JP3844830B2 - エンジン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、クランクシャフトの回転角度を検出するパルサーおよび、発電用のチャージコイルを備えているエンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のエンジンにおいては、チャージコイルをエンジンケースに直接取り付けているものがある。この場合には、チャージコイルをエンジン組み立てラインで取り付ける必要があり、ラインでの作業が多くなり、ラインの生産管理や部品管理コストが増大する。また、エンジンケースにチャージコイルを取り付けるための取り付け部を形成する必要があり、チャージコイルの取り付け個数や配置を変更すると、エンジンケースの形状を変更しなければならないことがある。エンジンケースの形状の変更には非常にコストがかかるので、チャージコイルの取り付け個数や配置の変更に対応することがコスト的に難しくなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、パルサーを搭載しているパルサーベースに、チャージコイルを搭載しているものがあるが、チャージコイルは重量があるので、パルサーベースを移動させるのに大きな力が必要となり、かつ、パルサーベースの摺動部に磨耗やガタが発生し易く、点火時期が狂うことがある。
【0004】
本発明は、以上のような課題を解決するためのもので、エンジン組み立てラインにおけるチャージコイルの取り付け作業が容易になるとともに、パルサーベースを小さな力で移動させることができるエンジンを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のエンジン(9)は、エンジンケース(53)と、このエンジンケースに形成されているクランクシャフト用開口(56)と、エンジンケース内に回転可能に設けられているとともに、先端がクランクシャフト用開口を貫通してエンジンケースから外側に突出しているクランクシャフト(8)と、このクランクシャフトの先端付近に固定されているフライホイル(101)と、このフライホイルに固定されているフライホイルマグネット(108)と、前記クランクシャフト用開口に設けられているオイルシール(61)と、このオイルシールが外れるのを防止するオイルシールハウジング(63)と、このオイルシールハウジングに固定されているチャージコイル(77)と、前記オイルシールハウジングに形成されている案内部(86)と、この案内部に案内されるパルサーベース(91)と、このパルサーベースに搭載されているパルサー(94)とを備えている。
【0006】
また、案内部が円弧またはリング状に形成されており、一方、パルサーベースにはこの案内部に嵌合する嵌合部(97)が形成されている場合がある。
【0007】
さらに、オイルシールはリング状をしており、オイルシールハウジングには、オイルシールの外周面を押さえる押さえ部(87)が突出して形成され、かつ、この押さえ部におけるフライホイル配置側の面に、案内部として案内溝が形成されている場合がある。
【0008】
そして、案内溝がオイルシールハウジングの上面に形成され、このオイルシールハウジングの上方にパルサーベースが摺動可能に設けられ、このパルサーベースの下面には、オイルシールハウジングの案内溝に嵌合する嵌合部が形成され、このパルサーベースの嵌合部の略直上にパルサーが搭載されている場合がある。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明におけるエンジンの実施の一形態を図1ないし図7を用いて説明する。図1は本発明におけるエンジンが搭載されている船外機の側面図である。図2は図1の船外機の上部断面図である。図3は図2の要部拡大図である。図4はパルサーベースの駆動系の説明図である。図5はパルサーベース付近の平面図である。図6はオイルシールハウジングおよびチャージコイルの説明図で、(a)がオイルシールハウジングの平面図、(b)がチャージコイルの平面図である。図7はオイルシールハウジングおよびパルサーベースの説明図で、(a)がチャージコイルが取り付けられているオイルシールハウジングの平面図、(b)がパルサーベースの平面図である。なお、図2および図3は左側面から見た図であり、図4は右側面から見た図である。
【0010】
船外機は、上側から順番にアッパーカウリング1、ロワーカウリング2、アッパーケーシング3およびロワーケーシング4からなるハウジングで覆われている。アッパーカウリング1およびロワーカウリング2からなるカウリング内にエンジン9が設けられ、エンジン9の出力軸であるクランクシャフト8の下端はドライブシャフト10に連結されている。このエンジン9の詳細は後述する。ドライブシャフト10はアッパーケーシング3の内部を上下方向に貫通し、その下端はロワーケーシング4の下部に達しており、傘歯車などの伝達機構を介して、後端部にプロペラ12が取り付けられているプロペラシャフト14を回転駆動している。そして、シフトロッド27が、前記伝達機構を前進、中立や後進などに切り換えている。
【0011】
船外機を小型船舶に装着するための取り付けブラケット18は、前端部にクランプ19を具備し、このクランプ19で小型船舶のトランサム20などに締めつけて固定されている。この取り付けブラケット18の後部に、船外機本体が回動自在に取り付けられている。
【0012】
そして、前述のエンジン9は2サイクル2気筒であり、そのシリンダーブロック41には、略水平なシリンダー42が上下方向に複数たとえば2個設けられており、各シリンダー42にはピストン43が摺動可能に配置されている。このピストン43には、コンロッド44の一端が連結され、コンロッド44の他端は、クランクシャフト8に連結されている。また、シリンダーブロック41は、クランクシャフト8側がクランクケース48で覆われ、燃焼室49側がシリンダヘッド51で覆われている。
【0013】
これらシリンダーブロック41、クランクケース48およびシリンダヘッド51で、エンジンケース53が構成されており、シリンダーブロック41とクランクケース48との結合部分には、上下に各々クランクシャフト用開口56,57が形成されている。そして、クランクシャフト8はエンジンケース53内を上下方向に延在し、クランクシャフト8の上端は上側のクランクシャフト用開口56に挿入されて上方に突出し、一方、クランクシャフト8の下端は下側のクランクシャフト用開口57に嵌まり込んでいる。このクランクシャフト8の上端部および下端部は、クランクシャフト用開口56,57において、ベアリング59を介してエンジンケース53に回転可能に取り付けられている。この様に回転可能にエンジンケース53内に設けられているクランクシャフト8は、ピストン43がシリンダー42内を摺動すると、コンロッド44を介して回転駆動される。
【0014】
クランクシャフト8の下端には、前述の様に、ドライブシャフト10が連結されている。一方、クランクシャフト8の上端は、エンジンケース53の上側のクランクシャフト用開口56から上方に突出しており、ベアリング59の上方にはリング状のオイルシール61が、クランクシャフト8の外周面と摺動する状態で配置されている。このオイルシール61の上側には、図6(a)に図示する略円板状のオイルシールハウジング63が配置されている。
【0015】
このアルミの鋳造からなるオイルシールハウジング63は、中心部にクランクシャフト8が挿入される略円形のクランクシャフト挿入開口72が形成されている。さらに、オイルシールハウジング63には、4個の貫通孔73、4個の押さえプレート用ビス孔75および6個のチャージコイル用ビス孔76が穿たれている。そして、ボルト74を貫通孔73に挿入してエンジンケース53の上面に螺合させてオイルシールハウジング63を固定している。また、オイルシールハウジング63上に載置されるチャージコイル77の両端部がビス78でチャージコイル用ビス孔76に固定されている。
【0016】
オイルシールハウジング63の周縁には、円弧状の切り込み81が形成され、この切り込み81の両サイドにおいて、オイルシールハウジング63の縁部には、上方に突出しているストッパー部83が形成されている。また、オイルシールハウジング63の上面には、開口72に沿って円形リング状の案内溝86が形成されている。一方、オイルシールハウジング63の下面には、図3に図示するように、円形リング状の突出部である押さえ部87が形成されている。この押さえ部87は下方に突出しており、その幅は案内溝86の幅よりも広く形成されているとともに、案内溝86の略直下に位置している。
【0017】
この様に構成されているオイルシールハウジング63がボルト74でエンジンケース53に取り付けられると、押さえ部87の内周面が、オイルシール61の外周面に当接して、オイルシール61の径方向の変形を阻止している。また、オイルシールハウジング63の中心部側の下面が、オイルシール61の上方への変位を阻止している。そして、オイルシールハウジング63の外周部は、この押さえ部87から径方向に外側に張り出して形成されており、その上面に、チャージコイル取り付け部としてのビス孔76が形成されているので、オイルシールハウジング63の上面すなわち外側の面にチャージコイル77を搭載することができる。
【0018】
このオイルシールハウジング63の上面に、図7(b)に図示するパルサーベース91が摺動可能に載置されている。この樹脂製のパルサーベース91は円形リング状のリング部92と、このリング部92から外側に突出しているレバー部93とからなり、レバー部93の付け根の部分にパルサー94が固定されている。また、パルサーベース91の上面には、シールド板96が立設されている。一方、パルサーベース91の下面には、オイルシールハウジング63の案内溝86に嵌合するリング状の突条97が形成されている。このパルサーベース91はオイルシールハウジング63の案内部である案内溝86に案内されて、クランクシャフト8の軸を中心として回動し、上方への変位は押さえ部材である押さえプレート98で阻止されている。この押さえプレート98は、オイルシールハウジング63の押さえプレート用ビス孔75にビス99を螺合することにより固定されている。そして、押さえプレート98の一部がクランクシャフト挿入開口72側に張り出してパルサーベース91の周縁の上面に対向し、パルサーベース91の上方への変位を阻止している。
【0019】
さらに、パルサーベース91のレバー部93の先端部は、レバー部93の付け根部よりも一段低くなるようにクランク状に下方に折り曲げられ、オイルシールハウジング63の切り込み81内に配置されている。そして、パルサーベース91が回動して、レバー部93の回動方向の先端部がオイルシールハウジング63のストッパー部83の位置に達すると、ストッパー部83がレバー部93に当接して、パルサーベース91の回動を規制している。
【0020】
そして、オイルシールハウジング63よりも上方において、クランクシャフト8の先端にフライホイル101がナット102で固定されている。このフライホイル101の下面には略円形リング状の窪み104が形成されており、窪み104におけるクランクシャフト8側の面にはパルサー94用の磁石106が設けられている。一方、窪み104におけるクランクシャフト8から遠い側の面には、チャージ用のマグネット108が設けられている。そして、前述のシールド板96は、マグネット108がパルサー94に磁気的影響を与えることを防止している。
【0021】
この様に構成されているので、フライホイル101が回転すると、チャージ用のマグネット108が回転し、チャージコイル77に対して相対移動し、チャージコイル77が発電する。また、パルサー94が磁石106を検知する事により、フライホイル101の回転角度すなわちクランクシャフト8の回転角度を検知することができる。このパルサー94からの信号により、燃焼室49に設けられている点火プラグ111の点火時期を制御している。
【0022】
エンジン9への吸気量は、スロットルバルブ113で制御されているが、このスロットルバルブ113の開閉度により、点火プラグ111の点火時期を変更している。すなわち、スロットルバルブ113が開く方向に移動すると、点火時期を進ませ、スロットルバルブ113が閉まる方向に移動すると、点火時期を遅らせている。
【0023】
この点火時期を変更する機構を図4および図5を用いて説明する。船外機の操縦者が、図示しないスロットルレバーを操作すると、スロットルワイヤー121が移動し、スロットルプーリー122が回動する。そして、スロットルプーリー122と連動するスロットルバルブ113(図2に参照)を回動させることができる。また、このスロットルプーリー122に同軸に駆動レバー123が回転可能に設けられている。この駆動レバー123は図示しないバネを介してスロットルプーリー122に連結されるとともに、その先端は、リンク126によりパルサーベース91のレバー部93に連結されている。したがって、スロットルプーリー122が回動すると、それに追随して、駆動レバー123が回動し、リンク126を介して、パルサーベース91が回動する。そして、パルサーベース91のレバー部93がストッパー部83に当接すると、パルサーベース91の回動は阻止される。しかしながら、スロットルプーリー122の回動は、駆動レバー123とスロットルプーリー122との間のバネが伸縮することにより、許容されている。
【0024】
この様に構成されており、たとえば、スロットルバルブ113を開方向に回動する場合には、図4において、スロットルプーリー122を時計方向に回動させる。このスロットルプーリー122の回動に追随して、駆動レバー123も時計方向に回動し、リンク126が右方向に移動する。すると、図5において、パルサーベース91が反時計方向に回動する。このパルサーベース91の回動方向は、フライホイル101の回転方向とは反対方向であり、パルサー94がパルサー用の磁石106を検出する時期が早まり、点火時期が進む。そして、スロットルバルブ113の回動途中において、パルサーベース91のレバー部93が、ストッパー部83に当接し、パルサーベース91の回動は停止する。したがって、点火時期が必要以上に進むことはない。
【0025】
逆に、スロットルバルブ113を閉方向に回動する場合には、図4において、スロットルプーリー122を反時計方向に回動させる。そして、駆動レバー123、リンク126およびパルサーベース91などは、前述の開方向の場合とは逆の方向に移動し、パルサー94がパルサー用の磁石106を検出する時期が遅くなり、点火時期が遅れる。また、開方向の場合と同様に、スロットルバルブ113の回動途中において、パルサーベース91のレバー部93が、ストッパー部83に当接し、パルサーベース91の回動は停止するので、点火時期が必要以上に遅れることはない。
【0026】
また、図2および図3において、符号130はスターターケースである。そして、図4において、符号131はコントロールユニット(いわゆるCDIユニット)、また符号132はイグニッションコイルである。
【0027】
前述のように、この実施の形態では、オイルシールハウジング63にストッパー部83が形成されているので、パルサーベース91の回動範囲が規制され、点火時期が必要以上に進むことを阻止することができる。したがって、点火時期が進みすぎて、エンジン9が損傷することを防止することができる。
【0028】
また、パルサーベース91が樹脂で形成されているので、軽量化することができる。
【0029】
以上、本発明の実施の形態を詳述したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例を下記に例示する。
(1)実施の形態においては、オイルシールハウジング63はアルミ製で、パルサーベース91は樹脂製であるが、その材質は適宜選択可能である。
【0030】
(2)実施の形態においては、エンジン9は船外機に搭載されているが、他の装置に搭載することも可能である。
(3)実施の形態においては、エンジン9は2気筒2サイクルエンジンであるが、その形式たとえば気筒数などは適宜変更可能である。
【0031】
(4)実施の形態においては、パルサー94は、パルサー用の磁石106を磁気検知しているが、他の手段たとえば光などで検知することも可能である。
(5)実施の形態においては、オイルシールハウジング63の案内部は案内溝86で、パルサーベース91の嵌合部は突条97で形成されているが、案内部を凸部で、嵌合部を凹部で形成することも可能である。また、案内部や嵌合部は、必ずしもリング状に形成する必要はない。円弧や他の形状とする事も可能である。
【0032】
(6)実施の形態においては、パルサーベース91の回動量は、オイルシールハウジング63のストッパー部83で規制されているが、ストッパー部はオイルシールハウジング63以外の箇所に形成することも可能である。ただし、ストッパー部をオイルシールハウジングに形成すると、ストッパー部材を別途取り付ける場合よりも、部品点数を減少させることができる。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、オイルシールハウジングにチャージコイルが固定されているので、エンジン組み立てラインでは、チャージコイルが固定されているオイルシールハウジングをエンジンケースに取り付ける作業を行うだけで済み、エンジン組み立てラインでの作業工数を減少させる事ができる。また、チャージコイルの配置や数量を変更する場合にも、エンジンケースの形状などを変更する必要がなくなる。さらに、チャージコイルの固定されている部材がオイルシールハウジングであり、別途チャージコイルを固定する部材を設ける場合に比して、部品点数が減少する。そして、パルサーベースには、重いチャージコイルが搭載されておらず、パルサーベースを小さな力で駆動することができる。しかも、このオイルシールハウジングに、パルサーベースを案内する案内部が形成されているので、パルサーベースのクランクシャフトに対する心出しが容易となる。
【0034】
また、パルサーベースには、オイルシールハウジングの案内部に嵌合する嵌合部が形成されている場合がある。この場合には、嵌合部が案内部に嵌合している状態でパルサーベースは案内されるので、パルサーベースの位置がズレることをより確実に防止することができる。
【0035】
さらに、案内部として案内溝が、オイルシールハウジングの押さえ部におけるフライホイル側の面に形成されている場合がある。ところで、押さえ部は突出して肉厚となっており、案内溝を形成しても、オイルシールハウジングの肉厚があまり小さくなることがなく、強度を維持することができる。そして、この様に案内溝を形成する際に、オイルシールハウジングを補強する必要が少ないので、別の箇所に案内部を形成した場合よりも、オイルシールハウジングの高さを低くすることができる。
【0036】
そして、案内溝に案内される嵌合部の略直上に、パルサーが搭載されている場合には、パルサーの重みが、案内溝に略垂直に加わり、捩れや歪みが発生することが少なく、安定した状態でパルサーを支持することができる。したがって、パルサーベースを安定して摺動させることができる。その結果、パルサーベースやオイルシールハウジングが、いびつに磨耗することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明におけるエンジンが搭載されている船外機の側面図である。
【図2】 図2は図1の船外機の上部断面図である。
【図3】 図3は図2の要部拡大図である。
【図4】 図4はパルサーベースの駆動系の説明図である。
【図5】 図5はパルサーベース付近の平面図である。
【図6】 図6はオイルシールハウジングおよびチャージコイルの説明図で、(a)がオイルシールハウジングの平面図、(b)がチャージコイルの平面図である。
【図7】 図7はオイルシールハウジングおよびパルサーベースの説明図で、(a)がチャージコイルが取り付けられているオイルシールハウジングの平面図、(b)がパルサーベースの平面図である。
【符号の説明】
8 クランクシャフト
9 エンジン
53 エンジンケース
56 クランクシャフト用開口
61 オイルシール
63 オイルシールハウジング
77 チャージコイル
86 案内溝(案内部)
87 押さえ部
91 パルサーベース
94 パルサー
97 突条(嵌合部)
101 フライホイル
108 マグネット(フライホイルマグネット)
Claims (4)
- エンジンケースと、
このエンジンケースに形成されているクランクシャフト用開口と、
エンジンケース内に回転可能に設けられているとともに、先端がクランクシャフト用開口を貫通してエンジンケースから外側に突出しているクランクシャフトと、
このクランクシャフトの先端付近に固定されているフライホイルと、
このフライホイルに固定されているフライホイルマグネットと、
前記クランクシャフト用開口に設けられているオイルシールと、
このオイルシールが外れるのを防止するオイルシールハウジングと、
このオイルシールハウジングに固定されているチャージコイルと、
前記オイルシールハウジングに形成されている案内部と、
この案内部に案内されるパルサーベースと、
このパルサーベースに搭載されているパルサーとを備えているエンジン。 - 前記案内部が円弧またはリング状に形成されており、一方、パルサーベースにはこの案内部に嵌合する嵌合部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のエンジン。
- 前記オイルシールはリング状をしており、
前記オイルシールハウジングには、オイルシールの外周面を押さえる押さえ部が突出して形成され、
かつ、この押さえ部におけるフライホイル配置側の面には、前記案内部として、案内溝が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のエンジン。 - エンジンケースと、
このエンジンケースの上面に形成されているクランクシャフト用開口と、
エンジンケース内に回転可能に、かつ、上下方向に延在して設けられているとともに、上端がクランクシャフト用開口を貫通してエンジンケースから上方に突出しているクランクシャフトと、
このクランクシャフトの上端付近に固定されているフライホイルと、
このフライホイルに固定されているフライホイルマグネットと、
前記クランクシャフト用開口に設けられているオイルシールと、
このオイルシールが外れるのを防止するオイルシールハウジングと、
このオイルシールハウジングに固定されているチャージコイルと、
前記オイルシールハウジングの上面に形成されている案内溝と、
前記オイルシールハウジングの上方に摺動可能に設けられているパルサーベースと、
このパルサーベースの下面に形成されて、前記オイルシールハウジングの案内溝に嵌合する嵌合部と、
このパルサーベースの嵌合部の略直上に搭載されているパルサーとを備えているエンジン。
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