JP2001107509A - フラットスラブのせん断補強筋及びせん断補強構造 - Google Patents

フラットスラブのせん断補強筋及びせん断補強構造

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JP2001107509A
JP2001107509A JP29003099A JP29003099A JP2001107509A JP 2001107509 A JP2001107509 A JP 2001107509A JP 29003099 A JP29003099 A JP 29003099A JP 29003099 A JP29003099 A JP 29003099A JP 2001107509 A JP2001107509 A JP 2001107509A
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shear
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muscle
flat slab
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Takayuki Inoue
貴之 井上
Norio Suzuki
紀雄 鈴木
Tomoyasu Kato
友康 加藤
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Original Assignee
Kajima Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラットプレート構造やフラットスラブ構造
のフラットスラブをパンチングシア破壊に対して補強す
るせん断補強筋を上端筋と下端筋に定着させながら、せ
ん断補強筋の配筋効率を高める。 【解決手段】 フラットスラブ2の上端筋4a(4b)、も
しくは下端筋5a(5b)の長さ方向に矩形状の山部3aと谷
部3bが交互に連続した立面形状にせん断補強筋3を形成
すると共に、山部3aと谷部3bが連続する方向に直交する
方向に谷部3b、または山部3aと谷部3bを屈曲させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はフラットプレート
構造やフラットスラブ構造において柱周辺のフラットス
ラブをせん断補強するせん断補強筋、及びそれ用いたせ
ん断補強構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】図31−
(a) 〜(c) に示すような平面を持つ建物に使用されるフ
ラットプレート構造やフラットスラブ構造では地震力の
多くをコアや耐震壁に負担させ、地震力の一部と長期荷
重を柱に負担させる設計が行われるが、これらの構造に
は地震時に柱に加わる地震力によってフラットスラブが
柱の周辺でパンチングシア破壊を起こし易い問題があ
る。
【0003】パンチングシア破壊に対しては例えば図32
−(a) に示すように山部と谷部が交互に連続する形に折
り曲げられた折り曲げ筋を配筋済みの下端筋と上端筋上
から落とし込むことにより、または図33に示すように両
端にフックを有する補強筋を上端筋と下端筋間に配筋す
ることにより補強されるが、図32の方法では(b) に示す
ように谷部が下端筋に係合せず、折り曲げ筋が下端筋に
定着されないため、上向きの力に対して抵抗することが
できない。
【0004】図33の方法では両端のフックが上端筋と下
端筋に係合し、共に定着されるため、上向きと下向きの
力に抵抗できるが、各補強筋毎に両端にフックを形成す
る必要があるため、製作に手間を要する上、上端筋と下
端筋をフック内に差し込みながら1本ずつ配筋する必要
があるため、配筋にも手間を要し、その手間は膨大にな
る。
【0005】この発明は上記背景より、上端筋と下端筋
に定着されながら、配筋効率のよいせん断補強筋とそれ
を用いたせん断補強構造を提案するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1では従来の折り
曲げ筋と同様に、フラットスラブの上端筋、もしくは下
端筋の長さ方向に矩形状の山部と谷部が交互に連続した
立面形状にせん断補強筋を形成することにより配筋効率
を上げ、山部と谷部が連続する方向に直交する方向に谷
部を屈曲させることにより、山部を上端筋に係合させる
と共に、谷部を下端筋に係合させ、せん断補強筋を上向
きと下向きの力に対して抵抗させる。
【0007】この場合、山部には山部と谷部が連続する
方向に直交する方向に配筋される上端筋が挿通して係合
し、谷部の屈曲部分に山部と谷部が連続する方向に配筋
される下端筋が係合するため、せん断補強筋は直交する
上端筋の内、山部に係合する上端筋と、直交する下端筋
の内、谷部に係合する下端筋が互いに直交する場合に使
用される。
【0008】せん断補強筋は配筋済みの下端筋と上端筋
に対して落とし込まれることで配筋され、そのまま山部
に上端筋が係合する。下端筋は所定の配筋位置より上に
仮配筋された状態で、せん断補強筋が配筋された後に降
下することにより谷部に係合する。
【0009】請求項3では請求項1と同様に矩形状の山
部と谷部が交互に連続した立面形状のせん断補強筋に対
し、山部と谷部が連続する方向に直交する方向に山部と
谷部を共に屈曲させることにより、山部を上端筋に係合
させると共に、谷部を下端筋に係合させ、せん断補強筋
を上向きと下向きの力に対して抵抗させる。
【0010】請求項3のせん断補強筋は請求項1のせん
断補強筋の山部を屈曲させた形であるため、山部には請
求項1のせん断補強筋の谷部に係合する下端筋と同一方
向の、山部と谷部が連続する方向に配筋される上端筋が
係合する他、請求項1のせん断補強筋の山部に係合する
上端筋と同様に、山部と谷部が連続する方向に直交する
方向に配筋される上端筋が挿通して係合できる。山部と
谷部が連続する方向に配筋される上端筋は山部の屈曲部
分に係合する。
【0011】山部と谷部が連続する方向とそれに直交す
る方向のいずれかに配筋される上端筋に山部が係合する
ことで、請求項3のせん断補強筋は山部に係合する上端
筋と谷部に係合する下端筋が互いに直交する場合と同一
方向の場合のいずれにも使用される。
【0012】山部に係合する上端筋と谷部に係合する下
端筋が互いに直交する場合は、請求項1のせん断補強筋
と同様に配筋済みの下端筋と上端筋に対して落とし込ま
れることで配筋され、そのまま山部に上端筋が係合し、
下端筋はせん断補強筋が配筋された後に降下することに
より谷部に係合する。
【0013】山部に係合する上端筋と谷部に係合する下
端筋が同一方向の場合には、せん断補強筋は下端筋が所
定の配筋位置より上に仮配筋され、上端筋が所定の配筋
位置より下に仮配筋された状態で落とし込まれることに
より配筋され、下端筋はせん断補強筋の配筋後に降下す
ることにより谷部に係合し、上端筋は上昇することによ
り山部に係合する。
【0014】請求項1、請求項3ではせん断補強筋を山
部と谷部が連続した立面形状に成形した後、全谷部、ま
たは全山部と全谷部を屈曲させるのみで製作されるた
め、製作効率も向上する。
【0015】請求項5では上端筋、もしくは下端筋の長
さ方向に間隔を隔てて配置され、上方が開放した、谷部
を有する溝形状をし、上端にフックが形成された複数本
の定着筋と、全定着筋をつなぐ連結筋からせん断補強筋
を構成し、定着筋のフックにおいて定着筋の配列方向と
それに直交する方向のいずれかに配筋される上端筋に係
合させ、谷部において定着筋の配列方向に配筋される下
端筋に係合させることにより、配筋効率を上げながら、
せん断補強筋を上向きと下向きの力に対して抵抗させ
る。
【0016】定着筋のフックはそれに係合する上端筋が
定着筋の配列方向に配筋される場合は定着筋の面内で曲
げられ、定着筋の配列方向に直交する方向に配筋される
場合は定着筋の面外で曲げられ、フックに係合する上端
筋の方向に応じてフックの向きが決まる。
【0017】フックに係合する上端筋の方向に応じてフ
ックの向きが決められるため、請求項5のせん断補強筋
はフックに係合する上端筋と谷部に係合する下端筋が互
いに直交する場合と同一方向の場合のいずれにも使用さ
れる。
【0018】せん断補強筋は下端筋と上端筋の配筋前に
スラブ型枠上に設置され、下端筋はせん断補強筋の設置
後にせん断補強筋上から落とし込まれることにより谷部
に係合し、上端筋は一旦落とし込まれた後に引き上げら
れることによりフックに係合する。
【0019】請求項7では上端筋、もしくは下端筋の長
さ方向に間隔を隔てて配置され、三角形状の山部と谷部
が交互に連続した立面形状の複数本の定着筋と、全定着
筋をつなぐ連結筋からせん断補強筋を構成し、山部にお
いて直接、もしくは間接的に山部と谷部が連続する方向
とそれに直交する方向のいずれかに配筋される上端筋に
係合させ、谷部において直接、もしくは間接的に前記い
ずれかの方向に配筋される下端筋に係合させることによ
り、配筋効率を上げながら、せん断補強筋を上向きと下
向きの力に対して抵抗させる。
【0020】山部と谷部にはそれぞれいずれかの方向の
上端筋と下端筋が係合するため、請求項7のせん断補強
筋も山部に係合する上端筋と谷部に係合する下端筋が互
いに直交する場合と同一方向の場合のいずれにも使用さ
れる。
【0021】せん断補強筋は請求項5と同様に下端筋と
上端筋の配筋前にスラブ型枠上に設置され、下端筋はせ
ん断補強筋の設置後にせん断補強筋上から落とし込まれ
ることにより谷部に係合し、上端筋は落とし込まれて引
き上げられることにより山部に係合する。
【0022】請求項7では山部と谷部が三角形状をする
ことで、山部と谷部がせん断補強筋の長さ方向に互いに
半ピッチずれるため、谷部に係合する下端筋が谷部に直
接係合する場合にはいずれかの方向の上端筋が山部に間
接的に係合し、山部に係合する上端筋が山部に直接係合
する場合にはいずれかの方向の下端筋が谷部に間接的に
係合する。
【0023】請求項9では上端筋に係合する上部係合部
と下端筋に係合する下部係合部からL字形に近似した形
状にせん断補強筋を形成し、2本で対にし、それぞれの
上部係合部と下部係合部が互いに向き合う形で配置し、
それぞれの上部係合部において上端筋に係合させながら
互いに接続し、下部係合部において下端筋に係合させる
ことにより、配筋効率を上げながら、せん断補強筋を上
向きと下向きの力に対して抵抗させる。
【0024】この場合、2本のせん断補強筋は対になっ
て配置され、上部係合部において互いに接続されること
で、スターラップ状に同一方向の上端筋と下端筋を包囲
する形になることから、上部係合部に係合する上端筋と
下部係合部に係合する下端筋が同一方向に配筋される場
合に使用される。
【0025】対になるせん断補強筋は配筋済みの下端筋
と上端筋に対し、回り込むように落とし込まれることで
配筋され、そのまま下端筋と上端筋がそれぞれ下部係合
部と上部係合部に係合する。配筋された2本のせん断補
強筋はそれぞれの上部係合部において溶接や継手により
互いに接続されることにより、係合した上端筋と下端筋
に直交する方向の移動に対して拘束される。
【0026】
【発明の実施の形態】請求項1,3,5,7,9のせん
断補強筋3,6,7,12,16は図31−(a) 〜(c) に示す
ような平面を持つ建物において、柱1に支持されるフラ
ットスラブ2の、図7中、ハッチングを入れた柱1の周
辺に配筋される。
【0027】請求項1のせん断補強筋3は図1に示すよ
うに山部3aと谷部3bが交互に連続した形に折り曲げられ
た基本形の、山部3aと谷部3bが連続する方向に直交する
方向に谷部3bが屈曲した形をし、図5−(a) ,(b) に示
すように山部3aにおいて山部3aと谷部3bが連続する方向
に直交する方向に配筋される上端筋4aに係合し、谷部3b
において山部3aと谷部3bが連続する方向(以下せん断補
強筋3(6)の長さ方向)に配筋される下端筋5bに係合
する。
【0028】フラットスラブ2の配筋は図6−(a) に示
すように直交する上端筋4a,4bの内の上側に位置する上
端筋4aと、直交する下端筋5a,5bの内の下側に位置する
下端筋5bが互いに直交する方向に配筋される場合と、
(b) に示すように上側に位置する上端筋4aと下側に位置
する下端筋5bが同一方向に配筋される場合があるが、請
求項1のせん断補強筋3は図6−(a) の場合に使用され
る。
【0029】谷部3bを屈曲させる前の形状を示す図2に
示すように山部3aと谷部3bは共に立面上、矩形状をし、
図5−(b) に示すように山部3aが係合する上端筋4aは山
部3aの内側の隅角部を通ることから、せん断補強筋3の
長さ方向の山部3aの幅は隣接する2本の上端筋4a,4aを
包囲する大きさを持つ。
【0030】山部3aを通る上端筋4aと同一方向に配筋さ
れ、上側に位置する下端筋5aは谷部3bの両外側を通るこ
とから、谷部3bの幅は隣接する2本の下端筋5a,5aに挟
まれる大きさになる。
【0031】せん断補強筋3は山部3aと谷部3bが交互に
連続した図2に示す形に成形された後、谷部3bを含む、
破線で囲った部分を図2の状態のせん断補強筋3の面外
方向に折り曲げることにより製作される。谷部3bは例え
ば図3に示すように谷部3bを固定した状態で山部3a側を
倒すことにより、あるいは図11に示すようにプレス機を
用いて加圧することにより折り曲げられる。
【0032】谷部3bにはせん断補強筋3の長さ方向に配
筋され、下側に位置する下端筋5bが係合することから、
図面では谷部3bをその他の部分に対して鋭角となるよう
に屈曲させているが、係合の効果が確保できればよいた
め、屈曲角度は90°程度の場合もある。
【0033】せん断補強筋3は図4に示すように予め直
交する下端筋5a,5bを網状に一体化させた形で、または
各方向毎に所定の配筋位置より上に仮配筋し、同じく上
端筋4a,4bを網状に一体化させた形で、または各方向毎
に所定の配筋位置に配筋した状態で配筋される。
【0034】せん断補強筋3は屈曲した谷部3bがせん断
補強筋3の長さ方向を向く下端筋5bを回り込むように落
とし込まれることで、山部3aの隅角部が上側に位置する
上端筋4aに係合する。その後、下端筋5a,5bが下げられ
ることにより図5−(a) ,(b) に示すように下端筋5bが
谷部3bの屈曲部分に係合し、せん断補強筋3と上端筋4
a,4b、及び下端筋5a,5bの配筋が完了する。
【0035】請求項3のせん断補強筋6は図8に示すよ
うに請求項1のせん断補強筋3の山部3aも谷部3bと同様
に屈曲させた形であり、上側に位置する上端筋4aと、下
側に位置する下端筋5bが互いに直交して配筋される図6
−(a) の場合と、上端筋4aと下端筋5bが共にせん断補強
筋6の長さ方向を向いて配筋される図6−(b) の場合の
いずれにも使用される。
【0036】上側に位置する上端筋4aが下端筋5bと直交
する場合、上端筋4aは図5と同様に屈曲した山部3aの隅
角部を山部3aの屈曲方向に挿通して山部3aに係合する。
上端筋4aが下端筋5bと同一方向の場合、上端筋4aは図12
−(c) に示すように山部6aの屈曲部分に係合する。いず
れの場合も下側に位置する下端筋5bは谷部6bの屈曲部分
に係合する。
【0037】せん断補強筋6の製作は請求項1の場合と
同様に山部6aと谷部6bが交互に連続した図9に示す形に
成形された後、山部6aと谷部6bを含む、破線で囲った二
部分を図10に示すように図9の状態のせん断補強筋6の
面外方向に折り曲げることにより行われる。
【0038】図11−(a) 〜(e) はプレス機を用いて山部
6aと谷部6bを屈曲させる方法を示す。プレス機のハンマ
の先端と底版の溝は屈曲角度に応じた形に形成される。
(a)〜(c) は図10の山部6aを屈曲させるときの形状を、
(d) ,(e) は谷部6bを屈曲させるときの形状を示す。こ
こでも谷部6bを鋭角に屈曲させているが、山部6aと同等
程度の角度に屈曲させる場合もある。
【0039】上端筋4aが下端筋5bと同一方向の場合のせ
ん断補強筋6の配筋は図12−(a) ,(b) に示すように予
め直交する下端筋5a,5b同士と上端筋4a,4b同士をそれ
ぞれ網状に一体化させた形で、または各方向毎に下端筋
5a,5bを所定の配筋位置より上に、上端筋4a,4bを所定
の配筋位置より下に仮配筋した状態で行われる。
【0040】せん断補強筋6は(a) の状態からは屈曲し
た山部6aと谷部6bが、せん断補強筋6の長さ方向を向
き、上側に位置する上端筋4aと下側に位置する下端筋5b
を回り込んで落とし込まれることにより配筋される。
【0041】その後、下端筋5a,5bが下げられ、上端筋
4a,4bが上げられることにより図12−(c) に示すように
下端筋5bが谷部6bの屈曲部分に係合し、上端筋4aが山部
6aの屈曲部分に係合し、せん断補強筋6と上端筋4a,4
b、及び下端筋5a,5bの配筋が完了する。図13は図12−
(c) の直交方向の立面を示す。
【0042】上端筋4aと下端筋5bが直交する場合のせん
断補強筋6の配筋は図4,図5と同様に行われる。図14
は請求項3のせん断補強筋6の変形例であり、特に上端
筋4aと下端筋5bが直交する図6−(a) の場合に、図8の
形より上端筋4aの拘束効果を高める形に山部6aを形成し
た場合のせん断補強筋6の製作例を示す。
【0043】図6−(a) に示す配筋の場合、図17に示す
ように上側に位置する上端筋4aは山部6aの隅角部を挿通
することから、図14では上端筋4aの拘束効果を上げるた
めに、山部6aが屈曲させられたときに山部6aと谷部6b間
の中間部と山部6aがフックを形成するよう、山部6aを台
形状に形成すると共に、山部6aを谷部6bと同じく鋭角に
屈曲させている。
【0044】図14のせん断補強筋6の製作は図9の場合
と同様に図15−(a) に示すように山部6aと谷部6bが交互
に連続した形に成形された後、山部6aと谷部6bを含む、
破線で囲った二部分を(b) に示すように(a) の状態のせ
ん断補強筋6の面外方向に折り曲げることにより行われ
る。
【0045】図16,図17は図6−(a) に示す配筋の場合
の、図14のせん断補強筋6の配筋状態を示す。この場
合、せん断補強筋6の長さ方向に直交する方向の上端筋
4aが山部6aの隅角部を挿通して係合し、せん断補強筋6
の長さ方向を向く下端筋5bが谷部6bの屈曲部分に係合す
る。図17は図16−(a) の直交方向の立面を示す。
【0046】図6−(b) に示す配筋の場合には図12,図
13と同様にせん断補強筋6の長さ方向を向き、上側に位
置する上端筋4aが山部6aの屈曲部分に係合する。図18,
図19、図21,図22は請求項5のせん断補強筋7の製作例
を示す。請求項5のせん断補強筋7は上端筋4a(4b)、
もしくは下端筋5a(5b)の長さ方向に間隔を隔て、互い
に対向して配置される複数本の定着筋8と、全定着筋8
をつなぐ連結筋9から構成される。
【0047】連結筋9は溶接や結束等により定着筋8に
接合される。図面では2本の連結筋9,9を用いて全定
着筋8をつないでいるが、1本で足りる場合、または3
本以上用いる場合もある。
【0048】定着筋8は上方が開放した、谷部8bを有す
る溝形状をし、両側の上端に、上側に位置する上端筋4a
が係合するフック8a,8aが形成される。せん断補強筋7
は定着筋8のフック8aにおいて定着筋8の配列方向とそ
れに直交する方向のいずれかに配筋され、上側に位置す
る上端筋4aに係合し、谷部8bにおいて定着筋8の配列方
向に配筋され、下側に位置する下端筋5bに係合する。フ
ック8aの屈曲角度は必ずしも鋭角である必要はなく、90
°程度の場合もある。
【0049】図18,図19は上側に位置する上端筋4aが定
着筋8の配列方向に配筋される場合のフック8aの形成例
を、図21,図22は上端筋4aが定着筋8の配列方向に直交
する方向に配筋される場合のフック8aの形成例を示す。
前者の場合、フック8aは定着筋8の面内で曲げられ、後
者の場合は定着筋8の面外で曲げられる。
【0050】図18,図21は谷部8bの中間部を持ち上げ、
その中間部の下面側に連結筋9を配置した場合、図19,
図22は谷部8bの中間部を平坦にしたまま中間部の上面側
に連結筋9を配置した場合を示す。いずれの場合も図20
−(b) に示すように谷部8bの隅角部に定着筋8の配列方
向に配筋される下端筋5bが係合する。
【0051】図20は図18に示すせん断補強筋7の配筋方
法を示す。請求項5のせん断補強筋7は上端筋4aや下端
筋5bに先行してスラブ型枠10上に設置され、設置時に上
端筋4aや下端筋5bに支持されず、谷部8bの隅角部に下端
筋5bが係合することから、下端筋5bの被りを確保する上
で、図20−(a) に示すようにスラブ型枠10上にスペーサ
11を介して設置される。
【0052】下端筋5a,5bと上端筋4a,4bは図20−(b)
に示すように網状に組まれた状態で、または各方向毎に
配筋される。網状に組まれた状態で配筋される場合、下
端筋5a,5bの配筋時と上端筋4a,4bの配筋時に下端筋5b
と上端筋4aが落とし込めるよう、定着筋8のフック8a,
8a側が広げられる。上端筋4a,4aは(c) に示すように一
旦フック8a,8aの下まで落とし込まれた後に、引き上げ
られることでフック8a,8aに係合する。
【0053】図23は図21に示すせん断補強筋7の配筋方
法を示す。この場合は定着筋8のフック8aに係合する上
端筋4aが定着筋8の配列方向に直交する方向を向くが、
せん断補強筋7と下端筋5a,5b、及び上端筋4a,4bの配
筋方法は図20の場合と同様に行われる。
【0054】図24は請求項7のせん断補強筋12の製作例
を示す。請求項7のせん断補強筋12は上端筋4a,4b、も
しくは下端筋5a,5bの長さ方向に間隔を隔て、互いに対
向して配置され、三角形状の山部13aと谷部13bが交互
に連続した立面形状をした複数本の定着筋13と、全定着
筋13をつなぐ連結筋14から構成される。山部13aと谷部
13bの溝は共に上端筋4aや下端筋5bが納まる程度の大き
さを持ち、連結筋9は溶接や結束等により定着筋8に接
合される。
【0055】図25−(a) 〜(c) は定着筋13の形成例を示
す。連結筋14は山部13a、または谷部13bの外側に配置
されるが、下端筋5a,5bと上端筋4a,4bとの配筋上の衝
突を回避する上では図示するように谷部13bの外側に配
筋される。定着筋13の長さ方向の端部には上端筋4bや下
端筋5bを山部13aや谷部13bに間接的に係合させる場合
に使用される補助筋15が差し込まれるフック13cが形成
される。
【0056】請求項7のせん断補強筋12も上端筋4a,4b
や下端筋5a,5bに先行してスラブ型枠10上に設置される
ことから、図26−(a) に示すようにスラブ型枠10上にス
ペーサ11を介して設置される。下端筋5a,5bと上端筋4
a,4bは網状に組まれた状態で、または各方向毎に配筋
される。
【0057】定着筋13の山部13aと谷部13bは定着筋13
の長さ方向に半ピッチずれ、図26−(b) に示すように定
着筋13の配列方向を向く下端筋5bが谷部13bに直接係合
するときには同一方向を向く上端筋4aが隣接する山部13
a,13aの中間に位置するため、(c) に示すように山部
13aとフック13cには補助筋15が差し込まれ、定着筋13
の長さ方向を向き、下側に位置する上端筋4bは補助筋15
に上向きに係合することで、間接的に山部13aに係合す
ることになる。
【0058】図示しないが、定着筋13の配列方向を向く
上端筋4aが山部13aに直接係合するときには定着筋13の
配列方向を向く下端筋5bが隣接する谷部13b,13bの中
間に位置するため、谷部13bとフック13cに補助筋15が
差し込まれ、定着筋13の長さ方向を向き、上側に位置す
る下端筋5aが補助筋15に下向きに係合することで、間接
的に谷部13bに係合することになる。
【0059】図27は図26の場合の、せん断補強筋12と上
端筋4a,4b、及び補助筋15の配筋状態の平面を示すが、
補助筋15は図26−(b) の状態までせん断補強筋12と、上
端筋4a,4b、及び下端筋5a,5bの配筋が終了した後に、
上端筋4aの長さ方向に差し込まれる。
【0060】請求項9のせん断補強筋16は図28〜図30に
示すように上端筋4aに係合する上部係合部16aと下端筋
5bに係合する下部係合部16bからL字形に近似した形状
をし、2本で一組となる。一組のせん断補強筋16,16は
それぞれの上部係合部16aと下部係合部16bが互いに向
き合う形で配置され、それぞれの上部係合部16a,16a
において互いに接続される。
【0061】せん断補強筋16は直交する上端筋4a,4bの
内、上側に位置する上端筋4aと、直交する下端筋5a,5b
の内、下側に位置する下端筋5bが同一方向に配筋される
図6−(b) の場合に使用される。
【0062】下部係合部16bは1本の下端筋5b、もしく
は複数本の下端筋5bに係合する長さと形を持ち、上部係
合部16aは1本の上端筋4a、もしくは複数本の上端筋4a
に係合する長さと形を持つ。
【0063】図面では下部係合部16bを1本の下端筋5b
に係合させているため、図18等に示すせん断補強筋7の
フック8aと同様の形状に、鋭角に屈曲させた形に形成し
ているが、1本の下端筋5bに係合させる場合も下部係合
部16bの屈曲角度は90°程度でよいこともあり、複数本
の下端筋5bに係合させる場合は上部係合部16aと同様の
長さと形が与えられる。
【0064】また図面では一組のせん断補強筋16,16を
3本の上端筋4aに跨って配筋していることから、上部係
合部16aに少なくとも2本の上端筋4a,4a間に跨る長さ
を与えているが、上部係合部16aの長さは2本のせん断
補強筋16,16が対になったときに包囲する上端筋4aの本
数と、上部係合部16a,16a同士の接続方法に応じて決
まる。
【0065】図28は上部係合部16a,16aを横方向に重
ねて溶接により接続する場合のせん断補強筋16の形成例
と配筋例を示す。この場合の上部係合部16aは2本の上
端筋4a,4a間距離以上の長さを持つが、2本のせん断補
強筋16,16が3本の上端筋4aに跨る場合で、上部係合部
16a,16aが突き合わせられて溶接(圧接)される場合
は図28の場合より短くなる。また2本のせん断補強筋1
6,16が4本以上の上端筋4aに跨る場合は図28の場合よ
り長くなる。
【0066】図29は上部係合部16a,16aを重ね継手に
より接続する場合のせん断補強筋16の形成例と配筋例を
示す。この場合、上部係合部16aの先端はコンクリート
への定着効果を持たせるために屈曲させられる。
【0067】図30は上部係合部16a,16aを圧着グリッ
プ17やカプラー等を用いた機械式継手により接続する場
合のせん断補強筋16の形成例と配筋例を示す。この場
合、上部係合部16a,16aは圧接される場合と同様に同
一線上で接続されるため、図28,図29の場合より短くな
る。
【0068】圧着グリップ17を用いる場合、両せん断補
強筋16,16を配筋し、圧着グリップ17を両上部係合部16
a,16aに渡した後、あるいは一方のせん断補強筋16の
上部係合部16aに付属している圧着グリップ17に他方の
せん断補強筋16の上部係合部16aを差し込むように両せ
ん断補強筋16,16を配筋した後、圧着グリップ17を圧着
機で圧着することにより接続が行われる。
【0069】機械式継手による場合はこの他、スリーブ
を両上部係合部16a,16aに渡し、内部にグラウト材を
充填することにより、またはカプラーを両上部係合部16
a,16aに渡し、ナットを緊結することによっても接続
が行われる。
【0070】
【発明の効果】請求項1,請求項2では上端筋や下端筋
の長さ方向に矩形状の山部と谷部が交互に連続した形の
立面形状にせん断補強筋を形成するため、配筋効率が向
上する。また山部と谷部が連続する方向に直交する方向
に谷部を屈曲させるため、山部に係合すべき上端筋と谷
部に係合すべき下端筋が互いに直交する場合に、せん断
補強筋を上向きと下向きの力に対して抵抗させることが
できる。
【0071】請求項3,請求項4では請求項1と同様に
矩形状の山部と谷部が交互に連続した立面形状のせん断
補強筋において、山部と谷部が連続する方向に直交する
方向に山部と谷部を屈曲させ、山部においていずれかの
方向に配筋される上端筋に係合させ、谷部において山部
と谷部が連続する方向に配筋される下端筋に係合させる
ため、山部に係合すべき上端筋と谷部に係合すべき下端
筋の方向に関係なく配筋効率を上げながら、せん断補強
筋を上向きと下向きの力に対して抵抗させることができ
る。
【0072】請求項1、請求項3ではせん断補強筋を山
部と谷部が連続した立面形状に成形した後、全谷部、ま
たは全山部と全谷部を屈曲させるのみで製作されるた
め、製作効率も向上する。
【0073】請求項5,請求項6では上端筋や下端筋の
長さ方向に間隔を隔てて配置され、フックを有する複数
本の定着筋と、全定着筋をつなぐ連結筋からせん断補強
筋を構成し、定着筋のフックにおいていずれかの方向に
配筋される上端筋に係合させ、谷部において定着筋の配
列方向に配筋される下端筋に係合させるため、フックに
係合すべき上端筋と谷部に係合すべき下端筋の方向に関
係なく配筋効率を上げながら、せん断補強筋を上向きと
下向きの力に対して抵抗させることができる。
【0074】請求項7,請求項8では上端筋や下端筋の
長さ方向に間隔を隔てて配置され、三角形状の山部と谷
部が交互に連続した形の立面形状をした複数本の定着筋
と、全定着筋をつなぐ連結筋からせん断補強筋を構成
し、山部において直接、もしくは間接的にいずれかの方
向に配筋される上端筋に係合させ、谷部において直接、
もしくは間接的にいずれかの方向に配筋される下端筋に
係合させるため、山部に係合すべき上端筋と谷部に係合
すべき下端筋の方向に関係なく配筋効率を上げながら、
せん断補強筋を上向きと下向きの力に対して抵抗させる
ことができる。
【0075】請求項9,請求項10では上端筋に係合する
上部係合部と下端筋に係合する下部係合部からなるせん
断補強筋を2本で対にし、上部係合部において上端筋に
係合させながら互いに接続し、下部係合部において下端
筋に係合させるため、上部係合部に係合する上端筋と下
部係合部に係合する下端筋が同一方向に配筋される場合
に、配筋効率を上げながら、せん断補強筋を上向きと下
向きの力に対して抵抗させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1のせん断補強筋の製作例を示した斜視
図である。
【図2】谷部を屈曲させる前のせん断補強筋と上端筋の
関係を示した立面図である。
【図3】谷部の屈曲要領を示した側面図である。
【図4】下端筋とせん断補強筋の配筋要領を示した側面
図である。
【図5】(a) はせん断補強筋の配筋状態を示した側面
図、(b) は(a) の直交方向の立面図である。
【図6】(a) は上側に位置する上端筋と下側に位置する
下端筋が直交する場合の配筋状態を示した断面図、(b)
は上側に位置する上端筋と下側に位置する下端筋が同一
方向の場合の配筋状態を示した断面図である。
【図7】フラットスラブへのせん断補強筋の配筋箇所を
示した平面図である。
【図8】請求項3のせん断補強筋の製作例を示した斜視
図である。
【図9】山部と谷部を屈曲させる前の図8のせん断補強
筋を示した立面図である。
【図10】山部と谷部を屈曲させる様子を示した側面図
である。
【図11】(a) は図3以外の屈曲方法に使用されるプレ
ス機を示した側面図、(b) ,(c)は山部の屈曲要領を示
した側面図、(d) ,(e) は谷部の屈曲要領を示した側面
図である。
【図12】(a) 〜(c) は上端筋及び下端筋と図8のせん
断補強筋の配筋要領を示した側面図である。
【図13】図12−(c) の直交方向の立面図である。
【図14】請求項3のせん断補強筋の変形例を示した斜
視図である。
【図15】(a) は屈曲前の図14のせん断補強筋を示した
立面図、(b) は屈曲後の様子を示した側面図である。
【図16】(a) は図14のせん断補強筋の配筋状態を示し
た側面図、(b) は(a) の平面図である。
【図17】図16−(a) の直交方向の立面図である。
【図18】(a) は請求項5のせん断補強筋の製作例を示
した斜視図、(b) は(a) の定着筋の配列方向の立面図で
ある。
【図19】(a) は請求項5の他のせん断補強筋の製作例
を示した斜視図、(b) は(a) の定着筋の配列方向の立面
図である。
【図20】(a) 〜(c) は図18のせん断補強筋の配筋要領
を示した立面図である。
【図21】請求項5の他のせん断補強筋の製作例を示し
た斜視図である。
【図22】請求項5の他のせん断補強筋の製作例を示し
た斜視図である。
【図23】(a) 〜(c) は図21のせん断補強筋の配筋要領
を示した立面図である。
【図24】請求項7のせん断補強筋の製作例を示した斜
視図である。
【図25】(a) は図24の定着筋の配列方向の立面図、
(b) ,(c) は(a) の定着筋の変形例を示した立面図であ
る。
【図26】(a) 〜(c) は図24のせん断補強筋の配筋要領
を示した立面図である。
【図27】図26−(c) の平面図である。
【図28】(a) は請求項9のせん断補強筋の配筋要領を
示した立面図、(b) は配筋状態を示した立面図、(c) は
(b) の平面図である。
【図29】(a) は他のせん断補強筋の配筋要領を示した
立面図、(b) は配筋状態を示した立面図である。
【図30】(a) は他のせん断補強筋の配筋要領を示した
立面図、(b) は配筋状態を示した立面図である。
【図31】(a) 〜(c) はフラットプレート構造、もしく
はフラットスラブ構造の建物例を示した平面図である。
【図32】(a) ,(b) は折り曲げ筋を用いた従来の補強
方法を示した立面図である。
【図33】フックを有する補強筋を用いた従来の補強方
法を示した立面図である。
【符号の説明】
1……柱、2……フラットスラブ、3……せん断補強
筋、3a……山部、3b……谷部、4a,4b……上端筋、5a,
5b……下端筋、6……せん断補強筋、6a……山部、6b…
…谷部、7……せん断補強筋、8……定着筋、8a……フ
ック、8b……谷部、9……連結筋、10……スラブ型枠、
11……スペーサ、12……せん断補強筋、13……定着筋、
13a……山部、13b……谷部、13c……フック、14……
連結筋、15……補助筋、16……せん断補強筋、16a……
上部係合部、16b……下部係合部、17……圧着グリッ
プ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 友康 東京都調布市飛田給2丁目19番1号 鹿島 建設株式会社技術研究所内 Fターム(参考) 2E164 AA02 CB11 CB29

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱に支持されるフラットスラブを鉛直方
    向のせん断力に対して補強するせん断補強筋であり、フ
    ラットスラブの上端筋、もしくは下端筋の長さ方向に矩
    形状の山部と谷部が交互に連続した立面形状をし、山部
    と谷部が連続する方向に直交する方向に谷部が屈曲し、
    山部において山部と谷部が連続する方向に直交する方向
    に配筋される上端筋に係合し、谷部において山部と谷部
    が連続する方向に配筋される下端筋に係合するフラット
    スラブのせん断補強筋。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のせん断補強筋を柱の周
    辺に配筋し、山部と谷部が連続する方向に直交する方向
    に配筋される上端筋を山部に通して山部に係合させ、山
    部と谷部が連続する方向に配筋される下端筋を谷部の屈
    曲部分に係合させてあるフラットスラブのせん断補強構
    造。
  3. 【請求項3】 柱に支持されるフラットスラブを鉛直方
    向のせん断力に対して補強するせん断補強筋であり、フ
    ラットスラブの上端筋、もしくは下端筋の長さ方向に矩
    形状の山部と谷部が交互に連続した立面形状をし、山部
    と谷部が連続する方向に直交する方向に山部と谷部が屈
    曲し、山部において山部と谷部が連続する方向とそれに
    直交する方向のいずれかに配筋される上端筋に係合し、
    谷部において山部と谷部が連続する方向に配筋される下
    端筋に係合するフラットスラブのせん断補強筋。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のせん断補強筋を柱の周
    辺に配筋し、山部と谷部が連続する方向とそれに直交す
    る方向のいずれかに配筋される上端筋を山部に係合さ
    せ、山部と谷部が連続する方向に配筋される下端筋を谷
    部の屈曲部分に係合させてあるフラットスラブのせん断
    補強構造。
  5. 【請求項5】 柱に支持されるフラットスラブを鉛直方
    向のせん断力に対して補強するせん断補強筋であり、フ
    ラットスラブの上端筋、もしくは下端筋の長さ方向に間
    隔を隔てて配置され、上方が開放した、谷部を有する溝
    形状をし、上端にフックが形成された複数本の定着筋
    と、全定着筋をつなぐ連結筋から構成され、定着筋のフ
    ックにおいて定着筋の配列方向とそれに直交する方向の
    いずれかに配筋される上端筋に係合し、谷部において定
    着筋の配列方向に配筋される下端筋に係合するフラット
    スラブのせん断補強筋。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のせん断補強筋を柱の周
    辺に配筋し、定着筋の配列方向とそれに直交する方向の
    いずれかに配筋される上端筋を定着筋のフックに係合さ
    せ、定着筋の配列方向に配筋される下端筋を定着筋の谷
    部に係合させてあるフラットスラブのせん断補強構造。
  7. 【請求項7】 柱に支持されるフラットスラブを鉛直方
    向のせん断力に対して補強するせん断補強筋であり、フ
    ラットスラブの上端筋、もしくは下端筋の長さ方向に間
    隔を隔てて配置され、三角形状の山部と谷部が交互に連
    続した立面形状をした複数本の定着筋と、全定着筋をつ
    なぐ連結筋から構成され、定着筋の山部において直接、
    もしくは間接的に山部と谷部が連続する方向とそれに直
    交する方向のいずれかに配筋される上端筋に係合し、谷
    部において直接、もしくは間接的に前記いずれかの方向
    に配筋される下端筋に係合するフラットスラブのせん断
    補強筋。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のせん断補強筋を柱の周
    辺に配筋し、山部と谷部が連続する方向とそれに直交す
    る方向のいずれかに配筋される上端筋を直接、もしくは
    間接的に定着筋の山部に係合させ、前記いずれかの方向
    に配筋される下端筋を直接、もしくは間接的に定着筋の
    谷部に係合させてあるフラットスラブのせん断補強構
    造。
  9. 【請求項9】 柱に支持されるフラットスラブを鉛直方
    向のせん断力に対して補強するせん断補強筋であり、フ
    ラットスラブの上端筋に係合する上部係合部と下端筋に
    係合する下部係合部からL字形に近似した形状をし、2
    本で対になり、それぞれの上部係合部と下部係合部が互
    いに向き合う形で配置され、それぞれの上部係合部にお
    いて上端筋に係合しながら互いに接続され、下部係合部
    において下端筋に係合するフラットスラブのせん断補強
    筋。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のせん断補強筋を2本
    で対にして柱の周辺に配筋し、上端筋を各せん断補強筋
    の上部係合部に係合させ、下端筋を各せん断補強筋の下
    部係合部に係合させ、対になる2本のせん断補強筋をそ
    れぞれの上部係合部において互いに接続してあるフラッ
    トスラブのせん断補強構造。
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