JP3853130B2 - 基板洗浄装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板洗浄装置に係り、特に、半導体ウエハ、ガラス基板、液晶パネル等の高度の清浄度が要求される基板を洗浄するのに好適な基板洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体デバイスの高集積化が進むにつれて回路の配線が微細化し、配線間距離もより狭くなりつつある。特に、配線間距離が0.5μm以下の光リソグラフィの場合は、焦点深度が浅くなるためにステッパの結像面の高い平坦度を必要とする。また、基板上に配線間距離より大きなパーティクルが存在すると、配線がショートするなどの不具合が生じるので、基板の処理においては、平坦化とともに清浄化を図ることが重要となる。このような事情は、マスク等に用いるガラス基板、或いは液晶パネル等の基板のプロセス処理においても同様である。このような要求に伴い、より微細なサブミクロンレベルのパーティクルを半導体基板等から落とす洗浄技術が必要とされている。
【0003】
例えば、ポリッシングを終了した半導体基板を高い洗浄度で洗浄する方法として、基板の洗浄面にブラシやスポンジからなる洗浄部材を擦り付けて行うスクラブ洗浄(1次洗浄)を行った後に、基板に向けて高圧水(高速ジェット流)を噴射し、キャビテーションによる気泡を発生させて仕上げ洗浄(2次洗浄)を行うことが知られている。
【0004】
図9(a)は、スクラブ洗浄に使用される基板洗浄装置の従来の一般的な構成を示すもので、これには基板保持用の複数の直立したローラ100が基板Wの周囲に開閉自在に設けられ、ローラ100の頂部には、基板Wの縁部を保持し、ローラ100の回転によって基板Wを回転させる保持溝102が形成されている。また、図9(b)に示すように、基板Wを挟んで、一対の洗浄具108が各々の軸心周りを回転しつつ基板Wに接触及び待避可能に設けられている。この洗浄具108は、中実の軸体104の表面に、筒状のスポンジやブラシ等からなる洗浄部材106が取り付けられて構成されている。更に、図9(c)に示すように、基板Wの表裏面に洗浄液や純水等を供給するノズル110が設けられている。
【0005】
これにより、ローラ100によって基板Wを保持し、回転させながら、基板Wの表裏面にノズル110から洗浄液を供給しつつ洗浄部材106を擦り付けてスクラブ洗浄(1次洗浄)を行なって、基板Wの表面及び裏面に付着した砥液や研磨かす等の付着物を基板Wの全面から除去する。
【0006】
スクラブ洗浄は、洗浄部材106を基板Wに接触させて行なうため、洗浄部材106自体の汚染が洗浄効果を左右する要因となる。洗浄部材106自体の汚染が進むと、洗浄部材106に付着した汚染物質が基板Wを逆汚染してしまう。このため、図9(c)に示すように、洗浄具108の待避位置に、内部に洗浄液112を満たした洗浄槽114を配置し、洗浄具108をこの洗浄槽114内で洗浄液112に浸漬させつつ回転させることで、洗浄具108自体を洗浄している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術においては、基板面を均一に洗浄するために、基板の全面に向けて洗浄液を供給する必要があり、このため、多量の洗浄液が必要となる。特に、基板を高速で回転させると、洗浄液も迅速に基板面上から排除されるため、洗浄液の利用効率がより低くなり、この結果、より多くの洗浄液が必要となるという問題があった。
【0008】
更に、洗浄具108を洗浄槽114内の洗浄液112に浸漬させて洗浄部材106自体の洗浄を行なうので、洗浄液に含まれる汚染物や洗浄液に溶出したイオン等によって洗浄具108が逆汚染されてしまうことがあった。
【0009】
また、洗浄具108の軸体104は、モータ等の駆動機構に接続された駆動側とは反対側(軸端保持部材側)において軸受等を介して回転自在に支持されている。このため、軸受自体や軸受を腐食流体から保護するためのシール材、洗浄具を軸方向に付勢するために設けられているスプリング等からパーティクルが発生したり、金属やグリス等が溶出する。更に、非動作状態において、洗浄液が乾燥して洗浄剤が固化し、洗浄具が円滑に動作しなくなる、等の問題があった。しかも、軸端保持部材側に複雑な機構を持たせているため、洗浄具の径が大きくなり、洗浄具の洗浄部材全体に洗浄液をいきわたらせるのに時間がかかり、かつ洗浄液量が多く必要となっていた。
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みて為されたもので、洗浄液の洗浄効率を向上させつつ充分な洗浄性能を維持することができ、しかも簡単な構成で耐久性のある軸受を構成して安定にかつ低コストで稼動することができる基板洗浄装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、基板をほぼ水平面内で回転させつつ保持する基板保持部と、前記基板の被洗浄面をスクラブ洗浄する洗浄具と、該洗浄具をその軸線まわりに回転可能に保持する洗浄具保持部とを備え、前記洗浄具は、軸体と、その周囲に取り付けられた洗浄液流通性を有する洗浄部材とを有し、前記軸体には、軸方向に延びる軸孔と該軸孔より径方向に貫通する洗浄液噴出口とが形成され、前記軸体の一端は、該軸体の前記軸孔内に供給されて外部に流出する洗浄液の一部を潤滑流体とした流体潤滑軸受で支持されていることを特徴とする基板洗浄装置である。洗浄液流通性を有する洗浄部材としては、通常、それ自体が通液性を有するスポンジのようなもの、ブラシのように隙間を有するもの、又は疎水性の筒状のものに適当な間隔で孔を形成したもの等が考えられる。
【0012】
これにより、洗浄液は軸体の軸孔を介して洗浄液噴出口より噴出し、洗浄部材を経由して基板の洗浄面に供給されるので、洗浄液が基板の被洗浄箇所に集中的に供給される。従って、無駄な洗浄液が基板に供給されることなく、基板が効率的に洗浄される。しかも、洗浄部材の内部を通過する洗浄液によって、洗浄部材自体の洗浄が定常的に行われるので、洗浄部材の汚染による基板の逆汚染が防止される。さらに、洗浄具が洗浄液を潤滑流体として用いた流体潤滑軸受によって支持されているので、簡単な構成で汚染の無い安定した支持構造が構成される。
【0013】
請求項2に記載の発明は、前記洗浄具保持部には、前記軸体の端部に向けて付勢された軸端保持部材が設けられ、該軸端保持部材と前記軸体の間に互いに相補的形状の突き合わせ摺動面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の基板洗浄装置である。このような突き合わせ摺動面に洗浄液を導くことにより、洗浄液を潤滑液として用いる流体潤滑軸受が構成される。突き合わせ摺動面の形状は、通常はテーパ面として形成されるが、2次曲線面等の任意の回転面形状を用いることができる。軸端保持部材を付勢するばね等の付勢力を調整することにより、突き合わせ摺動面間の面圧力が調整される。
【0014】
請求項3に記載の発明は、前記突き合わせ摺動面が前記軸孔の開口端部に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の基板洗浄装置である。これにより、洗浄液が特別の流路を設けずに直に突き合わせ摺動面に供給される。
【0015】
請求項4に記載の発明は、前記流体潤滑軸受は、前記洗浄液に対して金属イオンを溶出させず、かつ摺動性の良い素材で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の基板洗浄装置である。これにより、良好な摺動性を維持しかつ金属汚染のない摺動部が構成される。
【0016】
なお、洗浄具を、基板洗浄位置と待機位置との間に移動自在に構成してもよい。これにより、洗浄具が基板の搬送等の場合に邪魔にならない。洗浄具の待機位置に洗浄液噴射ノズルを有する洗浄槽を配置して、洗浄具自体の洗浄を適宜に行うようにしてもよい。
【0017】
請求項5に記載の発明は、前記洗浄具保持部には、前記軸体の端部に向けて付勢された軸端保持部材が設けられ、該軸端保持部材の内部には、前記洗浄具と一体に回転する芯押し体が転がり軸受を介して回転自在に支承されて配置されていることを特徴とする請求項1に記載の基板洗浄装置である。これにより、軸端保持部材の内部に配置された転がり軸受の内部に洗浄液を導くことで、洗浄液を潤滑液として用いる流体潤滑軸受が構成される。しかも、芯押し体を転がり軸受で回転自在に支承することで、芯押し体と洗浄具との間の摺動によるパーティクルの発生が防止される。
【0018】
請求項6に記載の発明は、前記転がり軸受は、前記洗浄液及び/またはエッチング液に対して金属イオンを溶出せず、かつパーティクルの発生のない素材で構成されていることを特徴とする請求項5に記載の基板洗浄装置である。このような転がり軸受としては、例えばセラミックス軸受があり、また素材としては、セラミックス材、テフロン材等が挙げられる。これにより、転がり軸受からの金属汚染やパーティクルの発生が防止される。
【0019】
請求項7に記載の発明は、基板収容部と、基板研磨部と、請求項1乃至6のいずれかに記載の基板洗浄装置と、これらの装置機器間で基板を搬送する基板搬送機構とを有することを特徴とする基板の研磨装置である。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の実施の形態の研磨装置を示す図で、この研磨装置には、1基の研磨機を持つ研磨部10、ロード・アンロード部12、2基の搬送機14a,14b、1次洗浄用の基板洗浄装置16、2次洗浄用の2基の基板洗浄装置18a,18b及び必要に応じて反転機20が設けられている。なお、研磨部10及び洗浄装置16,18a,18bは、隔壁で仕切られたユニットとなっており、各々独立して排気され、互いの雰囲気が干渉しないようになっている。
【0021】
1次洗浄用の基板洗浄装置16は、図2(a)に示すように、基板保持用の複数の直立したローラ30が基板Wの周囲に開閉自在に設けられ、ローラ30の頂部には保持溝32が形成されており、この保持溝32で基板Wの縁部を保持してローラ30を回転させることによって基板Wを回転させるようになっている。さらに、図2(b)に示すように、基板Wを挟んで、一対の洗浄具38が基板Wに接触及び待避可能に設けられている。この洗浄具38は、中空の軸体34の外表面にスポンジやブラシ等からなる洗浄部材36を取り付けて構成され、この洗浄具38の待避位置には、図2(c)に示すように、内部に洗浄液40を満たした洗浄槽42が配置されている。この洗浄槽42の上方には、洗浄液ノズル44が設けられている。
【0022】
軸体34は、図3に示すように、軸方向に該軸体34のほぼ全長に亘って延びる軸孔46が形成され、この軸体34の駆動部に連結される側は閉鎖され、これと反対側(開放端)が外広がりのテーパを持って開口している。この軸孔46には、径方向に延びて先端を軸体34外面に開口させた複数の洗浄液噴出口48が、軸方向に沿って分散して設けられている。この軸体34は、所定の柔軟性、摺動性及び耐腐食性を有するような素材、例えばテフロンによって構成されている。
【0023】
この洗浄具38は、これと並列して配置されたフレーム50によって両端を支持されており、このフレーム50が図示しない支持機構によって上下動することにより、洗浄具38を基板Wに対して接触又は退避させるようにしている。このフレーム50の一端側には、モータ52と、このモータ52の回転出力を水平方向に変換する一対の傘歯車54a,54bとが設けられ、従動側の傘歯車54bは、軸受56に支持された伝達軸58に固着されている。伝達軸58は、接続部材68を介して洗浄具38の軸体34の閉鎖端部に連結されており、モータ52の回転に伴って洗浄具38を回転させる。
【0024】
フレーム50の他端側には、箱状の軸端保持部60が取り付けられ、この軸端保持部60の内部には、軸端保持部材62が伝達軸58の方向に摺動自在かつ回転を規制されて収納されている。軸端保持部材62には、軸部先端に先細りのテーパ部を有する芯押し体66が設けられ、この芯押し体66の軸部は軸端保持部60の内側に形成された穴より突出している。そして、軸端保持部材62と軸端保持部60の後壁の間には、該軸端保持部材62を伝達軸58の方向に付勢する圧縮コイルばね64が配置されている。これにより、軸端保持部材62は圧縮コイルばね64によって伝達軸58の方向に押圧され、芯押し体66のテーパ部の軸部先端を軸体34の軸孔46内に挿入してその芯出しを行いつつ洗浄具38を支持している。
【0025】
軸端保持部材62の芯押し体66は、硬度が高く、金属イオンを溶出させないような素材、例えばセラッミクスによって構成され、一方、軸体34は、前述のように、例えばテフロンで構成されている。これによって、両者の間の良好な摺動性を保持しつつ、耐薬品性に優れ、金属汚染のないの摺動部が構成される。
【0026】
軸端保持部材62の内部には、芯押し体66の軸部先端で開口する洗浄液通路70が設けられ、軸端保持部材62の上端側には、図4に示すように、該洗浄液通路70に連通する洗浄液供給用継手72が取り付けられている。これによって、この洗浄液供給用継手72に接続されたパイプ等から供給される洗浄液が、洗浄液通路70から洗浄具38の軸体34の軸孔46内に流入し、洗浄液噴出口48から噴出するようになっている。なお、洗浄液供給用継手72はフレキシブルになっていて、軸端保持部材62の軸方向の移動が阻害されないようになっている。また、洗浄具38を軸端保持部材62の方向に移動させて接続部材68から取り外し、容易に交換することができる。
【0027】
研磨部10は、図5に示すように、上面にクロス(研磨布)80を貼り付けた研磨テーブル82と、半導体ウエハ(基板)Wを保持しつつ研磨テーブル82に押しつけるトップリング84と、クロス80と基板Wの間に砥液Qを供給する砥液ノズル86とを具備している。
【0028】
2次洗浄用の基板洗浄装置18a,18bは、図6に示すように、回転軸の上端に基板Wを把持するアーム90が放射状に延びて形成された回転テーブル92を有し、1500〜5000 min-1 程度の高速で回転可能な高速回転型の洗浄機である。この基板洗浄装置18a,18bには、超音波で加振された洗浄液を基板Wの上面に供給する洗浄液ノズル94を具備した揺動アーム96が設置されている。更に、プロセス性能向上やタクトタイム短縮のため、不活性ガスを供給するノズル98が設けられている。
【0029】
次に、図1のように構成された研磨装置の動作を説明する。ロード・アンロード部12から反転機20を経て研磨部10に供給された基板Wに対し、研磨部10において、砥液ノズル86から所定の砥液Qを供給しつつ、研磨テーブル82とトップリング84をそれぞれ回転させながら基板Wをクロス80面に押圧して通常研磨を行い、その後に研磨液として純水を用い、研磨圧力及び/又は研磨速度を通常研磨よりも小さくして水ポリッシュ工程を行なう。これにより、通常研磨工程でできた基板Wの被研磨面の微細な傷(スクラッチ)を減少させ、同時に被研磨面に残留する研磨屑や砥粒等のパーティクルを除去する。なお、水ポリッシュの代わりに、または通常ポリッシュと水ポリッシュの間で通常ポリッシュよりも小径の砥粒を含む研磨液を用いて仕上げ研磨を行っても良い。
【0030】
研磨工程の終了した基板Wは、基板受渡台22を経由して搬送機14a,14bにより1次洗浄用の基板洗浄装置16に搬送され、この基板洗浄装置16のローラ30で保持される。そして、ローラ30を回転させて基板Wを回転させながら、待機位置にあった洗浄具38を洗浄位置まで移動させ、洗浄液を供給しつつモータ52を駆動して回転させ、洗浄部材36を基板Wの表裏面に擦り付けてスクラブ洗浄(1次洗浄)を行なう。
【0031】
洗浄液は、所定圧力の洗浄液源から洗浄液供給用継手72を介して軸端保持部材62の洗浄液通路70に供給され、芯押し体66の軸部先端から軸体34の軸孔46内に流入し、さらに軸体34に設けられた多数の洗浄液噴出口48から噴出して洗浄部材36に浸み込み、その表面から浸み出して基板Wの洗浄面に供給される。従って、基板Wの面上の洗浄液が必要でかつ有効に使用される領域のみに洗浄液が供給されるので、基板Wを効率的に洗浄することができる。例えば、洗浄液の使用量を従来の場合より3〜5割程度減少させても同じ洗浄効果が得られる。また、この洗浄部材36から滲み出す洗浄液によって、洗浄部材36自体に付着した汚染物質も定常的に除去されるので、洗浄部材36からの逆汚染が防止される。
【0032】
洗浄具38に供給された洗浄液の一部は、軸端保持部材62の芯押し体66と軸体34のそれぞれのテーパ部の間の隙間から流出する。これによって、洗浄液によって潤滑される流体潤滑軸受が構成され、簡単な構成で、汚染物質を発生させずに洗浄具38を安定に支持することができる。軸孔46内部の洗浄液圧力が外部より高い限り、洗浄液中にパーティクルが混入することはなく、従って、洗浄液が汚染されることもない。さらに、軸体34をテフロンで、軸端保持部材62側の芯押し体66をセラッミクスでそれぞれ構成することにより、良好な摺動性を保持したまま、耐薬品性に優れ、金属汚染のない摺動部が構成される。
【0033】
基板Wのスクラブ洗浄(1次洗浄)が終了した後、洗浄具38を退避位置に退かせ、ここで、定期的、或いは必要に応じて、洗浄液ノズル44から洗浄液を洗浄具38に向けて噴射し、同時に洗浄具38を回転させて洗浄部材36の洗浄を行う。洗浄具38が洗浄液に浸漬されていないので、汚染された洗浄液に触れて洗浄部材36が逆汚染することが防止される。この時、洗浄液を軸端保持部材62から軸体34の軸孔46内に流入させて洗浄液噴出口48から噴出させて、洗浄効率を上げるようにしてもよい。
【0034】
一方、1次洗浄後の基板Wは、純水等を供給してから2次洗浄用の基板洗浄装置18aまたは18bに移送される。ここでは、基板Wを回転テーブル92のアーム90で把持した状態で、100〜500 min-1 程度の低速で回転させながら、揺動アーム96を基板Wの全面に渡って揺動させて先端の洗浄液ノズル94より超音波で加振された純水を供給して、基板Wの表面の仕上げ洗浄(2次洗浄)を行う。そして、純水の供給を止め、揺動アーム96を待機位置に移した後、基板Wの回転速度を1500〜5000 min-1 程度の高速回転に移し、必要に応じて清浄な不活性ガスを供給しながら基板Wの乾燥工程を行なう。洗浄・乾燥工程を終えた基板Wは搬送機14a,14bの清浄なハンドによってロード・アンロード部12に戻される。
【0035】
図7及び図8は、本発明の他の実施の形態の基板洗浄装置を示すもので、前記実施の形態における基板洗浄装置と異なる点は以下の通りである。
【0036】
即ち、フレーム50の他端側には、一方に開口した箱状の軸端保持部160が取り付けられ、この軸端保持部160の内部には、軸端保持部材162が伝達軸58の方向に摺動自在かつ回転を規制されて収納されている。そして、軸端保持部材162と軸端保持部160の後壁の間には、該軸端保持部材162を伝達軸58の方向に付勢する圧縮コイルばね164が配置されている。軸端保持部材162の内部には、洗浄液供給用継手72から延び、直角に屈曲するチューブ172を保持するチューブホルダ174がその端部を固着して配置され、このチューブホルダ174の軸部に一対の転がり軸受176を介して芯押し体166が軸端保持部材162の内部に位置して回転自在に支承されている。この芯押し体166には、軸体34の軸孔46の端部の大径穴部に嵌合する軸部が突出して設けられている。これにより、芯押し体166は軸端保持部材162と共に圧縮コイルばね164によって伝達軸58の方向に押圧され、芯押し体166の軸部を軸体34の軸孔46の端部の大径穴部に嵌合して洗浄具38が支持される。そして、モータ52の駆動に伴って洗浄具38が回転すると、芯押し体166が転がり軸受176で支承されて軸体34と一体となって回転するようになっている。
【0037】
軸端保持部材162の内部には、芯押し体166の軸部先端で開口する洗浄液通路70が設けられ、チューブホルダ174の内部を延びるチューブ172は、この洗浄液通路70の開口端部まで達している。
【0038】
この実施の形態の基板洗浄装置において、洗浄液は、所定圧力の洗浄液源から洗浄液供給用継手72及びチューブ172を介して軸体34の軸孔46内に流入する。すると、洗浄具38に供給された洗浄液の一部は、芯押し体166の洗浄液通路70とチューブ172との隙間170から転がり軸受176の内部に流入する。これによって、洗浄液によって潤滑される流体潤滑軸受が構成され、簡単な構成で、汚染物質を発生させずに洗浄具38を安定に支持することができる。
【0039】
この実施の形態の基板洗浄装置によれば、軸端保持部材162の内部に配置した転がり軸受176の内部に洗浄液を導くことで、洗浄液を潤滑液として用いる流体潤滑軸受を構成し、しかも、芯押し体166を転がり軸受176で回転自在に支承することで、芯押し体166と洗浄具38との間の摺動によるパーティクルの発生が防止される。
【0040】
ここで、転がり軸受176を洗浄液やエッチング液に対して金属イオンを溶出せず、かつパーティクルの発生のない素材で構成することが好ましい。このような転がり軸受としては、例えばセラミックス軸受があり、また素材としては、セラミックス材、テフロン材等が挙げられる。これにより、転がり軸受176からの金属汚染やパーティクルの発生が防止される。
【0041】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、洗浄液は洗浄部材から浸み出して基板の洗浄面に供給され、基板の被洗浄箇所に集中的に供給されるので、洗浄液を無駄にせずに基板が洗浄される。しかも、洗浄部材の内部を通過する洗浄液によって、洗浄部材自体の洗浄が定常的に行われるので、洗浄部材の汚染による基板の逆汚染が防止される。さらに、洗浄具が洗浄液を潤滑流体として用いた流体潤滑軸受によって支持されているので、洗浄具の経を小さくすることができ、これによって、薬液から純水、純水から薬液に切換える時の置換スペードを速くでき、例えば純水で洗浄具の乾燥を防止しながら薬液に切換えて、基板のエッチングやゴミ取りを行う時に、洗浄部材内が速く薬液に切り換わって性能が安定する。しかも、簡単な構成で汚染の無い安定した支持構造が構成され、安定にかつ低コストで稼動できる基板洗浄装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の研磨装置の全体の構成を示す図である。
【図2】(a)は、本発明の実施の形態の基板洗浄装置の概略構成を示す斜視図、(b)及び(c)は、その作用の説明に付する図である。
【図3】図2の基板洗浄装置の一部を破断して示す正面図である。
【図4】図3の要部を拡大して示す図である。
【図5】研磨部の構成を示す断面図である。
【図6】(a)は、2次洗浄用の基板洗浄装置の構成を示す斜視図、(b)及び(c)は、その作用の説明に付する図であり、
【図7】本発明の他の実施の形態の基板洗浄装置の一部を破断して示す正面図である。
【図8】図7の要部を拡大して示す図である。
【図9】(a)は、従来の基板洗浄装置の概略構成を示す斜視図、(b)及び(c)は、その作用の説明に付する図である。
【符号の説明】
10 研磨部
12 ロード・アンロード部
14a,14a,14b 搬送機
16,18a,18b 基板洗浄装置
30 ローラ
32 保持溝
34 軸体
36 洗浄部材
38 洗浄具
40 洗浄液
42 洗浄槽
46 軸孔
48 洗浄液噴出口
58 伝達軸
60,160 軸端保持部
64,164 圧縮コイルばね
62,162 軸端保持部材
66,166 芯押し体
70,170 洗浄液通路
172 チューブ
174 チューブホルダ
176 転がり軸受
W 基板

Claims (7)

  1. 基板をほぼ水平面内で回転させつつ保持する基板保持部と、
    前記基板の被洗浄面をスクラブ洗浄する洗浄具と、
    該洗浄具をその軸線まわりに回転可能に保持する洗浄具保持部とを備え、
    前記洗浄具は、軸体と、その周囲に取り付けられた洗浄液流通性を有する洗浄部材とを有し、
    前記軸体には、軸方向に延びる軸孔と該軸孔より径方向に貫通する洗浄液噴出口とが形成され、
    前記軸体の一端は、該軸体の前記軸孔内に供給されて外部に流出する洗浄液の一部を潤滑流体とした流体潤滑軸受で支持されていることを特徴とする基板洗浄装置。
  2. 前記洗浄具保持部には、前記軸体の端部に向けて付勢された軸端保持部材が設けられ、該軸端保持部材と前記軸体の間に互いに相補的形状の突き合わせ摺動面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の基板洗浄装置。
  3. 前記突き合わせ摺動面が前記軸孔の開口端部に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の基板洗浄装置。
  4. 前記流体潤滑軸受は、前記洗浄液に対して金属イオンを溶出させず、かつ摺動性の良い素材で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の基板洗浄装置。
  5. 前記洗浄具保持部には、前記軸体の端部に向けて付勢された軸端保持部材が設けられ、該軸端保持部材の内部には、前記洗浄具と一体に回転する芯押し体が転がり軸受を介して回転自在に支承されて配置されていることを特徴とする請求項1に記載の基板洗浄装置。
  6. 前記転がり軸受は、前記洗浄液及び/またはエッチング液に対して金属イオンを溶出せず、かつパーティクルの発生のない素材で構成されていることを特徴とする請求項5に記載の基板洗浄装置。
  7. 基板収容部と、基板研磨部と、請求項1乃至6のいずれかに記載の基板洗浄装置と、これらの装置機器間で基板を搬送する基板搬送機構とを有することを特徴とする基板の研磨装置。
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