JP3852162B2 - 携帯型の電子機器用の据置装置及びその据置装置におけるロック解除方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯型の電子機器を係脱可能にコネクタを用いて設定することで、携帯型の電子機器を外部機器へ電気的に接続するための据置装置及びその据置装置におけるロック解除方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
携帯型の電子機器として、例えば携帯型のコンピュータを例に挙げると、この種の携帯型のコンピュータは、携帯性が重視されるために、内蔵できる外部機器装置類や通信装置類には限りがある。そしてこの種の携帯型のコンピュータを卓上で使用する際には、例えばプリンタケーブル、モニタケーブル、通信ケーブル等の各種ケーブルや交流電流(AC)用のアダプタとの接続(Docking)を個別的に行うので極めて煩雑である。従って、操作者(オペレータ)は、携帯型コンピュータの能力をサポートするための拡張ユニット(ExpansionUint)あるいはドッキングステーション(Docking Station)とも呼ばれている携帯型コンピュータ用の据置装置を使用することがある。
【0003】
この種の据置装置としては、特開平8−6668号公報に開示されている。図11は、この従来の据置装置1100及び携帯型コンピュータ1006を示しており、据置装置1100に対して、携帯型コンピュータ1006がガイド1112に沿ってスライドすることで据置装置1100のコネクタ1113と携帯型コンピュータ1006のコネクタ間の電気的接続を行うようになっている。この際に携帯型コンピュータ1006は据置装置1100の支持部1111に沿ってスライドされる。
携帯型コンピュータを据置装置にロックするものとしては、特開平6−14909号公報において、携帯型コンピュータを据置装置に連結させて施錠するキー機構が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種の据置装置に携帯型コンピュータを設定した状態で、携帯型コンピュータを操作者が操作している場合に、誤って携帯型コンピュータが据置装置から外れてしまうと、携帯型コンピュータのコネクタと据置装置のコネクタの電気的接続が外れてしまうことから、使用中の携帯型コンピュータの処理作業が突然中断してしまうという事故が生じる。
そこで本発明は上記課題を解消し、据置装置に設定された携帯型の電子機器を使用している際に携帯型の電子機器を据置装置から離脱しようとする場合に、電子機器における処理を完了した後に安全に離脱させることができる携帯型の電子機器用の据置装置及びその据置装置におけるロック解除方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、本発明にあっては、携帯型の電子機器を係脱可能に設定することで、携帯型の電子機器を外部機器へ電気的に接続するための据置装置であり、携帯型の電子機器に係合する係合部を有し、位置決めされた携帯型の電子機器を係合部を用いて保持するための操作手段と、操作手段が携帯型の電子機器を係合部を用いて保持している状態を維持するアクチュエータと、アクチュエータによる携帯型の電子機器の保持状態を解除する解除手段と、を備え、解除手段は、アクチュエータに指令を与えてアクチュエータの動作を制御する制御手段を有し、この制御手段は、操作者が前記操作手段を操作する際に生じる、携帯型の電子機器が携帯型の電子機器の取り外しに伴う処理が完了したことを示す指令により、アクチュエータによる前記携帯型の電子機器の保持状態を解除するように制御を行うことを特徴とする携帯型の電子機器用の据置装置により、達成される。
【0008】
操作手段は、携帯型の電子機器を係合する係合部を有し位置決めされた携帯型の電子機器を係合部を用いて保持している。アクチュエータは、操作手段が携帯型の電子機器を係合部を用いて保持している状態を維持する。解除手段は、制御手段を有し、この制御手段は、操作者が操作手段を操作する際に生じる電子機器の取り外しに伴う処理が完了したことを示す指令により、アクチュエータによる携帯型の電子機器の保持状態を解除するように制御を行う。
これにより、操作者が操作手段を操作した場合に電子機器での取り外しに伴う処理が完了した後に、アクチュエータによる携帯型の電子機器の保持状態を解除することができるので、突然携帯型の電子機器が据置装置から離脱してしまい、携帯型の電子機器の処理状況を中断してしまう事故を防ぐことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
【0010】
図1は、本発明の携帯型の電子機器用の据置装置1と、この据置装置1に設定される携帯型の電子機器として、携帯型のコンピュータ700を示している。
携帯型のコンピュータ700は、本体2、表示手段3、キーボード11等を有している。表示手段3は、例えば液晶表示装置(LCD)を採用することができる。この表示手段3は、本体2に対して開閉可能に取り付けられている。また図1には示していないが、本体2にはポインティング手段であるマウス等の外付け機器を設定することもできる。
【0011】
図2は、このコンピュータ700の本体2内のシステム構成と、据置装置としてのドッキングステーション1等を示している。
本体2は、例えばハードディスクドライブ(HDD)85、CD−ROM(コンパクトディスクを利用した読出し専用メモリ)のドライブ87、キーボード11の検出回路84、CPU(中央処理装置)81、ROM(読出し専用メモリ)82、RAM(ランダムアクセスメモリ)83及びコントローラ51a等を有している。
【0012】
マウス6はコントローラ51aに接続されている。コントローラ51a、ROM82、RAM83、検出回路84、ハードディスクドライブ85、CD−ROM88用のドライブ87は、バスBAを介してCPU81に接続されている。
CPU81は、ROM82に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM83には、CPU81が各種の処理を実行する上において必要なデータ、プログラム等が適宜記憶されている。検出回路84は、キー11の操作を検出して、その検出信号をCPU81に出力する。
【0013】
ハードディスクドライブ85は、CPU81が処理するプログラム、データ等を適宜記憶している。CPU81は、例えばROM82に記憶されているポインタのような図形データ等を読出して、表示手段3に出力して表示させることができる。
次に、ドッキングステーション1について説明する。図1及び図2に示すドッキングステーション1は、携帯型のコンピュータ700用の据置装置で、携帯型のコンピュータ700が小型故に装備可能なデバイスの大きさや個数に限りがある点をサポートするために用いられるもので、拡張ユニット等とも呼ばれている。
【0014】
ドッキングステーション1は、図2に例示するように、コンピュータ700と、外付けの例えばフロッピーディスクドライブ300、外部のキーボード301、ステレオマイクロフォン302、ビデオテープレコーダ303等のような外部機器を電気的に増設して接続することができるものである。
ドッキングステーション1は、例えば図1に示すように搭載面部31、2つの位置決め手段32,32及び1つの操作手段33等を有している。搭載面部31の上には、図1に示すコンピュータ700が係脱可能に設定することができる。
【0015】
このコンピュータ700を搭載面部31に係脱可能に搭載する場合には、コンピュータ700を搭載面部31に載せて、しかも矢印R方向に沿って搭載面部31の上をコンピュータ700を移動することで、コンピュータ700は据置装置1に対してコネクタ36,35を用いて電気的に接続することができる。
搭載面部31は、ドッキングステーション1の底面31aに対して、好ましくは所定角度θ、例えば7.5度程度の角度で傾斜している。このようにするのは、コンピュータ700を据置装置1の搭載面部31に搭載した時点で、コンピュータ700の表示手段700を人間工学的に操作者が見やすいようにするからである。
【0016】
位置決め手段32,32は、コンピュータ700の後端部705の第1部分701と第2部分702に対応するようにして配置されている。つまり位置決め手段32,32はドッキングステーション1の突出部34の左右両端位置にそれぞれ位置されており、突出部34の中央部には、ドッキングステーション1側の例えばメス型のコネクタ35が配置されている。
これに対して、コンピュータ700の後端部705の中央には、オス型のコネクタ36が配置されている。オス型のコネクタ36は、ドッキングステーション1のコネクタ35と接続することにより、コンピュータ700とドッキングステーション1側を電気的に接続することができる。
【0017】
位置決め手段32,32は、操作者がコンピュータ700を搭載面部31の端部31bに載せた状態で、矢印R方向に移動していくと、コンピュータ700の後端部705が突出部34に近づいた時に、位置決め手段32,32のガイド32a,32aが、コンピュータ700の第1部分701の穴701aと第2部分702の穴702aにはまり込むようになっている。このようにすることで、コンピュータ700はドッキングステーション1の左右方向T方向に関して位置ずれせず、T方向と直角の上下方向Zに関して位置ずれしないで、コネクタ36,35の接続時の位置合わせを正確に行うことができる。
図1と図7に示すように、ドッキングステーション1の端部31bの中央部には突起部31cが上方に突出るように設けられている。突起部31cは、断面で見てほぼT字型をしており、この突起部31cは、コンピュータ700の本体2の底面2a側に形成された位置決め穴39にかみ合うようになっている。
【0018】
図1及び図2に示す操作手段33は、1つの手動操作用の操作レバー40、第1係合部材41(係合部)と、第2係合部材42(係合部)及び連結部材43等を有している。
操作レバー40は、第1係合部材41と第2係合部材42をZ方向に引き戻すためのものである。この操作レバー40をZ方向に移動すると、第1係合部材41ばかりでなく、連結部材43を介して第2係合部材42もZ方向に引き戻すことができる。尚、Z方向はR方向と平行である。
図2と図6に示すように第1係合部材41は、コンピュータ700の本体2の底面2aに形成された穴44に係合できるようになっている。同様に第2係合部材42は本体2の底面に形成された穴45に係合できるものである。
図2では、上述したように本体2がコネクタ36を備え、ドッキングステーション1側はコネクタ35を備えている。
【0019】
図3は、図1と図2に示すドッキングステーション1の内部構造の一例を示す斜視図である。図3には、連結部材43、位置決め手段32,32、搭載面部31、ソレノイド50、部材55,55a等が示されている。
ドッキングステーション1は、図2と図3に示すソレノイド50とこのソレノイドに指令を与えてソレノイドの動作を制御する制御手段としてのCPU(中央処理装置)51を有している。このCPU51はコネクタ35に電気的に接続されている。
ソレノイド50がオンすることで、操作レバー40は、図4に示すように保持位置(ホールド、ロック位置)から解除位置(リリース位置)への移動を強制的に止める力を発揮する。
【0020】
図4は図1と図2に示す操作手段33の操作レバー40及び位置決め手段32、第1係合部材41及び第2係合部材42、連結部材43、部材55,55a等を示している。操作レバー40はホールド位置(ロック位置)HPとリリース位置Pの間を、操作者が手動でS1又はS2方向に移動させることができる。操作レバー40の係合部40aは、部材55の穴56にかみ合うようになっている。操作レバー40をリリース位置Pからホールド位置HP側にS1に沿って移動すると、図4〜図6に示すように第1係合部材41と第2係合部材42は、連結部材43を介して同時にD1方向に持ち上がるようになっている。
【0021】
このように第1係合部材41と第2係合部材42がD1方向に持上ると、図6(A)〜(D)に示すように本体2の穴44,45にそれぞれはまり込む。このはまり込んだ状態で、図4に示すソレノイド50がオンすると、図4のソレノイド50の移動金具61が部材55の突起57を係合してロックするので、このロック状態では部材55は、S2方向へは回転中心CPを中心として一定の位置(スイッチ77と対応する位置)までは回転できるが、それ以上は回転することができない。ソレノイド50の移動金具61がU方向に突出した状態、すなわち操作レバー40がホールド位置HPにある場合には、部材55はS2方向には一定の位置までしか移動できず、第1係合部材41,42は、図6(D)のD1方向に沿って上昇位置に位置決めされた状態になる。この状態では第1係合部材41と第2係合部材42は、図2に示す本体2の穴44,45にそれぞれはまり込んだ状態にある。操作レバー40がホールド位置HPに位置された状態では、図1のコンピュータ700がドッキングステーション1に対して完全に固定されてコネクタ35,36が電気的に接続されている状態では、ソレノイド50の作動により図4の部材55がS2方向には動けないので、第1係合部材41と第2係合部材42は、それぞれコンピュータ700の穴44,45に確実にはまり込んだ状態に保持できる。従ってコンピュータ700は確実にドッキングステーション1に対して固定できるものである。
【0022】
ソレノイド50はこのように第1係合部材41と第2係合部材42が動かないようにするためのアクチュエータの役割を果たし、操作手段33が携帯型コンピュータを保持している状態をロックして維持することができる。
【0023】
次に、図6以降を参照して、図1及び図2の位置決め手段32、操作手段33に関連してコンピュータ700のドッキングステーション1に対する設定操作について図6と図7を参照して説明する。
図6(A)〜図6(D)は、図1のドッキングステーション1の載置面部31に対してコンピュータ700を載せてR方向にスライドし、そしてコンピュータ700のコネクタ36とドッキングステーション1のコネクタ35を電気的に確実に接続する手順を示している。
【0024】
図6(A)と図8では、載置面部31の上にはコンピュータ700の本体2が載せてある。このような状態ではドッキングステーション1の突出部34の中からは、本体2側に向けて位置決め手段32,32のガイド32a,32aが突出した状態にある。そして第1係合部材41と第2係合部材42は、載置面部31から下側にD2の方向に退出した状態にある。
図6(A)のようにコンピュータ700の本体2を載置面部31の上に載せた状態では、図1の突起部31cはコンピュータ700の本体2の底面2aに形成された位置決め穴39にはめ込まれる。図7は、突起部31cと本体2の底面2aの位置決め穴39の一例を示している。位置決め穴39は幅広部39aと幅の狭い部分39bを有しており、図6(A)、(B)及び(C)に示すような本体2が載置面部31に位置されている状態では、突起部31cは位置決め穴39の幅広部39aに位置されているが、図6(D)のように本体2がドッキングステーション1の突出部34側に完全に位置決めしてロックして保持された状態、すなわち完全にドッキングステーション1に対してコンピュータ7が据え置かれた状態では、突起部31cは幅の狭い部分39bに対して完全にはまり込んで保持できるようになっている。
【0025】
図6(A)に戻り、操作者が本体2をZ方向に沿って載置面部31上を移動し始めると、この時に好ましくは突起部31cが図7に示す位置決め穴39の幅広部39aに沿ってガイドされ、図6(A)から図6(B)に示すように本体2の穴701a,702aに対して、突起状のガイド32a,32aがそれぞれしっかりとはめ込まれる。このようにして、本体2は2本のガイド32a,32a及び載置面部31側の突起部31cにより3点でR方向に沿って載置面部31上を案内できることになる。
【0026】
次に、図6(C)のように、さらに操作者が本体2をZ方向に押していくと、位置決め手段32が図示しない付勢手段の力に抗して突出部34の中に押されて入っていき、これとともに第1係合部材41、第2係合部材42はD1方向に徐々に持ち上がる。
図6(D)のように、本体2の後端部705が突出部34の前端面にほぼ密着した状態になると、第1係合部材41と第2係合部材42は、本体2の穴44,45にしっかりとはまり込む。
これと同時に、図7に示す載置面部31側の突起部31cが本体2の位置決め穴39の幅の狭い部分39bに完全にはまり込む。
このようなことから、本体2は第1係合部材41と第2係合部材42及び突起部31cの3点でしっかりとドッキングステーション1側に位置決めして固定された状態(ロック状)を維持することができる。
逆に、図6(D)から図6(A)に進むことで、本体2はドッキングステーション1の載置面部31からR1方向に取り外すことが可能である。
【0027】
次に、携帯型の電子機器用の据置装置におけるロック状態から離脱することについて説明する。
図6(A)〜(D)に示したように、本体2はドッキングステーション1に対して保持された状態(ロック状態)を維持することができるが、次のような場合には携帯型のコンピュータ700の取りはずす際に“この取りはずしに伴なう処理”が完了するまでの間、ロックが解除されないようにして、取りはずしに伴なう処理が完了したら本体2はドッキングステーション1から離脱することができるようにする。なぜなら、このようにしないと、コンピュータ700における処理が中断してしまうからである。
ケース(1) 操作者が携帯型のコンピュータ700においてコンピュータ700の取りはずしに伴なう処理の完了の指示を与えることで、携帯型のコンピュータ700からの指令により、コンピュータ700の動作に影響を与えずに本体2をドッキングステーション1から離脱させることで、図1のコネクタ36,35の電気的な接続を解除する。
ケース(2) コンピュータ700の操作中に、誤って操作者が図1の操作手段33の操作レバー40に触れてしまった場合に、コンピュータ700側の表示手段の画面に終了処理を表示してコンピュータ700の動作を終了処理を行った後で、コンピュータ700の動作に影響を与えずに本体2をドッキングステーション1から離脱させることで、コネクタ36,35の電気的接続を解除する。
【0028】
本発明における携帯型の電子機器用の据置装置におけるロック状態の解除手段440は、図2及び図4に示しており、この離脱手段440は、操作手段33、アクチュエータとしてのソレノイド50、スイッチ77及びCPU51等から構成されている。
スイッチ77は、例えば図4に示すように部材55の付近であって、ドッキングステーション1に対して設定されている。このスイッチ77は例えば図2に示すようにCPU51に接続されている。
図4の部材55がS2方向に移動してスイッチ77をオフさせると、その信号がCPU51に到達し、CPU51はソレノイド50の作動を解除してソレノイド50をオフさせる。ソレノイド50がオフすると、図4の移動金具61が部材55を保持している状態を解除するので、これにより第1係合部材41、第2係合部材42は、連結部材43を介して、同時にD2の方向に退出する。これにより第1係合部材41及び第2係合部材42は、図6(D)、(C)、(B)に示すように本体2の穴44,45から退出できる。
【0029】
図9のフローチャートは、上述したケース(1)において、操作者がコンピュータ700をドッキングステーション1から取り出したいという場合を示している。図9のステップST1では、例えば図1のコンピュータ700のキーボード11の専用キーあるいは複数のキーを組合せて押して、操作者がドッキングステーション1からコンピュータ700を取り外したいという信号を、図2のCPU81とドッキングステーション1のCPU51に与える。これにより、ステップST2のようにコンピュータ700では解除処理(OS(オペレーションシステム)の終了処理)が開始する。
これにより、ドッキングステーション1のCPU51は、ソレノイド50をオフにして、操作者が手動で図4の操作レバーをホールド位置(ロック位置ともいう)HPからリリース位置Pまで移動できるようにする。(ステップST3)
操作者は図1及び図4の操作レバー40をS2の方向に移動することで操作レバー40はホールド位置HPからリリース位置Pに移動し、これにより図6(D)から(B)に示すように第1係合部材41、第2係合部材42を本体2の穴44,45からD2の方向に退出させることができる。(ステップST4)
【0030】
操作者は、コンピュータ700のドッキングステーション1における係合を外して、図1のR方向とは逆のR1方向にずらすことで移動することができる。この場合に、人間工学上の見地から図1の操作面部31は傾斜しているが、突起部31cが本体2の位置決め穴39をガイドしており、しかも突起部31cが位置決め穴39の端部に当たるので、コンピュータ700の本体2の全体が載置面部31から滑り落ちてしまうような恐れはなくなる。
【0031】
次に、図10のフローチャートは、作業中に操作者(オペレータ)が操作レバーのロックを誤って解除した場合を示している。例えば操作者が図4の操作レバー40に触れて操作レバー40をホールド位置HPからリリース位置Pに誤ってわずかに動かそうとした場合(ステップST10)である。この場合には例えば図4のスイッチ77が部材55の少しの移動によりオフになるので、CPU51はスイッチ77のオフにより本体2のCPU81に指令を伝えることで、ステップST10〜ステップST11に示すように、コンピュータ700の表示手段3の表示画面には、終了処理の表示を行う。そしてステップST12のように操作者はコンピュータ700上では終了処理を続行し、ステータST13のようにコンピュータ700は終了モードになる。これによりコンピュータ700の処理が終了した後に、コンピュータ700はドッキングステーション1から取り外すことができる。
このようなことから操作者がコンピュータ700をドッキングステーション1から取り外したい場合やあるいは誤って操作レバーを触れてしまった場合であっても、コンピュータ700の処理作業に大きな影響を与えることがなくなる。
【0032】
ところで本発明は上記実施の形態に限定されない。
上述した実施の形態では、携帯型の電子機器としていわゆる携帯型のコンピュータを例に挙げているが、これに限らず他の種類の機器、例えば情報端末やビデオオーディオ装置あるいはその他の種類の電子機器をも含むものである。
図4と図5に示すように第1係合部材41及び第2係合部材42は、連結部材43で機械的に連結する構成となっているが、これに限らず、第1連結部材41と第2連結部材42をそれぞれ図4に示すような操作レバー40を配置して別々に係合を解除するようにしてもよい。また第1係合部材41及び第2係合部材42の係合状態の保持を、アクチュエータとしてソレノイド50を用いるばかりでなく、他の種類のアクチュエータを採用することも勿論可能である。また図1に示すようにドッキングステーション1の載置面部31は底面31aに対してθで傾斜しているが、これに限らず載置面部31が水平状態のものも採用できる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、据置装置に設定された携帯型の電子機器を使用している際に携帯型の電子機器を据置装置から離脱しようとする場合に、電子機器における処理を完了した後に安全に離脱させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の携帯型の電子機器用の載置装置及び携帯型の電子機器の実施の形態を示す斜視図。
【図2】図1の携帯型の電子機器及び据置装置の構成例を示す図。
【図3】本発明の載置装置の内部構造の一例を示す分解斜視図。
【図4】本発明の載置装置における操作手段、位置決め手段及びロック状態の離脱手段の一例を上下位置を逆にして示す斜視図。
【図5】図4に示す第1係合部材及び第2係合部材と連結部材の一例を示す斜視図。
【図6】コンピュータの本体を載置装置に対して装着しようとする状態を順次示す図。
【図7】ドッキングステーションの突起部と、コンピュータ側の位置決め穴の一例を示す斜視図。
【図8】第1係合部材と本体側の穴を示す斜視図。
【図9】操作者がコンピュータを取り出したいというキーを押した場合のコンピュータのロック状態の解除操作例を示すフロー図。
【図10】離脱装置に関し、操作者が作業中に操作レバーのロックを誤って解除してしまった場合のコンピュータのロック状態の解除操作例を示すフロー図。
【図11】従来の携帯型コンピュータの据置装置を示す斜視図。
【符号の説明】
1・・・ドッキングステーション(据置装置)、31・・・載置面部、31c・・・突起部、32・・・位置決め手段、33・・・操作手段、41・・・第1係合部材(係合部)、42・・・第2係合部材(係合部)、43・・・連結部材、50・・・ソレノイド(アクチュエータ)、77・・・スイッチ、440・・・解除手段、700・・・コンピュータ(携帯型の電子機器)、701・・・コンピュータの第1部分、702・・・コンピュータの第2部分
Claims (3)
- 携帯型の電子機器を係脱可能に設定することで、前記携帯型の電子機器を外部機器へ電気的に接続するための据置装置であり、
前記携帯型の電子機器に係合する係合部を有し、位置決めされた前記携帯型の電子機器を前記係合部を用いて保持するための操作手段と、
前記操作手段が前記携帯型の電子機器を前記係合部を用いて保持している状態を維持するアクチュエータと、
前記アクチュエータによる前記携帯型の電子機器の保持状態を解除する解除手段と、
を備え、
前記解除手段は、前記アクチュエータに指令を与えて前記アクチュエータの動作を制御する制御手段を有し、この制御手段は、操作者が前記操作手段を操作する際に生じる、前記携帯型の電子機器が前記携帯型の電子機器の取り外しに伴う処理が完了したことを示す指令により、前記アクチュエータによる前記携帯型の電子機器の保持状態を解除するように制御を行う
ことを特徴とする携帯型の電子機器用の据置装置。 - 前記携帯型の電子機器は、携帯型のコンピュータである請求項1に記載の携帯型の電子機器用の据置装置。
- 携帯型の電子機器を係脱可能に設定することで、前記携帯型の電子機器を外部機器へ電気的に接続するための据置装置において、前記携帯型の電子機器のロックを解除する方法であり、
位置決めされた前記携帯型の電子機器を、操作手段により係合部を用いて保持し、
前記操作手段が前記携帯型の電子機器を前記係合部を用いて保持している状態を前記アクチュエータの作動により維持している状態から、
操作者が前記操作手段を操作する際に生じる、前記携帯型の電子機器が前記携帯型の電子機器の取り外しに伴う処理が完了したことを示す指令により、制御手段が前記アクチュエータによる前記携帯型の電子機器の保持状態を解除するように制御を行う
ことを特徴とする携帯型の電子機器用の据置装置におけるロック解除方法。
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1997
- 1997-06-30 JP JP17417697A patent/JP3852162B2/ja not_active Expired - Fee Related
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