JP3850728B2 - 杭頭へのベースプレートの取付け構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、杭頭へのベースプレートの取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5に示すように、地中に打った鋼管杭51と上部構造物である建物の鉄骨柱52とを連結する場合の方法として、鋼管杭51の杭頭天面にベースプレート53を取り付けると共に、このベースプレート53と、柱52のベースプレート54とをボルト55…で接合する方法がある。
【0003】
この連結方法において、杭51の芯と建物のモジュールが一致しない場合もあることから、そのような場合のために、杭51側のベースプレート53のボルト通孔53a…あるいは柱52側のベースプレート54のボルト通孔54a…をルーズホールにしておき、このルーズホールによって芯の不一致を吸収させるようにすることも行われている。
【0004】
そして、この芯不一致の吸収において、ボルト通孔をルーズホールにするだけでは、ベースプレート53,54間にスベリを生じるおそれがあり、それが建物の上部構造物の横スベリを生じさせる原因となることから、上部構造物の横スベリを防ぐため、ボルト55…とボルト通孔53a…又は54a…との間の隙間に詰め物をする方法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、杭51側のベースプレート53と柱52側のベースプレート54を接合するボルト通孔53a,54aは、それぞれ一つづつでは足りず、図示するように少なくとも4つづつ、一般的に8つ以上必要であり、ルーズホールにしたボルト通孔のすべてあるいはいずれか複数に横スベリ防止用の詰め物をしていったのでは、施工が非常に厄介なものになってしまうという問題があった。
【0006】
本発明は、上記のような問題点に鑑み、杭芯と上部構造物との横ズレを吸収することができるものでありながら、杭と上部構造物との横スベリの発生を確実に防ぐことができ、それでいて、横スベリ防止のための施工を容易に行うことができる杭頭へのベースプレートの取付け構造を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は、杭頭が筒状をしており、
ベースプレートの下面に、杭頭内をルーズホールとする外周サイズの杭頭内突出体が一体的に設けられ、
この杭頭内突出体の外周部と杭頭内周部との間に詰め物がされ、
この詰め物によって、ベースプレートと杭頭との相対的横スベリの発生が規制されるようになされていることを特徴とする杭頭へのベースプレートの取付け構造によって解決される。
【0008】
この構造では、ベースプレート下面の杭頭内突出部を、ルーズホールとなる杭頭内で横方向に移動させていくことにより、杭芯と上部構造物との横ズレを吸収していくことができる。
【0009】
しかも、杭頭内突出体の外周部と杭頭内周部との間に詰め物がされているので、この詰め物によって、杭と上部構造物との横スベリの発生を確実に防ぐことができる。
【0010】
そして、詰め物は杭頭内突出体の外周部と杭頭内周部との間の一箇所にするだけでよいから、上記の杭と上部構造物との横スベリ防止のための施工を容易に行うことができる。
【0011】
上記の取付け構造において、杭頭のルーズホールの内周と前記杭頭内突出部の外周とがそれぞれ円形に形成され、
前記詰め物が、杭頭の内周部に対応する外周部を備えると共に、杭頭内突出体の外周部に対応する内周部を備え、かつ、内周部の曲率中心位置と外周部の曲率中心位置とを平面方向に相対変化させることができるようになっているものからなる場合は、
杭に芯ズレを生じている場合のその芯ズレの方向や距離にかかわらず、この詰め物を用いるだけで、杭と上部構造物との横スベリの発生を防ぐことができ、施工を容易に行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1及び図2に示す第1実施形態の取付け構造において、1は杭、2はベースプレートである。杭1は円形鋼管杭からなり、杭頭1aは、杭1の本体部を構成する円形鋼管によって筒状をしている。
【0014】
ベースプレート2の下面の中央部には、円形鋼管からなる杭頭内突出体3が溶接等で一体的に取り付けられている。この杭頭突出体3は、その外径が杭頭1aの内径よりも小さく設定されていて、杭頭1a内をルーズホールとして杭頭1a内に突出され、杭頭1a内で、突出体3を横方向に動かすことによって、杭頭1aに対するベースプレート2の平面方向における位置を調節することができるようになっている。
【0015】
そして、この位置調節状態を固定するため、この杭頭内突出体3の外周部と杭頭1aの内周部との間には詰め物4がされており、この詰め物4によって、ベースプレート2と杭頭1aとの相対的横スベリの発生が規制されるようになされている。
【0016】
この詰め物4は、外周側の円の中心と内周側の円の中心とを偏心させた第1、第2の二つの断面三日月状部品5,6からなっていて、第1の三日月状部品5は、その円弧状外周面5aの曲率半径が杭頭1aの内周半径と略同じ寸法に設定されており、第2の三日月状部品6は、その円弧状内周面6bの曲率半径が杭頭内突出体3の外周半径と略同じ寸法に設定されている。そして、これら第1、第2の三日月状部品5,6は、第1の三日月状部品5の円弧状内周面5bと、第2の三日月状部品6の円弧状外周面6aとが、それらの円の中心を一致させるようにして相対回転可能に組み合わされることで、詰め物4を構成している。
【0017】
この詰め物4では、図2(イ)乃至(ハ)に示すように、第1,第2の三日月状部品5,6を相対回転することにより、第1の三日月状部品5の外周部5aの曲率中心位置と、第2の三日月状部品6の内周部6bの曲率中心位置とが、平面方向に相対変化する。
【0018】
この詰め物4を、杭頭内突出体3の外周部と杭頭1aの内周部との間の隙間に詰めることで、この隙間は詰め物4で充填され、杭1に対するベースプレート2の横スベリの発生が防がれる。
【0019】
なお、本実施形態では、詰め物4と杭頭1aとはネジ7で連結されており、また、杭頭内突出体3の下端部には、側方に張り出すプレート8が取り付けられ、このプレート8が詰め物4と係合しており、それによって、杭頭1aからのベースプレート2の上方への抜けが規制されるようになされている。三日月状部品5,6については、それらがネジなどで互いに一体化されていてもよいし、単に嵌合されているだけでもよい。また、上記のような取付け状態において、ベースプレート8が回転するのを防ぐための固定を行うようにするのもよい。
【0020】
そして、このベースプレート2に対し、そのボルト通孔2a…を利用して、例えば、上部構造物である柱のベースプレートをボルト接合すれば、杭1と建物の上部構造物とが連結される。このボルト接合において、杭1側のベースプレートのボルト通孔2a…や、柱側のベースプレートのボルト通孔をルーズホールにする必要はなく、従って、上下のベースプレートの横スベリをボルトに防がせることができ、ボルト通孔への詰め物は、これを排除することができる。
【0021】
このように、上記の取付け構造では、杭頭内突出体3を、ルーズホールとなる杭頭1a内で横方向に移動させていくことにより、杭芯と上部構造物との横ズレを吸収することができ、しかも、杭頭内突出体3の外周部と杭頭1aの内周部との間に詰め物4がされているので、この詰め物4によって、杭1と上部構造物との横スベリの発生を確実に防ぐことができる。そして、詰め物4は杭頭内突出体3の外周部と杭頭1aの内周部との間の一箇所にセットするだけでよいから、杭1と上部構造物との横スベリ防止のための施工を容易に行うことができる。更に、詰め物4として第1、第2の三日月状部品5,6を組み合わせたものを用いているから、杭1に芯ズレを生じている場合のその芯ズレの方向や距離にかかわらず、この詰め物4を用いるだけで、杭1と上部構造物との横スベリの発生を防ぐことができ、施工を容易に行っていくことができる。
【0022】
図3には、詰め物4の変形例を示す。この詰め物4も、第1,第2の二つの部品5,6からなるものであるが、いずれも三日月状の開放断面ではなく、外周部5a,6aの曲率中心位置と内周部5b,6bの曲率中心とを偏心させた閉鎖断面の円筒状部品からなっている。このような態様の詰め物4であっても、三日月形の場合と同様に、内周部5bの曲率中心位置と外周部6aの曲率中心位置とを平面方向に相対変化させることができる。
【0023】
このように、詰め物4は、要は、杭頭1aの内周部に対応する外周部5aを備えると共に、杭頭内突出体3の外周部に対応する内周部6bを備え、かつ、内周部6bの曲率中心位置と外周部5aの曲率中心位置とを平面方向に相対変化させることができるようになっているものであればよく、部品の数や形態などに特段の制限はない。
【0024】
図4に示す第2実施形態では、杭頭内突出体3が、内周に雌ネジ部9aを有する筒体9と、外周に雄ネジ部10aを有する雄ネジ体10とで構成されており、筒体9がベースプレート2の下面中央部に溶接等で一体的に取り付けられ、この筒体9に雄ネジ体10が下方に突出するように螺合されている。そして、詰め物4の内周部には雌ネジ部4aが形成され、この雌ネジ部4aに、前記雄ネジ体10の雄ネジ部10aが螺合されている。また、詰め物4は、ボルト11…で杭頭1aの内部に固定されている。
【0025】
この取付け構造によれば、杭頭1aに対するベースプレート2の高さ位置を高低調整することができ、杭頭1aに高さ方向の施工誤差を生じている場合に、この施工誤差を吸収してベースプレート2を上部構造物との関係で適正な高さ位置に設定することが可能となる。
【0026】
以上に、本発明の実施形態を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、発明思想を逸脱しない範囲で、各種の変更が可能である。例えば上記の実施形態では、杭頭が鋼管杭の鋼管端で構成されている場合を示しているが、杭鋼管の端部に筒状金物を備えさせ、この金物を杭頭とするものであってもよい。また、このような筒状金物を杭頭とし、杭本体は円形鋼管以外のものであってもよい。
【0027】
【発明の効果】
本発明は、以上のとおりのものであるから、杭芯と上部構造物との横ズレを吸収することができるものでありながら、杭と上部構造物との横スベリの発生を確実に防ぐことができ、それでいて、横スベリ防止のための施工を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の取付け構造を示すもので、図(イ)は断面側面図、図(ロ)は図(イ)のI−I線断面図である。
【図2】図(イ)乃至図(ハ)はそれぞれ、上記取付け構造において用いられる詰め物について、その部品の相対回転位置を種々変化させた状態の平面断面図である。
【図3】詰め物の変形例を示すもので、図(イ)は第1部品の平面断面図、図(ロ)は第2部品の平面断面図、図(ハ)はこれら部品を組み合わせて構成された詰め物の平面断面図である。
【図4】第2実施形態の取付け構造を示すもので、図(イ)は断面側面図、図(ロ)は図(イ)のII−II線断面図である。
【図5】従来例を示すもので、柱側のベースプレートと杭側のベースプレートとを分離状態にして示す一部断面斜視図である。
【符号の説明】
1…杭
1a…杭頭
2…ベースプレート
3…杭頭内突出体
4…詰め物

Claims (1)

  1. 杭頭が筒状をしており、
    ベースプレートの下面に、杭頭内をルーズホールとする外周サイズの杭頭内突出体が一体的に設けられ、
    前記杭頭のルーズホールの内周と前記杭頭内突出部の外周とはそれぞれ円形に形成され、
    該杭頭内突出体の外周部と杭頭内周部との間に詰め物がされ、
    該詰め物は、杭頭の内周部に対応する外周部を備えると共に、杭頭内突出体の外周部に対応する内周部を備え、かつ、内周部の曲率中心位置と外周部の曲率中心位置とを平面方向に相対変化させることができるようになっている部品からなり、
    該詰め物によって、ベースプレートと杭頭との相対的横スベリの発生が規制されるようになされていることを特徴とする杭頭へのベースプレートの取付け構造。
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