JP3853989B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体装置に関し、半導体ウエハ上に形成される複数個のチップ部を検査するのに適した半導体装置の製造方法に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】
集積回路などの半導体チップは半導体ウエハに多数のチップ部をフォトエッチングなどを用いて形成し、各チップ部をスクライブして切り離し半導体チップとする。これらのチップはスクライブ前に電気的特性テストを行うため、プローブ針を各チップ部に形成された電極パッドに接触させて測定する。検査効率を高めるために複数のチップ部を同時にテストするいわゆるマルチテストが採用され、例えば円形ウエハの径方向に最大8個のチップ部パターンが形成されている場合に同時検査のプローブ針のブロックをカードに8個列状に配置して、行方向に相対移動させることにより、検査を行っていく。8ブロックのプローブ針列をもつカードすなわち多個取りプロービングカードと、半導体ウエハを保持し、XYZ方向に移動する移動台と、テスタとを用いてウエハ上のチップ部の電極パッドにプローブ針を接触させてチップ部の電気的測定を行う。
【0003】
半導体ウエハのチップ部の外側にある欠けチップ部(パターンが一部欠落した部分またはパターン非形成部)は製品でないので、チップ部にパッシベーション膜を形成する工程で欠けチップ部全面をパッシベーション膜で被覆し、チップ部と欠けチップ部の境界に段差が生じないようにして、スクライブ・ラインを円滑に形成するようにしている。
【0004】
図4はチップ部1と欠けチップ部2の一部を示しており、チップ部1の電極パッド3を残してパッシベーション膜4でウエハ全面を覆う。このとき欠けチップ部の配線5も被覆する。その後、境界6にスクライブ・ラインを形成して、チップ部相互および欠けチップ部を切り離す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
製品ウエハテストで多個取りフロービングカードを円形ウエハの一端縁から行方向に移動させると、図4に示すように、初めは、製品となるチップ部1よりもプローブ針ブロック7の数が余るので、針の一部が欠けチップ部2上にも当接される。 欠けチップ面は窒化膜などのパッシベーション膜4で覆われているから、ウエハ外周部において特定のプローブ針がパッシベーション膜4に当たり続けるとそのプローブ針は、通常アルミでできた電極パッド3に接触するプローブ針に比較して摩耗が激しく、やがて測定異常を起こしてしまう。多個取りプロービングカードは単個取りプロービングカードに比べ修理費用が高くコストが嵩む上、測定異常を引き起こしたチップの再測定による手間も余分に発生する。
【0006】
本発明はこのような不都合を解決するもので、検査に用いるプローブ針の摩耗の偏りを無くして検査の信頼性と効率を高める半導体装置の製造方法を得ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、半導体ウエハに、電極パッドを除きパッシベーション膜で被覆された複数個のチップ部と、前記ウエハ外周の欠けチップ部とが形成され、プローブ針を前記チップ部の電極パッドに接触させて複数個のチップ部を同時に検査する半導体装置の製造方法において、前記欠けチップ部の少なくとも前記プローブ針が当接する予定位置の前記パッシベーション膜面からの深さを前記電極パッドの深さと同等またはそれより大きくしてなる半導体装置の製造方法を得るものである。
【0008】
また、前記欠けチップ部の前記予定位置に金属層を形成し、前記パッシベーション膜から露出させてなる半導体装置の製造方法を得るものである。
【0009】
このように欠けチップ部の少なくとも検査プローブが当接する位置の面をパッシベーション膜面から下げることにより、または、当接位置に電極パッドと同じ配線層などの金属層を形成することにより同検査プローブの摩耗の偏りを防ぐことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1乃至図3により本発明の一実施の形態を説明する。図1に示すように、円形の半導体ウエハ10は、集積回路を形成した多数のチップ部11をフォトエッチングなどを用いて形成している。図では列方向に最大8個のチップ部11が並列されたマトリクス配列をなしている。チップ部11の外周はウエハの外周13に接近するために、この周辺に形成するチップ部はウエハ外周によりパターン欠けを生じ、製品とはならない。このパターンの欠けた欠けチップ部12がウエハ周辺に形成されている。チップ部11は互いに切り離されるために、境界をスクライブ・ライン15に沿ってスクライブされる。この半導体ウエハ10は駆動部17によりXYZ方向に移動可能な移動台16に載置される。
【0011】
図1および図2(b)に示すように、例えば30μm径で、タングステンで形成された微細な多数のプローブ針20を植設したカード21からなるプロービングカード22を配置し、カード22はテスタ23に接続されている。図2(a)に示すようにプローブ針20はチップ部11の電極パッド11a位置に対応してカードに配置され、1チップ部のプローブ針20を1ブロック針列として8ブロック針列221〜228がカード上に並んでいる多個取りプロービングカード22を構成する。
【0012】
駆動部17による移動台16の行方向(X方向)移動により、カード22とウエハ10とを相対移動させ、プローブ針20を同列(Y方向)のチップ部11の電極パッド11aに同時に接触させて電気的測定を行う。
【0013】
半導体ウエハ10の製造を図3を参照して説明すると、(a)工程で、pn領域9を形成した半導体ウエハ10上にフォトエッチングによりアルミ配線層23を形成する。領域11はチップ部を、領域12は欠けチップ部を示している。
【0014】
つぎに、(b)工程で、全面に酸化シリコン層24と窒化シリコン属25を積層して厚みが0.9〜1.2μmのパッシベーション膜26とする。
【0015】
(c)工程で、パッシベーション膜26上にレジスト膜27を形成する。
【0016】
(d)工程で、レジスト膜27をマスクとして窒化シリコン層および酸化シリコン層を選択エッチングして開口28を形成し、配線層23を露出させて電極パッド11aを形成する。チップ部11同様に、欠けチップ部12に対しても、テスト時にプローブ針が当接する予定位置のパッシベーション膜26をエッチング除去して開口29を形成する。これにより、配線層の金属層23aが露出する。金属層23aは電極パッド11aと同じアルミ金属材料で形成され、パッシベーション膜26の面からの深さhも同じであり、図2(b)に示すようにチップ部31の電極パッド11aにプローブ針20を接触させたときに、欠けチップ部32に当接するプローブ針20aは予定位置にある柔らかなアルミ金属層23aに当たり、パッシベーション膜26に当たることがないので、欠けチップ部12によるプローブ針20aに対する損傷は顕著に改善される。
【0017】
本発明は以上の他に、チップ部11の電極パッド面11aよりも欠けチップ部12のプローブ針20aの当接位置の面を低くして、当接するプローブ針20aとの接触圧を低くすることができる。欠けチップ部12の金属層23aを除去することで可能になる。
【0018】
【発明の効果】
本発明によれば、半導体ウエハ上のチップ部の検査に用いるプローブ針の摩耗の偏りを無くして検査の信頼性と効率を高める半導体装置の製造方法を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を説明する平面略図、
【図2】(a)、(b)は本発明の一実施の形態の検査方法を説明するもので(a)は一部拡大平面略図、(b)は一部拡大断面図、
【図3】本発明の一実施の形態の半導体ウエハの製造方法を説明する工程図、
【図4】従来装置の検査方法を説明する一部拡大断面図。
【符号の説明】
10:半導体ウエハ
11:チップ部
11a:電極パッド
12:欠けチップ部
20:プローブ針
22:多個取りプロービングカード
23:配線層
23a:金属層
26:パッシベーション膜
29:欠けチップ部の開口
Claims (1)
- 半導体ウエハに、電極パッドを除きパッシベーション膜で被覆された複数個のチップ部と、前記ウエハ外周の欠けチップ部とが形成され、プローブ針を前記チップ部の電極パッドに接触させて複数個のチップ部を同時に検査する半導体装置の製造方法において、前記欠けチップ部の少なくとも前記プローブ針が当接する予定位置に金属層が形成され、この金属膜を前記パッシべーション膜から露出させるように前記パッシベーション膜面からの深さを前記電極パッドの深さと同等またはそれより大きくしてなる開口を有してなる半導体装置の製造方法。
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JP29078198A JP3853989B2 (ja) | 1998-10-13 | 1998-10-13 | 半導体装置の製造方法 |
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JP29078198A JP3853989B2 (ja) | 1998-10-13 | 1998-10-13 | 半導体装置の製造方法 |
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1998
- 1998-10-13 JP JP29078198A patent/JP3853989B2/ja not_active Expired - Fee Related
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