JP3278713B2 - 4サイクルエンジンの点火装置 - Google Patents
4サイクルエンジンの点火装置Info
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- JP3278713B2 JP3278713B2 JP26506595A JP26506595A JP3278713B2 JP 3278713 B2 JP3278713 B2 JP 3278713B2 JP 26506595 A JP26506595 A JP 26506595A JP 26506595 A JP26506595 A JP 26506595A JP 3278713 B2 JP3278713 B2 JP 3278713B2
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- rotor
- ignition
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Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は4サイクルエンジンの点火
装置に関し、さらに詳しくは、CDI(Capacitor Disc
harge Ignition)方式の点火装置で、無駄なスパークの
発生を無くして点火プラグの耐久性を高め、部品点数を
減らして、コスト低減を図る技術に関する。
装置に関し、さらに詳しくは、CDI(Capacitor Disc
harge Ignition)方式の点火装置で、無駄なスパークの
発生を無くして点火プラグの耐久性を高め、部品点数を
減らして、コスト低減を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】この形式の従来技術としては、本出願人
の提案に係るもので、実開平6―34172号公報(図
3参照)に示すものがある。この点火装置は、図3に示
すように、クランク軸1に複数の点火時期指示部3を有
するロータ2を固定し、このロータ2に近接させて点火
時期検出センサ4を配置し、この点火時期検出センサ4
に制御手段5及びイグニッションコイル23を介して点
火プラグ6を連携させ、上記点火時期指示部3の通過を
点火時期検出センサ4で検出することに基づき、制御手
段5及びイグニッションコイル23を介して点火プラグ
6に所定の順序でスパークを発生させるように構成して
ある。なお、上記ロータ2はクランク軸1に固定した駆
動プーリ40に付設され、点火時期検出センサ4は取付
ステー24を介してギヤケースに取り付けてある。
の提案に係るもので、実開平6―34172号公報(図
3参照)に示すものがある。この点火装置は、図3に示
すように、クランク軸1に複数の点火時期指示部3を有
するロータ2を固定し、このロータ2に近接させて点火
時期検出センサ4を配置し、この点火時期検出センサ4
に制御手段5及びイグニッションコイル23を介して点
火プラグ6を連携させ、上記点火時期指示部3の通過を
点火時期検出センサ4で検出することに基づき、制御手
段5及びイグニッションコイル23を介して点火プラグ
6に所定の順序でスパークを発生させるように構成して
ある。なお、上記ロータ2はクランク軸1に固定した駆
動プーリ40に付設され、点火時期検出センサ4は取付
ステー24を介してギヤケースに取り付けてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、ク
ランク軸1にロータ2を固定していることから、4サイ
クルエンジンでは圧縮行程のみならず、排気行程におい
ても点火プラグ6にスパークを発生させる。つまり、2
回に1回は無駄なスパークを発生させため、点火プラグ
の寿命が半減する。また、点火時期検出センサ4は、取
付ステー24を介してギヤケースに取り付けてあるた
め、専用の取付ステー24を必要とするので部品点数が
増え、コスト高につく。本発明はこのような事情を考慮
してなされたもので、無駄なスパークの発生を無くして
点火プラグの耐久性を高め、点火時期検出センサの専用
の取付部材を省略して部品点数を減らし、コスト低減を
図ることを主要な技術課題とする。
ランク軸1にロータ2を固定していることから、4サイ
クルエンジンでは圧縮行程のみならず、排気行程におい
ても点火プラグ6にスパークを発生させる。つまり、2
回に1回は無駄なスパークを発生させため、点火プラグ
の寿命が半減する。また、点火時期検出センサ4は、取
付ステー24を介してギヤケースに取り付けてあるた
め、専用の取付ステー24を必要とするので部品点数が
増え、コスト高につく。本発明はこのような事情を考慮
してなされたもので、無駄なスパークの発生を無くして
点火プラグの耐久性を高め、点火時期検出センサの専用
の取付部材を省略して部品点数を減らし、コスト低減を
図ることを主要な技術課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は以下の基本構成を備える。即ち、請求項1
に記載の点火装置は、エンジン本体7の前側にギヤケー
ス11を設け、このギヤケース11の前面より回転軸1
0を突出させ、この回転軸10に点火時期指示部3を有
するロータ2を固定し、このロータ2に近接させて点火
時期検出センサ4を配置し、この点火時期検出センサ4
に制御手段5及びイグニッションコイル23を介して点
火プラグ6を連携させ、上記ロータ2の点火時期指示部
3の通過を点火時期検出センサ4で検出することに基づ
き、制御手段5及びイグニッションコイル23を介して
点火プラグ6にスパークを発生させるように構成されて
いる。
に、本発明は以下の基本構成を備える。即ち、請求項1
に記載の点火装置は、エンジン本体7の前側にギヤケー
ス11を設け、このギヤケース11の前面より回転軸1
0を突出させ、この回転軸10に点火時期指示部3を有
するロータ2を固定し、このロータ2に近接させて点火
時期検出センサ4を配置し、この点火時期検出センサ4
に制御手段5及びイグニッションコイル23を介して点
火プラグ6を連携させ、上記ロータ2の点火時期指示部
3の通過を点火時期検出センサ4で検出することに基づ
き、制御手段5及びイグニッションコイル23を介して
点火プラグ6にスパークを発生させるように構成されて
いる。
【0005】上記4サイクルエンジンにおいて、本の発
明は以下の特徴構成を備える。即ち、上記ギヤケース1
1の前面で、クランク軸1の1/2の回転速度で回転す
る回転軸10aに対面する箇所にロータ軸ホルダ14を
固設し、このロータ軸ホルダ14でロータ軸10bを回
転可能に軸支し、上記ロータ軸10bの後端部は、上記
ギヤケース11を貫通させて上記回転軸10aと直結さ
せ、上記ロータ2は、ロータ軸ホルダ14のボス前面蓋
15を貫通しているロータ軸10bの先端部に固設し、
上記ロータ軸ホルダ14のボス前面蓋15は、一方向に
延出してこの延出部15aに点火時期検出センサ4を配
置したことを特徴としている。ここで、クランク軸1の
1/2の回転速度で回転する回転軸10aとは、クラン
ク軸1にアイドルギヤを介して伝動回転する動弁カム軸
や遠心式ガバナのガバナ軸等を含む概念である。
明は以下の特徴構成を備える。即ち、上記ギヤケース1
1の前面で、クランク軸1の1/2の回転速度で回転す
る回転軸10aに対面する箇所にロータ軸ホルダ14を
固設し、このロータ軸ホルダ14でロータ軸10bを回
転可能に軸支し、上記ロータ軸10bの後端部は、上記
ギヤケース11を貫通させて上記回転軸10aと直結さ
せ、上記ロータ2は、ロータ軸ホルダ14のボス前面蓋
15を貫通しているロータ軸10bの先端部に固設し、
上記ロータ軸ホルダ14のボス前面蓋15は、一方向に
延出してこの延出部15aに点火時期検出センサ4を配
置したことを特徴としている。ここで、クランク軸1の
1/2の回転速度で回転する回転軸10aとは、クラン
ク軸1にアイドルギヤを介して伝動回転する動弁カム軸
や遠心式ガバナのガバナ軸等を含む概念である。
【0006】また、上記ロータ軸ホルダ14の前後二箇
所に軸受30を設け、これらの軸受30でロータ軸10
bを軸支し、上記ロータ軸10bの軸心部に潤滑油路2
7bを形成し、この潤滑油路27bを上記回転軸10a
の軸心部に形成した潤滑油路27aと連通させるととも
に、上記ロータ軸10bの前後中間部に前後二箇所の軸
受30を潤滑する注油穴28を形成したことを特徴とし
ている。
所に軸受30を設け、これらの軸受30でロータ軸10
bを軸支し、上記ロータ軸10bの軸心部に潤滑油路2
7bを形成し、この潤滑油路27bを上記回転軸10a
の軸心部に形成した潤滑油路27aと連通させるととも
に、上記ロータ軸10bの前後中間部に前後二箇所の軸
受30を潤滑する注油穴28を形成したことを特徴とし
ている。
【0007】
【発明の作用・効果】請求項1に記載の点火装置では、
ギヤケース11の前面で、クランク軸1の1/2の回転
速度で回転する回転軸10aに対面する箇所にロータ軸
ホルダ14を固設し、このロータ軸ホルダ14でロータ
軸10bを回転可能に軸支し、上記ロータ軸10bの後
端部は、上記ギヤケース11を貫通させて上記回転軸1
0aと直結させ、ロータ2はロータ軸ホルダ14のボス
前面蓋15を貫通しているロータ軸10bの先端部に固
設したことから、ロータ2は上記回転軸10aと同軸回
転する。つまり、4サイクルエンジンの圧縮行程におい
てのみ点火プラグ6にスパークを発生させる。これによ
り、無駄なスパークの発生を無くして点火プラグの耐久
性を高めることができる。
ギヤケース11の前面で、クランク軸1の1/2の回転
速度で回転する回転軸10aに対面する箇所にロータ軸
ホルダ14を固設し、このロータ軸ホルダ14でロータ
軸10bを回転可能に軸支し、上記ロータ軸10bの後
端部は、上記ギヤケース11を貫通させて上記回転軸1
0aと直結させ、ロータ2はロータ軸ホルダ14のボス
前面蓋15を貫通しているロータ軸10bの先端部に固
設したことから、ロータ2は上記回転軸10aと同軸回
転する。つまり、4サイクルエンジンの圧縮行程におい
てのみ点火プラグ6にスパークを発生させる。これによ
り、無駄なスパークの発生を無くして点火プラグの耐久
性を高めることができる。
【0008】また、ロータ軸ホルダ14のボス前面蓋1
5は一方向に延出してこの延出部15aに点火時期検出
センサ4を配置したことから、当該ボス前面蓋15は、
従来の点火時期検出センサの取付ステーをも兼ねる。こ
れにより、専用の取付部材を省略して部品点数を減ら
し、コスト低減を図ることができる。
5は一方向に延出してこの延出部15aに点火時期検出
センサ4を配置したことから、当該ボス前面蓋15は、
従来の点火時期検出センサの取付ステーをも兼ねる。こ
れにより、専用の取付部材を省略して部品点数を減ら
し、コスト低減を図ることができる。
【0009】また、ロータ軸ホルダ14の前後二箇所に
軸受30を設け、これらの軸受30でロータ軸10bを
軸支し、上記ロータ軸10bの軸心部に潤滑油路27b
を形成し、この潤滑油路27bを上記回転軸10aの軸
心部に形成した潤滑油路27aと連通させるとともに、
上記ロータ軸10bの前後中間部に前後二箇所の軸受3
0を潤滑する注油穴28を形成したしたことから、潤滑
油は上記回転軸10aの潤滑油路27aからロータ軸1
0bの軸心部に形成した潤滑油路27bを通って、ロー
タ軸10bの前後中間部に形成した注油穴28より噴出
し、ロータ軸ホルダ14内の空間29を満たし、前後二
箇所の軸受30の潤滑と冷却を効果的に行う。
軸受30を設け、これらの軸受30でロータ軸10bを
軸支し、上記ロータ軸10bの軸心部に潤滑油路27b
を形成し、この潤滑油路27bを上記回転軸10aの軸
心部に形成した潤滑油路27aと連通させるとともに、
上記ロータ軸10bの前後中間部に前後二箇所の軸受3
0を潤滑する注油穴28を形成したしたことから、潤滑
油は上記回転軸10aの潤滑油路27aからロータ軸1
0bの軸心部に形成した潤滑油路27bを通って、ロー
タ軸10bの前後中間部に形成した注油穴28より噴出
し、ロータ軸ホルダ14内の空間29を満たし、前後二
箇所の軸受30の潤滑と冷却を効果的に行う。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1(A)は図2中のA−A矢視断
面図で、本発明に係る点火装置の要部縦断面図、図1
(B)はその要部の正面図、図2はその点火装置を備え
る縦型ガスエンジンの正面図である。このガスエンジン
Eは、図2に示すように、エンジン本体7の前側に伝動
ギヤ31〜34とこれらを覆うギヤケース11を配置し
て成り、本発明の点火装置を構成するロータ2は、動弁
カム軸10aと同軸回転するように設けられている。な
お、図2中の符号31はクランク軸の先端部に固定した
駆動ギヤ、32はクランク軸1の回転速度を1/2に減
速するアイドルギヤ、33は動弁カム軸の伝動ギヤ、3
4は遠心式ガバナのガバナ軸の伝動ギヤ、35はエアク
リーナ、36は吸気マニホールド、37はヘッドカバ
ー、38はオイルパンを示す。
基づいて説明する。図1(A)は図2中のA−A矢視断
面図で、本発明に係る点火装置の要部縦断面図、図1
(B)はその要部の正面図、図2はその点火装置を備え
る縦型ガスエンジンの正面図である。このガスエンジン
Eは、図2に示すように、エンジン本体7の前側に伝動
ギヤ31〜34とこれらを覆うギヤケース11を配置し
て成り、本発明の点火装置を構成するロータ2は、動弁
カム軸10aと同軸回転するように設けられている。な
お、図2中の符号31はクランク軸の先端部に固定した
駆動ギヤ、32はクランク軸1の回転速度を1/2に減
速するアイドルギヤ、33は動弁カム軸の伝動ギヤ、3
4は遠心式ガバナのガバナ軸の伝動ギヤ、35はエアク
リーナ、36は吸気マニホールド、37はヘッドカバ
ー、38はオイルパンを示す。
【0011】以下、本発明に係る点火装置の特徴構成に
ついて説明する。この点火装置は、図1(A)(B)及
び図2に示すように、上記ギヤケース11の前面の動弁
カム軸10aに対面する箇所に固設したロータ軸ホルダ
14と、このロータ軸ホルダ14で軸支したロータ軸1
0bと、このロータ軸10bの先端部に固設されたロー
タ2と、このロータ2に近接させて配置した点火時期検
出センサ4と、この点火時期検出センサ4に制御手段5
及びイグニッションコイル23を介して連携された点火
プラグ6とを具備して成り、上記ロータ2の点火時期指
示部3の通過を点火時期検出センサ4で検出することに
基づき、制御手段5及びイグニッションコイル23を介
して点火プラグ6にスパークを発生させるように構成さ
れている。
ついて説明する。この点火装置は、図1(A)(B)及
び図2に示すように、上記ギヤケース11の前面の動弁
カム軸10aに対面する箇所に固設したロータ軸ホルダ
14と、このロータ軸ホルダ14で軸支したロータ軸1
0bと、このロータ軸10bの先端部に固設されたロー
タ2と、このロータ2に近接させて配置した点火時期検
出センサ4と、この点火時期検出センサ4に制御手段5
及びイグニッションコイル23を介して連携された点火
プラグ6とを具備して成り、上記ロータ2の点火時期指
示部3の通過を点火時期検出センサ4で検出することに
基づき、制御手段5及びイグニッションコイル23を介
して点火プラグ6にスパークを発生させるように構成さ
れている。
【0012】上記ロータ軸10bの後端部は、上記ギヤ
ケース11を貫通させて動弁カム軸10aと直結させ、
上記ロータ2はロータ軸ホルダ14のボス前面蓋15を
貫通しているロータ軸10bの先端部に固設されてい
る。つまり、ロータ2を固設したロータ軸10bは、動
弁カム軸10aと同軸回転するので、4サイクルエンジ
ンでは圧縮行程においてのみ点火プラグ6にスパークを
発生させる。これにより無駄なスパークの発生を無くし
て点火プラグの耐久性を高めることができる。
ケース11を貫通させて動弁カム軸10aと直結させ、
上記ロータ2はロータ軸ホルダ14のボス前面蓋15を
貫通しているロータ軸10bの先端部に固設されてい
る。つまり、ロータ2を固設したロータ軸10bは、動
弁カム軸10aと同軸回転するので、4サイクルエンジ
ンでは圧縮行程においてのみ点火プラグ6にスパークを
発生させる。これにより無駄なスパークの発生を無くし
て点火プラグの耐久性を高めることができる。
【0013】なお、このガスエンジンEは三気筒である
ため、上記ロータ2の外周に一個の起点指示部21と等
角度間隔(120゜)の三個の点火時期指示部3が突設してあ
る。上記起点指示部21の周長は短く、点火時期指示部
3の周長は長くしてある。また、ロータ軸ホルダ14の
ボス前面蓋15は下方に延出され、この延出部15aに
点火時期検出センサ4が配置されている。つまり、上記
ボス前面蓋15は従来の点火時期検出センサの取付ステ
ーをも兼ねる。これにより、専用の取付部材を省略して
部品点数を減らし、コスト低減を図ることができる。
ため、上記ロータ2の外周に一個の起点指示部21と等
角度間隔(120゜)の三個の点火時期指示部3が突設してあ
る。上記起点指示部21の周長は短く、点火時期指示部
3の周長は長くしてある。また、ロータ軸ホルダ14の
ボス前面蓋15は下方に延出され、この延出部15aに
点火時期検出センサ4が配置されている。つまり、上記
ボス前面蓋15は従来の点火時期検出センサの取付ステ
ーをも兼ねる。これにより、専用の取付部材を省略して
部品点数を減らし、コスト低減を図ることができる。
【0014】上記点火時期検出センサ4は、制御手段5
とイグニッションコイル23とを介してそれぞれ点火プ
ラグ6に連携させてある。また、点火時期検出センサ4
には磁気センサを用い、制御手段5にはマイクロコンピ
ュータを用いている。なお、図1(B)中の符号22は
バッテリである。
とイグニッションコイル23とを介してそれぞれ点火プ
ラグ6に連携させてある。また、点火時期検出センサ4
には磁気センサを用い、制御手段5にはマイクロコンピ
ュータを用いている。なお、図1(B)中の符号22は
バッテリである。
【0015】この点火装置は次のように機能する。即
ち、動弁カム軸10aと一体にロータ2が同軸回転し、
このロータ2の近傍に配置された点火時期検出センサ4
は、ロータ2の外周の起点指示部21と点火時期指示部
3を検出し、検出信号を制御手段5に発信する。制御手
段5は、起点指示部21と点火時期指示部3の周長の差
異に基づく信号の差異により、起点指示部21であるか
又は点火時期指示部3であるかを識別し、起点指示部2
1を起点とする検出順序により、通過した点火時期指示
部3がどの気筒用のものであるかを識別する。そして、
制御手段5は、この識別に基づいて、対応する気筒の点
火プラグ6に順にスパークを発生させ、所定の点火順序
で点火を行う。
ち、動弁カム軸10aと一体にロータ2が同軸回転し、
このロータ2の近傍に配置された点火時期検出センサ4
は、ロータ2の外周の起点指示部21と点火時期指示部
3を検出し、検出信号を制御手段5に発信する。制御手
段5は、起点指示部21と点火時期指示部3の周長の差
異に基づく信号の差異により、起点指示部21であるか
又は点火時期指示部3であるかを識別し、起点指示部2
1を起点とする検出順序により、通過した点火時期指示
部3がどの気筒用のものであるかを識別する。そして、
制御手段5は、この識別に基づいて、対応する気筒の点
火プラグ6に順にスパークを発生させ、所定の点火順序
で点火を行う。
【0016】上記ロータ軸ホルダ14の前後二箇所に
は、一対のボール軸受30・30が設けられ、これらの
ボール軸受30・30で上記ロータ軸10bを軸支して
いる。また、上記ロータ軸10bの軸心部には潤滑油路
27bが形成され、この潤滑油路27bは動弁カム軸1
0aの軸心部に形成した潤滑油路27aと連通されてい
る。そして上記ロータ軸10bの前後中間部には前後二
箇所のボール軸受30・30を潤滑する注油穴28が上
記潤滑油路27bと交差するように形成されている。な
お、動弁カム軸10aの潤滑油路27aとエンジン本体
7の前壁7aに形成された圧送油路25とは、動弁カム
軸10aの軸支部に形成された油溝26及び連通孔26
aを介して連通している。
は、一対のボール軸受30・30が設けられ、これらの
ボール軸受30・30で上記ロータ軸10bを軸支して
いる。また、上記ロータ軸10bの軸心部には潤滑油路
27bが形成され、この潤滑油路27bは動弁カム軸1
0aの軸心部に形成した潤滑油路27aと連通されてい
る。そして上記ロータ軸10bの前後中間部には前後二
箇所のボール軸受30・30を潤滑する注油穴28が上
記潤滑油路27bと交差するように形成されている。な
お、動弁カム軸10aの潤滑油路27aとエンジン本体
7の前壁7aに形成された圧送油路25とは、動弁カム
軸10aの軸支部に形成された油溝26及び連通孔26
aを介して連通している。
【0017】つまり潤滑油は、圧送油路25・動弁カム
軸10aの油溝26・連通孔26a・潤滑油路27a・
ロータ軸10bの軸心部に形成した潤滑油路27bを順
に通って、ロータ軸10bの前後中間部に形成した注油
穴28より噴出し、ロータ軸ホルダ14内の空間29を
満たす。これにより、前後二箇所のボール軸受30・3
0の潤滑と冷却を効果的に行う。
軸10aの油溝26・連通孔26a・潤滑油路27a・
ロータ軸10bの軸心部に形成した潤滑油路27bを順
に通って、ロータ軸10bの前後中間部に形成した注油
穴28より噴出し、ロータ軸ホルダ14内の空間29を
満たす。これにより、前後二箇所のボール軸受30・3
0の潤滑と冷却を効果的に行う。
【0018】上記実施形態では縦型ガスエンジンの点火
装置として説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、ガソリンエンジンを含む火花点火式エンジン
に広く適用することができる。また、上記実施形態では
ロータ軸が動弁カム軸と同軸回転するものとして説明し
たが、これに限らず、ロータ軸がガバナ軸と同軸回転す
るものにも適用することができる。さらに、上記実施形
態ではロータ軸ホルダの軸受をボール軸受として説明し
たが、本発明はメタル軸受を含む軸受に広く適用するこ
とができる。
装置として説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、ガソリンエンジンを含む火花点火式エンジン
に広く適用することができる。また、上記実施形態では
ロータ軸が動弁カム軸と同軸回転するものとして説明し
たが、これに限らず、ロータ軸がガバナ軸と同軸回転す
るものにも適用することができる。さらに、上記実施形
態ではロータ軸ホルダの軸受をボール軸受として説明し
たが、本発明はメタル軸受を含む軸受に広く適用するこ
とができる。
【図1】図1(A)は本発明に係る点火装置の要部縦断
面図、図1(B)はその要部正面図である。
面図、図1(B)はその要部正面図である。
【図2】図2は本発明に係る点火装置を備える縦型ガス
エンジンの正面図である。
エンジンの正面図である。
【図3】従来技術の図1(B)相当図である。
2…ロータ、3…点火時期指示部、4…点火時期検出セ
ンサ、5…制御手段、6…点火プラグ、7…エンジン本
体、10・10a…回転軸(動弁カム軸)、10b…ロ
ータ軸、11…ギヤケース、14…ロータ軸ホルダ、1
5…ロータ軸ホルダのボス前面蓋、15a…ボス前面蓋
の延出部、23…イグニッションコイル、27a…回転
軸(動弁カム軸)の潤滑油路、27b…ロータ軸の潤滑
油路、28…注油穴、30…軸受(ボール軸受)。
ンサ、5…制御手段、6…点火プラグ、7…エンジン本
体、10・10a…回転軸(動弁カム軸)、10b…ロ
ータ軸、11…ギヤケース、14…ロータ軸ホルダ、1
5…ロータ軸ホルダのボス前面蓋、15a…ボス前面蓋
の延出部、23…イグニッションコイル、27a…回転
軸(動弁カム軸)の潤滑油路、27b…ロータ軸の潤滑
油路、28…注油穴、30…軸受(ボール軸受)。
Claims (1)
- 【請求項1】 エンジン本体(7)の前側にギヤケース
(11)を設け、このギヤケース(11)の前面より回転軸
(10)を突出させ、この回転軸(10)に点火時期指示部
(3)を有するロータ(2)を固定し、このロータ
(2)に近接させて点火時期検出センサ(4)を配置
し、この点火時期検出センサ(4)に制御手段(5)及
びイグニッションコイル(23)を介して点火プラグ
(6)を連携させて構成した、4サイクルエンジンの点
火装置において、 上記ギヤケース(11)の前面で、クランク軸(1)の1
/2の回転速度で回転する回転軸(10a)に対面する箇
所にロータ軸ホルダ(14)を固設し、このロータ軸ホル
ダ(14)でロータ軸(10b)を回転可能に軸支し、 上記ロータ軸(10b)の後端部は、上記ギヤケース(1
1)を貫通させて上記回転軸(10a)と直結させ、上記
ロータ(2)は、ロータ軸ホルダ(14)のボス前面蓋
(15)を貫通しているロータ軸(10b)の先端部に固設
し、 上記ロータ軸ホルダ(14)のボス前面蓋(15)は一方向
に延出し、この延出部(15a)に点火時期検出センサ
(4)を配置し、 上記ロータ軸ホルダ(14)の前後二箇所に軸受(30)を
設け、これらの軸受(30)でロータ軸(10b)を軸支
し、 上記ロータ軸(10b)の軸心部に潤滑油路(27b)を形
成し、この潤滑油路(27b)を上記回転軸(10a)の軸
心部に形成した潤滑油路(27a)と連通させるととも
に、上記ロータ軸(10b)の前後中間部に前後二箇所の
軸受(30)を潤滑する注油穴(28)を形成したことを特
徴とする、 請求項1に記載の4サイクルエンジンの点火
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26506595A JP3278713B2 (ja) | 1995-10-13 | 1995-10-13 | 4サイクルエンジンの点火装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26506595A JP3278713B2 (ja) | 1995-10-13 | 1995-10-13 | 4サイクルエンジンの点火装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09112397A JPH09112397A (ja) | 1997-04-28 |
JP3278713B2 true JP3278713B2 (ja) | 2002-04-30 |
Family
ID=17412107
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26506595A Expired - Fee Related JP3278713B2 (ja) | 1995-10-13 | 1995-10-13 | 4サイクルエンジンの点火装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3278713B2 (ja) |
-
1995
- 1995-10-13 JP JP26506595A patent/JP3278713B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09112397A (ja) | 1997-04-28 |
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