JP3844842B2 - 易開封部付バッグインボックス用内袋 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明の易開封部付バッグインボックス用内袋は、内容物の液体を容易に注ぎ出すことのできるバッグインボックス用内袋に関するものである。特に、業務用や工業用の粘稠な液体、或は、固形物を含んだ液体等を充填させるのに好適なバッグインボックス用内袋に関するものである。
【0002】
【従来技術】
現在、液体の充填用容器として、バッグインボックスが多用されている。そして、内容物の液体をバッグインボックス用の内袋へ充填させたり、注出させたりするには、スパウトから行われていた。しかし、充填させる液状物が粘稠な液体や固形物を含んだ液体の場合、スパウトから注出させていると非常に時間がかかっていた。充填された内容物が家庭で使用する場合には多少時間がかかっても余り問題はないが、業務用や工業用に使用される場合にはできるだけ短時間で取り出せることが作業能率を向上させる上で非常に重要であった。そこで、刃物で袋を解体して充填されている内容物を取り出していた。しかし、充填物が食品等の場合には、刃物片やフィルムの切り屑が混入すると大きな問題になるので、十分注意しながら解体されていた。それでも稀に刃物片やフィルムの切り屑等の異物が混入すると云うトラブルが発生していた。
【0003】
そこで、バッグインボックス用の内袋から充填されている液状物を取り出し易くするために、バッグインボックス用内袋に易開封部を設け、その部分を開いて開口部とし、そこから内容物を注出させる方法が見出されていた。
例えば、実開昭60−43561号では、「二枚の合成樹脂製フィルムを重ね合わせ、その三方の周縁どうしで熱接着し、残る一個所の周縁どうしは前記二枚の合成樹脂製フィルムとは異種の材質の合成樹脂製の複層のテープ状フィルムを介在させて開封部とし、かつ前記三方の周縁どうしの接着部に比してフィルム中央寄りの位置で熱接着し、さらに前記2枚の合成樹脂製フィルムのうち、一方のフィルムには内容物充填用の注入口を設けて成る注入口を有する開封容易な合成樹脂製袋」が開示されている。
【0004】
又、特開平8−301344号には、「樹脂のフィルムを折り曲げまたは重ね合わせて外周端部をヒートシールして袋状に形成し、更に注出口を備えてなるバッグインボックス用包装袋において、該樹脂のフィルムの層間にイージーピール性テープを介在させて、その四周の外周端部をヒートシールしてシール部を形成することを特徴とするバッグインボックス用包装袋」が開示されている。
【0005】
しかし、これらの易開封部付バッグインボックス用内袋は、その易開封部を開くと開口部が広くなり過ぎ、移し替える容器に内容物を注ぎ出そうとして該内袋を傾けると流出する量が多くなり、或は、流出する量が一定せず、移し替える容器の口部から漏れ出すことがあった。
又、易開封部を有するバッグインボックス用内袋は、易開封部と周縁部とが交差する部分、一般には、易開封部と周辺のヒートシール部が交差する部分の強度が弱くなり、落下等の衝撃により急激に内圧が加わると該部分から破袋を生じることがあった。
【0006】
尚、易開封部を有する包装体については、特開平6−286757号や特開平6−32359号に「熱封緘によって形成される密封包装体の少なくとも開口予定熱封緘部に、この熱封緘部の熱封緘層と熱融着可能な熱接着層をそれぞれ最外層に設け、かつこれらの層間を手で剥離できるように調整したテープ状層間易剥離材料を熱融着によって設けたのである。」の開示もある。
【0007】
更に、上記テープ状層間易剥離材料からなる易開封部を有する包装体の密封強度を高める方法について、特開平8−156972号に「テープ状層間易剥離材料を熱封緘部より包装体本体の内側に突出させ、このテープ状層間易剥離材料の一面と包装体本体の熱接着位置を、テープ上層間易剥離材料の他面と包装体本体の熱接着位置よりずらして熱接着する。」の開示がある。
【0008】
【本発明が解決しようとする課題】
本発明は、バッグインボックス用の内袋に充填された液状物を移し替える容器の周囲に漏らすことなく容器の口部に注ぎ出すことができ、しかも、衝撃強度に優れた易開封部付バッグインボックス用内袋を提供しようとするものである。
更に、具体的には、充填された粘稠な液体や固形物を含んだ液体を、易開封部を開いた開口部から、容器の口部からはみ出すことなく短時間に移し替え容器に注ぎ出することができ、しかも、落下させた際にも破袋し難い易開封部付のバッグインボックス用内袋を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、易開封部付バッグインボックス用内袋に次のような手段を講じた。
即ち、テープ状層間易剥離材が介在したヒートシール部を易開封部とする易開封部付バッグインボックス用内袋において、該易開封部を斜めに横切り、しかも、該内袋の周縁部と交わるヒートシール部により、開口部を狭くする。
又、内容物の注出がより容易で、しかも、衝撃強度を向上させるために、易開封部を斜めに横切るヒートシール部を、「ハ」の字型にするのが好ましい。
又、内容物の注出をより容易にするために、スパウトは開口部のほぼ中央部の近傍に付すのが好ましい。
更に、衝撃強度をより向上させるために、テープ状層間易剥離材を介在したヒートシール部が、該バッグインボックス用内袋の一方の内面に接合させたヒートシール部と、もう一方の内面に接合させたヒートシール部よりなり、しかも、それぞれのヒートシール部の最も袋中央部寄りのヒートシール縁部の内、どちらか一方のヒートシール縁部が袋の中央部により近い位置にくるようにするのが好ましい。
又、更に衝撃強度を向上させるために、該バッグインボックス用内袋の一方の内面に接合させたヒートシール部、及び/又は、もう一方の内面に接合させたヒートシール部の数を複数とするのが好ましい。
【0010】
【発明の実施形態】
本発明の易開封部付バッグインボックス用内袋に用いられるプラスチックフィルムとしては、従来、バッグインボックス用内袋に使用されているプラスチックフィルムを用いることができる。例えば、ポリエチレン系樹脂等からなる一枚のフィルム、或は、複数枚のフィルムを重ね合わせたもの等を用いることができる。又、ガス遮断性樹脂層等の特殊機能を有する樹脂層を設けた積層樹脂フィルム等も好適に用いられる。
【0011】
又、本発明の易開封部付バッグインボックス用内袋の形状としては、従来、バッグインボックス用内袋として使用されている形状のものをそのまま用いることができる。例えば、角底シール部を有する六面体の袋や、矩形の袋状体等が用いられる。特に、四方がヒートシールされた矩形の袋が安価で、しかも、強度的にも優れているので多用されている。
【0012】
又、本発明の易開封部付バッグインボックス用内袋に用いられるスパウトとしては、従来、液体充填用のバッグインボックス用内袋に用いられているものを使用することができる。特に、本発明のバッグインボックス用内袋はスパウトより充填させ、易開封部を開いて取り出すものであるので、充填機能に優れたスパウトを選択するのが好ましい。例えば、充填させる液体の粘稠度合いや含まれている固形物の大きさ等によりスパウトの口径等を適宜選択するのが好ましい。
【0013】
更に、本発明の易開封部を形成するテープ状層間易剥離材としては、特開平6−286757号や特開平6−32359号に記載されているテープ状層間易剥離材が使用される。即ち、熱融着可能なヒートシール層を両最外層とし、手で剥離可能な易剥離層を芯層とするテープ状層間易剥離材を使用する。尚、両最外層のヒートシール層と芯層の易剥離層との間には、耐熱性等の優れた基材層等を設けたものが好ましい。又、芯層の易剥離層は、比較的接着強度の弱い樹脂からなる部分的な樹脂層と接着剤層や粘着材層からなる層を積層させたものが用いられる。更に、開封時に両最外層等が把手となるように、両最外層等の一方の端を残して芯層の易剥離層を積層されているものが好ましい。
【0014】
そして、本発明の易開封部付バッグインボックス用内袋は、開口予定辺のフィルム縁部間に上記テープ状層間易剥離材を介在させてヒートシールが施され、易開封部を形成している。その際、テープ状層間易剥離材は袋本体の内側に突出させてヒートシールさせる。更に、衝撃強度を向上させるために、テープ状層間易剥離材を該バッグインボックス用内袋の内面にヒートシールする際に、該バッグインボックス用内袋の一方の内面に接合させるヒートシール部と、もう一方の内面に接合させるヒートシール部のそれぞれ最も袋中央部寄りのヒートシール縁部の内、どちらか一方のヒートシール縁部が袋の中央部により近い位置にくるようにする。又、さらに衝撃強度を向上させるために、該バッグインボックス用内袋の一方の内面に接合させるヒートシール部、及び/又は、もう一方の内面に接合させるヒートシール部の数が複数とするようにする。
【0015】
ヒートシール方法としては、特に限定されるものではなく、一般的な熱盤によりヒートシールする方法を採用することができる。又、テープ状層間易剥離材をバッグインボックス用内袋の内面にヒートシールさせる際に、テープ状層間易剥離材の両面でヒートシールする位置を相違させる方法としては、バッグインボックス用内袋の両方の外側から押し当てる熱盤の位置を互い違いにして行う方法や、テープ状層間易剥離材の表面の一部にヒートシール性を妨げる塗料を塗布したり、テープ状層間易剥離材と袋材との間に、ヒートシール性を妨げるようなフィルム等を介してから熱盤を押し当てる方法等がある。
【0016】
尚、テープ状層間易剥離材を袋本体の内側に突出させてヒートシールさせ、しかも、該テープ状層間易剥離材をバックインボックス用内袋の一方の内面に接合させるヒートシール部の位置と、もう一方の内面に接合させるヒートシール部の位置が相違し、それぞれのヒートシール部の最も袋中央部寄りのヒートシール縁部の内、どちらか一方のヒートシール縁部が袋の中央部より遠い位置にくるようにすると、衝撃強度がより向上する理由については、特開平8−156972号に記載されている理由によるものと考えられる。
【0017】
更に、本発明の易開封部付バッグインボックス用内袋は、テープ状層間易剥離材を介在させて得られた易開封部を斜めに横切るヒートシール部により、内容物を注出させる開口部を適宜狭くさせることが必要である。尚、易開封部を斜めに横切るヒートシール部は、その反対側の端が該バックインボックス用内袋の周縁部、一般には周辺のヒートシール部と交わっていることが必要である。好ましくは、易開封部を斜めに横切る二本のヒートシール部が「ハ」の字状を形成し、その二本のヒートシール部によって挟まれた易開封部を開口部とするのが好ましい。
【0018】
易開封部を開いて内容物を注出させる開口部は、易開封部を斜めに横切るヒートシール部によって狭められているので、該バッグインボックス用内袋を傾けて液状の内容物を注出させる際に、傾ける角度によって急に注出する液量が多くなるようなことがなく、常にほぼ一定の量を流出させることができる。そのため、移し替え用の容器の口部から注出液が漏れ出すようなことがない。しかも、易開封部を斜めに横切って該バッグインボックス用内袋の周縁部に達するヒートシール部が施されているので、該バッグインボックス用内袋の角部に内容物が留まらず、特に、「ハ」の字状にヒートシール部が施されている場合には、易開封部の両端の角部に内容物が留まらず、スムーズに内容物を流出させることができる。
【0019】
又、易開封部を斜めに横切るヒートシール部は、該バックインボックス用内袋の周縁部と交わっているので、易開封部と該バックインボックス用内袋の周縁部とが交わっている強度の弱い部分を保護し、落下等の衝撃に耐えるようになる。特に、「ハ」の字状にヒートシール部が施されている場合には、易開封部の両端部の強度の弱い部分を保護するのでより好ましい。
尚、易開封部を斜めに横切るヒートシール部が、易開封部と該バックインボックス用内袋の周縁部とが交わる強度の弱い部分を保護する理由については明らかではないが、テープ状層間易剥離材を接合させているヒートシール部と、該バックインボックス用内袋の周縁部との交わる角度が直角であると、落下等により急激に増加した内圧がその角部分に集中してテープ状層間易剥離材の易剥離層間を剥離させ易くなり、破袋を生じるものと思われる。これに対し、本発明では該ヒートシール部と該バックインボックス用内袋の周縁部とが交わる角度が直角よりも大きくなっているので、落下等により急激に増加した内圧がその角部分に集中せずテープ状層間易剥離材の易剥離層間を剥離させ難くなり、破袋が生じないようになるものと考えられる。
【0020】
本発明の易開封部付バッグインボックス用内袋に取り付けるスパウトの位置としては、易開封部を横切るヒートシール部によって狭められた開口部のほぼ中央部で、その近傍のフィルム面に取り付けるのが好ましい。
スパウトが開口部のほぼ中央部近傍に取り付けられていると、該バッグインボックス用内袋を傾けて内容物を注出させる際に、片方の手で袋の底の部分を持ち上げ、もう一方の手で該スパウトを握っておくと、流出する内容物を的確に移し替え用の容器の口部に注ぎ込むことが容易である。
尚、スパウトの取り付け方法としては、従来から行われている方法を採用することができるが、内容物を注出させる際にスパウトを握るので、強固に取る付ける方法が好ましい。
【0021】
以下、図面を用いて、本発明の易開封部付バッグインボックス用内袋を説明する。
図1は、本発明の易開封部付バッグインボックス用内袋の平面図である。図2は、図1における易開封部付バッグインボックス用内袋の内面にテープ状層間易剥離材を接合させるヒートシール方法の説明図である。図3は、易開封部付バッグインボックス用内袋の内面にテープ状層間易剥離材を接合させる従来のヒートシール方法の説明図である。更に、図4は、本発明に用いられるテープ状層間易剥離材の一例を示す断面図である。
【0022】
図1、及び、図2は、本発明の易開封部付バッグインボックス用内袋の一例を説明したものである。
矩形のバッグインボックス用内袋の三つの辺(イ),(ロ),(ハ)はヒートシールされ、残る一つの辺(ニ)にテープ状層間易剥離材(2)を介在させてヒートシール部(61)とヒートシール部(62)により密封されている。尚、易開封部付バックインボックス用内袋の一方の内面(71)にテープ状層間易剥離材(2)を接合させたヒートシール部(61)の袋中央部寄りのヒートシール縁部(61’)が、もう一方の内面(72)に接合させたヒートシール部(62)の袋中央部寄りのヒートシール縁部(62’)よりも、袋の中央部より遠い距離に位置するようになっている。
そして、該易開封部(3)の中央部が開口部(4)となるように、「ハ」の字状のヒートシール部(5),(5’)が易開封部を斜めに横切り、しかも、該ヒートシール部は、該バッグインボックス用内袋(1)の両側の辺(イ),(ハ)と交わっている。
又、開口部(4)のほぼ中央部近傍のフィルム面には、スパウト(8)が取り付けられている。
【0023】
図4は、本発明に用いられているテープ状層間易剥離材の断面図である。即ち、両最外層がヒートシール層(a),(a’)で、両中間に基材層(b),(b’)を積層させ、芯層に比較的接着強度の弱い樹脂からなる部分的な樹脂層(c)と全面を覆う接着剤層(d)からなる易剥離層(e)が設けられている。しかも、テープ状層間隔離材の片方の端部は、両側のヒートシール層と基材層の積層部を一部を残して芯層の易剥離層が積層され、剥離時の把手(f),(f’)を形成している。
【0024】
【実施例】
以下、実施例、及び、比較例を挙げて、本発明の内容を更に具体的に説明する。
尚、開口部からの内容物の注出性と、落下衝撃強度については、下記の方法によって測定した。
(開口部からの注出性)
測定用易開封部付バッグインボックス用内袋の易開封部を開いて開口部とし、該開口部より直径が180mmの円形の口部を有する移し替え用の容器に内容物の水を移し替えた際に、該容器の口部から漏れ出さずに容易に短時間で注
出させることができるかどうか調べた。
(衝撃強度)
測定用易開封部付バッグインボックス用内袋の中に水を20リットル充填させ、高さ1200mmよりコンクリート面に10回落下させるうちに破袋が生
じるかどうか調べ、10袋中破袋した数で評価した。
【0025】
〔実施例1〕
厚さが、80μmで2枚重ねのポリエチレンフィルムから、図2に示された方法によりテープ状層間易剥離材をヒートシールして、図1に示すようなバッグインボックス用内袋を製袋した。
該バッグインボックス用内袋の縦方向は620mm、横方向は600mmで、周囲のヒートシール部の内内は、縦方向が580mm、横方向が570mmであった。尚、テープ状易層間隔離材の接合は、幅が5mmのヒートシール部によって該バッグインボックス用内袋の両内面にヒートシールされ、しかも、片方のヒートシール部が、他方のヒートシール部よりも10mmだけ袋中央部寄りに位置していた。更に、易開封部と45度で交わる「ハ」の字状のヒートシール部によって幅230mmの開口部を形成した。
尚、テープ状易層間隔離材は、図4に示されたものを使用した。
その結果、実施例2の易開封部付バッグインボックス用内袋は、移し替え用の容器の口部から漏れ出すことなく内容物の水を容易に短時間で注出させることができた。又、衝撃強度試験では10袋中破袋するものはなく、落下衝撃強度に非常に優れていた。
【0026】
〔実施例2、及び、比較例1〕
厚みが80μmで2枚重ねのポリエチレンフィルムから、図3に示された方法によりテープ状層間易剥離材をヒートシールして、易開封部付バッグインボックス用内袋を製袋した。
該バッグインボックス用内袋の縦方向は610mm、横方向は600mmで、周囲のヒートシール部の内内は、縦方向が580mm、横方向が570mmであった。更に、易開封部と45度で交わる「ハ」の字状のヒートシール部によって幅230mmの開口部を形成した。
尚、テープ状層間易剥離材は図4に示されたものを使用した。
得られた易開封部付バッグインボックス用内袋を実施例2とし、易開封部と45度で交わる「ハ」の字状のヒートシール部を施さない易開封部付バッグインボックス用内袋を比較例1とした。
その結果、実施例2の易開封部付バッグインボックス用内袋は、移し替え用の容器の口部から漏れ出すことなく内容物の水を容易に短時間で注出させることができた。又、衝撃強度試験では10袋中4袋が破袋するだけであった。
これに対し、比較例1の易開封部付バッグインボックス用内袋は、内容物の水を移し替える際に、移し替え用の容器の口部から漏れ出した。又、衝撃強度試験では10袋中7袋が破袋し、落下衝撃強度に劣っていた。
【0027】
【効果】
本発明の易開封部付バッグインボックス用内袋は、充填された粘稠な液体や固形物を含んだ液状物を、移し替え容器の口部から漏れ出さずに短時間で、しかも、容易に注出させることができるので、業務用や工業用の液状物を充填させるのに有用である。
又、本発明の易開封部付バッグインボックス用内袋は、落下等の衝撃によって破袋等を生じることがないので、取り扱いに特別の注意を払う必要がなく、安全に輸送すること等ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の易開封部付バッグインボックス用内袋の平面図である。
【図2】図1における易開封部付バッグインボックス用内袋の内面にテープ状層間易剥離材を接合させるヒートシール方法の説明図である。
【図3】従来の易開封部付バッグインボックス用内袋の内面にテープ状層間易剥 離材を接合させるヒートシール方法の説明図である。
【図4】本発明に用いられるテープ状層間易剥離材の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1・・・・易開封部付バッグインボックス用内袋
2・・・・テープ状層間易剥離材
3・・・・易開封部
4・・・・開口部
5,5’・易開封部を斜めに横切るヒートシール部
6・・・・テープ状層間易剥離材を接合させるヒートシール部
61・・・袋内面71にテープ状層間易剥離材を接合させたヒートシール部
62・・・袋内面72にテープ状層間易剥離材を接合させたヒートシール部
61’・・ヒートシール部61の袋中央部寄り縁部
62’・・ヒートシール部62の袋中央部寄り縁部
71・・・易開封部付バッグインボックス用内袋の一方の内面
72・・・易開封部付バッグインボックス用内袋のもう一方の内面
8・・・・スパウト
イ,ロ,ハ,ニ ・易開封部付バッグインボックス用内袋の辺
a,a’・ヒートシール層
b,b’・基材層
c・・・・接着強度の弱い樹脂からなる部分的な樹脂層
d・・・・接着剤層
e・・・・易剥離層
f,f’・剥離時の把手
Claims (5)
- 両最外層をヒートシール層(a),(a’)、芯層を易剥離層(e)とするテープ状層間易剥離材(2)が介在したヒートシール部(6)を易開封部(3)とする易開封部付バッグインボックス用内袋(1)において、易開封部(3)を斜めに横切り、しかも、該バッグインボックス用内袋の周円部と交わるヒートシール部(5)により、開口部(4)を狭くしたことを特徴とする易開封部付バッグインボックス用内袋。
- 易開封部(3)を斜めに横切るヒートシール部(5),(5’)が、「ハ」の字型であることを特徴とする請求項1記載の易開封部付バッグインボックス用内袋。
- 開口部(4)のほぼ中央部の近傍にスパウト(8)が付されていることを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載の易開封部付バッグインボックス用内袋。
- テープ状層間易剥離材(2)を介在したヒートシール部(6)が、該バッグインボックス用内袋の一方の内面(71)に接合させたヒートシール部(61)と、もう一方の内面(72)に接合させたヒートシール部(62)からなり、しかも、それぞれのヒートシール部(61),(62)の最も袋中央部寄りのヒートシール縁部(61’),(62’)の内、どちらか一方のヒートシール縁部が袋の中央部により近い位置にあることを特徴とする請求項1乃至3記載のいずれかに記載の易開封部付バッグインボックス用内袋。
- 該バッグインボックス用内袋の一方の内面(71)に接合させたヒートシール部(61)及び/又は、もう一方の内面(72)に接合させたヒートシール部(62)の数が複数であることを特徴とする請求項4記載の易開封部付バッグインボックス用内袋。
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