JP3845085B2 - 印刷用圧縮性ブランケット及び印刷用圧縮性ブランケットの製造方法 - Google Patents

印刷用圧縮性ブランケット及び印刷用圧縮性ブランケットの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
技術分野
本発明は、印刷用圧縮性ブランケットと、印刷用圧縮性ブランケットの製造方法に関するものである。
【0002】
背景技術
米国特許公報第4,770,928には、積層型印刷ブランケットの製造方法が開示されている。この米国特許公報には、例えばアクリロニトリルと塩化ビニリデンとの共重合体からなるマイクロカプセルをエラストマー材料中に混入してなる圧縮層中間体を、マイクロカプセルの融点よりも低い温度、例えば約110F(43℃)〜170F(77℃)で1〜12時間加硫してマイクロカプセルをエラストマー材料内に固定することが開示されている。上記公報の場合、低温で加硫させるため、ジチオカルバメートのような超加硫促進剤が使用されている。また、上記公報では、加硫した圧縮層中間体に更に布及び表面ゴム層をつけた後に本加硫を132℃〜160℃の温度で行い最終製品を得る。即ち、前記公報では、加硫が二段階に分けて行われている。
【0003】
さらに、前記公報のカラム3の60〜66行目に「図面に示すように、圧縮層24における空隙28は、実質的に均一なサイズと実質的に均一な分布を有し、かつ連結していない。圧縮層24に生成した空隙28の寸法は、大抵、空隙を形成するためのマイクロカプセルの寸法と同じ範囲内にあることが見出された。」と記載され、また、カラム5の4〜5行目に「請求項に係る方法で使用されるマイクロカプセルは、ほぼ球状をなす」と記載されている。
【0004】
したがって、前記公報の圧縮層に存在する空隙は、実質的に均一なサイズを持ち、かつほぼ球状をなす。
【0005】
また、特許公報第2670188号は、印刷ブランケット用圧縮性層に関するものであり、カラム8の20〜23行目に「この中間層は独立気泡の気泡構造を有し、厚みは均一でありかつ均一な大きさの空隙が均一に分布しその空隙は相互に連結していない。」と記載され、また、カラム8の41〜45行目に「図1に示すように空隙30は大きさと分布が均一でかつ相互に連結していない。圧縮性層10内に形成されている空隙30の寸法は、空隙を作るために使用した微小球の寸法とほぼ同じ範囲内にあることが見出された。」と記載されている。
【0006】
したがって、この特許公報に記載された圧縮層の空隙は、大きさが均一な微小球形状をなすものである。
【0007】
一方、特開平6―1091号公開公報の図2には、実施例1の圧縮性ゴムブランケットの圧縮層に、大きさがほぼ均一で球状のマイクロカプセルが存在することが示されている。
【0008】
しかしながら、前述した3つの公報に記載されている圧縮層を備える印刷用ブランケットでは、図7に示す印圧(mm)と圧縮応力(MPa)との関係を示す特性図から明らかなように、圧縮応力曲線において、印圧(押し込み量)と圧縮応力が比例関係にないフラットな領域Aが広範囲に亘って存在するという問題点がある。その結果、印圧をかけたにもかかわらず圧縮応力が上がらず、印面がかすれるなどの不都合を招きやすい。また、圧縮層の圧縮性を高めると、圧縮応力曲線におけるフラットな領域Aがさらに拡大するため、上記欠点がさらに助長される。
【0009】
ところで、米国特許公報第5,364,683号の図2には、ソルトリーチ(salt leaching)法で作製された圧縮層を備える5056型印刷用ブランケットによると、印圧を増加させた際に密度がほぼ直線的に増加することが示されている。
【0010】
ソルトリーチ法は、ゴムコンパウンドと溶解性塩類との混合物を加硫した後、塩類を温水等で抽出することにより圧縮層を形成する方法であるため、塩類が抽出された排水の処理作業が必要であり、方法が煩雑になるばかりか、環境問題の点からも好ましくない。さらに、ソルトリーチ法により形成された圧縮層では、気孔が連泡構造をとるため、ブランケットを洗浄した際に圧縮層中に洗浄液が残留し易いという問題点がある。圧縮層に残存した洗浄液は、圧縮層を膨潤あるいは硬化させるため、圧縮層の圧縮性の低下を招く。
【0011】
発明の開示
本発明は、マイクロカプセルを用いて圧縮層中に気孔を形成する印刷用圧縮性ブランケットであって、印圧の増加に対して圧縮応力がほぼ一定になるフラットな領域が圧縮応力曲線にほとんど現れない印刷用圧縮性ブランケット、並びにこの印刷用圧縮性ブランケットの製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
本発明に係る印刷用圧縮性ブランケットは、マイクロカプセルを用いて圧縮層中に気孔を形成する印刷用圧縮性ブランケットであって、
少なくとも二層の基布層と、
基布層同士の間に配置される接着層と、
表面ゴム層と、
前記少なくとも二層の基布層と前記表面ゴム層の間に配置され、前記気孔が球状気孔と異型気孔からなり、前記球状気孔と前記異型気孔が下記(1)式に示す比率で含まれる圧縮層と
を具備する。
【0013】
1:S2=20:80〜95:5 (1)
但し、前記S1は、前記圧縮層の断面における単位面積当たりの球状気孔数比であり、前記S2は、前記断面における単位面積当たりの異型気孔数比である。
【0014】
本発明に係る第1の印刷用圧縮性ブランケットの製造方法は、ブランケット前駆体を120℃以上の温度で加硫する工程を具備し、
前記ブランケット前駆体は、少なくとも二層の基布層と、基布層同士の間に配置される未加硫の接着層と、未加硫の表面ゴム層と、前記少なくとも二層の基布層と前記未加硫の表面ゴム層の間に配置されると共に、マイクロカプセル及びマイクロカプセル溶融剤を含有する未加硫の圧縮層とを含む。
【0015】
本発明に係る第2の印刷用圧縮性ブランケットの製造方法は、
基布層と、補強層と、前記基布層と前記補強層の間に配置されると共に、マイクロカプセル及びマイクロカプセル溶融剤を含有する未加硫の圧縮層とを含む積層物に、120℃以上の温度で加硫を施す工程と、
前記積層物の前記基布層に、一層以上の新たな基布層を基布層間に未加硫の接着層を介在させて積層すると共に、前記積層物の前記補強層に未加硫の表面ゴム層をその間に未加硫の接着層を介在させて積層することによりゴムブランケット前駆体を得る工程と、
前記ゴムブランケット前駆体を120℃以上の温度で加硫する工程とを具備する。
【0016】
以下、本発明に係る印刷用圧縮性ブランケットについて説明する。
【0017】
本発明に係る印刷用圧縮性ブランケットは、マイクロカプセルを用いて圧縮層中に気孔を形成する印刷用圧縮性ブランケットであって、
少なくとも二層の基布層と、
基布層同士の間に配置される接着層と、
表面ゴム層と、
前記少なくとも二層の基布層と前記表面ゴム層の間に配置され、球状気孔と異型気孔が下記(1)式に示す比率で含まれる圧縮層と
を具備する。
【0018】
1:S2=20:80〜95:5 (1)
但し、前記S1は、前記圧縮層の断面における単位面積当たりの球状気孔数比であり、前記S2は、前記断面における単位面積当たりの異型気孔数比である。ここで、圧縮層の断面とは、圧縮層を厚さ方向に切断した際に得られる断面のうちの任意の断面を意味する。
【0019】
この印刷用圧縮性ブランケットにおいては、表面ゴム層と圧縮層の間に補強層が配置されていても良い。
【0020】
以下、基布層、接着層、表面ゴム層、圧縮層および補強層について説明する。
【0021】
1)圧縮層
ここで、異型気孔とは、球形気孔以外の気孔を意味する。異型気孔としては、例えば、楕円形の断面を持つ気孔、縦長形状の断面を持つ気孔、扁平形状の断面を持つ気孔、不定形の気孔等を挙げることができる。
【0022】
球状気孔と異型気孔の存在比率を前記(1)式のように規定する理由を説明する。異型気孔の存在比S2を5未満にすると、気孔間を隔てるゴムマトリックスの厚さ(気孔壁)における比較的厚い気孔壁の割合が不足するため、印圧を増加させた際に圧縮応力がリニアーに増えない現象を解消することが困難になる。一方、異型気孔の存在比S2が80を超えると、本来の圧縮層の役割をはたせず、圧縮に対する復元性が乏しくなる。S1:S2のより好ましい範囲は、20:80〜80:20である。
【0023】
圧縮層は、耐油性ゴムマトリックスを主成分とすることが望ましい。耐油性ゴムマトリックスは、加硫させることにより得られるものである。非極性溶剤を使用したインクを用い印刷が行われる場合、ゴム材料としては、例えば、アクリロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、フッ素ゴム(FKM)、ポリウレタンゴム(UR)等の極性ポリマーを用いることができる。一方、極性溶剤を使用したインクを用い印刷が行われる場合、ゴム材料としては、例えば、エチレン・プロピレンゴム(EPDM)、ブチルゴム(IIR)等の非極性ポリマーを用いることができる。ゴム配合物には、ゴム材料の他に、必要に応じ添加剤を含有させることができる。添加剤としては、例えば、加硫剤、D.M(ジベンゾチアゾル、ジスフィド)やM(2−メルカプトベンゾチアゾール)のような加硫促進剤、老化防止剤、補強剤、充填剤、可塑剤等を挙げることができる。
【0024】
圧縮層には、グリコール類が含有されていても良い。グリコール類としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコールなどを挙げることができる。含有されるグリコール類の種類は、1種類または2種類以上にすることができる。
【0025】
圧縮層中のグリコール類の含有量は、原料ゴム100重量部に対して0.1〜15重量部の範囲内にすることが好ましい。含有量のさらに好ましい範囲は、1〜15重量部である。
【0026】
圧縮層の厚さは、0.2〜0.6mmの範囲内にすることが望ましい。これは次のような理由によるものである。圧縮層の厚さを0.2mm未満にすると、ブランケットに充分な圧縮性を付与することが困難になる恐れがある。一方、圧縮層の厚さが0.6mmを越えると、ブランケット中の圧縮層の割合が大きくなるため、ブランケットを構成する部材同士のバランスが損なわれる恐れがある。構成上のバランスが崩れると、印圧(押し込み量)を増加させた際に圧縮応力がリニアーに大きくならない問題が助長される。圧縮層の厚さのさらに好ましい範囲は、0.2〜0.4mmである。
【0027】
2)接着層
この接着層は、耐油性ゴムマトリックスを主成分として含む。ゴム材料及び添加剤としては、前述した圧縮層で説明したのと同様なものを用いることができる。
【0028】
接着層には気孔が形成されていることが望ましい。気孔の形状は、球形であることが好ましい。接着層に球形気孔を形成することによって、印圧(押し込み量)と圧縮応力が比例関係にならない現象を抑えつつ、ブランケットの圧縮性を大きくすることができる。
【0029】
球状気孔は、マイクロカプセルにより提供されることが望ましい。
【0030】
マイクロカプセルは、熱可塑性樹脂から形成されることが望ましい。かかる熱可塑性樹脂としては、例えば、メタアクリロニトリルとアクリロニトリルとの共重合体、ハロゲン化ビニリデンのホモポリマー類及びコポリマー類、フッ素プラスチック類、ポリアリルエーテルケトン類、ニトリル樹脂類、ポリアミドイミド類、ポリアリレート類、ポリベンゾイミダゾール類、ポリカーボネート類、熱可塑性ポリエステル類、ポリエーテルイミド類、ポリアミド類、ポリメチルペンテン、改質ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンスルフィド、ポリプロピレン、塩素化ポリ塩化ビニル等を挙げることができる。マイクロカプセルは、前述した熱可塑性樹脂の中から選ばれる1種類または2種類以上から形成することができる。中でも、メタアクリロニトリルとアクリロニトリルとの共重合体を含有するマイクロカプセルが望ましい。
【0031】
マイクロカプセルは、熱変形性温度が120℃以上で、かつ4MPaの耐圧性を有するメタアクリロニトリルとアクリロニトリルの共重合体を含むことが望ましい。
【0032】
マイクロカプセルの平均粒径は、1〜200μmの範囲内が好ましい。これは次のような理由によるものである。平均粒径を1μm未満にすると、セル(気孔)を形成する壁の厚みが厚くなって高い圧縮性を得られなくなる恐れがある。一方、平均粒径が200μmを超えると、壁の厚みが薄くなって圧縮性が過大となる、つまり、ブランケットが軟らかくなりすぎる可能性がある。平均粒径のさらに好ましい範囲は、30〜100μmである。接着層に含有されるマイクロカプセルは、平均粒径が1〜200μmの範囲内にあれば、膨張処理が施されたものでも、あるいは膨張処理が施されていないものでも良い。なお、マイクロカプセルの平均粒径は、以下に説明する方法で測定される。
【0033】
マイクロカプセルを少量採り、薄く伸ばし、粒子間を離すようにして顕微鏡のスライドに載せる。顕微鏡にかけた映像を、ビデオカメラを通してコンピュータに転写し、画像を処理、分析し、粒子半径を測定する。少なくとも1,000個分析し、平均粒径を求める。
【0034】
接着層中のマイクロカプセルの含有量は、原料ゴム100重量部に対して1〜4重量部の範囲内にすることが望ましい。これは次のような理由によるものである。マイクロカプセルの含有量を1重量部未満にすると、ブランケットの圧縮性を高くする効果をあまり期待できず、ソリッド(含有量が0重量部)と同等の圧縮性となる可能性がある。一方、含有量が4重量部より多くなると、基布を接着する接着層という役割よりは、むしろ、圧縮層の意味合いが大きくなる可能性がある。このため、接着層が本来の性能と役割を担えなくなり、基布間のずれ等を生じ、印刷ズレ等の問題を招く恐れがある。
【0035】
また、接着層には、球形気孔のみを形成しても良いが、球形気孔と異型気孔の双方を形成することもできる。異型気孔とは、球形気孔以外の気孔を意味する。異型気孔としては、前述した圧縮層で説明したのと同様なものを挙げることができる。球状気孔と異型気孔の存在比率は、下記(3)式を満足することが望ましい。
【0036】
1:P2=20:80〜95:5 (3)
但し、前記P1は、前記接着層の断面における単位面積当たりの球状気孔数比であり、前記P2は、前記断面における単位面積当たりの異型気孔数比である。ここで、接着層の断面とは、接着層を厚さ方向に切断した際に得られる断面のうちの任意の断面を意味する。
【0037】
球状気孔と異型気孔の存在比率が、前記(3)式を満足することによって、印圧の増加に対して圧縮応力がほぼ一定になる現象をさらに起こり難くすることができると共に、圧縮性を向上することができる。P1:P2のさらに好ましい範囲は、20:80〜80:20である。
【0038】
接着層の厚さは、0.03〜0.1mmの範囲内にすることが好ましい。これは次のような理由によるものである。接着層の厚さを0.03mm未満にすると、接着層の厚さがばらつき易くなるため、均一な接着力を得られなくなる恐れがある。一方、接着層の厚さが1mmを越えると、接着層本来の性能と役割を発揮できなくなる可能性がある。このため、基布間のずれ等を生じ、印刷ズレ等の問題を招く恐れがある。
【0039】
3)表面ゴム層
この表面ゴム層には、例えば、ゴム配合物のシートを加硫したものを使用することができる。ゴム配合物に含まれるゴム材料としては、例えば、ニトリルゴム等を挙げることができる。
【0040】
4)基布層
本発明に係る印刷用圧縮性ブランケットには、少なくとも二層の基布層が含まれる。これら基布層は、基布層間に配置される接着層により一体化されていることが望ましい。
【0041】
基布層としては、例えば、綿布を使用することができる。
【0042】
5)補強層
この補強層としては、例えば、綿布を使用することができる。
【0043】
本発明に係る印刷用圧縮性ブランケットは、例えば、以下の(A)または(B)に説明する方法で製造される。
【0044】
製造方法(A)
<未加硫の圧縮層の作製>
ゴム材料、マイクロカプセル、マイクロカプセル溶融剤及び溶剤を含むゴム配合物を調製する。基布層にゴム配合物を塗布することにより未加硫の圧縮層を形成する。
【0045】
マイクロカプセル溶融剤としては、マイクロカプセルに対する相溶性が、常温においてはそれほど大きくなく、ゴム加硫時のような昇温時に高くなる溶融剤が好ましい。かかる溶融剤としては、例えば、グリコール類を挙げることができる。グリコール類は、メタアクリロニトリルとアクリロニトリルとの共重合体を含むマイクロカプセルに対して特に有効である。グリコール類のうち好ましいのは、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコールである。なお、溶融剤には、グリコール類のうちの1種類を使用しても、あるいは2種類以上を使用しても良い。
【0046】
未加硫の圧縮層中のマイクロカプセル溶融剤の含有量は、ゴム材料100重量部に対して0.1〜15重量部の範囲内にすることが好ましい。これは次のような理由によるものである。未加硫の圧縮層にマイクロカプセル溶融剤を添加すると、ゴム加硫時、マイクロカプセルと溶融剤との相溶性が高くなるため、マイクロカプセルのセルが溶融で破泡し、セル同士の結合が生じ、異型の気孔を得ることができる。異型気孔の混在比率は、例えば、溶融剤の添加量により調節することができる。すなわち、溶融剤の含有量を0.1重量部未満にすると、異型気孔の混在比率S2が5より小さくなる。一方、溶融剤の含有量が15重量部よりも多くなると、異型気孔の混在比率S2が80を超える。添加量のさらに好ましい範囲は、1〜15重量部である。なお、溶融剤の添加量が多くなると、圧縮層の圧縮性が大きくなる傾向がある。圧縮性を大きくせずに、印圧に対する印面のコントロールをスムーズに行う観点からは、溶融剤の添加量を1〜3重量部の範囲内にすることが望ましい。
【0047】
未加硫の圧縮層中のマイクロカプセルの含有量は、ゴム材料100重量部に対して5〜15重量部の範囲内にすることが望ましい。これは次のような理由によるものである。マイクロカプセルの含有量を5重量部未満にすると、圧縮層中の気孔量が不足して十分な圧縮層を得られなくなる恐れがある。一方、マイクロカプセルの含有量が15重量部より多くなると、気孔間を隔てるゴムマトリックスの厚み(気孔壁)が薄くなり、結果的に使用中の圧縮力に対して気孔壁が挫屈し易く、印圧(押し込み量)の増加に伴って圧縮応力がリニアーに大きくならない問題が助長される可能性がある。
【0048】
未加硫の圧縮層中のマイクロカプセルの平均粒径は、1〜200μmの範囲内が好ましい。これは次のような理由によるものである。平均粒径を1μm未満にすると、セル(気孔)を形成する壁の厚みが厚くなって十分な圧縮性を得られなくなる恐れがある。一方、平均粒径が200μmを超えると、壁の厚みが薄くなって圧縮性が過大となる、つまり、ブランケットが軟らかくなりすぎる可能性がある。未加硫の圧縮層に添加されるマイクロカプセルは、平均粒径が1〜200μmの範囲内にあれば、膨張処理が施されたものでも、あるいは膨張処理が施されていないものでも良い。平均粒径のさらに好ましい範囲は、30〜100μmである。なお、マイクロカプセルの平均粒径は、前述した方法で測定される。
【0049】
<未加硫の接着層の作製>
未加硫の接着層として、ゴム材料及び溶剤を含むゴム配合物を用意する。未加硫の接着層には、マイクロカプセルを添加しても良い。なお、球状気孔と異型気孔が前記(3)式で規定される比率で含まれる接着層を得るには、マイクロカプセルとマイクロカプセル溶融剤を添加する。
【0050】
<ブランケット前駆体の作製>
少なくとも二層の基布層と、基布層同士の間に配置される未加硫の接着層と、未加硫の表面ゴム層と、前記少なくとも二層の基布層と前記未加硫の表面ゴム層の間に配置される未加硫の圧縮層とを含むブランケット前駆体を形成する。
【0051】
<加硫工程>
得られたブランケット前駆体を120℃以上の温度、より好ましくは120〜160℃で加硫し、冷却した後、表面ゴム層を研磨することにより、本発明に係る印刷用圧縮性ブランケットを得る。
【0052】
この(A)の方法では、加硫を一度に行うため、製造工程を簡略にすることができると共に、熱による基布層や補強層の劣化を抑制することができる。
【0053】
製造方法(B)
<第1の加硫工程>
ゴム材料、マイクロカプセル、マイクロカプセル溶融剤及び溶剤を含むゴム配合物を調製した後、基布層にゴム配合物を塗布することにより未加硫の圧縮層を形成する。この未加硫の圧縮層に補強層を積層し、積層物を得る。マイクロカプセル及びマイクロカプセル溶融剤としては、前述した(A)で説明したのと同様なものを用いることができる。
【0054】
次いで、この積層物に120℃以上の温度、より好ましくは120〜160℃で未加硫の圧縮層を加硫する。この加硫工程は、1〜6時間行うことが望ましい。
【0055】
<第2の加硫工程>
前記積層物の前記基布層に未加硫の接着層を形成した後、二層目の基布層を積層する。なお、基布層の層数は、二層に限らず、三層以上にすることができる。一方、前記積層物の前記補強層に未加硫の接着層を形成した後、未加硫の表面ゴム層を積層することによりゴムブランケット前駆体を得る。未加硫の接着層は、例えば、ゴム材料及び溶剤を含むゴム配合物から形成することができる。未加硫の接着層には、マイクロカプセルを添加しても良い。なお、球状気孔と異型気孔が前記(3)式で規定される比率で含まれる接着層を得るには、マイクロカプセルとマイクロカプセル溶融剤を添加する。
【0056】
得られたゴムブランケット前駆体を120℃以上の温度、より好ましくは120〜160℃で、未加硫の圧縮層以外の層(例えば、未加硫の表面ゴム層、未加硫の接着層)を加硫し、冷却した後、表面ゴム層を研磨することにより、本発明に係る印刷用圧縮性ブランケットを得る。
【0057】
この(B)の方法では、加硫が二度に分けて行われる。すなわち、未加硫の圧縮層を加硫、成形した後、その他の層(未加硫の表面ゴム層、未加硫の接着層)を加硫するため、未加硫の圧縮層の加硫時におけるその他の層の影響、例えば、熱伝導性、圧力等の影響を少なくすることができるため、より安定した圧縮層がえられる。
【0058】
本発明に係る印刷用圧縮性ブランケットの一例を図1を参照して説明する。図1は、本発明に係る印刷用圧縮性ブランケットの一例を示す模式図である。
【0059】
この印刷用圧縮性ブランケットは、表面ゴム層1と、三つの基布層2a〜2cとを備える。各基布層2a〜2cは、例えば、綿布から形成されている。また、三つの基布層2a〜2cは、基布層2aと基布層2bの間に存在する接着層3a並びに基布層2bと基布層2cの間に存在する接着層3bにより一体化されている。例えば綿布から形成された補強層4は、表面ゴム層1の裏面に接着層5を介して積層されている。圧縮層6は、三層の基布層2a〜2cのうちの最上層2a(表面ゴム層側の基布層)と補強層4との間に配置されている。この圧縮層6は、球状気孔7と異型気孔8とを備える。この図1では、異型気孔8として、不定形の気孔および楕円形の気孔などが存在する。球状気孔7と異型気孔8の存在比率は、S1(球状気孔7):S2(異型気孔8)=20:80〜95:5の範囲内にすることが望ましい。また、球状気孔7と異型気孔8は、マイクロカプセルを用いて形成されたものである。
【0060】
以上説明した本発明に係る印刷用圧縮性ブランケットは、マイクロカプセルを用いて圧縮層中に気孔を形成する印刷用圧縮性ブランケットであり、球状気孔S1と異型気孔S2が前述した(1)式に示す比率で含まれる圧縮層を備える。
【0061】
1:S2=20:80〜95:5 (1)
このようなブランケットによれば、印圧(押し込み量)の増加に対して圧縮応力がほぼ一定になる現象を起こり難くすることができるため、印圧をかけたにも拘わらず印面がかすれるという問題を解消することができ、印圧による印面濃度の制御をより確実に行うことができる。これは、以下に説明するようなメカニズムによるものと推測される。
【0062】
すなわち、印圧(押し込み量)に対する圧縮応力がリニアーにならない、つまり、印圧をかけたにもかかわらず圧縮応力が上がらずに印面がかすれる等の問題は、圧縮層の圧縮性を高くするとより顕著に生じることから、圧縮層のセル(気孔)同士を隔てるゴムマトリックス壁の挫屈が原因と考えられる。球状のセルが均一に分散している圧縮層を使用すると、セル同士を隔てるゴムマトリックス壁の厚さが揃ってしまうことになり、ブランケットに大きな印圧を加えた際にゴム壁の挫屈が同時に発生し、印圧を増加させても圧縮応力がほとんど大きくならない現象が生じるものと推測される。
【0063】
本願発明のような、球状の気孔と異型の気孔が前記(1)式に規定される比率で含まれる圧縮層によると、気孔(セル)同士を隔てるゴムマトリックスの厚さに適度なばらつきを生じさせることができるため、ブランケットに印圧を加えた際、セル間に存在するゴム壁の変形挙動をばらつかせることができる。従って、圧縮層中のゴム壁が一度に挫屈する現象を回避することができるため、印圧と圧縮応力が比例関係にない印圧領域を狭めることができる。その結果、印圧による印面の濃度のコントロールをより正確に行うことが可能になる。
【0064】
本発明に係る印刷用圧縮性ブランケットでは、(a)圧縮層のゴムマトリックスを柔らかくしたり、(b)圧縮層中の気孔率を大きくしたり、(c)圧縮層の厚さを厚くする等によってブランケットの圧縮性をより高くすると、以下に説明するような問題を生じる恐れがあるばかりか、印圧(押し込み量)を増加させた際に圧縮応力がリニアーに大きくならない問題が助長される可能性がある。
【0065】
(a)圧縮層のゴムマトリックスを柔らかくすると、印刷時の繰り返し変形に耐えられなくなり、圧縮層でのずれが生じ、印面がおかしくなる。
【0066】
(b)圧縮層の気孔率を大きくすると、気孔間を隔てる壁の厚みが薄くなり、印圧(押し込み量)を増加させた際に圧縮応力がリニアーに大きくならない問題がさらに助長される。
【0067】
(c)圧縮層を厚くするのは、ブランケットの仕様と構成上の観点から、困難である。また、圧縮層を2つに分け、一方の圧縮層を基布層中に配置することが考えられるが、圧縮層は基布層に比べて柔らかいため、本来の基布層の役割すなわちブランケットの伸び止め、強度付与に問題が発生し、使用中に破断等のトラブルが生じる。
【0068】
接着層にマイクロカプセルを含有させることによって、圧縮層の印圧と圧縮応力との比例関係を損なわずに、かつ前述した(a)〜(c)で説明した問題を起こさずに、ブランケットの圧縮性を大きくすることができる。
【0069】
また、接着層にマイクロカプセルを含有させると共に、下記(1)〜(2)のうちの少なくとも一方の条件を満足すると、ブランケットにおいて十分な圧縮性を確保しつつ、印圧と圧縮応力が比例関係にならない現象をさらに抑えることが可能になる。
【0070】
(1)手法を圧縮層の厚さを薄くする。
【0071】
(2)圧縮層中の気孔量を減少させる(例えば、未加硫の圧縮層中のマイクロカプセルの含有量を少なくする)。
【0072】
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【0073】
(実施例1)
<接着層用ゴム糊の調製>
中高ニトリルゴム(NBR)100重量部に、イオウ、加硫促進剤M(2−メルカプトベンゾチアゾール)、老化防止剤、補強剤および可塑剤を混合し、得られた混合物をメチル・エチル・ケトンに溶解させ、ゴム糊Aとした。
【0074】
<圧縮層用ゴム糊の調製>
前述したゴム糊Aに、メタアクリロニトリルとアクリロニトリルとの共重合体製のマイクロカプセル(ノーベル・インダストリー社製で商品名がエクスバンセル092DE、平均粒径80μm)を14重量部及び溶融剤としてジエチレングリコール8重量部を加え、ゴム糊Bを得た。
【0075】
<積層・接着工程>
基布層として厚さが0.4mm程度の綿布を3枚用意した。上部基布層を構成する綿布2aの片面に前記ゴム糊Bを0.3mmの厚さにコーティングした。次いで、コーティングされたゴム糊B(未加硫の圧縮層)上に補強層として厚さが0.4mm程度の綿布4を貼り合わせた。
【0076】
綿布2aのもう一方の面にゴム糊Aを0.05mmの厚さにコーティングして未加硫の接着層3aを形成した後、中間基布層としての綿布2bを貼り合わせた。この綿布2bの表面にゴム糊Aを0.05mmの厚さにコーティングして未加硫の接着層3bを形成した後、下部基布層としての綿布2cを貼り合わせた。
【0077】
最後に、補強層4の表面にゴム糊Aを0.05mmの厚さにコーティングして未加硫の接着層5を形成した後、未加硫の表面ゴム層1としてニトリルゴム配合物のシートを積層し、厚さがおよそ2.1mmで、未加硫の圧縮性ゴムブランケット(ブランケット前駆体)を得た。
【0078】
<加硫工程>
この未加硫の圧縮性ゴムブランケットを金属製のドラムに巻きつけた後、加硫缶内で150℃で6時間加熱して加硫を完了させた。
【0079】
ひきつづき、冷却した後、240メッシュのサンドペーパーで表面ゴム層を研磨し、前述した図1に示す構造を有し、厚さが1.9mmの圧縮性ブランケットを得た。
【0080】
(実施例2)
<接着層用ゴム糊の調製>
前述した実施例1で説明したのと同様な組成のゴム糊Aに、前述した実施例1で説明したのと同様な種類のマイクロカプセルを3重量部添加し、ゴム糊Cを得た。
【0081】
<圧縮層用ゴム糊の調製>
圧縮層用ゴム糊として、前述した実施例1で説明したゴム糊Bを用意した。
【0082】
<積層・接着工程>
未加硫の接着層にゴム糊Cを使用すること以外は、前述した実施例1で説明したのと同様にして、厚さがおよそ2.1mmで、未加硫の圧縮性ゴムブランケットを得た。
【0083】
<加硫工程>
この未加硫の圧縮性ゴムブランケットを金属製のドラムに巻きつけた後、加硫缶内で150℃で6時間加熱して加硫を完了させた。
【0084】
ひきつづき、冷却した後、240メッシュのサンドペーパーで表面ゴム層を研磨し、前述した図1に示す構造を有し、厚さが1.9mmの圧縮性ブランケットを得た。
【0085】
メタアクリロニトリルとアクリロニトリルとの共重合体製のマイクロカプセルは、溶融剤であるジエチレングリコールが無添加もしくは少量添加の際には、通常の加硫温度、すなわち、120〜160℃で溶融および破壊がほとんど生じない。上記実施例1、2では、ゴム糊B中に溶融剤が8重量部含まれているため、通常の加硫温度、即ち120〜160℃で表面ゴム層4等の加硫を行いながら、圧縮層6の形成を行うことができる。従って、実施例1、2によると、熱による綿布の劣化を抑制することができる。また、実施例2の接着層には、マイクロカプセル溶融剤が添加されていないため、加硫の際にマイクロカプセルが溶融せず、球状のマイクロカプセルを含む接着層が得られた。
【0086】
(比較例1)
ゴム糊B中のジエチレングリコールの配合量を0重量部とすること以外は、前述した実施例1と同様にして厚さが1.9mmの圧縮性ブランケットを得た。
【0087】
(比較例2)
ゴム糊B中のジエチレングリコールの配合量を0重量部とすること以外は、前述した実施例2と同様にして厚さが1.9mmの圧縮性ブランケットを得た。
【0088】
実施例1,2および比較例1,2の圧縮性ブランケットについて、厚さ方向に切断した際に得られる断面(積層構造の露出している面)のうち任意の断面における球状気孔と異型気孔(球状気孔以外の気孔)の数を測定し、単位面積(1mm2)当たりの球状気孔の数S1と単位面積(1mm2)当たりの異型気孔の数S2を算出し、単位面積当たりの球状気孔の数S1と単位面積当たりの異型気孔の数S2の比を求め、その結果を下記表1に示す。
【0089】
また、実施例1,2および比較例1,2の圧縮性ブランケットについて、直径28mmの円柱を圧縮スピード2mm/minで押し込んだ際の圧縮応力を測定し、得られた圧縮応力曲線を図2、図3に示す。図2、図3の横軸は、印圧(押し込み量)[mm]で、縦軸が圧縮応力(MPa)である。
【0090】
図2から明らかなように、実施例1、2の圧縮性ブランケットは、印圧(押し込み量)を増加させた際に圧縮応力がほぼ直線的に増加することがわかる。
【0091】
これに対し、比較例1の圧縮性ブランケットは、印圧0.1mm付近に圧縮応力がほとんど増加しないフラットな領域が存在することがわかる。
【0092】
また、図3から明らかなように、実施例2の圧縮性ブランケットは、印圧(押し込み量)を増加させた際に圧縮応力がほぼ直線的に増加することがわかる。これに対し、比較例2の圧縮性ブランケットは、印圧0.1mm付近に圧縮応力がほとんど増加しないフラットな領域が存在することがわかる。
【0093】
実施例1の圧縮性ゴムブランケットをオフセット輪転機で使用したところ、印圧に対する印面のコントロールをスムーズに行うことができて好評を得ることができた。また、実施例2の圧縮性ゴムブランケットは、実施例1に比べて圧縮性を高くすることができた。圧縮性が高い方が、印圧に対する圧縮応力の変化量が小さくなるため、濃度の微調整、特に濃度が淡い領域での微調整をより容易に行うことができる。
【0094】
(実施例3〜5)
圧縮層を形成するゴム糊B中のジエチレングリコールの配合量を下記表1に示すように変更すること以外は、前述した実施例1で説明したのと同様にして、前述した図1に示す構造を有し、厚さが1.9mmの圧縮性ブランケットを得た。
【0095】
得られた実施例3〜5の圧縮性ブランケットについて、前述した実施例1で説明したのと同様にして単位面積当たりの球状気孔の数S1と単位面積当たりの異型気孔の数S2の比を求め、その結果を下記表1に併記する。
【0096】
また、実施例3〜5の圧縮性ブランケットについて、前述した実施例1で説明したのと同様にして圧縮応力を測定し、得られた圧縮応力曲線を図4に示す。
【0097】
図4から明らかなように、実施例3〜5の圧縮性ブランケットは、圧縮応力曲線にフラットな領域が存在しないことがわかる。特に、実施例4〜5の圧縮性ブランケットは、測定された印圧領域全体に亘り、印圧の増加に伴って圧縮応力がほぼ直線的に増加することがわかる。また、実施例3〜5の圧縮応力曲線を比較することによって、異型気孔の存在比S2が多くなるほど、圧縮性が高くなることがわかる。
【0098】
(比較例3)
圧縮層を形成するゴム糊B中のジエチレングリコールの配合量を下記表1に示すように変更すること以外は、前述した実施例1で説明したのと同様にして、前述した図1に示す構造を有し、厚さが1.9mmの圧縮性ブランケットを得た。
【0099】
得られた比較例3の圧縮性ブランケットについて、前述した実施例1で説明したのと同様にして単位面積当たりの球状気孔の数S1と単位面積当たりの異型気孔の数S2の比を求め、その結果を下記表1に併記する。
【0100】
この比較例3の圧縮性ブランケットは、圧縮応力に対する復元性が悪く、本来の圧縮性ブランケットとして機能できる状態にならなかった。
【0101】
【表1】
Figure 0003845085
表1に示すように、比較例3の圧縮性ブランケットでは、マイクロカプセルセルの破泡が大きく進み、ほぼ球状のセルがほとんど存在しなかった。
【0102】
(実施例6)
接着層用ゴム糊として、前述した実施例1で説明したのと同様な組成のゴム糊Aを用意した。一方、圧縮層用ゴム糊として、前述した実施例1で説明したのと同様な組成のゴム糊Bを用意した。
【0103】
<第1の加硫工程>
基布層として厚さが0.4mm程度の綿布を3枚用意した。上部基布層を構成する綿布2aの片面に前記ゴム糊Bを0.3mmの厚さにコーティングした。次いで、コーティングされたゴム糊B(未加硫の圧縮層)上に補強層として厚さが0.4mm程度の綿布4を貼り合わせた。
【0104】
得られた未加硫の圧縮層を金属製のドラムに巻きつけた後、加硫缶内で150℃で6時間加熱して加硫を完了させた。
【0105】
<第2の加硫工程>
綿布2aのもう一方の面にゴム糊Aを0.05mmの厚さにコーティングして未加硫の接着層3aを形成した後、中間基布層としての綿布2bを貼り合わせた。この綿布2bの表面にゴム糊Aを0.05mmの厚さにコーティングして未加硫の接着層3bを形成した後、下部基布層としての綿布2cを貼り合わせた。
【0106】
最後に、補強層4の表面にゴム糊Aを0.05mmの厚さにコーティングして未加硫の接着層5を形成した後、未加硫の表面ゴム層1としてニトリルゴム配合物のシートを積層し、厚さがおよそ2.1mmで、一部が未加硫の圧縮性ゴムブランケット(ブランケット前駆体)を得た。
【0107】
この一部未加硫の圧縮性ゴムブランケットを金属製のドラムに巻きつけた後、加硫缶内で150℃で6時間加熱して加硫を完了させた。
【0108】
ひきつづき、冷却した後、240メッシュのサンドペーパーで表面ゴム層を研磨し、前述した図1に示す構造を有し、厚さが1.9mmの圧縮性ブランケットを得た。
【0109】
実施例6の圧縮性ゴムブランケットについて、厚さ方向に切断した断面を観察したところ、実施例1の圧縮性ゴムブランケットに比べて、圧縮層の厚さがより均一であることがわかった。また、実施例6の圧縮性ブランケットについて、前述した実施例1で説明したのと同様にして単位面積当たりの球状気孔の数S1と単位面積当たりの異型気孔の数S2の比を求めたところ、S1:S2が60:40であった。
【0110】
(実施例7〜8)
圧縮層を形成するゴム糊B中のジエチレングリコールの配合量を下記表2に示すように変更すること以外は、前述した実施例1で説明したのと同様にして、前述した図1に示す構造を有し、厚さが1.9mmの圧縮性ブランケットを得た。
【0111】
得られた実施例7〜8の圧縮性ブランケットについて、前述した実施例1で説明したのと同様にして単位面積当たりの球状気孔の数S1と単位面積当たりの異型気孔の数S2の比を求め、その結果を下記表2に併記する。
【0112】
また、実施例7〜8と比較例1の圧縮性ブランケットについて、イソプロピルアルコールの5%水溶液に浸漬し、2時間浸漬後と24時間浸漬後の重量変化率を測定し、その結果を下記表2に併記する。
【0113】
【表2】
Figure 0003845085
表2から明らかなように、実施例7,8の圧縮性ブランケットは、イソプロピルアルコール水溶液に浸漬した際の重量変化率が比較例1に比べて大きいことがわかる。これは、圧縮層の連泡率が増加したことに起因し、イソプロピルアルコールの5%水溶液が圧縮層内部に取り込まれたためである。この浸漬実験から、マイクロカプセルの破泡により連泡率が向上することが確認でき、圧縮層に球状気孔と異型気孔の双方が存在することがわかる。なお、実施例7,8の圧縮性ブランケットの圧縮層は、部分的に連泡構造になっているため、自動洗浄を行った際に圧縮層内部に洗浄液が残留するのを回避することができる。
【0114】
また、実施例1〜8の圧縮性ブランケットの断面(積層構造の露出している面)を走査電子顕微鏡で観察したところ、圧縮層には球状気孔と異型気孔の双方が存在し、球状気孔の大部分は球形のマイクロカプセルの空隙であり、また、異型気孔には、溶融により変形したマイクロカプセルの空隙や、マイクロカプセルによる仕切りが見られず、かつ溶融により破泡したマイクロカプセルのかけらが気孔内に存在するものなどが見られた。さらに、実施例2の接着層に添加したマイクロカプセルのほとんど全ては、接着層に添加する前と同じ球形を維持していた。
【0115】
実施例7の圧縮性ブランケットの走査電子顕微鏡写真(倍率45倍)を図5に、比較例1の圧縮性ブランケットの走査電子顕微鏡写真(倍率45倍)を図6に示す。
【0116】
図5および図6から明らかなように、実施例7の圧縮性ブランケットの圧縮層には球状気孔と異型気孔の双方が存在しているのに対し、比較例1の圧縮性ブランケットの圧縮層では、ほとんど全ての気孔が球状をなすことがわかる。
【0117】
産業上の利用可能性
本発明によれば、圧縮応力曲線において、印圧の増加に伴って圧縮応力が直線的に増加しない印圧領域が縮小された印刷用圧縮性ブランケットおよび印刷用圧縮性ブランケットの製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例1の印刷用圧縮性ブランケットの一例を示す模式図。
【図2】図2は、実施例1〜2と比較例1の印刷用圧縮性ブランケットにおける印圧と圧縮応力との関係を示す特性図。
【図3】図3は、実施例2と比較例2の印刷用圧縮性ブランケットにおける印圧と圧縮応力との関係を示す特性図。
【図4】図4は、実施例3〜5の印刷用圧縮性ブランケットにおける印圧と圧縮応力との関係を示す特性図。
【図5】図5は、実施例7の圧縮性ブランケットの断面における倍率45倍での走査電子顕微鏡写真。
【図6】図6は、比較例1の圧縮性ブランケットの断面における倍率45倍での走査電子顕微鏡写真。
【図7】図7は、従来の印刷用圧縮性ブランケットについての印圧を変化させた際の圧縮応力の関係を示す特性図。

Claims (28)

  1. マイクロカプセルを用いて圧縮層中に気孔を形成する印刷用圧縮性ブランケットであって、
    少なくとも二層の基布層と、
    基布層同士の間に配置される接着層と、
    表面ゴム層と、
    前記少なくとも二層の基布層と前記表面ゴム層の間に配置され、前記気孔が球状気孔と異型気孔からなり、前記球状気孔と前記異型気孔が下記(1)式に示す比率で含まれる圧縮層と
    を具備する印刷用圧縮性ブランケット。
    1:S2=20:80〜95:5 (1)
    但し、前記S1は、前記圧縮層の断面における単位面積当たりの球状気孔数比であり、前記S2は、前記断面における単位面積当たりの異型気孔数比である。
  2. 前記異型気孔は、前記マイクロカプセルの溶融により形成される請求項1記載の印刷用圧縮性ブランケット。
  3. 前記異型気孔は、前記マイクロカプセルが溶融により変形したものである請求項記載の印刷用圧縮性ブランケット。
  4. 前記圧縮層の厚さは、0.2〜0.6mmの範囲内である請求項1記載の印刷用圧縮性ブランケット。
  5. 前記接着層の厚さは、0.03〜0.1mmの範囲内である請求項1記載の印刷用圧縮性ブランケット。
  6. 前記接着層には、気孔が含まれる請求項1記載の印刷用圧縮性ブランケット。
  7. 前記接着層には、マイクロカプセルが含まれる請求項1記載の印刷用圧縮性ブランケット。
  8. 前記接着層には、マイクロカプセルを用いて形成された球状および異型の気孔が含まれる請求項1記載の印刷用圧縮性ブランケット。
  9. 前記球状気孔と前記異型気孔の存在比率は、下記(3)式を満足する請求項8記載の印刷用圧縮性ブランケット。
    1:P2=20:80〜95:5 (3)
    但し、前記P1は、前記接着層の断面における単位面積当たりの球状気孔数比であり、前記P2は、前記断面における単位面積当たりの異型気孔数比である。
  10. 前記接着層には、グリコール類が含まれる請求項8記載の印刷用圧縮性ブランケット。
  11. ブランケット前駆体を120℃以上の温度で加硫する工程を具備し、
    前記ブランケット前駆体は、少なくとも二層の基布層と、基布層同士の間に配置される未加硫の接着層と、未加硫の表面ゴム層と、前記少なくとも二層の基布層と前記未加硫の表面ゴム層の間に配置されると共に、マイクロカプセル及びマイクロカプセル溶融剤を含有する未加硫の圧縮層とを含む印刷用圧縮性ブランケットの製造方法。
  12. 前記マイクロカプセル溶融剤は、グリコール類である請求項11記載の印刷用圧縮性ブランケットの製造方法。
  13. 前記未加硫の圧縮層の前記マイクロカプセル溶融剤の含有量は、0.1〜15重量部の範囲内である請求項11記載の印刷用圧縮性ブランケットの製造方法。
  14. 前記未加硫の圧縮層の前記マイクロカプセル溶融剤の含有量は0.1〜15重量部の範囲内であり、かつ前記未加硫の圧縮層の前記マイクロカプセルの含有量は5〜15重量部の範囲内である請求項11記載の印刷用圧縮性ブランケットの製造方法。
  15. 前記マイクロカプセルの形成材料には、メタアクリロニトリルとアクリロニトリルの共重合体が含まれる請求項11記載の印刷用圧縮性ブランケットの製造方法。
  16. 前記マイクロカプセルの平均粒径は、1〜200μmの範囲内である請求項11記載の印刷用圧縮性ブランケットの製造方法。
  17. 前記未加硫の接着層は、マイクロカプセルを含有する請求項11記載の印刷用圧縮性ブランケットの製造方法。
  18. 前記未加硫の接着層は、マイクロカプセル及びマイクロカプセル溶融剤を含有する請求項11記載の印刷用圧縮性ブランケットの製造方法。
  19. 基布層と、補強層と、前記基布層と前記補強層の間に配置されると共に、マイクロカプセル及びマイクロカプセル溶融剤を含有する未加硫の圧縮層とを含む積層物に、120℃以上の温度で加硫を施す工程と、
    前記積層物の前記基布層に、一層以上の新たな基布層を基布層間に未加硫の接着層を介在させて積層すると共に、前記積層物の前記補強層に未加硫の表面ゴム層をその間に未加硫の接着層を介在させて積層することによりゴムブランケット前駆体を得る工程と、
    前記ゴムブランケット前駆体を120℃以上の温度で加硫する工程とを具備する印刷用圧縮性ブランケットの製造方法。
  20. 前記マイクロカプセル溶融剤は、グリコール類である請求項19記載の印刷用圧縮性ブランケットの製造方法。
  21. 前記未加硫の圧縮層の前記マイクロカプセル溶融剤の含有量は、0.1〜15重量部の範囲内である請求項19記載の印刷用圧縮性ブランケットの製造方法。
  22. 前記未加硫の圧縮層の前記マイクロカプセル溶融剤の含有量は0.1〜15重量部の範囲内であり、かつ前記未加硫の圧縮層の前記マイクロカプセルの含有量は5〜15重量部の範囲内である請求項19記載の印刷用圧縮性ブランケットの製造方法。
  23. 前記マイクロカプセルの形成材料には、メタアクリロニトリルとアクリロニトリルの共重合体が含まれる請求項19記載の印刷用圧縮性ブランケットの製造方法。
  24. 前記マイクロカプセルの平均粒径は、1〜200μmの範囲内である請求項19記載の印刷用圧縮性ブランケットの製造方法。
  25. 前記基布層間の前記未加硫の接着層と、前記補強層と前記未加硫の表面ゴム層の間の前記未加硫の接着層は、マイクロカプセルを含有する請求項19記載の印刷用圧縮性ブランケットの製造方法。
  26. 前記基布層間の前記未加硫の接着層と、前記補強層と前記未加硫の表面ゴム層の間の前記未加硫の接着層は、マイクロカプセル及びマイクロカプセル溶融剤を含有する請求項19記載の印刷用圧縮性ブランケットの製造方法。
  27. 前記異型気孔は、前記マイクロカプセルをグリコール類を用いて溶融させることにより形成される請求項1記載の印刷用圧縮性ブランケット。
  28. 前記異型気孔は、前記マイクロカプセルの破泡により形成される請求項1記載の印刷用圧縮性ブランケット。
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