JP3854748B2 - 既存建物の耐震補強壁 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は既存建物の耐震補強壁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
既存建物における窓を備えた壁を耐震補強壁にする場合は、図7に示すように、開口部としての窓17に鉄筋18を組み込んで、そこをコンクリートで塞ぐという方法があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような耐震補強壁は開口部としての窓を鉄筋コンクリートで塞ぐ場合には、採光がとれず、部屋としての機能が低下してしまうという問題があった。
【0004】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、採光がとれる既存建物の耐震補強壁を構築することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するための既存建物の耐震補強壁は、既存建物の窓用建具を屋内側と屋外側との両面から枠体で挟み込み、該枠体を、枠体の変形に追随できるように窓用建具の上下にクリアランスを設けて窓の開口部に取り付けたことを特徴とする。また枠体は固定枠を介して窓の開口部に取り付けたことを含む。また窓用建具は嵌殺し窓、引違い窓、連続窓のうちの一つであることを含むものである。
【0006】
ブレースを備えた枠体により、採光と耐震とを同時にできる耐震補強壁を構築することができる。この場合、前記ブレースは壁の開口部を鉄筋コンクリートに置換した場合と同じ剛性となるように断面調整したものを用いる。またブレースを備えた枠体を、既存建物の開口部に固定枠を介して簡単に取り付けることができる。また嵌殺し窓、引違い窓、連続窓を利用できる耐震補強壁を構築することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の既存建物の耐震補強壁の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は既存の鉄筋コンクリート構造物の耐震補強壁の正面図、図2は図1のAーA線断面図、図3は枠体の正面図である。
【0012】
図1は、既存の鉄筋コンクリート構造物の外壁における開口部である窓4を利用した耐震補強壁1であり、枠体2が固体枠3を介して窓4に取り付けられて構築されている。枠体2は嵌殺し窓5を両面から挟み込んだ状態で固定枠3に溶接され、該固定枠3が窓4に沿って嵌め合わされ、その内部に充填されたモルタル6で固着されている。前記固定枠3にはモルタル注入孔7aと空気抜孔7bとが適宜箇所に設けられている。
【0013】
枠体2は、図3に示すように、溝形鋼で窓枠8よりやや大きく形成され、その対角の一方にブレース9が設けられている。したがって、これらの枠体2に両面から挟まれた嵌殺し窓5の上下にはクリアランス10が形成されて、枠体2の変形に追従できるようになっている。また、枠体2は一種類、例えば図3に示すような屋内側だけのものを製作すれば、これを屋外側の枠体2としても使用することができ、屋内外に取り付けるとブレース9が、図1に示すように、交差した状態となる。すなわち、一つの形態で二つの枠体(屋内側と屋外側)2をまかなうことができるようになる。
【0014】
図4は、窓用建具が嵌殺し窓5に代わって、引違い窓11の場合の耐震補強壁12を示したものであり、窓用建具が変わった点以外は第1の実施の形態の耐震補強壁1と同じ構成である。
【0015】
図5は、窓用建具が嵌殺し窓5に代わって、連続窓13の場合の耐震補強壁14を示したものであり、窓用建具が変わった点以外は第1の実施の形態の耐震補強壁1と同じ構成である。
【0016】
図6は、第2の実施の形態の耐震補強壁15を示し、枠体2を窓4に固定枠3を介さずにボルト16で直接取り付けたものである。これは枠体2を窓4に直接取り付けることができるので、施工が簡単で、かつどのような形態の窓にも対応することができるという特徴がある。
【0017】
前記の実施の形態は外壁における開口部としての窓を利用した耐震補強壁について説明したが、外壁に限らず、内壁の窓を利用することもできる。また窓に限らず、外壁および内壁における他の開口部、すなわち出入口を利用した耐震補強壁とすることもでき、この場合も前記窓を利用した耐震補強壁と同じ構成になる(図示せず)。
【0018】
【発明の効果】
採光と耐震とが同時にできる耐震補強壁が構築できた。
【0019】
ブレースを備えた枠体を、既存建物の窓に簡単に取り付けることができる。
【0020】
嵌殺し窓または引違い窓を利用した耐震補強壁が構築できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】嵌殺し窓を利用した耐震補強壁の正面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】枠体の正面図である。
【図4】引違い窓を利用した耐震補強壁の断面図である。
【図5】連続窓を利用した耐震補強壁の正面図である。
【図6】第2の実施の形態の既存建物の耐震補強壁の断面図である。
【図7】(1)および(2)は従来の既存建物の耐震補強壁の構築方法を示す正面図である。
【符号の説明】
1、12、13 耐震補強壁
2 枠体
3 固定枠
4、15 窓
5 嵌殺し窓
6 モルタル
7a モルタル注入孔
7b 空気抜孔
8 窓枠
9 ブレース
10 クリアランス
11 引違い窓
14 ボルト
16 鉄筋
Claims (3)
- 既存建物の窓用建具を屋内側と屋外側との両面から枠体で挟み込み、該枠体を、枠体の変形に追随できるように窓用建具の上下にクリアランスを設けて窓の開口部に取り付けたことを特徴とする既存建物の耐震補強壁。
- 枠体は窓の開口部に固定枠を介して取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の既存建物の耐震補強壁。
- 窓用建具は嵌殺し窓、引違い窓、連続窓のうちの一つであることを特徴とする請求項1または2に記載の既存建物の耐震補強壁。
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JP13697399A JP3854748B2 (ja) | 1999-05-18 | 1999-05-18 | 既存建物の耐震補強壁 |
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Family
ID=15187810
Family Applications (1)
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JP13697399A Expired - Fee Related JP3854748B2 (ja) | 1999-05-18 | 1999-05-18 | 既存建物の耐震補強壁 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN104179363A (zh) * | 2014-07-24 | 2014-12-03 | 北京筑福国际工程技术有限责任公司 | 一种砖混房屋门窗洞口加固结构及加固方法 |
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1999
- 1999-05-18 JP JP13697399A patent/JP3854748B2/ja not_active Expired - Fee Related
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