JP3857464B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機、アレンジボール機、雀球遊技機等の弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばパチンコ機等の弾球遊技機において、図柄始動手段と、この図柄始動手段の遊技球の検出により複数個の図柄が所定時間変動する図柄表示手段と、この図柄表示手段の変動後の停止図柄が所定図柄(所定の組み合わせ)となることにより所定時間開放する特定入賞手段と、この特定入賞手段の開放中に入賞した遊技球が特別装置作動領域等の特定領域を通過することにより、遊技者に有利な特別の権利を発生させる特別装置等の権利発生手段と、始動入賞手段と、権利発生手段による権利発生中に始動入賞手段に遊技球が入賞する毎に所定時間開放する開閉動作を最大16回まで繰り返す開閉入賞手段とを備えたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来は、特定入賞手段の内部を複数個の誘導通路に分割し、その誘導通路の何れかを特別装置作動領域等の特定領域とし、特定入賞手段の開放中に入賞した遊技球が特定領域を通過することを条件として権利発生手段が作動するように構成し、その遊技球が特定領域を通過したときに、権利発生手段が遊技者に有利な権利状態を発生させるようにしている。
【0004】
しかし、従来は、特定入賞手段が開放した後の状態を見た場合、権利発生手段による権利状態の発生に必要な条件が遊技球の特定領域の通過のみであり、この特定領域通過の条件を満たせば、1回の条件判定で権利発生手段が遊技者に有利な権利状態を発生させるため、特定入賞手段の開放から権利発生手段による権利状態の発生までの過程が単調であって、特定入賞手段の開放が直ちに権利状態の発生につながる確率が非常に高く変化に乏しい欠点がある。
【0005】
また特定入賞手段の開放から権利発生手段による権利発生までの過程が単調であるため、権利状態の発生後のゲーム内容に変化を持たせ難く、権利状態の発生後のゲーム内容が略一定になり易い等の問題がある。
【0006】
本発明は、このような従来の課題に鑑み、特定入賞手段に入賞した遊技球に関連して権利発生の条件を複数回判定するように構成し、特定入賞手段の開放から権利発生手段による権利状態の発生までに変化を持たせ、遊技者の興趣を大にできる弾球遊技機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、図柄始動手段12と、該図柄始動手段12の遊技球の検出により1又は複数個の図柄が所定時間変動する図柄表示手段18と、該図柄表示手段18の変動後の停止図柄が所定図柄となることにより所定時間開放する特定入賞手段13と、該特定入賞手段13に入賞した遊技球に関連して、権利発生の条件を複数回判定する権利発生条件判定手段56と、該権利発生条件判定手段56が複数回の条件判定によって必要条件の充足を判定することにより遊技者に有利な権利を発生させる権利発生手段63とを備えた弾球遊技機において、前記特定入賞手段13は入賞ケース 25 に、その特定入賞口 26に入賞した遊技球を検出する初回判定動作用検出スイッチ31と、該初回判定動作用検出スイッチ31を通過した後の遊技球を複数の案内通路39,40,69〜71側に振り分ける前段振り分け手段28,64 と、前記複数の案内通路39,40,69〜71の下流側に夫々配置された複数の後段振り分け手段29,30,65〜67と、該後段振り分け手段29,30,65〜67により振り分けられた遊技球を検出する複数の権利発生用検出スイッチ80〜82,72b,72c,72d,73c,74dとを備え、これら複数の権利発生用検出スイッチ80〜82,72b,72c,72d,73c,74dの何れが遊技球を検出したかに応じて前記権利発生手段63による権利発生に係わる利益状態を変化させると共に、前記複数の後段振り分け手段29,30,65〜67の何れの振り分けによっても前記権利発生手段63による権利発生の可能性があるように構成されている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。
【0009】
図1〜図5は本発明の第1の実施形態を例示する。図1において、1 は前枠で、外枠の前面側に開閉自在に枢着されている。前枠1 にはガラス扉2 及び前面板3 が装着され、これらの後側に遊技盤4 が着脱自在に装着されている。
【0010】
前面板3 には発射用の遊技球を貯留する上皿5 が装着されている。前枠1 の下部には下皿6 と発射手段7 の発射ハンドル8 とが設けられている。発射手段7 は、発射ハンドル8 を操作したときに、上皿5 から発射部に1個ずつ供給される遊技球を打撃槌により打撃して遊技盤4 側に発射するようになっている。
【0011】
遊技盤4 の前面には、図2に示すように、発射手段7 から発射された遊技球を案内するガイドレール9 が設けられると共に、このガイドレール9 の内側の遊技領域10に表示装置11、図柄始動手段12、特定入賞手段13、始動入賞手段(以下、第3種始動手段という)14、普通入賞手段15、可変入賞手段(大入賞手段)16等の各遊技部品が設けられている。
【0012】
表示装置11、図柄始動手段12、特定入賞手段13は遊技領域10の左右中央に上下に配置され、その表示装置11の左右両側に第3種始動手段14が配置されている。図柄始動手段12の左右方向の一側方には普通入賞手段15が、他側方には可変入賞手段16が夫々配置されている。
【0013】
表示装置11は、表示ケース17内に液晶式、その他の第1図柄表示手段18が設けられ、また表示ケース17の上部に別の第2図柄表示手段19が設けられている。第1図柄表示手段18は、1又は複数個、例えば3個の図柄を表示し、図柄始動手段12が遊技球を検出することを条件に、乱数処理により各図柄が夫々所定時間変動して停止するようになっている。なお、この第1図柄表示手段18の図柄には、0〜9までの数字図柄が使用されているが、他のキャラクター図柄等を使用しても良い。
【0014】
第2図柄表示手段19は、権利発生に必要な条件図柄を表示するためのもので、1個又は複数個、例えば2個の図柄を表示し、その一部の図柄(例えば左の図柄)が権利発生用の第1条件図柄20、残りの一部の図柄(例えば右の図柄)が権利発生用の第2条件図柄21となっている。第2図柄表示手段19の各条件図柄20,21 は所定時間変動して、その停止図柄が複数種類の図柄、例えば「7」と「3」との二種類の図柄の内の何れかの図柄(例えば「7」又は「3」)を表示するようになっている。
【0015】
なお、各条件図柄は乱数処理により決定されている。また図柄にも数字図柄を使用しているが、他のキャラクター図柄等を使用しても良い。第2図柄表示手段19は、第1条件図柄表示手段及び第2条件図柄表示手段を兼用しているが、第1条件図柄表示手段と第2条件図柄表示手段とに分けて別々に設けても良い。
【0016】
可変入賞手段16は、下部の支点廻りに入賞口23を開閉する開閉板24等を備えた開閉入賞手段により構成され、図外のソレノイド等の電動駆動手段により、遊技者に有利な第1状態(開状態)と、遊技者に不利な第2状態(閉状態)とに変換駆動するようになっている。そして、この可変入賞手段16は、後述の権利発生中に、第3種始動手段14が遊技球を検出することを条件に、所定時間だけ第1状態に作動(開放)し、第3種始動手段14に遊技球が入賞する毎に所定回数作動(開閉)を繰り返すように制御されている。
【0017】
特定入賞手段13は、図3及び図4に示すように、入賞ケース25の上部に特定入賞口26と、この特定入賞口26を開閉する開閉板27とを備えると共に、入賞ケース25の内部に複数個の前段及び後段振り分け手段28〜30と、その各振り分け手段28〜30の上手側近傍に配置された第1回及び第2回判定動作用検出スイッチ31〜33と、権利発生用検出スイッチ80〜82とを備えている。
【0018】
入賞ケース25は、裏側ケース体34と前側ケース体35とを前後に備えている。特定入賞口26の内部は左右方向に複数個、例えば3個の入賞通路36に分割されており、その何れか、例えば中央の入賞通路が特定領域37となっている。開閉板27は、図外のソレノイド等の電動駆動手段により、下部の支点廻りに特定入賞口26を開閉するもので、その左右方向の中央部に、特定領域37に対応する停留部38が設けられている。停留部38は、開閉板27が開状態のときに遊技球を停留し、開閉板27が閉じるときに、その遊技球を特定領域37へと案内するようになっている。
【0019】
前段振り分け手段28は、停留部38から特定領域37へと案内された遊技球を案内通路39,40 を経て2個の後段振り分け手段29,30 に振り分けるためのものである。2個の後段振り分け手段29,30 は、前段振り分け手段28からの遊技球を夫々左右の誘導通路41,42 、43,44 に振り分けるためのものである。
【0020】
従って、前段振り分け手段28は後段振り分け手段29と後段振り分け手段30とに直列に接続され、また後段振り分け手段29と後段振り分け手段30は互いに並列に接続されており、前段振り分け手段28により振り分けられた遊技球を後段振り分け手段29,30 側で順次振り分けるようになっている。
【0021】
後段振り分け手段29と後段振り分け手段30は入賞ケース25の下部の左右に配置され、これらの上側の中央で特定入賞口26の下側に前段振り分け手段28が配置されている。各振り分け手段28〜30は、入賞ケース25内の振り分け室45〜47内に回転自在に配置された回転体48〜50と、この回転体48〜50を前後方向の回転軸51a 〜53a 廻りに正逆転駆動する駆動モータ51〜53とを備えている。
【0022】
各回転体48〜50は上手側の特定領域37又は案内通路39,40 により案内される遊技球を受け入れて保持する保持部48a 〜50a を有し、正転又は逆転により、その遊技球を下部両側の下手側の通路39,40 、41,42 、43,44 へと案内し振り分けるようになっている。
【0023】
入賞ケース25の前側ケース体35には、各振り分け手段28〜30での遊技球の振り分け状況、通路39〜44を通過中の遊技球を遊技者が視認できるように、前面側に透明な窓、その他の視認部が設けられている。各振り分け手段28〜30は、振り分け体に回転体48〜50を使用する回転式の他、ソレノイド等の駆動手段の駆動により振り分け体が左右に摺動する左右摺動式等でも良い。
【0024】
判定動作用検出スイッチ31は、権利発生条件の第1回(初回)判定動作用であって、特定領域37から前段振り分け手段28に案内される遊技球を検出して第2図柄表示手段19の左側の図柄を変動させるようになっており、前段振り分け手段28の上手側近傍で特定領域37の途中に設けられている。
【0025】
判定動作用検出スイッチ32,33 は、権利発生条件の第2回(最終回)判定動作用であって、前段振り分け手段28から案内通路39,40 を経て後段振り分け手段29及び後段振り分け手段30へと案内される遊技球を検出して第2図柄表示手段19の右側の図柄を変動させるようになっており、各振り分け手段29,30 の上手側近傍で案内通路39,40 の途中に設けられている。
【0026】
権利発生用検出スイッチ80〜82は、誘導通路41,42 、43,44 から遊技盤4 の裏側へと案内される遊技球を検出して、後述の権利を発生させるためのもので、その権利発生用検出スイッチ80は誘導通路41に、権利発生用検出スイッチ81は誘導通路42,44 に、権利発生用検出スイッチ82は誘導通路43に夫々対応して設けられている。
【0027】
図5は制御系のブロック図である。図5において、54は第1図柄表示手段18の図柄を変動制御する第1図柄変動処理手段で、図柄始動手段12が遊技球の入賞を検出することを条件に第1図柄表示手段18の図柄を一定時間変動させると共に、遊技球を検出したときの乱数値を抽出して、変動後にその乱数によって指定された停止図柄を表示するように制御する。
【0028】
なお、第1図柄変動処理手段54は、抽出した乱数が当たり乱数値のときに、第1図柄表示手段18の3個の停止図柄が「7・7・7」のように全て同一種類の図柄の組み合わせとなる等、所定の図柄の組み合わせの当たり図柄を表示し、当たり乱数値以外の外れ乱数値のときに、3個の停止図柄の少なくとも1個が異なる種類となる外れ図柄を表示するようになっている。
【0029】
55は特定入賞手段13を開閉する開閉制御手段で、第1図柄表示手段18の変動後の停止図柄が当たり図柄、例えば「7・7・7」であるか否かを判定し、当たり図柄のときに特定入賞手段13を所定時間(例えば約3秒程度)開放し、その所定時間の経過後に閉じるように制御する。
【0030】
56は権利発生条件判定手段で、特定入賞手段13に入賞した遊技球に関連して、権利発生の必要条件を複数回(例えば2回)判定するためのもので、特定入賞手段13内の各検出スイッチ31〜33が遊技球を検出することを条件として第2図柄表示手段19の各条件図柄20,21 を所定時間変動させ、その各条件図柄20,21 の変動後の停止図柄の種類に応じて特定入賞手段13の各振り分け手段28〜30の振り分け動作を制御しながら、判定動作用検出スイッチ31の遊技球の検出を契機とする第1条件図柄20の種類と、これに関連する前段振り分け手段28の振り分け動作、及び判定動作用検出スイッチ32,33 の遊技球の検出を契機とする第2条件図柄21の種類と、これに関連する後段振り分け手段29,30 の振り分け動作によって、権利発生の必要条件を2回判定するように構成されている。
【0031】
即ち、権利発生条件判定手段56は、第1条件図柄制御手段57と第2条件図柄制御手段58と第1振り分け制御手段59と第2振り分け制御手段60と第3振り分け制御手段61と図柄種類判定手段62とを備えている。
【0032】
第1条件図柄制御手段57は、特定入賞手段13の特定領域37を通過する遊技球を判定動作用検出スイッチ31が検出したときに、第2図柄表示手段19の左側の第1条件図柄20を所定時間変動させ、その変動後の停止図柄が乱数処理により決定された所定の図柄、例えば「7」又は「3」を表示するように制御する。
【0033】
第1振り分け制御手段59は、変動後の第1条件図柄20の停止図柄の種類に応じて、前段振り分け手段28が遊技球を後段振り分け手段29と後段振り分け手段30との何れかへ振り分けるように前段振り分け手段28を制御するためのもので、第1条件図柄20が所定図柄「7」で停止したときに、駆動モータ51により回転体48をa矢示方向に駆動して後段振り分け手段29へ、第1条件図柄20が別の所定図柄「3」で停止したときに、駆動モータ51により回転体48を反a矢示方向に駆動して後段振り分け手段30へと遊技球を夫々振り分けるように制御する。
【0034】
第2条件図柄制御手段58は、判定動作用検出スイッチ32又は判定動作用検出スイッチ33が案内通路39,40 を通過する遊技球を検出したときに、第2図柄表示手段19の右側の第2条件図柄21を所定時間変動させ、その変動後の停止図柄が乱数処理により決定された所定図柄「7」又は「3」を表示するように制御する。
【0035】
第2振り分け制御手段60は、変動後の第2条件図柄21の停止図柄の種類に応じて、後段振り分け手段29が遊技球を誘導通路41と誘導通路42との何れかへ振り分けるように後段振り分け手段29を制御するためのもので、第2条件図柄21が所定図柄「7」で停止したときに、駆動モータ52により回転体49をb矢示方向に駆動して誘導通路41へ、第2条件図柄21が別の所定図柄「3」で停止したときに、駆動モータ52により回転体49を反b矢示方向に駆動して誘導通路42へと遊技球を夫々振り分けるように制御する。
【0036】
第3振り分け制御手段61は、変動後の第2条件図柄21の停止図柄の種類に応じて、後段振り分け手段30が遊技球を誘導通路43と誘導通路44との何れかへ振り分けるように後段振り分け手段30を制御するためのもので、第2条件図柄21が所定図柄「3」で停止したときに、駆動モータ53により回転体50をc矢示方向に駆動して誘導通路43へ、第2条件図柄21が別の所定図柄「7」で停止したときに、駆動モータ53により回転体50を反c矢示方向に駆動して誘導通路44へと遊技球を夫々振り分けるように制御する。
【0037】
図柄種類判定手段62は、第2図柄表示手段19の各条件図柄20,21 の変動後の停止図柄「7」と「3」の組み合わせ種類から、権利発生の必要条件の充足を最終的に判定するためのもので、組み合わせの種類別に「7」と「7」の組み合わせ、「7」と「3」の組み合わせ、「3」と「7」の組み合わせ、「3」と「3」の組み合わせを夫々判定し、その組み合わせの種類に応じた出力信号を出すようになっている。なお、この図柄種類判定手段62の機能は、権利発生用検出スイッチ80〜82によって代替し、各権利発生用検出スイッチ80〜82からの信号により、後述の権利内容を夫々変えるようにすることも可能である。
【0038】
63は権利発生手段で、権利発生条件判定手段56が複数回(例えば2回)の条件判定によって必要条件の充足を判定すること条件に遊技者に有利な権利を発生させるためのものである。即ち、この権利発生手段63は、権利発生条件判定手段56での必要条件の判定により、権利発生用検出スイッチ80〜82が遊技球を検出したときに作動して権利状態を発生すると共に、その権利状態の発生中に第3種始動手段14が遊技球を検出することを条件に、所定時間が経過し、又は所定個数の遊技球が入賞するまで可変入賞手段16を開放し、図柄種類判定手段62からの種類別の信号に応じて予め設定された最大回数まで可変入賞手段16が開閉動作を繰り返すように制御する。
【0039】
可変入賞手段16の作動回数は、例えば第2図柄表示手段19の停止図柄の組み合わせ種類が「7」と「7」のときに最大16回、「7」と「3」のときに最大10回、「3」と「7」のときに最大4回、「3」と「3」のときに最大8回となるように設定されている。従って、権利発生手段63は、第2図柄表示手段19の変動の停止図柄の種類によって、権利発生後のゲーム状態が変わり利益状態が変化するようになっている。
【0040】
なお、図柄始動手段12、各入賞手段13〜16に遊技球が入賞したときには、図外の払い出し手段により、その1入賞毎に規定数の遊技球を賞品球として払い出すようになっている。
【0041】
次に上記弾球遊技機における動作を説明する。ゲームに際して、発射手段7 の発射ハンドル8 を操作すると、発射手段7 の発射動作に連動して上皿5 内の遊技球が発射レールの発射位置へと1個づつ供給され、その遊技球を発射手段7 が打撃してガイドレール9 に沿って遊技盤4 の上部側へと順次発射して行く。
【0042】
この遊技盤4 の上部側に発射された遊技球は、遊技盤4 の盤面に沿って下方に落下する。このとき遊技球が図柄始動手段12に入ると、第1図柄変動処理手段54の制御により第1図柄表示手段18の3個の図柄が所定時間変動し、その変動後の停止図柄が乱数処理によって決定された図柄を表示する。
【0043】
第1図柄変動処理手段54による変動処理時において、抽出した乱数値が当たり乱数値であれば、第1図柄表示手段18の3個の停止図柄が例えば「7・7・7」の当たり図柄を表示し、開閉制御手段55が作動して特定入賞手段13の開閉板27が所定時間開放する。そして、開閉板27の開放中に停留部38に遊技球が停留すると、開閉板27が閉じたときに、その停留部38の遊技球が特定領域37を経て前段振り分け手段28側へと案内され、前段振り分け手段28の回転体48の保持部48a に入る。
【0044】
一方、特定領域37を遊技球が通過すると、その遊技球を判定動作用検出スイッチ31が検出し、次のようにして第1回目の必要条件の判定動作を行う。即ち、判定動作用検出スイッチ31が遊技球を検出することを条件に第1条件図柄制御手段57が働いて、第2図柄表示手段19の左側の第1条件図柄20が所定時間変動し、所定時間の変動後にその停止図柄が乱数処理により指定された図柄、即ち「7」又は「3」の何れかを表示する。
【0045】
第1条件図柄20が「7」の場合には、第1振り分け制御手段59が働いて前段振り分け手段28の回転体48がa矢示方向へと回転し、遊技球を後段振り分け手段29へと振り分ける。このため遊技球は、案内通路39を経て後段振り分け手段29へと移動し、その回転体49の保持部49a に入る。
【0046】
そして、遊技球が案内通路39から後段振り分け手段29へと移動すると、判定動作用検出スイッチ32がその遊技球を検出し、次のようにして第2回目の必要条件の判定動作を行う。即ち、判定動作用検出スイッチ32が遊技球を検出することを条件に第2条件図柄制御手段58が働いて、第2図柄表示手段19の右側の第2条件図柄21が所定時間変動し、所定時間の変動後にその停止図柄が乱数処理により指定された図柄、即ち「7」又は「3」の何れかを表示する。
【0047】
第2条件図柄21が「7」の場合には、第2振り分け制御手段60が働いて後段振り分け手段29の回転体49がb矢示方向へと回転し、遊技球を誘導通路41へと振り分ける。また第2条件図柄21が「3」の場合には、後段振り分け手段29の回転体49が反b矢示方向へと回転し、遊技球を誘導通路42へと振り分ける。
【0048】
各誘導通路41,42 に振り分けられた遊技球は、誘導通路41,42 を経て遊技盤4 の裏側へと移動する。そして、その誘導通路41,42 を通過中の遊技球を権利発生用検出スイッチ80,81 が検出して、権利発生手段63が作動して遊技者に有利な所定の権利が発生する。
【0049】
第2図柄表示手段19の第1条件図柄20と第2条件図柄21との組み合わせが「7」と「7」となるか、又は「7」と「3」となれば、図柄種類判定手段62がその組み合わせの成立によって、権利発生の必要条件の充足を最終的に判定する。そして、何れの組み合わせの場合にも、権利発生用検出スイッチ80,81 が遊技球を検出することによって、権利発生手段63が作動して遊技者に有利な権利状態が発生するが、「7」と「7」との組み合わせでは可変入賞手段16の最大作動回数が16回となり、「7」と「3」との組み合わせでは最大作動回数が10回となる。
【0050】
権利発生手段63による権利発生中に、第3種始動手段14に遊技球が入賞すれば、その1入賞毎に可変入賞手段16が開放し、所定時間が経過するか、又は所定個数の遊技球が入賞したときに、可変入賞手段16が閉じる。このため、可変入賞手段16に多くの遊技球が入賞し易くなり、遊技者は、可変入賞手段16の最大作動回数に応じて多大な利益の還元を受けることができる。
【0051】
第1回目の必要条件の判定動作において、第2図柄表示手段19の第1条件図柄20が「3」の場合には、前段振り分け手段28の回転体48が反a矢示方向へと回転し、遊技球を後段振り分け手段30へと振り分ける。このため遊技球は、案内通路40を経て後段振り分け手段30へと移動し、その回転体50の保持部50a に入る。
【0052】
そして、遊技球が案内通路40から後段振り分け手段30へと移動すると、判定動作用検出スイッチ33がその遊技球を検出し、同様にして第2回目の必要条件の判定動作を行う。即ち、判定動作用検出スイッチ33が遊技球を検出することを条件に第2条件図柄制御手段58が働いて、第2図柄表示手段19の右側の第2条件図柄21が所定時間変動し、所定時間の変動後にその停止図柄が乱数処理により指定された図柄、即ち「7」又は「3」の何れかを表示する。
【0053】
第2条件図柄21が「3」の場合には、後段振り分け手段30の回転体50がc矢示方向へと回転し、遊技球を誘導通路43へと振り分ける。また第2条件図柄21が「7」の場合には、後段振り分け手段30の回転体50が反c矢示方向へと回転し、遊技球を誘導通路44へと振り分ける。
【0054】
各誘導通路43,44 に振り分けられた遊技球は、誘導通路43,44 を経て遊技盤4 の裏側へと移動する。そして、その誘導通路43,44 を通過中の遊技球を権利発生用検出スイッチ81,82 が検出して、前述と同様に権利発生手段63が作動して遊技者に有利な所定の権利が発生する。
【0055】
第2図柄表示手段19の第1条件図柄20と第2条件図柄21との組み合わせが「3」と「3」になるか、又は「3」と「7」になれば、図柄種類判定手段62がその組み合わせの成立によって、権利発生の必要条件の充足を最終的に判定する。何れの組み合わせの場合にも、権利発生手段63が作動して遊技者に有利な権利状態が発生するが、「3」と「3」との組み合わせでは可変入賞手段16の最大作動回数が8回となり、「3」と「7」との組み合わせでは最大作動回数が4回となる。
【0056】
そして、前述と同様に権利発生手段63による権利発生中に、第3種始動手段14に遊技球が入賞すれば、その1入賞毎に可変入賞手段16が開放し、所定時間が経過するか、又は所定個数の遊技球が入賞したときに、可変入賞手段16が閉じる。このため、遊技者は、可変入賞手段16の最大作動回数に応じて利益の還元を受けることができる。
【0057】
このように権利発生条件判定手段56が第2図柄表示手段19と前段振り分け手段28と検出スイッチ31〜33とを組み合わせて2回の条件判定を行うように構成することによって、特定入賞手段13への遊技球の入賞から権利発生手段63による権利発生まで変化が生じ、従来にない興趣の増大を図ることができる。また各回の条件判定の判定結果を組み合わせて、権利発生手段63による権利発生後の利益状態に変化を持たせているので、遊技者は有利な利益状態の発生を期待しながら、順次行われる判定の結果を待つことになり、遊技者のゲームに対する興趣が更に向上する。
【0058】
また第2図柄表示手段19の2個の図柄の内、その一方を第1条件図柄20として第1回目の条件判定を行い、他方を第2条件図柄21として第2回目の条件判定を行うようにしているため、遊技者は、ゲーム中に第2図柄表示手段19の各条件図柄20,21 の変動、停止の状況から、権利発生に必要な条件が充足するか否かを判断できる。
【0059】
特に第2図柄表示手段19が第1条件図柄20と第2条件図柄21との2個の図柄を表示し、判定動作用検出スイッチ31が遊技球を検出することを条件に第1条件図柄20が所定時間変動し、この第1条件図柄20の変動後の停止図柄の種類に応じて、前段振り分け手段28が遊技球を振り分けた後、その振り分け結果に応じて判定動作用検出スイッチ32又は判定動作用検出スイッチ33が遊技球を検出することを条件に第2条件図柄21が所定時間変動し、この第2条件図柄21の変動後の停止図柄の種類に応じて最終の条件判定を行うため、遊技者は各条件図柄20,21 の変動、停止によって権利発生の条件の充足を経時的に判断できる。
【0060】
図6は本発明の第2の実施形態を例示し、特定入賞手段13の内部に、遊技球を振り分け皿75〜78上で旋回させながら振り分ける旋回式の前段及び後段旋回振り分け手段64〜67を複数個設け、この各旋回振り分け手段64〜67で遊技球を順次振り分けながら複数回の条件判定を行うようにしたものである。なお、この実施形態では、判定動作用検出スイッチ31と各旋回振り分け手段64〜67とによって、権利発生条件判定手段56が構成されている。
【0061】
各旋回振り分け手段64〜67は、振り分け皿75〜78により構成されている。各振り分け皿75〜78は、外周側の旋回トラック部75a 〜78a と、この旋回トラック部75a 〜78a の内側に形成された周方向に複数個(例えば3個)の振り分け口75b,75c,75d 〜78b,78c,78d とを備え、上手側から振り分け皿75〜78上に案内された遊技球が、その慣性力によって旋回トラック部75a 〜78a 上を旋回し、失速したときに、その遊技球が何れかの振り分け口75b,75c,75d 〜78b,78c,78d に移動して振り分けられるようになっている。
【0062】
前段旋回振り分け手段64は、判定動作用検出スイッチ31が遊技球を検出することを条件に第1回目の条件判定を行うためのもので、案内通路68を介して特定領域37に接続されている。3個の後段旋回振り分け手段65〜67は第2回目の条件判定を行うためのもので、前段旋回振り分け手段64の下側に配置され、各案内通路69〜71は、前段旋回振り分け手段64の各振り分け口75b,75c,75d の下側に接続されている。中央の後段旋回振り分け手段65には、その各振り分け口76b,76c,76d の下側に権利発生用検出スイッチ72b,72c,72d が設けられている。左右の後段旋回振り分け手段66,67 には、振り分け口77c,78a の下側に権利発生用検出スイッチ73c,74d が設けられている。
【0063】
各権利発生用検出スイッチ72b,72c,72d,73c,74d は、遊技球の検出によって権利発生の充足を判定するもので、権利発生手段63に接続されている。各権利発生用検出スイッチ72b,72c,72d,73c,74d は、各旋回振り分け手段65〜67での権利発生の条件判定の結果をその種類別に権利発生手段63に送る機能を備えており、各権利発生用検出スイッチ72b,72c,72d,73c,74d からの信号によって権利発生手段63での権利発生後の利益状態が異なるようになっている。例えば、権利発生用検出スイッチ72b は可変入賞手段16の16回作動用、権利発生用検出スイッチ72c,72d は4回作動用、権利発生用検出スイッチ73c,74d は8回作動用である。
【0064】
この実施形態では、特定入賞手段13の特定領域37を通過する遊技球は、判定動作用検出スイッチ31により検出された後、案内通路68から前段旋回振り分け手段64の振り分け皿75に案内され、その振り分け皿75内を旋回した後、何れかの振り分け口75b 〜75d へと振り分けられて行く。この前段旋回振り分け手段64での遊技球の振り分けによって第1回目の条件判定が行われる。
【0065】
前段旋回振り分け手段64の3個の振り分け口75b 〜75d の何れかに振り分けられた遊技球は、案内通路69〜71を経て何れかの後段旋回振り分け手段65〜67へと案内され、その各後段旋回振り分け手段65〜67で同様に振り分けられて行く。これによって第2回目の条件判定が行われる。そして、例えば後段旋回振り分け手段65で遊技球が振り分け口76b に振り分けられると、権利発生用検出スイッチ72b がその遊技球を検出し、この権利発生用検出スイッチ72b からの信号が権利発生手段63に送られる。
【0066】
これによって権利発生手段63が作動して遊技者に有利な権利が発生し、その後、第3種始動手段14への遊技球の入賞を条件に可変入賞手段16が最大16回まで開閉する。他の権利発生用検出スイッチ72c 〜72d が遊技球を検出した場合にも、略同様である。
【0067】
他の後段旋回振り分け手段66,67 において、権利発生用検出スイッチのない振り分け口77b,77d,78b,78c に遊技球が振り分けられた場合には、権利発生手段63が作動せず、遊技者に有利な権利は発生しない。
【0068】
この実施形態では、各旋回振り分け手段64〜67での振り分け動作を経由して権利発生の条件判定を行っており、機械的手段により簡単に構成できる。また各旋回振り分け手段64〜67での遊技球の振り分け状況を遊技者が目視により確認できるように構成してしておけば、遊技者の興趣を視覚的にも増大できる。
【0069】
しかも、最終的に権利が発生しない場合もあるが、第2回目の条件判定の終了までは、権利発生手段63による権利発生の可能性が全てあるようになっているので、最終段階まで遊技者に期待感を持たせることができ、遊技者は緊迫感を味わいながらゲームを行うことが可能である。
【0070】
以上、本発明の実施形態について例示したが、本発明は各実施形態に限定されるものではない。実施形態では、振り分け手段28〜30、64〜67として2種類のものを例示しているが、振り分け手段28〜30、64〜67はこれらに限定されるものではない。
【0071】
また振り分け手段28〜30、64〜67を使用せずに構成することも可能である。例えば、特定入賞手段13の特定領域37に所定間隔をおいて2個の検出スイッチを設けておき、その各検出スイッチが遊技球を検出することを条件に、第2図柄表示手段19の第1条件図柄20、第2条件図柄21が順次所定時間変動し、その変動後の停止図柄の種類によって各条件判定を行うようにしても良い。この場合、各検出スイッチの遊技球の検出に時間差がなければ、第2条件図柄21の変動開始を遅延させるか、又は第2条件図柄21の変動時間を長くすれば良い。
【0072】
第1の実施形態において、第2図柄表示手段19の停止図柄が「7」と「3」の組み合わせの場合、及び/又は「3」と「7」の組み合わせの場合には、全く権利が発生しないようにしても良い。第1条件図柄20、第2条件図柄21は1個の図柄で構成する他、2個以上の複数個の図柄で構成しても良い。また第1条件図柄20、第2条件図柄21は別々の表示手段により表示するようにしても良い。
【0073】
また権利発生手段63による権利発生後の利益状態の内容は、実施形態に例示のものの他、ゲーム構成に応じて適宜変更することも可能である。更に条件判定の回数は複数回であれば良く、3回以上でも良い。
【0074】
不正防止のため、第1図柄表示手段18で当たり図柄が表示されてから、所定時間、例えば1分程度の間、各検出スイッチ31〜33,81 〜82,72b,72c,72d,73c,74dを有効とし、所定時間が経過した後は無効にしても良い。第1図柄表示手段18及び第2図柄表示手段19は、液晶表示手段等により1個で構成しても良い。
【0075】
第2図柄表示手段19の第1条件図柄20及び第2条件図柄21が共に「7」を表示した場合には、権利発生手段63による権利の終了後に、権利発生用検出スイッチ80〜82等が遊技球を検出するまで、第1図柄表示手段18の当たり発生の確率を高くしても良い。
【0076】
また第2図柄表示手段19の第1条件図柄20及び第2条件図柄21が共に「7」を表示した場合に、権利発生手段63による権利の終了後に、判定動作用検出スイッチ31が遊技球を検出すれば、前段振り分け手段28の回転体48を強制的にa矢示方向へ回転させる等、遊技者に有利な方向へと遊技球を振り分けるようにしても良い。その他、本発明はパチンコ機は勿論のこと、アレンジボール機、雀球遊技機等の各種の弾球遊技機においても同様に実施可能である。
【0077】
【発明の効果】
本発明によれば、図柄始動手段12と、この図柄始動手段12の遊技球の検出により1又は複数個の図柄が所定時間変動する図柄表示手段18と、この図柄表示手段18の変動後の停止図柄が所定図柄となることにより所定時間開放する特定入賞手段13と、この特定入賞手段13に入賞した遊技球に関連して、権利発生の条件を複数回判定する権利発生条件判定手段56と、この権利発生条件判定手段56が複数回の条件判定によって必要条件の充足を判定することにより遊技者に有利な権利を発生させる権利発生手段63とを備えた弾球遊技機において、特定入賞手段13は入賞ケース 25 に、その特定入賞口 26に入賞した遊技球を検出する初回判定動作用検出スイッチ31と、該初回判定動作用検出スイッチ31を通過した後の遊技球を複数の案内通路39,40,69〜71側に振り分ける前段振り分け手段28,64 と、複数の案内通路39,40,69〜71の下流側に夫々配置された複数の後段振り分け手段29,30,65〜67と、該後段振り分け手段29,30,65〜67により振り分けられた遊技球を検出する複数の権利発生用検出スイッチ80〜82,72b,72c,72d,73c,74dとを備え、これら複数の権利発生用検出スイッチ80〜82,72b,72c,72d,73c,74dの何れが遊技球を検出したかに応じて権利発生手段63による権利発生に係わる利益状態を変化させると共に、複数の後段振り分け手段29,30,65〜67の何れの振り分けによっても権利発生手段63による権利発生の可能性があるように構成されているので、特定入賞手段13の開放から権利発生手段63による権利発生までに変化を持たせ、遊技者の興趣を大にできる。
【0078】
また特定入賞手段13に入賞した遊技球に関連して、1又は複数個の図柄が変動する第2図柄表示手段19を備え、該第2図柄表示手段19の変動後の停止図柄の種類を権利発生の条件の少なくとも一部としているので、第1図柄表示手段18による図柄変動の他に第2図柄表示手段19の図柄変動を加味でき、遊技者の興趣を更に大にできる。
【0079】
しかも第2図柄表示手段19の変動後の停止図柄の種類によって、権利発生手段63による権利発生に係わる利益状態を変化させるようにしているので、その変動後の停止図柄の如何が遊技者の関心事となり、遊技者の興趣が向上する。
【0080】
更に第1条件図柄20と第2条件図柄21を表示する第2図柄表示手段19を備え、権利発生条件判定手段56は、特定入賞手段13に入賞した遊技球がその内部の特定領域37を通過することにより第2図柄表示手段19の第1条件図柄20が所定時間変動し、該第1条件図柄20の停止図柄が所定の図柄となることに関連して、第2図柄表示手段19の第2条件図柄21が所定時間変動し、該第2条件図柄21が所定の図柄となることにより、権利発生の条件の充足を判定するようにしているので、条件判定に第2図柄表示手段19の第1条件図柄20と第2条件図柄21の変動、停止が入り、第1条件図柄20、第2条件図柄21の順で遊技者の期待感をかき立てることができる。
【0081】
また特定入賞手段13に入賞した遊技球を振り分ける振り分け手段28,64 〜67を備え、権利発生条件判定手段56は、振り分け手段28,64 〜67による遊技球の振り分け結果により権利発生の必要条件の充足を判定するようにしているので、遊技球の振り分け状態を目視可能にすることにより、遊技球の振り分け状態により必要条件の成否を判断できる。
【0082】
権利発生条件判定手段56が権利発生の最終の条件判定を行うまで権利発生手段63による権利発生の可能性が全てあるようにしているので、判定途中で遊技者が期待感を喪失することがなく、遊技者の興趣が向上する。
【0083】
別の入賞手段14と、権利発生手段63による権利発生中に別の入賞手段14に遊技球が入賞することにより、遊技者に不利な第2状態から遊技者に有利な第1状態へと所定時間作動する可変入賞手段16とを備えているので、遊技者は権利の発生により可変入賞手段16による利益を享受できる。
【0084】
また特定入賞手段13に入賞した遊技球を検出する初回判定動作用検出スイッチ31と、前段の振り分け手段28,64 により振り分けられた遊技球を後段の振り分け手段29,30,65〜67側で振り分けるように、初回判定動作用検出スイッチ31を通過した後の遊技球を順次振り分ける複数個の振り分け手段28〜30,64 〜67と、後段振り分け手段29,30,65〜67により振り分けられた遊技球を検出する権利発生用検出スイッチ80〜82,72b,72c,72d,73c,74dとを備え、該権利発生用検出スイッチ80〜82,72b,72c,72d,73c,74dが遊技球を検出することにより権利発生手段63が作動するようにしているので、初回判定動作用検出スイッチ31の遊技球の検出により判定動作を開始し、前段及び後段の各振り分け手段28〜30,64 〜67による遊技球の振り分けを経て条件判定を行い、権利発生用検出スイッチ80〜82,72b,72c,72d,73c,74dの遊技球の検出により最終的に権利を発生させることができる。
【0085】
しかも前段振り分け手段28により振り分けられた遊技球を後段振り分け手段29,30,65〜67で振り分けるように、特定入賞手段13に入賞した遊技球を順次振り分ける複数個の振り分け手段28〜30を直列状に備え、各振り分け手段28〜30の上手側に判定動作用検出スイッチ31〜33を設け、該各判定動作用検出スイッチ31〜33が遊技球を検出することにより、条件図柄20,21 が所定時間変動して停止する第2図柄表示手段19と、条件図柄20,21 の変動後の停止図柄の種類に応じて、その図柄変動の契機となった各判定動作用検出スイッチ31〜33の直後の各振り分け手段28〜30を振り分け制御する振り分け制御手段59〜61と、後段振り分け手段29,30 により振り分けられた遊技球を検出する権利発生用検出スイッチ80〜81とを備えているので、各判定動作用検出スイッチ31〜33による遊技球の検出、第2図柄表示手段19の図柄変動、振り分け手段28〜30の振り分け動作を経て、権利発生用検出スイッチ80〜82の遊技球の検出により最終的に権利を発生させることができる。
【0086】
更に前段振り分け手段28の上手側の判定動作用検出スイッチ31が遊技球を検出することにより第1条件図柄表示手段19の第1条件図柄20を所定時間変動させて停止させる第1条件図柄制御手段57と、第1条件図柄表示手段19の変動後の第1条件図柄20の種類に応じて、前段振り分け手段28を振り分け制御する第1振り分け制御手段59と、前段振り分け手段28により振り分けられた遊技球を後段振り分け手段29,30 の上手側の判定動作用検出スイッチ32,33 が検出することにより第2条件図柄表示手段19の第2条件図柄21を所定時間変動させて停止させる第2条件図柄制御手段58と、第2条件図柄表示手段19の変動後の第2条件図柄21の種類に応じて、後段振り分け手段29,30 を振り分け制御する第2振り分け制御手段60とを備えているので、各判定動作用検出スイッチ31〜33による遊技球の検出、第2図柄表示手段19の図柄変動、振り分け手段28〜30の振り分け動作を経て、権利発生用検出スイッチ80〜82の遊技球の検出により最終的に権利を発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す弾球遊技機の正面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示す遊技盤の正面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態を示す特定入賞手段の正面断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態を示す特定入賞手段の側面断面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態を示す制御系のブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施形態を示す構成図柄である。
【符号の説明】
12 図柄始動手段
13 特定入賞手段
14 第3種始動手段(始動入賞手段)
16 可変入賞手段
18 第1図柄表示手段
19 第2図柄表示手段
20 第1条件図柄
21 第2条件図柄
28 前段振り分け手段
29,30 後段振り分け手段
31〜33 判定動作用検出スイッチ
37 特定領域
56 権利発生条件判定手段
57 第1条件図柄制御手段
58 第2条件図柄制御手段
59〜61 振り分け制御手段
63 権利発生手段
64 前段旋回振り分け手段
65〜67 前段旋回振り分け手段
72b,72c,72d,73c,74d,80〜82 権利発生用検出スイッチ
Claims (5)
- 図柄始動手段(12)と、該図柄始動手段(12)の遊技球の検出により1又は複数個の図柄が所定時間変動する第1図柄表示手段(18)と、該第1図柄表示手段(18)の変動後の停止図柄が所定図柄となることにより所定時間開放する特定入賞手段(13)と、該特定入賞手段(13)に入賞した遊技球に関連して、権利発生の条件を複数回判定する権利発生条件判定手段(56)と、該権利発生条件判定手段(56)が複数回の条件判定によって必要条件の充足を判定することにより遊技者に有利な権利を発生させる権利発生手段(63)とを備えた弾球遊技機において、前記特定入賞手段(13)は入賞ケース (25) に、その特定入賞口 (26)に入賞した遊技球を検出する初回判定動作用検出スイッチ(31)と、該初回判定動作用検出スイッチ(31)を通過した後の遊技球を複数の案内通路(39)(40)(69)〜(71)側に振り分ける前段振り分け手段(28)(64)と、前記複数の案内通路(39)(40)(69)〜(71)の下流側に夫々配置された複数の後段振り分け手段(29)(30)(65)〜(67)と、該後段振り分け手段(29)(30)(65)〜(67)により振り分けられた遊技球を検出する複数の権利発生用検出スイッチ(80)〜(82)(72b)(72c)(72d)(73c)(74d) とを備え、これら複数の権利発生用検出スイッチ(80)〜(82)(72b)(72c)(72d)(73c)(74d) の何れが遊技球を検出したかに応じて前記権利発生手段(63)による権利発生に係わる利益状態を変化させると共に、前記複数の後段振り分け手段(29)(30)(65)〜(67)の何れの振り分けによっても前記権利発生手段(63)による権利発生の可能性があるように構成されていることを特徴とする弾球遊技機。
- 前記特定入賞手段(13)に入賞した遊技球に関連して、1又は複数個の図柄が変動する第2図柄表示手段(19)を備え、該第2図柄表示手段(19)の変動後の停止図柄の種類を前記権利発生の条件の少なくとも一部としたことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
- 前記第2図柄表示手段(19)の変動後の停止図柄の種類によって、前記権利発生手段(63)による権利発生に係わる利益状態を変化させるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の弾球遊技機。
- 第1条件図柄(20)と第2条件図柄(21)を表示する前記第2図柄表示手段(19)を備え、前記権利発生条件判定手段(56)は、前記特定入賞手段(13)に入賞した遊技球がその内部の特定領域(37)を通過することにより前記第2図柄表示手段(19)の第1条件図柄(20)が所定時間変動し、該第1条件図柄(20)の停止図柄が所定の図柄となることに関連して、前記第2図柄表示手段(19)の第2条件図柄(21)が所定時間変動し、該第2条件図柄(21)が所定の図柄となることにより、前記権利発生の条件の充足を判定するようにしたことを特徴とする請求項2又は3の何れかに記載の弾球遊技機。
- 前記判定動作用検出スイッチ (31) が遊技球を検出することにより前記第2図柄表示手段 (19) の第1条件図柄 (20) を所定時間変動させて停止させる第1条件図柄制御手段 (57) と、前記第2図柄表示手段 (19) の変動後の第1条件図柄 (20) の種類に応じて、前記前段振り分け手段 (28) を振り分け制御する第1振り分け制御手段 (59) と、前記前段振り分け手段 (28) により振り分けられた遊技球を前記後段振り分け手段 (29)(30) の上手側の判定動作用検出スイッチ (32)(33) が検出することにより前記第2図柄表示手段 (19) の第2条件図柄 (21) を所定時間変動させて停止させる第2条件図柄制御手段 (58) と、前記第2図柄表示手段 (19) の変動後の第2条件図柄 (21) の種類に応じて、前記後段振り分け手段 (29)(30) を振り分け制御する第2振り分け制御手段 (60) とを備えたことを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載の弾球遊技機。
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