JP3849417B2 - 配線器具用のフラッシュプレート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、配線器具用のフラッシュプレートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、壁面等の施工面に一部を埋め込んだ形で施工面に固定される埋込型の配線器具を施工する際に、施工面において配線器具を埋め込むために形成された埋込穴を覆うためにフラッシュプレートが設けられる。フラッシュプレートには配線器具における機能部分を露出させる開口窓が形成される。ここに、配線器具における機能部分とは、たとえば配線器具がコンセントであればプラグの栓刃を差し込む差込口を設けている面を意味し、配線器具がスイッチであればスイッチを開閉させる操作を行う操作ハンドルを意味する。
【0003】
この種のフラッシュプレートは、一般に施工面に対してねじを用いて固定されているが、ねじの頭部が表面側に露出すると外観が損なわれたり、金属部分の露出によって感電するのではないかという印象を与えたりする。そこで、ねじによって施工面に固定するプレート枠と、ねじを露出させないようにプレート枠の表面側を覆う表面プレートとの2部材を結合するようにしたフラッシュプレートが提供されている(たとえば、特開平7−107640号公報)。この種のフラッシュプレートでは、配線器具の機能部分を露出させる開口窓が表面プレートに形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のようにプレート枠と表面プレートとの2部材を重ね合わせて結合するフラッシュプレートでは、プレート枠と表面プレートとの外周縁は隙間が生じないように重ね合わされるが、表面プレートの表面は開口部の近傍が外周部よりも表面側に膨らむように形成されることが多く、開口窓の周部ではプレート枠と表面プレートとの間に隙間が形成されている。このように、プレート枠と表面プレートとの間に隙間があると、表面プレートに対して表面側から押圧力が作用したときに表面プレートに撓みが生じ、商品の品質に対する印象を損なうという問題を生じる。とくに、配線器具としてスイッチを用いる場合などでは、操作ハンドルの操作時に表面プレートに押圧力が作用すると表面プレートが撓むことになり、操作感も損なわれることになる。
【0005】
この種のフラッシュプレートでは、表面プレートにおけるプレート枠との対向面であって矩形状の開口窓の周部のうちの角部分にプレート枠と当接するように突リブを設けた構成が提案されているが、突リブでは表面プレートの撓みを抑制する機能が十分ではなく、スイッチの操作時などに表面プレートが撓むという問題は依然として残されている。
【0006】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、スイッチの操作時などにおいても表面プレートが撓むのを防止し、商品の高級感を高めることができる配線器具用のフラッシュプレートを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、施工面に固定されるプレート枠と、プレート枠に対して施工面と反対側の面に重ね合わせた形で結合される合成樹脂成形品の表面プレートとを備え、プレート枠は、矩形状の中央窓を中央部に有し、表面プレートは、プレート枠の中央窓に対応する部位に開口し施工面に一部が埋め込まれる配線器具を露出させる矩形状の開口窓を中央部に有するとともに、開口窓の周部における内周側と外周側とのうち少なくとも内周側においてプレート枠との対向面間に隙間が形成されており、表面プレートにおけるプレート枠との対向面であって前記隙間が形成された開口窓の周部のうちの各辺の中間部に、プレート枠当接することにより化粧プレートの撓みを防止し前記隙間を保つ押さえリブが突設されているものである。この構成によれば、表面プレートに形成した開口窓の周部のうち各辺の中間部に押さえリブを突設し、押さえリブをプレート枠に当接させているから、配線器具の使用時における表面プレートの撓みを抑制することができ、とくに配線器具としてスイッチを用いる場合においてスイッチの操作時に表面プレートが押されても表面プレートが撓むことがなく、商品の高級感を高めることができる。また、表面プレートの撓みを従来構成と同程度とするのであれば、表面プレートの肉厚寸法を従来構成よりも小さくすることができ、結果的に表面プレートの材料費を低減して低コスト化を図ることができる。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記押さえリブが前記開口窓の各辺に2個ずつ形成され、開口窓の各辺に対応する2個の押さえリブが各辺の中心を挟んで離間して配置されているものである。この構成によれば、8箇所に押さえリブが形成されるから、表面プレートの撓みを防止する機能が高くなり、しかも、押さえリブが分散して配置されるから表面プレートの全体で撓みを低減することができる。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記押さえリブがそれぞれ前記開口窓の各辺に沿う第1片と、第1片の中央部からプレート枠の外周側に向かって突設された第2片とによりT字状に形成されているものである。この構成によれば、第1片によって開口窓の周部の撓みが防止されることに加えて、第2片によって表面プレートにおける開口窓と外周縁との間の部位における撓みも防止されるから、表面プレートの撓みを低減する機能が高くなる。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3の発明において、前記配線器具がコンセントとスイッチとから選択され、前記表面プレートが、コンセントに用いるコンセントプレートとコンセントプレートよりも開口窓の開口面積が大きくスイッチに用いるスイッチプレートとから選択され、コンセントプレートにおける開口窓と外周縁との間の外側面が滑らかな連続面とされているものである。この構成によれば、スイッチプレートを用いてコンセントを施工する際に、コンセントの周部とスイッチプレートの開口窓の内周縁との間の隙間を埋めるために用いていたアダプタプレートを廃止することができ、また、スイッチプレートとアダプタプレートとの間に形成されていた隙間が存在しないことによって、隙間内に異物(主としてほこり)が入ってフラッシュプレートが汚れるのを防止することができる。アダプタプレートを廃止するために、スイッチプレートとアダプタプレートとを一体に形成し、スイッチプレートとアダプタプレートとの隙間を模した溝を設けている商品も存在するが、この種の商品では溝に異物が入って汚れるのに対して、請求項4の発明では異物が付着しにくく汚れにくいコンセントプレートを提供することができる。
【0011】
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4の発明において、施工面に固定されかつ配線器具を保持する取付部を3個備えた取付枠に前記プレート枠が固定されるように、前記プレート枠には取付枠に螺合するプレートねじが挿通されるものである。この構成によれば、取付枠に保持される配線器具として取付部を1個だけ用いるもの、隣接する2個の取付部を用いるもの、離れた位置の2個の取付部を用いるものなどを採用することができ、各種の配線器具に対して共通の部材で対応することが可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本実施形態では、配線器具としてスイッチとコンセントとを示すこととし、まずスイッチを用いる例について説明する。
【0013】
図3に示すように、スイッチ10は、接点を開閉するスイッチ機構をスイッチケース13に内蔵したスイッチ本体11と、スイッチ本体11に枢着されるピアノハンドル式の操作ハンドル12とにより構成される。スイッチ本体11は、スイッチケース13に対して後方(図3における下方)に押し込むことができる押釦14を備え、押釦14の押操作毎に接点を反転させるスイッチ機構がスイッチケース13に内蔵されている。スイッチケース13は前面(図3の上面)から見て矩形状に形成されており、長手方向における両側面には各一対の取付爪15が突設される。スイッチケース13の一面の取付爪15は、スイッチケース13の側面に直交する方向に可撓である可撓片16に取り付けられ、可撓片16をスイッチケース13に押し込むように押力を作用させると、取付爪15をスイッチケース13の内側に向かって後退させることができるようになっている。スイッチケース13の前面には、長手方向の一端側の側縁に沿って一対の枢着突起17が突設され、操作ハンドル12の後面(図3の下面)に設けた溝(図示せず)内に枢着突起17を嵌着することによって操作ハンドル12をスイッチ本体11に枢着してある。また、ケース13の前面の長手方向の他端側の側縁に沿って挿入溝18が形成され、操作ハンドル12の後面に設けた抜止脚19を挿入溝18に挿入することによって、操作ハンドル12の浮き上がり量が規制される。すなわち、抜止脚19を挿入溝18に挿入することによって抜止脚19が挿入溝18の内部で係止され、操作ハンドル12においてスイッチ本体11に枢着されていない端部が浮き上がらないようにしてある。
【0014】
上述したスイッチ10を壁面のような施工面に取り付けるには、施工面に開設した埋込穴に対応させて施工面に固定される取付枠30を用いる。図示する取付枠30は金属製であって矩形枠状に形成されており、上下一対の取付片31の左右の各端間をそれぞれ保持片32で連結した形状に連続一体に形成されている。すなわち、取付片31と保持片32とにより囲まれた矩形状の開口33が形成され、この開口33にスイッチ本体11の前端部が挿入される。各保持片32は、開口33を囲む部位の外側縁から後方に延長された断面L字状に形成され、後方に延長された部位にはそれぞれ3対ずつの保持孔34がスイッチ10を保持する取付部として形成されている。つまり、一対ずつの保持孔34が左右で組になり、合計4個の保持孔34によって1個の取付部が形成されている。スイッチ本体11を取付枠30に取り付けるには、スイッチ本体11において可撓片16を備えていない側面の取付爪15を保持孔34に挿入した後に、可撓片16を備える側面の取付爪15を保持孔34に挿入することによって取付爪15を保持孔34に係合させる。また、取付枠30からスイッチ本体11を取り外すには、可撓片16をスイッチケース13の内側に押し込むようにすれば、保持孔34に対する取付爪15の係合状態が解除される。
【0015】
取付枠30の取付片31には、施工面に埋め込まれたスイッチボックスに螺合するボックスねじを挿通するボックス取付孔35と、施工面に螺入される取付ねじが挿通される挿通孔36と、挟み金具と称する取付具の一端部が挿入される挟み金具取付孔37と、フラッシュプレート1を取付枠30に固定するためのプレートねじ41が螺合するプレートねじ孔38とが形成される。ボックス取付孔35は左右方向に長い長孔状であって、ボックスねじが挿通されるだけでなく挟み金具を用いる場合には挟み金具に螺合する引締ねじが挿通される。挿通孔36には取付枠30を木ねじのみによって直付けする際に用いられ、挿通孔36に挿通される木ねじは施工面に螺入される。また、挟み金具は、石膏ボードのような壁パネルに埋込穴を形成している場合に用いられる取付具であって、取付枠30の取付片31と挟み金具との間で埋込穴の周部を挟持することによって取付枠30を施工面に固定するために用いられる。したがって、挟み金具の一端部を取付枠30に枢支しておく必要があり、その枢支部として挟み金具取付孔37が形成される。挟み金具を用いる際には、ボックス取付孔35に挿通される引締ねじを挟み金具に螺合させて引締ねじを締め付ければ、挟み金具の他端部を取付枠30に近付けることができ、挟み金具と取付枠30との間に埋込穴の周部を挟持することができる。
【0016】
ここにおいて、図示するスイッチ10のスイッチ本体11は1個の取付部(4個の保持孔34)を用いて取付枠30に取り付けることができるものであって、スイッチ本体11の前面の上下寸法は、開口33の上下寸法の略3分の1に形成されており、3個の取付部を備える1個の取付枠30に対して、スイッチ本体11を3個まで取り付けることが可能になっている。このスイッチ本体11の寸法を配線器具に関する単位寸法とする。単位寸法のスイッチ本体11を取付枠30に1個だけ取り付けるときには取付枠30における上下方向における中央部の取付部を用い、スイッチ本体11を2個取り付けるときには上下2個の取付部を用い、スイッチ本体11を3個取り付けるときにはすべての取付部を用いる。また、スイッチ本体11を1個取り付ける場合には開口33の全体を覆う(実際にはフラッシュプレート1に設けた開口窓51の全体を覆う)程度の面積を有した操作ハンドル12を用い、スイッチ本体11を2個取り付ける場合と3個取り付ける場合とには、それぞれ1個取り付ける場合に用いる操作ハンドル12の2分の1の面積を有する操作ハンドル12と3分の1の面積を有する操作ハンドル12とを用いる。
【0017】
ところで、フラッシュプレート1は、取付枠30に対してプレートねじ41を用いて固定されるプレート枠40と、プレート枠40の前面を覆うように重ね合わせてプレート枠40に結合される表面プレート(スイッチプレート)50との2部材により構成される。プレート枠40と表面プレート50とはともに合成樹脂成形品(たとえば,ABS樹脂)であって矩形枠状に形成されている。
【0018】
プレート枠40は、取付枠30に結合した状態で、周部が施工面に当接し、施工面に設けた埋込穴の周部を覆うことができるように寸法が設定されている。プレート枠40の中央部には中央窓42が開口し、中央窓42の左右寸法はスイッチ10の操作ハンドル12の左右寸法程度に設定してある。つまり、取付枠30にスイッチ本体11を取り付け、操作ハンドル12をスイッチ本体11に結合した状態で、取付枠30の前面側からプレート枠40を取り付けることが可能になっている。プレート枠40の上下両片にはプレートねじ41を回転可能に保持する撓み片43が設けられる。撓み片43はプレート枠40の上下両片の長手方向に沿って形成された切り溝44と中央窓42との間に形成されており、上下両片の厚み方向(つまり、前後方向)に可撓となっている。したがって、プレートねじ41を取付枠30のプレートねじ孔38に螺合させたときに、撓み片43が撓むことによってプレート枠40の外周部を施工面に押し付ける方向に弾性力が作用し、プレート枠40の外周部を施工面に隙間なく当接させることができる。ここにおいて、図1に示すように、プレート枠40の外周縁には全周に亘って後方に突出する押さえ突条45が形成されており、押さえ突条45の先端面が施工面に当接するようにしてある。
【0019】
プレート枠40における左右両片にはそれぞれ3箇所ずつの結合孔46が形成される。図1に示すように、結合孔46には表面プレート50の後面に突設された結合爪52が挿入される。結合爪52の先端部には爪部52aが形成されており、この爪部52aがプレート枠40の後面において結合孔51の周部に係止されることによって、プレート枠40に表面プレート50が結合される。つまり、結合爪52が結合孔46に係合することによりプレート枠40に表面プレート50が結合されるのであり、結合爪52は合成樹脂の弾性を利用して撓ませることができるから、表面プレート50はプレート枠40に対して着脱可能になる。表面プレート50をプレート枠40から外すために、プレート枠40の下片の下縁には外し溝47が切欠形成されており、図2に示すように、プレート枠40に化粧プレート50を結合した状態で、プレート枠40と化粧プレート50とには外し溝47による隙間が形成されるようになっている。したがって、表面プレート50をプレート枠40から外すには、外し溝47にマイナスドライバの先端部のような工具を差し込んで表面プレート50をプレート枠40から浮かすようにすればよい。
【0020】
プレート枠40の前面の外周縁には略全周に亘って後方に段落ちした段差部48が形成され、表面プレート50の外周縁には段差部48に噛み合う形状の周壁55が後方に向かって突設されている。したがって、プレート枠40に表面プレート50を結合した状態では外し溝47に対応する部位を除いて、プレート枠40を表面プレート50とを隙間なく結合することができる。
【0021】
ところで、表面プレート50の中央部にはスイッチ10の操作ハンドル12を露出させる開口窓51が形成される。開口窓51はプレート枠40の中央窓42と略等しい寸法を有し、操作ハンドル12が挿入可能になっている。図1に示すように、開口窓51の周部において表面プレート50の後面はプレート枠40の前面から離れており、このような形状を採用することによってフラッシュプレート1に厚みを持たせて高級感のある外観に仕上げてある。ただし、プレート枠40と表面プレート50との間に隙間が形成されると、操作ハンドル12の操作時に表面プレート50に触れて表面プレート50に押力が作用すると表面プレート50が撓むから、本実施形態では開口窓51の周囲の各辺にそれぞれ2個ずつで合計8個の押さえリブ53が突設され、押さえリブ53の先端面をプレート枠40の前面に当接させるようにしてある。押さえリブ53は開口窓51の各辺において中央の両側に離れて配置されている。また、各押さえリブ53は開口窓51の周縁に沿った第1片53aと、第1片53aから表面プレート50の外周側に向かって延長された第2片53bとを備えるT字状に形成されている。したがって、開口窓51の周囲の8箇所にほぼ均等に押さえリブ53が形成されることによって、開口窓51の近傍において表面プレート50に押力が作用しても表面プレート50が撓みにくくなる。また、押さえリブ53に開口窓51から外側に向かって延長された第2片53bを設けていることによって、開口窓51の近傍部位以外でも表面プレート50の撓みを抑制することができる。その結果、表面プレート50の厚み寸法を小さくすることが可能になり、材料コストの低減につながる。
【0022】
上述の構成例では取付枠30に1個の取付部を用いる1個のスイッチ10を取り付けた例を示したが、取付枠30に1個の取付部を用いる3個のスイッチ10を取り付けた例を図4に示す。図から明らかなように、操作ハンドル12の上下方向の寸法が1個の場合の略3分の1になっているが、他の部材についてはスイッチ10が1個の場合と同じものを用いることができる。
【0023】
ところで、配線器具がコンセント20であるときには、図5ないし図7に示すように、開口窓51の開口面積(上下左右の寸法)がスイッチ10に対するものよりも小さいフラッシュプレート1を用いる。ただし、開口窓51の寸法のみが異なっていればよいから、プレート枠40についてはスイッチ10と同じものを用い、表面プレート(コンセントプレート)50′のみ開口窓51の寸法が異なるものを用いている。図示例ではコンセント20として、スイッチ10に用いた取付枠30とは異なる形状の合成樹脂成形品である取付枠60を用いて施工面に固定されるものを採用している。すなわち、図7に示すように、コンセント20はスイッチ10の単位寸法に対して上下寸法が略3個分であって、コンセント20の器体21の両側面に2対ずつの取付片22が突設されている。取付枠60の左右の各側片には取付片22が挿入されて係合する3対ずつの保持孔61が取付部として形成される。つまり、左右の各側片における一対ずつで合計4個の保持孔61が1個の取付部を形成する。一方の側片における保持片61の一部は左右方向に可撓な操作片62に囲まれており、操作片62を撓ませることによって保持孔61に対する取付片22の係合状態を解除し、コンセント20を取付枠60から外すことが可能になっている。すなわち、図示例は離れた位置の2個の取付部を用いて取付枠60に取り付けられるコンセント20を示している。
【0024】
ここにおいて、スイッチ10に対応する表面プレート50を用いてコンセント20に対応させようとすれば、開口窓51の内周面とコンセント20の外周面との間の間の隙間を埋めるためのアダプタプレートが必要になり、結合様式の異なる部材が増加することになる。そこで、表面プレート50とアダプタプレートとを一体化したかのようなデザインを有する図8に示す形状の表面プレート50″を用いることが考えられるが、このような形状では開口窓51の周囲に溝54が形成されることになり、溝54に異物(主としてほこり)がたまって汚れやすくなる。そこで、本実施形態においては、表面プレート50′において開口窓51と外周縁との間の表面(前面)を滑らかな連続面となるように形成し、表面プレート50′に異物が付着することによる汚れを低減し、異物が付着しても容易に除去できるようにしてある。コンセント20に用いる表面プレート50′の他の形状および機能はスイッチ10に用いる表面プレート50と同様である。
【0025】
上述した実施形態ではコンセント20を取付枠60に対して着脱可能に取り付けているが、図9に示すように、コンセント20として金属製の取付枠60′を一体に取り付けた構成のものを用いてもよい。
【0026】
【発明の効果】
請求項1の発明の構成によれば、開口窓の周部における内周側と外周側とのうち少なくとも内周側においてプレート枠との対向面間に隙間を形成し、かつ表面プレートに形成した開口窓の周部のうち各辺の中間部に押さえリブを突設し、押さえリブをプレート枠に当接させることにより隙間を保っているから、配線器具の使用時における表面プレートの撓みを抑制することができ、とくに配線器具としてスイッチを用いる場合においてスイッチの操作時に表面プレートが押されても表面プレートが撓むことがなく、商品の高級感を高めることができる。また、表面プレートの撓みを従来構成と同程度とするのであれば、表面プレートの肉厚寸法を従来構成よりも小さくすることができ、結果的に表面プレートの材料費を低減して低コスト化を図ることができるという利点がある。
【0027】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記押さえリブが前記開口窓の各辺に2個ずつ形成され、開口窓の各辺に対応する2個の押さえリブが各辺の中心を挟んで離間して配置されているものであり、8箇所に押さえリブが形成されるから、表面プレートの撓みを防止する機能が高くなり、しかも、押さえリブが分散して配置されるから表面プレートの全体で撓みを低減することができるという利点がある。
【0028】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記押さえリブがそれぞれ前記開口窓の各辺に沿う第1片と、第1片の中央部からプレート枠の外周側に向かって突設された第2片とによりT字状に形成されているものであり、第1片によって開口窓の周部の撓みが防止されることに加えて、第2片によって表面プレートにおける開口窓と外周縁との間の部位における撓みも防止されるから、表面プレートの撓みを低減する機能が高くなるという利点がある。
【0029】
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3の発明において、前記配線器具がコンセントとスイッチとから選択され、前記表面プレートが、コンセントに用いるコンセントプレートとコンセントプレートよりも開口窓の開口面積が大きくスイッチに用いるスイッチプレートとから選択され、コンセントプレートにおける開口窓と外周縁との間の外側面が滑らかな連続面とされているものであり、スイッチプレートを用いてコンセントを施工する際に、コンセントの周部とスイッチプレートの開口窓の内周縁との間の隙間を埋めるために用いていたアダプタプレートを廃止することができ、また、スイッチプレートとアダプタプレートとの間に形成されていた隙間が存在しないことによって、隙間内に異物(主としてほこり)が入ってフラッシュプレートが汚れるのを防止することができる。アダプタプレートを廃止するために、スイッチプレートとアダプタプレートとを一体に形成し、スイッチプレートとアダプタプレートとの隙間を模した溝を設けている商品も存在するが、この種の商品では溝に異物が入って汚れるのに対して、請求項4の発明では異物が付着しにくく汚れにくいコンセントプレートを提供することができる。
【0030】
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4の発明において、施工面に固定されかつ配線器具を保持する取付部を3個備えた取付枠に前記プレート枠が固定されるように、前記プレート枠には取付枠に螺合するプレートねじが挿通されるものであり、取付枠に保持される配線器具として取付部を1個だけ用いるもの、隣接する2個の取付部を用いるもの、離れた位置の2個の取付部を用いるものなどを採用することができ、各種の配線器具に対して共通の部材で対応することが可能になるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態においてスイッチに用いるものを示し、(a)は後面図、(b)は一部切欠した側面図である。
【図2】同上を示し、(a)は正面図、(b)は下面図である。
【図3】同上の使用例を示す分解斜視図である。
【図4】同上の他の使用例を示す一部切欠した側面図である。
【図5】本発明の実施の形態においてコンセントに用いるものを示し、(a)は後面図、(b)は一部切欠した側面図である。
【図6】同上を示し、(a)は正面図、(b)は下面図である。
【図7】同上の使用例を示す一部切欠した側面図である。
【図8】比較例を示す斜視図である。
【図9】同上の他の使用例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 フラッシュプレート
10 スイッチ
20 コンセント
30 取付枠
34 保持孔
40 プレート枠
50 表面プレート(スイッチプレート)
50′ 表面プレート(コンセントプレート)
51 開口窓
53 押さえリブ
53a 第1片
53b 第2片
60 取付枠
61 保持孔

Claims (5)

  1. 施工面に固定されるプレート枠と、プレート枠に対して施工面と反対側の面に重ね合わせた形で結合される合成樹脂成形品の表面プレートとを備え、プレート枠は、矩形状の中央窓を中央部に有し、表面プレートは、プレート枠の中央窓に対応する部位に開口し施工面に一部が埋め込まれる配線器具を露出させる矩形状の開口窓を中央部に有するとともに、開口窓の周部における内周側と外周側とのうち少なくとも内周側においてプレート枠との対向面間に隙間が形成されており、表面プレートにおけるプレート枠との対向面であって前記隙間が形成された開口窓の周部のうちの各辺の中間部に、プレート枠当接することにより化粧プレートの撓みを防止し前記隙間を保つ押さえリブが突設されて成ることを特徴とする配線器具用のフラッシュプレート。
  2. 前記押さえリブが前記開口窓の各辺に2個ずつ形成され、開口窓の各辺に対応する2個の押さえリブが各辺の中心を挟んで離間して配置されていることを特徴とする請求項1記載の配線器具用のフラッシュプレート。
  3. 前記押さえリブがそれぞれ前記開口窓の各辺に沿う第1片と、第1片の中央部からプレート枠の外周側に向かって突設された第2片とによりT字状に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の配線器具用のフラッシュプレート。
  4. 前記配線器具がコンセントとスイッチとから選択され、前記表面プレートが、コンセントに用いるコンセントプレートとコンセントプレートよりも開口窓の開口面積が大きくスイッチに用いるスイッチプレートとから選択され、コンセントプレートにおける開口窓と外周縁との間の外側面が滑らかな連続面とされていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の配線器具用のフラッシュプレート。
  5. 施工面に固定されかつ配線器具を保持する取付部を3個備えた取付枠に前記プレート枠が固定されるように、前記プレート枠には取付枠に螺合するプレートねじが挿通されることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の配線器具用のフラッシュプレート。
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