JPH0747544Y2 - 鉄筋コンクリートもしくは鉄骨鉄筋コンクリートの梁の剪断補強構造 - Google Patents

鉄筋コンクリートもしくは鉄骨鉄筋コンクリートの梁の剪断補強構造

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JPH0747544Y2
JPH0747544Y2 JP1990032474U JP3247490U JPH0747544Y2 JP H0747544 Y2 JPH0747544 Y2 JP H0747544Y2 JP 1990032474 U JP1990032474 U JP 1990032474U JP 3247490 U JP3247490 U JP 3247490U JP H0747544 Y2 JPH0747544 Y2 JP H0747544Y2
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reinforced concrete
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abdominal
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、鉄筋コンクリートもしくは鉄骨鉄筋コンクリ
ートの梁の剪断補強構造に関する。
〔従来の技術〕 梁の剪断補強筋は、梁の主筋を閉鎖、包含して巻き、内
部のコンクリートを拘束して圧縮に対するコンクリート
の変形能力の確保、圧縮側の主筋の座屈の防止、剪断に
よる斜張力及び付着割れに対して抵抗する力を発揮する
もので、鉄筋コンクリート系の建造物にとって必須の構
造である。
この種の梁の補強筋を例示すると、第2図(A)に示す
ものは1ターン型補強筋と呼ばれるもので、帯筋21によ
り主筋M・・を包囲するとともに、その両端部を135度
曲げて形成したフック部22、23により一本の主筋Mに係
止させたものである。同図(B)は角形のスパイラル型
補強筋と呼称されるもので、帯筋24を主筋M・・の軸方
向に沿ってスパイラル状に巻き、その両端部を180度曲
げてフック部25、26を形成し、これを斜め方向に対設す
る2本の主筋M、Mに係止するように構成したものであ
る。また、同図(C)に示すものは、U字型補強筋と呼
ばれるもので、U字型帯筋27の両先端部を先ず90度程度
折り曲げておき、主筋Mにセット後、さらに90度内方に
曲げてフック部28、29を形成して主筋M・・を包囲する
とともに、その上方開口部分から帯筋27の両側部の一部
に渡って囲むように形成したコ字型のキャップタイ30の
フック部31、32を帯筋27に係止するように構成したもの
である。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記した何れのものも、主筋の組み付け後に補強筋を組
み込む方式であるから、補強筋の径が細い場合には、現
場での後曲げ加工は容易であるが、高層の鉄筋コンクリ
ート、鉄骨鉄筋コンクリート建造物においては太径の鉄
筋を使用する関係上、後曲げ加工は困難であり、このた
め同図(A)、(B)に示す1ターン型補強筋や角径の
スパイラル型補強筋を形成することは不可能な状態にあ
る。このため、同図(C)に示すU字型補強筋において
は、同図(D)に示すようにフック部を具備しないU字
型補強筋27の先端を主筋Mに当接後、キャップタイ30の
フック31、32を帯筋27に溶接するようにしているが、こ
のため作業環境が非常に悪く、溶接後の部材の性能劣化
が生じ易いという問題がある他、作業効率が非常に悪い
という問題を抱えている。
他方、実開昭52−66133号公報には、左右一対のU字型
スターラップを1組として用い、右方のスターラップに
より下段主筋の全てと、上段主筋の一部とを包囲、結束
し、左方のスターラップにより下段主筋の全てと、上段
主筋の一部とを包囲、結束する技術が開示され、この技
術によると、下段主筋に対しては、左右一対のスターラ
ップをそれぞれ結束するため、梁底型枠上に位置する下
段主筋に対し、やり難い結束作業を2回反覆するという
問題を有している。
本考案は、上記した問題に鑑みてなされたもので、その
目的とするところは、梁の剪断補強構造の強度を何ら低
下させることなく、作業能率の向上を図ることが出来る
全く新規な、鉄筋コンクリートもしくは鉄骨鉄筋コンク
リートの梁の剪断補強構造を提供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、上端主筋、及び下端主筋からなる主筋を剪断
補強筋が包囲する形式の鉄筋コンクリートもしくは鉄骨
鉄筋コンクリートの梁の剪断補強構造において、梁の両
側部において、かつ、この梁の水平方向に通る中立軸線
X−Xを境として、上端主筋に近い位置に上部腹筋を1
本づつ、そして下端主筋に近い位置に下部腹筋を1本づ
つそれぞれ配設し、予め製造された、内方に180度曲げ
られたフック部を両端に具備する同一形状のU字型剪断
補強筋の2本を上下に組み合わせて一組となし、下方の
補強筋によって下端主筋、下部腹筋の各々、及び上部腹
筋の各々をそれぞれ包囲するとともに、そのフック部2
1、22がそれぞれ上部腹筋の各々と係止し、かつ、下方
の補強筋が下端主筋と、上部腹筋の各々とに結束され、
上方の補強筋によって上端主筋、上部腹筋の各々、及び
下部腹筋の各々を包囲するとともに、そのフック部11、
12がそれぞれ下部腹筋の各々と係止し、かつ、上方の補
強筋が上端主筋と、下部腹筋の各々とに結束され、下
方、及び上方の補強筋の各フック部の先端が中立軸線X
−Xに対向していることを特徴とする。
〔作用〕
梁に力が作用すると、2本1組とするU字型補強筋のフ
ック部が相互に中立軸線に対向位置するとともに、U字
型補強筋のフック部で囲まれた部分はコアコンクリート
を形成しているため、フック部の定着作用と腹筋のダボ
効果とにより、フック部の末端においてU字型補強筋が
引張力を保持し、梁に対する剪断補強として作用する。
〔実施例〕
以下に、本考案の詳細を添付した図面に示す実施例より
説明する。
第1図(A)は本考案の実施例に適用する工場で予め製
造された、組み付け前の1組のU字型補強部材を分離し
て示すもので、図中符号1はU字型帯筋の先端部をそれ
ぞれ内方に180度折り曲げてフック部11、12を具備する
U字型補強筋を示し、符号2は同様にそれぞれ先端を内
方に180度折り曲げたフック部21、22を具備する、U字
型補強筋1と同一形状の補強筋である。
第1図(B)は梁を組み込んだ補強構造の断面を示すも
ので、予め組み付けられた上端主筋3、3・・と、下端
主筋4、4・・とにより囲まれる方形状断面の両側にお
いて、この断面の水平方向に通る中立軸線X−Xを境と
してその上方部、即ち、梁の両側部上方に腹筋5、5を
組み込むとともに、中立軸線X−Xの下方部、即ち、梁
の両側部下方に腹筋6、6を組み込む。そして、U字型
補強筋1、2の2本を上下に組み合わせて1組とする。
下方のU字型補強筋2の底辺部分を下にして下端主筋
4、4・・の下部周面に当接し、そして、下端主筋4、
4・・と、腹筋6、6、及び5、5とを包囲し、そのフ
ック部21、22の先端を中立軸線X−Xに対向させるとと
もに、フック部21、22が腹筋5、5を包囲するように位
置決めした上、なまし鉄線等の結束手段により、下方補
強筋2を下端主筋4、4・・と、腹筋5、5とに結束す
る。次に、上方のU字型補強筋1の底辺部分を上にして
上端主筋3、3の上部周面に載せ、上端主筋3、3・・
と、腹筋5、5、及び6、6とを包囲し、そのフック部
11、12の先端を中立軸線X−Xに対向させるとともに、
フック部11、12が腹筋6、6を包囲するように位置決め
した上、上記した結束主筋により上方補強筋1を上部主
筋3、3・・と、腹筋6、6とに結束する。このように
して組み込まれた補強構造の多数を適宜の間隔にて主筋
3、3・・、4、4・・に設けた上、コンクリート7を
打設する。
なお、図中符号8、8は中立軸X−Xに対向して位置す
るU字型補強筋1、2の重なり部分を示す。
このように構成した補強筋構造の作用について説明する
と、梁に剪断力が作用して剪断変形が進んでゆくと、U
字型補強筋1、2に作用する引張力が増大して行くが、
U字型補強筋1、2のフック部11、12及び21、22の末端
は中立軸線X−X近傍に対向位置しているため、この間
に介在するコンクリートは、シアスパン比、即ち剪断ス
パンと有効せいとの比が2以上の通常の比を有する梁に
対しては、変形角が1/50以上となっても健全である。さ
らに、2本1組のU字型補強筋1、2の180度フック部1
1と21、12と21の末端が中立軸線X−Xを挟んで対向し
ているため、U字型補強筋1、2に引張力が作用する
と、対向するフック11及び21、12及び22の間に存在する
コンクリートがそれぞれにコアコンクリートとして形成
され、このため、フック部11と21、12と22の定着効果
と、フック部21、22に係止する腹筋5、5と、フック部
11、12に係止する腹筋6、6との剪断ダボ効果とが、梁
が終局状態になる迄有効に作用し、これによりU字型補
強筋1、2は引張力を保持し続けることが出来、これに
より梁が終局状態になる迄、梁のコンクリートを拘束
し、剪断補強として十分に働く。
なお、上記した実施例は太径の鉄筋に限定するものでは
なく、後曲げ加工が容易な鉄筋に対しても適用可能であ
る。
〔考案の効果〕 以上述べたように本考案によれば、梁の両側部におい
て、かつ、この梁の水平方向に通る中立軸線X−Xを境
として、上端主筋に近い位置に腹筋5、5を、下端主筋
に近い位置に腹筋6、6をそれぞれ配設し、予め製造さ
れた、内方に180度曲げられたフック部を両端に具備す
る同一形状のU字型剪断補強筋の2本を上下に組み合わ
せて一組となし、下方の補強筋によって下端主筋、腹筋
5、5、及び6、6を包囲するとともに、そのフック部
11、12が腹筋5、及び5と係止し、かつ、下方の補強筋
が下端主筋と、腹筋5、5とに結束され、また、上方の
補強筋によって上端主筋、腹筋5、5及び6、6をそれ
ぞれ包囲するとともに、そのフック部21、22が腹筋6、
及び6と係止し、かつ、上方の補強筋が上端主筋と、腹
筋6、6とに結束され、そして、下方、及び上方の補強
筋の各フック部の先端が中立軸線X−Xに対向するよう
構成されているので、主筋に対する補強筋の結束作業
は、下端主筋に対する下方補強筋の結束作業と、上端主
筋に対する上方補強筋の結束作業とからなり、このた
め、下方補強筋の下端主筋に対するやり難い結束作業が
1回ですみ、作業能率が向上する。
さらに、中立軸線に対向する両U字型補強筋のフック部
の先端の間にコアコンクリートが形成され、このため、
フック部の定着効果と腹筋の剪断ダボ効果とが、梁が終
極状態になる迄有効に作用し、これにより、U字型補強
筋に引っ張り力を保持させることが出来、梁に対する剪
断補強としての効果を示す。
また、予めフック部を形成されたU字型補強筋を主筋に
組み付ければよいため、現場でのフック部の曲げ加工等
の作業を必要とせず、このため、作業能率が向上し、工
期の短縮化を図ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)は本考案に用いるU字型補強筋を分離して
示す図、同図(B)は本考案の梁の補強筋構造の断面
図、第2図(A)、(B)、(C)、(D)は従来の梁
の補強筋構造のそれぞれを示す図である。 1、2…U字型補強筋、11、12…U字型補強筋1のフッ
ク部、21、22…U字型補強筋2のフック部、3及び4…
主筋、5、5、6、6…腹筋、7…コンクリート、8…
U字型補強筋の重なり部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上端主筋、及び下端主筋からなる主筋を剪
    断補強筋が包囲する形式の鉄筋コンクリートもしくは鉄
    骨鉄筋コンクリートの梁の剪断補強構造において、 前記梁の両側部において、かつ、該梁の水平方向に通る
    中立軸線X−Xを境として、前記上端主筋に近い位置に
    上部腹筋を1本づつ、そして前記下端主筋に近い位置に
    下部腹筋を1本づつそれぞれ配設し、 予め製造された、内方に180度曲げられたフック部を両
    端に具備する同一形状のU字型剪断補強筋の2本を上下
    に組み合わせて一組となし、 下方の前記補強筋によって前記下端主筋、前記下部腹筋
    の各々、及び前記上部腹筋の各々をそれぞれ包囲すると
    ともに、そのフック部21、22がそれぞれ前記上部腹筋の
    各々と係止し、かつ、前記下方の補強筋が前記下端主筋
    と、前記上部腹筋の各々とに結束され、 上方の前記補強筋によって前記上端主筋、前記上部腹筋
    の各々、及び前記下部腹筋の各々を包囲するとともに、
    そのフック部11、12がそれぞれ前記下部腹筋の各々と係
    止し、かつ、前記上方の補強筋が前記上端主筋と、前記
    下部腹筋の各々とに結束され、 前記下方、及び上方の補強筋の各フック部の先端が前記
    中立軸線X−Xに対向していることを特徴とする鉄筋コ
    ンクリートもしくは鉄骨鉄筋コンクリートの梁の剪断補
    強構造。
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