JP3853627B2 - 鉄筋コンクリート建造物の柱頭仕口構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄筋コンクリート建造物の柱頭仕口構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
鉄筋コンクリート建造物の柱および梁は、複数の主筋と、この主筋を囲み主筋の長手方向に間隔をおいて配筋される環状のフープ筋と、これら主筋およびフープ筋を埋め込むコンクリートによって構成されている。柱と梁の接合部は仕口と称されており、この仕口では、柱の主筋と梁の主筋が交差しており、コンクリートを介して連結されている。
【0003】
ところで、図7に示すように、建造物Aの最上階の仕口101,102は、柱頭が位置する仕口(以下、柱頭仕口と称す)となっている。また、図8に示すように段をなす建造物Bでは、最上階の仕口103,104のみならず、段における仕口105〜107も柱頭仕口となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記柱頭仕口101〜107では、上階からの圧縮荷重がないので、柱および梁の主筋同士のコンクリートを介しての連結強度が、他の仕口に比べて小さかった。上記柱頭仕口の強度が鉄筋コンクリート建造物全体の耐震性に及ぼす影響は小さいが、この強度が小さいと強い地震の際に柱頭仕口においてコンクリートのひび割れ等を招く可能性もある。そのため、柱頭仕口101〜107での耐震強度を高めるための工夫が模索されているのが現状である。
【0005】
本発明の第1の態様は、柱主筋の頭部と、柱主筋と直交する梁主筋とが、仕口に配筋される鉄筋コンクリート建造物の柱頭仕口構造において、さらに、梁主筋の長手方向に間隔をおいて配筋される複数の補強筋を備え、各補強筋は、ほぼコ字形の鉄筋からなり、上記梁主筋とほぼ直交してこの梁主筋の上に配される直線状の水平補強部と、この水平補強部の両端から下方に延びる一対の脚部を有し、上記補強筋の脚部と上記柱主筋の頭部が、垂直方向の重ね代をもって重なり、上記梁主筋が上下水平面にそれぞれ配筋された上側の梁主筋と下側の梁主筋を含み、上記柱主筋の上端は上側の梁主筋と下側の梁主筋の間に位置し、上記柱主筋の上端近傍には、径方向に突出する定着部が設けられ、上記補強筋の脚部の下端近傍には、径方向に突出するとともに上記柱主筋の定着部より下方に位置する定着部が設けられていることを特徴とする。
本発明の第2の態様は、第1態様の鉄筋コンクリート建造物の柱頭仕口構造において、上記柱主筋および補強筋がネジ鉄筋からなり、上記柱主筋および補強筋の定着部が、ネジ鉄筋に螺合する定着金物からなることを特徴とする。
本発明の第3の態様は、柱主筋の頭部と、柱主筋と直交する梁主筋とが、仕口に配筋される鉄筋コンクリート建造物の柱頭仕口構造において、さらに、梁主筋の長手方向に間隔をおいて配筋される複数の補強筋を備え、各補強筋は、ほぼコ字形の鉄筋からなり、上記梁主筋とほぼ直交してこの梁主筋の上に配される直線状の水平補強部と、この水平補強部の両端から下方に延びる一対の脚部を有し、上記補強筋の脚部と上記柱主筋の頭部が、垂直方向の重ね代をもって重なり、柱主筋の頭部を囲む四角形のフープ筋が上記仕口に配筋され、その角および辺に柱主筋が配筋され、上記梁主筋は上下水平面に複数配筋されるとともに、上記フープ筋の2つの辺と水平をなしてその内側に配筋され、上方から見た時、上記補強筋の水平補強部の両端が梁主筋からフープ筋に向かって突出し、この水平補強部の両端近傍の下側に、梁主筋と平行をなす支持筋が配筋されていることを特徴とする。
本発明の第4の態様は、柱主筋の頭部と、互いに直交して水平に延びる梁主筋とが、仕口に配筋される鉄筋コンクリート建造物の柱頭仕口構造において、上記異なる方向に延びる梁主筋の各々が、上下水平面に配筋される上側の複数の梁主筋と下側の複数の梁主筋を含み、さらに、上記異なる方向に延びる梁主筋の各々に対し、その長手方向に間隔をおいて配筋される複数の補強筋を備え、各補強筋は、ほぼコ字形の鉄筋からなり、上側梁主筋とほぼ直交してこの上側梁主筋の上に配される直線状の水平補強部と、この水平補強部の両端から下方に延びる一対の脚部を有し、上記補強筋の脚部と上記柱主筋の頭部が、垂直方向の重ね代をもって重なり、各補強筋の水平補強部は、対応する上側梁主筋の全てに掛け渡され、しかも異なる延び方向の梁主筋に対応した補強筋の水平補強部同士が、上から見た時に互いに交差していることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図3を参照しながら説明する。これら図1〜図3において、前述した図7、図8の柱頭仕口101〜107を、符号100で代表して示す。本実施形態の柱頭仕口100では、柱10の頭部と、3方向からの梁20A,20B,20Cの端部とが連結されている。
【0011】
柱10は、複数の主筋11と複数のフープ筋15とコンクリート16とで構成されている。フープ筋15は四角形をなし、主筋11を囲むようにして主筋11の長手方向に沿って間隔をおいて配筋され、番線等により主筋11に連結されている。主筋11は、フープ筋15の4つの角に1本ずつ配筋され、4つの辺に2本ずつ配筋されており、その結果、合計12本の主筋11がフープ筋15に沿って等しい間隔で配筋されている。主筋11の頭部は柱頭仕口100まで延びている。この柱頭仕口100においても複数のフープ筋15が配筋されている。
【0012】
本実施形態では主筋11はネジ鉄筋からなり、その上端には定着金物17が螺合されている。定着金物17は、主筋11の径方向に突出した定着部としての役割を担い、主筋11の一部を構成している。
【0013】
梁20A,20Bは一直線をなし、共通の4本(複数)の上側主筋21と共通の4本(複数)の下側主筋22と、複数のフープ筋25と、コンクリート26とで構成されている。上側主筋21は上側の水平面P1上に配筋され、下側主筋22は下側の水平面P2配筋され、柱主筋11間を通り、柱頭仕口100を貫通している。フープ筋25は、四角形をなし、主筋21,22を囲むようにして主筋21,22の長手方向に間隔をおいて配筋され、その上辺と下辺が主筋21,22に番線等により連結されている。
【0014】
梁20Cは、梁20A,20Bと直交しており、梁20A,20Bと同じく、主筋23,24と、フープ筋27と、コンクリート28とで構成されている。この梁20Cの主筋23,24も上記水平面P1,P2より若干下に位置する水平面P1’,P2’上にそれぞれ配筋されている。なお、梁20A〜20Cのフープ筋25,27は柱頭仕口100内(より正確にはフープ筋15内)に配筋されていない。
【0015】
図1に示すように上方から見た時、上記梁20A,20Bの主筋21,22は、柱10のフープ筋15の2辺15aと平行をなし、この2辺15aの内側に配筋されている。また、上記梁20Cの主筋23,24も、フープ筋15の他の2辺15bと平行をなし、この2辺15bの内側に配筋されている。
【0016】
柱10の主筋11の上端は、柱頭仕口100の上下水平面P1,P2間および上下水平面P1’,P2’間に位置しており、上側の水平面P1,P1’の近傍に位置している。柱頭仕口100において、柱10の主筋11の頭部とフープ筋15と梁20A〜20Cの主筋21〜24がコンクリート30に埋め込まれている。
【0017】
次に本発明の特徴部について詳述する。柱頭仕口100において、鉄筋をほぼコ字形に折り曲げて形成された補強筋31と、直線状の鉄筋からなる支持筋32とが配筋されている。補強筋31は、直線状の水平補強部31aと、水平補強部31aの両端から下方に垂直に延びる直線状の一対の脚部31bとを有している。補強筋31は複数例えば3本配筋され、その水平補強部31aは、梁20A,20Bの主筋21と直交してこの主筋21に載っており、番線で主筋21に連結されている。なお、中央の1本の補強筋31の水平補強部31aは梁20Cの中央の2本の主筋23間に配され、両側の2本の補強筋31の水平補強部31aは、梁20Cの外側の主筋23とフープ筋15の辺15bとの間に配筋されている。
【0018】
上記補強筋31の脚部31bは、柱頭仕口100において下方に延び、その長さは、上記水平面P1,P2間の間隙(水平面P1’,P2’間の間隙)の大部分を占めている。その結果、図2,図3に示すように、脚部31bの下端は柱10の主筋11の上端より下方に位置することになり、主筋11の頭部と補強筋31の脚部31bは、柱頭仕口100において垂直方向の重ね代Lをもって重なり合っている。換言すれば、主筋11の上端に対して脚部31bの下端が、寸法L分だけ下方に位置している。
【0019】
上記補強筋31の水平補強部31aの両端は、4本の主筋21のうち両側の主筋21よりもフープ筋15の辺15aに向かって突出している。この水平補強部31aの両端近傍の下側には、主筋21およびフープ筋15の辺15aと平行をなす支持筋32が、番線等により取り付けられている。支持筋32は、上記フープ筋15の辺15aと主筋21の間に配筋されている。
【0020】
上記全ての補強筋31の水平補強部31aは、上から見た時にフープ筋15の内側に位置している。したがって補強筋31の脚部31bは、フープ筋15の内側に入り込んでおり、横から見た時にこのフープ筋15と交差するようになっている。
【0021】
上記構成をなす柱頭仕口100の構築工程を簡単に説明する。柱10は柱頭仕口100の部位を除いて予め構築されている。柱主筋11の頭部が、コンクリート16の上端から突出している。なお、柱頭仕口100に配すべきフープ筋15は、まだ主筋11の頭部に取り付けない。
この状態で、梁20Cの主筋24と、梁20A,20Bの主筋22を仕口100に配筋し、それからフープ筋15を主筋11に取り付けるとともに、定着金物17を螺合する。次に、梁20Cの主筋23と梁20A,20Bの主筋21を配筋する。
次に、コ字形の補強筋31を、柱頭仕口100の上から差し込むとともに、支持筋32を補強筋31に連結する。
最後に、梁20A〜20Cと柱頭仕口100においてコンクリート26,28,30の打設を行う。
【0022】
上記構成において、柱頭仕口100は補強筋31により強度が向上する。その理由を説明する。補強筋31の水平補強部31aが梁20A,20Bの上側の主筋21に載り、その脚部31bが垂直方向の重ね代Lで柱主筋11と重なっている。そのため、梁主筋21と柱主筋11との間に、補強筋31およびコンクリート30を介しての力の伝達経路が新たに加わり、両者の連結強度を高めることができる。その結果、強い地震時等において、コンクリート30のひび割れ、特に柱主筋11の上端と梁主筋21,23との間のコンクリート30のひび割れ等を防止することができる。
【0023】
本実施形態では、柱主筋11の上端に定着金物17が設けられ、この定着金物17によりコンクリート30と柱鉄筋11との付着強度が高まるが、その反面、強い地震の際に定着金物17と梁主筋21との間のコンクリート30のひび割れが生じ易くなる。しかし、上記のように補強筋31を設けたことにより、このひび割れを防止することができる。
【0024】
また、補強筋31の水平補強部31aの両端が梁主筋21から突出していて、脚部31bがフープ筋15の一対の辺15aに近づき、ひいては柱主筋11に近づいており、これによって、さらに梁主筋21と柱主筋11との連結強度を高めることができる。なお、水平補強部31aと脚部31bの交差部近傍の下側に支持筋32が配筋されているので、この交差部を変形させる力に対向することができ、これにより梁主筋21と柱主筋11との間の高い連結強度を確保することができる。
【0025】
さらに、補強筋31の水平補強部31aと梁主筋21が直交しており、補強筋31の脚部31bがフープ筋15の内側に入り込んでいて横から見た時にフープ筋15と交差していることにより、柱頭仕口100での交差鉄筋数を増加させることができ、その結果、柱頭仕口100全体の強度を高めることができる。
【0026】
上記第1実施形態において、補強筋31の脚部31bと柱主筋11との重ね代Lが、水平面P1,P2間の間隙の2/3以上であるが、これより短くてもよい。
【0027】
次に、本発明の第2実施形態について説明する。この実施形態において、第1実施形態に対応する構成部には同番号を付してその詳細な説明を省略する。この実施形態では、補強筋31がネジ鉄筋からなり、その脚部31bの下端近傍にナット35(定着部,定着金物)が螺合されている。ナット35は定着金物17より下方に位置しており、ナット35と定着金物17との間にコンクリート30を介しての力の伝達経路を確保することができ、梁主筋21と柱主筋11との連結強度を高めることができる。本実施形態では、ナット35による連結強度の向上を勘案して脚部31bを第1実施形態より短くしているが、第1実施形態と同程度の長さにしてもよい。
【0028】
本実施形態の柱頭仕口100には、梁20A,20Bに対応する補強筋31に加えて、梁20Cに対応する他の補強筋31’が配筋されている。この補強筋31’も、補強筋31とほぼ同一形状,寸法を有し、梁20Cの主筋23と直交してこの主筋23の上に配筋された水平補強部31a’と、この水平補強部31a’の両端から下方に延びる一対の脚部31b’を有している。
【0029】
上記補強筋31’の水平補強部31a’は、補強筋31の水平補強部31aと番線等によって連結されているが、梁主筋23に載せて梁主筋23に番線等で連結してもよい。この補強筋31’の脚部31b’の下端近傍にもナット35’が螺合されている。
【0030】
本発明は上記実施形態に制約されず、種々の形態を採用可能である。例えば、柱主筋の上端をU字形に折り曲げて定着部としてもよい。補強筋の水平補強部は梁主筋に単に載せるだけで、連結しなくてもよい。定着部は冷間,熱間加工で形成したこぶであってもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の第1の態様によれば、梁主筋の上に配された水平補強部と、垂直方向の重ね代で柱主筋と重なる脚部とを有する補強筋を用いることにより、柱主筋と梁主筋の連結強度を高めることができ、ひいては強い地震等の際に柱頭仕口のコンクリートにひび割れが生じるのを防止することができる。また、柱主筋の上端近傍に定着部を設けて、柱主筋とコンクリートとの付着強度を高めることができる。それにも拘わらず、主筋上端と上側梁主筋との間のコンクリートのひび割れを確実に防止することができる。さらに、柱主筋の定着部と補強筋の脚部の定着部との相互作用により、柱主筋と梁主筋の連結強度をより一層高めることができる。
【0032】
本発明の第2の態様によれば、柱主筋の定着部と補強筋の脚部の定着部を、定着金物の螺合により簡単に得ることができる。
【0033】
本発明の第3の態様によれば、梁主筋の上に配された水平補強部と、垂直方向の重ね代で柱主筋と重なる脚部とを有する補強筋を用いることにより、柱主筋と梁主筋の連結強度を高めることができ、ひいては強い地震等の際に柱頭仕口のコンクリートにひび割れが生じるのを防止することができる。また、補強筋の水平補強部の両端が梁主筋から突出していて、その脚部が柱主筋に近づいているので、さらに梁主筋と柱主筋の連結強度を高めることができる。しかも、水平補強部と脚部の交差部近傍に支持筋が配筋されているので、交差部を変形させる力に対向することができ、ひいては梁主筋と柱主筋との高い連結強度を確保することができる。
本発明の第4の態様によれば、交差する他の梁に対応して補強筋を追加するので、より一層柱頭仕口強度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態をなす鉄筋コンクリート建造物の柱頭仕口構造の平断面図である。
【図2】図1中II−II線に沿う縦断面図である。
【図3】図1中III−III線に沿う縦断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態をなす鉄筋コンクリート建造物の柱頭仕口構造の平断面図である。
【図5】図4中V−V線に沿う縦断面図である。
【図6】図4中VI−VI線に沿う縦断面図である。
【図7】本発明が適用される鉄筋コンクリート建造物の一例を示す概略図である。
【図8】本発明が適用される鉄筋コンクリート建造物の他の例を示す概略図である。
【符号の説明】
10 柱
11 柱の主筋
15 柱のフープ筋
16 柱のコンクリート
17 定着金物(柱主筋の定着部)
20A,20B,20C 梁
21,23 梁の上側の主筋
22,24 梁の下側の主筋
30 柱頭仕口のコンクリート
31,31’ 補強筋
31a,31a’ 水平補強部
31b,31b’ 脚部
32 支持筋
35 ナット(定着金物,補強筋の定着部)
100 柱頭仕口
L 重ね代
Claims (4)
- 柱主筋の頭部と、柱主筋と直交する梁主筋とが、仕口に配筋される鉄筋コンクリート建造物の柱頭仕口構造において、
さらに、梁主筋の長手方向に間隔をおいて配筋される複数の補強筋を備え、各補強筋は、ほぼコ字形の鉄筋からなり、上記梁主筋とほぼ直交してこの梁主筋の上に配される直線状の水平補強部と、この水平補強部の両端から下方に延びる一対の脚部を有し、上記補強筋の脚部と上記柱主筋の頭部が、垂直方向の重ね代をもって重なり、
上記梁主筋が上下水平面にそれぞれ配筋された上側の梁主筋と下側の梁主筋を含み、上記柱主筋の上端は上側の梁主筋と下側の梁主筋の間に位置し、上記柱主筋の上端近傍には、径方向に突出する定着部が設けられ、
上記補強筋の脚部の下端近傍には、径方向に突出するとともに上記柱主筋の定着部より下方に位置する定着部が設けられていることを特徴とする鉄筋コンクリート建造物の柱頭仕口構造。 - 上記柱主筋および補強筋がネジ鉄筋からなり、上記柱主筋および補強筋の定着部が、ネジ鉄筋に螺合する定着金物からなることを特徴とする請求項1に記載の鉄筋コンクリート建造物の柱頭仕口構造。
- 柱主筋の頭部と、柱主筋と直交する梁主筋とが、仕口に配筋される鉄筋コンクリート建造物の柱頭仕口構造において、
さらに、梁主筋の長手方向に間隔をおいて配筋される複数の補強筋を備え、各補強筋は、ほぼコ字形の鉄筋からなり、上記梁主筋とほぼ直交してこの梁主筋の上に配される直線状の水平補強部と、この水平補強部の両端から下方に延びる一対の脚部を有し、上記補強筋の脚部と上記柱主筋の頭部が、垂直方向の重ね代をもって重なり、
柱主筋の頭部を囲む四角形のフープ筋が上記仕口に配筋され、その角および辺に柱主筋が配筋され、上記梁主筋は上下水平面に複数配筋されるとともに、上記フープ筋の2つの辺と水平をなしてその内側に配筋され、上方から見た時、上記補強筋の水平補強部の両端が梁主筋からフープ筋に向かって突出し、この水平補強部の両端近傍の下側に、梁主筋と平行をなす支持筋が配筋されていることを特徴とする鉄筋コンクリート建造物の柱頭仕口構造。 - 柱主筋の頭部と、互いに直交して水平に延びる梁主筋とが、仕口に配筋される鉄筋コンクリート建造物の柱頭仕口構造において、
上記異なる方向に延びる梁主筋の各々が、上下水平面に配筋される上側の複数の梁主筋と下側の複数の梁主筋を含み、
さらに、上記異なる方向に延びる梁主筋の各々に対し、その長手方向に間隔をおいて配筋される複数の補強筋を備え、各補強筋は、ほぼコ字形の鉄筋からなり、上側梁主筋とほぼ直交してこの上側梁主筋の上に配される直線状の水平補強部と、この水平補強部の両端から下方に延びる一対の脚部を有し、上記補強筋の脚部と上記柱主筋の頭部が、垂直方向の重ね代をもって重なり、
各補強筋の水平補強部は、対応する上側梁主筋の全てに掛け渡され、しかも異なる延び方向の梁主筋に対応した補強筋の水平補強部同士が、上から見た時に互いに交差していることを特徴とする鉄筋コンクリート建造物の柱頭仕口構造。
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