JP4421128B2 - 電流センサの取り付け構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電流センサの取り付け構造に係り、詳しくは分配器とともにバッテリーに取付けられる電流センサの取り付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ガソリン車及びディーゼル車は、さらなる燃費の向上が求められている。そして、その対策の1つとして、バッテリーが過充電になったときは、オルタネータをエンジンから切って停止させることによってエンジンの負荷を低減させ燃費の向上を図ることが考えられている。そこで、バッテリーが過充電になったかどうかを検出するために、バッテリーの充放電状態を検出する電流センサが用いられる。この電流センサは、バッテリーの充放電状態を検出することから、バッテリーのポジティブポストにより近い方が好ましい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、自動車には各種の電気機器や電子装置が搭載されこれら機器・装置にバッテリーの電源を分配供給するためにヒューズを内蔵した分配器がある。この分配器は、一般にバッテリーのポジティブポストにバッテリーターミナルを介して取り付けられる。
【0004】
従って、前記電流センサを分配器とともに搭載する場合、電流センサ及び分配器はともにバッテリーのポジティブポストにより近い位置に取り付ける必要があり、場所を取ることなく効率のよい組み付けが望まれる。
【0005】
本発明は、上記問題点を解消するためになされたものであって、その目的は、分配器が搭載されるバッテリーに対して場所を取ることなく電流センサを組み付けることができる電流センサの取り付け構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、バッテリーと、前記バッテリー近傍に設けたバッテリー電源の電力を分配する分配器との間に配置された電流センサを備え、前記電流センサのコアを分配器のバッテリー側のバッテリー接続端子が貫通するように構成した電流センサの取り付け構造において、前記バッテリーの充放電電流を検出するコアを内蔵するセンサケース本体に形成され前記コアを貫通するように形成された貫通穴に対し、前記バッテリー電源の電力を分配する分配器ケース本体からのびバッテリーに充電電流を供給するバッテリー接続端子を貫通させ、センサケース本体の少なくとも一部を正面視・平面視・側面視の何れかの方向で分配器ケースと重ね合わせ、前記貫通穴にバッテリー接続端子を貫通した状態で前記バッテリーのバッテリーターミナルに固定し、前記バッテリー接続端子は、前記センサケース本体に設けたブラケットと連結固定したことを要旨とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、バッテリーと、前記バッテリー近傍に設けたバッテリー電源の電力を分配する分配器との間に配置された電流センサを備え、前記電流センサのコアを分配器のバッテリー側のバッテリー接続端子が貫通するように構成した電流センサの取り付け構造において、前記バッテリーに充電電流を供給するとともにバッテリー電源の電力を分配する分配器のケース本体に形成した嵌合凹部に、バッテリーの充放電電流を検出するコアを内蔵するセンサケース本体を嵌合固定するとともに、その嵌合凹部に嵌合させる際に前記コアを貫通するように前記センサケース本体に形成した貫通穴に前記嵌合凹部から延びるバッテリー接続端子を貫通させ、その貫通穴を貫通した前記バッテリー接続端子を前記バッテリーのバッテリーターミナルに固定したことを要旨とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の電流センサの取り付け構造において、前記センサケース本体に内蔵される基板及び前記センサケース本体側壁部より外部へ延出するコネクタ部は、前記バッテリーターミナルとバッテリー接続端子により構成される連結部と、分配器との間の空間より外側の空間に配置されるようにしたことを要旨とする。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、バッテリーの充放電電流は、バッテリーと分配器との間に設けた電流センサによって測定される。従って、電流センサは、バッテリーの充放電電流が分配器で分配されていない電流を検出できるので、バッテリーの充放電電流の検出を集中して効率良く行うことができる。
【0011】
また、バッテリーの充放電電流は、電流センサのコアを貫通する分配器のバッテリー接続端子において測定される。従って、分配器のバッテリー接続端子が電流センサの電流検出用端子として兼用できるため、構造が簡素化してコスト的に有利であるとともに、バッテリーの全充放電電流の検出を容易に行うことができる。
【0012】
さらに、センサケース本体に形成する貫通穴に分配器のバッテリー接続端子を貫通させ、センサケース本体の少なくとも一部が正面視・平面視・側面視のいずれかの方向で分配器ケース本体と重ね合わされてポジティブポストに連結固定される。よって、分配器ケース本体とバッテリーの間のスペースをセンサケース本体の設置用スペースとして利用できる。従って、センサケース本体の搭載スペースが小さくなり、バッテリーが装備されるエンジンルーム内のスペースを有効利用することが可能になる。さらに、センサケース本体は、バッテリーの充放電電流が分配器で分配されていない電流をバッテリー接続端子より検出できるので、バッテリーの充放電電流の検出を集中して効率良く行うことができる。また、センサケース本体は分配器と連結固定することにより、バッテリーのポジティブポストに間接的に固定されるので、センサケース本体をポジティブポストに組み付けるためにポジティブポストの形状を変更することなく、センサケース本体をバッテリーに容易に組み付けることができる。
【0013】
加えて、バッテリー接続端子は、センサケース本体に設けられたブラケットと連結固定された状態で、バッテリーターミナルに固定される。従って、分配器とセンサケース本体が強固に固定される。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、センサケース本体を分配器ケース本体に形成した嵌合凹部に嵌合固定するので、分配器ケース本体がセンサケース本体分大きくなる。このとき、分配器ケース本体をバッテリーのポジティブポストに固定した際に生ずる、バッテリーの周囲の高さ方向の空きスペースをセンサケース本体嵌合固定用のスペースとして利用できる。従って、センサケース本体の平面搭載スペースを小さくして、バッテリーが装備されるエンジンルーム内のスペースを有効利用することが可能になる。さらに、センサケース本体によって、バッテリーの充放電電流が分配器で分配されていないバッテリー接続端子において検出されるので、バッテリーの全充放電電流の検出を1ヶ所で効率良く行うことができる。また、センサケース本体は分配器ケース本体に嵌合固定され、バッテリーのポジティブポストには固定しないので、ポジティブポストの形状を変更することなく、センサケース本体をバッテリーに容易に組み付けることができる。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、電流センサの貫通穴にバッテリー接続端子を貫通させた状態で、バッテリー接続端子をバッテリーターミナルに固定させた時、電流センサの基板及びコネクタ部は、バッテリーターミナルとバッテリー接続端子との連結部と、分配器との間の空間より外側に配置される。従って、分配器とセンサケース本体をバッテリーのポジティブポストに固定する際に、基板及びコネクタ部が障害とならず、分配器、センサケース本体、バッテリーのそれぞれの距離を小さくでき、電流センサの取り付け構造全体を小型化することができる。言い換えれば、バッテリーターミナルとバッテリー接続端子との連結部との間には、電流センサのコア部分よりも厚みのある部分である基板及びコネクタ部は配置されない。従って、バッテリーと分配器の間の空間を電流センサのコア部分の厚さ分だけ拡げることにより、電流センサをバッテリーと分配器間に取付けることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第一実施形態)
以下、本発明を具体化した第一実施形態を図1〜図9に従って説明する。図1〜図3は、本実施形態の電流センサ15の取り付け構造を説明するための平面図、正面図、要部分解側面図である。
【0017】
図1において、自動車に搭載されたバッテリー11はポジティブポスト(プラス端子)12を有し、そのポジティブポスト12にはバッテリーポジティブターミナル(以下、ポジティブターミナルという)13を介して分配器としてのヒュージブルリンクブロック(以下、FLブロックという)14及び電流センサ15が連結固定されている。
【0018】
FLブロック14は、ポジティブターミナル13と電気的に接続されたバッテリー接続端子16を備え、そのバッテリー接続端子16に対してそれぞれ並列に複数のヒューズを集中配置している。FLブロック14は、これらヒューズを介して電装品にバッテリー電源の電力を分配するとともに図示しないオルタネータからの充電電流をバッテリー11に供給する。電流センサ15はバッテリー接続端子16を流れるバッテリー11の充放電電流を検出するセンサである。電流センサ15は、バッテリー接続端子16が貫挿された状態で、そのFLブロック14とともにポジティブターミナル13に対してボルト17とナット18にて連結固定されている。
【0019】
FLブロック14と電流センサ15は互いに重ね合わせられた状態で連結固定されている。重ね合ったFLブロック14と電流センサ15は、ポジティブポスト12から側方に伸びたポジティブターミナル13によって前記バッテリー11の側方に配置されている。又、FLブロック14及び電流センサ15は図2に示すようにバッテリー11の側壁11aに沿って配置されている。
【0020】
次に、FLブロック14について説明する。FLブロック14の分配器ケース本体としてのブロックケース20は、ケース本体21と蓋体22とから構成される。ケース本体21は、図1および図2において、その右側が開口した箱体であって、その開口部を蓋体22が閉塞するようになっている。ケース本体21は合成樹脂製であって、図2に示すように前記バッテリー接続端子16の基端部16aをインサート成形によって埋設している。基端部16aが埋設されたバッテリー接続端子16は、L字型の板状金属導体であって、本実施形態では銅板で成形されている。バッテリー接続端子16は、図1及び図2に示すように、ケース本体21の左側壁21aから前記バッテリー11に向かって延出成形され、そのバッテリー接続端子16の先端部を前記ポジティブターミナル13と連結する連結部16bとしている。連結部16bにはボルト17が貫通するボルト挿通孔16cが形成されている。また、図3に示すように、連結部16bは断面形状がコの字形状となっている。これは、バッテリー接続端子16を電流センサ15とともにポジティブターミナル13に連結固定する際に、バッテリー接続端子16の強度をFLブロック14を支持可能にするよう補強するとともに、バッテリー接続端子16がポジティブターミナル13に対して回転しないようにする。
【0021】
ケース本体21内には、図示しない複数のヒューズが配設され、これらヒューズの一端がバッテリー接続端子16の基端部16aと接続され、他端は図示しない各ハーネスと接続されている。尚、各ハーネスは自動車に装備された各電装品に配線されるべくケース本体21の側壁から引き出されるようになっている。
【0022】
ケース本体21の開口部を閉塞する蓋体22は、合成樹脂にて成形されている。蓋体22は、図1に2点鎖線で示すように、蓋体22の上壁22aから可撓性の連結部22bを介してカバー体23が一体成形されている。カバー体23は、ポジティブポスト12、ポジティブターミナル13及び電流センサ15を覆い、これら取り付け部分を雨水等の被水と、ゴミ、導電性異物による漏電及び短絡から防止・保護する。
【0023】
次に、FLブロック14のバッテリー接続端子16が貫通し同FLブロック14とともに前記ポジティブターミナル13に連結固定された電流センサ15について図4〜図9に従って説明する。
【0024】
電流センサ15のセンサケース30は、センサケース本体31と蓋体32(図7参照)とから構成される。ケース本体31は合成樹脂性の箱体であって、図9に示すようにその開口部を蓋体32が閉塞するようになっている。ケース本体31は、その中央部を貫通する貫通穴33を形成する四角筒状の筒部34が形成されている。筒部34で形成された貫通穴33の断面形状は、縦長の略四角形状であり貫通穴33の大きさは、バッテリー接続端子16と接触しない大きさになっている。従って、バッテリー接続端子16が貫通穴33に貫通配置された時、バッテリー接続端子16と筒部34との間で全周にわたって間隙が生じるようになっている。
【0025】
この筒部34によって、ケース本体31内に四角環状の収容空間35が形成される。そして、この収容空間35にCリング状コア36が筒部34を囲むように配設される。又、収容空間35の一側に回路基板(図示しない)が配設されている。回路基板は、ケース本体31の蓋体32と反対側の外側面31aを膨出して形成した膨出部38にて形成された空間に収容されている。この回路基板には、前記Cリング状コア36の両端部間に配置されその両端部間に発生する磁束を検知するホール素子が設けられている。そして、Cリング状コア36及び回路基板を封止材にて封止した後に蓋体32にて閉塞される。従って、Cリング状コア36及び回路基板は雨水等の被水から保護される。
【0026】
ケース本体31の回路基板が配置されている側の側壁部としての外側面31bには、コネクタ部39が外方に向かって延出形成されている。本実施形態では、コネクタ部39は、図1に示すように前記バッテリー接続端子16を貫通穴33に貫通した状態で、FLブロック14のケース本体21の側壁部としての外側面21bより外方に形成されている。そして、コネクタ部39に設けられた外部端子Pから回路基板に設けたホール素子が検知した検知信号を出力する。
【0027】
ケース本体31の前記外側面31aには、ブラケット40が連結固定されている。ブラケット40は本実施形態では銅合金製の板材であって、L字状に折り曲げ形成されている。その折り曲げられた基端側の連結部41がケース本体31に形成した一対の爪42にて固定されて、ブラケット40はケース本体31に対して連結固定される。
【0028】
ケース本体31に連結固定されたブラケット40は、貫通穴33の開口部に沿って延出形成されている。ブラケット40は、前記貫通穴33を貫通したバッテリー接続端子16がガイド案内され重ね合わされる。ブラケット40には、前記ボルト17が貫通する連結部としてのボルト挿通孔40aが形成されている。そして、前記バッテリー接続端子16を貫通穴33に貫通してFLブロック14と電流センサ15とが互いに重ね合った状態で、ボルト挿通孔40aとバッテリー接続端子16のボルト挿通孔16cは連通する。この連通した状態でバッテリー接続端子16とブラケット40をポジティブターミナル13に重ね合わせ、同ターミナル13から延びるボルト17を通しナット18で固定する。これによって、互いに重なり合ったFLブロック14と電流センサ15のブラケット40(さらには、スタータに電源を供給するためのリード線のスタータ用接続端子)はポジティブターミナル13を介してバッテリー11のポジティブポスト12に電気的に接続される。
【0029】
尚、ブラケット40の基端部一側には回り止め部としての回り止め片40bが貫通穴33と反対側に折り曲げ形成されている。この回り止め片40bは、ブラケット40に通してスタータ用接続端子を共締めする際、接続端子が回転するのを防止する。
【0030】
次に、ポジティブポスト12とFLブロック14及び電流センサ15のブラケット40(さらには、スタータ用接続端子)を電気的に連結固定するポジティブターミナル13について説明する。ポジティブターミナル13は、金属導体製の連結部品であり、図2に示すように一端をポジティブポスト12と連結する連結部50aを備え、他端をFLブロック14及び電流センサ15と連結する連結部50bを備えている。連結部50aはクランプ継ぎ手となっており、ポジティブポスト12を挟み込んでボルト51aとナット51bによって締付け固定するようになっている。また、連結部50bにはボルト17が上方に向かって延出して形成され、そのボルト17にブラケット40のボルト挿通孔40aとバッテリー接続端子16のボルト挿通孔16cを連通した状態で通し、ナット18で固定するようになっている。
【0031】
次に、上記のように構成した電流センサ15の取り付け構造について説明する。
まず、図2に示すとおり、コネクタ部39を正面に向けた電流センサ15の貫通穴33に、バッテリー接続端子16を図示右側から貫通させ、バッテリー接続端子16をブラケット40の下側から重ね合わせる。そして、FLブロック14と電流センサ15とが互いに重ね合った状態で、バッテリー接続端子16のボルト挿通孔16cとブラケット40のボルト挿通孔40aを連通させる。この連通させた状態でバッテリー接続端子16とブラケット40をポジティブターミナル13に重ね合わせ、同ターミナル13から延びるボルト17をボルト挿通孔16c,40aに下側から通しナット18で固定する。次に、ポジティブターミナル13の連結部50aをポジティブポスト12に挟み込み、ボルト51aおよびナット51bによって締付け固定する。
【0032】
そして、この状態において、バッテリー11から放電される電流は、ポジティブポスト12から、ポジティブターミナル13を介してバッテリー接続端子16を流れ、バッテリー接続端子16における放電電流の強弱が電流センサ15のコア36に発生する磁束をホール素子が検知することにより検出される。また、オルタネータからバッテリー11に充電される電流は、ハーネス(図示しない)からバッテリー接続端子16を流れ、ポジティブターミナル13を介してポジティブポスト12に流れる。このときバッテリー接続端子16における充電電流の強弱が電流センサ15のコア36に発生する磁束をホール素子が検知することにより検出される。
【0033】
上記第一実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)電流センサ15に形成する貫通穴33にバッテリー接続端子16が貫通され、電流センサ15とFLブロック14が重ね合わされてポジティブポスト12に連結固定される。従って、FLブロック14とバッテリー11の間のスペースを電流センサ15の設置用スペースとして利用できる。従って、電流センサ15の搭載スペースが小さくなり、バッテリー11が装備されるエンジンルーム内のスペースを有効利用することが可能になる。
【0034】
(2)電流センサ15はバッテリー11の充放電電流がFLブロック14で分配されていない電流をバッテリー接続端子16より検出できるので、バッテリー11の充放電電流の検出を集中して効率良く行うことができる。
【0035】
(3)電流センサ15はFLブロック14に連結固定されるため、バッテリー11のポジティブポスト12に組み付けるためにポジティブポスト12の形状を変更することなく、電流センサ15をバッテリー11に容易に組み付けることができる。
【0036】
(4)FLブロック14は、バッテリー接続端子16の連結部16bを従来より若干長くすることにより電流センサ15と連結するためのスペースを設けることができる。従って、電流センサ15を連結する、しないにかかわらず、ブロックケース20の形状を変える必要がなく、バッテリー接続端子16の種類を変更するのみでよいので、製造工程等の変更作業が楽である。
【0037】
(5)コネクタ部39は、FLブロック14の側壁部より外方に延出するようにして形成される。従って、コネクタ部39に対して外部ケーブル等を接続しやすくなる。
【0038】
(6)FLブロック14をバッテリー11の側壁11aに沿って配置されるようにしたため、バッテリー11が装備されるエンジンルーム内の水平方向の空きスペースを有効利用して、バッテリー接続端子16とブラケット40とポジティブポスト12とを効率良く組み付けることができる。
【0039】
(7)ブラケット40に回り止め片40bが形成され、ブラケット40に通してスタータ用接続端子を共締めする際、接続端子が回転するのを防止する。また、回り止め片40bは、ブラケット40と一体に設けたので、部品点数を増加させずに容易に設けることができる。さらに、ブラケット40を銅合金製としたので、スタータ用接続端子とバッテリー接続端子16との電気的な接続が確実に行える。
【0040】
(8)電流センサ15の貫通穴33は、バッテリー接続端子16を貫通した時に、貫通穴33の内壁にバッテリー接続端子16が接触しない大きさになっている。これにより、FLブロック14で発生した熱が、バッテリー接続端子16まで伝わった時に、電流センサ15に伝導による伝熱が起きにくい。
【0041】
(9)電流センサ15とFLブロック14を一体型とせず、それぞれ独立させて設けているため、FLブロック14の熱等による変形の応力が電流センサ15に伝わりにくい。
【0042】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・本実施形態では、ブラケット40を銅合金製としたが、銅合金以外の材料、例えば樹脂等でケースと一体に構成してもよい。
【0043】
・本実施形態では、バッテリー接続端子16の形状をコの字形状としたが、その他の形状に変更してもよい。例えば、平面形状とする。バッテリー接続端子16が電流センサ15を支持可能な強度に保てれば、平面形状でもよい。
【0044】
(第二実施形態)
以下、本発明を具体化した第二実施形態を図10〜図13を用いて説明する。なお、本実施形態においては、主として、第一実施形態と異なる構成及び効果について説明する。
【0045】
本実施形態においては、電流センサ15はFLブロック14に内蔵された状態で、ポジティブポスト12に連結固定される。詳述すると、図13に示すように、ケース本体21の左側壁21aの上部には、嵌合凹部60が凹接され、その嵌合凹部60に電流センサ15が嵌合されている。左側壁21aに形成した嵌合凹部60は、図12に示すようにケース本体21の側壁部としての外側面21b側が開口され、その開口部から電流センサ15のコネクタ部39が突出している。そして、本実施形態では、電流センサ15は嵌合凹部60の開口部に沿って形成された、一対の爪61によって、同嵌合凹部60に嵌合固定されている。尚、電流センサ15は嵌合凹部60に嵌合固定されていることから、本実施形態では前記第一実施形態で説明したブラケット40を設けていない。
【0046】
嵌合凹部60の底面60aにはインサート成形にてインサートされたバッテリー接続端子16が突出形成されている。バッテリー接続端子16は、嵌合凹部60に嵌合固定された電流センサ15に形成した貫通穴33を貫通し、同電流センサ15から突出している。そして、電流センサ15の貫通穴33を貫通したFLブロック14のバッテリー接続端子16は、ポジティブターミナル13に重ね合わされ、同ターミナル13から延びるボルト17をバッテリー接続端子16のボルト挿通孔16cに通しナット18で固定する。
【0047】
次に、上記のように構成した電流センサ15の取り付け構造について説明する。
まず、図13に示すように、バッテリー接続端子16を電流センサ15の貫通穴33に図示右から貫通させる。このとき、電流センサ15のコネクタ部39が背面方向に向かうようにする。そして、コネクタ部39が側壁部としての外側面21bから延出するようにしながら、電流センサ15を嵌合凹部60に嵌合する。すると、爪61により電流センサ15の本体がFLブロック14に固定される。そして、バッテリー接続端子16をポジティブターミナル13に重ね合わせ、同ターミナル13から延びるボルト17をバッテリー接続端子16のボルト挿通孔16cに下側から通しナット18で固定する。
【0048】
上記第二実施形態によれば、前記第一実施形態に記載の効果に加えて以下の効果を得ることができる。
(10)バッテリー11の側壁11aに沿って配置されるFLブロック14の左側壁21aの上部に形成した嵌合凹部60に、電流センサ15を嵌合固定するようにしたので、FLブロック14の上方のスペースを電流センサ15嵌合固定用のスペースとして利用できる。従って、電流センサ15の水平方向の搭載スペースを小さくして、バッテリー11が装備されるエンジンルーム内の平面スペースを有効利用することが可能である。
【0049】
(11)バッテリー11の側壁11aに沿って配置されるFLブロック14の左側壁21aの上部に形成した嵌合凹部60に、電流センサ15を嵌合固定するようにしたので、第一実施形態の電流センサ15のブラケット40を取り除くことにより共通に使用することが可能である。従って電流センサ15の製造の際に第一実施形態と第二実施形態とで電流センサ15の金型を共通利用することができる。
【0050】
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・本実施形態では、電流センサ15をFLブロック14に固定する際に、爪61により固定させたが、電流センサ15の貫通穴33をバッテリー接続端子16に接触するような大きさにし、バッテリー接続端子16を貫通穴33に圧入して固定するようにしてもよい。また、電流センサ15にフランジを設けて、FLブロック14にビス止めもしくはネジ止めにより固定するようにしてもよい。さらにまた、電流センサ15にブラケット40を設けてバッテリー接続端子16と共締めしてFLブロック14に連結固定するようにしてもよい。
【0051】
・本実施形態では、FLブロック14に設けた嵌合凹部60に電流センサ15を嵌合固定させたが、FLブロック14に電流センサ15を一体に組込むようにしてもよい。このとき、FLブロック14に組込まれた電流センサ15は、FLブロック内のバッテリー接続端子16を貫通するように組込むようにする。
【0052】
このようにすれば、FLブロック14のバッテリー接続端子16を電流センサ15の電流検出用端子として兼用できるため、構造が簡素化してコスト的に有利であるとともに、バッテリー11の全充放電電流の検出を容易に行うことができる。
【0053】
・本実施形態では、FLブロック14のバッテリー接続端子16の基端部一側に回り止め片を設けるようにしなかったが、設けるようにしてもよい。このようにすれば、スタータ用接続端子を共締めする際、接続端子が回転するのを防止する。
【0054】
・本実施形態では、FLブロック14の蓋体22に被水保護及び、電気絶縁用の連結部およびカバー体を設けなかったが、設けるようにしてもよい。
次に上記実施形態及び別例から把握できる請求項に記載した以外の技術的思想について、それらの効果とともに以下に記載する。
【0055】
(1)前記貫通穴は、貫通するバッテリー接続端子が接触しない大きさに形成されていることを特徴とする電流センサ。
【0056】
従って、この(1)に記載の発明は、電流センサの貫通穴は、バッテリー接続端子を貫通した時に、貫通穴の内壁にバッテリー接続端子が接触しない大きさになっている。これにより、分配器で発生した熱が、バッテリー接続端子まで伝わったときに、電流センサに伝導による伝熱が起きにくい。
【0057】
【発明の効果】
以上、詳述したように、本願発明によれば、分配器が搭載されるバッテリーに対して場所を取ることなく効率良く電流センサを組み付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一実施形態における電流センサ取り付け構造の平面図。
【図2】 同じく電流センサ取り付け構造の正面図。
【図3】 同じく電流センサ取り付け構造の要部側面図。
【図4】 同じく電流センサの平面図。
【図5】 同じく電流センサの正面図。
【図6】 同じく電流センサの背面図。
【図7】 同じく電流センサの側面図。
【図8】 同じく電流センサの側面図。
【図9】 同じく電流センサの要部断面図。
【図10】 第二実施形態における電流センサ取り付け構造の要部平面図。
【図11】 同じく電流センサ取り付け構造の要部側面図。
【図12】 同じく電流センサ取り付け構造の要部背面図。
【図13】 同じく電流センサ取り付け構造の部分断面図。
【符号の説明】
11…バッテリー、14…分配器としてのヒュージブルリンクブロック、15…電流センサ、16…バッテリー接続端子、20…分配器ケース本体としてのブロックケース、31…センサケース本体、33…貫通穴、36…コアとしてのCリング状コア、39…コネクタ部、40…ブラケット、40a…連結部としてのボルト挿通孔、60…嵌合凹部
Claims (3)
- バッテリーと、前記バッテリー近傍に設けたバッテリー電源の電力を分配する分配器との間に配置された電流センサを備え、
前記電流センサのコアを分配器のバッテリー側のバッテリー接続端子が貫通するように構成した電流センサの取り付け構造において、
前記バッテリーの充放電電流を検出するコアを内蔵するセンサケース本体に形成され前記コアを貫通するように形成された貫通穴に対し、前記バッテリー電源の電力を分配する分配器ケース本体からのびバッテリーに充電電流を供給するバッテリー接続端子を貫通させ、センサケース本体の少なくとも一部を正面視・平面視・側面視の何れかの方向で分配器ケースと重ね合わせ、前記貫通穴にバッテリー接続端子を貫通した状態で前記バッテリーのバッテリーターミナルに固定し、
前記バッテリー接続端子は、前記センサケース本体に設けたブラケットと連結固定した
ことを特徴とする電流センサの取り付け構造。 - バッテリーと、前記バッテリー近傍に設けたバッテリー電源の電力を分配する分配器との間に配置された電流センサを備え、
前記電流センサのコアを分配器のバッテリー側のバッテリー接続端子が貫通するように構成した電流センサの取り付け構造において、
前記バッテリーに充電電流を供給するとともにバッテリー電源の電力を分配する分配器のケース本体に形成した嵌合凹部に、バッテリーの充放電電流を検出するコアを内蔵するセンサケース本体を嵌合固定するとともに、その嵌合凹部に嵌合させる際に前記コアを貫通するように前記センサケース本体に形成した貫通穴に前記嵌合凹部から延びるバッテリー接続端子を貫通させ、その貫通穴を貫通した前記バッテリー接続端子を前記バッテリーのバッテリーターミナルに固定したことを特徴とする電流センサの取り付け構造。 - 請求項1又は2に記載の電流センサの取り付け構造において、前記センサケース本体に内蔵される基板及び前記センサケース本体側壁部より外部へ延出するコネクタ部は、前記バッテリーターミナルとバッテリー接続端子により構成される連結部と、分配器との間の空間より外側の空間に配置されるようにしたことを特徴とする電流センサの取り付け構造。
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