JP4805723B2 - 高さ調整装置 - Google Patents

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本発明は、テーブル、机、椅子などの脚の床面からの高さを調整するための高さ調整装置に関するものである。
従来より、テーブルや椅子等には、各脚に夫々高さ調整装置が設けられたものがあり、使用者は、この高さ調整装置を夫々独立して調整することにより、床面に凹凸がある場合であってもテーブルや椅子を安定させたり、また、他のテーブルとの高さ合せを行なうことが可能である。
そしてこのような高さ調整装置としては、例えば、テーブルや椅子の脚に形成された雌ねじに対して、キャスタやストッパ等の接地部材から垂接された取付ボルトを螺合し、一方、雌ねじの上方からこの取付ボルトに調整ハンドルを螺合することで、取付ボルトを引き込んで上下動させるように構成されたものがある。
しかし、接地部材としてキャスタが取り付けられた場合には、テーブル等が移動される際の振動により取付ボルトや調整ハンドルが緩みやすく、調整状態が維持されないという問題があった。そこで、このような緩みを防止できる高さ調整装置として、調整ハンドル及び取付ボルトが一体に回動されるようにすると共に、調整時以外は、脚に設けられたナットに調整ハンドルが係合して回動できないように構成し、調整状態を維持できるようにされたものが提案されている(例えば、特許文献1等参照)。
実用新案登録第2532189号公報
しかしながら、上記提案の高さ調整装置では、脚にナットを固定する一方、調整ハンドル側にナットに係合可能な係合溝を設け、スプリングにより調整ハンドルをナット側に付勢して係合させている。このため、調整を行う際には、スプリングの付勢力に抗して調整ハンドルをナットから外した状態で調整ハンドルを回転させなければならず、操作が面倒であり、また、部品点数が多くなるという問題もあった。
本発明はかかる課題に鑑みなされたもので、テーブル、椅子等の脚の高さを調整可能で、且つ、調整状態が確実に維持される高さ調整装置を、少ない部品で簡単に構成し、しかも、容易に高さを調整できるようにすることを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、
脚にキャスタが設けられ、床面上を移動可能に構成されたテーブル、椅子等において、前記脚の床面に対する高さを調整する高さ調整装置であって、
前記キャスタの上方に、該キャスタに対して回動可能に突設された取付ボルトと、
外部から操作可能な鍔部を備え、前記取付ボルトに固定されて該取付ボルトを回動させるアジャスタと、
前記脚の下面に形成され、前記取付ボルトが螺合可能な雌ねじ部と、
該雌ねじ部の周囲に同心円状に形成され、前記取付ボルトが螺合された際に前記アジャスタの一部が挿入される円周溝と、
からなり、
前記アジャスタは、前記鍔部から上方に突設され、前記円周溝に挿入された際に、該円周溝の壁面に当接して少なくとも一部が変形することにより該壁面を付勢し、当該アジャスタの回動を抑制する制動部を備えたことを特徴とする。
このように本発明の高さ調整装置においては、キャスタを脚に取り付けるための取付ボルトに、制動部を備えたアジャスタが固定されている。
従って、本発明の高さ調整装置によれば、外部から鍔部が操作されてアジャスタが回動されると、取付ボルトが回動されて脚に形成された雌ねじ部への取付ボルトの螺合量が変化するので、使用者は、単に鍔部を回動させるだけで、脚の床面に対する高さを容易に調整できる。
また、アジャスタの制動部が円周溝の壁面に当接し、制動部の少なくとも一部が変形されることにより壁面を付勢しており、この制動部の壁面に当接した部分と、円周溝の壁面と、の間に摩擦抵抗が発生するので、アジャスタが緩むことを防止できる。
つまり、本発明の高さ調整装置によれば、調整状態が確実に維持され、且つ、容易に調整可能な高さ調整装置を、脚の下面に雌ねじ部及び円周溝を形成し、一方、キャスタの取付ボルトにアジャスタを固定するといった非常に簡単な構成で実現できる。
次に、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の高さ調整装置において、円周溝が、脚の下面における外周の径よりも溝の底面における外周の径の方が大きいテーパ状に形成されたことを特徴とする。
従って、請求項2に記載の高さ調整装置によれば、円周溝の外周の径が脚の下面に向けて小さくなるようにされているので、アジャスタが下方に移動するときに制動部と円周溝の壁面との間に発生する摩擦抵抗が、円周溝の外周の径が一定に形成された場合よりも大きくなり、より確実にアジャスタの緩みを防止できる。
次に、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の高さ調整装置において、制動部が円筒状に形成されると共に、この円筒の側壁の端部には切り込みが形成されており、該切り込みにより分割された各側壁が前記円周溝の壁面に当接して変形することを特徴とする。
従って、請求項3に記載の高さ調整装置によれば、制動部が円筒状に形成されているので、円周溝のほぼ全周にて側壁が壁面に当接する。このため、制動部と壁面との間に発生する摩擦抵抗が大きくなり、より確実にアジャスタの緩みを防止できる。
次に、請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れかに記載の高さ調整装置において、制動部の円周溝の壁面に当接する側には、第1突起が設けられていることを特徴とする。
従って、請求項4に記載の高さ調整装置によれば、制動部の壁面に当接する側に第1突起が設けられているので、この第1突起が壁面に当接することにより制動部の変形が大きくなると共に、制動部による壁面への付勢力が増大し、より確実にアジャスタの緩みを防止できる。
次に、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の高さ調整装置において、円周溝には、この円周溝内に突出して第1突起に係合し、制動部が円周溝から抜け出ることを防止する係合部が設けられたことを特徴とする。
従って、請求項5に記載の高さ調整装置によれば、第1突起が係合部に係合されて、制動部が円周溝から抜け出ることが防止されるので、例えば、使用者が脚の床面に対する高さを調整するために鍔部を操作してアジャスタを回転させた場合に、アジャスタ、つまり、取付ボルトを緩め過ぎてキャスタが脚から外れてしまうことを防止することができる。
次に、請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項4の何れかに記載の高さ調整装置において、制動部の円周溝の壁面に当接する当接部より下方には第2突起が設けられており、円周溝には、この円周溝内に突出して第2突起に係合し、制動部が円周溝から抜け出ることを防止する係合部が設けられたことを特徴とする。
従って、請求項6に記載の高さ調整装置によれば、制動部に設けられた第2突起が、円周溝内に突出された係合部に係合されるので、制動部が円周溝から抜け出ることが防止され、例えば、使用者が脚の床面に対する高さを調整するために鍔部を操作してアジャスタを回転させた場合に、取付ボルトを緩め過ぎてキャスタが脚から外れてしまうことを防止することができる。また、第2突起及び係合部を設ける位置により、アジャスタの移動範囲、つまり、脚の高さを調整可能な範囲を調整できる。
次に、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の高さ調整装置において、第2突起は、円周溝の壁面に当接されることを特徴とする。
従って、請求項7に記載の高さ調整装置によれば、制動部に設けられた第2突起が、脚に形成された円周溝の壁面に当接されるので、制動部の当接部と壁面との間の摩擦抵抗に加え、この第2突起と壁面との間の摩擦抵抗により、アジャスタの緩みをより確実に防止できる。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の移動机1の外観を表す斜視図である。
本実施形態の移動机1は、天板2が水平な使用位置にある場合に床面に対して固定され、天板2が略垂直な収納位置にある場合に床面上を移動可能に構成されたものであり、図1に示すように、長方形の板材からなる天板2と、天板2の長手方向の両端の下方に設けられ、天板支持部16を介して天板2を使用位置と収納位置との間で回動可能に支持すると共に、下方にキャスタ部10、14を備えた一対の脚部4と、を備えている。なお、以下、天板2の長手方向を移動机1の左右方向、この方向に直交する方向を前後方向とし、椅子を配置する側を移動机1の後方、反対側を移動机1の前方として説明する。
脚部4は、上端をやや後方に傾けて上下方向に配置される脚柱6と、脚柱6の中央部からやや下がった位置に結合され、前後方向に配置される脚座8と、から構成されている。
脚柱6は、断面長方形の管状の長尺部材と、この長尺部材の下端に設けられたキャスタ部10と、からなり、脚柱6の内部には、天板2が使用位置にあるときにキャスタ部10の下方にストッパ12を突出させて床面に当接させ、天板2が収納位置にあるときにはこのストッパ12を床から離間させるための図示しない制動機構が設けられている。そして、この制動機構により、移動机1は、天板2が使用位置にあるときに移動が阻止されるように構成されている。
脚座8は、棒状に形成され、その一端で脚柱6に結合された脚座本体22と、脚座本体22の脚柱6に結合された側と反対側の端部に結合されたキャスタ部14と、キャスタ部14に固定されたアジャスタ20と、を備えており、アジャスタ20を外部から手動で回動させることにより、脚座8の端部の床面からの高さを調整可能に構成されている。
以下、脚座8の端部にて構成される本実施形態の高さ調整装置について説明する。図2は、脚座本体22の端部の構成(図1のA部)を示す分解斜視図であり、図3は、脚座本体22の端部を、アジャスタ20の中心を通り、脚座本体22の長手方向に平行な面にて切断した断面図を示す。
本実施形態の高さ調整装置は、図2に示すように、脚座本体22と、キャスタ部14と、アジャスタ20と、キャスタ部14が脚座本体22から離脱しないようにするための薄板状のアジャスタ係止部材30と、アジャスタ係止部材30を脚座本体22に固定するための固定ねじ32と、から構成されている。
キャスタ部14は、キャスタ本体24と、脚座本体22への取付部26と、から構成されている。取付部26は、キャスタ本体24の上方に、このキャスタ本体24に対して回動可能に突設されており、キャスタ本体24を脚座本体22に取り付けるための取付ボルト26aと、取付ボルト26aの根元に六角の鍔状に形成され、アジャスタ20を固定するためのアジャスタ係合部26bとから構成されている。
アジャスタ20は、合成樹脂による成型品であり、外部から操作可能な鍔状の操作部20aと、この操作部20aから上方に円筒状に突設され、脚座本体22に挿入される制動部20bと、を備えている。
操作部20aは、制動部20bの径よりも大きい径の円盤状に形成されている。そして、操作部20aの中心には、取付ボルト26aを挿通可能で、且つ、六角に形成されたアジャスタ係合部26bと係合可能な係合孔20cが形成されている。
制動部20bは、操作部20a側から端部に向けて徐々に側壁が薄くなるような円筒状に形成されており、外周面の軸方向の中央部には、鍔状の突起20eが設けられている。また、この突起20eよりも端部側は、軸方向に形成された4箇所のスリットにより4枚の側壁に分割されており、各側壁からなる揺動部20dの先端には、外側に向けて突起20fが設けられている。さらに、この突起20fの上方の角部には面取りが施されている。
そして、アジャスタ20の係合孔20cに取付部26が挿通され、アジャスタ係合部26bが係合孔20cに係合されることにより、外部からアジャスタ20を回動させることにより、取付ボルト26aが一体に回動されるように、アジャスタ20がキャスタ部14に固定される。
一方、脚座本体22は、キャスタ部14が結合される側の端部が下方に突出されており、その端面(以下、キャスタ取付面22aともいう)は床面と平行にされている。そして、脚座本体22の端部には、取付ボルト26aが螺合可能なねじ孔40がキャスタ取付面22aから鉛直方向に形成されている。また、このねじ孔40にキャスタ部14の取付ボルト26aが螺合された際に、アジャスタ20の制動部20bが挿入される円周溝42が、ねじ孔40の周囲に同心円状に形成されている。
そして、円周溝42は、軸方向の中央部で溝幅が狭くなるように階段状に形成されており、内側の側面である内壁面42aは、キャスタ取付面22aから、溝の底面42bに向けてわずかに外側に傾いている。一方、外側の側面は、軸方向の中央部より底面42b側で径が小さくされており、外側の側面のうち、底面42b側の第1外壁面42cの径は、アジャスタ20の揺動部20dの先端に外側を向けて設けられた突起20fの外径よりも小さく形成されている。また、外側の側面のうち、キャスタ取付面22a側の第2外壁面42dの径は、アジャスタ20の制動部20bの中央部に設けられた突起20eの外径と略等しく形成されている。
また、脚座本体22のキャスタ取付面22aには、アジャスタ係止部材30を収納可能な形状及び深さの凹部44が円周溝42の一部から脚座本体22の延出方向に形成されており、アジャスタ係止部材30を固定するための固定ねじ32が螺合可能なねじ孔46が、凹部44の底面から鉛直方向に形成されている。
そして、キャスタ部14は、取付ボルト26aがねじ孔40に螺合されることにより、脚座本体22の端部に取り付けられる。そして、キャスタ部14に固定されたアジャスタ20は、取付ボルト26aが螺合されるのに伴い、制動部20bが円周溝42に挿入される。ここで、制動部20bの一部である揺動部20dの先端に外側を向けて設けられた突起20fの外径は、円周溝42の第1外壁面42cの径よりも大きく形成されているために、制動部20bが円周溝42に挿入された際には、突起20fが第1外壁面42cに当接して揺動部20dが内側に変形される。そして、揺動部20dは、この変形により第1外壁面42cを外方向に付勢する。
なお、突起20fの角部に施された面取りは、揺動部20dの上端の外径が第1外壁面42cよりも小さくなるようにされており、キャスタ部14を取り付ける際には、アジャスタ20は、揺動部20dが第1外壁面42cのエッジに当接して内側に変形されつつ、円周溝42内にスムーズに挿入される。
また、図3に示すように、アジャスタ20の突起20eが円周溝42内に収納され、凹部44の底面より奧に入った状態で、アジャスタ係止部材30が凹部44に固定ねじ32にて固定されており、このアジャスタ係止部材30の一部が、円周溝42の開口面に突出されている。
なお、脚座本体22のキャスタ部14が取り付けられる側の端部は、ねじ孔40の軸を中心とする円弧状に形成され、一方、アジャスタ20の操作部20aの径は、この脚座本体22の端部の円弧の径と等しく形成されており、操作部20aは脚座本体22からはみ出すことなく、外観上良好に脚座本体22の下方に設けられる。
次に、このアジャスタ20の使用時の動作について説明する。本実施形態の高さ調整装置においては、キャスタ部14の上方、つまり、脚座本体22の端部の下方に配置されたアジャスタ20の操作部20aを右回りに回転させることにより、アジャスタ20と共に取付ボルト26aが回転され、取付ボルト26aと、ねじ孔40との螺合量が増加する。このため、キャスタ取付面22aと、床面との距離が近くなり、脚座本体22の端部の床面に対する高さは低くなる。なお、図3(b)に示すように、アジャスタ20に形成された突起20eの上面が、円周溝42内の階段状に形成された部分に係合されることにより、アジャスタ20の右回りの回転が阻止される。
一方、操作部20aを左回りに回転させると、アジャスタ20と共に取付ボルト26aが回転され、取付ボルト26aと、ねじ孔40との螺合量が減少する。このため、キャスタ取付面22aと、床面との距離が遠くなり、脚座本体22の端部の床面に対する高さが高くなる。なお、図3(a)に示すように、アジャスタ20に形成された突起20eの下面が、アジャスタ係止部材30の円周溝42の開口面内に突出された部分の上面に係合されることにより、アジャスタ20の左回りの回転が阻止される。
ここで、図3(a)は、脚座本体22の端部が最も高い位置に配置された状態を示す脚座8の端部の断面図、図3(b)は、脚座本体22の端部が最も低い位置に配置された状態を示す脚座8の端部の断面図、図3(c)は、脚座8の端部を分解した分解図である。
以上、説明したように、本実施形態の高さ調整装置においては、キャスタ部14を脚座8に取り付けるための取付ボルト26aにアジャスタ20が固定されており、このアジャスタ20には、操作部20aから上方に突設され、円周溝42に挿入された際に、この円周溝42の第1外壁面42cを付勢し、当該アジャスタ20の回動を抑制する制動部20bが設けられている。
従って、本実施形態の高さ調整装置によれば、使用者は、単に操作部20aを回動させるのみで脚座8の床面に対する高さを容易に調整することができる。そして、揺動部20dに設けられた突起20fが第1外壁面42cに当接して揺動部20dが変形することにより、揺動部20dが第1外壁面42cを外方向に付勢し、突起20fと、第1外壁面42cと、の間に摩擦抵抗が発生するので、アジャスタ20が緩むことを防止できる。
つまり、本実施形態の高さ調整装置によれば、調整状態が確実に維持され、且つ、容易に調整可能な高さ調整装置を、脚座本体22の下面にねじ孔40及び円周溝42を形成し、一方、キャスタ部14の取付ボルト26aにアジャスタ20を固定するといった非常に簡単な構成で実現することができる。
また、制動部20bが円筒状に形成されており、この制動部20bの先端側である揺動部20dの壁面に当接する側に突起20fが設けられているので、円周溝42のほぼ全周にて突起20fが第1外壁面42cに当接する。よって、この突起20fが第1外壁面42cに当接することにより揺動部20dが十分に変形するので、揺動部20dにより第1外壁面42cが確実に付勢されて突起20fと第1外壁面42cとの間に発生する摩擦抵抗が大きくなり、より確実にアジャスタ20の緩みを防止できる。
一方、制動部20bの中央部に設けられた突起20eが、円周溝42内に突出されたアジャスタ係止部材30に係合されるので、制動部20bが円周溝42から抜け出ることが防止され、例えば、使用者が脚座8の床面に対する高さを調整するために操作部20aを回転させた場合に、アジャスタ20を緩め過ぎてキャスタ部14が脚座本体22から外れてしまうことを防止することができる。また、突起20eが設けられた位置により、アジャスタ20の移動範囲、つまり、脚座8の床面に対する高さを調整可能な範囲が調整されている。
また、この突起20eの外径が円周溝42の第2外壁面42dの径と略等しくされているので、突起20eの端面が、円周溝42の第2外壁面42dに当接される。このため、突起20fと第1外壁面42cとの間の摩擦抵抗に加え、この突起20eと第2外壁面42dとの間の摩擦抵抗により、アジャスタ20の緩みをより確実に防止できる。
なお、本実施形態においては、脚座8が、本発明の高さ調整装置により高さ調整される脚に相当し、キャスタ本体24が本発明のキャスタに相当し、操作部20aが本発明のアジャスタの鍔部に相当し、ねじ孔40が本発明の雌ねじ部に相当し、突起20fが請求項6の第1突起に相当し、突起20eが請求項6の第2突起に相当し、アジャスタ係止部材30が本発明の係合部に相当する。
[第2実施形態]
次に、別形態の移動机1について説明する。第2実施形態の移動机1は、脚座8の端部に構成された高さ調整装置以外は、上記第1実施形態と同様に構成されている。このため、第1実施形態と同様の箇所については同様の符号を付して説明を省略し、異なる箇所についてのみ説明する。
図4は、脚座本体68の端部を、アジャスタ50の中心を通り、脚座本体68の長手方向に平行な面にて切断した断面図であり、図4(a)は、脚座本体68の端部が最も高い位置に配置された状態を示す脚座8の端部の断面図、図4(b)は、脚座本体68の端部が最も低い位置に配置された状態を示す脚座8の端部の断面図、図4(c)は、脚座8の端部を分解した分解図である。なお、脚座本体68の外観は、図1〜図3に示す第1実施形態の脚座本体22と同様である。
第2実施形態の高さ調整装置は、図4に示すように、棒状に形成され、その一端で脚柱6に結合された脚座本体68と、脚座本体68の脚柱6に結合された側と反対側の端部に結合されたキャスタ部14と、キャスタ部14に固定されたアジャスタ50と、キャスタ部14が脚座本体68から離脱しないようにするための薄板状のアジャスタ係止部材70と、アジャスタ係止部材70を脚座本体68に固定するための固定ねじ72と、から構成されている。
アジャスタ50は、合成樹脂による成型品であり、外部から操作可能な鍔状の操作部50aと、この操作部50aから上方に円筒状に突設され、脚座本体68に挿入される制動部50bと、を備えている。
操作部50aは、制動部50bの径よりも大きい径の円盤状に形成されている。そして、操作部50aの中心には、取付ボルト26aを挿通可能で、且つ、六角に形成されたアジャスタ係合部26bと係合可能な係合孔50cが形成されている。
制動部50bは、操作部50a側から端部に向けて徐々に側壁が薄くなるような円筒状に形成されており、外周面の軸方向の中央部よりも端部側は、軸方向に形成された4箇所のスリットにより4枚の側壁に分割されており、各側壁からなる揺動部50dの先端には、外側に向けて突起50eが設けられている。さらに、この突起50eの上方の角部には面取りが施されている。
そして、アジャスタ50の係合孔50cに取付部26が挿通され、アジャスタ係合部26bが係合孔50cに係合されることにより、外部からアジャスタ50を回動させることにより、取付ボルト26aが一体に回動されるように、アジャスタ50がキャスタ部14に固定される。
一方、脚座本体68は、キャスタ部14が結合される側の端部が下方に突出されており、その端面(以下、キャスタ取付面68aともいう)は床面に平行にされている。そして、脚座本体68の端部には、取付ボルト26aが螺合可能なねじ孔60がキャスタ取付面68aから鉛直方向に形成されている。また、このねじ孔60にキャスタ部14の取付ボルト26aが螺合された際に、アジャスタ50の制動部50bが挿入される円周溝62が、ねじ孔60の周囲に同心円状に形成されている。
そして、円周溝62は、溝の底面に向けてわずかに溝幅が狭くなるように形成されており、円周溝62の内側の側面が溝の底面に向けてわずかに外側に傾いている。一方、外側の側面である外壁面62aの径は、アジャスタ50の揺動部50dの先端に外側を向けて形成された突起50eの外径よりも小さく一定に形成されている。
また、脚座本体68のキャスタ取付面68aには、アジャスタ係止部材70を収納可能な形状の凹部64が、円周溝62の一部から脚座本体68の延出方向に形成されている。そして、この凹部64は、その底面にアジャスタ係止部材70が固定された際には、アジャスタ係止部材70が、円周溝62の軸方向の中央部で円周溝62内に一部突出するように、円周溝62の約半分の深さに形成されている。また、この凹部64の底面には、アジャスタ係止部材70を固定するための固定ねじ72が螺合可能なねじ孔66が鉛直方向に形成されている。
そして、キャスタ部14は、取付ボルト26aがねじ孔60に螺合されることにより、脚座本体68の端部に取り付けられる。そして、キャスタ部14に固定されたアジャスタ50は、取付ボルト26aが螺合されるのに伴い、制動部50bが円周溝62に挿入される。ここで、制動部50bの一部である揺動部50dの先端に外側を向けて形成された突起50eの外径は、円周溝62の外壁面62aの径よりも大きく形成されているために、制動部50bが円周溝62に挿入された際には、突起50eが外壁面62aに当接して揺動部50dが内側に変形される。そして、揺動部50dは、この変形により外壁面62aを外方向に付勢する。
なお、突起50eの角部に施された面取りは、揺動部50dの上端の外径が円周溝62の外壁面62aの径より小さくなるように形成されており、キャスタ部14を取り付ける際には、アジャスタ50は、揺動部50dが外壁面62aのエッジに当接して内側に変形されつつ、円周溝62内にスムーズに挿入される。
また、図4(a)に示すように、アジャスタ50の突起50eが凹部64の底面より奧に入った状態で、アジャスタ係止部材70が凹部64に固定ねじ72にて固定されており、このアジャスタ係止部材70の一部が円周溝62の軸方向の中央部に突出されている。
次に、このアジャスタ50の使用時の動作について説明する。第2実施形態の高さ調整装置においては、キャスタ部14の上方、つまり、脚座本体68の端部の下方に配置されたアジャスタ50の操作部50aを右回りに回転させることにより、アジャスタ50と共に取付ボルト26aが回転され、取付ボルト26aと、ねじ孔60との螺合量が増加する。このため、キャスタ取付面68aと、床面との距離が近くなり、脚座本体68の端部の床面に対する高さは低くなる。なお、図4(b)に示すように、アジャスタ50の操作部50aの上面が、キャスタ取付面68aに当接されるまで、操作部50aを右回りに回転させることが可能である。
一方、操作部50aを左回りに回転させると、アジャスタ50と共に取付ボルト26aが回転され、取付ボルト26aと、ねじ孔60との螺合量が減少する。このため、キャスタ取付面68aと、床面との距離が遠くなり、脚座本体68の端部の床面に対する高さが高くなる。なお、図4(a)に示すように、アジャスタ50の制動部50bの先端に形成された突起50eの下面が、アジャスタ係止部材70の円周溝62内に突出された部分の上面に係合されることにより、アジャスタ50の左回りの回転が阻止される。
以上、説明したように、第2実施形態の高さ調整装置においては、キャスタ部14を脚座8に取り付けるための取付ボルト26aにアジャスタ50が固定されており、このアジャスタ50には、操作部50aから上方に突設され、円周溝62に挿入された際に、この円周溝62の外壁面62aを付勢し、当該アジャスタ50の回動を抑制する制動部50bが設けられている。
従って、第2実施形態の高さ調整装置によれば、使用者は、単に操作部50aを回動させるのみで脚座8の床面に対する高さを容易に調整することができる。また、制動部50bの先端に設けられた突起50eが外壁面62aに当接して揺動部50dが変形することにより、揺動部50dが外壁面62aを付勢し、突起50eと、外壁面62aと、の間に摩擦抵抗が発生してアジャスタ50の回動が抑制されるので、アジャスタ50が緩むことを防止できる。
つまり、第2実施形態の高さ調整装置によれば、調整状態が確実に維持され、且つ、容易に調整可能な高さ調整装置を、脚座本体68の下面にねじ孔60及び円周溝62を形成し、一方、キャスタ部14の取付ボルト26aにアジャスタ50を固定するといった非常に簡単な構成で実現することができる。
また、制動部50bが円筒状に形成されており、この制動部50bの先端側である揺動部50dの壁面に当接する側に突起50eが設けられているので、円周溝62のほぼ全周にて突起50eが外壁面62aに当接する。よって、この突起50eが外壁面62aに当接することにより揺動部50dが十分に変形するので、揺動部50dにより外壁面62aが確実に付勢されて突起50eと外壁面62aとの間に発生する摩擦抵抗が大きくなり、より確実にアジャスタ50の緩みを防止できる。
さらに突起50eが、円周溝62内に突出されたアジャスタ係止部材70に係合されるので、制動部50bが円周溝62から抜け出ることが防止され、例えば、使用者が脚座8の床面に対する高さを調整するために操作部50aを回転させた場合に、アジャスタ50を緩め過ぎてキャスタ部14が脚座本体68から外れてしまうことを防止することができる。また、凹部64の深さにより、アジャスタ50の移動範囲、つまり、脚座8の床面に対する高さを調整可能な範囲が調整されている。
なお、本実施形態においては、操作部50aが本発明のアジャスタの鍔部に相当し、ねじ孔60が本発明の雌ねじ部に相当し、突起50eが請求項5の第1突起に相当し、アジャスタ係止部材70が本発明の係合部に相当する。
[第3実施形態]
次に、別形態の移動机1について説明する。第3実施形態の移動机1は、第1実施形態のアジャスタ20を、第1実施形態とは異なる形状の脚座本体80に取り付けた例である。このため、第1実施形態と同様の箇所については同様の符号を付して説明を省略し、異なる箇所についてのみ説明する。
図5は、脚座本体80の端部の構成を示す分解斜視図であり、図6は、脚座本体80の端部を、アジャスタ20の中心を通り、脚座本体80の長手方向に平行な面にて切断した断面図であり、図6(a)は、脚座本体80の端部が最も高い位置に配置された状態を示す脚座8の端部の断面図、図6(b)は、脚座本体80の端部が最も低い位置に配置された状態を示す脚座8の端部の断面図、図6(c)は、脚座8の端部を分解した分解図である。
第3実施形態の高さ調整装置は、図5及び図6に示すように、棒状に形成され、その一端で脚柱6に結合された脚座本体80と、脚座本体80の脚柱6に結合された側と反対側の端部に結合されたキャスタ部14と、キャスタ部14に固定されたアジャスタ20と、キャスタ部14が脚座本体80から離脱しないようにするための薄板状のアジャスタ係止部材30と、アジャスタ係止部材30を脚座本体80に固定するための固定ねじ32と、から構成されている。
脚座本体80は、図5に示すように、脚座本体80の長手方向に沿って2つに分割されており、キャスタ部14を取り付けるためのねじ部を備えた第1部材80aと、他の一方である第2部材80bと、が組み合わされて構成されている。
そして、脚座本体80のキャスタ部14が結合される側の端部は下方に突出されており、その端面(以下、キャスタ取付面80cともいう)は床面に平行にされている。そして、脚座本体80の端部には、取付ボルト26aが螺合可能なねじ孔82がキャスタ取付面80cから鉛直方向に形成されており、また、このねじ孔82にキャスタ部14の取付ボルト26aが螺合された際に、アジャスタ20の制動部20bが挿入される円周溝84が、ねじ孔82の周囲に同心円状に形成されている。
そして、円周溝84は、開口端側から軸方向の中央部までは一定の幅に形成され、中央部で、その幅が階段状に一端狭くされている。また、中央部から溝の底面84bまでは、底面84bに向けて幅が次第に広がるテーパ状に形成されている。
ここで、円周溝84の外側の側面である外壁面において、溝の底側の面である第2外壁面84cの内、アジャスタ20の制動部20bが挿入される部分の径は、アジャスタ20の制動部20bの先端に外側を向けて形成された突起20fの外径よりも小さく形成されている。また、外壁面の内、開口端側の面である第1外壁面84aの径は、アジャスタ20の制動部20bの中央部に形成された突起20eの外径と略等しく形成されている。
また、脚座本体80のキャスタ取付面80cには、アジャスタ係止部材30を収納可能な形状及び深さの凹部86が円周溝84の一部から脚座本体80の延出方向に形成されており、アジャスタ係止部材30を固定するための固定ねじ32が螺合可能なねじ孔88が、凹部86の底面から鉛直方向に形成されている。
そして、キャスタ部14は、取付ボルト26aがねじ孔82に螺合されることにより、脚座本体80の端部に取り付けられる。そして、キャスタ部14に固定されたアジャスタ20は、取付ボルト26aが螺合されるのに伴い、制動部20bが円周溝84に挿入される。ここで、制動部20bの一部である揺動部20dの先端に外側を向けて形成された突起20fの外径は、円周溝84の第2外壁面84cの径よりも大きく形成されているために、制動部20bが円周溝84に挿入された際には、突起20fが第2外壁面84cに当接して揺動部20dが内側に変形される。そして、揺動部20dは、この変形により第2外壁面84cを外方向に付勢する。
なお、第2外壁面84c(特に、溝幅が狭く形成された部分)の外径は、揺動部20dの上端の外径より大きくなるように形成されており、キャスタ部14を取り付ける際には、アジャスタ20は、揺動部20dが第2外壁面84cのエッジに当接して内側に変形されつつ、円周溝84内にスムーズに挿入される。
また、図6に示すように、アジャスタ20の突起20eが円周溝84内に収納され、凹部86の底面より奧に入った状態で、アジャスタ係止部材30が凹部86に固定ねじ32にて固定されており、このアジャスタ係止部材30の一部が、円周溝84の開口面に突出されている。
そして、このように構成された第3実施形態の高さ調整装置は、第1実施形態の高さ調整装置と同様に動作し、第1実施形態の高さ調整装置と同様の効果を得ることができる。
また、第3実施形態の高さ調整装置においては、円周溝84の中央部より底面84b側の部分が、底面84bに向けて溝幅が広がるテーパ状に形成されており、アジャスタ20が下方に移動するときに突起20fと第2外壁面84cとの間に発生する摩擦抵抗が、例えば外壁面の外径が一定にされている場合よりも大きくなるので、より確実にアジャスタ20の緩みを防止できる。
なお、本実施形態においては、ねじ孔82が本発明の雌ねじ部に相当する。
[第4実施形態]
次に、別形態の移動机1について説明する。第4実施形態の移動机1は、第2実施形態のアジャスタ50を、第2実施形態とは異なる形状の脚座本体90に取り付けた例である。このため、第2実施形態と同様の箇所については同様の符号を付して説明を省略し、異なる箇所についてのみ説明する。
図7は、脚座本体90の端部を、アジャスタ50の中心を通り、脚座本体90の長手方向に平行な面にて切断した断面図であり、図7(a)は、脚座本体90の端部が最も高い位置に配置された状態を示す脚座8の端部の断面図、図7(b)は、脚座本体90の端部が最も低い位置に配置された状態を示す脚座8の端部の断面図、図7(c)は、脚座8の端部を分解した分解図である。なお、脚座本体90の外観は、図5に示す、第3実施形態の脚座本体80と同様である。
第4実施形態の高さ調整装置は、図7に示すように、棒状に形成され、その一端で脚柱6に結合された脚座本体90と、脚座本体90の脚柱6に結合された側と反対側の端部に結合されたキャスタ部14と、キャスタ部14に固定されたアジャスタ50と、から構成されている。
脚座本体90は、脚座本体90の長手方向に沿って2つに分割されており、キャスタ部14を取り付けるためのねじ部を備えた第1部材90aと、他の一方である第2部材と、が組み合わされて構成されている。
そして、脚座本体90のキャスタ部14が結合される側の端部は下方に突出されており、その端面(以下、キャスタ取付面90bともいう)が床面と平行にされている。そして、脚座本体90の端部には、取付ボルト26aが螺合可能なねじ孔92がキャスタ取付面90bから鉛直方向に形成されており、また、このねじ孔92にキャスタ部14の取付ボルト26aが螺合された際に、アジャスタ50の制動部50bが挿入される円周溝94が、ねじ孔92の周囲に同心円状に形成されている。
そして、円周溝94は、開口端側から軸方向の中央部までは一定の幅に形成され、中央部で、その幅が階段状に広くされている。また、中央部から溝の底面94bまでは、底面に向けて幅が次第に広がるテーパ状に形成されている。
ここで、円周溝94の外側の側面である外壁面において、溝の底側の面である第2外壁面94cの内、制動部50bが挿入される部分の径は、揺動部50dの先端に外側を向けて形成された突起50eの外径よりも小さく形成されている。また、外壁面の内、開口端側の面である第1外壁面94aの径は、アジャスタ50の揺動部50dが内側に変形された状態で挿通可能な幅に形成されている。
そして、キャスタ部14は、取付ボルト26aがねじ孔92に螺合されることにより、脚座本体90の端部に取り付けられる。そして、キャスタ部14に固定されたアジャスタ50は、取付ボルト26aが螺合されるのに伴い、制動部50bの揺動部50dが内側に変形されて円周溝94に挿入され、溝の幅が広がった階段状に形成された部分まで挿通されると、揺動部50dの先端に外側を向けて形成された突起50eが、階段状の部分に係合される。また、さらに取付ボルト26aが螺合され、揺動部50dが円周溝94の階段状の部分よりも内部に挿入された際には、突起50eが設けられた部分の外径は、円周溝94の第2外壁面94cの径よりも大きく形成されているために、突起50eが第2外壁面94cに当接して揺動部50dが内側に変形される。そして、揺動部50dは、この変形により第2外壁面94cを外方向に付勢する。
なお、円周溝94の第1外壁面94aの径は、揺動部50dの上端の外径より大きくなるように形成されており、キャスタ部14を取り付ける際には、アジャスタ50は、揺動部50dが第1外壁面94aのエッジに当接して内側に変形されつつ、円周溝94内にスムーズに挿入される。
このように構成された第4実施形態の高さ調整装置は、第2実施形態の高さ調整装置と同様に動作する。ただし、図7(a)に示すように、アジャスタ50に形成された突起50eの下面が、円周溝94の階段状に形成された部分に係合されることにより、アジャスタ50の左回りの回転が阻止される。そして、第4実施形態の高さ調整装置によれば、第2実施形態の高さ調整装置と同様の効果を得ることができる。
また、特に、第4実施形態の高さ調整装置においては、アジャスタ50に形成された突起50eの下面が、円周溝94の階段状に形成された部分に係合されることにより、アジャスタ50の左回りの回転が阻止されるので、キャスタ部14の抜け止め用の部材を設けることなく、キャスタ部14が脚座本体90から外れてしまうことを防止することができる。
さらに、円周溝94の中央部より底面94b側の部分が、底面94bに向けて溝幅が広がるテーパ状に形成されているので、アジャスタ50が下方に移動するときに突起50eと第2外壁面94cとの間に発生する摩擦抵抗が、例えば外壁面が一定にされている場合よりも大きくなるので、より確実にアジャスタ50の緩みを防止できる。
なお、本実施形態においては、ねじ孔92が本発明の雌ねじ部に相当し、円周溝94内の階段状の部分が本発明の係合部に相当する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
例えば、上記各実施形態では、アジャスタの制動部の先端には外側に向けて突起を形成しているが、さらに内側にも突起を形成するようにしてもよい。また、制動部と円周溝の側壁との間にアジャスタの回転を抑制するために十分な摩擦抵抗が発生する範囲であれば、必ずしも突起を設ける必要はない。
また、上記各実施形態では、アジャスタの制動部は円筒状に形成されているが、円筒状でなくても、単に、操作部から上方に突設される複数の板部により構成してもよい。
そして、上記実施形態では、本発明の高さ調整装置を移動机1の脚座8に適用した例を説明してきたが、例えば、高さ調節装置を移動机1ではなく、テーブルや椅子等に適用してもよい。
第1実施形態の移動机1の外観を示す斜視図である。 第1実施形態の脚座本体22の端部の構成を示す分解斜視図である。 第1実施形態の脚座本体22の端部の詳細な構成を示す断面図である。 第2実施形態の脚座本体68の端部の詳細な構成を示す断面図である。 第3実施形態の脚座本体80の端部の構成を示す分解斜視図である。 第3実施形態の脚座本体80の端部の詳細な構成を示す断面図である。 第4実施形態の脚座本体90の端部の詳細な構成を示す断面図である。
符号の説明
1…移動机、2…天板、4…脚部、6…脚柱、8…脚座、10…キャスタ部、12…ストッパ、14…キャスタ部、16…天板支持部、20…アジャスタ、20a…操作部、20b…制動部、20c…係合孔、20d…揺動部、20e…突起、20f…突起、22…脚座本体、22a…キャスタ取付面、24…キャスタ本体、26…取付部、26a…取付ボルト、26b…アジャスタ係合部、30…アジャスタ係止部材、32…固定ねじ、40…ねじ孔、42…円周溝、42a…内壁面、42b…底面、42c…第1外壁面、42d…第2外壁面、44…凹部、46…ねじ孔、50…アジャスタ、50a…操作部、50b…制動部、50c…係合孔、50d…揺動部、50e…突起、60…ねじ孔、62…円周溝、62a…外壁面、64…凹部、66…ねじ孔、68…脚座本体、70…アジャスタ係止部材、72…固定ねじ、80…脚座本体、80a…第1部材、82…ねじ孔、84…円周溝、86…凹部、88…ねじ孔、90…脚座本体、92…ねじ孔、94…円周溝

Claims (7)

  1. 脚にキャスタが設けられ、床面上を移動可能に構成されたテーブル、椅子等において、前記脚の床面に対する高さを調整する高さ調整装置であって、
    前記キャスタの上方に、該キャスタに対して回動可能に突設された取付ボルトと、
    外部から操作可能な鍔部を備え、前記取付ボルトに固定されて該取付ボルトを回動させるアジャスタと、
    前記脚の下面に形成され、前記取付ボルトが螺合可能な雌ねじ部と、
    該雌ねじ部の周囲に同心円状に形成され、前記取付ボルトが螺合された際に前記アジャスタの一部が挿入される円周溝と、
    からなり、
    前記アジャスタは、前記鍔部から上方に突設され、前記円周溝に挿入された際に、該円周溝の壁面に当接して少なくとも一部が変形することにより該壁面を付勢し、当該アジャスタの回動を阻止する制動部を備えたことを特徴とする高さ調整装置。
  2. 前記円周溝は、脚の下面における外周の径よりも溝の底面における外周の径の方が大きいテーパ状に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の高さ調整装置。
  3. 前記制動部は円筒状に形成されると共に、該円筒の側壁の端部には切り込みが形成されており、該切り込みにより分割された各側壁が前記円周溝の壁面に当接して変形することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の高さ調整装置。
  4. 前記制動部において、前記円周溝の壁面に当接する側には、第1突起が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の高さ調整装置。
  5. 前記円周溝には、該円周溝内に突出して前記第1突起に係合し、前記制動部が前記円周溝から抜け出ることを防止する係合部が設けられたことを特徴とする請求項4に記載の高さ調整装置。
  6. 前記制動部において、前記円周溝の壁面に当接する当接部より下方に第2突起が設けられており、
    前記円周溝には、該円周溝内に突出して前記第2突起に係合し、前記制動部が前記円周溝から抜け出ることを防止する係合部が設けられたことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の高さ調整装置。
  7. 前記第2突起は、前記円周溝の壁面に当接されることを特徴とする請求項6に記載の高さ調整装置。
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