JP3850356B2 - コンバインの排藁ドロッパ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機体前方側から搬送されてきた横倒れ姿勢の排藁を受け止めて機体後方側に落下させるドロッパアームを、排藁を受け止める受け止め姿勢と受け止めた排藁を落下させる落下姿勢とに、機体幅方向の横軸芯周りで姿勢変更自在に設けてあるコンバインの排藁ドロッパに関する。
【0002】
【従来の技術】
上記コンバインの排藁ドロッパは、機体前方側から搬送されてきた横倒れ姿勢の排藁を受け止め姿勢のドロッパアームで一旦受け止めて、受け止めた排藁がある程度溜まると、そのドロッパアームを落下姿勢に姿勢変更することにより、排藁を一纏めにして間欠的に機体後方側に落下させることができるようにしたものである。
従来のコンバインの排藁ドロッパでは、例えば特開平11−341915号公報に記載されているように、機体幅方向の横軸芯周りで一方向に回転自在に支持してあるドロッパ本体に、複数のドロッパアームを横軸芯周りで位相をずらして一体に設け、ドロッパアームの一つが落下姿勢に姿勢変更すると残りのドロッパアームの一つが受け止め姿勢に姿勢変更するようにドロッパ本体を回転させて、ドロッパアームの各々を受け止め姿勢と落下姿勢とに姿勢変更自在に設けるとともに、搬送されてきた排藁を受け止め姿勢のドロッパアームに向けて流下させる流し板を、機体後方側ほど低くなる姿勢で、ドロッパアームの回動経路に入り込まないように機体側から延設して、横倒れ姿勢の排藁を流し板の上面で受け止めて受け止め姿勢のドロッパアームに向けて流下させるように構成してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このため、横軸芯周りで隣り合うドロッパアームどうしの間に流し板の終端部が位置している状態で横倒れ姿勢の排藁が流し板に沿って流下してくると、その排藁が横軸芯よりも機体前方側に落下して、排藁を一纏めにして切れ良く間欠的に落下させにくい欠点がある。
また、横倒れ姿勢の排藁を流し板の上面で受け止めて、受け止め姿勢のドロッパアームに向けて流下させるので、排藁の流下抵抗が大きく、特に、排藁が濡れているような場合には流し板の上面に密着し易いので、円滑に流下させにくい欠点がある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、横倒れ姿勢の排藁を受け止め姿勢のドロッパアームに向けて円滑に流下させて、一纏めにして切れ良く間欠的に落下させることができるようにすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の特徴構成は、機体前方側から搬送されてきた横倒れ姿勢の排藁を受け止めて機体後方側に落下させるドロッパアームを、排藁を受け止める受け止め姿勢と受け止めた排藁を落下させる落下姿勢とに、機体幅方向の横軸芯周りで姿勢変更自在に設けてあるコンバインの排藁ドロッパであって、前記ドロッパアームの複数を前記横軸芯周りで位相をずらして一体に設けてあるドロッパ本体を、ドロッパアームの一つが前記落下姿勢に姿勢変更すると残りのドロッパアームの一つが前記受け止め姿勢に姿勢変更するように、前記横軸芯周りで一方向に回転自在に支持して、前記ドロッパアームの各々を、前記ドロッパ本体の回転に伴って前記受け止め姿勢と前記落下姿勢とに姿勢変更自在に設け、前記横軸芯の上方の機体側に多数の案内板を排藁稈身方向に並べて、かつ、機体前後方向に沿わせて立設し、機体前方側から搬送されてきた排藁をこれら案内板群の上縁で受け止めて、前記受け止め姿勢のドロッパアームに流下案内するように構成するとともに、前記ドロッパアームを前記案内板の間を通過して回動可能に設けてある点にある。
【0005】
〔作用及び効果〕
ドロッパアームの複数を横軸芯周りで位相をずらして一体に設けてあるドロッパ本体を、ドロッパアームの一つが落下姿勢に姿勢変更すると残りのドロッパアームの一つが受け止め姿勢に姿勢変更するように、機体幅方向の横軸芯周りで一方向に回転自在に支持して、ドロッパアームの各々を、ドロッパ本体の回転に伴って受け止め姿勢と落下姿勢とに姿勢変更自在に設け、機体側に多数の案内板を排藁稈身方向に並べて、かつ、機体前後方向に沿わせて立設し、機体前方側から搬送されてきた横倒れ姿勢の排藁をこれら案内板群の上縁で受け止めて、受け止め姿勢のドロッパアームに流下案内するように構成してあるので、排藁の流下抵抗が小さく、排藁が濡れているような場合でも、受け止め姿勢のドロッパアームに向けて円滑に流下させることができる。
また、ドロッパアームを、横軸芯の上方の機体側に立設した多数の案内板の間を通過して回動可能に設けてあるので、排藁が横軸芯よりも機体前方側に落下するおそれが少なく、排藁を一纏めにして切れ良く間欠的に落下させ易い。
その上、排藁が引っ掛かって絡まり易い棒状の案内部材を設けて、その上縁で排藁を受け止めて流下案内するのではなく、排藁の引っ掛かりや絡まりが少ない案内板を排藁稈身方向に並べて、かつ、機体前後方向に沿わせて立設して、排藁をこれら案内板群の上縁で受け止めて流下案内するので、排藁を姿勢の乱れが少ない状態で一層円滑に流下させることができる。
【0006】
請求項2記載の発明の特徴構成は、排藁を受け止め姿勢のドロッパアームに流下案内可能な流し板を前記横軸芯の上方を覆うように設けて、その流し板に前記案内板を立設するとともに、前記ドロッパアームが通過可能なスリットを前記流し板に形成して、前記ドロッパアームを前記案内板の間を通過して回動可能に設けてある点にある。
【0007】
〔作用及び効果〕
排藁を受け止め姿勢のドロッパアームに流下案内可能な流し板を横軸芯の上方を覆うように設けて、その流し板に案内板を立設するとともに、ドロッパアームが通過可能なスリットを流し板に形成して、ドロッパアームを案内板の間を通過して回動可能に設けてあるので、案内板どうしの間を通して落下しようとする排藁や藁くずを流し板で受け止めて、受け止め姿勢のドロッパアームに向けて流下させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1は自脱型コンバインの全体側面で、このコンバインは、クローラ式走行装置1Aを備えた走行機体1、走行機体1の前部に横軸芯周りに昇降自在に連結してある刈取前処理部2、走行機体1の左側部に搭載してある脱穀装置3、及び、走行機体1の右側部に搭載してある穀粒タンク4、及び、脱穀装置3の後部に連結してある排藁処理部5、などを設けて構成してある。
【0009】
図1〜図3に示すように、脱穀装置3は、刈取前処理部2から受け取った刈取穀稈を横向き姿勢で挾持搬送するフィードチェーン6、図外の原動部からの動力で前後向きの軸芯周りに回転駆動させてフィードチェーン6で挾持搬送される刈取穀稈の穂先側に対して脱穀処理を施す扱胴7、脱穀処理で得られた処理物を漏下させる受網8、受網8から漏下しなかった処理物を落下させる送塵口9、受網8を漏下した処理物と送塵口9から落下した処理物に対して選別処理を施す揺動選別装置10、揺動選別装置10に向けて選別風を供給する唐箕11、揺動選別装置10の前部側から漏下する単粒化穀粒(枝梗などが取り除かれたもの)を回収する1番物回収部12、揺動選別装置10の後部側から漏下する未単粒化穀粒(枝梗などが取り除かれていないもの)などを回収する2番物回収部13、及び、切れワラやワラ屑などを機外に排出する排塵ファン14、などを設けて構成してある。
【0010】
図1〜図5に示すように、排藁処理部5は、フィードチェーン6から受け取った排藁Bを横倒れ姿勢で機体後部の左右中央に向けて斜めに搬送する排藁搬送装置15、排藁搬送装置15にて搬送した排藁を細断して放出する排藁カッタ16、排藁搬送装置15にて搬送した横倒れ姿勢の排藁Bを長ワラのまま所定量ずつ放出する本発明による排藁ドロッパ17、及び、排藁搬送装置15にて搬送した排藁を排藁カッタ16に供給案内する状態と排藁ドロッパ17に供給案内する状態とに切り換えられる案内切換板18、などを設けて構成してある。
【0011】
前記排藁搬送装置15は、フィードチェーン6からの排藁の株元側を挾持して搬送する挾持搬送機構19と、フィードチェーン6からの排藁の穂先側を上方から係止して搬送する係止搬送機構20とを設けて構成してある。
【0012】
前記挾持搬送機構19は、駆動スプロケット21と従動スプロケット22に亘って回し掛けた突起付きチェーン23、及び、突起付きチェーン23の下方に配備した挾持レール24、などを設けて構成してある。
【0013】
前記挾持レール24は、案内切換板18の切り換え操作に連動して、排藁を排藁カッタ16に供給する状態と排藁ドロッパ17に供給する状態とに伸縮操作されるようになっている。
【0014】
前記係止搬送機構20は、駆動スプロケット25と従動スプロケット26とに亘って回し掛けた係止爪付きチェーン27、などを設けて構成してある。
【0015】
前記排藁ドロッパ17は、図3〜図5に示すように、排藁搬送装置15で搬送されてきた横倒れ姿勢の排藁Bを受け止めて機体後方側に落下させるドロッパアーム28を、排藁Bを受け止める受け止め姿勢と、受け止めた排藁Bを落下させる落下姿勢とに、機体幅方向の横軸芯X1周りで姿勢変更自在に設けてある。
【0016】
すなわち、二つのドロッパアーム28を横軸芯X1周りで180°の位相をずらして回転軸部材29に一体に設けてあるドロッパ本体30を、排藁カッタ16の後方に突設してある左右一対の支持ブラケット31で、一方のドロッパアーム28が落下姿勢に姿勢変更すると他方のドロッパアーム28が受け止め姿勢に姿勢変更するように、一方向クラッチなどで横軸芯X1周りで一方向に回転自在に支持して、ドロッパ本体30がドロッパアーム28の一つで受け止めた排藁Bの重量で回転するように構成し、ドロッパアーム28の各々を、ドロッパ本体30の回転に伴って、受け止め姿勢と落下姿勢とに順に姿勢変更自在に設けて、排藁Bを一纏めにして切れ良く間欠的に機体後方側に落下させることができるようにしてある。
【0017】
また、排藁搬送装置15で搬送されてきた排藁Bを受け止め姿勢のドロッパアーム28に流下案内可能な流し板32を、排藁カッタ16の後部から機体後方の斜め下方に向けて、回転軸部材29の上方を覆うように延設して、ドロッパ本体30の回転方向上手側上部を覆い、その下端側をドロッパ本体30の下部に入り込むように機体前方側に湾曲させて、ドロッパ本体30への排藁Bの巻き込みを防止してある。
【0018】
そして、図6〜図9に示すように、ドロッパアーム28の一つが受け止め姿勢に保持されるようにドロッパ本体30の回転を阻止する阻止手段33と、ドロッパアーム28が受け止めている排藁量を検出する検出手段34と、検出手段34による検出結果に基づいて阻止手段33の阻止作動を解除する解除手段35と、受け止め姿勢に保持しているドロッパアーム28からの排藁Bの落下を規制する複数の規制アーム( 規制部材) 36とを設けて、ドロッパアーム28の各々を、ドロッパ本体30の回転に伴って、受け止め姿勢と落下姿勢とに姿勢変更自在に設け、排藁Bの単位時間当たりの搬送量にかかわらず、略一定量の排藁Bを一纏めにして間欠的に機体後方側に落下させることができるようにしてある。
【0019】
前記ドロッパアーム28の各々は、複数本の排藁受け止めアーム37を略一定間隔で回転軸部材29に固定して設けてあり、各規制アーム36を隣り合う排藁受け止めアーム37の間に入り込ませてある。
【0020】
前記流し板32に排藁受け止めアーム37が通過可能なスリット38を形成するとともに、その流し板32の各スリット38の両側に沿って、多数の案内板39を排藁稈身方向に並べて、かつ、機体前後方向に沿わせて立設して、機体前方側から搬送されてきた排藁Bをこれら案内板群の上縁80で受け止めて、受け止め姿勢のドロッパアーム28に流下案内するように構成し、各排藁受け止めアーム37を案内板39の間のスリット38を通過して流し板32の裏面側から上面側に回動自在に設けてある。
【0021】
前記案内板39は、排藁流下方向上手側で流し板32に対して機体後方側に向けて下向きに傾斜する傾斜上縁部80aと、排藁流下方向下手側で流し板32に対して略平行な平行上縁部80bと形成するように設け、傾斜上縁部80aをスリット38よりも排藁流下方向上手側に延設してある。
【0022】
そして、排藁受け止めアーム37が流し板32の裏面側から上面側に回動する際に、案内板39の上縁80や流し板32の上面に排藁Bが載っていたり排藁Bが落下してくると、ドロッパアーム28はそれらの排藁Bを持ち上げながら回動する必要があり、ドロッパ本体30の回転負荷が大きくなるので、各案内板39の排藁Bを流下案内する上端面40が水平に対して45°以上の角度で機体後方側下向きに傾斜するように設けて、ドロッパ本体30の回転負荷の増大を防止できるようにしてある。
【0023】
前記検出手段34は、各規制アーム36を、図6,図7に示すように、排藁受け止めアーム37どうしの間に入り込むように垂下していて排藁Bの落下を規制している規制位置Aから、ドロッパアーム28で受け止めている排藁Bが増えるに伴って、図8に示すように、それらの排藁Bに押されて機体後方側に向けて機体幅方向の横軸芯X2周りで一体に揺動移動するように支持するアーム支持部41を設けて、規制アーム36の規制位置Aから機体後方側への揺動移動量に基づいて排藁量を検出するように構成してある。
【0024】
前記アーム支持部41は、図10〜図12に示すように、機体カバー42に固定してある左右一対の支持アーム43に設けたボス部44に支軸部材45を回動自在に支持して、各規制アーム36を間隔を隔てて固定してある筒軸部材46をその支軸部材45に軸芯方向に移動自在に外嵌するとともに、支軸部材45の一端側に固定してあるフランジ47a固定した連結ピン48を、筒軸部材46の一端側に固定してあるフランジ47bに挿通して、一方のボス部44と筒軸部材36とに亘って装着した圧縮スプリング49でフランジ47a,47bどうしを圧接させた外れ止め状態で、支軸部材45と筒軸部材46とが一体回転するように設けて、各規制アーム36を支持してある。
【0025】
そして、ドロッパアーム28に受け止めた排藁Bが規制アーム36側に移動し易くなるように、各ドロッパアーム36を、各排藁受け止めアーム37の排藁受け面50が規制アーム36側ほど低い、水平に対して20〜25°の傾斜角度で停止する受け止め姿勢に保持して、規制アーム36を排藁量に応じた移動量で規制位置Aから精度良く揺動移動させ、排藁量を精度良く検出できるようにしてある。
【0026】
前記阻止手段33は、図6〜図9に示すように、ドロッパ本体30の一端側に、ドロッパ本体30と共に回転する板状のカム部材51を設けて、そのカム部材51の外周部に180°の位相差で二カ所の係止部52を設けるとともに、それらの係止部52に対して択一的に係脱自在な係止部材53を排藁カッタ16の横側部に支持して構成してある。
【0027】
前記解除手段35は、規制アーム36と係止部材53とを、規制アーム36が規制位置Aから機体後方に向けて揺動移動するに伴って係止部材53の係止部52との係止を解除し、かつ、規制アーム36が規制位置Aに復帰移動するに伴って係止部材53が係止部52に係止するように連係して構成してある。
【0028】
つまり、排藁カッタ16の横側部に揺動アーム54を機体幅方向の横軸周りで揺動自在に支持するとともに、その揺動アーム54の遊端側に機体幅方向の横軸周りで遊転自在なローラ55を支持して、引っ張りバネ56でカム部材51側に弾性付勢してある係止部材53を構成し、係止部52との係止を解除した係止部材53が、カム部材51の回転に伴って、そのカム部材51に形成してあるカム面57に沿って相対移動するように設けてある。
【0029】
前記引っ張りバネ56は、一端側を機体側に係止するとともに、他端側を揺動アーム54に折り曲げ形成した舌片81のボルト孔に挿通したボルト82に係止して、ボルト82に螺合してある抜け止め用のナット83の回転操作でその弾性付勢力を調節できるようにしてある。
【0030】
また、各規制アーム36を揺動自在に支持している支軸部材45に同芯状に固定した第1ギア58と、一方の支持アーム43に機体幅方向の横軸芯周りで回転自在に支持した第2ギア59とを噛み合わせて、第2ギア59に一体に固定したセンサアーム60が規制アーム36の揺動に連動して揺動するように構成し、揺動アーム54とセンサアーム60とをレリーズワイヤ61で連動連結してある。
【0031】
そして、規制アーム36が規制位置Aから機体後方側に揺動して第1ギア58が回転し、第1ギア58に噛み合っている第2ギア59が回転してセンサアーム60が機体後方側に揺動すると、揺動アーム54が引っ張りバネ56の付勢力に抗してレリーズワイヤ61のインナワイヤ62で引っ張られて機体前方側に向けて揺動し、係止部材53の係止部52との係止を解除する解除手段35を構成してある。
【0032】
前記カム部材51は、各係止部52間の外周端面をカム面57に形成してあり、そのカム面57に、規制アーム36が規制位置Aから機体後方側に揺動移動している状態に維持されるように係止部材53を相対移動させる排藁落下用カム面63と、規制アーム36が規制位置Aに復帰するように係止部材53を相対移動させる排藁受け止め用カム面64とを設けて、排藁受け止め用カム面64の終端側に係止部52を一連に連続するように形成してある。
【0033】
つまり、排藁落下用カム面63は、係止部52との係止を解除したときの揺動アーム54の姿勢を維持できるように回転軸芯X1を中心とする一定の径で形成し、排藁受け止め用カム面64は、係止部材53を係止部52に係止する姿勢に徐々に姿勢変更できるように、排藁落下用カム面63の終端から係止部52に亘って徐々に径が小さくなる形状で形成してある。
【0034】
そして、図6,図7に示すように、係止部材53が係止部52に係止して、受け止め姿勢に保持しているドロッパアーム28で排藁Bを受け止めている状態から、規制アーム36が規制位置Aから機体後方側に揺動して、係止部材53と係止部52との係止が解除されるに伴って、ドロッパアーム28の一つで受け止めている排藁Bの重量でドロッパ本体30が回転するとともに、遊転ローラ55がカム面57に押し付けられ、図8に示すように、遊転ローラ55が排藁落下用カム面63に沿って押し付けられているときは、規制アーム36が規制位置Aから機体後方側に揺動している状態に維持されているので、排藁Bの落下経路を確保して、排藁Bの落下を迅速に開始させることができ、図9に示すように、遊転ローラ55が排藁受け止め用カム面64に沿って押し付けられているときは、揺動アーム54が機体後方側に向けて徐々に揺動して、図6,図7に示したように、排藁受け止め用カム面64の終端において係止部材53が係止部52に係止するとともに、センサアーム60がレリーズワイヤ61のインナワイヤ62で引っ張られて第2ギア59を回転させながら機体前方側に向けて揺動し、第2ギア59に噛み合っている第1ギア58が回転して規制アーム36が規制位置Aに復帰するので、ドロッパアーム28の一つが受け止め姿勢に保持され、かつ、そのドロッパアーム28からの排藁Bの落下を規制アーム36で確実に規制することができる。
【0035】
前記解除手段35が不測に解除作動するようなおそれがないように、また、規制アーム36の機体後方側への揺動に所望の抵抗を与えて、一纏めにして落下させる排藁量を調節することができるように、解除手段35の解除作動に抵抗を与える抵抗体65を設けるとともに、排藁落下用カム面63に沿って相対移動した後の係止部材53が排藁受け止め用カム面64からの浮き上がらないように、排藁受け止め用カム面64に沿って相対移動するように強制案内する案内部66を設けてある。
【0036】
前記抵抗体65は、係止部材53の係止部52との係止を解除するために、係止部材53を機体前方側に向けて揺動させる際に、その係止部材53の揺動に抵抗を与えるもので、板バネをその板面がカム部材51の回転軸芯X1に沿う姿勢で係止部材53の係止解除用移動経路67に突出するようにカム部材51に固定してある。
【0037】
前記抵抗体65を構成する板バネは、図13に示すように、くの字状に屈曲させた基部を、L形に屈曲させた取付け板68の一方の折り曲げ片69に固定してあり、他方の折り曲げ片70を二個のボルト71でカム部材51に固定して、係止解除用移動経路67に突出させてある。
【0038】
そして、一方のボルト孔72を、他方のボルト孔を中心とする周方向に長い長孔に形成して、他方のボルト孔に通したボルト71を中心にして取付け板68を回動して、板バネ65の係止解除用移動経路67への突出角度を調節してから固定することで、係止部材53の係止解除用揺動に与える抵抗の大きさを調節可能に設けて、抵抗の大きさを調節することで排藁Bの落下タイミングを調節し、結果的に、一纏めにして落下させる排藁量を調節することができるようにしてある。
【0039】
また、係止部材53をカム部材51側に弾性付勢している引っ張りバネ56は、抜け止め用のナット83の回転操作でその弾性付勢力を調節できるようにしてあるので、この引っ張りバネ56による弾性付勢力を調節することによっても、規制アーム36の機体後方側への揺動に与える抵抗の大きさを調節して、一纏めにして落下させる排藁量を調節することができる。
【0040】
前記案内部66は、ガイド面73を備えたガイド板74を排藁受け止め用カム面64に沿って間隔を隔てて略平行にカム部材51に固定して、排藁落下用カム面63を通過した遊転ローラ55を排藁受け止め用カム面64とガイド板74との間に強制的に入り込ませることができるようにしてある。
【0041】
前記脱穀装置3や排藁カッタ16の保守点検のために、排藁カッタ16を機体横側部の縦軸心Y周りで機体後方側に向けて揺動させる際に、規制アーム36が邪魔にならないように、図11,図12に示すように、各規制アーム36を固定してある筒軸部材46を圧縮スプリング49の付勢力に抗して横軸芯X2方向に移動させて、支軸部材45のフランジ47aに固定してある連結ピン48を筒軸部材46のフランジ47bから抜き取り、筒軸部材46を約90°の角度で上方に回転させてからそのフランジ47bに連結ピン48を挿入して、各規制アーム36を上方に待避させた姿勢に維持できるようにしてある。
【0042】
また、カム部材51に二個のピン孔75を形成し、図14に示すように、これらのピン孔75と支持ブラケット31とに亘ってピン76を挿通することにより、ドロッパアーム28のいずれかを、各排藁受け止めアーム37の排藁受け面50が、流し板32に設けた各案内板39の上端面40と略平行になるように、ドロッパ本体30を回り止め状態に固定して、搬送されてきた排藁Bを連続的に機体後方側に落下させることができるようにしてある。
【0043】
〔第2実施形態〕
図15は、排藁ドロッパ17の別実施形態を示し、排藁流下方向の全長に亘って、上縁部80が流し板32に対して機体後方側に向けて下向きに傾斜している案内板39を、流し板32の各スリット38の両側に沿って立設してある。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
【0044】
〔その他の実施形態〕
1.本発明によるコンバインの排藁ドロッパは、三つ以上のドロッパアームを横軸芯周りで位相をずらしてドロッパ本体に設けてあっても良い。
2.本発明によるコンバインの排藁ドロッパは、機体幅方向に沿って長い板状のドロッパアームを設けてあっても良い。
3.本発明によるコンバインの排藁ドロッパは、ドロッパ本体側に設けてある係止部に対して係脱自在な係止部材を、検出手段による検出結果に基づいてソレノイドで係脱作動させるように構成して、阻止手段と解除手段とを設けてあっても良い。
4.本発明によるコンバインの排藁ドロッパは、ドロッパアームが受け止めている排藁重量を検出する検出手段を設けてあっても良い。
5.本発明によるコンバインの排藁ドロッパは、ドロッパ本体を駆動回転させて、ドロッパアームの一つが落下姿勢に姿勢変更すると残りのドロッパアームの一つが受け止め姿勢に姿勢変更するように構成してあっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図
【図2】脱穀装置の要部縦断側面図
【図3】排藁処理部の要部平面図
【図4】排藁処理部の内部を示す要部平面図
【図5】排藁処理部の要部断面図
【図6】排藁ドロッパの要部側面図
【図7】排藁ドロッパの要部側面図
【図8】排藁ドロッパの要部側面図
【図9】排藁ドロッパの要部側面図
【図10】排藁処理部の要部斜視図
【図11】排藁処理部の要部側面図
【図12】排藁処理部の一部断面平面図
【図13】 ( イ) は要部斜視図,( ロ) は要部平面図
【図14】排藁ドロッパの要部側面図
【図15】第2実施形態を示す要部の側面図
【符号の説明】
28 ドロッパアーム
30 ドロッパ本体
32 流し板
38 スリット
39 案内板
80 上縁
B 排藁
X 横軸芯

Claims (2)

  1. 機体前方側から搬送されてきた横倒れ姿勢の排藁を受け止めて機体後方側に落下させるドロッパアームを、排藁を受け止める受け止め姿勢と受け止めた排藁を落下させる落下姿勢とに、機体幅方向の横軸芯周りで姿勢変更自在に設けてあるコンバインの排藁ドロッパであって、
    前記ドロッパアームの複数を前記横軸芯周りで位相をずらして一体に設けてあるドロッパ本体を、ドロッパアームの一つが前記落下姿勢に姿勢変更すると残りのドロッパアームの一つが前記受け止め姿勢に姿勢変更するように、前記横軸芯周りで一方向に回転自在に支持して、前記ドロッパアームの各々を、前記ドロッパ本体の回転に伴って前記受け止め姿勢と前記落下姿勢とに姿勢変更自在に設け、
    前記横軸芯の上方の機体側に多数の案内板を排藁稈身方向に並べて、かつ、機体前後方向に沿わせて立設し、機体前方側から搬送されてきた排藁をこれら案内板群の上縁で受け止めて、前記受け止め姿勢のドロッパアームに流下案内するように構成するとともに、前記ドロッパアームを前記案内板の間を通過して回動可能に設けてあるコンバインの排藁ドロッパ。
  2. 排藁を受け止め姿勢のドロッパアームに流下案内可能な流し板を前記横軸芯の上方を覆うように設けて、その流し板に前記案内板を立設するとともに、前記ドロッパアームが通過可能なスリットを前記流し板に形成して、前記ドロッパアームを前記案内板の間を通過して回動可能に設けてある請求項1記載のコンバインの排藁ドロッパ。
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