JP3849281B2 - バス運転席の床構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バス運転乗務員の安全を確保するための、バスの運転席の床構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
バスの運転席1が固定される、床部材を構成する2は、図2、図5に示すように、その右側はバス車体3のフレーム部材を構成するフレーム4を含む下部結構5における車体側部に、溶接等で固定されるが、床板2の中間から左側にかけては、床板とともに床部材を構成する何本かの根太材6等で間隔を開けて支持されている。
また前記運転席1には、その支持機構1a後方に取り付けた巻取り装置7からシートベルト8が運転席1の背当て1bの背後を通ってその上端に延び、そこから運転乗務員の上半身を巻いてシート1c下方に到り固定されるよう設けられている。
【0003】
ここで、運転乗務員が前記シートベルト8を装着してバスを運転中、バスが前部衝突を起こしたときは、バス車体3及び前記フレーム4等に受ける衝撃力Sによってバス車体3及び前記フレーム4等が例えば図4のように変形するほか、シートベルト8によって運転乗務員と一体となった運転席1は図5のF1なる慣性力を受け、これにより、前記支持機構1aの支持台1dの下面前端より床板2にF2なる力を作用させ、殊に左側付近の床板2、根太材6を図5の仮想線のようにほぼ逆「へ」の字形に変形させ、このため運転席1が前方へ傾斜して運転乗務員をハンドルに打ち当てる恐れがある。
【0004】
前記の如き前部衝突時の前記床板2の変形を防止するためには、前記根太材6の本数を増加するとか、別に補強材を配設する等の方策が考えられるが、当然かなりの重量増加となり好ましくないと同時に、前部衝突時の変形モードが安定していないので、追加する根太材、補強材の本数、形態、補強箇所を決め難いという問題がある。更に、補強材等によって床板2とフレーム4等を連結したようなときは前記衝突時のフレーム4の変形によって前記床2が変形する恐れがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
よって、本発明が解決しようとする課題は、従来のバス運転席の床構造における前記問題点を解決し、現在の床はそのままに、前記衝突時に運転席の床が前方及び下方へ移動することを防止するような低コストで効果的な運転席の床構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明のバス運転席の床構造は、バスの運転席を固定した床部材の下面と該床部材の下方に位置するフレーム部材間に、前記床部材の前方及び下方への移動を制限することで運転席の方への移動及び前方への傾斜を阻止する床変形防止部材を配設する衝突安全構造であって、該床変形防止部材が、それぞれ該バスの前方から後方に向けて上方から下方に傾斜する傾斜面にて上下相対峙する上方部材と下方部材との2部材を有し、該上方部材は前記床部材下面に、該下方部材は前記フレーム部材に各々固定されたことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図5と同符号は同一部材を表わすものとして、図1乃至図4により詳細に説明すると、図に示す本発明のバス運転席の床構造では、運転席1を固定した床部材2の下面と該床部材2の下方に位置するフレーム部材4間に、前記床部材2の前方及び下方への移動を制限することで運転席1の方への移動及び前方への傾斜を阻止する床変形防止部材11を配設する衝突安全構造であって、該床変形防止部材11が、それぞれ該バスの前方から後方に向けて上方から下方に傾斜する傾斜面A、Bにて上下相対峙する上方部材11aと下方部材11bとの2部材を有し、該上方部材11aは前記床部材2下面に、該下方部材11bは前記フレーム部材4に各々固定した。
【0008】
前記床変形防止部材11はやや厚手の鉄板で形成するが、詳細を図3に図示する如く、水平断面が矩形の角筒をその中間で矩形の長手方向に斜めに切断し、その切断面を塞いで、各々斜面A及び斜面Bをもつ上方部材11aと下方部材11bとした如き構成としたものである。
このような変形防止部材11は、前記運転席1の支持台1d前端付近の床2の左側に、その前記斜面A、Bがバスの前方から後方に掛けて下がるように配設し、斜面A、B間に適宜すき間を開けつつその上方部材11aを床2下面に、また下方部材11bをフレーム4上面に各々溶接12等によって固定する。
【0009】
前記床変形防止部材11の大きさ、殊に矩形の長手方向の長さは図4に示すような前部衝突によるフレーム4等の後方への移動量を考慮した十分な長さとし、また後記の如く、上方部材11aと下方部材11bが圧接したときにも変形しない強度を持つことが必要である。また、前記斜面A、Bの角度K及びこの斜面A、B間のすき間量(寸法)は最終的に実験等で決定するが、前記角度Kについてはほぼ45度乃至60度の範囲で選択するのがよい。
【0010】
更に、床変形防止部材11の上方部材11aは床板2に限らず、床部材を構成する根太材6の下面に固着してもよく、また下方部材11bもフレーム4に限らず、下部結構5中のフレーム4に代り得るフレーム部材上に固定してもよい。
更に、床変形防止部材11は一箇所に限らず必要に応じて数か所設置すればその効果は増大する。
更に、床変形防止部材11は角筒に限らず円筒でもよく、また例えば全体を引張及びねじり強度が大きい繊維強化プラスチック製として、その上、下端を各々床部材及びフレーム部材間に固着することも考えられる。
【0011】
前記の如き構成の本発明運転席の床構造を持つバスにおいて、例えば前記の如き前部衝突によって図4の如く車体、フレーム部材が変形して後方に移動するとともに、前記の如く、シートベルト8によって運転乗務員と一体となった運転席1が図5に示すF1なる慣性力によって、前記支持機構1aの支持台1dの下面前端より床板2にF2(図5)なる力を作用させて、殊に左側付近の床板2、根太材6を図5の仮想線のようにほぼ逆「へ」の字形に変形させ、また床板2が前方へ移動しようとするときも、フレーム4上に固定した、床変形防止部材11の下方部材11bがフレーム4の変形により移動して、また床板2の下面に固定した上方部材11が前方へ移動することにより、下方部材11bの斜面Bが上方部材11の斜面Aと圧接してこれを押し上げるように作用し、これによって床板2、根太材6をほぼ逆「へ」の字形に変形させることが防止され、運転席1の前方への移動及び傾斜による運転乗務員のハンドル等への衝突による傷害が未然に防がれる。
【0012】
【発明の効果】
本発明に係るバス運転席の床構造は、バスの運転席を固定した床部材の下面と該床部材の下方に位置するフレーム部材間に、前記床部材の前方及び下方への移動を制限することで運転席の方への移動及び前方への傾斜を阻止する床変形防止部材を配設する衝突安全構造であって、該床変形防止部材が、それぞれ該バスの前方から後方に向けて上方から下方に傾斜する傾斜面にて上下相対峙する上方部材と下方部材との2部材を有し、該上方部材は前記床部材下面に、該下方部材は前記フレーム部材に各々固定されたことを特徴とするので、バスの前部衝突時等において床の落下及び前方移動が生じようとするときにも、前記床変形防止部材が床部材の前方への移動を制限しつつ運転席及び床部材の下方への移動を的確に阻止し、これにより運転席の前方及び下方への移動による運転乗務員等の傷害の発生を未然に防止できる効果がある。
【0013】
また本発明の床構造では、運転席を固定した床部材の下面と該床部材の下方に位置するフレーム部材間に前記床変形防止部材を配設するのみで、床部材の前方への移動の制限と、運転席及び床部材の下方への移動の阻止ができるから、根太材や補強材を設けることによる重量とコストの増大を避けることができる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明床構造を備えたバスの運転席付近の側面略示図。
【図2】 本発明バス運転席の床構造を示す平面略示図。
【図3】 本発明に係る床変形防止部材の斜視図で、床部材及びフレーム部材への取り付けた状態を示す図。
【図4】 本発明床構造を備えたバスにおける衝突時の作動を示す側面略図。
【図5】 従来のバス運転席付近の側面略示図。
【符号の説明】
1 運転席 1a (運転席の)支持機構 1b 背当て 1c シート1d 支持台 2 床板(床板部材) 3 バス車体
4 フレーム(フレー部材) 5 下部結構 6 根太材
7 (シートベルトの)巻取り装置 8 シートベルト
11 床変形防止部材 11a 上方部材 11b 下方部材
12 溶接 A、B 斜面 K 斜面角度。

Claims (2)

  1. バスの運転席を固定した床部材の下面と該床部材の下方に位置するフレーム部材間に、前記床部材の前方及び下方への移動を制限することで運転席の方への移動及び前方への傾斜を阻止する床変形防止部材を配設する衝突安全構造であって、該床変形防止部材が、それぞれ該バスの前方から後方に向けて上方から下方に傾斜する傾斜面にて上下相対峙する上方部材と下方部材との2部材を有し、該上方部材は前記床部材下面に、該下方部材は前記フレーム部材に各々固定されたことを特徴とするバス運転席の床構造。
  2. 前記床変形防止部材の前記上方部材と前記下方部材とが所定の間隔をあけて上下離間されて各々固定されたことを特徴とする請求項1記載のバス運転席の床構造。
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