JP2003023714A - 電気接続箱における電気部品の取付構造 - Google Patents

電気接続箱における電気部品の取付構造

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JP2003023714A JP2001206263A JP2001206263A JP2003023714A JP 2003023714 A JP2003023714 A JP 2003023714A JP 2001206263 A JP2001206263 A JP 2001206263A JP 2001206263 A JP2001206263 A JP 2001206263A JP 2003023714 A JP2003023714 A JP 2003023714A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気部品の取付作業を容易に行うことができ
る電気接続箱における電気部品の取付構造を提供する。 【解決手段】 ケース本体25の内壁にはリレー2が取
り付けられている。リレー2を構成するリレー本体11
にはカラー保持部14が設けられている。カラー保持部
14には、ボルト13が挿通可能なカラー12が保持さ
れている。また、ケース本体25には、ナット52を保
持するためのナット保持部51が設けられている。ナッ
ト保持部側端面12aとナット保持部側端面14aとの
間に段差を設けることにより、リレー2には凸状の第1
嵌合部61が形成される。また、カラー保持部側端面5
2aとカラー保持部側端面51aとの間に段差を設ける
ことにより、ケース本体25には凹状の第2嵌合部62
が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用電気接続
箱における電気部品の取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、リレーのような電気
部品が電気接続箱に取り付けられて利用されている。
【0003】例えば、図9(a)及び図9(b)に示さ
れるリレー101は、電気接続箱を構成するケース本体
111の内部に収容された状態で取り付けられている。
リレー101を構成するリレー本体102には金属製の
カラー103が取り付けられている。カラー103に
は、図示しないボルトが挿通可能になっている。また、
ケース本体111はナット保持部112を有し、そのナ
ット保持部112にはナット113が設けられている。
ナット113にはボルトが螺着されるようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、リレー10
1の取付面101a及びケース本体111の被取付面1
11aは面一になっている。そのため、カラー103の
孔をナット113の孔に一致させにくく、リレー101
の位置決めが困難である。また、取付作業において、リ
レー101を位置決めしてからボルトをナット113に
螺着するまでの間は、リレー101を押さえていないと
リレー101がケース本体111の内壁面に沿ってズレ
てしまう。しかも、リレー101は一般的に重く大きい
部品であるため、リレー101を押さえておくことによ
り正規の位置に保持すること自体が困難である。ゆえ
に、電気接続箱に対してのリレー101の取付作業が困
難である。
【0005】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、電気部品の取付作業を容易に行う
ことができる電気接続箱における電気部品の取付構造を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、電気部品本体と、前
記電気部品本体に設けられるカラー保持部と、前記カラ
ー保持部に保持されるカラーとを備えた電気部品を電気
接続箱のケース本体内に収容するとともに、前記カラー
に挿通されたボルトと前記ケース本体のナット保持部に
保持されたナットとを用いて、前記電気部品を前記ケー
ス本体の内壁に取り付ける構造において、前記カラーの
ナット保持部側端面と前記カラー保持部のナット保持部
側端面との間に段差を設けることにより、前記電気部品
側に凸状または凹状の第1嵌合部を形成し、前記ナット
のカラー保持部側端面と前記ナット保持部のカラー保持
部側端面との間に段差を設けることにより、前記ケース
本体側に、前記第1嵌合部に対して嵌合可能な凹状また
は凸状の第2嵌合部を形成したことを要旨とする。
【0007】本発明においては、凹凸の関係にある第1
嵌合部と第2嵌合部とが互いに嵌合することにより、電
気部品がケース本体に対して位置決めされる。そのた
め、ボルトをナットに螺着するまでの間に、電気部品が
ケース本体の内壁面に沿って位置ズレを起こしにくくな
る。従って、電気部品の取付作業を容易に行うことがで
きる。
【0008】ここで、「電気部品」とは、例えば、リレ
ーを指すほか、電流センサー、ヒュージブルリンク等の
ような電気接続箱内に収容される部品も含むものであ
る。請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明
において、前記カラーのナット保持部側端面を前記カラ
ー保持部のナット保持部側端面より突出させることによ
り、前記電気部品側に凸状の第1嵌合部を形成し、前記
ナットのカラー保持部側端面を前記ナット保持部のカラ
ー保持部側端面より没入させることにより、前記ケース
本体側に、前記第1嵌合部に対して嵌合可能な凹状の第
2嵌合部を形成したことを要旨とする。
【0009】本発明においては、電気部品の取付作業
は、電気部品が位置決めされた状態でボルトをナットに
螺着することによって行われる。そのため、カラーのナ
ット保持部側端面をカラー保持部のナット保持部側端面
より没入させるとともに、ナットのカラー保持部側端面
をナット保持部のカラー保持部側端面よりも突出させた
場合とは異なり、電気部品を位置決めしたときにナット
を押さえておく必要はない。従って、電気部品の取付作
業がより簡単になる。
【0010】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は請求項2に記載の発明において、前記電気部品はリレ
ーであり、前記カラー保持部は前記電気部品本体におけ
る2以上の側面にてそれぞれ突設されていることを要旨
とする。
【0011】本発明においては、各カラー保持部が電気
部品本体の2以上の側面に突出しているため、リレーは
互いに離間した2箇所以上のカラー保持部で支持され
る。よって、大きくて重いリレーであったとしても、そ
のリレーの位置決めが容易になり、ケース本体に対して
より確実に固定できる。
【0012】ここで、「2以上の側面」とは、電気部品
本体を介して互いに反対側に位置する2つの側面を含む
ほか、電気部品本体において互いに隣り合う2つの側面
を含んでいてもよく、電気部品本体における全ての側面
であってもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を自動車用電気接続
箱に具体化した電気接続箱における電気部品の取付構造
の一実施形態を図1〜図8に基づき詳細に説明する。
【0014】図1及び図2に示すように、車両1である
ハイブリッドカーには電気接続箱24が搭載されてい
る。本実施形態において、電気接続箱24は、車両1の
右側後輪が収容されているホイールハウジング内に取り
付けられている。図3に示すように、電気接続箱24か
ら突設されるブラケット26にはボルト挿通孔26aが
設けられ、同ボルト挿通孔26aにはボルト27が挿通
されるようになっている。そして、このボルト27は車
両パネル3の裏側に設けられたナット28に螺着される
ようになっている。その結果、図2にも併せ示すよう
に、電気接続箱24は車両1にほぼ横向きに取り付けら
れる。本実施形態では、車両1の動力源として、エンジ
ンとモーター1aとをハイブリッド化したものが用いら
れている。また、電気接続箱24は、図示しない電気機
器に電気的に接続されている。この電気機器は、モータ
ー1aのトルク制御を行うためのものである。
【0015】図4〜図6に示すように、電気接続箱24
は、ケース本体25にアッパーカバー29を取り付ける
ことによって構成されている。ケース本体25内にはヒ
ューズ装着部25aが設けられている。ヒューズ装着部
25aにはヒューズ31が装着されるようになってい
る。ヒューズ31の各端子部は、導電板91,92の一
端に接続されている。導電板91の他端は、ケース本体
25の外側面に突設されたコネクタハウジング82内に
突出している。コネクタハウジング82には、図示しな
いコネクタが装着されるようになっている。
【0016】また、ケース本体25にはバスバー(導電
板)71が収容されている。バスバー71は、導電性を
有する金属板を折り曲げることによって形成されてい
る。バスバー71にはボルト挿通部71a,71bが形
成されている。図4に示すように、各ボルト挿通部71
a,71bには、ボルト挿通孔4a,4bが設けられて
いる。図6に示すように、ボルト挿通孔4aにボルト4
cを挿通し、導電板92の他端に螺着させることによ
り、バスバー71はヒューズ31に電気的に接続される
ようになっている。また、図4に示すように、バスバー
71にはタブ部71cが設けられている。バスバー71
におけるタブ部71cの基端側には係合部71dが設け
られている。係合部71dは、ケース本体25に設けら
れた図6に示すランス5に係合するようになっている。
この状態において、タブ部71cは、ケース本体25の
外側面に突設されたコネクタハウジング83内に突出し
ている。コネクタハウジング83には、図示しないコネ
クタが装着されるようになっている。このコネクタは、
前記車両1の前記モーター1aに対して電気的に接続さ
れるようになっている。尚、本実施形態において、バス
バー71には300Aの電流が流れるようになってい
る。
【0017】また、ケース本体25内には電流センサー
装着部25cが設けられている。電流センサー装着部2
5cには車両搭載用電流センサー41が着脱可能に装着
されるようになっている。車両搭載用電流センサー41
を構成するハウジング42の底面42aには、コネクタ
ハウジング23が突設されている。車両搭載用電流セン
サー41が電流センサー装着部25cに装着された状態
で、コネクタハウジング23はケース本体25の外側面
に突出するようになっている。コネクタハウジング23
には図示しないコネクタが装着されるようになってい
る。コネクタには図示しないゴムリングが設けられてい
る。ゴムリングは、コネクタハウジング23にコネクタ
が装着されたときに潰されるようになっている。尚、ハ
ウジング42、コネクタハウジング23及びコネクタは
完全防水タイプである。また、ハウジング42には被検
知物挿通孔43が貫設されている。被検知物挿通孔43
は、同被検知物挿通孔43の貫通方向において等断面形
状をなしている。被検知物挿通孔43にはバスバー71
が挿通可能になっている。
【0018】図6に示すように、ケース本体25には導
電板6が収容されている。導電板6は、導電性を有する
金属板を折り曲げることによって形成されている。導電
板6の一端は、ケース本体25に設けられた図6に示す
ランス9に係合するようになっている。この状態におい
て、導電板6の一端は、図示しないコネクタハウジング
内に突出している。コネクタハウジングには、図示しな
いコネクタが装着されるようになっている。コネクタは
図示しないバッテリーに電気的に接続されている。つま
り、バッテリーの電圧は、このコネクタから入力される
ようになっている。ここで用いられるバッテリーは、本
実施形態では、放電時の電圧が36Vのものである。
【0019】図7に示すように、ケース本体25の壁部
25dには、ナット保持部51が2箇所に設けられてい
る。各ナット保持部51は、電流センサー装着部25c
に対応する部分に配設されている。各ナット保持部51
にはナット収容孔53が設けられている。ナット収容孔
53は段差部54を有している。そのため、ナット収容
孔53の開口部の面積は、ケース本体25の外側面側と
ケース本体25の内側面側とでそれぞれ異なっている。
具体的には、ケース本体25の外側面側に位置するナッ
ト収容孔53の開口部の面積は、ケース本体25の内側
面側に位置するナット収容孔53の開口部の面積よりも
大きくなっている。これらナット収容孔53はナット5
2を保持するようになっている。各ナット52のカラー
保持部側端面52aと各ナット保持部51のカラー保持
部側端面51aとの間に段差を設けることにより、ケー
ス本体25には第2嵌合部62が凹状に形成されてい
る。つまり、各ナット52のカラー保持部側端面52a
は、ナット保持部51のカラー保持部側端面51aより
没入している。換言すると、カラー保持部側端面52a
は、カラー保持部側端面51aよりもケース本体25の
外側面側に位置している。
【0020】図4〜図6に示すように、ケース本体25
にはリレー装着部25bが設けられている。リレー装着
部25bには、電気部品としてのリレー2が装着される
ようになっている。図7及び図8にも併せ示すように、
リレー2を構成する電気部品本体としてのリレー本体1
1内には図示しないリレー用コイル線が設けられ、その
リレー用コイル線には単芯線2aが2本接続されてい
る。各単芯線2aはリレー本体11の外部に延出されて
いる。各単芯線2aはリレー2に後付けされたものであ
る。本実施形態において、各単芯線2aの長さは150
mm以上である。各単芯線2aの先端には、図示しない
端子が圧着されている。図6に示すように、各端子は、
ケース本体25に設けられた外部接続用のコネクタハウ
ジング4に嵌合されている。このコネクタハウジング4
は、ケース本体25を貫通して同ケース本体25の外側
面に突出している。このコネクタハウジング4には、図
示しないコネクタが装着されるようになっている。コネ
クタは図示しないバッテリーに電気的に接続されてい
る。つまり、バッテリーの電圧は、このコネクタから入
力されるようになっている。ここで用いられるバッテリ
ーは、本実施形態では、放電時の電圧が12Vのもので
ある。
【0021】また、リレー本体11には、−側端子2b
及び+側端子2cが設けられている。−側端子2bに前
記ボルト挿通孔4bを挿通した前記ボルト4cを螺着さ
せることにより、リレー2には前記バスバー71が電気
的に接続されるようになっている。また、+側端子2c
に設けられた図示しないボルト挿通孔にボルト4cを挿
通して前記導電板6の他端に螺着することにより、+側
端子2cに導電板6が電気的に接続されるようになって
いる。
【0022】図7及び図8に示すように、リレー本体1
1は略箱状をなし、合成樹脂によって一体形成されてい
る。リレー本体11の側面11a,11bには、カラー
保持部14がそれぞれ突設されている。各カラー保持部
14は、リレー本体11の側面11d側に配設されてい
る。各カラー保持部14には、断面円形状をなすカラー
保持孔14bが設けられている。各カラー保持孔14b
は、リレー本体11の側面11dから側面11cに向け
て貫通している。各カラー保持孔14bには、略円筒状
をなす金属製のカラー12が圧入されている。取付状態
において前記ナット保持部51側とは反対側に位置する
各カラー12の端部には、フランジ部12bが設けられ
ている。各フランジ部12bは、各カラー12が各カラ
ー保持孔14bに挿通されたときに、取付状態において
ナット保持部51側とは反対側に位置する各カラー保持
部14の端面に引っ掛かるようになっている。また、各
カラー12においてフランジ部12bが設けられている
側とは反対側の端部は角張っている。尚、端部において
角張っている部分を丸くしてもよい。具体的には、カラ
ー12の外周面とカラー12のナット保持部側端面12
aとを曲面を介して接続してもよい。各カラー12に
は、ワッシャ15を外挿したボルト13が挿通されてい
る。各ボルト13は前記各ナット52に螺着されるよう
になっている。その結果、リレー2がケース本体25の
内壁に固定されるようになる。
【0023】また、各カラー12のナット保持部側端面
12aと各カラー保持部14のナット保持部側端面14
aとの間に段差を設けることにより、リレー2には前記
第2嵌合部62に対して嵌合可能な第1嵌合部61が凸
状に形成されている。つまり、各カラー12のナット保
持部側端面12aは、各カラー保持部14のナット保持
部側端面14aよりも突出している。各カラー12は、
各カラー保持部14よりもナット保持部51側に突出し
ている。本実施形態では、ナット保持部側端面12aと
ナット保持部側端面14aとの段差の大きさ(カラー1
2の突出部分の長さ)は、0.5〜1.5mmの範囲に
設定されることが好ましい。その理由は、カラー12の
突出部分が長過ぎると、カラー12の突出部分がケース
本体25の内部構造(リブ等)に引っ掛かってしまい、
カラー12をケース本体25内に確実に収容できないか
らである。また、カラー12の突出部分が短過ぎると、
リレー2の位置決めが困難になる上、リレー2が重いも
のであると、カラー保持部14とナット保持部51との
係合が解除されることによって動いてしまうからであ
る。各カラー12のナット保持部側端面12aは、各ナ
ット52のカラー保持部側端面52aに当接するように
なっている。つまり、ナット保持部側端面12aとナッ
ト保持部側端面14aとの段差の大きさは、ナット保持
部51の前記カラー保持部側端面51aとナット52の
前記カラー保持部側端面52aとの段差の大きさと等し
くなっている。
【0024】次に、電気接続箱24にリレー2を取り付
ける方法を説明する。まず、図4に示される状態におい
て、各カラー12におけるナット保持部側端面14aか
らの突出部分を各ナット収容孔53内に挿入することに
より、リレー2を位置決めする。それとともに、ナット
収容孔53にナット52を収容する。この状態におい
て、ワッシャ15が外挿されているボルト13をカラー
保持孔14bに挿通し、同ボルト13をナット52に螺
着する。その結果、リレー2がケース本体25の内壁に
固定される。
【0025】従って、本実施形態によれば以下のような
効果を得ることができる。 (1)第1嵌合部61が凸状に形成されるとともに、第
2嵌合部62が凹状に形成されている。そのため、凹凸
の関係にある第1嵌合部61と第2嵌合部62とを互い
に嵌合させて、リレー2をケース本体25に対して位置
決めできる。ゆえに、ボルト13をナット52に螺着す
るまでの間に、リレー2がケース本体25の内側面に沿
って位置ズレを起こしにくくなる。従って、リレー2の
取付作業を容易に行うことができる。
【0026】また、取付後においてもカラー保持部14
とナット保持部51とが互いに嵌合しているため、リレ
ー2が車両の振動によって動いてしまうのが防止され
る。よって、リレー2の固定強度が向上する。
【0027】尚、本実施形態の電気接続箱24は、車両
1のホイールハウジング内に取り付けられているため、
跳ね石による衝撃を受けやすく、それによりリレー2の
固定強度が低くなり易い。しかし、カラー保持部14と
ナット保持部51とが互いに嵌合しているため、このよ
うな場合にもリレー2を確実に保持できる。
【0028】さらに、本実施形態におけるリレー2の位
置決め構造は、ナット保持部側端面12aとナット保持
部側端面14aとの位置関係及びカラー保持部側端面5
2aとカラー保持部側端面51aとの位置関係をそれぞ
れ変更するだけで成立する。よって、リレー2及び電気
接続箱24の部品点数の増加を防止できる。
【0029】(2)ナット保持部側端面12aがナット
保持部側端面14aよりも突出されるとともに、カラー
保持部側端面52aがカラー保持部側端面51aよりも
没入している。この場合、リレー2の取付作業は、リレ
ー2が位置決めされた状態でボルト13をナット52に
螺着することによって行われる。そのため、ナット保持
部側端面12aをナット保持部側端面14aよりも没入
させるとともに、カラー保持部側端面52aをカラー保
持部側端面51aよりも突出させた場合とは異なり、リ
レー2を位置決めしたときにナット52を押さえておく
必要はない。従って、リレー2の取付作業がより簡単に
なる。
【0030】(3)各カラー保持部14がリレー本体1
1の側面11a,11bに突出しているため、リレー2
は互いに離間した2箇所のカラー保持部14で支持され
る。よって、大きくて重いリレー2であったとしても、
その位置決めが容易になり、ケース本体25に対してよ
り確実に固定できる。また、リレー2の取付後におい
て、車両の振動によってリレー2がボルト13を軸とし
て回動してしまうのが防止される。ゆえに、リレー2を
より確実に固定できる。また、カラー保持部14をリレ
ー本体11内に収容した場合のように、リレー本体11
の大型化が防止されるため、リレー2を小型化できる。
【0031】(4)カラー12は金属製であるため、車
両の振動時にリレー2がガタ付くことによりカラー12
が変形してしまう可能性が小さくなる。よって、リレー
2を確実に位置決めでき、リレー2の取付精度が向上す
る。
【0032】(5)各カラー12においてフランジ部1
2bが設けられている側とは反対側の端部は角張ってい
る。これら端部はナット収容孔53の内側面に引っ掛か
るため、リレー2を位置決めしてからボルト13をナッ
ト52に螺着するまでの間にリレー2が位置ズレして外
れてしまうのを防止できる。
【0033】(6)フランジ部12bがカラー保持部1
4においてナット保持部側端面14aとは反対側の面に
当接しているため、カラー保持孔14bからカラー12
が抜けてしまうのを防止できる。また、カラー12の突
出部分の長さが一定になるため、リレー2の位置決めが
より確実になる。さらに、カラー12はカラー保持孔1
4bに圧入されているため、カラー12の抜けをより確
実に防止できるとともに、カラー12の突出部分の長さ
が確実に一定になる。
【0034】(7)ケース本体25においてナット保持
部51が設けられている部分は、ケース本体25におけ
る他の部分よりも厚くなっている。そのため、ケース本
体25におけるナット保持部51付近の剛性が向上す
る。よって、リレー2の固定強度が向上する。
【0035】なお、本発明の実施形態は以下のように変
更してもよい。 ・前記実施形態では、第1嵌合部61が凸状に形成され
るとともに、第2嵌合部62が凹状に形成されていた。
しかし、第2嵌合部62を凸状に形成するとともに、第
1嵌合部61を凹状に形成してもよい。
【0036】・前記実施形態において、各カラー保持部
14をリレー本体11の一部をなすように配設すること
により、各カラー保持孔14bを側面11dから側面1
1cに貫通するように設けてもよい。また、カラー保持
部14の一方を省略してもよい。
【0037】次に、上記実施形態及び別例によって把握
される技術的思想を以下に列挙する。 (1)請求項2において、前記カラーの前記ナット保持
部側端面と前記カラー保持部の前記ナット保持部側端面
との段差の大きさを、0.5〜1.5mmの範囲に設定
したことを特徴とする電気接続箱における電気部品の取
付構造。
【0038】(2)請求項1〜3、技術的思想(1)の
いずれか一項において、前記カラーは金属製であること
を特徴とする電気接続箱における電気部品の取付構造。
よって、技術的思想(2)によれば、電気部品の取付精
度が向上する。
【0039】(3)リレー本体と、前記リレー本体に設
けられるカラー保持部と、前記カラー保持部に取り付け
られるカラーとを備えた車両搭載用リレーにおいて、前
記カラー保持部を前記リレー本体における2以上の側面
にてそれぞれ突設するとともに、前記カラーの被取付面
側の端面を前記カラー保持部の被取付面側の端面より突
出させたことを特徴とする車両搭載用リレー。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、電気部品の取付作業を容易に行うことが
できる。
【0041】請求項2に記載の発明によれば、電気部品
の取付作業がより簡単になる。請求項3に記載の発明に
よれば、リレーをより確実に固定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態における電気接続箱の配置を示す
概略図。
【図2】 電気接続箱の配置を示す概略図。
【図3】 電気接続箱の取付構造を示す断面図。
【図4】 電気接続箱の分解斜視図。
【図5】 電気接続箱の全体斜視図。
【図6】 電気接続箱の上面図。
【図7】 ケース本体の断面図。
【図8】 (a)は、車両搭載用リレーの上面図、
(b)は、車両搭載用リレーの正面図、(c)は、車両
搭載用リレーの側面図。
【図9】 (a)は、従来技術におけるケース本体の断
面図、(b)は、従来技術におけるリレーの正面図。
【符号の説明】
2…電気部品としてのリレー、11…電気部品本体とし
てのリレー本体、11a,11b…側面、12…カラ
ー、12a,14a…ナット保持部側端面、13…ボル
ト、14…カラー保持部、24…電気接続箱、25…ケ
ース本体、51…ナット保持部、51a,52a…カラ
ー保持部側端面、52…ナット、61…第1嵌合部、6
2…第2嵌合部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4E353 AA18 AA21 BB02 BB13 CC12 DD15 DD16 DR03 DR22 DR34 DR44 DR57 GG09 GG13 GG21 4E360 AB12 AB20 EA03 ED02 ED16 ED17 ED27 GA06 GA53 GB93 GB94 5G361 AA06 AB01 AC01 AC04 AD03 AE01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気部品本体と、前記電気部品本体に設け
    られるカラー保持部と、前記カラー保持部に保持される
    カラーとを備えた電気部品を電気接続箱のケース本体内
    に収容するとともに、前記カラーに挿通されたボルトと
    前記ケース本体のナット保持部に保持されたナットとを
    用いて、前記電気部品を前記ケース本体の内壁に取り付
    ける構造において、 前記カラーのナット保持部側端面と前記カラー保持部の
    ナット保持部側端面との間に段差を設けることにより、
    前記電気部品側に凸状または凹状の第1嵌合部を形成
    し、前記ナットのカラー保持部側端面と前記ナット保持
    部のカラー保持部側端面との間に段差を設けることによ
    り、前記ケース本体側に、前記第1嵌合部に対して嵌合
    可能な凹状または凸状の第2嵌合部を形成したことを特
    徴とする電気接続箱における電気部品の取付構造。
  2. 【請求項2】前記カラーのナット保持部側端面を前記カ
    ラー保持部のナット保持部側端面より突出させることに
    より、前記電気部品側に凸状の第1嵌合部を形成し、前
    記ナットのカラー保持部側端面を前記ナット保持部のカ
    ラー保持部側端面より没入させることにより、前記ケー
    ス本体側に、前記第1嵌合部に対して嵌合可能な凹状の
    第2嵌合部を形成したことを特徴とする請求項1に記載
    の電気接続箱における電気部品の取付構造。
  3. 【請求項3】前記電気部品はリレーであり、前記カラー
    保持部は前記電気部品本体における2以上の側面にてそ
    れぞれ突設されていることを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載の電気接続箱における電気部品の取付構
    造。
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