JP3853177B2 - 液体供給装置およびこれを備えた液体燃料燃焼装置 - Google Patents

液体供給装置およびこれを備えた液体燃料燃焼装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、石油ファンヒータや石油ストーブなどの液体燃料燃焼装置に関するものである。さらに、これらの機器に搭載される、液体を貯えるためのタンクなどを含む液体供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、液体燃料燃焼装置のひとつとして、石油ファンヒータが一般家庭などに広く用いられている。図16を参照して、従来の一般的な石油ファンヒータの外観について説明する。このような石油ファンヒータにおいては、燃焼部や液体供給装置は、筐体1に収納されている。なお、液体供給装置という概念には、ひとまとまりの装置として取り扱われる、いわゆる「燃料タンク」が含まれる。
【0003】
筐体1は、前面をカバーする前板6と、側面および背面をカバーする側裏板7と、上面をカバーする上板8とから形成された箱型部材が置台5に載置されることによって構成されている。前板6の下部には、室内に温風を吹出す吹出口2が形成されている。前板6の上部には、運転状態を切換えるスイッチ類が収まった操作部3が配置されている。上板8には液体供給装置の取出し口が設けられ、その取出し口には本体蓋4が開閉自在に配置されている。このような石油ファンヒータにおいては、液体供給装置に燃料を補給しようとする度に、筐体1の本体蓋4を開け閉めしなければならない煩わしさがあった。
【0004】
また、従来の液体供給装置は、図17に示すように補給口24がタンク部12の下側に設けられたものであり、燃料の補給の際にはユーザが上下ひっくり返す必要があった。この液体供給装置を改良したものとして、燃料補給時にひっくり返す必要がなく、簡単に補給作業を行なえる液体供給装置として、図18に示すような液体供給装置も既に実用化されている。この液体供給装置では、補給口44がタンク部12の上側に設けられている。この液体供給装置を石油ファンヒータの本体側に着脱する様子を、図19に示す。
【0005】
さらに、改良した液体供給装置として、特願2000−393112では、図20に示すような液体供給装置も提案されている。この液体供給装置では、タンク部上板400がタンク部12の上側に一体化されており、取っ手401および補給口上方蓋402が、タンク部上板400の中に埋めこまれるように設けられている。そして、この液体供給装置は、筐体1内の所定位置に取り付けた際には、タンク部上板400が筐体1の上板8(図16参照)と連続的な平面をなして、タンク部12の出し入れのための開口部を塞ぐ構造となっている。取っ手401は、ユーザが液体供給装置を取り扱う際に持つためのものであり、補給口上方蓋402は、補給口44から燃料を補給する際に邪魔にならないように開けられるようにしたものである。
【0006】
図19、図20に示すような液体供給装置を備えた石油ファンヒータにおいては、給油タンク12の下側ではなく上側から燃料を取り出す必要があるため、石油ファンヒータの筐体1内部の燃料循環の構造としては、図21に示すような構造のものが提案されている。石油ファンヒータの筐体1の内部には、灯油などの燃料を貯めておくためのタンク部12以外に、燃料を送る駆動源となる電磁ポンプ14や、燃料を加熱して気化するための気化器15や、燃料を気化してできたガスを空気と混合して燃焼するための燃焼部16などが収められている。燃料循環接続部47と電磁ポンプ14との間は、往路配管21によって接続されており、電磁ポンプ14と気化器15との間は往路配管22によって接続されている。
【0007】
この石油ファンヒータにおいて通常運転を開始した場合、燃料は、電磁ポンプ14によって燃料循環接続部47を介してタンク部12から取り出され、往路配管21,22を通って気化器15に送られる。気化器15では、燃料はヒータ(図示省略)によって加熱され、気化する。気化した燃料は、燃焼部16に送られ、燃焼する。燃焼による発熱は暖房に供せられる。運転を停止した場合は、気化器15内が高温高圧であるので、気化器15と復路配管23との接続箇所の弁を開ければ、気化器15内に残った燃料は、気化器15の圧力に押され、復路配管23を通って、タンク部12に戻される。したがって、タンク部12に接続される燃料循環接続部47には、燃料をタンク部12から取り出すための管と、余った燃料をタンク部12に戻すための管とが設けられることになる。なお、図19に示すように、燃料循環接続部47は、タンク部12に取り付けられたタンク側接続部48と、石油ファンヒータ本体側に取り付けられた本体側接続部49とからなる。タンク側接続部48は、タンク部12から取り出すための第1のコネクタ48aと、余った燃料をタンク部12に戻すための第2のコネクタ48bとを含む。タンク側接続部48と本体側接続部49とが互いに接続することで、タンク部12と石油ファンヒータ本体との間の燃料の循環が接続されることになる。
【0008】
一方、タンク部12の上面には、空気穴17が設けられている。空気穴17が設けられているのは、電磁ポンプ14によって燃料を取り出そうとしたときにタンク部12内が負圧になることを防止し、円滑に燃料を取り出せるようにタンク部12内外の空気流通経路を確保するためである。ただし、空気穴17を常時開けておくとすると、使用者がタンク部12を取外して筐体1の外で取り扱うときに燃料が空気穴17から不用意に漏れ出てくるなどの問題があるため、空気穴17としては、タンク部12を取外しているときは閉じていて、タンク部12を筐体1内に設置したときは開くものであることが必要である。
【0009】
さらに、石油ファンヒータ本体側のタンク部12の下面と接する部分には、タンク有無検出部18が設けられており、タンク有無検出部18の上にタンク部12の荷重が作用しているかどうかでタンク部12の装着有無を検出するようになっている。これは、タンク部12を完全に装着しないまま運転が開始されるのを防止するためである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、筐体1とタンク部12との間でやりとりをなす部分としては、燃料循環接続部47のように燃料循環の接続に関する部分と、空気穴17の開閉に関する部分と、タンク部12の装着有無を検出するための部分との3つが必要となる。従来の液体供給装置においては、図19に示すように、タンク部12の上部に、タンク側接続部48と、空気穴17の開閉を行なう空気穴開閉部19とが設けられており、タンク側接続部48と空気穴17とを覆うように樹脂製の接続部カバー50が取りつけられていた。
【0011】
空気穴開閉部19近傍を拡大したものを図22に示す。空気穴開閉部19には、空気穴開閉レバー331と、可動棒333とが含まれる。この部分の断面図を図23に示す。可動棒333は、レバースプリング334によって下向きに付勢されている。空気穴開閉レバー331には、空気穴開閉弁体345が設けられている。空気穴開閉弁体345の空気穴17に向かう先端には、空気穴閉塞Oリング346と、空気穴開閉ピン347とが設けられている。空気穴17は、凹面部348を含む。図23に示すのは、タンク部12を筐体1から外している状態であり、レバースプリング334の付勢により、空気穴開閉ピン347が空気穴17に挿入され、凹面部348に空気穴閉塞Oリング346が押し当てられることで空気穴17が閉じられている。タンク部12を筐体1に取り付けた状態を図24に示す。この場合、可動棒333の下端が本体側接続部49に当接し、レバースプリング334の付勢に抗して押し上げられる。したがって、空気穴開閉レバー331は上がり、空気穴開閉弁体345は、空気穴17を開放する。
【0012】
一方、タンク有無検出部18は、上述のように、燃料循環接続部47や空気穴開閉部19とは離れたタンク部12の下方に設けられていた。したがって、タンク有無検出部18と、燃料循環接続部47や空気穴開閉部19とが離れていたことにより、タンク有無検出部18でタンク部12が載ったことが検出されても、燃料循環接続部47の接続や空気穴開閉部19による空気流通経路の確保が本当に正常に行なわれたかどうかの確実さが不十分であった。
【0013】
また、タンク有無検出部18と、燃料循環接続部47と、空気穴開閉部19とを別々の部品で構成し、それぞれ取りつけていたため、部品点数が多くなり、組立てにかかる手間が多くなっていた。
【0014】
そこで、本発明では、こういった装置本体側とタンク側との間の接続に関する部分の部品点数を低減することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に基づく液体供給装置の一つの局面では、タンク部と、上記タンク部上部に取り付けられたタンク側接続部と、上記タンク側接続部と接続するための本体側接続部とを備え、上記タンク側接続部と上記本体側接続部とが接続することによって、上記タンク内の液体の出し入れの経路を構成するように、上記タンク側接続部は、液体流通コネクタを含み、上記本体側接続部は、上記タンク側接続部と上記本体側接続部との接続によって、上記タンク部が装着されたことの検出を行なうためのタンク部有無検出部を含む。この構成を採用することにより、液体流通の接続機能と、タンク装着検出機能とを一体化することが可能となるので、装置本体側とタンク側との間の接続に関する部分の部品点数を低減することができる。また、タンク装着の検出を液体流通の接続と近い位置で行なえるので、タンク装着の検出がより信頼性の高いものとなる。
【0016】
上記発明において好ましくは、上記タンク側接続部と上記本体側接続部とが接続することによって、上記タンク内の空気の出し入れの経路を構成するように、上記タンク側接続部は、空気流通コネクタを含む。この構成を採用することにより、タンク側と本体側との間の主要な3つの接続が一体化可能となるので、装置本体側とタンク側との間の接続に関する部分の部品点数を低減することができる。また、部品が一体化されることで、組立作業も容易になる。また、接続に関する部品を一体化することによって、外観的にもすっきりさせることが可能となり、洗練された外観とすることができる。
【0017】
上記目的を達成するため、本発明に基づく液体供給装置の他の局面では、タンク部と、上記タンク部上部に取り付けられたタンク側接続部と、上記タンク側接続部と接続するための本体側接続部とを備え、上記タンク側接続部と上記本体側接続部とが接続することによって、上記タンク内の空気の出し入れの経路を構成するように、上記タンク側接続部は、空気流通コネクタを含み、上記本体側接続部は、上記タンク側接続部と上記本体側接続部との接続によって、上記タンク部が装着されたことの検出を行なうためのタンク部有無検出部を含む。この構成を採用することにより、装置本体側とタンク側との間の接続に関する部分の部品点数を低減することができる。
【0018】
上記発明において好ましくは、上記タンク側接続部に含まれる液体流通コネクタは、一端に開口部を有する筒状部と、上記筒状部の内部に収められた棒状の弁体と、上記弁体を上記開口部に向かう向きに付勢する弁体付勢手段とを含み、上記筒状部は、上記弁体が上記弁体付勢手段による付勢にかかわらず上記開口部から突出せずに上記筒状部の内部に留まるように、上記開口部近傍に細くなった液体流通コネクタ小径部を有し、上記弁体は、上記液体流通コネクタ小径部に向けて押し当てられた状態で、上記筒状部の内壁と密着することで上記筒状部内の液体の流通を遮断する液体流通封止部材を有する。この構成を採用することにより、弁体が筒状部の下端から突出しない長さであるので、タンク部を筐体から取外して取り扱う際に使用者が弁体に指をひっかけたりすることを防止できる。また、使用者が誤って弁体を押すことを防止できる。
【0019】
上記発明において好ましくは、上記弁体は、外面に、液体を保持するために長手方向に設けられた溝を有する。この構成を採用することにより、タンク部を筐体から取外して取り扱う際には、弁体に付着していた液体は、表面張力により、溝の内部に保持される。したがって、タンク部への液体の補給作業時に液体流通コネクタから液体が滴り落ちることを防止できる。
【0020】
上記発明において好ましくは、上記弁体は、放射状断面形状を有する。この構成を採用することにより、放射状部の放射状のひだの隙間としての溝の内部に液体を保持することができる。しかも、放射状であるので、弁体の全周囲に均等に液体を保持することができる。
【0021】
上記発明において好ましくは、上記本体側接続部は、一体成形された本体側接続部本体を含み、上記タンク部有無検出部は、上記本体側接続部本体に接して配置されておりボタンを有するマイクロスイッチと、一点を中心に回動自在に上記上記本体側接続部本体に固定されたタンク部有無伝達レバーと、上記タンク部有無伝達レバーを一定の回転方向に付勢するばねとを含み、上記タンク部有無伝達レバーは、レバー先端部と、ボタン当接部と、マイクロスイッチ押さえ部とを含み、上記レバー先端部は、上記タンク部に当接することで上記タンク部有無伝達レバーを回転させるためのものであり、上記ボタン当接部は、上記レバー先端部が上記タンク部に当接することで上記タンク部有無伝達レバーが回転したときに上記ボタンを押すためのものであり、上記マイクロスイッチ押さえ部は、上記マイクロスイッチを上記本体側接続部本体に接するように押さえるためのものであり、上記ばねは、上記タンク部有無伝達レバーを上記本体側接続部本体に接するように押さえるように係止された状態で配置されている。この構成を採用することにより、余分な部品を用いることなく、マイクロスイッチ、ばね、タンク部有無伝達レバーを連携的に固定することができ、部品点数を低減することができる。また、組立時に、組立間違いを生じにくくすることもできる。
【0022】
上記発明において好ましくは、上記マイクロスイッチは、上記タンク部有無伝達レバーに対向する側に段差を有し、上記タンク部有無伝達レバーは、上記マイクロスイッチに対向する側に上記マイクロスイッチの段差を反転した形に対応する段差を有する。この構成を採用することにより、組立て時に作業ミスによって、マイクロスイッチが表裏逆に取り付けられていた場合には、自ずとタンク部有無伝達レバーが取りつけられないこととなり、マイクロスイッチの取付けミスが検出できる。
【0023】
上記発明において好ましくは、上記本体側接続部本体は、上記ボタン当接部が上記ボタンを押す向きに上記タンク部有無伝達レバーが回転したときに、上記タンク部有無伝達レバーに当接することで上記タンク部有無伝達レバーの回転を止めるレバーストッパ部を有する。この構成を採用することにより、タンク部有無伝達レバーのボタン当接部が、マイクロスイッチのボタンに対して過剰に強く押し当てられることを防止でき、マイクロスイッチの破損を防止することができる。
【0024】
上記発明において好ましくは、上記タンク側接続部は、上記空気流通コネクタを通過する空気を上記タンク部内部に連通させる筒状部であるタンク内外空気連通部と、一端が上記タンク内外空気連通部の上記タンク部内部側の端に接続され、他端が上記一端より上側で開放されている管状の弾性体である、空気管とを含む。この構成を採用することにより、接続部の一体化の都合でタンク部の側面からタンク部内外の空気流通を図る場合であっても、空気管の上端は、タンク部内で上に向けて延ばし、その上端で空気を出し入れできるので、タンク内の上面ぎりぎりまで液体を入れて使用する場合にも対応することができる。
【0025】
上記発明において好ましくは、上記空気管の上側の端面には溝が設けられている。この構成を採用することにより、空気管の上端がタンク部の上側内面に押し当てられて空気管が変形し、空気管の上端端面が上側内面に垂直に密着することになっても、溝によって空気の通り道を確保することができる。
【0026】
上記発明において好ましくは、上記タンク内外空気連通部の上記タンク部内部側の端に凹凸が設けられており、上記空気管の上記タンク内外空気連通部に接続される側の端に、上記タンク内外空気連通部の凹凸を反転した凹凸が設けられている。この構成を採用することにより、組立作業者のミスによって空気管が誤った向きに取り付けられることを防止できる。
【0027】
上記発明において好ましくは、上記本体側接続部は、上記タンク側接続部の上記空気流通コネクタから液体が流出したときにこの液体を受けて上記液体流通コネクタに導く流路を含む。この構成を採用することにより、空気流通コネクタから液体が流出したとしても、その液体は、液体流通コネクタに導かれる。したがって、その後の通常の使用でタンク側接続部と本体側接続部との切り離しおよび接続繰り返すうちに、液体は流通経路内に戻ることになる。このような構造とすることによって、空気管の内部に液体が入ってしまった場合であっても、何ら特別な操作なしに、その液体を排出し、本来の液体の流通経路に戻すことが可能となる。
【0028】
上記発明において好ましくは、上記本体側接続部は、上記液体流通コネクタとして、上記タンク部から出る向きの液体を通過させる往路液体コネクタと、上記タンク部に戻る向きの液体を通過させる復路液体コネクタとを含み、さらに、上記本体側接続部は、上下方向に沿って配置された筒状のダブル通路部と、上記ダブル通路部の上端を開閉制御可能なように上記外壁の上端に設けられた空気弁とを含み、上記ダブル通路部は、外周を取り巻く外壁と、上記外壁より低く、上記外壁の内部を略平行に第1の通路および第2の通路とに分割する内壁とを有し、上記第1の通路は、下部が上記往路液体コネクタと連通しており、上記第2の通路は、下部が上記本体側接続部の外部に接続可能なように開口しており、上記第1の通路の断面積は、上記第2の通路の断面積より小さくなっている。この構成を採用することにより、往路液体コネクタと連通する第1の通路の方が断面積が狭い構成となっているので、流体の流れを分断したときのタンク部への逆流を短時間で完了することができる。また、再接続時に噴出する液体の量を少なく抑えることができる。
【0029】
上記発明において好ましくは、上記空気弁は、上記ダブル通路部に対向する側に、空気弁下面穴を有し、上記第1の通路は、上記ダブル通路部の内部領域のうち、上記空気弁下面穴を下方に投影した領域以外の領域に設けられている。この構成を採用することにより、第1の通路の上端から空気弁の下面に向けて液体が噴出したとしても、噴出した液体は、空気弁の下面のうち、空気弁下面穴以外の部分に当たって勢いを弱められる。したがって、空気弁上面穴から液体が漏れ出す可能性を低減することができる。
【0030】
上記発明において好ましくは、上記タンク側接続部は、樹脂で一体成形されたタンク側接続部本体と、上記タンク側接続部本体を、上記タンク部側壁に接するように保持するための金属板とを含み、上記金属板は、上記タンク側接続部本体と嵌合することで上記タンク側接続部本体に対して固定できる係合部を含む。この構成を採用することにより、金属板とタンク側接続部本体とを予め組み立てておく場合に、外れにくくなるため、取り扱いが容易となる。
【0031】
上記目的を達成するため、本発明に基づく液体燃料燃焼装置は、上述のいずれかの液体供給装置を備える。この構成を採用することにより、タンク部と本体との接続に関する部分を一体化することが可能となるので、部品点数を低減することができる。また、タンク装着の検出を液体流通の接続と近い位置で行なえるので、タンク装着の検出がより信頼性の高いものとなり、安心して使用できる液体燃料燃焼装置とすることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
(液体供給装置)
図1〜15を参照して、本発明に基づく実施の形態1における液体供給装置について説明する。この液体供給装置は、外観は、図20に示すものと同様であるが、接続部カバー50の内部が従来と異なる。図1に、接続部カバー50とタンク部上板400とを取り去った状態でのタンク部12上部およびこれに付属する部品を拡大して示す。
【0033】
(タンク側接続部)
図1に示すように、タンク部12の上部側面に、タンク側接続部60として、液体流通コネクタ51a,51bと、空気流通コネクタ52とが取り付けられている。液体流通コネクタ51a,51bおよび空気流通コネクタ52は、図2に示すように、一体成形された樹脂部品であるタンク側接続部本体61からそれぞれ突出した管状部分である。図3にタンク側接続部本体61の平面図を示し、図4にタンク側接続部本体61の側面図を示す。タンク側接続部本体61は、図1に示すように、接続部押さえ板58によってタンク部12の側壁に固定されている。
【0034】
(接続部押さえ板)
接続部押さえ板58だけを取り出したところを、図5(a),(b)に示す。接続部押さえ板58は、金属板であり、液体流通コネクタ51a,51bと、空気流通コネクタ52とを通す穴62a,62b,62cが開いているほか、外周部には折込み部63が設けられている。接続部押さえ板58は、折込み部63によってタンク側接続部本体61を囲い込むように、タンク側接続部本体61と組み合わせられ、ネジ穴64を利用してタンク部12の側面に対して、ネジ止めすることによって固定される。
【0035】
図5(a),(b)に示した接続部押さえ板58は、図2に示したタンク側接続部本体61と予め組み立てておいて一体として取り扱えるように、穴62a,62b,62cの一部の幅を狭くしてタンク側接続部本体61に対して締まりばめとできるような係合部58dを有する。また、一旦組み立てた接続部押さえ板58とタンク側接続部本体61とを、よりはずれにくくするためには、接続部押さえ板58の主面にこれ以外にさらに係合手段としての穴を設けるとともに、タンク側接続部本体61のこの穴と対応する位置に突起を設けるなどしてもよい。
【0036】
(本体側接続部)
次に、図6を参照して、本体側接続部70について説明する。石油ファンヒータなどの何らかの装置においては、着脱自在のタンク部12に設けられたタンク側接続部60に対して、接続するための本体側接続部70が本体側に固定されている。なお、本発明に基づく液体供給装置は、タンク部12を中心とした使用者によって着脱自在の部分だけでなく、本体側接続部70を含むものとする。
【0037】
図6に示すように、本体側接続部70は、一体成形された樹脂製の本体側接続部本体71を含む。本体側接続部本体71の一部は、接続受け部72を構成している。接続受け部72は、図8に示すように上から見て長円形の凹部を有する容器形の部分である。これは、タンク側接続部60から突出する液体流通コネクタ51a,51b、空気流通コネクタ52を受け入れるためのものである。したがって、接続受け部72の凹部内面の上から見たときの形状は、タンク側接続部60における液体流通コネクタ51a,51b、空気流通コネクタ52の配列に対応した形状となっている。
【0038】
(マイクロスイッチなど)
さらに、本体側接続部70は、タンク部有無伝達レバー98、マイクロスイッチ99を備えている。タンク部有無伝達レバー98は、本体側接続部本体71から突出する軸101を中心に回動自在に保持されており、レバー先端部98aを含む。タンク部有無伝達レバー98は、本体側接続部本体71の下側を経て、タンク側接続部60に面する側からレバー先端部98aを突出させている。また、タンク部有無伝達レバー98は、マイクロスイッチ99のボタンに対向する位置に突出したボタン当接部102を有し、軸101を中心としてこのボタン当接部102がマイクロスイッチ99のボタンに押し当てられる向き(図6で見た反時計回り)に付勢されている。本体側接続部70は、この付勢のための付勢手段としてレバースプリング100を備えている。
【0039】
(タンク側接続部と本体側接続部との接続の外観)
図7、図8を参照して、タンク側接続部60と本体側接続部70との接続の様子を説明する。タンク部12が筐体1内の所定位置に設置されようとするときは、本体側接続部70の接続受け部72の凹部の中に、タンク側接続部60の液体流通コネクタ51a,51b、空気流通コネクタ52が挿入される。接続受け部72の凹部の底部には、流通コネクタ51a,51bそれぞれに対応する穴56a,56bが設けられている。流通コネクタ51a,51bの先端にはOリング55が嵌められている。このOリング55を有する先端部が、接続受け部72の凹部の底部の穴56a,56bにそれぞれ挿入され、Oリング55によって周囲の間隙が封止されるに至って流通コネクタ51a,51bの接続が完了する。この時点で、空気流通コネクタ52は、弁体54が接続受け部72の凹部の底面に当接して押し上げられることによってタンク部12内外の空気の流通経路を確保する。
【0040】
この時点では、外観は、図8のようになる。このときの液体流通コネクタ51a,51b、空気流通コネクタ52の構造および動作について詳しくは、後述する。
【0041】
(タンク部装着の検出)
図8に示すように、流通コネクタ51a,51bが本体側に接続され、空気流通コネクタ52による空気流通経路の確保が完了すると同時に、レバー先端部98aは、タンク側接続部60の接続部押さえ板58の下部によって押し下げられ、レバースプリング100の付勢に抗して回転する。この回転によってボタン当接部102は、マイクロスイッチ99のボタンから離れる。こうして、マイクロスイッチ99はOFFの状態になり、タンク部12が所定位置に設置されたことが検出される。なお、タンク部12が所定位置にない場合は、マイクロスイッチ99はONの状態であり、ONであることによってタンク部12が所定位置にないことを検出する。すなわち、タンク部有無伝達レバー98、マイクロスイッチ99およびレバースプリング100の組合せが、従来の液体供給装置におけるタンク有無検出部18(図21参照)に相当する。なお、本体側接続部本体71には、ボタン当接部102が、マイクロスイッチ99のボタンに対して過剰に強く押し当てられることがないように、本体側接続部本体71には、レバーストッパ部103が含まれる。タンク部有無伝達レバー98は、レバーストッパ部103によって一定の姿勢以上回転しないようになっている。
【0042】
(マイクロスイッチ、タンク部有無伝達レバーの固定)
マイクロスイッチ99は、本体側接続部本体71に対して、本体側接続部本体71から突出した突起105を利用して取り付けられている。タンク部有無伝達レバー98には、マイクロスイッチ押さえ部106がマイクロスイッチ99の一部を本体側接続部本体71に対して押さえこむように設けられている。タンク部有無伝達レバー98は、本体側接続部本体71に対して、レバースプリング100によって押さえ付けられている。本体側接続部本体71には、レバースプリング100の一端を保持するためのレバースプリング押さえ107が設けられている。このため、レバースプリング100は本体側接続部本体71から遠ざかる向きには移動できない。その結果、レバースプリング100によってタンク部有無伝達レバー98が保持され、タンク部有無伝達レバー98の一部であるマイクロスイッチ押さえ部106によってマイクロスイッチ99が保持される。
【0043】
(マイクロスイッチの取付けミス判別)
マイクロスイッチ99には通常、ボタンを有する側の面に段差が設けられている。タンク部有無伝達レバー98のマイクロスイッチ99に対向する側の面には、マイクロスイッチの段差を反転した形に対応する段差104が設けられている。段差104の形状は、マイクロスイッチの段差をそのまま厳密に反転させたものに限らず、マイクロスイッチの段差が1段階の段差であるときに、段差104は2段階の段差であってもよい。「マイクロスイッチの段差を反転した形に対応する段差」には、このような形状も含むものとする。段差104は、1段階であっても2段階であっても、いずれも、タンク部有無伝達レバー98が回転したときにマイクロスイッチ99に干渉しない形状となっている。タンク部有無伝達レバー98に段差104があることによって、本体側接続部本体71に対する組立て時に作業ミスによって、マイクロスイッチ99が表裏逆に取り付けられていた場合には、自ずとタンク部有無伝達レバー98が取りつけられないこととなり、マイクロスイッチ99の取付けミスが検出できる。特に段差104を2段階としておくことにより、マイクロスイッチ99が表裏逆に取り付けられていた場合には、タンク部有無伝達レバー98が取りつけられないような配置にしていてもなお、組立作業者が無理やり組み立てた場合であっても、段差104の低い方の段によって、マイクロスイッチ99のボタンがタンク部有無伝達レバー98の姿勢にかかわらず常時押された状態になることから、マイクロスイッチ99の取付けミスが検出可能となる。
【0044】
(タンク部から送り出すための液体流通コネクタ)
図9、図10を参照して、タンク側接続部60が備える液体流通コネクタ51a,51bの構成について説明する。
【0045】
図9は、液体流通コネクタ51aおよびその近傍の断面図である。液体流通コネクタ51aは、タンク部12内から本体側に送り出される液体が通過するためのコネクタである。液体流通コネクタ51aは、筒状部121を含む。筒状部121は、下端は開口部となっており、上端は封止部材126によって封止されている。筒状部121は、その途中において、下方にいくにつれて径が細くなるテーパ部128を有する。筒状部121のうち、テーパ部128より下側は、テーパ部128の上側に比べて径が細くなった液体流通コネクタ小径部127となっており、周囲にOリング55が固定されている。
【0046】
筒状部121の内部には、弁機構125が収納されている、弁機構125は、筒状部121の内部でスライド可能な弁体122と、弁体122を開口部(下方)に向けて付勢する弁体付勢手段としての弁体スプリング123と、液体流通封止部材としての弁体Oリング124とを含む。弁体Oリング124は、弁体122が筒状部121の内部で最も下に位置するとき(図9の状態)にテーパ部128の内面に当接することで、筒状部121の内壁と密着し、液体の上下方向の行き来を遮断するように配置されている。
【0047】
弁体122は、筒状部121の内部で最も下に位置する状態で、下端が筒状部121の下端から突出しない長さとなっている。弁体122が筒状部121から突出しないことにより、タンク部12を筐体1から取外して取り扱う際に使用者が弁体122に指をひっかけたりすることを防止できる。また、使用者が誤って弁体122を押すことを防止できる。
【0048】
さらに、弁体122の下部は、放射状の断面形状を有する放射状部130となっている。放射状部130としては、たとえば、十字型の断面形状であってもよく、その場合の液体流通コネクタ小径部127における放射状部130を含む断面図を、図10に示す。弁体122が筒状部121の下端から突出しない長さでありかつ放射状部130を有することにより、タンク部12を筐体1から取外して取り扱う際には、弁体122に付着していた液体は、表面張力により、放射状部130の放射状のひだの隙間に保持される。したがって、タンク部12への液体の補給作業時に液体流通コネクタ51aから液体が滴り落ちることを防止できる。なお、この弁体は、断面形状が放射状のものに限らず、ただ単に、弁体の外面に、液体を保持するために長手方向に設けられた溝を有するものであってもよい。
【0049】
タンク側接続部本体61は、筒状部121の上部から側方のタンク部12内に向けて連通する通路であるタンク内外液体連通部129を有する。タンク側接続部本体61のタンク部12に接する側は、タンク側接続部パッキン57を介して、タンク部12の側壁に取付けられ、タンク部12の内部にタンク内外液体連通部129から通じる管状の部分が突出する。この突出した部分は、吸上げ管20に接続されている。吸上げ管20は、タンク部12の内部でタンク部12の底面付近にまで延びている。底面付近にまで延びているのは、タンク部12内の液体の残量が少なくても、残った液体を吸い上げることができるようにするためである。
【0050】
(タンク部に戻すための液体流通コネクタ)
図11は、液体流通コネクタ51bおよびその近傍の断面図である。液体流通コネクタ51bは、本体側からタンク部12内に戻る液体が通過するためのコネクタである。液体流通コネクタ51bの構成および効果は、液体流通コネクタ51aと同様である。ただし、タンク部12内に突出した部分の構造が異なり、吸上げ管20の代わりに、戻り管66が接続されている。戻り管66は、上方に向けて屈折している。
【0051】
(空気流通コネクタ)
図12(a)は、空気流通コネクタ52およびその近傍の断面図である。空気流通コネクタ52は、筒状部141を含む。筒状部141は、下端は開口部となっており、上端は封止部材126によって封止されている。筒状部141は、その途中において、下方にいくにつれて径が細くなるテーパ部148を有する。
【0052】
筒状部141の内部には、弁機構145が収納されている、弁機構145は、筒状部141の内部でスライド可能な弁体142と、弁体142を開口部(下方)に向けて付勢する弁体付勢手段としての弁体スプリング143と、液体流通封止部材としての弁体Oリング144とを含む。弁体Oリング144は、弁体142が筒状部141の内部で最も下に位置するとき(図12(a)の状態)にテーパ部148の内面に当接することで、筒状部141の内壁と密着し、仮に液体がタンク部12の内部から筒状部141内に流れ込んできた場合であっても、その液体が外部に漏れるのを遮断するように配置されている。
【0053】
弁体142は、筒状部141の内部で最も下に位置する状態で、下端が筒状部141の下端から突出する長さとなっている。弁体142の下部は、放射状の断面形状を有する放射状部150となっている。放射状部150としては、たとえば、十字型の断面形状であってもよく、その場合の空気流通コネクタ下端近傍における放射状部150を含む断面図は、図10に示したものと同様である。
【0054】
タンク側接続部本体61は、筒状部141の上部から側方のタンク部12内に向けて連通する通路であるタンク内外空気連通部149を有する。タンク側接続部本体61のタンク部12に接する側は、タンク側接続部パッキン57を介して、タンク部12の側壁に取付けられ、タンク部12の内部にタンク内外空気連通部149から通じる管状の部分が突出する。この突出した部分は、空気管67に接続されている。空気管67は、弾性体からなり、斜め上に折れ曲がる形状をしており、上端はタンク部12の内部でタンク部12の上面付近にまで延びている。上面付近にまで延びているのは、タンク部12内の液面が高い場合であっても、空気管67の上端は、なるべく液面より上に突出させるようにするためである。
【0055】
(空気管)
空気管67は、タンク側接続部本体61に接続する側の端の周囲のうちの一部に切欠き67aを有する。切欠き67a近傍の拡大斜視図を、図12(b)に示す。の空気管67と接続するためにタンク側接続部本体61側に設けられた突出部には、切欠き67aと対応する形状の凸部61aがあり、空気管67を正しい向きに取付けたときに、切欠き67aと凸部61aとが互いに嵌合するようになっている。空気管67の「正しい向き」とは、空気管67のタンク側接続部本体61とは反対側の端が真上に向く向きである。このような切欠き67aと凸部61aとをそれぞれ設けておくことで、組立作業者のミスによって空気管67が誤った向きに取り付けられることを防止できる。ここでは、空気管67側を切欠きとし、タンク側接続部本体61側を凸部としたが、切欠きと凸部とが逆であっても同じ効果を得ることができる。
【0056】
空気管67は、タンク側接続部本体61に接続されるのと反対側の端に溝67bを有する。このように溝67bを設けておけば、空気管67の上端がタンク部12の上側内面12aに押し当てられて空気管67が変形し、空気管67の上端端面が上側内面12aに垂直に密着することになっても、溝67bによって空気の通り道を確保することができる。
【0057】
(タンク側接続部と本体側接続部との接続時の各弁体の動作)
(液体流通コネクタにおける弁体の動作)
図13を参照して、タンク側接続部60と本体側接続部70との接続時における、液体流通コネクタ51a,51b、空気流通コネクタ52の内部の動作を説明する。接続受け部72は、既に図6によっても示したが、図13では、接続した状態での、接続受け部72および各コネクタの断面を示す。接続受け部72内の穴56a,56bの内部には、上方に向かって突起131a,131bが設けられている。突起131a,131bは、液体流通コネクタ51a,51bの各液体流通コネクタ小径部127の内径より小さな外径を有している。
【0058】
タンク側接続部60と本体側接続部70とが接続されることで、突起131a,131bは、液体流通コネクタ51a,51bの各液体流通コネクタ小径部127に下方から進入して、各弁体スプリング123の付勢に抗して各弁体122を押し上げる。その結果、各弁体Oリング124は、各テーパ部128から離れ、放射状部130の放射状のひだの隙間を通じて各筒状部121内部での上下方向の液体の流通経路が確保される。
【0059】
なお、穴56aの下部は、ダブル通路部96(図6参照)の下部に通じており、ダブル通路部96は本体側の往路配管21につなぐために本体側接続部本体71の内部に設けられた通路(図示省略)にさらに通じている。ダブル通路部96については、詳しくは後述する。一方、穴56bの下部には、本体側の復路配管23につなぐために本体側接続部本体71の内部に設けられた通路(図示省略)がつながっている。したがって、液体流通コネクタ51a,51bのそれぞれにおいて各筒状部121内部と穴56a,56bとの間で液体の流通経路が確保されるということは、タンク部12から本体側に向かう往路配管21に通じる液体の経路と、本体側からタンク部12に戻る復路配管23に通じる液体の経路とがそれぞれ確保されることを意味する。
【0060】
(空気流通コネクタにおける弁体の動作)
一方、接続受け部72内の空気流通コネクタ52に対応する位置には、空気流通コネクタ押上げ部151が設けられている。タンク側接続部60と本体側接続部70とが接続されることで、空気流通コネクタ押上げ部151は、筒状部141の下端から突出していた弁体142を、弁体スプリング143の付勢に抗して、筒状部141の中に押し込むように押し上げる。その結果、弁体Oリング144は、テーパ部148から離れ、放射状部150の放射状のひだの隙間を通じて筒状部141内部での上下方向の空気の流通経路が確保される。接続受け部72内は既に外気と通じているため、この状態であれば、タンク部12内外の空気の流通経路が確保されたことになる。
【0061】
(空気流通コネクタ内の液体の排出)
空気流通コネクタ押上げ部151は、穴56a,56bに向けて傾斜した斜面となっている。空気管67の上端から空気管67の内部に液体が入ってしまった場合など、何らかの理由で筒状部141の内部に液体が入っている場合は、タンク側接続部60と本体側接続部70とが接続されることで、筒状部141の下端の開口部から液体が排出される。空気流通コネクタ押上げ部151は上述のように傾斜しているので、空気流通コネクタ押上げ部151上に排出された液体は、重力によって穴56a,56bに向けて流れ込む。タンク側接続部60と本体側接続部70とが既に接続されている場合は、液体は、穴56a,56bの入り口近傍に留まるが、その後、タンク側接続部60と本体側接続部70とを切り離したときには、穴56a,56bの底面に流れ落ちる。したがって、その後再びタンク側接続部60と本体側接続部70とを接続した場合には、液体は流通経路内に戻ることになる。このような構造とすることによって、空気管67の内部に液体が入ってしまった場合であっても、何ら特別な操作なしに、その液体を排出し、本来の液体の流通経路に戻すことが可能となる。
【0062】
(空気弁)
図6に示した本体側接続部本体71は、一体成形された樹脂製の部品であるが、その一部としてダブル通路部96を含む。ダブル通路部96は、上端が開口した筒状の部材で、ダブル通路部96の部分だけを取り出して上から見ると、図14に示すようになる。さらに、ダブル通路部96に空気弁25を取り付けた状態での断面図を、図15に示す。
【0063】
図14、図15に示すように、ダブル通路部96の内部では、大径の外壁96aに囲まれた内側に外壁96aより低い内壁96bが設けられており、外壁96a内部の空間を第1の通路96d1と第2の通路96d2とに平行に分けている。第1の通路96d1と第2の通路96d2とは、断面積で比較すると、第1の通路96d1の方が小さくなるように分けられている。第1の通路96d1は、下端が穴56aと連通している。第2の通路96d2は、本体側の往路配管21に接続するために本体側接続部本体71に設けられた出口に通じている。外壁96aの上端は、図6、図15に示したように、空気弁25に接続するための形状を有している。この例では、外壁96aは、円筒形であるが、空気弁25に接続できるならば、円筒形以外でもよい。空気弁25は、タンク部12から本体側の気化器15に送られる液体の流れの中に、必要に応じて空気を導いて遮断するためのものである。空気弁25によってダブル通路部96内に空気が導入されると、それまで流れる液体で満たされていたダブル通路部96内において、液体の流れは遮断され、液体は第1の通路96d1側と第2の通路96d2側とに分断される。第2の通路96d2側に残った液体は、往路配管21を通って気化器15に流れていき、第1の通路96d1側に残った液体は、液体流通コネクタ51aを経由してタンク部12に戻る。第1の通路96d1の方が第2の通路96d2よりも断面積が小さくなるように分けられているので、第1の通路96d1側に残る液体の量は比較的少ない。したがって、液体流通コネクタ51aを経由してのタンク部12への逆流は、短時間で終えることができる。
【0064】
この際に、タンク部12に戻りきらずに、第1の通路96d1および穴56aの内部に液体が留まる場合がある。この残った液体は、この後最初にタンク側接続部60と本体側接続部70とを切り離したときに、第1の通路96d1の下部と穴56aの下部とで釣り合いを保ってたまる。さらに、その後再びタンク側接続部60と本体側接続部70とを接続したときには、この第1の通路96d1および穴56aの下部に残っていた液体は、液体流通コネクタ51aに押されて第1の通路96d1の上端から噴出しようとする。仮に第1の通路96d1の上端から噴出した場合、空気弁25の下面に向けて噴出することとなる。
【0065】
一方、タンク側接続部60と本体側接続部70とを接続しようとする時点では、空気弁25はタンク側接続部60と本体側接続部70との接続を解除して以来の開状態が維持されている場合が多いと考えられる。したがって、空気弁25の下面に設けられた空気弁下面穴25aと空気弁25の上面に設けられた空気弁上面穴25bとは連通していることになる。
【0066】
この状態で第1の通路96d1の上端から空気弁25の下面に向けて液体が噴出すると、液体が空気弁下面穴25aから空気弁25の内部に入りこんで、さらに空気弁上面穴25bから噴出するという事態が考えられる。しかし、第1の通路96d1の方が第2の通路96d2よりも断面積が小さくなるように分けられているので、第1の通路96d1から噴出する液体の量は比較的少なく済む。したがって、空気弁上面穴25bから液体が漏れ出す可能性を低減することができる。
【0067】
さらに、第1の通路96d1は、ダブル通路部の内部領域のうち、空気弁下面穴25aを下方に投影した領域以外の領域に設けられている。言いかえると、第1の通路96d1は、空気弁下面穴25aの真下を避けた位置に、設けられている。したがって、第1の通路96d1の上端から空気弁25の下面に向けて液体が噴出したとしても、噴出した液体は、空気弁25の下面のうち、空気弁下面穴25a以外の部分に当たって勢いを弱められる。したがって、空気弁上面穴25bから液体が漏れ出す可能性を低減することができる。
【0068】
(作用・効果)
上述の液体供給装置では、装置本体側とタンク側との間の接続として必要な、燃料循環の接続に関する部分と、空気穴の開閉に関する部分と、タンク部の有無の検出に関する部分とを一ヶ所に集めて一体化して形成しており、また、各接続部の主要部をそれぞれ樹脂の一体成形品としているため、部品点数を低減することができ、組立に要する工程数も減らすことができる。
【0069】
(液体供給装置の各種装置への適用)
以上、説明した液体供給装置は、石油ファンヒータ、加湿器など、液体を用いて稼動する装置全般に適用可能である。
【0070】
(マイクロスイッチを含む機構の変位検出装置としての使用)
上述の実施の形態の中では、液体供給装置の中でタンク検出手段としてマイクロスイッチを含む機構を用いたが、この機構は、この用途に限らない。装置全般において、何らかの物体の着脱ないし有無を検出したい場合や、物体の変位を検出したい場合に広く用いることができる。
【0071】
従来、市販のマイクロスイッチを利用して、物体の有無や変位を検出するためには、以下のような変位検出装置が用いられていた。
【0072】
変位検出装置本体に、ボタンを有するマイクロスイッチがネジ止めなどで固定される。さらに、変位検出装置本体には、変位入力部と、ボタン当接部とを有する変位検出レバーが配置される。変位検出レバーは、変位入力部が押されることによって、変位検出装置本体から突出した軸を中心に回転可能なように、変位検出装置本体に固定される。この固定は、軸においてネジ止めなどでなされる。さらに、必要に応じて変位検出レバーを軸まわりの一定の方向に回転させるような付勢手段を配置する。付勢手段としてはばねなどが用いられる。
【0073】
変位検出レバーは、変位検出レバーが軸まわりに回転することによって、ボタン当接部がマイクロスイッチのボタンを押す状態と押さない状態の2状態間を遷移するように配置される。
【0074】
しかし、この場合、変位検出装置の組立時に作業者のミスで変位検出装置本体に対してマイクロスイッチを表裏逆に固定してしまった場合などには、変位検出レバーが軸まわりに回転しても変位検出レバーの当接部がマイクロスイッチのボタンを常時押さない位置関係になってしまったり、常時押す位置関係になってしまったりするという問題があった。
【0075】
また、マイクロスイッチと、変位検出レバーと、付勢手段をそれぞれ変位検出装置本体に固定していかねばならず、固定のためのネジや固定具などの部品を含めて部品点数が増えるという問題や、組立時の作業工程が増えるという問題があった。
【0076】
さらに、変位検出レバーの変位入力部が異常に押された場合に、マイクロスイッチのボタンに過度の負荷がかかってマイクロスイッチを破損するおそれがあった。
【0077】
このような問題を解決するためにも、上記実施の形態で述べた、マイクロスイッチを含む機構は、一般的な変位検出装置としても、有効なものである。
【0078】
(実施の形態2)
(液体燃料燃焼装置)
本発明に基づく実施の形態2における液体燃料燃焼装置について説明する。この液体燃料燃焼装置としては、たとえば、石油ファンヒータが挙げられ、その場合、外観は、図16と同様である。この液体燃料燃焼装置は、実施の形態1で述べたような液体供給装置を備えている。
【0079】
したがって、このような液体燃料燃焼装置においては、装置本体側とタンク側との間の接続として必要な、燃料循環の接続に関する部分と、空気穴の開閉に関する部分と、タンク部の有無の検出に関する部分とを一ヶ所に集めて一体化して形成しており、また、各接続部の主要部をそれぞれ樹脂の一体成形品としているため、部品点数を低減することができ、組立に要する工程数も減らすことができる。
【0080】
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
【0081】
【発明の効果】
本発明によれば、タンク部と本体との間の接続に関する機構を一体化することが可能となるため、部品点数を低減できる。また、組立作業も容易とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に基づく実施の形態1における液体供給装置のタンク側接続部近傍の斜視図である。
【図2】 本発明に基づく実施の形態1における液体供給装置のタンク側接続部本体の斜視図である。
【図3】 本発明に基づく実施の形態1における液体供給装置のタンク側接続部本体の平面図である。
【図4】 本発明に基づく実施の形態1における液体供給装置のタンク側接続部本体の側面図である。
【図5】 (a)は、本発明に基づく実施の形態1における液体供給装置の接続部押さえ板の斜視図であり、(b)は、同じく正面図である。
【図6】 本発明に基づく実施の形態1における液体供給装置の本体側接続部の斜視図である。
【図7】 本発明に基づく実施の形態1における液体供給装置のタンク側接続部と本体側接続部との接続の様子の第1の説明図である。
【図8】 本発明に基づく実施の形態1における液体供給装置のタンク側接続部と本体側接続部との接続の様子の第2の説明図である。
【図9】 本発明に基づく実施の形態1における液体供給装置の第1の液体流通コネクタおよびその近傍の断面図である。
【図10】 本発明に基づく実施の形態1における液体供給装置の第1の液体流通コネクタの先端付近の断面図である。
【図11】 本発明に基づく実施の形態1における液体供給装置の第2の液体流通コネクタおよびその近傍の断面図である。
【図12】 (a)は、本発明に基づく実施の形態1における液体供給装置の空気流通コネクタおよびその近傍の断面図である。(b)は、その一部分の拡大斜視図である。
【図13】 本発明に基づく実施の形態1における液体供給装置のタンク側接続部と本体側接続部との接続時における、液体流通コネクタおよび空気流通コネクタの断面図である。
【図14】 本発明に基づく実施の形態1における液体供給装置のダブル通路部の断面図である。
【図15】 本発明に基づく実施の形態1における液体供給装置のダブル通路部に空気弁を取り付けた状態での断面図である。
【図16】 一般的な液体燃料燃焼装置の斜視図である。
【図17】 従来技術に基づく第1の液体供給装置の説明図である。
【図18】 従来技術に基づく第2の液体供給装置の説明図である。
【図19】 従来技術に基づく第2の液体供給装置を石油ファンヒータの本体側に着脱する様子を示す説明図である。
【図20】 従来技術に基づく第3の液体供給装置の斜視図である。
【図21】 従来技術に基づく石油ファンヒータの筐体内部での燃料循環の構造の説明図である。
【図22】 従来技術に基づく第2、第3の液体供給装置の空気穴開閉部近傍の斜視図である。
【図23】 従来技術に基づく第2、第3の液体供給装置の空気穴開閉部近傍の第1の断面図である。
【図24】 従来技術に基づく第2、第3の液体供給装置の空気穴開閉部近傍の第2の断面図である。
【符号の説明】
1 筐体、2 吹出口、3 操作部、4 本体蓋、5 置き台、6 前板、7側裏板、8 上板、12 タンク部、12a (タンク部の)上側内面、14 電磁ポンプ、15 気化器、16 燃焼部、17 空気穴、18 タンク有無検出部、19 空気穴開閉部、20 吸上げ管、21,22 往路配管、23 復路配管、24,44 補給口、25 空気弁、25a 空気弁下面穴、25b 空気弁上面穴、47 燃料循環接続部、48 タンク側接続部、48a 第1のコネクタ、48b 第2のコネクタ、49 本体側接続部、50 接続部カバー、51a,51b 液体流通コネクタ、52 空気流通コネクタ、54 (空気流通コネクタの)弁体、55 (液体流通コネクタの)Oリング、56a,56b (液体流通コネクタの先端を受け入れるための)穴、57 タンク側接続部パッキン、58 接続部押さえ板、58d 係合部、60 タンク側接続部、61 タンク側接続部本体、61a 凸部、62a,62b,62c (各コネクタを通すための)穴、63 (タンク側接続部本体を保持するための)折込み部、64 (接続部押さえ板のネジ止めのための)穴、66 戻り管、67 空気管、67a 切欠き、67b 溝、70 本体側接続部、71 本体側接続部本体、72 接続受け部、96 ダブル通路部、96a 外壁、96b 内壁、98 タンク部有無伝達レバー、98a レバー先端部、99 マイクロスイッチ、100 レバースプリング、101 (タンク部有無伝達レバーの)軸、102 ボタン当接部、103 レバーストッパ部、104 (タンク部有無伝達レバーの)段差、105 (マイクロスイッチ取付けのための)突起、106 マイクロスイッチ押さえ部、107 レバースプリング押さえ、121 (液体流通コネクタの)筒状部、122 (液体流通コネクタの)弁体、123 弁体スプリング、124 弁体Oリング、125 弁機構、126(筒状部の上端の)封止部材、127 液体流通コネクタ小径部、128 (液体流通コネクタの)テーパ部、129 タンク内外液体連通部、130 放射状部、131a,131b (接続受け部の底面の穴の中の)突起、141 (空気流通コネクタの)筒状部、142 (空気流通コネクタの)弁体、143 弁体スプリング、144 弁体Oリング、145 弁機構、148 (空気流通コネクタの)テーパ部、150 放射状部、151 空気流通コネクタ押上げ部、331 空気穴開閉レバー、333 可動棒、334 レバースプリング、345 空気穴開閉弁体、346 空気穴閉塞Oリング、347 空気穴開閉ピン、400 タンク部上板、401 取っ手、402 補給口上方蓋。

Claims (16)

  1. タンク部と、
    前記タンク部上部に取り付けられたタンク側接続部と、
    前記タンク側接続部と接続するための本体側接続部とを備え、
    前記タンク側接続部と前記本体側接続部とが接続することによって、前記タンク内の液体の出し入れの経路を構成するように、前記タンク側接続部は、液体流通コネクタを含み、
    前記本体側接続部は、前記タンク側接続部と前記本体側接続部との接続によって、前記タンク部が装着されたことの検出を行なうためのタンク部有無検出部を含み、
    前記タンク側接続部と前記本体側接続部とが接続することによって、前記タンク内の空気の出し入れの経路を構成するように、前記タンク側接続部は、空気流通コネクタを含む、液体供給装置。
  2. タンク部と、
    前記タンク部上部に取り付けられたタンク側接続部と、
    前記タンク側接続部と接続するための本体側接続部とを備え、
    前記タンク側接続部と前記本体側接続部とが接続することによって、前記タンク内の空気の出し入れの経路を構成するように、前記タンク側接続部は、空気流通コネクタを含み、
    前記本体側接続部は、前記タンク側接続部と前記本体側接続部との接続によって、前記タンク部が装着されたことの検出を行なうためのタンク部有無検出部を含む、
    液体供給装置。
  3. 前記タンク側接続部に含まれる液体流通コネクタは、
    一端に開口部を有する筒状部と、
    前記筒状部の内部に収められた棒状の弁体と、
    前記弁体を前記開口部に向かう向きに付勢する弁体付勢手段とを含み、
    前記筒状部は、前記弁体が前記弁体付勢手段による付勢にかかわらず前記開口部から突出せずに前記筒状部の内部に留まるように、前記開口部近傍に細くなった液体流通コネクタ小径部を有し、
    前記弁体は、前記液体流通コネクタ小径部に向けて押し当てられた状態で、前記筒状部の内壁と密着することで前記筒状部内の液体の流通を遮断する液体流通封止部材を有する、
    請求項に記載の、液体供給装置。
  4. 前記弁体は、外面に、液体を保持するために長手方向に設けられた溝を有する、請求項に記載の液体供給装置。
  5. 前記弁体は、放射状断面形状を有する、請求項またはに記載の液体供給装置。
  6. 前記本体側接続部は、一体成形された本体側接続部本体を含み、
    前記タンク部有無検出部は、
    前記本体側接続部本体に接して配置されておりボタンを有するマイクロスイッチと、
    一点を中心に回動自在に前記前記本体側接続部本体に固定されたタンク部有無伝達レバーと、
    前記タンク部有無伝達レバーを一定の回転方向に付勢するばねとを含み、
    前記タンク部有無伝達レバーは、レバー先端部と、ボタン当接部と、マイクロスイッチ押さえ部とを含み、
    前記レバー先端部は、前記タンク部に当接することで前記タンク部有無伝達レバーを回転させるためのものであり、
    前記ボタン当接部は、前記レバー先端部が前記タンク部に当接することで前記タンク部有無伝達レバーが回転したときに前記ボタンを押すためのものであり、
    前記マイクロスイッチ押さえ部は、前記マイクロスイッチを前記本体側接続部本体に接するように押さえるためのものであり、
    前記ばねは、前記タンク部有無伝達レバーを前記本体側接続部本体に接するように押さえるように係止された状態で配置されている、
    請求項1または2に記載の、液体供給装置。
  7. 前記マイクロスイッチは、前記タンク部有無伝達レバーに対向する側に段差を有し、
    前記タンク部有無伝達レバーは、前記マイクロスイッチに対向する側に前記マイクロスイッチの段差を反転した形に対応する段差を有する、
    請求項に記載の、液体供給装置。
  8. 前記本体側接続部本体は、前記ボタン当接部が前記ボタンを押す向きに前記タンク部有無伝達レバーが回転したときに、前記タンク部有無伝達レバーに当接することで前記タンク部有無伝達レバーの回転を止めるレバーストッパ部を有する、
    請求項またはに記載の、液体供給装置。
  9. 前記タンク側接続部は、
    前記空気流通コネクタを通過する空気を前記タンク部内部に連通させる筒状部であるタンク内外空気連通部と、
    一端が前記タンク内外空気連通部の前記タンク部内部側の端に接続され、他端が前記一端より上側で開放されている管状の弾性体である、空気管とを含む、
    請求項またはに記載の、液体供給装置。
  10. 前記空気管の上側の端面には溝が設けられている、
    請求項に記載の、液体供給装置。
  11. 前記タンク内外空気連通部の前記タンク部内部側の端に凹凸が設けられており、前記空気管の前記タンク内外空気連通部に接続される側の端に、前記タンク内外空気連通部の凹凸を反転した凹凸が設けられている、
    請求項または10に記載の、液体供給装置。
  12. 前記本体側接続部は、前記タンク側接続部の前記空気流通コネクタから液体が流出したときにこの液体を受けて前記液体流通コネクタに導く流路を含む、
    請求項またはに記載の、液体供給装置。
  13. 前記本体側接続部は、前記液体流通コネクタとして、前記タンク部から出る向きの液体を通過させる往路液体コネクタと、前記タンク部に戻る向きの液体を通過させる復路液体コネクタとを含み、
    さらに、前記本体側接続部は、
    上下方向に沿って配置された筒状のダブル通路部と、
    前記ダブル通路部の上端を開閉制御可能なように前記外壁の上端に設けられた空気弁とを含み、
    前記ダブル通路部は、
    外周を取り巻く外壁と、
    前記外壁より低く、前記外壁の内部を略平行に第1の通路および第2の通路とに分割する内壁とを有し、
    前記第1の通路は、下部が前記往路液体コネクタと連通しており、
    前記第2の通路は、下部が前記本体側接続部の外部に接続可能なように開口しており、
    前記第1の通路の断面積は、前記第2の通路の断面積より小さくなっている、
    請求項1、3、4および5のいずれかに記載の、液体供給装置。
  14. 前記空気弁は、前記ダブル通路部に対向する側に、空気弁下面穴を有し、前記第1の通路は、前記ダブル通路部の内部領域のうち、前記空気弁下面穴を下方に投影した領域以外の領域に設けられている、
    請求項13に記載の液体供給装置。
  15. 前記タンク側接続部は、
    樹脂で一体成形されたタンク側接続部本体と、
    前記タンク側接続部本体を、前記タンク部側壁に接するように保持するための金属板とを含み、
    前記金属板は、前記タンク側接続部本体と嵌合することで前記タンク側接続部本体に対して固定できる係合部を含む、
    請求項1から14のいずれかに記載の、液体供給装置。
  16. 請求項1から15のいずれかに記載の液体供給装置を備える、液体燃料燃焼装置。
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