JP3845147B2 - 可撓管 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、形状記憶部材を利用して湾曲等の駆動を行うようにした可撓管に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、形状記憶部材を利用して湾曲部内に形状記憶部材を配設し、その形状記憶部材を加熱収縮して湾曲部を湾曲させるようにした可撓管が知られている。この種の可撓管には次のようなものがある。
【0003】
まず、特開平5−184528号公報で知られる可撓管があるが、これは先端部分が湾曲可能な湾曲部である可撓管であって、その湾曲部内にアングルワイヤを配し、その後端に形状記憶合金ワイヤを連結し、この形状記憶合金ワイヤを加熱して収縮させ、アングルワイヤを引くことで、前記湾曲部を湾曲させるようにしたものである。
【0004】
また、特開平5−168716号公報で知られる可撓管は、その可撓管の先端側部分を湾曲部とし、この湾曲部内に形状記憶合金ワイヤを折り返して設け、その形状記憶合金ワイヤに通電加熱してそのワイヤを収縮させて湾曲部を湾曲させるようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特開平5−184528号公報で知られる可撓管はその可撓管の先端側部分の湾曲部内にアングルワイヤを配し、そのアングルワイヤの後方に形状記憶合金ワイヤを配することにより、先端側部分での温度上昇が極力無い構成としたものである。このような構成であると、アングルワイヤと形状記憶合金ワイヤとの連結が必要である。このため、例えば、レーザ溶接による連結、形状記憶合金ワイヤ表面にメッキ処理した後のハンダ付けによる連結あるいは機械的な連結が考えられるが、いずれの連結方法にしても、アングルワイヤと形状記憶合金ワイヤを連結する加工が必要であり、このため、組み立てが非常に難しい。
【0006】
一方、特開平5−168716号公報で知られる可撓管では先端部分に形状記憶合金ワイヤが配置されているため、その先端部分に温度上昇が起こる。このような可撓管を例えば十二指腸内視鏡と組み合わせて用いるときにはその温度上昇が起こる先端部分が内視鏡の先端から突き出す部分となるため、この部分が生体と接触する可能性がある。従って、先端部分の温度上昇を押さえる必要が生ずる。つまり、形状記憶合金ワイヤの加熱量を抑制する必要があり、湾曲操作においての応答性が悪くなる等、湾曲制御を行う上で制限があった。
【0007】
<目的>
本発明は前記課題に鑑みなされたものであり、その目的とするところはその構成がシンプルであり、可撓管の駆動を形状記憶部材で行なうとき、可撓管の先端側部分の温度上昇を小さくする構成として、形状記憶部材への加熱量の制限を無くし、操作の応答性の良い可撓管を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、湾曲部を有した可撓性の挿入部と、前記挿入部内に先端側から基端側にわたり配設され、通電による発熱での温度変化により伸縮して前記湾曲部を湾曲させる形状記憶部材と、前記形状記憶部材に通電して、その形状記憶部材を発熱させる加熱手段と、を有する可撓管において、前記形状記憶部材は、連続する形状記憶部材から形成される複数のワイヤ素線部を有し、複数のワイヤ素線部は前記挿入部内に先端から基端側に延びて配置され、前記複数のワイヤ素線部は先端から基端に延びる領域における基端側ワイヤ部分を電気的に分離した分離領域とし、先端側ワイヤ部分を互いに結束して電気的に導通した結束領域とし、前記結束領域の先端を前記湾曲部の先端側部位に取着し、前記先端側ワイヤ部分の単位長さ当たりの電気抵抗値を前記基端側ワイヤ部分の単位長さ当たりの電気抵抗値に比べて小さくして、前記基端側ワイヤ部分に流れる電流値に比べて先端側ワイヤ部分に流れる電流値を小さくしたことを特徴とする可撓管である。
請求項2に係る発明は、湾曲部を有した可撓性の挿入部と、前記挿入部内に先端側から基端側にわたり配設され、通電による発熱での温度変化により伸縮して前記湾曲部を湾曲させる形状記憶部材と、前記形状記憶部材に通電して、その形状記憶部材を発熱させる加熱手段と、を有する可撓管において、前記形状記憶部材は、連続する形状記憶部材から形成される1本のワイヤを有し、この1本のワイヤは先端側で折り返し、その折り返した両端部がそれぞれ基端側に延びて前記挿入部内に配置される2本のワイヤ素線部となり、前記2本のワイヤ素線部は先端から基端に延びる領域における基端側ワイヤ部分を電気的に分離した分離領域とし、先端側ワイヤ部分を互いに結束して電気的に導通した結束領域とし、前記結束領域の先端を前記湾曲部の先端側部位に取着し、前記先端側ワイヤ部分の単位長さ当たりの電気抵抗値を、前記基端側ワイヤ部分の単位長さ当たりの電気抵抗値に比べて小さくして、前記基端側ワイヤ部分に流れる電流値に比べて先端側ワイヤ部分に流れる電流値を小さくしたことを特徴とする可撓管である。
【0009】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1ないし図4を参照して、本発明の第1実施形態を説明する。
<構成>
図1はこの第1実施形態に係る医療用チューブとしてのカテーテル1を示す。このカテーテル1は可撓管からなる挿入部2を有する。挿入部2はフッ素系樹脂のいわゆるテフロン、ポリプロピレンまたはセラミック等からなり、しかも硬質もしくはある程度硬質である先端硬質部材4と、シリコン、ポリウレタン等の軟質で複数の孔を有する第1の多孔チューブ5と、テフロン等の可撓性を有する第2の多孔チューブ6とを長手方向に一列に連結して構成されている。さらに第1の多孔チューブ5と第2の多孔チューブ6の外側には熱収縮チューブ7を被覆して締め付け、それらを接続固定している。
【0010】
挿入部2の内部には滑り性の良い薄肉であるテフロン等で作られたチャンネルチューブ8が配設されている。さらに挿入部2の内部には先端硬質部材4、第1の多孔チューブ5および第2の多孔チューブ6にわたって1つの形状記憶合金ワイヤ部材(以下、SMAワイヤと呼ぶ)9が配設されている。SMAワイヤ9は前記チャンネルチューブ8の上側に偏在して配置されている。このSMAワイヤ9は加熱すると収縮し、冷却(加熱を止めて放冷)すると元の長さに戻る形状記憶合金製の1本のワイヤ素材によって一体のものとして作られている。
【0011】
このSMAワイヤ9はそのワイヤ素材が先端硬質部材4の先端部付近で折り返されてなり、第1の多孔チューブ5の位置ではそのワイヤ素材の両端部分の2本を撚ってロープ状に編んで形成されており、また、第2の多孔チューブ6の位置ではそのワイヤ素材の両端部分が再び2本に分れて後方に伸びている。
【0012】
ここでSMAワイヤ9は先端の折返し部分から撚合部までを先端側部分9aとし、これより後方の2本に分岐して分離して後方に延びる部分を基端側部分9bと称する。そして、先端側部分9aは2つのワイヤ素材の部分が電気的に接触して互いに導通する状態に束ねられる結束部であり、基端側部分9bは2つのワイヤ部分が分離した分割部を構成している。
【0013】
そして、図1(b)〜(e)で断面A−A(先端硬質部材4の位置)、断面B−B(湾曲部3の位置)、断面C−C(第2の多孔チューブ6の位置)をそれぞれ示す如く、SMAワイヤ9は挿入部2の内部に配設されている。すなわち、SMAワイヤ9の先端ループ部分は先端硬質部材4内に形成した左右一対の孔11a,11b内にわたり挿通され、その先端硬質部材4の先端に掛ける状態で取着されている。またSMAワイヤ9のロープ状の撚合部分は第1の多孔チューブ5内に形成した単一の横長孔12内に挿入されている。SMAワイヤ9の基端側部分9bは第2の多孔チューブ6内に形成した左右一対の孔13a,13bに個別に挿通されている。前記孔11a,11b、横長孔12、孔13a,13bは挿入部2の長軸方向に沿って一直線的に配置され、貫通するように連通している。
【0014】
ここで、SMAワイヤ9は加熱すると収縮し、冷却(加熱を止めて放冷)すると元の長さに戻る。そこで、図3(a)(b)で示すように、第1の多孔チューブ5と第2の多孔チューブ6との接続部分においては加熱冷却する際のSMAワイヤ9の移動を許容するために、その移動量分だけ余裕を取って第1の多孔チューブ5の横長孔12内に、SMAワイヤ9の基端側部分9bの一部が入り込むように配置されている。図3(a)はSMAワイヤ9の基端側部分9bが元々の通常温度時の長さの場合を示し、図3(b)はSMAワイヤ9の基端側部分9bが加熱されて最大に収縮した場合を示す。
【0015】
前記SMAワイヤ9の分割部の分離した各基端側部分9bにおける手元側端部にはそれぞれ加熱手段の通電線14a,14bがカシメ部材15により機械的に接続されている。ここで、SMAワイヤ9の両基端を定位置に固定するためにカシメ部材15を第2の多孔チューブ6に固定するが、通電線14a,14bを介して第2の多孔チューブ6の手元側で固定してもよい。
【0016】
前記各通電線14a,14bは、挿入部2の孔13a,13b内を通じて、挿入部2の手元端に取着された分岐部16に導かれ、さらに図2で示すケーブル17を通じて制御装置18まで導かれている。
【0017】
なお、図1では示していないが、挿入部2の湾曲部3の外周は薄肉のシリコンチューブで被覆されており、また、先端硬質部材4の先端面において、SMAワイヤ9が配置されている部分は同じく図示していないが、エポキシ系やシリコン系等の接着剤で覆われ、SMAワイヤ9が先端表面から直接に外に露出しない状態になっている。
【0018】
次に、このカテーテル1を含むカテーテルシステムの全体的構成について説明する。すなわち、このカテーテルシステムは図2で示すように構成されている。カテーテル1の挿入部2の基端には分岐部16を介して2本の基端チューブ21,22と前記ケーブル17が接続されている。2本の基端チューブ21,22は前記挿入部2内のチャンネルチューブ8に連通している。一方の基端チューブ21の延出端部には送水用口金23が設けられている。送水用口金23には冷却水を供給するための供給口24や、吸引するための吸引口25が設けられている。
【0019】
他方の基端チューブ22の延出端部には、処置具挿入口金26が設けられている。そして、この処置具挿入口金26から図示しない処置具を入れることにより基端チューブ22を介して挿入部2内のチャンネルチューブ8へと導き入れることができるようになっている。
【0020】
制御装置18にはカテーテル1の湾曲部3を動作させる電源部とその制御を行なう制御手段が組み込まれている。さらに制御装置18には冷却水を送るためのポンプ27と冷却水タンク28とが付設されている。ポンプ27と冷却水タンク28とは送水チューブ29aを介して接続され、ポンプ27と送水用口金23の供給口24とは送水チューブ29bを介して接続されている。
【0021】
制御装置18には、カテーテル1を湾曲操作するためのジョイスティック式操作スイッチ装置30がケーブル31を介して接続されている。操作スイッチ装置30はその操作レバー32の回動量に応じた値の信号を出力する。操作スイッチ装置30にはサブスイッチ33が設けられており、このサブスイッチ33を入れると前記ポンプ27が吐出動作を行うようになっている。また、制御装置18にはメイン電源スイッチ34が設けられている。
【0022】
<作用>
図4(a)(b)を参照して、カテーテル1の使用方法を説明する。まず、図4(a)で示すように、十二指腸用内視鏡35を経口的に十二指腸36まで挿入する。十二指腸用内視鏡35の図示しない挿通用チャンネルを通じてカテーテル1の先端部分を十二指腸36内に突き出す。そして、十二指腸用内視鏡35の助けを借りてカテーテル1を十二指腸乳頭部37から例えば膵管38に挿入する。ここで、カテーテル1が柔軟であるなど、十二指腸乳頭部37に入りにくいときは処置具挿入口金26から基端チューブ22を通じてカテーテル1のチャンネルチューブ8内に図示しないガイドワイヤを挿通し、その挿入部2の可撓性を低下させる。そして、この状態でカテーテル1を膵管38内まで挿入する。その後、ガイドワイヤを抜き取って、改めてカテーテル1の内部に極細径の例えば膵管鏡を挿通して、その膵管鏡の先端とカテーテル1の先端とを合わせた状態で観察を行うものである。
【0023】
ところが、カテーテル1を膵管38内に入れたとき、カテーテル1の先端が内壁に突き当たり思ったような観察ができないことが生ずる。この場合には手元側でカテーテル1をねじることと、カテーテル1の先端側にある湾曲部3を湾曲させることで対処し、観察可能な状態にして観察する。
【0024】
すなわち、カテーテル1の湾曲動作はジョイスティック式操作スイッチ装置30の操作レバー32を操作することで制御装置18によりSMAワイヤ9への通電を制御することにより湾曲部3を湾曲し、挿入部2の先端の向きを変える。 図1(f)で示すようにSMAワイヤ9への通電がされると電流は同図1(f)の矢印で示すように基端側部分9bにのみ流れ、撚合したロープ状の結束部からなる先端側部分9aにはほとんど流れない。その結果、SMAワイヤ9の先端側部分9aは加熱されず、ほとんど温度変化は生じない。一方、SMAワイヤ9の2本に分れて後方に伸びている基端側部分9bには電流が流れ、そのワイヤ部分には発熱が起きる。このため、SMAワイヤ9の基端側9bのみに実質的な温度上昇があり、変態開始温度と終了温度の間の領域でSMAワイヤ9の基端側部分9bは収縮し、この収縮力でカテーテル1の湾曲部3における先端を引く。柔軟なチューブで作られている第1の多孔チューブ5(外皮としてシリコンチューブを有する)のみの湾曲部3の部分が湾曲動作し、適当なところで、ジョイスティック式操作スイッチ装置30を操作して、通電量を調整することで、湾曲動作を止めて観察をする。
【0025】
そして、ジョイスティック式操作スイッチ30の操作レバー32の位置を戻すと、湾曲部3の湾曲量は減少していき、元の形状に戻る。また、この湾曲動作を行なうに当たり、湾曲操作を行なうための制御装置18のメイン電源スイッチ34を入れて、操作スイッチ装置30のサブスイッチ33を入れるとポンプ27が動き出し、カテーテル1のチャンネルチューブ8内に冷却水を送り込み、強制的に周辺を冷却することができる。
【0026】
なお、図4で示すように、カテーテル1を十二指腸用内視鏡35を介して膵管38内に入れるときにおいて、十二指腸用内視鏡35の内部に入っているカテーテル1の部分と、十二指腸用内視鏡35の先端から外に出て膵管38内に入っているカテーテル1の部分とに分ければ、前記SMAワイヤ9のロープ状に撚合した先端側部分9aの長さはそのカテーテル1が十二指腸用内視鏡35の外に出ている長さ以上に設定しておくことが必要で望ましい。
【0027】
<効果>
SMAワイヤ9の収縮力を利用して湾曲動作を行なうカテーテル1であっても、その先端側部分(膵管内等の体腔内に出ている部分)の温度上昇を心配しなくても良いので、湾曲動作を行なうための加熱量を抑えなくてもよいので、十分な通電加熱量を発生させることができるため、大きい湾曲角に湾曲できるとともに、その湾曲速度を速めることができる。
【0028】
<変形例>
なお、前記SMAワイヤ9は1本のワイヤ素材を2つに折り返し、その両端のワイヤ部分で結束部と分割部を形成したが、始めから2本のワイヤ素材を用いてその2本のワイヤ部分で1つのSMAワイヤ9の結束部と分割部を形成してもよい。
また、結束部から分割部にわたるワイヤ部分は全長にわたり一体のものでなくとも連続するものとして形成されていれば、溶接等で一体のものとして接続してそれを形成してもよいものである。
【0029】
(第2の実施形態)
図5を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。
<構成>
この第2実施形態は複数個のSMAワイヤ9を設けて複数の向きに湾曲するようにしたものである。前述した第1実施形態においては1つのSMAワイヤ9を挿入部2の上側に偏在して配置し、その1つのSMAワイヤ9によって湾曲部3を1方向にのみ湾曲させるようにしたものであったが、この第2実施形態では図図5(a)〜(e)で示すように、3本のSMAワイヤ9x,9y,9zが、挿入部2に沿って並列で配置され、かつ挿入部2の周方向に対して等分の間隔で配置されたものである。その他の構成は基本的に前述した第1実施形態と同じである。
【0030】
<作用>
図4で示すように、カテーテル1を十二指腸乳頭部37から膵管38に差し入れる動作は前述した第1実施形態の場合と同じであるので省略する。
【0031】
ここでは膵管38にカテーテル1を挿入後の湾曲動作について説明する。膵管38内にカテーテル1の先端部を挿入後、前述したようにカテーテル1が膵管38の内壁に突き当たり、思ったように先端が向かない状態となることがあるが、このようなときにはジョイスティック式操作スイッチ装置30の操作レバー32を操作する。
【0032】
前記操作スイッチ装置30はその操作レバー32の回動する向きや回動量に応じて信号を出力し、この信号を受ける制御装置18はその操作に対応してSMAワイヤ9x,9y,9zに選択的に通電してそれを加熱し、SMAワイヤ9x,9y,9zの長さを収縮させて挿入部2の先端の向きを変える。
【0033】
図5(b)において、xの方向に湾曲部3を湾曲動作させるときはSMAワイヤ9xを加熱させ、yの方向のときはSMAワイヤ9yを加熱させ、zの方向のときはSMAワイヤ9zを加熱させる。また、例えばx〜yの中間の方向で湾曲させるときにはSMAワイヤ9xとSMAワイヤ9yの加熱量(通電量)の比率を変えてその方向に湾曲させる。つまり、この実施形態のものでは360゜全周方向に対して湾曲動作を行なえる。その他の動作は前述した第1実施形態と同じである。
【0034】
<効果>
前述した第1実施形態に加え、挿入部2の湾曲部3を全方向へ湾曲させることが可能であり、第1実施形態のものに比べてより操作性が向上する。
【0035】
(第3の実施形態)
図6を参照して、本発明の第3実施形態を説明する。この第3実施形態はSMAワイヤ9の各種の変形例を示すものである。
<構成>
図6(a)でのSMAワイヤ9はその先端側部分9aをロープ状に撚合する代わりに、SMAワイヤ9の左右2本のワイヤ素線部分を、例えばレーザ加工を行って溶接して結束したものである。これは先端硬質部材4に予め組み込んだ状態で加工を行なう。
【0036】
図6(b)でのSMAワイヤ9はその先端側部分9aに熱収縮チューブ41を被覆して、SMAワイヤ9の左右2本のワイヤ素線部分を密着させた結束状態とするものである。
【0037】
図6(c)でのSMAワイヤ9はその先端側部分9aに極細のステンレス線や銅線または高分子材料等の糸状の線部材42を巻き付けて、SMAワイヤ9の左右2本のワイヤ素線部分を密着させて結束状態とするものである。
他のカテーテルを構成する部材は前述した第1実施形態のものと同様である。
【0038】
<作用・効果>
基本的には前述した第1の実施形態と同じである。
(第4の実施形態)
図7を参照して、本発明の第4実施形態を説明する。
<構成>
この第4実施形態はSMAワイヤ9の各種の変形例を示すものである。
<構成>
前述した第1〜3実施形態ではSMAワイヤ9の先端側部分9aのワイヤ素線をロープ状に形成したり、束ねたりして2本のワイヤ素線を1本のものに結束するようにしたが、この実施形態ではその手段以外で同様な作用効果を出す形態を示すものである。
【0039】
まず、図7(a)に示すSMAワイヤ43はその先端側部分43aに太いサイズの第1のSMAワイヤ44を用い、これの折り返し端に対して、多少細いサイズの第2のSMAワイヤ45を、それぞれ溶接して一体に連結することにより基端側部分43bを構成するものである。これによれば、分割部を構成する基端側部分43bに比べて、先端側部分43aの電気抵抗が小さくなり、その先端側部分43aの発熱量が小さくなるので、前述した他の実施形態と同様な作用効果が得られる。また、この例では先端側部分43aと基端側部分43bが同じSMAワイヤで構成しなくても良い。
【0040】
図7(b)に示すものは第1実施形態でのものと同じSMAワイヤ9の先端側部分9aのワイヤ素線の外側にパイプ状のSMAワイヤ46を被せたり、SMAワイヤ9の先端側部分9aにスパッタによりSMA材を被覆したりするものである。これによっても、基端側部分9bに比べて、先端側部分9aの電気抵抗が小さくなり、先端側部分9aの発熱量が小さくなるので、前述した他の実施形態と同様な作用効果が得られる。
【0041】
図7(c)に示すものは第1実施形態でのものと同じSMAワイヤ9の先端側部分9aのワイヤ素線の間に板状のSMA板47を架設し、ワイヤ素線の部分に溶接して取り付けたものである。これによっても、基端側部分9bに比べて、先端側部分9aの電気抵抗が小さくなり、先端側部分9aの発熱量が小さくなるので、前述した他の実施形態と同様な作用効果が得られる。このSMA板47は熱を奪う作用も奏する。
これらの他、カテーテル1を構成する部材は前述した第1の実施形態と同じである。
【0042】
<作用・効果>
先端側部分9aは基端側部分9bよりも通電したときの発熱量を少なくするように構成したから基本的に第1の実施形態と同じである。
【0043】
(第5の実施形態)
図8および図9を参照して、本発明の第5実施形態を説明する。
<構成>
図8(a)は内視鏡51の挿入部52を示しており、挿入部52は可撓性を有する管部53の先端に湾曲部54を連結し、湾曲部54の先端に先端硬性部55を連結して構成されている。先端硬性部55には、図示しないが、CCDおよびCCD用レンズ系が組み込まれ、また、ライトガイドケーブルが導かれてきている。
【0044】
前記湾曲部54は複数の湾曲コマ56がリベット57により、お互いに回転自在に連結されており、これらの外周部は金属線を編み込んだ筒状のブレード58とシリコンチューブ59で覆われている。また、前記湾曲部54の湾曲コマ56の最後端のものには円筒部材61が接続され、この円筒部材61の内面部には密着巻きコイルである複数のコイルシース62の先端がそれぞれ固定的に取着されている。各コイルシース62は例えば上下左右に位置した4本のものが設けられている。
【0045】
これらのコイルシース62はいずれも金属線のコイルと、この内部に挿入した薄肉であるテフロンチューブとからなる。このようなコイルシース62に代えて、肉厚の多少厚いテフロンチューブを用いてもよい。
【0046】
また、湾曲部54の湾曲コマ56の内側にはパイプ状のガイド63が複数取着されている。前記ガイド63は前記コイルシース62に対応して挿入部2の上下左右に位置して配列されている。
【0047】
そして、このように構成した挿入部52の可撓性管部53から湾曲部54にわたり、その内部には第1実施形態のSMAワイヤ9と同じような構成のSMAワイヤ60を配置するのである。すなわちロープ状に編み込んだSMAワイヤ60の先端側部分60aは湾曲部54の内側にあるガイド63内に通し、SMAワイヤ60の2本に分かれている基端側部分60bの各ワイヤ素線部分は1本ずつ、湾曲部54の後方において前記コイルシース62の内部に個別的に入って配置されている。
【0048】
また、図8(b)で示すように、SMAワイヤ60はコイルシース62の基端に取着または位置した固定部材62aにSMAワイヤ60の基端が連結または固定して取着支持され、さらに、そのSMAワイヤ9の両端部分にはリード線64がパイプ状のカシメ部材65により機械的に連結されている。固定部材62aは電気的に絶縁性の材料によって作られている。
【0049】
図9で示すように、内視鏡51の挿入部52の手元側には、図9で示すように前記CCDからの撮像信号を取り込むビデオプロセッサ66と、ビデオプロセッサ66からの映像信号を像として映し出すモニタ67と、前記ライトガイドケーブルを通して先端硬性部55の照明窓から光を照射するための光源装置68と、前記SMAワイヤ60の加熱制御を行なって前記湾曲部54を湾曲動作させる湾曲制御装置69と、湾曲操作を行なうジョイスティック式操作スイッチ装置70とを有している。操作スイッチ装置70にはその操作レバー71の他、他の機能を操作するためのサブスイッチ72が設けられている。
【0050】
<作用>
内視鏡51の挿入部52を胃、十二指腸、大腸等に入れて、その挿入部52の先端側に位置する湾曲部54を湾曲操作して観察や処置を行なう。また、湾曲操作と手元側からの内視鏡51の押し込みで目的部位まで内視鏡51を導く。
【0051】
ここでは内視鏡51の湾曲部54の湾曲動作について述べる。まず、ジョイスティック式操作スイッチ装置70の操作レバー71を操作すると、その操作する向きと操作量に応じた信号が湾曲制御装置69に入り、それに応じて、湾曲制御装置69からSMAワイヤ60への通電加熱がされる。つまり、操作スイッチ装置70の操作レバー71の倒す方向とその量により湾曲部54の湾曲方向と湾曲角が決まる。
【0052】
そして、SMAワイヤ60が通電されると、第1実施形態と同じようにSMAワイヤ60が加熱されて収縮する。SMAワイヤ60はコイルシース62の基端部において支持されており、さらに、湾曲部54の先端側で固定されているため、SMAワイヤ60が収縮すると、湾曲部54は湾曲動作する。挿入部52の管部53においては密着コイルであるコイルシース62の内部にSMAワイヤ60が配されているので、そのSMAワイヤ60が軸方向に収縮しても、コイルシース62はほとんど縮まないので、その収縮量と力量が湾曲部54に伝えられ、湾曲部54を湾曲させることになる。
【0053】
なお、図8では各SMAワイヤ60が挿入部52の長手方向に並列で円周方向に4等分して配されており、それらを選択的かつ適当な比率の加熱量とすることで、全方向への湾曲動作が可能である。そして、光源装置68からライトガイドケーブルに導かれた光が観察部位を照らし、その部分の像をCCDから取り込み、ビデオプロセッサによりモニタ67上に画像化し、モニタ67を見ながら湾曲操作を行い、観察と処置を行なう。
【0054】
また、SMAワイヤ60に対して通電したとき、第1実施形態と同じように、SMAワイヤ60の湾曲部54に配されているロープ状の部分は温度上昇がほとんどなく、比較的薄肉である被覆(シリコンチューブ及び金属線を編み込んだブレード)であっても外部への熱の影響を押さえられる。挿入部52においては、比較的肉厚が厚くできるものであり、さらに内部にコイルシース62を設けて、その内部にSMAワイヤ60を配しているので熱が伝わりにくい構成である。
【0055】
<効果>
この種の内視鏡51において、第1の実施形態と同じような効果が得られる。
(第6の実施形態)
図10ないし図12を参照して、本発明の第6実施形態を説明する。
<構成>
この実施形態は前述した第5実施形態におけるコイルシース62の別の構成を示す変形例である。
【0056】
図10で示す構成のコイルシース62は図11で示すように、素材が平板である密巻きの平コイル73と、この平コイル73の内部に設けられ、長手方向に2つの孔74を有するチューブ75と、このチューブ75の基端部で前記SMAワイヤ60を固定して支持するための固定部材76とを備える。固定部材76にも2つの孔77が設けられている。固定部材76は電気的に絶縁性の材料によって作られている。
【0057】
図12のように、SMAワイヤ60の基端側部分における分離した両側部分の末端を前記固定部材76の孔77に対してそれぞれ個別的に貫通し、その末端には固定部材76の孔77のサイズより大きい外径であるパイプ状のカシメ部材78が固着されている。カシメ部材78は固定部材76にSMAワイヤ60を機械的に連結するものであり、SMAワイヤ60の収縮力に対して抜けないようになっていてる。また、カシメ部材78にはそれぞれリード線79がハンダ付等により接続されている。その他の構成は前述した第5実施形態と同じである。
【0058】
<作用>
基本的には前述した第5の実施形態と同じである。
<効果>
1本のコイルシース62に1本のSMAワイヤ60を対応させることができるため、第5実施形態に比べてコイルシース62の本数を少なくでき、結果として内視鏡挿入部の小型化が可能である。
また、部品点数が少なくなるために組立しやすくなる。
【0059】
(第7の実施形態)
図13ないし図19を参照して、本発明の第7実施形態を説明する。
<構成>
この実施形態は前述したような内視鏡のチャンネルを通じて使用する処置具としての生検鉗子を示すものである。
【0060】
図13はその生検鉗子81の全体を示す。この生検鉗子81はシース82を有してなり、このシース82の先端には図15のように円柱状の部材からなる支持部材83が回動自在に設けられている。また、シース82の先端には筒状の蛇腹84を介して先端チップ85が接続されている。先端チップ85には開閉自在に枢着された一対のカップ86と、そのカップ86を開閉操作するためのリンク機構87が設けられている。
【0061】
前記シース82の先端と蛇腹84は接着剤等により固定されている。蛇腹84と先端チップ85とは回転可能な状態で接続されている。蛇腹84と先端チップ85の間は例えばOリング等(図示せず)でシールされている。
【0062】
前記支持部材83にはその軸方向に貫通する長四角の矩形孔88と、丸孔89が設けられている。矩形孔88は帯状の板部材からなる芯材91の形状に合わせてあり、この矩形孔88には芯材91が貫通している。支持部材83にはその丸孔89に先端を差し込んで溶接等で固着することによりワイヤ92が接続されている。
【0063】
前記先端チップ85には図17で示すように、前記芯材91の先端部分を差し込むための四角の貫通孔94が設けられている。この貫通孔94を貫通した芯材91の先端部には前記リンク機構87を連結してある。また、芯材91の後端には操作ワイヤ93が接続されている。そして、手元側において操作ワイヤ93により芯材91を進退させることにより前記リンク機構87を操作し、一対のカップ86を開閉するようになっている。
【0064】
芯材91はその途中の中央部分が捩じられており、この捩じれ部95は支持部材83の矩形孔88内に位置する。また、芯材91はその長手方向に矩形孔88の中を移動可能となっている。
【0065】
一方、図13で示すように、生検鉗子81におけるシース82の基端部には操作ハンドル96が設けられており、この操作ハンドル96には前後に進退可能なスライダ97が装着されている。このスライダ97の一部には前記操作ワイヤ93の後端が固定されている。また、前記ワイヤ92の後端はそのスライダ97に図示しないワイヤ取着手段によって取着されている。このワイヤ取着手段はワイヤ92の後端をスライダ97に固定・解除可能なものであり、そのワイヤ92の固定・解除はレバー98により行うようになっている。
【0066】
<作用>
以上のような構成の生検鉗子81を使用する場合について説明する。内視鏡のチャンネルを通じて生検鉗子81の先端部を体腔内の病変部まで導き入れ、生検を行なうことを試みる。ここで、生検鉗子81のカップ86が、例えば、図18(a)(b)で示すような姿勢で病変部99に導かれたとする。このような姿勢では病変部99とカップ86の開閉方向が合わず、病変部99を挟み込めない。つまり、図18(b)で示すように開いたカップ86のうち下側に位置するカップ86が始めに病変部99に突き当たってしまい、一対のカップ86の間には病変部99を取り込めず、思うように病変部99を挟み込めない。
【0067】
このような状況になったときには図19で示すように、カップ86が90度程度回転して病変部99をカップ86間で挟み込める位置とすることができれば良い。このようにする動作を以下に説明する。
【0068】
まず、図13において示すところの、スライダ97上のレバー98を操作してワイヤ92をスライダ97に固定する。そして、スライダ97を多少引くと、ワイヤ92の先端に固定されている支持部材83がシース82の端面に押し付けられる。さらにスライダ97を多少引くと、芯材91の捩じれ部95の部分が支持部材83の矩形孔88に対して前後に動く。このときに、支持部材83はシース82の端面に押し付けられて摩擦力を生じ、この摩擦力で回転が抑制されているので、芯材91の方が回転する。また、芯材91の先端部は図17のように先端チップ85の貫通孔94に嵌め込まれて連結されているので、先端チップ85と、これに取り付けられたカップ86およびリンク機構87は一体的に回転する。
【0069】
つまり、シース82の軸まわりに回転する。そして、図19で示すような状態になったら、レバー98を解除して支持部材83をフリーとする。この状態でスライダ97を押し引きすると、先端チップ85が回転せずにカップ86のみを開閉することができる。従って、挾持しやすい姿勢でカップ86を閉じ、確実かつ正確に生検をすることができる。
【0070】
また、カップ86が閉じた状態で、レバー98によりワイヤ92をスライダ97に固定し、スライダ97を押し引きする同様な操作をしても、蛇腹84により多少の軸方向の伸び縮みが可能であるので、先端チップ85を回転させることができる。
【0071】
<効果>
生検鉗子81のカップ86の部分がシース82の長軸を中心として回転可能であり、生検を行なう組織に対して生検しやすいように、そのカップ86の向きを自由に変えられるので、生検作業がしやすい。
【0072】
(第8の実施形態)
図20および図21を参照して、本発明の第8実施形態を説明する。
<構成>
この実施形態は前述した第7実施形態の生検鉗子の変形例を示すものである。これは、図20で示すように、先端チップ85の後端外周に周回する凹状の溝部101を設け、シース82の先端内面には内方へ突き出して周回する凸部102を設ける。そして、先端チップ85の後端外周にシース82の先端を被嵌するとともに、溝部101に凸部102を摺動自在に嵌合して連結する。このため、シース82に対して先端チップ85は回転可能である。なお、この実施形態では蛇腹を設けることなく、シース82と先端チップ85を連結する。
【0073】
前記シース82の内部にはリンク機構87に対して第7の実施形態と同じ操作ハンドル96の操作によりカップ86を開閉する構成部材が組み込まれている。すなわち、リンク機構87に連結される芯材103と、この芯材103の後端に連結チップ104を介して先端が接続される連結ワイヤ105と、この連結ワイヤ105の後端に筒状の連結部材106を介して先端を接続した操作ワイヤ107が設けられている。操作ワイヤ107の後端側は図示しない操作ハンドルに連結されていて、この操作ワイヤ107は操作ハンドルの操作によって押し引き進退させられるようになっている。
【0074】
連結ワイヤ105と操作ワイヤ107とは図21で示すように前記連結部材106によって連結されている。連結ワイヤ105と連結部材106とは機械的に連結した上にハンダ付けして固着されている。また、連結部材106と操作ワイヤ107とは互いに回転できるように連結されている。例えば操作ワイヤ107の先端部をワイヤ径より大きな径の球状に形成してなり、その球形端部109を連結部材106内に入れる。さらに、連結部材106の後端部110を細くして、球形端部109が抜け出さないようにして回転可能なものとしてある。
【0075】
さらに、シース82内には先端チップ85の後端面に対して手元側の操作により前後に移動可能なワイヤ112と、そのワイヤ112をガイドするガイドシース113とが設けられている。シース82の手元側にはそのワイヤ112を前後に移動させる駆動を行う駆動源として例えば圧電振動体等(図示せず)が設けられている。また、先端チップ85の後端は図20(b)で示すように、そのシース82の軸方向に対して直角ではなく斜めの傾斜端面114となっている。前記ワイヤ112の先端はその傾斜端面114に突き当たっている。
【0076】
<作用>
ガイドシース113の先端より突き出したワイヤ112を手元側の圧電振動体を前後方向に振動させると、ワイヤ112はその先端で先端チップ85の後端の傾斜端面114を突くように振動し、傾斜端面114に対するワイヤ112の突当て力の傾斜端面方向に分力が、図20(b)で示す矢印の向きに先端チップ85を回転させる力となる。この回転力により先端チップ85は回転させられる。なお、連結ワイヤ105と操作ワイヤ107は連結部材106を介して回転自在であるため、その連結部材106よりも先端側の連結ワイヤ105、先端チップ85、芯材103、リンク機構87、芯材103、カップ86等はその先端チップ85の回転に伴って一緒に回転する。
【0077】
また、先端チップ85とシース82とは前記溝部101と凸部102の間で摩擦力を生じているため、前記圧電振動体の駆動を止めると先端チップ85の回転は止まり、その位置に先端チップ85は保持される。
【0078】
一方、操作ワイヤ107を進退させれば、リンク機構87を介してカップ86が開閉する。連結部材106と操作ワイヤ107は互いに回転自在であるので、先端チップ85が回転しても捩じれない。
【0079】
<効果>
前述した第7の実施形態と同じような利点が得られる。
(第9の実施形態)
図20を参照して、本発明の第9実施形態を説明する。
<構成>
この実施形態は前述した第8の実施形態でのワイヤ112とこれのガイドシース113および圧電振動体を取り除く構成である。
【0080】
<作用>
カップ86を開いた状態で病変部に軽く押し当てて先端チップ85を静止させながら手元側でシース82を回転させる。シース82と先端チップ85の位置関係を選択でき、丁度良い位置関係となったところで、生検を行なう。
【0081】
<効果>
構成がシンプルになる。
(第10の実施形態)
図22および図23を参照して、本発明の第10実施形態を説明する。
<構成>
この実施形態は前述した第8実施形態の生検鉗子の変形例を示すものである。すなわち、図22のように、先端チップ121とシース122を設けるとともに、先端チップ121とシース122の間をパイプ材123で連結し、その先端チップ121とシース122が回転できるように接続したものである。さらに、先端チップ121とシース122との間には弾性的に伸縮自在であるゴム状部材124を設ける。
【0082】
そして、図22(a)で示すように、あらかじめ先端チップ121とシース122とをお互いに回転させた状態にしておく。また、シース122の手元側の操作で前後に動作可能な棒状のストッパ125を設ける。そして、先端チップ121の後端面に設けた穴126に、ストッパ125の先端を押し込み、先端チップ121を固定するようになっている。
【0083】
また、先端チップ121とシース122の間にはそれらを外側から覆うチューブ127が設けられている。
この部分を構成する各部材は図23で示される。先端チップ121の端面にはパイプ材123の外径に合わせて穴溝128があり、その穴溝128の周辺には複数個、ここでは4つの穴126が等間隔で設けられている。先端チップ121の穴溝128にはパイプ材123の先端が嵌め込まれ、この状態で先端チップ121とパイプ材123は接着剤等により固定される。
【0084】
先端チップ121の後端部外周にはその周方向に沿う嵌合溝131が形成されている。また、シース122の先端部外周にはその周方向に沿う嵌合溝132が形成されている。そして、これらの外周に被嵌するチューブ133が設けられており、このチューブ133の前端部と後端部には内方に突き出す凸部134a,134bが形成されている。そして、チューブ133を押し込んで、先端チップ121の嵌合溝131とシース122の嵌合溝132に対し、チューブ133の対応する凸部134a,134bをそれぞれ位置させて嵌合し、チューブ133を回転可能に係着させている。
【0085】
<作用>
生検鉗子81を病変部に導き、生検を行なうに当たりカップ86の向きを変えようとするとき、手元側の操作によりストッパ125を先端チップ121の穴126から出すと、ゴム状部材124が収縮するときの弾性力により先端チップ121はシース122に対して回転し、穴126が1ケ分、回転したらストッパ125を戻すと、約90゜(4等分のため)動く。必要に応じて回転量を調整する。ゴム状部材124が完全に収縮するまで回転が可能である。
【0086】
ゴム状部材124が完全に収縮し、回転できなくなったら、生検鉗子81を抜き、先端チップ121をシース122に対して回転させてゴム状部材124を引き伸ばして再びセットする。
【0087】
なお、先端チップ121の回転スピードはゴム状部材124の収縮力および先端チップ121とチューブ133との間の摩擦抵抗により決まり、これを調整して、適当なスピードとする。
【0088】
<効果>
前述した第7実施形態と同じような利点が得られる。
(第11の実施形態)
図24ないし図26を参照して、本発明の第11実施形態を説明する。
<構成>
この実施形態は第5実施形態で示した内視鏡挿入部における湾曲部の別の構成を示す変形例である。
【0089】
まず、図24で示すものは挿入部の軸方向に沿って一列にほぼ等間隔で配した複数のリング部材141を設け、各リング部材141には上下左右の4等分の位置にそれぞれ対応して小孔142a,142b,142c,142dが設けられている。小孔142a,142b,142c,142dに対応するものにはそれらにわたって超弾性合金からなる弾性棒143と、ステンレス線であるワイヤ144が貫通して配設されている。ここでは弾性棒143は左と右の小孔142c,142dに配置され、ワイヤ144は上と下の小孔142a,142bに配置されている。
【0090】
前記リング部材141は金属粉体射出成形(MIM)により製作されたものであり、金属粉体と樹脂粉体とを混練したものを型内で成形し、その後、炉内で焼結して樹脂分を取り除いて金属部品を得るものである。このとき、サイズは小さくなる。
【0091】
本実施形態では図25のように、焼結前のリング部材141の多少大きいサイズの小孔142a〜142dに対して弾性棒143と、ワイヤ144を配設した後にリング部材141を焼結する。すると、リング部材141は収縮し、リング部材141の小孔142a〜142dも小さくなる。この場合、弾性棒143についてはこれを締め付けて固定するが、ワイヤ144についてはそのワイヤ144の先端を挿入取着する最先端のリング部材141の小孔142a,142bのみのサイズを小さくしておき、その他のリング部材141の小孔142a,142bについては大きくしておく。すると、最先端のリング部材141の小孔142a,142bの部分のみにワイヤ144が固定されて、その他のリング部材141の小孔142a,142bに関してワイヤ144は摺動可能となっている。結果として図24のような湾曲部を構成することができる。
【0092】
また、図26で示すように、リング部材141に複数で偶数の、例えば8個の小孔142を設け、それらの小孔142の中で交互で1つ置きの小孔142bのものに弾性棒143を配設し、その間の他の小孔142aにはワイヤ144を配設する。また、弾性棒143は全てのリング部材141にわたって設けるのではなく、図26で示すように、1つ置きでしかも千鳥状にずらして配設する。さらに前述したと同様に4本のワイヤ144は最先端のリング部材141のものを除き、他のリング部材141の小孔142bに対して摺動できるように配した。その他は第5実施形態と基本的に同じである。
【0093】
<動作>
ワイヤ144のいずれかを手元側の操作部により牽引することにより、その牽引する向きに湾曲させることができる。また、牽引力を解除すれば弾性棒143の弾性付勢力で元の直線的な形態に復帰する。
【0094】
(変形例)
なお、第5実施形態と同様にSMAワイヤを配するときは、前述したワイヤ1144の代わりにそのSMAワイヤを配置する。そして、リング部材141を焼結した後でSMAワイヤの熱処理(記憶処理)を行なう。またはSMAワイヤのみをリング部材141を焼結後に配して固定する。このときはあらかじめSMAワイヤは記憶処理をしておく。
【0095】
SMAワイヤを加熱すると収縮し、このリング部材141の先端部より引き、弾性棒143を曲げる。SMAワイヤの加熱を止めると弾性棒143の弾性力により湾曲部は直線状の元の形態に戻る。
【0096】
<効果>
湾曲管を製作するときにリベット打ちの必要が無く、組立が容易な構成であり、小型化が可能である。
【0097】
(付記)
1.可撓性を有する挿入部内に先端側から基端側にわたり配設された温度変化により伸縮する形状記憶部材と、前記形状記憶部材に通電してその形状記憶部材を加熱する加熱手段とを有する可撓管において、
前記形状記憶部材は基端側部分から先端側部分にわたり連続するものとして形成され、前記基端側部分では少なくとも複数の部分に分離した分割部を構成し、前記先端側部分は前記基端側部分よりも通電したときの発熱量を少なくするように構成し、さらに前記加熱手段は前記形状記憶部材の基端側における分割部分の端部に通電線を接続したことを特徴とする可撓管。
【0098】
1−2.前記形状記憶部材はその先端側部分から基端側部分にわたり複数のワイヤ素線を備えてなり、先端側部分でのワイヤ素線の部分を太いサイズとし、基端側部分でのワイヤ素線の部分を細いサイズとして形成したことを特徴とする付記第1項に記載の可撓管。
【0099】
1−3.前記形状記憶部材はその先端側部分から基端側部分にわたり複数のワイヤ素線からなり、その先端側部分にはそのワイヤ素線の間に電気的導電性の部材を架設してなることを特徴とする付記第1項に記載の可撓管。
【0100】
1−4.前記形状記憶部材はその先端側部分から基端側部分にわたり複数のワイヤ素線からなり、その先端側部分のワイヤ素線の外周に電気的導電性の部材を被覆してなることを特徴とする付記第1項に記載の可撓管。
【0101】
2.可撓性を有する挿入部内に先端側から基端側にわたり配設された、温度変化により伸縮する形状記憶部材と、前記形状記憶部材に通電してその形状記憶部材を加熱する加熱手段とを有する可撓管において、
前記形状記憶部材は基端側部分から先端側部分にわたり一体に形成され、その形状記憶部材は基端側で複数の部分に分離した分割部を構成し、この分割部より先端側では電気的に導通する結束部を構成するとともに、前記加熱手段は前記駆動部材における分割部分の端部に通電線を接続したことを特徴とする可撓管。
【0102】
3.付記第2項に記載の可撓管において、前記結束部は前記形状記憶部材の先端側の部分をロープ状に撚合して結束したことを特徴とする。
4.付記第2項に記載の可撓管において、前記結束部は前記形状記憶部材の先端側の部分を互いに溶接で結束したことを特徴とする。
5.付記第2項に記載の可撓管において、前記結束部は前記形状記憶部材の先端側部分に熱収縮チューブを被せて束ねたことを特徴とする。
【0103】
6.付記第2項に記載の可撓管において、前記結束部は前記形状記憶部材の先端側部分に極細線を巻き付けて束ねたことを特徴とする。
7.付記第6項に記載の可撓管において、前記極細線はステンレス鋼、銅等の金属線であることを特徴とする。
8.付記第6項に記載の可撓管において、前記極細線は高分子材料であることを特徴とする。
【0104】
9.付記第2項に記載の可撓管において、その可撓管はその挿入部に湾曲部を有し、その湾曲部は他の挿入部の部分よりも柔軟に形成した医療チューブであることを特徴とする。
10.付記第9項に記載の可撓管において、その先端側にはシリコン、ポリウレタン等の部材で構成し、その部材の基端部にテフロン等の可撓性部材を連結したことを特徴とする。
【0105】
11.付記第2項に記載の可撓管において、この可撓管を、十二指腸内視鏡の処置具挿通管路を通して先端から突出させて用いるとき、前記可撓管の前記内視鏡から外部に突出する突出長に比べ、前記形状記憶部材の結束部の長さが略同等以上としたことを特徴とする。
【0106】
12.付記第2項に記載の可撓管において、この可撓管は、その先端部に観察を行う視覚機能と、観察部位に光を当てる照明機能を有し、さらに処置機能を基端部から前記先端部に導く処置機能管路を有する内視鏡を構成することを特徴とする。
13.付記第12項に記載の可撓管において、前記内視鏡は、前記湾曲部に対して前記形状記憶部材の先端側部分の結束部を配したことを特徴とする。
【0107】
14.付記第12項に記載の可撓管において、前記内視鏡は前記湾曲部の後方に連結した密着コイルからなるシースを設け、前記シース内部に前記形状記憶部材の分割部を配し、前記シースの基端部と前記形状記憶部材の基端部とを連結または固定したことを特徴とする。
15.付記第14項に記載の可撓管において、前記内視鏡の前記シースの内部を電気的絶縁被覆したことを特徴とする。
16.付記第14項に記載の可撓管において、前記内視鏡は、前記シースの内部に電気的絶縁性を有するチューブ材料を配したことを特徴とする。
【0108】
17.可撓性の有するシースと、前記シース先端部に開閉自在に設けたカップと、前記シースの基端部に設けた前後に進退可能な操作部と、前記操作部の進退を前記シース先端部近傍まで伝達する芯材と、前記芯材の前後動を前記カップ開閉に変換する変換機能とからなる処置具において、前記処置具芯材の一部に回転機構を有することを特徴とする処置具。
【0109】
18.付記第17項に記載の処置具において、前記回転機構は、芯材の一部を螺旋形状とした螺旋部と、前記螺旋部を指示する指示部と、前記指示部を固定および解除を選択的に行うロック機構とを有することを特徴とする。
19.付記第17項に記載の処置具において、前記回転機構は、前記芯材の一部でお互いに回転自在に連結される連結部を有することを特徴とする。
20.付記第17項に記載の処置具において、前記回転機構は、予め回転力を有する弾性部材と、その回転力を保持する回転量保持機構からなることを特徴とする。
【0110】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、その構成がシンプルであり、可撓管の駆動を形状記憶部材で行なうとき、可撓管の先端側部分の温度上昇が小さくなるから、例えば内視鏡と組み合わせて用いたときにその内視鏡の先端から突出して外部に出て生体と接触の可能性がある部分の温度を低くできる。また、形状記憶部材への通電量の制限が無く、駆動する際の動作が早まり、良好な操作応答性が得られる。また、内視鏡自体に本構成を用いたときにも全体の温度上昇を低くできて前記同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るカテーテルを示し、(a)はそのカテーテルの挿入部の斜視図、(b)は(a)中のB−B線に沿う断面図、(c)は(a)中のC−C線に沿う断面図、(d)は(a)中のD−D線に沿う断面図、(e)は(a)中のE−E線に沿う断面図、(f)はSMAワイヤの斜視図。
【図2】前記カテーテルのシステム装置の説明図。
【図3】前記カテーテルにおいての第1の多孔チューブと第2の多孔チューブとの接続部分においてのSMAワイヤの状態を示す斜視図。
【図4】前記カテーテルの使用方法の説明図。
【図5】第2実施形態に係るカテーテルを示し、(a)はそのカテーテルの挿入部の斜視図、(b)は(a)中のE−E線に沿う断面図、(c)は(a)中のF−F線に沿う断面図、(d)は(a)中のG−G線に沿う断面図、(e)は(a)中のH−H線に沿う断面図。
【図6】第3実施形態に係るSMAワイヤの各種の変形例を示す斜視図。
【図7】第4実施形態に係るSMAワイヤの各種の変形例を示す斜視図。
【図8】第5実施形態に係る内視鏡を示し、(a)はその挿入部の一部を断面して示す斜視図、(b)はその挿入部の一部の断面図。
【図9】第5実施形態に係るカテーテルのシステム装置の説明図。
【図10】第6実施形態におけるコイルシースの付近を示す斜視図。
【図11】第6実施形態におけるコイルシースの付近の部分を展開して示す斜視図。
【図12】第6実施形態におけるSMAワイヤの基端側部分における固定部の斜視図。
【図13】第7実施形態における生検具の斜視図。
【図14】第7実施形態における生検具の先端部の斜視図。
【図15】第7実施形態における生検具の蛇腹内部を示す斜視図。
【図16】第7実施形態における生検具のシースの先端部分を示す斜視図。
【図17】第7実施形態における生検具の先端部を一部破断して示す斜視図。
【図18】第7実施形態における生検具の使用状態の説明図。
【図19】第7実施形態における生検具の使用状態の説明図。
【図20】(a)は第8実施形態の生検鉗子の先端部付近の斜視図、(b)は第8実施形態の生検鉗子の先端部付近の断面図。
【図21】第8実施形態における連結ワイヤと操作ワイヤとの連結部の断面図。
【図22】第10実施形態の生検鉗子の先端部の斜視図。
【図23】第10実施形態の生検鉗子の先端部を分解した斜視図。
【図24】第11実施形態の湾曲部の斜視図。
【図25】第11実施形態の湾曲部の展開した斜視図。
【図26】第11実施形態の変形例の湾曲部の斜視図。
【符号の説明】
1…カテーテル、2…挿入部、3…湾曲部、9…SMAワイヤ、9a…先端側部分、9b…基端側部分、14a,14b…通電線、18…制御装置。
Claims (2)
- 湾曲部を有した可撓性の挿入部と、
前記挿入部内に先端側から基端側にわたり配設され、通電による発熱での温度変化により伸縮して前記湾曲部を湾曲させる形状記憶部材と、
前記形状記憶部材に通電して、その形状記憶部材を発熱させる加熱手段と、
を有する可撓管において、
前記形状記憶部材は、連続する形状記憶部材から形成される複数のワイヤ素線部を有し、複数のワイヤ素線部は前記挿入部内に先端から基端側に延びて配置され、前記複数のワイヤ素線部は先端から基端に延びる領域における基端側ワイヤ部分を電気的に分離した分離領域とし、先端側ワイヤ部分を互いに結束して電気的に導通した結束領域とし、前記結束領域の先端を前記湾曲部の先端側部位に取着し、前記先端側ワイヤ部分の単位長さ当たりの電気抵抗値を前記基端側ワイヤ部分の単位長さ当たりの電気抵抗値に比べて小さくして、前記基端側ワイヤ部分に流れる電流値に比べて先端側ワイヤ部分に流れる電流値を小さくしたことを特徴とする可撓管。 - 湾曲部を有した可撓性の挿入部と、
前記挿入部内に先端側から基端側にわたり配設され、通電による発熱での温度変化により伸縮して前記湾曲部を湾曲させる形状記憶部材と、
前記形状記憶部材に通電して、その形状記憶部材を発熱させる加熱手段と、
を有する可撓管において、
前記形状記憶部材は、連続する形状記憶部材から形成される1本のワイヤを有し、この1本のワイヤは先端側で折り返し、その折り返した両端部がそれぞれ基端側に延びて前記挿入部内に配置される2本のワイヤ素線部となり、前記2本のワイヤ素線部は先端から基端に延びる領域における基端側ワイヤ部分を電気的に分離した分離領域とし、先端側ワイヤ部分を互いに結束して電気的に導通した結束領域とし、前記結束領域の先端を前記湾曲部の先端側部位に取着し、前記先端側ワイヤ部分の単位長さ当たりの電気抵抗値を、前記基端側ワイヤ部分の単位長さ当たりの電気抵抗値に比べて小さくして、前記基端側ワイヤ部分に流れる電流値に比べて先端側ワイヤ部分に流れる電流値を小さくしたことを特徴とする可撓管。
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