JP3857303B1 - 脇支持式傘 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトに折り畳むことができ、しかも軽量であるにも拘らず使用時の安定性が高く、製造および使用も容易な脇支持式傘を提供する。
【解決手段】脇支持式傘10を、一方の脇から頭上を通って他方の脇まで達する長さを有した弾性変形自在な弾性支枠11と、弾性支枠11の両端部に配設され、両脇に掛止される1対の脇掛止部12と、弾性支枠11のうち、少なくとも頭上を被う部分に展張された傘地13とにより主に構成したので、コンパクトに折り畳むことができる。しかも、軽量であるにも拘らず、脇支持式傘10がアーチ形状という高強度な構造をとることで使用時の安定性が高く、また部品点数も少なくて製造が容易であるとともに、使用も容易である。
【選択図】図1

Description

この発明は脇支持式傘、詳しくは装着者の脇に着脱自在に装着可能な脇支持式傘に関する。
従来、脇挟み式の傘として、例えば特許文献1の雨具が知られている。特許文献1の雨具は、背後部分が一対のゴム帯により連結され、かつ両脇が刺し通される左右一対の肩当て(脇掛止部)を有している。両肩当ての上部間には、多数本の部材からなる門型の骨組みが立設されている。また、骨組みには、布製またはビニールシート製の袋が被せられている。これにより、装着者が頭部を自由に動かせる内部空間を有したドーム型のヘッド部(脇支持式傘)が得られる。
特許文献1の雨具の使用時には、左右の肩当てに両腕を通すことで、門型の骨組みを頭部に被る。その後、骨組みを被うように袋を骨組みに装着する。
特開2005−82951号公報
しかしながら、特許文献1の雨具にあっては、その構成部品として、左右一対の肩当て、一対のゴム帯、多数本の部材からなる骨組みおよび袋を有していた。そのため、部品点数が増加し、製造時の工程数も多くなるとともに重量も嵩み、しかも収納時にコンパクトに納めることができず、使用方法も複雑で面倒であった。さらに使用時には、袋によって装着者の頭部が略完全に被われるので息苦しく、日傘には適さなかった。
この発明は、コンパクトに折り畳むことができ、しかも軽量であるにも拘らず使用時の安定性が高く、製造および使用も容易な脇支持式傘を提供することを目的としている。
また、この発明は、部品点数を少なくすることができる脇支持式傘を提供することを目的としている。
さらに、この発明は、軽量であるにも拘らず、脇支持式傘がアーチ形状という高強度な構造をとり、使用時の安定性が高く、また部品点数も少なくて製造が容易となる脇支持式傘を提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、弾性を有する1本の線材を大略楕円形状に形成することにより、その楕円の長軸が湾曲するよう弾性変形自在であって、装着者の一方の脇からその頭上を通って他方の脇まで達する長さを有した弾性支枠と、この弾性支枠のうちの少なくとも頭上を被う部分に展張された傘地と、この弾性支枠の両端部にそれぞれ設けられ、装着者の両肩から両脇を掛止することで上記弾性支枠をその頭上に保持可能とした1対の脇掛止部とを備え、上記一対の脇掛止部は、上記弾性支枠の長軸方向の両端部をその楕円の内方に向かって折り曲げられて円形とされるとともに、その楕円の長軸方向の両端部にはスリットが形成された脇支持式傘である。
請求項1に記載の発明によれば、一方の脇掛止部を一方の脇に掛止し、その後、脇支持式傘を弾性支枠の弾性力に抗してアーチ形状に湾曲させ、脇支持式傘の長軸方向の中間部により頭上を被った状態を保持して、他方の脇掛止部を他方の脇に掛止する。このとき、弾性支枠の少なくとも頭上を被う部分には傘地が展張される。その結果、長軸方向の両端部が脇に掛止されたアーチ形状の傘が構成される。脇支持式傘を収納する場合には、両脇掛止部による両脇の掛止状態を解除すればよい。
このように、脇支持式傘は、湾曲自在な弾性支枠および傘地から主に構成されているので、コンパクトに折り畳むことができる。しかも、軽量であるにも拘らず、脇支持式傘がアーチ形状という高強度な構造をとることで使用時の安定性は高く、また部品点数が少なくて製造および使用も容易となる。
弾性支枠の素材としては、例えばピアノ線、高力黄銅、超強力炭素鋼鋳鋼、高張力鋼、ばね鋼、半硬鋼、硬鋼などの各種の金属、天然ゴム、ブタジエンゴム、フッ素ゴムといった各種のゴム弾性材料などを採用することができる。その他、熱可塑性エラストマ(スチレンブタジエンエラストマなど)といった弾性を有する各種の合成樹脂を採用することができる。
弾性支枠の長さは、一方の脇から頭上を通って他方の脇まで達する長さである。この長さは装着者の身長などにより異なる。
弾性支枠の外観形状は限定されない。例えば、矩形状、楕円形状、菱形形状などでもよい。
脇掛止部の構造は限定されない。例えば、腕が抜き差し自在に挿着される環構造でもよいし、脇を上下方向または前後方向から挟持する脇挟み構造でもよい。
傘地としては、例えば、各種の天然繊維または各種の合成繊維からなる布帛(織布、不織布、網布)、各種の合成樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレンなど)製のシート、各種の金属(ステンレス、鉄、アルミニウム、真鍮、銅、ニッケルなど)箔シートを採用することができる。
傘地は無地でもよいし、色相を多彩にしてもよい。また、透明や半透明でもよいし、有色でもよい。ただし、日除け傘の場合には、有色のものが好ましい。傘地の表面(上面)には、各種の平面的な意匠(文字(広告を含む)、数字、絵、模様など)を付してもよい。
弾性支枠のうち、傘地が展張される範囲は、弾性支枠の全域でもよいし、その一部(頭上を被う部分を含む)でもよい。
また、弾性支枠または傘地には、装着者の頭部を被うフードを取り付けてもよい。こうすれば、傘が本来有する雨避け、日除けおよび雪除けの効果を高めることができる。
フードの素材としては、例えば各種の天然繊維または各種の合成繊維からなる布帛(織布、不織布、網布)、各種の合成樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレンなど)製のシート、各種の金属(ステンレス、鉄、アルミニウム、真鍮、銅、ニッケルなど)箔シートを採用することができる。
フードの形状および大きさは限定されない。フードはひさし付きのものでもよいし、暖簾形状のものでもよい。
請求項2に記載の発明は、大略楕円形で、その長軸が湾曲するよう弾性変形自在な一枚の傘地板で構成され、この傘地板の長軸方向の両端部には円形の一対の孔がそれぞれ形成され、これらの孔を装着者の両腕が通されることにより、その頭上を上記傘地板で被うことが可能とした脇支持式傘である。
請求項2に記載の発明によれば、一方の脇掛止部を一方の脇に掛止し、その後、脇支持式傘を傘地板の弾性力に抗してアーチ形状に湾曲させながら、脇支持式傘の長軸方向の中間部により頭上を被った状態を保持し、他方の脇掛止部を他方の脇に掛止する。このとき、傘地板により、両端部を両脇に固定したアーチ形状の傘が構成される。傘を取り外す場合には、両脇掛止部による両脇の掛止状態を解除すればよい。
このように、脇支持式傘は、湾曲自在な傘地板から主に構成され、かつ使用時にアーチ形状という高強度な構造をとるので、軽量であるにも拘らず、使用中の脇支持式傘の安定性が高い。また、部品点数が少なく、製造および使用も容易となる。
傘地板は、弾性支枠と脇掛止部と傘地とを一体形成したものである。ここでの一体形成とは、弾性支枠と脇掛止部と傘地とが同一素材(例えば各種の板材)または別の素材により容易には分離できない状態であることをいう。例えば、弾性支枠と脇掛止部と傘地とが1枚の薄膜状部材(傘地板)だけで形成されたものがそれに当たる。薄膜状部材の素材としては、各種の合成樹脂、各種の金属などを採用することができる。また、薄膜状部材は、折り曲げられる太陽電池パネルも採用することができる。薄膜状部材の厚さは、弾性変形可能な厚さであれば任意である。
脇掛止部には、脇に挟み込まれる肉厚なゴム製の脇挟み部材を取り付けてもよい。これにより、脇当てブロックが脇つぼに嵌り込み、使用時の脇支持式傘の安定性がさらに高まる。
脇掛止部は、腕に刺し通されるタイプである。
請求項3に記載の発明は、上記傘地板の長軸方向の両端部には一対の孔につながる一対のスリットがそれぞれ形成された請求項2に記載の脇支持式傘である。
請求項4に記載の発明は、弾性を有する1本の線材を大略楕円形状に形成することにより、その楕円の長軸が湾曲するよう弾性変形自在で、装着者の一方の脇からその頭上にまで達する長さを有した弾性支枠と、この弾性支枠のうちの少なくとも頭上を被う部分に展張された傘地と、この弾性支枠の一端部にリング形状に形成され、装着者の一方側の腕が通されることで上記弾性支枠をその頭上に保持可能とした脇掛止部と、この弾性支枠の他端部にその元部が連結され、装着者の他方側の脇にその先端部が掛止される線材または布帛からなる傘支持補助部材とを備えた脇支持式傘である。
請求項4に記載の発明によれば、脇掛止部を一方の脇に掛止し、その後、弾性支枠の弾性力に抗して脇支持式傘を湾曲させながら、弾性支枠の長軸方向の他端部により頭上を被った状態を保持し、傘支持補助部材の他端部を脇に掛止する。このとき、弾性支枠の少なくとも頭上を被う部分に傘地が展張されているので、長軸方向の両端部が両脇に掛止されたアーチ形状の傘が構成される。傘を取り外す場合には、両脇掛止部による両脇の掛止状態を解除すればよい。
このように、脇支持式傘を湾曲自在な弾性支枠および傘地から主に構成し、かつ傘支持補助部材を湾曲自在な布帛、線材としたので、脇支持式傘をコンパクトに折り畳め、しかも脇支持式傘は軽量でかつその製造および使用も容易になる。
この脇支持式傘は、使用時にその一方の端部が脇掛止部により一方の脇に掛止され、他方の端部が傘支持補助部材により他方の脇に掛止され、不完全なアーチ形状を構成するものである。そのため、腕通しの作業は、一対の脇掛止部を有するものの場合より上半身の動きが小さくてすむ一方の脇掛止部のみとなる。その結果、例えば身体の不自由な人の脇支持式傘の使用が容易となる。
脇掛止部が掛止されるのは右脇でもよいし、左脇でもよい。
弾性支枠の他端部と、傘支持補助部材との連結構造は限定されない。例えば、フック、面状ファスナ、線状ファスナ、ホック、クリップなどの掛止部材を使用した掛止構造でもよいし、ホットメルトや接着剤などを用いた接着でもよい。さらに、傘支持補助部材が布帛やシートの場合には、縫着による連結でもよい。
傘支持補助部材の形状および大きさは任意である。
請求項1に記載の発明によれば、脇支持式傘を湾曲自在な弾性支枠および傘地により主に構成したので、コンパクトに折り畳むことができる。しかも、軽量であるにも拘らず、脇支持式傘がアーチ形状という高強度な構造をとることで使用時の安定性が高く、また部品点数も少なくて製造が容易になる。
請求項2に記載の発明によれば、大略楕円形で、その長軸が湾曲するよう弾性変形自在な一枚の傘地板で脇支持傘を構成したので、脇支持式傘の部品点数の減少、低コスト化、製造の容易性および取り扱いの容易性などが得られる。
請求項4に記載の発明によれば、脇支持式傘を、傘地と、湾曲自在な弾性支枠および傘支持補助部材により構成したので、脇支持式傘をコンパクトに折り畳むことができ、しかも軽量でかつ製造および使用も容易になる。
そして、弾性支枠の他端部を、傘支持補助部材により他方の脇に掛止するように構成したので、脇支持式傘の着脱時における他方の脇に対する傘支持補助部材の先端部の掛け外れをみこして、装着者の周りに大きな着脱作業スペースを確保する必要がない。
以下、この発明の実施例を具体的に説明する。
以下、図面を参照し、この発明の実施例1の脇支持式傘を説明する。
図1〜図3において、10Aはこの発明の実施例1の脇支持式傘で、この脇支持式傘10Aは、一方の脇から使用者の頭上を通って他方の脇まで達する長さを有した弾性変形自在な弾性支枠11と、弾性支枠11の両端部に配設され、両脇に掛止される1対の脇掛止部12と、弾性支枠11のうち、少なくとも頭上を被う部分に展張された傘地13とを備えている。
以下、これらの構成体を詳細に説明する。
弾性支枠11は、直径1mm程度のピアノ線を平面視して略横長な楕円形状に屈曲形成したものである。弾性支枠11の幅方向の長さは、使用者の頭部の前後方向の長さより長く形成されている。弾性支枠11には、その全域にわたって黒色(有色)の織布製の傘地13の外周部が連結されている。具体的には、傘地13の外周部に輪ゴム14が袋縫いされ、この輪ゴム14部分を弾性支枠11に外方から内側へ包み込んで掛止する構造となっている。これにより、弾性支枠11の全域に傘地13が展張される。なお、傘地13は、傘地13の外周部を弾性支枠11の全域に、単に縫着したものでもよい。傘地13の各長さ方向の両端部には、腕Aの通し孔部となる脇掛止部12が弾性支枠11と一体的に配設されている。また、傘地13の各長さ方向の両端には、各脇掛止部12の内側空間と連通するスリットSがそれぞれ形成されている。弾性支枠11の両端部の形状は、各スリットSの形状および脇掛止部12の形状にそれぞれ従ったものとなっている。
次に、この発明の実施例1に係る脇支持式傘10Aの使用方法を説明する。
まず、一方の脇掛止部12を一方の脇に掛止し、その後、脇支持式傘10Aを弾性支枠11の弾性力に抗してアーチ形状に湾曲させながら、脇支持式傘10の長さ方向の中間部により頭上を被った状態を保持し、他方の脇掛止部12を他方の脇に掛止する。具体的には、脇支持式傘10Aの両端部を使用者の肩口に当てがい、そのまま脇に向かって強く押し込む。これにより、スリットSが広がって脇掛止部12が肩に掛止される。このとき、弾性支枠11には傘地13が展張される。その結果、両端部を両脇に固定したアーチ形状の傘が構成される。
脇支持式傘10Aを取り外す場合には、脇支持式傘10Aの両端部を上方へ強く引っぱることで、スリットSが広がって脇掛止部12が脇から外れる。
脇支持式傘10Aの収納時、輪ゴム14を弾性支枠11から外すことで、脇支持式傘10Aをさらにコンパクトに収納することができる。
このように、脇支持式傘10Aは、湾曲自在な弾性支枠11および傘地13から主に構成されているので、例えばハンドバッグやポケットなどに収納可能な程度まで、コンパクトに折り畳むことができる。しかも、軽量であるにも拘らず、脇支持式傘10Aがアーチ形状という高強度な構造となっているため、使用時の安定性が高い。また、部品点数が少なくて製造および使用も容易となる。
脇支持式傘10Aは、日傘として好適である。なぜなら、通気性が良くかつ顔の側面が日焼けし難いとともに、頭部にかぶる帽子や笠のように両手が自由に使えるにも拘らず、髪のセットが崩れるおそれもないからである。また、デザイン性も日傘として好適である。
次に、図4〜図8を参照して、この発明の実施例2に係る脇支持式傘を説明する。
図4〜図7に示すように、実施例2の脇支持式傘10Bは、一方の脇から少なくとも頭上まで達する長さを有した弾性変形自在な弾性支枠11と、弾性支枠11の一端部に設けられ、一方の脇に掛止される脇掛止部12と、弾性支枠11の他端部にその上端部が連結され、他方の脇にその下端部が掛止される傘支持補助部材18と、弾性支枠11のうちの頭上を被う部分に展張された傘地13とを備えたものである。
略団扇形状を有する弾性支枠11の一端部には、細首部11bを介してリング形状の脇掛止部12が一体形成されている。脇掛止部12には腕Aが抜き差しされる。脇掛止部12の先端部には、略円盤形状の脇つぼに挿入される略円盤形状を有した厚肉なゴム製の脇挟み部材15が取り付けられている。
また、弾性支枠11には、その他端部付近に、この弾性支枠11を弾性支枠11の一端部側へ舌片形状に湾曲させた突出部19が一体形成されている。突出部19には、ゴム紐からなる傘支持補助部材18の上端部に連結された上端フック18aが引っ掛けられている。また、傘支持補助部材18の下端部には、下端フック18bが連結されている。使用時、傘支持補助部材18の下部を他方の脇の周りに引き回し、その肩の上で下端フック18bを傘支持補助部材18の下部に引っ掛ける。
脇支持式傘10Bの使用にあっては、脇掛止部12を一方の脇に掛止し、弾性支枠11の弾性力に抗して脇支持式傘11Bを湾曲させて頭上を被った状態を保持しながら、上述の方法で傘支持補助部材18を他方の脇に掛止する。これにより、アーチ形状の傘が構成される。傘を取り外すときには、下端フック18bを傘支持補助部材18から外し(掛止状態の解除)、その後、一方の脇掛止部12から一方の腕Aを抜けばよい。
このように、脇支持式傘10Bは、弾性支枠11の一端部が脇掛止部12により一方の脇に掛止され、弾性支枠11の他端部が傘支持補助部材18により他方の脇に掛止されるように構成されている。そのため、完全なアーチ形状は得られないものの、紐などから成る傘支持補助部材18の着脱を行うだけで、弾性支枠11の他端部の脇への掛止および掛止解除が可能となる。この便利さが、身体の不自由な人の脇支持式傘10Bの使用を容易にする。
図8には、身体の不自由な人への更なる利便性を図った別の脇支持式傘10Bを示す。別の脇支持式傘10Bでは、細首部11bの間隔を弾性支枠11の一端へ向かうほど徐々に間隔を狭めて行き、最終的には弾性支枠11の両側部分(ピアノ線)が1本に束ねられている。この束ねた部分を使用者の肩の前部から脇つぼへ向かって円弧を描くように回り込ませ、その先端部に、渦巻き形状の脇掛止部12を取り付けている。
このように、別の脇支持式傘10Bの脇掛止部12では、脇の前方から脇つぼに挿入される。したがって、その挿入と離脱が容易になる。脇掛止部12には、脇つぼに挿入して脇挟みし易いように、肉厚なゴム製の脇挟み部材15が固定されている。
その他の構成、作用および効果は、実施例1から推測可能な範囲であるので、説明を省略する。
次に、図9〜図12を参照して、この発明の実施例3に係る脇支持式傘を説明する。
図9〜図12に示すように、実施例3の脇支持式傘10Cの特徴は、傘地13の裏側に、使用者の頭部を被うフードFが取り付けられ、弾性支枠11の長さ方向の両端部に、弾性支枠11の長さ方向の中間部に向かって突出する環状の脇掛止部12がそれぞれ一体的に湾曲形成された点である。また、弾性支枠11の長さ方向の両端部には、対応する脇掛止部12の内側空間と連通する短尺なスリットSが形成されている。
フードFは左右の部分フードF1に分割されている。両部分フードF1の上端部は、弾性支枠11の長さ方向の中間部において、弾性支枠11の両側辺に横架された連結ゴム紐22に連結されている。両部分フードF1は、下部がそれぞれ二股形状となっている。両部分フードF1の前部は、視界の確保のために顔面を被わないように構成されている。また、両部分フードF1の後部は、使用者の後頭部を略完全に被うように構成されている。
なお、傘地13は、弾性変形自在な傘地板11Pに変更してもよい(図19)。
実施例3の脇支持式傘10Cの使用時には、両スリットSを両肩口にそれぞれ当てがった状態で、弾性支枠11の両端部を肩口から脇へ強く押し込む。これにより、弾性支枠11の両端部が両脇に掛止される。その後、両部分フードF1の下端部を、対応する脇に縛りつける。
このように、弾性支枠11または傘地13にフードFを設けたので、傘が本来有する雨避け、日除けおよび雪除けの効果を高めることができる。
その他の構成、作用および効果は、実施例1から推測可能な範囲であるので、説明を省略する。
次に、図13〜図16を参照して、この発明の実施例4に係る脇支持式傘を説明する。 図13〜図16に示すように、実施例4の脇支持式傘10Dの特徴は、弾性支枠11として、各先端部に形成されたリング部11aを重ね合わせて互いに連結される1対の部分支枠11Aを有するものを採用し、また両部分支枠11Aの元部に、脇に挟み込まれる厚肉なゴム製の脇挟み部材15をそれぞれ取り付け、傘地13を使用者の頭上を被う盆笠16とする他、使用者の頭部に当接されるずれ止め用の当接部17aを有した点である。
なお、盆傘16については、この盆傘16に制約されることはない。頭部を被うものであれば、その形状、素材などは問わない。
両部分支枠11Aは、直径1mm程度の長尺なピアノ線をそれぞれ材料とする。両ピアノ線は、長さ方向の中間部でそれぞれ折り返され、各折り返し部分には後述するリング掛合部17に掛止されるリング部11aがそれぞれ形成されている。また、各ピアノ線の両端は溶接され、この溶接部分の一帯に環構造の脇掛止部12がそれぞれ形成されている。両脇掛止部12には、厚肉なゴム製の脇挟み部材15がそれぞれ固着されている。両脇掛止部12の先端部には、部分支枠11Aの元部側へ突出して、対応する脇挟み部材15の骨組みとなる舌片形状の突出部が湾曲形成されている。
盆笠16の中央部の内側には、下端部にフランジ付きの当接部17aが設けられた水平断面が円形の短尺なリング掛合部17が突設されている。リング掛合部17および当接部17aはゴムにより一体成形され、使用者の頭部(頭頂部)に当接部17aの下側が当接されて盆笠16のずれ止めとなる。リング掛合部17には、両リング部11aが重ね合わせた状態でそれぞれ掛止される(図15および図16)。これにより、両部分支枠11Aから弾性支枠11が得られると同時に、弾性支枠11と盆笠16とが一体化される。
使用時には、盆笠16を使用者の頭上に配置した状態で、両方の脇つぼに脇つぼ挿入ブロック15aをそれぞれ挿入し、これらを脇の締め付け力で挟持する。これにより、アーチ形状に湾曲した両部分支枠11Aを支えにして、盆笠16を頭上にしっかりと配置することができる。脇支持式傘10Dは脇挟み式であるため、脇の力を抜くだけで簡単に脇支持式傘10Dを脇から外すことができる。
その他の構成、作用および効果は、実施例1から推測可能な範囲であるので、説明を省略する。
以下、図17〜図19を参照し、この発明の実施例5の脇支持式傘を説明する。
図17〜図19において、実施例5の脇支持式傘10Eの特徴は、弾性支枠11と脇掛止部12と傘地13とを一体形成し、傘地板11Pとした点である。この脇支持式傘10Eは、一方の脇から使用者の頭上を通って他方の脇まで達する長さを有した弾性変形自在な前記傘地板11Pと、傘地板11Pの両端部に配設され、両脇に掛止される1対の脇掛止部12とを備えている。
以下、これらの構成体を詳細に説明する。
傘地板11Pは、厚さ0.3mm程度のポリ塩化ビニル製の板(シート)を平面視して略横長な楕円形状に形成したものである。傘地板11Pの長さ方向の両端部に、腕Aの通し孔部である脇掛止部12がそれぞれ形成されている。傘地板11Pの長さ方向の中間部の幅は、使用者の頭部の前後方向の長さより長く形成されている。
次に、この発明の実施例5に係る脇支持式傘10Eの使用方法を説明する。
まず、一方の脇掛止部12を一方の脇に掛止し、その後、脇支持式傘10Eを傘地板11Pの弾性力に抗してアーチ形状に湾曲させながら、脇支持式傘10Eの長さ方向の中間部により頭上を被った状態を保持し、他方の脇掛止部12を他方の脇に掛止する。このとき、傘地板11Pにより、両端部を両脇に固定したアーチ形状の傘が構成される。傘を取り外す場合には、両脇掛止部12による両脇の掛止状態を解除すればよい。
このように、脇支持式傘10Eは、湾曲自在な傘地板11Pから主に構成され、かつ使用時にアーチ形状という高強度な構造をとるので、軽量であるにも拘らず、使用中の脇支持式傘10Eの安定性が高い。また、部品点数が少なく、製造および使用も容易となる。
脇支持式傘10Eは、日傘として好適である。なぜなら、通気性が良くかつ顔の側面が日焼けし難いとともに、頭部にかぶる帽子や笠のように両手が自由に使えるにも拘らず、髪のセットが崩れるおそれもないからである。また、デザイン性も日傘として好適である。さらに、従来品のように、使用時に袋により使用者の頭部が略完全に被われることはないので、使用中、息苦しくなるおそれがない。
その他の構成、作用および効果は、実施例1から推測可能な範囲であるので、説明を省略する。
次に、図20および図21を参照して、この発明の実施例6に係る脇支持式傘を説明する。
図20および図21に示すように、実施例6の脇支持式傘10Fは、弾性支枠11と脇掛止部12と傘地13とから成る。その特徴は、傘地13の長さ方向の両端部にスリットSがそれぞれ存在していない点と、両脇掛止部12が、元部を除く傘地13から離反しているとともに、弾性支枠11の長さ方向の両端において弾性支枠11の長さ方向を含む面内で、各脇掛止部12が、その元部を中心として回動自在(屈曲自在)に配設されている点である。
次に、実施例6の脇支持式傘10Fの使用方法を説明する。
まず、弾性支枠11の長さ方向の両端において、弾性支枠11の長さ方向を含む面内で、両脇掛止部12を、それぞれの元部を中心にして略90°回動させる(図20(a),(b))。これにより、両脇掛止部12が傘地13から略直交状態でそれぞれ離間する。
その後、両方の腕Aを、対応する脇掛止部12に根元まで通す(図21)。これにより、両脇掛止部12が両脇に挟持され、アーチ形状の傘が構成される。
このとき、脇支持式傘10Fは、弾性支枠11の弾性力に抗してアーチ形状に曲げられているので、仮に脇掛止部12の掛止位置が脇ではなく二の腕の上部であっても、その脇掛止部12が二の腕から肘方向へ位置ずれするおそれはほどんどない。
その他の構成、作用および効果は、実施例1から推測可能な範囲であるので、説明を省略する。
この発明の実施例1に係る脇支持式傘の使用状態を示す正面図である。 この発明の実施例1に係る脇支持式傘の使用状態を示す側面図である。 この発明の実施例1に係る脇支持式傘の平面図である。 この発明の実施例2に係る脇支持式傘の使用状態を示す正面図である。 この発明の実施例2に係る脇支持式傘の使用状態を示す平面図である。 この発明の実施例2に係る脇支持式傘の使用状態を示す側面図である。 (a)この発明の実施例2に係る脇支持式傘の使用状態を示す図6とは反対側からの側面図である。(b)この発明の実施例2に係る脇支持式傘に用いられる傘支持補助部材の使用形態での側面図である。 この発明の実施例2に係る他の脇支持式傘の使用状態を示す一部側面図である。 この発明の実施例3に係る脇支持式傘の使用状態を示す正面図である。 この発明の実施例3に係る脇支持式傘の使用状態を示す背面図である。 この発明の実施例3に係る脇支持式傘の使用状態を示す側面図である。 この発明の実施例3に係る脇支持式傘の使用状態を示す要部断面図である。 この発明の実施例4に係る脇支持式傘の使用状態を示す正面図である。 (a)この発明の実施例4に係る脇支持式傘の使用状態を示す側面図である。(b)脇挟み部材を示す正面図である。 (a)、(b)この発明の実施例4に係る脇支持式傘のリング部への盆傘の取り付け工程を示すフローシートである。 (a)〜(c)この発明の実施例4に係る脇支持式傘のリング部への盆傘の取り付け工程を示すフローシートである。 この発明の実施例5に係る脇支持式傘の使用状態を示す正面図である。 この発明の実施例5に係る脇支持式傘の使用状態を示す側面図である。 この発明の実施例5に係る脇支持式傘の使用状態を示す平面図である。 (a)この発明の実施例6に係る脇支持式傘の平面図、(b)はこの発明の実施例6に係る脇支持式傘の脇掛止部の側面図である。 この発明の実施例6に係る脇支持式傘の使用状態を示す正面図である。
符号の説明
10,10A〜10F 脇支持式傘、
11 弾性支枠、
11P 傘地板、
12 脇掛止部、
13 傘地、
17a 当接部、
18 傘支持補助部材、
18A 引き紐(傘支補助部材)、
F フード。

Claims (4)

  1. 弾性を有する1本の線材を大略楕円形状に形成することにより、その楕円の長軸が湾曲するよう弾性変形自在であって、装着者の一方の脇からその頭上を通って他方の脇まで達する長さを有した弾性支枠と、
    この弾性支枠のうちの少なくとも頭上を被う部分に展張された傘地と、
    この弾性支枠の両端部にそれぞれ設けられ、装着者の両肩から両脇を掛止することで上記弾性支枠をその頭上に保持可能とした1対の脇掛止部とを備え、
    上記一対の脇掛止部は、上記弾性支枠の長軸方向の両端部をその楕円の内方に向かって折り曲げられて円形とされるとともに、その楕円の長軸方向の両端部にはスリットが形成された脇支持式傘。
  2. 大略楕円形で、その長軸が湾曲するよう弾性変形自在な一枚の傘地板で構成され、この傘地板の長軸方向の両端部には円形の一対の孔がそれぞれ形成され、これらの孔を装着者の両腕が通されることにより、その頭上を上記傘地板で被うことが可能とした脇支持式傘。
  3. 上記傘地板の長軸方向の両端部には一対の孔につながる一対のスリットがそれぞれ形成された請求項2に記載の脇支持式傘。
  4. 弾性を有する1本の線材を大略楕円形状に形成することにより、その楕円の長軸が湾曲するよう弾性変形自在で、装着者の一方の脇からその頭上にまで達する長さを有した弾性支枠と、
    この弾性支枠のうちの少なくとも頭上を被う部分に展張された傘地と、
    この弾性支枠の一端部にリング形状に形成され、装着者の一方側の腕が通されることで上記弾性支枠をその頭上に保持可能とした脇掛止部と、
    この弾性支枠の他端部にその元部が連結され、装着者の他方側の脇にその先端部が掛止される線材または布帛からなる傘支持補助部材とを備えた脇支持式傘。
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