図柄始動記憶数の加算処理、あるいは入賞口スイッチから取込んだ検出信号に基づいて入賞数の加算処理を行い、それらのバックアップ処理を確実に行うことができる。
(3)また、電源遮断時に賞球払出センサ62a,62bの検出可能領域を通過した遊技球を確実に検出することができ、サブCPU212は、賞球払出センサ62a,62bから取込んだ検出信号に基づいて賞球の未払い数の減算処理を行い、その未払い数のバックアップ処理を確実に行うことができる。
(4)さらに、DC32V変換部80gは、発射モータ15eへ動作電源を供給しないため、電源遮断時の動作補償に必要な電力が、発射モータ15eにより消費されてしまい、メインCPU112およびサブCPU212がバックアップ処理を実行するために必要な電力が不足し、バックアップ処理が不完全になってしまうおそれがない。
【0045】
<第2実施形態>
次に、この発明の第2実施形態について図5を参照して説明する。
図5は、この実施形態のパチンコ機に備えられた電源基板80の電気的構成をブロックで示す説明図である。この実施形態のパチンコ機は、電源遮断時のバックアップ処理を確実にすることができることを特徴とする。なお、第1実施形態と同じ構成については同じ符号を使用し、同じ構成および機能については、説明を簡略化または省略する。
【0046】
DC32V変換部80aの出力側には、DC5V変換部80fが並列に接続されており、そのDC5V変換部80fから出力されるDC5Vは、演出基板90のマイクロプロセッサ91および発射モータ駆動基板15cのマイクロプロセッサ15fにそれぞれ供給される。また、DC5V変換部80eから出力されるDC5Vは、主基板100のマイクロプロセッサ110および払出制御基板200のマイクロプロセッサ210のみに供給される。
つまり、DC5V変換部80fは、電源遮断時の動作補償が必要ないマイクロプロセッサへDC5Vを供給し、DC5V変換部80eは、動作補償を必要とするマイクロプロセッサへDC5Vを供給する。
【0047】
[第2実施形態の効果]
以上のように、第2実施形態のパチンコ機を使用すれば、従来の単一のDC5V変換部から総てのマイクロプロセッサへDC5Vを供給する構成の場合のように、DC5V変換部から出力されるDC5Vが、動作補償を必要としないマイクロプロセッサ91,15fによって無駄に消費され、メインCPU112およびサブCPU212のバックアップ処理に必要な電力が不足してしまい、バックアップ処理が不完全になってしまうおそれがない。また、動作補償する電力が少ない分、動作補償用コンデンサBC9の容量を小さくすることができるため、消費電力を削減することもできる。さらに、動作補償用コンデンサBC9の外形を小さくできる分、電源基板80を小型化することができる。
【0048】
<他の実施形態>
(1)DC32V変換部80aからDC32Vを賞球払出モータ62cへ供給し、DC32V変換部80gからは供給しない構成にすることもできる。この構成を使用すれば、電源遮断時の動作補償に必要な電力が、賞球払出モータ62cにより消費されてしまい、メインCPU112およびサブCPU212がバックアップ処理を実行するために必要な電力が不足し、バックアップ処理が不完全になってしまうおそれがない。
【0049】
(2)DC32V変換部80aからDC32Vを大入賞口ソレノイド41bおよび普通電動役物ソレノイド28aへ供給し、DC32V変換部80gからは供給しない構成にすることもできる。この構成を使用すれば、電源遮断時の動作補償に必要な電力が、大入賞口ソレノイド41bおよび普通電動役物ソレノイド28aにより消費されてしまい、メインCPU112およびサブCPU212がバックアップ処理を実行するために必要な電力が不足し、バックアップ処理が不完全になってしまうおそれがない。
【0050】
(3)DC32V変換部80aから供給される電源により動作するDC12V変換部80cからDC12Vを、音声制御装置79に備えられたアンプおよびランプ制御装置300に備えられたLEDへ供給し、DC32V変換部80gから供給される電源により動作するDC12V変換部80dからは供給しない構成にすることもできる。この構成を使用すれば、電源遮断時の動作補償に必要な電力が、アンプおよびLEDにより消費されてしまい、メインCPU112およびサブCPU212がバックアップ処理を実行するために必要な電力が不足し、バックアップ処理が不完全になってしまうおそれがない。
【0051】
(4)DC32V変換部80aから供給される電源により動作するDC12V変換部80cからDC12Vを、図柄制御装置32に備えられた制御回路などへ供給し、DC32V変換部80gから供給される電源により動作するDC12V変換部80dからは供給しない構成にすることもできる。この構成を使用すれば、電源遮断時の動作補償に必要な電力が、図柄制御装置32に備えられた制御回路などにより消費されてしまい、メインCPU112およびサブCPU212がバックアップ処理を実行するために必要な電力が不足し、バックアップ処理が不完全になってしまうおそれがない。
【0052】
(5)前記各実施形態では、この発明に係る遊技機として第1種パチンコ機を例に挙げて説明したが、この発明は、第2種パチンコ機または第3種パチンコ機、あるいは、第1種ないし第3種パチンコ機の2つ以上を組み合わせたパチンコ機、さらには、スロットマシンにも適用することができる。
【0053】
[各請求項と実施形態との対応関係]
停電検知電圧が、請求項1に記載の所定の電圧に対応し、DC32V変換部80aが第1のDC32V変換部に対応し、DC32V変換部80gが第2のDC32V変換部に対応する。また、DC12V変換部80cが、第1のDC12V変換部に対応し、DC12V変換部80dが第2のDC12V変換部に対応し、DC5V変換部80fが第1のDC5V変換部に対応し、DC5V変換部80eが、第2のDC5V変換部に対応する。さらに、動作補償用コンデンサBC5が第1の動作補償用コンデンサに対応し、動作補償用コンデンサBC6が第2の動作補償用コンデンサに対応し、動作補償用コンデンサBC7,BC9が第3の動作補償用コンデンサに対応する。
発射モータ15eが、請求項1に記載の発射手段に対応し、第1種始動口スイッチおよび各入賞口スイッチが入賞検出手段に対応し、賞球払出モータ62cが賞球払出手段に対応する。マイクロプロセッサ110が第1のコンピュータに対応し、マイクロプロセッサ210が第2のコンピュータに対応し、マイクロプロセッサ15fが第3のコンピュータに対応し、マイクロプロセッサ91が第4のコンピュータに対応する。
賞球払出センサ62a,62bが、請求項1に記載の賞球検出手段に対応する。開閉部材43および普通電動役物28が、請求項1に記載の部材に対応し、大入賞口ソレノイド41bおよび普通電動役物ソレノイド28aが電動アクチュエータに対応する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る実施形態のパチンコ機の外観を示す斜視説明図である。
【図2】図1に示すパチンコ機1に備えられた遊技盤5の主要構成を示す正面説明図である。
【図3】パチンコ機1の主な電気的構成をブロックで示す説明図である。
【図4】電源基板80の電気的構成をブロックで示す説明図である。
【図5】第2実施形態の電源基板80の電気的構成をブロックで示す説明図である。
【図6】従来のパチンコ機の主要構成を示す説明図である。
【図7】図6に示すパチンコ機の電源系統をブロックで示す説明図である。
【符号の説明】
1 パチンコ機(遊技機)
18 電源
32a 図柄表示器
80 電源基板
80a DC32V変換部(第1のDC32V変換部)
80g DC32V変換部(第2のDC32V変換部)
80c DC12V変換部(第1のDC12V変換部)
80d DC12V変換部(第2のDC12V変換部)
110 マイクロプロセッサ(第1のコンピュータ)
210 マイクロプロセッサ(第2のコンピュータ)
15f マイクロプロセッサ(第3のコンピュータ)
91 マイクロプロセッサ(第4のコンピュータ)
BC5 動作補償用コンデンサ(第1の動作補償用コンデンサ)
BC6 動作補償用コンデンサ(第2の動作補償用コンデンサ)
BC9 動作補償用コンデンサ(第3の動作補償用コンデンサ)
BC8 バックアップ用コンデンサ
Claims (1)
- 遊技盤と、
該遊技盤へ遊技球を発射する発射手段と、
前記遊技盤に設けられ、遊技球を受入れる部材と、この部材を動作させて入賞領域を形成する電動アクチュエータと、
前記発射手段により発射された遊技球が、前記部材の動作により形成された入賞領域または前記遊技盤に設けられた入賞領域に入賞したことを検出する入賞検出手段と、
特別図柄を表示する図柄表示器を制御する図柄制御装置と、遊技中の効果音などを制御する音声制御装置と、LEDやランプ類を制御するランプ制御装置とからなる演出基板と、
賞球を払出す賞球払出手段と、
該賞球払出手段により払出された賞球を検出する賞球検出手段と、
前記入賞検出手段の検出結果に基づいて、前記各入賞領域に入賞した遊技球の入賞数を記憶する機能と、その入賞数に基づいて賞球の払出しを指示する信号を送信する機能と、この遊技機に供給されている主電源が所定の電圧に低下した際に前記入賞数をバックアップして記憶保持する機能とを有する第1のコンピュータと、
該第1のコンピュータから送信された前記信号を受信するとともに、その受信した信号に基づいて前記賞球払出手段の動作を制御するとともに、前記賞球検出手段の検出結果に基づいて、払出された賞球数を計数することにより、未払いの賞球数を求めて記憶する機能と、前記主電源が前記所定の電圧に低下した際に前記未払いの賞球数をバックアップして記憶保持する機能とを有する第2のコンピュータと、
前記発射手段へ駆動信号を出力する駆動回路を制御する第3のコンピュータと、
前記演出基板を制御する第4のコンピュータと、を備えた遊技機であって、
前記主電源に対して並列に接続された第1の給電線および第2の給電線と、
前記第1の給電線に接続され、前記主電源から供給される電源をDC32Vに変換して、前記発射手段を動作させるための第1のDC32V動作電源を前記発射手段へ供給する第1のDC32V変換部と、
前記第1のDC32V変換部で変換された第1のDC32VをDC12Vに変換して、前記演出基板を動作させるための第1のDC12V動作電源を前記演出基板へ供給する第1のDC12V変換部と、
前記第1のDC32V変換部で変換された前記第1のDC32VをDC5Vに変換して、前記第3のコンピュータおよび前記第4のコンピュータをそれぞれ動作させるための第1のDC5V動作電源を前記第3のコンピュータおよび前記第4のコンピュータへそれぞれ供給する第1のDC5V変換部と、
前記第2の給電線に接続され、前記主電源から供給される電源をDC32Vに変換して、前記電動アクチュエータおよび前記賞球払出手段をそれぞれ動作させるための第2のDC32V動作電源を前記電動アクチュエータおよび前記賞球払出手段へそれぞれ供給する第2のDC32V変換部と、
該第2のDC32V変換部で変換された第2のDC32VをDC12Vに変換して、前記入賞検出手段および前記賞球検出手段をそれぞれ動作させるための第2のDC12V動作電源を前記入賞検出手段および前記賞球検出手段へそれぞれ供給する第2のDC12V変換部と、
前記第2のDC32V変換部で変換された前記第2のDC32VをDC5Vに変換して、前記第1のコンピュータおよび前記第2のコンピュータをそれぞれ動作させるための第2のDC5V動作電源を前記第1のコンピュータおよび前記第2のコンピュータへそれぞれ供給する第2のDC5V変換部と、
前記第2のDC32V変換部と前記電動アクチュエータおよび前記賞球払出手段とを接続する給電線に接続され、前記主電源が前記所定の電圧に低下した際に放電することで、前記第2のDC32V変換部から前記電動アクチュエータおよび前記賞球払出手段への前記第2のDC32V動作電源の供給を補償する第1の動作補償用コンデンサと、
前記第2のDC32V変換部と前記第2のDC12V変換部とを接続する給電線に接続され、前記主電源が前記所定の電圧に低下した際に放電することで、前記第2のDC12V変換部から前記入賞検出手段および前記賞球検出手段への前記第2のDC12V動作電源の供給を補償する第2の動作補償用コンデンサと、
前記第2のDC32V変換部と前記第2のDC5V変換部とを接続する給電線に接続され、前記主電源が前記所定の電圧に低下した際に放電することで、前記第2のDC5V変換部から前記第1のコンピュータおよび前記第2のコンピュータへの前記第2のDC5V動作電源の供給を補償する第3の動作補償用コンデンサと、
前記第2のDC5V変換部から前記第2のDC5V動作電源を前記第1のコンピュータおよび前記第2のコンピュータへ供給する給電線に接続されており、前記主電源が前記所定の電圧に低下したのち放電することで、前記第1のコンピュータのバックアップ機能および前記第2のコンピュータのバックアップ機能をそれぞれ維持させるバックアップ用コンデンサと、
を備えたことを特徴とする遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002105443A JP3859536B2 (ja) | 2002-04-08 | 2002-04-08 | 遊技機 |
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