JP3855512B2 - 給紙装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、用紙を供給する給紙装置とこれを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機やプリンタ等の画像形成装置において、連続的に給紙可能なカットシートは、通常、上質紙や複写機メーカ指定の普通紙に限られていた。このような用紙では、表面の平滑性が低いので、用紙積載板に積載した用紙を送り出す際、用紙同士が密着して重送の生じることが少なかった。一方、近年では記録媒体の多様化に伴い、厚紙,OHP用紙,トレーシングペーパー等の他、カラー化の市場要求から、白色度や光沢を出すためにシート表面にコーティング処理を施したアート紙及びコート紙等、表面の平滑な用紙にも画像形成する要望が高まっている。ところが、そうした平滑度の高い用紙では、積載状態での用紙間の密着力が高くなるため、これを給紙する時に用紙を確実に捌けず、重送やミスフィードが多発する問題が生じた。
【0003】
この対策として、例えば、特開平4−23747号公報には、給紙ローラと分離ローラによって用紙を分離しつつ給送するものにおいて、図7(a)に示すように、ボトムプレート51に積載した用紙52の端面に、エアー吹き付け手段53のエアー吹き出し口54よりエアーを吹き付けて用紙間に空気層を形成することにより、用紙間の密着力を弱めるとともに、エアー吹き付けに伴う用紙52の浮揚を図示せぬ用紙押え部材により制御することにより、用紙の捌きを確実に行えるようにした技術が開示されている。この技術では、図7(b)に示すように、ボトムプレート51上での用紙の給紙方向に対して、エアー吹き付け手段53によるエアーがそれと直交する方向から吹き付けられるものとなっている。
【0004】
また、特開平8−333032号公報には、図8(a)に示すように、ボトムプレート61に積載した用紙62の先端にエアー吹き出し口63を介してエアーを吹き付けることにより、上部の用紙62を浮上させるととに、最上部の用紙62を吸い込み装置64により吸い込んで、次位用紙との分離を行うとともに、ボトムプレート61に積載されたシート枚数が所定枚数以下になった時に、エアー吹き出し口63から吹き付けたエアーをボトムプレート61下に導くことで、用紙の乱れを防止するようにした技術が開示されている。この技術では、図8(b)に示すように、ボトムプレート61下にエアーを導くための開口部65を該ボトムプレート61に設け、ボトムプレート61上での用紙の給紙方向に対してはそれと反対方向にエアーが吹き付けられるものとなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開平4−23747号公報に開示された技術では、ボトムプレート51上の用紙積載枚数が所定枚数以下に達した時に、エアー吹き付け手段53により吹き付けたエアーが、密着力の小さい最下部の用紙52とボトムプレート51との間に入り込み、これによって用紙束ごと浮揚してうまく捌けなくなり、重走が発生しやすくなるという問題があった。
【0006】
また、上記特開平8−333032号公報に開示された技術では、ボトムプレート61のエアーの流れに対向する面に開口部65を設けたことで、上記用紙束ごと浮揚するという問題は改善されているものの、ボトムプレート61に積載した用紙62が吸湿等により波打っている場合(図9参照)などでは、ボトムプレート61と最下部の用紙(波打った用紙)62との間に生じる隙間にエアーが入り込むため、用紙束の浮揚を十分に抑制することができなかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る給紙装置においては、複数枚の用紙を積載可能な用紙積載板と、この用紙積載板に積載された用紙の側端部にエアーを吹き付けるエアー吹き付け手段と、用紙積載板に積載された複数枚の用紙のうち、最下部の用紙を用紙積載板に吸着させる吸着手段とを備えた構成を採用している。
【0008】
上記構成からなる給紙装置においては、用紙積載板に積載された最下部の用紙を吸着手段で用紙積載板に吸着させることにより、たとえ用紙が波打っていたとしても、吸着手段の吸着作用によって最下部の用紙が用紙積載板に張り付いた状態となる。これにより、用紙積載枚数の減少に伴い、用紙積載板と最下部の用紙との界面にエアーが吹き付けられる状態となっても、最下部の用紙が用紙積載板に張り付いているため、用紙束の浮揚が十分に抑制されるようになる。
【0009】
また、エアー吹き付け手段によるエアーの吹き付け側において、最下部の用紙を吸着手段により用紙積載板に吸着させるようにすれば、用紙積載板と最下部の用紙との間に通じるエアーの侵入路が用紙の張り付きによって閉じられた状態となるため、用紙積載板と最下部の用紙との間にエアーが入り込むのを確実に阻止することが可能となる。
【0010】
さらに、エアー吹き付け手段により吹き付けられたエアーの一部を用紙積載板の下面側に導くべく用紙積載板に設けられた開口部と、この開口部を通して前記用紙積載板の下面側に流れるエアーの通過領域に連通する状態で用紙積載板の用紙積載領域に設けられた連通部とによって吸着手段を構成することにより、別途、用紙吸着のためのエアー吸引装置等を用いることなく、用紙束の浮揚を抑えることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明が適用される画像形成装置の構成例を示す概略側面図である。
図示した画像形成装置1は、画像読み取り装置2と、パートナルコンピュータ(PC)等の外部機器3と通信回線4を介して接続された受信部5と、この受信部5からの画像情報に基づいて画像書き込み装置6を制御する画像記録制御部7と、画像書き込み装置6によって静電潜像が書き込まれる円筒状の像担持体8と、この像担持体8の円周方向に沿って配設される帯電器9,現像装置10及びクリーナー11と、像担持体8に形成された画像を用紙に転写する転写ローラ12と、用紙に転写された画像を定着させる定着装置13と、この定着装置13から用紙を排出する排出ローラ14と、この排出ローラ14によって排出された用紙を積載する排出トレイ15と、像担持体8及び転写ローラ12に用紙搬送部16を介して用紙を供給する多段式(図例では4段式)の給紙装置17とを備えている。
【0012】
図2は給紙装置の概略構成を示すもので、(a)はその上面図、(b)はその側面図である。
図示のように、給紙装置17には、用紙18の積載部となる給紙トレイ19を設けてある。給紙トレイ19は図示せぬモータの駆動により昇降するボトムプレート(用紙積載板)20を有し、このボトムプレート20に複数枚の用紙18を積載できる構成となっている。また、給紙トレイ19の上方には給紙手段21を設けてある。給紙手段21には、図示せぬ支持アームを介して揺動自在となったピックアップローラ22を設けてある。このピックアップローラ22は、上昇する用紙18の上面に当接して揺動する。支持アームの近傍には図示せぬ高さ検出センサを設けてあり、この高さ検出センサが支持アームの揺動を検出することにより用紙18の高さを検知できるようになっている。
【0013】
給紙トレイ19には、用紙18の給紙方向と反対側の端部(用紙後端)を規制する可動式エンドガイド23と、給紙方向と直交する方向において用紙18の一方の側面を規制する固定式サイドガイド24と、この固定式サイドガイド24と対向する位置で用紙18の他方の側面を規制し且つ用紙サイズに応じて移動可能な可動式サイドガイド25とを設けてある。
【0014】
固定式サイドガイド24には、ボトムプレート20に積載した用紙18の一方の側端部に対向する状態でエアー吹き付け手段26を設けてある。エアー吹き付け手段26は、例えば、軸流ファン、シロッコファン、クロスフローファン等から成るもので、このエアー吹き付け手段26によって用紙18の側端部にエアーを吹き付け得る構成となっている。
【0015】
可動式エンドガイド23には、ボトムプレート20に積載した用紙18の上面に当接する用紙押え部材28を設けてあり、この用紙押え部材28により所定の荷重(例えば、用紙押え部材28の自重)で用紙18を押えることで、可動式エンドガイド23で規制している辺からエアーが必要以上に漏れないようにし、用紙間に入った空気を完全に貫通させるようにしている。
【0016】
次に、このように構成した画像形成装置1の給紙手順を説明する。
先ず、給紙トレイ19に用紙18を供給又は補給して該給紙トレイ19を挿入後、図示せぬモータからの駆動を受けてボトムプレート20が上昇すると、最上部の用紙18がその上方に待機しているピックアップローラ22に当接する。このとき、ボトムプレート20の上昇に伴う用紙18の高さは、図示せぬ高さ検出センサの検出信号に基づいて検知され、その検知高さが所定高さに達すると、モータの駆動が停止される。
【0017】
次いで、給紙命令が出されると、エアー吹き付け手段26が駆動し、これによって用紙18の側端部にエアーが吹き付けられる。こうして吹き付けられたエアーは各々の用紙間に吹き込まれ、そこに空気層を形成する。これにより用紙18は1枚ずつ分離され捌かれることとなる。
その後、図示せぬソレノイドによって押下されたピックアップローラ22が用紙18に当接し、そのピックアップローラ22の回転により給紙を開始する。なお、給紙時におけるエアーの吹き付けは、常時行ってもよいし、間欠的に行ってもよい。
【0018】
ピックアップローラ22の下流側には、用紙18を給紙する方向(図2(b)における反時計廻り方向)に回転する給紙ローラ29と、それと反対方向(図2(b)における時計廻り方向)へ図示せぬトルクリミッタによって一定限度のトルクが付加されつつ、両方向に回転可能なリタードローラ30とが所定圧力で接触し、その相互作用によって用紙18を分離/給送する。因みに、リタードローラ30は、給紙ローラ29との当接部に用紙が1枚だけある時はこれを給紙する方向に回転し、2枚以上ある時はこれを給紙する方向と反対方向に回転する。
【0019】
給紙方向に送り出された用紙18は、これをフィードアウトセンサ35が検知した後、所定時間後まで給紙ローラ29によって搬送される。その後、用紙18はテイクアウェイローラ31に受け渡されて更に下流側へと搬送される。テイクアウェイローラ31で搬送されている時は、給紙ローラ29の駆動が停止されており、その間、給紙ローラ29は駆動系に内蔵された図示せぬワンウェイクラッチによってつれ回っている。
【0020】
こうして給紙が進むと、最上部の用紙18の高さが次第に低くなり、それにつれて押下時のピックアップローラ22の高さも低くなる。これにより、ピックアップローラ22の支持アーム(不図示)が高さセンサを作動し、微小量ボトムプレート20を上昇させて、給紙動作を継続させる。以上の動作を繰り返すことにより、ボトムプレート20上の用紙18を順に送り出す。
【0021】
ここで、上述のようにエアー吹き付け手段26により用紙18の側端部にエアーを吹き付けて用紙の捌きを行うものにおいて、ボトムプレート20に積載された用紙18の枚数が給紙動作の繰り返しにより減少すると、それにつれて最下部の用紙18とボトムプレート20との密着力が小さくなり、遂には用紙間の密着力を下回るようになる。そうすると、エアー吹き付け手段26から吹き付けられたエアーが、密着力の小さい最下部の用紙18とボトムプレート20との間に入り込み、これによって用紙束ごと浮揚して重走しやすくなり、特にボトムプレート20との間に隙間の生じる波打ち用紙ではそれが顕著になる。
【0022】
そこで本発明においては、ボトムプレート20に積載された複数枚の用紙18のうち、最下部の用紙18をボトムプレート20に吸着させる吸着手段を備えた構成を採用することとした。
以下に、その具体的な実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
【0023】
図3は本発明に係る給紙装置の第1実施形態を示す側面概略図である。
図において、ボトムプレート20に積載された用紙18は、図の奥側から手前側に給紙されるようになっており、その用紙側端部にエアー吹き付け手段26からエアーが吹き付けられる構成となっている。エアー吹き付け手段26にはエアー吹き出し口27を設けてあり、このエアー吹き出し口27を介してエアーが供給される。
【0024】
一方、ボトムプレート20には、エアー吹き付け手段26のエアー吹き出し口27に近接してこれに対向する面に、所定の大きさの開口部36を設けてある。この開口部36は、エアー吹き付け手段26により吹き付けられたエアーの一部をボトムプレート20の下面側に導くためのもので、図4に示すように、ボトムプレート20の側面に例えば横長で矩形状に形成してある。
【0025】
エアー吹き出し口27は、その開口下端が最上部の用紙18よりも下方となり、且つ開口上端が最上部の用紙18の上方となるように配置してある。これに対して、ボトムプレート20の開口部36は、そのプレート上に積載した用紙18の枚数が所定枚数以下となったときに、その開口上端が、エアー吹き出し口27の開口下端よりも上方に位置するようになっている。
【0026】
なお、エアー吹き出し口27の開口幅は、エアーが吹き付けられる用紙辺の一部であっても、用紙辺の全長にわたるものであってもよい。また、エアー吹き出し口27の数は、1箇所又は複数箇所のいずれであってもよい。
【0027】
さらに、ボトムプレート20の用紙積載領域(実際に用紙が積載される領域)には、その側面に設けた開口部36の近傍に位置して複数の貫通穴(連通部)37を設けてある。これらの貫通穴37は、上記開口部36を通してボトムプレート20の下面側に流れるエアーの通過領域に連通する状態で、例えばプレス加工或いはボトムプレート20と一体成形により用紙積載面に穿設されている。また、各々の貫通穴37は円形に形成されており、開口部36に隣接する位置には用紙側端に沿うように4つの貫通穴37、その隣には3つの貫通穴37、さらにその隣には2つの貫通穴37が設けられている。
【0028】
このように構成された給紙装置においては、先述した給紙動作の繰り返しによるボトムプレート20の上昇に伴い、そのボトムプレート20に設けた開口部36の上端が、エアー吹き出し口27の開口下端よりも上方に配置されると(図3の状態になると)、エアー吹き付け手段26から吹き付けられたエアーの一部が開口部36を通してボトムプレート20の下面側に流れ込むようになる。
【0029】
このとき、ボトムプレート20の下面側では、そのプレート下面に沿ってエアーが流れる。このエアーの流れにより、ボトムプレート20の用紙積載領域に設けた複数の貫通穴37の部分(図中破線で囲んだ部分)に負圧が形成される。
【0030】
この負圧の発生メカニズムは、ベルヌーイの定理から説明できる。
即ち、仮にここでの流体を全く損失のない理想流体とすると、エネルギー保存則から同一流線上にて速度のエネルギー(動圧:ρV2 /2)と圧力のエネルギー(静圧:P)の総和は一定であるというベルヌーイの式より、
ρV2 /2+P=CONSTANT(ρ:空気密度,V:流速,P:静圧)
となる。
【0031】
ここでは大気中であるため、
ρV2 /2+P=CONSTANT=1気圧
となる。
もし全く流れがない場合(V=0)の静圧をP0 とすると、
0 =1気圧
となり、次の関係が成り立つ。
ρV2 /2+P=P0 =1気圧=CONSTANT
(Pはある速度Vで流れている場合の静圧)
流れがあるときはV>0であるため、
0 =1気圧>P
つまり、大気中に流れがある時の流線上の静圧は1気圧よりも小さい負圧になる。
【0032】
このようにボトムプレート20の貫通穴37の部分に負圧が形成されると、ボトムプレート20に積載された最下部の用紙18が、貫通穴37の形成部分でボトムプレート20の用紙積載面に吸着される。これにより、エアー吹き付け手段26によるエアーの吹き付け側(図2における固定式サイドガイド24側)においては、最下部の用紙18がボトムプレート20に張り付いた状態となるため、たとえ用紙18が波打っていたとしても、最下部の用紙18とボトムプレート20との間にエアーが入り込むのを確実に阻止することができる。
【0033】
その結果、ボトムプレート20上での用紙積載枚数が少なくなった場合でも、エアーの入り込みによって用紙束ごと浮揚することがなくなるため、ボトムプレート20に積載した全ての用紙18を、その用紙積載枚数にかかわらず確実に捌きながら分離/給送することが可能となる。また、このような給紙装置を備えた画像形成装置においては、給紙時における重走等の発生に伴う処理動作の停止回数が減るため、画像形成の処理効率が向上する。
【0034】
また本第1実施形態においては、エアー吹き付け手段26から吹き付けられるエアーの流れを利用して最下部の用紙18をボトムプレート20に吸着させる構成を採用しているため、別途、用紙吸着のためのエアー吸引装置等を設ける場合に比較して、その構成を簡素化することができる。
【0035】
因みに、ボトムプレート20の貫通穴37の部分に形成される負圧は、エアー吹き付け手段26におけるエアー圧やエアー流量、さらにはボトムプレート20における貫通穴37の形成数、形状、寸法及び配列等をパラメータとして、最下部の用紙18を給紙するのに支障のないレベルに設定されることが望ましい。
【0036】
なお、連通部となる複数の貫通穴37については、必ずしもエアー吹き付け手段26によるエアーの吹き付け側(開口部36に近接する側)に設けなくても、その貫通穴37の部分に形成される負圧で最下部の用紙18をボトムプレート20に張り付かせることにより、用紙束の浮揚を抑えることができる。ただし、上述のようにエアーの吹き付け側で最下部の用紙18をボトムプレート20に吸着させるようにすれば、ボトムプレート20と最下部の用紙18との間に通じるエアーの侵入路を閉じ、そこにエアーが入り込むのを確実に阻止することができるため、より好適なものとなる。
【0037】
図5は本発明に係る給紙装置の第2実施形態を示す側面概略図である。
この第2実施形態においては、上記第1実施形態と比較して、上記吸着手段の構成が異なったものとなっている。即ち、図6にも示すように、ボトムプレート20には、エアー吹き付け手段26のエアー吹き出し口27に近接してこれに対向する面に開口部38を設けてあり、この開口部38に連続したかたちでボトムプレート20の用紙積載領域(用紙積載面)に平面視略三角形の切り欠き(連通部)39を設けてある。
【0038】
このうち、開口部38は、エアー吹き付け手段26により吹き付けられたエアーの一部をボトムプレート20の下面側に導くためのもので、この開口部38を通してボトムプレート20の下面側に流れるエアーの通過領域に連通するかたちで切り欠き39が形成されている。
【0039】
この第2実施形態においても、図5に示すように、エアー吹き付け手段26から吹き付けられたエアーの一部が開口部38を通してボトムプレート20の下面側に流れ込むようになると、そのエアーの流れにより、ボトムプレート20に設けられた切り欠き39の部分(図中破線で囲んだ部分)に負圧が形成される。
したがって、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0040】
なお、吸着手段の一部を構成する連通部としては、上記複数の貫通穴37や切り欠き39に限らず、例えば図示はしないが、用紙側端を規制するサイドガイドに沿う方向(エアーの流れ方向と直交する方向)でボトムプレート20に設けた一つ又は複数のスリットであってもよい。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、用紙積載板に積載された用紙の側端部にエアー吹き付け手段によりエアーを吹き付けることで、用紙間の密着力が高いコート紙等でも用紙を1枚ずつ捌いて給紙することが可能になるとともに、用紙積載板に積載された最下部の用紙を吸着手段で用紙積載板に吸着させることにより、たとえ用紙が波打っていたとしても、用紙束の浮揚を確実に抑えつつ用紙間に空気層を形成し、全ての用紙を確実に分離して給紙することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用される画像形成装置の構成例を示す概略側面図である。
【図2】 本発明が適用される給紙装置の概略構成図である。
【図3】 本発明に係る給紙装置の第1実施形態を示す側面概略図である。
【図4】 第1実施形態におけるボトムプレートの斜視図である。
【図5】 本発明に係る給紙装置の第2実施形態を示す側面概略図である。
【図6】 第2実施形態におけるボトムプレートの斜視図である。
【図7】 従来技術の一例を説明する図である。
【図8】 従来技術の他の例を説明する図である。
【図9】 従来技術の課題を説明する図である。
【符号の説明】
1…画像形成装置、17…給紙装置、18…用紙、20…ボトムプレート、26…エアー吹き付け手段、36,38…開口部、37…貫通穴、39…切り欠き

Claims (3)

  1. 複数枚の用紙を積載可能な用紙積載板と、
    前記用紙積載板に積載された用紙の側端部にエアーを吹き付けるエアー吹き付け手段と、
    前記用紙積載板に積載された複数枚の用紙のうち、最下部の用紙を前記用紙積載板に吸着させる吸着手段とを備え
    前記吸着手段は、前記エアー吹き付け手段により吹き付けられたエアーの一部を前記用紙積載板の下面側に導くべく前記用紙積載板に設けられた開口部と、この開口部を通して前記用紙積載板の下面側に流れるエアーの通過領域に連通する状態で前記用紙積載板の用紙積載領域に設けられた連通部とから成ることを特徴とする給紙装置。
  2. 前記連通部は、前記開口部を介して前記用紙積載板の下面側に導かれたエアーの流れにより負圧を形成するものであることを特徴とする請求項記載の給紙装置。
  3. 請求項1又は2記載の給紙装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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