JP3844156B2 - 竿体の連結構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の竿体を順次収納可能に連結した振出式釣竿の竿体の連結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
鮎釣りや渓流釣りに用いる釣竿(以下、「渓流竿」という)は、例えば、12〜14節程度の竿体を竿元側の竿体に順次収納可能なように連結されている。そして、穂先側先端に釣糸を係止する釣糸係止部が設けられている。
この渓流竿において、十分な長さの釣糸を用いて釣りを行う場合(以下、「通常釣り」という。)全ての竿体を引きだして最も長く伸ばした状態で魚釣りを行う。一方、竿体全体の長さに対して極端に短い長さの釣糸を用いて行う釣り(以下、「ちょうちん釣り」という)を行う場合、釣糸の先端に連結されている仕掛けに餌を取付ける際や、仕掛けにかかった魚を取り込む際、数個の竿体を収納して適当な長さに縮めた状態で操作を行う。また、釣りを終えて渓流竿を持ち運ぶ場合は、全ての竿体を収納して1節分の竿体の長さに縮めてコンパクトな状態にする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記渓流竿で「ちょうちん釣り」を行う場合、例えば、餌付けのために6節の竿体を収納して適当な長さにするためには、竿体の伸縮動作を5回繰り返す必要があり、素早く伸縮動作を行うことができない。ここで、1節分の竿体の長さを長くすれば少ない回数の伸縮動作で適当な長さに渓流竿を縮められるが、1節分の竿体があまり長いと、竿体の操作性が低下してしまう。また、1節分の竿体の長さに収納しても持ち運びが不便である。
【0004】
本発明の課題は、少ない伸縮動作で竿体を伸縮させることができ、餌付けや魚の取り込みがスムーズに行える竿体の連結構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
発明1にかかる竿体の連結構造は、複数の竿体が振出式に連結された竿体の連結構造であって、第1竿体と第1竿体内に収納可能に第1竿体の穂先側に連結されている第2竿体とを有する第1竿体ユニットと、第3竿体と第3竿体内に収納可能に第3竿体の穂先側に連結されている第4竿体とを有する第2竿体ユニットとを備えている。そして、第2竿体ユニットは、第1竿体と第2竿体または第3竿体と第4竿体の連結より弱い連結力で、第1竿体ユニット内に収納可能なように第1竿体ユニットの穂先側に連結されている。
【0006】
この場合には、第1竿体ユニットの第1竿体と第2竿体は第1竿体ユニットと第2竿体ユニットとの連結力より強固に連結されており、竿体の長さ方向へ多少の力を加えても第2竿体が第1竿体内部に収納されないようになっている。また、第2竿体ユニットの第3竿体と第4竿体も、第1竿体ユニットと同様に、竿体の長さ方向へ多少の力を加えても第4竿体が第3竿体内部に収納されないようになっている。一方、第2竿体ユニットの竿元側の第3竿体は第1竿体ユニットの穂先側の第2竿体に第1竿体と第2竿体の連結力より弱い連結力で連結しており、竿体の長さ方向へ力を加えると、第2竿体ユニット全体が第1竿体ユニット全体の内部に出没可能になっている。この結果、竿体の長さ方向に力を加えて竿体を伸縮させようとすると、第1竿体と第2竿体及び第3竿体と第4竿体は伸縮することなく、第1竿体ユニット,第2竿体ユニットを1単位として少ない伸縮動作で手早く伸縮する。
【0007】
なお、竿体収納時には、第2竿体を第1竿体内部に、第4竿体を第3竿体内部にそれぞれ収納できるようになっており、コンパクトな1節分の竿体の長さになる。
発明2にかかる竿体の連結構造は、発明1の連結構造であって、第2竿体及び第4竿体は竿元側端部に雄ネジ部を有し、第1竿体及び第3竿体は穂先側端部に雄ネジ部と螺合する雌ネジ部を有している。
【0008】
この場合には、第2竿体を第1竿体から引きだした状態で、雄ネジ部を雌ネジ部に螺合させているので、竿体の長さ方向に多少の力を加えても第2竿体が第1竿体内部に出入りしない。また、第3竿体と第4竿体においても同様である。この結果、餌付け等のために竿体を伸縮させる際に、第2竿体及び第4竿体はそれぞれ第1竿体及び第3竿体内に収納されることなく、第1竿体ユニット,第2竿体ユニットを1単位として少ない伸縮動作で手早く伸縮する。
【0009】
発明3にかかる竿体の連結構造は、発明1の連結構造であって、第1竿体及び第3竿体は穂先側端部の内周壁面の少なくとも一部に凹部を有し、第2竿体及び第4竿体は竿元側端部に設けられ凹部と噛み合う噛合部を有している。
この場合には、第2竿体,第4竿体をそれぞれ第1竿体,第3竿体から引き出した状態で噛合部が凹部に噛み合って、竿体の長さ方向に多少の力を加えても第2竿体,第4竿体がそれぞれ第1竿体,第3竿体内部に出入りしない。
【0010】
発明4にかかる竿体の連結構造は、発明3の連結構造であって、噛合部は、第2及び第4竿体の竿元側の端面に固定されると共に外周面に孔を有する中空の本体部と、本体部内に設けられた弾性体と、本体部内に設けられると共に弾性体の弾性変形に応じて本体部の孔を通して出没可能な突起部とを有している。
この場合には、弾性体の有する弾性力によって突起部が本体部内から出入り可能になっている。第2竿体,第4竿体がそれぞれ第1竿体,第3竿体から引き出された状態で、突起部は本体収納部内周面の凹部と噛み合い、竿体の長さ方向に多少の力を加えても第2竿体,第4竿体がそれぞれ第1竿体.第3竿体内部に出入りしない。
【0011】
発明5にかかる竿体の連結構造は、発明1〜4のいずれかの連結構造であって、第2竿体ユニットは竿元側端部に嵌合雄部を有し、第1竿体ユニットは嵌合雄部が嵌合する嵌合雌部を穂先側先端に有している。
この場合には、第2竿体ユニットを第1竿体ユニットから引き出した状態で嵌合雄部が嵌合雌部に嵌合して、第2竿体ユニットが第1竿体ユニットに連結する。
【0012】
餌付け等を行う際に竿体の長さ方向に力を加えると、嵌合部分が外れて、第2竿体ユニットは第1竿体ユニット内に収納されて短くコンパクトな状態になる。発明6にかかる竿体の連結構造は、発明5の連結構造であって、嵌合雄部及び嵌合雌部の少なくとも一方は弾性部材を有している。
この場合には、竿体収納時に、嵌合雄部または嵌合雌部の少なくとも一方に設けられた弾性部材が竿体内部の対応する部分に接触し、互いに傷つけ合うのを抑える。
【0013】
発明7にかかる竿体の連結構造は、発明5の連結構造であって、嵌合雄部及び嵌合雌部の少なくとも一方は毛状部材を有している。
この場合には、竿体収納時に、嵌合雄部または嵌合雌部の少なくとも一方に設けられた毛状部材が竿体内部の対応する部分に接触して互いに傷つけ合うのを有効に抑える。また、嵌合連結時に嵌合部ががたつくのも抑える。
【0014】
発明8にかかる竿体の連結構造は、発明1〜7のいずれかの連結構造であって、第2竿体及び第4竿体は竿元側端面に弾性部材を有している。
この場合には、第1竿体と第2竿体とが連結している第1竿体ユニット内に、第3竿体と第4竿体とが連結している第2竿体ユニットを収納する場合に、弾性部材が、第2竿体及び第4竿体の竿元側端面に他の竿体の内周面が当たって互いに傷つけるのを抑える。
【0015】
発明9にかかる竿体の連結構造は、発明1〜7のいずれかの連結構造であって、第1竿体及び第3竿体は穂先側端面に弾性部材を有している。
この場合には、第1竿体と第2竿体とが連結している第1竿体ユニット内から、第3竿体と第4竿体とが連結している第2竿体ユニットを引き出す場合に、弾性部材が、第3竿体の穂先側端面に第2竿体の竿元側端面が当たって互いに傷つけ合うのを抑える。
【0016】
発明10にかかる竿体の連結構造は、発明1〜9のいずれかの連結構造であって、第1竿体ユニットは外周面に1の色が着色されており、第2竿体ユニットは外周面に他の色が着色されている。
この場合は、第1竿体ユニットを構成する第1竿体及び第2竿体の外周面に1の色が着色されており、第2竿体ユニットを構成する第3竿体及び第4竿体の外周面に他の色が着色されている。この結果、ユーザは外観から第1竿体ユニットと第2竿体ユニットとを用意に識別でき、竿体の伸縮動作をよりスムーズに行える。
【0017】
なお、第1竿体ユニット,第2竿体ユニットの外周面は着色して識別可能とするのみでなく、例えば、それぞれの竿体ユニットに所定の模様を付したり、所定の形状を施して識別可能にしてもよい。
【0018】
【実施の形態】
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。
(全体構造)
本発明の第1実施形態を採用した振出式釣竿は、図1に示すように、筒状の第1竿体1と、第1竿体1の穂先側に順次収納可能なように連結されている第2竿体2〜第12竿体12とを有している。この第1竿体1〜第12竿体12は、それぞれ筒状の部材であって、穂先側に連結された他の竿体を収納することができる竿体収納部500(図2及び図3参照)が設けられている。第1竿体1〜第12竿体12は、例えば、炭素繊維の強化繊維に樹脂を含浸させたシート状のプリプレグをマンドレルに巻回して形成したものである。また、後に詳しく説明するように、第1竿体1と第2竿体2とは互いに強固に連結可能になっており、第1竿体ユニット100を構成している。同様に、第3竿体3及び第4竿体4は第2竿体ユニット200を構成し、第5竿体5及び第6竿体6は第3竿体ユニット300を構成している。
(第1竿体ユニット100〜第3竿体ユニット300の構造)
まず、第1竿体1と第2竿体2との連結構造(第1竿体ユニット100の連結構造)について説明する。
【0019】
図2に示すように、第1竿体ユニット100は第1竿体1と第2竿体2とを有している。第1竿体1は、他の部分より小径に形成され竿体収納部500に収納した第2竿体2が穂先側に抜け出るのを防止する抜止め部1aを穂先側端部に有している。そして、抜止め部1aの竿元側の内周面に雌ネジ部20が設けられている。一方、第2竿体2は竿元側端部に他の部分より大径に形成され第1竿体1の雌ネジ部20に螺合可能な雄ネジ部21を有している。なお、第3竿体3と第4竿体4との連結構造(第2竿体ユニット200の連結構造)及び第3竿体3と第4竿体4との連結構造(第3竿体ユニット300の連結構造)は、第1竿体1及び第2竿体2と同様の構造を有しており、説明を省略する。
【0020】
次に、第1竿体ユニット100と第2竿体ユニット200との連結構造について説明する。
図3に示すように、第2竿体ユニット200の竿元側の第3竿体3は、竿元側端部に他の部分より大径に形成された嵌合雄部31を有している。一方、第1竿体ユニット100の穂先側の第2竿体2は、他の部分より小径に形成された嵌合雌部30を穂先側端部に有している。この間合雌部30は、内径が嵌合雄部31の外形と一致している。
【0021】
なお、第2竿体ユニット200と第3竿体ユニット300との連結構造も同様であり、説明を省略する。
(その他の竿体の構成)
第7竿体7〜第11竿体11は、それぞれ穂先側端部に設けられた嵌合雄部(図示せず)と、竿元側端部に設けられた嵌合雄部(図示せず)とを有している。そして、各嵌合雄部は竿元側に挿入可能に連結されている他の竿体の嵌合雌部の内周径に合致するように形成されており、他の竿体から最も穂先側に引き出した状態で嵌合固定可能になっている。また、最も穂先側の第12竿体12は竿元側端部に嵌合雄部を有し、穂先側端部には釣糸を係止する回転可能な毛糸状の釣糸係止部(図示せず)を有している。
(作用)
このように構成された渓流竿では、第1竿体1〜第12竿体12を順次引き出して嵌合固定し長く伸ばした状態でキャスティング,リトリーブ等を行う。特に、第1竿体ユニット100内の第1竿体1と第2竿体2とにおいては、雄ネジ部21を雌ネジ部22に螺合させて強固に連結しているので、釣竿の長さ方向に多少の力を加えても、第2竿体2が第1竿体1内部に出入りしない。また、第2竿体ユニット200及び第3竿体ユニット300における第3竿体3と第4竿体4,第5竿体5と第6竿体6も同様である。
【0022】
一方、釣糸先端の仕掛けに餌付けする場合や仕掛けにかかった魚を取り込む場合、渓流竿の長さ方向に力を加えて渓流竿全体の長さを適当な長さに縮める。ここで、第1竿体1及び第2竿体2(第1竿体ユニット100)は雄ネジ部21と雌ネジ部22とを螺合して強固に固定されており第3竿体3及び第4竿体4(第2竿体ユニット200),第5竿体5及び第6竿体6(第3竿体ユニット300)も同様に強固に連結されている。このため、渓流竿の長さ方向に力を加えると、第1竿体ユニット100〜第3竿体ユニット300が1単位として伸縮する。
【0023】
また、収納時には、雄ネジ部21を回転させて雌ネジ部22からはずして、第2竿体2を第1竿体1に収納し、同様に、第4竿体4を第3竿体3へ、第6竿体6を第5竿体5に収納する。この結果、第1竿体1〜第12竿体12までを全て1節単位で収納しコンパクトな状態になる。
以上のように、本発明の第1実施形態を採用した渓流竿では、雄ネジ部21と雌ネジ部22とにより強固に連結され軸方向に力を加えても伸縮しないように連結された竿体の連結構造と、嵌合雄部と嵌合雌部とにより嵌合固定され軸方向に力を加えると他の竿体内に出入り可能に連結された竿体の連結構造とを有しているので、少ない操作回数で釣竿の長さを所定の操作を行うのに適した長さにすることができる。
【0024】
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
本発明の第2実施形態を採用した渓流竿では、図4に示すように、第1竿体ユニット100を構成する第1竿体1が、穂先側先端に抜け止め部1aを有している。この抜止め部1aは、他の部分より小径に形成され、竿体収納部500に挿入されている第2竿体2が穂先側に抜け出るのを防止する。そして、抜止め部1aの竿元側の内周面に複数の凹部45が設けられている。一方、第2竿体2は竿元側端部に他の部分よりやや大径に形成された噛合部40を有している。
【0025】
この噛合部40は、図5に示すように、内部に空間を有した円柱状部材であって外周側面に複数の孔41aを有するABS樹脂等の合成樹脂製の本体部41と、本体部41内部の空間に配置された弾性体43と、弾性体43上に本体部41の孔41aから外方に向かって突出するように配置された複数の突起部42とを有している。本体部41は左右に縦割りされた1対の半割り部材からなっており、内部の所定の位置に突起部42,弾性体43を収納した後に、この1対の半割り部材を開口側で接着してなるものである。そして、第2竿体2の竿元側端部に接着され固定されている。突起部42及び弾性体43は、スチレン−ブタジエンゴム,ポリブタジエン,アクリルゴム,クロロプレンゴム等の合成ゴムを所定の形状に成形したものである。
【0026】
なお、その他の構成は第1実施形態と同様であり、説明を省略する。
このように構成された渓流竿では、第1竿体1の凹部45の位置に突起部42がある場合、突起部42は弾性体43の弾性力により本体部41から飛び出している。この飛び出した突起部42が凹部45と噛み合って第2竿体2を固定しており、長さ方向に多少の力を加えても第2竿体2は第1竿体1内の竿体収納部500に収納されない。
【0027】
そして、第2竿体2に対して長さ方向に大きな力を加えると、第2竿体2と共に噛合部40も移動し、突起部5は第1竿体1の凹部45からずれて、第1竿体1の内周面に接触する。この接触により突起部42は本体部41内方向に向かって力を受けることになる。突起部42は弾性体43条に配置されており、第1竿体1の内周面から受けた力は弾性体43が吸収し、突起部3は本体部41内に収納され、第2竿体2は第1竿体1内に挿入される。
【0028】
以上のように、本発明の第2実施形態にかかる渓流竿では、噛合部40が第1竿体1と第2竿体2とを強固に連結しているので、第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について説明する。
【0029】
本発明の第3実施形態にかかる渓流竿の第3竿体3は、図6に示すように、穂先側端面にリング状の弾性部材60を有している。また、第2竿体2及び第4竿体4も、それぞれ竿元側端面に弾性部材61を有している。この弾性部材60,61は、スチレン−ブタジエンゴム,ポリブタジエン,アクリルゴム,クロロプレンゴム等の合成ゴムをそれぞれ竿体の端面に合致するように成形したものであって、接着剤で各竿体の端面に接着されている。
【0030】
なお、その他の構成は第1実施形態と同様であり説明を省略する。
このように構成された渓流竿では、第1竿体ユニット100内に第2竿体ユニット200を出し入れする場合に、第2竿体ユニット200の第3竿体3の穂先側端面が、第1竿体ユニット100の内周面に接触して互いに傷つけ合うのを弾性部材60が有効に抑える。また、第2竿体2及び第4竿体4の竿元側端面が、内部に挿入された他の竿体の外周面と接触して互いに傷つけ合うのを弾性部材61が抑える。また、第1竿体ユニット100内から第2竿体ユニットを引き出す場合、第1竿体ユニット100の第2竿体2の竿元側端面と第2竿体ユニット200の第3竿体3の穂先側端面とが接触して互いに傷つけあうのを、弾性部材60,61が有効に抑える。
【0031】
なお、図7に示すように、第2竿体2及び第4竿体4の竿元側端面の内径側にそれぞれ切欠き部2a,4aを設け、この切欠き部2a,4aにそれぞれリング状の弾性部材71をはめ込んでもよい。また、第3竿体3の穂先側端面の外周側に切欠き部3aを設け、この切欠き部3aにリング状の弾性部材70をはめ込んでもよい。
【0032】
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
本発明の第4実施形態を採用した渓流竿では、図8に示すように、第2竿体2の穂先側の嵌合雌部30付近に毛状部材80が設けられている。この毛状部材80は、ナイロン等の合成樹脂繊維からなる部材であって、第2竿体2の穂先側の内周面に複数箇所設けられている。なお、嵌合雄部31と嵌合雌部30が形成され竿体同士を嵌合させて連結する他の竿体の連結部(例えば、第12竿体12と第11竿体11との連結部)にも、同様の毛状部材80が設けられている。
【0033】
その他の構成は第1実施形態と同様であり説明を省略する。
このように構成された渓流竿では、例えば、第2竿体2と第3竿体3との連結部分において、第2竿体の穂先側内周面に設けられた毛状部材80が第2竿体2と第3竿体3との振動を吸収し、第2竿体2と第3竿体3との連結が安定する。さらに、第2竿体2の穂先側端部が第3竿体3の外周面と接触して第3竿体3の外周面を傷つけるのも抑える。さらにまた、第2竿体2と第3竿体3との嵌合がよりスムーズになる。
【0034】
[他の実施形態]
(a)竿体ユニットの数は、3つに限定されるものではなく、任意の竿体ユニットを設けることができる。
(b)第1竿体と第2竿体との連結を嵌合構造にして、第2竿体と第3竿体とで第1竿体ユニットを構成することもできる。
(c)任意の数の竿体を用いることができる
(d)嵌合雄部,嵌合雌部の少なくとも一方に弾性部材を設けることもできる。
(e)第1竿体ユニットを構成する第1竿体及び第2竿体の外周面に所定の色を着色し、第2竿体ユニットを構成する第3竿体及び第4竿体の外周面に他の所定の色を着色してもよい。このような色を付すことで、ユーザは強固に連結している竿体の連結部と強固に連結していない竿体の連結部とを外観から容易に判断できる。なお、竿体外周面に所定の模様を付したり、所定の形状を施したりして竿体を識別可能にしてもよい。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、竿体通しが強固に連結した竿体ユニットを有しているので、少ない伸縮動作で竿体を適当な長さにすることができる。また、竿体ユニット内に他の竿体ユニットを出し入れする際において、竿体の竿元側端面と他の竿体の穂先側端面との接触によって生じる竿体の破損を、有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を採用した渓流竿の全体図。
【図2】図1の第1竿体と第2竿体(第1竿体ユニット)の連結部分の拡大断面図。
【図3】図1の第2竿体と第3竿体(第1竿体ユニットと第2竿体ユニットに該当する)の連結部分の拡大断面図。
【図4】本発明の第2実施形態を採用した渓流竿の第1竿体と第2竿体(第1竿体ユニット)の連結部分の拡大断面図。
【図5】図4の噛合部の拡大断面図。
【図6】本発明の第3実施形態を採用した渓流竿の第1竿体ユニットと第2竿体ユニットとの拡大断面図。
【図7】本発明の第3実施形態を採用した他の渓流竿の第1竿体ユニットと第2竿体ユニットとの拡大断面図。
【図8】本発明の第4実施形態を採用した渓流竿の第2竿体と第3竿体(第1竿体ユニットと第2竿体ユニットに該当する)の連結部分の拡大断面図。
【符号の説明】
1 第1竿体
2 第2竿体
3 第3竿体
4 第4竿体
20 雌ネジ部
21 雄ネジ部
30 嵌合雌部
31 嵌合雄部
40 噛合部
60,61,70,71 弾性部材
100 第1竿体ユニット
200 第2竿体ユニット

Claims (10)

  1. 複数の竿体が振出式に連結された竿体の連結構造であって、第1竿体と、前記第1竿体内に収納可能に第1竿体の穂先側に連結されている第2竿体とを有する第1竿体ユニットと、第3竿体と、前記第3竿体内に収納可能に第3竿体の穂先側に連結されている第4竿体とを有する第2竿体ユニットとを備え、前記第2竿体ユニットは、前記第1竿体と前記第2竿体または前記第3竿体と前記第4竿体の連結より弱い連結力で、前記第1竿体ユニット内に収納可能なように第1竿体ユニットの穂先側に連結されている、竿体の連結構造。
  2. 前記第2竿体及び第4竿体は竿元側端部に雄ネジ部を有し、前記第1竿体及び第3竿体は穂先側端部に前記雄ネジ部と螺合する雌ネジ部を有している、請求項1に記載の竿体の連結構造。
  3. 前記第1竿体及び第3竿体は穂先側端部の内周壁面の少なくとも一部に凹部を有し、前記第2竿体及び第4竿体は竿元側端部に設けられ前記凹部と噛み合う噛合部を有している、請求項1に記載の竿体の連結構造。
  4. 前記噛合部は、前記第2及び第4竿体の竿元側の端面に固定されると共に外周面に孔を有する中空の本体部と、前記本体部内に設けられた弾性体と、前記本体部内に設けられると共に前記弾性体の弾性変形に応じて前記本体部の孔を通して出没可能な突起部とを有している、請求項3に記載の竿体の連結構造。
  5. 前記第2竿体ユニットは竿元側端部に嵌合雄部を有し、前記第1竿体ユニットは前記嵌合雄部が嵌合する嵌合雌部を穂先側先端に有している、請求項1から4のいずれかに記載の竿体の連結構造。
  6. 前記嵌合雄部及び嵌合雌部の少なくとも一方は弾性部材を有する、請求項5に記載の竿体の連結構造。
  7. 前記嵌合雄部及び嵌合雌部の少なくとも一方は毛状部材を有する、請求項5に記載の竿体の連結構造。
  8. 前記第2竿体及び第4竿体は竿元側端面に弾性部材を有している、請求項1〜7のいずれかに記載の竿体の連結構造。
  9. 前記第1竿体及び第3竿体は穂先側端面に弾性部材を有している、請求項1〜7のいずれかに記載の竿体の連結構造。
  10. 前記第1竿体ユニットは外周面に1の色が着色されており、前記第2竿体ユニットは外周面に他の色が着色されている、請求項1〜9のいずれかに記載の竿体の連結構造。
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