JP2003002352A - 貯留タンク用中栓 - Google Patents

貯留タンク用中栓

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JP2003002352A
JP2003002352A JP2001186822A JP2001186822A JP2003002352A JP 2003002352 A JP2003002352 A JP 2003002352A JP 2001186822 A JP2001186822 A JP 2001186822A JP 2001186822 A JP2001186822 A JP 2001186822A JP 2003002352 A JP2003002352 A JP 2003002352A
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storage tank
oil supply
hole
pump
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Tadashi Uemura
忠 植村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貯留タンクに給油ポンプを装着したとき、貯
留タンク内にゴミが侵入したり,灯油が蒸発したりする
ことなく給油ポンプを貯留タンクに差し込んだまま保管
できるとともに、溢れた灯油を拭き取るという煩わしい
作業を不要にできる貯留タンク用の中栓を提供する。 【解決手段】 電動又は手押しのポンプ本体に開閉弁を
介在させて吸込パイプと吐出パイプとを接続してなり、
上記吸込パイプを貯留タンクの給油口に挿入するととも
に、上記吐出パイプを注油タンクの注油口に挿入し、電
動又はポンプ本体の手押しにより貯留タンク内の油を注
油タンク内に給油するようにした給油ポンプとともに使
用される中栓であって、上記貯留タンクの給油口に着脱
可能にかつ油密に挿着されるよう形成され、前記吸込パ
イプ及び吐出パイプが油密に挿入される吸込孔及び吐出
孔が貫通形成されているとともに、上記吸込孔,吐出孔
の略軸線を通る分割線に沿って第1,第2中栓部13,
14に2分割する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、貯留タン
クに貯留した灯油を給油ポンプで石油ストーブ,石油フ
ァンヒーター等に給油する際に灯油缶または石油タンク
(以下、貯留タンクと称する)の給油口に装着される中
栓に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、石油ストーブに灯油を給油する
場合、電動(電気又は電池駆動を意味する、以下同
じ。)又は手押しのポンプ本体に開閉弁を介在させて吸
込パイプと吐出パイプとを接続してなる電動又は手動給
油ポンプが用いられている。このような給油ポンプによ
り給油を行なうにあたっては、貯留タンクの給油キャッ
プを外すとともに、石油ストーブの注油キャップを外
し、給油ポンプの吸込パイプを貯留タンクに挿入すると
ともに、吐出パイプを石油ストーブに挿入し、この状態
で電動又はポンプ本体を手押し拡縮することにより灯油
を注入するようにしている。以下では、断りのない限り
電動ポンプを使用した場合を例に説明する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記灯油の
注入が終わると、貯留タンク,石油ストーブから吸込パ
イプ,吐出パイプを抜き取って給油ポンプを取り外し、
各タンクにキャップを挿着することとなる。この場合、
吸込パイプ内に残った灯油が外部に溢れ易く、飛散した
灯油を拭き取らなければならず、煩わしいという問題が
ある。また給油ポンプを貯留タンクとは別な場所に保管
する必要があり、この点からも煩わしいという問題があ
る。ここで、給油ポンプを貯留タンクに差し込んだまま
で保管することが考えられるが、このようにすると給油
口からゴミ等が侵入したり、タンク内の灯油が蒸発した
りするおそれがある。
【0004】本発明は、上記従来の状況に鑑みてなされ
たもので、貯留タンクの給油口と給油ポンプの間に介在
させることにより、ゴミの侵入や灯油の蒸発の問題を生
じることなく給油ポンプを貯留タンクに差し込んだまま
保管できるとともに、溢れた灯油を拭き取るという煩わ
しい作業を不要にできる貯留タンク用中栓の提供を目的
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、電動
又は手押しのポンプ本体に開閉弁を介在させて吸込パイ
プと吐出パイプとを接続してなり、上記吸込パイプを貯
留タンクの給油口に挿入するとともに、上記吐出パイプ
を注油タンクの注油口に挿入し、電動又はポンプ本体の
手押しにより貯留タンク内の油を注油タンク内に給油す
るようにした給油ポンプとともに使用される中栓であっ
て、上記貯留タンクの給油口に着脱可能にかつ油密に挿
着されるよう形成され、前記吸込パイプ及び吐出パイプ
が油密に挿入される吸込孔及び吐出孔が貫通形成されて
いるとともに、上記吸込孔,吐出孔の略軸線を通る分割
線に沿って2分割されていることを特徴としている。こ
こで、本発明で言う、中栓で吸込パイプ,吐出パイプを
油密に挿着,挿入するとは、両者の隙間を油が漏れ出な
い程度の微小隙間に形成する、あるいは両者の間にオイ
ルシール部材等を介在させて挿着,挿入するという意味
である。
【0006】請求項2の発明は、請求項1において、上
記中栓の吐出孔には、上記吐出パイプより大径でかつ吐
出パイプの挿入時に案内するテーパ部が形成されている
ことを特徴としている。
【0007】請求項3の発明は、電動又は手押しのポン
プ本体に開閉弁を介在させて吸込パイプと吐出パイプと
を接続してなり、上記吸込パイプを貯留タンクの給油口
に挿入するとともに、上記吐出パイプを注油タンクの注
油口に挿入し、電動又はポンプ本体の手押しにより貯留
タンク内の油を注油タンク内に給油するようにした給油
ポンプとともに使用される中栓であって、上記貯留タン
クの給油口に着脱可能にかつ油密に挿着されるよう形成
され、前記吸込パイプが油密に挿入される吸込孔及び空
気孔が貫通形成されているとともに、少なくとも上記吸
込孔の略軸線を通る分割線に沿って2分割されているこ
とを特徴としている。
【0008】請求項4の発明は、請求項3において、空
気孔の底部開口部を逆止弁で覆うとともに、該逆止弁に
取り付けた板バネ又はコイルバネの張力により逆止弁を
前記開口部に押し付けて空気孔を油密に閉塞し、電動又
は手押し給油ポンプの作動時には外気の圧力により前記
バネの張力に抗して底部開口部を開口し外気を導入でき
るようにしたことを特徴としている。。
【0009】請求項5の発明は、請求項1ないし4の何
れかにおいて、上記貯留タンクの給油口には、該給油口
を上記中栓を介して閉塞するとともに該中栓を固定する
キャップが着脱可能に装着されていることを特徴として
いる。
【0010】
【発明の作用効果】(1)請求項1〜2記載の中栓の場
合 中栓を貯留タンクにセットするには、先ず、給油ポンプ
の吸込パイプの先を貯留タンクの底まで挿入する、次に
該一方側の分割中栓を貯留タンクの給油口に挿着してか
ら、給油ポンプの吸込パイプをこの中栓の吸込孔に当て
る。その後、他方側の分割中栓を給油口と該一方側の分
割中栓の間に挿入する。貯留タンクの給油口は円筒形な
ので該一方の中栓は片方に寄るので、もう一方側の中栓
は簡単に入ってしまう。吐出パイプは後で中栓の吐出孔
に差し込むだけでよい。
【0011】このようにすることによって通常の保管状
態では、貯留タンクの給油口は中栓により油密に閉塞さ
れており、しかも中栓の吸込孔,吐出孔は各パイプによ
り油密に閉塞されることとなる。これにより、貯留タン
ク内にゴミが侵入したり,タンク内の油が外部に蒸発し
たりするのを防止できる。また何らかの原因で貯留タン
クが倒れた場合にも、上記注油口は中栓で閉塞されてい
るので、貯留タンク内の油が外部に洩れるのを抑制でき
る。
【0012】上記保管状態から、注油タンクに油を注入
するには、上記中栓から吐出パイプを抜き取り、該吐出
パイプを注油タンク内に浅く挿入する。この状態で電動
ポンプを作動させることにより、貯留タンク内の油を注
油タンク内に給油する。この場合、中栓の吐出孔が通気
孔として機能することとなり、油をスムーズに吸い上げ
ることができる。そして、給油が終わったら、吐出パイ
プを注油タンクから抜き取り、中栓の吐出孔内に差し込
む。
【0013】また貯留タンクが空になり貯留タンクから
給油ポンプを取り外すときには、中栓を注油口から抜き
取り、該中栓を分解することにより給油ポンプを外すこ
ととなる。なお、給油ポンプの吐出パイプを抜き取って
から中栓を給油口から抜き取ってもよい。
【0014】このように請求項1の発明に係る給油ポン
プによれば、貯留タンクの給油口に油密に挿着された中
栓に吸込孔,吐出孔を貫通形成し、各孔にそれぞれ給油
ポンプの吸込,吐出パイプを挿入したので、上述のよう
に貯留タンクに給油ポンプを差し込んだまま保管するこ
とができ、注油後に吸込パイプから油が外部に溢れたり
することはない。しかも注油口は中栓により油密に閉塞
できるので、貯留タンク内にゴミが侵入したり、タンク
内の油が蒸発して外部に洩れたりするのを防止できる。
また上記中栓を各孔の軸線に沿って2分割したので、中
栓に給油ポンプの吸込,吐出パイプを簡単に装着するこ
とができ、組み込み作業を誰にでも容易に行なうことが
できる。
【0015】請求項2の発明では、上記中栓の吐出孔に
これより大径のテーパ部を形成したので、該テーパ部が
吐出パイプを差し込む際のガイドとして機能することと
なり、油が溢れたりすることなく容易簡単に挿入するこ
とができる。
【0016】(2)請求項3〜4記載の中栓の場合 請求項3記載の中栓には、吐出孔が形成されていない代
わりに、極めて小径の空気孔が貫通形成されている。給
油ポンプをセットする場合には前記において吸込パイプ
を挿着するだけであり、通常の保管状態では空気孔は閉
塞されていないが極く小径でありゴミの侵入や灯油の蒸
発は微々たるものである。給油時には空気孔が通気孔と
なる。給油ポンプの吐出パイプは、保管時、付着した油
を注油タンク内に十分、滴下させた後、そのまま下方に
垂らしておくか、ポンプなどに係止しておけばよい。し
かし、もし必要とあれば請求項4で記載するように、空
気孔の底面側の開口部に灯油逆流防止装置を取り付けれ
ば、給油ポンプが休止状態の場合には逆止弁が前記開口
部を油密に閉塞しているので、万が一、貯留タンクが倒
れても灯油が漏れる心配がなく、ゴミの侵入も防止でき
る。かつ、給油ポンプの作動時には外圧によりバネの張
力に抗して前記開口部を開口させるので、貯留タンク内
がほとんど負圧になることはなく、スムーズに注油を行
うことができる。
【0017】(3)請求項5記載の中栓の場合 請求項5の発明では、貯留タンクの給油口にキャップを
挿着したので、該キャップにより中栓を介して給油口を
閉塞することができるとともに、該中栓を固定すること
ができ、貯留タンクに給油ポンプを差し込んだまま保管
する場合の気密性を高めることができ、何らかの原因で
貯留タンクが倒れた場合にも油洩れを確実に防止でき、
長期間の保管が可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1〜4は、本発明の一実施
形態による貯留タンク用中栓を説明するための図であ
り、図1は中栓の挿着状態を示す断面図、図2は中栓の
分解斜視図、図3は中栓の挿着状態の分解斜視図、図4
は中栓を使用した給油ポンプの保管状態を示す斜視図で
ある。
【0019】図5〜7は本発明の他の実施形態による貯
留タンク用中栓を示し、図5はその底面図であり、図6
は天地を逆にしたその中栓の分解斜視図であり、図7は
図5におけるA−A線の部分拡大断面図であり、灯油逆
流防止弁の作動状態を併せて示す。なお本発明で天とは
鍔部10bを有する面を言う。
【0020】図1〜4において、1は電動給油ポンプを
示しており、これは不図示の吸込用モーター及び駆動用
電池を収納した円筒状のポンプ本体2の底壁2aに開閉
弁(不図示)を介在させて直線状に延びる吸込パイプ3
の上端口を一体に連通接続するとともに、周側壁2bに
開閉弁(不図示)を介在させて略直線状に延びる吐出パ
イプ4の上端口を一体に連通接続し、上記ポンプ本体2
の上壁2cにポンプ1のON、OFF用の押しボタンス
イッチ5を装着した構造となっており、各吸込パイプ及
び吐出パイプは吸込モーターに形成された不図示の吸込
口及び吐出口に油密に固着されている。上記吐出パイプ
4は少なくとも基部分で揺動自在に折れ曲がるようにな
っている。
【0021】上記給油ポンプ1は貯留タンク6に装着さ
れている。この貯留タンク6は直方体状のもので、上壁
部6aに雄ねじが形成された円筒状の給油口6bを一体
に突出形成するとともに、把手6cを一体形成した構造
のものであり、上記貯留タンク6内には灯油が貯留され
ている。上記給油口6bには本実施形態の特徴をなす中
栓10が装着されている。この中栓10は樹脂製のもの
からなり、円柱状の中栓本体10aの上縁に上記注油口
6bの開口縁6b´に当接する鍔部10bを一体形成し
て構成されている。
【0022】この中栓10には軸線方向に延びる吸込孔
11と吐出孔12とが並行に貫通形成されている。また
この吐出孔12の上部には該吐出孔12より大径のテー
パ部12aが形成されている。上記吸込孔11は給油ポ
ンプ1の吸込パイプ3が油密に挿通可能な孔径に設定さ
れており、上記吐出孔12は上記吐出パイプ4が油密に
挿通可能な孔径に設定されている。上記中栓10は上記
吸込孔11及び吐出孔12の中心を通る分割線に沿って
第1,第2中栓部13,14に分割されており、この第
1,第2中栓部13,14は互いに対称をなしている。
【0023】上記給油口6bにはキャップ15が装着さ
れている。このキャップ15は下向きに開口する有底円
筒状のものであり、内周面には上記給油口6bに螺着さ
れる雌ねじが形成されている。また上記キャップ15の
底部には上記吸込孔11,吐出孔12のテーパ部12a
の外接円よりやや大きいサイズの挿入孔15aが形成さ
れている。
【0024】そして上記中栓10は給油口6bにこれの
開口縁6bと鍔部10bとの間にシールリング16を介
在させて挿着されており、かつ上記キャップ15は鍔部
10bとの間にシールリング17を介在させて上記給油
口6bに締結されている。これにより、上記給油口6b
はシールリング16,17を介して中栓10により油密
に閉塞されており、かつ該中栓10はキャップ15によ
り固定されている。
【0025】次に本実施形態の中栓10の一使用例を説
明する。本実施形態の中栓10を貯留タンク6に取付け
るには、まず、シールリング16は給油口6bの開口部
6b′に乗せておく、次にキャップ15の挿入孔15a
とシールリング17に給油ポンプ1の吸込パイプ3を挿
入する。その吸込パイプ3の先端をシールリング16を
乗せた給油口6bに入れ、貯留タンク6の底まで挿入す
る。その後、第1中栓部13を同様に給油口6bに入
れ、鍔部10bに当たるまで挿入する。この給油口6b
は円筒形なので第1中栓部13は給油口6bの片側に入
ってしまう。この第1中栓部13の吸込孔11に吸込パ
イプ3を当てながら、もう一方の第2中栓部14を給油
口6bと第1中栓部13の間に第2中栓部14の鍔部1
0bが給油口6bに当たるまで挿入すると各中栓13、
14は自然に重なり合わされる。この状態でキャップ1
5をシールリング17を介在させて給油口6bにねじ込
み締めつける。この場合、キャップ15は挿入孔15a
が吸入、吐出パイプ3、4の外接円より大径のためスム
ーズに回転させることができる。この時、吐出孔12は
開いたままであるが、この吐出孔12には吐出パイプ4
を詰めればよい。これにより通常の保管状態では、貯留
タンク6の給油口6bは中栓10により油密に閉塞され
ており、しかも中栓10の吸込孔11,吐出孔12は吸
込パイプ3,吐出パイプ4により油密に閉塞されること
となる。
【0026】上記保管状態から、石油ストーブの注油タ
ンクに灯油を注入するには吐出パイプ4を注油タンク内
に浅く挿入する。この状態で給油ポンプ本体2のスイッ
チ5をONにしてポンプを作動させることにより、貯留
タンク6内の灯油を注油タンク内に注入する。この場
合、中栓10の吐出孔12が通気孔として機能すること
となり、灯油をスムーズに吸い上げることができる。そ
して、注油が終わったら、スイッチ5をOFFにして給
油を停止し、吐出パイプ4を注油タンクから抜き取りつ
つ油切れを行い、中栓10の吐出孔12内に差し込む。
前記において、吐出パイプ4を注油タンク内に挿し込む
場合には、できるだけ浅くすることが望ましい。灯油の
付着を少なくすることができるため、油切りが素早くで
きる利点がある。また貯留タンクが空になり貯留タンク
6から給油ポンプ1を取り外すには、吐出パイプ4を抜
き取り、キャップ15を弛めて外し、中栓10を注油口
6bから抜き取り分解し残った給油ポンプ1を抜き出せ
ばよい。吸込パイプ3には未だシールリング17とキャ
ップ15が入ったままであるがこれも抜き取ればよい。
【0027】このように本実施形態によれば、中栓10
の片側13を貯留タンク6の給油口6bの片方に入れ、
それの吸入孔11に吸込パイプ3を当ててもう一方側の
中栓14を入れてから吐出パイプ4を吐出孔12に詰め
込んだので、貯留タンク6に給油ポンプ1を差し込んだ
まま保管することができ、注油後に吸込パイプ3を外す
必要がなく、灯油が外部に溢れたりすることはない。し
かも注油口6bは中栓10によりシールリング16,1
7を介して油密に閉塞されているので、貯留タンク6内
にゴミが侵入したり、灯油が蒸発して外部に洩れるのを
防止できる。
【0028】また上記中栓10を吸込孔11,吐出孔1
2の中心線に沿って第1,第2中栓部13,14に分割
したので、中栓10に給油ポンプ1を簡単に装着するこ
とができ、組み込み作業を誰にでも容易に行なうことが
できる。
【0029】上記中栓10の吐出孔12にこれより大径
のテーパ部12aを形成したので、該テーパ部12aが
吐出パイプ4を差し込む際のガイドとして機能すること
となり、灯油が溢れたりすることなく容易に挿入するこ
とができる。
【0030】本実施形態では、貯留タンク6の給油口6
bにキャップ15を挿着し、該キャップ15により中栓
10の鍔部10bを介して給油口6bを閉塞するととも
に、該中栓10を固定したので、貯留タンク6に給油ポ
ンプ1を差し込んだまま保管する場合の気密性を高める
ことができ、何らかの原因で貯留タンク6が倒れた場合
にも油洩れを確実に防止できる。なお、灯油が不要な季
節は給油ポンプ1を貯留タンク6に取付けた状態で保管
することも可能であるが、通常のキャップに代えた方が
より安全であり、運搬時も通常のキャップの方がより安
全である。
【0031】上記実施形態では、キャップ15を給油口
6bにねじ込んで固定した場合を説明したが、本発明は
キャップに係合爪を形成し、該係合爪を給油口に係止さ
せるようにしてもよく、このようにした場合にはキャッ
プをねじ込む必要がなく、ワンタッチで装着することが
できる。
【0032】図5〜7は本発明の他の実施の形態の中栓
18を示しており、図1の実施の形態の中栓10におい
て吐出孔12を省略し、代わりに極めて小径の空気孔1
9を中栓に貫通形成するとともに、吸入孔20を中栓の
中心付近にその軸線方向に貫通形成し、該吸入孔20の
中心を通る分割線に沿って第1中栓部21と第2中栓部
22に分割したものである。本例における空気孔19は
第2中栓部22をその軸線方向に貫通するように形成さ
れている。また、空気孔19の下部底面側には逆流防止
装置24が装着されており、貯留タンク(不図示)が倒
れた場合に灯油漏れを防止することができる。この逆流
防止装置24は適度の弾力を有する板バネ25の一端
に、空気孔19を覆うサイズの逆止弁26がビスナット
25a、25bで螺着されており、前記板バネ25の他
端はビス25cにより第2中栓22に固着されている。
給油ポンプ(不図示)が休止状態の場合には図7の
(a)の位置にあり、板バネ25の張力により弁26は
空気孔19の底面側の開口19aに常時、押圧され同開
口19aを油密に閉塞している。
【0033】空気孔19が無い場合、貯留タンク中の灯
油を給油ポンプで石油ストーブなどの注油タンク(不図
示)に注入しようとすると、タンク内が負圧になるため
注油をスムーズに続行することができない。しかし、逆
流防止装置24を有する本発明の場合、給油ポンプを作
動させると貯留タンク内の圧力が下り、タンク内外の気
圧差が生ずると、タンク外の空気が空気孔19を通じて
板バネ25を押圧する。すると、板バネ25は適度の弾
力性を有するため、その張力に抗して弁26を当初の位
置(a)から、一例として示した(b)の位置まで押し
下げ、弁26と空気孔19の底面開口19aとの間に隙
間を発生させ、外気が貯留タンク6内にまで流入し、貯
留タンク内外の圧力はほぼ同一となり、スムーズに注油
を続行することができる。
【0034】注油を停止すると、板バネ25の張力によ
り直ちに弁26は(a)の位置に戻り、底面開口19a
を油密に閉塞するため空気孔19からの灯油の蒸発やゴ
ミの侵入が防止されるとともに、万一、貯留タンクが倒
れた場合でも、空気孔19から灯油が漏れることはな
い。
【0035】空気孔19は第2中栓部22に設けられて
いるが、第1中栓部21に設けてもよい。逆止弁26は
耐油性を有するポリウレタン樹脂などの合成樹脂や、シ
リコンゴムなどの合成ゴムなどを使用することができ、
底面開口19aを油密に閉塞するためには適度の弾力を
有するものが好ましい。板バネ24は適度の弾力を有す
る金属製、プラスチック製、合成ゴム製などのものが使
用される。板バネ24の弾力は、注油時にタンク6内外
の圧力差をできるだけ小さくすることが必要であるか
ら、給油ポンプ1の吸込み能力によっても相違するが、
底面開口19aと弁26との間に十分な隙間を生じさせ
る程度のものを選ぶ必要がある。
【0036】本実施の形態の中栓18は図1の中栓10
に比べて給油ポンプにおける吐出パイプ4の油切れ作業
が煩雑であり、吐出パイプ4の収納方法にも難がある
が、電動ポンプの種類によっては吸入パイプ3の直径が
太く、中栓に吸入孔と吐出孔の2種の貫通孔を形成する
ことが困難な場合があり、このとき吐出孔を省略した他
の実施形態の中栓18を中栓10に代えて有効に使用で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による中栓の挿着状態を示
す断面図である。
【図2】上記中栓の分解斜視図である。
【図3】上記中栓の挿着状態を示す分解斜視図である。
【図4】上記中栓に給油ポンプを挿着した保管状態を示
す斜視図である。
【図5】本発明の他の実施形態による中栓の底面図であ
る。
【図6】上記他の実施形態による中栓の天地を逆にした
ときの分解斜視図である。
【図7】上記の他の実施形態による中栓の上記図5にお
けるA−A線の部分拡大断面図であり、灯油逆流防止弁
の作動状態を併せて示す。
【符号の説明】
1 給油ポンプ 2 ポンプ本体 3 吸込パイプ 4 吐出パイプ 6 貯留タンク 6b 給油口 10、18 中栓 11、20 吸込孔 12 吐出孔 12a テーパ部 15 キャップ 19 空気孔 24 逆流防止装置 25 板バネ 26 逆止弁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動又は手押しのポンプ本体に開閉弁を
    介在させて吸込パイプと吐出パイプとを接続してなり、
    上記吸込パイプを貯留タンクの給油口に挿入するととも
    に、上記吐出パイプを注油タンクの注油口に挿入し、電
    動又はポンプ本体の手押しにより貯留タンク内の油を注
    油タンク内に給油するようにした給油ポンプとともに使
    用される中栓であって、上記貯留タンクの給油口に着脱
    可能にかつ油密に挿着されるよう形成され、前記吸込パ
    イプ及び吐出パイプが油密に挿入される吸込孔及び吐出
    孔が貫通形成されているとともに、上記吸込孔,吐出孔
    の略軸線を通る分割線に沿って2分割されていることを
    特徴とする貯留タンク用中栓。
  2. 【請求項2】 請求項1において、吐出孔には上記吐出
    パイプより大径でかつ吐出パイプの挿入時に案内するテ
    ーパ部が形成されていることを特徴とする貯留タンク用
    中栓。
  3. 【請求項3】 電動又は手押しのポンプ本体に開閉弁を
    介在させて吸込パイプと吐出パイプとを接続してなり、
    上記吸込パイプを貯留タンクの給油口に挿入するととも
    に、上記吐出パイプを注油タンクの注油口に挿入し、電
    動又はポンプ本体の手押しにより貯留タンク内の油を注
    油タンク内に給油するようにした給油ポンプとともに使
    用される中栓であって、上記貯留タンクの給油口に着脱
    可能にかつ油密に挿着されるよう形成され、前記吸込パ
    イプが油密に挿入される吸込孔及び空気孔が貫通形成さ
    れているとともに、少なくとも上記吸込孔の略軸線を通
    る分割線に沿って2分割されていることを特徴とする貯
    留タンク用中栓。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記空気孔の底部開
    口部を逆止弁で覆うとともに、該逆止弁に取り付けた板
    バネ又はコイルバネの張力により逆止弁をその開口部に
    押し付けて空気孔を油密に閉塞し、電動又は手押し給油
    ポンプの作動時には外気の圧力により前記バネの張力に
    抗して底部開口部を開口し外気を導入できるようにした
    ことを特徴とする貯留タンク用中栓。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4の何れかにおいて、上
    記貯留タンクの給油口を中栓を介して閉塞する際に該中
    栓を固定するキャップが前記給油口に着脱可能に装着さ
    れることを特徴とするキャップ付貯留タンク用中栓。
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