JP3845952B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用交流発電機等の回転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用交流発電機においては、例えば、図14にて示すように、回転軸1の中間部位に界磁鉄心2を軸支して構成したランデル型回転子を採用したものがある。
この回転子では、保持部材3が一対のスリップリング4、5と共に樹脂によりモールド成形されており、この保持部材3は、回転軸1のローレット部1aに圧入により嵌装されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような回転子では、保持部材3が回転軸1よりも熱膨張率が大きいため、高温時に保持部材3の回転軸嵌合部の内径が大きくなる。そして、スリップリング4、5に対するブラシの接触摩擦、又はエンジン内部の周期的な爆発及び車両の速度変化によって生じる回転子の回転変動のために、保持部材3がスリップリング4、5と共にローレット部1aに対し相対的に回動するという不具合が生ずる。また、高温時でも上記問題が生じないように保持部材と回転軸との締め代を大きく設定した場合には、組み付け時に割れが生ずるという不具合がある。
【0004】
なお、特開昭62−203533号公報にて示されているように、ファン、保持部材及び両スリップリングを樹脂により一体成形することも考えられるが、保持部材を回転軸1のローレット部1aに圧入により嵌装することには変わりはないため、上述した不具合を解消することはできない。
そこで、本発明は、スリップリングを保持する保持部材を回転子に適正に組み付けるようにした回転電機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1乃至1に記載の発明においては、スリップリングを保持する保持部材が、界磁鉄心の端面に沿い径方向に延びる伸延部を有し、この伸延部が界磁鉄心の端面に回転方向並びに軸方向に関して固定されることで保持部材の回転軸に対する移動を規制している。このため、高温時の保持部材の熱膨張により、保持部材の内径が回転軸の外径より大きくなっても、保持部材が、回転軸に対し相対移動することなく、当該回転軸と一体にて移動する。その結果、回転電機が高温状態にて使用されても、スリップリングが保持部材と共に回転軸と常に一体に移動し得る。
【0006】
ここで、請求項4に記載の発明によれば、金属背板によって界磁鉄心の軸方向端面に固定される冷却ファンを備え、伸延部を金属背板と界磁鉄心の軸方向端面の間に挟み込んで固定している。
これにより、部品点数や固定工程数を削減しつつ請求項1に記載の発明と同様の作用効果を達成できる。
【0007】
また、請求項5に記載の発明によれば、伸延部に形成される突起部を備え、この突起部が金属背板に機械的に接続されている。
これにより、部品点数の増加を伴うことなく、請求項1に記載の発明の作用効果を達成できる。
また、請求項6に記載の発明によれば、伸延部が、界磁鉄心により挟み込まれ回転軸に対する移動を規制されている部材と機械的に接続されている。
【0008】
これにより、部品点数の増加を伴うことなく、請求項1に記載の発明の作用効果を達成できる。
また、請求項7に記載の発明によれば、伸延部にインサート成形される金属部材を備え、この金属部材が界磁鉄心の軸方向端面に固定されている。
これにより、伸延部を界磁鉄心の軸方向端面により一層強固に固定できる。
【0009】
また、請求項8に記載の発明によれば、伸延部にインサート成形される冷却ファンを備え、この冷却ファンが界磁鉄心の軸方向端面に固着されている。
これにより、請求項7に記載の発明における金属部材のような余分な部材を廃止しつつ、請求項7に記載の発明と同様の作用効果を達成できる。
また、請求項9に記載の発明によれば、金属部材と接続部材を一体成形し、これらを伸延部にインサート成形した後、電気的に分離してある。
【0010】
これにより、成形工程数の削減を確保しつつ請求項7に記載の発明と同様の作用効果を達成できる。
また、請求項10に記載の発明によれば、保持部材と一体で樹脂成形される冷却ファンを備える。
これにより、請求項4に記載の発明と同様の作用効果を達成できる。
【0011】
【実施の形態】
以下、本発明を図面に示す各実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1及び図2は、本発明に係る車両用交流発電機の第1実施形態を示している。
【0012】
この交流発電機は、互いに同軸的に組み付けられてハウジング10を構成するフロントフレーム10a及びリアフレーム10bを備えており、ハウジング10内には、ステータ20が同軸的に組み付けられている。
ランデル型回転子30は、回転軸30a及び界磁部30bを備えており、回転軸30aはハウジング10内にその両軸受け部を介し回転自在に軸支されている。
【0013】
この回転軸30aの図中左端はハウジング10の外へ突出して配置され、突出部にはプーリが装着され、エンジンにより回転駆動される。
界磁部30bは、一対の界磁鉄心31、32を備えており、これら界磁鉄心31、32は、その中央軸穴部にて、回転軸30aの中間部位に形成したローレット部33に、圧入により嵌合固定されて、ステータ30内に同軸的に嵌装されている。
【0014】
また、界磁部30bは、界磁コイル34を備えており、この界磁コイル34は、ボビン35を介して両界磁鉄心31、32のコイル収容部内に巻装されている。なお、図1にて、符号11は、カラーを示す。
フロント側及びリア側の両冷却ファン40、50は、共に鉄板により形成されており、冷却ファン40は、その背板41にて、界磁鉄心31のフロント側端面にスポット溶接されている。一方、冷却ファン50は、その背板51にて、界磁鉄心32のリア側端面にスポット溶接(図2にて各符号51a参照)されている。
【0015】
保持部材60は、円筒部60aと、界磁鉄心32の軸方向端面に沿って径方向に伸延する伸延部60bとを有するように、樹脂により、図1にて示すごとく断面T字状に一体成形により形成されている。ここで、円筒部60aは、回転軸30aのリア側軸部36に同軸的に嵌合されている。
この円筒部60aの内径は、回転軸30aのリア側軸部36との間に微小間隙をもつように形成されるが、好ましくは、回転軸30aのリア側軸部36の外径とほぼ同じに形成されており、嵌合させる際に殆ど抵抗を生じず、それでいて軸部36と円筒部60aとが十分な同軸度をもって整合するように形成されている方が好ましい。
【0016】
また、伸延部60bは、その複数の挿入穴部61を通して界磁鉄心32のリア側端面に形成した複数の挿入穴部32a内にリベット62をそれぞれ圧入することにより、当該界磁鉄心32のリア側端面に回転方向並びに軸方向に関して固定されている。
保持部材60の円筒部60aの外周面には、一対のスリップリング70a、70bが、保持部材60の一体成形時に、インサート成形されており、これら両スリップリング70a、70bは、図示しない両ブラシを介し外部回路に接続されるようになっている。
【0017】
両接続部材80a、80bは、保持部材60の一体成形時に、当該保持部材60内にインサート成形されており、これら両接続部材80a、80bは、円筒部60aから伸延部60bにかけてL字状に延在している。そして、接続部材80aは、その一端にて、スリップリング70bに接続されており、この接続部材80aの他端は、界磁コイル34の一端に接続されている。
【0018】
また、接続部材80bは、その一端にて、スリップリング70aに接続されており、この接続部材80bの他端は界磁コイル34の他端に接続されている。
このように構成した本第1実施形態では、保持部材60の円筒部60aを嵌合してなる回転軸30aのリア側軸部36は断面円形状を有する。
このため、円筒部60aは回転方向に固定されずに嵌合されており、上記嵌合時に、円筒部60aの内周面に対しリア側軸部36の外周面から無理な応力が加わることがない。従って、当該円筒部60aが割れることはない。
【0019】
また、保持部材60が、その伸延部60bにて、複数のリベット62の圧入により、界磁鉄心32のリア側端面に固定されている。
このため、高温時の保持部材60の熱膨張により、円筒部60aの内径が回転軸30aのリア側軸部36の外径より大きくなっても、保持部材60が、回転軸30aに対し相対回転することなく、当該回転軸30aと一体にて回転する。
【0020】
その結果、交流発電機が高温時に使用されても、両スリップリング70a、70bが回転軸30aと常に一体に回転する。
このように、界磁鉄心31の端面に設けられた回り止め部としてのリベット62を有し、伸延部60bにはリベット62を受け入れる回転規制部としての孔が形成されていることが重要である。そして、これらリベット62と伸延部60bの孔とにより回転規制手段が構成されている。
【0021】
また、上述のごとく、円筒部60aが断面円形状のリア側軸部36に同軸的に嵌合され、かつ、伸延部60bが界磁鉄心32のリア側端面に固定されているので、保持部材60の回転軸30aに対する同軸度が精度よく確保され得る。 その結果、両スリップリング70a、70bを保持部材60と共に回転軸30aのリア側端部に組み付けた後の両スリップリング70a、70bの仕上げ加工は、両スリップリング70a、70bの面粗度を修正する程度で済む。
【0022】
なお、回転軸30aと保持部材60を別体として形成した後に組み付けるため、両スリップリングと回転軸のリア側端部を同時に樹脂によりモールド成形する場合のように、モールド型やモールド設備の大型化は不要であるから生産性に優れる。
(第2実施形態)
図3は、本発明の第2実施形態を示している。
【0023】
この第2実施形態においては、保持部材60の伸延部60bには、上記一体成形時に、複数の突起63(図3では、単一の突起63のみを示す)がその裏面から突出形成されている。そして、各突起63を各挿入穴部32aに圧入することで、伸延部60bが界磁鉄心32のリア側端面に固定されている。
これにより、上記第1実施形態にて述べたリベット62を採用することなく伸延部60bが界磁鉄心32のリア側端面に固定される。このため、部品点数の削減を確保しながら、上記第1の実施形態と同様の作用効果を達成できる。その他の構成は上記第1実施形態と同様である。
【0024】
なお、上記第2実施形態では、伸延部60bに複数の突起63を形成し、界磁鉄心32のリア側端面に複数の挿入穴部32bを形成するようにしたが、これに代えて、伸延部60bに複数の挿入穴部を形成し、界磁鉄心32のリア側端面に複数の突起を形成し、これら各突起を伸延部60bの各挿入穴部に圧入することで、伸延部60bを界磁鉄心32のリア側端面に固定するようにしてもよい。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を図4に基づいて説明する。
【0025】
この第3実施形態では、上記第1実施形態にて述べた保持部材60の伸延部60bの各挿入穴部61、各リベット62及び界磁鉄心32の各挿入穴部32aが廃止されている。また、冷却ファン50の背板51の内周縁には、一対の円弧状延出部53(図4では一方の延出部53のみを示す)が、等角度間隔にて延出形成されており、これら両延出部53は、図4にて例示するごとく、背板51の内周縁からリア側へ略クランク状に屈曲している。
【0026】
そして、保持部材60は、その伸延部60bの外周部にて、冷却ファン50の両延出部53により界磁鉄心32のリア側端面に押し付けられている。
このように構成した本第3実施形態では、保持部材60の伸延部60bが、冷却ファン50の背板51を活用して、その両延出部53により界磁鉄心32のリア側端面に固定されるので、部品点数や固定工程数を削減しつつ上記第1実施形態と同様の作用効果を達成できる。
(第4実施形態)
図5は、本発明の第4実施形態を示している。
【0027】
この第4実施形態では、樹脂製筒状保持部材がその伸延部の突起部60Cにて冷却ファンの背板部の内周部51に熱かしめされ接続されることにより界磁鉄心のリア側端面部に固定されている。
これにより、部品点数の増加なく上記第3実施形態の場合よりも強固に固定でき、上記第1実施形態と同様の効果を達成できる。
(第5実施形態)
図6は本発明の第5実施形態を示している。
【0028】
この第5実施形態では、樹脂製筒状保持部材が一対の界磁鉄心により挟み込まれ固定されている部材としての界磁コイル34用ボビンの突起部35aに熱かしめされ接続されることにより界磁鉄心のリア側端面部に固定されている。
これにより、部品点数の増加なく、上記第1実施形態と同様の効果を達成できる。
(第6実施形態)
図7及び図8は、本発明の第6実施形態を示している。
【0029】
この第6実施形態では、一対の円弧板状の金属部材64が、保持部材60の成形時に、図7及び図8にて示すごとく、インサート成形されており、これら各金属部材64は、図8にて示すごとく、等角度間隔に位置している。
また、これら各金属部材64は、その両端部64aにて、これらに対応する位置にて保持部材60の伸延部60bに形成した両開口65から界磁鉄心32のリア側端面に向け断面山形状に露呈している。そして、これら各金属部材64は、その両端部64aにて、界磁鉄心32のリア側端面に溶接されている。
【0030】
これにより、伸延部60bを界磁鉄心32のリア側端面により一層強固に固定できる。
また、両冷却ファン40、50の各ファンブレードが不等ピッチにて形成されている場合には、両金属部材64の板厚や形状等を変更することで、両冷却ファン40、50の回転バランスを調整することができる。従って、両冷却ファン40、50の設計自由度を高めることができる。その他の構成及び作用効果は上記第1実施形態と同様である。
(第7実施形態)
図9及び図10は、本発明の第7実施形態を示している。
【0031】
この第7実施形態では、リア側冷却ファン50の背板51の内周縁に、一対の円弧状延出部52が、図10にて示すごとく、等角度間隔にて延出形成されており、これら両延出部52は、保持部材60の成形時に、両金属部材64に代えて、図9及び図10にて示すごとく伸延部60bの外周部にインサート成形されている。
【0032】
また、これら両延出部52は、その円弧方向両端部52aにて、伸延部60bの両開口65から界磁鉄心32のリア側端面に向け断面山形状に露呈して、界磁鉄心32のリア側端面に溶接されている。
これにより、伸延部60bを界磁鉄心32のリア側端面により一層強固に固定できる。なお、冷却ファン50の背板51の界磁鉄心32のリア側端面に対するスポット溶接は廃止されている。
【0033】
また、本実施形態によれば、冷却ファン50を活用して、その背板51の両延出部52を伸延部60bの外周部にインサート成形しているので、保持部材60を界磁鉄心32のリア側端面に固定するにあたり、上記両金属部材64の廃止による部品点数の削減が可能となる。
また、冷却ファン50が保持部材60の伸延部60bと共に同時に界磁鉄心32のリア側端面に溶接固定されるので、交流発電機の組み立て工程数の削減が可能となる。その他の構成及び作用効果は上記第1実施形態と同様である。
【0034】
なお、本実施形態では、冷却ファン50の背板51の界磁鉄心32のリア側端面に対するスポット溶接は廃止して、両延出部52の円弧方向両端部52aを界磁鉄心32のリア側端面に溶接するようにしたが、これに代えて、冷却ファン50の背板51を界磁鉄心32のリア側端面にスポット溶接し、円弧方向両端部52aの界磁鉄心32のリア側端面に対する溶接を廃止してもよい。
(第8実施形態)
図11は、本発明の第8実施形態を示している。
【0035】
この第8実施形態では、上記両金属部材64が、上記両接続部材80a、80bと一体にプレス成形されている。
そして、これら両金属部材64及び両接続部材80a、80bを、保持部材60の成形時に、その伸延部60bの外周部にインサート成形した後、互いに隣接し合う金属部材と接続部材との連結部分(図11にて符号Rにて示す)を、その中間部位(符号Ra参照)にて切断している。
【0036】
これにより、互いに隣接し合う金属部材と接続部材とが、相互に電気的に分離される。その他の構成は上記第6実施形態と同様である。
このように構成した本第8実施形態によれば、両金属部材64及び両接続部材80a、80bの伸延部60bに対するインサート成形が一度になされるので、成形工程数の削減を確保しつつ、上記第2変形例と同様の作用効果を達成できる。
(第9実施形態)
図12は、本発明の第9実施形態を示している。
【0037】
この第9実施形態では、上記第1実施形態にて述べた冷却ファン50及び保持部材60に代えて、一体部材90が採用されており、この一体部材90は、冷却ファン50に相当する冷却ファン部91を保持部材60と共に樹脂により一体成形して構成されている。
そして、この一体部材90は、保持部材60の伸延部60bに形成した各挿入穴部65を通して界磁鉄心32の各挿入穴部32a内に各リベットを圧入することにより、界磁鉄心32のリア側端面に固定されている。その他の構成は上記第1実施形態と同様である。
【0038】
このように構成した本第9実施形態によれば、冷却ファン部91及び保持部材60が、一体部材90でもって、界磁鉄心32のリア側端面に一体的に固定されているので、部品点数や組み付け工程数の削減を確保しつつ上記第1実施形態と同様の作用効果を達成し得る。
(第10実施形態)
図13は、本発明の第10実施形態を示している。
【0039】
この第10実施形態では、樹脂製筒状部材がボビンの突起部35aに熱かしめされ接続されることにより界磁鉄心のリア側端面に固定されている。
これにより、上記第8実施形態の場合に比較して、部品点数の削減を確保しつつ同様の効果を達成し得る。
なお、上記各実施形態では、保持部材60の円筒部60aを回転軸30aの断面円形状のリア側軸部36に嵌合する例について説明したが、これに代えて、リア側軸部36の外周面にローレット部を形成し、このローレット部に円筒部60aを圧入するようにしてもよい。
【0040】
この場合でも、伸延部60bが界磁鉄心32のリア側端面に固定されているため、従来のローレット部のみで固定する構造に対し、締め代を十分小さく設定でき、圧入時の割れを防止できると同時に、保持部材60が回転軸30aに対し相対回転するという事態が発生することも防止できる。
以上に述べたように、スリップリングを保持する保持部材に設けられた伸延部によって当該保持部材の回転が規制されている。この場合、伸延部は界磁部30bに設けられた回り止め部と係合されるか、界磁部30bに設けられた回り止め部に連結固定される。
【0041】
しかも、伸延部は界磁鉄心の端面に対して回転規制手段により連結或いは固定されることが望ましく、回転規制手段としては、リベット止め、溶接、何らかの部材を介した係合又は接合などを採用できる。
さらに、伸延部によって保持部材の軸方向移動を規制することが望ましく、かかる構成によると保持部材の円筒部は専ら回転軸との同軸度を高めるように設計することができ、スリップリングの偏心を防止することができ、回転軸と別に保持部材を樹脂成型し、その後回転軸と組み合わせるという構造に好適である。
【0042】
また、本発明の実施にあたっては、車両用交流発電機の回転子に限ることなく、各種産業用交流発電機の回転子に本発明を適用して実施してもよく、また、交流発電機に限ることなく、交流電動機の回転子等の各種回転電機の回転子に本発明を適用して実施してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用交流発電機の第1実施形態を示す要部断面図である。
【図2】図1の回転子のリア側から見た側面図である。
【図3】本発明の第2実施形態を示す要部断面図である。
【図4】本発明の第3実施形態を示す要部断面図である。
【図5】本発明の第4実施形態を示す要部断面図である。
【図6】本発明の第5実施形態を示す要部断面図である。
【図7】本発明の第6実施形態を示す要部断面図である。
【図8】図7の回転子のリア側から見た側面図である。
【図9】本発明の第7実施形態を示す要部断面図である。
【図10】図9の回転子のリア側から見た側面図である。
【図11】本発明の第8実施形態を示す回転子のリア側から見た側面図である。
【図12】本発明の第9実施形態を示す要部断面図である。
【図13】本発明の第10実施形態を示す要部断面図である。
【図14】従来の交流発電機の回転子の断面図である。
【符号の説明】
30…回転子、30a…回転軸、30b…界磁部、32…界磁鉄心、
34…界磁コイル、36…リア側軸部、50…冷却ファン、51…背板、
52…円弧状延出部、53…クランク状延出部、52a…円弧方向両端部、
60…保持部材、60a…円筒部、60b…伸延部、
70a、70b…スリップリング、80a、80b…接続部材、
32a、61…挿入穴部、62…リベット、63…突起、64…金属部材、
64a…端部、65…開口、R…連結部、90…一体部材、
91…冷却ファン部。

Claims (11)

  1. 回転軸(30)と、前記回転軸に軸支した界磁鉄心(32)と、前記界磁鉄心に巻装した界磁コイル(34)と、スリップリング(70a、70b)と、該スリップリングと前記界磁コイルを電気的に接続する接続部材と、前記スリップリングを保持する保持部材(60)とを備えた回転電機において、
    前記保持部材が、前記界磁鉄心の端面に沿い径方向に延びる伸延部(60b)を有しており、該伸延部が前記界磁鉄心の端面に回転方向並びに軸方向に関して固定されることで前記保持部材の前記回転軸に対する移動を規制したことを特徴とする回転電機。
  2. 前記界磁鉄心の軸方向端面に形成した挿入穴部(32a)と、該挿入穴部に挿入される挿入素子(62)を備え、前記伸延部を前記界磁鉄心の軸方向端面と前記挿入素子の間に挾み込んで固定したことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記伸延部と前記界磁鉄心の軸方向端面のうちの一方に突起部が形成され、また他方に挿入穴部が形成され、前記突起部を前記挿入穴部に圧入したことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  4. 金属背板(51)によって前記界磁鉄心の軸方向端面に固定される冷却ファン(50)を備え、前記伸延部を前記金属背板と前記界磁鉄心の軸方向端面の間に挾み込んで固定したことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  5. 前記伸延部に形成される突起部を備え、該突起部が前記金属背板に機械的に接続されたことを特徴とする請求項4に記載の回転電機。
  6. 前記伸延部が、前記界磁鉄心により挾み込まれ前記回転軸に対する移動を規制されている部材と機械的に接続されたことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  7. 前記伸延部にインサート成形される金属部材(64)を備え、該金属部材が前記界磁鉄心の軸方向端面に固定されたことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  8. 前記伸延部にインサート成形される冷却ファンを備え、該冷却ファンが前記界磁鉄心の軸方向端面に固定されたことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  9. 前記金属部材と前記接続部材を一体成形し、これらを前記伸延部にインサート成形した後、電気的に分離したことを特徴とする請求項7に記載の回転電機。
  10. 前記保持部材と一体で樹脂成形される冷却ファンを備えたことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  11. 前記保持部材は、前記回転軸に同軸的に嵌合されている円筒部(60a)を有し、該円筒部の内径は、前記回転軸との間に微小間隙をもつように形成されていることを特徴とすることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1つに記載の回転電機。
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