JP3848974B2 - 杖保持機能付き机 - Google Patents

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Description

本発明は,杖を保持する機能を有する杖保持機能付き机に関する。
従来、例えば、老人介護施設や障害者介護施設等の食堂や集会場等において、老人や障害者等が杖等の置き場所に困る場合があった。
特に、略円形状の断面を有する杖等は、机や椅子等に立て掛けたとき、その縁部に沿って転がり易く、そのまま転倒してしまうおそれがある。
そこで、例えば、肘掛けの外側面に杖等の胴部を収容する切欠きを形成すると共に、この切欠きの開口部分に弾性材料よりなる閉塞片を取り付けた椅子がある(例えば、特許文献1参照。)
しかしながら、痴呆老人や知的障害者等の介護施設等において上記の椅子を使用した場合、いたずら等によって上記閉塞片が引き抜かれたり、切断されたりするおそれがある。
特許第3135225号公報
本発明は、かかる上記従来の問題に鑑みてなされたもので、頑健な構造であって、信頼性の高い杖保持機能付き机を提供しようとするものである。
本発明は、棒状体の胴部を収容するための切欠部を形成してなる天板と、
上記胴部を収容するための中空部を形成する基部と、該基部から延設され、上記切欠部よりも幅が狭い隙間部を介して相互に対面する一対の対向部とを備えて略U字状を呈してなると共に、上記隙間部を弾性的に拡縮するように構成した弾性部材と
上記切欠部と略同一形状のスリット部を形成した平板状の押さえ板とを有しており、
上記天板は、その裏面側に上記弾性部材を収容するための凹状のざぐり部を形成してなり、
上記弾性部材は、上記切欠部に対して上記中空部及び上記隙間部を鉛直方向に連通させた状態で上記ざぐり部に配設してあり、
該ざぐり部は、上記切欠部と上記スリット部とが鉛直方向に連通するよう上記天板の裏面に取り付けた上記押さえ板により覆ってあることを特徴とする杖保持機能付き机にある(請求項1)。
本発明の杖保持機能付き机では、上記切欠部に対して上記中空部及び上記隙間部を鉛直方向に連通させるように上記弾性部材を配設してある。
この弾性部材によれば、上記切欠部に対して鉛直方向に連通させた上記中空部に杖や傘等の上記胴部を収容できる。また、上記切欠部よりも幅が狭い上記隙間部により上記切欠部がなす通路幅を狭めることで、該切欠部から上記胴部が不用意に抜け出ることを防止し、該胴部を確実性高く保持できる。
さらに、上記一対の対向部は、その間隔を弾性的に拡縮するように構成してあるので、上記切欠部に上記胴部を容易に出し入れできる。
上記のごとく上記杖保持機能付き机では、上記中空部及び上記隙間部が上記切欠部と鉛直方向に連通するように上記弾性部材を配設するのみで杖等を保持する機能を実現できる。
そのため、上記弾性部材は、例えば、上記天板の裏面側や、内部等に配置して、その本体部分を外部から隠して取り付けることができる。
それ故、上記杖保持機能付き机では、上記弾性部材に対するいたずら等を未然に防止することができると共に、いたずら等によって上記弾性部材が損傷を受けるおそれが少ない。
本発明の上記切欠部等により構成される胴保持部は、机のほか椅子等の肘掛け及び背もたれの背面、電話台の天板や、ベッド等の手すり等、様々な家具に組み合わせることができる。さらには、トイレや踊り場等の手すり、窓口のカウンタボード等の設備等に組み合わせることもできる。これらの家具や建築設備等に上記弾性部材を組み合わせることで、杖保持機能を容易に実現することができる。
また、上記杖保持機能付き机は、上記切欠部と略同一形状のスリット部を形成した平板状の押さえ板を有し、上記天板は、その裏面側に上記弾性部材を収容するための凹状のざぐり部を形成してなり、該ざぐり部は、上記切欠部と上記スリット部とが鉛直方向に連通するよう上記天板の裏面に取り付けた上記押さえ板により覆ってある
この場合には、上記ざぐり部に収容した上記弾性部材を、さらに上記押さえ板によって覆うことで上記弾性部材の露出部分を最小限にできる。
そのため、上記弾性部材がいたずらされるおそれをさらに少なくして、該弾性部材にトラブルが生じるおそれをさらに抑制できる。
また、上記ざぐり部は、上記対向部が他方の上記対向部に向けてさらに接近しようとする動作を規制する動作規制部を設けてなることが好ましい(請求項)。
この場合には、上記弾性部材の動作範囲を所定の範囲に規制することで、該弾性部材に生じるおそれのある無理な変形を回避し、該弾性部材が破損等するおそれを抑制できる。
特に、上記対向部の動作範囲を、該対向部の背面が上記切欠部内に現れない範囲に制限すれば、該対向部の背面への異物の挿入等のいたずらを回避できる。
また、上記押さえ板は、金属製であることが好ましい(請求項)。
この場合には、上記押さえ板の剛性を向上でき、相対的にその板厚を薄くすることができる。
特に、板厚を薄くした上記押さえ板によれば、該押さえ板を取り付けた上記天板の裏面に生じるギャップを小さくできる。さらに、例えば、上記押さえ板の取り付け箇所を周囲よりも掘り下げ、該押さえ板を取り付けた上記天板の裏面を均一面にする場合には、上記の掘り下げ深さを浅くできる。それ故、上記天板の厚みを確保して、その強度を高く維持することができる。
なお、上記押さえ板としては、金属板、硬質樹脂板、木質系板等を適用することができる。さらに、上記押さえ板の表面に、粉体塗装処理、メッキ、焼付塗装等を施せば、上記杖保持機能付き机の品質を長期間に渡って維持することができる。
また、上記押さえ板は、脚部を取り付けるための座部を形成してなることが好ましい(請求項)。
この場合には、上記脚部と隣り合わせで杖等を保持することができ、保持する杖等が邪魔になるおそれが少ない。さらに、上記押さえ板のほかに上記座部を配置する必要がなくなるので、部品点数の削減にも効果的である。
また、上記弾性部材は、上記切欠部の切り欠き方向における開口側に対面する係合面を有してなり、上記ざぐり部は、上記係合面に対面する支持面を有してなることが好ましい(請求項)。
この場合には、上記弾性部材の上記係合面と上記支持面との当接により、上記弾性部材が上記切り欠き方向に沿って引き抜かれて脱落等するおそれを抑制することができる。
また、上記弾性部材は、上記切り欠き方向に沿って開口側とは反対側に向けて延設されたシャフト部と、該シャフト部に対して略直交して接続するクロスバー部とよりなる係合部を有してなり、上記係合面は、上記クロスバー部の表面に形成してあることが好ましい(請求項)。
この場合には、上記係合部を含む上記弾性部材によれば、上記クロスバー部に形成した上記係合面を上記天板の上記支持面に当接させ、上記切り欠き方向の取り付け剛性を高くすることができる。
また、上記対向部は、他方の対向部に向けて上記切欠部内に突出する突出形状を呈する突出対向面を有してなり、該突出対向面における鉛直方向に直交する断面形状は、略円弧状を呈していることが好ましい(請求項)。
この場合には、上記切欠部内に上記棒状体の胴部を収容するため上記天板の端部から上記切欠部内に向けて上記胴部を挿入していく際、上記の略円弧状を呈する上記突出対向面に沿って上記棒状体の胴部を容易に進退させることができる。
そのため、杖等の上記棒状体を保持させる際に必要となる押し込み力や、保持した杖等の上記棒状体を取り出すときに必要な引き抜き力を抑制して、力の弱い老人等にとっても取り扱いが楽になる。
さらに、例えば、上記切り欠き方向に沿ってフォークや指等の異物が上記切欠部内に向けて挿入された場合、この異物は、上記の略円弧状を呈する上記突出対向面に接触しつつ上記一対の対向部の間隙である上記隙間部を押し広げながらそのまま前進していくことができる。
そのため、上記のようないたずらがあっても、異物から上記弾性部材に対して過大な力が作用するおそれが少なく、上記弾性部材に損傷等を生じるおそれが少ない。
また、上記対向部は、他方の対向部に向けて上記切欠部内に突出する突出形状を呈する突出対向面を有してなり、該突出対向面における上記切り欠き方向に直交する断面形状は、略円弧状を呈していることが好ましい(請求項)。
この場合には、例えば、鉛直方向からフォークや指等の異物が上記切欠部内に挿入されてきたとき、この異物は、上記の略円弧状を呈する上記突出対向面に接触しつつ上記一対の対向部の間隙である上記隙間部を押し広げながらそのまま前進していくことができる。
そのため、上記のごとく異物が挿入されてきても、上記弾性部材に損傷が生じるおそれが少ない。
また、上記天板は、多角形状を呈してなり、上記切欠部は、上記天板の角部に配置してあることが好ましい(請求項)。
この場合には、上記杖保持機能付き机の角部分に杖を保持させることができる。角部分であれば、着席者と干渉するおそれ少なく杖を保持することができる。
(実施例1)
本例は、杖を保持する機能を有する杖保持機能付き机1に関する例である。本例の内容について、図1〜図9を用いて説明する。
本例の杖保持機能付き机1は、図1に示すごとく、例えば、棒状体である杖8の胴部80を収容するための切欠部110を形成してなる天板10と、上記胴部80を収容するための中空部21を形成する基部22と、該基部22から延設され、上記切欠部110よりも幅が狭い隙間部222を介して相互に対面する一対の対向部220とを備えて略U字状を呈してなると共に、上記隙間部222を弾性的に拡縮するように構成した弾性部材20とを有している。
この弾性部材20は、上記切欠部110に対して中空部21及び隙間部222を鉛直方向に連通させた状態で配設してある
以下に、この内容について詳しく説明する。
本例の杖保持機能付き机1は、図2に示すごとく、対面して2人ずつが着席する長方形の4人掛けの机である。
そして、天板10の4箇所の角部11には、杖8等を保持する胴保持部12を形成してある。この胴保持部12は、天板10に形成した長穴状を呈する切欠部110と弾性部材20(図3)とを組み合わせてなる。
この切欠部110では、上記切り欠き方向に対して5度をなすよう両側部を形成してあり、切欠部110全体として天板10の端部に向けて徐々に拡開するようにしてある。
なお、本例の杖保持機能付き机1では、図2に示すごとく、胴保持部12を4カ所の角部(コーナー部)11にそれぞれ設けたが、これに代えて、天板10の外縁辺101、102に上記切欠部110を配置することもできる。特に、長辺側の外縁辺102の中央付近や、短辺側の外縁辺101に胴保持部12を形成すれば、保持する杖8が着席者に干渉するおそれが少ない。
上記弾性部材20は、図3に示すごとく、略円弧状を呈する基部22に上記一対の対向部220を保持させてなり、全体として略U字状を呈するよう形成したジュラコン製の部材である。基部22の内部には、上記一対の対向部220の間隙を介して外部に連通する中空部21を形成してある。この弾性部材20は、主として基部22の弾性的な変形によって上記一対の対向部220の間隙である隙間部222を弾性的に拡縮するように構成してある。それ故、弾性部材20は、その弾性力の作用により、中空部21に収容した杖や傘等の胴部80(図1)を保持し得る。
なお、弾性部材20の材質は本例のジュラコンに限定されるものではなく、その他、弾性硬質ゴム、バネ鋼等の材料により形成することもできる。
上記対向部220は、図3に示すごとく、他方の対向部220に向けて切欠部110内に略円弧状に突出する対向突出面223を有してなる。さらに、図4に示すごとく、本例の対向部220の対向突出面223は、他方の対向部220に向けて略円弧状に突出する断面形状(図3におけるA−A線矢視断面図に示す形状。)を呈している。
さらに、本例の弾性部材20は、図3に示すごとく、基部22の外周側に延設された係合部23を有している。
該係合部23は、上記隙間部222を等分する上記一対の対向部220の対称軸、すなわち、天板10に取り付けたときに上記切欠部110の切り欠き方向をなす軸に沿って基部22から伸びるシャフト部231と、該シャフト部231と略直交して接続されるように一体形成された細長い平板状のクロスバー部232とを有してなる。本例では、クロスバー部232は、その略中央の箇所においてシャフト部231と接続してある。
上記クロスバー部232は、同図に示すごとく、上記対称軸方向における上記隙間部222側に対面する係合面230を有してなる。そして、この係合面230は、図1に示すごとく、上記弾性部材20を天板10に取り付けた際には、上記切欠部110の切り欠き方向における開口側に対面するように配置される。
一方、図5に示すごとく、上記天板10の裏面側には、上記切欠部110を取り囲むように上記弾性部材20を収容するための凹状のざぐり部120を形成してある。本例では、天板10の外縁部から内方に控えて上記ざぐり部120を形成し、天板10の端部には切欠部110のみが開口するようにしてある。
このざぐり部120は、弾性部材20(図3)の係合部23を隙間少なく収容する支持部125と、上記各対向部220の動作及びこの動作に伴う基部22の弾性変形を許容する可動空間を設けた隙間配置部121とを組み合わせてなる。
上記支持部125は、図3及び図5に示すごとく、上記係合部23のシャフト部231を隙間少なく収容するよう上記切り欠き方向に沿って形成された溝部分と、クロスバー部232を隙間少なく収容するよう上記切り欠き方向に略直交するよう形成された溝部分とを組み合わせてなる。本例では、クロスバー部232を収容する溝部分の内周面に、上記係合面230と対面して当接する支持面126を形成してある。
なお、上記係合部23と上記支持部125との隙間は、所定厚さのスペーサによって適宜、調整することもできる。この場合には、上記支持部125を若干大きく形成しておき、適宜スペーサを挿入することで係合部23との隙間状態を適切に調整することが可能である。
上記隙間配置部121は、図6に示すごとく、対向部220の先端側に位置する内周面に、対向部220の動作範囲を規制する動作規制部229を形成してなる。すなわち、対向部220の先端側に位置する内周面は、対向部220の回動によりその先端が形成する回動面221と交錯するように構成してある。
そのため、切欠部110内に向けて対向部220が所定量だけ突出したとき、その先端部が隙間配置部121の内周面と当接する(図6に示す状態。)。
特に、本例では、上記切り欠き方向に略直交する上記内周面よりなる動作規制部229に対して、上記切り欠き方向に対して10度をなして拡開した状態の各対向部220が当接するようにしてある。
それ故、本例の動作規制部229によれば、上記切り欠き方向に沿う両側部の拡開角度をそれぞれ5度として形成した切欠部110に対して、その内部に向かう対向部220の突出動作を確実に規制することができる。
一方、対向部220の背面が当接するまで該対向部220を押し戻したときには、該対向部220の先端と隙間配置部121の内周面との間には隙間が形成されるようにしてある。本例では、対向部220を押し戻すに従って、対向部220の先端と隙間配置部121との間隙が大きくなるように該隙間配置部121の内周面を形成してある。
上記のように隙間配置部121の内周面に動作規制部229を形成すれば、対向部220の回動範囲を所定の範囲に規制することができる。
そのため、本例の杖保持機能付き机1にあっては、対向部220が切欠部110内に向けて必要以上に突出するおそれが少ない。それ故、対向部220の背面側にフォークやナイフ等の異物が挿入される等のいたずらを未然に回避することができる。
なお、上記動作規制部のその他の構成としては、上記ざぐり部120又は上記対向部220のいずれか一方に係合ピンを配設すると共に、他方に上記係合ピンを収容する凹状の溝部を形成することも良い。この場合には、係合ピンと溝部との係合により対向部220の動作範囲を規制することができる。
なお、上記のように、対向部220の先端と隙間配置部121の内周面とを精度良く当接させて上記動作規制部229を有効に機能させるためには、図6に示すごとく、例えば、予め、弾性部材20のクロスバー部232を収容する支持部125の幅を広く形成しておくのが良い。この場合には、支持部125の支持面126と、クロスバー部232の係合面230との間に配置するスペーサの厚みを適宜変更することで、ざぐり部120内における弾性部材20の上記切り欠き方向の位置を精度良く調整することができる。
さらに、本例の杖保持機能付き机1は、図7に示すごとく、弾性部材20を収容したざぐり部120を覆うように、金属板(鉄板、アルミ板、ステンレス鋼板等)よりなる平板状の押さえ板130をネジ固定するように構成してある。この押さえ板130には、天板10の切欠部110の形状と略一致する逃げ部131を切り欠きしてある。
なお、本例の押さえ板130は、脚部を取り付けるための座部としての機能を兼用するように構成してあり、脚部を固定するためのナット135を溶接してある。これに代えて、脚部を取り付けるための座部と独立して押さえ板を形成することもできる。
さらに、本例では、上記押さえ板130を取り付けた上記天板10の裏面が均一面となるように、上記押さえ板130の取り付け箇所をその板厚分だけ掘り下げてある。
本例の金属板(鉄板、アルミ板、ステンレス鋼板等)よりなる押さえ板130によれば、薄い板厚でも高剛性を実現できる。それ故、本例の押さえ板130を用いれば、上記取り付け箇所の掘り下げ深さを抑制して天板10の厚みを確保でき、その強度を十分に確保することができる。
以上のように、本例の杖保持機能付き机1では、弾性部材20のうちの相互に対面する対向部220の一部のみが切欠部110内に向けて突出するように構成してある。
そして、本例の対向部220は、上記のごとく、対向する他方の対向部220に向けて突出する形状を呈する上記突出対向面223を有してなる。そして、この突出対向面223は、上記のごとく、鉛直方向に直交する断面形状及び切り欠き方向に直交する断面形状が共に略円弧状をなすように形成してある。
そのため、図8に示すごとく、フォークやナイフ等の異物90を切欠部110の切り欠き方向に沿って押し込む力900が上記突出対向面223に作用すると、上記押し込む力900は、一対の対向部220の間隔を拡張させるよう作用する第1の分力910と、傾斜面に沿って異物90を移動させようとする第2の分力920とに変換される。
そして、上記第1の分力910が作用した弾性部材20では、上記隙間配置部121(図5)の内部に対向部220を格納するような弾性変形が生じる。
そのため、本例の杖保持機能付き机1では、上記切り欠き方向からフォークやナイフ等の異物90が挿入された場合に、その挿入に伴って対向部220を後退できるためトラブルを未然に防止することができる。
また、図9に示すごとく、フォークやナイフ等の異物90を鉛直方向に沿って押し込む力900は、上記突出対向面223を介して、一対の対向部220の間隔を拡張するように対向部220を押圧する第3の分力930と、傾斜面に沿って異物90を移動させようとする第4の分力940とに変換される。
そして、この第3の分力930が作用すると、弾性部材20は、隙間配置部121(図5)の内部に対向部220を格納するように弾性変形する。
そのため、本例の杖保持機能付き机1では、鉛直方向から切欠部110内へフォーク等の異物90が挿入された場合に、その前進に伴って対向部220を後退させることができる。それ故、上記杖保持機能付き机1にあっては、鉛直方向から異物を挿入する等のいたずらに対して頑健であり、その杖保持機能にトラブルを生じるおそれが少ない。
なお、本例では、図4に示すごとく、突出対向面223についての上記切り欠き方向に略直交する断面形状を略円弧形状としてたが、これに代えて、鉛直方向に対して傾斜するテーパー状の平面により略三角形状や、台形状に形成することもできる。
さらに、上記のように、本例の弾性部材20は、ざぐり部120の内周面のうち支持面126と当接する係合面230を有している。
そのため、上記弾性部材20は、上記切り欠き方向への引き抜き等のいたずらに対抗でき、脱落するおそれが少ない。
一方、上記弾性部材20の交換を要する場合には、ネジ止めした上記押さえ板130(図6)を取り外すことにより弾性部材20を容易に交換することができる。
このように本例の杖保持機能付き机1は、弾性部材20が天板10内部に格納されていて優れた美観を呈すると共に、いたずら等に対して頑健な信頼性の高い優れた製品である。
(実施例2)
本例は、実施例1の弾性部材の形状を変更した例である。この内容について、図10及び図11を用いて説明する。
本例の弾性部材40は、図10に示すごとく、基部42の外周側に係合部43を形成してなる。基部42の底部の外周側から延設された係合部43は、略円弧状の基部42の外周側を通って対向部22の側部付近にまで直線的に伸びるように形成してある。そして、係合部43の先端には、天板に取り付けたときに切欠部の切り欠き方向における開口側に対面する係合面430を形成してある。
天板30は、図11に示すごとく、上記弾性部材40を収容するためのざぐり部320を設けてなる。このざぐり部320は、弾性部材40の対向部420が回動するための隙間配置部321と、弾性部材40のうち係合部43を形成した部分を収容する支持部325とを組み合わせてなる。そして、隙間配置部321と支持部325との間には、支持面326を形成する段部を設けてある。
ざぐり部320は、基部42との隙間を小さくするように各係合部43を弾性変形させた状態の弾性部材40を収容するように形成してある。
そのため、弾性部材40における各係合部43は、その弾性力を外方に向けて作用した状態で支持部325の内周面に当接する。さらに、支持部325の内周面に沿って位置した係合部43にあっては、その先端の係合面430は、支持部325と隙間配置部321との段部をなす支持面326に確実性高く対面する。
このように本例の弾性部材40は、係合部43が発生する弾性力を支持部325の内周面に作用することにより、がたつき等を生じるおそれ少なくざぐり部320内に保持される。
さらに、上記のごとく係合面430を支持面326に対面させた状態でざぐり部320に収容した弾性部材40によれば、切欠部310の切り欠き方向に沿って引き抜かれて脱落等するおそれが少ない。
なお、その他の構成及び作用効果については実施例1と同様である。
実施例1における、杖保持機能付き机の一部を示す上面図。 実施例1における、杖保持機能付き机を示す斜視図。 実施例1における、弾性部材を示す正面図。 実施例1における、弾性部材の対向部の断面形状を示す断面図(図3におけるA−A線矢視断面図。)。 実施例1における、天板の裏面に形成したざぐり部を示す正面図。 実施例1における、ざぐり部に弾性部材を配置した様子を示す説明図。 実施例1における、押さえ板を取り付けた天板の裏面を示す正面図。 実施例1における、水平方向からの異物の挿入により発生する分力を説明する説明図。 実施例1における、上下方向からの異物の挿入により発生する分力を説明する説明図。 実施例2における、その他の弾性部材を示す正面図。 実施例2における、天板の裏面に形成したざぐり部を示す正面図。
符号の説明
1 杖保持機能付き机
10、30 天板
110、310 切欠部
12 胴保持部
120、320 ざぐり部
126、326 支持面
20、40 弾性部材
21 中空部
22、42 基部
222 隙間部
223 突出対向面
23、43 係合部
230、430 係合面
220、420 対向部
8 杖
80 胴部
90 異物

Claims (9)

  1. 棒状体の胴部を収容するための切欠部を形成してなる天板と、
    上記胴部を収容するための中空部を形成する基部と、該基部から延設され、上記切欠部よりも幅が狭い隙間部を介して相互に対面する一対の対向部とを備えて略U字状を呈してなると共に、上記隙間部を弾性的に拡縮するように構成した弾性部材と
    上記切欠部と略同一形状のスリット部を形成した平板状の押さえ板とを有しており、
    上記天板は、その裏面側に上記弾性部材を収容するための凹状のざぐり部を形成してなり、
    上記弾性部材は、上記切欠部に対して上記中空部及び上記隙間部を鉛直方向に連通させた状態で上記ざぐり部に配設してあり、
    該ざぐり部は、上記切欠部と上記スリット部とが鉛直方向に連通するよう上記天板の裏面に取り付けた上記押さえ板により覆ってあることを特徴とする杖保持機能付き机。
  2. 請求項において、上記ざぐり部は、上記対向部が他方の上記対向部に向けてさらに接近しようとする動作を規制する動作規制部を設けてなることを特徴とする杖保持機能付き机。
  3. 請求項1又は2において、上記押さえ板は、金属製であることを特徴とする杖保持機能付き机。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、上記押さえ板は、脚部を取り付けるための座部を形成してなることを特徴とする杖保持機能付き机。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、上記弾性部材は、上記切欠部の切り欠き方向における開口側に対面する係合面を有してなり、上記ざぐり部は、上記係合面に対面する支持面を有してなることを特徴とする杖保持機能付き机。
  6. 請求項において、上記弾性部材は、上記切り欠き方向に沿って開口側とは反対側に向けて延設されたシャフト部と、該シャフト部に対して略直交して接続するクロスバー部とよりなる係合部を有してなり、上記係合面は、上記クロスバー部の表面に形成してあることを特徴とする杖保持機能付き机。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項において、上記対向部は、他方の対向部に向けて上記切欠部内に突出する突出形状を呈する突出対向面を有してなり、該突出対向面における鉛直方向に直交する断面形状は、略円弧状を呈していることを特徴とする杖保持機能付き机。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項において、上記対向部は、他方の対向部に向けて上記切欠部内に突出する突出形状を呈する突出対向面を有してなり、該突出対向面における上記切り欠き方向に直交する断面形状は、略円弧状を呈していることを特徴とする杖保持機能付き机。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項において、上記天板は、多角形状を呈してなり、上記切欠部は、上記天板の角部に配置してあることを特徴とする杖保持機能付き机。
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