JP2001020431A - フラットスラブのせん断補強構造 - Google Patents
フラットスラブのせん断補強構造Info
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- JP2001020431A JP2001020431A JP11195766A JP19576699A JP2001020431A JP 2001020431 A JP2001020431 A JP 2001020431A JP 11195766 A JP11195766 A JP 11195766A JP 19576699 A JP19576699 A JP 19576699A JP 2001020431 A JP2001020431 A JP 2001020431A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 配筋作業性を高め、コストの上昇を抑えなが
ら、フラットスラブ構造の柱周辺部分をせん断補強し、
その耐力と靱性を高める。 【解決手段】 上端筋6と下端筋7間に、両端が上端筋
6と下端筋7に係合する縦補強筋4を配筋すると共に、
柱1とフラットスラブ3に跨り、屈曲した形の、少なく
とも2本で一組となる横補強筋5,5を互いに交差さ
せ、フラットスラブ3内において縦断面上、X字形に組
み合わせて配筋する。
ら、フラットスラブ構造の柱周辺部分をせん断補強し、
その耐力と靱性を高める。 【解決手段】 上端筋6と下端筋7間に、両端が上端筋
6と下端筋7に係合する縦補強筋4を配筋すると共に、
柱1とフラットスラブ3に跨り、屈曲した形の、少なく
とも2本で一組となる横補強筋5,5を互いに交差さ
せ、フラットスラブ3内において縦断面上、X字形に組
み合わせて配筋する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はフラットスラブ構
造の柱周辺をせん断補強したフラットスラブのせん断補
強構造に関するものである。
造の柱周辺をせん断補強したフラットスラブのせん断補
強構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】図11〜
図14に示すようなコアを有するフラットプレート構造や
フラットスラブ構造では地震力の多くをコアに負担さ
せ、地震力の一部と長期荷重を柱に負担させる設計が行
われるが、この構造には地震時に柱に加わる軸力によっ
てフラットスラブが柱の周辺でパンチングシア破壊を起
こし易い問題がある。
図14に示すようなコアを有するフラットプレート構造や
フラットスラブ構造では地震力の多くをコアに負担さ
せ、地震力の一部と長期荷重を柱に負担させる設計が行
われるが、この構造には地震時に柱に加わる軸力によっ
てフラットスラブが柱の周辺でパンチングシア破壊を起
こし易い問題がある。
【0003】パンチングシア破壊に対しては柱とフラ
ットスラブに跨り、せん断補強筋としての折曲げ鉄筋を
二方向に配筋する方法、同じく形鋼を二方向に配置す
る方法、柱に接続する上端筋と下端筋間にスターラッ
プ状のせん断補強筋を巻き付けて両者を拘束する方法等
があるが、実験によりの方法では接合部の耐力が上昇
するものの、靱性の増加は見られず、の方法でも接合
部の耐力は上昇しながらも、靱性の増加に限界があるの
に対し、の方法では耐力と靱性が共に上昇し、の方
法より大変形時における補強効果が優れることが分かっ
ている。
ットスラブに跨り、せん断補強筋としての折曲げ鉄筋を
二方向に配筋する方法、同じく形鋼を二方向に配置す
る方法、柱に接続する上端筋と下端筋間にスターラッ
プ状のせん断補強筋を巻き付けて両者を拘束する方法等
があるが、実験によりの方法では接合部の耐力が上昇
するものの、靱性の増加は見られず、の方法でも接合
部の耐力は上昇しながらも、靱性の増加に限界があるの
に対し、の方法では耐力と靱性が共に上昇し、の方
法より大変形時における補強効果が優れることが分かっ
ている。
【0004】このことから、上記〜の従来方法の中
ではが最も効果的なせん断補強方法と言えるが、上端
筋と下端筋間にせん断補強筋を密に配筋し、巻き付ける
必要があるため、鉄筋量が多い上、配筋作業性に難点が
ある。
ではが最も効果的なせん断補強方法と言えるが、上端
筋と下端筋間にせん断補強筋を密に配筋し、巻き付ける
必要があるため、鉄筋量が多い上、配筋作業性に難点が
ある。
【0005】この他、上記のような形に折り曲げられ
た多数のせん断補強筋を二方向に組み合わせて網状に形
成された補強鉄筋や、柱の断面形状に沿って角形に配置
されたプレート上に多数のスタッドボルトを溶植した形
の補強金具を柱の周囲に配置する方法もあるが、いずれ
も使用鋼材量が多く、加工に手間を要するため、コスト
高になる。
た多数のせん断補強筋を二方向に組み合わせて網状に形
成された補強鉄筋や、柱の断面形状に沿って角形に配置
されたプレート上に多数のスタッドボルトを溶植した形
の補強金具を柱の周囲に配置する方法もあるが、いずれ
も使用鋼材量が多く、加工に手間を要するため、コスト
高になる。
【0006】この発明は上記背景より、上記の方法と
同等の耐力と靱性を確保しながら、配筋作業性がよく、
コストの上昇を招かない補強構造を提案するものであ
る。
同等の耐力と靱性を確保しながら、配筋作業性がよく、
コストの上昇を招かない補強構造を提案するものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明ではフラットスラ
ブ内に上端筋と下端筋を連係させる縦補強筋と、鉛直せ
ん断力に対して有効な横補強筋を組み合わせて配筋する
ことにより、少ない配筋量で、パンチングシア破壊に対
してフラットスラブを効果的に補強する。
ブ内に上端筋と下端筋を連係させる縦補強筋と、鉛直せ
ん断力に対して有効な横補強筋を組み合わせて配筋する
ことにより、少ない配筋量で、パンチングシア破壊に対
してフラットスラブを効果的に補強する。
【0008】縦補強筋はフラットスラブの上端筋と下端
筋間に、両端が上端筋と下端筋に係合する形で配筋さ
れ、上端筋と下端筋を互いに拘束することで、スラブコ
ンクリートを拘束し、スラブコンクリートを鉛直方向の
せん断力に対して補強する。
筋間に、両端が上端筋と下端筋に係合する形で配筋さ
れ、上端筋と下端筋を互いに拘束することで、スラブコ
ンクリートを拘束し、スラブコンクリートを鉛直方向の
せん断力に対して補強する。
【0009】横補強筋は屈曲した形をし、少なくとも2
本で一組となって配筋される。一組の横補強筋は柱とフ
ラットスラブに跨り、互いに交差し、フラットスラブ内
において縦断面上、X字形に組み合わせられて配筋され
る。横補強筋は鉛直せん断力によってフラットスラブに
生ずる引張力(斜張力)に抵抗する。
本で一組となって配筋される。一組の横補強筋は柱とフ
ラットスラブに跨り、互いに交差し、フラットスラブ内
において縦断面上、X字形に組み合わせられて配筋され
る。横補強筋は鉛直せん断力によってフラットスラブに
生ずる引張力(斜張力)に抵抗する。
【0010】縦断面上、X字形に組み合わせられて配筋
されるせん断補強筋は鉛直方向のせん断力に対して十分
な靱性を発揮することが知られており、縦補強筋との併
用によりスターラップ状のせん断補強筋を配筋する場合
と同等の耐力と靱性をフラットスラブに付与することが
可能になる。
されるせん断補強筋は鉛直方向のせん断力に対して十分
な靱性を発揮することが知られており、縦補強筋との併
用によりスターラップ状のせん断補強筋を配筋する場合
と同等の耐力と靱性をフラットスラブに付与することが
可能になる。
【0011】縦補強筋は上端筋と下端筋間に配筋され、
横補強筋はX字形に組み合わせられて配筋されればよ
く、共に密に配筋される必要がないため、スターラップ
状のせん断補強筋を配筋する場合より配筋作業性が向上
する。
横補強筋はX字形に組み合わせられて配筋されればよ
く、共に密に配筋される必要がないため、スターラップ
状のせん断補強筋を配筋する場合より配筋作業性が向上
する。
【0012】また横補強筋の配筋によって格別、柱内や
フラットスラブ内の鉄筋を混雑させることがないため、
柱筋やスラブ筋との干渉を回避しながら、請求項2に記
載のように横補強筋を上端筋と下端筋の配筋方向及びそ
れに交差する方向に配筋することが可能であり、その結
果、フラットスラブの柱周辺を均等に補強することがで
きる。
フラットスラブ内の鉄筋を混雑させることがないため、
柱筋やスラブ筋との干渉を回避しながら、請求項2に記
載のように横補強筋を上端筋と下端筋の配筋方向及びそ
れに交差する方向に配筋することが可能であり、その結
果、フラットスラブの柱周辺を均等に補強することがで
きる。
【0013】縦補強筋と横補強筋を密に配筋する必要が
ないことで、使用鉄筋量が削減され、材料コストが削減
される。また縦補強筋は両端にフックを形成する、もし
くは上端筋や下端筋に係合可能に両端を屈曲させること
で製作され、横補強筋も中間部で屈曲させるのみで製作
されるため、せん断補強筋を網状に組み合わせる場合等
より製作コストも低減される。
ないことで、使用鉄筋量が削減され、材料コストが削減
される。また縦補強筋は両端にフックを形成する、もし
くは上端筋や下端筋に係合可能に両端を屈曲させること
で製作され、横補強筋も中間部で屈曲させるのみで製作
されるため、せん断補強筋を網状に組み合わせる場合等
より製作コストも低減される。
【0014】請求項3に記載のように横補強筋の両端
に、横補強筋が連結される軸部と、軸部の一部からその
外周に張り出すフランジ部からなる定着材を接続した場
合には、フラットスラブと柱のコンクリートにおける横
補強筋端部の定着強度が増し、引張力による横補強筋の
滑りが抑制されるため、横補強筋によるフラットスラブ
の靱性がより向上する。
に、横補強筋が連結される軸部と、軸部の一部からその
外周に張り出すフランジ部からなる定着材を接続した場
合には、フラットスラブと柱のコンクリートにおける横
補強筋端部の定着強度が増し、引張力による横補強筋の
滑りが抑制されるため、横補強筋によるフラットスラブ
の靱性がより向上する。
【0015】
【発明の実施の形態】この発明は図11〜図14に示すよう
な柱1とコア2を有するフラットスラブ構造において、
図1〜図3に示すようにフラットスラブ3内に縦補強筋
4と横補強筋5を配筋することで、フラットスラブ3を
鉛直方向のせん断力に対して補強した構造である。
な柱1とコア2を有するフラットスラブ構造において、
図1〜図3に示すようにフラットスラブ3内に縦補強筋
4と横補強筋5を配筋することで、フラットスラブ3を
鉛直方向のせん断力に対して補強した構造である。
【0016】図11,図12は柱1の位置のフラットスラブ
3の下面側にキャピタルがないフラットプレート構造の
架構を示すが、この発明はキャピタルのあるフラットス
ラブ構造にも適用される。図13,図14はフラットプレー
ト構造の他の柱1とコア2の配置例を示す。
3の下面側にキャピタルがないフラットプレート構造の
架構を示すが、この発明はキャピタルのあるフラットス
ラブ構造にも適用される。図13,図14はフラットプレー
ト構造の他の柱1とコア2の配置例を示す。
【0017】縦補強筋4は図1のy−y線断面図である
図3に示すように上端筋6と下端筋7間に、両端が上端
筋6と下端筋7に係合して配筋される。図3では縦補強
筋4の両端をフック状に折り曲げているが、縦補強筋4
は上端筋6と下端筋7の鉛直方向の移動を拘束すればよ
いことから、両端は鉛直方向に係合可能に、例えば90°
に折り曲げられる場合もある。縦補強筋4の形状は図示
する形の他、S字形やZ字形にも形成され、配筋のし易
さからは、上端がフック状で、下端が90°に折り曲げら
れる形がよい。
図3に示すように上端筋6と下端筋7間に、両端が上端
筋6と下端筋7に係合して配筋される。図3では縦補強
筋4の両端をフック状に折り曲げているが、縦補強筋4
は上端筋6と下端筋7の鉛直方向の移動を拘束すればよ
いことから、両端は鉛直方向に係合可能に、例えば90°
に折り曲げられる場合もある。縦補強筋4の形状は図示
する形の他、S字形やZ字形にも形成され、配筋のし易
さからは、上端がフック状で、下端が90°に折り曲げら
れる形がよい。
【0018】横補強筋5は図1のx−x線断面図である
図2に示すようにフラットスラブ3と柱1内に定着され
る両側の水平部分51,51とその中間の傾斜部分52からZ
字形に屈曲した形をし、少なくとも2本で一組となり、
柱1とフラットスラブ3に跨って配筋される。図1〜図
6では上端筋6と下端筋7の各配筋方向に付き、二組の
横補強筋5を配筋しているが、三組以上配筋する場合、
または一組のみ配筋する場合もある。
図2に示すようにフラットスラブ3と柱1内に定着され
る両側の水平部分51,51とその中間の傾斜部分52からZ
字形に屈曲した形をし、少なくとも2本で一組となり、
柱1とフラットスラブ3に跨って配筋される。図1〜図
6では上端筋6と下端筋7の各配筋方向に付き、二組の
横補強筋5を配筋しているが、三組以上配筋する場合、
または一組のみ配筋する場合もある。
【0019】一組となる2本以上の横補強筋5,5はフ
ラットスラブ3内で縦断面上、傾斜部分52,52において
X字形に交差して配筋される。2本の内、一方の横補強
筋5の一方の水平部分51はフラットスラブ3の下端寄り
に位置し、他方の水平部分51は柱1内部におけるフラッ
トスラブ3の上端寄りに位置する。他方の横補強筋5の
一方の水平部分51はフラットスラブ3の上端寄りに位置
し、他方の水平部分51は柱1内部におけるフラットスラ
ブ3の下端寄りに位置する。
ラットスラブ3内で縦断面上、傾斜部分52,52において
X字形に交差して配筋される。2本の内、一方の横補強
筋5の一方の水平部分51はフラットスラブ3の下端寄り
に位置し、他方の水平部分51は柱1内部におけるフラッ
トスラブ3の上端寄りに位置する。他方の横補強筋5の
一方の水平部分51はフラットスラブ3の上端寄りに位置
し、他方の水平部分51は柱1内部におけるフラットスラ
ブ3の下端寄りに位置する。
【0020】図1〜図3は柱1が隅柱の場合、図4は外
柱の場合、図5,図6は内柱の場合の縦補強筋4と横補
強筋5の配筋例を示す。いずれの場合も平面上、直交す
る二方向の上端筋6と下端筋7の内、少なくともいずれ
か一方向の上端筋6と下端筋7間に、その長さ方向に間
隔をおいて縦補強筋4が配筋される。図面では一方向の
上端筋6と下端筋7間にのみ縦補強筋4を配筋した場合
を示す。
柱の場合、図5,図6は内柱の場合の縦補強筋4と横補
強筋5の配筋例を示す。いずれの場合も平面上、直交す
る二方向の上端筋6と下端筋7の内、少なくともいずれ
か一方向の上端筋6と下端筋7間に、その長さ方向に間
隔をおいて縦補強筋4が配筋される。図面では一方向の
上端筋6と下端筋7間にのみ縦補強筋4を配筋した場合
を示す。
【0021】一組、2本以上の横補強筋5,5は平面
上、少なくとも上端筋6と下端筋7の各配筋方向の二方
向を向いて配筋され、必要により図8に示すように上端
筋6と下端筋7の配筋方向に交差する方向にも配筋され
る。図8の場合は柱1に関して放射方向に横補強筋5が
配筋されることで、柱1周辺のフラットスラブ3が均等
に補強される。
上、少なくとも上端筋6と下端筋7の各配筋方向の二方
向を向いて配筋され、必要により図8に示すように上端
筋6と下端筋7の配筋方向に交差する方向にも配筋され
る。図8の場合は柱1に関して放射方向に横補強筋5が
配筋されることで、柱1周辺のフラットスラブ3が均等
に補強される。
【0022】外柱や中柱の場合、少なくとも一方向の横
補強筋5は図4,図5に示すように柱1を跨いで配筋さ
れる。図4では二組、計4本の横補強筋5を柱1の幅内
で横方向に並列させて配筋しているが、図5,図6では
図7に示すように二組の横補強筋5を上下に並列させな
がら、横方向に並列させて配筋し、二組の横補強筋5の
配筋のスペースを削減している。
補強筋5は図4,図5に示すように柱1を跨いで配筋さ
れる。図4では二組、計4本の横補強筋5を柱1の幅内
で横方向に並列させて配筋しているが、図5,図6では
図7に示すように二組の横補強筋5を上下に並列させな
がら、横方向に並列させて配筋し、二組の横補強筋5の
配筋のスペースを削減している。
【0023】横補強筋5の水平部分51の端部には必要に
より、横補強筋5が負担する引張力をフラットスラブ
3、または柱1のコンクリートに伝達し、コンクリート
中への定着強度を確保するための定着材8が接続され
る。定着材8は図9,図10に示すように横補強筋5が連
結される軸部81と、軸部81の一部からその外周に張り出
し、横補強筋5の引張力を支圧力としてコンクリートに
伝達するフランジ部82からなる。
より、横補強筋5が負担する引張力をフラットスラブ
3、または柱1のコンクリートに伝達し、コンクリート
中への定着強度を確保するための定着材8が接続され
る。定着材8は図9,図10に示すように横補強筋5が連
結される軸部81と、軸部81の一部からその外周に張り出
し、横補強筋5の引張力を支圧力としてコンクリートに
伝達するフランジ部82からなる。
【0024】図面では横補強筋5の端部にねじが切られ
ている場合に対応し、軸部81に雌ねじ孔83を形成し、軸
部81を螺合により横補強筋5に接続した場合を示すが、
軸部81の挿通孔に横補強筋5を挿通させ、グラウト材を
充填し、その付着力によって接続する場合もある。図
中、84は横補強筋5の雄ねじと雌ねじ孔83間の隙間を埋
めるグラウト材を注入するためのグラウト材注入口を示
す。
ている場合に対応し、軸部81に雌ねじ孔83を形成し、軸
部81を螺合により横補強筋5に接続した場合を示すが、
軸部81の挿通孔に横補強筋5を挿通させ、グラウト材を
充填し、その付着力によって接続する場合もある。図
中、84は横補強筋5の雄ねじと雌ねじ孔83間の隙間を埋
めるグラウト材を注入するためのグラウト材注入口を示
す。
【0025】図示しないが、定着材8の軸部81を長く
し、軸部81の、横補強筋5が螺合する雌ねじ孔83、また
は横補強筋5が挿通する挿通孔を軸方向に貫通させて形
成し、定着材8によって2本の横補強筋5,5を連結す
れば、図4のように二組の横補強筋5が柱1を跨いで配
筋される場合に、柱1内の同一レベルに水平部分51が位
置する2本の横補強筋5,5を同一線上に位置させるこ
とができるため、図4の柱1内において中心線の片側に
それぞれ4列配筋されている横補強筋5を2列にまとめ
ることができ、図5の場合と同様に二組の横補強筋5の
配筋スペースを削減できる。
し、軸部81の、横補強筋5が螺合する雌ねじ孔83、また
は横補強筋5が挿通する挿通孔を軸方向に貫通させて形
成し、定着材8によって2本の横補強筋5,5を連結す
れば、図4のように二組の横補強筋5が柱1を跨いで配
筋される場合に、柱1内の同一レベルに水平部分51が位
置する2本の横補強筋5,5を同一線上に位置させるこ
とができるため、図4の柱1内において中心線の片側に
それぞれ4列配筋されている横補強筋5を2列にまとめ
ることができ、図5の場合と同様に二組の横補強筋5の
配筋スペースを削減できる。
【0026】横補強筋5自体を柱1内の同一レベルに水
平部分51が位置する2本の横補強筋5,5を連結したハ
ット形に形成し、その両側の水平部分51,51の端部と中
間の水平部分51の一部に定着材8を接続しても、2本の
横補強筋5,5を定着材8で連結したことと同等の効果
がある。
平部分51が位置する2本の横補強筋5,5を連結したハ
ット形に形成し、その両側の水平部分51,51の端部と中
間の水平部分51の一部に定着材8を接続しても、2本の
横補強筋5,5を定着材8で連結したことと同等の効果
がある。
【0027】図5〜図7に示す配筋状態と、定着材8に
よって2本の横補強筋5,5を連結する場合、及び1本
の横補強筋5をハット形に形成する場合には限られた空
間内に横補強筋5を効率的に配筋できるため、横補強筋
5を密に配筋する場合や柱1に関して放射方向に配筋す
る場合に容易に対応できる。
よって2本の横補強筋5,5を連結する場合、及び1本
の横補強筋5をハット形に形成する場合には限られた空
間内に横補強筋5を効率的に配筋できるため、横補強筋
5を密に配筋する場合や柱1に関して放射方向に配筋す
る場合に容易に対応できる。
【0028】
【発明の効果】フラットスラブの上端筋と下端筋間に両
者に係合し、上端筋と下端筋を互いに拘束する縦補強筋
を配筋すると共に、縦断面上、X字形に組み合わせられ
ることで鉛直せん断力に対して高い靱性を発揮する少な
くとも2本で一組となる横補強筋を柱とフラットスラブ
に跨って配筋するため、フラットスラブの耐力と靱性を
向上させることができる。
者に係合し、上端筋と下端筋を互いに拘束する縦補強筋
を配筋すると共に、縦断面上、X字形に組み合わせられ
ることで鉛直せん断力に対して高い靱性を発揮する少な
くとも2本で一組となる横補強筋を柱とフラットスラブ
に跨って配筋するため、フラットスラブの耐力と靱性を
向上させることができる。
【0029】縦補強筋と横補強筋は共に密に配筋される
必要がないため、スターラップ状のせん断補強筋を配筋
する場合より配筋作業性が向上する。縦補強筋と横補強
筋を密に配筋する必要がないことで、使用鉄筋量が削減
され、材料コストが削減される。また縦補強筋と横補強
筋は共に一部が折り曲げられることで製作されるため、
製作コストも低減される。
必要がないため、スターラップ状のせん断補強筋を配筋
する場合より配筋作業性が向上する。縦補強筋と横補強
筋を密に配筋する必要がないことで、使用鉄筋量が削減
され、材料コストが削減される。また縦補強筋と横補強
筋は共に一部が折り曲げられることで製作されるため、
製作コストも低減される。
【0030】請求項2では横補強筋を上端筋と下端筋の
配筋方向及びそれに交差する方向に配筋し、柱に対して
放射方向に配筋するため、フラットスラブの柱周辺を均
等に補強することができる。
配筋方向及びそれに交差する方向に配筋し、柱に対して
放射方向に配筋するため、フラットスラブの柱周辺を均
等に補強することができる。
【0031】請求項3では横補強筋の両端に、横補強筋
が連結される軸部と、軸部の一部からその外周に張り出
すフランジ部からなる定着材を接続するため、フラット
スラブと柱のコンクリートにおける横補強筋端部の定着
強度が増し、フラットスラブの靱性がより向上する。
が連結される軸部と、軸部の一部からその外周に張り出
すフランジ部からなる定着材を接続するため、フラット
スラブと柱のコンクリートにおける横補強筋端部の定着
強度が増し、フラットスラブの靱性がより向上する。
【図1】柱が隅柱の場合の縦補強筋と横補強筋の配筋例
を示した平面図である。
を示した平面図である。
【図2】図1のx−x線断面図である。
【図3】図1のy−y線断面図である。
【図4】柱が外柱の場合の縦補強筋と横補強筋の配筋例
を示した平面図である。
を示した平面図である。
【図5】柱が中柱の場合の縦補強筋と横補強筋の配筋例
を示した平面図である。
を示した平面図である。
【図6】図5のx−x線断面図である。
【図7】図5の場合の二組の横補強筋の関係を示した斜
視図である。
視図である。
【図8】図5の場合に斜め方向の横補強筋を付加した場
合を示した平面図である。
合を示した平面図である。
【図9】(a) はねじ鉄筋の横補強筋に定着材を接続した
様子を示した立面図、(b) は(a) のフランジ部側の側面
図、(c) は(a) の横補強筋側の側面図である。
様子を示した立面図、(b) は(a) のフランジ部側の側面
図、(c) は(a) の横補強筋側の側面図である。
【図10】図9−(a) の縦断面図である。
【図11】フラットスラブ構造の建物の例を示した平面
図である。
図である。
【図12】図11の立面図である。
【図13】他のフラットスラブ構造の建物の例を示した
平面図である。
平面図である。
【図14】他のフラットスラブ構造の建物の例を示した
平面図である。
平面図である。
1……柱、2……コア、3……フラットスラブ、4……
縦補強筋、5……横補強筋、51……水平部分、52……傾
斜部分、6……上端筋、7……下端筋、8……定着材、
81……軸部、82……フランジ部、83……雌ねじ孔、84…
…グラウト材注入口。
縦補強筋、5……横補強筋、51……水平部分、52……傾
斜部分、6……上端筋、7……下端筋、8……定着材、
81……軸部、82……フランジ部、83……雌ねじ孔、84…
…グラウト材注入口。
Claims (3)
- 【請求項1】 柱に支持されるフラットスラブを鉛直方
向のせん断力に対して補強したせん断補強構造であり、
上端筋と下端筋間に、両端が上端筋と下端筋に係合する
縦補強筋を配筋すると共に、柱とフラットスラブに跨
り、屈曲した形の、少なくとも2本で一組となる横補強
筋を互いに交差させ、フラットスラブ内において縦断面
上、X字形に組み合わせて配筋してあるフラットスラブ
のせん断補強構造。 - 【請求項2】 一組の横補強筋を平面上、上端筋と下端
筋の配筋方向及びそれに交差する方向に配筋してある請
求項1記載のフラットスラブのせん断補強構造。 - 【請求項3】 横補強筋の両端に、横補強筋が連結され
る軸部と、軸部の一部からその外周に張り出すフランジ
部からなる定着材が接続されている請求項1、もしくは
請求項2記載のフラットスラブのせん断補強構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11195766A JP2001020431A (ja) | 1999-07-09 | 1999-07-09 | フラットスラブのせん断補強構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11195766A JP2001020431A (ja) | 1999-07-09 | 1999-07-09 | フラットスラブのせん断補強構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001020431A true JP2001020431A (ja) | 2001-01-23 |
Family
ID=16346617
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11195766A Withdrawn JP2001020431A (ja) | 1999-07-09 | 1999-07-09 | フラットスラブのせん断補強構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001020431A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008095474A (ja) * | 2006-10-16 | 2008-04-24 | Okumura Corp | フラットプレート用プレキャスト部材 |
JP2008156863A (ja) * | 2006-12-22 | 2008-07-10 | Takenaka Komuten Co Ltd | 柱とフラットスラブとの接合構造 |
JP2008190185A (ja) * | 2007-02-02 | 2008-08-21 | Okumura Corp | 柱およびコア壁で支持されるフラットプレートのせん断補強構造 |
JP2010242494A (ja) * | 2009-04-03 | 2010-10-28 | Fj Aschwanden Ag | 支持部材の領域でコンクリート・スラブの応力を吸収する為の補強部材 |
-
1999
- 1999-07-09 JP JP11195766A patent/JP2001020431A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008095474A (ja) * | 2006-10-16 | 2008-04-24 | Okumura Corp | フラットプレート用プレキャスト部材 |
JP2008156863A (ja) * | 2006-12-22 | 2008-07-10 | Takenaka Komuten Co Ltd | 柱とフラットスラブとの接合構造 |
JP2008190185A (ja) * | 2007-02-02 | 2008-08-21 | Okumura Corp | 柱およびコア壁で支持されるフラットプレートのせん断補強構造 |
JP2010242494A (ja) * | 2009-04-03 | 2010-10-28 | Fj Aschwanden Ag | 支持部材の領域でコンクリート・スラブの応力を吸収する為の補強部材 |
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