JP3853669B2 - 多層帳票の製造方法およびこれに使用される多層帳票用シートおよびこれにより製造される多層帳票 - Google Patents

多層帳票の製造方法およびこれに使用される多層帳票用シートおよびこれにより製造される多層帳票 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、分離される帳票紙片が所定数重ねられる多層帳票の製造方法、多層帳票用シートおよび多層帳票に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、多層帳票の一例として、例えば宅配便で使用される配送伝票があり、当該配送伝票は配送物の配送過程で必要な各伝票が重ねられて接着され、配送過程で必要に応じて対応の伝票が分離される形態のものが殆どである。この配送伝票のような多層構造の伝票は、その製造工程において効率化が望まれており、一方で使用時に各伝票が容易に分離できることが望まれている。
【0003】
従来、例えば宅配便で使用される配送伝票は、例えば6層構造となっており、上層から「お客様控え」、「運賃請求票」、「荷札」、「到着伝票」、「送り状」、「タック紙」で構成される。このような配送伝票の製造においては、例えば最下層のタック紙と第3層目の荷札が袋状の接着され、この袋状の内部に第4層目の到着原票と第5層目の送り状とがエッジ部分で接着されて設けられる。そして、第3層目の荷札上に第2層目の運賃請求票が例えば周辺部分が接着されて設けられ、当該第2層目の運賃請求票上に最上層のお客様控えが例えば周辺部分が接着されて設けられたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような多層構造の配送伝票は、各用紙が異なるために、それぞれに所定フォーマットが印刷され、必要に応じて裏面にカーボンインキが塗布された各伝票がコレータやマッチメーラ等で一枚ずつ所定箇所に接着剤を塗布させ、丁合して貼合させながら積み重ねて多層構造としていることから、これら工程の高速化が図れないと共に、印字印刷とマッチメーラでの貼合は別工程であることから生産性が悪いという問題がある。また、このように多層構造の配送伝票の使用時には、対応伝票の接着部分を引き裂いて分離させることから本体部分を引き裂くという事態も生じ易いという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は上記課題に鑑みなされたもので、多層構造の帳票における製造工程の高速化、効率化を図ると共に、構成する各帳票を容易に分離可能とする多層帳票の製造方法、多層帳票用シートおよび多層帳票を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明では、多層帳票を形成する所定数の帳票片が切取自在に一体となった単一基材が断裁自在に連続した連続帳票基材より当該多層帳票を一ライン上で作製する多層帳票の製造方法であって、前記連続帳票基材の少なくとも一方面の所定部分に、前記単一基材毎に対して折り込み後に前記各帳票片となる所定部分に書式情報が印刷される工程と、折り込まれたときに当該印刷部分が重なる部分に、対向する面における一方面の所定部分に所定条件下で発色する発色剤層、及び、他方面の当該発色剤層と対向する部分に当該発色剤を顕色化する顕色剤層で構成される複写層が形成される工程と、前記単一基材毎に、当該単一基材のエッジ部分または前記各帳票片のエッジ部分の所定箇所に、通常では接着せずに所定条件下で一時接着する剥離自在な接着剤を塗布させて再剥離性接着剤層が形成される工程と、前記連続帳票基材からの、前記単一基材毎の断裁、および当該単一基材の所定数の各帳票片の切取自在な折り込みを行って単一基材毎の前記多層帳票を作製する工程と、を含む構成とする。
【0007】
請求項3,4の発明では、「前記印刷前または当該印刷後または再剥離性接着剤層の形成後に、前記多層帳票の最下層の表出面となる部分に粘着剤が形成される工程を含む」構成であり、
「前記粘着剤が形成される面に剥離紙が設けられる工程を含む」構成である。
【0008】
請求項の発明では、請求項1〜少なくとも何れかに記載の多層帳票の製造方法で使用される多層帳票用シートであって、少なくとも、前記単一基材毎に前記書式情報が印刷され、または前記再剥離性接着剤層が形成され、または前記発色剤層、顕色剤層が形成された前記連続帳票基材が所定形状に形成される構成とする。
【0009】
請求項の発明では、請求項1〜の少なくとも何れかに記載の多層帳票の製造方法で作製され、または請求項に記載の多層帳票用シートより単一毎に断裁され、前記各帳票片が折り込まれて作製される構成とする。
【0010】
このように、連続帳票基材の断裁後に単一基材となり、一ライン上で、折り込み後に各帳票片となる所定部分に書式情報が印刷された後に、折り込まれたときに印刷部分とそれに重なる部分に顕色剤層および発色剤層で構成される複写層が形成され、単一基材毎または各帳票片のエッジ部分となる所定箇所に再剥離性接着剤層が形成されるもので、連続帳票基材からの単一基材毎の断裁および単一基材の所定数の各帳票片の折り込みを行って単一基材毎の多層帳票を製造する。すなわち、従前の如く丁合工程を不要とし、印刷工程、複写層の形成工程、再剥離性接着剤層の塗布工程、断裁および折り込みの工程とを一連で行うことから多層構造の帳票における製造工程の高速化、効率化を図ることが可能となると共に、多層の各帳票間が再剥離性接着剤層で貼合されていることから構成する各帳票を容易に分離させることが可能となるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態を図により説明する。本実施形態では、多層帳票の一例として宅配便で使用される多層構造の配送伝票を示すが、これに限らず入学や各種試験等の願書、入会申込やカード申込等の各種申込書などの多層構造の帳票に適用できるものであり、多層構造の封筒や葉書等のような一般的に帳票と称されないものは対象ではない。
【0012】
図1に、本発明に係る多層帳票の第1実施形態の展開構成図を示す。図1(A)は展開表面の平面図、図1(B)は展開裏面の平面図、図1(C)は展開状態の断面図である。図1(A)〜(C)において、多層帳票11は、例えば単一基材(例えば紙、フィルム等)を4つに折り込んで4層構造のものとするためのもので、各帳票片となる第1紙葉12〜第4紙葉15のそれぞれが切取線16〜18で連続されて構成されたものである。例えば、第1紙葉12は「送人控」、第2紙葉13は「到着原票」、第3紙葉14は「送り状」、第4紙葉15は「荷札」となる。
【0013】
表面側の第1紙葉12および第3紙葉14の所定部分には、その書式情報として例えば「荷受け人」、「荷送り人」、「品名等」の枠が印刷されて印刷インキ層19がそれぞれ形成されており、裏面側の第2紙葉13および第4紙葉15の所定部分には、同様の書式情報として「荷受け人」、「荷送り人」、「品名等」の枠が印刷されて印刷インキ層19がそれぞれ形成されている。
【0014】
また、表面側の第1紙葉12および第3紙葉14の全面には、後述の顕色剤が塗布されて顕色剤層20,24が形成されており、同表面側の第2紙葉13の全面には後述の発色剤が塗布されて発色剤層22が形成されている。一方、裏面側の第1紙葉12および第3紙葉14の全面には発色剤が塗布されて発色剤層21,25が形成されており、同裏面側の第2紙葉13および第4紙葉15の全面には顕色剤が塗布されて顕色剤層23,26が形成されている。すなわち、上記印刷インキ層19上に顕色剤層20,23,24,26が形成されるものである。
【0015】
ここで、上記発色剤層21,22,25は筆圧や印字圧等で加圧状態とされたときに、加圧部分の発色剤層21の加圧部分で分散されている発色剤マイクロカプセルが破壊され、当該カプセル内の発色剤(染料)が流出するものである。この発色剤層21,22,25を形成する発色剤としては、例えば特開平9−207433号公報に記載されているように、所定の塗布剤のビヒクル中に所定の染料を含む発色剤マイクロカプセルが分散されてなるものであればよく、特に限定はない。しかしながら、最も好ましくは、本発明者らが開発したマイクロカプセル含有油性インキの製造技術(特開平7−216273号)によるものがよい。これは、水系で生成された発色剤マイクロカプセル溶液に低級アルコール等の親油基と親水基を有する物質を加え、所定の条件下で真空脱水法を利用し、分散状態のまま油系に置換させ得たもので、カプセルの分散性が良く、凝集による2次粒子の存在率が極めて低く、印刷適性、発色性能に優れる。
【0016】
また、上記顕色剤層20,23,24,26は、発色剤層21,22,25より流出した発色剤(染料)を層上で顕色化するもので、当該顕色剤層20,23,24,26を構成する顕色剤としては、例えば電子受容性のレジン、活性白土等からなるものがある。
【0017】
図1に戻り、単一基材の表面側であって、第1紙葉12〜第3紙葉14のエッジ部分の上方および下方には、通常では接着せずに所定条件下で一時接着する剥離自在な接着剤が塗布された再剥離性接着剤層27,28が形成されており、裏面側のおける第1紙葉12〜第4紙葉15のエッジ部分の上方および下方には上記同様の再剥離性接着剤層29,30が形成されている。
【0018】
ここで、上記再剥離性接着剤層27〜30を形成する接着剤としては、従前より知られている感圧型、感熱型および再湿型があり、例えば感圧型のものとして、生天然ゴムラテックス、加硫天然ゴムラテックス、天然ゴムにスチレンとメタクリル酸メチルとをグラフト共重合させて得られた天然ゴムラテックス、またはこれらの混合物の接着剤基剤に、例えば酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸カルシウム、カオリン、活性白土、球状アルミナ、小麦デンプン、シリカ、ガラス粉末、シラスバルーン等の微粒状充填剤を単独または2種以上を組み合わせ(特にシリカと他の充填剤との組み合わせ、また粒径の異なる2種以上を組み合わせが好適である)のものであって、平均粒子径が10nm〜30μm、好ましくは1μm〜20μmの範囲の微粒状充填剤を添加した感圧接着剤組成物で形成されたものがある。
【0019】
なお、上記感圧型の接着剤として、上記感圧接着剤基剤のほか、一時接着機能を有するものとして、紫外線硬化型感圧接着剤またはこれに微粒状充填剤を含有させたもの、合成樹脂系エマルジョンの粘着剤に所定量の微粒状充填剤および所定量の高分子水溶液の少なくとも何れかが添加された感圧接着剤で形成させてもよい。紫外線硬化型感圧接着剤としては、例えば、特に、紫外線硬化型感圧接着剤が、末端不飽和基を有するプレポリマーと光重合性モノマーと光重合開始剤とを含有した感光性組成物からなるものが、所定の紫外線照射による硬化速度や硬化層の強度や外観に優れ、さらに、その硬化層上への印字適性にも優れている点から好ましく使用できるものである。
【0020】
一方、これら第1紙葉12〜第4紙葉15が折り込まれたときに最下層の表出面となる第4紙葉15の裏面略全面に粘着剤31が形成され、当該粘着剤31上に剥離紙32が設けられたものである。この粘着剤31は非剥離性のもので、一般的なものとして例えば天然ラテックス、合成樹脂ラテックス等が用いられる。
【0021】
そして、第1紙葉12の裏面側と第2紙葉13の裏面側を、切取線16を折り線として折り込んで各再剥離性接着剤層29,30同士を当接させ、また第2紙葉13の表面側と第3紙葉14の表面側を、切取線17を折り線として折り込んで各再剥離性接着剤層27,28同士を当接させ、さらに第3紙葉14の裏面側と第4紙葉15の裏面側を、切取線18を折り線として折り込んで各再剥離性接着剤層29,30同士を当接させる。これら折り込みはいわゆるZ折りであり、当該再剥離性接着剤層27〜30部分に例えば50〜200kg/m2の圧力を加えることで、当該再剥離性接着剤層27〜30による再剥離可能に一時接着されて後述の図2のような多層帳票11となるものである。
【0022】
そこで、図2に、図1の展開形態を折り込んだ多層帳票の説明図を示す。図2(A)は作製される多層帳票の斜視説明図、図2(B)は図1(A)のA−A断面図、図2(C)は作製された多層帳票の一使用例の説明図である。なお、図2(B)の断面図は構造を理解しやすくするために寸法は無視してある。図2(A)、(B)において多層帳票11は、上記のように4つの帳票片で構成される単一基材(例えば紙、フィルム等)を4つに折り込んだ4層構造のもので、最上方より順に「送人控」となる第1紙葉12、「到着原票」となる第2紙葉13、「送り状」となる第3紙葉14および「荷札」となる第4紙葉15で構成される。これら各帳票片の第1紙葉12〜第4紙葉15に書式情報として「荷受け人」、「荷送り人」、「品名等」の枠が印刷されて印刷インキ層19が形成されている。
【0023】
そして、第1紙葉12と第2紙葉13とは切取線16で連続され、第2紙葉13と第3紙葉14とは切取線17で連続され、第3紙葉14と第4紙葉15とは切取線18で連続されるもので、この切取線16〜18は折り込み時の折線の役割をもなしている。また、多層帳票11の最下層となる第4紙葉15の表出面となる裏面部分(図1では表面部分)に粘着剤31が形成され、当該粘着剤31が形成された面に剥離紙31が設けられている。
【0024】
上記各第1紙葉12〜第4紙葉15は、上述の再剥離性接着剤層27〜30で再剥離可能に接着状態となっており、図2(B)に示すように、第1紙葉12と第2紙葉13との層間に複写層としての上記発色剤層21および顕色剤層23がそれぞれ対向して位置され、同様に第2紙葉13と第3紙葉14との層間に上記発色剤層22および顕色剤層24がそれぞれ対向して位置される。また、第3紙葉14と第4紙葉15との層間に上記発色剤層25および顕色剤層26がそれぞれ対向して位置されるものである。
【0025】
すなわち、第1紙葉(送人控)12に形成された書式情報の「荷受け人」、「荷送り人」、「品名等」の枠内にそれぞれ対応する住所、氏名、配送物名が加圧状態で筆記または印字された場合、加圧部分の発色剤層21,22,25の加圧部分で分散されている発色剤マイクロカプセルが破壊され、当該カプセル内の発色剤(染料)が対向面の顕色剤層23,24,26上で顕色化されることにより、第2紙葉(到着原票)13、第3紙葉(送り状)14および第4紙葉(荷札)15のそれぞれの「荷受け人」、「荷送り人」、「品名等」の枠内にそれぞれ対応する住所、氏名、配送物名が複写されるものである。
【0026】
上記のような多層帳票11は、所定の配送物に貼付され、この配送物が配送先に到着したときに、図2(C)に示すように、第1紙葉12の「送人控」が切取線16より断裁されながら剥離されて分離されるもので、分離後は第2紙葉13の「到着原票」が表出され、この「到着原票」の所定部分に受領印等が形成されてこれも剥離されながら分離されることで「送り状」が表出される。この「送り状」も分離されると「荷札」が表出されるものである。
【0027】
そこで、図3〜図5に、図1に係る多層帳票の製造の工程説明図を示す。図3(A)において、連続帳票基材41が用意される。この連続帳票基材41は、上記多層帳票11を形成する単一基材(4枚の帳票片)が断裁線43で断裁自在に連続され、搬送方向の両端に搬送孔が形成されたマージナル部42A,42Bが断裁線44A,44Bを介在させて設けられる。そして、上述のように連続した各単一基材に切取線16〜18が形成されることにより、連続した第1紙葉12〜第4紙葉15となっている。
【0028】
この連続帳票基材41には、図3(B)に示すように、その表面側で連続した「送人控」となる第1紙葉12および「送り状」となる第3紙葉14に書式情報枠が図示しない印刷手段により印刷されて印刷インキ層19が形成されると共に、裏面側で連続した「到着原票」となる第2紙葉13および「荷札」となる第4紙葉15に書式情報枠が上記印刷手段で印刷されて印刷インキ層19が形成される。この状態の連続帳票基材41を、多層帳票用シートとして保管しておいてもよい。
【0029】
続いて、図4(A)に示すように、表面側の印刷インキ層19が形成されている連続した第1紙葉12および第3紙葉14と、裏面側の印刷インキ層19が形成されている連続した第2紙葉13および第4紙葉15に図示しない顕色剤塗布手段により顕色剤が塗布されて顕色剤層20,23,24,26が形成されると共に、表面側の連続した第2紙葉13と、裏面側の連続した第1紙葉12および第3紙葉14に図示しない発色剤塗布手段により発色剤が塗布されて発色剤層21,22,25が形成される。この状態の連続帳票基材41を、多層帳票用シートとして保管しておいてもよい。
【0030】
その後、表面側であって、各単一基材に対して第1紙葉12〜第3紙葉14のエッジ部分の上方および下方となる部分に図示しない接着剤塗布手段により上記再剥離性接着剤層27,28が形成されると共に、裏面側であって、各単一基材に対して第1紙葉12〜第4紙葉15のエッジ部分の上方および下方となる部分に上記接着剤塗布手段により上記再剥離性接着剤層29,30が形成される。接着剤塗布手段としては、例えばグラビアコーター、エアーナイフコーター等がある。この状態の連続帳票基材41を、多層帳票用シートとして保管しておいてもよい。
【0031】
そこで、図5(A)に示すように、断裁、折りおよび圧力印加を行う図示しない加工手段により、まず少なくとも加工対象の単一基材部分のマージナル部42A,42Bが断裁線44A,44Bで断裁分離され(このマージナル部42A,42Bを残存させておいてもよい)、当該加工対象の単一基材部分の各帳票片を切取線16〜18を折り線としてZ折りで折り加工しながら当該対象の単一基材を断裁線43で連続帳票基材41より断裁させて分離させる。そして、加工手段の圧力印加部分で上記圧力を加えることにより再剥離性接着剤層27,28同士および再剥離性接着剤層29,30同士が一時接着されて、図5(B)に示されるような多層帳票11が作製される。
【0032】
また、図5(B)に示すように、第4紙葉15の裏面(図1では表面)に、図示しない粘着剤塗布手段により粘着剤31が形成され、図示しない剥離紙貼合手段により当該粘着剤31部分に剥離紙32を貼合させることにより、図2に示すような多層帳票11となるものである。
【0033】
上記図3、図4に示す製造工程においては、図示しない印刷手段、顕色剤塗布手段と発色剤塗布手段、接着剤塗布手段、加工手段、粘着剤塗布手段および剥離紙貼合手段を、一ライン上に配置することができ、図3(A)に示す連続帳票基材41から図5(B)に示す剥離紙42の貼合までの各工程を一連で高速に行うことができるものである。
【0034】
このように、従前の如く丁合工程を不要とし、印刷工程、複写層の形成工程、再剥離性接着剤層の塗布工程、断裁および折り込みの工程とを一連で行うことから多層構造の帳票における製造工程の高速化、効率化を図ることができると共に、図2(C)に示されるように多層の各帳票間が再剥離性接着剤層27〜30で貼合されていることから構成する第1紙葉12〜第4紙葉15の各帳票を剥離させながら切取線16〜18で容易に分離させることができるものである。
【0035】
なお、上記実施形態では、上記多層帳票11を4層構造のものとして示しているが、これに限らず2層以上であれば適用することができるものである。また、再剥離性接着剤層27〜30を表裏両面に形成した場合を示したが、例えば2層構造として2つ折りとする場合には一方の面のみでもよく、上方または下方の何れかに形成させてもよい。さらに、上記多層帳票11をZ折りにより作製した場合を示したが、巻き込み折り等で行ってもよい。この場合、折り方に応じて最適な層位置関係となるように印刷される書式情報が定められる。さらにまた、上記実施形態では、上記粘着剤31の塗布および剥離紙32の貼合を加圧後に行った場合を示しているが、図3(A)〜図4(B)の何れの工程の後であってもよい。以上のことは以下に示す第2実施形態でも同様である。
【0036】
次に、図6に、本発明に係る多層帳票の第2実施形態の構成図を示す。図6(A)は作製される多層帳票の展開表面の平面図、図6(B)は展開裏面の平面図である。図6(A)、(B)において、多層帳票11は、上記第1実施形態における顕色剤層20,23,24,26を形成される印刷インキ層(書式情報枠)19の範囲内に形成させ、発色剤層21,22,25を折り込んだときに重ね合わされる顕色剤層20,23,24,26の対応部分に形成させたもので、他の構成は上記第1実施形態と同様である。
【0037】
顕色剤層20,23,24,26および発色剤層21,22,25を上記のような構成としても、上記同様に、丁合工程を不要とし、印刷工程、複写層の形成工程、再剥離性接着剤層の塗布工程、断裁および折り込みの工程とを一連で行うことから多層構造の帳票における製造工程の高速化、効率化を図ることができると共に、図2(C)に示されるように多層の各帳票間が再剥離性接着剤層27〜30で貼合されていることから構成する第1紙葉12〜第4紙葉15の各帳票を剥離させながら切取線16〜18で容易に分離させることができるものである。このことは、以下の第3実施形態でも同様である。
【0038】
次に、図7に、本発明に係る多層帳票の第3実施形態の展開構成図を示す。図7(A)は作製される多層帳票の展開表面の平面図、図7(B)は展開裏面の平面図である。図7(A)、(B)において、多層帳票11は、上記第1実施形態における再剥離性接着剤層27〜30を、単一基材の両面(第4紙葉15の表面側を除く)であって、構成する各帳票片におけるエッジ部分の左右両側に再剥離性接着剤層27A,27B,28A,28B,29A,29B,30A,30B,30Cを形成させたもので、他の構成は上記第1実施形態と同様である。
【0039】
再剥離性接着剤層を上記のような構成としても、上記同様に、丁合工程を不要とし、多層構造の帳票における製造工程の高速化、効率化を図ることができると共に、図2(C)に示されるように多層の各帳票間が当該再剥離性接着剤層により第1紙葉12〜第4紙葉15の各帳票を容易に分離させることができるものである。
【0040】
【発明の効果】
以上のように、連続帳票基材の断裁後に単一基材となり、一ライン上で、折り込み後に各帳票片となる所定部分に書式情報が印刷された後に、折り込まれたときに印刷部分とそれに重なる部分に顕色剤層および発色剤層で構成される複写層が形成され、単一基材毎または各帳票片のエッジ部分となる所定箇所に再剥離性接着剤層が形成されるもので、連続帳票基材からの単一基材毎の断裁および単一基材の所定数の各帳票片の折り込みを行って単一基材毎の多層帳票を製造させることにより、多層構造の帳票における製造工程の高速化、効率化を図ることができると共に、多層の各帳票間が再剥離性接着剤層で貼合されていることから構成する各帳票を容易に分離させることができるようになるものである。
【0041】
また、このような製造方法で使用される多層帳票用シートであって、書式情報が印刷され、または発色剤層、顕色剤層が形成され、または再剥離性接着剤層が形成された連続帳票基材の多層帳票用シートを使用して多層帳票を作製させることにより、多層構造の帳票における製造工程の高速化、効率化を図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多層帳票の第1実施形態の展開構成図である。
【図2】図1の展開形態を折り込んだ多層帳票の説明図である。
【図3】図1に係る多層帳票の製造の工程説明図(1)である。
【図4】図1に係る多層帳票の製造の工程説明図(2)である。
【図5】図1に係る多層帳票の製造の工程説明図(3)である。
【図6】本発明に係る多層帳票の第2実施形態の展開構成図である。
【図7】本発明に係る多層帳票の第3実施形態の展開構成図である。
【符号の説明】
11 多層帳票
12 第1紙葉
13 第2紙葉
14 第3紙葉
15 第4紙葉
16〜18 切取線
19 印刷インキ層
20,23,24,26 顕色剤層
21,22,25 発色剤層
27〜30 再剥離性接着剤層
31 粘着剤層
32 剥離紙
41 連続帳票基材

Claims (5)

  1. 多層帳票を形成する所定数の帳票片が切取自在に一体となった単一基材が断裁自在に連続した連続帳票基材より当該多層帳票を一ライン上で作製する多層帳票の製造方法であって、
    前記連続帳票基材の少なくとも一方面の所定部分に、前記単一基材毎に対して折り込み後に前記各帳票片となる所定部分に書式情報が印刷される工程と、
    折り込まれたときに当該印刷部分が重なる部分に、対向する面における一方面の所定部分に所定条件下で発色する発色剤層、及び、他方面の当該発色剤層と対向する部分に当該発色剤を顕色化する顕色剤層で構成される複写層が形成される工程と、
    前記単一基材毎に、当該単一基材のエッジ部分または前記各帳票片のエッジ部分の所定箇所に、通常では接着せずに所定条件下で一時接着する剥離自在な接着剤を塗布させて再剥離性接着剤層が形成される工程と、
    前記連続帳票基材からの、前記単一基材毎の断裁、および当該単一基材の所定数の各帳票片の切取自在な折り込みを行って単一基材毎の前記多層帳票を作製する工程と、
    を含むことを特徴とする多層帳票の製造方法。
  2. 請求項1記載の多層帳票の製造方法であって、前記印刷前または当該印刷後または再剥離性接着剤層の形成後に、前記多層帳票の最下層の表出面となる部分に粘着剤が形成される工程を含むことを特徴とする多層帳票の製造方法。
  3. 請求項記載の多層帳票の製造方法であって、前記粘着剤が形成される面に剥離紙が設けられる工程を含むことを特徴する多層帳票の製造方法。
  4. 請求項1〜少なくとも何れかに記載の多層帳票の製造方法で使用される多層帳票用シートであって、少なくとも、前記単一基材毎に前記書式情報が印刷され、または前記再剥離性接着剤層が形成され、または前記発色剤層、顕色剤層が形成された前記連続帳票基材が所定形状に形成されることを特徴とする多層帳票用シート。
  5. 請求項1〜の少なくとも何れかに記載の多層帳票の製造方法で作製され、または請求項に記載の多層帳票用シートより単一毎に断裁され、前記各帳票片が折り込まれて作製されることを特徴とする多層帳票。
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