JP3849158B2 - リレー - Google Patents

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JP3849158B2
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    • H01H1/58Electric connections to or between contacts; Terminals
    • H01H1/5822Flexible connections between movable contact and terminal

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンデンサ負荷やランプ負荷の突入電流が大きい負荷を開閉する接点装置を有するリレーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からコンデンサ負荷やランプ負荷の突入電流が大きい負荷を開閉する接点装置を有するリレーとして特開平6ー76717号公報が知られている。この従来例は、単一のベースに、可動枠が鉄芯に吸引されて接離動作する電磁石装置と、接点装置と、補助接点装置とを組み込み、電磁石装置の可動枠の駆動により接点装置と補助接点装置との接点切り換えを行うようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来例にあっては、単一のベースに、電磁石装置、接点装置、補助接点装置を組み込んでリレーを構成してあるので、接点装置が片切り用の場合と、両切り用の場合とではサイズや機構が異なるため、片切り用の場合には片切り専用の可動枠を備えた電磁石装置と、片切り用の接点装置とを片切り用のベースに組み込んで片切り用のリレーを構成し、また、両切り用の場合には両切り専用の可動枠を備えた電磁石装置と、両切り用の接点装置とを両切り用のベースに組み込んで両切り用のリレーを構成する必要があった。つまり、従来にあっては片切り用と両切り用とで部材の共通化ができないという問題があり、コストもアップするという問題があり、更に、両切りは複雑な構造なので組み込みに時間がかかるという問題があった。
【0004】
また、片切り用と両切り用とでは接点を駆動するカードの駆動点が異なり、片切り、両切りの接点の投入速度が異なり、接点バウンス時間及び投入時間差が生じるという問題がある。
【0005】
また、従来例にあっては、接点装置と、補助接点装置とが単一のベースに組み込まれて同じ空間にあるため、メイン接点からの開閉による消耗粉などの付着が発生し接触信頼性が低下するという問題がある。また、補助接点装置の使用を変更する場合にはベース及び可動枠を変更する必要がある。
【0006】
更に、電磁石装置のヨークを板状のベースに固定しているため、固着時に傾きが発生し動作不良、特性不良が発生するという問題がある。
【0007】
また、従来にあっては、可動枠の変位と接点部の変位の関係が、可動枠の軸から電磁石の中心位置及びカード駆動位置のテコ比で決定されるため、接点装置のアーク接点、メイン接点の仕様に自由度がないという問題がある。
【0008】
また、電磁石装置のヨーク及びコイルボビンをベースに接着するため接着剤を硬化させる熱によっては特性変化が大きく、また、接着工程において静音ダンパーの位置ずれが生じてしまうという問題がある。
【0009】
本発明の課題は、上記の点を解決することにあり、電磁石装置と接点装置とが別空間に位置して、接点の開閉による消耗粉などの付着が発生せずに、接触信頼性が向上し、また、接点使用の異なる接点ブロックを簡単に構成できることを課題とするものである。また、電磁石装置を電磁石ベースに組み込んだ電磁石ブロックとして共通のものを使用し、接点装置を組み込んだ別体の接点ブロックを選択することで簡単に目的とするリレーを構成できることを課題とする。また、別の課題としては、片切り、両切りのいずれの場合にも接点の投入速度を同じにすることができ、また、接点装置と、補助接点装置とを別の空間に配置することができ、また、電磁石装置の電磁石ベースへの組み込みが簡単且つ正確にでき、また、特性が安定し、また、静音ダンパーの位置ずれも生じないようにでき、また、電磁石ブロックとして共通のものを使用しながら接点装置のアーク接点、メイン接点の仕様に自由度が得られるリレーを提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のリレーは、可動枠1が鉄芯2に吸引されて接離動作する電磁石装置3を筒状又は有底筒状をした電磁石ベース4内に組み込んだ電磁石ブロック5と、該電磁石ベース4とは別体の筒状をした接点ベース6に接点装置7を組み込んだ接点ブロック8とよりなり、上記電磁石ブロック5を共通化して、該共通化した電磁石ブロック5に接点装置7を組み込んだ別体の接点ブロック8を選択して組合せ、電磁石装置3の可動枠1の駆動により接点装置7の接点切り換えを行うようにしたリレーにおいて、電磁石ブロック5に設けた回動運動をする可動枠1と、接点ブロック8に設けた回動運動をするカード10とを機械的に接続するものであって、可動枠1の回動先端部に第1突起部63と第2突起部64とを突設し、カード10に第1突起部63により作用される第1作用部65と、第2突起部64により作用される第2作用部66とを設け、接点装置に第1突起部63で第1作用部65を作用した際にオンからオフに切り換えられ且つ第1突起部63による第1作用部65への作用の解除状態でオンとなるアーク接点67と、第2突起部64で第2作用部66を作用した際にオフからオンに切り換えられ且つ第2突起部64による第2作用部66への作用の解除状態でオフとなるメイン接点68とを設け、セット動作が、第1突起部63で第1作用部65を作用すると共に第2突起部64による第2作用部66への作用を解除したアーク接点67及びメイン接点68がいずれもオフの状態で、可動枠1の一方向に回動することで第1突起部63による第1作用部65への作用を解除し且つ第2突起部64による第2作用部66への作用を解除してアーク接点67がオンでメイン接点68がオフとなる段階を経て、更なる可動枠1の回動で第1突起部63による第1作用部65への作用を解除し且つ第2突起部64で第2作用部66を作用してアーク接点67及びメイン接点68がいずれもオンとなるように設定され、リセット動作が、上記アーク接点67及びメイン接点68がいずれもオンの状態で、可動枠1を上記と逆方向に回動することで第1突起部63による第1作用部65への作用を解除し且つ第2突起部64による第2作用部66への作用を解除してアーク接点67がオンでメイン接点68がオフとなる段階を経て、更なる可動枠1の逆方向への回動で第1突起部63で第1作用部65を作用すると共に第2突起部64による第2作用部66への作用を解除してアーク接点67及びメイン接点68のオフの状態とするように設定されていることを特徴とするものである。
【0011】
また、電磁石ブロック5の一側部に可動枠1の可動端側の端部を位置させ、該電磁石ブロック5の可動枠1の可動端側の端部が位置する一側部に接点ブロック8を接続して成ることも好ましい。
【0012】
また、電磁石ブロック5の一側部に可動枠1の可動端側の端部を位置させ、該電磁石ブロック5の可動枠1の可動端側の端部が位置する一側部に略直交して隣合う側部に接点ブロック8を接続して成ることも好ましい。
【0013】
また、互いに別体の接点ブロック8を同一方向に積み重ねて接続することも好ましい。
【0014】
また、接点を含む金属部品を有しないスペーサブロック9を電磁石ブロック5と接点ブロック8との間に介在して接続して成ることも好ましい。
【0015】
また、電磁石ブロック5に設けた回動運動をする可動枠1と、接点ブロック8に設けた回動運動をするカード10とを機械的に接続し、カード10が可動枠1の回動運動と垂直な方向に回動運動をするように設定されて成ることも好ましい。
【0016】
また、電磁石ベース4に四角筒状をした嵌合部11を設けると共に接点ベース6に四角筒状をした被嵌合部12を設け、嵌合部11と被嵌合部12とを嵌合接続して成ることも好ましい。
【0017】
また、四角筒状をした嵌合部11の側片乃至四角筒状をした被嵌合部12の側片のいずれかに係合突起13を設けると共に他方に係合突起13が係合する係合孔14を形成して成ることも好ましい。
【0018】
また、電磁石ベース4に電磁石装置3を組み込むための筒状乃至箱状をした外殻本体部15を形成し、該外殻本体部15に補助接点ブロック16を組み込むための筒状乃至箱状をした補助外殻部17を連設して成ることも好ましい。
【0019】
また、補助外殻部17に駆動回路のような回路部品18を組み込んで成ることも好ましい。
【0020】
また、電磁石装置3の可動枠1に補助接点19を切り換え自在とするための補助接点操作部20と、外部から補助接点19を切り換え自在とする手動レバー21とを設けて成ることも好ましい。
【0021】
電磁石装置3のヨーク22を、ヨーク22の主体を構成するメインヨーク23と、接極子24と対向する磁極面を有する一対のサイドヨーク25とで構成し、メインヨーク23の先端部に係合部26を形成し、サイドヨーク25に被係合部27を設け、係合部26に被係合部27を係合して成ることも好ましい。
【0022】
また、電磁石装置3のヨーク22の主体を構成するメインヨーク23の、略コ字状をした可動枠1の両腕部28と対向する面に突起を突設して成ることも好ましい。
【0023】
また、電磁石装置3のコイルボビン30の鍔部77の、略コ字状をした可動枠1の両腕部28と対向する面に突起31を突設して成ることも好ましい。
【0024】
また、電磁石装置3のコイルボビン30に設けた突起部32が電磁石ベース4に設けた孔部33に嵌合固定されて成ることも好ましい。
【0025】
また、電磁石ベース4を電磁石装置3を組み込むための筒状乃至箱状に形成し、筒状乃至箱状をした電磁石ベース4の内壁面に一対の突条34により形成されるガイド溝部35を形成し、電磁石装置3のヨーク22の主体を構成するメインヨーク23に幅方向に突出する突起部36を設け、突起部36をガイド溝部35に嵌め込んで成ることも好ましい。
【0026】
また、電磁石ベース4を電磁石装置3を組み込むための箱状に形成し、箱状をした電磁石ベース4の底面部に端子挿入孔37を設け、該端子挿入孔37に箱状の電磁石ベース4内に組み込んだ電磁石装置3のコイルボビン30のコイル端子62を貫通させて成ることも好ましい。
【0027】
また、可動枠1に嵌め込み凹所44を形成し、該嵌め込み凹所44に先端間に永久磁石40を介在させた一対の接極子24の先端部を嵌め込み固着し、一対の接極子24の対向内面部の先端部側を内面部の後部側より突出させて該突出段部41間に永久磁石40を介在させると共に接極子24の後部の非突出部42にレシジュアルプレート43を含む磁極部を形成して成ることも好ましい。
【0028】
また、可動枠1に嵌め込み凹所44を形成し、該嵌め込み凹所44に先端間に永久磁石40を介在させた一対の接極子24の先端部を嵌め込み固着し、接極子24の永久磁石40との接触面とは反対側の外側面をテーパ面46とし、可動枠1の嵌め込み凹所44の内面を上記テーパ面46と同じ傾斜角度のテーパ面47とし、両テーパ面47を重ね合わせて成ることも好ましい。
【0029】
また、可動枠1に取付ける接極子24にレシジュアルプレート43を設け、レシジュアルプレート43の端部を接極子24より突出させて成ることも好ましい。
【0030】
また、可動枠1に嵌め込み凹所44を形成し、該嵌め込み凹所44に先端間に永久磁石40を介在させた一対の接極子24の先端部を嵌め込み固着するものにおいて、嵌め込み凹所44に永久磁石40を保持するための仮保持部48を設けて成ることも好ましい。
【0031】
また、可動枠1の動作を緩衝させるための静音ダンパー49の取付け基台50を電磁石装置3のコイルボビン30に形成して成ることも好ましい。
【0032】
また、可動枠1の動作を緩衝させるための静音ダンパー49の取付け基台50をサイドヨーク25間に架設して成ることも好ましい。
【0033】
また、可動枠1の動作を緩衝させるための静音ダンパー49の取付け基台50を鉄芯2に設けて成ることも好ましい。
【0034】
また、可動枠1に一対の腕部28を設け、電磁石装置3のヨーク22の主体を構成するメインヨーク23の両側にそれぞれ軸部51を設け、軸部51の突出基部側を大径軸部52とすると共に先端側を小径軸部53とし、可動枠1の一対の腕部28に設けた軸受け部54を小径軸部53に回転自在に嵌め込むと共に可動枠1の軸受け部54の周囲を小径軸部53と大径軸部52との間の段部55により支えて成ることも好ましい。
【0035】
また、可動枠1に一対の腕部28を設け、電磁石装置3のヨーク22の主体を構成するメインヨーク23の両側にそれぞれ軸部51を設け、可動枠1の腕部28に設けた軸受け部54に軸部51に接触する3点の接触部56を設け、可動枠1に軸部51を軸受け部54に導入するためのガイド部57を設けて成ることも好ましい。
【0036】
また、可動枠1の動作を緩衝させるための静音ダンパー49を設け、可動枠1にダンパー駆動部58を設け、該ダンパー駆動部58の静音ダンパー49を駆動する面をテーパ面59として成ることも好ましい。
【0037】
また、電磁石ベース4に設けた軸98に手動レバー21を回動自在に取付け、手動レバー21の一端部を可動枠1に連結し、手動レバー21の他端部に電磁石ベース4の外部に突出する操作部21aを設けて成ることも好ましい。
【0038】
また、電磁石装置3のコイルボビン30にコイルボビン30と同時成形された鉄芯2を設け、鉄芯2の両側にコイルボビン30から可動枠1の傾き時に鉄芯2に接極子24が衝突するのを防止するための突出部61を突出して成ることも好ましい。
【0039】
また、コイルボビン30への巻線前にL状をしたコイル端子がコイルボビン30の鍔部77にコイルボビン30の鍔部77より内側に位置しないように設けられ且つ巻線後にコイル端子62の一片がコイルボビン30の鍔部77より内側に位置するように折り曲げられて巻線が結線されることも好ましい。
【0040】
また、第1、第2突起部63、64の第1、第2作用部65、66との接触面を弧状凸面69とし、第1、第2作用部65、66の第1、第2突起部63、64との接触面を弧状凸面乃至テーパ面70として成ることも好ましい。
【0041】
また、カード10には他の接点ブロック8に設けたカード10とピン71により接続するための孔部72が設けられ、該孔部72の開口端部が広くなるように孔部72の内面にテーパ部73を設けて成ることも好ましい。
【0042】
また、カード10には他の接点ブロック8に設けたカード10と丸乃至角ピン71により接続するための丸乃至角形状の孔部72が設けられ、ピン71の一端部に巾広部74を設けて成ることも好ましい。
【0043】
また、ピン71が金属材料製の補強芯材75を有する合成樹脂成形品により形成してあることも好ましい。
【0044】
また、一方の接点ブロック8のカード10にピン71を一体に突設し、他の接点ブロック8に設けた孔部72に上記ピン71を嵌め込んで接続して成ることも好ましい。
【0045】
また、接点装置7が可動端子部76と固定端子部78とで構成され、可動端子79にメイン可動接点80を設けたメイン可動ばね81と、アーク可動接点82を設けたアーク可動ばね83とを固着して可動端子部76を構成し、固定端子84にメイン可動接点80と対向するメイン固定接点85と、アーク可動接点82と対向するアーク固定接点86とを設けて固定端子部78を構成して成ることも好ましい。
【0046】
また、可動端子79乃至固定端子84のうち少なくとも一つを2分割し、2分割した端子半体87の一方に可動乃至固定のメイン接点68を設けると共に他方の端子半体87に可動乃至固定のアーク接点67を設け、2分割した端子半体87同士を温度ヒューズ88により接続して成ることも好ましい。
【0047】
また、可動端子79は両側に対向する突片89を有するコ字状をしており、対向する突片89の一方にメイン可動接点80を設けたメイン可動ばね81を固着すると共に他方の突片89にアーク可動接点82を設けたアーク可動ばね83を固着して全体がU字状をした可動端子部76を構成して成ることも好ましい。
【0048】
また、メイン可動ばね81、アーク可動ばね83が折り曲げ部90を形成してあることも好ましい。
【0049】
また、メイン可動接点80側の導電板に一端部を接続し且つ可動端子79に他端部を接続した編組線91をU字状をした可動端子部76のメイン可動ばね81に沿わせて成ることも好ましい。
【0050】
また、編組線91が平網線で構成されていることも好ましい。
【0051】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
【0052】
本発明のリレーは図1、図2、図3に示すように、電磁石ブロック5とこれとは別体の接点ブロック8とを組合せて構成してある。
【0053】
電磁石ブロック5は図4に示すように、可動枠1が鉄芯2に吸引されて接離動作する電磁石装置3を電磁石ベース4に組み込んで構成してあり、接点ブロック8は図5に示すように、上記電磁石ベース4とは別体の接点ベース6に接点装置7を組み込んで構成してあり、電磁石ブロック5とこれとは別体の接点ブロック8とを組合せた状態で電磁石装置3の可動枠1の駆動により接点装置7の接点切り換えを行うようになっている。
【0054】
電磁石ベース4は角筒形又は有底角筒状(すなわち一端が開口した箱状)をしており、図10に示す実施形態においては一端面部が開口した有底の四角筒状(すなわち有底角筒状)をした外殻本体部15の一片部に偏平な角筒状をした補助外殻部17を一体に形成して構成してあり、外殻本体部15の底面部に該当する部分に図10、図11に示すように端子挿入孔37が穿孔してある。また、角筒状をした電磁石ベース4の一端部の開口端部側は後述の接点ブロック8の四角筒状をした被嵌合部12が嵌合するための四角筒状の嵌合部11となっている。嵌合部11には係合孔14が形成してある。係合孔14は四角筒状の4片のうち少なくとも一以上に設けるものであり、四角筒状の嵌合部11の4片にそれぞれ設けてもよく、あるいは図1の実施形態のように対向する2片に設けてもよい。
【0055】
図1、図10、図31に示すように、四角筒状をした外殻本体部15の対向する2片の内面部の上下にはそれぞれ一対の突条34により形成されるガイド溝部35が設けてある。また、電磁石ベース4の対向する2片には後述のコイルボビン30に設けた突起部32を嵌合するための孔部33が形成してある。外殻本体部15の開口端部側の一端部及び補助外殻部17には上下に対向する位置に後述の手動レバー21を挿通するための切欠部92が設けてある。
【0056】
電磁石装置3は図1に示すように、コイルボビン30、鉄芯2、ヨーク22、接極子24、永久磁石40、可動枠1、静音ダンパー49等により構成してある。
【0057】
ヨーク22は、ヨーク22の主体を構成するメインヨーク23と、接極子24と対向する磁極面を有する一対のサイドヨーク25とで構成してある。ここで、図1、図12に示す実施形態ではメインヨーク23はコ字状をしており、該メインヨーク23には鉄芯嵌め込み孔22cが設けてある。メインヨーク23のコ字状をした両対向片の両側にはそれぞれ電磁石ベース4に設けたガイド溝部35に嵌め込むための突起部36が突設してあり、また、メインヨーク23のコ字状をした両対向片の外面部にはそれぞれ後述の可動枠1の一対の腕部28の軸受け部54を回動自在に軸支するための軸部51が設けてある。更に、このメインヨーク23のコ字状をした両対向片の先端面部の両側に櫛歯状をした係合部26が形成してあり、サイドヨーク25に上記櫛歯状をした係合部26に係合する被係合部27が設けてあり、係合部26に被係合部27を係合することで、コ字状をしたメインヨーク23の先端部の両側にサイドヨーク25を取付けてある。
【0058】
ここで、図13のように、メインヨーク23のコ字状をした両対向片の両側の先端部に係合部26を形成し、サイドヨーク25を両側から嵌め込んで係合部26に被係合部27を係合することで、コ字状をしたメインヨーク23の先端部の両側にサイドヨーク25を取付けてもよい。
【0059】
また、図14のように、上記両サイドヨーク25のうち一方は上記と同様にメインヨーク23と別体とし、サイドヨーク25の上下に設けた被係合部27をメインヨーク23の係合部26に係合し、両サイドヨーク25のうち他方をメインヨーク23の対向片の一方から一体に連出し、これを図14の矢印のように折り曲げて係合部26と被係合部27とを係合するようにしてもよい。
【0060】
また、図15や図16のように、両サイドヨーク25をいずれもメインヨーク23の対向片の一方又は両方からそれぞれ一体に連出し、これを図15、図16の矢印のように折り曲げて係合部26と被係合部27とを係合するようにしてもよい。
【0061】
また、図17のように、メインヨーク23を2つのL状をしたヨーク半体23a、23bに分割し、一方のヨーク半体23aに一方のサイドヨーク25を一体に連出し、該ヨーク半体23aに一体に連出したサイドヨーク25をヨーク半体23aからの突出部分で直角に折り曲げ、このサイドヨーク25の先端の被係合部27を他方のヨーク半体23bの一側部の係合部26に係合し、また、別体の別のサイドヨーク25の両端部の被係合部27をヨーク半体23a、23bの他側部の係合部26にそれぞれ係合する。このようにして、L字状のヨーク半体23a、23bの各先端部を突き合わせ、全体形状が図12に示すヨーク22と略同じ形状に形成するようにしてもよい。
【0062】
また、上記実施形態では一方のヨーク半体23aに一方のサイドヨーク25を一体に連出形成した例を示したが、図18のように両サイドヨーク25を両ヨーク半体23a、23bと別体に形成し、両サイドヨーク25と両ヨーク半体23a、23bを係合部26と被係合部27との係合により接合して組み立てることで全体形状が図12に示すヨーク22と略同じ形状に形成するようにしてもよい。
【0063】
また、図19の実施形態のように、一方のヨーク半体23aに両方のサイドヨーク25を一体に連出形成し、この両サイドヨーク25の先端部の被係合部27をそれぞれ他のヨーク半体23bの係合部26に係合により接合して組み立てることで全体形状が図12に示すヨーク22と略同じ形状に形成するようにしてもよい。
【0064】
また、図20の実施形態のように、一方のヨーク半体23aに一方のサイドヨーク25を一体に連出形成し、他方のヨーク半体23bに他方のサイドヨーク25を一体に連出形成し、両サイドヨーク25の先端部の被係合部27をそれぞれ対向するヨーク半体23a又は23bの係合部26に係合により接合して組み立てることで全体形状が図12に示すヨーク22と略同じ形状に形成するようにしてもよい。
【0065】
上記図17乃至図20においては、L字状のヨーク半体23a、23bのうち一方のヨーク半体23aの先端片22dに鉄芯嵌め込み孔22cが形成してある例であり、両ヨーク半体23a、23bの先端部同士は突き合わされている。
【0066】
また、図21、図22、図23に示す実施形態は、L字状のヨーク半体23a、23bとサイドヨーク25との連設や係合の関係はそれぞれ図18、図19、図17と同じであるが、図21、図22、図23に示す実施形態はL字状のヨーク半体23a、23bの各先端片22dに鉄芯嵌め込み孔22cを設けてあり、先端片22d同士を重ねて鉄芯嵌め込み孔22cが連通するように組立てられる。
【0067】
コイルボビン30には鉄芯2がコイルボビン30を合成樹脂で一体成形する際に同時成形してインサートしてある。該鉄芯2の両端部はコイルボビン30から突出している。
【0068】
コイルボビン30には図24に示すように両側に鍔部77が形成してあり、コイル端子取付け凹部93が設けてあり、このコイル端子取付け凹部93にコイル端子62を嵌め込んで取付けてある。ここで、コイル端子62はコイルボビン30を合成樹脂で一体成形する際に同時成形によりインサートしてもよい。コイル端子62は図26(a)のようにはじめはL状をしており、L字状の一片である巻線94との結線部62aを有する結線片62bがコイルボビン30への巻線94を巻装する前においてはコイルボビン30の鍔部77より内側に位置しないようになっており、このように巻線94を巻装する前の状態においてはL字状に折り曲げてコイル端子62がコイルボビン30に巻線94を巻くのに邪魔にならないようにし、この状態でコイルボビン30に巻線94を巻装し、コイルボビン30への巻線94の巻装が完了した状態で、図26(b)のように、L状のコイル端子62の結線片62bがコイルボビン30の鍔部77よりも内側に位置するように折り曲げ、結線部62aに巻線94の端部を結線するようになっている。このようにすることで、コイル端子62による巻線スペースの減少を防止することができて、高効率にすることができるものである。
【0069】
図25にはコイルボビン30への巻線94の巻付け順序の一実施形態が示してある。すなわち、図25(a)のように巻線94の一端部をコイル端子62(COM端子62a)に巻付けてからコイルボビン30に巻付け、次に、図25(b)のように規定回数巻いた後、巻終わり端部を別のコイル端子62(セット端子(図示せず))に巻付け、次に巻線94を変え、下層巻きの巻き始めと同様に一端部をコイル端子62(COM端子62a)に巻付けて巻始める。上層巻きを規定回数巻き終わると、巻線94の端部をコイル端子62(リセット端子62b)に巻付け、半田付けをした後、各コイル端子62を図25(c)のように内側に折り曲げるのである。
【0070】
図1、図24に示すように、コイルボビン30の鍔部77には電磁石ベース4に設けた孔部33と嵌合する突起部32が設けてある。
【0071】
また、コイルボビン30には上記のように鉄芯2が同時一体成形してあって、鉄芯2の両端部がコイルボビン30よりも突出しているが、図1に示すように鉄芯2の一方の突出部分の両側にコイルボビン30より突出部61が突設してある。そして一方の突出部61は静音ダンパー49の取付け基台50となっている。この取付け基台50には静音ダンパー49が取付けてある。このように静音ダンパー49の取付け基台50をコイルボビン30に一体に形成することで、静音ダンパー49の位置精度が増し、安定した緩衝緩和ができ、組立て工程も簡略化できることになる。
【0072】
また、図28に示す実施形態のように、可動枠1の動作を緩衝させるための静音ダンパー49の取付け基台50をサイドヨーク25間に架設してもよいものである。
【0073】
また、図29に示す実施形態のように、鉄芯2の端部を可動枠1の動作を緩衝させるための静音ダンパー49の取付け基台50として、静音ダンパー49を取付けてもよいものである。
【0074】
静音ダンパー49は図27に示すように、半球ドーム状の第1室49a及び第2室49bを形成し、適量の流体を封入した薄肉シート49cと、流体が移動可能な貫通孔49dを中央に有して両室49a、49bを仕切る仕切り板49eとを備えてなり、図68、図69に示すように後述の可動枠1に設けたダンパー駆動部58がそれぞれ押圧されるように取付け基台50に固着してある。
【0075】
可動枠1は図32に示すように、中央片1bから両腕部28を突設した略コ字状をしている。両腕部28の先端部には軸受け部54が設けてある。軸受け部54はヨーク22の主体を構成するメインヨーク23の両側にそれぞれ設けた軸部51に回動自在に軸支されるものである。ここで、軸部51の突出基部側は図12、図30、図34に示すように、大径軸部52となっていると共に先端側が小径軸部53となっており、可動枠1の一対の腕部28に設けた軸受け部54を小径軸部53に回転自在に嵌め込むと共に可動枠1の軸受け部54の周囲を小径軸部53と大径軸部52との間の段部55により支えてある。このようにすることで、可動枠1の動作時に可動枠1がメインヨーク23に接触することがなく、安定した動作特性を得ることができるようになっている。
【0076】
図33、図34に示すように、可動枠1の一対の腕部28に設けた軸受け部54は軸部51の小径軸部53に接触する3点の接触部56が設けてある。つまり、軸受け部54は軸部51に対して3点で接触し、可動枠1の動作時における軸支部分の摩擦力を低減するようになっている。
【0077】
軸支部の3点支持の他の実施形態としては、図35に示すように小径軸部53の外面部に軸受け部54の内周面部に3点で接触するための接触部56を設けるものであってもよい。なお、軸支部の3点支持でない実施形態としては、図36に示すような軸受け部54の形態も考えられる。
【0078】
図33に示すように、可動枠1には軸部51を軸受け部54に導入するためのガイド部57を設けてある。ガイド部57としては腕部28の先端から軸受け部54に到るV字状の切欠部57aとしたり、あるいは腕部28の内面部に軸受け部54に到るテーパ面部57bを設けたりして構成してある。そして、上記ガイド部57をガイドとして可動枠1の両腕部28の軸受け部54をメインヨーク23の両側にそれぞれ設けた軸部51の小径軸部53に回動自在に嵌め込むものである。このようにガイド部57を設けることで、可動枠1をメインヨーク23に容易に組み込みことができるものである。
【0079】
ここで、図37に示すように、コイルボビン30の略コ字状をした可動枠1の両腕部28と対向する面の少なくとも一面に突起31を突設してもよい。このようにすることで、接点装置のばね負荷や静音ダンパー49による負荷などによる可動枠1の傾きを上記突起31の存在により防止することができることになる。ここで、電磁石装置3のヨーク22の主体を構成するメインヨーク23の、略コ字状をした可動枠1の両腕部28と対向する面の少なくとも一面に突起を突設して可動枠1の傾きを上記突起の存在により防止することができることになる。
【0080】
図32に示すように、可動枠1の中央片1bには嵌め込み凹所44が形成してあり、この嵌め込み凹所44に一対の接極子24の先端部間に永久磁石40を介在させたブロックの先端部が嵌め込まれて接着剤により接着して固着してある。
【0081】
ここで、図38のように、接極子24の永久磁石40との接触面とは反対側の外側面をテーパ面46とし、可動枠1の嵌め込み凹所44の内面を上記テーパ面46と同じ傾斜角度のテーパ面47とし、両テーパ面47を重ね合わせるようにし組み込むようにしてもよい。このようにすることで、永久磁石40と接極子24とを可動枠1に組み込む際、永久磁石40と接極子24とが確実に面接触した状態で簡単且つ正確に圧入できるものである。
【0082】
また、図39のように、可動枠1の嵌め込み凹所44に仮保持部48となる凸部あるいは凹部を設け、嵌め込み凹所44の永久磁石嵌め込み部44aに永久磁石40を嵌め込んで仮保持部48により保持し、接着前に上記仮保持部48により正確な位置に仮保持するようにしてもよいものである。
【0083】
ところで、接極子24の磁極面にはレシジュアルプレート43が取着されるが、図40のように一対の接極子24の対向内面部の先端部側を内面部の後部側より突出させて該突出段部41間に永久磁石40を介在させると共に接極子24の後部の非突出部42にレシジュアルプレート43を取着するようにしてもよいものである。
【0084】
また、接極子24の磁極面にレシジュアルプレート43を取着するに当たり、図41のようにレシジュアルプレート43の端部43aを接極子24より突出させるようにしてもよい。このようにすると、可動枠1に傾きが発生した場合に、鉄芯2にレシジュアルプレート43の突出部43aが接触し、レシジュアルプレート43の弾性により衝撃を緩和することができるものである。
【0085】
可動枠1には孔部又は溝部よりなるダンパー駆動部58が設けてあり、静音ダンパー49がこの孔部又は溝部よりなるダンパー駆動部58内に挿入される。ここで、ダンパー駆動部58の静音ダンパー49を駆動する面は図42に示すようにテーパ面59となっている。
【0086】
可動枠1の中央片1bから手動レバー21が突設してある。また、中央片1bから腕部28の突出方向と反対方向に向けて第1突起部63と第2突起部64の2つの突起部が突設してある。
【0087】
上記のように、コイルボビン30、鉄芯2、ヨーク22、接極子24、永久磁石40、可動枠1、静音ダンパー49等を組立てて構成した電磁石装置3は電磁石ベース4の四角筒状をした外殻本体部15の開口部から内部に嵌め込まれて内装される。ここで、メインヨーク23のコ字状をした両対向片の両側に突設した突起部36がそれぞれ電磁石ベース4に設けたガイド溝部35に嵌め込まれ、これをガイドとして正確な位置に嵌め込み、完全に嵌め込んだ状態でコイルボビン30に設けた突起部32を電磁石ベース4の孔部33に嵌合固定するものである。このようにして電磁石装置3と電磁石ベース4との位置決めを正確に行うとともに嵌め込み操作のみでワンタッチで強固に固定できるものである。ここで、図31において上下のガイド溝部35のうち下のガイド溝部35の溝巾はメインヨーク23の板厚と同じであるが、上のガイド溝部35の溝巾はメインヨーク23の板厚よりも大きくしてあって、メインヨーク23の寸法ばらつきを緩和しながら電磁石装置3を電磁石ベース4に強固に取付けることができるようになっている。上記のようにして電磁石装置3を電磁石ベース4に嵌め込んで取付けた状態では電磁石ベース4の底面部の端子挿入孔37に電磁石装置3のコイルボビン30の端子38が貫通して外部に突出するものである。
【0088】
また、電磁石装置3を電磁石ベース4に嵌め込んで取付けた状態では手動レバー21は図4のように切欠部92に挿通してあり、手動レバー21の先端部が外部に突出している。この手動レバー21を外部から操作することで、外部から電磁石装置3を操作できることになる。
【0089】
外殻本体部15に付設した筒状をした補助外殻部17には開口から補助接点ブロック16を嵌め込んで組み込んである。補助接点ブロック16としては図43(a)のような単極型、図43(b)のような切り換え型、図43(c)のような2極型(1極はフレキシャータイプ、他の1極はリフトオフタイプとなっている)等を目的に応じて選択して補助外殻部17に嵌め込んで取付けるものである。また、図47に示すような回路部品18のブロックを補助外殻部17に嵌め込んで取付けてもよい。回路部品18を補助外殻部17に嵌め込んで取付ける場合、補助接点ブロック16に回路部品18を設けたブロックを補助外殻部17に取付けたり、あるいは、回路部品18のみを補助外殻部17に嵌め込んで取付けたりすることができる。
【0090】
いずれにせよ、補助接点ブロック16を補助外殻部17に嵌め込んで取付けた場合、上記手動レバー21の先端部の外部に突出した部分を操作することで、上記補助接点ブロック16の補助接点19を手動レバー21の補助接点操作部20により操作できるようになっている。つまり、本実施形態においては、手動レバー21を外部から操作することで、電磁石装置3の操作と補助接点19の切り換えとを行うことができるようになっている。
【0091】
ここで、図44に示すように可動枠1から突片部97を突設し、電磁石ベース4に突出した軸98に手動レバー21の軸孔99を回動自在に嵌め込み、手動レバー21の一端部の凹所100を突片部97に嵌め込み、手動レバー21の他端部に突設した操作部21aを電磁石ベース4から外部に突出させ、手動レバー21の操作部21aを操作することで電磁石装置3の操作と補助接点19の切り換えとを行うようにしてもよい。この場合、軸98から操作部21aまでの距離の異なるものを選択して使用することで、補助接点19の変位を変えることができるものである。
【0092】
なお、図45のように、電磁石ベース4を外殻本体部15のみで構成し、外殻本体部15に係合片102を設け、補助接点ブロック16に係合溝部103を設け、多種類の補助接点ブロック16のうち目的とする任意の補助接点ブロック16を選択して係合溝部103を係合片102に係合することで電磁石ベース4に目的とする補助接点ブロック16を取付けるようにしてもよい。
【0093】
また、図46のように、電磁石ベース4を外殻本体部15のみで構成し、外殻本体部15に係合爪104を設け、補助接点ブロック16に係合孔部105を設け、多種類の補助接点ブロック16のうち目的とする任意の補助接点ブロック16を選択して係合孔部105を係合爪104に係合することで電磁石ベース4に目的とする補助接点ブロック16を取付けるようにしてもよい。
【0094】
補助接点19は銀合金等の材料により形成された固定接点19a及び可動接点19bを有して基台19cに固定され、可動枠1に設けた手動レバー21の補助接点操作部20により駆動されて、後述する接点装置7の開閉に応じて同時に開閉されるようになっており、この補助接点19を利用して後述するように、遠隔監視システムに本リレーを使用することができるものである。
【0095】
接点ブロック8は図5に示すように、角筒状(実施形態では四角筒状)をした接点ベース6内に接点装置7を内装して構成してある。図48に示すように、四角筒状をした接点ベース6の一端部は四角筒状をした電磁石ベース4の一端部の嵌合部11と嵌合するための四角筒状をした被嵌合部12が形成してある。また接点ベース6の他端部には他の接点ブロック8の接点ベース6の被嵌合部12と嵌合できるように嵌合部11′が設けてある。そして、被嵌合部12、嵌合部11′のいずれかに係合突起13を、他方に係合孔14が形成してある。また、接点ブロック8の内部は仕切り板101により2室に仕切ってある。
【0096】
接点装置7は可動端子部76と固定端子部78とで構成してある。可動端子部76は図1、図49に示すように、可動端子79にメイン可動接点80を設けたメイン可動ばね81と、アーク可動接点82を設けたアーク可動ばね83とを固着して構成してあり、また、固定端子部78は図1に示すように、固定端子84にメイン可動接点80と対向するメイン固定接点85と、アーク可動接点82と対向するアーク固定接点86とを設けて構成してある。
【0097】
接点ベース6の仕切り板101で仕切った一方の室には可動端子部76が内装される。可動端子79は図49に示すように、両側に対向する突片89を有するコ字状をしており、対向する突片89の一方にメイン可動接点80を設けたメイン可動ばね81を固着すると共に他方の突片89にアーク可動接点82を設けたアーク可動ばね83を固着して全体がU字状をした可動端子部76が構成してあり、このようにすることで、メイン可動接点80とアーク可動接点82との対を省スペース化して配置できることになる。また、メイン可動接点80側の導電板106に一端部を接続し且つ可動端子79に他端部を接続した編組線91をU字状をした可動端子部76のメイン可動ばね81に沿わせてあり、このようにすることで編組線91のスペースを小さくすることができて接点ブロック8を小型化することができるものである。また、編組線91を平網線で構成することで更に、編組線91のスペースを小さくすることができて接点ブロック8を小型化することができる。
【0098】
ここで、図50のように、メイン可動ばね81、アーク可動ばね83に一段あるいは多段に折り曲げ部90を形成してもよいものである。このように、メイン可動ばね81、アーク可動ばね83に折り曲げ部90を形成することで、後述のカード10の駆動方向に対してメイン可動ばね81やアーク可動ばね83の変位角度を同じにすることができて、変位中の摩擦力を低減することができるものである。
【0099】
固定端子84はコ字状をしており、一側片84aにはメイン固定接点85が設けてあり、他側片84bにはアーク固定接点86が設けてあり、コ字状をした固定端子84を電磁石ベース4の仕切り板101により仕切った他方の室から挿入して固定端子84の両側片84a、84bを仕切り板101の孔部107に挿入して一方の室内に突入させるものであり、メイン可動接点80とメイン固定接点85とが対向し、アーク可動接点82とアーク固定接点86とが対向しているものである。
【0100】
ここで、アーク可動接点82とアーク固定接点86とでアーク接点67が構成してあり、上記アーク可動接点82とアーク固定接点86とはいずれも耐溶着性能の良好な材料により形成してある。
【0101】
また、メイン可動接点80とメイン固定接点85とでメイン接点68が構成してあり、上記メイン可動接点80とメイン固定接点85とはいずれも接触抵抗性能の良好な材料により形成してある。
【0102】
なお、図51、図52、図53、図54に示すように、可動端子79乃至固定端子84のうち少なくとも一つを2分割し、2分割した端子半体87の一方に可動乃至固定のメイン接点68を設けると共に他方の端子半体87に可動乃至固定のアーク接点67を設け、2分割した端子半体87同士を接続材110で接続するようにしてもよい。このように2分割した端子半体87同士を接続材110で接続し、該接続に当たって接続位置を調整することで、各々の接点の接点圧、及び投入タイミングを別々に調整できるものである。図52の実施形態においては、端子半体87に抵抗溶接用突部111を設け、接続材110と溶接により固着するものである。また、図53の実施形態においては、接続材110に孔112を設け、端子半体87に設けた突起部113を孔112に嵌め込んでかしめ固定してある。ここで、孔112を長孔としておくと、端子半体87と接続材110との接続位置の調整ができるものである。また、図54のように接続材110として編網線を用いてもよい。また、図51のように接続材110として温度ヒューズ88を用いてもよい。このように2分割した端子半体87同士を接続する接続材110として温度ヒューズ88を用いた場合にはアーク接点67のみオンというトラブル発生時に、アーク接点67の発熱を温度ヒューズ88で検知して、アーク接点67を電気的に切り放すことができるようにしてあり、このことによりアーク接点67に定常時に大電流(定格電流)が流れた場合における、アーク接点67への電流をストップして、発熱を防止し、成形品の溶融の恐れを防止することができるものである。
【0103】
接点ベース6の仕切り板101で仕切った一方の室にはカード10が回動自在に内装してある。カード10は仕切り板101から突出した軸114にカード10の一端部の孔115を回動自在に取付けてある。図55には仕切り板101に軸114を取付ける一例が示してあり、軸114は筒状をしていて一端部は先端側が細径となる抜け止め突部123となっており、この抜け止め突部123には割り溝124が形成してある。そして、仕切り板101の孔125に抜け止め突部123を嵌挿することで取付けるものである。ここで、後述のように接点ブロック8を重ねて接続する場合、他方の接点ブロック8の軸114の端部が抜け止め突部123部分に接触することになる。
【0104】
図2、図3に示すように、電磁石ベース4の四角筒状をした嵌合部11に接点ベース6の四角筒状をした被嵌合部12を嵌合し、係合突起13を係合孔14に係合することで、電磁石ベース4に別体の接点ベース6を接合するものである。このように電磁石ベース4に別体の接点ベース6を接合した際、電磁石ブロック5に設けた回動運動をする可動枠1と、接点ブロック8に設けた回動運動をするカード10とは機械的に接続されるものである。すなわち既に説明したように、可動枠1の回動先端部である中央片1bに第1突起部63と第2突起部64とを突設する。そして、カード10には上記第1突起部63により作用される第1作用部65と、第2突起部64により作用される第2作用部66とを設けるものである。
【0105】
ここで、接点装置7のアーク接点67は第1突起部63により第1作用部65を作用した際にオフからオンに切り換えられ且つ第1突起部63による第1作用部65への作用の解除状態でオンとなるように設定してあり、メイン接点68は第2突起部64により第2作用部66を作用した際にオフからオンに切り換えられ且つ第2突起部64による第2作用部66への作用の解除状態でオフとなるように設定してあり、更に、メイン接点68のオフからオンへの切り換えのタイミングをアーク接点67のオフからオンへの切り換えのタイミングよりも遅らせ且つアーク接点67のオンからオフへの切り換えのタイミングをメイン接点68のオンからオフへの切り換えのタイミングよりも遅らせるように設定してある。
【0106】
すなわち、図56乃至図59に基づいて具体的な実施形態につき説明する。可動枠1は電磁石装置3の巻線への励磁、逆励磁により接極子24を鉄芯2の磁極面及びサイドヨーク25に吸引させて、可動枠1を回動させ、可動枠1の可動によりカード10を回動して接点装置7を駆動すると共に、可動枠1の回動により補助接点ブロック16の補助接点19を駆動するようになっている。
【0107】
まず、セット動作を図56に基づいて説明する。すなわち、図56(a)はアーク可動接点82がアーク固定接点86から離れ、またメイン可動接点80とメイン固定接点85から離れていてアーク接点67及びメイン接点68はいずれもオフの状態である。この図56(a)の状態においては、可動枠1の第1突起部63により第1作用部65が押されカード10の押し部116によりアーク可動ばね83が押されてアーク可動接点82がアーク固定接点86から離れていてアーク接点67がオフとなり、且つ、可動枠1の第2突起部64による第2作用部66への押圧が解除されていてこのためメイン可動ばね81がその弾性力によりメイン可動接点80をメイン固定接点85から引き離してメイン接点68がオフとなっている。
【0108】
この図56(a)の状態において、今、可動枠1が図56(b)のように回動すると、可動枠1の回動に伴って第1突起部63が移動するので、第1突起部63によるカード10への押圧が解除されていき、このためアーク可動ばね83が弾性復帰してアーク可動接点82がアーク固定接点86に接触してアーク接点67をオンとし、この時同時にカード10はアーク可動ばね83の弾性復帰により図56(b)の位置まで回動する。この図56(b)の時点ではアーク可動接点82がアーク固定接点86に接触してアーク接点67がオンとなっているが、メイン可動接点80はメイン固定接点85に接触しておらず、メイン接点68はオフの状態である。
【0109】
この図56(b)の状態から更に可動枠1が図56(c)のように回動すると、第2突起部64により第2作用部66が押されてカード10が回動し、カード10の支持部117に支持されたメイン可動ばね81が押され、メイン可動接点80がメイン固定接点85に接触してメイン接点68がオンとなる。この図56(c)の状態では第1突起部63が第1作用部65を押圧していないとともに押し部116がアーク可動ばね83から離れているので、アーク可動接点82がアーク固定接点86に接触した状態、つまりアーク接点67のオンの状態が維持される。
【0110】
図57には上記図56に示すセット動作時の接点及び第1、第2突起部63、64のタイミングチャートを示している。図57の(a)は図56の(a)の時点を示し、図57の(b)は図56の(b)の時点を示し、図57の(c)は図56の(c)の時点を示している。図57において、第1突起部63のオンとは第1突起部63が第1作用部65に当接して作用している状態を言い、また、第1突起部63のオフとは第1突起部63が第1作用部65から離れている状態を言う。また、第2突起部64のオンとは第2突起部64が第2作用部66に当接して作用している状態を言い、また、第2突起部64のオフとは第2突起部64が第2作用部66から離れている状態を言う。
【0111】
そして、上記図56(a)(b)(c)、図57に示すように、セット時にはまず、耐溶着性能の良好なアーク接点67が投入された後、一定時間後に接触抵抗性の良好なメイン接点68が投入されることで、突入電流が流れているときには接触抵抗性能の良好なメイン接点68が投入される危険性は極めて減り、接点溶着は発生しにくくなるものである。
【0112】
次に、リセット動作を図58に基づいて説明する。図58(a)は図56(c)と同じ状態、つまり、メイン接点68及びアーク接点67がいずれもオンの状態である。
【0113】
この図58(a)の状態において、今、可動枠1が図58(b)のように回動すると、可動枠1の回動に伴って第2突起部64が移動するので、第2突起部64による押されているカード10がメイン可動ばね81の復元ばね力により押されて回動すると共にメイン可動ばね81が復元ばね力により復帰方向に移動することで、メイン可動接点80がメイン固定接点85から離れてメイン接点68がオフとなる。この図58(b)の状態では第1突起部63が第1作用部65に当たった瞬間であり(この時点では第2突起部64が第1作用部66から離れている)、この時点では押し部116がアーク可動ばね83に当たった瞬間であり、アーク可動接点82がアーク固定接点86に接触してアーク接点67はオンとなっている。
【0114】
この図58(b)の状態から更に可動枠1が図58(c)のように回動すると、第1突起部63が第1作用部65を押し、押し部116がアーク可動ばね83を押してアーク可動接点82がアーク固定接点86から離れてアーク接点67はオフとなる。この図58(c)の状態ではメイン可動接点80がメイン固定接点85から離れた状態が継続してメイン接点68がオフ状態を維持している。
【0115】
図59には上記図58に示すリセット動作時の接点及び第1、第2突起部63、64のタイミングチャートを示している。
【0116】
しかして、図58(a)(b)(c)、図59に示す動作図及びタイミングチャートから明らかなように、リセット時にはまず、接触抵抗性の良好なメイン接点68がオフとなった後、一定時間後に耐溶着性能の良好なアーク接点67がオフとなり、このため、メイン接点68のオフ動作時にアークの発生を押さえることができる。
【0117】
ところで、第1、第2突起部63、64の第1、第2作用部65、66との接触面は図56、図58のように弧状凸面69となっており、第1、第2作用部65、66の第1、第2突起部63、64との接触面は図56、図58、図60に示すように弧状凸面乃至テーパ面70となっている。このようにすることで、直交する回動系(つまり、可動枠1の回動方向とカード10の回動方向とが直交している)の機械的接続点の摩擦力の低減を図ることができる。
【0118】
本発明によれば上記のように電磁石装置3の可動枠1は回動運動をし、この可動枠1と機械的に接続される接点ブロック8のカード10は前記可動枠1と垂直な方向の回動運動をするように構成してあるので、電磁石装置3の可動枠1のストロークと関係なく、接点ブロック8のストロークを自由に設定することができるものである。
【0119】
上記のように、電磁石ベース4の四角筒状をした嵌合部11に接点ベース6の四角筒状をした被嵌合部12を嵌合し、係合突起13を係合孔14に係合することで、電磁石ベース4に別体の接点ベース6を接合し、電磁石ブロック5に設けた回動運動をする可動枠1と、接点ブロック8に設けた回動運動をするカード10とを機械的に接続することで、上記したような動作をする片切りのリレーを構成するのであるが、両切りを含む多接点対の仕様の場合は、接点ブロック8を多重に重ねて接続することで対応できるものである。
【0120】
すなわち、接点ブロック8の四角筒状をした嵌合部11′に別の接点ブロック8の四角筒状をした被嵌合部12を嵌合し、係合突起13を係合孔14に係合することで、接点ブロック8を重ねて着脱自在に接合できるものである。ここで、両接点ブロック8間に図1に示すような絶縁板118を介在して接合するものである。外側に位置する接点ブロック8には係合突起13付の絶縁板118を取付け、係合突起13を外側に位置する接点ブロック8の係合孔14に係合するものである。
【0121】
また、カード10には他の接点ブロック8に設けたカード10とピン71により接続するための孔部72が設けてある。また、各接点ベース6に設けた仕切り板101及び絶縁板118にはそれぞれ孔部119、120が設けてある。そして、一方のカード10の孔部72からピン71を挿入し、該ピン71を孔部119、120を挿通して他方のカード10の孔部72に嵌合するものである。ここで、ピン71は一端部が巾広部74となった図61(a)(b)(c)等のような丸軸状、四角軸状、三角軸状等が考えられ、孔部72はこれに対応するように図62(a)(b)(c)等のような丸孔、四角孔、三角孔等が考えられる。そして、孔部72には図63に示すようにピン71の挿入が容易にできるように孔部72の開口端部が広くなるようなテーパ部73を設けるようにしてもよい。
【0122】
ピン71としては、図64(a)(b)に示すように金属材料製の補強芯材75を有する合成樹脂成形品により形成してあったり、あるいは金属棒の外周面に絶縁被膜をコーテイングして形成してあったり、あるいは、図64(c)のように合成樹脂製のピン71に孔(図示せず)を設け、この孔に補強芯材75を打ち込んでもよい。このように補強芯材75を設けることで、大きなばね負荷を受けるピン71の強度を向上させて安定した動作特性を得ることができるものである。
【0123】
また、上記実施例ではピン71をカード10と別体とした例を示したが、図65のようにピン71をカード10と一体に形成してもよい。この場合、他方のカード10には孔部72が形成してある。
【0124】
そして同一の接点ブロック8を重ねて接続した場合、可動枠1が可動すると、一方の接点ブロック8の接点装置7はセット時、リセット時に図56、図58に示すような動作をするが、重ねて接続した接点ブロック8のカード10同士がピン71により連結してあって、一体に回動するので、別の接点ブロック8の接点装置7もセット時、リセット時に図56、図58に示すような動作をすることになる。ここで、孔部119、120はカード10が回動した際にピン71がカード10と共に移動するが、このピン71の移動の邪魔にならないような大きさとなっている。
【0125】
このようにして両切りのリレーとするのであるが、この場合、同一の接点ブロック8を重ねて接続した場合には、接点仕様を変えずに両切りを含む多接点仕様とすることができて、特性の安定性をどの仕様でも持たせることができるものである。上記実施例では同一の接点ブロック8を重ねた例を示したが、接点仕様の違う接点ブロック8を重ねることもできるものである。図6、図7(a)(b)(c)(d)(e)(f)にはそれぞれ接点ブロック8を重ねる種々の例が示してある。
【0126】
ところで接点ブロック8と電磁石ブロック5との絶縁距離が必要な場合には図8に示すように、接点を含む金属部品を有しないスペーサブロック9を電磁石ブロック5と接点ブロック8との間に介在して接続するようにする。この場合、スペーサブロック9は外殻が接点ブロック8の接点ベース6の外殻と同じものを使用し、一端部に被嵌合部を設け、他端部に嵌合部を設けてあり、このスペーサブロック9には接点を含む金属部品が備わっていない。そして、スペーサブロック9の被嵌合部を電磁石ブロック5の電磁石ベース4の嵌合部11に嵌合して接続し、スペーサブロック9の嵌合部に接点ブロック8の接点ベース6の被嵌合部12を嵌合して接続するものである。このように、組合せを変更するのみで、接点ブロック8と電磁石ブロック5との絶縁距離を簡単に取ることができるものである。
【0127】
なお、上記各実施形態において、四角筒状の嵌合部11と四角筒状の被嵌合部12との嵌合により電磁石ベース4と接点ベース6又は接点ベース6同士の接合をしているので、上下左右で互いに支持されながら接合されることになり、強度が高く、嵌め込み時の寸法安定性があって特性安定性を確保できるものである。なおまた、上記各実施形態においては、嵌合部11側に係合孔14を設け、被嵌合部12側に係合突起13を設けた例を示したが、図9のように、嵌合部11側に係合突起13を設け、被嵌合部12側に係合孔14を設けるようにしてもよい。
【0128】
また、本発明においては、角筒状をした電磁石ベース4に電磁石装置3を組み込んで構成した電磁石ブロック5と、これとは別体の角筒状をした接点ベース6に接点装置7を組み込んだ接点ブロック8とを分けて電磁石装置3と接点装置7とを別の空間に位置させ、更に、電磁石装置3と補助接点ブロック16も分けて別の空間に位置させてあるので、接点の開閉による消耗粉などの付着が発生せず、接触信頼性が向上することになる。
【0129】
また、図66のように、カード10に表示部121を設け、該表示部121に色マーキングを施し、接点ベース6に設けた開口122から該表示部121が見えるようにし、外部からオン、オフ状態を見分けることができるようにしてもよいものである。
【0130】
上記実施例では電磁石ブロック5の一側部に可動枠1の可動端側の端部を位置させ、該電磁石ブロック5の可動枠1の可動端側の端部が位置する一側部に接点ブロック8を接続した例を示しているが、図67のように、電磁石ブロック5の一側部に可動枠1の可動端側の端部を位置させ、該電磁石ブロック5の可動枠1の可動端側の端部が位置する一側部に略直交して隣合う側部に接点ブロック8を接続してもよいものである。この場合も、接続する接点ブロック8を選択することで、共通の電磁石ブロック5で異なる特性のリレーを構成することができるものであり、また、電磁石装置3と接点装置7と補助接点19を分けて別の空間に位置させてあるので、接点の開閉による消耗粉などの付着が発生せず、接触信頼性が向上することになる。
【0131】
次に、静音ダンパー49と可動枠1の動作を図69及び図70に基づいて説明する。なお、M1は静音ダンパー49と可動枠1が存在する場合、M2は静音ダンパー49が存在しない場合の可動枠1のそれぞれの変位であり、図69の(a)乃至(d)と図70の(a)乃至(d)とはそれぞれ対応している。また、Ca及びCbは後述の接点装置7のアーク接点67及びメイン接点68のそれぞれの開閉状態、Ipは突入電流を示している。
【0132】
まず、時刻t1で耐溶着性能の良好なアーク接点67が投入されて後、時刻t3で可動枠1のダンパー駆動部58が静音ダンパー49の第1室49aに衝突すると、第1室49aの流体が仕切り板49eの貫通孔49dを通って第2室49bへ移動し、その際の抵抗でもって可動枠1の動作が緩衝されて速度が低下し、その後時刻t2で接触抵抗性能の良好なメイン接点68が投入される。したがって、両アーク接点67とメイン接点68の投入時間差Δt2−1つまり時刻t1から時刻t2までの時間は十分大きくなるので、突入電流が流れているときに接触抵抗性能の良好なメイン接点68が投入される危険性はさらに減り、接点溶着は発生しにくくなる。また、双安定電磁石装置の接極子24が鉄芯2に衝突する際の衝撃力が小さくなるので、セット及びリセット時の動作音が小さくでき、また、流体が第1室49aから第2室49bへ移動し終わった時点で、静音ダンパー49の衝撃力はゼロになるので、セット状態の保持力の低下及びリセット時の動作に影響を与えることがないようになっている。
【0133】
なお、ダンパー駆動部58の静音ダンパー49を駆動する面を図68のようにテーパ面59としてあることで、直進駆動の静音ダンパー49の動的な制動力が負荷される時に、可動枠1のテーパ面59が水平に接触し、確実に制動を伝えることができるものである。
【0134】
次に、補助接点ブロック16を有する上記リレーを用いて遠隔監視制御システムを構成した実施形態につき図71に基づいて説明する。
【0135】
中央制御装置126と、固有アドレスが設定されたスイッチS1〜S4を監視する複数の監視用端末器127、負荷L1〜L4を制御する制御用端末器128、ワイヤレス用中継端末器129、外部インタフェース端末器130及びセレクタスイッチ端末器131とが一対の信号線132にて接続されている。
【0136】
ここで、中央制御装置126から信号線132に送出される伝送信号Vsは図72に示すように、信号送出開始を示すスタートパルス信号ST、信号モードを示すモードデータ信号MD、端末器127、128、129、130、131から返送期間を設定する返送待機信号WTよりなる複極(±24V)の時分割多重信号であり、パルス幅変調によってデータが伝送されるようになっている。
【0137】
各端末器127、128、129、130、131では、信号線132を介して受信された伝送信号Vsのアドレスデータと自己の固有のアドレスデータとが一致したときその伝送信号Vsの制御データを取り込むとともに、伝送信号Vsの返送待機信号WTに同期して監視データ信号を電流モード信号として返送するようになっている。
【0138】
また、中央制御装置126には、モードデータ信号MDをダミーモードとしたダミー伝送信号を常時送出するダミー信号送信手段と、監視用端末器127あるいはワイヤレス用中継端末器129、外部インタフェース端末器130、セレクタスイッチ端末器131から返送された図72(b)に示すような割り込み信号Viが受信されたとき、割り込み発生端末器127、129、130、131をアクセスして監視データを返送させる割り込み処理手段とが設けられている。
【0139】
ワイヤレス用中継端末器129は、光ワイヤレス発信器X、光ワイヤレス受信器Y及びワイヤレス信号線132aよりなる光ワイヤレスシステムのデータ中継を行う。
【0140】
また、外部インタフェース端末器130は、外部制御装置130aとの間でデータ伝送を行う端末器であり、セレクタスイッチ端末器131は、データ入力部131aとの間でデータ伝送を行うとともに、多数の負荷を集中制御する端末器である。そして、分電盤133あるいは制御用端末器133a内に配設される監視用端末器127及び制御用端末器128の制御出力によって負荷制御用の本発明によるリモコンリレー134が制御されることになる。
【0141】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の発明にあっては、可動枠が鉄芯に吸引されて接離動作する電磁石装置を筒状又は有底筒状をした電磁石ベース内に組み込んだ電磁石ブロックと、該電磁石ベースとは別体の筒状をした接点ベースに接点装置を組み込んだ接点ブロックとよりなり、上記電磁石ブロックを共通化して、該共通化した電磁石ブロックに接点装置を組み込んだ別体の接点ブロックを選択して組合せ、電磁石装置の可動枠の駆動により接点装置の接点切り換えを行うようにしたので、筒状をした接点ベース内に接点装置を組み込んだ接点ブロックが筒状又は有底筒状をした電磁石ベース内に電磁石装置を組み込んだ電磁石ブロックに対して別体であるため、接点使用の異なる接点ブロックが簡単に構成でき、共通化した電磁石ブロックと、別体の異なる接点ブロックの中から選択した目的とする接点ブロックとを接続することで簡単に目的とするリレーを構成することができるものである。しかも、電磁石装置を筒状又は有底筒状をした電磁石ベース内に組み込んだ電磁石ブロックと、筒状をした接点ベースに接点装置を組み込んだ接点ブロックとを組合せてリレーを構成するので、電磁石装置と接点装置とが別空間に位置することになり、接点の開閉による消耗粉などの付着が発生せず、接触信頼性が向上するものである。更に、電磁石ブロックに設けた回動運動をする可動枠と、接点ブロックに設けた回動運動をするカードとを機械的に接続するものであって、可動枠の回動先端部に第1突起部と第2突起部とを突設し、カードに第1突起部により作用される第1作用部と、第2突起部により作用される第2作用部とを設け、接点装置に第1突起部で第1作用部を作用した際にオンからオフに切り換えられ且つ第1突起部による第1作用部への作用の解除状態でオンとなるアーク接点と、第2突起部で第2作用部を作用した際にオフからオンに切り換えられ且つ第2突起部による第2作用部への作用の解除状態でオフとなるメイン接点とを設け、セット動作が、第1突起部で第1作用部を作用すると共に第2突起部による第2作用部への作用を解除したアーク接点及びメイン接点がいずれもオフの状態で、可動枠の一方向に回動することで第1突起部による第1作用部への作用を解除し且つ第2突起部による第2作用部への作用を解除してアーク接点がオンでメイン接点がオフとなる段階を経て、更なる可動枠の回動で第1突起部による第1作用部への作用を解除し且つ第2突起部で第2作用部を作用してアーク接点及びメイン接点がいずれもオンとなるように設定され、リセット動作が、上記アーク接点及びメイン接点がいずれもオンの状態で、可動枠を上記と逆方向に回動することで第1突起部による第1作用部への作用を解除し且つ第2突起部による第2作用部への作用を解除してアーク接点がオンでメイン接点がオフとなる段階を経て、更なる可動枠の逆方向への回動で第1突起部で第1作用部を作用すると共に第2突起部による第2作用部への作用を解除してアーク接点及びメイン接点のオフの状態とするように設定されているので、第1突起部と第2突起部との異なるポイントでのカードの駆動となり、この結果、同一ポイントでのカードの駆動になるとアーク接点及びメイン接点の駆動仕様に自由度がないが、異なる2つの駆動位置とカードの軸支部分からの距離の関係から自由に両接点の駆動仕様を決定することができるものであり、更に、溶着を防止且つ接触状態における接触信頼性が良好となるものである。
【0142】
また、請求項2記載の発明にあっては、上記請求項1記載の効果に加えて、電磁石ブロックの一側部に可動枠の可動端側の端部を位置させ、該電磁石ブロックの可動枠の可動端側の端部が位置する一側部に接点ブロックを接続してあるので、可動枠の可動側端部と接点ブロック側とを機械的に簡単に接続できる位置関係で電磁石ブロックとこれとは別体の接点ブロックとを接続してリレーを構成できるものである。
【0143】
また、請求項3記載の発明にあっては、上記請求項1記載の効果に加えて、電磁石ブロックの一側部に可動枠の可動端側の端部を位置させ、該電磁石ブロックの可動枠の可動端側の端部が位置する一側部に略直交して隣合う側部に接点ブロックを接続してあるので、可動枠の可動側端部と接点ブロック側とを機械的に簡単に接続できる位置関係で電磁石ブロックとこれとは別体の接点ブロックとを接続してリレーを構成できるものである。
【0144】
また、請求項4記載の発明にあっては、上記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の効果に加えて、互いに別体の接点ブロックを同一方向に積み重ねて接続するので、共通の電磁石ブロックを使用して、接点仕様を変えずに多接点仕様のリレーを簡単に構成できるものであり、片切りタイプの場合も両切りタイプの場合も安価で特性の安定性をどの仕様でも持たせることができるものであり、また、同一の接点仕様の接点ブロックを積み重ねて両切りタイプとした場合に接点の投入速度を片切りタイプの場合と同じにすることができる。
【0145】
また、請求項5記載の発明にあっては、上記請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の効果に加えて、接点を含む金属部品を有しないスペーサブロックを電磁石ブロックと接点ブロックとの間に介在して接続してあるので、電磁石ブロックと接点ブロックとの間の絶縁距離が必要な場合に、電磁石ブロックと接点ブロックとの間にスペーサブロックを介在させるという組合せ変更のみで簡単且つ安価に絶縁距離を確保できるものである。
【0146】
また、請求項6記載の発明にあっては、上記請求項1記載の効果に加えて、電磁石ブロックに設けた回動運動をする可動枠と、接点ブロックに設けた回動運動をするカードとを機械的に接続し、カードが可動枠の回動運動と垂直な方向に回動運動をするように設定されているので、電磁石装置の可動枠のストロークと関係なく、接点ブロックのストロークを自由に設定できるものである。
【0147】
また、請求項7記載の発明にあっては、上記請求項1記載の効果に加えて、電磁石ベースに四角筒状をした嵌合部を設けると共に接点ベースに四角筒状をした被嵌合部を設け、嵌合部と被嵌合部とを嵌合接続してあるので、接合部分が4片支持であって、強度が高く、また嵌め込み時の寸法安定性があり、この結果、リレーの特性安定性を確保できるものである。
【0148】
また、請求項8記載の発明にあっては、上記請求項7記載の効果に加えて、四角筒状をした嵌合部の側片乃至四角筒状をした被嵌合部の側片のいずれかに係合突起を設けると共に他方に係合突起が係合する係合孔を形成してあるので、嵌合部と被嵌合部との結合強度を向上させることができ、また、電磁石ブロックと接点ブロックとの接合が、嵌合部と被嵌合部との嵌合及び係合突起と係合孔との係合という操作でよくて、組立てが簡単にできるものである。
【0149】
また、請求項9記載の発明にあっては、上記請求項1記載の効果に加えて、電磁石ベースに電磁石装置を組み込むための筒状乃至箱状をした外殻本体部を形成し、該外殻本体部に補助接点ブロックを組み込むための筒状乃至箱状をした補助外殻部を連設してあるので、電磁石装置と接点装置と補助接点装置とがそれぞれ別空間に位置することとなって、接点の開閉による消耗粉などの付着が発生せず、接触信頼性が向上するものである。また、補助接点ブロックの接点構成の異なるものと変更することも可能であり、容易にリレーの仕様を変更することができるものである。
【0150】
また、請求項10記載の発明にあっては、上記請求項9記載の発明の効果に加えて、補助外殻部に駆動回路のような回路部品を組み込んであるので、回路を含む全体構造を小型化できるものであり、また、組み込む回路部品を変更することで、駆動回路の多様化が可能となるものである。
【0151】
また、請求項11記載の発明にあっては、上記請求項1又は請求項9記載の発明の効果に加えて、電磁石装置の可動枠に補助接点を切り換え自在とするための補助接点操作部と、外部から補助接点を切り換え自在とする手動レバーとを設けてあるので、可動枠の手動レバーを補助接点の手動レバーとして兼用できて、構造を簡略化でき、寸法精度も向上するものである。
【0152】
また、請求項12記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、電磁石装置のヨークを、ヨークの主体を構成するメインヨークと、接極子と対向する磁極面を有する一対のサイドヨークとで構成し、メインヨークの先端部に係合部を形成し、サイドヨークに被係合部を設け、係合部に被係合部を係合してあるので、ヨーク組立て時にサイドヨークをメインヨークに仮保持することができて固着時の寸法変化がなく、吸引力を一定に保つことができるものである。
【0153】
また、請求項13記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、電磁石装置のヨークの主体を構成するメインヨークの、略コ字状をした可動枠の両腕部と対向する面に突起を突設してあるので、ばね負荷及びダンパー負荷による可動枠の傾きを上記突起により防止することができるものである。
【0154】
また、請求項14記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、電磁石装置のコイルボビンの鍔部の、略コ字状をした可動枠の両腕部と対向する面に突起を突設してあるので、ばね負荷及びダンパー負荷による可動枠の傾きを上記突起により防止することができるものである。
【0155】
また、請求項15記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、電磁石装置のコイルボビンに設けた突起部が電磁石ベースに設けた孔部に嵌合固定されているので、コイルボビンと電磁石ベースとの位置決め精度を向上でき、また、強固に固定できるものである。
【0156】
また、請求項16記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、電磁石ベースを電磁石装置を組み込むための筒状乃至箱状に形成し、筒状乃至箱状をした電磁石ベースの内壁面に一対の突条により形成されるガイド溝部を形成し、電磁石装置のヨークの主体を構成するメインヨークに幅方向に突出する突起部を設け、突起部をガイド溝部に嵌め込んであるので、電磁石装置を嵌め込みという簡単な方向で電磁石ベースに組み込むことができると共に電磁石装置を電磁石ベースに組み込む際の位置決め精度を向上させることができるものである。
【0157】
また、請求項17記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、電磁石ベースを電磁石装置を組み込むための箱状に形成し、箱状をした電磁石ベースの底面部に端子挿入孔を設け、該端子挿入孔に箱状の電磁石ベース内に組み込んだ電磁石装置のコイルボビンのコイル端子を貫通させてあるので、電磁石装置のコイルボビンの端子を確実に電磁石ベースから突出させることができ、電磁石装置を電磁石ベースに嵌合する時、電磁石ベースの変形を防止し、安定した特性を保つことができるものである。
【0158】
また、請求項18記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、可動枠に嵌め込み凹所を形成し、該嵌め込み凹所に先端間に永久磁石を介在させた一対の接極子の先端部を嵌め込み固着し、一対の接極子の対向内面部の先端部側を内面部の後部側より突出させて該突出段部間に永久磁石を介在させると共に接極子の後部の非突出部にレシジュアルプレートを含む磁極部を形成してあるので、レシジュアルプレートを固着した接極子組み立て後にレシジュアルプレートに邪魔されることなく同一方向より永久磁石が挿入可能となるものである。
【0159】
また、請求項19記載の発明にあっては、上記請求項1又は請求項18記載の発明の効果に加えて、可動枠に嵌め込み凹所を形成し、該嵌め込み凹所に先端間に永久磁石を介在させた一対の接極子の先端部を嵌め込み固着し、接極子の永久磁石との接触面とは反対側の外側面をテーパ面とし、可動枠の嵌め込み凹所の内面を上記テーパ面と同じ傾斜角度のテーパ面とし、両テーパ面を重ね合わせてあるので、永久磁石と接極子とを可動枠に組立てする際、永久磁石と接極子とを面接触状態で圧入できるものである。
【0160】
また、請求項20記載の発明にあっては、上記請求項1又は請求項18記載の発明の効果に加えて、可動枠に取付ける接極子にレシジュアルプレートを設け、レシジュアルプレートの端部を接極子より突出させてあるので、可動枠に傾きが発生した場合に、鉄芯にレシジュアルプレートの接極子より突出した端部が接触して、レシジュアルプレートの弾性により衝撃を緩和指せることができるものである。
【0161】
また、請求項21記載の発明にあっては、上記請求項1又は請求項18又は請求項19のいずれかに記載の発明の効果に加えて、可動枠に嵌め込み凹所を形成し、該嵌め込み凹所に先端間に永久磁石を介在させた一対の接極子の先端部を嵌め込み固着するものにおいて、嵌め込み凹所に永久磁石を保持するための仮保持部を設けてあるので、永久磁石を可動枠に接着による本固定前に仮保持することができるものである。
【0162】
また、請求項22記載の発明にあっては、上記請求項1の発明の効果に加えて、可動枠の動作を緩衝させるための静音ダンパーの取付け基台を電磁石装置のコイルボビンに形成してあるので、静音ダンパーの位置精度が向上し、安定した衝撃緩和ができ、また、組立て工程を簡略化できるものである。
【0163】
また、請求項23記載の発明にあっては、上記請求項1の発明の効果に加えて、可動枠の動作を緩衝させるための静音ダンパーの取付け基台をサイドヨーク間に架設してあるので、静音ダンパーを位置精度よく保持することができるものである。
【0164】
また、請求項24記載の発明にあっては、上記請求項1の発明の効果に加えて、可動枠の動作を緩衝させるための静音ダンパーの取付け基台を鉄芯に設けてあるので、静音ダンパーを位置精度よく保持することができるものである。
【0165】
また、請求項25記載の発明にあっては、上記請求項1の発明の効果に加えて、可動枠に一対の腕部を設け、電磁石装置のヨークの主体を構成するメインヨークの両側にそれぞれ軸部を設け、軸部の突出基部側を大径軸部とすると共に先端側を小径軸部とし、可動枠の一対の腕部に設けた軸受け部を小径軸部に回転自在に嵌め込むと共に可動枠の軸受け部の周囲を小径軸部と大径軸部との間の段部により支えてあるので、可動枠の動作時に可動枠がメインヨークの他の部分に接触せず、可動枠の安定した動作特を得ることができるものである。
【0166】
また、請求項26記載の発明にあっては、上記請求項1又は請求項25の発明の効果に加えて、可動枠に一対の腕部を設け、電磁石装置のヨークの主体を構成するメインヨークの両側にそれぞれ軸部を設け、可動枠の腕部に設けた軸受け部に軸部に接触する3点の接触部を設け、可動枠に軸部を軸受け部に導入するためのガイド部を設けてあるので、可動枠の動作時に軸支部分の摩擦力を低減することができ、また、ガイド部の存在により、組立て時に可動枠の軸受け部を軸部に簡単に組み込むことができるものである。
【0167】
また、請求項27記載の発明にあっては、上記請求項1又は請求項22又は請求項23又は請求項24のいずれかに記載の発明の効果に加えて、可動枠の動作を緩衝させるための静音ダンパーを設け、可動枠にダンパー駆動部を設け、該ダンパー駆動部の静音ダンパーを駆動する面をテーパ面としてあるので、直進駆動の静音ダンパーの動的な制動力が負荷された時に、可動枠のダンパー駆動部が水平に接触し、確実に制動力を伝えることができるものである。
【0168】
また、請求項28記載の発明にあっては、上記請求項1又は請求項11記載の発明の効果に加えて、電磁石ベースに設けた軸に手動レバーを回動自在に取付け、手動レバーの一端部を可動枠に連結し、手動レバーの他端部に電磁石ベースの外部に突出する操作部を設けてあるので、外部から手動レバーを操作できるのはもちろんのこと、手動レバーの操作部の軸からの距離の異なる手動レバーを用いることで、変位を変更することができるものである。
【0169】
また、請求項29記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、電磁石装置のコイルボビンにコイルボビンと同時成形された鉄芯を設け、鉄芯の両側にコイルボビンから可動枠の傾き時に鉄芯に接極子が衝突するのを防止するための突出部を突出してあるので、電磁石の吸引力のばらつきを低減できるだけでなく、可動枠の傾き時にも鉄芯に接極子が衝突せず、確実に静音化することができるものである。
【0170】
また、請求項30記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、コイルボビンへの巻線前にL状をしたコイル端子がコイルボビンの鍔部にコイルボビンの鍔部より内側に位置しないように設けられ且つ巻線後にコイル端子の一片がコイルボビンの鍔部より内側に位置するように折り曲げられて巻線が結線されるので、コイルボビンへの巻線の巻装がコイル端子に邪魔されることなく簡単でできると共にコイル端子による巻線スペースの減少を防止することができて高効率にすることができるものである。
【0171】
また、請求項31記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、第1、第2突起部の第1、第2作用部との接触面を弧状凸面とし、第1、第2作用部の第1、第2突起部との接触面を弧状凸面乃至テーパ面としてあるので、直交する回転系の機械的接続点の摩擦力の低減を図ることができるものである。
【0172】
また、請求項32記載の発明にあっては、上記請求項1又は請求項4記載の発明の効果に加えて、カードには他の接点ブロックに設けたカードとピンにより接続するための孔部が設けられ、該孔部の開口端部が広くなるように孔部の内面にテーパ部を設けてあるので、接点ブロック間の駆動力の伝達をカードに孔部を設け、ピンを嵌め込んで連結することで簡単に行えるものであり、また、孔部の内面のテーパ部の存在によりピンの嵌め込みが容易に行えるものである。
【0173】
また、請求項33記載の発明にあっては、上記請求項32記載の発明の効果に加えて、カードには他の接点ブロックに設けたカードと丸乃至角ピンにより接続するための丸乃至角形状の孔部が設けられ、ピンの一端部に巾広部を設けてあるので、ピンの一端部に設けた巾広部を加圧することで簡単にピンを嵌め込むことができるものである。
【0174】
また、請求項34記載の発明にあっては、上記請求項32又は請求項33記載の発明の効果に加えて、ピンが金属材料製の補強芯材を有する合成樹脂成形品により形成してあるので、大きなばね負荷を受けるピンの強度を向上させることができて、安定した動作特性が得られるものである。
【0175】
また、請求項35記載の発明にあっては、上記請求項1又は請求項4又は請求項32記載の発明の効果に加えて、一方の接点ブロックのカードにピンを一体に突設し、他の接点ブロックに設けた孔部に上記ピンを嵌め込んで接続してあるので、別部品のピンが必要でなく、組立てが容易になるものである。
【0176】
また、請求項36記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、接点装置が可動端子部と固定端子部とで構成され、可動端子にメイン可動接点を設けたメイン可動ばねと、アーク可動接点を設けたアーク可動ばねとを固着して可動端子部を構成し、固定端子にメイン可動接点と対向するメイン固定接点と、アーク可動接点と対向するアーク固定接点とを設けて固定端子部を構成してあるので、安定した接点位置寸法を確保でき、動作特性のばらつきを低減することができるものである。
【0177】
また、請求項37記載の発明にあっては、上記請求項36記載の発明の効果に加えて、可動端子乃至固定端子のうち少なくとも一つを2分割し、2分割した端子半体の一方に可動乃至固定のメイン接点を設けると共に他方の端子半体に可動乃至固定のアーク接点を設け、2分割した端子半体同士をヒューズにより接続してあるので、各々の接点の接点圧及び投入タイミングを別々に調整でき、また、アーク接点のみがオンというトラブル発生時にアーク接点側の発熱を温度ヒューズで検知し、アーク接点を電気的に切り放すことができるものであって、安全である。
【0178】
また、請求項38記載の発明にあっては、上記請求項36記載の発明の効果に加えて、可動端子は両側に対向する突片を有するコ字状をしており、対向する突片の一方にメイン可動接点を設けたメイン可動ばねを固着すると共に他方の突片にアーク可動接点を設けたアーク可動ばねを固着して全体がU字状をした可動端子部を構成してあるので、可動端子部をコンパクト化して省スペース化できるものである。
【0179】
また、請求項39記載の発明にあっては、上記請求項36乃至請求項38のいずれかに記載の発明の効果に加えて、メイン可動ばね、アーク可動ばねが折り曲げ部を形成してあるので、カードの駆動方向に対して可動ばねの変位角度を同じにすることができて、変位中の摩擦力を低減することができるものである。
【0180】
また、請求項40記載の発明にあっては、上記請求項38記載の発明の効果に加えて、メイン可動接点側の導電板に一端部を接続し且つ可動端子に他端部を接続した編組線をU字状をした可動端子部のメイン可動ばねに沿わせてあるので、編組線のスペースを小さくして接点ブロックを小型化が図れるものである。
【0181】
また、請求項41記載の発明にあっては、上記請求項40記載の発明の効果に加えて、編組線が平網線で構成されているので、いっそう編組線のスペースを小さくして接点ブロックの小型化が図れるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の分解斜視図である。
【図2】 同上の電磁石ブロックと接点ブロックとを組み合わせて構成したリレーの正面図である。
【図3】 同上の接続前の分解正面図である。
【図4】 同上の電磁石ブロックを示し、(a)は正面断面図であり、(b)は左側面図であり、(c)は右側面図であり、(d)は平面断面図である。
【図5】 同上の接点ブロックを示し、(a)は左側面図であり、(b)は正面図であり、(c)は右側面図であり、(d)は平面図であり、(e)は下面図である。
【図6】 同上の接点ブロックを複数重ねて接合してリレーを構成した例を示す正面図である。
【図7】 (a)(b)(c)(d)(e)(f)はそれぞれ同上の接点ブロックを複数重ねて接合してリレーを構成した例を示す斜視図である。
【図8】 同上の電磁石ブロックと接点ブロックとの間にスペーサブロックを介在させた例を示す斜視図である。
【図9】 同上の電磁石ベースに係合孔を形成し、接点ベースに係合突起を形成した例を示す分解斜視図である。
【図10】 同上に用いる電磁石ベースを示し、(a)は正面図であり、(b)は側面図であり、(c)は平面図であり、(d)は断面図である。
【図11】 同上の電磁石ベースの端子挿入孔部分を示す斜視図である。
【図12】 同上のメインヨークとサイドヨークとの結合前の状態を示す分解斜視図である。
【図13】 同上のメインヨークとサイドヨークとの結合前の状態を示す他例の分解斜視図である。
【図14】 同上のメインヨークとサイドヨークとの結合前の状態を示す更に他例の分解斜視図である。
【図15】 同上のメインヨークとサイドヨークとの結合前の状態を示す更に他例の分解斜視図である。
【図16】 同上のメインヨークとサイドヨークとの結合前の状態を示す更に他例の分解斜視図である。
【図17】 同上のメインヨークとサイドヨークとの結合前の状態を示す更に他例の分解斜視図である。
【図18】 同上のメインヨークとサイドヨークとの結合前の状態を示す更に他例の分解斜視図である。
【図19】 同上のメインヨークとサイドヨークとの結合前の状態を示す更に他例の分解斜視図である。
【図20】 同上のメインヨークとサイドヨークとの結合前の状態を示す更に他例の分解斜視図である。
【図21】 同上のメインヨークとサイドヨークとの結合前の状態を示す更に他例の分解斜視図である。
【図22】 同上のメインヨークとサイドヨークとの結合前の状態を示す更に他例の分解斜視図である。
【図23】 同上のメインヨークとサイドヨークとの結合前の状態を示す更に他例の分解斜視図である。
【図24】 同上に用いるコイルボビンを示し、(a)は平面図であり、(b)は正面図である。
【図25】 (a)(b)(c)は同上のコイルボビンに巻線を巻装する順序を示す説明図である。
【図26】 (a)は同上の巻線前のコイル端子を示す斜視図であり、(b)は巻線後におけるコイル端子を示す斜視図である。
【図27】 同上に用いる静音ダンパーを示し、(a)は正面図であり、(b)は断面図であり、(c)は背面図である。
【図28】 (a)(b)はそれぞれ同上に用いる静音ダンパーの他の取付け例を示す斜視図及び分解斜視図である。
【図29】 同上に用いる静音ダンパーの更に他の取付け例を示す斜視図である。
【図30】 ヨークにコイルボビンを組み込んだ状態を示し、(a)は正面図であり、(b)は側面図であり、(c)は平面図である。
【図31】 同上のヨークと電磁石ベースとを示す分解斜視図である。
【図32】 同上に用いる可動枠を示し、(a)は正面図であり、(b)は左側面図であり、(c)は右側面図であり、(d)は水平断面図、(e)は垂直断面図である。
【図33】 同上の可動枠の斜視図である。
【図34】 (a)は可動枠をヨークに取付ける状態を示す分解斜視図であり、(b)は取付け状態の平面図である。
【図35】 (a)は可動枠をヨークに取付ける状態を示す他例の分解斜視図であり、(b)は取付け状態の平面図である。
【図36】 可動枠の軸受け部の他例を示す斜視図である。
【図37】 (a)は同上のコイルボビンに突起を設けた場合の斜視図であり、(b)はコイルボビンにメインヨークを取付けた状態における突起の位置を示す斜視図である。
【図38】 可動枠の嵌め込み凹所及び接極子にテーパ面を形成した例を示す分解斜視図である。
【図39】 可動枠の嵌め込み凹所に保持部を設けた例を示す分解斜視図である。
【図40】 (a)は接極子にレシジュアルプレートを取着する一例を示す斜視図であり、(b)は分解斜視図である。
【図41】 接極子にレシジュアルプレートを取着する他例を示す斜視図である。
【図42】 可動枠に設けたダンパー駆動部部分の破断斜視図である。
【図43】 (a)(b)(c)はそれぞれ補助接点ブロックの斜視図である。
【図44】 同上の手動レバーの他例を示す斜視図である。
【図45】 同上の電磁石ベースに補助接点ブロックを取付ける他例を示す分解斜視図である。
【図46】 同上の電磁石ベースに補助接点ブロックを取付ける更に他例を示す分解斜視図である。
【図47】 同上に用いる回路部品の斜視図である。
【図48】 同上に用いる接点ベースを示し、(a)は正面図であり、(b)は左側面図であり、(c)は断面図であり、(d)は右側面図である。
【図49】 同上に用いる可動端子の斜視図である。
【図50】 同上に用いる可動端子の他例を示す斜視図である。
【図51】 同上に用いる可動端子の他例を示す斜視図である。
【図52】 同上に用いる固定端子の他例を示す斜視図である。
【図53】 同上に用いる固定端子の他例を示す斜視図である。
【図54】 同上に用いる固体端子の他例を示す斜視図である。
【図55】 (a)は同上のカードを軸で接点ベースに取付ける例を示す分解斜視図であり(b)は同上に用いる軸の斜視図である。
【図56】 (a)(b)(c)は同上のセット動作を示す動作説明図である。
【図57】 同上のセット動作のタイミングチャートである。
【図58】 (a)(b)(c)は同上のリセット動作を示す動作説明図である。
【図59】 同上のリセット動作のタイミングチャートである。
【図60】 (a)(b)(c)は同上の第1作用部の各例を示す斜視図である。
【図61】 (a)(b)(c)は同上に用いるピンの各例を示す斜視図である。
【図62】 (a)(b)(c)は同上に用いるピンが嵌め込まれる孔部の各例を示す斜視図である。
【図63】 同上のピンが嵌め込まれる孔部の更に他例を示す斜視図である。
【図64】 (a)(b)(c)は同上に用いるピンの更に他の例を示す斜視図である。
【図65】 同上のピンをカードに一体に形成した例を示す斜視図である。
【図66】 同上のカードに表示部を設けた例を示す分解斜視図である。
【図67】 本発明の電磁石ブロックと接点ブロックとの接合の他例を示す斜視図である。
【図68】 同上の静音ダンパーの斜視図である。
【図69】 同上の静音ダンパーの動作説明図である。
【図70】 同上の可動枠の変位の特性図である。
【図71】 本発明のリレーを用いた遠隔制御システムの概略システム図である。
【図72】 同上の動作説明図である。
【符号の説明】
1 可動枠
2 鉄芯
3 電磁石装置
4 電磁石ベース
5 電磁石ブロック
6 接点ベース
7 接点装置
8 接点ブロック
9 スペーサブロック
10 カード
11 嵌合部
12 被嵌合部
13 係合突起
14 係合孔
15 外殻本体部
16 補助接点ブロック
17 補助外殻部
18 回路部品
19 補助接点
20 補助接点操作部
21 手動レバー
22 ヨーク
23 メインヨーク
24 接極子
25 サイドヨーク
26 係合部
27 被係合部
28 腕部
30 コイルボビン
31 突起
32 突起部
33 孔部
34 突条
35 ガイド溝部
36 突起部
37 端子挿入孔
40 永久磁石
41 突出段部
42 非突出部
43 レシジュアルプレート
44 嵌め込み凹所
46 テーパ面
47 テーパ面
48 保持部
49 静音ダンパー
50 取付け基台
51 軸部
52 大径軸部
53 小径軸部
54 軸受け部
55 段部
56 接触部
57 ガイド部
58 ダンパー駆動部
59 テーパ面
61 突出部
62 コイル端子
63 第1突起部
64 第2突起部
65 第1作用部
66 第2作用部
67 アーク接点
68 メイン接点
69 弧状凸面
70 テーパ面
71 ピン
72 孔部
73 テーパ部
74 巾広部
75 補強芯材
76 可動端子部
77 鍔部
78 固定端子部
79 可動端子
80 メイン可動接点
81 メイン可動ばね
82 アーク可動接点
83 アーク可動ばね
84 固定端子
85 メイン固定接点
86 アーク固定接点
87 端子半体
88 ューズ
89 突片
90 折り曲げ部
91 編組線

Claims (41)

  1. 可動枠が鉄芯に吸引されて接離動作する電磁石装置を筒状又は有底筒状をした電磁石ベース内に組み込んだ電磁石ブロックと、該電磁石ベースとは別体の筒状をした接点ベースに接点装置を組み込んだ接点ブロックとよりなり、上記電磁石ブロックを共通化して、該共通化した電磁石ブロックに接点装置を組み込んだ別体の接点ブロックを選択して組合せ、電磁石装置の可動枠の駆動により接点装置の接点切り換えを行うようにしたリレーにおいて、
    電磁石ブロックに設けた回動運動をする可動枠と、接点ブロックに設けた回動運動をするカードとを機械的に接続するものであって、可動枠の回動先端部に第1突起部と第2突起部とを突設し、カードに第1突起部により作用される第1作用部と、第2突起部により作用される第2作用部とを設け、接点装置に第1突起部で第1作用部を作用した際にオンからオフに切り換えられ且つ第1突起部による第1作用部への作用の解除状態でオンとなるアーク接点と、第2突起部で第2作用部を作用した際にオフからオンに切り換えられ且つ第2突起部による第2作用部への作用の解除状態でオフとなるメイン接点とを設け、
    セット動作が、第1突起部で第1作用部を作用すると共に第2突起部による第2作用部への作用を解除したアーク接点及びメイン接点がいずれもオフの状態で、可動枠の一方向に回動することで第1突起部による第1作用部への作用を解除し且つ第2突起部による第2作用部への作用を解除してアーク接点がオンでメイン接点がオフとなる段階を経て、更なる可動枠の回動で第1突起部による第1作用部への作用を解除し且つ第2突起部で第2作用部を作用してアーク接点及びメイン接点がいずれもオンとなるように設定され、
    リセット動作が、上記アーク接点及びメイン接点がいずれもオンの状態で、可動枠を上記と逆方向に回動することで第1突起部による第1作用部への作用を解除し且つ第2突起部による第2作用部への作用を解除してアーク接点がオンでメイン接点がオフとなる段階を経て、更なる可動枠の逆方向への回動で第1突起部で第1作用部を作用すると共に第2突起部による第2作用部への作用を解除してアーク接点及びメイン接点のオフの状態とするように設定されていることを特徴とするリレー。
  2. 電磁石ブロックの一側部に可動枠の可動端側の端部を位置させ、該電磁石ブロックの可動枠の可動端側の端部が位置する一側部に接点ブロックを接続して成ることを特徴とする請求項1記載のリレー。
  3. 電磁石ブロックの一側部に可動枠の可動端側の端部を位置させ、該電磁石ブロックの可動枠の可動端側の端部が位置する一側部に略直交して隣合う側部に接点ブロックを接続して成ることを特徴とする請求項1記載のリレー。
  4. 互いに別体の接点ブロックを同一方向に積み重ねて接続することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のリレー。
  5. 接点を含む金属部品を有しないスペーサブロックを電磁石ブロックと接点ブロックとの間に介在して接続して成ることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のリレー。
  6. 電磁石ブロックに設けた回動運動をする可動枠と、接点ブロックに設けた回動運動をするカードとを機械的に接続し、カードが可動枠の回動運動と垂直な方向に回動運動をするように設定されて成る請求項1記載のリレー。
  7. 電磁石ベースに四角筒状をした嵌合部を設けると共に接点ベースに四角筒状をした被嵌合部を設け、嵌合部と被嵌合部とを嵌合接続して成ることを特徴とする請求項1記載のリレー。
  8. 四角筒状をした嵌合部の側片乃至四角筒状をした被嵌合部の側片のいずれかに係合突起を設けると共に他方に係合突起が係合する係合孔を形成して成ることを特徴とする請求項7記載のリレー。
  9. 電磁石ベースに電磁石装置を組み込むための筒状乃至箱状をした外殻本体部を形成し、該外殻本体部に補助接点ブロックを組み込むための筒状乃至箱状をした補助外殻部を連設して成ることを特徴とする請求項1記載のリレー。
  10. 補助外殻部に駆動回路のような回路部品を組み込んで成ることを特徴とする請求項9記載のリレー。
  11. 電磁石装置の可動枠に補助接点を切り換え自在とするための補助接点操作部と、外部から補助接点を切り換え自在とする手動レバーとを設けて成ることを特徴とする請求項1又は請求項9記載のリレー。
  12. 電磁石装置のヨークを、ヨークの主体を構成するメインヨークと、接極子と対向する磁極面を有する一対のサイドヨークとで構成し、メインヨークの先端部に係合部を形成し、サイドヨークに被係合部を設け、係合部に被係合部を係合して成ることを特徴とする請求項1記載のリレー。
  13. 電磁石装置のヨークの主体を構成するメインヨークの、略コ字状をした可動枠の両腕部と対向する面に突起を突設して成ることを特徴とする請求項1記載のリレー。
  14. 電磁石装置のコイルボビンの鍔部の、略コ字状をした可動枠の両腕部と対向する面に突起を突設して成ることを特徴とする請求項1記載のリレー。
  15. 電磁石装置のコイルボビンに設けた突起部が電磁石ベースに設けた孔部に嵌合固定されて成ることを特徴とする請求項1記載のリレー。
  16. 電磁石ベースを電磁石装置を組み込むための筒状乃至箱状に形成し、筒状乃至箱状をした電磁石ベースの内壁面に一対の突条により形成されるガイド溝部を形成し、電磁石装置のヨークの主体を構成するメインヨークに幅方向に突出する突起部を設け、突起部をガイド溝部に嵌め込んで成ることを特徴とする請求項1記載のリレー。
  17. 電磁石ベースを電磁石装置を組み込むための箱状に形成し、箱状をした電磁石ベースの底面部に端子挿入孔を設け、該端子挿入孔に箱状の電磁石ベース内に組み込んだ電磁石装置のコイルボビンのコイル端子を貫通させて成ることを特徴とする請求項1記載のリレー。
  18. 可動枠に嵌め込み凹所を形成し、該嵌め込み凹所に先端間に永久磁石を介在させた一対の接極子の先端部を嵌め込み固着し、一対の接極子の対向内面部の先端部側を内面部の後部側より突出させて該突出段部間に永久磁石を介在させると共に接極子の後部の非突出部にレシジュアルプレートを含む磁極部を形成して成ることを特徴とする請求項1記載のリレー。
  19. 可動枠に嵌め込み凹所を形成し、該嵌め込み凹所に先端間に永久磁石を介在させた一対の接極子の先端部を嵌め込み固着し、接極子の永久磁石との接触面とは反対側の外側面をテーパ面とし、可動枠の嵌め込み凹所の内面を上記テーパ面と同じ傾斜角度のテーパ面とし、両テーパ面を重ね合わせて成ることを特徴とする請求項1又は請求項18記載のリレー。
  20. 可動枠に取付ける接極子にレシジュアルプレートを設け、レシジュアルプレートの端部を接極子より突出させて成ることを特徴とする請求項1又は請求項18記載のリレー。
  21. 可動枠に嵌め込み凹所を形成し、該嵌め込み凹所に先端間に永久磁石を介在させた一対の接極子の先端部を嵌め込み固着するものにおいて、嵌め込み凹所に永久磁石を保持するための仮保持部を設けて成ることを特徴とする請求項1又は請求項18又は請求項19記載のリレー。
  22. 可動枠の動作を緩衝させるための静音ダンパーの取付け基台を電磁石装置のコイルボビンに形成して成ることを特徴とする請求項1記載のリレー。
  23. 可動枠の動作を緩衝させるための静音ダンパーの取付け基台をサイドヨーク間に架設して成ることを特徴とする請求項1記載のリレー。
  24. 可動枠の動作を緩衝させるための静音ダンパーの取付け基台を鉄芯に設けて成ることを特徴とする請求項1記載のリレー。
  25. 可動枠に一対の腕部を設け、電磁石装置のヨークの主体を構成するメインヨークの両側にそれぞれ軸部を設け、軸部の突出基部側を大径軸部とすると共に先端側を小径軸部とし、可動枠の一対の腕部に設けた軸受け部を小径軸部に回転自在に嵌め込むと共に可動枠の軸受け部の周囲を小径軸部と大径軸部との間の段部により支えて成ることを特徴とする請求項1記載のリレー。
  26. 可動枠に一対の腕部を設け、電磁石装置のヨークの主体を構成するメインヨークの両側にそれぞれ軸部を設け、可動枠の腕部に設けた軸受け部に軸部に接触する3点の接触部を設け、可動枠に軸部を軸受け部に導入するためのガイド部を設けて成ることを特徴とする請求項1又は請求項25記載のリレー。
  27. 可動枠の動作を緩衝させるための静音ダンパーを設け、可動枠にダンパー駆動部を設け、該ダンパー駆動部の静音ダンパーを駆動する面をテーパ面として成ることを特徴とする請求項1又は請求項22又は請求項23又は請求項24記載のリレー。
  28. 電磁石ベースに設けた軸に手動レバーを回動自在に取付け、手動レバーの一端部を可動枠に連結し、手動レバーの他端部に電磁石ベースの外部に突出する操作部を設けて成ることを特徴とする請求項1又は請求項11記載のリレー。
  29. 電磁石装置のコイルボビンにコイルボビンと同時成形された鉄芯を設け、鉄芯の両側にコイルボビンから可動枠の傾き時に鉄芯に接極子が衝突するのを防止するための突出部を突出して成ることを特徴とする請求項1記載のリレー。
  30. コイルボビンへの巻線前にL状をしたコイル端子がコイルボビンの鍔部にコイルボビンの鍔部より内側に位置しないように設けられ且つ巻線後にコイル端子の一片がコイルボビンの鍔部より内側に位置するように折り曲げられて巻線が結線されることを特徴とする請求項1記載のリレー。
  31. 第1、第2突起部の第1、第2作用部との接触面を弧状凸面とし、第1、第2作用部の第1、第2突起部との接触面を弧状凸面乃至テーパ面として成ることを特徴とする請求項1記載のリレー。
  32. カードには他の接点ブロックに設けたカードとピンにより接続するための孔部が設けられ、該孔部の開口端部が広くなるように孔部の内面にテーパ部を設けて成ることを特徴とする請求項1又は請求項4記載のリレー。
  33. カードには他の接点ブロックに設けたカードと丸乃至角ピンにより接続するための丸乃至角形状の孔部が設けられ、ピンの一端部に巾広部を設けて成ることを特徴とする請求項32記載のリレー。
  34. ピンが金属材料製の補強芯材を有する合成樹脂成形品により形成してあることを特徴とする請求項32又は請求項33記載のリレー。
  35. 一方の接点ブロックのカードにピンを一体に突設し、他の接点ブロックに設けた孔部に上記ピンを嵌め込んで接続して成ることを特徴とする請求項1又は請求項4又は請求項32記載のリレー。
  36. 接点装置が可動端子部と固定端子部とで構成され、可動端子にメイン可動接点を設けたメイン可動ばねと、アーク可動接点を設けたアーク可動ばねとを固着して可動端子部を構成し、固定端子にメイン可動接点と対向するメイン固定接点と、アーク可動接点と対向するアーク固定接点とを設けて固定端子部を構成して成ることを特徴とする請求項1記載のリレー。
  37. 可動端子乃至固定端子のうち少なくとも一つを2分割し、2分割した端子半体の一方に可動乃至固定のメイン接点を設けると共に他方の端子半体に可動乃至固定のアーク接点を設け、2分割した端子半体同士をヒューズにより接続して成ることを特徴とする請求項36記載のリレー。
  38. 可動端子は両側に対向する突片を有するコ字状をしており、対向する突片の一方にメイン可動接点を設けたメイン可動ばねを固着すると共に他方の突片にアーク可動接点を設けたアーク可動ばねを固着して全体がU字状をした可動端子部を構成して成ることを特徴とする請求項36記載のリレー。
  39. メイン可動ばね、アーク可動ばねが折り曲げ部を形成していることを特徴とする請求項36乃至請求項38のいずれかに記載のリレー。
  40. メイン可動接点側の導電板に一端部を接続し且つ可動端子に他端部を接続した編組線をU字状をした可動端子部のメンイ可動ばねに沿わせて成ることを特徴とする請求項38記載のリレー。
  41. 編組線が平網線で構成されていることを特徴とする請求項40記載のリレー。
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