JP3816705B2 - リニア搬送型ブロー成形機 - Google Patents

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JP3816705B2
JP3816705B2 JP26929399A JP26929399A JP3816705B2 JP 3816705 B2 JP3816705 B2 JP 3816705B2 JP 26929399 A JP26929399 A JP 26929399A JP 26929399 A JP26929399 A JP 26929399A JP 3816705 B2 JP3816705 B2 JP 3816705B2
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実 高田
晃一 佐藤
篤志 桜井
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Nissei ASB Machine Co Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リニア搬送型ブロー成形機に関し、特に、複数のプリフォームを保持するブロー用搬送部材を用いたリニア搬送型ブロー成形機に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】
一般に、二軸延伸ブロー容器と称される合成樹脂製の薄肉の包装容器を成形するブロー成形機が知られている。
【0003】
また、このような合成樹脂製の容器、例えばPET製の容器に耐熱性を与える種々のブロー成形機が提案されている。
【0004】
例えば、本願出願人は、先に特開平10−264240号公報に示されるようなブロー成形機を提案している。
【0005】
このブロー成形機は、プリフォームをブロー成形して一次成形品を形成する一次ブロー成形部と、一次成形品を熱処理型内で加圧しつつ熱処理する一次熱処理部と、一次熱処理後の中間成形品を金型外で熱処理する二次熱処理部と、二次熱処理後の中間成形品を最終ブロー成形型内で成形する最終ブロー成形部と、各部へ同時成形個数づつ各成形品を搬送するほぼ矩形状の搬送路とを有し、この搬送路の長辺の一辺に各部を配設するようにしている。
【0006】
また、このようなブロー成形機を2列並列に設けるようにしている。
【0007】
このブロー成形機によれば、一次ブロー成形、一次熱処理、二次熱処理及び最終ブロー成形までを大きなスペースを要することなく効率よく行うことができ、しかも、生産性を向上させることができるという優れた特徴を有している。
【0008】
しかし、このブロー成形機においては、搬送路の長辺の他の一辺を戻りラインとして確保しなければならず、しかも、このブロー成形機を2列並列に設ける場合には、2つの戻りラインのスペースを必要とすることになり、さらなる省スペース化が望まれている。
【0009】
また、ブロー成形機を2列並列に配設する場合には、一次ブロー成形部、一次熱処理部及び最終ブロー成形部においてそれぞれ独立して型締め用のスペースが必要となるため、この点でもさらなる省スペース化が望まれている。
【0010】
本発明の目的は、搬送路の戻りラインに要するスペースに工夫を加えることにより、省スペース化を達成し、運搬を容易にすることのできるリニア搬送型ブロー成形機を提供することにある。
【0011】
本発明の他の目的は、ブロー成形用の型締め機構を工夫することにより、2列の配列とした場合の省スペース化を図り、運搬を容易にすることができるリニア搬送型ブロー成形機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明のリニア搬送型ブロー成形機は、複数のプリフォームを保持する搬送部材と、
前記搬送部材を搬送する直線状の往路及び復路を有する搬送路と、
前記搬送路の往路を挟んで両側に配設されたブロー成形用割型と、
前記割型を往路上に停止した前記搬送部材に保持されたプリフォームに対して開閉駆動するブロー型開閉機構と、を有し、
前記搬送路の復路は、前記ブロー型開閉機構上方に配設されていることを特徴とする。
【0013】
本発明によれば、複数のプリフォームを保持した搬送部材をリニア搬送する搬送路の復路をブロー型開閉機構上方に配設することで、ブロー型開閉機構上方の空間を有効利用し、ブロー型開閉機構の側方の搬送路の戻りラインに要するスペースをなくすことで、ブロー成形機の省スペース化を図ることができ、運搬を容易にすることができる。
【0014】
また、復路をブロー型開閉機構上方に配設したことで、復路のメンテナンス性を向上させた。
【0015】
本発明においては、前記搬送路の往路は、前記ブロー成形機の両側に1列ずつ配設され、
前記搬送路の復路は、前記2列の間に2列近接配設され、
前記2列の復路を2列で搬送される前記搬送部材は、共通の復路用搬送機構によって2列同時に搬送されることが好ましい。
【0016】
このような構成とすることにより、往路と復路が各2列配設された場合であっても、各搬送路の復路を共通の復路用搬送機構にて搬送させることで、一方の復路用搬送機構を省略して、コストダウン及び省スペース化を実現することができる。
【0017】
本発明においては、前記ブロー型締め機構は、2列の往路に配設されたブロー成形用割型を同時に開閉する共通のトグル機構を有し、
前記トグル機構の上方に前記共通の復路用搬送機構が配設されることが好ましい。
【0018】
このような構成とすることにより、2列の往路に配設されたブロー成形用割型を1つのトグル機構で同時に型開閉可能にすることで、一方の型開閉に要する機構を省略し、コストダウンを図り、かつ、省スペース化を図ることができ、しかも、トグル機構の上方に共通の復路用搬送機構が配設されることで、一方の復路用搬送機構を省略して、さらに省スペース化を図ることができる。
【0019】
本発明においては、前記搬送路の往路は、往路用搬送機構を有し、
前記往路用搬送機構は、前記往路に沿って延びるロッドと、前記ロッドから所定間隔で突出して往路を搬送される前記搬送部材の搬送方向前端及び後端に係合する複数の係合板と、前記ロッドを回転させる回転アクチュエータと、このロッドを前記搬送部材の所定の停止位置間隔で往復させる往復アクチュエータとを有することが好ましい。
【0020】
このような構成とすることにより、往路を搬送される複数の搬送部材を複数の係合板によってロッドに係合させ、ロッドを往復アクチュエータによって移動させることで一度に複数の搬送部材を確実に所定間隔のまま所定位置まで搬送することができる。
【0021】
さらに、回転アクチュエータにより、ロッドを回転させることで、係合板を搬送部材と解除することで、すばやく元の位置にロッドを戻すことができる。
【0022】
また、復路終端と往路始端との間に設けられた分散機構により復路側から往路側に搬送部材を確実に搬送することができる。
【0023】
本発明においては、前記復路用搬送機構は、前記2列の復路の間に沿って延びるロッドと、前記ロッドの両側に所定間隔で突出してロッドの両側の復路を搬送される前記搬送部材の搬送方向前端及び後端に係合する複数の係合板と、前記ロッド回転させる回転アクチュエータと、このロッドを前記搬送部材の所定の停止位置間隔で往復させる往復アクチュエータとを有することが好ましい。
【0024】
このような構成とすることにより、往路用搬送機構と同じ効果が得られると共に、単にロッドを回転させるだけで確実にロッドの両側にある搬送部材との係合、解除を行うことができる。
【0025】
また、寄せ集め機構及び分散機構の駆動源を電動サーボモータとすることにより、搬送部材を往路から復路あるいは復路から往路に受け渡す際のタイミングを正確かつ容易にコントロールすることができ、良好な動作状態を得ることができる。
【0026】
本発明においては、前記搬送路は、往路終端と復路始端との間で往路側から復路側に前記搬送部材を寄せ集めて受け渡す寄せ集め機構と、
前記復路終端と往路始端との間で復路側から往路側に前記搬送部材を分散させて受け渡す分散機構とを有し、
前記往路の始端及び終端には、往路用分割レールを有し、
前記復路の始端及び終端には、往路用分割レールを有し、
前記寄せ集め機構と分散機構は、それぞれ前記搬送部材を載せる復路用分割搬送レールを前記往路と復路の間で昇降させる昇降機構と、前記往路用分割搬送レールを水平移動させる水平移動機構とを有し、
前記昇降機構と前記水平移動機構は、駆動源として電動サーボモータを用いることが好ましい。
【0027】
このような構成とすることにより、往路と復路間の搬送部材の複雑な搬送も電動モータで遂次制御することができるため、他の動作に干渉することなく、無駄なく正確かつ容易にコントロールすることができる。
【0028】
また、電動サーボモータとしたことで、成形空間に油圧装置の油漏れなどの心配もない。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0030】
図1〜図5は、本発明の一実施の形態として、本発明のリニア搬送型ブロー成形機を用いた耐熱容器の成形装置を示す図である。
【0031】
図1は、耐熱容器の成形装置10の全体構成を示す平面図、図2はその側面図である。なお、図1の右側は、加熱用搬送路38の構成を表すために加熱ボックスと反転受渡機構を省略し、図2においては、プリフォーム供給部及び転送部は省略している。
【0032】
この耐熱容器の成形装置10は、プリフォーム供給部12と、加熱ステーション14と、転送部16と、ブロー成形機としてのブロー成形ステーション18と、取出部20とが、それぞれ2列直線状に配設されている。
【0033】
プリフォーム供給部12は、ネック部を有するプリフォーム22を加熱ステーション14に供給するもので、供給レール24と、プリフォーム受取り盤26と、整列機構28と、反転受渡し機構30とを備える。
【0034】
供給レール24は、プリフォーム受取り盤26側に向けて下降傾斜するように配設され、プリフォーム22のネック部下を支持して整列状態でプリフォーム22を自重により連続搬送し得るようになっている。
【0035】
プリフォーム受取り盤26は、円盤状に形成され、その外周に所定間隔で2つづつ4カ所にプリフォーム22を受け取るための凹部32が形成され、このプリフォーム受取り盤26が図1の矢印方向に回転することで、供給レール24から2個づつ所定間隔で、プリフォーム22を凹部32内に収容して受け取るようになっている。
【0036】
整列機構28は、プリフォーム受取り盤26の凹部32によって受け取られたプリフォーム22を2個づつ受け取ってプリフォーム22を所定ピッチで整列するもので、プリフォーム受取り盤26から加熱ステーション14側にかけて配設されている。
【0037】
そして、この整列機構28では、プリフォーム受取り盤26の凹部32の間隔に相応した間隔で2個づつ複数の保持部材34が設けられ、この保持部材34が図1の矢印方向に回転してプリフォーム受取り盤26からプリフォーム22を受取り、プリフォーム22を加熱ステーション18におけるプリフォーム22のピッチに整列するようになっている。
【0038】
反転受渡し機構30は、整列機構28によって整列されたプリフォーム22を反転して倒立状態で加熱ステーション14に受け渡すもので、整列機構28によって加熱ステーション14側に整列された6個のプリフォーム22を把持して反転し、プリフォーム22を加熱ステーション14に受け渡した後、反転して整列機構28側へと戻るようになっている。
【0039】
加熱ステーション14は、プリフォーム供給部12から供給されたプリフォーム22を加熱するもので、加熱用搬送部材36と、加熱用搬送路38と、加熱ボックス40とを備える。
【0040】
加熱用搬送部材36は、複数、例えば6個のプリフォーム22を保持するもので、加熱用搬送路38上に複数、例えば14個配設されるようになっている。
【0041】
加熱用搬送路38は、加熱用搬送部材36をリニア搬送する往路42及び復路44を有するほぼ矩形状に形成されている。
【0042】
この加熱用搬送路38では、加熱用搬送部材36を、その長手方向が成形装置10の長手方向と一致する状態で設置している。
【0043】
そして、図1の矢印で示すように、往路42では、加熱用搬送部材36の長手方向と直交する方向で成形装置10の内側に向けて、加熱用搬送部材36を1個づつ、図2に示す搬送機構46により搬送し、最内側位置で加熱用搬送部材36を復路44側に移行させるようになっている。
【0044】
復路44では、加熱用搬送部材36を往路42と平行で外側(往路42と逆方向)に搬送し、最外側位置で加熱用搬送部材36を往路42の最外側位置に移行させるようになっている。
【0045】
なお、この加熱用搬送部材36の搬送は、往路42、復路44に設けた加熱用搬送レール48に沿って行われるようになっている。
【0046】
また、図示せぬが、往路42及び復路44には、自転用チェーンが配設され、加熱用搬送部材36には、自転用チェーンと連動して各プリフォーム22を自転可能にする連動手段が設けられている。
【0047】
従って、加熱用搬送部材36は、加熱用搬送路38を往路42及び復路44に沿ってほぼ矩形状に搬送されながら、プリフォーム22を自転させることとなる。
【0048】
加熱ボックス40は、往路42及び復路44の双方の上方位置に設けられ、図示せぬ加熱ヒータによりプリフォーム22を加熱するようになっている。
【0049】
このように、加熱用搬送路38をほぼ矩形状に形成し、この加熱用搬送路38の往路42及び復路44の双方に加熱ボックス40を設けることにより、加熱ステーション14を省スペース化し、加熱効率を向上させるようにしている。
【0050】
転送部16は、復路44の最外側位置(終端位置)に搬送された加熱用搬送部材36に対しプリフォーム22と干渉しないようにプリフォーム把持部材を開いた状態で前進移動し、往路移動台216に搬送された加熱用搬送部材36上にあるプリフォームを把持し、そのまま上昇して、プリフォーム22を抜き取るようになっている。
【0051】
そして、その位置からブロー成形ステーション18側へと移動して下降し、プリフォーム22を離して後退することで、プリフォーム22を倒立状態のままブロー成形ステーション18に受け渡すようになっている。
【0052】
また、この転送部16では、プリフォーム22の転送途中において、加熱ステーション14におけるプリフォーム22のピッチからブロー成形ステーション18におけるブロー成形時のピッチに変換して転送するようになっている。
【0053】
なお、この転送部16によって、復路44の最外側に位置する加熱用搬送部材36は、プリフォーム22が抜き取られて空の状態となり、この空の状態の加熱用搬送部材36が往路42の始端位置に移行され、この空の状態の加熱用搬送部材36に反転受渡機構32よりプリフォーム22が受け渡されることとなる。
【0054】
ブロー成形ステーション18は、ブロー用搬送部材50と、ブロー用搬送路52と、受取部54と、一次ブロー成形部56と、一次熱処理部58と、二次熱処理部60と、最終ブロー成形部62とを備える。
【0055】
ブロー用搬送部材50は、6個のプリフォーム22をブロー成形時のピッチで保持するようになっている。
【0056】
ブロー用搬送路52は、ブロー用搬送部材50をリニア搬送する往路64及び復路66を有するほぼ矩形状のものとされている。
【0057】
往路64は、成形装置10の両外側位置に2列あり、その長手方向に沿って配設された往路用搬送レール68を有し、この往路用搬送レール68に沿ってブロー用搬送部材50をその長手方向を前後にして転送部16側から取出部20側へ搬送しうるようにされている。
【0058】
また、この往路64には、それぞれの往路用搬送レールに沿って2組の往路用搬送機構70が設けられている。
【0059】
この往路用搬送機構70は、所定間隔で複数枚の係合板72を一方に突出させたロッド74と、このロッド74を回転駆動させる回転アクチュエータ76と、このロッド74を往路64に沿って移動させるボールねじ78と、このボールねじ78を回転駆動させる電動サーボモータ80とを有している。
【0060】
そして、回転アクチュエータ76によりロッド74を回転させて係合板72をブロー用搬送部材の長手方向両端部に当接させ、電動サーボモータ80によりボールねじ78を回転させることで、ロッド74及び回転アクチュエータ76が往路64に沿って移動し、係合板72を介してブロー用搬送部材50を所定距離移動させるようにしている。
【0061】
また、移動後、回転アクチュエータ76によりロッド74を回転させて係合板72とブロー用搬送部材50との係合を解除し、駆動サーボモータ80によりボールねじ78を逆方向に回転させてロッド74を所定距離戻すことにより、ブロー用搬送部材50を所定距離づつ間欠的に搬送し得るようになっている。
【0062】
復路66は、成形装置10の中央位置で長手方向に沿って複数設置された支柱82上に支持された2列の復路用搬送レール84を有し、この復路用搬送レール84に沿ってブロー用搬送部材50を搬送可能にしている。
【0063】
また、この復路66は、復路用搬送搬送レール84に沿って往路用搬送レール84と同様の1組の復路用搬送機構86が設けられている。
【0064】
この復路用搬送機構86は、2列の復路用搬送レール84の間に沿って往路用搬送機構70と同様の1組の復路用搬送機構86が設けられている。
【0065】
この復路用搬送機構86は、2列の復路用搬送レール84の間に沿って延びるロッド74と、ロッド74の両側へ突出して両側のブロー用搬送部材50と係合する複数の係合板72と、回転アクチュエータ76、ボールねじ78及び電動サーボモータ80から構成されている。
【0066】
そして、回転アクチュエータ76によりロッド74を回転させて係合板72を2列のブロー用搬送部材50の端部に当接させ、電動サーボモータ80にてボールねじ78を回転させることにより、ロッド74を復路66に沿って移動させ、所定間隔毎にブロー用搬送部材50を往路64と逆方向に搬送するようになっている。
【0067】
このように、復路66の駆動源を、電動サーボモータ80とすることにより、成形空間の上方に油圧駆動装置が存在しなくなり、清潔に保つことができる。
【0068】
また、このブロー用搬送路52には、往路64の終端と復路66の始端との間に、往路64側から復路66側にブロー用搬送部材50を寄せ集めて受け渡す寄せ集め機構88が設けられ、復路66の終端と往路64の始端との間に、復路66側から往路64側にブロー用搬送部材50を分散させて受け渡す分散機構90が設けられている。
【0069】
寄せ集め機構88は、図5に示すように、往路64側では、往路用搬送レール68の終端部分を分割形成した往路用分割レール部92があり、復路66側では、復路用搬送レール84の始端部分を往路用分割レール部92に対応させて形成した復路用分割レール部100がある。
【0070】
この復路用分割レール部100は、復路用分割レール部100を2列同時に昇降させる昇降ボールねじ102と、この昇降ボールねじ102を回転駆動させる電動サーボモータ104とを有している。
【0071】
また、往路用分割レール部92は、往路用分割レール部92を往路用搬送レール68から解除させる昇降シリンダ94とともに復路用分割レールの昇降位置まで水平移動させる水平ボールねじ92と、水平ボールねじ92を回転駆動する電動サーボモータ98とを有している。
【0072】
この状態で、電動サーボモータにより水平ボールねじ96が回転して、往路用分割レール92が移動する。
【0073】
往路用分割レール92が到着するよりも早く、復路用分割レール100は昇降ボールねじ102によって下降限で待機しており、往路用分割レール92が復路用分割レール100の上方へ到着すると、昇降ボールねじ102によって復路用分割レール84が上昇し、ブロー用搬送部材50を受け取って、復路用分割レール84の始端位置まで上昇し、復路用搬送機構86によって終端側へ戻される。
【0074】
この間に、往路用分割レール部92は、水平ボールねじ96により往路用搬送レール68位置間まで戻り、昇降シリンダ94により往路用搬送レール68の高さに戻されて次のブロー用搬送部材50を待つこととなる。
【0075】
分散機構90は、寄せ集め機構88と逆の動作を行うもので、往路64側では、往路用搬送レール68の始端部分を分割形成した往路用分割レール部106と、この往路用分割レール部106を昇降させる昇降シリンダ108と、この昇降シリンダ108ごと往路用分割レール部106を復路用搬送レール84の下方に水平移動させる水平ボールねじ110と、水平ボールねじ110を回転駆動する図示せぬ電動サーボモータとを有している。
【0076】
また、復路66側では、復路用搬送レール84の終端部分を往路用分割レール部106に対応させて形成した復路用分割レール部112とし、この復路用分割レール部112を昇降させる昇降ボールねじ114と、この昇降ボールねじ114を回転駆動させる図示せぬ電動サーボモータとを有している。
【0077】
そして、復路用分割レール部112にブロー用搬送部材50が搬送されると、昇降ボールねじ114により復路用分割レール部112が下降する。
【0078】
このとき、往路用分割レール部106が、昇降シリンダ108によって上昇位置にある状態で、水平ボールねじ110によって復路用搬送レール84の下方位置へ移動しているので、往路用分割レール部106上にブロー用搬送部材50が乗り移ることとなる。
【0079】
この場合、往路用分割レール部106は、昇降シリンダ108が作動せず、下降位置にある。
【0080】
復路用分割レール部112が下降すると、昇降シリンダ108が作動して往路用分割レール部106が上昇し、往路用分割レール部106上にブロー用搬送部材50が乗り移ることとなる。
【0081】
この状態で、水平ボールねじ110により往路用分割レール部106が往路用搬送レール68側に移動して、昇降シリンダ108により往路用分割レール部106が下降すると、往路42上を搬送可能な状態となる。
【0082】
このように、寄せ集め機構88及び分散機構90の駆動源を電動サーボモータとすることにより、ブロー用搬送部材50を往路64から復路66あるいは復路66から往路64に受け渡す際のタイミングを正確かつ容易にコントロールすることができ、良好な動作状態を得ることができる。
【0083】
受取部54は、往路用搬送レール68の始端位置にあり、転送部16からプリフォーム22をブロー用搬送部材50上に受け取るようになっている。
【0084】
一次ブロー成形部56、一次熱処理部58、二次熱処理部60及び最終ブロー成形部62は、ブロー用搬送路52に沿って直線状に配設されている。
【0085】
図2では、各型締め機構の外側の型締め板を省略することで、往路64に沿って搬送される成形品の状態を示している。また、各成形部の上げ底昇降機構を省略することで復路66の状態を表している。
【0086】
一次ブロー成形部56は、一次ブロー成形機構116を有している。
【0087】
この一次ブロー成形機構116は、割型からなる一次ブロー成形型118を有し、この一次ブロー成形型118を型締め機構120で型締めし、最終成形品122よりも大きな一次ブロー成形品124を成形するようになっている。
【0088】
一次熱処理部58は、一次熱処理機構126を有している。
【0089】
この一次熱処理機構126は、加熱された割型からなる一次熱処理型128を有し、この一次熱処理型128を型締め機構120で型締めし、内部から高圧で加圧しつつ一次成形品124を一次熱処理型128の内面に接触させて熱処理するようにしている。
【0090】
そして、熱処理終了後、一次熱処理型128を型開すると、一次ブロー成形品が収縮して歪みが除去され、最終成形品122よりも若干小さな中間成形品130が得られるようになっている。
【0091】
二次熱処理部60は、二次熱処理ボックス132を有しており、この二次熱処理ボックス132内では中間成形品130はほとんど収縮することなく加熱されるようになっている。
【0092】
最終ブロー成形部62は、最終ブロー成形機構134を有している。
【0093】
この最終ブロー成形機構134は、割型からなる最終ブロー成形型136を有し、この最終ブロー成形型136を型締め機構120で型締めし、最終成形品122にブロー成形するようになっている。
【0094】
ここで、一次ブロー成形機構116、一次熱処理機構126及び最終ブロー成形機構134は、それぞれ型締め機構120を有しており、これら各型締め機構120はほぼ共通の構成となっているため、図3〜図6の一次ブロー成形機構116を参照して説明する。
【0095】
この型締め機構120は、ブロー用搬送路52の2列の往路64のそれぞれに配設された2つの一次ブロー成形型128(一次熱処理型128、最終ブロー成形型136)を同時に型締めするもので、各一次ブロー成形型128を支持する4枚の型締め板138a〜138dを同時に型開閉駆動可能に複数、例えば4本のタイロッド140で連結し、タイロッド140のない部分は板部材である帯板142で連結した状態となっている。
【0096】
そして、内側の2枚の型締め板138間に一対のトグル機構144を配設し、このトグル機構144を型締め用エアシリンダ146にて駆動することにより、型開閉を行うようにしている。
【0097】
また、型締め力は、外側の2枚の型締め板138に設けたエアシリンダ148にて得られるようになっている。
【0098】
そして、このトグル機構144の上方に共通の復路用搬送機構86が設けられた状態となっている。
【0099】
このように、1つのトグル機構144で同時に2つの型を型開閉可能にすることで、一方の型開閉に要する機構を省略し、省スペース化を図ることができ、しかも、トグル機構144の上方に共通の復路用搬送機構86が配設されることで、一方の復路用搬送機構を省略して、さらに省スペース化を図ることができる。
【0100】
取出部20は、取出装置150を有し、往路用搬送レール68の終端位置に搬送された最終成形品122を把持して反転し、装置外に排出するようになっている。
【0101】
本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の形態に変形可能である。
【0102】
例えば、前記実施の形態では、加熱ステーションとブロー成形ステーションを有する場合について説明したが、これに射出成形ステーションを組み合わせることもでき、あるいは、ブロー成形ステーションのみとすることも可能である。
【0103】
また、ブロー成形ステーションでは、一次ブロー成形、一次熱処理、二次熱処理、最終ブロー成形を行うようになっているが、熱処理と最終ブロー成形のみとすることも可能である。
【0104】
さらに、前記実施の形態では、2列のブロー成形装置を同時に型締めする場合について説明したが、2列のブロー成形装置を個々に型締めする場合でも、共通の復路用搬送機構を設けるようにしても良い。
【0105】
また、前記実施の形態では、加熱ステーションとブロー成形ステーションを別々の搬送部材で搬送したが、加熱ステーションとブロー成形ステーションの搬送部材を共用とさせても良い。
【0106】
この場合には、加熱ステーションが往路に沿って長く配置されることが予想されるので、ブロー成形ステーションは、最終ブロー成形ステーションのみとすることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態として、本発明のリニア搬送型ブロー成形機を用いた耐熱容器の成形装置の全体構成を示す平面図である。
【図2】図1の耐熱容器の成形装置の側面図である。
【図3】図2の左側から見た拡大側面図である。
【図4】最終ブロー成形部の拡大平面図である。
【図5】寄せ集め機構の拡大平面図である。
【符号の説明】
10 耐熱容器の成形装置
18 ブロー成形ステーション
22 プリフォーム
50 ブロー用搬送部材
52 ブロー用搬送路
56 一次ブロー成形部
58 一次熱処理部
62 最終ブロー成形部
64 往路
66 復路
68 往路用搬送レール
70 往路用搬送機構
80、98、104 電動サーボモータ
88 寄せ集め機構
90 分散機構
120 型締め機構
144 トグル機構

Claims (6)

  1. 複数のプリフォームを保持する搬送部材と、
    前記搬送部材を搬送する直線状の往路及び復路を有する搬送路と、
    前記搬送路の往路を挟んで両側に配設されたブロー成形用割型と、
    前記割型を往路上に停止した前記搬送部材に保持されたプリフォームに対して開閉駆動するブロー型開閉機構と、を有し、
    前記搬送路の復路は、前記ブロー型開閉機構上方に配設されていることを特徴とするリニア搬送型ブロー成形機。
  2. 請求項1において、
    前記搬送路の往路は、前記ブロー成形機の両側に1列ずつ配設され、
    前記搬送路の復路は、前記2列の往路間に2列近接配設され、
    前記2列の復路を2列で搬送される前記搬送部材は、共通の復路用搬送機構によって2列同時に搬送されることを特徴とするリニア搬送型ブロー成形機。
  3. 請求項2において、
    前記ブロー型締め機構は、2列の往路に配設されたブロー成形用割型を同時に開閉する共通のトグル機構を有し、
    前記トグル機構の上方に前記共通の復路用搬送機構が配設されることを特徴とするリニア搬送型ブロー成形機。
  4. 請求項1または2において、
    前記搬送路の往路は、往路用搬送機構を有し、
    前記往路用搬送機構は、前記往路に沿って延びるロッドと、
    前記ロッドから所定間隔で突出して往路を搬送される前記搬送部材の搬送方向前端及び後端に係合する複数の係合板と、
    前記ロッドを回転させる回転アクチュエータと、
    このロッドを前記搬送部材の所定の停止位置間隔で往復させる往復アクチュエータとを有することを特徴とするリニア搬送型ブロー成形機。
  5. 請求項2において、
    前記復路用搬送機構は、前記2列の復路の間に沿って延びるロッドと、
    前記ロッドの両側に所定間隔で突出してロッドの両側の復路を搬送される前記搬送部材の搬送方向前端及び後端に係合する複数の係合板と、
    前記ロッドを回転させる回転アクチュエータと、
    このロッドを前記搬送部材の所定の停止位置間隔で往復させる往復アクチュエータとを有することを特徴とするリニア搬送型ブロー成形機。
  6. 請求項2〜5のいずれかにおいて、
    前記搬送路は、往路終端と復路始端との間で往路側から復路側に前記搬送部材を寄せ集めて受け渡す寄せ集め機構と、
    前記復路終端と復路始端との間で復路側から往路側に前記搬送部材を分散させて受け渡す分散機構とを有し、
    前記往路の始端及び終端には、往路用分割レール部を有し、
    前記復路の始端及び終端には、復路用分割レール部を有し、
    前記寄せ集め機構と分散機構は、それぞれ前記搬送部材を載せる復路用分割レール部を前記往路と復路の間で昇降させる昇降機構と、
    前記往路用分割搬送レールを水平移動させる水平移動機構とを有し、
    前記昇降機構と前記水平移動機構は、駆動源として電動サーボモータを用いることを特徴とするリニア搬送型ブロー成形機。
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