JP3843771B2 - 電気接続箱における電気部品の取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用電気接続箱における電気部品の取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば、リレーのような電気部品が電気接続箱に取り付けられて利用されている。
【0003】
例えば、図9(a)及び図9(b)に示されるリレー101は、電気接続箱を構成するケース本体111の内部に収容された状態で取り付けられている。リレー101を構成するリレー本体102には金属製のカラー103が取り付けられている。カラー103には、図示しないボルトが挿通可能になっている。また、ケース本体111はナット保持部112を有し、そのナット保持部112にはナット113が設けられている。ナット113にはボルトが螺着されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、リレー101の取付面101a及びケース本体111の被取付面111aは面一になっている。そのため、カラー103の孔をナット113の孔に一致させにくく、リレー101の位置決めが困難である。また、取付作業において、リレー101を位置決めしてからボルトをナット113に螺着するまでの間は、リレー101を押さえていないとリレー101がケース本体111の内壁面に沿ってズレてしまう。しかも、リレー101は一般的に重く大きい部品であるため、リレー101を押さえておくことにより正規の位置に保持すること自体が困難である。ゆえに、電気接続箱に対してのリレー101の取付作業が困難である。
【0005】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、電気部品の取付作業を容易に行うことができる電気接続箱における電気部品の取付構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、電気部品本体と、前記電気部品本体に設けられるカラー保持部と、前記カラー保持部に保持されるカラーとを備えた電気部品を電気接続箱のケース本体内に収容するとともに、前記カラーに挿通されたボルトと前記ケース本体に設けられるナット保持部に保持されたナットとを用いて、前記電気部品を前記ケース本体の内壁に取り付ける構造において、前記カラーのナット保持部側端面を前記カラー保持部のナット保持部側端面より突出させることにより、前記電気部品側に凸状の第1嵌合部を形成し、前記ナットのカラー保持部側端面を前記ナット保持部のカラー保持部側端面より没入させることにより、前記ケース本体側に、前記第1嵌合部に対して嵌合可能な凹状の第2嵌合部を形成し、前記第1嵌合部及び第2嵌合部を嵌合させることにより、前記カラーのナット保持部側端面が前記ナットのカラー保持部側端面に当接することを要旨とする。
【0007】
本発明においては、凹凸の関係にある第1嵌合部と第2嵌合部とが互いに嵌合することにより、電気部品がケース本体に対して位置決めされる。そのため、ボルトをナットに螺着するまでの間に、電気部品がケース本体の内壁面に沿って位置ズレを起こしにくくなる。従って、電気部品の取付作業を容易に行うことができる。
【0008】
ここで、「電気部品」とは、例えば、リレーを指すほか、電流センサー、ヒュージブルリンク等のような電気接続箱内に収容される部品も含むものである。
【0009】
本発明においては、電気部品の取付作業は、電気部品が位置決めされた状態でボルトをナットに螺着することによって行われる。そのため、カラーのナット保持部側端面をカラー保持部のナット保持部側端面より没入させるとともに、ナットのカラー保持部側端面をナット保持部のカラー保持部側端面よりも突出させた場合とは異なり、電気部品を位置決めしたときにナットを押さえておく必要はない。従って、電気部品の取付作業がより簡単になる。
【0010】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記電気部品はリレーであり、前記カラー保持部は前記電気部品本体における2以上の側面にてそれぞれ突設されていることを要旨とする。
【0011】
本発明においては、各カラー保持部が電気部品本体の2以上の側面に突出しているため、リレーは互いに離間した2箇所以上のカラー保持部で支持される。よって、大きくて重いリレーであったとしても、そのリレーの位置決めが容易になり、ケース本体に対してより確実に固定できる。
【0012】
ここで、「2以上の側面」とは、電気部品本体を介して互いに反対側に位置する2つの側面を含むほか、電気部品本体において互いに隣り合う2つの側面を含んでいてもよく、電気部品本体における全ての側面であってもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を自動車用電気接続箱に具体化した電気接続箱における電気部品の取付構造の一実施形態を図1〜図8に基づき詳細に説明する。
【0014】
図1及び図2に示すように、車両1であるハイブリッドカーには電気接続箱24が搭載されている。本実施形態において、電気接続箱24は、車両1の右側後輪が収容されているホイールハウジング内に取り付けられている。図3に示すように、電気接続箱24から突設されるブラケット26にはボルト挿通孔26aが設けられ、同ボルト挿通孔26aにはボルト27が挿通されるようになっている。そして、このボルト27は車両パネル3の裏側に設けられたナット28に螺着されるようになっている。その結果、図2にも併せ示すように、電気接続箱24は車両1にほぼ横向きに取り付けられる。本実施形態では、車両1の動力源として、エンジンとモーター1aとをハイブリッド化したものが用いられている。また、電気接続箱24は、図示しない電気機器に電気的に接続されている。この電気機器は、モーター1aのトルク制御を行うためのものである。
【0015】
図4〜図6に示すように、電気接続箱24は、ケース本体25にアッパーカバー29を取り付けることによって構成されている。ケース本体25内にはヒューズ装着部25aが設けられている。ヒューズ装着部25aにはヒューズ31が装着されるようになっている。ヒューズ31の各端子部は、導電板91,92の一端に接続されている。導電板91の他端は、ケース本体25の外側面に突設されたコネクタハウジング82内に突出している。コネクタハウジング82には、図示しないコネクタが装着されるようになっている。
【0016】
また、ケース本体25にはバスバー(導電板)71が収容されている。バスバー71は、導電性を有する金属板を折り曲げることによって形成されている。バスバー71にはボルト挿通部71a,71bが形成されている。図4に示すように、各ボルト挿通部71a,71bには、ボルト挿通孔4a,4bが設けられている。図6に示すように、ボルト挿通孔4aにボルト4cを挿通し、導電板92の他端に螺着させることにより、バスバー71はヒューズ31に電気的に接続されるようになっている。また、図4に示すように、バスバー71にはタブ部71cが設けられている。バスバー71におけるタブ部71cの基端側には係合部71dが設けられている。係合部71dは、ケース本体25に設けられた図6に示すランス5に係合するようになっている。この状態において、タブ部71cは、ケース本体25の外側面に突設されたコネクタハウジング83内に突出している。コネクタハウジング83には、図示しないコネクタが装着されるようになっている。このコネクタは、前記車両1の前記モーター1aに対して電気的に接続されるようになっている。尚、本実施形態において、バスバー71には300Aの電流が流れるようになっている。
【0017】
また、ケース本体25内には電流センサー装着部25cが設けられている。電流センサー装着部25cには車両搭載用電流センサー41が着脱可能に装着されるようになっている。車両搭載用電流センサー41を構成するハウジング42の底面42aには、コネクタハウジング23が突設されている。車両搭載用電流センサー41が電流センサー装着部25cに装着された状態で、コネクタハウジング23はケース本体25の外側面に突出するようになっている。コネクタハウジング23には図示しないコネクタが装着されるようになっている。コネクタには図示しないゴムリングが設けられている。ゴムリングは、コネクタハウジング23にコネクタが装着されたときに潰されるようになっている。尚、ハウジング42、コネクタハウジング23及びコネクタは完全防水タイプである。また、ハウジング42には被検知物挿通孔43が貫設されている。被検知物挿通孔43は、同被検知物挿通孔43の貫通方向において等断面形状をなしている。被検知物挿通孔43にはバスバー71が挿通可能になっている。
【0018】
図6に示すように、ケース本体25には導電板6が収容されている。導電板6は、導電性を有する金属板を折り曲げることによって形成されている。導電板6の一端は、ケース本体25に設けられた図6に示すランス9に係合するようになっている。この状態において、導電板6の一端は、図示しないコネクタハウジング内に突出している。コネクタハウジングには、図示しないコネクタが装着されるようになっている。コネクタは図示しないバッテリーに電気的に接続されている。つまり、バッテリーの電圧は、このコネクタから入力されるようになっている。ここで用いられるバッテリーは、本実施形態では、放電時の電圧が36Vのものである。
【0019】
図7に示すように、ケース本体25の壁部25dには、ナット保持部51が2箇所に設けられている。各ナット保持部51は、電流センサー装着部25cに対応する部分に配設されている。各ナット保持部51にはナット収容孔53が設けられている。ナット収容孔53は段差部54を有している。そのため、ナット収容孔53の開口部の面積は、ケース本体25の外側面側とケース本体25の内側面側とでそれぞれ異なっている。具体的には、ケース本体25の外側面側に位置するナット収容孔53の開口部の面積は、ケース本体25の内側面側に位置するナット収容孔53の開口部の面積よりも大きくなっている。これらナット収容孔53はナット52を保持するようになっている。各ナット52のカラー保持部側端面52aと各ナット保持部51のカラー保持部側端面51aとの間に段差を設けることにより、ケース本体25には第2嵌合部62が凹状に形成されている。つまり、各ナット52のカラー保持部側端面52aは、ナット保持部51のカラー保持部側端面51aより没入している。換言すると、カラー保持部側端面52aは、カラー保持部側端面51aよりもケース本体25の外側面側に位置している。
【0020】
図4〜図6に示すように、ケース本体25にはリレー装着部25bが設けられている。リレー装着部25bには、電気部品としてのリレー2が装着されるようになっている。図7及び図8にも併せ示すように、リレー2を構成する電気部品本体としてのリレー本体11内には図示しないリレー用コイル線が設けられ、そのリレー用コイル線には単芯線2aが2本接続されている。各単芯線2aはリレー本体11の外部に延出されている。各単芯線2aはリレー2に後付けされたものである。本実施形態において、各単芯線2aの長さは150mm以上である。各単芯線2aの先端には、図示しない端子が圧着されている。図6に示すように、各端子は、ケース本体25に設けられた外部接続用のコネクタハウジング4に嵌合されている。このコネクタハウジング4は、ケース本体25を貫通して同ケース本体25の外側面に突出している。このコネクタハウジング4には、図示しないコネクタが装着されるようになっている。コネクタは図示しないバッテリーに電気的に接続されている。つまり、バッテリーの電圧は、このコネクタから入力されるようになっている。ここで用いられるバッテリーは、本実施形態では、放電時の電圧が12Vのものである。
【0021】
また、リレー本体11には、−側端子2b及び+側端子2cが設けられている。−側端子2bに前記ボルト挿通孔4bを挿通した前記ボルト4cを螺着させることにより、リレー2には前記バスバー71が電気的に接続されるようになっている。また、+側端子2cに設けられた図示しないボルト挿通孔にボルト4cを挿通して前記導電板6の他端に螺着することにより、+側端子2cに導電板6が電気的に接続されるようになっている。
【0022】
図7及び図8に示すように、リレー本体11は略箱状をなし、合成樹脂によって一体形成されている。リレー本体11の側面11a,11bには、カラー保持部14がそれぞれ突設されている。各カラー保持部14は、リレー本体11の側面11d側に配設されている。各カラー保持部14には、断面円形状をなすカラー保持孔14bが設けられている。各カラー保持孔14bは、リレー本体11の側面11dから側面11cに向けて貫通している。各カラー保持孔14bには、略円筒状をなす金属製のカラー12が圧入されている。取付状態において前記ナット保持部51側とは反対側に位置する各カラー12の端部には、フランジ部12bが設けられている。各フランジ部12bは、各カラー12が各カラー保持孔14bに挿通されたときに、取付状態においてナット保持部51側とは反対側に位置する各カラー保持部14の端面に引っ掛かるようになっている。また、各カラー12においてフランジ部12bが設けられている側とは反対側の端部は角張っている。尚、端部において角張っている部分を丸くしてもよい。具体的には、カラー12の外周面とカラー12のナット保持部側端面12aとを曲面を介して接続してもよい。各カラー12には、ワッシャ15を外挿したボルト13が挿通されている。各ボルト13は前記各ナット52に螺着されるようになっている。その結果、リレー2がケース本体25の内壁に固定されるようになる。
【0023】
また、各カラー12のナット保持部側端面12aと各カラー保持部14のナット保持部側端面14aとの間に段差を設けることにより、リレー2には前記第2嵌合部62に対して嵌合可能な第1嵌合部61が凸状に形成されている。つまり、各カラー12のナット保持部側端面12aは、各カラー保持部14のナット保持部側端面14aよりも突出している。各カラー12は、各カラー保持部14よりもナット保持部51側に突出している。本実施形態では、ナット保持部側端面12aとナット保持部側端面14aとの段差の大きさ(カラー12の突出部分の長さ)は、0.5〜1.5mmの範囲に設定されることが好ましい。その理由は、カラー12の突出部分が長過ぎると、カラー12の突出部分がケース本体25の内部構造(リブ等)に引っ掛かってしまい、カラー12をケース本体25内に確実に収容できないからである。また、カラー12の突出部分が短過ぎると、リレー2の位置決めが困難になる上、リレー2が重いものであると、カラー保持部14とナット保持部51との係合が解除されることによって動いてしまうからである。各カラー12のナット保持部側端面12aは、各ナット52のカラー保持部側端面52aに当接するようになっている。つまり、ナット保持部側端面12aとナット保持部側端面14aとの段差の大きさは、ナット保持部51の前記カラー保持部側端面51aとナット52の前記カラー保持部側端面52aとの段差の大きさと等しくなっている。
【0024】
次に、電気接続箱24にリレー2を取り付ける方法を説明する。
まず、図4に示される状態において、各カラー12におけるナット保持部側端面14aからの突出部分を各ナット収容孔53内に挿入することにより、リレー2を位置決めする。それとともに、ナット収容孔53にナット52を収容する。この状態において、ワッシャ15が外挿されているボルト13をカラー保持孔14bに挿通し、同ボルト13をナット52に螺着する。その結果、リレー2がケース本体25の内壁に固定される。
【0025】
従って、本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)第1嵌合部61が凸状に形成されるとともに、第2嵌合部62が凹状に形成されている。そのため、凹凸の関係にある第1嵌合部61と第2嵌合部62とを互いに嵌合させて、リレー2をケース本体25に対して位置決めできる。ゆえに、ボルト13をナット52に螺着するまでの間に、リレー2がケース本体25の内側面に沿って位置ズレを起こしにくくなる。従って、リレー2の取付作業を容易に行うことができる。
【0026】
また、取付後においてもカラー保持部14とナット保持部51とが互いに嵌合しているため、リレー2が車両の振動によって動いてしまうのが防止される。よって、リレー2の固定強度が向上する。
【0027】
尚、本実施形態の電気接続箱24は、車両1のホイールハウジング内に取り付けられているため、跳ね石による衝撃を受けやすく、それによりリレー2の固定強度が低くなり易い。しかし、カラー保持部14とナット保持部51とが互いに嵌合しているため、このような場合にもリレー2を確実に保持できる。
【0028】
さらに、本実施形態におけるリレー2の位置決め構造は、ナット保持部側端面12aとナット保持部側端面14aとの位置関係及びカラー保持部側端面52aとカラー保持部側端面51aとの位置関係をそれぞれ変更するだけで成立する。よって、リレー2及び電気接続箱24の部品点数の増加を防止できる。
【0029】
(2)ナット保持部側端面12aがナット保持部側端面14aよりも突出されるとともに、カラー保持部側端面52aがカラー保持部側端面51aよりも没入している。この場合、リレー2の取付作業は、リレー2が位置決めされた状態でボルト13をナット52に螺着することによって行われる。そのため、ナット保持部側端面12aをナット保持部側端面14aよりも没入させるとともに、カラー保持部側端面52aをカラー保持部側端面51aよりも突出させた場合とは異なり、リレー2を位置決めしたときにナット52を押さえておく必要はない。従って、リレー2の取付作業がより簡単になる。
【0030】
(3)各カラー保持部14がリレー本体11の側面11a,11bに突出しているため、リレー2は互いに離間した2箇所のカラー保持部14で支持される。よって、大きくて重いリレー2であったとしても、その位置決めが容易になり、ケース本体25に対してより確実に固定できる。また、リレー2の取付後において、車両の振動によってリレー2がボルト13を軸として回動してしまうのが防止される。ゆえに、リレー2をより確実に固定できる。また、カラー保持部14をリレー本体11内に収容した場合のように、リレー本体11の大型化が防止されるため、リレー2を小型化できる。
【0031】
(4)カラー12は金属製であるため、車両の振動時にリレー2がガタ付くことによりカラー12が変形してしまう可能性が小さくなる。よって、リレー2を確実に位置決めでき、リレー2の取付精度が向上する。
【0032】
(5)各カラー12においてフランジ部12bが設けられている側とは反対側の端部は角張っている。これら端部はナット収容孔53の内側面に引っ掛かるため、リレー2を位置決めしてからボルト13をナット52に螺着するまでの間にリレー2が位置ズレして外れてしまうのを防止できる。
【0033】
(6)フランジ部12bがカラー保持部14においてナット保持部側端面14aとは反対側の面に当接しているため、カラー保持孔14bからカラー12が抜けてしまうのを防止できる。また、カラー12の突出部分の長さが一定になるため、リレー2の位置決めがより確実になる。さらに、カラー12はカラー保持孔14bに圧入されているため、カラー12の抜けをより確実に防止できるとともに、カラー12の突出部分の長さが確実に一定になる。
【0034】
(7)ケース本体25においてナット保持部51が設けられている部分は、ケース本体25における他の部分よりも厚くなっている。そのため、ケース本体25におけるナット保持部51付近の剛性が向上する。よって、リレー2の固定強度が向上する。
【0035】
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態では、第1嵌合部61が凸状に形成されるとともに、第2嵌合部62が凹状に形成されていた。しかし、第2嵌合部62を凸状に形成するとともに、第1嵌合部61を凹状に形成してもよい。
【0036】
・前記実施形態において、各カラー保持部14をリレー本体11の一部をなすように配設することにより、各カラー保持孔14bを側面11dから側面11cに貫通するように設けてもよい。また、カラー保持部14の一方を省略してもよい。
【0037】
次に、上記実施形態及び別例によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)請求項1において、前記カラーの前記ナット保持部側端面と前記カラー保持部の前記ナット保持部側端面との段差の大きさを、0.5〜1.5mmの範囲に設定したことを特徴とする電気接続箱における電気部品の取付構造。
【0038】
(2)請求項1または請求項2、技術的思想(1)のいずれか一項において、前記カラーは金属製であることを特徴とする電気接続箱における電気部品の取付構造。よって、技術的思想(2)によれば、電気部品の取付精度が向上する。
【0039】
(3)リレー本体と、前記リレー本体に設けられるカラー保持部と、前記カラー保持部に取り付けられるカラーとを備えた車両搭載用リレーにおいて、前記カラー保持部を前記リレー本体における2以上の側面にてそれぞれ突設するとともに、前記カラーの被取付面側の端面を前記カラー保持部の被取付面側の端面より突出させたことを特徴とする車両搭載用リレー。
【0040】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1に記載の発明によれば、電気部品の取付作業を容易に行うことができる。
【0041】
請求項2に記載の発明によれば、リレーをより確実に固定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態における電気接続箱の配置を示す概略図。
【図2】 電気接続箱の配置を示す概略図。
【図3】 電気接続箱の取付構造を示す断面図。
【図4】 電気接続箱の分解斜視図。
【図5】 電気接続箱の全体斜視図。
【図6】 電気接続箱の上面図。
【図7】 ケース本体の断面図。
【図8】 (a)は、車両搭載用リレーの上面図、(b)は、車両搭載用リレーの正面図、(c)は、車両搭載用リレーの側面図。
【図9】 (a)は、従来技術におけるケース本体の断面図、(b)は、従来技術におけるリレーの正面図。
【符号の説明】
2…電気部品としてのリレー、11…電気部品本体としてのリレー本体、11a,11b…側面、12…カラー、12a,14a…ナット保持部側端面、13…ボルト、14…カラー保持部、24…電気接続箱、25…ケース本体、51…ナット保持部、51a,52a…カラー保持部側端面、52…ナット、61…第1嵌合部、62…第2嵌合部。
Claims (2)
- 電気部品本体と、前記電気部品本体に設けられるカラー保持部と、前記カラー保持部に保持されるカラーとを備えた電気部品を電気接続箱のケース本体内に収容するとともに、前記カラーに挿通されたボルトと前記ケース本体に設けられるナット保持部に保持されたナットとを用いて、前記電気部品を前記ケース本体の内壁に取り付ける構造において、
前記カラーのナット保持部側端面を前記カラー保持部のナット保持部側端面より突出させることにより、前記電気部品側に凸状の第1嵌合部を形成し、前記ナットのカラー保持部側端面を前記ナット保持部のカラー保持部側端面より没入させることにより、前記ケース本体側に、前記第1嵌合部に対して嵌合可能な凹状の第2嵌合部を形成し、前記第1嵌合部及び第2嵌合部を嵌合させることにより、前記カラーのナット保持部側端面が前記ナットのカラー保持部側端面に当接することを特徴とする電気接続箱における電気部品の取付構造。 - 前記電気部品はリレーであり、前記カラー保持部は前記電気部品本体における2以上の側面にてそれぞれ突設されていることを特徴とする請求項1に記載の電気接続箱における電気部品の取付構造。
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