JP3856809B2 - 宝石を備えたつけ爪及び宝石の取付構造、宝石を備えたつけ爪の製造方法 - Google Patents

宝石を備えたつけ爪及び宝石の取付構造、宝石を備えたつけ爪の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3856809B2
JP3856809B2 JP2005011969A JP2005011969A JP3856809B2 JP 3856809 B2 JP3856809 B2 JP 3856809B2 JP 2005011969 A JP2005011969 A JP 2005011969A JP 2005011969 A JP2005011969 A JP 2005011969A JP 3856809 B2 JP3856809 B2 JP 3856809B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
jewel
base material
adhesive
thickness
jewels
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005011969A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006198098A (ja
Inventor
一司 栗野
Original Assignee
一司 栗野
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 一司 栗野 filed Critical 一司 栗野
Priority to JP2005011969A priority Critical patent/JP3856809B2/ja
Publication of JP2006198098A publication Critical patent/JP2006198098A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3856809B2 publication Critical patent/JP3856809B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Adornments (AREA)

Description

本発明は、宝石を備えたつけ爪及び宝石の取付構造、宝石を備えたつけ爪の製造方法に関する。更に詳しくは、宝石が輝きを失うことなく接着剤によって基材に固定できるようにしたものに関する。
宝石(ダイヤモンド等)には、外部の光が上面から内部に入って石内で幾度も反射し、再び上面に出ることによって眩いばかりに輝くという特性を有するものがある。このような宝石は、一般的に金属製の台座に取着爪で引っ掛けて固定してあり、こうして指輪やイヤリング等が構成されている。
本発明者は、近年流行しているつけ爪についての研究開発を行っており、より装飾効果の高いつけ爪ができないものか模索していた。そうしたところつけ爪に上記したような宝石を設けることができれば、例えば、結婚式でドレス等と共に新婦をより華やかに演出できるというような装飾効果の高いものができるのではないかとの着想を得た。
つけ爪は、生爪に沿うよう湾曲した合成樹脂製の板状基材(チップ)を有しており、この上面(表面)に塗装等により装飾を施すことによって作られている。
ダイヤモンド等の宝石を金属以外のもの(合成樹脂製の板状基材等)に設ける技術としては、例えば、特許文献1ないし5がある。
特許文献1には、上面に形成した凹部に宝石等を収容し、凹部をカバーで塞いでなる装飾挿入物を有する人工爪が開示されている。
また、特許文献2,3及び4には、合成樹脂等の基材に宝石より小さな穴を穿け、その穴の開口部近傍の内側に周方向に沿う溝部を穿設して係止用縁部を形成し、宝石の外周縁(ガードル)を前記係止用縁部に圧入することで取り付ける宝石の取付方法が開示されている。
更に、特許文献5には、保持具の穴中に宝石類を押し入れることも穴から押し出すこともいずれも同等に容易にできる宝石類の保持具が開示されている。
特開2002−34641 特開平7−88004 特開平7−213316 特開平8−56717 特開平6−125805
しかし、上記した特許文献1ないし5に開示されたものには、次のような課題があった。
まず、特許文献1に開示されたものには、宝石が凹部に収容された状態で固定されていないので、宝石に入る光の方向が定まらないという課題がある。宝石が輝くためには光の入る方向が重要であり、宝石自体も所定の側から光が入ったときに石内で反射して輝くようカットされている。従って、このように固定されていない場合では宝石は輝かず美しく見えない。
更には、凹部には上部にカバーが設けてあり宝石が直接見えないので、見た目の高級感にも欠ける。
また、特許文献2,3及び4に開示されたものは、基材に設けた穴の開口部近傍に形成する係止用縁部の加工が、宝石が大きい場合では可能であるが、小さい場合では事実上困難である。本発明者が想定する宝石はつけ爪に設けるものであるので比較的小さい。
仮に、係止用縁部が加工できたとしても、例えば、基材を落としてしまうと係止用縁部を形成する部分が割れてしまって宝石が外れるおそれがある。
特許文献5に開示されたものは、保持具の穴中に宝石類を押し入れることも穴から押し出すことも可能である。しかしながら宝石は高価なものであり、紛失防止のためには簡単に外れないように固定することが望ましいので、この取付構造も不適当である。
このように特許文献1ないし5に開示されたものでは、いずれも宝石をつけ爪に固定した状態で設けることはできなかった。
そこで本発明者は、固定の手段として接着剤に着目し、種々の実験を試みた。宝石はダイヤモンドを使用した。まず、つけ爪の基材にダイヤモンドが嵌る外径ほどの穴を形成し、接着剤を流し込んでダイヤモンドを入れてみた。ダイヤモンドは下側のパビリオンが接着剤に埋め込まれるよう設けた。このとき使用した接着剤は、固化した状態で不透明性を有するものであった。
上記実験によれば、接着剤が固化することによりダイヤモンドは基材に固定できた。しかし、ダイヤモンドは石内が暗く色あせた状態になり、ダイヤモンドが放つ輝きは失われてしまった。なお、宝石業界にて宝石を接着剤で固定することはそもそも非常識なことであり、宝石は金属の爪での固定が当然のこととされている。
本発明者は、ダイヤモンドが輝きを失わずに接着剤で固定できないものか鋭意研究を重ねた。その結果、固化した後でも透光性を有する接着剤を使えば、金属製の台座に設けたものと比較しても遜色ない輝きを保った状態のまま固定できることを知見した。
本発明は上記知見に基づき完成されたものである。
本発明の目的は、宝石が輝きを失うことなく接着剤によって基材に固定できるようにする、宝石を備えたつけ爪及び宝石の取付構造、宝石を備えたつけ爪の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明が講じた手段は次のとおりである。
第1の発明にあっては、
宝石を備えたつけ爪であって、
宝石と、
当該宝石を取り付ける、湾曲した板状の基材と、
を備えており、
上記宝石は、固化した状態で透光性を有する接着剤によって上記基材に接着されており、宝石が固定された基材の上面には所要の厚みを有する厚み調整層が設けてあり、厚み調整層は、宝石のパビリオンが露出しないよう、もしくはクラウンまたはガードルを含む上部側が上面から出た状態になるよう宝石の周りを覆って設けてある、
宝石を備えたつけ爪である
第2の発明にあっては、
宝石を備えたつけ爪であって、
宝石と、
当該宝石を嵌める取着凹部または貫通した取着穴が形成してある、湾曲した板状の基材と、
を備えており、
上記取着凹部または取着穴には、固化した状態で透光性を有する接着剤によって宝石が接着されており、宝石が固定された基材の上面には所要の厚みを有する厚み調整層が設けてあり、厚み調整層は、宝石のパビリオンが露出しないよう、もしくはクラウンまたはガードルを含む上部側が上面から出た状態になるよう宝石の周りを覆って設けてある、
宝石を備えたつけ爪である
第3の発明にあっては、
厚み調整層の上面に化粧層が設けてある、
第1または第2の発明に係る宝石を備えたつけ爪である。
第4の発明にあっては、
生爪の表面に宝石を取り付ける宝石の取付構造であって、
宝石と、
生爪の表面に塗って設けられる厚み調整層と、
を備えており、
上記宝石は、固化した状態の厚み調整層に取着凹部を形成し、固化した状態で透光性を有する接着剤を取着凹部に注入して、接着剤の固化前に取着凹部に宝石を上方から嵌めて接着してあり、厚み調整層の取着凹部は、宝石のパビリオンが露出しないよう、もしくはクラウンまたはガードルを含む上部側が上面から出た状態になるよう形成してある、
宝石の取付構造である。
第5の発明にあっては、
厚み調整層の上面に化粧層が設けてある、
第4の発明に係る宝石の取付構造である。
第6の発明にあっては、
宝石を備えたつけ爪の製造方法であって、
基材に、固化した状態で透光性を有する接着剤によって宝石を接着し、宝石が固定された基材の上面に所要の厚みを有する厚み調整層を、宝石のパビリオンが露出しないよう、もしくはクラウンまたはガードルを含む上部側が上面から出た状態になるよう宝石の周りを覆って設ける、
宝石を備えたつけ爪の製造方法である。
第7の発明にあっては、
宝石を備えたつけ爪の製造方法であって、
基材に、宝石を嵌める取着凹部または貫通した取着穴を形成し、取着凹部または取着穴に、固化した状態で透光性を有する接着剤を注入して、宝石を当該接着剤によって取着凹部または取着穴に接着し、宝石が固定された基材の上面に所要の厚みを有する厚み調整層を、宝石のパビリオンが露出しないよう、もしくはクラウンまたはガードルを含む上部側が上面から出た状態になるよう宝石の周りを覆って設ける、
宝石を備えたつけ爪の製造方法である。
宝石は透光性を有するものであれば特に限定するものではなく、例えば、ダイヤモンド、エメラルド、サファイア、ルビー、オパール、ガーネット、アメシスト、アクアマリン、ペリドット、トパーズ等を挙げることができる。また、宝石は、天然ものと同等または略同等の特性を備えるものであれば、人工的に製造したものも使用可能である。更に、宝石のカットの種類も特に限定するものではない。
透光性という用語は、光を通すという意味を含んでおり、具体的には、透明(有色・無色)や半透明(有色・無色)を含む概念として使用している。
基材は、透光性を有するものを使用することもできるし、不透光性のものを使用することもできる。しかし、接着した宝石の下側に基材が配置される場合、少なくとも当該宝石の下側にあたる部分は、光が反射し易い、白、灰色、クリーム色、乳白色、らくだ色(ベージュ)、ピンク色等の白を多く含む色相を有するようにしてあるものが好ましい。また、基材を形成する材料も特に限定するものではなく、例えば、合成樹脂、陶磁器(セラミックスを含む)、ガラス、カーボン等が使用できる。更に基材は、硬質なものを使用することもできるし、軟質なものを使用することもできる。更に基材の厚みは5mm以下、より好ましくは3mm以下に設定されることが外観上望ましい。
生爪の表面に塗って設けられる厚み調整層は、手や足の爪に設けることができる。また、つけ爪には手用のものや足用のものがある。
生爪の表面に塗って設けられる厚み調整層に宝石を固定する構造のものは、厚み調整層自体を固化した状態で透光性を有する接着剤によって構成することもできる。
(作 用)
固化した状態で透光性を有する接着剤によって宝石を基材または厚み調整層に接着したものは、設けた状態で宝石内が暗く色あせたようにはならず、金属製の台座に設けたものと同じような輝きを放つ。この理由は定かでないが、おそらく宝石の上部側から入った光が下部側から石外にも出て接着剤を透光し、生爪等の表面によって光が反射して、再び接着剤を透光して石内に入ることによりできたのではないかと思われる。
基材上面に所要の厚みを有する厚み調整層を設けたものは、厚み調整層の厚みを調整することで、宝石への接着面積を増やして接着強度が高くできる。
本発明は上記構成を備え、次の効果を有する。
(a)固化した状態で透光性を有する接着剤によって、宝石を基材または厚み調整層に接着したものは、設けた状態で宝石内が暗く色あせたようにはならず、金属製の台座に設けたものと同じような輝きを放つ。従って、例えば、この宝石の取付構造を生爪やつけ爪に設けた場合では、つめに対して今までにない高い装飾効果を奏することができ、例えば結婚式においてドレス等と共に新婦をより華やかに演出することができる。
(b)基材上面に所要の厚みを有する厚み調整層を設けたものは、厚み調整層の厚みを調整することで、宝石への接着面積を増やして接着強度を高めることができ、これにより宝石は大きさを選ぶことなく固定できる。
本発明を図面に基づき更に詳細に説明する。
図1は厚み調整層を備えないつけ爪のダイヤモンドの取付構造を示す拡大断面図である。
符号N1はつけ爪を示している。つけ爪N1は、生爪に沿うよう湾曲した合成樹脂製の板状の基材1を有している。基材1は全体が透光性を有する乳白色を有するものを使用した。
基材1の所要位置には、宝石のひとつであるダイヤモンド2が設けてある。ダイヤモンド2はブリリアントカットに形成されたものを使用している。基材1は、上記したダイヤモンド2におけるパビリオン20と略同じ厚みを有している。
基材1にはダイヤモンド2を嵌めて設けるための取着孔10が貫通して形成してある。取着孔10は、基材1の上面側と下面側とが同じ大きさを有し、嵌めたダイヤモンド2のガードル21が縁にやや引っ掛かるようテーブル径(ガードル21を通って測定されるダイヤモンドの幅)よりも極僅かに径小に形成してある。
取着孔10には接着剤3が注入してあり、接着剤3の固化前にダイヤモンド2が上方から嵌めて設けてある。接着剤3は固化したときに無色透明な状態が維持できるものを使用している。ダイヤモンド2は、パビリオン20が露出しないようガードル21が取着孔10の縁に引っ掛かった状態で取着孔10に嵌めてあり、クラウン22及びガードル21が基材1の上面から出る状態になっている。ダイヤモンド2は、パビリオン20の表面が接着剤3と接着されることにより基材1に固定してある。
取着孔10内には、接着剤3がパビリオン20の表面と接した状態で充填されている。
接着剤3は基材1の下面からはみ出さず、固化した状態でこの下面と略面一になるようにしてある。
基材1はダイヤモンド2のパビリオン20と略同じ厚みを有するが、取着孔10に嵌めたときにダイヤモンド2のキューレット23が接着剤3の下面より僅かに突出することがある。この場合、突出した部分は樹脂4で埋められて、基材1の下面となだらかに繋がるように研磨等して調整される。
上記構造を有するつけ爪N1を実施例1とし、貫通した取着孔に透明でない接着剤によってダイヤモンドを設けたつけ爪を比較例1として、石(ルース)のみのダイヤモンドと比べたときの輝き具合について10名の被験者により官能試験を行った。なお、当該試験においてダイヤモンドは、輝き等について略同じ品質を有するものを使用した。その結果を表1に示す。
回答は、比較例1及び実施例1共に、石のみのダイヤモンドと比べて「輝きを失った」は「1」、「輝きは変わらない」は「2」で示すものとする。
Figure 0003856809
実施例1と比較例1とでは、外観について全く異なる印象を受けるということを示す結果となった。具体的には、実施例1で示すものは、光が石内で反射して外部に出た状態で、石のみのダイヤモンドと同じように輝いており、比較例1で示すものは、光が石内で反射しておらずくすんでおり、いわばガラスでできたおもちゃのように見えて高級感に欠ける印象を受ける。このことは全員が比較例1で示すものは石のみのダイヤモンドと比べて輝きを失ったと感じ、実施例1で示すつけ爪N1は石のみのダイヤモンドと比べて輝きが変わらないと感じたことを示す表1の結果からも明らかである。
(作 用)
つけ爪N1は、生爪の表面に接着剤等により接着して使用される。つけ爪N1は、ダイヤモンド2を基材1の取着孔10に嵌めて接着剤3で固定する取付構造を有している。
このようにつけ爪N1は金属の爪でダイヤモンド2を固定するものではないが、固化したときに無色透明な状態が維持できる接着剤3を使用し、この接着剤3にパビリオン20を埋め込むように設けることにより、生爪に取り付けた状態でもダイヤモンド2は石内が暗く色あせたようにはならず、金属製の台座に設けたものと同じような輝きを放つことができる。この理由は定かでないが、おそらくダイヤモンド2のクラウン側22から入った光がパビリオン20の表面から石外にも出て接着剤3を透過し、光が生爪の表面で反射して、再び接着剤3を透過してパビリオン20から石内に入ることによりできたのではないかと思われる。従って、今までのつけ爪にはない高い装飾効果を奏することができ、例えば、結婚式においてはドレス等と共に新婦をより華やかに演出できる。
基材の上面(表面)にはマニキュアや飾り付け等により色彩や部材を設けて、更に装飾を施すこともできる。
図2は本発明に係るつけ爪の一実施の形態を示す斜視図、
図3はつけ爪におけるダイヤモンドの取付構造を示す拡大断面図である。
なお、図2及び図3において、上記図1で示したものと同一または同等箇所には同一の符号を付して示している。また、以下の説明において構造について上記で示した箇所と重複する説明は、必要な事項を除き省略する。
つけ爪N2が備える基材1aは、既存のつけ爪を構成するものであり、所定の厚みを有している。基材1aの所要位置にはダイヤモンド2が設けてある。基材1aはダイヤモンド2のパビリオン20よりやや薄い厚みを有している。
基材1aの取着孔10aは、基材1aの上面側と下面側とが同じ大きさを有し、ダイヤモンド2を嵌めたときに縁がパビリオン20の所要の位置と当たって、キューレット23が基材1の下面と略面一となる位置に配置される径小な形状に形成してある。
取着孔10aには接着剤3が注入してあり、固化前にダイヤモンド2が上方から嵌めて設けてある。ダイヤモンド2は、パビリオン20の上部側がやや露出し、クラウン22及びガードル21が出た状態で取着孔10aに嵌めて固定してある。
ダイヤモンド2が固定された基材1aの上面には、厚み調整層5が設けてある。厚み調整層5は、パビリオン20が露出せず、クラウン22及びガードル21が上面から出た状態になるようダイヤモンド2の周りを覆って設けてある。本実施の形態で厚み調整層5は固化したときに無色透明な状態が維持できる樹脂を使用している。
厚み調整層5の上面には、色彩等を設けて装飾が施してある化粧層6が設けてある。化粧層6は、クラウン22及びガードル21が上面から出た状態になるようダイヤモンド2の周りを覆って設けてある。
(作 用)
つけ爪N2の作用を説明する。
なお、上記したつけ爪N1と共通する構成により生じる同様の作用、効果については説明を省略し、相違する点についてのみ説明する。
つけ爪N2は、既存のつけ爪を構成する基材1aを利用し、これに厚み調整層5を設けた構造であるので、既につけ爪を作っているところであれば、新たな資材や設備等を用意することなく簡単に製造できる。
また、つけ爪N2は、厚み調整層5の厚みが任意に調整できるので、ダイヤモンド2の接着面積が足りない場合では、増やして接着強度を高めることができる。これによりダイヤモンドは大きさを選ぶことなく固定できるので、大きさを揃えることが困難な天然のダイヤモンドでも支障なく使用することができる。
厚み調整層5は固化したときに無色透明な状態が維持できる樹脂を使用したが、これは限定するものではなく、例えば、固化した状態で透光性を有するもの(有色透明、半透明を含む)や不透光性を有するもの(不透明を含む)が使用できる。しかし、少なくともパビリオン20と接する部分の近傍が透光性を有するよう形成する方が好ましい。
樹脂4は、固化したときに無色透明な状態が維持できるものを使用している。しかし、これは限定するものではなく、例えば、固化した状態で透光性を有するもの(有色透明、半透明を含む)や不透光性を有するもの(不透明を含む)が使用できる。なお、樹脂4は、キューレット23が接着剤3の下面より突出しないのであれば必要ないものである。
ダイヤモンド2は、基材1,1aを貫通した取着孔10、10aに嵌めるようにしたが、これは限定するものではなく、ダイヤモンド2は、例えば、基材に取着凹部を形成し、この取着凹部に接着剤3を注入して接着剤3の固化前にダイヤモンド2を上方から嵌めて設けることもできる。この場合、取着凹部の底部にあたる部分は、光が反射し易いように、白、灰色、クリーム色、乳白色、らくだ色(ベージュ)、ピンク色等の色相を有するようにしてあることが好ましい。
図4は本発明に係る宝石の取付構造を示す拡大断面図である。
なお、図4において、上記図1ないし図3で示したものと同一または同等箇所には同一の符号を付して示している。また、以下の説明において構造について上記で示した箇所と重複する説明は、必要な事項を除き省略する。
符号K1は宝石のひとつであるダイヤモンド2の取付構造を示している。取付構造K1は、生爪7の表面にダイヤモンド2を取り付ける基材である厚み調整層5aが塗って設けてある。厚み調整層5aは、接着するダイヤモンド2のパビリオン20と略同じ厚みを有するようにしてある。厚み調整層5aは固化したときに透光性を有する乳白色の状態が維持できる樹脂が使用してある。
厚み調整層5aにはダイヤモンド2が設けてある。ダイヤモンド2は固化した状態の厚み調整層5aに取着凹部50aを形成し、取着凹部50aに接着剤3を注入して、接着剤3の固化前にダイヤモンド2を上方から嵌めて設けてある。ダイヤモンド2は、パビリオン20が露出せず、クラウン22及びガードル21が上面から出るよう取着凹部50aに嵌めて固定してある。また、厚み調整層5aの上面には化粧層6が設けてある。
厚み調整層5aは固化したときに透光性を有する乳白色の状態が維持できる樹脂を使用したが、これは限定するものではなく、例えば、固化した状態で透光性を有するもの(有色透明、半透明を含む)や不透光性を有するもの(不透明を含む)が使用できる。
なお、ダイヤモンドの取付構造K1は、上記したつけ爪N1,N2と略同等の作用を備えるので説明は省略する。
ダイヤモンド2は、取着孔10、10aや取着凹部50aに嵌めて設けるようにしたが、ダイヤモンド2は、例えば、基材の表面に接着剤3を設けて、取着孔や取着凹部を形成せずに接着剤3によって接着して設けることもできる。
接着剤3は、固化したときに無色透明な状態が維持できるものを使用したが、これは限定するものではなく、接着剤3は、固化したときに透光性(透明(有色・無色)や半透明(有色・無色)を含む)を有するものであれば良い。
本明細書で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。
厚み調整層を備えないつけ爪のダイヤモンドの取付構造を示す拡大断面図。 本発明に係るつけ爪の一実施の形態を示す斜視図。 つけ爪におけるダイヤモンドの取付構造を示す拡大断面図。 本発明に係る宝石の取付構造を示す拡大断面図。
符号の説明
N1、N2 つけ爪
K1 ダイヤモンドの取付構造
1,1a 基材
10、10a 取着孔
2 ダイヤモンド
20 パビリオン
21 ガードル
22 クラウン
23 キューレット
3 接着剤
4 樹脂
5,5a 厚み調整層
50a 取着凹部
6 化粧層
7 生爪

Claims (7)

  1. 宝石を備えたつけ爪であって、
    宝石と、
    当該宝石を取り付ける、湾曲した板状の基材と、
    を備えており、
    上記宝石は、固化した状態で透光性を有する接着剤によって上記基材に接着されており、宝石が固定された基材の上面には所要の厚みを有する厚み調整層が設けてあり、厚み調整層は、宝石のパビリオンが露出しないよう、もしくはクラウンまたはガードルを含む上部側が上面から出た状態になるよう宝石の周りを覆って設けてある、
    宝石を備えたつけ爪
  2. 宝石を備えたつけ爪であって、
    宝石と、
    当該宝石を嵌める取着凹部または貫通した取着穴が形成してある、湾曲した板状の基材と、
    を備えており、
    上記取着凹部または取着穴には、固化した状態で透光性を有する接着剤によって宝石が接着されており、宝石が固定された基材の上面には所要の厚みを有する厚み調整層が設けてあり、厚み調整層は、宝石のパビリオンが露出しないよう、もしくはクラウンまたはガードルを含む上部側が上面から出た状態になるよう宝石の周りを覆って設けてある、
    宝石を備えたつけ爪
  3. 厚み調整層の上面に化粧層が設けてある、
    請求項1または2記載の宝石を備えたつけ爪。
  4. 生爪の表面に宝石を取り付ける宝石の取付構造であって、
    宝石と、
    生爪の表面に塗って設けられる厚み調整層と、
    を備えており、
    上記宝石は、固化した状態の厚み調整層に取着凹部を形成し、固化した状態で透光性を有する接着剤を取着凹部に注入して、接着剤の固化前に取着凹部に宝石を上方から嵌めて接着してあり、厚み調整層の取着凹部は、宝石のパビリオンが露出しないよう、もしくはクラウンまたはガードルを含む上部側が上面から出た状態になるよう形成してある、
    宝石の取付構造。
  5. 厚み調整層の上面に化粧層が設けてある、
    請求項4記載の宝石の取付構造。
  6. 宝石を備えたつけ爪の製造方法であって、
    基材に、固化した状態で透光性を有する接着剤によって宝石を接着し、宝石が固定された基材の上面に所要の厚みを有する厚み調整層を、宝石のパビリオンが露出しないよう、もしくはクラウンまたはガードルを含む上部側が上面から出た状態になるよう宝石の周りを覆って設ける、
    宝石を備えたつけ爪の製造方法。
  7. 宝石を備えたつけ爪の製造方法であって、
    基材に、宝石を嵌める取着凹部または貫通した取着穴を形成し、取着凹部または取着穴に、固化した状態で透光性を有する接着剤を注入して、宝石を当該接着剤によって取着凹部または取着穴に接着し、宝石が固定された基材の上面に所要の厚みを有する厚み調整層を、宝石のパビリオンが露出しないよう、もしくはクラウンまたはガードルを含む上部側が上面から出た状態になるよう宝石の周りを覆って設ける、
    宝石を備えたつけ爪の製造方法。
JP2005011969A 2005-01-19 2005-01-19 宝石を備えたつけ爪及び宝石の取付構造、宝石を備えたつけ爪の製造方法 Expired - Fee Related JP3856809B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005011969A JP3856809B2 (ja) 2005-01-19 2005-01-19 宝石を備えたつけ爪及び宝石の取付構造、宝石を備えたつけ爪の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005011969A JP3856809B2 (ja) 2005-01-19 2005-01-19 宝石を備えたつけ爪及び宝石の取付構造、宝石を備えたつけ爪の製造方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006193344A Division JP2006312069A (ja) 2006-07-13 2006-07-13 宝石の取付構造及び宝石の取付方法、宝石を備えたつけ爪

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006198098A JP2006198098A (ja) 2006-08-03
JP3856809B2 true JP3856809B2 (ja) 2006-12-13

Family

ID=36956605

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005011969A Expired - Fee Related JP3856809B2 (ja) 2005-01-19 2005-01-19 宝石を備えたつけ爪及び宝石の取付構造、宝石を備えたつけ爪の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3856809B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020092755A (ja) * 2018-12-11 2020-06-18 真愛 森川 ネイル用アクセサリー及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006198098A (ja) 2006-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7596967B2 (en) Encrusted diamond
JP6257651B2 (ja) 時計部品、及びこのような時計部品を製造するための方法
US6649009B1 (en) Process for placing one faceted stone inside a larger faceted stone to form a single jewelry stone
JP2006312069A (ja) 宝石の取付構造及び宝石の取付方法、宝石を備えたつけ爪
WO2008007444A1 (fr) Faux ongle incrusté d'une pierre précieuse, structure de montage d'une pierre précieuse et procédé de fabrication de faux ongles incrustés de pierres précieuses
JP5183129B2 (ja) カット宝石又は宝石と装身具及びその取り付け方法
JP3856809B2 (ja) 宝石を備えたつけ爪及び宝石の取付構造、宝石を備えたつけ爪の製造方法
JP2008018179A (ja) 宝石を備えたつけ爪の製造方法
US11375779B2 (en) Gemstone arrangement and method for producing a gemstone arrangement
JP2009125417A (ja) 宝飾品
JP4319240B1 (ja) 鏡面装身具
JP3124105U (ja) 宝石体及び宝石体を備えた付爪
JP2008099912A (ja) 宝石固定方法及び腕時計
JP2000093216A (ja) 指輪用装飾カバー
KR100477614B1 (ko) 이중 인조 보석 및 그 제조방법
KR101905545B1 (ko) 복층 난집 구조를 가지는 장신구 및 그 제조 방법
JP3206303U (ja) 装飾品用宝石
JP2006110373A (ja) ペンダント
JPH0672407U (ja) 装飾品
JP3204176U (ja) 人工爪
JP2011130931A (ja) 人工爪への宝石類の取付方法および宝石類を取り付けた人工爪
JP3227607U (ja) お守り
CN212185457U (zh) 一种镜面倒影折射首饰
CN211559010U (zh) 一种炫丽首饰品
JP6574581B2 (ja) 宝石を用いた装飾品

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060516

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060714

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060815

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060912

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090922

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090922

Year of fee payment: 3

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090922

Year of fee payment: 3

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090922

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090922

Year of fee payment: 3

S202 Request for registration of non-exclusive licence

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R315201

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090922

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees