JP3846559B2 - アキュムレータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のブレーキの油圧系統等の流体圧力ラインにおいて、圧力を一時的に貯蔵したり、あるいは脈圧を吸収して平滑化するといった圧力制御に用いられるアキュムレータに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のアキュムレータには、外殻内室が、金属製のベローズを介して、導圧室とガス室とに分離された構造を有するベローズ式のアキュムレータがある。そして、このようなベローズ式のアキュムレータにおいては、油圧配管等から導圧孔を介して導圧室に導入される流体圧力の低下によって、ベローズがその制限された長さまで伸長した状態では、その可動端に設けられた端盤が、導圧孔の外周に配置されたシール部に密接されることによって、導圧室と導圧孔との間で圧力を遮断するようになっている。このため、ベローズがその制限された長さまで伸長するガス封入圧より油圧配管内の圧力が低くなっても、導圧室内はガス封入圧と同等の圧力に保たれ、ベローズに、差圧による過大な負荷が作用しない。
【0003】
ここで、シール部におけるシール性を向上させ、かつシール部の変形による負荷を軽減するためには、複数のシール部を互いに同心的に設けることが有効である。そしてこのような構造を有するアキュムレータの典型的な従来の技術としては、例えば特開2000−356201に開示されたものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に開示された従来のアキュムレータによれば、複数のシール部をそれぞれシールホルダで固定しているため、装着の際の工数が多くなり、しかもシール部の装着スペースが大きくなってしまう。したがって、多数のシール部を設けて、より一層のシール性向上及びシール部の変形による負荷の軽減を図ることが困難であった。
【0005】
本発明は、上述のような問題に鑑みてなされたもので、その技術的課題は、シールの装着の際の工数や装着スペースの増大を来すことなく、複数のシール部によるシール性向上及び負荷の軽減を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した従来の技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係るアキュムレータは、外殻の内室が、ベローズによって、導圧孔を介して流体圧力が導入される導圧室と、クッションガスが封入されるガス室とに分離され、環状の補強板及びこの補強板を埋設した状態にゴム状弾性材料で成形された弾性体からなるシール部材が、前記導圧孔の内端の外周側に固定され、前記弾性体は前記ベローズを向いた側に円周方向に互いに同心的に延びる複数のシールリップを有し、前記シールリップが前記ベローズの可動端の端盤と密接可能に対向されると共に、前記弾性体における前記シールリップと反対側の面が、前記外殻の内面と密接され、前記シール部材の内周部が、前記導圧孔に圧入嵌着されたシールホルダの一端に前記シール部材の補強板の内径より大径に形成されて前記端盤との接触により前記ベローズの伸長を制限する鍔部と前記外殻の内面との間に挟持されたものである。すなわち、ベローズがその制限長さまで伸長したときに、複数のシールリップが前記端盤と密接することによって、前記導圧室と導圧孔との間を確実に遮断し、導圧室内がガス封入圧と同等の圧力に保たれる。
【0008】
請求項2の発明に係るアキュムレータは、請求項1に記載の構成において、シール部材の弾性体に、外殻の内面と密接される複数の第二シールリップが形成される。
【0009】
請求項3の発明に係るアキュムレータは、請求項1に記載の構成において、ベローズの端盤に、シールホルダの鍔部の外周に遊嵌可能な段差部が形成され、この段差部の外周側で、シール部材のシールリップと密接される。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るアキュムレータの好ましい実施の形態を示す断面図で、この図1において、参照符号10は当該アキュムレータの外殻、20は外殻10の内室を導圧室Aとガス室Bに分離する金属製のベローズ、30はシール部材である。
【0011】
外殻10は、円筒部111及びその一端に形成された底部112を有する筒体11と、この筒体11の底部112の内周に一体的に接合された導圧ポート12と、筒体11の底部112と反対側の端部に一体的に接合されたエンドカバー13とを備える。これら筒体11、導圧ポート12及びエンドカバー13は、いずれも鋼材等の金属で製作されている。
【0012】
外殻10における導圧ポート12は、外周端部が筒体11の底部112の内周にCOレーザ溶接、TIG溶接又は電子ビーム溶接等による溶接部W1によって密封的に接合された筒状基部121と、その外端内周から外側へ突出した継手部122とを有し、継手部122の内周孔123は、筒状基部121の内周空間に開口している。継手部122の外周面には配管への接続のための螺子部122aが形成されている。導圧ポート12における筒状基部121の内端は、筒体11の底部112から導圧室A内へ突出している。
【0013】
外殻10におけるエンドカバー13は、湾曲した皿状に形成されたものであって、その外周部に形成された環状の嵌合部131が筒体11の円筒部111における底部112と反対側の端部内周に密嵌されると共に、COレーザ溶接、TIG溶接又は電子ビーム溶接等による溶接部W2によって密封的に接合一体化されている。また、エンドカバー13の中央部にはガス封入口132が開設されており、このガス封入口132は、ベローズ20の内周のガス室BにNガス等のクッションガスを封入するためのもので、ガスプラグ133によって密閉される。
【0014】
ベローズ20は、一端21aが筒体11とエンドカバー13との嵌合部に挟み込まれた状態で、COレーザ溶接又は電子ビーム溶接等による溶接部W2によって、筒体11及びエンドカバー13に密封的に接合一体化されると共に、円周方向に連続した山部と谷部が反復形成された金属製のベローズ本体21と、このベローズ本体21の他端に、外周部がTIG溶接等による溶接部W3において密封的に接合一体化された端盤としての円盤状のベローズキャップ22とからなるものであって、軸方向に対して伸縮変位可能である。ベローズ本体21としては、円周方向に連続した山部と谷部が反復形成された中子の表面にめっき処理により所定の膜厚の金属薄膜を析出させてから前記中子を溶解除去することにより得られる電着ベローズや、薄肉の金属チューブを塑性加工することにより成形した成形ベローズや、あるいは内周孔を有する多数の薄肉金属円盤を軸方向に隣接配置してその内周縁と内周縁及び外周縁と外周縁を交互に溶接した溶接ベローズ等が採用される。
【0015】
図2は、シール部材30を示す断面斜視図、図3は、図1におけるシール部材30の近傍部分を拡大して示す要部断面図である。これら図2及び図3にも示されるように、シール部材30は、全体として環状を呈するものであって、金属板を環状に打ち抜いて製作された補強板31と、この補強板31を埋設した状態にゴム状弾性材料で成形された弾性体32からなる。弾性体32は、補強板31に一体的に加硫接着されており、この補強板31の厚さ方向両側に位置して、円周方向に互いに同心的に延びる複数のシールリップ33及び複数の第二シールリップ34がそれぞれ形成されている。
【0016】
シール部材30は、導圧ポート12における筒状基部121の内端121aの外周に嵌め込まれている。このため、シール部材30の一側のシールリップ33はベローズ20側を向き、他側の第二シールリップ34は外殻10における筒体11の底部112側を向いている。
【0017】
外殻10における導圧ポート12の筒状基部121には、シール部材30を抜け止め固定するシールホルダ35が固定されている。このシールホルダ35は、金属板をプレス成形して製作されたものであって、導圧ポート12の筒状基部121に圧入された円筒状の圧入部351と、その端部から円盤状に展開して内周部が導圧ポート12の筒状基部121の端面に当接された鍔部352とを有する。そして導圧ポート12における筒状基部121の内端121aに外挿されたシール部材30は、その内周部が、前記筒状基部121の外周側へ突出したシールホルダ35の鍔部352と、外殻10における筒体11の底部112の内面との間に挟持されている。
【0018】
詳しくは、図3に示されるように、シールホルダ35の鍔部352の外周部が、シール部材30の、ベローズ20側を向いたシールリップ33のうち、最も内周に位置するシールリップ33aに、これを圧縮した状態で密接しており、これによって、複数の第二シールリップ34が、外殻10における筒体11の底部112の内面と適当な面圧で押し付けられている。
【0019】
ベローズ20のベローズキャップ22には、ベローズ本体21の内径よりも内周側となる部分に、ガス室B側へ凹んだ円形の凹部22aが段付き形成されている。この凹部22aの外周段差部22bは、シールホルダ35の鍔部352より僅かに大径であって、すなわち鍔部352の外周に遊嵌可能であり、凹部22aより外周側に形成されたシールフランジ22cは、シール部材30の、ベローズ20側を向いたシールリップ33のうち、鍔部352よりも外周側に位置する複数のシールリップ33bと軸方向に対向している。また、このシールリップ33bは、シールホルダ35の鍔部352の端面と同等またはそれ以上の突出高さを有する。
【0020】
このシール構造によれば、単一のシールホルダ35によって固定される単一のシール部材30に、複数のシールリップ33及び複数の第二シールリップ34を有するため、複数のシール部材をそれぞれ同心的に固定する場合のように、装着スペースが大きくなることはない。しかも、シール部材30は、導圧ポート12の筒状基部121の内端121aに外挿した後、シールホルダ35の圧入部351を導圧ポート12の筒状基部121に圧入することによって、その鍔部352で筒体11の底部112に押し付けるだけで、しっかりと固定されるので、複数のシール部材をそれぞれ同心的に固定する場合に比較して、工数も少ないものとなる。
【0021】
図3に示されるように、ベローズ20の外周には、そのベローズキャップ22寄りに位置して制振リング23が配置されている。この制振リング23は、外殻10における筒体11の円筒部111の内周面との接触によって、径方向へのベローズ20の変位を制限し、ベローズ本体21が円筒部111の内周面と接触するのを防止するものであり、導圧室Aの一部であるベローズ本体21の外周空間が密閉されることがないように、筒体11の内周面とは密接しない形状となっている。
【0022】
上記構成を備えるアキュムレータは、導圧ポート12の継手部122を、図示されていない油圧ラインの配管から分岐した状態に接続して用いられる。そして、油圧配管内を流れる作動油の圧力がガス室B内のクッションガスの封入圧より高圧になった場合は、導圧ポート12の内周の導圧孔Cを通じて導圧室Aに作動油が流入し、ベローズ20は、ガス室Bの容積が縮小してその圧力とベローズ本体21の弾性力が導圧室Aの作動油の圧力と均衡する位置まで収縮変位し、これによって、油圧配管内の油圧の上昇が緩和される。
【0023】
また、この状態から、油圧配管内の油圧が低下した場合は、ガス室B内のクッションガス圧及びベローズ本体21の弾性によって、ベローズ20は、ガス室Bの容積が拡大してその圧力とベローズ本体21の弾性力が導圧室Aの作動油の圧力と均衡する位置まで伸長変位し、導圧室A内の作動油を油圧配管へ放出するので、油圧配管内の油圧の低下が緩和される。
【0024】
そしてこのアキュムレータは、上述のような動作によって、例えばポンプの駆動に伴って油圧ラインに与えられる油圧のリップルを除去して平滑化し、あるいはシステム内の温度変化による油圧の変動を吸収する、といった機能を奏するものである。
【0025】
上述の動作において、油圧配管内、ひいては導圧室A内の油圧の低下に伴って伸長するベローズ20の可動端のベローズキャップ22は、油圧がガス室Bのクッションガスの封入圧(設定圧)まで低下した時点で、導圧ポート12の筒状基部121に圧入嵌着されたシールホルダ35の鍔部352と接触し、それ以上のベローズ20の伸長が不可能となる。図4は、このようにしてベローズ20が制限長さまで伸長することによって、そのベローズキャップ22の外周部22cがシール部材30に密接された状態を拡大して示す要部断面図である。
【0026】
すなわち、ベローズ20は、制振リング23によって同心的に案内されているため、ベローズ20が制限長さまで伸長すると、図4に示されるように、ベローズ20のベローズキャップ22は、その円形の凹部22aがシールホルダ35の鍔部352と嵌合した状態となる。このため、ベローズキャップ22は、その凹部22aの外周段差部22bより外周側のシールフランジ22cが、シール部材30におけるベローズ20側を向いた複数のシールリップ33bを適当に圧縮した状態で、このシールリップ33bに密接する。そして、これによって反対側の各第二シールリップ34も、外殻10における筒体11の底部112の内面に対する密接力が増大する。
【0027】
したがってこの状態では、シール部材30によって導圧室Aと導圧孔Cとの間が確実に遮断されるので、その後更に油圧配管側の油圧が低下しても、導圧室Aの圧力は低下せず、ガス室Bとほぼ均圧した状態に保たれるので、ベローズ20のベローズ本体21に差圧による過大な負荷が作用することはない。
【0028】
そして、シール部材30の弾性体32は、両側にそれぞれ複数のシールリップ33及び複数の第二シールリップ34を有するため、例えば作動油中に含まれる異物が、いずれかのシールリップに噛み込まれるようなことがあっても、他のシールリップは、ベローズ20のベローズキャップ22又は外殻10における筒体11の底部112との密接状態を保つため、優れた密封性が確保される。また、シールリップ33及び第二シールリップ34の圧縮量は、ベローズ20のベローズキャップ22の凹部22aがシールホルダ35の鍔部352と嵌合することによって制限され、しかもベローズ20のベローズキャップ22と筒体11の底部112との間での圧縮荷重は、シールリップ33及び第二シールリップ34で分担して受けるため、各シールリップ33,34に作用する負荷が軽減される。しかも、弾性体32は、補強板31を埋設した状態に成形一体化されているため、シールリップ33,34に繰り返し負荷が作用しても、補強板31からの弾性体32の剥離が生じにくい。
【0029】
また、ベローズ20が制限長さまで伸長する過程では、ベローズキャップ22は、内周側の凹部22aがシールホルダ35の鍔部352と接触するのに先行して、外周側のシールフランジ22cがシールリップ34bと接触することになる。このため、ベローズ20のベローズキャップ22がシールホルダ35の鍔部352と接触するときの衝撃は、ゴム状弾性材料で成形された弾性体32(シールリップ33及び第二シールリップ34)の弾性によって緩和される。
【0030】
なお、本発明は図示の形態に限定されるものではない。例えば、シール部材30の弾性体32に形成されるシールリップの数は任意であり、シールホルダ35の鍔部352が密接するシールリップ33aの数も任意である。
【0031】
【発明の効果】
請求項1の発明に係るアキュムレータによれば、導圧孔の内端の外周側に固定されたシール部材が、環状の補強板及びこの補強板を埋設した状態にゴム状弾性材料で成形された弾性体からなり、この弾性体に、ベローズ側を向いた複数のシールリップを有するものであるため、配管圧力がガス封入圧以下の低圧になった場合に、ベローズの端盤に複数のシールリップが密接することによって、導圧室と導圧孔の間を確実に遮断して、導圧室とガス室の均圧状態に保ち、ベローズへの圧力負荷の発生を有効に防止することができる。また、複数のシールリップを有することによって、各シールリップに作用する負荷が軽減されるので、長期間にわたって優れた密封性が維持される。また、弾性体が補強板を埋設した状態に成形されているので、補強板からの弾性体の剥離を生じにくく、リップ部が複数形成されているにも拘らず、固定箇所が一箇所で済み、装着性が良いといった効果を奏する。また、シール部材の内周部が、導圧孔に圧入嵌着されたシールホルダの一端に形成された鍔部によって固定されるので、複数のシール部材をそれぞれ同心的に固定する場合に比較して、部品数も工数も少ないものとなり、安価に提供することができる。
【0033】
請求項2の発明に係るアキュムレータによれば、シール部材が、外殻の内面と密接される複数の第二シールリップを有するため、外殻の内面との間での密封性も高まり、これによって一層優れた密封性能を奏することができる。
【0034】
請求項3の発明に係るアキュムレータによれば、ベローズの端盤に形成された段差部によって、シールリップへの圧縮量が制限されるので、シールリップの過大変形が防止され、しかもベローズの端盤とシールリップとの密接が、ベローズの制限長さまでの伸長に先行するため、制限長さまで伸長した時の衝撃を有効に緩和することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアキュムレータの好ましい実施の形態を示す断面図である。
【図2】図1の形態において装着されるシール部材30を示す断面斜視図である。
【図3】図1の形態におけるシール部材30の近傍部分を拡大して示す要部断面図である。
【図4】図1の形態において、ベローズ20のベローズキャップ22がシール部材30に密接された状態を拡大示す要部断面図である。
【符号の説明】
10 外殻
11 筒体
12 導圧ポート
20 ベローズ
21 ベローズ本体
22 ベローズキャップ(端盤)
22a 凹部
22b 段差部
22c シールフランジ
23 制振リング
30 シール部材
31 補強板
32 弾性体
33 シールリップ
34 第二シールリップ
35 シールホルダ
352 鍔部
A 導圧室
B ガス室
C 導圧孔

Claims (3)

  1. 外殻(10)の内室が、ベローズ(20)によって、導圧孔(C)を介して流体圧力が導入される導圧室(A)と、クッションガスが封入されるガス室(B)とに分離され、環状の補強板(31)及びこの補強板(31)を埋設した状態にゴム状弾性材料で成形された弾性体(32)からなるシール部材(30)が、前記導圧孔(C)の内端の外周側に固定され、前記弾性体(32)は前記ベローズ(20)を向いた側に円周方向に互いに同心的に延びる複数のシールリップ(33)を有し、前記シールリップ(33)が前記ベローズ(20)の可動端の端盤(22)と密接可能に対向されると共に、前記弾性体(32)における前記シールリップ(33)と反対側の面が、前記外殻(10)の内面と密接され、前記シール部材(30)の内周部が、前記導圧孔(C)に圧入嵌着されたシールホルダ(35)の一端に前記シール部材(30)の補強板(31)の内径より大径に形成されて前記端盤(22)との接触により前記ベローズ(20)の伸長を制限する鍔部(352)と前記外殻(10)の内面との間に挟持されたことを特徴とするアキュムレータ。
  2. シール部材(30)の弾性体(32)に、外殻(10)の内面と密接される複数の第二シールリップ(34)が形成されたことを特徴とする請求項1に記載のアキュムレータ。
  3. ベローズ(20)の端盤(22)に、シールホルダ(35)の鍔部(352)の外周に遊嵌可能な段差部(22b)が形成され、この段差部(22b)の外周側で、シール部材(30)のシールリップ(33)と密接可能であることを特徴とする請求項1に記載のアキュムレータ。
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