JP4009211B2 - キャスターの高さ調整機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、家具等のキャスターの技術に係わり、更に詳しくは、家具等の脚部下端に装着するキャスターの高さ調整機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
テーブルやワゴンなどの家具や事務用機器などの脚部下端に、支軸先端にローラーなどの部材を回転可能に装着してなるキャスターの支軸部を取着して構成された移動式のものがある。それら移動式の家具や事務用機器の脚部の形態については、垂直なもの、開いた形のもの、中間で曲折したもの、更には複数の脚部が一体成型で作られたものや、1本の支柱の下端に斜め下方に向け放射状に複数の脚を張り出したものなど様々な形態がある。
【0003】
これら家具や事務用機器の脚部は、脚部の形状や取付形態などの関係および製造上の誤差や取付部の誤差などの関係から、キャスター取り付け完成状態で床においた場合、各脚の高さが完全に一致せずにガタツキが生ずる場合があり、キャスター取着部にシムを装着するなどで修正を行う必要がある。しかしこの修正作業はシム調整のためにキャスターを何度も付け直しする必要があるのみならず、厚さの異なる多数種のシムをたくさん準備しておく必要があり、また、作業中に誤って家具に傷を付ける危険や、シムが見えないように隠すなど外観を美的に保つ処理が必要な場合もあり、多くの労力と多額の費用を要する作業である。
【0004】
一方、この種の家具等は、当初から設計高さが決まっており、設置場所の状態に応じて高さを変えたり調整したりするといった要求には応じられない構造となっている。そのため、設置場所の状態により高さ変更が必要な場合、キャスターと床面の間に板やブロックなどを挿入したり脚部の改造を行う必要があり、高さ調整に板やブロックなどを用いた場合、キャスターの機能が活用できないといった不便さがある。
【0005】
一方、テーブルの高さ調整機構に関する技術として、脚の下端部に固定したナットと、該ナットに螺合可能な取付ボルトを回転自在に立設した設置部材と、設置部材を取り付けボルトに装着し、かつ該ボルトを回動可能な調整ハンドルとを備えた高さ調整機構において、前記ナットを脚の下端部に突設し、前記取付ボルトの螺軸に軸方向に沿って係止面を形成し、前記調整ハンドルの上面にナットと係合可能な凹部を設け、該凹部の内側面にナットの周面と係合可能な係止爪を設け、前記凹部の底部に取付ボルトを摺動可能に挿通可能な係合孔を設け、この係合孔に前記係止面と係合可能な係合面を形成し、かつ前記調整ハンドルを上方へ付勢した形態のテーブルの高さ調整機構が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この文献に示された高さ調整機構は、図示のような太い脚部材下端に取り付ける場合は目立たないが、細い円柱状脚部の下端に取り付けるとハンドルが脚外周から外側に突出して意匠的美観を保つ上で好ましい形態とは言えない。
【0006】
【特許文献1】
登録実用新案第2532189号公報(第1頁、図3〜図7)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前述の状況に鑑み本発明が解決しようとするところは、キャスターを備えた移動式の家具や事務機器等の脚部の高さ調整作業を、一旦取り付けたキャスターを取り外してシムを挿入するといった繰り返し作業を必要とせず、簡単な操作で高さ調整が容易に行えるキャスターの高さ調整機構を提供する点にある。また本発明が解決しようとする別の課題は、設置場所の条件に応じて限定的に家具等の脚部の高さ変更が容易にできるキャスターの高さ調整機構を提供することと、取付構造が共通で長さの異なる部材の組み合わせで構成し、脚部とキャスターとの中間部材の交換だけで高さの異なる家具に変更容易で、更に、市場に流通するキャスターも利用できるキャスターの高さ調整機構を提供することにある。また本発明が解決しようとする更に別の課題は、高さ調整機構の外周が脚部下端外周面と滑らかに連なって脚部と一体的外観を呈し、細い脚部の下端に取り付けた場合にも目立たず、且つキャスター支軸の露出部もスッキリした形状の意匠的美観を保つキャスターの高さ調整機構を提供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前述の課題解決のため、本発明のャスターの高さ調整機構は、上端にネジ部を有する支軸の軸部下端にローラーを回転可能に装着してなるキャスターを、家具等の脚部の下端に設けたネジ部に螺合装着させるとともに、前記キャスター支軸の軸部と脚部下端に形成した縮径部との間には、前記両部にまたがって嵌合し、限定的に軸方向に移動可能で、互いの部材同士の相対的回転を規制する係止機能を備えた嵌合部を有し、且つ上部外周が前記脚部の縮径部直上の外周とほぼ連なる略筒状の係止部材を介在させ、該係止部材を軸方向に移動すると、前記いずれか一方の部材との嵌合が解除されキャスター支軸が脚部に対し相対的に回転可能となる様に構成する。
【0009】
具体的には、家具等の脚部下端に螺着した支軸と、該支軸の下端に装着され回転可能に支持されたローラーを備えたキャスターと、前記支軸に対し軸方向移動可能で且つ互いの相対的回転を規制する様に支持された係止部材と、該係止部材の上方付勢手段とを有して構成され、該上方付勢手段によって前記脚部下端に前記係止部材の上端が相対的回転を規制する状態で嵌合するキャスターの高さ調整機構であって、前記支軸は、中間部に拡径部を有し且つ該拡径部の外周部に軸方向に沿う平面状係止部を形成し、前記係止部材は、上端外周が脚部下端外周とほぼ同じ太さの外周を備えるとともに、中心に前記支軸が挿通する挿通部を有する中空筒状体からなり、該挿通部の上端には、内周から内方に突出する環状突起を有する一方、下方の軸穴の内周部に前記支軸の拡径部の平面状係止部と係合する平面部を備えてなる係合部を設け、更に前記環状突起と前記支軸の拡径部上端の段部との間に、該係止部材を上方に付勢して上端面を脚部下端面に当接させるスプリングを挿入し、そして前記係止部材の上端面と前記脚部下端面とには、前記支軸中心を中心とする円に沿って、一方には1つ以上の突起をまた他方には該突起が嵌合する多数の係合凹部を設け且つ該突起が係止部材の回転により全ての係合凹部に順次係合可能な配置構成にしてなることが好ましい。
【0010】
ここで、前記脚部の下端面には、垂直方向または脚部の軸方向に沿ってネジ穴を形成し、このネジ穴の中心を通る対角方向の同じ半径位置に1対の突起を設け、前記係止部材は、外周が略逆円錐台形の中空筒状体からなり、その上端面には、前記係合凹部を、前記脚部のネジ穴中心から突起までの半径と同じ半径の円上に、均等配置で形成してなることがより好ましい。
【0011】
また、前記支軸は、先端に脚部下端に脚の方向に沿うように形成されたネジ穴に螺合するネジ部と、ネジ部の基端から一直線上に下方に連なるネジ部よりも大径の拡径部と、拡径部の下端から下方に延出するキャスター取付部を有してなり、拡径部の外周にはネジ部の外周よりも外側でその外周部を軸方向に全長に亘って切り欠いて前記平面状係止部を形成していることも好ましい。
【0012】
そして、前記係止部材の外周面には、軸方向に沿って凸条を形成していると、係止部材を握って回転させる際の滑り止めの役割を果たす。
【0015】
【発明の実施の形態】
つぎに本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明するが、本発明は、添付図面に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。本発明に係る高さ調整機構付きキャスターを脚部下端に取着した移動式の家具や事務機器等としては種々の形態があるが、その1例として移動式テーブルを図6に例示している。そしてその脚部下端に取り付けたキャスターの高さ調整機構の第1実施例を主要部を図1〜3に断面で示す。図1は係止機構が作動した状態、図2は係止機構が解除された状態、図3はキャスターを下降させ脚高さを高くした状態をそれぞれ示している。図4,5には高さ調整機構の各構成部材を展開して示す。
【0016】
本発明に係るキャスターの高さ調整機構9は下記のように構成する。まず、図1に示すキャスター10は、枠体11に図示しない水平軸を介してローラー12を回転可能に支持するとともに、前記水平軸から偏心した位置の枠体11には、軸部15の上部にネジ部(雄ネジ)14が形成されてなる支軸13の下端部を枠体11の水平方向首振り手段(図示しない)を介し垂直に装着して構成する。一方、移動式テーブル1の脚部2の下端3には、段部6を介しやや細い縮径部4とその中心に支軸13のネジ部14に螺合するネジ穴5とを形成し、支軸13をネジ穴5に螺合させる。なお、支軸13の軸部15と脚部下端3の縮径部4との間には双方の部材に嵌合し且つ軸方向に限定的に摺動可能な係止部材20を介在させる。そして脚部下端縮径部4および支軸13の軸部15と係止部材20上下端の嵌合部21,23には、双方の部材(4と20、および15と20)の相対的回転を規制する係止機構をそれぞれ備える。また、係止部材20には、内部に係止部材20を軸方向上方に付勢する手段を備え、付勢力に抗して係止部材20を下方移動した際に係止部材と脚部下端の縮径部4との嵌合を維持した状態で係止機構のみが解除される様に構成する。
【0017】
以上の構成からなるキャスターの高さ調整機構9の各構成部材の詳細構造について以下順次説明する。まず、支軸13は、基端側が円柱状軸部15で該軸部上端には軸部15から延出する軸部よりも細径でほぼ全長に亘って雄ネジが形成されたネジ部14を有してなり且つ軸部15にはその外周から半径方向に突出する突起16(または、係止部16ともいう)を備える。なお軸部15については、円柱状に限らず例えば円柱状周面の一部を平面にカットした形状や角軸形状などでもよく、その場合はそれ自体が係止部材20と嵌合して軸方向に移動可能で且つ双方の相対的回転を規制する形状となり、前記の突起16は不要となる。
【0018】
つぎに、脚部2は、その脚部下端3に段部6を介して若干細めの水平断面円形の縮径部4とその中心に軸方向に向けて支軸13のネジ部14と螺合する雌ネジが形成されたネジ穴5を形成し、且つ縮径部4には周面から半径方向に突出する突起7(または、係止部7ともいう)を備える。なお、脚部下端3のネジ穴5については、支軸13のネジ部14の螺合挿入長を適宜調整することによりキャスター10の高さ調整機能を満たせばよいので、上記の雄ネジと雌ネジの関係を逆にしてもよい。即ち、脚部下端の縮径部4の先端に下方に延出する雄ネジを形成し、支軸13側は軸部15を長寸にしてその中心に前記脚部側の雄ネジに螺合する雌ネジを形成する構成にしてもよい。
【0019】
つぎに、係止部材20については、下端が上記支軸13の軸部15に、また上端が上記脚部下端3の縮径部4にそれぞれ嵌合する凹部(または、嵌合部ともいう)23,21を備えた略筒状の部材からなり、その凹部23,21の内周には、支軸の軸部15および脚部の縮径部4それぞれの外周に形成した突起(係止部)16,7に係合する凹溝(係合部)24,22をそれぞれ軸方向に沿って形成する。そして上記突起16,7と凹溝24,22とが互いに係合して軸方向には摺動可能で且つ双方の相対的回転を規制する係止機構を構成する。ただし、脚部下端3側の係止機構については、係合部材20が下方移動すると互いの嵌合部(4と21)が嵌合状態を維持しつつ係止機構の係合が解除されるように構成し、縮径部4の外周の突起(係止部)7は段部6から縮径部4の中間位置に亘って形成する。
【0020】
この場合、突起7については少なくとも1個以上とし180°対角位置で2個設けると操作する上でバランスがよく都合がよい。そして、凹溝22は少なくとも突起7と同数とし、更に細かい角度に分けて対角位置に多数形成すると、突起7と凹溝22とが係止部材20の僅かな回転で互いに係合可能となり、高さの微調整が可能となる。
【0021】
なお、係止部材20は、支軸13のネジ部14を脚部下端3に対し適正な深さに挿入して取り付けた状態で、脚部下端3の縮径部4基部の段部6とキャスター枠体11の上端座部17との間を軸方向に限定的に摺動可能である。そして、係止部材20の前記摺動範囲内では支軸13の軸部15と係止部材20の嵌合部23との係止状態が解除されない様に構成されている。
【0022】
つぎに、係止部材20の付勢手段の詳細構造を説明する。係止部材20には、内部の中間部に内方に突出する環状突起25を形成するとともに、この環状突起25下方の内部空間には、上端が環状突起25に当接し且つ下端が支軸13の軸部15の上端に当接するスプリング26を装着し、このスプリングで係止部材20を上方付勢する。そして係止部材20の上端が脚部の縮径部4の段部6に当接する位置では、前述の脚部下端3側の係止機構が係合する構成とする。
【0023】
つぎに、以上の構成からなるキャスターの高さ調整機構9の作用を説明する。まず、キャスター10の支軸13にスプリング26と係止部材20を上方から挿入し、係止部材20の下端側凹溝24と支軸13の軸部15の突起16とを係合させ、下端側嵌合部23を支軸13の軸部15に嵌合係止させる。つぎに支軸13のネジ部14を移動式テーブル1の脚部下端3のネジ穴5に合わせ、係止部材20を回転してキャスター10をねじ込むと、係止部材20の上端側嵌合部21が脚部下端3の縮径部4に嵌合し、係止部材上端が縮径部4の突起7下端に当接するので、スプリング26に抗し係止部材20を下方に押し下げつつ回転して更にねじ込む。しかるべき後に係止部材20の上端側嵌合部21の凹溝22と縮径部4の突起7との位相を一致させると、係止部材20はスプリング26の付勢力で上方に摺動して凹溝22と突起7とが係合し、係止部材20上端部が縮径部4基端の段部6に当接する。以上の操作で係止部材20の上下の嵌合部21,23が脚部下端3およびキャスター10の支軸13の軸部15と嵌合するとともに、双方の相対的回転を規制する状態で係止保持される。
【0024】
同様の手順で移動式テーブル1の4本の脚部2に全てキャスター10を取着する。そして水平な床面に移動式テーブル1を置き、テーブルの天板の高さと各脚部2の高さの差を測定し、高さが所定の基準値に一致しない脚部のキャスターの高さを調整する。この高さ調整作業は、係止部材20を手で握って下方に押し下げ、脚部下端側の係止機構を解除し、その状態で係止部材20を左右いずれかの方向に回転してキャスター10の支軸13のネジ部14のネジ穴5に対する挿入量を調整して行う。この際、係止部材を右回転すれば挿入量が深くなって高さが下がり、反対に左回転すると高さが高くなる。そして調整終了時点で係止部材20の凹溝22を縮径部4の最も近い突起7に合致させて手を離せば、係止部材20が上方に移動し上部係止機構が再び係合する。この場合、突起7と凹溝22をそれぞれ180°対角位置で各2個設けているので、係止部材20を半回転毎に両者が係合する位相に合わせることが可能だが、凹溝22を更に細かい角度に分けて多数対形成している場合は、係止部材20の僅かな回転で位相合わせが行え、より高精度の調整が行える。
【0025】
脚部の高さを全体的に高くする場合は、以上と同様の操作によりキャスター支軸13のネジ部14の脚微下端ネジ穴5へのねじ込み量を浅く調整する。その状態を図3に示す。図3は、支軸13のネジ部先端がネジ穴5に対しほぼ限界の嵌合長即ちネジ軸直径とほぼ同じ長さの嵌合長を残し残りの部分がすべて下方に露出した状態で示され、高さを最も高く調整した状態を示している。なお図3では係止部材20が下降し、上方の脚部下端側係止部つまり突起7と凹溝22とは非係合の状態を示している。この状態から係止部材20上端が脚下端部の段部6に当接するまで上昇すると、係止部材20と支軸13の軸部15上端、即ち突起16と凹溝23とは係合を保ったまま係止部材20の下端が軸部15の上端近傍位置に移動する。
【0026】
つぎに、本発明に係るキャスターの高さ調整機構の第2実施例を図7に基づいて説明する。図7に示す高さ調整機構9aにおいて前述の実施例の図1〜6掲載の部材と同じ部材は同符号で示している。図7に示すキャスター10aは、市場規格品などの標準規格品のキャスターローラー(または、ローラー部ともいう)を用いる。このキャスターローラー30は、枠体31に図示しない水平軸を介してローラー32を回転可能に支持するとともに、前記水平軸から偏心した位置の枠体31上部には、全長に亘ってネジ部が形成された縦軸33が枠体の水平方向首振り手段(図示しない)を介し装着された構成である。支軸13aは、基端側に軸部15aと該軸部先端から軸方向に延出するネジ部14aとを有し且つ軸部15aの下端中央に前記キャスターローラー30の縦軸33のネジ部と螺合するネジ穴33aが軸心に沿って形成されてなる。支軸13aのネジ穴33aには、キャスターローラー30の縦軸33を強固にねじ込んで両者を一体化し、外観が前述の例と同形態のキャスター10aを構成する。なお、支軸13aの軸部15aには、外周に前述の実施例における突起16と同様の突起16aからなる係止部を備えるとともに、下端側に更に拡径部15bを形成し、この拡径部15bの上端を係止部材20下端が当接する座部17aとしている。この例の様に、一般市場でも入手可能な標準規格品のキャスターローラー30を利用してキャスター10aを構成すると、コストを安くすることが可能である。なお、縦軸33にねじ込んだナット34は、キャスターローラー30を縦軸33を介し家具等の脚部に取り付ける際に関係する標準部品で、縦軸33を枠体31上端部35に固着する目的で取り付ている。
【0027】
一方、図8および図9にそれぞれ示すキャスターの高さ調整機構9b,9cは、図7に示すものと基本構成が同じであるが、図7とは異なるそれぞれ別の変形実施例を示している。図8の高さ調整機構9aは、支軸15aの基端部(拡径部)15bを長寸に形成した支軸に置き換えて構成している。図9の高さ調整機構9cは係止部材20の下方を長寸に形成した係止部材に置き換えるとともに、これに対応して支軸ネジ部14aと付勢用のスプリング26をそれぞれ長寸に形成した構成からなる変形実施例をそれぞれ示している。
【0028】
図7〜9と上記説明から自明のとおり、図7に示すキャスターの高さ調整機構aを基本形態とすると、キャスターローラーと脚部を標準規格として製作し、キャスターローラーと脚部下端との間に取着する部材、即ち支軸のみ、或いは更に係止部材とスプリングについてのみ、それぞれ長さの異なる部材を複数種類製作し、適宜の長さのものと組み替えるだけで、種々の高さの移動式テーブル等の家具を構成することが可能となる。
【0029】
つぎに、脚部下端側3の係止部材20との相対的回転を規制する係止機構について、上記説明とは異なる実施形態を説明する。図示は省略するが、脚下端側の縮径部の中間に環状凹溝を形成するとともに、軸方向に沿って縮径部下端から環状凹溝まで至る凹溝と環状凹溝から上方段部まで至る凹溝とを形成する一方、係止部材の縮径部との嵌合部内周には上記凹溝に係合する突起を形成し、この突起を凹溝に沿わせ係止部材を挿入可能に構成する。この場合、係止部材を突起が環状溝に一致する位置まで降下させると係止部材と脚部とは相対的回転が許容され、それ以外の位置では相対的回転が規制され軸方向に沿う摺動のみが可能となり、上記と同様の係止機構が構成される。
【0030】
つぎに、係止部材20の上下両端に構成される係止機構に関しては、以上に説明した内容と上下逆の機能に置き換えてもよい。つまり、キャスター支軸側の係止機構は解除可能とし且つ脚部下端側の係止機構は常時係合状態を維持するような構成にする。その手段については詳細構造の図示は省略するが、例えば係止部材の上下の係合部を上記説明と逆の配置形態にしてもよいし、その他にも適宜の機構で構成可能である。そして、例えば係止部材を上方に移動してキャスター側の係止機構を解除する機構に構成した場合、キャスター側は工具を用いて支軸部を回転可能な形態にする。具体的には、例えば角軸とするか、対向する平面を有する形態とするか、ピンなどのハンドルを挿入する穴を形成するなど、その他適宜の形態が選択可能である。
【0031】
また、係止部材20の上記付勢手段は省略が可能である。この付勢手段を省略する場合は、上下両方の係止機構が作動した状態で係止部材の軸方向移動を規制しその位置で保持する手段を備えればよい。この係止部材の保持手段としては種々の形態が選択可能である。図示は省略するが例えば、脚部下端の縮径部4またキャスター支軸の軸部15または15aのいずれか一方と係止部材20との嵌合部において、一方に相手側に向けて半径方向に突出付勢されたボールまたは爪からなる係止部材を備えるとともに、他方には前記突出付勢された係止部材が係合する凹部を設け、脚部2とキャスター支軸13または13a側の両方の係止機構が係合した状態で、前記突出付勢された係止部材がこれと嵌合する前記凹部に一致する位置関係設定した機構で構成してもよい。この保持手段の付勢力は、係止部材に作用する衝撃力とキャスターの重量を支持可能な適宜の力に設定し、脱着時や高さ調整時に設定値を超える力で操作すると前記突出付勢された係止部材が埋没する様に構成する。或いはこの例に限らず、ピンを手で挿入して係止する方式などでもよい。
【0032】
つぎに、本発明に係るキャスターの高さ調整機構の第3実施例について説明する。図10〜図13にこの第3実施例を示し、図10はその主要部の縦断面図、図11は各構成部材の展開図、図12および図13は高さ調整作業時の状態を斜めから見た斜視図をそれぞれ示している。なお、図示のキャスターの高さ調整機構9dは、やや斜めに開いた脚部の下端部にほぼ垂直にキャスターを取り付けた場合を例示している。
【0033】
図示のキャスターの高さ調整機構9dは、家具等の脚部40の脚部下端40aに、脚部のほぼ軸方向に向けて先端部を螺合装着した支軸50と、支軸50下端のキャスター取付部54に取り付けたキャスター45と、支軸50の中間の拡径部52に支軸50の軸方向移動可能且つ互いの相対的回転を規制する形態で嵌合支持され、上端外周が脚部下端40aの外周とほぼ同じ太さの外周からなる係止部材55と、係止部材55を脚部下端40aに向けて付勢するスプリング60とを有して構成される。キャスター45は、枠体46にローラー47を水平の軸(図示しない)で回転可能に支持するとともに、枠体46には前記ローラーの軸と直交方向に偏心した位置に内蔵された回転部材(図示しない)の中心に形成されたほぼ垂直の支軸装着部48を有して構成され、この支軸装着部48に支軸50下端のキャスター取付部54を挿入固着している。この構成により、キャスター45は、支軸50に対し水平方向に首振り可能に支持される。
【0034】
係止部材55の上端面と脚部下端40aの面とには、支軸50の中心を中心とする円に沿って、一方には1つ以上の突起42をまた他方には突起42が嵌合する多数の係合凹部57を設け且つ突起42が係止部材55の回転により全ての係合凹部57に順次係合可能な関係に配置している。図の実施例の場合は、脚部下端40a側の下面に180°の対角位置に1対の突起42を形成し、係合凹部57は、係止部材55の上端面に脚部40側の突起42と同じ半径の円に沿ってこれを8等分する位置に合計8個形成し、係止部材55が45°回転する毎に突起42と係合凹部57の互いの位置が一致して係合し、互いの相対的回転を規制する事が可能にしている。
【0035】
つぎに、上記の高さ調整機構9dの各部の詳細構造を以下に順次説明する。まず、脚部40は、テーブルなどの家具の下面に、ほぼ垂直またはやや傾けて取り付けた柱状の部材で、脚部下端40aの端面には、垂直方向または脚部の軸方向に沿ってネジ穴41が形成し、このネジ穴の中心を通る対角方向の同じ半径位置に1対の突起42,42を設ける。この突起は、脚部下端に当接する係止部材55の上端面の係合凹部57(後述)に係合させてキャスター45の支軸50の回転を係止する役割を果たし、180°位置に限定せず、1個以上設ければよい。そして突起42を複数設ける場合、その数は係止部材55に設ける係合凹部57の数を限度とし、その互いの突起42のネジ穴41中心からのピッチ角度は、係止部材55上端面に均等配置で形成される係合凹部57中心からのピッチ角の倍数角に一致させ、係止部材55を回転してもどの係合凹部57にも全ての突起が順次係合するような配置とする。
【0036】
つぎに、支軸50は、先端に脚部下端40aに脚40の方向に沿うように形成されたネジ穴41に螺合するネジ部51と、ネジ部51の基端から一直線上に下方に連なるネジ部51よりも大径の拡径部52と、拡径部52の下端から下方に延出するキャスター取付部54を有してなり、拡径部52の外周にはネジ部51の外周よりも外側でその外周部を軸方向に全長に亘って切り欠いた平面部(平面状係止部)53を形成している。上記において、ネジ部51は、脚部下端40aのネジ穴41に螺合してその螺合の深さによって高さ調整する役割を果たす。拡径部52上端とネジ部51基端との段部は、係止部材55を上方付勢するスプリング60の基端側当接部の役割を果たす。拡径部52の平面部53は、係止部材55の支軸50との相対的回転を規制する役割を果たす。そして、キャスター取付部54は、キャスター45に挿入してキャスターを一体的に固着する部分である。
【0037】
つぎに、係止部材55は、中心に支軸50が挿通する挿通部58を有する外周が略逆円錐台形の中空筒状体からなり、その上端面には、脚部下端40aの下面に形成された突起42が係合する係合凹部57を、脚部のネジ穴41中心から突起42までの半径と同じ半径の円上に、この円を8等分する45°間隔で形成するとともに、挿通部58の上端には、内周から内方に突出する環状突起56を有する一方、下方には、支軸50の拡径部52が嵌合する軸穴の内周部に前記平面部53と係合する平面部を備えてなる係合部58aを設ける。そして、環状突起56と、係止部材に挿通した支軸50の拡径部52上端の段部との間にスプリング60を挿入し、係止部材55を上方に付勢して係止部材55の上端面を脚部下端面に当接させる。また、係止部材55の外周面には、軸方向に沿って凸条59を形成する。この凸条59は、係止部材を握って回転させる際の滑り止めの役割を果たす部分となる。
【0038】
係止部材55の外周部の形状は、上記のような逆円錐台に限定せず、円筒形、多角形、逆多角錐台形など、脚部下端の形状と意匠的なバランスを配慮した均整のとれた適宜の形状にすればよい。そして上端部は脚部下端40aの外周とほぼ同じ寸法にした場合、脚部40と連続する外観を呈し意匠的な美観が向上する。また、支軸拡径部52の平面部53と係止部材55の係合部58aとは、互いに相対的に軸方向移動を許容し且つ回転を規制する機能を備えさせるための形状であり、上記説明のように支軸拡径部に平面部53を1個設けることに限定されない。即ち、平面部53は支軸50の外周に複数形成してもよい。
【0039】
つぎに、上記構成からなるキャスターの高さ調整機構9dの作用を説明する。まず、キャスター45の支軸装着穴48に支軸50下端のキャスター取付部を54を挿入して互いを一体化させ、つぎに支軸50の上端ネジ部51にスプリング60を挿入してその下端を支軸50の拡径部52上端に当接させるとともに、ネジ部51の上方から係止部材55を装着し、その上端の環状突起56にスプリング60の上端を当接させ、且つ係止部材55を下方に押し込んで下端の係合部58aを支軸50の拡径部52に係合させる。つぎに、前記のように組み立てたキャスター45と支軸50と係止部材55を、その状態で支軸上端ネジ部51を脚40の下端ネジ穴41に螺合させ、ネジ部51をネジ穴41の適宜の深さまで螺合挿入する。以上により、係止部材55はスプリング60で上方付勢されて脚部下端40aに当接し、係止部材55上端の係合凹部57,57は脚部下端40aの突起42,42と係合し、キャスター45は脚部40に対し相対的回転が規制されている。そして、家具の他の脚部40のすべての脚部下端40aに上記と同様の要領でキャスター45を取り付ける。
【0040】
つぎに家具を床面の所定位置に設置して、各脚部間での高さの狂いが残っているか確認し、高さ調整を行う。高さ調整作業は、適宜の脚40の係止部材55を下方に押し下げて係合凹部57と突起42との係合を解除し、係止部材55を左右いずれかの方向に回転してキャスター45下端までの高さを調節する。所定の高さになったら脚部下端40aの突起42,42をその直近の係合凹部57,57に一致させ、キャスター45と脚部40との相対的回転を規制する。同様の調整を他の脚部40に対し必要に応じて順次行って、家具が水平になるように調整する。
【0041】
【発明の効果】
以上にしてなる請求項1に係る発明のキャスターの高さ調整機構は、係止部材を軸方向に移動してこれを回転するだけの操作で、脚部下端に螺合するキャスターの支軸の螺合長を調整し、極めて簡単にキャスターの高さ調整作業が行えるのみならず、設置場所の条件に応じて限定的に家具等の高さ変更が可能となる。即ち、係止部材の上下いずれか一方の解除可能側の係止機構を解除してキャスター支軸を回転すると、ネジ機構の作用でキャスターが脚部下端に対し軸方向に進退する。このようにしてネジ機構の許容範囲でキャスターの高さを調整した後、係止部材の解除した側の係止機構を再び係合させると、係止部材がキャスター支軸と脚部との相対的回転を規制する。つまり、本発明に係るキャスターの高さ調整機構は、従来のキャスターの如く一旦取り付けた後に取り外してシムを挿入するといった繰り返し作業を必要とせず、調整用シムも不要で、組立が容易で且つ設置場所の状態により全体の高さ調整も可能となるなどの作用効果がある。しかも操作部を兼ねた係止部材が脚部と一体的な外観を呈しスッキリした意匠的にも美観を感じさせるといった効果を奏する。更に、係止部材と脚部下端とが係合する位置を容易に目視確認でき、或いはこの目視確認をしなくても嵌合位置合わせが容易となって高さ調整の作業が簡単に行えるといった効果がある。また、この高さ調整機構は、脚部下端を縮径する必要がなく、脚部を細径にしても容易に制作可能で且つ係止部が単純な構造で損耗するリスクも少なく、単純な形状のためコストが低減できるといった効果がある。しかも係止機構や付勢スプリングが外部に露出せず、且つ係止部材と脚部との一体感を感じさせ得るスッキリした外観を呈し、意匠的にも優れた高さ調整機構となった。
【0042】
また、本発明の請求項に係る発明では、前記脚部の下端面には、垂直方向または脚部の軸方向に沿ってネジ穴を形成し、このネジ穴の中心を通る対角方向の同じ半径位置に1対の突起を設け、前記係止部材は、外周が略逆円錐台形の中空筒状体からなり、その上端面には、前記係合凹部を、前記脚部のネジ穴中心から突起までの半径と同じ半径の円上に、均等配置で形成してなることにより、係止部材が脚部と一体的な外観を呈しスッキリした意匠的にも美観を感じさせるとともに、係止部材が一定角度回転する毎に突起と係合凹部の互いの位置が一致して係合し、互いの相対的回転を規制する事が可能になるなどの効果を奏する。
【0043】
本発明の請求項に係る発明は、前記支軸は、先端に脚部下端に脚の方向に沿うように形成されたネジ穴に螺合するネジ部と、ネジ部の基端から一直線上に下方に連なるネジ部よりも大径の拡径部と、拡径部の下端から下方に延出するキャスター取付部を有してなり、拡径部の外周にはネジ部の外周よりも外側でその外周部を軸方向に全長に亘って切り欠いて前記平面状係止部を形成しているので、簡単な構造であるにも係わらず、支軸のネジ部を脚部下端のネジ穴に螺合して高さ調節可能とし、支軸の拡径部に形成した平面状係止部が、係止部材の平面部を備えた係合部に係合して、係止部材を支軸に対し軸方向移動可能で且つ互いの相対的回転を規制する様に支持することができる。更に、係止部材と支軸とが係合する嵌合支持部が製作容易な単純な形状となり且つ強固に支持され耐久性が向上するとともに、脚部の高さを高く調整した際に係止部材下方に露出する支軸が丸い軸の周面の一部に平面状係止部を形成しただけの単純な外観のため意匠的にも美観を損ねることがないといった作用効果がある。
【0044】
そして、請求項4に係る発明は、前記係止部材の外周面には、軸方向に沿って凸条を形成しているので、凸条が係止部材を握って回転させる際の滑り止めの役割を果たす。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るキャスターの高さ調整機構の第1実施例を示す図で、主要部を断面にして係止機構の係合状態で示している。
【図2】図1において、脚下端側係止機構の解除状態を示す図である。
【図3】図1に示すキャスターの高さ調整機構のキャスター支軸を調整し、脚高さを高くした状態を脚下端側係止機構の解除状態で示す図である。
【図4】図1のキャスターの高さ調整機構の各構成部材を展開して示す図である。
【図5】図4を斜め上方からみた斜視図である。
【図6】本発明に係る高さ調整機構付きキャスターを脚部下端に取着した移動式テーブルを斜め上方から見た図である。
【図7】本発明に係る高さ調整機構付きキャスターの第2実施例を示す図である。
【図8】図7の構成からなる高さ調整機構付きキャスターの変形実施例を示す縦断面図である。
【図9】図7の構成からなる高さ調整機構付きキャスターの更に別の変形実施例を示す図である。
【図10】本発明に係る高さ調整機構付きキャスターの第3実施例を示す図である。
【図11】図10のキャスターの高さ調整機構の各構成部材を展開して示す図である。
【図12】図10の高さ調整機構付きキャスターの調整作業時における係止部材引き下げ状態を斜め上方から見た斜視図である。
【図13】図10の高さ調整機構付きキャスターの調整作業時における係止部材引き下げ状態を斜め下方から見た斜視図である。
【符号の説明】
1 移動式テーブル
2 脚部
3 脚部下端
4 縮径部
5 ネジ穴
6 段部
7 突起(係止部)
9,9a,9b,9c,9d 高さ調整機構
10,10a キャスター
11 枠体
12 ローラー
13,13a 支軸
14,14a ネジ部
15,15a 軸部
15b 拡径部
16,16a 突起(係止部)
17,17a 座部
20 係止部材
21 嵌合部(凹部)
22 凹溝
23 嵌合部(凹部)
24 凹溝
25 環状突起
26 スプリング
30 キャスターローラー
31 枠体
32 ローラー
33 縦軸
33a ネジ穴
34 ナット
35 上端部
40 脚部
40a 脚部下端
41 ネジ穴
42 突起
45 キャスター
46 枠体
47 ローラー
48 支軸装着穴
50 支軸
51 ネジ部
52 拡径部
53 平面部(平面状係止部)
54 キャスター取付部
55 係止部材
56 環状突起
57 係合凹部
58 挿通部
58a 係合部
59 凸条
60 スプリング

Claims (4)

  1. 家具等の脚部下端螺着した支軸と、該支軸の下端に装着され回転可能に支持されたローラーを備えたキャスターと、前記支軸に対し軸方向移動可能で且つ互いの相対的回転を規制する様に支持された係止部材と、該係止部材の上方付勢手段とを有して構成され、該上方付勢手段によって前記脚部下端に前記係止部材の上端が相対的回転を規制する状態で嵌合するキャスターの高さ調整機構であって、前記支軸は、中間部に拡径部を有し且つ該拡径部の外周部に軸方向に沿う平面状係止部を形成し、前記係止部材は、上端外周が脚部下端外周とほぼ同じ太さの外周を備えるとともに、中心に前記支軸が挿通する挿通部を有する中空筒状体からなり、該挿通部の上端には、内周から内方に突出する環状突起を有する一方、下方の軸穴の内周部に前記支軸の拡径部の平面状係止部と係合する平面部を備えてなる係合部を設け、更に前記環状突起と前記支軸の拡径部上端の段部との間に、該係止部材を上方に付勢して上端面を脚部下端面に当接させるスプリングを挿入し、そして前記係止部材の上端面と前記脚部下端面とには、前記支軸中心を中心とする円に沿って、一方には1つ以上の突起をまた他方には該突起が嵌合する多数の係合凹部を設け且つ該突起が係止部材の回転により全ての係合凹部に順次係合可能な配置構成にしてなるキャスターの高さ調整機構。
  2. 前記脚部の下端面には、垂直方向または脚部の軸方向に沿ってネジ穴を形成し、このネジ穴の中心を通る対角方向の同じ半径位置に1対の突起を設け、前記係止部材は、外周が略逆円錐台形の中空筒状体からなり、その上端面には、前記係合凹部を、前記脚部のネジ穴中心から突起までの半径と同じ半径の円上に、均等配置で形成してなる請求項1記載のキャスターの高さ調整機構。
  3. 前記支軸は、先端に脚部下端に脚の方向に沿うように形成されたネジ穴に螺合するネジ部と、ネジ部の基端から一直線上に下方に連なるネジ部よりも大径の拡径部と、拡径部の下端から下方に延出するキャスター取付部を有してなり、拡径部の外周にはネジ部の外周よりも外側でその外周部を軸方向に全長に亘って切り欠いて前記平面状係止部を形成している請求項1または2記載のキャスターの高さ調整機構。
  4. 前記係止部材の外周面には、軸方向に沿って凸条を形成している請求項1〜3のいずれかに記載のキャスターの高さ調整機構。
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