JP3853655B2 - 置換5−ベンジル−2,4−ジアミノピリミジン - Google Patents

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Description

【0001】
本発明は、式A:
【0002】
【化10】
Figure 0003853655
【0003】
(式中、R1は、C2−C3アルキルを表し、R2は、そのC原子のうちの1個を介して結合しているヘテロシクリル、フェニル又はナフチルを表し、そしてR3は、C2−C6アルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリルアルキル、アルキルスルホニル、シクロアルキルスルホニル、シクロアルキルアルキルスルファモイル、ヘテロシクリルスルホニル、ヘテロシクリルアルキルスルホニル又はジアルキルスルファモイルを表し;
ここで、アルキル、シクロアルキル及びアルケニルは、それ自体が又は組み合わされて、6個までの炭素原子担持でき、ヘテロシクリルは、それ自体が又は組み合わされて6個までの環員を担持でき、基R2及びR3は、置換されうる)で示される新規の置換5−ベンジル−2,4−ジアミノピリミジン、これらの化合物の酸付加塩、並びに治療上活性な医薬としてのような化合物の調製及び使用に関する。
【0004】
置換5−ベンジル−2,4−ジアミノピリミジン類は、例えばEPA 0 793 656において、記載されているように、感染性の疾病に抵抗するかまたは防ぐ際に用いられる。
【0005】
上記の化合物は、新規であり、価値ある抗生特性を有する。それらは、感染性の疾病に抵抗するかまたは防ぐ際に用いられ得る。それらは、特に、多耐性のグラム陽性株(例えばStreptococcus pneumoniae、Moraxella catarrhalisおよびStaphylococcus aureus(メチシリン耐性株を含む))に対して、そして、日和見病原体(例えばPneumocystis carinii)に対して明らかな抗菌作用を示す。これらの化合物は、また、公知の抗生物質的な活性物質と組み合わせて投与することができて、それから相乗効果を示すことができる。典型的な配合パートナーは、例えばスルホンアミドであり、それは式Aの化合物またはそれらの塩に多様な割合で、混合することができる。
【0006】
本発明は、特に、式A:
【0007】
【化11】
Figure 0003853655
【0008】
(式中、
1は、C2−C3アルキルであり;
2は、フェニル、ナフチル、又はそのC原子のうちの1個を介して結合している複素環(ここで、フェニル、ナフチル又は複素環は、モノ−若しくはポリ置換されうる)を意味し;そして
3は、C2−C6アルキル、C2−C6アルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリルアルキル、アルキルスルホニル、フェニルスルホニル、シクロアルキルスルホニル、シクロアルキルアルキルスルホニル、シクロアルキルスルファモイル、ヘテロシクリルスルホニル、ヘテロシクリルアルキルスルホニル又はジアルキルスルファモイル(ここで、これらの基は、非置換若しくは置換されうる)を表す)で示される化合物、及びその薬学的に許容されうる酸付加塩に関する。
【0009】
そして、本発明はまた、式Aの化合物およびそれらの酸付加塩の使用場合によりスルホンアミドと組み合わせた、それらの物質に基づく薬剤およびそれらの調製;医薬としてのこれらの物質の使用、及び、抗生物質的な活性薬剤の調製のための使用;そして、式Aの化合物およびそれらの薬学的に受け入れられる塩の調製およびそれの調製のための中間生成物に関する。
【0010】
式Aの化合物の下位グループは、式中、ヘテロシクリルでありフェニル基R2は、非置換であるか、ハロゲン、シアノ、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシル、ニトロ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルカノイルアミノ、ホルミル、アルカノイルオキシ、シアノアルキル、シアノアルコキシ、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルコキシ、ヒドロキシアルキルアミノ、アルコキシアルコキシ、カルバモイルアルコキシ、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、ハロゲノアルキルアミノアルキル、N−アルキル−N−ハロゲノアルキル−アミノアルキル、アルキルスルファニル(アルキルチオ)、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルスルホニルオキシ、アルキルスルホニルアミノ、R7、R7−アルキル、R7−アルコキシ、R7−カルボニルアルコキシアルキルまたはR7−アルカノイルアミノによってモノ−またはポリ置換されているか、または、一緒になって縮合5−又は6−員複素環を形成する2つの隣接の置換基によって置換されている;ここで、R7は、場合により置換されたヘテロシクリルおよびアルキルを表し、それ自体がまたは組み合わされて6個までの炭素原子を担持することができる。
【0011】
式Aの化合物の更なる下位化合物は、ここで、R2がナフチルを表すものである。そして、それは非置換であるかヒドロキシルによってモノ又はポリ置換されている。
【0012】
下位グループでは、さらに、ヘテロシクリル基R7が、非置換であるかまたはハロゲン、アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アルカノイル、アルカノイルアミノアルキルまたはオキソによって置換された式Aの化合物で表される;ここで、アルキル、アルコキシおよびアルカノイルは、それ自身が、又は組み合わせて、6個までの炭素原子を担持できる。
【0013】
式Aの化合物の更なる下位グループは、式中、R3がC2−C6アルキル、C2−C6アルケニル、アルキルスルホニルまたはジアルキルスルファモイルをし、非置換であるかまたはハロゲン、シアノ、ヒドロキシルまたは6個までの炭素原子を有するアルコキシによって置換されている。
【0014】
さらに、上記の化合物の他の下位グループは、式中、R3がシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、シクロアルキルスルホニル、シクロアルキルスルホニル、ヘテロシクロスルホニル、ヘテロシクロアルキルスルホニル、フェニルスルホニルまたはシクロアルキルスルファモイルを示し、そして、これらの基は非置換であるか、またはアルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、シアノ、シアノアルキルまたはシアノアルケニルによって置換されている;ここで、アルキル、アルコキシおよびアルケニルは、それ自身が、または組み合わされて、6個までの炭素原子を担持できる。
【0015】
上で定義される基のより詳細な説明は、以下に続く。基が以下の2以上の基からなる場合、(例えば「シクロアルキル」および「アルキル」からの「シクロアルキルアルキル」;「ハロゲン」、「アルキル」および「アルキル」その他から「ハロゲノアルキルアミノアルキル」)、下記の説明がそれに応じて当てはまる:
【0016】
本発明の文脈において「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を含む;フッ素またはクロリンが、むしろ好まれる。
【0017】
例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチルおよびメトキシ、エトキシ、n−プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、ブチルオキシ、イソブチルオキシ、sec−ブチルオキシ、tert−ブチルオキシのように定義されない限り、本発明の文脈において「アルキル」および「アルコキシ」は、多くとも6個、好ましくは多くとも4個の炭素原子を有する直鎖または分枝炭化水素基を示す。
【0018】
「アルケニル」は、不飽和炭化水素基を示し、例えばビニル、2−プロペニル、2,4−ブタジエニルのように、6個未満好ましくは4個の炭素原子を担持する。
【0019】
「シクロアルキル」は、例えばシクロプロピルの、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルのように3個〜6個の炭素原子を有する環式炭化水素を示す。
【0020】
「アルカノイルオキシ」および「アルカノイルアミノ」は、6個まで、好ましくは4個の炭素原子を有するアルキル−COO−およびアルキル−CONH−基を示し、アルキルは上で説明した意味を有する。
【0021】
本発明の文脈において「ヘテロシクリル」および「複素環式の基」は、不飽和のまたは飽和した、窒素酸素および硫黄からの少なくとも一つのヘテロ原子を有する非置換であるか置換された5−または6−員の複素環式の環を示す。これらの例は、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジル、ピペリジル、ピペラジニル、ピペリミジル、ピロリジニル、ピラゾリル、ピラゾリジニル、トリアジニル、イミダゾリル、チアゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1H−テトラゾリル、2H−テトラゾリルである;チエニル、フリル、3H−1,2,3−オキサチアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジチオリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、4H−1,2,4−オキサジアジニル、1,2,5−オキサチアジニル、1,2,3,5−オキサチアジアジニル、オキサゾリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、モルホリノ、チオモルフィノ、ピラニル、テトラヒドロピラニル、ジオキサニルその他である。これらの中の好適な複素環式の基は、ピリジル、ピペリジル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、チアゾリル、チエニル、フリル、オキサゾリジニル、テトラヒドロフラニル、モルホリニル、チオモルホリニルおよびテトラヒドロピラニルである。これらの複素環式の基は、非置換であるかまたはハロゲン、ヒドロキシル、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、シアノ、シアノアルキルまたはシアノアルケニルによって置換されていてよい。
【0022】
フェニル環または複素環式の基上の2つの隣接の置換基は、一緒に縮合5−または6−員の複素環式の基を形成することができる、この種の環の例は、1H−インドリル、1H−インダゾリル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ〔1,4〕オキサジニル、ベンゾ〔1,3〕ジオキソリル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ〔1,4〕ジオキシニル、キノリニルまたは1,2,3,4−テトラヒドロキノリニルである。
【0023】
式Aの化合物は、薬学的に許容される有機および無機的な酸との酸付加塩を形成する。式Aの化合物の酸付加塩の例は、例えば水素ハロゲン化水素酸、例えば塩化水素酸、臭化水素酸および水素ヨウ化物、硫酸、硝酸、リン酸などの、鉱酸を有する塩、アルキル−およびアリールスルホン酸類を有する例として、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸などの、有機スルホン酸との塩、及び、酢酸、酒石酸、マイレン酸、クエン酸、安息香酸、サリチル酸、アスコルビン酸などの、有機カルボキシル酸との塩である。
【0024】
特に価値ある抗生物質的特性を有する本発明の式Aの5−ベンジル−2,4−ジアミノピリミジン類の好適な下位グループは、以下の下位グループA1、A2およびA3である:
【0025】
【化12】
Figure 0003853655
【0026】
(式中、
20は、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、アミノ、C1−C6アルキルアミノ、フッ素又は塩素を表し、そして
30は、C1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル;ジ−(C1−C6アルキル)アミノ、N−(C3−C6シクロアルキル)−N−(C1−C6アルキル)アミノ又は窒素に結合している5員若しくは6員飽和N−複素環基を表す)及びこれらの化合物の酸付加塩。
【0027】
20は、好ましくはメチル、メトキシ、アミノ、メチルアミノまたはフッ素である;R30は、好ましくはイソプロピル、sec−ブチル、シクロブチル、ジメチルアミノ、N−シクロプロピル−N−メチル−アミノまたはモルホリノである。
【0028】
【化13】
Figure 0003853655
【0029】
(式中、R20は、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、アミノ、C1−C6アルキルアミノ、フッ素又は塩素を意味する)及びこれらの化合物の酸付加塩。
【0030】
20は、好ましくはメチル、メトキシ、アミノ、メチルアミノまたはフッ素である。
【0031】
【化14】
Figure 0003853655
【0032】
(式中、R20は、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、アミノ、C1−C6アルキルアミノ、フッ素又は塩素を意味する)及びこの化合物の酸付加塩。
【0033】
20は、好ましくはメチル、メトキシ、アミノ、メチルアミノまたはフッ素である。
【0034】
特に価値ある抗菌特性を有する好適な化合物は、以下の通りである
ブタン−2−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル、
シクロブタン−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−メチル−ビフェニル−2−イルエステル、
モルホリノ−4−スルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メチルアミノ−ビフェニル−2−イルエステル、
ジメチル−スルファミン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メチル−ビフェニル−2−イルエステル、
プロパン−2−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル、
ブタン−2−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル、
N−シクロプロピル−N−メチル−スルファミン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル、
プロパン−2−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル、
プロパン−2−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−メチル−ビフェニル−2−イルエステル、
5−(3′−アミノ−6−シクロプロピルメトキシ−2−エトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン、
5−(3′−アミノ−2,6−ジエトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンおよびこれらの化合物の酸付加塩。
【0035】
式Aの化合物及びそれらの薬学的に許容されうる塩は、
a)一般式B:
【0036】
【化15】
Figure 0003853655
【0037】
の化合物を一般式C:
【0038】
【化16】
Figure 0003853655
【0039】
の化合物と反応させ、
(ここで、R1、R2及びR3は、上記の意味を有し、式中、ここに場合により存在するいかなるフェノール性ヒドロキシル基及びアミノ/アルキルアミノ基はどれも保護されている、そして符号X及びYの一方が離脱基を表す場合、他方はこの離脱基と共に離脱する基を表す)
存在する保護基を開裂し、所望であればR2/R3上の置換基を誘導する、又は
b)一般式D:
【0040】
【化17】
Figure 0003853655
【0041】
の化合物を一般式E:
【0042】
【化18】
Figure 0003853655
【0043】
の化合物と塩基の存在下、反応させ、
(ここで、R1、R2及びR3は、上記の意味(式中、ここに場合により存在するいかなるフェノール性ヒドロキシル基及びアミノ/アルキルアミノ基は保護されている)を有し、そして符号Zは、離脱基を表す)
存在する保護基を開裂し、所望であればR2/R3上の置換基を誘導する、又は
c)式A(式中、R2及び/又はR3は、スルホニル基−SO2−を含有する)の化合物を調製するために、R2及び/又はR3が対応するスルファニル基−S−又はスルフィニル基−SO−を含有する、対応する化合物を酸化に付す、又は
d)式Aの化合物を、薬学的に許容されうる酸付加塩に変換する手順により、本発明に従って調製できる。
【0044】
本発明の方法の変法a)に従った式B及びCの化合物の反応において、取り除かれる基は、離脱基X及びYを意味するとして理解され、これらはお互い化学反応し、したがって、取り除かれる副産物すなわち両「取除き」の形成とともに理解される。この点の多くの可能性は、専門家に公開されている;以下の実施態様は、例として言及し得る:
【0045】
例えば、Xが臭素、ヨウ素、メチルスルホニルオキシ、トリフルオロメチルスルホニルオキシ、フェニルスルホニルオキシ、p−トシルスルホニルオキシを示し;そして
Yは、(OH)2B−である。
【0046】
アリール/ヘテロシクリルホウ素酸Cとのこの反応(「鈴木結合」としても公知である)はおよそ20℃から反応混合物の沸点との間の温度で、不活性な有機溶媒(例えばジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミドまたはジメトキシエタンのような)中で行われる。テトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウムのような触媒(好ましくはパラジウム錯体)と同じく、好ましくはアルカリ金属炭酸塩(例えば炭酸カリウム)のような塩基が、添加される。
【0047】
鈴木結合の1つの変法は、保護されているテトラヒドロキシジボロン(例えばビスピナコラートジボロン)を有する式Bの化合物と式R21の化合物を反応させることによる、試薬R2−B(OH)2のin situでの生成を含む、式中のY1...取り除かれる基(例えばブロム、ヨウ素、メチルスルホニルオキシ、トリフルオロメチルスルホニルオキシ、フェニルスルホニルオキシまたはp−トシルスルホニルオキシ)。反応条件は、他の点では同じものである。
【0048】
アリール/ヘテロシクリル−金属化合物(式中、Y=Sn(低級アルキル)3(例えば−Sn(CH33または−Sn(n−ブチル)3(「Stille反応」));または−Sn(n−ブチル)3(「Stille反応」);−MgHal(「グリニャール結合」);または−ZnHalここでHal=臭素またはヨウ素)は、上記の反応において式C.の反応パートナーとして、使用されることができる。この反応においては塩基が使われず、好ましくは、上記に記載した触媒が使われる。不活性な塩、特に塩化リチウムを加えることは、また、有利であろう。
【0049】
置換基XおよびYを交換して、上記反応は、また、実行されることができる、例えば、ここでX=−Sn(CH33、−MgHalまたは−ZnHalおよびY=臭素、ヨウ素、メチルスルホニルオキシ、トリフルオロメチルスルホニルオキシ、フェニルスルホニルオキシ、p−トシルスルホニルオキシ。反応条件は、実質的に同じものである。
【0050】
本発明の方法のプロセス変法b)において使用される式Eの化合物は、離脱基Zを含み、これは、好ましくは塩素、臭素、ヨウ素、メチルスルホニルオキシ、トリフルオメチルスルホニルオキシ、フェニルスルホニルオキシまたはp−トシルスルホニルオキシ(好ましくはクロリンまたはブロム)を表す。化合物DおよびEの反応において使われる塩基は、好ましくは、アルカリ金属低級アルコキシド、特にカリウムtert−ブトキシドであるが、また、アルカリ金属炭酸塩または水素化物(例えばナトリウム塩またはカリウム炭酸エステル、ナトリウム塩またはカリウム水素化物)でありえる。反応は、例えば好ましくは、不活性な有機溶媒、例えばジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフランまたはジオキサンまたは、これらの溶媒の混合物において、およそ−80℃〜+150℃の間、好ましくは0〜80℃の温度で実行される。変法a)およびb)の反応参加物に存在するフェノールのヒドロキシル基は、好ましくは先行ステージでベンジル置換によって保護されている。
これは、対応するベンジルハライドでの処理によって実行される。
ヒドロキシル末端産物を得るための分解が、触媒的にチャコール上のパラジウム例えばエタノール/酢酸上で室温で実行される。フェノールのヒドロキシル基の保護のためのさらなる可能性はメトキシメチル置換である。はじめに、メトキシメチル−ハロゲン化物との反応によって実行され、分解は例えば0℃〜60℃のテトラヒドロフラン中で、塩化水素で実行される。
【0051】
フェノール性のヒドロキシル基は、また、シリル基(例えばトリメチルシリル、t−ブチルジメチルシリル)を使用して保護されていてもよい。これらは、対応するシリル塩化物での処理によって、都合よく導かれる。およそ0℃〜50℃で、有機溶媒(例えばジメチルホルムアミドまたはアセトニトリル)中で、分解はフッ化物、好ましくはアルカリ金属フッ化物またはフッ化テトラブチルアンモニウムの作用によって、実行することができる。
【0052】
フェノールのヒドロキシル基は、また、低級アルカノイル基(例えばアセチル)によって保護されることができる。これらは、塩基(例えば水酸化ナトリウム、DBU(1,5−ジアザビシクロ〔4.3.0〕ノン−5−エン)またはジイソプロピルエチルアミン)の存在下、例えば低級アルカノイル・ハロゲン化物又は酸無水物(例えば塩化物)処理によって導かれる。分解は、穏やかなアルカリ状態(pHおよそ7−8)の下に、例えば水酸化ナトリウムまたは炭酸エステルで、約0℃〜50℃で実行される。
【0053】
変法a)およびb)の反応参加物に存在するアミノ基またはアルキルアミノ基は、トリフルオロアセチル、tert−ブトキシカルボニルまたはベンジルオキシカルボニルによって適宜保護されている。
保護基の導入は、およそ−20℃〜室温で、不活性溶媒(例えばジクロロメタン)中、塩基(例えばピリジン)中の対応する酸無水物またはハロゲン化物について実行される。保護基は、多くの場合、自然発生的に、結合の間、または、薄めた水性水酸化ナトリウム溶液およびエタノールでの、およそ室温〜反応混合物の沸点での処理によって分解される。
【0054】
2/R3上の芳香族置換基は、更に誘導体化されていてもよい。
これの例は、以下の通りである
1) −NO2 → −NH2
この還元は、チャコール上のパラジウム、低級アルカンカルボキシル酸および低級アルカノール(例えば酢酸/メタノール)を有する触媒水素化によって、およそ20℃から反応混合物の沸点までで、都合よく実行される(参照例2)。
【0055】
2) −CHO → −CH2R、
ここで、Rはアルキルアミノ、ハロゲノアルキルアミノ、ジアルキルアミノまたはN−ヘテロシクリルを表す。
この還元的カップリングは、およそ0℃〜室温での低級アルカノール(例えばメタノール)中で、例えばアルデヒドと、対応するアミン及びアルカリ金属ボロヒドリドアルカリ金属シアノボロヒドリド(例えばナトリウム化合物)との反応によって実行される。
【0056】
3)アルキルアミノ → ジアルキルアミノ
メチル基は、ホルムアルデヒドでの還元的アルキル化によって上の2と同様の方法で導かれる。
他の低級アルキルアルデヒドは、対応する結果(参照4ac例および4ad)に至る。
【0057】
【化19】
Figure 0003853655
【0058】
このシクロプロピル基は、20℃〜100℃で、低級アルカンカルボキシル酸低級アルカノール(例えば酢酸/メタノール)における白金二酸化物での触媒還元によって、開環される(参照例8a)。
【0059】
【化20】
Figure 0003853655
【0060】
変換は、例えばヒドロキシル基のアルデヒドへの二酸化マンガンでの酸化によって実行され、およそ20℃から反応混合物の沸点までにおいて、塩化メチレンおよび/またはジメチルホルムアミド中のトリフェニルホスホラニリデン−アセトニトリルのWittig合成が続く(参照例8d)。
【0061】
【化21】
Figure 0003853655
【0062】
この還元は、およそ−20℃から反応混合物の沸点での低級アルカノール(例えばイソプロパノール)中でのアルカリ金属ボロヒドリドまたはアルカリ金属シアノボロヒドリド(例えばナトリウム化合物)で実行される(参照例9c、47および48)。
【0063】
7) 芳香族アミノおよびフェノールのヒドロキシルの置換、
例えばNH2− → NHSO2アルキル;
OH → OSO2アルキル;
OH → カルバモイルアルコキシ;
OH → シアノアルコキシ;
OH → アルカノイルオキシ;
OH → アルコキシアルコキシ;
OH → ヒドロキシアルコキシ;
OH → ヘテロシクリルアルコキシ。
これらの反応は、約−50℃〜約80℃で、不活性な有機溶媒(例えばジクロロメタン、クロロホルム、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフランまたはジオキサン)中のアジド又は酸無水物又は対応するハロゲン化物(例えば塩化物、臭化物またはヨウ化物)で実行される。ヒドロキシアルコキシの形成のため、反応は、室温で、保護されているヒドロキシアルキル誘導体、例えば、テトラヒドロピラニルオキシアルキル塩化物、トリメチルシリルオキシアルキルヨウ化物またはt−ブチル−ジメチルシリルオキシアルキルヨウ化物で実行され、そして保護基は酸性条件下で、例えば鉱酸(例えばメタノール中の塩化水素酸)で分解される。(参照例44、45、46、50、55、56、58、59および61)。
【0064】
8) 芳香族化合物の飽和、例えば、
【化22】
Figure 0003853655
【0065】
この反応は、アルカリ金属ボロヒドリド(例えばナトリウム化合物)で、実行される。これの間、キノリン基は、ニッケル(II)塩化物触媒の存在下、室温で、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン基に変換される。
【0066】
スルホニル基−SO2−を有する最終産物を調製するため、上記の変法c)によれば、対応するスルファニルまたはスルフィニル化合物を調製することができて、その後酸化される。例えば、R2(アルキルチオ)上のアルキルスルファニル置換基は、H22で、またはm−クロロ過安息香酸およびトリフルオロ酢酸で、不活性な有機溶媒(例えばジクロロメタン)中での酸化によって、対応するアルキルスルホニル化合物に変換される。そして、0℃〜室温で、チオ硫酸塩(Na223)での処理が続く。
【0067】
変法d)による式Aの化合物の酸付加塩の調製は、例えば有機又は無機酸の添加によってそれ自体公知の方法で、実行できる。
塩形成の温度は、重要でない。それは、一般に室温であるが、例えば0℃から+50℃の範囲で、僅かに上にまたは下であってもよい。
【0068】
以下の反応式1および2は、最終産物の調製を例示する:
【0069】
【化23】
Figure 0003853655
Figure 0003853655
【0070】
反応式1および2において、記号は次のような意味である:
1:離脱基、例えばブロム、ヨウ素、メチルスルホニルオキシ、トリフルオロメチルスルホニルオキシ、フェニルスルホニルオキシまたはp−トシルスルホニルオキシ;R4: C1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル;C3−C6シクロアルキルアルキルまたはヘテロシクリル−C1−C6アルキル;
5、R6:C1−C6アルキル又は、隣接した窒素原子と一緒に、飽和した、5−または6−員のN−複素環式基)。
1、R2およびR3は、上記の意味を有する。
【0071】
I→III;II→III;IV→V;X→XI;XIII→VIII;XIV→IX
1=エチルが周知の(Proc. Meet., 1980 177-189)である出発化合物II、出発化合物I、IVおよびXは、それらの類似体であってよく、それは例1、6および25によって調製することができる。反応条件は別法a)について上で述べたのと同じものである。
【0072】
V→VI
化合物Vのベンジル保護基は、0〜50℃で、好ましくは室温で、濃酢酸のような低級アルカノール(例えばエタノールおよびより低級アルカンカルボキシル酸)において触媒的に水素及びチャコール上のパラジウムで分離される。
【0073】
X→XII;XI→VI
化合物X中のメトキシメチル保護基は、室温から反応混合物の沸点で、水性鉱酸、例えば水性塩化水素酸中での酸加水分解によって分離される。
【0074】
VI→VII;VI→IX;VI→VIII;XII→XIII
これらの縮合反応は、別法b)について記載した通りに同様に実行される。
【0075】
すでに述べたように、式Aの化合物およびそれらの薬学的に許容しうる塩は、価値ある抗菌性の性質を有する。それらは、多数の病原微生物、例えば抵抗株を含むスタフィロコッカス・アウレウス、ストレプトコッカス・プネウモニアに対して活性で、それらの作用はバクテリアのジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFR)の阻害による。
【0076】
この酵素の阻害は、抗菌作用の基準として採用された。それは、BaCanari and Joyner (Biochemistry 20 1,710 (1,981))の方法によって測定される;参照P.G. Hartmanら、FEB 242、157-160(1988)。
【0077】
IC50値(酵素が50%の程度まで抑制される濃度)は、グラフによって測定される。
【0078】
以下の表1および2は、式A.によって定義される化合物クラスの代表的な代表についての蒸気のテストにおける抑制濃度を含む:
カラム1:MIC SP1/1;μg/ml(ストレプトコッカス、プレウモニア 1/1、トリメトプリム−およびペニシリン−抵抗性(血清型6);臨床的隔離、−80℃保存。
Lit.: H. Locherら、Can. J. Infect. Dis. 6: suppl. C(p 469C)。
カラム2:MIC Sa101;μg/ml(スタフィロコッカス・アウレウス101(MRSA*))、及び、トリメトプリム抵抗性、臨床的隔離、−80℃保存。
Lit.: A. Burdeskaら、FEBS 266: 159-162, 1999; G. Daleら、J. Mol. Biol. 266: 23-30.1997。
カラム3:
DHFR SP1/1;μM)、上記の株Sp1/ストレプトコッカス・プレウモニアのうちの1つ、の精製されたDHFRに対するμMでのIC50値)
カラム4:DHFR Sa1;μM−スタフィロコッカス・アウレウスの株157/4696(高くトリメトプリム−高抵抗性;臨床隔離)の精製されたDHFRに対するμMでのIC50値)。
Lit.: A. Burdeskaほか(FEBS 266): 159-162、1999;G.デールら、J. Mol. Biol. 266: 23-30、1997。
*) MRSA = Methicillin-抵抗性のスタフィロコッカス・アウレウス
【0079】
【表1】
Figure 0003853655
【0080】
【表2】
Figure 0003853655
Figure 0003853655
Figure 0003853655
Figure 0003853655
Figure 0003853655
Figure 0003853655
【0081】
本発明の生成物は、医薬として用いることができる、例えば腸内又は非経口の投与のための医薬調合品の形態である。
経口では、例えばタブレット、ラッカーを塗られたタブレット、上塗りしたタブレット、難しいおよび柔らかいゼラチン・カプセル、溶液、エマルションまたは懸濁液の形態で、直腸には、例えば座薬の形態で、または非経口的には、例えば射出溶液の形態で、本発明の生成物は、投与することができる。
【0082】
医薬調製物は、どんな専門家にでもなじみがある方法で、場合により他の治療的に価値ある物質と組み合わせて、適当な非毒性の、不活性な、治療上許容される固体又は液体の担体材料、及び、場合により、従来の製薬の助剤と一緒に本発明の物質をもたらすことによって製薬投与形態に調製することができる。
【0083】
無機的なおよび有機的な担体材料は、このような担体材料として適当である。したがって、例えば、ラクトース、トウモロコシ澱粉またはそれらの誘導体、タルク、ステアリン酸またはそれらの塩を、タブレット、ラッカーを塗られたタブレット、上塗りしたタブレットおよび難しいゼラチン・カプセルのための担体材料として用いることができる。例えば、柔らかいゼラチン・カプセルのための適当な担体は、植物油、ワックス、脂肪および半固体および液体ポリオール(しかし活性化合物の性質に従い、担体は柔らかいゼラチン・カプセルに必要でない)である。溶液およびシロップの調製のための適当な担体材料は、例えば、水、ポリオール、スクロース、転化糖およびグルコースである。射出溶液のための適当な担体材料は、例えば、水、アルコール、ポリオール、グリセリンおよび植物油である。座薬のための適当な担体材料は、例えば、天然のものかまたは水素化した油、ワックス、脂肪および半流動体または液体ポリオールである。
【0084】
可能な製薬助剤は、従来の保存料、可溶化剤、安定化剤、界面活性剤、乳化剤、甘味料、着色剤、香味剤、浸透圧を修正するための塩、緩衝液、コーティング剤および抗酸化剤である。
【0085】
非経口の投与のためには、式Iの化合物又はそれらの塩が、好ましくは、水または等張の食塩溶液のような従来の担体で希釈のための親液化剤又は乾いた粉末として、提供される。
【0086】
すでに、言及したように、式Iおよびそれらの塩の化合物は抗菌性的に活性である。それらは、バクテリアのジヒドロ葉酸レダクターゼを抑制して、スルホンアミド(例えばスルフィソキサゾール、スルファジメトキシン、スルファメトキサゾール、4−スルファニルアミド−5,6−ジメトキシ−ピリミジン、2−スルファニルアミド−4,5−ジメチル−ピリミジンまたはスルファキノキサリン、スルファジアジン)、スルファモノメトキシン、2−スルファニルアミド−4,5−ジメチルイソオキサゾール及び葉酸生合成(例えばプテリジン誘導体)に用いられる酵素のためのその他の阻害剤の抗菌作用を強化する。
【0087】
ヒト医薬における本発明の化合物Aの一つ以上のこのような組合せについては、経口の、直腸のおよび非経口の投与が可能である。
スルホンアミドに対する式Aの化合物の割合は、広範囲の中で変化することができる;それは、例えば1:40(重量部)および1:1(重量部)との間である;
好適な割合は、1:10から1:2である。
【0088】
したがって、例えば、タブレットは本発明の式Aの化合物80mgおよびスルファメトキサゾール400mgを含むことができ、子供用のタブレットは、本発明の式Aの化合物20mgおよびスルファメトキサゾール100mgを含むことができ;シロップは(5ml当たり)、式Aの化合物40mgおよびスルファメトキサゾール200mgの化合物を含む。
【0089】
成人については、本発明の式Aの化合物の毎日の用量およそ0.2〜2gが可能である。
【0090】
式Aの化合物は、高い抗菌性の活性およびスルホンアミドとの組合せにおける明らかな相乗効果および良好な許容性で特徴づけられる。
【0091】
以下の例は、本発明を例示する。温度は、摂氏度で記載されている。
【0092】
例1
1がエチルである化合物(I)(重要な中間生成物(均等化1))の調製:
5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
【0093】
【化24】
Figure 0003853655
【0094】
この化合物は、以下の反応シーケンスによって得ることができる(ステージa)−g)):
ステージa) 3,5−ジヒドロキシ−4−ヨード安息香酸:
混合し、かつアルゴンガスを供給しながら3,5−ジヒドロキシ安息香酸(500g;3.24mol)をメタノール(2,000ml)に溶解した。1℃冷却した後、メタノール(2,000ml)中でN−ヨードスクシンイミド(730g;3.24mol)の溶液を、90分間、1−6℃で滴下した。1時間後、反応溶液を氷水(1,500ml)の上へ注いだ、そして、脱色化が起こるまで、水(500ml)中の5%チオ硫酸ナトリウム溶液を添加した。混合物を、tert−ブチルメチルエーテル(4,050ml)で抽出した。飽和水性塩化ナトリウム溶液(2,000ml)で有機相を2回洗浄し、水相を、tert−ブチルジメチルエーテル(2×3,240ml)で再抽出した。合わせた有機相を、硫酸ナトリウム(160g)で乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣を、水から結晶化した。
収率:淡いベージュ結晶として816g(90%)。
融点 245−248℃
MS: 280(M)
【0095】
ステージb) 3,5−ジヒドロキシ−4−ヨード安息香酸メチルエステル:
撹拌し、かつ、アルゴンガスを供給しながら3,5−ジヒドロキシ−4−ヨード安息香酸(810g;2.89mol)をメタノール(3,800ml)に溶解した、硫酸(57.5ml)を用心深く添加し、そして、混合物を60℃に加熱した。3時間後、この温度で、硫酸(12ml)を再び加えた、そして、撹拌を45分間続けた。加熱浴の除去の後、水(5,000ml)を用心深く加えた、そして、混合物を0℃に冷却した。沈殿した結晶は、その後吸引ろ過して取り除き、氷−水(2×500ml)で洗浄し、高真空下で乾燥した。
収率:白結晶として772g(90%)。
融点. 222−223℃
MS: 294(M); 263(M-O(CH3)
【0096】
ステージc) 3,5−ジエトキシ−4−ヨード安息香酸メチルエステル:
3,5−ジヒドロキシ−4−ヨード安息香酸メチルエステル(283g;1.30mol)をアセトン(6,170ml)に溶解した、そして、炭酸カリ(362g;2.62mol)および硫酸ジエチル(402g;2.61mol)を加えた。混合物を、それから3時間、還流の下で攪拌した(2.5時間後はアセトン(1,000ml)で希釈した)。3時間後、硫酸ジエチル(20.4g;0.13mol)を再び添加した。合計5.5時間後、反応混合物を、加熱濾過した。ゼラチン質残渣を、アセトン(40℃、2つの1,000ml xおよび1,500ml)で洗浄した。結合されたアセトン相を1,000mlまで濃縮した、そして、濃縮物を0℃でオーバーナイトで放置した。沈殿した結晶を吸引によってフィルターをかけ、アセトンで洗浄した(−20℃、250ml)、そして、乾燥した(高真空)。
収率:白結晶として437g(96%)。
MS: 350(M)
【0097】
ステージd)(3,5−ジエトキシ−4−ヨードフェニル)−メタノール:
3,5−ジエトキシ−4−ヨード安息香酸メチルエステル(403g;1.15mol)を35℃でテトラヒドロフラン(2,300ml)に溶解した、そして、その後、水溶液を+8℃に冷却した。トルエン中のジ−イソブチルアルミニウム水素化物1.2M(2,400ml;2.85mol)を氷溶で9℃〜11℃に冷却しながら190分間で滴下した。+10℃で30分後、反応混合物を氷(2,820g)の上に注いだ。そして、水性3N塩酸(4,030ml)を強く撹拌しながら加えた。その後、トルエン(2,820ml)を加えた、そして、混合物を激しく攪拌した。次に、分離した後に、有機相を0.3N水性塩化水素酸(4,030ml)および水性塩化ナトリウム溶液(4,030ml、飽和する1/4)で洗浄した。水相を、トルエン(2,015ml)で再抽出した。
その後、合わせた有機相を、硫酸ナトリウム(400g)で乾燥し、吸引濾過し、濃縮した。
収率:更なる精製をせずに次のステージにおいて使用される白い固体、質量396g。
MS: 322(M)
【0098】
ステージe) 3,5−ジエトキシ−4−ヨウ化−ベンズアルデヒド:
(3,5−ジヒドロキシ−4−ヨードフェニル)−メタノール(393g;最大1.15mol)を、撹拌すると共にアルゴンガスを供給しながら、メチレンクロリド(3,930ml)に溶解した、そして、二酸化マンガン(593g;6.9mol)を添加した。還流下15時間後、暖かい水溶液を、2.5lの加圧濾過器に通じてろ過し、そして、残渣をメチレンクロリドでリンスした(1,000ml;35℃)。合わせた有機相を濃縮し、残渣を還流条件の下で2時間、n−ヘキサン(1,650ml)と供に加熱した、混合物を0℃まで冷却し、吸引濾過し、そして、残渣を高真空下で乾燥した。
収率:324gの淡い黄色がかった結晶(2ステージで88%)。
MS: 320(M)
【0099】
ステージf) 2−(3,5−ジエトキシ−4−ヨードベンジル)−3−フェニルアミノ−アクリロニトリル
アルゴン下、tert−ブタノール(790ml)中に、tert−カリウムブチラート(120.7g;1.07mol)を撹拌しながら加熱溶解した。水溶液を40℃に冷却し、その後38〜40℃(20分)で、ジメチルスルホキシド(490ml)中の3,5−ジエトキシ−4−ヨウ化−ベンズアルデヒド(286g;0.893mol)及び3−アニリノプロピオニトリル(158g;1.08mol)を含む水溶液に、25分間で滴下した。反応混合物を、58−60℃で2時間加熱した。この期間の後、溶媒の980mlを蒸留した。暖かい水溶液を水(1,650ml)で希釈し、室温に冷却し、濾過した、そして、残渣を水(2×1,000ml)で洗浄し、乾燥した。淡い黄色の、水晶のようなかたまり(369.5g)を、50℃でジイソプロピルエーテル(2,200ml)と一緒に撹拌して、ろ過して取り除き、ジイソプロピルエーテル(2×500ml)で洗浄して、高真空下で乾燥した。
収率:323gの淡いベージュ結晶(67%)MS(ISP):
MS(ISP): 449.2 (M+H)+; 466.1(M+NH4)+; 471.0(M+Na)+
【0100】
ステージg) 5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
グアニジン−HCl(192.1g;2.01mol)をエタノール(2,420ml)に溶解し、そしてtert−カリウムブチラート(245.6g;2.19mol)を添加した。反応混合物の温度を、ゆるやかに冷却して1時間、38℃以下に保持した。2−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−3−フェニルアミノ−アクリロニトリル(270g;0.60mol)を添加し、そして反応混合物を20時間、67−69℃で加熱した。その後、暖かい反応溶液を、水(1,000ml)で希釈し、3℃まで冷却し、濾過した。結晶を、エタノール(2×500m,−20℃)、水(2×500ml)、エタノール(500ml,−20℃)、そしてn−ペンタン(500ml)によって連続して洗浄した、そして、高真空下で乾燥した。
収率:228gの淡いベージュ結晶(92%)
MS(ISP): 415.1(M+H)+
【0101】
例2
方法A(R2−B(OH)2を用いる鈴木結合)による式III(等式1)の化合物の製剤
(2a)5−(3′−アミノ−2,6−ジエトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
アルゴンガスを供給しながら、テトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(555mg;0.48mmol)をジメトキシエタン(7ml)中に懸濁した、そして、ジメトキシエタン(60ml)中の5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(4.14g;10mmol)を添加した。15分間室温で撹拌後、エタノール(17ml)中の3−アミノ−フェニルホウ素酸一水和物(2.37g;15mmol)を添加した、混合物を室温で、10分以上、撹拌し、水性2M炭酸ナトリウム水溶液(44ml)を添加し、そして混合物を4時間還流下で沸騰した。反応混合物を濃縮し、そして、残渣を水で撹拌して、吸引ろ過して除去した。フィルターケーキを、MeOH(230ml)で撹拌して、吸引ろ過して除去した。ろ液を濃縮し、そして、残渣をメチレンクロリド/メタノール/アンモニア(19/1/0.05(後で90/10/1))とシリカゲル(225g)上でクロマトグラフィーした。純粋な部分を合わせて、濃縮した、そして、残渣を高真空下で乾燥した。
収率:無色の粉末として3.2gの(85%)5−(3′−アミノ−2,6−ジエトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン。
MS(ISP): 380.3(M+H)+
1H NMR: (250MHz、δ、TMS、DMSO); 1.13(t; J=6.9; 6H); 3.57(s; 2H); 3.87(q; J=6.9; 4H); 4.86(s; 2H); 5.71(s; 2H); 6.12(s; 2H); 6.3-6.4(m; 3H); 6.56(s; 2H); 6.9(m; 1H)に: 7.56(s; 1H)。
【0102】
同様にして以下を調製した:
(2b)5−(2,6−ジエトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(414mg;1mmol)およびフェニルホウ素酸(488mg;4mmol)から出発して、264mgの(72%)5−(2,6−ジエトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、無色の粉末として得た。
融点.:187−188℃
MS(ISP): 365.2(M+H)+
【0103】
(2c)5−(3,5−ジエトキシ−4−ナフタレン−2−イル−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(414mg;1mmol)およびナフタレン−2−イル−ホウ素酸(690mg;4mmol)から出発して、327mgの(79%)5−(2,6−ジエトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、無色の粉末として得た。
融点.:189℃
MS(ISP): 365.2(M+H)+
【0104】
(2d) 5−(3,5−ジエトキシ−4−(1H−ヨード−5−イル)−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(207mg;0.5mmol)および5−(1H−インドリル)−ホウ素酸(161g;1mmol)から出発して、103mgの(51%)5−(3,5−ジエトキシ−4−(1H−インドール−5−イル)−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、無色の粉末として得た。
融点.:103−105℃
MS(ISP): 404.4(M+H)+
【0105】
(2e) 5−〔3,5−ジエトキシ−4−(1H−インドール−6−イル)−ベンジル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン
5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(207mg;0.5mmol)および6−(1H−indolyl)−ホウ素酸(161g;1mmol)から出発して、120mgの(60%)5−(3,5−ジエトキシ−4−(1H−インドール−6−イル)−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、無色の粉末として得た。
融点.:176−178℃
MS(ISP): 404.4(M+H)+
【0106】
(2f) 6−〔4−(2,4−ジアミ−ピリミジン−5−イルメチル)−2,6−ジエトキシ−フェニル〕−ナフタレン−2−オール
5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(828mg;2.0mmol)および6−ヒドロキシ−2−ナフタレン−ホウ素酸(2.42g;8.0mmol)から出発して、732mgの(85%)6−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2,6−ジエトキシ−フェニル〕−ナフタレン−2−オールを、ベージュ色の粉末として得た。
融点.:250−251℃
MS(ISP): 431.3(M+H)+
【0107】
(2g) 5−〔3,5−ジエトキシ−4−(1H−インダゾール−5−イル)−ベンジル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン
5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(230mg;0.55mmol)および5−(1H−インダゾール)−ホウ素酸(89mg;0.55mmol)から出発して、57mgの(26%)5−(3,5−ジエトキシ−4−(1H−インダゾール−5−イル)−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、無色の粉末として得た。
融点.:174℃
MS(ISP): 405.3(M+H)+
【0108】
例 2g)において使用される5−(1H−インダゾール)−ホウ素酸は、次のように5−ブロモインダゾールから調製される:
5−ブロモインダゾール(638mg;3.24mmol)を、まず最初にジエチルエーテル(10ml)中に導入し、n−ヘキサン(4.05ml;6.48mmol)中の1.6M n−ブチルリチウム水溶液を、−20℃(冷却浴)で15分の間に添加した。その後、冷却浴を除去し、反応混合物を室温で1時間撹拌し、それからジエチルエーテル(10ml)によって希釈し、そして、室温で、90分間および30℃で15分間撹拌を続けた。その後、反応混合物を、ジエチルエーテル(5ml)中のホウ酸トリメチル(0.36ml;3.24mmol)を含む水溶液に−70℃で注いだ。その後、反応混合物を、室温まで温め、室温で、3時間撹拌した。その後、ジエチルエーテル(20ml)を反応混合物に加えた、そして、撹拌を12時間室温で続けた。その後、反応混合物を水性1N塩化水素酸の上へ注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した、そして、抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥して、吸引濾過し、濃縮した。残渣を、メチレンクロリド/メタノール(90/10に対する97.5/2.5)とシリカゲル(100g)を通してクロマトグラフィーした。
収率:ベージュ色の粉末として100mg(19%)の5−(1H−インダゾール)−ホウ素酸。
MS(ISN): 161.3(M-H)-
【0109】
(2h) 5−〔4−(3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ〔1,4〕オキサジン−6−イル)−3,5−ジエトキシ−ベンジル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン
5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(414mg;1mmol)および2H−1,4−ベンズオキサジン−3,4−ジヒドロ−6−ホウ素酸(179mg;1mmol)から出発して、251mgの(60%)5−〔4−(3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ〔1,4〕オキサジン−6−yl)−3,5−ジエトキシ−ベンジル〕−ピリミジン−2,4−ジアミンを、褐色結晶として得た。
MS(ISP): 422.3(M+H)+
【0110】
例(2h)において使用される2H−1,4−ベンズオキサジン−3,4−ジヒドロ−6−ホウ素酸は、2H−3,4−ジヒドロ−6−ブロモ−1,4−ベンズオキサジンから次のように調製される:
2H−3,4−ジヒドロ−6−ブロモ−1,4−ベンズオキサジン(600mg;2.8mmol)を無水テトラヒドロフラン(30ml)に溶解した、そして、水素化ナトリウム(202mg;55%;4.2mmol)を0℃で添加した。この温度での1時間の撹拌の後、tert−ブチル−ジメチルクロロシラン(465mg;3.08mmol)を添加し、そして、全ての混合物の撹拌を室温で、30分間続けた。その後、反応混合物を−78℃に冷却した、そして、tert−ブチルリチウム(1.5M水溶液;5.6mmolの5.61ml)を添加した、そして、−78℃(冷却浴)で15分間撹拌を続けた。その後、トリメトキシ−ボラート(0.625ml;5.6mmol)を添加し、冷却浴を除去した。反応混合物が室温に到達するとすぐに、水溶塩酸(2M水溶液;20mmolの10ml)を添加した、そして、全ての混合物の撹拌を、室温で、1時間続けた。その後、反応混合物を、氷−水上に注ぎ、エチルアセテートで二度抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムを通して乾燥し、吸引濾過した、そして、溶媒を蒸発した。残渣を、1/1 n−ヘキサン/エチルアセテート混合物から再結晶した。
収率:褐色粉末としての163mg(32%)2H−1,4−ベンズオキサジン−3,4−ジヒドロ−6−ホウ素酸。
NMR(1H、DMSOの250MHz): ppm; 3.1(broad singlet,2H); 4.0(broad singlet,2H); 5.47(broad singlet,1H); 6.47(d,1H); 6.85(d,1H): 6.93(s,1H)
【0111】
(2i) 5−(2,6−ジエトキシ−4′−メタンスルホニル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
5−(2,6−ジエトキシ−4′−メタンスルファニル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(616mg;1.5mmol)をメチレンクロリド(12ml)中に懸濁した、そして、トリフルオロ酢酸(0.276ml;3.6mmol)を添加した。0℃に冷却の後、m−クロロ過安息香酸(456mg;2.25mmol)を添加した。40分後、10%水性Na223水溶液(15ml)を添加した、そして、混合物を15分間室温で撹拌した。メチレンクロリド(60ml)によって抽出し、そして、抽出物を水性の飽和した重曹水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して、吸引濾過して、濃縮した。粗生成物を、メチレンクロリド/メタノール/濃NH4OH(19/1/0.05)でシリカゲル(100g)を通してクロマトグラフィーにかけた。
収率: 無色の粉末として172mg(26%)5−(2,6−ジエトキシ−4′−メタンスルホニル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン。
MS: 442(M)
【0112】
上記の開始化合物5−(2,6−ジエトキシ−4′−メチルスルファニル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンは、例(2a)と同様に調製される:
5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(1.243g;3.0mmol)および4−(メチルチオ)−フェニルホウ素酸(0.780g;4.64mmol)から出発して、1.09gの(89%)5−(2,6−ジエトキシ−4′−メチルスルファニル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、ジエチルエーテルから結晶化の後、ベージュ色の粉末として得た。
MS: 410(M)
【0113】
(2j) (RS)−5−(2,6−ジエトキシ−4′−メタンスルフィニル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
例(2i)(反応の副産物)と同じ方法で調製した。
5−(2,6−ジエトキシ−4′−メチルスルファニル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(616mg;1.5mmol)から出発して444mg(67%)(RS)−、5−(2,6−ジエトキシ−4′−メタンスルフィニル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを無色の粉末として得た。
MS: 426(M);411(M-(CH3)
【0114】
(2k) 5−(3,5−ジエトキシ−4−チオフェン−3−イル−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(414mg;1.0mmol)および3−チオフェン−ホウ酸(191mg;1.5mmol)から出発して、146mgの(40%)5−(3,5−ジエトキシ−4−チオフェン−3−イル−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミンは、メタノールから結晶化の後、ベージュ色の粉末として得た。
MS(ISP): 371.2(M+H)+
【0115】
(2l) 5−(2,6−ジエトキシ−3′,4′−ジメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(414mg;1.0mmol)および3,4−ジメトキシ−フェニール・ホウ酸(363mg;2.0mmol)から出発して、328mgの(77%)5−(3,5−ジエトキシ−4−チオフェン−3−イル−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、メタノールから再結晶の後、黄色がかった粉末として得た。
MS(ISP): 425.3(M+H)+
【0116】
(2m) 5−(3,5−ジエトキシ−4−チオフェン−2−イル−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(207mg;0.5mmol)および2−チオフェン−ホウ素酸(108mg;0.96mmol)から出発して、110mgの(59%)5−(3,5−ジエトキシ−4−チオフェン−2−イル−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、メタノールから結晶化の後、ベージュ色の粉末として得た。
融点:202−203℃
MS(ISP): 371.1(M+H)+
【0117】
(2n) 5−(2,6−ジエトキシ−4′−メトキシ−3′−メチル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(207mg;0.5mmol)および4−メトキシ−3−メチル−フェニル−ホウ素酸(125mg;0.75mmol)から出発して、172mgの(84%)5−(2,6−ジエトキシ−4′−メトキシ−3′−メチル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、無色の粉末として得た。
MS(ISP): 409.3(M+H)+
【0118】
(2o) 5−(3,5−ジエトキシ−4−フラン−2−yl−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(100mg;0,24mmol)および2−フラン・ホウ素酸(108mg;0.96mmol)から出発して、54mgの(63%)5−(3,5−ジエトキシ−4−フラン−2−イル−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、メタノールから結晶化の後、ベージュ色の粉末として得た。
融点.:196−198℃
【0119】
(2p) 5−(3,5−ジエトキシ−4−ピリジン−3−イル−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
ジメチルホルムアミド(15ml)、エタノール(3ml)および水性2Mリン酸カリウム水溶液(2ml)中の5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(300mg;0.72mmol)3−ピリジン−ホウ素酸(221mg;1.8mmol)およびテトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(42mg;0.036mmol)から出発して、163mgの(62%)5−(3,5−ジエトキシ−4−ピリジン−3−イル−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、メタノールから結晶化の後、無色の粉末として得た。
MS(ISP): 366.3(M+H)+
【0120】
(2q) 5−(2,6−ジエトキシ−4′−メチル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(300mg;0.72mmol)および4−メチル−フェニルホウ素酸(147mg;1.08mmol)から出発して、193mgの(71%)5−(2,6−ジエトキシ−4′−メチルビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンは、無色の粉末として得た。
MS(ISP): 379.3(M+H)+
融点. 182−185℃
【0121】
(2r) 5−(4−ベンゾ〔1,3〕ジオキソール−5−イル−3,5−ジエトキシ−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
ジメチルホルムアミド(3ml)、エタノール(0.84ml)および水性2Mリン酸カリウム溶液(2.2ml)中の5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(207mg;0.5mmol)1,3−ベンゾジオキソール−5−ホウ素酸(166mg;1.0mmol)およびテトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(28mg;0.024mmol)から出発して、129mgの(63%)5−(4−ベンゾ〔1,3〕ジオキソール−5−イル−3,5−ジエトキシ−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、メタノールから結晶化の後、無色の粉末として得た。
MS(ISP): 409.3(M+H)+
【0122】
(2s) 4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−3−メチル−ビフェニル−4−オール
ジメチルホルムアミド(3ml)、エタノール(0.84ml)および2Mリン酸カリウム水溶液(2.2ml)中の5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(207mg;0.5mmol)4−ベンジルオキシ−3−メチル−フェニルホウ素酸(242mg;4.64mmol)およびテトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(28mg;0.024mmol)から出発して、220mgの(91%)5−(4′−ベンジルオキシ−2,6−ジエトキシ−3′−メチル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミを、撹拌後、20mlのn−ヘキサン/ジエチルエーテル(3/1)を有する無色の粉末として得た。
MS(ISP): 485.4(M+H)+
【0123】
5−(4′−ベンジルオキシ−2,6−ジエトキシ−3′−メチル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(214mg;0.44mmol)は、メタノール(20ml)及び濃縮酢酸(2ml)に溶解し、10%のPd/C(250mg)上で水素化した。触媒を吸引ろ過して除去し、メタノールでリンスし、そして、ろ液を蒸発させた。残渣を、ジエチルエーテル(25ml)とともに撹拌し、吸引ろ過し、ジエチルエーテルによって洗浄し、高真空下で乾燥した。その後、無色の粉末(129mg)を水(2ml)に懸濁した。そして、pHを濃縮アンモニア水溶液の添加によって、10に調製した。そして、混合物を室温で、15分撹拌し、吸引によって濾過し、そして、残渣を水によって完全に洗浄し、高真空下で乾燥した。
収率: 111mg(64%)、無色の粉末として4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−3−メチル−ビフェニル−4−オール。
MS(ISP): 395.2(M+H)+
【0124】
使用される4−ベンジルオキシ−3−メチル−フェニルホウ素酸は、4−ブロモ−2−メチル−フェノールから出発している2つのステージ(a−b)において得た:
ステージa) 4−ブロモ− 1−ベンジルオキシ−2−メチル−ベンゼン
4−ブロモ−2メチル−フェノール(1.0g;5mmol)をジメチルホルムアミド(25ml;分子ふるいの上で乾燥させる)に溶解し、そして、tert−カリウムブチラート(0.8g;7.0mmol)を添加した。
混合物を1時間室温で撹拌した後、氷溶で0℃に冷却し、ジメチルホルムアミドの(15ml;分子ふるいの上で乾燥させる)中塩化ベンジル(0.7ml;6.0mmol)溶液を45分間で添加した。
撹拌を、0℃で1時間および室温で2時間続けた。
この期間の後、溶媒を蒸発させ、水を残渣に添加した。そして、混合物をエチルアセテートによって抽出し、そして、抽出物を水によって洗浄し、硫酸マグネシウムにより乾燥し、吸引によって濾過し、濃縮した。
得られた残渣は、高真空下で恒量に乾燥した。
収率:ベージュ色の粉末としての1.5gの4−ブロム−1−ベンジルオキシ−2−メチル−ベンゼン、これは精製しないで次のステップで使用される。
MS: 276(M)
【0125】
ステージb) 4−ベンジルオキシ−3−メチル−フェニルホウ素酸
4−ブロモ−1−ベンジルオキシ−2−メチル−ベンゼン(6.9g;25mmol)を、テトラヒドロフラン(37.5ml;分子ふるい上で乾燥)に溶解し、そして、水溶液を−78℃に冷却した。温度が−70℃以上にならないように、n−ヘキサン(17ml;27.5mmol)中のn−ブチルリチウム1.6M溶液を、30分のうちに滴下した。この温度での更に10分後、ホウ酸トリメチル(8.3ml;75mmol)を−70℃で25分以下のうちに滴下した。反応混合物は、ゆっくりと一晩かけて室温まで加熱した。それから0℃まで冷却し、そして、水性1N塩酸溶液を滴下した。反応混合物を水およびエチルアセテートで希釈し、相を分離し、そして、水相をエチルアセテートによって再抽出した。有機相を合わせ、これを水および飽和した水性塩化ナトリウム溶液によって連続して洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して、吸引濾過し、濃縮した。
収率:白い粉末としての3.95g(65%)4−ベンジルオキシ−3−メチル−フェニルホウ素酸。
MS(ISN): 301.2(M-H)-
【0126】
(2t) 4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル−4−オール
5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(11.677g;28.19mmol)および4−メトキシメトキシ−フェニルホウ素酸(7.934g;43.6mmol)から出発して、10.07g(84%)の5−(2,6−ジエトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンwp、メタノールから結晶化の後、例(2a)に類似した灰色がかった粉末として得た。
MS(ISP): 425.5(M+H)+
【0127】
5−(2,6−ジエトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(10.06g;23.7mmol)をメタノール(410ml)に溶解し、そして、メタノール(119.1ml;357.3mmol)中の3N塩酸溶液を添加した。反応混合物を、56℃の温度での30分間撹拌して、濃縮した。灰色の残渣をそれから水(400ml)とともに撹拌した。そして、pHは水の飽和アンモニア水溶液(約8ml)の添加によって、9にした、そして、全ての混合物は15の分間撹拌した。灰色がかった懸濁液を吸引によって濾過し、そして、残渣を高真空下で乾燥した。8.85g(98%)の4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル−4−オールを、灰色がかった粉末として得た。
MS(ISP): 381.3(M+H)+
【0128】
(2u) 4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル−3−カルボニトリル
ジメチルホルムアミド(3ml)、エタノール(0.84ml)および2Mリン酸カリウム水溶液(2.2ml)中の5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(207mg;0.5mmol)、3−シアノフェニル−ホウ素酸(147mg;1.0mmol)およびテトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(28mg;0.024mmol)から出発して、52mg(27%)の4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル−3−カルボニトリルを、メチレンクロリド/メタノール/濃NH4OH(19/1/0/0.05)によるシリカゲル(100g)の上のクロマトn−ヘキサン/ジエチルエーテル3/1(20ml)およびメタノール(1ml)からの連続した結晶化の後、ベージュ色の粉末として得た。
MS(ISP): 390.2(M+H)+
【0129】
(2v) 5−(4′−ジメチルアミノ−2,6−ジエトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
ジメチルホルムアミド(3ml)、エタノール(0.84ml)および2Mリン酸カリウム水溶液(2.2ml)中の5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(207mg;0.5mmol)、4−ジメチルアミノ−フェニルホウ素酸(165mg;1.0mmol)およびテトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(28mg;0.024mmol)から出発して、143mg(70%)の5−(4′−ジメチルアミノ−2,6−ジエトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンは、n−ヘキサン/ジエチルエーテル3/1(20ml)から結晶化の後、ベージュ色の粉末として得た。
MS(ISP): 408.3(M+H)+
【0130】
(2w) 5−(2,6−ジエトキ−4′−モルホリノ−4−イルメチル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
5−(3,5−ジエトキ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(300mg;0.72mmol)および4′−モルホリノ−4−イルメチル−フェニルホウ素酸(260mg;1.08mmol)から出発して、185mg(56%)の5−(2,6−ジエトキ−4′−モルホリノ−4−イルメチル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、無色の粉末として得た。
MS(ISP): 464.3(M+H)+
融点. >250℃
【0131】
(2x) 5−〔4−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ〔1,4〕ジオキシン−6−イル)−3,5−ジエトキシ−ベンジル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン
ジメチルホルムアミド(3ml)、エタノール(0.84ml)および2Mリン酸カリウム水溶液(2.2ml))中の5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(207mg;0.5mmol)、3,4−エチレンジオキシ−フェニルホウ素酸(180mg;1.0mmol)およびテトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(28mg;0.024mmol)からスタートし、124mg(59%)の(5−〔4−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ〔1,4〕ジオキシン−6−イル)−3,5−ジエトキシ−ベンジル〕−ピリミジン−2,4−ジアミンは、n−ヘキサン/ジエチル 3/1(20ml)およびメタノールから連続した結晶化の後、無色の粉末として得た。
MS(ISP): 423.3(M+H)+
【0132】
(2y) 5−(3′−ジメチルアミノ−2,6−ジエトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
ジメチルホルムアミド(3ml)、エタノール(0.84ml)および2Mリン酸カリウム水溶液(2.2ml)中の5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(207mg;0.5mmol)3−ジメチルアミノ−フェニルホウ素酸(165mg;1.0mmol)およびテトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(28mg;0.024mmol)から出発して、151mg(74%)の5−(3′−ジメチルアミノ−2,6−ジエトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンは、n−ヘキサン/ジエチルエーテル3/1(20ml)およびメタノールから連続した結晶化の後、無色の粉末として得た。
MS(ISP): 408.4(M+H)+
【0133】
(2z) 5−(2,6−ジエトキシ−3′−ニトロ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
ジメチルホルムアミド(3ml)、エタノール(0.84ml)および2Mリン酸カリウム水溶液(2.2ml)中の5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(207mg;0.5mmol)、3−ニトロ−フェニルホウ素酸(167mg;1.0mmol)およびテトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(28mg;0.024mmol)から出発して、146mg(71%)の5−(2,6−ジエトキシ−3′−ニトロ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンは、n−ヘキサン/ジエチルエーテル3/1(20ml)およびメチレンクロリドから連続した結晶化の後、無色の粉末として得た。
MS(ISP): 410.3(M+H)+
【0134】
(2aa) 5−(2,6−ジエトキシ−4′−メトキシ−3′−メトキシメチル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
ジメチルホルムアミド(3ml)、エタノール(0.84ml)および水性2Mリン酸カリウム水溶液(2.2ml)中の5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−benzyl)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(207mg;0.5mmol)、4−メトキシ−3−メトキシメチル−フェニルホウ素酸(196mg;1.0mmol)およびテトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(28mg;0.024mmol)から出発して、200mg(91%)の5−(2,6−ジエトキシ−4′−メトキシ−3′−メトキシメチル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンは、n−ヘキサン/ジエチルエーテル3/1(30ml)から連続した結晶化の後、無色の粉末として得た。
MS(ISP): 439.4(M+H)+
【0135】
使用される4−メトキシ−3−メトキシメチル−フェニルホウ素酸は、5−ブロモ−2−ヒドロキシ−ベンジルアルコールから出発する2つのステージ(a−b)において得られる:
ステージa) 4−ブロモ 1−メトキシ−2−メトキシメチル−ベンゼン
5−ブロモ−2ヒドロキシベンジルアルコール(4.4g;20mmol)はテトラヒドロフラン(200ml;分子ふるいの上で乾燥させる)に溶解し、油(3.2g;80mmol)の60%の水素化ナトリウム懸濁液を添加した、そして、混合物は室温で、1時間撹拌した。ヨウ化メチル(3.75ml;60mmol)をそれから添加し、そして、反応混合物は60℃で22時間撹拌した。室温に冷却後、反応混合物を、水で希釈し、エチルアセテートによって抽出した。合わせた有機相を、水および飽和した塩化ナトリウム水溶液によって連続して洗浄し、硫酸マグネシウムを通じて乾燥し、吸引濾過し、濃縮した。得られた黄色の油を、n−ヘキサン/酢酸エチル4/1でシリカゲル(100g)上でクロマトグラフィーにかけた。3.04g(66%)4−ブロモ−1−メトキシ−2−メトキシメチル−ベンゼンを無色の油として得た。
MS: 232(M)
【0136】
ステージb) 4−ベンジルオキシ−3−メチル−フェニルホウ素酸
4−ベンジルオキシ−3−メチル−フェニルホウ素酸と同様にして調製した(例(2s)の記載されているステージb))。
4−ブロモ−1−メトキシ−2−メトキシメチル−ベンゼン(3.77g;16.3mmol)から出発して、1.55g(49%)の4−ベンジルオキシ−3−メチルフェニルホウ素酸を無色の粉末として得た。
MS(ISN): 195.3(M-H)-
【0137】
(2ab) 〔5−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2,6−ジエトキシ−フェニル〕 −チオフェン−2−イル〕−メタノール
5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(828mg;2.0mmol)及び(5−ヒドロキシメチル−チオフェン−2−イル)−ホウ素酸(632mg;4.0mmol)から出発して、55mg(7%)の〔5−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2,6−ジエトキシ−フェニル〕−チオフェン−2−イル〕−メタノールをメタノールからの結晶化の後のベージュ色の粉末として得た。
融点.:225−228℃
MS(ISP): 401.3(M+H)+
【0138】
(5−ヒドロキシメチル−チオフェン−2−イル)−ホウ素酸は、2−ヒドロキシメチル−チオフェンから次のように調製される。
2−ヒドロキシメチル−チオフェン(2.28g;20mmol)をテトラヒドロフラン(40ml、分子ふるいを通じて乾燥した)に溶解し、そして、溶液をアルゴンを通しながら−78℃に冷却した。
n−ヘキサン(25ml;40mmol)中のn−ブチルリチウム1.6M溶液を、ゆっくり滴下した。
反応混合物は、−30℃に加熱し、そして、再び−78℃に冷却し、そして、テトラヒドロフラン(20ml)中のホウ酸トリメチル(6.69ml;60mmol)の溶液を−78〜−70℃の間で15分間で添加した。−78℃で2時間の撹拌の後、混合物を室温に暖め、水(50ml)上に注ぎ、pHを2N塩酸水溶液(28ml)の添加によって、3にし、混合物をジエチルエーテルで抽出し、そして、抽出物を飽和した水性塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、吸引で濾過し、そして、濃縮した。
収率:1.1g(36%)褐色油としての(5−ヒドロキシメチル−チオフェン−2−イル)ホウ素酸。
MS: 158(M)
【0139】
(2ac) 5−〔3,5−ジエトキシ−4−(5−モルホリノ−4−イルメチル−チオフェン−2−イル)−ベンジル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン
5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(1.24g;3.0mmol)及び(5−モルホリノ−4−イルメチル−チオフェン−2−イル)−ホウ素酸(1.02g;4.5mmol)から出発して、メタノール/ジクロロメタン(2/1)からの結晶化の後、無色の粉末として280mg(20%)の5−〔3,5−ジエトキシ−4−(5−モルホリノ−4−イルメチル−チオフェン−2−イル)−ベンジル〕−ピリミジン−2,4−ジアミンを得た。
融点:213−214℃
MS(ISP): 470.2(M+H)+
【0140】
(5−モルホリノ−4−イルメチル−チオフェン−2−イル)−ホウ素酸は、(5−ヒドロキシメチル−チオフェン−2−イル)−ホウ素酸(例(2ab)に記載)と同様にして、4−チオフェン−2−イルメチル−モルホリノ(1.83g;10mmol)から出発して調製する。
収率:900mg(40%)ベージュ色の粉末として(5−モルホリノ−4−イルメチル−チオフェン−2−イル)−ホウ素酸。
融点:100℃(分解)
MS(ISN): 226.2(M-H)-
【0141】
これのために使用する4−チオフェン−2−イルメチル−モルホリノは2−クロロメチル−チオフェンから出発して次のように調製する。
【0142】
2−クロロメチル−チオフェン(2.11g;16mmol)、モルホリノ(1.39ml;16mmol)および炭酸ナトリウム(無水;1.76g;16mmol)を、3日間トルエン(3.2ml、分子ふるいを通じて乾燥した)の還流下で沸騰した。その後、反応混合物を室温に冷却し、水で希釈して、ジエチルエーテルによって抽出し、そして、抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液によって2回洗浄し、硫酸ナトリウムを通じて乾燥し、吸引によって濾過し、濃縮した。
収率:茶色の液体としての2.7g(92%)の4−チオフェン−2−イルメチル−モルホリノ。
MS: 183(M)
【0143】
(2ad) 5−(2,6−ジエトキシ−4′−メチル−3′−ニトロ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
ジメチルホルムアミド中の5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(828mg;2mmol)および3−ニトロ−4−メチルフェニルホウ素酸(724mg;4mmol)、テトラキス−トリフェニル−ホスフィン−パラジウム(83.3mg;0.07mmol)および2Mリン酸カリウム水溶液(5.5ml;11.0mmol))から出発して、800mg(94%)の5−(2,6−ジエトキシ−4′−メチル−3′−ニトロ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンは、例2のaと同様にしてベージュ色の粉末として得た。
MS(ISP): 424.2(M+H)+
【0144】
(2ad) 5−(3′−アミノ−2,6−ジエトキシ−4′−メチル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
5−(2,6−ジエトキシ−4′−メチル−3′−ニトロ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(105mg;0.25mmol)を、濃酢酸(6ml)、水(0.3ml)およびエタノール(1.5ml)に溶解し、10%Pd/C(85mg)を通じて水素化した。その後触媒を吸引ろ過して除去し、完全にエタノールで洗浄し、そして、溶媒を蒸発させた。残渣を、水(20ml)中に採取し、そして、pHを約9〜10に濃NH4OHで調製し、生成物を沈殿させた。30分間撹拌の後、沈殿した生成物を吸引ろ過し、水で洗浄し、高真空下で乾燥した。
収率:褐色粉末としての77mg(78%)の5−(3′−アミノ−2,6−ジエトキシ−4′−メチル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン。
MS(ISP): 394.3(M+H)+
【0145】
(2ae) 4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−3−フルオロ−ビフェニル−4−オール
ジメチルホルムアミド(20ml)および水性2Mのリン酸カリウム溶液(2.1ml)中の5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(300mg;0.72mmol)、4−ベンジルオキシ−3−フルオロ−フェニルホウ素酸(445mg;1.81mmol)およびのテトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(50mg;0.043mmol)から出発して、メチレンクロリド/メタノール/濃NH4OHを(90/10/1)用いるシリカゲルの上のクロマトグラフィの後、例2aと同様にして、110mg(30%)の5−(4′−ベンジルオキシ−2,6−ジエトキシ−3′−フルオロ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを無色粉末として得た。
MS(ISP): 489.3(M+H)+
【0146】
5−(4′−ベンジルオキシ−2,6−ジエトキシ−3′−フルオロ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(110mg;0.23mmol)を、エタノール(3ml)、濃酢酸(9ml)および水(1ml)中の10%Pd/C(80mg)を通じて水素化した。触媒を吸引ろ過して除去し、そして、溶液は蒸発させた。残渣を、少量の水中に採取し、pHを濃NH4OHで9−10にし、そして、沈殿した固形物を、吸引濾過し、水で洗浄し、高真空下で乾燥した。
収率:無色の粉末としての52mg(58%)の4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−3−フルオロ−ビフェニル−4−オール。
MS(ISP): 399.3(M+H)+
【0147】
(2af) 5−(2,6−ジエトキシ−3′−メチルスルホニル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
ジメトキシエタン(4ml)、エタノール(3ml)および水(4.5ml)の炭酸ナトリウム(387mg;3.6mmol)中の5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(178mg;0.43mmol)、3−メチルスルホニル−フェニルホウ素酸(140mg;0.86mmol)およびテトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(69mg;0.060mmol)から出発して、例2aと同様にして、110mg(63%)の5−(2,6−ジエトキシ−3′−メチルスルファニル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンは、メタノールから結晶化の後、灰色がかった粉末として得た。
MS(ISP): 411.2(M+H)+
【0148】
5−(2,6−ジエトキシ−3′−メチルスルファニル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(205mg;0.5mmol)から出発して、73mg(33%)の5−(2,6−ジエトキシ−3′−メチルスルホニル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンは、例(2i)と同様に無色の粉末として得た。
MS(ISP): 443.2(M+H)+
【0149】
(2ag) 4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル−4−カルバルデヒド
5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(621mg;0.15mmol)および4−ホルミル−フェニルホウ素酸(300mg;2.0mmol)から出発して、570mg(72%)の4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル−4−カルバルデヒドは、無色の粉末として得た。
MS(ISP): 393.2(M+H)+
融点.:178−182℃
【0150】
例3
等式1、方法B(有機スタンナンを用いるStille結合)による式IIIの化合物の調製
(3a)2−〔5−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2,6−ジエトキシ−フェニル〕−チオフェン−2−イルメトキシ〕−1−モルホリノ−4−イル−エタノン
5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(828mg;2mmol);トリス−(ジベンジリデン−アセトン)−ジパラジウム−クロロホルム錯体(Pd2(dba)3.CHCl3)(83mg;0.08mmol)、ヨウ化第一銅(38mg;0.2mmol)およびトリフェニルアルセン(Ph3As)(245mg;0.8mmol)を、アルゴンの下で1−メチル−2−ピロリドン(10ml)中で120℃まで加熱した。1−メチル−2−ピロリドン(NMP)(5ml)中の1−モルホリノ−4−イル−2−(5−トリメチルスタナニル−チオフェン−2−イルメトキシ)−エタノン(970mg;2.4mmol)の溶液を、1時間かけて120℃で滴下した。その後、反応混合物を濾過し、メタノールによって完全に洗って、濃縮した。残渣を、メチレンクロリド/メタノール/アムモニア(95/5/0.5)でシリカゲルを通してクロマトグラフィーして、その後メタノールから結晶化した。
収率:無色の粉末としての69mg(23%)の2−〔5−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2,6−ジエトキシ−フェニル〕−チオフェン−2−イルメトキシ〕−1−モルホリノ−4−イル−エタノン。
MS(ISP): 528.3(M+H)+
【0151】
使用する1−モルホリノ−4−イル−2−(5−トリメチルスタナニル−チオフェン−2−イルメトキシ)−エタノンは、次のように(ステージa−b)調製する:
ステージa) (5−トリメチルスタナニル−チオフェン−2−イル)−メタノール
2−チオフェン−メタノール(4.8ml;50mmol)を、アルゴンの下で分子ふるいの上のテトラヒドロフランに溶解した。反応混合物を−78℃に冷却して、そして、テトラヒドロフラン(62.5ml;100mmol)中のn−ブチル−リチウムの1.6M溶液を、温度が−70℃を超えないように滴下した。混合物を、−78℃で1時間そして、室温で30分、続いて、撹拌した。反応混合物を、飽和した塩化ナトリウム水溶液(50ml)の上に注入し、エーテル(3x 50ml)によって抽出した。合わせた有機相を、飽和した塩化ナトリウム水溶液(2x 30ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムを通じて乾燥し、吸引によって濾過し、濃縮した。残渣を、122−124℃/0.6mbarでバルブチューブ蒸発によって精製した。
収率:黄色の油の9.6g(69%)。
【0152】
ステージb) 1−モルホリノ−4−イル−2−(5−トリメチルスタナニル−チオフェン−2−イルメトキシ)−エタノン
(5−トリメチルスタナニル−チオフェン−2−イル)−、メタノール(6.51g;23.5mmol)およびヨウ化ナトリウム(3.46g;23.2mmol)は室温でアルゴン下でテトラヒドロフラン(100ml)に溶解し、溶液を−78℃に冷却した。n−ヘキサン(14.7ml;23.5mmol)中のn−ブチルリチウム1.6Mの溶液を、10分の間滴下し、さらに60分間−78℃で撹拌した。ヘキサメチルホスホルアミド(46.48mmol、8.33ml)および4−(クロロアセチル)モルホリノ(4.58g;28mmol)を、連続して滴下した。反応混合物を、18時間室温で継続して撹拌した。この後に、ジイソプロピルアミン(4ml)を滴下し、そして、混合物を室温で、1時間撹拌した。その後、反応混合物を、飽和した塩化アンモニウム水溶液(150ml)の上に注入し、ジエチルエーテル(3x 200ml)によって抽出した。合わせた有機相を、飽和した塩化ナトリウム水溶液(2x 80ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムを通じて乾燥し、吸引濾過し、濃縮した。残渣を、n−ヘキサン/エチル酢酸1/1を用いてシリカゲルを通してクロマトグラフィーにかけた。
収率:黄色がかった油としての1.03g(9%)の1−モルホリノ−4−イル−2−(5−トリメチルスタナニル−チオフェン−2−イルメトキシ)−エタノン。
MS: 390(M-.CH3)
【0153】
下記は、同様にして〔例3(b)および3(c)〕調製される:
【0154】
(3b) 2−〔5−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2,6−ジエトキシ−フェニル〕−チオフェン−2−イルメトキシ〕−1−チオモルホリノ−4−イル−エタノン
0.5mmol 5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(207mg;0.5mmol)および1−チオモルホリノ−4−イル−2−(5−トリメチルスタナニル−チオフェン−2−イルメトキシ)−エタノン(3x210mg;3×0.5mmol)から出発して、24mgの(9%)2−〔5−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2,6−ジエトキシ−フェニル〕−チオフェン−2−イルメトキシ〕−1−チオモルホリノ−4−イル−エタノンを、ベージュ色の粉末として得た。
融点.:>180 ℃(分解)
MS(ISP): 544.2(M+H)+
【0155】
使用する1−チオモルホリノ−4−イル−2−(5−トリメチルスタナニル−チオフェン−2−イルメトキシ)−エタノンは、例(3a)(ステージb)と同様に、(5−トリメチルスタナニル−チオフェン−2−イル)−メタノール(7.66g;27.67mmol;、例ステージ(3a)に記載した))(ヨウ化ナトリウム(4.07g;27.34mmol)および2−クロル−1−チオモルホリノ−4−イル−エタノン(5.92g;32.94mmol))から調製した。
収率:黄色の油としての1.6g(12%)の1−チオモルホリノ−4−イル−2−(5−トリメチルスタナニル−チオフェン−2−イルメトキシ)−エタノン。
MS: 421(M); 406(M-CH3)
【0156】
(3c) 2−〔5−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2,6−ジエトキシ−フェニル〕−チオフェン−2−イルメトキシ〕−1−ピペリジン−1−イル−エタノン
5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(828mg;2.0mmol)および1−ピペリジン−1−イル−2−(5−トリメチルスタナニル−チオフェン−2−イルメトキシ)−エタノン(3x1.6g;3x4.0mmol)から出発して、85mg(5%)の2−〔5−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2,6−ジエトキシ−フェニル〕−チオフェン−2−イルメトキシ〕−1−ピペリジン−1−イル−エタノンを、無色の粉末として得た。
融点.:155−160℃
MS(ISP): 526.3(M+H)+
【0157】
使用される1−ピペリジン−1−イル−2−(5−トリメチルスタナニル−チオフェン−2−イルメトキシ)−エタノンは、例(3a)(ステージb)と同様に、(5−トリメチルスタナニル−チオフェン−2−イル)−メタノール(6.98g;25.2mmol;例(3a)ステージに記載した))、ヨウ化ナトリウム(3.71g;24.9mmol)および1−クロロアセチル−ピペリジン(4.85g;30mmol))から調製した。
収率:無色の油としての4.4g(37%)の1−ピペリジン−1−イル−2−(5−トリメチルスタナニル−チオフェン−2−イルメトキシ)−エタノン。
MS: 403(M); 388(M-CH3)
【0158】
(3d) 5−〔4−(2,6−ジメチル−ピリジン−4−イル)−3,5−ジエトキシ−ベンジル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン
5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(414mg;1mmol)、2,6−ジメチル−4−トリメチルスズ−ピリジン(404mg;1.5mmol)、ヒス(トリフェニルホスフィン)パラジウム二塩化物(20mg)および2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノールのいくらかの結晶を、ジメチルホルムアミド(5ml)に溶解し、この溶液をアルゴンを通しながら140℃で24時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、少しの水を得られた残渣に加え、pHを濃NH4OHの添加によって8に合わせ、そして、全混合物を濾過した。母液を濃縮し、そして、残渣をメチレンクロリド/メタノール/濃NH4OH(19/1/0.05)を用いシリカゲル(30g)を通してクロマトグラフィーにかけた。26mg(6.6%)の5−〔4−(2,6−diメチル−ピリジン−4−イル)−3,5−ジエトキシ−ベンジル〕−ピリミジン−2,4−ジアミンを、黄色の粉末として得た。
MS(ISP): 394.3(M+H)+
【0159】
以下は、例(3d)と同様にして調製される:
【0160】
(3e) 5−〔3,5−ジエトキシ−4−(6−メチルスルファニル−ピリジン−3−イル)−ベンジル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン
5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)及び2−メチルスルファニル−5−トリメチルスタナニル−ピリジン(2.12g;7.5mmol)から出発して薄い黄色の粉末としての420mg(21%)の5−〔3,5−ジエトキシ−4−(6−メチルスルファニル−ピリジン−3−イル)−ベンジル〕−ピリミジン−2,4−ジアミンを得た。
MS(ISP): 412.3(M+H)+
【0161】
例4
方法C(R2−B(OH)2のin situ生成を伴なう鈴木結合)等式1による式IIIの化合物の調製。
(4a)4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル−4−カルボニトリル
4−ブロモ−ベンゾニトリル(186mg;1mmol)、ビス(ピナコラート)ジ臭素(279mg;1.1mmol)、酢酸カリウム(294mg;3mmol)および1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(PdCl2(dppf))(46mg;0.06mmol)アルゴンを通しながら、ジメチルホルムアミド中において3時間、80℃で撹拌した(6ml;分子ふるいの上で乾燥)室温に冷却後、ジメチルホルムアミド(20ml;分子ふるいの上で乾燥)、テトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(90mg;0.078mmol))、5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(331mg;0.8mmol)および水性2Mのリン酸カリウム水溶液(4ml)を、添加した。反応混合物を、80℃で約1.5時間撹拌し、室温に冷却し、濃縮した。得られた残渣を、メチレンクロリド/メタノール/NH4OH(19/1/0.05)を用いるシリカゲル(100g)を通してクロマトグラフィーにかけた。
61mg(20%)の4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル−4−カルボニトリルを、ベージュ色の粉末として得た。
MS(ISP): 390.1(M+H)+
【0162】
下記は、同様に調製する(例4(b)−(4u)、4(x)、4(ab)、(4ae)、4(z) 4(f)、例4(a)と異なる反応参加物の量は特記する):
【0163】
(4b) N−〔4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル−4−イル〕−メタンスルホンアミド
N−(4−ブロモ−フェニル)−メタンスルホンアミド(250mg;1mmol)および5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(331mg;0.8mmol)から出発して、133mg(36%)のN−〔4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ベフェニル−4−イル〕−メタンスルホンアミドを、淡いベージュ色の粉末として得た。
MS(ISP): 458.2(M+H)+
【0164】
(4c) 5−(4′−アミノ−2,6−ジエトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
N−(4−ブロモ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド(536mg;2mmol)および5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(662mg;1.6mmol)から出発して、89mg(15%)の5−(4′−アミノ−2,6−ジエトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、70℃で1N水酸化ナトリウム溶液(0.55ml;0.55mmol)およびエタノール(15ml)によって一晩処理の後、淡い褐色粉末として得た。
MS(ISP): 380.4(M+H)+
【0165】
(4d) 5−〔3,5−ジエトキシ−4−(6−モルホリノ−4−イルメチル−ピリジン−3−イル)−ベンジル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン
4−(5−ブロモ−ピリジン−2−イルメチル)−モルホリノ(280mg;1.08mmol)、ビス(pinacolato)ジ臭素(305mg;1.2mmol)、酢酸カリウム(321mg;3.27mmol)および1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−ジクロロパラジウム(II)(PdCl2(dppf))(46mg;0.06mmol)から、そして、5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(361mg;0.872mmol)から出発して、43mg(10%)の5−〔3,5−ジエトキシ−4−(6−モルホリノ−4−イルメチル−ピリジン−3−イル)−ベンジル〕−ピリミジン−2,4−ジアミンを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 465.3(M+H)+.
【0166】
(4e) N−〔4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−3−メチル−ビフェニル−4−イル〕−アセトアミド
ジメチルホルムアミド中のN−〔4−ブロモ−2−メチル〕−アセトアニリド(274mg;1.2mmol)、ビス(ピナコラート)ジ臭素(336mg;1.32mmol)、酢酸カリウム(354mg;3.6mmol)およびジメチルホルムアミド中の5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(414mg;1mmol)テトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(83.3mg;0.07mmol)、2Mリン酸カリウム水溶液(3.36ml;6.7mmol)、1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−ジクロロパラジウム(II)(PdCl2(dppf))(35mg;0.05mmol)から出発して、115mg(22%)のN−〔4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−3−メチル−ビフェニル−4−イル〕−アセトアミドを得た
MS(ISP): 436.3(M+H)+
【0167】
(4f) 5−(4′−アミノ−2,6−ジエトキシ−3′−メチル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
ジメチルホルムアミド中のN−(4−ブロモ−2−メチル−フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(670mg;2.5mmol)、ビス(ピナコラート)ジ臭素(698mg;2.75mmol)、酢酸カリウム(736mg;7.5mmol)および1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−ジクロロパラジウム(II)(PdCl2(dppf))(73mg;0.1mmol)、その後で、ジメチルホルムアミド中の5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(828mg;2mmol)、テトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(173.3mg;0.15mmol)、2Mリン酸カリウム水溶液(7ml;14mmol)から出発して、56mg(10%)5−(4′−アミノ−2,6−ジエトキシ−3′−メチル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを淡い茶色の結晶として得た。
MS(ISP): 394.3(M+H)+
【0168】
N−(4−ブロモ−2−メチル−フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミドは、例(4l)(下記)と同様にして4−ブロム−2−メチルアニリンから調製した。
【0169】
(4g) N−〔4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル−4−イル〕−2−モルホリノ−4−イル−アセトアミド
N−(4−ブロモ−フェニル)−4−モルホリノ−アセトアミド(299mg;1mmol)および5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(331mg;0.8mmol)から出発して、70mg(17%)のN−〔4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル−4−イル〕−2−モルホリノ−4−イル−アセトアミドを、淡いベージュ色の粉末として得た。
MS(ISP): 507.4(M+H)+
【0170】
(4h) 4−アミノ−4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル3−カルボニトリル
2−アミノ−5−ベンゾニトリル(940mg;3.85mmol)および5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(1.27g;3.06mmol)から出発して、845mg(68%)の4−アミノ−4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル−3−カルボニトリルを、緑の粉末として得た。
MS(ISP): 405.4(M+H)+
【0171】
(4i) 5−(3′−アミノ−2,6−ジエトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
ジメチルホルムアミド(10ml)中のN−(3−ブロモ−6−メトキシ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(450mg;1.5mmol)、ビス(ピナコラート)ジ臭素(380mg;1,5mmol)、酢酸カリウム(442mg;3mmol)および、1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−ジクロロパラジウム(II)(PdCl2(dppf))(72mg;0.06mmol)その後で、ジメチルホルムアミド(30ml)中の5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(415mg;1mmol)、テトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(87mg;0,1mmol)および2Mリン酸カリウム水溶液(3ml;6mmol)から出発して、225mgの5−(3′−アミノ−2,6−ジエトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、淡い茶色の結晶として得た。
MS(ISP): 410.4(M+H)+
【0172】
N−(3−ブロモ−6−メトキシ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミドは、例(4l)(下記)と同様にして3−ブロム−6−メトキシアニリンから調製した。
【0173】
(4j) 5−(3′−アミノ−2,6−ジエトキシ−4′−モルホリノo−4−イルメチル−ビフェニル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
ジメチルホルムアミド(10ml)中のN−(5−ブロモ−2−メチルモルホリノ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(550mg;1.5mmol)、ビス(ピナコラート)ジ臭素(380mg;1.5mmol)、酢酸カリウム(442mg;3mmol)および、1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−ジクロロパラジウム(II)(PdCl2(dppf))(72mg;0.06mmol)その後で、ジメチルホルムアミド(30ml)中の5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(415mg;1mmol)、テトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(87mg;0.1mmol)および水性2Mリン酸カリウム溶液(3ml;6mmol)から出発して、375mg(78%)の5−(3′−アミノ−2,6−ジエトキシ−4′−メチル−モルホリノ−4−イルメチル−ビフェニル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、ベージュ固形物として得た。
MS(ISP): 479.4(M+H)+
【0174】
N−(5−ブロモ−2−メチルモルホリノ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミドは、例(4l)と同様にして5−ブロム−2−メチルモルホリノ−アニリンから調製する。
【0175】
(4k) 5−〔3,5−ジエトキシ−4−(2−モルホリノ−4−イル−ピリミジン−5−イル)−ベンジル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン
4−(5−ブロモ−2−ピリミジン−イル)−モルホリノ(244mg;1mmol)、ビス(ピナコラート)ジ臭素(279mg;1.1mmol)、酢酸カリウム(294mg;3mmol)および1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−ジクロロパラジウム(II)(PdCl2(dppf))(24mg;0.035mmol)から出発した、そして、5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)から出発して、49mg(12%)の5−〔3,5−ジエトキシ−4−(2−モルホリノ−4−イル−ピリミジン−5−イル)−ベンジル〕−ピリミジン−2,4−ジアミンを無色の粉末として得た。(373mg;0.9mmol)
MS(ISP): 452.3(M+H)+
融点. 196−199℃。
【0176】
(4l) 5−(4′−アミノ−2,6−ジエトキシ−3′−メトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
ジメチルホルムアミド(10ml)中のN−(4−ヨード−2−メトキシ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(700mg;1.5mmol)、ビス(ピナコラート)ジ臭素(380mg;1.5mmol)、酢酸カリウム(442mg;4mmol)および1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−ジクロロパラジウム(II)(PdCl2(dppf))(72mg;0.06mmol)、その後で、ジメチルホルムアミド(30ml)中の5−(3,5−ジエトキシ−3−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(415mg;1mmol)、テトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(87mg;0,1mmol)および水性2Mリン酸カリウム溶液(3ml;6mmol)から出発して、250mg(61%)の5−(3′−アミノ−2,6−ジエトキシ−4′−メチル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、ベージュ固形物として得た。
MS(ISP): 410.4(M+H)+
【0177】
N−(4−ヨード−2−メトキシ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミドは、次のように調製する:
2−メトキシ−アニリン(1g;8.12mmol)を、2/1メタノール/ジクロロメタン混合物に溶解した。炭酸カルシウム(1.5g)およびベンジルトリメチルアンモニウムジクロレート(3.1g;8.93mmol)を、室温で、添加した。2日間の撹拌の後、溶媒を蒸発させ、そして、残渣をn−ヘキサン/エチル酢酸(8/2)を用いてシリカゲルを通してクロマトグラフィーにかけた。純粋な部分を結合し、そして、溶媒を蒸発させた。褐色の油としての1.76g(87%)の4−ヨード−3−メトキシアニリンを得た。全量をジクロロメタン(30ml)で希釈し、そして、ピリジン(1.6ml;19.9mmol)およびトリフルオロ酢酸無水物(1.12ml;7.96mmol)を添加し、そして、混合物を室温で、1時間撹拌した。反応溶液を塩酸水溶液(1M;20ml)の上に注入し、そして、混合物を酢酸エチル(20ml)によって2回抽出した。合わせた有機相を、硫酸ナトリウムを通じて乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣を、n−ヘキサン/エチル酢酸(7/3)を用いるシリカゲルを通してクロマトグラフィーにかけた。純粋な部分を結合し、そして、溶媒を蒸発させた。
収率:白い固形物として2.10g(92%)。
MS: 345(M)
【0178】
(4m) 5−(3,5−ジエトキシ−4−キノリン−6−イル−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
トリフルオロメタンスルホン酸 6−キノリニル・エステル(424mg;1.53mmol)、ビス(ピナコラート)ジ臭素(279mg;1.1mmol)、酢酸カリウム(450mg;4.6mmol)、1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−ジクロロパラジウム(II)(PdCl2(dppf))(18mg;0.025mmol)、そして、5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)から出発して、66mg(12%)の5−(3,5−ジエトキシ−4−キノリン−6−イル−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、無色の粉末として得た。(414mg;1mmol)
MS(ISP): 416.2(M+H)+
融点.:232−236℃。
【0179】
(4n) 5−(3′−アミノ−2,6−ジエトキシ−4′−フルオロ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
ジメチルホルムアミド(10ml)中の、N−(3−ブロモ−4−フルオロ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(200mg;0.7mmol)、ビス(ピナコラート)ジ臭素(266mg;1.05mmol)、酢酸カリウム(206mg;2.1mmol)および、1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−ジクロロパラジウム(II)(PdCl2(dppf))(31mg;0.04mmol)その後で、ジメチルホルムアミド(30ml)中の5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(232mg;0.56mmol)、テトラ−(トリフェニル−ホスフィン)−パラジウム(48mg;0.04mmol)およびの2Mリン酸カリウム水溶液(2.1ml;4.2mmol)のから出発して、102mgの(37%)5−(3′−アミノ−2,6−ジエトキシ−4′−フルオロ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、淡い茶色の固形物として得た。
MS(ISP): 398.3(M+H)+
【0180】
使用するN−(3−ブロモ−4−フルオロ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミドは、例(4l)と同様にして3−ブロム−4−フルオロアニリンから調製する。
【0181】
(4o) 4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル−4−スルホン酸アミド
4−ブロモベンゼンスルホンアミド(236mg;1mmol)および5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(331mg;0.8mmol)から出発して、46mg(13%)の4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン 5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル−4−スルホン酸アミドを灰色の粉末として得た。
MS(ISP): 444.2(M+H)+
【0182】
(4p) N−〔4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル−4−イル〕−アセトアミド
4−ブロモアセトアニリド(214mg;1mmol)および5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(331mg;0.8mmol)から出発して、136mgの(40%)N−〔4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル−4−イル〕−アセトアミドを、灰色の粉末として得た。
MS(ISP): 422.2(M+H)+
【0183】
(4q) 5−〔4−(6−アミノ−ピリジン−3−イル)−3,5−ジエトキシ−ベンジル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン
アルゴンを通しながらビス−(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)二塩化物(42mg;0.036mmol)をジオキサン(2ml)の中に懸濁し、ジオキサン(6ml)およびトリエチルアミン(0.607g;6mmol)中の5−ブロモ−2−(2,2,5,5−テトラメチル−〔1,2,5〕アサジシロリジン−1−イル)−ピリジン(0.63g;2mmol)を添加した。室温で、15分間撹拌の後、ジオキサン(3ml;3mmol)中の4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(ビス(ピナコラート)ジ臭素)の1M溶液を添加し、そして、反応混合物を6時間の還流下で加熱した。溶媒をローリング蒸発器で蒸発し、そして、残渣を2時間高真空下で乾燥した。720mgの粗2−(2,2,5,5−テトラメチル〔1,2,5〕アザジシロリジン−1−イル)−5−(4,4,5,5−テトラメチル〔1,3,2〕ジオキサボロラン−2−イル)−ピリジンを得た。粗中間生成物をアルゴンを通しながら6mlのジメチルホルムアミドに溶解し、およびテトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(50mg;0.043mmol)、5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(414mg;1mmol)および2Mのリン酸カリウム溶液(6ml)が形成された溶液に添加した。反応混合物を、5時間の還流下で沸騰した。反応混合物を、水(50ml)とともに撹拌して、25mlのジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機相を、硫酸マグネシウムを通して乾燥し、濃縮した。残渣を、メチレンクロリド/メタノール(17/3)を用いるシリカゲル(50g)を通してクロマトグラフィーにかけた。純粋な部分を結合し、濃縮し、そして、残渣を高真空下で乾燥した。
収率:ベージュ色の粉末として0.32g(84%)の5−〔4−(6−アミノ−ピリジン−3−イル)−3,5−ジエトキシ−ベンジル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン。
MS(EI): 380(M+)。
融点. 215−218℃
【0184】
(4r) 5−(4′−アミノ−2,6−ジエトキシ−3′−フルオロ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
ジメチルホルムアミド(16ml)中のN−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(700mg;2.45mmol)、ビス(ピナコラート)ジ臭素(932mg;3.67mmol)、酢酸カリウム(721mg;7.34mmol)および、1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−ジクロロパラジウム(II)(PdCl2(dppf))(107mg;0.15mmol)その後で、ジメチルホルムアミド(48ml)中の5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(760mg;1.84mmol)、テトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(170mg;0.15mmol)および2Mリン酸カリウム水溶液(7.4ml;14.8mmol)から出発して、307mg(42%)、5−(4′−アミノ−2,6−ジエトキシ−3′−フルオロ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを灰色の固形物として得た。
MS(ISP): 398.3(M+H)+
【0185】
使用するN−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミドは、例(4l)と同様にして4−ブロモ−3−フルオロアニリンから調製する。
【0186】
(4s) (RS)−3−〔4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル−4−イル〕−5−メトキシメチル−オキサゾリジン−2−オン
(RS)−3−(4−ヨードフェニル)−5−(メトキシメチル)−オキサゾリジン−2−オン(333mg;1mmol)、そして、5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(331mg;0.8mmol)から出発して、ベージュ色の粉末として194mg(49%)の(RS)−3−〔4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル−4−イル〕−5−メトキシメチル−オキサゾリジン−2−オンを得た。
MS(ISP): 494.3(M+H)+
【0187】
(4t) 5−(5′−アミノ−2,6−ジエトキシ−3′−フルオロ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
ジメチルホルムアミド(10ml)中のN−(5−ヨード−3−フルオロ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(600mg;1.8mmol)、ビス(ピナコラート)ジ臭素(595mg;2.34mmol)、酢酸カリウム(530mg;5.41mol)およびの1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−ジクロロパラジウム(II)(PdCl2(dppf))(80mg;0.11mmol)から出発して、反応混合物を、水の上に注入し、酢酸エチルによって抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液によって洗浄し、硫酸マグネシウムを通じて乾燥し、吸引によって濾過し、濃縮した、そして、残渣を次のステップにおいて直接使用した。5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(523mg;1.26mmol)、テトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(125mg;0.11mmol)および5/1ジメトキシエタン/エタノール混合液(30ml)中の水性2M炭酸ナトリウム(18ml;36mmol)との反応の後、321mg(45%)の5−(5′−アミノ−2,6−ジエトキシ−3′−フルオロ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、茶色の固形物として得た。
MS(ISP): 398.4(M+H)+
【0188】
使用しるN−(5−ヨード−3−フルオロ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミドは、次のように調製する:
3−ヨード−5−フルオロ−1−ニトロベンゼン(5.2g;19.48mmol)を、4/3水/テトラヒドロフラン混合物に溶解した。
粉末にされた鉄(8.7g;156mmol)、次いで酢酸(4.5ml)を室温で添加し、形成した懸濁液を一晩40℃で撹拌する。
反応混合物を、珪藻土を通じて濾過し、水上に注入した。混合物を酢酸エチルによって抽出し、そして、合わせた有機相を硫酸ナトリウムを通じて乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣を、n−ヘキサン/酢酸エチル塩(3/1)を用いたシリカゲルを通してクロマトグラフィーにかけた。純粋な部分を結合し、そして、溶媒を蒸発した。残渣をメチレンクロリド(30ml)で希釈し、そして、ピリジン(4,0ml;49.5mmol)およびトリフルオロ酢酸無水物(3.44ml;24.7mmol)を添加した、そして、混合物を室温で、1時間撹拌した。反応溶液を水性塩酸(1M;50ml)に、注入した、そして、混合物を酢酸エチル(50ml)によって2回抽出した。合わせた有機相を、硫酸ナトリウムを通じて乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣を、n−ヘキサン/酢酸エチル(9/1)を用いたシリカゲルを通してクロマトグラフィーにかけた。純粋な部分を結合した、そして、溶媒を蒸発させた。
収率:白い固形物としての5.40g(98%)。
MS: 333(M)
【0189】
(4u) 4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル3−カルバルデヒド
3−ブロモベンズアルデヒド(515mg;3mmol)、ビス(ピナコラート)ジ臭素(1.14g;4.5mmol)、酢酸カリウム(883mg;9mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)二塩化物(142mg;0.2mmol)、そして、5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(931mg;2.25mmol)から出発して、838mg(95%)の4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル−3−カルバルデヒドを、淡い黄色の粉末として得た。
MS(ISP): 393.2(M+H)+
【0190】
(4v) 5−{2,6−ジエトキシ−4′−〔(2,2,2−トリフルオロエチルアミノ)−メチル〕−ビフェニル−4−イルメチル}−ピリミジン−2,4−ジアミン
4mlのメタノール中の2,2,2−トリフルオロエチルアミン(0.477ml;6mmol)の溶液を氷酢酸でpH 6に合わせ、そして、4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル−4−カルバルデヒド(392mg;1mmol)を添加した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、そして、ソジウムシアノボロヒドリド(38mg;0.6mmol)を添加した。0℃での1時間半後、混合物を室温で、3時間撹拌した。反応混合物の蒸発の後、残渣を20mlの水中で撹拌し、そして、混合物を1N水酸化ナトリウム水溶液でpH 8に合わせた。沈殿した物を吸引ろ過し、高真空下で乾燥した。残渣を、20mlのジクロロメタン中で撹拌し、再び吸引ろ過し、乾燥した。105mg(22%)の5−{2,6−ジエトキシ−4′−〔(2,2,2−トリフルオロ−エチルアミノ)−メチル〕−ビフェニル−4−イルメチル}−ピリミジン−2,4−ジアミンを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 476.2(M+H)+
融点. 146−149℃。
【0191】
(4w) 1−〔4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピラゾリジン−3−オン
3−ピラゾリジノン塩酸塩(123mg;1mmol)を2.5mlの水に溶解した。そして、重炭酸ナトリウム(84mg;1mmol)を添加し、15分間、混合物を撹拌した。そして、2.5mlのメタノール中の4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル−4−カルバルデヒド(392mg;1mmol)の溶液をこの溶液に添加し、反応混合物を80℃で24時間加熱した。そして、その後反応混合物を室温に冷却し、沈殿を吸引ろ過し、5mlの水で洗浄し、そして、乾燥させた。粗残渣(360mg)を10mlのメタノールに溶解した。そして、白金二酸化物(10mg;0.044mmol)を添加し、水素化が水素の常圧の下で室温で実施した。48時間後、反応混合物を、濾過した。
濾液を濃縮し、そして、残渣をメチレンクロリド/メタノール(4/1)を用いるシリカゲル(50g)を通してクロマトグラフィーした。純粋な部分を結合し、濃縮し、そして、残渣を高真空下で乾燥した。
収率:無色の粉末として74mg(21%)の1−〔4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピラゾリジン−3−オン。
MS(EI): 463.3(M+)
融点. 102−105℃
【0192】
(4x) 5−〔3,5−ジエトキシ−4−(2−モルホリノ−4−イルメチル−ピリミジン−5−イル)−ベンジル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン
4−(5−ブロモ−ピリミジン−2−イルメチル)−モルホリノ(500mg;1.94mmol)、(ビス(ピナコラート)ジ臭素(739mg;2.9mmol))酢酸カリウム(572mg;9mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)二塩化物(91mg;0,13mmol)、そして、5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(600mg;1.45mmol)から、出発して、例(4a)と同様にして)112mg(17%)の5−〔3,5−ジエトキシ−4−(2−モルホリノ−4−イルメチル−ピリミジン−5−イル)−ベンジル〕−ピリミジン−2,4−ジアミンを、淡い黄色の粉末として得た。
MS(ISP): 466.3(M+H)+
融点. 200−206℃(分解)。
【0193】
(4y) 5−(2,6−ジエトキシ−4′−ピロリジン−1−イルメチル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
例(4v)と同様にして、4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル−4−カルバルデヒド(392mg;1mmol)およびピロリジン(427mg;6mmol)から124mg(28%)の5−(2,6−ジエトキシ−4′−ピロリジン−1−イルメチル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 448.4(M+H)+
融点. 144−146℃。
【0194】
(4z) 5−(2,6−ジエトキシ−3′−フルオロ−4′−モルホリノ−4−イルメチル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン 4−(4−ブロモ−2−フルオロ−ベンジル)−モルホリン(274mg;1mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(380mg;1.5mmol);酢酸カリウム(294mg;3mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)二塩化物(47mg;0,07mmol)、そして、5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(248mg;0.6mmol)から出発して例(4a)と同様にして、166mgの(34%)5−(2,6−ジエトキシ−3′−フルオロ−4′−モルホリノ−4−イルメチル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、淡い黄色の粉末として得た。
MS(ISP): 482.4(M+H)+
融点. 113−116℃(分解)。
【0195】
(4aa) 5−(2,6−ジエトキシ−3′−フルオロ−4′−ピロリジン−1−イルメチル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
例(4v)と同様にして、4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−3−フルオロ−ビフェニル−4−カルバルデヒド(450mg;1.1mmol)およびピロリジン(467mg;6.6mmol)から281mg(55%)の5−(2,6−ジエトキシ−3′−フルオロ−4′−ピロリジン−1−イルメチル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 466.3(M+H)+
融点. 131−134℃。
【0196】
(4ab) 5−(2,6−ジエトキシ−4′−メチルアミノ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
N−(4−ブロモフェニル)−2,2,2−トリフルオロ−N−メチル−アセトアミド(1.32g;5.2mmol)、ビス(ピナコラート)ジ臭素(1.57g;14.1mmol)、酢酸カリウム(1.38g;14.1mmol)および1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−ジクロロパラジウム(II)(PdCl2(dppf))(228mg;0.29mmol)を、ジメトキシエタン(47ml;分子ふるいの上で乾燥させる)中で17時間80℃でアルゴを通しながら撹拌した。室温まで冷却の後、ビス(ピナコラート)ジ臭素(250mg;0.995mmol)およびビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−ジクロロパラジウム(II)(PdCl2(dppf))(31mg;0.039mmol)を再び添加し、そして、混合物をアルゴンの下で80℃の浴温度で、1時間再び撹拌した。室温に冷却の後、ジメチルホルムアミド(95ml)、テトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(416mg;0.36mmol)、5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(1.56g;3.76mmol)および2Mのリン酸カリウム水溶液(18.8ml)を、添加した。反応混合物を、80℃での7時間撹拌して、室温に冷却し、濃縮した。水(300ml)を残渣に添加した、そして、沈殿した生成物を吸引ろ過して除去した。粘着性のフィルターケーキをメタノールに溶解し、そして、溶液を蒸発した。共沸蒸留をメタノールによって2回実施し、そして、物質を高真空下で乾燥した。得られた粗生成物を、メチレンクロリド/メタノール/濃NH4OH(19/1/0.05)を用いるシリカゲル(125g)を通じて、2回クロマトグラフィーにかけた。純粋な部分を結合し、溶媒を濃縮し、残渣をメタノール(10ml)で撹拌し、そして、吸引ろ過し、高真空下で乾燥した。570mg(26%)の5−(2,6−ジエトキシ−4′−メチルアミノ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、淡い黄色粉末として得た。
MS(ISP): 394.4(M+H)+
【0197】
(4ac) 5−(2,6−ジエトキシ−4′−{〔N−(2−フルオロ−エチル)−N−メチル−アミノ〕−メチル}−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
5−{2,6−ジエトキシ−4′−〔(2−フルオロ−エチルアミノ)−メチル〕−ビフェニル−4−イルメチル}−ピリミジン−2,4−ジアミン(213mg;0.48mmol)から、35% 水性ホルムアルデヒド0.1mlでの処理そして、水素化ホウ素ナトリウム(18mg;0.48mmol)での還元の後、87mg(39%)の5−(2,6−ジエトキシ−4′−{〔N−(2−フルオロ−エチル)−N−メチル−アミノ〕−メチル}−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 454.5(M+H)+
融点. 145−148℃。
【0198】
(4ad) 5−(2,6−ジエトキシ−3′−フルオロ−4′−{〔N−(2−フルオロ−エチル)−N−メチル−アミノ〕−メチル}−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
5−{2,6−ジエトキシ−3′−フルオロ−4′−〔(2−フルオロ−エチルアミノ)−メチル〕−ビフェニル−4−イルメチル}−ピリミジン−2,4−ジアミン(例(4ah))(145mg;0.32mmol)から、35%の水溶ホルムアルデヒド溶液0.1mlでの処理および水素化ホウ素ナトリウム(12mg;0.32mmol)による還元の後、134mg(89%)の5−(2,6−ジエトキシ−3′−フルオロ−4′−{〔N−(2−フルオロ−エチル)−N−メチル−アミノ〕−メチル}−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 472.3(M+H)+
融点. 127−129℃。
【0199】
(4ae) 5−(5′−アミノ−2,6−ジエトキシ−3′−メチル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
N−(5−ブロモ−3−メチル−フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(600mg;1.6mmol)、ビス(ピナコラート)ジ臭素(608mg;2.39mmol)、酢酸カリウム(470mg;4.79mmol)及びジオキソラン(100m)中の(ジフェニルホスフィノ)−ジクロロパラジウム(II)(67mg;0.1mmol)から出発し、そして、混合物を水に注入し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液によって洗浄し、硫酸マグネシウムを通じて乾燥し、吸引によって濾過し、濃縮した、そして、残渣を次のステップにおいて直接使用した。5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(330mg;1.26mmol)、テトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(55mg;0.05mmol)および5/1ジメトキシエタン/エタノール混合液(30ml)中の2M炭酸ナトリウム水溶液(4ml;8mmol)との反応の後、102mg(32%)の5−(5′−アミノ−2,6−ジエトキシ−3′−メチル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、黄色の泡状体として得た。
MS(ISP): 394.4(M+H)+
【0200】
(4af) 4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−3−フルオロ−ビフェニル−4−カルバルデヒド
4−ブロム−2−フルオロ−ベンズアルデヒド(406mg;2mmol)(ビス(ピナコラート)ジ臭素(762mg;3mmol))、酢酸カリウム(589mg;6mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(94mg;0.13mmol)、そして、5−(3,5−ジエトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例1)(414mg;1mmol)から出発して、例(4a)と同様にして132mg(32%)の4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−3−フルオロ−ビフェニル−4−カルバルデヒドを、淡いベージュ色の粉末として得た。
MS(ISP): 411.3(M+H)+
【0201】
4ag) 5−{2,6−ジエトキシ−4′−〔(2−フルオロ−エチルアミノ)−メチル〕−ビフェニル−4−イルメチル}−ピリミジン−2,4−ジアミン
例(4v)と同様にして、4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル−4−カルバルデヒド(392mg;1mmol)および2−フルオロエチルアミン塩酸塩(597mg;6mmol)から170mg(38%)の5−{2,6−ジエトキシ−4′−〔(2−フルオロ−エチルアミノ)−メチル〕−ビフェニル−4−イルメチル}−ピリミジン−2,4−ジアミンを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 440.5(M+H)+
融点. 150−153℃。
【0202】
(4ah) 5−{2,6−ジエトキシ−3′−フルオロ−4′−〔(2−フルオロ−エチルアミノ)−メチル〕−ビフェニル−4−イルメチル}−ピリミジン−2,4−ジアミン
例(4v)と同様にして、4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−3−フルオロ−ビフェニル−4−カルバルデヒド(410mg;1mmol)および2−フルオロエチルアミン塩酸塩(597mg;6mmol)から237mg(52%)の5−{2,6−ジエトキシ−3′−フルオロ−4′−〔(2−フルオロ−エチルアミノ)−メチル〕−ビフェニル−4−イルメチル}−ピリミジン−2,4−ジアミンを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 458.5(M+H)+
融点. 151−154℃。
【0203】
例5
等式1、方法A(R2−B(OH)2を用いる鈴木結合)によるのエダクトからの式IIIの化合物の調製
(5a)5−(2,6−ジエトキシ−3′−メトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
テトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(57mg;0.050mmol)を、アルゴンガスを通しながらジメトキシエタン(1ml)の中に懸濁した。ジメトキシエタン(6ml)中の2,4−ジアミノ−5−(4−ブロモ−3,5−ジエトキシベンジル)ピリミジン(367mg;1mmol)を添加した。室温で、15分間撹拌の後、エタノール(1.5ml)中の3−メトキシ−フェニルホウ素酸(228mg;1.5mmol)を加え、混合物を更なる5分間室温で、攪拌し、2M炭酸ナトリウム水溶液(4.2ml;8.5mmol)を添加した。その後、混合物を2.5時間還流下(浴温度85℃)で沸騰させた。反応混合物を濃縮し、そして、残渣を水および少しのメタノールとともに撹拌し、吸引ろ過した。フィルターケーキを、水とともに撹拌し、吸引ろ過し、高真空下で乾燥した。
収率:灰色の粉末として340mg(86%)の5−(2,6−ジエトキシ−3′−メトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン。
MS(ISP): 395.4(M+H)+
【0204】
以下のものは、同様にして調製される:
【0205】
(5b) 5−(2,6−ジエトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
2,4−ジアミノ−5−(4−ブロモ−3,5−ジエトキシベンジル)ピリミジン(367mg;1mmol)および4−メトキシ−フェニルホウ素酸(304mg;2.0mmol)から出発して、メチレンクロリド/メタノール/濃NH4OH(19/1/0.05)を用いるシリカゲル(100g)の上のクロマトグラフィの後、91mg(23%)の5−(2,6−ジエトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンをが、淡い黄色がかった粉末として得た。
MS(ISP): 395.5(M+H)+
【0206】
(5c) N−〔4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル−3−イル〕−アセトアミド
2,4−ジアミノ−5−(4−ブロモ−3,5−ジエトキシベンジル)ピリミジン(367mg;1mmol)および4−アセタミド−フェニルホウ素酸(268mg;1.5mmol)から出発して、水と一緒に撹拌および熱いメタノールからの再結晶を有する撹拌の後、158mg(38%)のN−〔4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル−3−イル〕−アセトアミドを、淡い灰色粉末の形で得た。
MS(ISP): 422.5(M+H)+
【0207】
(5d) 4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル3−オール
2,4−ジアミノ−5−(4−ブロモ−3,5−ジエトキシベンジル)ピリミジン(735mg;2mmol)および3−ヒドロキシ−フェニルホウ素酸(413mg;3.0mmol)から出発して、水およびジクロロメタンとの連続した撹拌の後、634mg(83%)の4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル−3−olを、ベージュ色の粉末として得た。
MS(ISP): 381.2(M+H)+
【0208】
例6
1がエトキシを示す式IV(等式1)の化合物の調製。
5−(3−ベンジルオキシ−5−エトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(重要な中間生成物):
【0209】
【化25】
Figure 0003853655
【0210】
この化合物は、下記の反応配列(ステージa)−f))によって調製される:
ステージa) 3−ベンジルオキシ−5−ヒドロキシ−4−ヨード−安息香酸メチルエステル
3,5−ジヒドロキシ−4−ヨード安息香酸メチルエステル(例1(ステージb))(1,000g;3.4mol)を、まず最初にアルゴンの下でジメチルホルムアミド(9l)に導入した、そして、塩化ベンジル(455ml;3.95mol)を添加した。反応混合物を0〜5℃に冷却し、ジメチルホルムアミド(3.65l)中のtert−カリウムブチラート(840g;7.48mol)を1時間のうちに0〜5℃の間で添加した。この温度での1時間の撹拌の後、反応混合物を水に注入し、そして、pHは1N塩酸水溶液(約4l)の添加によって、5に合わせた。その後、混合物を酢酸エチル(15l)によって抽出し、そして、有機相を塩化ナトリウム溶液(10lの水中に1kgの塩化ナトリウム)によって洗浄し、硫酸ナトリウム(1kg)を通じて乾燥し、濾過した。第1の水相を、酢酸エチル(10l)によって再抽出し、硫酸ナトリウムを通じて乾燥し、濾過した。合わせた有機相を、濃縮し、残渣をトルエン(5l)に採取し、そして、混合物をトルエン(160l)を用いたシリカゲル(8kg)を通してクロマトグラフィーにかけた。純粋な部分を、約5lの容積に濃縮し、そして、濃縮物を撹拌しながら0〜5℃に冷却した。沈殿した結晶を、2時間の撹拌の後、吸引ろ過し、1lの冷えたトルエンですすぎ、高真空下で乾燥した。
収率:無色の結晶として812g(63%)の3−ベンジルオキシ−5−ヒドロキシ−4−ヨード安息香酸メチルエステル。
融点.:131℃
【0211】
ステージb) 3−ベンジルオキシ−5−エトキシ−4−ヨード−安息香酸メチルエステル
3−ベンジルオキシ−5−ヒドロキシ−4−ヨード安息香酸メチルエステル(801g;2.085mol)をアセトン(8.9l)に溶解し、そして、炭酸カリウム(344g;2.49mol)を添加した。その後、ヨウ化エチル(206ml;2.55mol)を添加し、そして、反応混合物を16時間の還流下で撹拌した。室温に冷却の後、塩を吸引ろ過し、そして、濾液を濃縮した。得られた粗生成物を、メチレンクロリド(5l)に採取し、混合物を水(5l)に注入し、そして、有機相を分離し、水(5l)ですすいだ。水相をメチレンクロリド(1l)で抽出し、合わせた有機相を濃縮し、そして、残渣を0〜5℃で酢酸エチルから結晶化した。結晶を、吸引ろ過し、冷酢酸エチル(2x 0.5l)によって洗浄し、高真空下で乾燥した。
収率:無色の粉末として787g(93%)の3−ベンジルオキシ−5−エトキシ−4−ヨード安息香酸メチルエステル。
融点.:126℃
【0212】
ステージc) (3−ベンジルオキシ−5−エトキシ−4−ヨード−フェニル)−メタノール
3−ベンジルオキシ−5−エトキシ−4−ヨード安息香酸メチルエステル(780g;1.892)を、まず最初にアルゴン下のテトラヒドロフラン(4.7l)に導き0〜5℃に冷却した。温度が0〜5℃(約75分)を超えて上昇しないように、トルエン(3.9l;4.68mol)中の1.2Mジイソブチルアルミニウム水素化物溶液(DIBAH)を滴下した。1時間後、冷却浴を除去し、そして、反応混合物を激しく撹拌しながら2時間のうちに1Mクエン酸水溶液(9lの水中の1,732gのクエン酸)に注入した。水相を分離した後、有機相を水(9l)ですすいで、蒸発した。残渣をメチレンクロリド(1.5l)に溶解し、そして、蒸留除去することによってゆっくりn−ヘキサン(3.7l)と置換した。その後、懸濁液を0℃まで冷却し、この温度での1時間後、吸引によって濾過し、そして、残渣をn−ヘキサン(0.5l)ですすいで、高真空下で乾燥した。
収率:716g(98%)(3−ベンジルオキシ−5−エトキシ−4−ヨードフェニル)−メタノールを無色の粉末として得た。
融点.:85℃
【0213】
ステージd) 3−ベンジルオキシ−5−エトキシ−4−ヨード−ベンズアルデヒド
(3−ベンジルオキシ−5−エトキシ−4−ヨード−フェニル)−メタノール(710g;1.848mol)をアルゴン下でジクロロメタン(7.1l)に溶解し、マンガン(IV)オキサイド(919g;10.57mol)を添加した。懸濁液を還流下17時間撹拌し、室温に冷却し、濾過し、そして、残渣をメチレンクロリド(5l)ですすいだ。その後、溶媒を蒸留することによってn−ヘキサン(3.5l)と置換し、そして、溶液を撹拌しながら0〜5℃に冷却した。1時間後、懸濁液を吸引濾過し、そして、結晶をn−ヘキサン(2x 1l)によって洗浄し、高真空下で乾燥した。
収率:淡いベージュ色の粉末として656g(93%)の3−ベンジルオキシ−5−エトキシ−4−ヨード−ベンズアルデヒド。
融点.:104℃
【0214】
ステージe) (Z/E)−2−(3−ベンジルオキシ−5−エトキシ−4−ヨード−ベンジル)−3−フェニルアミノ−アクリロニトリル
3−ベンジルオキシ−5−エトキシ−4−ヨード−ベンズアルデヒド(650g;1.7mol)を、まず最初にアルゴンの下でジメチルスルホキシド(510ml)及び、tert−ブタノール(1,300ml)に導入し、3−アニリノプロピオニトリル(300g;2.02mol)を添加し、そして、混合物をオイルバスで25〜30℃に加熱した。その後、ジメチルスルホキシド(790ml)中のtert−カリウムブチラート(231g;1.99mol)を15分間で滴下し、そして、形成された溶液をそれから1時間のうちに60℃まで加熱した。この温度での45分後、混合物を蒸発し、得られた油をメチレンクロリド(7l)に溶解し、そして、溶液を飽和した塩化ナトリウム水溶液(7l)によって洗浄した。水相をメチレンクロリド(2l)によって再抽出し、そして、合わせた有機相をロール蒸発器により蒸発させた。メタノール(5l)を、濃縮の間に、添加した。形成された懸濁液を、0〜5℃に冷却し、この温度での1時間の撹拌の後、吸引し、残渣を冷メタノール(0.5l)ですすぎ、そして、高真空下で乾燥させた。収率:黄色の粉末の409g。トルエン(5l)を用いて溶出するシリカゲル(1,400g)母液から黄色の粉末372gを得、そして、メタノール/ジクロロメタン(上記としての同じ方法)からの結晶化の後に更なる93.8g生成物(黄色の粉末)および84gの生成物(ベージュ色の粉末)を得た。
全収率:576.3g(67%)(Z/E)−2−(3−ベンジルオキシ−5−エトキシ−4−ヨード−ベンジル)−3−フェニルアミノ−アクリロニトリル
MS(EI): 510(M)
【0215】
ステージf) 5−(3−ベンジルオキシ−5−エトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
グアニジン塩酸塩(364g;3.73mol)をアルゴンの下でエタノール(4.3l)に溶解し、そして、エタノール(2.8l)中のtert−カリウムブチラート(465g;4.01mol)の溶液を添加した。約20分の後、(Z/E)−2−(3−ベンジルオキシ−5−エトキシ−4−ヨード−ベンジル)−3−フェニルアミノ−アクリロニトリル(580.8g;1.11mol)を添加した。形成された懸濁液を70℃で20時間撹拌し、そして、水(2,100ml)を添加した。反応混合物を、それから0〜5℃に冷却し、この温度で1時間撹拌した。懸濁液を吸引濾過し、フィルターケーキをエタノール(2.8l)、水(2.8l)およびn−ヘキサン(2.8l)で連続してすすぎ、そして、乾燥した。粗生成物は、メタノール/メチレンクロリド(8/2)から結晶化した。
収率:470g(88%)
MS: 476(M)
【0216】
例7
フリーなヒドロキシル基のアルキル化による式VIの対応する化合物からの式VII(等式1)の化合物の調製
(7a) 5−(3′−アミノ−6−シクロプロピルメトキシ−2−エトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(方法α:臭化物を用いるアルキル化)
3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オール(351mg;1mmol)を、アルゴンを通しながら、ジメチルホルムアミド(22.5ml;分子ふるいの上で乾燥させる)に溶解されtert−ブチラート(172mg;1.5mmol)を室温で、添加した。混合物を1時間撹拌したあと、ブロモメチル−シクロプロパン(0.124ml;1.3mmol)を添加し、そして、撹拌を60℃の浴温度で、1時間続けた。その後反応混合物を室温に冷却し、そして、濃縮した。残渣を水/酢酸エチルに採取し、そして、混合物を分液漏斗に注入し、振り混ぜによって抽出した。水相を分離し、酢酸エチルで一度、再抽出した。合わせた有機相を、飽和した塩化ナトリウム水溶液によって洗浄し、硫酸マグネシウムを通じて乾燥し、吸引濾過し、濃縮した。残渣を、メチレンクロリド/メタノール/濃NH4OH(19/1/0.05)を用いるシリカゲル(21g)を通してクロマトグラフィーにかけた。純粋な部分を濃縮し、そして、残渣を1時間ジエチルエーテル(10ml)とともに撹拌し、吸引濾過し、ジエチルエーテルですすぎ、そして、高真空下で乾燥させた。
収率:ベージュ色の粉末としての203mg(52%)の5−(3′−アミノ−6−シクロプロピルメトキシ−2−エトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン。
MS(ISP): 406.4(M+H)+1H NMR: (250MHz、δ、TMS、DMSO): 0.15(m; 2H); 0.39(m. 2H); 1.00(m; 1H); 1.12(t; J=6.9; 3H); 3.55(s; 2H); 3.68(d; J=6.5; 2H); 3.87(q; J=6.9; 2H); 4.85(s; 2H); 5.69(s; 2H); 6.10(s; 2H); 6.39(m; 3H); 6.56(s; 2H); 6.93(m; 1H); 7.55(s; 1H)。
【0217】
以下のものは同様に調製される:
【0218】
(7b){1−〔3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルオキシメチル〕−シクロプロピル}−アセトニトリル(方法α)
3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オール(150mg;0.427mmol)から出発し、(1−ブロモメチル−シクロプロピル)−アセトニトリル(97mg;0.555mmol)121mg(64%){1−〔3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルオキシメチル〕−シクロプロピル}−アセトニトリルを淡いベージュ色の粉末として得た。
MS(ISP): 445.4(M+H)+
【0219】
使用された(1−ブロモメチル−シクロプロピル)−アセトニトリルは次のように調製される。そして、(1−ヒドロキシメチル−シクロプロピル)−アセトニトリルから出発する:
(1−ヒドロキシメチル−シクロプロピル) −、アセトニトリル(1.29g;11.6mmol)およびトリフェニルホスフィン(3.08g;11.8mmol)を、溶液0〜5℃に冷却しながら、ジメチルホルムアミドに撹拌しながら溶解した(8ml;分子ふるいの上で乾燥させた)。その後、N−ブルモスクシンイミド(2.1g;11.8mmol)を、40分間で一部ずつ添加した。その後、撹拌をこの温度で1.5時間続け、メタノール(0.2ml)および水(8ml)を添加した、そして、混合物を10分間室温で撹拌した。反応混合物を、その後n−ペンタン(3×40ml)で抽出した。合わせた有機相を、水性5%重炭酸ナトリウム溶液(40ml)で洗浄し、濃縮した。
得られた油は、更なる浄化なしで使用される。
MS: 173(M)
【0220】
(7c) 5−〔3′−アミノ−6−エトキシ−2−((1−メトキシメチル−シクロプロピル)−メトキシ(−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン(方法α)
3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オール(527mg;1.5mmol)および1−ブロモメチル−1−メトキシメチルシクロプロパン(350mg;1.97mmol)から出発して、353mgの(52%)5−〔3′−アミノ−6−エトキシ−2−((1−メトキシメチル−シクロプロピル)−メトキシ(−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、固体のオレンジ泡状体として得た。
MS(ISP): 450.4(M+H)+
【0221】
使用する1−ブロモメチル−1−メトキシメチルシクロプロパンは1,1−シクロプロパンジメタノールから出発して、調製する(ステージa)−b)):
【0222】
ステージa) 1−メトキシメチルシクロプロピル)−メタノール
1,1−シクロプロパンジメタノール(1.02g;10mmol)をジメチルホルムアミドに溶解した(20ml;分子ふるいの上で乾燥させた)、そして、カリウムtert−ブチラート(1.14g;10mmol)の添加の後、混合物を1時間、室温で撹拌した。反応混合物を、0〜5℃に冷却し、その後ジメチルホルムアミド中のヨウ化メチル(0.63ml;10mmol)(5ml;分子ふるいの上で乾燥させる)を滴下した。この温度での50分の撹拌の後、反応混合物を飽和した水性NH4Cl溶液(100ml)およびジエチルエーテル(400ml)の混合物上に撹拌しながら注いだ。相の分離の後、水相をジエチルエーテル(400ml)で再抽出し、合わせた有機相を水性飽和−塩化ナトリウム溶液(2x 100ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムを通じて乾燥し、吸引ろ過して濃縮した。得られた粗生成物を、ジエチルエーテルを用いるシリカゲル(50g)を通してクロマトグラフィーにかけた。
収率:493mg(39%)(1−メトキシメチル−シクロプロピル)−メタノールを淡い黄色の油として。
NMR (1H, 250 MHz in CDCl3) in ppm: 0.5-0.6 (multiplet, 4H);3.37 (multiplet, 5H);3.54 (s, 2H)
【0223】
ステージb) 1−ブロモメチル 1−メトキシメチルシクロプロパン
同様に調製(1−ブロモメチル−シクロプロピル)−アセトニトリル(例7b)。
(1−メトキシメチル−シクロプロピル)−メタノール(490mg;4.2mmol)から出発して、無色の油としての341mgの(45%)1−ブロモメチル−1−メトキシメチルシクロプロパンを得た。
NMR (1H, 250 MHz in CDCl3) in ppm: 0.6-0.8 (multiplet, 4H);3.35 (s, 2H);3.38 (s, 3H);3.49 (s, 2H)
【0224】
(7d) 5−(3′−アミノ−6−シクロペンチルオキシ−2−エトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(方法α)
3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オール(176mg;0.5mmol)およびブロム−シクロペンタン(0.121ml;1.21mmol)から出発して、固体の黄色の泡状体としての92mgの(44%)5−(3′−アミノ−6−シクロペンチルオキシ−2−エトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを得た。
MS(ISP): 420.3(M+H)+
【0225】
(7e) 5−(3′−アミノ−6−シクロブトキシ−2−エトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(方法α)
3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オール(176mg;0.5mmol)およびブロム−シクロブタン(0.061ml;0.65mmol)から出発して、固体の黄色の泡状体としての71mgの(35%)5−(3′−アミノ−6−シクロブトキシ−2−エトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを得た。
MS(ISP): 406.4(M+H)+
【0226】
(7f) (E)−5−〔3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ〕−4,4−ジメチル−ペント−2−エン−ニトリル(方法α)
3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オール(351mg;1.0mmol)から出発する、そして、(E)−5−ブロモ−4,4−ジメチル−ペント−2−エン−ニトリル(245mg;1.3mmol)42mg(9%)(E)および/または(Z)−5−〔3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ〕−4,4−ジメチル−ペント−2−エン−ニトリルを固体の黄色の泡状体として得た。
MS(ISP): 459.5(M+H)+
【0227】
使用した(E)−5−ブロモ−4,4−ジメチル−ペント−2−エン−ニトリルは、次のように調製される:
【0228】
1−ブロモ−2,2−ジメチル−3−プロパナール(710mg;4.3mmol)、そして、(トリフェニルホスホラニリデン)アセトニトリル(1.4g;4.73mmol)をアセトニトリル(20ml)およびジメチルホルムアミド(5ml)に溶解した、そして、溶液を室温で18時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣をn−ヘキサンで撹拌した。沈殿したトリフェニルホスフィン酸化物を吸引濾過した。そして、濾液を濃縮した、そして、残渣をバルブチューブ蒸留によって精製した。
収率:312mg(39%)無色の油として(E)−5−ブロモ−4,4−ジメチル−ペント−2−エン−ニトリル。
MS: 187(M);188(M+H)+
【0229】
(7g) 5−〔3′−アミノ−6−エトキシ−2−(2−ピリジン−2−イル−エトキシ)−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン(方法β:メシラートでのアルキル化)
下記の例(7i)と同様にして調製した。
沸騰したアセトニトリル(80ml)3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オール(702mg;2.0mmol)(それぞれ402mg;2mmolの3つの部分)、2−(2−ピリジル)エチルメシラートおよび炭酸カリウム(それぞれ414mg;3.0mmolの3つの部分))から出発して、100mgの(11%)5−〔3′−アミノ−6−エトキシ−2−(2−ピリジン−2−イル−エトキシ)−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミンを、ベージュ色の粉末として得た。MS(ISP)): 457.4(M+H)+
【0230】
(7h) (RS)−5−〔3′−アミノ−6−エトキシ−2−〔2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−エトキシ〕−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン(方法α)
3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オール(211mg;0.6mmol)から出発する、そして、(テトラヒドロ−ピラン2−イル)−臭化エチル(151mg;0.78mmol)194mg(70%)(RS)−5−〔3′−アミノ−6−エトキシ−2−〔2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−エトキシ〕−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミンを固体の黄色の泡状体として得た。MS(ISP): 464.3(M+H)+
【0231】
(7i) 5−〔3′−アミノ−6−エトキシ−2−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン(方法β)
3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オール(527mg;1.5mmol)をアセトニトリルに懸濁した(60ml;分子ふるいの上で乾燥させた)、炭酸カリウム(621mg;4.5mmol)を添加した、そして、混合物を100℃の浴温度に加熱した。2,2,2−トリフルオロエチルメタンスルホナート(0.353ml;3.0mmol)を添加した、そして、混合物を3時間還流下で沸騰した。この期間の後、炭酸カリウム(414mg;3mmol)および2,2,2−トリフルオロエチルメタンスルホナート(0.353ml;3.0mmol)を、再び添加した、そして、混合物を還流の下でさらに2時間撹拌した。同じ手順を、更に4時間、2時間の間隔で繰り返した。懸濁液をその後吸引濾過した、そして、濾液を濃縮した。残渣を、メチレンクロリド/メタノール/NH4OH(90/10/1および19/1/0.05の1/1混合物)を用いるシリカゲル(120g)を通してクロマトグラフィーにかけた。
収率:無色の粉末としての33mg(5%)5−〔3′−アミノ−6−エトキシ−2−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン。
MS(ISP)): 434.4(M+H)+
【0232】
このクロマトグラフィ・プロセスにおいて、実施例14aの最終産物は、また、第2の成分として得た。
【0233】
(7j) 5−{3′−アミノ−2−エトキシ−6−〔2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−エトキシ〕−ビフェニル−4−イルメチル}−ピリミジン−2,4−ジアミン(方法α)
3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オール(211mg;0.6mmol)および4−(2−ブロモエチル)−テトラヒドロピラン(151mg;0.78mmol)から出発して、166mgの(60%)5−{3′−アミノ−2−エトキシ−6−〔2−(テトラヒドロピラン−4−yl)−エトキシ〕−ビフェニル−4−イルメチル}−ピリミジン−2,4−ジアミンを、固体の黄色の泡状体として得た。
MS(ISP): 464.3(M+H)+
【0234】
出発化合物3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オールを、2つのステージa)およびb)の等式1((IV)→(V)→(VI))に記載の5−(3−ベンジルオキシ−5−エトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例6)から調製した。
【0235】
ステージa) 5−(3′−アミノ−2−ベンジルオキシ−6−エトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、例(2a)(ホウ素酸を用いる鈴木結合)と同様にして調製される。
5−(3−ベンジルオキシ−5−エトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例6)(25.76g;54mmol)および3−アミノ−フェニルホウ素酸一水塩(12.8g;81.1mmol)から出発して、21.3gの(82%)5−(3′−アミノ−2−ベンジルオキシ−6−エトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、無色の泡状体として得た。
MS: 441(M)
【0236】
ステージb) 3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オール
5−(3′−アミノ−2−ベンジルオキシ−6−エトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(17.51g;39.7mmol)を、エタノール(66ml)中で10%(8.1g)Pd/Cを通して濃酢酸(198ml)において20時間水素化した。触媒はろ過して除去した、そして、母液を濃縮した。残渣を水中にとり、濃NH4OHの添加によってpHを10に調節した。懸濁液を吸引濾過し、そして、結晶を水によって完全に洗浄し、高真空下で乾燥した。
収率:淡い褐色粉末としての11gの(79%)3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オール。
MS(ISP): 352.3(M+H)+
【0237】
例8
保護基の分離および場合により誘導体化を伴なう、式(VI)の遊離体からの式VII(等式1)の化合物の調製
(8a)4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−(3−メトキシ−2,2−ジメチル−プロポキシ)−ビフェニル−4−オール
4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′−エトキシ−6′−(1−メトキシメチル−シクロプロピルメトキシ)−ビフェニル−4−オール(235mg;0.52mmol)を、100℃で水(4/1/0.1)(10ml)PtO2(6x 35mg)の上のエタノール/濃酢酸/中で水素化した。反応混合物を室温に冷却し、触媒を吸引ろ過して除去し、そして、濾液を濃縮した。残渣を水で撹拌した。そして、濃NH4OHの添加によってpHをpH9に合わせた。そして、撹拌を30分間続け、そして、混合物を吸引濾過した。灰色の粗生成物を、それからメチレンクロリド/メタノール/濃NH4OH(19/1/0.05)とシリカゲル(20g)を通してクロマトグラフィーにかけた。104mgの(44%)4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−(3−メトキシ−2,2−ジメチル−プロポキシ)−ビフェニル−4−オールを、無色の粉末として得た。
MS(ISP): 453.5(M+H)+
【0238】
使用される4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′−エトキシ−6′−(1−メトキシメチル−シクロプロピルメトキシ)−ビフェニル−4−オールは、下記配列によって次のように4−(2,4−ジアミ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オールから出発して調製した(ステージ)a)−b)):
【0239】
ステージa) 5−〔6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−2−(1−メトキシメチル−シクロプロピルメトキシ)−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジンe−2,4−ジアミン
実施例7と同様に(臭化物(方法α)でのアルキル化):
4−(2,4−ジアミ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オール(850mg;2.15mmol)を、アルゴンガスを供給しながらジメチルホルムアミドに溶解した、(40ml;分子ふるいの上で乾燥させる)そしてカリウムtert−ブチラート(362mg;3.22mmol)を室温で、添加した。混合物を1時間撹拌した後、1−ブロモメチル−1−メトキシメチル−シクロプロパン(0.5g;2.8mmol)を添加した、そして、混合物を80℃の浴温度で、3時間撹拌した。反応混合物をその後室温に冷却した、そして、濃縮した。水を残渣に添加した、そして、混合物をジクロロメタンによって2回抽出した。水相を、酢酸エチルで一度、再抽出した。合わせた有機相を濃縮し、そして、残渣をメチレンクロリド/メタノール/濃NH4OH(19/1/0.5)とシリカゲル(120g)を通してクロマトグラフィーにかけた。純粋な部分を濃縮し、そして、残渣はジエチルエーテル/n−ヘキサン(1/1)で撹拌し、吸引ろ過して取り除き、高真空下で乾燥した。
収率:ベージュ色の粉末としての487mgの(46%)5−〔6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−2−(1−メトキシメチル−シクロプロピルメトキシ)−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン。
MS(ISP): 495.3(M+H)+
【0240】
ステージb) 4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′−エトキシ−6′−(1−メトキシメチル−シクロプロピルメトキシ)−ビフェニル−4−オール
5−〔6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−2−(1−メトキシメチル−シクロプロピルメトキシ)−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン(471mg;953mmol)は、60℃の浴温度で、30の分間、メタノール(5.5ml;16.5mmol)中のメタノール(25ml)および3つのM塩酸溶液において撹拌した。反応混合物を濃縮した、そして、残渣を水で撹拌した。pHは、濃NH4OHの添加によって9に合わせた。室温で、2時間の撹拌の後、懸濁液を濾過し、そして、残渣を水によって完全に洗浄して、酢酸エチルから再結晶した。
収率:ベージュ色の粉末としての305mgの(71%)4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′−エトキシ−6′−(1−メトキシメチル−シクロプロピルメトキシ)−ビフェニル−4−オール。
MS(ISP): 451.4(M+H)+
【0241】
下記化合物は、4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オールから同様に調製する:
(8b) (E)−5−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルオキシ〕−4,4−ジメチル−ペント−2−エン−ニトリル
ステージ a) (E)−5−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ〕−4,4−ジメチル−ペント−2−エン−ニトリル
実施例7(方法α)に:
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オール(890mg;2.25mmol)から出発する、そして、(E)−5−ブロモ−4,4−ジメチル−ペント−2−エン−ニトリル(例(7f)に記載されて)(549mg;2.92mmol)271mg(23%)(E)−5−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ〕−4,4−ジメチル−ペント−2−エン−ニトリルを淡い褐色粉末として得た。
MS(ISP): 504.3(M+H)+
【0242】
ステージb) (E)−5−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルオキシ〕−4,4−ジメチル−ペント−2−エン−ニトリル
(E)−5−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ〕−4,4−ジメチル−ペント−2−エン−ニトリル(250mg;0.497mmol)から出発して、202mg(88%)(E)−5−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルオキシ〕−4,4−ジメチル−ペント−2−エン−ニトリルを淡い褐色粉末として得た。
MS(ISP): 460.4(M+H)+
【0243】
(8c) {1−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルオキシメチル〕−シクロプロピル} −アセトニトリル
ステージ a) 〔1−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシメチル〕−シクロプロピル〕−アセトニトリル
実施例7(方法α)と同様に:
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オール(594mg;1.5mmol)から出発し、そして、(1−ブロモメチル−シクロプロピル)−アセトニトリル(340mg;195mmol)558mg(76%)〔1−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシメチル〕−シクロプロピル〕−アセトニトリルを淡い褐色粉末として得た。
MS(ISP): 490.3(M+H)+
【0244】
ステージb) {1−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルオキシメチル〕−シクロプロピル}−アセトニトリル
〔1−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシメチル〕−シクロプロピル〕−アセトニトリル(520mg;1.06mmol)から出発して、312mg(66%){1−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルオキシメチル〕−シクロプロピル}−アセトニトリルを褐色粉末として得た。
MS(ISP): 446. 3(M+H)+
【0245】
(8d) (E)−3−〔1−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルオキシメチル〕−シクロプロピル〕−アクリロニトリル
(E) −3−〔1−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシメチル〕−シクロプロピル〕−アクリロニトリル(350mg;0.698mmol)を、60℃の浴温度で30分間メタノール(12ml)およびメタノール(3.4ml)中の3M塩酸溶液において撹拌した
メタノールは、蒸発除去した、残渣を水(33ml)に溶解し、そして、濃NH4OHの添加によって物質が沈殿する約9にpHを調整した。2時間の撹拌の後、混合物を吸引濾過し、そして、残渣を水で洗浄し、高真空下で乾燥した。295mg(92%)(E)−3−〔1−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルオキシメチル〕−シクロプロピル〕−アクリロニトリルを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 458.4(M+H)+
【0246】
用いられた(E)−3−〔1−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシメチル〕−シクロプロピル〕−アクリロニトリルは下記配列(ステージ)a−b))によって調製する:
ステージa) {1−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシメチル〕−シクロプロピル}−メタノール
実施例7(方法α)と同様にして:
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オール(2.5g;6.31mmol)を、ジメチルホルムアミドにおいて溶解した(125ml;分子ふるいの上で乾燥させる)、そして、tert−カリウムブチラート(920mg;8.2mmol)を室温で、添加した。ジメチルホルムアミド(3ml)中の〔(1−ブロモメチル−シクロプロピル)メトキシメチル〕ベンゼン(2.253g;8.83mmol)溶液をその後添加し、そして、混合物を60℃の浴温度で、100分間撹拌した。反応混合物を、濃縮して、水(100ml)で希釈し、ジクロロメタン(120ml)で抽出し、再抽出した(50ml)。合わせた有機相を濃縮した、そして、残渣をメチレンクロリド/メタノール/濃NH4OH(19/1/0.05)とシリカゲル(300g)を通してクロマトグラフィーにかけた。結合された純粋な部分を濃縮した、そして、残渣を濃酢酸(40ml)およびエタノール(10ml)に溶解し、10%(900mg)Pd/Cを通じて水素化した。反応混合物を吸引濾過した、そして、濾液を濃縮した。残渣を水(50ml)で撹拌した、そして、pHを濃NH4OHの添加によって約10に合わせた。沈殿した生成物を吸引ろ過して除去した、そして、残渣を少量の水によって洗浄し、高真空下で乾燥した。2.24g(95%){1−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシメチル〕−シクロプロピル}−メタノールを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 481.4(M+H)+
【0247】
ステージb) (E)−3−〔1−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシメチル〕−シクロプロピル〕−アクリロニトリル
{1−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシメチル〕−シクロプロピル}−、メタノール(1.6g;3.33mmol)をジクロロメタン(260ml)およびジメチルホルムアミド(68ml)に溶解した。そして、MnO2(9.9g)を添加した、そして、混合物をアルゴンの下で40℃の浴温度で、5時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、吸引濾過した、溶媒を濃縮した、そして、残渣を高真空下で乾燥した。残渣をアセトニトリル(40ml)に溶解した。そして、トリフェニルホスホラニリデン−アセトニトリル(1.35g;4.5mmol)を添加した、そして、混合物をその後室温で、6時間撹拌した。反応混合物を濃縮した、そして、残渣をメチレンクロリド/メタノール/濃NH4OH 19/1/0.05とシリカゲル(140g)を通してクロマトグラフィーにかけた。純粋な部分を合わせて、濃縮した(210mg)、そして、残渣をメチレンクロリド/メタノール/濃NH4OH 90/10/1とシリカゲル(42g)を通じて、再びクロマトグラフィーにかけた。収率:148mg(47%)(E)−3−〔1−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシメチル〕−シクロプロピル〕−アクリロニトリルを無色の固形物泡状体として。
MS(ISP): 502.3(M+H)+
【0248】
(8e) 4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−〔2−(テトラヒドロピラン−4−イル)−エトキシ〕−ビフェニル−4−オール
実施例7(方法α)と同様に:
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オール(396mg;1mmol)および4−(2−ブロモエチル)−テトラヒドロ−ピラン(251mg;1.3mmol)から出発して、520mgの(73%)5−{6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−2−〔2−(テトラヒドロピラン−4−イル)−エトキシ〕−ビフェニル−4−イルメチル}−ピリミジン−2,4−ジアミンを黄色の粉末として得た。そして、それは次のステージにおいて直接使用した。
【0249】
ステージb) 4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−〔2−(テトラヒドロピラン−4−イル)−エトキシ〕−ビフェニル−4−オール
5−{6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−2−〔2−(テトラヒドロピラン−4−イル)−エトキシ〕−ビフェニル−4−イルメチル}−ピリミジン−2,4−ジアミン(520mg;1.02mmol)から出発して、358mgの(76%)4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−〔2−(テトラヒドロピラン−4−イル)−エトキシ〕−ビフェニル−4−オールを、無色の粉末として得た。
MS(ISP): 465.3(M+H)+
【0250】
(8f) 1−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルオキシメチル〕−シクロプロパンカルボニトリル
実施例7(方法α)と同様に:
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オール(396mg;1mmol)および1−(ブロモメチル)−2,3−シクロプロパンカルボニトリル(184mg;1.15mmol)から出発して、水およびメタノールで連続して撹拌した後のベージュ色の粉末としての328mgの(69%)1−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシメチル〕−シクロプロパンカルボニトリルを得た。
MS(ISP): 476.2(M+H)+
【0251】
ステージb) 1−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルオキシメチル〕−シクロプロパンカルボニトリル
1−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシメチル〕−シクロプロパンカルボニトリル(300mg;0.63mmol)から出発して、無色の粉末としての100mgの(37%)1−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルオキシメチル〕−シクロプロパンカルボニトリルを得た。
MS(ISP): 432.4(M+H)+
【0252】
(8g) 4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−(2−ピリジン−2−イル−エトキシ)−ビフェニル−4−オール
ステージ a) 5−〔6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−2−(2−ピリジン−2−イル−エトキシ)−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例7(方法β)と同様に:
沸騰しているアセトニトリル中の、4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オール(396mg;1mmol)および(それぞれ400mg;2mmolの4つの部分の)2−(2−ピリジル)エチルメシラートおよび炭酸カリウム(それぞれ414mg;3.0mmolの4つの部分)から出発して、187mgの(37%)5−〔6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−2−(2−ピリジン−2−イル−エトキシ)−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミンを、ベージュ色の粉末として得た。
MS(ISP)): 502.3(M+H)+
【0253】
ステージb) 4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−(2−ピリジン−2−イル−エトキシ)−ビフェニル−4−オール
5−〔6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−2−(2−ピリジン−2−イル−エトキシ)−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン(180mg;0.36mmol)から出発して、無色の粉末としての151mgの(92%)4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−(2−ピリジン−2−イル−エトキシ)−ビフェニル−4−オールを得た。
MS(ISP): 458.4(M+H)+
【0254】
(8h) 2′−シクロプロピルメトキシ−4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−ビフェニル−4−オール
ステージ a) 5−(2−シクロプロピルメトキシ−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オール(396mg;1.0mmol)およびブロモメチル−シクロプロパン(0.114ml;1.2mmol)から出発して、214mgの(53%)5−(2−シクロプロピルメトキシ−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、黄色がかった粉末として得た。
MS(ISP): 451.3(M+H)+
【0255】
ステージb) 2′−シクロプロピルメトキシ−4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−ビフェニル−4−オール
5−(2−シクロプロピルメトキシ−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(150mg;0.33mmol)から出発して、118mg(84%))2′−シクロプロピルメトキシ−4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−ビフェニル−4−オールをベージュ色の粉末として得た。
MS(ISP): 407.3(M+H)+
【0256】
(8i) 2′−シクロブチルメトキシ−4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−ビフェニル−4−オール
ステージ a) 5−(2−シクロブチルメトキシ−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン 実施例7(方法α)と同様に:
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オール(396mg;1.0mmol)およびブロモメチル−シクロブタン(0.135ml;1.2mmol)から出発して、192mgの(41%)5−(2−シクロブチルメトキシ−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、無色の粉末として得た。
MS(ISP): 465.2(M+H)+
【0257】
ステージb) 2′−シクロブチルメトキシ−4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−ビフェニル−4−オール
5−(2−シクロブチルメトキシ−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(150mg;0.32mmol)から出発して、123mg(90%))2′−シクロブチルメトキシ−4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−ビフェニル−4−オールをベージュ色の粉末として得た。
MS(ISP): 421.2(M+H)+
【0258】
(8j) 2′−シクロペンチルオキシ−4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−ビフェニル−4−オール
ステージ a) 5−(2−シクロペンチルオキシ−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン 実施例7(方法α)と同様に:
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オール(396mg;1.0mmol)およびブロモシクロペンタン(0.128ml;1.2mmol)から出発して、226mgの(48%)5−(2−シクロペンチルオキシ−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、ベージュ色の粉末として得た。
MS(ISP): 465.3(M+H)+
【0259】
ステージb) 2′−シクロペンチルオキシ−4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−ビフェニル−4−オール
5−(2−シクロペンチルメトキシ−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(150mg;0.323mmol)から出発して、120mg(88%)の2′−シクロペンチルメトキシ−4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−ビフェニル−4−オールをベージュ色の粉末として得た。
MS(ISP): 421.3(M+H)+
【0260】
(8k) 2′−ブトキシ−4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−ビフェニル−4−オール
ステージ a) 5−(2−ブトキシ−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例7(方法α)と同様に:
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オール(396mg;1.0mmol)およびブロモシクロブタン(0.113ml;1.2mmol)から出発して、268mgの(60%)5−(2−ブトキシ−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、黄色の粉末として得た。
MS(ISP): 451.3(M+H)+
【0261】
ステージb) 2′−ブトキシ−4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−ビフェニル−4−オール
5−(2−シクロペンチルオキシ−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(175mg;0.415mmol)から出発して、151mgの(86%)2′−ブトキシ−4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−ビフェニル−4−オールを、黄色がかった粉末として得た。
MS(ISP): 407.3(M+H)+
【0262】
(8l) 2′−(2−シクロプロピル−エトキシ)−4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−ビフェニル−4−オールステージ a) 5−〔2−(2−シクロプロピル−エトキシ)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オール(396mg;1.0mmol)および2−ブロモエチルシクロプロパン(193mg;1.3mmol)から出発して、261mgの(56%)5−〔2−(2−シクロプロピル−エトキシ)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミンを、ベージュ色の粉末として得た。
MS(ISP): 465.2(M+H)+
【0263】
ステージb) 2′−(2−シクロプロピル−エトキシ)−4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−ビフェニル−4−オール
5−〔2−(2−シクロプロピル−エトキシ)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン(190mg;0.409mmol)から出発して、ベージュ色の粉末としての152mgの(88%)2′−(2−シクロプロピル−エトキシ)−4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−ビフェニル−4−オールを得た。
MS(ISP): 421.3(M+H)+
【0264】
(8m) 4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−(2−ピリジン−2−イル−エトキシ)−ビフェニル−4−オール
ステージ a) 5−(6−エトキシ−2−イソプロポキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例7(方法α)と同様に:
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オール(396mg;1.0mmol)および2−ブロモプロパン(0.122ml;1.3mmol)から出発して、241mgの(55%)5−(6−エトキシ−2−イソプロポキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、ベージュ色の粉末として得た。
MS(ISP): 439.3(M+H)+
【0265】
ステージb) 4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−イソプロポキシ−ビフェニル−4−オール
5−(6−エトキシ−2−イソプロポキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(200mg;0.458mmol)から出発して、170mg(94%)の4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−イソプロポキシ−ビフェニル−4−オールをベージュ色の粉末として得た。
MS(ISP): 395.2(M+H)+
【0266】
(8n) 4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−イソブトキシ−ビフェニル−4−オール
ステージ a) 5−(6−エトキシ−2−イソブトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例7 方法(a)に類似:
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オール(396mg;1.0mmol)およびイソブチル臭化物(0.141ml;1.3mmol)から出発して、278mg(61%)の5−(6−エトキシ−2−イソブトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、黄色がかった粉末として得た。
MS(ISP): 453.4(M+H)+
【0267】
ステージb) 4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−イソブトキシ−ビフェニル−4−オール
5−(6−エトキシ−2−イソブトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(240mg;0.530mmol)から出発して、184mg(85%)の4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−イソブトキシ−ビフェニル−4−オールを、淡い黄色がかった粉末として得た。
MS(ISP): 409.3(M+H)+
【0268】
(8o) 4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−〔(1−メチル−シクロプロピル)−メトキシ〕−ビフェニル−4−オール
ステージ a) 5−〔6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−2−〔(1−メチル−シクロプロピル)−メトキシ〕−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例7方法(a)に類似:
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オール(396mg;1.0mmol)および1−ブロモメチル−1−メチルシクロプロパン(208mg;1.4mmol)から出発して、291mg(62%)の5−〔6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−2−〔(1−メチル−シクロプロピル)−メトキシ〕−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミンを、黄色がかった粉末として得た。
MS(ISP): 465.2(M+H)+
【0269】
ステージb) 4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−〔(1−メチル−シクロプロピル)−メトキシ〕−ビフェニル−4−オール
5−〔6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−2−〔(1−メチル−シクロプロピル)−メトキシ〕−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン(280mg;0.602mmol)から出発して、123mg(49%)の4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−((1−メチル−シクロプロピル)−メトキシ(−ビフェニル−4−オールを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 421.2(M+H)+
【0270】
(8p) 4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロポキシ)−ビフェニル−4−オール
ステージ a) 5−{2−〔2,2−ジメチル−3−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−プロポキシ〕−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル}−ピリミジン−2,4−ジアミン
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オール(1.19;3.0mmol)を水(15ml)の中に懸濁し、そして、1MのKOH水溶液(3.0ml;3mmol)およびエタノール(15ml)を室温で添加した。溶液を濃縮し、そして、残渣をアセトンで撹拌し、吸引ろ過し、高真空下で乾燥した。黄色がかった粉末1.09gを得た。この400mg(0.92mmol)を採取して、ジメチルホルムアミド(10ml;分子ふるい上で乾燥)に溶解し、そして、2−(3−ブロモ−2,2−ジメチルプロポキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン(300mg;1.19mmol)を添加した。反応混合物を、150℃で20時間加熱し、次いで室温に冷却し、濃縮した。残渣を水とともに撹拌し、そして、この混合物をジクロロメタンによって2回抽出した。合わせた有機相を、硫酸マグネシウムを通し乾燥し、メチレンクロリド/メタノール/濃NH4OH(19/1/0.05)を用いるシリカゲル(100g)を通しクロマトグラフィーにかけた。144mg(18%)の5−{2−〔2,2−ジメチル−3−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−プロポキシ〕−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル}−ピリミジン−2,4−ジアミンを、油性の残渣として得た。
MS(ISP): 567.3(M+H)+
【0271】
ステージb) 4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロポキシ)−ビフェニル−4−オール
例(8a)ステージ(b)と同様に
5−{2−〔2,2−ジメチル−3−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−プロポキシ〕−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル}−ピリミジン−2,4−ジアミン(106mg;0.187mmol)から出発して、68mg(80%)の4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロポキシ)−ビフェニル−4−オールを、褐色がかった粉末として得た。
MS(ISP): 439.2(M+H)+
【0272】
(8q) 4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−〔2−(4−メチル−チアゾール−5−イル)−エトキシ〕−ビフェニル−4−オール
ステージ a) 5−{6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−2−〔2−(4−メチル−チアゾール−5−イル)−エトキシ〕−ビフェニル−4−イルメチル}−ピリミジン−2,4−ジアミン
例7(方法b)と同様に:
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オール(594mg;1.5mmol)および(4−メチル・チアゾール−5−イル)エタノール−メタンスルホナート(各400mgび4部;2mmol)並びに沸騰アセトニトリル(67ml)中のカリウム炭酸塩(各664mg3部;3.0mmol)から出発して、629mg(56%)の4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−〔2−(4−メチル−チアゾール−5−イル)−エトキシ〕−ビフェニル−4−オールを黄色の粉末として得た。
MS(ISP)): 522.2(M+H)+
【0273】
ステージb) 4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−〔2−(4−メチル−チアゾール−5−イル)−エトキシ〕−ビフェニル−4−オール
5−{6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−2−〔2−(4−メチル−チアゾール−5−イル)−エトキシ〕−ビフェニル−4−イルメチル}−ピリミジン−2,4−ジアミン(608mg;1.16mmol)から出発して、496mg(90%)の4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−〔2−(4−メチル−チアゾール−5−イル)−エトキシ〕−ビフェニル−4−オール)を無色の粉末として得た。
MS(ISP): 478.3(M+H)+
【0274】
(8r) 5−〔6−エトキシ−2−(3−メトキシ−シクロペンチルオキシ)−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン
ステージ a) 5−〔6−エトキシ−2−(3−メトキシ−シクロペンチルオキシ)−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例7(方法α)と同様に:
5−(6−エトキシ−2−ヒドロキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(400mg;1.0mmol)、1−ブロム−3−メトキシ−シクロペンタン、ジメチルホルムアミド中のtert−カリウムブチラート(272mg;2.42mmol)から出発して、155mg(31%)の5−〔6−エトキシ−2−(3−メトキシ−シクロペンチルオキシ)−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミンを黄色の固形物として得た。
MS(ISP): 495.3(M+H)+
【0275】
ステージb) 5−〔6−エトキシ−2−(3−メトキシ−シクロペンチルオキシ)−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン
5−〔6−エトキシ−2−(3−メトキシ−シクロペンチルオキシ)−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン(196mg;0.4mmol)から出発して、98mg(58%)の5−〔6−エトキシ−2−(3−メトキシ−シクロペンチルオキシ)−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミンを黄色の固形物として得た。
MS(ISP): 451.4(M+H)+
【0276】
使用される1−ブロム−3−メトキシ−シクロペンタンは、次のようにして調製する(ステージa)−d)):
ステージa) 1−(tert−ブチルジメチル−シラニルオキシ)−3−ヒドロキシ−シクロペンタン
1,3−ジヒドロキシシクロペンタン(4.5g;44.06mmol)をテトラヒドロフラン(40ml)中に溶解し、そして、ナトリウムハイドライド(油中50%)(2.11g;44.06mmol)を添加した。混合物を、室温で激しく撹拌した(白い「パルプ」が形成された)。次いでtert−ブチル−ジメチル−クロロシラン(6.64g;44.06mmol)を添加した、混合物を室温で、一晩撹拌した。反応混合物を、飽和重炭酸カリウム溶液(100ml)に注入した。混合物をエーテルによって2回抽出し、有機相を硫酸ナトリウムを通して乾燥し、濾過し、濃縮した。
残渣を、n−ヘキサン/エチル酢酸塩(3/1)を用いるシリカゲルを通してクロマトグラフィーにかけた。純粋な部分を結合し、溶媒を蒸発させた。
収率:黄色の液体として、3.24g(34%)の1−(tert−ブチルジメチル−シラニルオキシ)−3−ヒドロキシ−シクロペンタン。
MS: 216(M)
【0277】
ステージb) 1−(tert−ブチルジメチル−シアニルオキシ)−3−メトキシ−シクロペンタン:
1−(tert−ブチルジメチル−シアニルオキシ)−3−ヒドロキシ−シクロペンタン(3.24g;14.97mmol)をテトラヒドロフラン(30ml)中に溶解し、tert−カリウムブチラート(3.36g;29.94mmol)を添加した。混合物を室温で、30分間撹拌した、ヨウ化メチル(1.86ml;29.94mmol)を添加し、そして、混合物を更に2時間撹拌した。次ぎに反応混合物を水(100ml)に注入し、そして、混合物を酢酸エチルによって2回抽出した。有機相を、硫酸ナトリウムを通して乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣を、n−ヘキサン/エチル酢酸塩(97/3)を用いるシリカゲルを通してクロマトグラフィーにかけた。純粋な部分を結合し、溶媒を蒸発させた。
収率:黄色がかった液体として3.09g(89%)の1−(tert−ブチルジメチル−シラニルオキシ)−3−メトキシ−シクロペンタン。
NMR (1H, 250 Mz in DMSO) in ppm: 0.0 (s, 6H); 0.82 (s, 9H); 1.3-2.0 (m, 6H); 3.11 (s, 3H); 3.81 (m, 1H); 4.3 (m, 1H)
【0278】
ステージc) 1−ヒドロキシ 3−メトキシ−シクロペンタン:
1−(tert−ブチルジメチル−シラニルオキシ)−3−メトキシ−シクロペンタン(3.08g;13.37mmol)をテトラヒドロフラン(40ml)中に溶解し、テトラヒドロフラン(29.4ml;29.4mmol)中の1Mのフッ化テトラブチルアンモニウム溶液を添加し、混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を、n−ヘキサン/エチル酢酸塩(4/6)を用いるシリカゲルを通してクロマトグラフィーにかけた。純粋な部分を結合し、溶媒を蒸発させた。
収率:黄色がかった液体として、1.65g(量的)の1−ヒドロキシ−3−メトキシ−シクロペンタン。
NMR (1H, 250 Mz in DMSO) in ppm: 1.4-2.0 (6H); 3.18 (s, 3H); 3.8-3,9 (m, 1H); 4.2 (m, 1H); 4.5 (d, 1H)
【0279】
ステージd) 1−ブロモ 3−メトキシ−シクロペンタン
1−ヒドロキシ−3−メトキシ−シクロペンタン(1.65g;13.37mmol)をジクロロメタン(40ml)中に溶解し、四臭化炭素(5.54g;16.71mmol)を添加した。反応混合物を0℃に冷却し、トリフェニルホスフィン(5.26g;20.05mmol)を部分的に添加した。0℃で30分及び室温で30分後、反応混合物を氷水(100ml)に注入した。混合物を酢酸エチルによって2回抽出し、有機相を硫酸ナトリウムを通して乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣を、n−ヘキサン/エチル酢酸塩(9/1)を用いるシリカゲルを通してクロマトグラフィーにかけた。純粋な部分を結合し、溶媒を蒸発させた。
収率:黄色がかった液体として、2.76g(量的)の1−ブロム−3−メトキシ−シクロペンタン。
MS: 178(M)
【0280】
(8s) 4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−ビフェニル−4−オール
例7i(方法β)と同様に調製:
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オール(594mg;1.5mmol)および2,2,2−トリフルオロエチル、メタンスルホナート(0.70ml;6mmol)から出発して、メチレンクロリド/メタノール/濃NH4OH(90/10/1および19/1/0.05の1/1混合物)を用いるシリカゲル(90g)を通してクロマトグラフィ後、419mg(62%)の白い粉末を得た。この粉末をメタノール(20ml)中に溶解し、3M塩酸水溶液を添加し、そして、混合物を60℃で20分間撹拌した。溶液を濃縮し、残渣を水中で捕集し、そして、混合物をNH4OHを含むpH 9に調製し、ジクロロメタン/メタノール/濃NH4OH(19/1/0.05)を用いるシリカゲル(100g)を通してクロマトグラフィーにかけた。74mg(20%)の4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−ビフェニル−4−オールを、無色の粉末として得た。
MS(ISP): 435.3(M+H)+
同じバッチから、メタンスルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルエステル(例15a)を得た
【0281】
(8t) (RS)−4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−〔2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−エトキシ〕−ビフェニル−4−オール
ステージa) (RS)−5−〔6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−2−〔2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−エトキシ〕−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン
例7(方法α)と同様に:
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オール(198mg;0.5mmol)および、(テトラヒドロ−ピラン2−イル)−臭化エチル(126mg;0.65mmol)から出発して、197mg(77%)の(RS)5−〔6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−2−〔2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−エトキシ〕−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミンを真黄色の泡状体として得た。
MS(ISP): 509.0(M+H)+
【0282】
ステージb) (RS)−4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−〔2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−エトキシ〕−ビフェニル−4−オール
(RS)−5−〔6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−2−〔2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−エトキシ〕−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン(194mg;0.38mmol)から出発して、170mg(96%)の(RS)−4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−〔2−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−エトキシ〕−ビフェニル−4−オールを淡い黄色の粉末として得た。
MS(ISP): 465.3(M+H)+
【0283】
(8u) rac−(E)−{2−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルオキシ〕−シクロペンチル}−アセトニトリル
ステージ a) rac−(E)−{2−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ〕−シクロペンチル}−アセトニトリル(ミツノブ条件下の結合)
5−(6−エトキシ−2−ヒドロキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(50mg;0.13mmol)を、ジメチルホルムアミド(10ml)中およびトリフェニルホスフィン(660mg;2.52mmol)中に溶解し、そして、rac−(Z)−(2−ヒドロキシ−シクロペンチル)−アセトニトリル(70mg;0.56mmol)およびトリエチルアミン(0.5ml;3.59mmol)を撹拌しながら添加した。次にDEAD(アゾジカルボン酸ジエチル)(448mg;2.57mmol)を添加し、そして、混合物の撹拌を続けた。次に反応混合物を、水に注入し、酢酸エチルを用いて抽出し、そして、抽出物を硫酸ナトリウムを通して乾燥し、吸引濾過し、濃縮した。粗生成物を、メチレンクロリド/メタノール(19/1)を用いるシリカゲルを通してクロマトグラフィーにかけた。
収率:無色のワックスとして50mg(79%)のrac−(E)−{2−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル2−イルオキシ〕−シクロペンチル}−アセトニトリル。
MS(ISP): 504.3(M+H)+
【0284】
ステージb) rac−(E)−{2−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルオキシ〕−シクロペンチル}−アセトニトリル
rac−(E)−{2−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ〕−シクロペンチル}−アセトニトリルから出発して、88mg(34%)のrac−(E)−{2−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルオキシ〕−シクロペンチル}−アセトニトリルを白い固形物として得た。
MS(ISP): 460.4(M+H)+
【0285】
使用されるrac−(Z)−(2−ヒドロキシ−シクロペンチル)−アセトニトリルは、次のようにして調製される:
rac−(Z)−2−ヒドロキシ−シクロペンタン−カルボン酸エチルエステル(5.06g;32mmol)は、ジメチルホルムアミド(20ml)中に溶解され、イミダゾール(5.44g;80mmol)およびtert−ブチル−ジメチル−クロロシラン(6.19g;35mmol)を室温で添加し、そして混合物を15時間撹拌した。反応混合物を、水(100ml)に注入し、n−ヘキサンを用いて3回抽出した。合わせた有機相を、硫酸ナトリウムを通して乾燥し、濾過し、濃縮した。得られたrac−(Z)−2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−シクロペンタン−カルボン酸エチルエステル(8.7g;32mmol)を、テトラヒドロフラン(100ml)中に溶解し、ジイソブチルアルミニウム水素化物(DIBAH)(トルエン中の1.2Mの溶液;76ml;91mmol)を0℃で添加し、そして、混合物を3時間撹拌した。メタノール(10ml)を、激しく撹拌しながら、慎重に滴下し、その後、2Mの酒石酸ナトリウムカリウム溶液(100ml)を添加した。30分後、有機相を分離して、水で洗浄し、硫酸ナトリウムを通して乾燥し、濾過し、濃縮した。得られたrac−(Z)−2(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−1−ヒドロキシメチル−シクロペンタン(3.57g;15.5mmol)を、ジクロロメタン(70ml)中に溶解し、ジメチルアミノピリジン(5.67g;46.5mmol)およびトシルクロリド(8.87g;46.5mmol)を添加し、そして、混合物を一晩撹拌した。反応混合物を、水性塩化水素酸(1M)(100ml)に、注入し、n−ヘキサンを用いて3回抽出した。合わせた有機相を、硫酸ナトリウムを通して乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣を、n−ヘキサン/エチル酢酸塩(8/2)を用いるシリカゲルを通してクロマトグラフィーにかけた。純粋な部分を結合し、そして、溶媒を蒸発させた。得られたトシラートを、(5.5g;15.5mmol)ジメチルスルホキシド(35ml)中に溶解し、シアン化ナトリウム(1.37g;28mmol)を添加し、そして、混合物を90℃で1.5時間加熱した。反応混合物を、水(100ml)に注入し、酢酸エチルを用いて2回抽出した。合わせた有機相を、硫酸ナトリウムを通して乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣を、n−ヘキサン/エチル酢酸塩(8/2)を用いるシリカゲルを通してクロマトグラフィーにかけた。純粋な部分を結合し、そして、溶媒を蒸発せれた。得られたrac−(Z)−〔2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−シクロペンチル〕−アセトニトリル(3.5g;14.6mmol)を、1/1のアセトニトリル/テトラヒドロフラン混合物(40ml)中に希釈し、40%のフッ化水素酸(11.3ml)を添加し、そして、混合物を1時間撹拌した。反応混合物を、飽和重炭酸ナトリウム溶液(200ml)に注入し、酢酸エチルを用いて2回抽出した。合わせた有機相を、硫酸ナトリウムを通して乾燥し、濾過し、濃縮した。
収率:無色の液体として2.0g(76%)rac−(Z)−(2−ヒドロキシ−シクロペンチル)−アセトニトリル。
MS: 125(M)
【0286】
(8v) rac−(E)−5−〔6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−2−(2−メトキシメチル−シクロペンチルオキシ)−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン
ステージ a) rac−(E)−5−〔6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−2−(2−メトキシメチル−シクロペンチルオキシ)−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン
例8uと同様に調製される(ステージa))(ミツノブ条件下の結合)。
5−(6−エトキシ−2−ヒドロキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(250mg;0.63mmol)およびrac−(Z)−2−メトキシメチル−シクロペンタノール(492mg;2.84mmol)から出発して、380mg(92%)のrac−(E)−5−〔6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−2−(2−メトキシメチル−シクロペンチルオキシ)−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミンを、黄色がかったワックスとして得た。
MS(ISP): 509.5(M+H)+
【0287】
ステージb) rac−(E)−5−〔6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−2−(2−メトキシメチル−シクロペンチルオキシ)−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン
rac−(E)−5−〔6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−2−(2−メトキシメチル−シクロペンチルオキシ)−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン(370mg;0.57mmol)から出発して、150mg(57%)のrac−(E)−5−〔6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−2−(2−メトキシメチル−シクロペンチルオキシ)−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミンを白い固形物として得た。
MS(ISP): 465.3(M+H)+
【0288】
使用されるrac−(Z)−2−メトキシメチル−シクロペンタノールは、次のようにして調製される:
rac−(Z)−2(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−1−ヒドロキシメチル−シクロペンタン(0.5g;2.17mmol)(例8uの調製)を、ジクロロメタン(20ml)中に溶解した。2,6−ジ−tertブチルピリジン(1.0ml;4.34mmol)およびメチルトリフルオロメタンスルホナート(0.736ml;6.5mmol)を添加し、そして反応混合物を還元条件の下で2時間加熱した。反応混合物を、水性塩化水素酸(1M)(30ml)に注入し、ジクロロメタンを用いて2回抽出した。合わせた有機相を、硫酸ナトリウムを通じて乾燥し、濾過し、濃縮した。1/1のテトラヒドロフラン/アセトニトリル混合物(5ml)および40%の水性フッ化水素酸(2ml)を、得られたrac−(Z)−2(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−1−メトキシメチル−シクロペンタンに添加し、そして、混合物を3時間撹拌した。反応混合物を、飽和水性重炭酸ナトリウム溶液(20ml)に注入した。混合物を酢酸エチルによって2回抽出した、そして、合わせた有機相を硫酸ナトリウムを通して乾燥し、吸引によって濾過し、濃縮した。
収率:無色の油として0.24g(84%)のrac−(Z)−2−メトキシメチル−シクロペンタノール。
MS(EI): 112(M-H2O)
【0289】
(8w) {3−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルオキシ〕−シクロペンチル} −アセトニトリル
ステージ a) 5{3−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ〕−シクロペンチル}−アセトニトリル
例8uと同様に調製される(ステージa)(ミツノブ条件下の結合)。
5−(6−エトキシ−2−ヒドロキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(250mg;0.63mmol)および(3−ヒドロキシ−シクロペンチル)−アセトニトリル(190mg;1.51mmol)から出発して、155mg(49%)の5{3−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ〕−シクロペンチル}−アセトニトリルを黄色がかった泡状体として得た。
MS(ISP): 504.3(M+H)+
【0290】
ステージb) {3−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルオキシ〕−シクロペンチル}−アセトニトリル
5{3−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ〕−シクロペンチル}−アセトニトリル(150mg;0.30mmol)から出発して、107mg(78%)の{3−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルオキシ〕−シクロペンチル}−アセトニトリルを白い固形物として得た。
MS(ISP): 460.4(M+H)+
【0291】
使用される(3−ヒドロキシ−シクロペンチル)−、アセトニトリルは、次のように調製される:
3−(オキソ−シクロペンチル)−アセトニトリル(0.9g;8.25mmol)をメタノール(15ml)中に溶解した、そして、celium(III)塩化物(3.38g;9.07mmol)を添加した。水素化ホウ素ナトリウム(0.343g;9.1mmol)を0℃で添加し、そして、混合物を、0℃で15分および室温で30分間撹拌した。反応混合物を水(30ml)に注入した。混合物を酢酸エチルによって2回抽出した、そして、合わせた有機相を硫酸ナトリウムを通して乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣を、n−ヘキサン/エチル酢酸塩(1/1)を用いるシリカゲルを通してクロマトグラフィーにかけた。純粋な部分を結合し、そして、溶媒を蒸発させた。
収率:黄色がかった液体として0.752g(82%)の(3−ヒドロキシ−シクロペンチル)−アセトニトリル。
MS(EI): 125(M)
【0292】
(8x) 3−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルオキシ〕−シクロペンタンカルボニトリル
ステージ a) 3−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ〕−シクロペンタンカルボニトリル
例7と同様に(方法a臭化物を有するアルキル化):
5−(6−エトキシ−2−ヒドロキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(400mg;1.01mmol)および1−ブロム−3−シアノ−シクロペンタン(263mg;1.51mmol)から出発して、331mg(59%)の3−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ〕−シクロペンタンカルボニトリルを白結晶として得た。
MS(ISP): 490.3(M+H)+
【0293】
ステージb) 3−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルオキシ〕−シクロペンタンカルボニトリル
3−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−イルオキシ〕−シクロペンタンカルボニトリル(320mg;0.65mmol)から出発して、242mg(83%)の3−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルオキシ〕−シクロペンタンカルボニトリルを白結晶として得た。
MS(ISP): 446.5(M+H)+
【0294】
使用される1−ブロム−3−シアノ−シクロペンタンは、次のようにして調製される:
1−ヒドロキシ−3−シアノ−シクロペンタン(1.0g;9mmol)をジクロロメタン(30ml)中に溶解し、四臭化炭素(3.73g;11.25mmol)を添加した。トリフェニルホスフィン(3.54g;13.5mmol)を0℃で添加し、次に、混合物を0℃で15分間および室温で30分間撹拌した。反応混合物を水(30ml)に注入し、酢酸エチルを用いて2回抽出した。合わせた有機相を、硫酸ナトリウムを通して乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣を、n−ヘキサン/エチル酢酸塩(8/2)を用いるシリカゲルを通してクロマトグラフィーにかけた。純粋な部分を結合し、そして溶媒を蒸発させた。
収率:黄色がかった液体として0.757g(48%)の1−ブロム−3−シアノ−シクロペンタン。
MS(EI): 173(M)
【0295】
(8y) 5−〔6−エトキシ−2((trans)−2−メトキシ−シクロペンチルオキシ)−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン
ステージ a) 5−〔6−エトキシ−2((trans)−2−メトキシ−シクロペンチルオキシ)−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン
例8uと同様に調製(ステージa)(ミツノブ条件下の結合)。
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オール(390mg;0.98mmol)、および(シス)−2−メトキシ−シクロペンタノール(547mg;2.21mmol)から出発して、400mg(82%)の5−〔6−エトキシ−2((trans)−2−メトキシ−シクロペンチルオキシ)−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミンを黄色がかった泡状体として得た。
MS(ISP): 495.3(M+H)+
【0296】
ステージb) 5−〔6−エトキシ−2((trans)−2−メトキシ−シクロペンチルオキシ)−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン
5−〔6−エトキシ−2((trans)−2−メトキシ−シクロペンチルオキシ)−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン(365mg;0.74mmol)から出発して、260mg(78%)の5−〔6−エトキシ−2((trans)−2−メトキシ−シクロペンチルオキシ)−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミンを白い泡状体として得た。
MS(ISP): 451.3(M+H)+
【0297】
上記の4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オールは、5−(3−ベンジルオキシ−5−エトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミンから出発して調製される(例6の2つのステージa)およびb)):
【0298】
式1((IV)→(V)→(VI))
【0299】
ステージa) 5−(2−ベンジルオキシ−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
5−(3−ベンジルオキシ−5−エトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例6)(20g;42mmol)、4−メトキシメトキシ−フェニルホウ素酸(15.1g;84mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(2.4g;2.1mmol)およびジメチルホルムアミド(120ml)の水115.5ml;231mmol)中の2MのK3PO4水溶液から出発して、15g(74%)の5−(2−ベンジルオキシ−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、85℃の浴温度で17時間後黄色の泡状体として得た。
MS ISP): 487.3(M+H)+
【0300】
ステージb) 4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オール
5−(2−ベンジルオキシ−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(15g;30.8mmol)を、メタノール(2,000ml)6時間、10%(7.5g)のPd/Cのを通して水素化した。触媒を、濾過し、生成物相を、メタノール(300ml)およびジメチルホルムアミド(50ml)の混合物を有する二度を沸騰させて抽出し、結合した母液を濃縮した。残渣を、ジエチルエーテルを用いて撹拌し、吸引ろ過し、高真空下で乾燥した。
収率:淡い褐色粉末として、12.1g(99%)の4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オール。
MS(ISP): 397.2(M+H)+
【0301】
例 9:
(9a) 5−〔6−エトキシ−4′−メトキシ−2−(3−メトキシ−2,2−ジメチル−プロポキシ)−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン
例7と同様にするが、4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−2−オール−から出発して調整される:
式1((VI)→(VII))
5−〔2−エトキシ−4′−メトキシ−6−((1−メトキシメチル−シクロプロピル)−メトキシ(−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(255mg;0.549mmol)をエタノール/濃酢酸/水(4/1/0.1)(12ml)中で100℃のPtO2(3x 35mg)を通して水素化した。反応混合物を室温に冷却し、触媒を吸引ろ過して除去し、そして、濾液を濃縮した。残渣を水中で撹拌し、pHを濃NH4OHの添加によってpH 10に調製した、そして、全ての混合物を吸引濾過した。粗生成物を、ジエチルエーテルを用いるシリカゲル(25g)を通してクロマトグラフィーにかけた。80mg(31%)の5−〔6−エトキシ−4′−メトキシ−2−(3−メトキシ−2,2−ジメチル−プロポキシ)−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミンを、淡い褐色粉末として得た。
MS(ISP): 467.3(M+H)+
【0302】
使用される5−〔2−エトキシ−4′−メトキシ−6−(−(1−メトキシメチル−シクロプロピル)−メトキシ(−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンは次のように、4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−2−オールから調製される:
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−2−オール(544mg;1.48mmol)を、アルゴンを通気しながらジメチルホルムアミド中に溶解し(15ml;分子ふるいの上で乾燥され、)およびtert−カリウムブチラート(254mg;2.22mmol)を室温で添加した。
混合物を1時間撹拌した後、1−ブロモメチル−1−メトキシメチル−シクロプロパン(330mg;1.93mmol)を添加し、そして全ての混合物を80℃の浴温度で約4時間、更に撹拌した。次に反応混合物を、室温に冷却し、濃縮した。水を残渣に添加し、混合物を酢酸エチルによって抽出した。水相を分離し、酢酸エチルを用いて一度再抽出した。
合わせた有機相を、飽和水性塩化ナトリウム溶液によって2回洗浄し、硫酸マグネシウムを通して乾燥し、濃縮した。残渣を、メチレンクロリド/メタノール/濃NH4OH(90/10/1)を用いるシリカゲル(154g)を通してクロマトグラフィーにかけた。純粋な部分を濃縮した、そして、残渣を1:2(18ml)のジエチルエーテル/n−ヘキサンで撹拌した。吸引ろ過し、少量のジエチルエーテルによって洗浄し、高真空下で乾燥した。
収率:ベージュ色の粉末として、412mg(60%)の5−〔2−エトキシ−4′−メトキシ−6−((1−メトキシメチル−シクロプロピル)−メトキシ(−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン。
MS(ISP): 465.3(M+H)+
【0303】
(9b) 〔1−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−2−イルオキシメチル〕 −シクロプロピル〕−アセトニトリル
例8cと同様に調製される。
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−2−オール(183mg;0.5mmol)から出発して、146.5mg(64%)の〔1−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−2−イルオキシメチル〕−シクロプロピル〕−アセトニトリルを淡い黄色の粉末として得た。
MS(ISP): 460.4(M+H)+
【0304】
(9c) 3−{1−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−2−イルオキシメチル〕−シクロプロピル}−プロピオニトリル
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−2−オールから出発して、下記順序(ステージa−d)によって調製される:
ステージa) 5−〔6−(1−ベンジルオキシメチル−シクロプロピルメトキシ)−2−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−2−オール(476mg;1.3mmol)を、最初ジメチルホルムアミド(16ml;モレキュラーシーブ上で乾燥)に導入し、そして、tert−カリウムブチラート(224mg;1.95mmol)を室温で添加した。混合物を1時間撹拌した後、〔(1−ブロモメチル−シクロプロピル)−メトキシメチル〕−ベンゼン(431mg;1.69mmol)を添加し、そして次に、混合物を80℃の浴温度で、3時間撹拌した。次に、室温冷却し、そしてtert−カリウムブチラート(112mg;0.975mmol)と、〔(1−ブロモメチル−シクロプロピル)−メトキシメチル〕−ベンゼン(215mg;0.845mmol)を再び添加した。反応混合物を、80℃で1時間再撹拌し、室温に冷却し、濃縮した。残渣に水を添加し、混合物を酢酸エチルによって抽出し、そして、抽出物を水性飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムを通して乾燥し、吸引濾過し、濃縮した。粗生成物を、メチレンクロリド/メタノール/濃NH4OH(19/1/0.05)を用いるシリカゲル(100g)を通してクロマトグラフィーにかけた。純粋な部分を結合し、濃縮し、そして、残渣を次いでn−ヘキサン/ジエチルエーテル3/2(20ml)で撹拌し、吸引ろ過し、n−ヘキサンで洗浄し、高真空下で乾燥した。360mg(48%)の5−〔6−((1−ベンジルオキシメチル−シクロプロピル)−メトキシ(−2−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、ベージュ色の粉末として得た。
MS(ISP): 541.3(M+H)+
【0305】
ステージb) {1−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−2−イルオキシメチル〕−シクロプロピル}−メタノール
5−〔6−((1−ベンジルオキシメチル−シクロプロピル)−メトキシ(−2−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(350mg;0.647mmol)を、濃酢酸(8ml)、およびエタノール(2.7ml)中で、10%(100mg)のPd/Cを通して4 1/2時間水素化した。触媒を、吸引ろ過し、エタノールで洗浄した。得られた溶液を蒸発し、水(15ml)を残液に添加した、そして、pHを濃NH4OHの添加によって約10に調製した。沈殿した材料を吸引ろ過し、酢酸エチル中に溶解し、そして、溶液を水で洗浄し、硫酸マグネシウムを通して乾燥し、蒸発した。残渣を、n−ヘキサン/エチルエーテル2/1(15ml)を用いて撹拌し、吸引ろ過し、n−ヘキサンで洗浄し、高真空下で乾燥した。278mg(95%)の{1−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−2−イルオキシメチル〕−シクロプロピル}−メタノールを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 451.2(M+H)+
【0306】
ステージc) (E)−3−〔1−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−2−イルオキシメチル〕−シクロプロピル〕−アクリロニトリル
{1−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−2−イルオキシメチル〕−シクロプロピル}−メタノール(225mg;0.5mmol)を、40℃の浴温度で20時間、MnO2(1.5g)を有するジクロロメタン(40ml)およびジメチルホルムアミド(10ml)中で撹拌した。懸濁液を濾過し、残液をメタノールで完全に洗い落し、そして、母液を濃縮した。得られた(約200mg)黄色の油を、アセトニトリル(5ml)中に溶解し、(トリフェニルホスホラニリデン)アセトニトリル(200mg;0.75mmol)を添加し、そして、混合物を室温で、3日間撹拌した。反応混合物を濃縮し、そして、残液をジクロロメタン/メタノール/濃NH4OH(19/1/0.05)を用いるシリカゲル(60g)を通してクロマトグラフィーにかけた。n−ヘキサン/ジエチルエーテル(2/1)を用いて撹拌の後、110mg(47%)の(E)−3−〔1−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−2−イルオキシメチル〕−シクロプロピル〕−アクリロニトリルを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 472.3(M+H)+
【0307】
ステージd) 3−{1−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−2−イルオキシメチル〕−シクロプロピル}−プロピオニトリル
水素化ホウ素ナトリウム(45mg;1.2mmol)を、イソプロパノール(25ml)中の(E)−3−〔1−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−2−イルオキシメチル〕−シクロプロピル〕−アクリロニトリル(220mg;0.467mmol)に添加し、混合物を、還元条件下で、19時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残液を水(15ml)を用いて撹拌し、そして混合物を1Nの水性塩化水素酸を用いてpH 2にそして濃NH4OHを用いてpH 9に調製し、そして、吸引濾過し、そして、残液を高真空下で乾燥した。粗生成物を、メチレンクロリド/メタノール/濃NH4OH(19/1/0.05)を用いるシリカゲル(20g)を通してクロマトグラフィーにかけた。純粋な部分を一緒に濃縮し、そして残渣をジエチルエーテルを用いて撹拌し、吸引ろ過し、高真空下で乾燥した。75mg(34%)の3−{1−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−2−イルオキシメチル〕−シクロプロピル}−プロピオニトリルを、無色の粉末として得た。
MS(ISP): 474.3(M+H)+
【0308】
(9d) 5−(2−シクロプロピルメトキシ−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
例7aと同様に調製される:
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−2−オール(200mg;0.545mmol)から出発して119mg(48%)の5−(2−シクロプロピルメトキシ−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 421.3(M+H)+
【0309】
(9e) 5−(6−エトキシ−4′−メトキシ−2−プロポキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−2−オール(200mg;0.545mmol)および1−ブロモプロパン(0.060ml;0.654mmol)から出発して、121mg(54%)の5−(6−エトキシ−4′−メトキシ−2−プロポキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、無色の粉末として得た。
MS(ISP): 409.4(M+H)+
【0310】
(9f) 5−(2−エトキシ−6−イソプロポキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−、ピリミジン−2,4−ジアミン
例8mと同様に調製される(ステージa)):
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−2−オール(200mg;0.545mmol)から出発しての139mg(62%)の5−(2−エトキシ−6−イソプロポキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンをベージュ色の粉末として得た。
MS(ISP): 409.4(M+H)+
【0311】
(9g) 5−(2−エトキシ−6−イソブトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
例8nと同様に調製される(ステージa)):
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−2−オール(200mg;0.545mmol)から出発して147mg(64%)の5−(2−エトキシ−6−イソブトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンをベージュ色の粉末として得た。
MS(ISP): 423.3(M+H)+
【0312】
上記の出発化合物4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−2−オールは、次のようにして調製される:
【0313】
式1((IV)→(V)→(VI))
【0314】
ステージa) 5−(2−ベンジルオキシ−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
例(2a)と同様に調製される(ホウ酸を有する鈴木結合):
5−(3−ベンジルオキシ−5−エトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例6)(474mg;1mmol)および4−メトオキシ−フェニルホウ素酸(304mg;2mmol)から出発して、254g(56%)の5−(2−ベンジルオキシ−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、ベージュ色の粉末として得た。
MS: 456(M)
【0315】
ステージb) 4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−2−オール
5−(2−ベンジルオキシ−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(100mg;0.22mmol)を、濃酢酸(3ml)およびエタノール(1ml)中で10%(25mg)のPd/Cを通して水素化した。1時間後、触媒を吸引ろ過して除去し、エタノールで洗い落し、そして、濾液を濃縮した。水性飽和重炭酸ナトリウム溶液の添加によって、pHを8に調製した後、残渣を水(10ml)で撹拌した。懸濁液を吸引濾過し、残渣を水で洗浄し、そして高真空下で乾燥した。51mg(63%)の4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−2−オールを、淡い灰色粉末として得た。
MS (ISP): 367.2 (M+H)+
【0316】
例10:
以下のものは、例7および8と同様に調製される:式1((VI)→(VII))(10a) 5−(4−ベンゾ〔1,3〕ジオキソル−5−イル−3−シクロブチルメトキシ−5−エトキシ−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
例8iと同様に調製される(ステージa)):
2−ベンゾ〔1,3〕ジオキソル−5−イル−5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−フェノール(247mg;0.65mmol)から出発して、198mg(68%)の5−(4−ベンゾ〔1,3〕ジオキソル−5−イル−3−シクロブチルメトキシ−5−エトキシ−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを黄色の粉末として得た。
MS(ISP): 449.3(M+H)+
【0317】
(10b) 5−(4−ベンゾ〔1,3〕ジオキソル−5−イル−3−シクロプロピルメトキシ−5−エトキシ−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
例7aと同様に調製される(ステージa)):
2−ベンゾ〔1,3〕ジオキソル−5−イル−5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−フェノール(247mg;0.65mmol)から出発して、195mg(69%)の5−(4−ベンゾ〔1,3〕ジオキソル−5−イル−3−シクロプロピルメトキシ−5−エトキシ−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを黄色の粉末として得た。
MS: 434(M)
【0318】
(10c) 5−(4−ベンゾ〔1,3〕ジオキソル−5−イル−3−エトキシ−5−イソブトキシ−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
例8nと同様に調製される(ステージa))。
2−ベンゾ〔1,3〕ジオキソル−5−イル−5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−フェノール(247mg;0.65mmol)から出発して、123mg(43%)の5−(4−ベンゾ〔1,3〕ジオキソル−5−イル−3−エトキシ−5−イソブトキシ−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを黄色の粉末として得た。
MS(ISP): 437.3(M+H)+
【0319】
(10d) 5−(4−ベンゾ〔1,3〕ジオキソル−5−イル−3−シクロペンチルオキシ−5−エトキシ−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
例7dと同様に調製される:
2−ベンゾ〔1,3〕ジオキソル−5−イル−5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−フェノール(247mg;0.65mmol)から出発して、136mg(47%)の5−(4−ベンゾ〔1,3〕ジオキソル−5−イル−3−シクロペンチルオキシ−5−エトキシ−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを黄色の粉末として得た。
MS(ISP): 449.3(M+H)+
【0320】
(10e) 5−(4−ベンゾ〔1,3〕ジオキソル−5−イル−3−ブトキシ−5−エトキシ−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
例7eと同様に調製される:
2−ベンゾ〔1,3〕ジオキソル−5−イル−5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−フェノール(247mg;0.65mmol)から出発して、113mg(40%)の5−(4−ベンゾ〔1,3〕ジオキソル−5−イル−3−ブトキシ−5−エトキシ−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを黄色の粉末として得た。
MS(ISP): 435.3(M+H)+
【0321】
(10f) 5−〔4−ベンゾ〔1,3〕ジオキソル−5−イル−3−エトキシ−5−(2−メチル−allyloxy)−ベンジル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン
例7aと同様に調製される:
2−ベンゾ〔1,3〕ジオキソル−5−イル−5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−フェノール(247mg;0.65mmol)および3−ブロム−2−メチルプロペン(0.101ml;0.975mmol )から出発して、223mg(79%)の5−〔4−ベンゾ〔1,3〕ジオキソル−5−イル−3−エトキシ−5−(2−メチル−アリルオキシ)−ベンジル〕−ピリミジン−2,4−ジアミンを、無色の粉末として得た。
MS(ISP): 435.2(M+H)+
【0322】
上記の出発化合物2−ベンゾ〔1,3〕ジオキソル−5−イル−5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−フェノールは、次のようにして調製される:
【0323】
式1((IV)→(V)→(VI))
【0324】
ステージa) 5−(4−ベンゾ〔1,3〕ジオキソル−5−イル−3−ベンジルオキシ−5−エトキシ−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
例(2a)と同様に調製される(ホウ素酸を有する鈴木結合):
5−(3−ベンジルオキシ−5−エトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例6)(10g;21mmol)、(1,3−ベンゾジオキソル−5−イル)−ホウ素酸(7.0g;42mmol)、ジメチルホルムアミド(140ml)中のエタノール(35ml)および2MのK3PO4水溶液(93ml)から出発して、86℃の浴温度で2時間後、テトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(1.17g;1mmol)9.7g(98%)の5−(4−ベンゾ〔1,3〕ジオキソル−5−イル−3−ベンジルオキシ−5−エトキシ−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを黄色の固形物泡状体として得た。
MS(ISP): 471.2(M+H)+
【0325】
ステージb) 2−ベンゾ〔13〕ジオキソル−5−イル−5−(24−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−フェノール
5−(4−ベンゾ〔1,3〕ジオキソル−5−イル−3−ベンジルオキシ−5−エトキシ−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(900mg;1.9mmol)を、濃酢酸(24ml)およびエタノール(8ml)中で、10%(300mg)、Pd/Cを通して水素化した。3時間後、触媒を吸引ろ過して除去し、エタノールで洗い落し、そして濾液を濃縮した。残渣を水(20ml)で撹拌し、そして、pHは濃NH4OHの添加によって9に調製した。懸濁液を吸引濾過し、残液を水で洗浄し、そして高真空下で乾燥した。533mg(74%)の2−ベンゾ〔1,3〕ジオキソル−5−イル−5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−フェノールを、無色の粉末として得た。
MS (ISP): 381.2 (M+H)+
【0326】
例11
以下のものは、例7と同様に調製される:式1((VI)→(VII))
(11a) 5−(4′−アミノ−2−シクロプロピルメトキシ−6−エトキシ−3′−メチル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
5−(4′−アミノ−6−エトキシ−2−ヒドロキシ−3′−メチル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(250mg;0.68mmol)およびブロモメチルシクロプロパン(0.085ml;0.89mmol)から出発して、143mg(49%)の5−(4′−アミノ−2−シクロプロピルメトキシ−6−エトキシ−3′−メチル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを黄色の泡状体として得た。
MS(ISP): 420.3(M+H)+
【0327】
(11b) 5−{4′−アミノ−2−〔(2−テトラヒドロピラン−4−イル)−エトキシ〕−6−エトキシ−4′−メチル−ビフェニル−4−イルメチル}−ピリミジン−2,4−ジアミン
5−(4′−アミノ−6−エトキシ−2−ヒドロキシ−4′−メチル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(250mg;0.68mmol)、および(2−テトラヒドロピラン−4−イル)−エチル1−臭化物(308mg;1.71mmol)から出発して、240mg(73%)の5−{4′−アミノ−2−〔(2−テトラヒドロピラン−4−イル)−エトキシ〕−6−エトキシ−4′−メチル−ビフェニル−4−イルメチル}−ピリミジン−2,4−ジアミンを黄色の固形物として得た。
MS(ISP): 478.4(M+H)+
【0328】
上記の出発化合物5−(4′−アミノ−6−エトキシ−2−ヒドロキシ−4′−メチル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンは、例4a(R2−B(OH)2のin situ生成を伴う鈴木結合)と同様に、次のように調製され、その後接触水素化によってベンジル基を分離する:
【0329】
式1((IV)→(V)→(VI))
【0330】
N−(4−ヨード−2−メチル−フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(6g;18.2mmol),
(ビス−ピナコラート)ジボロン(6.61ml;45.57mmol)トリエチルアミン(7.62ml;54.7mmol)、ジオキサン中で、(ジフェニルホスフィノ)ジクロロパラジウム(II)(716mg;1.02mmol)−ジオキサンおよび次いで5−(3−ベンジルオキシ−5−エトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例6)(4.21g;8.83mmol)、テトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(786mg;0.68mmol)、5/1のジメトキシエタン/エタノール(184ml)中での水性の2Mの炭酸ナトリウム溶液(136ml;272mmol)から出発して、4.4gの(98%)5−(4′−アミノ−2−ベンジルオキシ−6−エトキシ−4′−メチル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを茶色の液体として得た。中間体生成物5−(4′−アミノ−2−ベンジルオキシ−6−エトキシ−4′−メチル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(10.3g;12.57mmol)をすべて、ジメチルホルムアミド/メタノール1/3中に溶解し、10%(1.66g)Pd/Cを通して水素化した。
収率:茶色の固形物として4.06g(88%)の5−(4′−アミノ−6−エトキシ−2−ヒドロキシ−4′−メチル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン。
MS(ISP): 366.2(M+H)+
【0331】
例12:
以下は、例7と同様に調製される:式1((VI)→(VII))
5−(3′−アミノ−2−シクロプロピルメトキシ−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
5−(4′−アミノ−6−エトキシ−2−ヒドロキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(220mg;0.68mmol)およびブロモメチルシクロプロパン(0.138ml;1.44mmol)から出発して、170mg(65%)の5−(3′−アミノ−2−シクロプロピルメトキシ−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを黄色の泡状体として得た。
MS(ISP): 436.4(M+H)+
【0332】
上記の出発化合物5−(4′−アミノ−6−エトキシ−2−ヒドロキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンは、次のようにして調製される(例4aと同様に;R2−B(OH)2のin situでの生成を伴なう鈴木結合と、その後のベンジル基の接触水素化による:
【0333】
式1((IV)→(V)→(VI))
【0334】
N−(3−ブロモ−6−メトキシ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(5g;16.8mmol)、から出発して(ビス−ピナコラート)ジボロン(6.09ml;41.94mmol)トリエチルアミン(7.0ml;50.3mmol)、ジオキサン中の(ジフェニルホスフィノ)−ジクロロパラジウム(II)(768mg;0.67mmol)、およびその後、5−(3−ベンジルオキシ−5−エトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例6)(3.83g;8.04mmol)、テトラ−(トリフェニル−ホスフィン)−パラジウム(620mg;0.54mmol)、および、5/1のジメトキシエタン/エタノール(72ml)中の水性2Mの炭酸ナトリウム溶液(81ml;162mmol)から出発して、2.71g(72%)の5−(3′−アミノ−2−ベンジルオキシ−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを淡い緑泡状体として得た。全ての中間生成物を、ジメチルホルムアミド/メタノール1/3中に溶解し、10%(0.66g)のPd/Cを通して水素化した。
収率:黄色の結晶として0.97g(53%)の5−(4′−アミノ−6−エトキシ−2−ヒドロキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン。
MS(ISP): 382.2(M+H)+
【0335】
例13:
以下は、例7と同様に調製される:式1((VI)→(VII))
5−(4′−アミノ−2−シクロプロピルメトキシ−6−エトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
例7aと同様に調製される(ステージa))。
4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オール(176mg;0,5mmol)から出発して、110mg(54%)の5−(4′−アミノ−2−シクロプロピルメトキシ−6−エトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを黄色の粉末として得た。
MS(ISP): 406.4(M+H)+
【0336】
出発化合物は、次のように調製される:
【0337】
式1、((IV)→(V)→(VI))
【0338】
ステージa) 5−(4′−アミノ−2−ベンジルオキシ−6−エトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
例4aと同様に調整される(R2−B(OH)2のin situでの生成を伴う鈴木結合)
トリフルオロアセト−p−ブロモアニリド(4.02g;15mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(5.0g;19.6mmol)、酢酸カリウム(4.41g;45mmol)および1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(PdCl2(dppf))(730mg;0.95mmol)を、ジメトキシエタン(150ml;分子ふるい上で乾燥させる)中で80℃の浴温度でアルゴンを通気しながら撹拌した。室温冷却後、ジメチルホルムアミド(300ml)、テトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(1.35g;1.17mmol)、5−(3−ベンジルオキシ−5−エトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(5.7g;12mmol)および水性2Mのリン酸カリウム溶液(60ml)を、反応混合物に添加した。反応混合物を、77℃で約15時間撹拌し、室温に冷却して、濃縮した。得られた残渣をエタノール(100ml)に採取した。そして、1Nの水性ソーダ溶液(40ml)を添加し、混合物を還流下で3時間撹拌した。冷却後、エタノールを蒸発し、水(50ml)を添加し、混合物をジクロロメタン(200ml+100ml)で抽出し、そして、抽出物を、水(50ml)および飽和塩化ナトリウム水溶液で連続して洗浄し、硫酸マグネシウムを通して乾燥し、吸引濾過し、濃縮した。残渣を、ジクロロメタン/メタノール/NH4OH(19/1/0.05)を有するシリカゲル(600g)を通してクロマトグラフィーにかけた。2.85g(54%)の5−(4′−アミノ−2−ベンジルオキシ−6−エトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、ベージュ色の粉末として得た。
MS(ISP): 442.3(M+H)+
【0339】
ステージb) 4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オール
5−(4′−アミノ−2−ベンジルオキシ−6−エトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(2.78g;6.3mmol)を、エタノール(150ml)および1Nの水性塩化水素酸(18.9ml)中で、10%(1.4g)のPd/Cを通して水素化した。約20時間後、触媒を吸引ろ過して除去し、エタノールで洗い落し、そして、濾液を濃縮した。残渣を、水(100ml)で撹拌した。pHを、濃NH4OHの添加によって9〜10に調製した。懸濁液を吸引濾過し、そして、残渣を水で洗浄し、高真空下で乾燥した。得られた粗生成物を、メタノール(30ml)中で約30分間撹拌し、吸引ろ過し、メタノールで洗浄し、高真空下で乾燥した。1.02g(46%)の4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オールを、淡い灰色の粉末として得た。
MS(ISP): 352.3(M+H)+
【0340】
例14:
式VIの化合物から、一般式VIII、式1化合物の調製
(14a)のメタンスルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル(方法1:2,2,2−トリフルオロエチルエステルを用いるスルホン化)
3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オール(527mg;1.5mmol)をアセトニトリル(60ml;分子ふるい上で乾燥)中で懸濁し、炭酸カリウム(621mg;4.5mmol)が添加し、混合物を100℃の浴温度に加熱した。2,2,2−トリフルオロエチルメタンスルホナート(0.353ml;3.0mmol)を添加した、そして、混合物を還流下で3時間沸騰した。この時間後、炭酸カリウム(414mg;3mmol)および2,2,2−トリフルオロエチルメタンスルホナート(0.353ml;3.0mmol)を、再び添加し、そして、混合物を還流下でさらに先の2時間撹拌した。同じ手順を、2時間の間隔で更に4回繰り返した。次に懸濁液を吸引濾過し、そして、濾液を濃縮した。残液を、ジクロロメタン/メタノール/NH4OH(90/10/1および19/1/0.05の1/1混合物)を有するシリカゲル(120g)を通してクロマトグラフィーにかけた。
収率:無色の粉末としての33mg(5%)のメタンスルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル。
MS ISP): 430.4(M+H)+
【0341】
このクロマトグラフィ工程において、例7iの最終産物も、第2の成分として得た。
【0342】
(14b) エタンスルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル方法2:塩化物でスルホン化)
3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オール(176mg;0.5mmol)を、アルゴン雰囲気下でジメチルホルムアミド中に溶解し(11ml;分子ふるい上で乾燥させる)tert−カリウムブチラート(69mg;0.6mmol)を添加した。室温で1時間の撹拌の後、反応混合物を0〜5℃に冷却し、エタンスルホニル塩化物(0.058ml;0.6mmol)を添加した。この温度で2+1/2時間後、反応混合物を濃縮した、そして、残渣をジクロロメタン/メタノール/NH4OH(19/1/0.05)を有するシリカゲル(20g)を通してクロマトグラフィーにかけた。
収率:黄色の固形物泡状体として、81mgの(36%)のエタンスルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル。
MS(ISP): 444.3(M+H)+
【0343】
以下のものは、同様に調製される:
(14c) プロパン−2−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル(方法2)
3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オール(176mg;0.5mmol)および2−プロパンスルホニル塩化物(0.068ml;0.6mmol)から出発して、74mg(32%)のプロパン−2−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステルを、黄色の粉末として得た。
MS(ISP): 458.4(M+H)+
NMR 1H(250MHz δ TMS DMSO): 1.01(d;J=6.8;6H);1.16(t;J=6.9;3H);3.03(p;J=6.8;1H);3.65(s;2H);3.94(q;J=6.9;2H);5.03(s;2H);5.73(s;2H);6.16(s;2H);6.3-6.55(m;3H);6.84(s;1H);6.9-7.1(m;2H);7.58(s;1H)。
【0344】
(14d) プロパン−1−スルホン酸3′−アミノ−4−(24−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル(方法2)
3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オール(211mg;0.6mmol)および1−プロパン−スルホニルクロリド(0.082ml;0.72mmol)、87mgの(32%)プロパン−1−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステルを黄色の固形物泡状体として得た。
MS(ISP): 458.4(M+H)+
【0345】
(14e) 3−フルオロ4−メトオキシ−ベンゼンスルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル(方法2)
3−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オール(100mg;0.28mmol)および3−フルオロ−4−メトオキシ−ベンゼンスルホニルクロリド(115mg;0.51mmol)、115mgの標記化合物を淡い黄色の固形物として得た。
MS(ISP): 540.3(M+H)+
【0346】
(14f) チオフェン−2−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル(方法2)
3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オール(100mg;0.28mmol)および2−チエニルスルホニル塩化物(94mg;0.51mmol)から出発して、72mgの標記化合物を、黄色の泡状体として単離した。
MS(ISP): 498.1(M+H)+
【0347】
(14g) ブタン−2−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル(方法2)
3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オール(176mg;0.50mmol)およびsec−ブチル−スルホニル塩化物(94mg;0.60mmol)から出発して、159mgの標記化合物を、白い固形物として単離した。
MS(ISP): 472.3(M+H)+
NMR 1H (250MHz δ TMS DMSO): 0.78(t、J=7.5、3H)、0.99(d、J=7、3H)、1.16(t、J=7、3H)、1.25(1H、m)、1.63(1H、m)、2.73(1H、m)、3.65(2H、s)、3.96(q、J=7、2H)、5.04(2H、br s)、5.73(2H、br s)、6.17(2H、br s)、6.35(d、J=7、1H)、6.43(1H、s)、6.52(br d、J=8.5、1H)、6.82(1H、s)、6.94(1H、s)、7.01(t、J=8、1H)、7.59(1H、s)。
(14h) 2−メチル−プロパン−1−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル(方法2)
3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オール(176mg;0.50mmol)およびイソ−ブチル−スルホクロリド(94mg;0.60mmol)から出発して、129mgの標記化合物を、淡い黄色の結晶として単離した。
MS(ISP): 472.3(M+H)+
【0348】
(14i) 2,2−ジメチル−プロパン−1−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル
3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オール(0.50mmol、176mg)を、まず3mlのジメチルホルムアミドに導入し、そして500mgの粉状の分子ふるいAを添加した。混合物を15分間撹拌し、0℃に冷却し、69mg(0.60mmol)のKOtBuを添加し、そして、更に5分間、2,2−ジメチル−プロパン−1−スルホニル、塩化物(102mg;0.50mmol)を添加した。混合物を、室温で、0℃での5/4時間、そして、室温で2時間反応させた。SiO2(CH2Cl2/MeOH/25%のNH3(19/1/0.05))を有するフラッシュクロマトグラフィにより、EtOEtで撹拌の後、106mgの標記化合物を無色の結晶化として得た。
融点.:103℃ 分解。
MS(ISP): 486.4(M+H)+
【0349】
上記の出発化合物3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オールは、例7にて説明したように、調製される。
【0350】
例15:
例14と同様に(方法1,述べたように2,2,2−トリフルオロエチルエステルを用いてまたは塩化物を伴うスルホン化)、式VIII、(式1の化合物は、式VIの化合物から調製される。
(15a) メタンスルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルエステル(方法1)
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オール(594mg;1.5mmol)から出発して、68mg(19%)のメタンスルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルエステルを例8sにしたがって無色の粉末として得た。
MS(ISP): 429.3(M+H)+
クロマトグラフィを終える際に、例8sの最終産物をも、第2の成分として得た。
【0351】
(15b) エタンスルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルエステル(方法2)
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オール(248mg;0.63mmol)から出発して、エタンスルホニル塩化物(0.073ml;0.75mmol)の反応および酸性条件下でメトキシメチル基の分離により、99mg(36%)のエタンスルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルエステルを無色の粉末として得た(例8a、ステージb)。
MS(ISP): 445.3(M+H)+
【0352】
(15c)プロパン−2−スルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルエステル(方法2)
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オール(238mg;0.60mmol)から出発して、2−プロパンスルホニル塩化物(0.082ml;0.72mmol)の反応およびその後の酸性条件の下でのメトキシメチル基の分離(例8a(ステージb))により、125mgの(45%)プロパン−2−スルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルエステルを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 459.4(M+H)+
【0353】
(15d)プロパン−1−スルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルエステル(方法2)
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オール(238mg;0.60mmol)から出発して、1−プロパン−スルホクロリド(0.164ml;1.44mmol 2部)の反応および酸性条件の下のメトキシメチル基の分離(例8a(ステージb))により、150mg(54%)のプロパン−1−スルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルエステルを淡い黄色の粉末として得た。
MS(ISP): 459.4(M+H)+
【0354】
(15e)シクロプロパンスルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルエステル(方法2)
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オール(792mg;2.0mmol)から出発して、室温でジメチルホルムアミド(20ml)中、シクロプロピル−スルホニルクロリド(453mg;3.0mmol 2部)および炭酸カリウム(480mg;3.0mmol)の反応および酸性条件下でのメトキシメチル基の分離により、70mg(8%)のシクロプロパンスルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルエステルを無色の粉末として得た(8a.例。ステージb)。
MS(ISP): 457.3(M+H)+
【0355】
(15f)2−メチル−プロパン−1−スルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルエステル(方法2)
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オール(198mg;0.50mmol)から出発して、イソ−ブチルスルホニル塩化物(94mg;0.60mmol)の反応およびその後の酸性条件の下でメトキシメチル基の分離により、151mgの標記化合物を淡い黄色の結晶として得た。
MS(ISP): 473.2(M+H)+
【0356】
(15g)ブタン−2−スルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルエステル(方法2)
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オール(198mg;0.50mmol)から出発して、sec−ブチル−スルホニル塩化物(94mg;0.60mmol)の反応およびその後の酸性条件の下でのメトキシメチル基の分離により、112mgの標記化合物を実質的に無色の結晶として得た。
MS(ISP): 473.3(M+H)+
【0357】
(15h) 2,2−ジメチル−プロパン1−スルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルエステル(方法2)
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オール(158mg;0.40mmol)から出発して、ネオペンチル−スルホクロリド(82mg;0.48mmol)の反応およびその後の酸性条件の下のメトキシメチル基の分離により、115mgの標記化合物を実質的に無色の結晶として得た。
MS(ISP): 487.3(M+H)+
【0358】
(15i)2−メチル−プロパン−2−スルフィン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルエステル(方法2)
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オール(238mg;0.60mmol)から出発して、tert−ブチル−スルフィニルクロリド(101mg;0.72mmol)の反応およびその後の酸性条件の下のメトキシメチル基の分離(例8a(ステージb))により、51mg(53%)の2−メチル−プロパン−2−スルフィン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルエステルを、無色の粉末として得た。
MS(ISP): 457.5(M+H)+
【0359】
(15j) 3−フルオロ4−メトオキシ−ベンゼンスルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルエステル(方法2)
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オール(200mg;0.40mmol)から出発して3−フルオロ−4−メトオキシ−ベンゼンスルホニルクロリド(204mg;0.91mmol)との反応およびその後の酸性条件下でのメトキシメチル基の分離により、145mgの標記化合物を淡い黄色の結晶として得た。
MS(ISP): 541.1(M+H)+
【0360】
上記の出発化合物4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オールは、例8にて説明したように、調製される
【0361】
例16:
例14、方法2、すなわち塩化物のスルホン化と同様に、式VIII、式1の化合物が、式VIの化合物から調製される。
(16a) メタンスルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−2−イルエステル
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−2−オール(366mg;1mmol)から出発して、メタンスルホニル塩化物(0.100ml;1.3mmol)との反応により、121mg(27%)のメタンスルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−2−イルエステルを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 445.2(M+H)+
【0362】
(16b) エタンスルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−2−イルエステル
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−2−オール(183mg;0.5mmol)から出発して、エタンスルホニル塩化物(0.087ml;0.9mmol)との反応により、98mg(43%)のエタンスルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−2−イルエステルを淡い黄色の固形物泡状体として得た。
MS(ISP): 459.3(M+H)+
【0363】
(16c) プロパン−2−スルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−2−イルエステル
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−2−オール(183mg;0.5mmol)から出発して、2−プロピルスルホニル塩化物(0.136ml;1.2mmol 2部)との反応により、58mg(24%)のプロパン−2−スルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−2−イルエステルを淡い黄色の粉末として得た。
MS(ISP): 473.3(M+H)+
【0364】
上記の出発化合物4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−2−オールは、例9にて説明したように、調製される。
【0365】
例17:
例14、方法2、すなわち塩化物のスルホン化と同様に、式VIII、式1の化合物が、式VIの化合物から調製される。
(17a) メタンスルホン酸2−ベンゾ〔1,3〕ジオキソル−5−イル−5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−フェニルエステル
2−ベンゾ〔1,3〕ジオキソル−5−イル−5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−フェノール(380mg;1.0mmol)から出発して、メタンスルホニル塩化物(0.100ml;1.3mmol)を有する反応により、93mg(20%)のメタンスルホン酸2−ベンゾ〔1,3〕ジオキソル−5−イル−5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−フェニルエステルを淡い黄色の粉末として得た。
MS(ISP): 459.3(M+H)+
【0366】
(17b) エタンスルホン酸2−ベンゾ〔1,3〕ジオキソル−5−イル−5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−フェニルエステル
2−ベンゾ〔1,3〕ジオキソル−5−イル−5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−フェノール(228mg;0.6mmol)から出発して、エタンスルホニル塩化物(0.140ml;1.44mol 2部)を有する反応により、182mg(64%)のエタンスルホン酸2−ベンゾ〔1,3〕ジオキソル−5−イル−5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−フェニルエステルを、淡い黄色の固形物泡状体として得た。
MS(ISP): 473.2(M+H)+
【0367】
(17c) プロパン−2−スルホン酸2−ベンゾ〔13〕ジオキソル−5−イル−5−(24−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−フェニルエステル
2−ベンゾ〔1,3〕ジオキソル−5−イル−5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−フェノール(228mg;0.6mmol)から出発して、2−プロパンスルホニル塩化物(0.164ml;1.44mmol 2部)との反応により、100mg(34%)のプロパン−2−スルホン酸2−ベンゾ〔1,3〕ジオキソル−5−イル−5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−フェニルエステルを、淡い黄色の固形物泡状体として得た。
MS(ISP): 487.2(M+H)+
【0368】
(17d) プロパン−1−スルホン酸2−ベンゾ〔1,3〕ジオキソル−5−イル−5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−フェニルエステル
2−ベンゾ〔1,3〕ジオキソル−5−イル−5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−フェノール(228mg;0.6mmol)から出発して、1−プロパンスルホニル塩化物(0.161ml;1.44mmol 2部)との反応により、100mg(29%)のプロパン−1−スルホン酸2−ベンゾ〔1,3〕ジオキソル−5−イル−5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−フェニルエステルを淡い黄色の固形物泡状体として得た。
MS(ISP): 487.2(M+H)+
【0369】
上記の出発化合物2−ベンゾ〔1,3〕ジオキソル−5−イル−5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−フェノールは、例10にて説明したように、調製される。
【0370】
例18:
例14方法2,すなわち塩化物を有するスルホン化と同様に、式1、(VI)→(VIII)として、下記化合物が調製される。
プロパン−2−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル
4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オール(246mg;0.7mmol)から出発して、2−プロパンスルホニル塩化物(0.192ml;1.68mmol 2部)との反応により、49mg(12%)のプロパン−2−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステルを、淡い黄色の固形物泡状体として得た。
MS(ISP): 458.4(M+H)+
NMR 1H(250MHz, NMRδ TMS DMSO): 1.04(d;J=6.8;6H);1.17(t;J=6.8;3H);3.08(p;J=6.8;1H);3.63(s;2H);3.94(q;J=6.8;2H);5.10(s;2H);5.73(s;2H);6.16(s;2H);6.56(d;J=8.5;2H);6.8-6.9(m;4H);7.58(s;1H)。
【0371】
上記の出発化合物4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オールは、例13にて説明したように調製される。
【0372】
例19:
式VIの化合物から式IX、式1の化合物の調製
(19a) ジメチル−スルファミン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル
3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オール(200mg;0.57mmol)を、アルゴン雰囲気でジメチルホルムアミドる(11ml;分子ふるい上で乾燥)中に溶解し、tert−カリウムブチラート(77mg;0.68mmol)を添加した。室温で1時間撹拌の後、N,N−ジメチルスルファモイル塩化物(0.073ml;0.68mmol)を、添加した。この温度での3時間後、反応混合物を濃縮し、そして、残渣をジクロロメタン/メタノール/NH4OH(19/1/0.05および90/10/1の1/1混合物)を有するシリカゲル(38g)を通してクロマトグラフィーにかけた。
収率:黄色の固形物泡状体として144mg(55%)のジメチル−スルファミン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル。
MS(ISP): 459.5(M+H)+
【0373】
以下のものは、同様にして調製される:
(19b) ピペリジン−1−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル
3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オール(200mg;0.57mmol)から出発して、1−ピペリジンスルホニル塩化物(136mg;0.74mmol)との反応により、131mg(46%)のピペリジン−1−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステルを、黄色がかった粉末として得た。
MS(ISP): 499.3(M+H)+
【0374】
(19c) ピロリジン−1−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル
3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オール(200mg;0.57mmol)から出発して、1−ピロリジンスルホニル塩化物(157mg;0.925mmol)との反応により174mg(63%)のピロリジン−1−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステルを黄色がかった粉末として得た。
MS(ISP): 485.4(M+H)+
【0375】
(19d) N−イソプロピルN−メチル・スルファミン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル
3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オール(200mg;0.57mmol)から出発して、N−イソプロピルN−メチルスルファモイル塩化物(127mg;0.74mmol)との反応により、116mg(35%)のN−イソプロピルN−メチル−スルファミン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステルをオレンジ粉末として得た。
MS(ISP): 487.3(M+H)+
【0376】
使用されるN−イソプロピルN−メチルスルファモイル塩化物は、次のように調製される:
塩化スルフリル(8.1ml、100mmol)をトルエン(80ml)に溶解し、そして、トルエン(10ml)のN−イソプロピル−N−メチルアミン(10.4ml;100mmol)溶液を30分かけて0−5℃で添加した。反応混合物を、それから同じ温度で30分間、そして、室温で2時間撹拌した。その後、反応混合物を、活発に撹拌しながら氷水(約150ml)に、注入した。有機相を分離して除き、1N塩酸水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥して、吸引ろ過し、濃縮した(40℃、70−30mbar)。その後、粗生成物を、蒸留した。
収率:黄色の油としてN−イソプロピル−N−メチルスルファモイル塩化物3.95g(23%)。沸点:13mbar以下80℃。
【0377】
(19e) モルホリン−4−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル
3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オール(200mg;0.57mmol)から出発して、4−モルホリンスルホニル塩化物(137mg;0.74mmol)との反応により、159mg(56%)のモルホリン−4−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステルを黄色の粉末として得た。
MS(ISP): 501.3(M+H)+
【0378】
(19f)N−エチル−N−メチル−スルファミン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル
3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オール(176mg;0.5mmol)から出発して、N−エチル−N−メチルスルファモイル塩化物(95mg;0.6mmol)との反応により155mg(65%)のN−エチルN−メチル−スルファミン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステルを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 473.3(M+H)+
【0379】
(19g) N−シクロプロピル−N−メチル−スルファミン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル
3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オール(176mg;0.5mmol)から出発して、N−シクロプロピル−N−メチルスルファモイル塩化物(102mg;0.6mmol)との反応により、154mg(61%)のN−シクロプロピルN−メチル−スルファミン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステルを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 485.3(M+H)+
【0380】
使用されるN−シクロプロピル−N−メチルスルファモイル塩化物を、N−イソプロピル−N−メチルスルファモイル塩化物と同様に調製した(実施例9dに記載される):
N−シクロプロピル−N−メチルアミン(4.48g;63mmol)から出発して、1.29g(12%)のN−シクロプロピル−N−メチル−スルファモイル塩化物を黄色の油として得た。沸騰点:9mbar以下75−100℃。
【0381】
(19h) ジエチル−スルファミン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル
3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オール(176mg;0.5mmol)から出発して、N,N−ジエチルスルファモイル塩化物(103mg;0.6mmol)との反応により、150mg(55%)のジエチル−スルファミン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステルを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 487.3(M+H)+
【0382】
上記の出発化合物3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オールは、実施例7に記載したように、調製される。
【0383】
実施例20:
実施例19と同様に、式IX(等式1)の化合物は、式VIの化合物から調製される。
(20a) ジメチル−スルファミン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルエステル
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オール(200mg;0.5mmol)から出発して、N,N−ジメチルスルファモイル塩化物(0.084ml;0.5mmol)反応及び次の酸性条件下(実施例8aのステージbと同様)でのメトキシメチル基の分裂除去により、79mg(31%)のジメチル−スルファミン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルエステルをベージュ色の粉末として得た。
MS(ISP): 460.5(M+H)+
【0384】
(20b) ピペリジン−1−スルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルエステル
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オール(200mg;0.5mmol)から出発して、1−ピペリジンスルホニル塩化物(120mg;0.66mmol)との反応および次の酸性条件下(実施例8aのステージbと同様)でのメトキシメチル基の分裂除去により106mg(43%)のピペリジン−1−スルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルエステルを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 500.3(M+H)+
【0385】
(20c) ピロリジン−1−スルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルエステル
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オール(200mg;0.5mmol)から出発し、1−ピロリジンスルホニル塩化物(148mg;0.87mmol)との反応および次の酸性条件下(実施例8aのステージbと同様)でのメトキシメチル基の分裂除去により、149mg(62%)のピロリジン−1−スルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルエステルを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 486.3(M+H)+
【0386】
(20d) モルホリン−4−スルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルエステル
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オール(200mg;0.5mmol)から出発し、4−モルホリンスルホニル塩化物(162mg;0.88mmol)との反応および次の酸性条件下(実施例8aのステージbと同様)でのメトキシメチル基の分裂除去により、85mg(41%)のモルホリン−4−スルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルエステルを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 502.2(M+H)+
【0387】
(20e) N−イソプロピル−N−メチル−スルファミン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルエステル
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オール(300mg;0.76mmol)から出発し、N−イソプロピル−N−メチル−スルファモイル塩化物(169mg;0.98mmol)との反応及び次の酸性条件下(実施例8aのステージbと同様)でのメトキシメチル基の分裂除去により、105mg(28%)のN−イソプロピル−N−メチル−スルファミン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルエステルを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 488.3(M+H)+
【0388】
使用されるN−イソプロピル−N−メチルスルファモイル塩化物は、実施例19dにて記載したように、調製された。
【0389】
(20f) N−シクロプロピル−N−メチル−スルファミン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルエステル
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オール(300mg;0.76mmol)から出発し、N−シクロプロピル−N−メチルスルファモイル塩化物(153mg;0.98mmol)との反応及び次の酸性条件下(実施例8aのステージbと同様)でのメトキシメチル基の分裂除去により、205mg(56%)のN−シクロプロピルN−メチル・スルファミン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルエステルを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 486.3(M+H)+
【0390】
使用されるN−シクロプロピル−N−メチルスルファモイル塩化物は、実施例19gにて記載したように、調製する。
【0391】
(20g) N−エチル−N−メチル−スルファミン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルエステル
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オール(300mg;0.76mmol)から出発し、N−エチル−N−メチルスルファモイル塩化物(207mg;1.3mmol)との反応及び次の酸性条件下(実施例8aのステージbと同様)でのメトキシメチル基の分裂除去により、174mg(48%)のN−エチル−N−メチル−スルファミン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルエステルを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 474.3(M+H)+
【0392】
(20h) ジエチル−スルファミン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルエステル
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オール(200mg;0.5mmol)から出発し、N,N−ジエチルスルファモイル塩化物(250mg;0.87mmol)との反応及び次の酸性条件(例8aのステージbと同様)でのメトキシメチル基の分裂除去により、100mg(41%)のジエチルスルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルエステルを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 488.3(M+H)+
【0393】
上記の出発化合物4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オールは、実施例8にて記載したように、調製された。
【0394】
実施例21:
以下は、実施例19と同様に調製された:式VIに相当する化合物から式IX(等式1)の下記化合物
ジメチルスルファミン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−2−イルエステル
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−2−オール(200mg;0.55mmol)から出発し、N,N−ジメチルスルファモイル塩化物(0.105ml;0.97mmol)との反応により、54mg(21%)のジメチルスルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−2−イルエステルを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 474.3(M+H)+
【0395】
上記の出発化合物4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシメトキシ−ビフェニル−2−オールは、実施例9にて記載したように、調製された。
【0396】
実施例22:
実施例19と同様に、式IX(等式1)の化合物は、式VIに相当する化合物から調製された:
(22a) ジメチルスルファミン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル 4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オール(211mg;0.6mmol)から出発し、N,N−ジメチルスルファモイル塩化物(0.078ml;0.72mmol)との反応により、180mg(66%)のジメチルスルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステルを淡い黄色粉末として得た。
MS(ISP): 459.5(M+H)+
【0397】
(22b) N−エチル−N−メチル−スルファミン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル
4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オール(176mg;0.5mmol)から出発し、N−エチル−N−メチルスルファモイル塩化物(95mg;0.6mmol)との反応により、148mg(58%)のN−エチル−N−メチル−スルファミン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステルを淡い黄色粉末として得た。
MS(ISP): 473.3(M+H)+
【0398】
(22c) ピロリジン−1−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル
4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オール(176mg;0.5mmol)から出発し、1−ピロリジンスルホニル塩化物(110mg;0.65mmol)との反応により、130mg(54%)のピロリジン−1−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステルを黄色の粉末として得た。
MS(ISP): 485.3(M+H)+
【0399】
(22d) モルホリン−4−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル
4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オール(200mg;0.57mmol)から出発し、4−モルホリンスルホニル塩化物(127mg;0.68mmol)との反応により、128mg(40%)のモルホリン−4−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステルを淡い黄色粉末として得た。
MS(ISP): 501.2(M+H)+
【0400】
(22e) N−シクロプロピル−N−メチル−スルファミン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル
4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オール(176mg;0.5mmol)から出発し、N−シクロプロピル−N−メチルスルファモイル塩化物(101mg;0.6mmol)との反応により、119mg(47%)のN−シクロプロピル−N−メチル−スルファミン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステルを淡い黄色粉末として得た。
MS(ISP): 485.4(M+H)+
NMR 1H (250 MHz, δ, TMS, DMSO): 0.54 (m; 4H); 1.18 (t; J=6.9; 3H); 2.04 (p; J=4.9; 1H); 3.63 (s; 2H); 3.95 (q; J=6.9; 2H); 5.07 (s; 2H); 5.72 (s; 2H); 6.14 (s; 2H); 6.54 (d; J=8.4; 2H); 6.84 (s; 1H); 6.91 (s; 1H); 6.93 (d; J=8.4; 2H); 7.57 (s; 1H)。
【0401】
使用されるN−シクロプロピル−N−メチルスルファモイル塩化物は、実施例19gにて記載したように、調製された。
【0402】
(22f) ジエチルスルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル
4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オール(176mg;0.5mmol)から出発し、N,N−ジエチルスルファモイル塩化物(103mg;0.6mmol)との反応により、113mg(45%)のジエチルスルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステルを淡い黄色粉末として得た。
MS(ISP): 487.3(M+H)+
【0403】
上記の出発化合物4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−オールは、実施例13にて記載したように、調製する。
【0404】
実施例23:
実施例7と同様に、式VII等式1の化合物は、式VIに相当する化合物から調製された。
5−〔3−シクロプロピルメトキシ−5−エトキシ−4−(5−モルホリン−4−イルメチル−チオフェン−2−イル)−ベンジル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン
実施例7と同様に、ジメチルホルムアミド(4ml、分子計よりを通じて乾燥した)中の5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−(5−モルホリン−4−イルメチル−チオフェン−2−イル)−フェノール(88mg;0.2mmol)、tert−カリウムブチラート(25mg;0.22mmol)およびブロモメチルシクロプロパン(24mg;0.22mmol)から出発し、50mg(34%)の5−〔3−シクロプロピルメトキシ−5−エトキシ−4−(5−モルホリン−4−イルメチル−チオフェン−2−イル)−ベンジル〕−ピリミジン−2,4−ジアミンを、無色の粉末としてを得た。
MS(ISP): 496.2(M+H)+
【0405】
上記の出発化合物5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−(5−モルホリン−4−イルメチル−チオフェン−2−イル)−フェノールは、5−(3−ベンジルオキシ−5−エトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(式IV、式1、例6の化合物):Equation 1((IV)→(V)→(VI))から出発する下記順序(a−b)によって調製される。
【0406】
ステージa) 5−〔3−ベンジルオキシ−5−エトキシ−4−(5−モルホリン−4−イルメチル−チオフェン−2−イル)−ベンジル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン
5−(3−ベンジルオキシ−5−エトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例6)(1.429g;3mmol)及び(5−モルホリン−4−イルメチル−チオフェン−2−イル)−ホウ素酸(681mg;3mmol)から出発して、例(2ac)と同様に調製した。
収率:ベージュ色の粉末としての5−〔3−ベンジルオキシ−5−エトキシ−4−(5−モルホリン−4−イルメチル−チオフェン−2−イル)−ベンジル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン1.15g(74%)。
融点.:>145℃分解
MS(ISP): 532.3(M+H)+
【0407】
ステージb) 5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−(5−モルホリン−4−イルメチル−チオフェン−2−イル)−フェノール
5−〔3−ベンジルオキシ−5−エトキシ−4−(5−モルホリン−4−イルメチル−チオフェン−2−イル)−ベンジル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン(532mg;1mmol)をアルゴン下でトリフルオロ酢酸(32ml;400mmol)に溶解し、そして、チオアニソール(1.18ml;10mmol)を添加し、そして、混合物を室温下、17時間撹拌した。反応混合物を、氷水(300ml)および重炭酸ナトリウム飽和水溶液(300ml)の混合物に、慎重に注いだ。混合物をジクロロメタンで3回抽出し、そして、抽出物を塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、炭酸ナトリウム上で乾燥して、吸引ろ過し濃縮した。得られた粗生成物は、塩化メチレン/メタノール/NH4OH conc.(90/10/1)でシリカゲル上でクロマトグラフィーにかけた。
収率:無色の粉末としての5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−(5−モルホリン−4−イルメチル−チオフェン−2−イル)−フェノール350mg(79%)。
融点.:>180℃
MS(ISP): 442.3(M+H)+
【0408】
例24:
例14b(方法2、クロライドでのスルホン化)と同様に、式VIII、等式1の下記化合物は、式VIの対応化合物から調製される。
シクロプロパンスルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−(5−モルホリン−4−イルメチル−チオフェン−2−イル)−フェニルエステル
5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−(5−モルホリン−4−イルメチル−チオフェン−2−イル)−フェノール(120mg;0.27mmol)から出発し、シクロプロピルスルホニルクロライド(0.036ml;0.328mmol)との反応により、34mg(23%)のシクロプロパンスルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−(5−モルホリン−4−イルメチル−チオフェン−2−イル)−フェニルエステルを淡い黄色粉末として得た。
MS(ISP): 546.2(M+H)+
【0409】
上記の出発化合物5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−(5−モルホリン−4−イルメチル−チオフェン−2−イル)−フェノールを、例23に記載のように調製した。
【0410】
例25
5−(3−エトキシ−4−ヨード−5−メトキシメトキシ−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(重要な中間生成物)の調製:
式2、化合物(X)(ここで、R1=エチル)。
【0411】
【化26】
Figure 0003853655
【0412】
この化合物は、下記反応順序によって調製される(ステージa)−e)):
ステージa) 3−エトキシ−5−ヒドロキシ−4−ヨード安息香酸メチルエステル:
3,5−ジヒドロキシ−4−ヨード安息香酸メチルエステルのように調製)(60.0g;0.204mol)をジメチルホルムアミド(600ml)中に溶解し、そして、臭化エチル(16.25ml;0.224mol)およびtert−カリウムブチラート(50.38g;0.449mol)を0℃で添加した。その後、混合物を、室温下、1時間撹拌した。その後、エーテル(600ml)を添加し、そして、混合物を水(600ml)に注いだ。有機相を分離した(それは、主に3,5−ジヒドロキシ−4−ヨード安息香酸メチルエステルを含む)。水相を、冷却しながら、塩化水素酸(25%)で酸性とし、エーテル(300mlを2部)で二度抽出した。その後、合わせた有機相を、硫酸ナトリウム(400g)上で乾燥して、濃縮した。残渣を4/1 n−ヘキサン/酢酸エチル混合物(250ml)中で撹拌し、そして、結晶を吸引ろ過して除去した。黄色がかった46g(70%)の結晶を得た。母液を蒸発させ、そして、残渣はn−ヘキサン/酢酸エチル(7/3)を伴うシリカゲル上でクロマトグラフィーにかけた。純粋な分画を合わせ、そして、溶媒を蒸発させた。12.1g(18%)を追加的に得た。
全収率:黄色がかった結晶としての3−エトキシ−5−ヒドロキシ−4−ヨード安息香酸メチルエステル58.1g(88%)。
MS: 322(M)
【0413】
ステージb) 3−エトキシ−4−ヨード−5−メトキシメトキシ−安息香酸メチルエステル:
3−エトキシ−5−ヒドロキシ−4−ヨード安息香酸メチルエステル(58.1g;0.18mmol)をテトラヒドロフラン(600ml)中に溶解し、そして、水酸化ナトリウム(15.74g;55%;0.361mmol)を添加した。その後、懸濁液を室温下、1時間撹拌し、−10℃に冷却した。メトキシメチルクロライド(27.4ml;0.361mol)を分間かけて滴下し、続いて、混合物を室温下、30分間撹拌した。反応混合物を、水(600ml)に注ぎ、エーテル(2×300ml)で二度抽出した。その後、合わせた有機相を、硫酸ナトリウム(400g)上で乾燥して、ろ過し濃縮した。残渣を、n−ヘキサン(100ml)中で撹拌し、吸引ろ過して除去した。
収率:白結晶としての3−エトキシ−4−ヨード−5−メトキシメトキシ−安息香酸メチルエステル49.1g(75%)。
MS: 366(M)
【0414】
ステージc) (3−エトキシ−4−ヨード−5−メトキシメトキシ−フェニル)−メタノール:
例1ステージd)と同様に調製した。
トルエン(132ml;0.158Mol)中の、3−エトキシ−4−ヨード−5−メトキシメトキシ−安息香酸メチルエステル(16.49g;0.045Mol)、15.6gの(3−エトキシ−4−ヨード−5−メトキシメトキシ−フェニル)−メタノールを、無色の固形塊として得、それを水素化ジイソブチルアルミニウム1.2Mから出発して、次のステージにおいて、精製なしに使用した。
MS(EI): 338(M)
【0415】
ステージd) 3−エトキシ−4−ヨード−5−メトキシメトキシ−ベンスアルデヒド:
始まっている例1(e)と同様に(3−エトキシ−4−ヨード−5−メトキシメトキシ−フェニル)−メタノール(15.6g;0.045mol)と二酸化マンガン(40.16g;0.462mol)から出発し、例1(e)と同様に調製した。
収率:13.76gの赤い黄色がかった結晶(2つのステージにわたり、89%)。
NMR (1H, 250 MHz in DMSO) in ppm: 1.40 (t, 3H); 3.41 (s, 3H); 4.18 (q, 2H); 5.36 (s, 2H); 7.15 (s, 1H); 7.23 (s 1H); 9.94 (s, 1H)
【0416】
ステージe)5−(3−エトキシ−4−ヨード−5−メトキシメトキシ−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
tert−カリウムブチラート(3.33g;29.77mmol)を、撹拌しながら、アルゴン下で、tert−ブタノール(33ml)中熱で溶解した。
溶液を、それから40℃に冷却し、25分かけて、3−エトキシ−4−ヨード−5−メトキシメトキシ−ベンスアルデヒド(8.34g;24.81mol)および3−アニリノプロピオニトリル(3.44g;23.57mol)を含むジメチルスルホキシド(33ml)溶液に25分かけて滴下した。その後、反応混合物を、室温下、5時間撹拌した。その後、溶媒の33mlを、留去した。反応混合物を、水(100ml)に注ぎ、酢酸エチル(2×50ml)で二回抽出した。その後、合わせた有機相を、硫酸ナトリウム(100g)上で乾燥して、濾過し、濃縮した。得られた粗中間生成物を、直接更に処理した。
【0417】
グアニジン塩酸塩(7.81g;81.9mmol)をエタノール(1,500ml)中に溶解し、そして、tert−カリウムブチラート(10.03g;89.8mmol)を添加した。反応混合物の温度を、穏やかな冷却によって1時間、38℃下で保した。その後、このような方法で調製した粗中間生成物を添加し、そして、反応混合物を67−69℃で20時間加熱した。反応溶液を、水(100ml)に注ぎ、酢酸エチル(2×50ml)で二度抽出した。その後、合わせた有機相を、硫酸ナトリウム(100g)上で乾燥し、ろ過し、濃縮した。残渣をエーテル(80ml)中で撹拌し、そして、結晶を吸引ろ過して除去し、エーテルで洗浄し、高減圧下で乾燥した。
収率:黄色の結晶としての5−(3−エトキシ−4−ヨード−5−メトキシメトキシ−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン6.82g(64%)。
MS(ISP): 431.2(M+H)+
【0418】
例26:
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メチルアミノ−ビフェニル−2−オールから出発し、式IX、式2の化合物を、例19と同様に式VIの対応化合物から調製する。
(26a) ジメチルスルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′メチルアミノ−ビフェニル−2−イルエステル 4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メチルアミノ−ビフェニル−2−オール(183mg;0.5mmol)から出発し、N,N−ジメチルスルファモイルクロライド(0.065ml;0.6mmol)との反応により、123mg(48%)のジメチルスルホン酸 4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メチルアミノ−ビフェニル−2−イルエステルを、淡い黄色粉末として得た。
MS(ISP): 473.3(M+H)+
【0419】
(26b) N−エチル−N−メチル−スルファミン酸 4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メチルアミノ−ビフェニル−2−イルエステル
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メチルアミノ−ビフェニル−2−オール(183mg;0.5mmol)から出発し、N−エチル−N−メチル−スルファモイルクロライド(95mg;0.6mmol)との反応により、130mg(49%)のN−エチル N−メチル−スルファミン酸 4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メチルアミノ−ビフェニル−2−イルエステルを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 483.3(M+H)+
【0420】
(26c) モルホリン−4−スルホン酸 4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メチルアミノ−ビフェニル−2−イルエステル
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メチルアミノ−ビフェニル−2−オール(183mg;0.5mmol)から出発し、4−モルホリンスルホニルクロライド(111mg;0.6mmol)との反応により、128mg(42%)のモルホリン−4−スルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メチルアミノ−ビフェニル−2−イルエステルを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 515.3(M+H)+
NMR 1H: (250 MHz, δ, TMS, DMSO): 1.18 (t; J=6.9; 3H; 2.68 (d; J=5; 3H); 2.81 (m; 4H); 3.44 (m; 4H); 3.64 (s; 2H); 3.95 (q; J=6.9; 2H); 5.66 (q; J=5; 1H); 5.73 (br s; 2H); 6.15 (br s; 2H); 6.54 (d; J=8.5; 2H); 6.86 (s; 1H); 6.93 (s; 1H); 6.98 (d; J=8.5; 2H); 7.58 (s; 1H).
【0421】
(26d) N−シクロプロピルN−メチル−スルファミン酸 4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メチルアミノ−ビフェニル−2−イルエステル
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メチルアミノ−ビフェニル−2−オール(183mg;0.5mmol)から出発し、N−シクロプロピルN−メチルスルファモイルクロライド(101mg;0.6mmol)との反応により、76mgの(24%)のN−シクロプロピル−N−メチル−スルファミン酸 4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メチルアミノ−ビフェニル−2−イルエステルをベージュ色の粉末として得た。
MS(ISP): 499.3(M+H)+
【0422】
使用したN−シクロプロピル−N メチルスルファモイルクロライドは、例19g中で記載したように調製される。
【0423】
(20e) ピロリジン−1−スルホン酸 4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メチルアミノ−ビフェニル−2−イルエステル
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メチルアミノ−ビフェニル−2−オール(183mg;0.5mmol)から出発し、1−ピロリジンスルホニルクロライド(101mg;0.6mmol)との反応により、120mg(37%)のピロリジン−1−スルホン酸 4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メチルアミノ−ビフェニル−2−イルエステルを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 499.2(M+H)+
【0424】
(26f) ジエチルスルファミン酸 4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メチルアミノ−ビフェニル−2−イルエステル
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メチルアミノ−ビフェニル−2−オール(183mg;0.5mmol)から出発し、N,N−ジエチルスルファモイルクロライド(103mg;0.6mmol)との反応により、92mg(31%)のジエチルスルホン酸 4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メチルアミノ−ビフェニル−2−イルエステルを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 501.3(M+H)+
【0425】
使用した4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メチルアミノ−ビフェニル−2−オールは、ベンジル保護基を離脱して例4a(R2−B(OH)2のin situの生成での鈴木結合)および引き続いてのベンジル保護基の離脱と同様に、5−(3−ベンジルオキシ−5−エトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミンから出発して調製される:
N−(4−ブロモ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−N−メチル−アセトアミド(2.68g;9mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(2.51g;9.9mmol)、酢酸カリウム(2.65g;27mmol)および1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−ジクロロパラジウム(II)(PdCl2(dppf))(936mg;0.81mmol)を、ジメトキシエタン(90ml;モレキュラーシーブの上で乾燥)中に懸濁させ、そして、4回懸濁液を激しく撹拌しながら排気して酸素エステルを除去し、アルゴンで換気した。混合物を、それから24時間、80℃の湯浴温度で撹拌した。室温まで冷却した後、ジメチルホルムアミド(170ml)、テトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(936mg;0.81mmol)、5−(3−ベンジルオキシ−5−エトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(3.42g;7.2mmol)および2Mリン酸カリウム水溶液(36ml)を、反応混合物に添加した。反応混合物を90℃(湯浴温度)でアルゴン下、約17時間撹拌し、室温に冷却し、吸引ろ過し、濾液を濃縮した。水(100ml)を得られた残渣に添加し、混合物を塩化メチレン(150ml)で抽出した。有機相を、水で連続して洗浄し(100mlおよび飽和塩化ナトリウム水溶液100ml、硫酸マグネシウム上で乾燥して、吸引濾過し、濃縮した。残渣を、塩化メチレン/メタノール/NH4OH 19/1/0.05でシリカゲル(600g)上でクロマトグラフィーにかけた。
5−(6−ベンジルオキシ−2−エトキシ−4′−メチルアミノ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン2.30g(47%)を、淡い褐色粉末として得た。そして、それは次のステージにおいて直接使用される。この生成物を、メタノール(100ml)中に溶解し、1N塩酸水溶液(12.8ml)の添加の後、Pd/C10%(0.5g)で水素化した。約1.5時間以後、触媒を吸引ろ過して取り除き、メタノールで洗浄し、濾液を濃縮した。残渣を水(70ml)で洗浄し、その後pHをNH4OH conc.の添加により9−10に調整した。懸濁液を吸引ろ過し、残渣を水で洗浄し、高減圧下で乾燥した。1.32g(78%)の4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メチルアミノ−ビフェニル−2−オールを、灰色の粉末として得た。
MS(ISP): 366.3(M+H)+
【0426】
例27:
例19に同様に、式IX、式2の化合物を、式VIの対応化合物から調製した。
(27a) ジメチルスルホン酸 4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−メチル−ビフェニル−2−イルエステル
4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−メチル−ビフェニル−2−オール(182mg;0.5mmol)から出発し、N,N−ジメチルスルファモイルクロライド(0.065ml;0.6mmol)との反応により、140mg(55%)のジメチルスルホン酸 4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−メチル−ビフェニル−2−イルエステルを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 473.3(M+H)+
【0427】
(27b) N−エチルN−メチル−スルファミン酸 4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−メチル−ビフェニル−2−イルエステル
4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−メチル−ビフェニル−2−オール(182mg;0.5mmol)から出発して、N−エチル−N−メチルスルファモイルクロライド(95mg;0.6mmol)との反応により、122mg(47%)のN−エチルN−メチル−スルファミン酸 4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−メチル−ビフェニル−2−イルエステルを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 487.3(M+H)+
【0428】
(27c) N−シクロプロピル−N−メチル−スルファミン 酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−メチル−ビフェニル−2−イルエステル
4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−メチル−ビフェニル−2−オール(182mg;0.5mmol)から出発してN−シクロプロピル−N−メチルスルファモイルクロライド(101mg;0.6mmol)との反応により、145mg(55%)のN−シクロプロピル−N−メチル−スルファミン酸 4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−メチル−ビフェニル−2−イルエステルを淡い黄色粉末として得た。
MS(ISP): 499.3(M+H)+
【0429】
使用されたN−シクロプロピル−N メチルスルファモイルクロライドを、例19gにて記載したように調製した。
【0430】
上記の出発化合物4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−メチル−ビフェニル−2−オールは、式2((X)→(XI)→(VI))に示すように、すなわち、例4a(R2−B(OH)2の原位置の生成でのSuzukiカップリング)と同様に、続いてメトキシメチル保護基の切断によって調製される。
【0431】
N−(4−ブロモ−2−メチル−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド(例4fに記載)(4.9g;17.5mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(6.66g;26.25mmol)、酢酸カリウム(5.15g;52.5mmol)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)二塩化物(PdCl2(PPh32)(737mg;1.05mmol)をジオキサン(175ml;モレキュラーシーブの上で乾燥)中に懸濁させ、激しい撹拌により、4回懸濁液を排気して、アルゴンで換気した。混合物を、それから4時間、85℃の湯浴温度で撹拌した。室温への冷却の後、反応混合物を濃縮し、ジメトキシエタン(10ml)、テトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(1.21g;1.05mmol)、5−(3−エトキシ−4−ヨード−5−メトキシメトキシ−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(4.51g;10.5mmol)および2Mで炭酸ナトリウム水溶液(70ml)を添加した。反応混合物を85℃(湯浴温度)でアルゴン下で、約25時間撹拌し、室温に冷却し、吸引ろ過し、濾液を濃縮した。得られた残渣をエタノール(210ml)中に溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液を添加し、混合物を50℃のオイルバスで4時間半撹拌した。混合物を、氷水に注ぎ、酢酸エチルで二回抽出した。有機相を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥して、吸引ろ過し、濃縮した。残渣を、塩化メチレン/メタノール/NH4OH 19/1/0.05でシリカゲル(810g)でクロマトグラフィーにかけた。得られた赤い粉末(2.6g)を、メタノール(100ml)中に懸濁させ、4.5N塩酸(30ml;137mmol)を添加し、混合物を60℃のオイルバス中で45分間撹拌した。メタノールを蒸発させ、残渣を水(200ml)に溶解させ、そして、撹拌しながら、NH4OH conc.で約10にpHを調整した。室温で、30分間撹拌の後、懸濁液を吸引ろ過し、残渣を水で洗浄し、高減圧の下で乾燥した。4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−メチル−ビフェニル−2−オールを、ライトレッド粉末として得た2.20g(33%)。
MS(ISP): 366.3(M+H)+
【0432】
この化合物は、また、例11にて説明したように、調製されることができる。
【0433】
例28:
例19と同様に、式IX(式2)の化合物を、式VIの対応する化合物から調製した。
(28a) ジメチルスルファミン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−フルオロ−ビフェニル−2−イルエステル
4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−フルオロ−ビフェニル−2−オール(185mg;0.5mmol)から出発し、N,N−ジメチルスルファモイルクロリド(0.065ml;0.6mmol)との反応によって、145mg(59%)のジメチルスルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−フルオロ−ビフェニル−2−イルエステルを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 477.3(M+H)+
【0434】
(28b) N−エチル−N−メチル−スルファミン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−フルオロ−ビフェニル−2−イルエステル
4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−フルオロ−ビフェニル−2−オール(185mg;0.5mmol)から出発し、N−エチル−N−メチルスルファモイルクロリド(95mg;0.6mmol)との反応により、139mg(56%)のN−エチル−N−メチル−スルファミン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−フルオロ−ビフェニル−2−イルエステルを淡い黄色粉末として得た。
MS(ISP): 491.2(M+H)+
【0435】
(28c) N−シクロプロピル−N−メチル−スルファミン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−フルオロ−ビフェニル−2−イルエステル
4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−フルオロ−ビフェニル−2−オール(185mg;0.5mmol)から出発し、N−シクロプロピル−N−メチルスルファモイルクロリド(102mg;0.6mmol)との反応により、126mg(47%)のN−シクロプロピル−N−メチル−スルファミン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−フルオロ−ビフェニル−2−イルエステルを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 503.3(M+H)+
【0436】
使用したN−シクロプロピル−N−メチルスルファモイルクロリドは、例19gにて説明したように、調製した。
【0437】
上記出発化合物である4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−フルオロ−ビフェニル−2−オールを4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−メチル−ビフェニル−2−オール(例27における前駆体)(式2、(X)→(XI)→(VI)を参照)と同様に調製した。
5−(3−エトキシ−4−ヨード−5−メトキシメトキシ−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(4.51g;10.5mmol)およびN−(4−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド(例4rに記載)(5.0g;26.25mmol)から出発し、鈴木結合(R2−B(OH)2の原位置で生成)、そして、酸性条件下での保護基の分離の後に、2.0g(29%)の4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−フルオロ−ビフェニル−2−オールを赤い粉末として得た。
MS(ISP): 370.3(M+H)+
【0438】
例29:
例19と同様に、式IX(式2)の化合物を、式VIの対応する化合物から調製した:
(29a) N−シクロプロピル−N−メチル−スルファミン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−5′−フルオロ−ビフェニル−2−イルエステル
3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−5′−フルオロ−ビフェニル−2−オール(150mg;0.39mmol)から出発し、N−シクロプロピル−N−メチルスルファモイルクロリド(80mg;0.47mmol)との反応により、119mg(59%)のN−シクロプロピル−N−メチル−スルファミン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−5′−フルオロ−ビフェニル−2−イルエステルを淡い黄色粉末として得た。
MS(ISP): 503.2(M+H)+
【0439】
使用したN−シクロプロピル−N−メチルスルファモイルクロリドを、例19gにて説明したように、調製した。
【0440】
(29b) ジメチルスルファミン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−5′−フルオロ−ビフェニル−2−イルエステル
3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−5′−フルオロ−ビフェニル−2−オール(150mg;0.39mmol)から出発し、N,N−ジメチルスルファモイルクロリド(0.51ml;0.47mmol)との反応により、120mg(62%)のジメチルスルファミン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−5′−フルオロ−ビフェニル−2−イルエステルを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 477.2(M+H)+
【0441】
(29c) N−エチル−N−メチル−スルファミン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−5′−フルオロ−ビフェニル−2−イルエステル
3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−5′−フルオロ−ビフェニル−2−オール(150mg;0.39mmol)から出発し、N−エチル−N−メチルスルファモイルクロリド(73mg;0.47mmol)との反応により、50mg(24%)のN−エチル−N−メチル−スルファミン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−5′−フルオロ−ビフェニル−2−イルエステルを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 491.2(M+H)+
【0442】
上記の出発化合物である3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−5′−フルオロ−ビフェニル−2−オールを4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−メチル−ビフェニル−2−オール(例27の前駆体)(式2、(X)→(XI)→(VI)を参照)と同様に調製した。
【0443】
5−(3−エトキシ−4−ヨード−5−メトキシメトキシ−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(1.18g;2.76mmol)およびN−(5−ヨード−3−フルオロ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(例4tに記載)(1.53g;4.6mmol)から出発し、鈴木結合(R2−B(OH)2の原位置の生成)、そして、酸性条件の下で保護基の分離後に、0.554g(42%)の3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−5′−フルオロ−ビフェニル−2−オールを淡褐色粉末として得た。
MS(ISP): 370.3(M+H)+
【0444】
例30:
例19と同様に、式IX(式2)の化合物を、式VIの対応する化合物から調製した。
(30a) ジメチルスルファミン酸−3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−モルホリン−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステル
3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−モルホリン−4−イルメチル−ビフェニル−2−オール(185mg;0.4mmol)から出発し、N,N−ジメチルスルファモイルクロリド(0.52ml;0.48mmol)との反応により、113mg(50%)のジメチルスルファミン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−モルホリン−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステルを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 558.3(M+H)+
【0445】
(30b) N−シクロプロピル−N−メチル−スルファミン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−モルホリン−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステル
3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−モルホリン−4−イルメチル−ビフェニル−2−オール(185mg;0.4mmol)から出発し、N−シクロプロピル−N−メチルスルファモイルクロリド(81mg;0.48mmol)との反応により、96mg(40%)のN−シクロプロピル−N−メチル−スルファミン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−モルホリン−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステルを淡黄色粉末として得た。
MS(ISP): 584.2(M+H)+
【0446】
使用したN−シクロプロピル−N−メチルスルファモイルクロリドを、例19gにて説明したように、調製した。
【0447】
(30c) N−エチル−N−メチル−スルファミン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−モルホリン−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステル
3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−モルホリン−4−イルメチル−ビフェニル−2−オール(278mg;0.6mmol)から出発し、N−エチル−N−メチルスルファモイルクロリド(113mg;0.72mmol)との反応により、210mg(61%)のN−エチル−N−メチル−スルファミン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−モルホリン−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステルを淡黄色粉末として得た。
MS(ISP): 572.2(M+H)+
【0448】
上記出発化合物である3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−モルホリン−4−イルメチル−ビフェニル−2−オールを4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−メチル−ビフェニル−2−オール(例27の前駆体)(式2、(X)→(XI)→(VI)参照)と同様に調製した。
5−(3−エトキシ−4−ヨード−5−メトキシメトキシ−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(2.11g;4.9mmol)およびN−(5−ブロモ−2−モルホリン−4−イルメチル−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド(例4jに記載)(3.0g;8.17mmol)から出発し、鈴木結合(R2−B(OH)2の原位置での生成)、そして、酸性条件下での保護基の中で分離の後に、1.36g(36%)の3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−モルホリン−4−イルメチル−ビフェニル−2−オールをベージュ色粉末として得た。
MS(ISP): 451.4(M+H)+
【0449】
例31:
例19と同様に、式IX(等式2)の化合物を、式VIの対応する化合物から調製した。
(31a) ジメチルスルファミン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メチル−ビフェニル−2−イルエステル
3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メチル−ビフェニル−2−オール(183mg;0.5mmol)から出発し、N,N−ジメチルスルファモイルクロリド(0.064ml;0.6mmol)との反応により、128mg(52%)のジメチルスルファミン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メチル−ビフェニル−2−イルエステルを無色粉末として得た。
MS(ISP): 473.3(M+H)+
NMR 1H: (400 MHz,δ, TMS, DMSO): 1.17 (t; J=6.8; 3H); 2.06 (s; 3H); 2.46 (s; 6H); 3.64 (s; 2H); 3.95 (q; J=6.8; 2H); 4.74 (s; 2H); 5.69 (s; 2H); 6.11 (s; 2H); 6.37 (d; J=7.2; 1H); 6.52 (s; 1H); 6.84 (s; 1H); 6.90 (m; 2H); 7.57 (s; 1H).
【0450】
(31b) N−エチル−N−メチル−スルファミン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メチル−ビフェニル−2−イルエステル
3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メチル−ビフェニル−2−オール(183mg;0.5mmol)から出発し、N−エチルl−N−メチルスルファモイルクロリド(95mg;0.6mmol)との反応により、149mg(59%)のN−エチル−N−メチル−スルファミン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メチル−ビフェニル−2−イルエステルを無色粉末として得た。
MS(ISP): 487.3(M+H)+
【0451】
上記出発化合物である3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メチル−ビフェニル−2−オールを4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−メチル−ビフェニル−2−オール(例27の前駆体、式2、(X)→(XI)→(VI)参照)と同様に調製した。
【0452】
5−(3−エトキシ−4−ヨード−5−メトキシメトキシ−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(2.11g;4,9mmol)およびN−(5−ブロモ−2−メチル−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド(例4lと同様に5−ブロム−2−メチルアニリンから調製した)(2.3g;8.17mmol)から出発し、鈴木結合(R2−B(OH)2の原位置の生成)および酸性条件下での保護基の分離の後、0.963g(30%)の3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メチル−ビフェニル−2−オールをベージュ色粉末として得た。
MS(ISP): 366.2(M+H)+
【0453】
例32:
例4と同様に、式VIII(式2)の化合物を、方法A(すなわち、R2−B(OH)2との鈴木結合)によって、式XIIIの対応する化合物から調製した。
(32a) プロパン−1−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−モルホリンメチル−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステル
20mlのジメチルホルムアミド中のN−(5−ブロモ−2−モルホリンメチル−4−イルメチル−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド(400mg;1.09mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(414mg;1.63mmol)、酢酸カリウム(321mg;3.27mmol)および1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−ジクロロパラジウム(II)(PdCl2(dppf))(48mg;0.06mmol)次いでプロパン−1−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(375mg;0.76mmol)、テトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(76mg;0.07mmol))水性2Mリン酸カリウム溶液(3.3ml;6.6mmol)、および20mlのジメチルホルムアミドから出発し、97mgの(23%)プロパン−1−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−モルホリンメチル−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステルを茶色の泡状物として得た。
MS(ISP): 557.2(M+H)+
【0454】
(32b) プロパン−1−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−メチル−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステル
N−(4−ブロモ−2−メチル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド(516mg;1.83mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(697mg;2.74mmol)、酢酸カリウム(539mg;5.5mmol)およびジメチルホルムアミド中の1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−ジクロロパラジウム(II)(PdCl2(dppf))(80mg;0.11mmol)次いで、プロパン−1−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(613mg;1.28mmol)、テトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(127mg;0.11mmol)水性2Mリン酸カリウム溶液(5.5ml;11mmol)および20mlのジメチルホルムアミドから出発し、106mg(17%)のプロパン−1−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−メチル−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステルを茶色の泡状物として得た。
MS(ISP): 472.2(M+H)+
【0455】
(32c) 20mlのジメチルホルムアミド中のプロパン−1−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−フルオロ−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステル、N−(3−ブロモ−4−フルオロ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(350mg;1.22mmol)ビス(ピナコラート)ジボロン(466mg;1.84mmol)、酢酸カリウム(360mg;3.67mmol)および1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−ジクロロ−パラジウム(II)(PdCl2(dppf))(54mg;0.07mmol)次いで、プロパン−1−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(402mg;0.82mmol)、テトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(85mg;0.07mmol)、水性2Mリン酸カリウム溶液(3.7ml;7.4mmol)および20mlのジメチルホルムアミドから出発し、92mg(24%)のプロパン−1−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−フルオロ−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステルを茶色の固形物として得た。
MS(ISP): 476.2(M+H)+
【0456】
(32d) プロパン−1−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステル
60mlのジオキサン中のN−(3−ブロモ−6−メトキシ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(894mg;3mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(1,143mg;4.5mmol)、酢酸カリウム(883mg;9mmol)および1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)−ジクロロ−パラジウム(II)(126mg;0.18mmol)を、80℃で3時間撹拌した。このバッチの半分を濃縮し、水を添加し、そして、混合物を酢酸エチルを用いて抽出した。合わせた有機相を、飽和水性塩化ナトリウム溶液を用いて洗浄し、硫酸マグネシウムを通して乾燥し、吸引によってろ過し、そして濃縮した。
【0457】
このような方法で得られた生成物を、4/1ジメトキシエタン/エタノール混合液(15ml)中のプロパン−1−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(370mg;0.75mmol)、テトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(52mg;0.05mmol)および水性2M炭酸ナトリウム溶液(5.6ml;11.2mmol)で処理した。300mg(82%)のプロパン−1−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステルを茶色の泡状物として得た。
MS(ISP): 488.3(M+H)+
【0458】
(32e) 60mlのジオキサン中のプロパン−1−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−フルオロ−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステル
N−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(858mg;3mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(1,143mg;4.5mmol)、酢酸カリウム(883mg;9mmol)、および(ジフェニルホスフィノ)−ジクロロ−パラジウム(II)(126mg;0.18mmol)を80℃で3時間撹拌した。このバッチの半分を濃縮し、水を添加し、そして、この混合物を酢酸エチルを用いて抽出した。合わせた有機相を、飽和水性塩化ナトリウム溶液を用いて洗浄し、硫酸マグネシウムを通して乾燥し、吸引によってろ過し、濃縮した。
【0459】
このような方法で得られた生成物を、4/1ジメトキシエタン/エタノール混合液(15ml)中のプロパン−1−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(332mg;0.67mmol)、テトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(47mg;0.04mmol)および水性2M炭酸ナトリウム溶液(5ml;10mmol)で処理した。
174mg(54%)のプロパン−1−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−フルオロ−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステルを茶色の泡状物として得た。
MS(ISP): 476.2(M+H)+
【0460】
(32f) 60mlのジオキサン中のプロパン−1−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−5′−フルオロ−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステル
N−(5−ヨード−3−フルオロ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(例4tのように調製した)(999mg;3mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(1,143mg;4.5mmol)、酢酸カリウム(883mg;9mmol)、および、(ジフェニルホスフィノ)−ジクロロパラジウム(II)(126mg;0.18mmol)を、80℃で3時間撹拌した。このバッチの半分を濃縮し、水を添加し、そして、混合物を酢酸エチルによって抽出した。合わせた有機相を、飽和水性塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムを通して乾燥し、吸引によってろ過し、濃縮した。
【0461】
このような方法で得られた生成物を、4/1ジメトキシエタン/エタノール混合液(15ml)中のプロパン−1−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(332mg;0.67mmol)、テトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(47mg;0,04mmol)および水性2M炭酸ナトリウム溶液(5ml;10mmol)で処理した。
202mg(63%)のプロパン−1−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−5′−フルオロ−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステルを淡い黄色泡状物として得た。
MS(ISP): 476.2(M+H)+
【0462】
(32g) プロパン−1−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ジメチルアミノメチル−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステル
N−(5−ブロモ−2−ジメチルアミノメチル−4−イルメチル−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド(1.16g;3.57mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(1,360mg;5.35mmol)、酢酸カリウム(1,050mg;10.7mmol)、及び(ジフェニルホスフィノ)ジクロロ−パラジウム(II)(150mg;0.21mmol)を、−ジオキサン60ml中、80℃で3時間撹拌した。このバッチの半分を濃縮し、水を添加し、そして混合物を酢酸エチルによって抽出した。合わせた有機相を、塩化ナトリウムの飽和水溶液によって洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥して、吸引ろ過し、そして濃縮した。
【0463】
このような方法で得られた生成物を、プロパン−1−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(395mg;0.80mmol)、テトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(56mg;0,05mmol)及びジメトキシエタン/エタノールの4/1混合液(15ml)中の2M炭酸ナトリウム水溶液(6ml;12mmol)で処理した。166mg(40%)のプロパン−1−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−5′−フルオロ−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステルをオレンジ色の泡状物として得た。
MS(ISP): 515.3(M+H)+
【0464】
上記の出発化合物であるプロパン−1−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステルを、下記(工程a−b)(式2参照)→(XII)→(XIII)のように調製した。
【0465】
工程a) 5−(3−エトキシ−5−ヒドロキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
5−(3−エトキシ−4−ヨード−5−メトキシメトキシ−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(20g;46.48mmol)を、メタノール(900ml)中に懸濁し、懸濁液を、アルゴンガスを通しながら撹拌しつつ50℃まで加熱した。
メタノール中(62ml;279mmol)4.5Mの塩化水素酸を懸濁液に添加して、溶液を形成した。30分後、反応混合物を氷浴で5℃に冷却し、pHを濃NH4OHで10に調節し、そして、回転蒸発器上で容積を約1/10に減少させた。得られた懸濁液を氷浴で冷却し、混合物を30分撹拌し、水(350ml)を添加した。懸濁液を、ついで吸引ろ過し、そして残渣を水で洗浄し、高真空の下で乾燥した。
収量:5−(3−エトキシ−5−ヒドロキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン16.74g(93%)を、無色の結晶として得た。
MS(ISP): 387.1(M+H)+
【0466】
工程b) プロパン−1−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル
5−(3−エトキシ−5−ヒドロキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(907mg;2.35mmol)を、ジメチルホルムアミド(25ml)に溶解し、tert−カリウムブチラート(395mg;3.52mmol)を添加し、そしてn−プロパンスルホニルクロリド(0.395ml;3.52mmol)を0℃で添加した。混合物を、ついで室温で1時間撹拌した。反応混合物から溶媒を揮発させ、残渣をジクロロメタン/メタノール(19/1)及びアンモニア0.5%とともにシリカゲルを通じてクロマトグラフにかけた。純粋な画分を合わせて、溶媒を留去した。
収量:813mg(49%)のプロパン−1−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステルを、黄色がかったワックス状物として得た。
MS(ISP): 493.1(M+H)+
【0467】
例33:
例4と同様にして、式VIII(式2)の化合物を、式IIIの対応する化合物から製造した。
(33a)プロパン−2−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステル
N−(3−ブロモ−6−メトキシ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(894mg;3mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(1,143mg;4,5mmol)、酢酸カリウム(883mg;9mmol)及び1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)−ジクロロパラジウム(II)(126mg;0.18mmol)を、ジオキサン60ml中、80℃で3時間撹拌した。このバッチの半分を濃縮し、水を添加して、混合物を酢酸エチルによって抽出した。合わせた有機相を、塩化ナトリウムの飽和水溶液によって洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥して、吸引ろ過し、そして濃縮した。
【0468】
このような方法で得られた生成物を、プロパン−2−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(370mg;0.75mmol)、テトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(52mg;0.05mmol)、ジメトキシエタン/エタノールの4/1混合液(15ml)中の2M炭酸ナトリウム水溶液(5.6ml;11.2mmol)で処理した。
59mg(16%)のプロパン−2−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステルを、淡緑色の泡状物として得た。
MS(ISP): 488.3(M+H)+
【0469】
(33b) プロパン−2−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−フルオロ−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステル
〔sic〕N−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(858mg;3mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(1,143mg;4.5mmol)、酢酸カリウム(883mg;9mmol)、及びジオキサン60ml中の(ジフェニルホスフィノ)−ジクロロパラジウム(II)(126mg;0.18mmol)から出発して、80℃で3時間撹拌した。このバッチの半分を濃縮し、水を添加して、混合物を酢酸エチルによって抽出した。合わせた有機相を、水塩化ナトリウムの飽和水溶液によって洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥して、吸引ろ過し、そして濃縮した。
【0470】
このような方法で得られた生成物を、プロパン−2−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(406mg;0.82mmol)、テトラキス−トリフェニルホスフィン・パラジウム(58mg;0.05mmol)、ジメトキシエタン/エタノールの4/1混合液(15ml)中の2M炭酸ナトリウム水溶液(6.2ml;12.4mmol)で処理した。195mg(56%)のプロパン−2−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−フルオロ−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステルを、白色結晶として得た。
MS(ISP): 476.2(M+H)+
【0471】
(33c) プロパン−2−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−5′−フルオロ−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステル
〔sic〕N−(5−ヨード−3−フルオロ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(例4tにおいて製造された)(999mg;3mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(1,143mg;4.5mmol)、酢酸カリウム(883mg;9mmol)、及び、(ジフェニルホスフィノ)−ジクロロ−パラジウム(II)(126mg;0.18mmol)から出発して、60mlジオキサン中、80℃で3時間撹拌した。このバッチの半分を濃縮し、水を添加して、混合物を酢酸エチルによって抽出した。
合わせた有機相を、塩化ナトリウムの飽和水溶液によって洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥して、吸引ろ過し、そして濃縮した。
【0472】
このような方法で得られた生成物を、プロパン−2−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(406mg;0.82mmol)、テトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(58mg;0.05mmol)、ジメトキシエタン/エタノールの4/1混合液(15ml)中の2M炭酸ナトリウム水溶液(6.2ml;12.4mmol)で処理した。197mg(50%)のプロパン−2−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−5′−フルオロ−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステルを白色固体として得た。
MS(ISP): 476.2(M+H)+
【0473】
(33d) プロパン−2−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−モルホリノメチル−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステル
N−(5−ブロモ−2−モルホリノメチル−4−イルメチル−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド(500mg;1.36mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(519mg;2.04mmol)、酢酸カリウム(401mg;4.09mmol)及び(ジフェニルホスフィノ)−ジクロロパラジウム(II)(88mg;0.08mmol)を、ジオキサン60ml中、80℃で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣に水を添加して、混合物を酢酸エチルによって抽出した。合わせた有機相を、塩化ナトリウムの飽和水溶液によって洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥して、吸引ろ過して、濃縮した。プロパン−2−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(336mg;0.68mmol)、テトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(94mg;0.08mmol)及びジメトキシエタン/エタノールの4/1混合液(15ml)の2M炭酸ナトリウム水溶液(10ml;20mmol)との反応の後に、104mg(27%)のプロパン−2−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−モルホリンメチル−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステルを、褐色の泡状物として得た。
MS(ISP): 557.3(M+H)+
【0474】
(33e) プロパン−2−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−メチル−ビフェニル−2−イルエステル
N−(4−ブロモ−2−メチル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド(600mg;2.13mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(810mg;3.20mmol)、酢酸カリウム(626mg;6.38mmol)、及び(ジフェニルホスフィノ)−ジクロロパラジウム(II)(89mg;0.13mmol)を、ジオキサン60ml中、80℃で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣に水を添加して、混合物を酢酸エチルによって抽出した。合わせた有機相を、塩化ナトリウムの飽和水溶液によって洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥して、吸引ろ過し、そして濃縮した。プロパン−2−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(524mg;1.06mmol)、テトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(147mg;0.13mmol)及びジメトキシエタン/エタノールの4/1混合液(15ml)中の2M炭酸ナトリウム水溶液(16ml;32mmol)との反応の後に、229mg(60%)のプロパン−2−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−メチル−ビフェニル−2−イルエステルを、淡褐色結晶として得た。
MS(ISP): 472.3(M+H)+
NMR 1H: (250 MHz, δ, TMS, DMSO): 1.13 (d; J=6.8; 6H); 1.16 (t; J=6.9; 3H); ); 2.04 (s; 3H); 3.03 (Sept.; J=6.8, 1H); 3.63 (s; 2H); 3.94 (q; J=6.9; 2H); 4.88 (s(br); 2H); 5.72 (s(br); 2H); 6.15 (s(br); 2H); 6.60 (d; J=7.6; 1H); 6.78 (d; J=8.0; 1H); 6.81 (s; 1H); 6.84 (s; 1H); 6.90 (s; 1H); 7.57 (s; 1H).
【0475】
(33f) プロパン−2−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ジメチルアミノメチル−ビフェニル−2−イルエステル
N−(5−ブロモ−2−ジメチルアミノメチル−4−イルメチル−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド(1.16g;3.57mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(1,360mg;5.35mmol)、酢酸カリウム(1,050mg;10.7mmol)、及び(ジフェニルホスフィノ)ジクロロパラジウム(II)(150mg;0.21mmol)を、−ジオキサン60ml中、80℃で3時間撹拌した。このバッチの半分を濃縮し、水を添加して、混合物を酢酸エチルによって抽出した。合わせた有機相を、塩化ナトリウム飽和水溶液によって洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥して、吸引ろ過し、そして濃縮した。
【0476】
このような方法で得られた生成物を、プロパン−2−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(483mg;0.98mmol)、テトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(68mg;0.06mmol)及びジメトキシエタン/エタノールの4/1混合液(15ml)中の2M炭酸ナトリウム水溶液(7.4ml;14.8mmol)で処理した。123mg(24%)のプロパン−2−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ジメチルアミノメチル−ビフェニル−2−イルエステルを、白色泡状物として得た。
MS(ISP): 515.3(M+H)+
【0477】
以下を、例2a(ホウ素酸との鈴木カップリング)と同様にして調製した:
(33g)プロパン−2−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−(6−メチル−ピリジン−3−イル)−フェニルエステル
プロパン−2−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(246mg;0.5mmol)及び2−メチルピリジニル−5−ホウ素酸(205mg;1.5mmol)から出発して、146mg(64%)のプロパン−2−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−(6−メチル−ピリジン−3−イル)−フェニルエステルを、淡黄色粉末として得た。
MS(ISP): 458.5(M+H)+
【0478】
上記の出発化合物である合成プロパン−2−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステルを、下記のように調製した(式2参照、(XII)→(XIII))。
5−(3−エトキシ−5−ヒドロキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例32、工程a参照)(5.9g;15.28mmol)を、ジメチルホルムアミド(150ml)及びtert−カリウムブチラート(2.57g;22.92mmol)に溶解して添加した。プロパン−2−スルホクロリド(2.56ml;22.92mmol)を、0℃で添加した。混合物は、それから室温で、1時間撹拌される。反応混合物はから溶媒を揮発させ、そして残渣はジクロロメタン/メタノール(19/1)及びアンモニア0.5%とともにシリカゲルを通じてクロマトグラフにかけた。純粋な画分を合わせて、溶媒を留去した。
収量:オレンジ色固体として、プロパン−2−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル4.16g(55%)。
MS(ISP): 493.1(M+H)+
【0479】
例34:
例2aと同様に、式VIII(式2)の化合物を、式XIIIの対応する化合物から調製した。
(34a) シクロプロパンスルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル
シクロプロパンスルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(190mg;0.387mmol)と3−アミノ−フェニルホウ素酸(87mg;0.564mmol)から出発して、69mg(39%)のシクロプロパンスルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステルを、無色の粉末として得た。
MS(ISP): 456.5(M+H)+
【0480】
以下のものを、例4と同様にして調製した:
(34b) シクロプロパンスルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メチルアミノ−ビフェニル−2−イルエステル
シクロプロパンスルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(450mg;0.920mmol)とN−(4−ブロモ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−N−メチル−アセトアミド(405mg;1.15mmol)(ジメチルホルムアミドの代わりにジメトキシエタン11.5ml中での第1工程)から出発して、114mg(16%)のシクロプロパンスルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メチルアミノ−ビフェニル−2−イルエステルを、無色の粉末として得た。
MS(ISP): 470.2(M+H)+
【0481】
(34c) シクロプロパンスルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−5′−フルオロ−ビフェニル−2−イルエステル
シクロプロパンスルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(294mg;0.60mmol)とN−(5−ヨード−3−フルオロ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(例4tに記載されている調製)(333mg;1.0mmol)から出発して、147mg(30%)のシクロプロパンスルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−5′−フルオロ−ビフェニル−2−イルエステルを、無色粉末として得た。ジメチルホルムアミドの代わりにジオキサン12ml(ビス−トリフェニルホスフィンパラジウム(56mg;0.08mmol)との第1工程並びにジメトキシエタン(8ml)及び、エタノール(2ml)中におけるテトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(69mg;0.06mmol)との第2のステップ。
MS(ISP): 474.2(M+H)+
【0482】
(34d) シクロプロパンスルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−メチル−ビフェニル−2−イルエステル
シクロプロパンスルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(294mg;0.6mmol)とN−(4−ブロモ−2−メチル−フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(282mg;1.0mmol)から出発して、ジメチルホルムアミド代わりにジオキサン12ml中におけるビス−トリフェニルホスフィンパラジウムジクロリド(56mg;0.08mmol)との第1工程並びにジメトキシエタン(8ml)及びエタノール(2ml)におけるテトラキス−トリフェニルホスフィン・パラジウム(69mg;0.06mmol)第2工程)で、151mg(30%)のシクロプロパンスルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−メチル−ビフェニル−2−イルエステルを、無色の粉末として得た。
MS(ISP): 470.3(M+H)+
【0483】
N−(4−ブロモ−2−メチル−フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミドを、4−ブロム−2−メチルアニリン(例4lと同様に)から調製した。
(34e) シクロプロパンスルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−モルホリノ−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステル
シクロプロパンスルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(294mg;0.6mmol)とN−(5−ブロモ−2−メチルモルホリノ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド(367mg;1.0mmol)から出発してジオキサン10ml中における第1工程およびジメトキシエタン(10ml)およびエタノール(2ml)中における第2工程)で、262mg(46%)のシクロプロパンスルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−モルホリン−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステルを、無色の粉末として得た。
MS(ISP): 555.2(M+H)+
【0484】
N−(5−ブロモ−2−メチルモルホリノ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミドを、5−ブロム−2−メチルモルホリン−アニリン(例4lと同様に)から調製した。
(34f) シクロプロパンスルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メチル−ビフェニル−2−イルエステル
シクロプロパンスルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(294mg;0.6mmol)とN−(5−ブロモ−2−メチル−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド(例4lと同様に、5−ブロム−2−メチルアニリンから製造した)(367mg;1.0mmol)から出発して、(ジメトキシエタン10ml中における第1工程並びにジメトキシエタン(10ml)およびエタノール(2ml)における第2工程)により、187mg(38%)のシクロプロパンスルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メチル−ビフェニル−2−イルエステルを、ベージュ色の粉末として得た。
MS(ISP): 470.3(M+H)+
【0485】
上記の出発化合物シクロプロパンスルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステルは、次のように(参照、等式2、(XII)→(XIII))調製される
5−(3−エトキシ−5−ヒドロキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例32ステージa)参照)(360mg;0.932mmol)をジメチルホルムアミド(30ml)に溶解し、tert−カリウムブチラート(125mg;1.12mmol)を室温で添加した。シクロプロパンスルホニルクロリド(2.56ml;22.92mmol)を、0℃で添加した。混合物を、それから0−5℃で4 1/2時間撹拌した。反応混合物を蒸発し、そして、残渣をメチレンクロリド/メタノール/NH4OH conc.(19/1/0.05および90/10/1の1/1混合物)を用いるシリカゲル(45g)を通じてクロマトグラフにかけた。そして、純粋な画分を合わせ、溶媒を蒸発させた。
収率:無色の固形物としてのシクロプロパンスルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル210mg(46%)を得た。
MS(ISP): 491.1(M+H)+
【0486】
例4に同様にあるいは、例35(a)にて説明したように、式VIII(等式2)の化合物を、式IIIの対応する化合物から調製する。
(35a) ブタン−2−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル
ビス(ピナコラート)ジボロン(1.26mmol、322mg)、N−(4−ブロモ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド(0.84mmol、225mg)、酢酸カリウム(0.254mmol、249mg)およびテトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(0.051mmol、59mg)を12mlのabs.ジオキサンに溶解した。そして、溶液を4回脱気し、アルゴンによって処理した。そして、その後、混合物を2h、80℃に維持した。HPLC解析は、芳香族臭素化合物の完全なコンバージョンを示した。混合物を減圧の下で蒸発させた。そして、残渣を高減圧下で1時間乾燥し、ブタン−2−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(0.422mmol、214mg)、新しい59mgのテトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム、7.5mlジメトキシエタン、1.75mlのEtOH、6mlの2N Na2CO3水溶液を、添加した。そして、混合物を75℃で2時間反応させた。混合物を冷却し、氷に注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出した。飽和した塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、MgSO4の上で乾燥して、そして、蒸発乾固した。SiO2の上のフラッシュクロマトグラフィ(CH2Cl2/MeOH/25%、NH3(19/1/0.05)は、褐色がかった泡状物として標記化合物114mgを与えた。
MS(ISP): 472.2(M+H)+
NMR 1H(250 MHz, δ, TMS, DMSO): 0.79 (t, J=7, 3H), 1.01 (d, J=7, 3H), 1.17 (t, J=7, 3H), 1.27 (m, 1H), 1.63 (m, 1H), 2.74 (m, 1H), 3.63 (s, 2H), 3.93 (q, J=7, 2H), 5.08 (br s, 2H), 5.71 (br s, 2H), 6.13 (br s, 2H), 6.55 (d, J=9, 2H), 6.81 (s, 1H), 6.89 (d, J=9, 2H), 6.91 (s, 1H), 7.58 (s, 1H).
【0487】
(35b) ブタン−2−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−フルオロ−ビフェニル−2−イルエステル
241mg(0.84mmol)のN−(4−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミドおよび214mg(0.422mmol)ブタン−2−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステルから出発し、標記化合物85mgを、淡い褐色粉末として得た。
MS(ISP): 490.3(M+H)+
【0488】
(35c) ブタン−2−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−モルホリン−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステル
308mg(0.84mmol)のN−(5−ブロモ−2−モルホリン−4−イルメチル−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミドおよび214mg(0.422mmol)のブタン−2−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステルから出発し、標記化合物139mgを、淡い茶色の結晶として得た。
MS(ISP): 571.2(M+H)+
【0489】
(35d) ブタン−2−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−2−イルエステル
197mg(0.66mmol)のN−(5−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミドおよび168mg(0.33mmol)のブタン−2−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステルから出発し、標記化合物41mgを、淡い茶色の結晶として得た。
MS(ISP): 502.3(M+H)+
【0490】
(35e) ブタン−2−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−メチル−ビフェニル−2−イルエステル
191mg(0.68mmol)のN−(4−ブロモ−2−メチル−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミドおよび173mg(0.34mmol)のブタン−2−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステルから出発し、標記化合物53mgを、2回のクロマトグラフィ操作の後、淡い茶色の泡状物として得た。
MS(ISP): 486.3(M+H)+
NMR 1H (250 MHz, δ, TMS, DMSO): 0.77 (t, J=7, 3H), 1.00 (d, J=7, 3H), 1.16 (t, J=7, 3H), 1.25 (m, 1H), 1.62 (m, 1H), 2.04 (s, 3H), 2.70 (m, 1H), 3.62 (s, 2H), 3.93 (q, J=7, 2H), 4.9 (br d, 2H), 5.73 (br s, 2H), 6.15 (br s, 2H), 6.60 (d, J=9, 1H), 6.78 (d, J=9, 1H), 6.80 (s, 1H), 6.80 (s, 1H), 6.92 (s, 1H), 7.58 (s, 1H).
【0491】
(35f) ブタン−2−スルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−(2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−ビフェニル−2−イルエステル
370mg(0.87mmol)のN−(4−ブロモ−フェニル)−N−〔2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル〕−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミドおよび220mg(0.43mmol)のブタン−2−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステルから出発し、酸性条件下(4.5NHCl〔MeOH〕)でtert−ブチルジメチルシラニル保護基を開裂後、無色の泡状物として標記化合物35mgを得た。
MS(ISP): 516.3(M+H)+
【0492】
これのために必要なN−(4−ブロモ−フェニル)−N−〔2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル〕−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミドは、次のように調製される:
N−(4−ブロモ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド(4.18mmol、1.12g)を、まず最初に8.5mlのabs.ジメチルホルムアミドに導入し、そして粉にしたモレキュラーシーブ4Aの1.2gを添加した。混合物を15分間撹拌した。そして、612mg(5.45mmol)のKOtBuを添加し、そして、更なる5分後、1.44g(5.02mmol)のtert−ブチル−(2−ヨード−エトキシ)−ジメチル−シランを添加した。混合物を、70℃で36時間反応させ、冷却した。濾過、酢酸エチルでの抽出、水洗、MgSO4上での乾燥、減圧蒸留、SiO2を用いるフラッシュクロマトグラフィ(n−ヘキサン/酢酸エチル 9/1)によって、無色の油として標記化合物の887mgを得た。
MS(EI): 410. 412(M-CH3)+
【0493】
上記の出発化合物ブタン−2−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステルは、次のように(参照等式2、(XII)→(XIII))調製される
5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェノール(例32ステージa))(40mg;0.104mmol)を2.1mlのabs.テトラヒドロフランに溶解し、160mgのモレキュラーシーブ4Aおよび14mg(0.125mmol)のKOtBuを添加し、そして、混合物を20分撹拌した。その後−20℃に冷却し、20mg(0.127mmol)のsec−ブチル−スルホニルクロリドを添加した。30分後、温度を10℃に上げ、そして、混合物を更に2時間反応させた。反応混合物をCH2Cl2/MeOH/25%NH3(90/10/1)で希釈し、濾過し、蒸発し、そして、粗生成物をSiO2上のフラッシュクロマトグラフィによって精製した(CH2Cl2/MeOH/25%NH3(19/1/0.05)。標記化合物の27mgを、無色の粉末として得た。
MS(ISP): 507.2(M+H)+
【0494】
例36:
例4に同様に、式VIII(等式2)の化合物は、式IIIの対応する化合物から調製される。
(36a) 2−メチル−プロパン−1−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−メチル−ビフェニル−2−イルエステル
191mg(0.68mmol)のN−(4−ブロモ−2−メチル−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミドおよび173mg(0.34mmol)の2−メチル−プロパン−1−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステルから出発して、標記化合物の109mgを、クロマトグラフィおよび5mlのエーテルの撹拌後、茶色の固形物として得た。
MS(ISP): 486.4(M+H)+
【0495】
(36b) 2−メチル−プロパン−1−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−フルオロ−ビフェニル−2−イルエステル
241mg(0.84mmol)のN−(4−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミドおよび215mg(0.42mmol)の2−メチル−プロパン−1−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステルから出発し、淡い茶色の泡状物として標記化合物164mgを得た。
MS(ISP): 490.3(M+H)+
【0496】
(36c) 2−メチル−プロパン−1−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル
225mg(0.84mmol)のN−(4−ブロモ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミドおよび214mg(0.42mmol)の2−メチル−プロパン−1−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステルから出発して、2回のクロマトグラフィ操作の後、標記化合物の78mgを、茶色の泡状物として得た。
MS(ISP): 472.2(M+H)+
【0497】
(36d) 2−メチル−プロパン−1−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−2−イルエステル
250mg(0.84mmol)のN−(5−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミドおよび214mg(0.42mmol)の2−メチル−プロパン−1−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステルから出発して、淡い茶色の泡状物として標記化合物56mgを得た。
MS(ISP): 502.3(M+H)+
【0498】
(36e) 2−メチル−プロパン−1−スルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−(2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−ビフェニル−2−イルエステル
397mg(0.93mmol)のN−(4−ブロモ−フェニル)−N−〔2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル〕−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミドおよび220mg(0.47mmol)の2−メチル−プロパン−1−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステルから出発して、酸性条件(HCl/MeOH)の下でtert−ブチルジメチルシラニル保護基を開裂した後、淡いベージュの泡状物としての標記化合物165mgを得た。
MS(ISP): 516.3(M+H)+
【0499】
上記の出発化合物2−メチル・プロパン−1−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステルは、次のように調製される:
5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェノール(1.5mmol、579mg)を、まず最初に15mlのabs.ジメチルホルムアミドに導入した、そして、2.4gの粉末は4Aモレキュラーシーブおよび202mg(1.8mmol)のKOtBuを添加した。混合物を室温で、10分間撹拌した、そして、その後、480mg(3mmol)のイソブチルスルホニルクロリドを0℃で添加した。2時間後、混合物をろ過し、そして、残渣を完全に酢酸エチルで洗浄した。合わされた濾液を、減圧下で蒸発した。SiO2(CH2Cl2/MeOH/25%NH3(19/1/0.05))の上のフラッシュクロマトグラフィは、淡い黄色の結晶として標記化合物521mgを与えた;MS(ISP): 507.2(M+H)+
【0500】
例37:
例4に同様にあるいは、例37(a)にて説明したように、式VIII(等式2)の化合物は、式XIII.の対応する化合物から調製される。
(37a) 2,2−ジメチル−プロパン1−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−フルオロ−ビフェニル−2−イルエステル
ビス−(ピナコラート)ジボロン(1.25mmol、318mg)、N−(4−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド(0.83mmol、238mg)、酢酸カリウム(0.251mmol、246mg)およびテトラキス−トリフェニルホスフィン・パラジウム(0.08mmol、94mg)を12mlのabs.ジオキサンに溶解し、そして、4回溶液脱気し、アルゴンガス処理し、そして、その後混合物を一晩80℃に維持した。HPLC解析は、芳香族臭素化合物の完全なコンバージョンを示した。混合物を減圧下で蒸発させた。そして、残渣を高減圧下で乾燥した。2,2−ジメチル−プロパン1−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(0.42mmol、217mg)、新しい58mgのテトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム、7.5mlジメトキシエタン1.75mlのEtOH、6mlの2N炭酸ナトリウム水溶液を添加し、そして、混合物は再び脱ガスして、75℃で一晩反応させた。混合物を冷却し、氷に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出物を飽和したNaClで洗浄し、MgSO4上で乾燥して、そして、乾固するまで蒸発した。ジエチルエーテルで撹拌後、SiO2の上のフラッシュクロマトグラフィCH2Cl2/MeOH/25%のNH3(19/1/0.05)により、淡褐色のフォームとして標記化合物69mgを得た。
MS(ISP): 504.3(M+H)+;
【0501】
(37b) 2,2−ジメチル−プロパン1−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メトキシ−ビフェニル−2−イルエステル
197mg(0.66mmol)のN−(5−ブロモ−2−メトキシ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミドおよび173mg(0.33mmol)の2,2−ジメチル−プロパン−1−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステルから出発して、標記化合物の46mgを、2回のクロマトグラフィ操作の後、褐色がかった固形物として得た。
MS(ISP): 516.3(M+H)+
【0502】
(37c) 2,2−ジメチル−プロパン−1−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル
272mg(1.01mmol)のN−(4−ブロモ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミドおよび265mg(0.51mmol)の2,2−ジメチル−プロパン−1−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステルから出発して、標記化合物の56mgを、2回のクロマトグラフィ操作の後、黄色がかった泡状物として分離した。
MS(ISP): 486.4(M+H)+
【0503】
(37d) 2,2−ジメチル−プロパン−1−スルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−(2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−ビフェニル−2−イルエステル
ビス−(ピナコラート)ジボロン(1.32mmol、336mg)、N−(4−ブロモ−フェニル)−N−〔2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル〕−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド(1.06mmol、451mg)、酢酸カリウム(3.17mmol、311mg)およびPdCl2(dppf)(0.05mmol、39mg)を7mlのabs.ジオキサンに溶解した。そして、二回、溶液を脱気し、アルゴンによってガス処理した、そして、混合物をそれから一晩80℃に維持した。275mg(0.53mmol)の2,2−ジメチル−プロパン−1−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル、61mgのテトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウムおよび1.75mlの2M K3PO4を添加し、そして、混合物を再び脱ガスし、80℃で一晩反応させた。混合物を冷却し、氷上に注ぎ、酢酸エチルによって抽出し、抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、MgSO4上で乾燥して、蒸発乾燥した。二回SiO2の上のフラッシュクロマトグラフィ(CH2Cl2/MeOH/25%NH3(19/1/0.05)により152mgの生成物を得た。そして、それは次のように開裂し遊離アルコールを得た:
【0504】
生成物を1mlのテトラヒドロフランに溶解した、そして、1mlの4.5M HCl(MeOH)を添加した。45分後、混合物を10%の炭酸ナトリウム水溶液によって中和し、酢酸エチルによって抽出した。そして、抽出物をconc.塩化ナトリウム水溶液によって洗浄し、MgSO4上で乾燥し、蒸発させた。SiO2の上のフラッシュクロマトグラフィCH2Cl2/MeOH/25%のNH3(19/1/0.05)により、ジエチルエーテルで撹拌後、37mgの表記化合物を実質的に白い結晶として得た。
MS(ISP): 530.2(M+H)+;
【0505】
上記の出発化合物ジメチル−プロパン−1−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステルは、次のように調製される:
5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェノール(1,000mg;2.59mmol)を、まず最初に50mlのabs.テトラヒドロフランに導入し、4,0gの粉末のモレキュラーシーブおよび407mg(3.63mmol)のKOtBuを添加し、そして、混合物を45分間撹拌した。
それをその後、−20℃に冷却し、618mg(3.62mmol)の2,2−ジメチル−プロパン−1−スルホニルクロリドを添加した。−20℃で60分、0℃で4時間および+8℃で12時間後、反応混合物をCH2Cl2/MeOH/25%NH3(90/10/1)の混合物で希釈し、濾過し、蒸発させた。そして、粗生成物はSiO2上のフラッシュクロマトグラフィによって精製した(CH2Cl2/MeOH/25%のNH3(19/1/0.05)。標記化合物の552mgが、無色の粉末として得た。
MS(ISP): 521.1(M+H)+
【0506】
例38:
例2と同様に、式VIIIの化合物(式2、R2がアミノである)を、式XIIIの対応する化合物から調製した。
(38a) シクロプロピルメタン−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル
4/1ジメトキシエタン/エタノール混合液(10ml)中のシクロプロピルメタン−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(250mg;0.5mmol)、3−アミノフェニルホウ素酸(108mg;0.7mmol)、テトラキス−トリフェニルホスフィンパラジウム(34mg;0.03mmol)および水性の2M炭酸ナトリウム溶液(3.7ml;7.4mmol)から出発して、205mg(88%)のシクロプロピルメタン−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステルを黄色の泡状物として得た。
MS(ISP): 470.2(M+H)+
【0507】
以下のものは、例4と同様に調製した。
(38b) シクロプロピルメタン−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−フルオロ−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステル
ジオキサン60ml中のN−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(1.0g;3.5mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(1,332mg;5.2mmol)、酢酸カリウム(1,030mg;10.5mmol)、及び(ジフェニルホスフィノ)−ジクロロパラジウム(II)(147mg;0.21mmol)を、3時間、80℃で撹拌した。このバッチの半分を濃縮し、水を残渣に添加し、混合物を酢酸エチルによって抽出し、そして、合わせた有機相を飽和水性塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、吸引ろ過し、濃縮した。
【0508】
4/1ジメトキシエタン/エタノール混合液(15ml)中のこのような方法で得られた生成物を、シクロプロピルメタン−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(441mg;0.87mmol)、テトラ−(トリフェニル−ホスフィン)−パラジウム(121mg;0.10mmol)、水性の2M炭酸ナトリウム溶液(13ml;26mmol)で処理した。249mg(58%)のシクロプロピルメタン−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−フルオロ−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステルをすみれ色の泡状物として得た。
MS(ISP): 488.3(M+H)+
【0509】
(38c) シクロプロピルメタン−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−メチル−ビフェニル−2−イルエステル
60mlのジオキサン中のN−(4−ブロモ−2−メチル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド(600mg;2.13mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(810mg;3.20mmol)、酢酸カリウム(626mg;638mmol)、及び(ジフェニルホスフィノ)−ジクロロパラジウム(II)(89mg;0.13mmol)を、3時間、80℃で撹拌した。反応混合物を濃縮し、水を残渣に添加し、そして、混合物を酢酸エチルによって抽出した。合わせた有機相を、飽和水性塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、吸引ろ過して、濃縮した。4/1 ジメトキシエタン/エタノール混合液(15ml)中のシクロプロピルメタン−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(469mg;0.93mmol)、テトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(129mg;0.11mmol)および水性の2M炭酸ナトリウム溶液(14ml;28mmol)との反応の後、315mg(70%)のシクロプロピルメタン−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−メチル−ビフェニル−2−イルエステルを褐色の泡状物として得た。
MS(ISP): 484.3(M+H)+
【0510】
(38d) シクロプロピルメタン−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−モルホリンeメチル−ビフェニル−2−イルエステル
ジオキサン60ml中のN−(5−ブロモ−2−モルホリンメチル−4−イルメチル−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド(500mg;1.36mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(519mg;2.04mmol)、酢酸カリウム(401mg;4.09mmol)、及び(ジフェニルホスフィノ)−ジクロロパラジウム(II)(88mg;0.08mmol)を、3時間、80℃で撹拌した。反応混合物を濃縮し、水は残渣に添加し、そして、混合物を酢酸エチルによって抽出した。合わせた有機相は、飽和した水性塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、吸引ろ過し、濃縮した。4/1ジメトキシエタン/エタノール混合液(15ml)中のシクロプロピルメタン−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(308mg;0.61mmol)、テトラ−(トリフェニル−ホスフィン)−パラジウム(85mg;0.07mmol)、水性2M炭酸ナトリウム溶液(9ml;18mmol)との反応の後、254mg(73%)のシクロプロピルメタン−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−モルホリンメチル−ビフェニル−2−イルエステルを白い泡状物として得た。
MS(ISP): 569.3(M+H)+
【0511】
上記の出発化合物シクロプロピルメタン−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステルは、次のようにして調製した(式2、(XII)→(XIII)を参照)
5−(3−エトキシ−5−ヒドロキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例32、ステージaを参照)(250mg;0.67mmol)をテトラヒドロフラン(6ml)中に溶解し、カリウムtert−ブチラート(109mg;0.97mmol)を添加した。シクロプロピルメタン−スルホニルクロリド(200mg;1.29mmol)を、0℃で添加した。混合物を、次いで室温で、1時間、撹拌した。反応混合物の溶媒を蒸発させた、そして、残渣をメチレンクロリド/メタノール(19/1)および0.5%のアンモニアを用いてシリカゲルでクロマトグラフィーに付した。純粋な画分を合わせて、そして、溶媒を蒸発させた。
収率:白い固形物としての185mg(57%)のシクロプロピルメタン−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル。
MS(ISP): 504(M+H)+
【0512】
例39:
例2aと同様に、式VIIIの化合物(式2、R2がアミノである)を、式XIIIの対応する化合物から調製した。
(39a) (2−メトオキシ−2−メチルプロパン)−1−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル
4/1ジメトキシエタン/エタノール混合液(15ml)中の(2−メトキシ−2−メチルプロパン)−1−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(250mg;0.5mmol)、3−アミノフェニルホウ素酸(108mg;0.7mmol)、テトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(34mg;0.03mmol)及び水性の2M炭酸ナトリウム溶液(3.5ml;7.0mmol)から出発して、108mg(46%)の(2−メトオキシ−2−メチルプロパン)−1−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステルを黄色の泡状物として得た。
MS(ISP): 502.3(M+H)+
【0513】
以下のものを、例4と同様に調製した:
(39b) (2−メトキシ−2−メチルプロパン)−1−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−メチル−ビフェニル−2−イルエステル
ジオキサン60ml中のN−(4−ブロモ−3−メチル−フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(1.05g;3.7mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(1.42g;5.58mmol)、酢酸カリウム(1.09g;11.2mmol)、及び(ジフェニルホスフィノ)−ジクロロパラジウム(II)(157mg;0.22mmol)を、3時間、80℃で撹拌した。このバッチの半分を濃縮し、水を添加し、そして、混合物を酢酸エチルによって抽出した。合わせた有機相を、飽和した水性塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、吸引ろ過し、濃縮した。
【0514】
このような方法で得られた生成物を、4/1ジメトキシエタン/エタノール混合液(15ml)中の(2−メトキシ−2−メチルプロパン)−1−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(499mg;0.93mmol)、テトラキス−トリフェニルホスフィンパラジウム(64mg;0.06mmol)、水性の2M炭酸ナトリウム溶液(6.9ml;13.8mmol)で処理した。
243mg(51%)の(2−メトキシ−2−メチルプロパン)−1−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−メチル−ビフェニル−2−イルエステルを褐色の泡状物として得た。
MS(ISP): 516.3(M+H)+
【0515】
(39c) (2−メトキシ−2−メチルプロパン)−1−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−フルオロ−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステル
ジオキサン60ml中のN−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(1.0g;3.5mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(1,332mg;5.2mmol)、酢酸カリウム(1,030mg;10.5mmol)、及び(ジフェニルホスフィノ)−ジクロロパラジウム(II)(147mg;0.21mmol)を、3時間、80℃で撹拌した。このバッチの半分を濃縮し、水を添加し、そして、混合物を酢酸エチルによって抽出した。合わせた有機相は、飽和した水性塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させて、吸引ろ過し、濃縮した。
【0516】
このような方法で得られた生成物は、4/1ジメトキシエタン/エタノール混合液(15ml)中の(2−メトキシ−2−メチルプロパン)−1−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(320mg;0.60mmol)、テトラキス−トリフェニルホスフィンパラジウム(42mg;0.04mmol)、水性の2M炭酸ナトリウム溶液(4.5ml;9mmol)で処理した。167mg(54%)の(2−メトキシ−2−メチルプロパン)−1−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−フルオロ−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステルを白い泡状物として得た。
MS(ISP): 520.2(M+H)+
【0517】
(39d) (2−メトキシ−2−メチルプロパン)−1−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−モルホリンメチル−ビフェニル−2−イルエステル
ジオキサン60ml中のN−(5−ブロモ−2−モルホリンメチル−4−イルメチル−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド(894mg;2.43mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(927mg;3.65mmol)、酢酸カリウム(717mg;7.3mmol)、及び(ジフェニルホスフィノ)−ジクロロパラジウム(II)(103mg;0.146mmol)を、3時間、80℃で撹拌した。このバッチの半分を濃縮し、水を添加し、そして、混合物を酢酸エチルによって抽出した。合わせた有機相を、飽和した水性塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥して、吸引ろ過し、濃縮した。
【0518】
このような方法で得られた生成物は、4/1ジメトキシエタン/エタノール混合液(15ml)中の(2−メトキシ−2−メチルプロパン)−1−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(326mg;0.61mmol)、テトラキス−トリフェニルホスフィンパラジウム(42mg;0.04mmol)、及び水性の2M炭酸ナトリウム溶液(4.5ml;9mmol)で処理した。158mg(43%)の2−メトキシ−2−メチルプロパン)−1−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−モルホリンメチル−ビフェニル−2−イルエステルを白い固形物として得た。
MS(ISP): 601.1(M+H)+
【0519】
上記の出発化合物(2−メトキシ−2−メチルプロパン)−1−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステルは、次のように調製した(式2、(XII)→(XIII)を参照)。
5−(3−エトキシ−5−ヒドロキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例32、ステージaを参照)(2,170mg;5.63mmol)をテトラヒドロフラン(60ml)に溶解し、カリウムtert−ブチラート(947mg;8.44mmol)を室温で添加した。混合物を、次いで0℃に冷却し、そして、2−メトキシ−2−メチル−プロパン−1−スルホニルクロリド(2.1g;11.25mmol)を添加した。室温で、1時間の後、反応混合物の溶媒を蒸発させて、そして、残渣はジクロロメタン/メタノール(19/1)および0.5%アンモニアを用いてシリカゲルでクロマトグラフィーに付した。純粋な画分を合わせて、溶媒を蒸発させた。
収率:ベージュの固形物としての(2−メトキシ−2−メチル−プロパン)−1−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル1,710mg(57%)。
MS(ISP): 537.1(M+H)+
【0520】
使用した(2−メトキシ−2−メチルプロパン)−1−スルホニルクロリドは、次のように調製した(ステージa−b):
ステージa) 2,2′−ジチオビス(1,1−ジメチルエチルジメチルエーテル)
1,1−ジメチル−チイラン(1.00g;10.2mmol)をメタノール(50ml)に溶解し、ジクロロ−ジシアノ−ベンゾキノン(2.32g;10.2mmol)を添加し、混合物を6時間、環流下で加熱した。反応混合物の溶媒を蒸発させ、そして、残渣はn−ヘキサン/酢酸エチル(8/2)を用いてシリカゲルでクロマトグラフィーに付した。純粋な画分を合わせて、そして、溶媒を蒸発させた。
黄色の油状物として:2,2′−ジチオビス−(1,1−ジメチルエチル メチルエーテル)870mg(71%)を得た。
MS(EI): 238(M)
【0521】
ステージb)(2−メトキシ−2−メチルプロパン)−1−スルホニルクロリド 2,2′−ジチオビス−(1,1−ジメチルエチルメチルエーテル)(2.00g;8.4mmol)をエーテル(250ml)に溶解し、ヨードソベンゼン(10.8g;33.6mmol)と塩酸(14ml;37%)を室温で添加した。1時間後、反応混合物を、飽和した炭酸ナトリウム溶液に注ぎ、エーテルで2度抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させて、塩をろ別し、そして、溶媒を蒸発させた。残渣は、n−ヘキサン/酢酸エチル(8/2)を用いてシリカゲルでクロマトグラフィーに付した。純粋な画分を合わせて、そして、溶媒を蒸発させた。
収率:淡い黄色液体としての(2−メトキシ−2−メチルプロパン)−1−スルホニルクロリド2.44g(78%)。
MS(EI): 171(M-CH3)
【0522】
例40:
例2と同様に、式VIIIの化合物(式2)を、式XIIIの対応する化合物から調製した。
(40a) シクロブタン−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル
4/1ジメトキシエタン/エタノール混合液(10ml)中のシクロブタン−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(250mg;0.5mmol)、3−アミノフェニルホウ素酸(115mg;0.7mmol)、テトラキス−トリフェニルホスフィンパラジウム(34mg;0.03mmol)および水性のM炭酸ナトリウム溶液から出発して、157mg(67%)のシクロブタン−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステルを黄色の泡状物として得た。
MS(ISP): 470.3(M+H)+
【0523】
(40b) シクロブタン−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−フルオロ−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステル
ジオキサン60ml中のN−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(900mg;3.15mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(1,198mg;4.7mmol)、酢酸カリウム(926mg;9.44mmol)、及び(ジフェニルホスフィノ)−ジクロロパラジウム(II)(132mg;0.19mmol)を、3時間80℃で撹拌した。このバッチの半分を濃縮し、水を添加し、次いで混合物を酢酸エチルによって抽出した。合わせた有機相を、飽和した水性塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させて、吸引ろ過し、濃縮した。
【0524】
このような方法で得られた生成物を、4/1 ジメトキシエタン/エタノール混合液(15ml)中のシクロブタン−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(397mg;0.79mmol)、テトラキス−トリフェニルホスフィンパラジウム(109mg;0.09mmol)および水性の2M炭酸ナトリウム溶液で処理した。314mg(81.8%)のシクロブタン−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−フルオロ−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステルを明るい褐色の泡状物として得た。
MS(ISP): 488.3(M+H)+
【0525】
(40c) シクロブタン−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−メチル−ビフェニル−2−イルエステル
ジオキサン60ml中のN−(4−ブロモ−2−メチル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド(600mg;2.13mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(810mg;3.20mmol)、酢酸カリウム(626mg;6.38mmol)、及び(ジフェニルホスフィノ)−ジクロロパラジウム(II)(89mg;0.13mmol)を、3時間、80℃で撹拌した。反応混合物を濃縮し、水を残渣に添加し、そして、混合物を酢酸エチルによって抽出した。合わせた有機相は、飽和した水性塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させて、吸引ろ過し、濃縮した。4/1ジメトキシエタン/エタノール混合液(15ml)中のシクロブタン−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(358mg;0.71mmol)、テトラキス−トリフェニルホスフィンパラジウム(98mg;0.09mmol)および水性の2M炭酸ナトリウム溶液(10.6ml;21.2mmol)での反応の後、153mg(44.6%)のシクロブタン−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−メチル−ビフェニル−2−イルエステルを褐色の泡状物として得た。
MS(ISP): 484.4(M+H)+
NMR 1H: (250 MHz, δ, TMS, DMSO): 1.17 (t; J=6.6; 3H); 2.05 (s; 3H); 1.65-2.16 (m; 6H); 3.62 (s; 2H); 3.65 (m, 1H); 3.94 (q; J=6.6; 2H); 4.90 (s(br); 2H); 5.72 (s(br); 2H); 6.15 (s(br); 2H); 6.61 (d; J=7.6; 1H); 6.79 (s; 1H); 6.81 (d; J=7.6; 1H); 6.83 (s; 1H); 1H); 6.91 (s; 1H); 7.57 (s; 1H).
【0526】
(40d) シクロブタン−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−モルホリノメチル−ビフェニル−2−イルエステル
ジオキサン60ml中のN−(5−ブロモ−2−モルホリンメチル−フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド(450mg;1.23mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(466mg;1.84mmol)、酢酸カリウム(361mg;3.68mmol)、及び(ジフェニルホスフィノ)−ジクロロパラジウム(II)(52mg;0.07mmol)を、3時間、80℃で撹拌した。反応混合物を濃縮し、水を残渣に添加し、そして、混合物は酢酸エチルによって抽出した。合わせた有機相を、飽和した水性塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させて、吸引ろ過し、濃縮した。4/1ジメトキシエタン/エタノール混合液(15ml)中のシクロブタン−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(310mg;0.61mmol)、テトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(43mg;0.04mmol)および水性の2M炭酸ナトリウム溶液(4.5ml;9mmol)での反応の後、259mg(74%)のシクロブタン−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−モルホリノメチル−ビフェニル−2−イルエステルを白い泡状物として得た。
MS(ISP): 569.3(M+H)+
【0527】
(40e) シクロブタン−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−5′−フルオロ−ビフェニル−2−イルエステル
ジオキサン60ml中のN−(5−ヨード−3−フルオロ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(例4tのようにして調製)(326mg;0.98mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(373mg;1.47mmol)、酢酸カリウム(288mg;294mmol)、及び(ジフェニルホスフィノ)−ジクロロパラジウム(II)(PdCl2(PPh32)(41mg;0.06mmol)を、3時間、80℃で撹拌した。反応混合物を濃縮し、水を残渣に添加し、そして、混合物を酢酸エチルによって抽出した。合わせた有機相は、飽和した水性塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させて、吸引ろ過し、濃縮した。4/1ジメトキシエタン/エタノール混合液(15ml)中のシクロブタン−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(247mg;0.49mmol)、テトラキス−トリフェニルホスフィンパラジウム(34mg;0.03mmol)および水性の2M炭酸ナトリウム溶液(3.65ml;7.3mmol)での反応の後、154mg(65%)のシクロブタン−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−5′−フルオロ−ビフェニル−2−イルエステルを白い泡状物として得た。
MS(ISP): 488.3(M+H)+
【0528】
上記の出発化合物シクロブタン−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステルは、次のように調製される(式2、(XII)→(XIII)参照)
5−(3−エトキシ−5−ヒドロキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例32ステージa)参照)(2,800mg;7.25mmol)をテトラヒドロフラン(50ml)に溶解し、tert−カリウムブチラート(1,220mg;10.8mmol)を添加し、そして混合物を−20℃に冷却した。その後、シクロブタン−スルホクロリド(2.24g;14.5mol)を添加し、そして混合物を、次に−20℃で1時間撹拌した。反応混合物を氷水に注入し、酢酸エチルで二回抽出した。有機相を硫酸ナトリウムを通して乾燥し、塩をろ過して除去し、溶媒を蒸発させた。残渣を、ジクロロメタン/メタノール(19/1)および0.5%のアムモニアを有するシリカゲルを通してクロマトグラフィーにかけた。純粋な画分を合わせ、そして、溶媒を蒸発させた。
収率:黄色の結晶として、2,180mg(59.6%)のシクロブタン−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル。
MS(ISP): 505.1(M+H)+
【0529】
使用されるシクロブタン−スルホクロリドは、次のように調製される(ステージa−b−c):
ステージa) シクロブタン−スルホン酸n−ブチルエステル
4−クロロ−n−ブタン1−スルホン酸n−ブチルエステル(68.10g;298mmol)を、テトラヒドロフラン(1.5L)中に溶解し、n−ブチルリチウム(205ml;テトラヒドロフラン1.6M;327mmol)を−70℃で1.5時間の間に添加した。室温で30分間撹拌の後、水(15ml)を添加し、そして反応混合物を濃縮した。残渣を、飽和水性塩化ナトリウム溶液で希釈し、酢酸エチルで二回抽出した。有機相を硫酸ナトリウムを通して乾燥し、塩をろ過して除去し、そして溶媒を蒸発させた。残渣を、n−ヘキサン/エチル酢酸塩(8/2)を有するシリカゲルを通してクロマトグラフィーにかけた。純粋な画分を結合し、そして、溶媒を蒸発させた。
収率:黄色の鉱油として、14.81g(25.9%)シクロブタン−スルホン酸n−ブチルエステル。
MS(ISP): 136(M-C4H8)+
NMR (250 MHz; J in Hz; CDCl3)in ppm 4.21(t; J=6.5; 2H); 3.90 (quint.; J=8.0; 1H); 2.54 (m; 2H); 2.34 (m; 2H); 2.02 (m; 2H); 1.68 (m; 2H); 1.4 (sext.; J=7.2; 2H); 0.95 (t; J=7.2; 3H).
【0530】
ステージb) カリウムシクロブタン−スルホナート
シクロブタン−スルホン酸n−ブチルエステル(14.81g;77mmol)を、1/1のジメトキシエタン/水混合溶液(220ml)中に溶解し、チオシアン酸カリウム(7.78g;80mmol)を添加し、そして混合物を還流下で20時間沸騰した。反応混合物を、半分に濃縮した。水相を分離し、エーテルで二回洗浄し、蒸発した。残渣を−10℃でエタノール(200ml)で撹拌し、白い結晶を吸引ろ過した。
収率:白い結晶として、10.77g(80.2%)カリウムシクロブタン−スルホナート。
MS(ISN): 135.2(M-K)-
【0531】
ステージc) シクロブタン−スルホニルクロリド
触媒およびカリウムシクロブタン−スルホナート(10.76g;62mmol)をジクロロメタン(50ml)中に懸濁し、触媒としてジメチルホルムアミド(0.5ml)と、塩化チオニル(49.3ml;68mmol)を添加し、そして混合物を還流下で20時間沸騰した。反応混合物を濃縮し、水を残渣に添加し、そして、混合物をエーテルで抽出した。有機相を、飽和水溶塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムを通して乾燥し、吸引ろ過し、濃縮した。
収率:明褐色の液体として、8.44g(88%)のシクロブタン−スルホニルクロリド。
GC-MS(ISP): 55(M-SO2Cl)+
NMR (250 MHz; J in Hz; CDCl3)in ppm 4.43 (quint.; J=7.7; 1H); 2.69 (m; 2H); 2.50 (m; 2H); 2.09 (m; 2H).
【0532】
例41:
式2に示すように、例4と同様に、式XIIIの化合物は、式VIIIの化合物から調製した。
【0533】
式2((XIII)→(VIII))
【0534】
(41a) テトラヒドロピラン−4−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−メチル−ビフェニル−2−イルエステル
N−(4−ブロモ−2−メチル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド(800mg;2.84mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(1.08g;4.25mmol)、酢酸カリウム(835mg;8.51mmol)、及びジオキサン中の(ジフェニルホスフィノ)−ジクロロパラジウム(II)(119mg;0.17mmol)を、80℃で3時間撹拌した。このバッチの半分を濃縮し、水を添加し、そして混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を、飽和水溶塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムを通して乾燥し、吸引ろ過し、濃縮した。
【0535】
このような方法で得られた生成物を、テトラヒドロピラン−4−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(379mg;0.71mmol)、テトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(49mg;0.04mmol)および2M炭酸ナトリウム溶液(5.3ml;10.6mmol)を用いて4/1のジメトキシエタン/エタノール混合液(15ml)中で処理した。261mg(72%)のテトラヒドロピラン−4−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−メチル−ビフェニル−2−イルエステルを茶色の泡状物として得た。
MS(ISP): 514.3(M+H)+
【0536】
(41b) テトラヒドロピラン−4−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−フルオロ−ビフェニル−2−イルエステル
N−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(900mg;3.15mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(1,198mg;4.7mmol)、酢酸カリウム(926mg;9.44mmol)、及び(ジフェニルホスフィノ)−ジクロロパラジウム(II)(132mg;0.19mmol)を、ジオキサン60ml中で80℃で3時間撹拌した。このバッチの半分を濃縮され、水を添加し、そして混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を、飽和水溶塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸マグネシウムを通して乾燥し、吸引ろ過し、濃縮した。
【0537】
このような方法で得られた生成物を、テトラヒドロピラン−4−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(421mg;0.79mmol)、テトラキス−トリフェニルホスフィン・パラジウム(55mg;0.05mmol)および2M炭酸ナトリウム溶液(6ml;12mmol)を用いて、4/1のジメトキシエタン/エタノール混合液(15ml)中で処理した。245mg(60%)のテトラヒドロピラン−4−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−フルオロ−ビフェニル−2−イルエステルを、茶色の泡状物として得た。
MS(ISP): 518.3(M+H)+
【0538】
例2aと同様にして以下を調節した:
(41c) テトラヒドロピラン−4−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル
テトラヒドロピラン−4−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(250mg;0.5mmol)、3−アミノフェニルホウ素酸(109mg;0.7mmol)、テトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(34mg;0.03mmol)および4/1ジメトキシエタン/エタノール混合液(10ml)中での2M炭酸ナトリウム溶液(3.5ml;7.0mmol)から出発して、167mg(71%)のテトラヒドロピラン−4−スルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステルを、白い泡状物として得た。
MS(ISP): 500.3(M+H)+
【0539】
上記の出発化合物テトラヒドロピラン−4−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステルは、次のように調製される(式2、(XII)→(XIII)参照)。
5−(3−エトキシ−5−ヒドロキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例32ステージa)参照)(2,300mg;5.96mmol)をテトラヒドロフラン(70ml)に溶解し、tert−カリウムブチラート(1,000mg;8.9mmol)を添加し、そして混合物を−20℃に冷却した。テトラヒドロピラン−4−スルホクロリド(2.2g;11.9mmol)を、この温度で添加し、混合物を−20℃で1時間撹拌した。反応混合物を、氷水に注入し、酢酸エチルで二回を抽出した。有機相を硫酸ナトリウムを通して乾燥し、塩をろ過し、そして、溶媒を蒸発させた。残渣を、ジクロロメタン/メタノール(19/1)および0.5%のアムモニアを有するシリカゲルを通してクロマトグラフィーにかけた。純粋な画分を合わせ、そして、溶媒を蒸発させた。
収率:白い固形物として、1,370mg(43%)のテトラヒドロピラン−4−スルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル。
MS(ISP): 535.2(M+H)+
【0540】
使用したテトラヒドロピラン−4−スルホニルクロリドは、次のようにして調製される(ステージa−b):
ステージa) 4,4′−ジチオビス−テトラヒドロ−ピラン
硫化ナトリウム(42.2g;35%;188.8mmol)および硫黄(3.33g;104mmol)を水(120ml)に懸濁した、この懸濁液を60℃で1.5時間撹拌した。ベンゼン(250ml)、続いてテトラブチルアンモニウム、臭化物(0.61g;1.89mmol)および4−ブロム−テトラヒドロピラン(7.79g;47.2mmol)を添加し、そして全ての混合物を60℃で4時間撹拌した。反応混合物を氷水に注入し、エーテルで二回抽出した。有機相を硫酸ナトリウムを通して乾燥し、塩をろ過し、そして溶媒を蒸発させた。
収率:黄色の鉱油として、2.41g(44%)の4,4′−ジチオビス−テトラヒドロピラン。
MS(ISP): 234(M)+
【0541】
ステージb) テトラヒドロピラン−4−スルホクロリド
4,4′−ジチオビス−テトラヒドロピラン(2.41g;10.3mmol)を、エーテル(250ml)中に溶解し、ヨードソベンゼン(13.25g;41.1mmol)および塩化水素酸(117ml;37%)を室温で添加し、混合物を1時間撹拌した。反応混合物を、飽和水の炭酸ナトリウム溶液に注入し、エーテルで二回抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムを通して乾燥し、塩をろ過し、そして溶媒を蒸発させた。残渣を、n−ヘキサン/エチル酢酸塩(7/3)を有するシリカゲルを通してクロマトグラフィーにかけた。純粋な画分を合わせ、そして溶媒を蒸発させた。
収率:淡い黄色液体として、2.47g(65%)のテトラヒドロピラン−4−スルホクロリド。
MS(ISP): 149(M-Cl)+
【0542】
例42:
例2と同様に、式VIII、式2の化合物は、対応する式XIIIの化合物から調製される。
(42a) テトラヒドロフラン−2−イル−メタンスルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル
テトラヒドロフラン−2−イル−メタンスルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(220mg;0.5mmol)、3−アミノフェニル−ホウ酸(98mg;0.63mmol)、テトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(29mg;0.03mmol)、及び4/1のジメトキシエタン/エタノール混合液(10ml)中で水の2M炭酸ナトリウム溶液(3.2ml;6.4mmol)から出発して、107mg(52%)のテトラヒドロフラン−2−イル−メタンスルホン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステルを黄色の泡状物として得た。
MS(ISP): 500.3(M+H)+
【0543】
(42b) テトラヒドロフラン−2−イル−メタンスルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−フルオロ−ビフェニル−2−イルエステル
N−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(471mg;1.65mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(628mg;2.47mmol)、酢酸カリウム(485mg;4.9mmol)、及び(ジフェニルホスフィノ)−ジクロロパラジウム(II)(69mg;0.10mmol)を、ジオキサン中での80℃で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、水を残渣に添加し、そして混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を、飽和水溶塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムを通して乾燥し、吸引ろ過し、濃縮した。テトラヒドロフラン−2−イル−メタンスルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(220mg;0.41mmol)、テトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(57mg;0.05mmol)および2M炭酸ナトリウム溶液(4.1ml;8.2mmol)を4/1のジメトキシエタン/エタノール混合液(10ml)中で反応させた後、170mg(80%)のテトラヒドロフラン−2−イル−メタンスルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−フルオロ−ビフェニル−2−イルエステルを、茶色の泡状物として得た。
MS(ISP): 518.3(M+H)+
【0544】
(42c) テトラヒドロフラン−2−イル−メタンスルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−メチル−ビフェニル−2−イルエステル
N−(4−ブロモ−2−メチル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド(465mg;1.65mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(627mg;2.47mmol)、酢酸カリウム(485mg;4.94mmol)、(ジフェニルホスフィノ)−ジクロロパラジウム(II)(69mg;0.10mmol)を、60mlのジオキサン中で、80℃で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、水を残渣に添加し、そして混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を、飽和水溶塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムを通して乾燥し、吸引ろ過し、濃縮した。テトラヒドロフラン−2−イル−メタンスルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(220mg;0.71mmol)、テトラキス−トリフェニルホスフィン−パラジウム(57mg;0.05mmol)および2M炭酸ナトリウム溶液(4.1ml;8.2mmol)が4/1ジメトキシエタン/エタノール(20ml)中で反応後、66mg(31%)のテトラヒドロフラン−2−イル−メタンスルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−メチル−ビフェニル−2−イルエステルを、茶色の泡状物として得た。
MS(ISP): 514.3(M+H)+
【0545】
上記の出発化合物テトラヒドロフラン−2−イル−メタンスルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステルは、次のように調製される(式2、(XII)→(XIII)参照)。
5−(3−エトキシ−5−ヒドロキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例32参照)(3.00g;7.77mmol)を、テトラヒドロフラン(50ml)中で溶解し、tert−カリウムブチラート(1.31g;11.65mmol)を添加した、そして混合物を−20℃に冷却した。テトラヒドロフラン−2−イル−メタンスルホニル塩化物(4.3g;23.3mmol)を、この温度で添加し、混合物を−20℃で1時間撹拌した。反応混合物を、氷水に注入し、酢酸エチルで二回を抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムを通して乾燥し、塩をろ過し、そして溶媒を蒸発させた。残渣を、ジクロロメタン/メタノール(19/1)および0.5%のアムモニアを有するシリカゲルを通してクロマトグラフィーにかけた。純粋な画分を結合し、そして、溶媒を蒸発させた。
収率:黄色の泡状物として、1,690mg(41%)のテトラヒドロフラン−2−イル−メタンスルホン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル。
MS(ISP): 535.2(M+H)+
【0546】
使用されるテトラヒドロフラン−2−イル−メタンスルホニル塩化物は、次のように調製される(ステージa,b):
ステージa) ジチオ−ビス−(テトラヒドロフラン−2−イル)−メタン−イル
硫化ナトリウム(72.9g;35%;327mmol)および硫黄(5.77g;180mmol)を、水(130ml)の中に懸濁し、そして懸濁液を60℃で1.5時間撹拌した。ベンゼン(300ml)、続いてテトラブチルアンモニウム、臭化物(1.06g;3.27mmol)およびテトラヒドロフラン−2−イル−臭化メチル(15g;81.8mmol)を添加し、そして混合物を60℃で4時間撹拌した。反応混合物を氷水に注入され、エーテルで二度回抽出した。有機相を硫酸ナトリウムを通して乾燥し、塩をろ過し、そして溶媒を蒸発させた。
収率:淡い茶色の液体として、10.2g(100%)のジチオ−ビス−(テトラヒドロフラン−2−イル)−メタン−イル。
MS(ISP): 234(M)+
【0547】
ステージb) テトラヒドロフラン−2−イル−メタンスルホニル塩化物
ジチオビス−(テトラヒドロフラン−2−イル)−メタン−イル(4.07g;32.6mmol)をエーテル(300ml)中に溶解し、ヨードソベンゼン(42g;130mmol)および塩化水素酸(55ml;37%)を添加し、そして混合物全体を室温で1時間撹拌した。反応混合物を、飽和炭酸ナトリウム溶液に注入し、エーテルで二回を抽出した。有機相を硫酸ナトリウムを通して乾燥し、塩をろ過し、そして溶媒を蒸発した。残渣を、n−ヘキサン/エチル酢酸塩(7/3)を有するシリカゲルを通してクロマトグラフィーした。純粋な画分を合わせ、そして、溶媒を蒸発させた。
収率:僅かに淡い茶色の液体として6.76g(56%)のテトラヒドロフラン−2−イル−メタンスルホニル塩化物。
NMR (250 MHz;J in Hz;CDCl3)in ppm: 4.58 (m;1H);4.02-3.75 (m;4H);2.25 (m;1H);1.99 (m;2H);1.76 (m;1H).
【0548】
例43:
例2(No. 43a 43b 43d)または例4(No.43c)と同様に、式IXの化合物は、式XIV(式2参照)の対応する化合物から調製される。
(43a) ジメチルスルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メチルスルファニル−ビフェニル−2−イルエステル
ジメチルスルファミン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(509mg;1.0mmol)および4−(メチルチオ)フェニルホウ酸(269mg;1.55mmol)から出発して、410mg(71%)のジメチルスルファミン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メチルスルファニル−ビフェニル−2−イルエステルを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 490.3(M+H)+
【0549】
(43b) ジメチルスルファミン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル
ジメチルスルファミン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(280mg;0.57mmol)およびフェニルホウ酸(118mg;0.96mmol)から出発して、206mg(82%)のジメチルスルファミン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステルを、無色の粉末として得た。
MS(ISP): 444.4(M+H)+
【0550】
(43c) ジメチルスルファミン酸4′−アミノ−3′−シアノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル
ジメチルスルファミン酸5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(148mg;0.3mmol)および2−アミノ−5−ヨード−ベンゾニトリル(143mg;0.59mmol)から出発して、12mg(4%)のジメチル−スルファミン酸4′−アミノ−3′−シアノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステルを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 484.4(M+H)+
【0551】
(43d) ジメチルスルファミン酸 5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−(1H−インドール−5−イル)−フェニルエステル
ジメチルスルファミン酸 5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル(470mg;0.95mmol)および5−(1H−インドリル)−ホウ素酸(230mg;1.43mmol)から出発して、ジメチルスルファミン酸 5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−(1H−インドール−5−イル)−フェニルエステルを、373mg(81%)無色の粉末として得た。
MS(ISP): 483.3(M+H)+
【0552】
上記の出発化合物であるジメチルスルファミン酸 5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステルを、以下のように調製した(式2を参照、(XII)→(XIII))
5−(3−エトキシ−5−ヒドロキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例32を参照)(386mg;1.0mmol)をジメチルホルムアミド(31ml)中に溶解し、tert−カリウムブチラート(137mg;1.2mmol)を室温下で、添加し、そして、混合物を1時間撹拌した。その後、N,N−ジメチルスルファモイルクロライド(0.129ml;1.2mmol)を0℃で添加し、そして、混合物を0−5℃で3時間撹拌した。反応混合物を蒸発させ、そして、残渣を塩化メチレン/メタノール/NH4OH conc.(19/1/0.05)でシリカゲル(43g)上でクロマトグラフィーにかけた。純粋な画分を合わせ、そして、溶媒を留去した。得られた残渣を、ジエチルエーテルとともに撹拌し、吸引ろ過して取り除き、高減圧下で乾燥した。
収率:無色の固形物として、ジメチルスルファミン酸 5−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−3−エトキシ−2−ヨード−フェニルエステル229mg(46%)。
MS(ISP): 494.1(M+H)+
【0553】
例44:
N−〔4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル−3−イル〕−メタンスルホンアミド
この化合物を、5−(3′−アミノ−2,6−ジエトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例(2a))から出発して調製した:
5−(3′−アミノ−2,6−ジエトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(228mg;0.6mmol)をジメチルホルムアミド(6ml;モレキュラーシーブ上で乾燥)中に溶解させ、トリエチルアミン(0.090ml;0.66mmol)を室温下で、添加し、混合物を0℃に冷却し、そして、ジメチルホルムアミド(1.0ml)中のメタンスルホニルクロライド(0.051ml;0.66mmol)の溶液を5分かけて添加した。0−5℃で1時間後、反応混合物を濃縮し、そして、残渣を水に採取した。その後、NH4OH conc.の添加により、pHを10に調節した。15分の撹拌の後、混合物を吸引ろ過し、残渣は高減圧下で乾燥して、塩化メチレン/メタノール/NH4OH conc.(19/1/0.05)でシリカゲル(60g)を通じてクロマトグラフィーにかけた。
収率:無色の粉末として、N−〔4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル−3−イル〕−メタンスルホンアミド161mg(58%)。
MS(ISP): 458.2(M+H)+
【0554】
例45:
メタンスルホン酸 4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル−4−イルエステル
この化合物を、例44と同様に、4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル−4−オール(例(2t))から出発して調製した:
室温で、4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル−4−オール(300mg;0.79mmol)、ジメチルホルムアミド(10ml)中、tert−カリウムブチラート(トリエチルアミン;133mg;1.18mmolの代わりに、そして、ジメチルホルムアミド(5.0ml)のメタンスルホニルクロライド(0.080ml;1.03mmol)から出発し、無色の粉末として、メタンスルホン酸 4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル−4−イルエステル102mg(22%)を得た。
MS(ISP): 459.4(M+H)+
【0555】
例46:
2−〔4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル−4−イルオキシ〕−アセトアミド
この化合物を、4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル−4−オールから出発して調製した(例(2t):
モレキュラーシーブ(0.5g)およびtert−カリウムブチラート(180mg;1.6mmol)を、室温下、ジメチルホルムアミド(10ml)中の4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル−4−オール(380mg;1.0mmol)に添加した。15分撹拌の後、2−ブロモアセトアミド(193mg;1.4mmol)を、添加した。70分後、反応混合物を濃縮し、残渣は塩化メチレン/メタノール/NH4OH conc.(90/10/1)によりシリカゲル(60g)上でクロマトグラフィーにかけた。
収率:無色の粉末として、2−〔4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル−4−イルオキシ〕−アセトアミド190mg(43%)。
MS(ISP): 438.3(M+H)+
【0556】
例47:
3−{1−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルオキシメチル〕−シクロプロピル}−プロピオニトリル
この化合物を、(E)−3−〔1−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルオキシメチル〕−シクロプロピル〕−アクリロニトリルから出発して調製した(例8d):
(E)3−〔1−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルオキシメチル〕−シクロプロピル〕−アクリロニトリル(例8d)(190mg;0.415mmol)をイソプロピルアルコール(20ml)中に、懸濁し、ホウ水素化ナトリウム(103mg;2.69mmol)を約10分かけて小分けにして添加した。その後、混合物を、アルゴン下で23時間、還流下で煮沸し、室温に冷却し、濃縮した。残渣を水(27ml)とともに撹拌し、1N塩酸でpHを2に調節した。その後NH4OH conc.の添加により、pHを9に調節し、得られた懸濁液を室温で1時間撹拌し、吸引濾過した。固形物を、少量の水で洗浄し、高減圧下で乾燥した。
収率:3−{1−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルオキシメチル〕−シクロプロピル}−プロピオニトリル180mg(94%)。
MS(ISP): 460.4(M+H)+
【0557】
例48:
5−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルオキシ〕−4,4−ジメチル−ペンタンニトリル
この化合物を、例47と同様に、(E)−5−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルオキシ〕−4,4−ジメチル−ペント−2−エンニトリル(例(8b))から出発して調製した:
(E)−5−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルオキシ〕−4,4−ジメチル−ペント−2−エンニトリル(110mg;0.239mmol)から出発して、淡い褐色粉末として、5−〔4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルオキシ〕−4,4−ジメチル−ペンタンニトリル85mg(77%)を得た。
MS(ISP): 462.3(M+H)+
【0558】
例49:
5−〔3,5−ジエトキシ−4−(1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−6−イル)−ベンジル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン
塩化ニッケル(II)六水化物(200mg;0.84mmol)を、5.5mlのMeOH中の5−(3,5−ジエトキシ−4−キノリン−6−イル−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例(4m))(200mg;0.48mmol)の溶液に、アルゴンでのガス処理をしながら添加した。水素化ホウ素ナトリウム(1.93mmol、73mg)を、小分けにして添加した。混合物を、3時間、室温で撹拌した。反応混合物の蒸発の後、残渣を、10分間、10%塩酸20ml中で撹拌した。溶液を、25%アンモニア水溶液によりpH 10に調整し、各回、25mlの塩化メチレンで3回抽出した。合わせた有機相を、硫酸マグネシウム上で乾燥して濃縮した。粗生成物を、塩化メチレン/メタノール(19/1)でシリカゲル上でクロマトグラフィーにかけた。5−〔3,5−ジエトキシ−4−(1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−6−イル)−ベンジル〕−ピリミジン−2,4−ジアミンを無色の粉末として125mg(62%)得た。
MS(ISP): 420.3(M+H)+
【0559】
例50:
5−〔2,6−ジエトキシ−3′−(2−メトキシ−エトキシ)−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン
この化合物を、4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル−3−オール(例(5d))から出発して調製した:
4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジエトキシ−ビフェニル−3−オール(200mg;0.526mmol)をジメチルホルムアミド(5ml;モレキュラーシーブ上で乾燥)中で懸濁し、tert−カリウムブチラート(83mg;0.736mmol)を室温で添加した。ジメチルホルムアミド(5ml;モレキュラーシーブ上で乾燥)中の2−ブロモエチルジメチルエーテル(0.059ml;0.63mmol)を形成した溶液に35分かけて添加した。12時間の室温での撹拌の後、反応混合物を濃縮し、残渣を水(二回)およびジエチルエーテルによって連続して撹拌し、吸引ろ過して除去し、高減圧下で乾燥した。
収率:淡いベージュ色の粉末として、5−〔2,6−ジエトキシ−3′−(2−メトキシ−エトキシ)−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン180mg(78%)。
MS(ISP): 439.4(M+H)+
【0560】
例51:
5−(3′−アミノ−2,6−ジ−n−プロポキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
例2aと同様に調製した(ホウ素酸での鈴木結合):
5−(4−ヨード−3,5−ジ−n−プロポキシ−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(200mg;0.45mmol)および3−アミノフェニル−ホウ素酸(175mg;1.13mmol)から出発して、110mg(60%)の5−(3′−アミノ−2,6−ジ−n−プロポキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、無色の粉末として得た。
MS(ISP): 408.4(M+H)+
上記の出発化合物5−(4−ヨード−3,5−ジ−n−プロポキシ−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、下記順序によって調製した(ステージの)−f)):
【0561】
ステージa) 4−ヨード−3,5−ジ−n−プロポキシ安息香酸メチルエステル
3,5−ジヒドロキシ−4−ヨード安息香酸メチルエステル(例1(ステージb))(5g;17mmol)を、ジメチルホルムアミド(125ml)中に溶解し、tert−カリウムブチラート(3.81g;34mmol)を室温で添加した。1時間の撹拌の後、ジメチルホルムアミド(5ml)中の臭化n−プロピル(40mol、5.0g)を、1時間かけて滴下した。反応混合物を、それから40℃に加熱し、この温度で48時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、溶媒を蒸発させ、水および1N塩酸を残渣に添加し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濃縮した。
収率:黄色の粉末として、4−ヨード−3,5−ジプロポキシ−安息香酸メチルエステル4.2g(68%)。
MS: 378(M)
【0562】
ステージb)(4−ヨード−3,5−ジ−n−プロポキシ−フェニル)−メタノール
例6(ステージc))と同様に調製した:
4−ヨード−3,5−ジ−n−プロポキシ安息香酸メチルエステル(4.2g;11mmol)から出発し、4−ヨード−3,5−ジ−n−プロポキシ−フェニル)−メタノールをn−ヘキサンからの結晶化の後、無色の粉末として得た3.8g(99%)。
MS: 350(M)
【0563】
ステージc) 4−ヨード−3,5−ジ−n−プロポキシ−ベンズアルデヒド
例6(ステージd))と同様に調製した:
(4−ヨード−3,5−ジ−n−プロポキシ−フェニル)−メタノール(3.8g;11mmol)から出発し、3.36g(87%)の4−ヨード−3,5−ジ−n−プロポキシ−ベンズアルデヒドを無色の粉末として得た。
MS: 348(M)
【0564】
ステージd)(E/Z)(2−(4−ヨード−3,5−ジ−n−プロポキシ−ベンジル)−3−フェニルアミノ−アクリロニトリル
例6(ステージe))と同様に調製した:
4−ヨード−3,5−ジ−n−プロポキシ−ベンズアルデヒド(3.36g;9.6mmol)から出発し、エチルアセテート/n−ヘキサン7/3でのシリカゲル上のクロマトグラフィーの後、3.0g(65%)の(E/Z)−2−(4−ヨード−3,5−ジ−n−プロポキシ−ベンジル)−3−フェニルアミノ−アクリロニトリルを茶色の非常に粘着性油として、得た。
MS(ISP); 477.2(M+H)+
【0565】
ステージe) 5−(4−ヨード−3,5−ジ−n−プロポキシ−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
例6(ステージf))と同様に調製した:
(E/Z)−2−(4−ヨード−3,5−ジ−n−プロポキシ−ベンジル)−3−フェニルアミノ−アクリロニトリル(3.0g;6.2mmol)から出発し、塩化メチレン/メタノール/NH4OH conc.(90/10/1)でのシリカゲル上のクロマトグラフィーの後、1.8g(65%)の5−(4−ヨード−3,5−ジ−n−プロポキシ−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミンをベージュ色の粉末として得た。
MS(ISP): 443.2(M+H)+
【0566】
例52:
4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジプロポキシ−ビフェニル−3−オール
例2a)と同様に調製した(ホウ素酸での鈴木結合方法A):
5−(4−ヨード−3,5−ジ−n−プロポキシ−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(100mg;0.22mmol)および3−ヒドロキシフェニル−ホウ素酸(78mg;0.56mmol)から出発して、153mg(73%の4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′,6′−ジプロポキシ−ビフェニル−3−オールを、無色の粉末として得た)。
MS(ISP): 409.3(M+H)+
上記の出発化合物5−(4−ヨード−3,5−ジプロポキシ−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、例51に記載したように、調製した。
【0567】
例53
4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−n−プロポキシ−ビフェニル−3−オール
例(7a)と同様に調製した:
4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−ヒドロキシ−ビフェニル−3−イルアセタート(300mg;0.76mmolと、1−ブロム−n−プロパン(0.07ml;0.912mmol)から出発して、2時間の室温で、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2ml)およびメタノール(5ml)での処理の後、70mg(23%)の4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−プロポキシ−ビフェニル−3−オールを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 395.3(M+H)+
上記の出発化合物4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−ヒドロキシ−ビフェニル−3−イルアセタートを、下記順序で調製した(ステージa)−c)):
【0568】
ステージa) 2′−ベンジルオキシ−4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−ビフェニル−3−オール
例2aと同様に調製した(ホウ素酸での鈴木結合):
5−(3−ベンジルオキシ−5−エトキシ−4−ヨード−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例6)(3.4g;7.12mmol)および3−ヒドロキシフェニル−ホウ素酸(1.97g;14.3mmol)から出発して、2.34g(74%)の2′−ベンジルオキシ−4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−ビフェニル−3−オールを、無色の粉末として得た。
MS(ISP): 443.3(M+H)+
【0569】
ステージb) 2′−ベンジルオキシ−4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−ビフェニル−3−イルアセタート
ジメチルホルムアミド(40ml)中のtert−カリウムブチラート(602mg;5.36mmol)を、0−5℃でジメチルホルムアミド(40ml)中の2′−ベンジルオキシ−4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−ビフェニル−3−オール(1.9g;4.3mmol)に添加した。この温度での15分間撹拌の後、無水酢酸(0.406ml;4.3mmol)を添加した。0−5℃で3時間後、tert−カリウムブチラート(60mg;0.53mmol)およびそれから無水酢酸(0.08ml;0.85mmol)を再び添加し、室温で16時間撹拌し続けた。反応混合物を濃縮し、残渣を水とともに撹拌し、混合物は吸引ろ過した。粗生成物を、イソプロパノールから再結晶した。
収率:無色の粉末として、2′−ベンジルオキシ−4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−ビフェニル−3−イルアセタート1.57g(75%)。
MS(ISP): 485.3(M+H)+
【0570】
ステージc) 4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−ヒドロキシ−ビフェニル−3−イルアセタート
2′−ベンジルオキシ−4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−ビフェニル−3−イルアセタート(1.5g;3.09mmol)を、2時間かけて、Pd/C10%(380mg)、Pd/C上で酢酸conc.(45ml)およびエタノール(15ml)中で水素化した。触媒を吸引ろ過して取り除き、エタノールで洗い落とし、溶媒を留去した。残渣を水とともに撹拌し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液の添加によって、pHを7に調整した。形成した懸濁液を吸引ろ過し、残渣を高減圧下で乾燥した。
収率:無色の粉末としての、4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−ヒドロキシ−ビフェニル−3−イルアセタート1.05g(86%)。
MS(ISP): 495.2(M+H)+
【0571】
例54
2′−シクロプロピルメトキシ−4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−ビフェニル−3−オール
例55と同様に調製した:
4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−ヒドロキシ−ビフェニル−3−イルアセタート(300mg;0.76mmol)およびブロモメチル−シクロプロパン(123mg;0.91mmol)から出発して、101mg(31%)の2′−シクロプロピルメトキシ−4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−ビフェニル−3−オールを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 407.3(M+H)+
上記の出発化合物4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−ヒドロキシ−ビフェニル−3−イルアセタートを、例53に記載したように調製した。
【0572】
例55
2−〔2′−シクロプロピルメトキシ−4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−ビフェニル−4−イルオキシ〕−エタノール
例46と同様に調製した:
2′−シクロプロピルメトキシ−4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−ビフェニル−4−オール(例8h)(406mg;1mmol)および2−(2−クロロエトキシ)−テトラヒドロ−2H−ピラン(0.47ml;3.2mmol)から出発して、酸性条件(メタノール中の3N HCl室温)下での保護基の切断後、95mg(21%)の2−〔2′−シクロプロピルメトキシ−4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−ビフェニル−4−イルオキシ〕−エタノールを、淡い黄色粉末として得た。
MS(ISP): 451.3(M+H)+
【0573】
例56
5−〔2−シクロプロピルメトキシ−6−エトキシ−4′−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミン
例46と同様に調製した:
2′−シクロプロピルメトキシ−4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−ビフェニル−4−オール(例8h)(300mg;0.74mmol)および4−(2−クロロエチル)−モルホリン塩酸塩(170mg;0.89mmol)から出発して、129mg(25%)の5−〔2−シクロプロピルメトキシ−6−エトキシ−4′−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−ビフェニル−4−イルメチル〕−ピリミジン−2,4−ジアミンを、無色の粉末として得た。
MS(ISP): 520.3(M+H)+
【0574】
例57
メタンスルホン酸2′−シクロプロピルメトキシ−4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−ビフェニル−4−イルエステル
例45と同様に調製した。
2′−シクロプロピルメトキシ−4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−ビフェニル−4−オール(例8h)(300mg;0.74mmol)およびメタンスルホニルクロリド(0.063ml;0.81mmol)から出発して、152mg(42%)のメタンスルホン酸2′−シクロプロピルメトキシ−4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−ビフェニル−4−イルエステルを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 485.2(M+H)+
【0575】
例58
4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−(プロパン−2−スルホニルオキシ)−ビフェニル−4−イルアセタート
例45と同様に調製した。
無水酢酸(0.028ml;0.30mmol)中、プロパン−2−スルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルエステル(例15c)(137mg;0.30mmol)、tert−カリウムブチラート(42mg;0.37mmol)およびジメチルホルムアミド(3.5ml)から出発して、0〜5℃(15分間)、次いで室温(3時間)で、39mg(27%)の4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−(プロパン−2−スルホニルオキシ)−ビフェニル−4−イルアセタートを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 501.3(M+H)+
【0576】
例59
〔2′−シクロプロピルメトキシ−4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−ビフェニル−4−イルオキシ〕−アセトニトリル
例46と同様に調製した:
2′−シクロプロピルメトキシ−4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−ビフェニル−4−オール(例8h)(203mg;0.5mmol)およびブロモアセトニトリル(0.06ml;0.9mmol)から出発して、85mg(38%)の〔2′−シクロプロピルメトキシ−4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−ビフェニル−4−イルオキシ〕−アセトニトリルをベージュ色の粉末として得た。
MS(ISP): 446.3(M+H)+
【0577】
例60
ジメチルスルファミン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メタンスルホニル−ビフェニル−2−イルエステル
例2bと同様に調製した:
ジメチルスルファミン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メチルスルファニル−ビフェニル−2−イルエステル(例43a)(342mg;0.7mmol)およびm−クロロ過安息香酸(403mg;2.12mmol)から出発して、340mg(84%)のジメチルスルファミン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メタンスルホニル−ビフェニル−2−イルエステルをベージュ色の粉末として得た。
MS(ISP): 522.1(M+H)+
【0578】
例61
(61a)2−メチル−プロパン−1−スルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−ビフェニル−2−イルエステル
2−メチル−プロパン−1−スルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルエステル(例15f)(0.18mmol、85mg)を、まず最初に、無水ジメチルホルムアミド2ml中に導入し、粉末のモレキュラーシーブ(4A)280mgおよびtert−カリウムブチラート37mg(0.32mmol)添加し、そして、混合物を10分間撹拌した。その後0℃まで冷却し、そして、tert−ブチル−(2−ヨード−エトキシ)−ジメチル−シラン93mg(0.32mmol)を添加した。0℃で10分間、そして室温で1時間後、反応混合物を、CH2Cl2/MeOH/25%のNH3(90/10/1)の混合物で希釈し、濾過し、溶媒を蒸発させて、そして、粗生成物を、SiO2上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製した(CH2Cl2/MeOH/25%のNH3(19/1/0.05)。上記化合物のシリルエーテル66mgを無色の油状物として得て、以下のように加水分解した。
テトラヒドロフラン1.2ml中に溶解し、そして、メタノールの3N HCl1.2mlを添加した。15分後、混合物を10%炭酸ナトリウム溶液によって中和して、酢酸エチルによって抽出し、そして、抽出物を濃縮した水性塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を蒸発させた。ジエチルエーテル中で撹拌して、白い固形物として、標記化合物42mgを得た。
MS(ISP): 517.4(M+H)+
【0579】
以下は、同様に調製した:
(61b) ブタン−2−スルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−ビフェニル−2−イルエステル
2−メチル−プロパン−1−スルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルエステル105mg(0.22mmol)およびtert−ブチル−(2−ヨード−エトキシ)−ジメチル−シラン115mg(0.40mmol)から出発して、酸性条件下でシリル保護基を開裂させた後、標記化合物56mgを、無色の泡状物として得た。
MS(ISP): 517.3(M+H)+
【0580】
例62
4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−2′−ジメチルスルファモイルオキシ−6′−エトキシ−ビフェニル−4−イルアセタート
例45と同様に調製した。
ジメチルホルムアミド(6ml)中、ジメチルスルファミン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルエステル(例20a)(250mg;0.54mmol)、tert−カリウムブチラート(91mg;0.81mmol)および無水酢酸(0.061ml;0.65mmol)から出発して、0〜5℃(30分)そして室温(65時間)で133mg(49%)を無色の粉末として得た。
MS(ISP): 502.2(M+H)+
【0581】
例63
2−メチル−プロパン−1−スルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−(2−メトキシ−エトキシ)−ビフェニル−2−イルエステル
2−メチル−プロパン−1−スルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−ヒドロキシ−ビフェニル−2−イルエステル(0.21mmol、100mg)をまず最初に無水ジメチルホルムアミド2.1mlに導入し、粉末のモレキュラーシーブ4A 320mgと、そして、15分後に、tert−カリウムブチラート43mg(0.38mmol)を添加し、そして、混合物をさらに5分間撹拌した。次いで、0℃まで冷却し、そして、1−ヨード−2−メトキシ−エタン55mg(0.30mol)をそれから添加した。0℃で1.5時間後、反応混合物を、CH2Cl2/MeOH/25%NH3(90/10/1)の混合物で希釈し、濾過し、溶媒を蒸発させ、粗生成物を、SiO2上でフラッシュクロマトグラフィーによって精製した(CH2Cl2/MeOH/25%NH3(19/1/0.05))。標記化合物70mgを、無色の泡状物として得た。
MS(ISP): 531.3(M+H)+
【0582】
例64
式VIの対応する化合物からの式VIII(式2)の化合物の調製
(64a) メタンスルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−フルオロ−4′−モルホリン−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステル
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−フルオロ−4′−モルホリン−4−イルメチル−ビフェニル−2−オール(250mg、0.55mmol)をテトラヒドロフラン11mlに懸濁させ、粉末のモレキュラーシーブ0.5gを添加し、そして、混合物を15分間室温で撹拌した。tert−カリウムブチラート(93mg;0.83mmol)を添加し、そして、懸濁液を室温で、1時間再び撹拌した。ベージュ色の懸濁液を、その後−20℃に冷却し、メタンスルホニルクロリド(126mg;1.1mmol)を添加した。反応混合物を、0℃で4時間、撹拌して、次いで濃縮した。残渣を、ジクロロメタン/MeOH(99:1)を用いてシリカゲルでクロマトグラフィーに付した。99mg(33%)のメタンスルホン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−フルオロ−4′−モルホリン−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステルを、淡い黄色粉末として得た。
MS(ISP): 523.3(M+H)+
【0583】
(64b) ジメチルスルファミン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−フルオロ−4′−モルホリン−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステル、式1、(VI)→(IX)
4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−フルオロ−4′−モルホリン−4−イルメチル−ビフェニル−2−オール(0.55mmol、250mg)をテトラヒドロフラン11mlに懸濁させた。そして、粉末のモレキュラーシーブ0.5gを添加し、混合物を室温で、15分間撹拌した。tert−カリウムブチラート(93mg;0.83mmol)を添加し、そして、懸濁液を室温で、1時間、再び撹拌した。ベージュ色の懸濁液を次いで−20℃に冷却し、N,N−ジメチルスルファモイルクロリド(158mg;1.1mmol)を添加した。反応混合物を、0℃で4時間そして10℃で2時間撹拌して、それから濃縮した。残渣は、メチレンクロリド/MeOH(99:1)を用いてシリカゲルでクロマトグラフィーに付した。151mg(49%)のジメチルスルファミン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−フルオロ−4′−モルホリン−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステルを、淡い黄色粉末として得た。
MS(ISP): 561.3(M+H)+
【0584】
上記の出発化合物、4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−フルオロ−4′−モルホリン−4−イルメチル−ビフェニル−2−オールは、下記手順によって調製した(ステージa)−c))。
【0585】
ステージa) 4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−3−フルオロ−2′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−カルバルデヒド
例(4a)と同様に、4−ブロモ−2−フルオロ−ベンズアルデヒド(1.015g;5mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(1.395g;5.5mmol)、酢酸カリウム(1.08g;11mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(150mg;0.21mmol)、及び5−(3−エトキシ−4−ヨード−5−メトキシメトキシ−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例25)(1.075g;2.5mmol)から出発して、980mg(92%)の4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−3−フルオロ−2′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−カルバルデヒドを、淡い黄色の粉末として得た。
MS(ISP): 427.4(M+H)+
【0586】
ステージb) 5−(6−エトキシ−3′−フルオロ−2−メトキシメトキシ−4′−モルホリン−4−イルメチル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
例(4v)と同様に、4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−3−フルオロ−2′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−カルバルデヒド(900mg;2.11mmol)、及びモルホリン(1.1g;12.6mmol)から、699mg(66%)の5−(6−エトキシ−3′−フルオロ−2−メトキシメトキシ−4′−モルホリン−4−イルメチル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、淡い黄色粉末として得た。
MS(ISP): 498.4(M+H)+
【0587】
ステージc) 4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−フルオロ−4′−モルホリン−4−イルメチル−ビフェニル−2−オール
メタノール20ml中の5−(6−エトキシ−3′−フルオロ−2−メトキシメトキシ−4′−モルホリン−4−イルメチル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(120mg;0.24mmol)の溶液を50℃に加熱し、メタノール中の4.5M塩酸2.7mlを次いで添加し、そして、混合物をこの温度で1時間、撹拌した。淡い黄色の溶液を、0℃まで冷却し、25%アンモニア水溶液でpH 10に調整して、2mlの容積に濃縮した。水20mlを、残渣に添加し、そして、混合物を各回メチレンクロリド50mlで3回抽出した。合わせた有機相を、硫酸マグネシウムで乾燥させて、濃縮した。57mg(52%)の4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−フルオロ−4′−モルホリン−4−イルメチル−ビフェニル−2−オールを無色の粉末として得た。
MS(ISP): 454.5(M+H)+
【0588】
例65
ジメチルスルファミン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−モルホリン−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステル
例(64b)と同様に、4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−モルホリン−4−イルメチル−ビフェニル−2−オール(290mg;0.67mmol)およびN,N−ジメチルスルファモイルクロリド(191mg;1.33mmol)から出発して、282mg(78%)のジメチル−スルファミン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−モルホリン−4−イルメチル−ビフェニル−2−イルエステルを黄色の泡状物として得た。
MS(ISP): 543.3(M+H)+
【0589】
上記の出発化合物、4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−モルホリン−4−イルメチル−ビフェニル−2−オールは、下記手順によって調製した(ステージa)−c))。
ステージa) 4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−カルバルデヒド
例(2ag)と同様に、5−(3−エトキシ−4−ヨード−5−メトキシメトキシ−ベンジル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(例25)1.075g(2.5mmol)および4−ホミル−フェニルホウ素酸(562mg;3.75mmol)から出発して、956mg(93%)の4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−カルバルデヒドを、ベージュ色の泡状物として得た。
MS(ISP): 409.4(M+H)+
【0590】
ステージb) 5−(6−エトキシ−2−メトキシメトキシ−4′−モルホリン−4−イルメチル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
例(4v)と同様に、4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−カルバルデヒド(950mg;2.33mmol)およびモルホリン(1.21g;13.95mmol)から、746mg(67%)の5−(6−エトキシ−2−メトキシメトキシ−4′−モルホリン−4−イルメチル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、白い粉末として得た。
MS(ISP): 480.4(M+H)+
【0591】
ステージc) 4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−モルホリン−4−イルメチル−ビフェニル−2−オール
例(64b)出発化合物の調製、(ステージc))と同様に、5−(6−エトキシ−2−メトキシメトキシ−4′−モルホリン−4−イルメチル−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(0.74g;1.54mmol)およびメタノール中の塩酸から、0.587g(87%)の4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−モルホリン−4−イルメチル−ビフェニル−2−オールを、白い粉末として得た。
MS(ISP): 436.5(M+H)+
【0592】
例66
ジメチルスルファミン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−{〔N−(2−フルオロ−エチル)−N−メチル−アミノ〕−メチル}−ビフェニル−2−イルエステル(式2、(X)→(XI)→(VI)→(IX)参照)。
例(64b)と同様に、4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−{〔N−(2−フルオロ−エチル)−N−メチル−アミノ〕−メチル}−ビフェニル−2−オール(150mg;0.35mmol)およびN,N−ジメチルスルファモイルクロリド(101mg;0.71mmol)から出発して、44mg(23%)のジメチルスルファミン酸4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−{〔N−(2−フルオロ−エチル)−N−メチル−アミノ〕−メチル}−ビフェニル−2−イルエステルを黄色の泡状物として得た。
MS(ISP): 533.3(M+H)+
【0593】
上記の出発化合物、4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−{〔N−(2−フルオロ−エチル)−N−メチル−アミノ〕−メチル}−ビフェニル−2−オールを、下記手順によって調製した(ステージa)−c))。
ステージa) 5−{6−エトキシ−4′−〔(2−フルオロ−エチルアミノ)−メチル〕−2−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル}−ピリミジン−2,4−ジアミン
例(4v)と同様に、4′−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6′−エトキシ−2′−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−カルバルデヒド(例65、ステージa))(1g;2.45mmol)、及び2−フルオロエチルアミンヒドロクロリド(1.46g;14.69mmol)から、1.059g(95%)の5−{6−エトキシ−4′−〔(2−フルオロ−エチルアミノ)−メチル〕−2−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル}−ピリミジン−2,4−ジアミンを、白い粉末として得た。
MS(ISP): 456.4(M+H)+
【0594】
ステージb) 5−(6−エトキシ−4′−{〔N−(2−フルオロ−エチル)−N−メチル−アミノ〕−メチル}−2−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン
例(4ad)と同様に、5−{6−エトキシ−4′−〔(2−フルオロ−エチルアミノ)−メチル〕−2−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル}−ピリミジン−2,4−ジアミン(0.835g;1.83mmol)および35%水性ホルムアルデヒド0.61mlから、0.422g(49%)の5−(6−エトキシ−4′−{〔N−(2−フルオロ−エチル)−N−メチル−アミノ〕−メチル}−2−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミンを、水素化ホウ素ナトリウムで還元することにより、白い泡状物として得た。
MS(ISP): 470.4(M+H)+
【0595】
ステージc) 4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−{〔N−(2−フルオロ−エチル)−N−メチル−アミノ〕−メチル}−ビフェニル−2−オール
例(64b)(出発化合物の調製、(ステージc))と同様に、5−(6−エトキシ−4′−{〔N−(2−フルオロ−エチル)−N−メチル−アミノ〕−メチル}−2−メトキシメトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン(0.46g;0.98mmol)およびメタノール中の塩酸から、0.5mg(73%)4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−{〔N−(2−フルオロ−エチル)−N−メチル−アミノ〕−メチル}−ビフェニル−2−オールを白い粉末として得た。
MS(ISP): 426.5(M+H)+
【0596】
例A
錠剤
スルファメトキサゾール 400mg
ジヒドロクロリドとしての式Aの化合物 80mg
PRIMOJEL(澱粉誘導体) 6mg
POVIDONE K30(ポリビニルピロリドン) 8mg
ステアリン酸マグネシウム mg
合計重量 500mg
【0597】
例B
Figure 0003853655

Claims (29)

  1. 一般式A:
    Figure 0003853655
    (式中、
    1は、C2−C3アルキルであり;
    2は、フェニル、ナフチル、又はそのC原子のうちの1個を介して結合している複素環(ここで、フェニル、ナフチル又は複素環は、モノ−若しくはポリ置換されうる)を意味し;そして
    3は、C2−C6アルキル、C2−C6アルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリルアルキル、アルキルスルホニル、フェニルスルホニル、シクロアルキルスルホニル、シクロアルキルアルキルスルホニル、シクロアルキルスルファモイル、ヘテロシクリルスルホニル、ヘテロシクリルアルキルスルホニル又はジアルキルスルファモイル(ここで、これらの基は、非置換若しくは置換されうる)を表す)で示される置換5−ベンジル−2,4−ジアミノピリミジン又はこれらの化合物の酸付加塩。
  2. 複素環及びフェニル基R2が、非置換又はハロゲン、シアノ、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシル、ニトロ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルカノイルアミノ、ホルミル、アルカノイルオキシ、シアノアルキル、シアノアルコキシ、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルコキシ、ヒドロキシアルキルアミノ、アルコキシアルコキシ、カルバモイルアルコキシ、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアルキル、ハロゲノアルキルアミノアルキル、N−アルキル−N−ハロゲノアルキル−アミノアルキル、アルキルスルファニル(アルキルチオ)、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルスルホニルオキシ、アルキルスルホニルアミノ、R7、R7−アルキル、R7−アルコキシ、R7−カルボニルアルコキシアルキル若しくはR7−アルカノイルアミノによりモノ−又はポリ置換されているか、或いは一緒になって縮合5員又は6員複素環基を形成する2個の隣接する置換基により置換されている(ここで、R7は、場合により置換されたヘテロシクリル及びアルキルを表し、それ自体が又は組み合わされて6個までの炭素原子を担持できる)ことを特徴とする、請求項1記載の化合物。
  3. ナフチル基R2が、非置換又はヒドロキシルにより置換されていることを特徴とする、請求項1記載の化合物。
  4. ヘテロシクリル基R7が、非置換又はハロゲン、アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アルカノイル、アルカノイルアミノアルキル若しくはオキソ(ここで、アルキル、アルコキシ及びアルカノイルは、それ自体が、又は組み合わされて6個までの炭素原子を担持できる)により置換されていることを特徴とする、請求項2記載の化合物。
  5. 3が、C2−C6アルキル、アルケニル、アルキルスルホニル、又はジアルキルスルファモイルを意味し、非置換又はハロゲン、シアノ、ヒドロキシル若しくは6個までの炭素原子を有するアルコキシにより置換されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項記載の化合物。
  6. 3が、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリルアルキル、シクロアルキルスルホニル、シクロアルキルアルキルスルホニル、ヘテロシクリルスルホニル又はヘテロシクリルアルキルスルホニルを意味し、非置換又はアルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、シアノ、シアノアルキル若しくはシアノアルケニル(ここで、アルキル、アルコキシ及びアルケニルは、それ自体が、又は組み合わされて6個までの炭素原子を担持できる)により置換されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項記載の化合物。
  7. 一般式A1:
    Figure 0003853655
    (式中、R20は、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、アミノ、C1−C6アルキルアミノ、フッ素又は塩素を表し、そしてR30は、C1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル;ジ−(C1−C6アルキル)アミノ、N−(C3−C6シクロアルキル)−N−(C1−C6アルキル)アミノ又は、窒素に結合している5員若しくは6員飽和N−複素環基を表す)で示される、請求項1記載の化合物又はこれらの化合物の酸付加塩。
  8. 20が、メチル、メトキシ、アミノ、メチルアミノ又はフッ素を表すことを特徴とする、請求項7記載の化合物。
  9. 30が、イソプロピル、sec−ブチル、シクロブチル、ジメチルアミノ、N−シルロプロピル−N−メチル−アミノ又はモルホリノであることを特徴とする、請求項7又は8記載の化合物。
  10. 一般式A2:
    Figure 0003853655
    (式中、R20は、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、アミノ、C1−C6アルキルアミノ、フッ素又は塩素を意味する)で示される請求項1記載の化合物又はこれらの化合物の酸付加塩。
  11. 20が、メチル、メトキシ、アミノ、メチルアミノ又はフッ素であることを特徴とする、請求項10記載の化合物。
  12. 一般式A3:
    Figure 0003853655
    (式中、R20は、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、アミノ、C1−C6アルキルアミノ、フッ素又は塩素を意味する)で示される、請求項1記載の化合物又はこれらの化合物の酸付加塩。
  13. 20が、メチル、メトキシ、アミノ、メチルアミノ又はフッ素を表すことを特徴とする、請求項12記載の化合物。
  14. ブタン−2−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル又はこの化合物の酸付加塩。
  15. シクロブタン−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−メチル−ビフェニル−2−イルエステル又はこの化合物の酸付加塩。
  16. モルホリノ−4−スルホン酸−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メチルアミノ−ビフェニル−2−イルエステル又はこの化合物の酸付加塩。
  17. ジメチル−スルファミン酸3′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−4′−メチル−ビフェニル−2−イルエステル又はこの化合物の酸付加塩。
  18. プロパン−2−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル又はこの化合物の酸付加塩。
  19. ブタン−2−スルホン酸4′−アミノ−3−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル又はこの化合物の酸付加塩。
  20. N−シクロプロピル−N−メチル−スルファミン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル又はこの化合物の酸付加塩。
  21. プロパン−2−スルホン酸4′−アミノ−3−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−ビフェニル−2−イルエステル又はこの化合物の酸付加塩。
  22. プロパン−2−スルホン酸4′−アミノ−4−(2,4−ジアミノ−ピリミジン−5−イルメチル)−6−エトキシ−3′−メチル−ビフェニル−2−イルエステル又はこの化合物の酸付加塩。
  23. 5−(3′−アミノ−6−シクロプロピルメトキシ−2−エトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン又はこの化合物の酸付加塩。
  24. 5−(3′−アミノ−2,6−ジエトキシ−ビフェニル−4−イルメチル)−ピリミジン−2,4−ジアミン又はこの化合物の酸付加塩。
  25. 下記の一般式;
    Figure 0003853655
    (式中、R1及びR2は、請求項1で示された意味を有し、そしてWは、水素、ベンジル又はメトキシメチルを表す)で示される化合物。
  26. 請求項1〜24のいずれか1項記載の化合物を含む抗感染症剤
  27. a)一般式B:
    Figure 0003853655
    の化合物を一般式C:
    Figure 0003853655
    の化合物と反応させ、
    (ここで、R1、R2及びR3は、上記の意味(ここで、ここに存在するいかなるフェノール性ヒドロキシル基及びアミノ/アルキルアミノ基はどれも保護されている)を有し、そして符号X及びYの一方が離脱基を表す場合、他方はこの離脱基と共に離脱する基を表す)
    存在する保護基を開裂し、所望であればR2/R3上の芳香族置換基を誘導する、又は
    b)一般式D:
    Figure 0003853655
    の化合物を一般式E:
    Figure 0003853655
    の化合物と塩基の存在下、反応させ、
    (ここで、R1、R2及びR3は、上記の意味(ここで、ここに存在するいかなるフェノール性ヒドロキシル基及びアミノ/アルキルアミノ基も保護されている)を有し、そして符号Zは、離脱基を表す)
    存在する保護基を開裂し、所望であればR2/R3上の置換基を誘導する、又は
    c)式A(式中、R2及び/又はR3は、スルホニル基−SO2−を含有する)の化合物を調製するために、R2及び/又はR3が対応するスルファニル基−S−又はスルフィニル基−SO−を含有する、対応する化合物を酸化に付す、又は
    d)式Aの化合物を薬学的に許容されうる酸付加塩に変換することを特徴とする、請求項1〜24のいずれか1項記載の化合物の調製方法。
  28. 請求項1〜24のいずれか1項記載の化合物及び治療上不活性の担体を含む薬剤。
  29. これらの化合物を含む抗菌性薬剤の調製のための、請求項1〜24のいずれか1項記載の化合物の使用。
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