JP3850185B2 - ブロー型締め機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブロー型締め機構に関し、特に、合成樹脂製容器を製造するためのブロー型締め機構に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】
一般に、合成樹脂製のプリフォームを二軸延伸ブロー成形して合成樹脂製容器を製造するブロー成形機が知られている。
【0003】
この種のブロー成形機として、本願出願人は、先に、特開平10−264240号公報に示されるようなブロー成形機を提案した。
【0004】
このブロー型締め機構は、2枚の型締め板の一方の裏面側に配設したトグル機構により、2枚の型締め板を同時に駆動して、型開閉動作及び型締め動作を行わせるようにしている。
【0005】
この型締め機構は、トグル機構によって、型開閉の高速化を実現したもので、極めて優れたものである。
【0006】
しかし、トグル機構のトグルリンクが伸びきることでタイロッドを延ばすことによって、型締め力を発生させるため、型閉じのセンター位置は、金型を取り付けた状態で正確な位置を設定できなかった。
【0007】
そのため、ブロー型を交換する度にこの作業を行わなければならず、改善の余地が残されていた。
【0008】
また、前記提案では、成形取り個数を増大させるために、2列のブロー型を用いることも行われており、個々のブロー型の型締めにそれぞれトグル機構を用いており、省スペース可の点でも改良の余地が残されている。
【0009】
本発明の目的は、型開閉の高速化を図り、しかも、型締め時のセンター位置出しを容易かつ確実に行うことのできるブロー型締め機構を提供することにある。
【0010】
本発明の他の目的は、2列のブロー型を用いる際に、省スペース化を達成することのできるブロー型締め機構を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るブロー型締め機構は、
各列のブロー型が一対の割型を有し、2列に配置されたブロー型と、
前記各割型の背面に取り付けられ、前記割型それぞれ開閉可能に支持された4枚の型締め板と、
前記4枚の型締め板の各2枚同士を連結し、かつ、互いに対向しない位置関係にある内側の型締め板の各1枚と外側の型締め板の各1枚とをそれぞれ連結する複数のタイロッドと、
内側の2枚の前記型締め板に接続される型開閉用のトグル機構と、
型締め力発生機構とを有し、
前記トグル機構のトグルリンクが完全に伸ばされた状態で前記4枚の型締め板を型閉じ位置に設定した後、型締め力発生機構によって型締め力発生させることを特徴とする。
【0016】
本発明によれば、内側の2枚の型締め板の間に配置したトグル機構が、トグルリンクの伸びきった状態で、常に2列のブロー型の型締め板を同時に型閉じ時のセンター位置に正確に設定することができる。従って、型閉じのセンター位置は、トグルリンクの加工精度で常に正確に設定することができる。さらに、トグル機構とは別に型締め力発生機構を設けたので、型閉じ時には常にトグルリンクが伸びきった状態に設定でき、トグルリンクの摺動部の負担も少なく、メンテナンスもほとんど不要とすることができる。
【0017】
また、2列のブロー型を1つのトグル機構により同時に型開閉することで、トグル機構を個別に設ける場合に比し、省スペース化を達成することができる。
【0018】
この場合、前記複数のタイロッドは、円柱状で、各型締め板の四隅に配置され、
一方の内側の型締め板をスライド可能に貫通して一方の外側の型締め板と他方の内側の型締め板とをそれぞれ一方の対角位置で連結する2本のタイロッドと、
他方の内側の型締め板をスライド可能に貫通して他方の外側の型締め板と一方の内側の型締め板とをそれぞれ他方の対角位置で連結する2本のタイロッドとを有し、
前記タイロッドで連結されていない一方の外側の型締め板と他方の内側の型締め板の他方の対角位置及び他方の外側の型締め板と一方の内側の型締め板の一方の対角位置をそれぞれ板部材にて連結することが好ましい。
【0019】
このような構成とすることにより、タイロッドにより内側の型締め板のガイドを確実に行いながら、タイロッドで連結して型締め板全体で均等に型締め力の伝達を行うようにすることができると共に、板部材とすることで、円柱状のタイロッドに比べ型締め板の省スペースが実現した。
【0020】
本発明においては、前記型締め力発生機構は、前記トグル機構に接続されていない外側の各1枚の型締め板と、前記外側の各1枚の型締め板に取り付けられた各一つの割型とを、互いに離反する方向に移動させる力を発生することが好ましい。
【0021】
このような構成とすることにより、2列のブロー型の各列にて、トグル機構が接続されていない外側の型締め板その外側の型締め板に支持された割型とを互いに離反する方向に移動させる力を付与することで、トグル機構が接続された内側の型締め板はトグルリンクが伸びきって機械的に確実に位置決めされたまま、タイロッドもしくは板部材の引っ張り力によって型締め力を発生させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0023】
図1〜図6は、本発明の一実施の形態として、本発明のブロー型締め機構を用いた耐熱容器の成形装置を示す図である。
【0024】
図1は、耐熱容器の成形装置10の全体構成を示す平面図、図2はその側面図である。なお、図1の右側は、加熱用搬送路38の構成を表すために加熱ボックスと反転受渡機構を省略し、図2においては、プリフォーム供給部及び転送部は省略している。
【0025】
この耐熱容器の成形装置10は、プリフォーム供給部12と、加熱ステーション14と、転送部16と、ブロー成形機としてのブロー成形ステーション18と、取出部20とが、それぞれ2列直線状に配設されている。
【0026】
プリフォーム供給部12は、ネック部を有するプリフォーム22を加熱ステーション14に供給するもので、供給レール24と、プリフォーム受取り盤26と、整列機構28と、反転受渡し機構30とを備える。
【0027】
供給レール24は、プリフォーム受取り盤26側に向けて下降傾斜するように配設され、プリフォーム22のネック部下を支持して整列状態でプリフォーム22を自重により連続搬送し得るようになっている。
【0028】
プリフォーム受取り盤26は、円盤状に形成され、その外周に所定間隔で2つづつ4カ所にプリフォーム22を受け取るための凹部32が形成され、このプリフォーム受取り盤26が図1の矢印方向に回転することで、供給レール24から2個づつ所定間隔で、プリフォーム22を凹部32内に収容して受け取るようになっている。
【0029】
整列機構28は、プリフォーム受取り盤26の凹部32によって受け取られたプリフォーム22を2個づつ受け取ってプリフォーム22を所定ピッチで整列するもので、プリフォーム受取り盤26から加熱ステーション14側にかけて配設されている。
【0030】
そして、この整列機構28では、プリフォーム受取り盤26の凹部32の間隔に相応した間隔で2個づつ複数の保持部材34が設けられ、この保持部材34が図1の矢印方向に回転してプリフォーム受取り盤26からプリフォーム22を受取り、プリフォーム22を加熱ステーション18におけるプリフォーム22のピッチに整列するようになっている。
【0031】
反転受渡し機構30は、整列機構28によって整列されたプリフォーム22を反転して倒立状態で加熱ステーション14に受け渡すもので、整列機構28によって加熱ステーション14側に整列された6個のプリフォーム22を把持して反転し、プリフォーム22を加熱ステーション14に受け渡した後、反転して整列機構28側へと戻るようになっている。
【0032】
加熱ステーション14は、プリフォーム供給部12から供給されたプリフォーム22を加熱するもので、加熱用搬送部材36と、加熱用搬送路38と、加熱ボックス40とを備える。
【0033】
加熱用搬送部材36は、複数、例えば6個のプリフォーム22を保持するもので、加熱用搬送路38上に複数、例えば14個配設されるようになっている。
【0034】
加熱用搬送路38は、加熱用搬送部材36をリニア搬送する往路42及び復路44を有するほぼ矩形状に形成されている。
【0035】
この加熱用搬送路38では、加熱用搬送部材36を、その長手方向が成形装置10の長手方向と一致する状態で設置している。
【0036】
そして、図1の矢印で示すように、往路42では、加熱用搬送部材36の長手方向と直交する方向で成型装置10の内側に向けて、加熱用搬送部材36を1個づつ、図2に示す搬送機構46により搬送し、最内側位置で加熱用搬送部材36を復路44側に移行させるようになっている。
【0037】
復路44では、加熱用搬送部材36を往路42と平行で成型装置10の外側(往路42と逆方向)に搬送し、最外側位置で加熱用搬送部材36を往路42の最外側位置に移行させるようになっている。
【0038】
なお、この加熱用搬送部材36の搬送は、往路42、復路44に設けた加熱用搬送レール48に沿って行われるようになっている。
【0039】
また、図示せぬが、往路42及び復路44には、自転用チェーンが配設され、加熱用搬送部材36には、自転用チェーンと連動して各プリフォーム22を自転可能にする連動手段が設けられている。
【0040】
従って、加熱用搬送部材36は、加熱用搬送路38を往路42及び復路44に沿ってほぼ矩形状に搬送されながら、プリフォーム22を自転させることとなる。
【0041】
加熱ボックス40は、往路42及び復路44の双方の上方位置に設けられ、図示せぬ加熱ヒータによりプリフォーム22を加熱するようになっている。
【0042】
このように、加熱用搬送路38をほぼ矩形状に形成し、この加熱用搬送路38の往路42及び復路44の双方に加熱ボックス40を設けることにより、加熱ステーション14を省スペース化し、加熱効率を向上させるようにしている。
【0043】
転送部16は、復路44の最外側位置(終端位置)に搬送された加熱用搬送部材36に対しプリフォーム22と干渉しないようにプリフォーム把持部材を開いた状態で前進移動し、往路移動台216に搬送された加熱用搬送部材36上にあるプリフォームを把持し、そのまま上昇して、プリフォーム22を抜き取るようになっている。
【0044】
そして、その位置からブロー成形ステーション18側へと移動して下降し、プリフォーム22を離して後退することで、プリフォーム22を倒立状態のままブロー成形ステーション18に受け渡すようになっている。
【0045】
また、この転送部16では、プリフォーム22の転送途中において、加熱ステーション14におけるプリフォーム22のピッチからブロー成形ステーション18におけるブロー成形時のピッチに変換して転送するようになっている。
【0046】
なお、この転送部16によって、復路44の最外側に位置する加熱用搬送部材36は、プリフォーム22が抜き取られて空の状態となり、この空の状態の加熱用搬送部材36が往路42の始端位置に移行され、この空の状態の加熱用搬送部材36に反転受渡機構32よりプリフォーム22が受け渡されることとなる。
【0047】
ブロー成形ステーション18は、ブロー用搬送部材50と、ブロー用搬送路52と、受取部54と、一次ブロー成形部56と、一次熱処理部58と、二次熱処理部60と、最終ブロー成形部62とを備える。
【0048】
ブロー用搬送部材50は、6個のプリフォーム22をブロー成形時のピッチで保持するようになっている。
【0049】
ブロー用搬送路52は、ブロー用搬送部材50をリニア搬送する往路64及び復路66を有するほぼ矩形状のものとされている。
【0050】
往路64は、成形装置10の両外側位置に2列あり、その長手方向に沿って配設された往路用搬送レール68を有し、この往路用搬送レール68に沿ってブロー用搬送部材50をその長手方向を前後にして転送部16側から取出部20側へ搬送しうるようにされている。
【0051】
また、この往路64には、それぞれの往路用搬送レールに沿って2組の往路用搬送機構70が設けられている。
【0052】
この往路用搬送機構70は、所定間隔で複数枚の係合板72を一方に突出させたロッド74と、このロッド74を回転駆動させる回転アクチュエータ76と、このロッド74を往路64に沿って移動させるボールねじ78と、このボールねじ78を回転駆動させる電動サーボモータ80とを有している。
【0053】
そして、回転アクチュエータ76によりロッド74を回転させて係合板72をブロー用搬送部材の長手方向両端部に当接させ、電動サーボモータ80によりボールねじ78を回転させることで、ロッド74及び回転アクチュエータ76が往路64に沿って移動し、係合板72を介してブロー用搬送部材50を所定距離移動させるようにしている。
【0054】
また、移動後、回転アクチュエータ76によりロッド74を回転させて係合板72とブロー用搬送部材50との係合を解除し、駆動サーボモータ80によりボールねじ78を逆方向に回転させてロッド74を所定距離戻すことにより、ブロー用搬送部材50を所定距離づつ間欠的に搬送し得るようになっている。
【0055】
復路66は、成形装置10の中央位置で長手方向に沿って複数設置された支柱82上に支持された2列の復路用搬送レール84を有し、この復路用搬送レール84に沿ってブロー用搬送部材50を搬送可能にしている。
【0056】
また、この復路66は、復路用搬送搬送レール84に沿って往路用搬送レール84と同様の1組の復路用搬送機構86が設けられている。
【0057】
この復路用搬送機構86は、2列の復路用搬送レール84の間に沿って往路用搬送機構70と同様の1組の復路用搬送機構86が設けられている。
【0058】
この復路用搬送機構86は、2列の復路用搬送レール84の間に沿って延びるロッド74と、ロッド74の両側へ突出して両側のブロー用搬送部材50と係合する複数の係合板72と、回転アクチュエータ76、ボールねじ78及び電動サーボモータ80から構成されている。
【0059】
そして、回転アクチュエータ76によりロッド74を回転させて係合板72を2列のブロー用搬送部材50の端部に当接させ、電動サーボモータ80にてボールねじ78を回転させることにより、ロッド74を復路66に沿って移動させ、所定間隔毎にブロー用搬送部材50を往路64と逆方向に搬送するようになっている。
【0060】
このように、復路66の駆動源を、電動サーボモータ80とすることにより、成形空間の上方に油圧駆動装置が存在しなくなり、清潔に保つことができる。
【0061】
また、このブロー用搬送路52には、往路64の終端と復路66の始端との間に、往路64側から復路66側にブロー用搬送部材50を寄せ集めて受け渡す寄せ集め機構88が設けられ、復路66の終端と往路64の始端との間に、復路66側から往路64側にブロー用搬送部材50を分散させて受け渡す分散機構90が設けられている。
【0062】
寄せ集め機構88は、図5に示すように、往路64側では、往路用搬送レール68の終端部分を分割形成した往路用分割レール部92があり、復路66側では、復路用搬送レール84の始端部分を往路用分割レール部92に対応させて形成した復路用分割レール部100がある。
【0063】
この復路用分割レール部100は、復路用分割レール部100を2列同時に昇降させる昇降ボールねじ102と、この昇降ボールねじ102を回転駆動させる電動サーボモータ104とを有している。
【0064】
また、往路用分割レール部92は、往路用分割レール部92を往路用搬送レール68から解除させる昇降シリンダ94とともに復路用分割レールの昇降位置まで水平移動させる水平ボールねじ92と、水平ボールねじ92を回転駆動する電動サーボモータ98とを有している。
【0065】
この状態で、電動サーボモータにより水平ボールねじ96が回転して、往路用分割レール92が移動する。
【0066】
往路用分割レール92が到着するよりも早く、復路用分割レール100は昇降ボールねじ102によって下降限で待機しており、往路用分割レール92が復路用分割レール100の上方へ到着すると、昇降ボールねじ102によって復路用分割レール84が上昇し、ブロー用搬送部材50を受け取って、復路用分割レール84の始端位置まで上昇し、復路用搬送機構86によって終端側へ戻される。
【0067】
この間に、往路用分割レール部92は、水平ボールねじ96により往路用搬送レール68位置間まで戻り、昇降シリンダ94により往路用搬送レール68の高さに戻されて次のブロー用搬送部材50を待つこととなる。
【0068】
分散機構90は、寄せ集め機構88と逆の動作を行うもので、往路64側では、往路用搬送レール68の始端部分を分割形成した往路用分割レール部106と、この往路用分割レール部106を昇降させる昇降シリンダ108と、この昇降シリンダ108ごと往路用分割レール部106を復路用搬送レール84の下方に水平移動させる水平ボールねじ110と、水平ボールねじ110を回転駆動する図示せぬ電動サーボモータとを有している。
【0069】
また、復路66側では、復路用搬送レール84の終端部分を往路用分割レール部106に対応させて形成した復路用分割レール部112とし、この復路用分割レール部112を昇降させる昇降ボールねじ114と、この昇降ボールねじ114を回転駆動させる図示せぬ電動サーボモータとを有している。
【0070】
そして、復路用分割レール部112にブロー用搬送部材50が搬送されると、昇降ボールねじ114により復路用分割レール部112が下降する。
【0071】
このとき、往路用分割レール部106が、昇降シリンダ108によって上昇位置にある状態で、水平ボールねじ110によって復路用搬送レール84の下方位置へ移動しているので、往路用分割レール部106上にブロー用搬送部材50が乗り移ることとなる。
【0072】
この場合、往路用分割レール部106は、昇降シリンダ108が作動せず、下降位置にある。
【0073】
復路用分割レール部112が下降すると、昇降シリンダ108が作動して往路用分割レール部106が上昇し、往路用分割レール部106上にブロー用搬送部材50が乗り移ることとなる。
【0074】
この状態で、水平ボールねじ110により往路用分割レール部106が往路用搬送レール68側に移動して、昇降シリンダ108により往路用分割レール部106が下降すると、往路42上を搬送可能な状態となる。
【0075】
このように、寄せ集め機構88及び分散機構90の駆動源を電動サーボモータとすることにより、ブロー用搬送部材50を往路64から復路66あるいは復路66から往路64に受け渡す際のタイミングを正確かつ容易にコントロールすることができ、良好な動作状態を得ることができる。
【0076】
受取部54は、往路用搬送レール68の始端位置にあり、転送部16からプリフォーム22をブロー用搬送部材50上に受け取るようになっている。
【0077】
一次ブロー成形部56、一次熱処理部58、二次熱処理部60及び最終ブロー成形部62は、ブロー用搬送路52に沿って直線状に配設されている。
【0078】
図2では、各型締め機構の外側の型締め板を省略することで、往路64に沿って搬送される成形品の状態を示している。また、各成形部の上げ底昇降機構を省略することで復路66の状態を表している。
【0079】
一次ブロー成形部56は、一次ブロー成形機構116を有している。
【0080】
この一次ブロー成形機構116は、割型からなる一次ブロー成形型118を有し、この一次ブロー成形型118を型締め機構120で型締めし、最終成形品122よりも大きな一次ブロー成形品124を成形するようになっている。
【0081】
一次熱処理部58は、一次熱処理機構126を有している。
【0082】
この一次熱処理機構126は、加熱された割型からなる一次熱処理型128を有し、この一次熱処理型128を型締め機構120で型締めし、内部から高圧で加圧しつつ一次成形品124を一次熱処理型128の内面に接触させて熱処理するようにしている。
【0083】
そして、熱処理終了後、一次熱処理型128を型開すると、一次ブロー成形品が収縮して歪みが除去され、最終成形品122よりも若干小さな中間成形品130が得られるようになっている。
【0084】
二次熱処理部60は、二次熱処理ボックス132を有しており、この二次熱処理ボックス132内では中間成形品130はほとんど収縮することなく加熱されるようになっている。
【0085】
最終ブロー成形部62は、最終ブロー成形機構134を有している。
【0086】
この最終ブロー成形機構134は、割型からなる最終ブロー成形型136を有し、この最終ブロー成形型136を型締め機構120で型締めし、最終成形品122にブロー成形するようになっている。
【0087】
ここで、一次ブロー成形機構116、一次熱処理機構126及び最終ブロー成形機構134は、それぞれ型締め機構120を有しており、これら各型締め機構120はほぼ共通の構成となっているため、図3〜図6の一次ブロー成形機構1116を参照して説明する。
【0088】
この型締め機構120は、ブロー用搬送路52の2列の往路64のそれぞれに配設された2つの一次ブロー成形型128(一次熱処理型128、最終ブロー成形型136)を同時に型締めするもので、各一次ブロー成形型128を支持する4枚の型締め板138a〜138dを同時に型開閉駆動可能に複数、例えば4本のタイロッド140で連結し、タイロッド140のない部分は板部材である帯板142で連結した状態となっている。
【0089】
このタイロッド140の状態を図5に示しており、帯板142は、例えば、図6の右上と左下に示されている。
【0090】
具体的には、一方の内側の型締め板138bをスライド可能に貫通して一方の外側の型締め板138aと他方の内側の型締め板138cとをそれぞれ一方の対角位置で2本のタイロッド140により連結している。
【0091】
また、他方の内側の型締め板138cをスライド可能に貫通して他方の外側の型締め板138dと一方の内側の型締め板138bとをそれぞれ他方の対角位置で2本のタイロッド140により連結している。
【0092】
そして、タイロッド140で連結されていない一方の外側の型締め板138aと他方の内側の型締め板138cの他方の対角位置及び他方の外側の型締め板138dと一方の内側の型締め板138bの一方の対角位置をそれぞれ鋼板製の帯板142にて連結している。
【0093】
このようにすることで、タイロッド140により内側の型締め板138b、138dのガイドを確実に行いながら、タイロッド140で連結されていない型締め板138aと138c、138bと138dの他の対角位置を連結して、型締め板138a〜138d全体に確実に型締め力が伝達できるようにしている。
【0094】
また、帯板142がタイロッドのように円柱状でなく薄板状であるため、型締め板の省スペースとなり、成形機全体の省スペースとなる。
【0095】
また、内側の2枚の型締め板138b、138c間に4組のトグルリンクを有するトグル機構144を配設し、このトグル機構144を型開閉用エアシリンダ146にて駆動することにより、型開閉を高速に行うようにしている。
【0096】
このトグル機構144は、トグルリンクが完全に伸びきった状態が型閉じ位置となるようにトグルリンクの長さを設定されているため、トグルリンクが伸びきっただけでは、型締め力は発生しない。
【0097】
さらに、外側の2枚の型締め板138a、138dには、図4に示すように、ショートストロークの型締め用エアシリンダ148が内装されている。
【0098】
この型締め用エアシリンダ148によって、各一次ブロー成形型118の外側に位置する割型を他の割型に押し付けるように作用させると、内側の割型の取り付けられた型締め板がトグルリンクが完全に伸びきった状態となっているので、外側の型締め板138a、138dがタイロッド140及び帯板142を引っ張るように動き、型締め力を発生させる。
【0099】
このエアシリンダ148には、ブロー成形で用いるのと同じ高圧エアが導入されているので、エアシリンダ148の面積は成形品の受圧面積よりも大きくなるように設定されている。
【0100】
このように、一方でトグル機構144により型締め板138a〜138dを閉位置で位置決めし、他方でトグル機構144と反対側に位置する型締め板138a、138dの型締め用エアシリンダ148により型締め力を付与することで、センター位置出しを確実に行いながら、容易かつ確実に型締めを行うことができる。
【0101】
また、2列の一次ブロー成形型128を1つのトグル機構144により同時に型開閉することで、トグル機構144を個別に設ける場合に比し、省スペース化を達成することができる。
【0102】
なお、一次ブロー成形型128の上部には、上げ底昇降機構162によって昇降可能にされた上げ底型160が配設され、最終ブロー成形型136と型締め可能にされている。
【0103】
また、上げ底昇降機構162は、上げ底昇降機構スライド用レール164によって割型の交換時にスライドして割型を上方に抜き出し可能にしている。
【0104】
さらに、一次ブロー成形部128の下方には、ブロー成形時のストレッチ機構166が設けられている。
【0105】
そして、型締め用のトグル機構144の上方に共通の復路用搬送機構86が設けられた状態となっている。
【0106】
このように、1つのトグル機構144で同時に2つの型を型開閉可能にすることで、一方の型開閉に要する機構を省略し、省スペース化を図ることができ、しかも、トグル機構144の上方に共通の復路用搬送機構86が配設されることで、一方の復路用搬送機構を省略して、さらに省スペース化を図ることができる。
【0107】
取出部20は、取出装置150を有し、往路用搬送レール68の終端位置に搬送された最終成形品122を把持して反転し、装置外に排出するようになっている。
【0108】
本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の形態に変形可能である。
【0109】
例えば、前記実施の形態では、加熱ステーションとブロー成形ステーションを有する場合について説明したが、これに射出成形ステーションを組み合わせることもでき、あるいは、ブロー成形ステーションのみとすることも可能である。
【0110】
また、ブロー成形ステーションでは、一次ブロー成形、一次熱処理、二次熱処理、最終ブロー成形を行うようになっているが、熱処理と最終ブロー成形のみあるいは最終ブロー成形のみとすることも可能である。
【0114】
また、型締め用のエアシリンダは、公知の他の型締め力発生機構でもよく、例えば、油圧シリンダであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態として、本発明のブロー型締め機構を用いた耐熱容器の成形装置の全体構成を示す平面図である。
【図2】図1の耐熱容器の成形装置の側面図である。
【図3】図2の左側から見た拡大側面図である。
【図4】最終ブロー成形部の拡大平面図である。
【図5】ブロー型締め機構のタイロッドの連結状態を示す略式側面図である。
【図6】図5の左側から見た型締め板とタイロッド及び帯板の連結状態を説明するための略式正面図である。
【符号の説明】
10 耐熱容器の成形装置
18 ブロー成形ステーション
22 プリフォーム
50 ブロー用搬送部材
52 ブロー用搬送路
56 一次ブロー成形部
58 一次熱処理部
62 最終ブロー成形部
64 往路
66 復路
68 往路用搬送レール
70 往路用搬送機構
120 型締め機構
144 トグル機構
146 型開閉用エアシリンダ
148 型締め用エアシリンダ

Claims (4)

  1. 各列のブロー型が一対の割型を有し、2列に配置されたブロー型と、
    前記各割型の背面に取り付けられ、前記割型それぞれ開閉可能に支持された4枚の型締め板と、
    前記4枚の型締め板の各2枚同士を連結し、かつ、互いに対向しない位置関係にある内側の型締め板の各1枚と外側の型締め板の各1枚とをそれぞれ連結する複数のタイロッドと、
    内側の2枚の前記型締め板に接続される型開閉用のトグル機構と、
    型締め力発生機構とを有し、
    前記トグル機構のトグルリンクが完全に伸ばされた状態で前記4枚の型締め板を型閉じ位置に設定した後、型締め力発生機構によって型締め力発生させることを特徴とするブロー型締め機構。
  2. 請求項において、
    前記複数のタイロッドは、円柱状で、各型締め板の四隅に配置され、
    一方の内側の型締め板をスライド可能に貫通して一方の外側の型締め板と他方の内側の型締め板とをそれぞれ一方の対角位置で連結する2本のタイロッドと、
    他方の内側の型締め板をスライド可能に貫通して他方の外側の型締め板と一方の内側の型締め板とをそれぞれ他方の対角位置で連結する2本のタイロッドとを有し、
    前記タイロッドで連結されていない一方の外側の型締め板と他方の内側の型締め板の他方の対角位置及び他方の外側の型締め板と一方の内側の型締め板の一方の対角位置をそれぞれ板部材にて連結したことを特徴とするブロー型締め機構。
  3. 請求項1または2において、
    前記型締め力発生機構は、前記トグル機構に接続されていない外側の各1枚の型締め板と、前記外側の各1枚の型締め板に取り付けられた各一つの割型とを、互いに離反する方向に移動させる力を発生することを特徴とするブロー型締め機構。
  4. 請求項において、
    前記型締め力発生機構は、前記2列のブロー型に各一つずつ設けられた計2つのショートストロークのエアシリンダを有し、
    前記2つのショートストロークのエアシリンダの各々は、前記トグル機構に接続されていない外側の型締め板に対して、前記外側の型締め板に取り付けられた前記割型を型締め方向に押動することを特徴とするブロー型締め機構。
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