JP3843201B2 - 場景監視システム - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
この発明は、遠隔地における場景の監視を行い、監視により得られる画像を移動機に対して提供する場景監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットを介して各地の場景を公開するライブカメラシステムが広く普及している。そして、このようなシステムの普及により、パーソナルコンピュータやセットトップボックス、テレビゲーム機若しくはカーナビゲーション装置等の端末装置を用いて、各地の場景を手にとるように把握できる状況が生まれつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、所望の場所の場景を携帯電話端末などの移動機により監視することができれば、極めて便利なものとなる。しかしながら、移動機はその種類により表示画面の大きさや縦横比が異なっていたり、表示に適した色の深さが異なっている。このため、監視結果である画像を移動機に送信した場合において、その移動機の種類によっては適切な画像表示が行われない可能性があるという問題があった。
【0004】
この発明は以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、移動機の種類によらず、適切な態様で表示可能な場景の画像情報を提供することができる場景監視システムを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、場景を撮影することにより得られた画像情報またはこの画像情報から生成された画像情報を蓄積する画像情報蓄積部と、前記画像情報蓄積部に順次蓄積される画像情報から場景の変化位置を検出する画像情報計算部と、前記画像情報計算部により検出された変化位置に対応した画像情報を生成する第1画像生成手段と、前記第1画像生成手段により生成された画像情報にアクセスするためのリンク情報を含み前記画像情報計算部により検出された変化位置を示す画像情報を、前記画像情報蓄積部に蓄積された画像情報と、前記画像情報計算部により検出された変化位置とから生成する第2画像生成手段と、前記画像情報蓄積部に蓄積された画像情報のうち移動機に公開する画像情報と、前記第1画像生成手段により生成され該移動機に対して公開する画像情報と、前記第2画像生成手段により生成され該移動機に対して公開する画像情報とに対し、当該移動機に対応して予め定められた変換処理を施す画像変換手段と、前記移動機からネットワークを介してアクセス可能な記憶手段に対し、前記画像変換手段によって生成された画像情報を格納することにより当該画像情報の公開を行う画像公開手段とを具備することを特徴とする場景監視システムを提供するものである。
かかるシステムによれば、移動機の種類によらず、適切な態様で表示可能な場景の画像情報を提供することができる。
このシステムにおいて、変換処理は、例えば色の深さの変換処理、画像のサイズの変換処理または画像の向きの変換処理を含む。
同システムには、場景を撮影して画像情報を取得する画像情報取得手段を含めてもよい。
また、画像公開手段には、公開の対象である画像情報にアクセスするためのリンク情報を含む電子メールを作成する手段と、前記電子メールを前記画像情報の提供先である移動機宛に送信する手段とを設けてもよい。このようにすることで、電子メールを受け取った移動機のユーザは即座に画像情報へのアクセスを行うことができる。
また、同システムにおいて、場景の変化位置を検出するための処理は、例えば画像情報蓄積部に蓄積された複数の画像情報から背景画像情報を求める過程と、画像情報蓄積部に新規に蓄積された画像情報と前記背景画像との間に所定の閾値を越える特徴量の変化があり、かつ、その変化時点以後、後続の画像情報により変化後の特徴量が維持される場合
に、場景の変化があったことを検出する過程とを含んでいる。
同システムにおいて、画像情報計算部は、場景の変化位置を検出した場合に、その変化位置に対応した拡大画像の画像情報を生成するようにしてもよい。
かかるシステムによれば、場景の変化の詳細を移動機のユーザに公開することができる。
また、画像情報計算部は、特徴量の変化の経緯をプロットしたグラフの描画情報を描画情報が公開される移動機に対応して生成し、画像公開手段は、移動機からネットワークを介してアクセス可能な記憶手段に対し、生成されたグラフの描画情報を格納するようにしてもよい。
また、画像公開手段に対し、場景の変化位置が検出された場合に、移動機からネットワークを介してアクセス可能な記憶手段に対し、他の場所の場景の画像情報を格納する手段を設けてもよい。
また、画像公開手段は、公開対象である画像情報へのリンク情報を含む文書とともに、移動機からネットワークを介してアクセス可能な記憶手段に格納するようにしてもよい。
また、公開された画像情報または文書の公開時刻を一定時間毎に確認し、前記記憶手段に格納された画像情報または文書のうち公開時刻からの経過時間が所定時間以内であるものの更新を行う手段を設けてもよい。
このようにすることで、常に最新の画像情報や文書を移動機のユーザに提供するこ
とができる。
さらに、公開された画像情報または文書の公開時刻を一定時間毎に確認し、前記記憶手段に格納された画像情報または文書のうち公開時刻からの経過時間が所定時間を越えているものの消去を行う手段を設けてもよい。
このようにすることで、古くなった画像情報や文書を消去し、一定のセキュリティの確保と資源の有効利用に資することができる。また、同システムでは、移動機からの要求があったとき、当該移動機を対象とした画像の公開を行うようにしてもよい。このようにすることで、任意の時刻において、ユーザの要求に応じた画像情報の公開を行うことができる。
さらに、強力なセキュリティを確保するため、公開された画像情報または文書に対するアクセスの制限をアクセス元毎に行う手段を設けてもよい。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。
【0007】
A.第1の実施形態
(1)実施形態の構成
図1はこの発明の第1の実施形態である場景監視システムの全体像を示す図である。この場景監視システムにおいて、画像処理センタ14は、無線通信システム12を介して移動機11との通信を行う。
【0008】
構内通信網15またはインターネット10には画像取得手段19が接続されている。この画像取得手段19は、被写体13等の画像を撮像し、その画像情報を構内通信網15またはインターネット10を経由して画像処理センタ14に送る。
画像処理センタ14は、このようにして送られてくる画像情報を格納する。
また、画像処理センタ14は、このようにして受け取って格納した画像情報を、インターネット10と無線通信システム12により確立される無線リンクとを介して、予め登録された利用者の移動機11に転送する。この画像情報の転送の契機には次の2つがある。
a.場景の変化が検知された場合
b.予め画像処理センタ14に登録された利用者の移動機11から画像要求があった場合
【0009】
図2は以上概略を説明した場景監視システムの具体的な構成を示すブロック図である。
移動通信網310は、PDC(Personal Digital Cellular)方式無線パケット交換網やIMT−2000ネットワーク等の呼称で知られる無線通信網313の他、無線リンクを確立するための無線通信装置312と、無線通信網313とインターネット10とを隔離および中継するための関門機能を有する通信中継装置314と、携帯電話端末や携帯型情報端末等の移動機11から構成されている。
【0010】
画像処理センタ340は、画像公開サーバ装置330と、構内通信網345と、通信中継装置344と、画像取得サーバ装置329と、画像収集サーバ装置346と、画像計算サーバ装置347とを有している。
【0011】
ここで、画像公開サーバ装置330は、画像処理センタ340内において生成した画像および文書を移動機を対象として公開する装置であり、インターネット10に接続されている。移動機11は、上述した無線通信装置312と、無線通信網313と、通信中継装置314と、インターネット10とを介して、この画像公開サーバ装置330にアクセスし、適切に公開されている画像および文書を参照することができる。
通信中継装置344は、構内通信網345とインターネット10とを隔離および中継するための関門機能を有している。
【0012】
画像取得サーバ装置329は、外界の場景を撮像して画像情報を取得する手段(図1における画像取得手段19)を有している。この画像取得サーバ装置329には、構内通信網345に接続されたものの他、インターネット10に接続されたものもある。
【0013】
画像収集サーバ装置346は、構内通信網345に接続された画像取得サーバ装置329またはインターネット10に接続された画像取得サーバ装置329から、構内通信網345を介して画像情報を収集する装置である。
画像蓄積サーバ装置348は、画像収集サーバ装置346によって収集された画像情報を蓄積する装置である。
【0014】
画像計算サーバ装置347は、予め画像処理センタ14に登録された利用者の移動機11から画像要求があったとき、画像蓄積サーバ装置348に蓄積された最新の画像情報を予め画像処理センタ14に登録された利用者の移動機11に公開する。また、画像計算サーバ装置347は、新たな画像情報を画像蓄積サーバ装置346が受け取って蓄積した場合において場景の変化が認められたときに、その場景の変化を示す画像情報を予め画像処理センタ14に登録された利用者の移動機11に公開する。これらの公開の具体的方法については後述する。
【0015】
図3は画像収集サーバ装置346の構成を示すブロック図である。図3に示すように、画像収集サーバ装置346は、情報制御部51と、通信部52および68とを有している。ここで、情報制御部51は、構内通信網345に接続された画像取得サーバ装置329またはインターネット10に接続された画像取得サーバ装置329により得られた画像情報を収集するための制御を行う装置である。通信部52は、画像の収集のために構内通信網345と通信を行う。通信部68は、収集した画像を記録するために画像蓄積サーバ装置348と通信を行う。
【0016】
図4は画像計算サーバ装置347の構成を示すブロック図である。図4に示すように、画像計算サーバ装置347は、通信部52および68と、画像情報計算部57と、電子メール送信部55と、電子メール受信部56と、情報制御部51とを有している。ここで、通信部52は、構内通信網を経由した通信を行うための装置である。また、通信部68は画像蓄積サーバ装置と画像情報の送受のための通信を行う装置である。画像情報計算部57は、画像蓄積サーバ装置348に蓄積された画像情報から場景の変化を検出する機能と、画像蓄積サーバ装置348に蓄積された画像情報を移動機11に転送するときに移動機11の種類に合致した画像表示を行えるよう画像情報の変換を行う機能を有している。電子メール送信部55は、画像情報計算部57によって場景の変化が検出されたときにその変化を予め登録された移動機11に通知するための装置である。電子メール受信部56は、移動機11から発信された画像要求を受信する装置である。情報制御部51は、以上説明した画像情報の流れの制御が各部の制御を行う装置である。
【0017】
図5は画像蓄積サーバ装置348の構成を示すブロック図である。図5に示すように、画像蓄積サーバ装置348は、通信部82と、画像情報蓄積部58と、情報制御部51とを有する。ここで、通信部82は、画像収集サーバ装置346や画像計算サーバ装置347と画像の送受信を行うための装置である。この通信部82と画像収集サーバ装置346および画像計算サーバ装置347の各々の通信部68とは、メタリックケーブルや光ケーブルなどにより各々接続されているが、SAN(ストレージエリアネットワーク)やLAN(ローカルエリアネットワーク)などの汎用的な通信網により接続してもよい。画像情報蓄積部58は、記憶デバイスを有しており、この記憶デバイスに画像情報を蓄積する。
【0018】
図6は画像取得サーバ装置329の構成を示すブロック図である。図6に示すように画像取得サーバ装置329は、画像取得手段59と、通信部52と、情報制御部51とを有している。ここで、画像取得手段59は、外界の場景を撮像して画像情報を出力する装置である。通信部52は、この画像情報を構内通信網345やインターネット10を介して送信する装置である。情報制御部51は、この画像情報の流れの制御や画像取得サーバ装置329内の各部の制御をする装置である。
【0019】
図7は画像公開サーバ装置330の構成を示すブロック図である。図7に示すように、画像公開サーバ装置330は、画像情報蓄積部58と、通信部52と、情報制御部51とを有している。
ここで、画像情報蓄積部58は、公開画像や公開文書を蓄積する装置である。公開画像や公開文書は、画像情報蓄積部58に適切に作成された、または適切に作成されるディレクトリ配下に記憶される。これらの公開画像や公開文書は移動通信網を介して参照される。
【0020】
画像公開サーバ装置330の画像情報蓄積部58や上述した画像蓄積サーバ装置348の画像情報蓄積部58に搭載される記憶デバイスとしては、ハードディスクのような磁気記憶装置や光磁気記憶装置、半導体記憶装置等がある。
【0021】
通信部52は画像情報蓄積部58に蓄積すべき画像情報をインターネット10を介して受信するとともに、画像情報蓄積部58に蓄積された公開画像や公開文書をインターネット10および移動通信網310を介して移動機11へ送信する。
【0022】
情報制御部51は、画像公開サーバ装置330における画像情報の流れの制御や処理の制御を行うとともに、どの情報をインターネット10や移動通信網310側へ公開するか等のアクセス制限を行う。このアクセス制限は、ディレクトリ単位で行ってもよいし、ファイル単位で行ってもよい。画像のインターネット10全体への公開を希望しない場合におけるアクセス制限の方法としては、次の方法が考えられる。
a.アクセスを認めるユーザのIPアドレス、ネットワークアドレス、ホスト名やドメイン名等を限定する方法
b.移動通信網310の通信中継装置314からのアクセスのみに限定する方法c.画像公開サーバ装置330から移動通信網310へ向けてユーザID要求を行い、移動機11から却ってくるユーザIDが許可されたユーザのものである場合に限り、画像情報の参照を許可する方法
【0023】
(2)実施形態の動作
図8〜図10は画像処理センタの動作を示すフローチャートである。また、図11および図12は、移動機11の表示装置の表示例を示す図である。以下、これらの図を参照し、本実施形態の動作を説明する。
【0024】
▲1▼画像処理センタ14が自発的に行う処理
画像処理センタ14では、図8にフローを示す処理を常時実行している。まず、画像処理センタ14は、現在の時刻を確認する(ステップS101)。そして、所定時間が経過しているか否かを判断し(ステップS102)、この判断結果が「NO」である場合にはステップS101に戻る。さらに詳述すると、画像処理センタ14は、T1時間間隔でステップS103から始まる処理を繰り返し、T2時間間隔でステップS116から始まる処理を繰り返し、T3時間間隔でステップS118から始まる処理を繰り返す。ステップS102では、これらの3種類の処理を実行する契機となったかの判断を行っている。
【0025】
<T1時間間隔で実行される動作>
前回、ステップS102からS103に進んだときまたは図8に示す処理の開始からT1時間が経過したとき、画像処理センタ14では処理がステップS102からステップS103に進む。このステップS103において、画像処理センタ14における画像収集サーバ装置346は、構内通信網345またはインターネット10に接続された画像取得サーバ装置329によって新規な画像情報を取得する。そして、画像蓄積サーバ装置348は、この画像情報をその画像情報蓄積部58に蓄積する(ステップS104)。次にステップS105に進むと、画像処理センタ14の画像計算サーバ装置347は、この新たに蓄積された画像情報と後述する背景画像とを画像情報蓄積部58から取り出して、画像比較を行う。そして、両画像間の画像の特徴量(例えば明度等)の変化量を求め、この変化量が一定の閾値を越えているか否かを判断する。そして、閾値を越える画像の特徴量の変化が確認された場合には、その後のステップS105では、特徴量の変化時点以降、変化後の特徴量が一定時間以上継続したか否かを判断する。そして、特徴量の変化時点以降、変化後の特徴量が一定時間以上継続したことが確認された場合、画像計算サーバ装置347は、その時点におけるステップS105の処理において、画像の変化があった旨の判断をする。また、このとき画像計算サーバ装置347は、画像の特徴量の変化の態様から、そのような画像の変化が起こり得る事象を推定する。このような推定を行うための方法としては、画像の特徴量の変化の諸態様と、これらに対応した事象とを定義したテーブルを予め用意しておき、確認された特徴量の変化の態様に対応した事象をこのテーブルから求める、という方法を用いることができる。例えば明るさが急激に減少するという画像の特徴量の変化の態様が確認された場合には、そのような変化の態様に対応した事象、例えばフロアから最終退場者が退場して誰もいなくなった“終退”という事象をテーブルから求めるのである。
【0026】
次にステップS106ではステップS105における判断結果に対応した処理の分岐を行う。すなわち、このステップS106では、ステップS105において画像の変化がない場合または比較すべき背景画像がない場合にはステップS101に戻り、画像の変化がある場合にはステップS107へ進むのである。
【0027】
次にステップS107に進むと、画像の変化時点を含む前後所定フレーム数に亙る画像の特徴量の変化の経緯を求め、この経緯をプロットしたグラフの描画情報を生成する。ここで、グラフのサイズやフォーマットは、送信先である移動機の種類に合致するように決定する。画像の特徴量のグラフの開始時刻および終了時刻と、画像の特徴量の名称、画像の特徴量の変化から推定される事象と、画像の撮影場所と、日付と、メモリ等を描画するための情報を付加して、グラフの描画情報を整え、画像情報蓄積部に記録する。
【0028】
次にステップS108に進むと、画像計算サーバ装置347は、画像の特徴量の変化時点の直前および直後の各画像に対し、送信先である移動機の種類に合致した表示を行うための変換処理を施し、画像情報蓄積部に記録する。
ここで、送信先である移動機の種類によりエージェントの種類が異なる場合がある。そこで、エージェントの種類毎に、変換対象である画像のパラメータとその変換方法とを定義した変換テーブルを予め用意しておく。そして、移動機に対応したエージェントの種類を求め、このエージェントの種類に対応した変換対象と変換方法をこの変換テーブルから求め、これに従って画像の変換を行う。変換対象となる画像のパラメータは、色の深さ(白黒2階調、擬似カラー256階調等)と画像のサイズ(縦と横)である。色の深さの変換方法としては、ディザ法、誤差拡散法等を用いることができる。移動機の種類によっては、表示画面の縦横比が他の通常のものから大きく異なっているものがあり、それらの移動機については自然に見えるように画像を90度回転させて表示した方がよい。そこで、このような移動機については、画像を90度回転させる変換処理を指示する情報を変換テーブルに格納しておく。そして、画像計算サーバ装置347は、ある移動機に対して画像を公開する場合において、その移動機に対して公開する画像を90度回転させる旨の指示が変換テーブルに含まれている場合には、これに従って、90度の画像の回転処理を行うのである。
【0029】
画像に対する変換処理の終了後、画像計算サーバ装置347は、この変換処理後の画像を、移動機が参照することができるフォーマットに加工する。このフォーマットとしては、GIF(Graphics Interchange Format)やBMP(Portable Network Graphics)等がある。いずれのフォーマットに加工するかは移動機の種類により異なる。従って、このフォーマットを指定する情報も移動機毎に変換テーブルに定義しておき、画像の加工の際にこれを参照することになる。
【0030】
次にステップS109に進むと、画像情報蓄積部に記録したグラフと変換後の画像とを画像公開サーバ装置に転送する(ステップS109)。これによりインターネットを介してグラフと画像を読み出すことが可能になる。
【0031】
次にステップS110に進むと、グラフと画像に対するリンク情報および推定した場景変化の内容等を書き込んだメニュー文書を、画像公開サーバ装置に転送する等の手段により、インターネットを介して公開する。このメニュー文書は、移動機からの要求に備えて、無線通信装置と無線通信網と通信中継装置とを通して、移動機より参照可能な形態に予め加工されている。このメニュー文書の形態としては、C−HTML(Compact Hyper Text Markup Language)やHDML(Handheld Device Markup Language)等がある。いずれの形態に加工するかは移動機の種類により異なる。
【0032】
次にステップS111に進むと、メニュー文書に対するリンク情報であるURL(Uniform Resource Locators)を本文とする電子メールを作成し、電子メール送信部により移動機に送信する。
【0033】
次にステップS112に進むと、他の場所の場景等を表示する必要があるか否かを判断する。そして、他の場所の場景等を表示する必要がない場合にはステップS115へ進む。一方、他の場所の場景等の表示が必要であれば、ステップS108と同様に、その画像に対して必要な変換処理を施し(ステップS113)、画像公開サーバ装置に転送する等の手段により当該画像をインターネットを介して公開し(ステップS114)、ステップS115へ進む。この画像に対するリンク情報をユーザに提供するための方法としては、例えば予めステップS110においてメニュー文書に埋め込んでおく方法、再度、メニューを作成し直し、メニュー文書の公開処理を行う方法等がある。
【0034】
次にステップS115に進むと、他に画像の変化を通知すべき移動機が残っているか否かを判断し、そのような移動機が残っている場合にはその移動機についてステップS107〜S114(S107〜S111)の処理を実行する。一方、そのような移動機が残っていない場合にはステップS101に戻る。
【0035】
ユーザは、メニュー文書に対するリンク情報であるURLを本文とする電子メールを移動機により受信すると、そのURLを用いて、画像公開サーバ装置に記憶されたメニュー文書にアクセスし、そのメニュー文書を移動機により受信し、表示画面に表示させることができる。また、移動機のユーザは、例えばこのメニュー文書に埋め込まれた公開画像へのリンク情報であるURLを用いて、画像公開サーバ装置に記憶されたグラフの描画情報および公開画像にアクセスし、各々を受信して移動機の表示画面に表示させることができる。
【0036】
図11(a)はこのようにして移動機の表示画面に表示された画像の特徴量(図示の例では明るさ)の経緯のグラフを例示するものである。この例では、画像の明るさが急激に減少しているので、画像計算サーバ装置347では、この特徴量の変化の態様から、終退、すなわち、撮影対象であるフロアから最終退場者が退場して誰もいなくなったという事象の発生の推定が行われ、その推定結果を表すメッセージが画像中にスーパインポーズされている。このため、移動機の表示画面にはそのメッセージ“終退のようです”が表示されている。
【0037】
また、移動機はこのようなグラフの他、画像の特徴量の変化時点の直前の画像と直後の画像を受信する。ユーザは移動機の表示画面をスクロールすることによりこれらの画像を表示させることができる。
【0038】
図11(b)はこのようにして表示された画像の特徴量の変化時点の直前の画像である。この例では、画像の特徴量の変化から推定される事象が“終退”であるので、画像には“終退前の画像”というメッセージがスーパインポーズされている。
また、図11(c)は画像の特徴量の変化時点の直後の画像である。この画像には“終退後の画像”というメッセージがスーパインポーズされている。
【0039】
<T2時間間隔で実行される動作>
前回、ステップS102からS116に進んだときまたは図8に示す処理の開始からT2時間が経過したとき、画像計算サーバ装置347は処理をステップS102からステップS116に進める。
【0040】
このステップS116では、画像情報蓄積部に記録された過去所定フレーム数分の画像を取り出して、それらの画像群により背景画像を更新する。ここで、背景画像の各画素値の求め方としては各種考えられるが、画像取得手段であるカメラのパラメータが変化しない場合には例えば次のような方法が考えられる。すなわち、背景画像の各画素位置毎に、画像群における当該画素位置に対応した全画素の画素値の中央値(メディアン)若しくは平均値(アベレージ)を計算し、その結果を当該画素位置に対応した背景画像の画素の画素値とするのである。
【0041】
次にステップS117に進み、ステップS116において求めた背景画像を画像情報蓄積部に記録する。
そして、画像計算サーバ装置347の処理はステップS101に戻る。
【0042】
<T3時間間隔で実行される動作>
前回、ステップS102からS118に進んだときまたは図8に示す処理の開始からT3時間が経過したとき、画像処理センタ14の画像計算サーバ装置347は処理をステップS102からステップS118に進める。
【0043】
まず、ステップS118において、画像計算サーバ装置34は、画像公開サーバ装置330により現在公開されている公開画像と公開文書のタイムスタンプ若しくは情報を公開しているディレクトリのタイムスタンプあるいは公開時刻の記録を検査する。
【0044】
次にステップS119では、これらのタイムスタンプに対応した時刻や公開時刻から現在時刻までの経過時間を所定時間と比較し、この比較により、公開されてから所定時間以上経過している公開画像や公開文書や情報があるか否かを判断する。
そして、該当する公開画像、公開文書または情報がある場合にはその消去を画像公開サーバ装置347に要求する(ステップS120)。このように公開から所定時間以上経過した公開画像、公開文書または情報を消去するのは、これらの公開情報が第三者によってアクセスされる確率を減らし、一定のセキュリティを確保するとともに、資源の有効利用に資するためである。
【0045】
また、ステップS119において、該当するものがない場合には公開画像更新処理を実行する(ステップS121)。なお、説明の重複を避けるため、この公開画像更新処理の具体的な内容については、移動機側からの画像要求に対応した画像処理センタ14の処理内容を説明する際に併せて説明する。
【0046】
次に画像計算サーバ装置347は、公開画像更新処理を行うと、他に更新すべき画像(公開されてから所定時間以内の画像)が残っているか否かを判断し(ステップS122)、該当するものがある場合にはその更新を行う(ステップS121)。
以上が画像処理センタ14が自発的に行う処理の詳細である。
【0047】
▲2▼移動機11からの画像要求に応じた動作
画像処理センタ14は、前掲図8の処理の他、これと並行して、図9にフローを示す処理を常時実行している。
本実施形態において、移動機のユーザは、この画像処理センタ14に対し、画像要求を本文とする電子メールを送ることができる。
【0048】
画像計算サーバ装置347は、移動機から電子メールを受信すると(ステップS201)、その電子メールの内容を判断する(ステップS202)。そして、その電子メールが画像要求を含んでいない場合または予め限定された移動機のユーザかあの正規のルートによる電子メールでない場合にはステップS201に戻って次の電子メールを待つ。一方、受信された電子メールが画像要求を含み、かつ、予め限定された移動機の利用者からの正規のルートによる電子メールである場合、画像計算サーバ装置347はステップS203〜S205を実行する。
【0049】
まず、ステップS203では、表示可能な画像のメニューやこれからインターネットに公開する予定の画像に対するリンク情報等を書き込んだメニュー文書を作成し、画像公開サーバ装置330に転送する等の手段により、インターネットを介してメニュー文書を公開する。ステップS110と同様、このメニュー文書は、移動機からの要求に備えて、移動機より参照することができる形態に予め加工されている。
【0050】
次にステップS204では、公開したメニュー文書へのリンク情報であるURLを本文とする電子メールを作成し、電子メール送信部により移動機へ送信する。
【0051】
次にステップS205では、図10にフローを示す公開画像更新処理を実行する。
まず、更新対象となる新規の画像が先述のステップS103等により直前に取得されているか否かを判断し(ステップS301)、直前に取得済みである場合にはステップS304に進む。一方、直前に取得済みでない場合には、画像取得手段によって新規に画像を取得し(ステップS302)、その画像を画像情報蓄積部に記録し(ステップS303)、ステップS304に進む。
【0052】
次にステップS304に進むと、先述のステップS108と同様、移動機の種類に合致した表示を行うために画像を変換し、画像情報蓄積部に記録する。
【0053】
次にステップS305に進むと、画像蓄積部に記録された変換後の画像を画像公開サーバ装置に転送する等の手段によりインターネットに公開する。ここで、公開対象である画像に対するURLは、ステップS203において公開されるメニュー文書に含まれるリンク情報と一致している。
【0054】
ステップS304およびS305は、画像変換の内容を変更しながら複数回実行してもよい。
例えば、はじめに撮影対象の普通の画像を作成して公開し、次にこれを線画画像に変換して公開する。そして、線画画像を公開する2度目の実行では、同時に線画画像へのリンク情報をも含むメニュー文書に更新して公開し直す。この公開し直しの操作では、元のメニュー文書は上書き消去される。
【0055】
次にステップS306では、新たに記録された画像情報と前述した背景画像とを画像情報蓄積部から取り出して、画像比較を行う。そして、両画像間の画像の特徴量の変化量を求め、この変化量が一定の閾値を越えているか否かを判断する。そして、閾値を越える画像の特徴量の変化が確認された場合には、その後のステップS306では、特徴量の変化時点以降、変化後の特徴量が一定時間以上継続したか否かを判断する。そして、特徴量の変化時点以降、変化後の特徴量が一定時間以上継続したことが確認された場合、画像計算サーバ装置347は、その時点におけるステップS306の処理において、画像の変化があった旨の判断をする。
【0056】
次にステップS307では、ステップS306における判断結果に対応した分岐を行う。すなわち、ステップS306において画像の変化が認められた場合にはステップS308に進み、画像の変化が認められなかった場合には公開画像更新処理を終了する。
【0057】
次にステップS308に進むと、画像の変化のあった部分を求め、送信先である移動機において、その部分を拡大表示することができるように画像の変換を行って画像情報蓄積部に記録する。また、変化のある部分の拡大画像への案内情報を持つ画像を作成して、画像情報蓄積部に記録する。
【0058】
次にステップS309に進むと、画像情報蓄積部に記録された画像を、画像公開サーバ装置に転送する等の手段により、インターネットに公開する。
【0059】
次にステップS310に進むと、ステップS203において公開処理したメニュー文書を更新する。すなわち、変化のある部分を拡大した画像へのリンク情報および案内情報を持つ画像へのリンク情報を含んだ内容にメニュー文書を更新し、公開し直す。
移動機のユーザは、この公開し直されたメニュー文書に含まれるリンク情報を用いて、所望の画像を画像公開サーバ装置から受信し、移動機の表示画面に表示させることができる。
【0060】
図12(a)〜(d)はこの場合の表示例を示すものである。まず、図12(a)は画像の特徴量の変化があった場合における撮影対象の画像である。図12(b)はこの画像から生成された線画画像である。この線画画像には数字“1”および“2”が含まれているが、これらの数字は各々その位置において画像の特徴量の変化があったことを示している。線画画像の中にこれらの数字を置くことにしたのは、通常の画像の中に置くよりも数字を容易に見つけることができるからである。なお、このような線画画像を用いないで変化のあった位置を示してもよい。例えば、画像のデータサイズは若干大きくなるが、通常の画像と通常の画像中に数字を置いた画像とを交互に表示可能なアニメーションGIF等の画像フォーマットを用いることにより変化のあった位置を示してもよい。図12(c)は数字“1”の位置に対応した拡大画像および数字“2”の位置に対応した拡大画像への案内情報を含む画像である。この画像には、各拡大画像に対するリンク情報が埋め込まれている。ユーザは表示画面のスクロールを行うことにより以上説明した図12(a)〜(c)の各画像を移動機の表示画面に表示させることができる。そして、図12(b)の表示状態において数字“1”または“2”のうち所望の拡大画像に対応した数字のキーを押圧することにより、あるいは図12(c)の表示状態においてカーソル操作により所望の拡大画像を選択することにより、画像公開サーバ装置から所望の拡大画像を読み出して受信し、移動機の表示画面に拡大画像を表示させることができる。図12(d)はこのようにして表示された数字“1”の位置の拡大画像を示すものである。
【0061】
画像処理センタでは、ステップS310の処理が終了すると、公開画像更新処理を終了し、図9に示す処理に戻る。
以上が移動機11からの画像要求に応じて画像処理センタ14から画像を提供する動作の詳細である。
【0062】
(3)実施形態の変形例
以上説明した実施形態には次のような各種の変形例が考えられる。
【0063】
▲1▼変形例1
図13に示すように、画像処理センタ側の画像収集サーバ装置、画像計算サーバ装置および画像蓄積サーバ装置を統合して、画像収集・計算・蓄積サーバ装置を構成してもよい。この場合、画像収集サーバ装置、画像計算サーバ装置および画像蓄積サーバ装置の各々が別個に持っていた画像情報蓄積部58を共用することができるので、装置全体を簡素にすることができる。
【0064】
▲2▼変形例2
上記実施形態では、画像処理センタを移動通信網と独立した構成としたが、図14に示すように、移動通信網310の中に画像処理センタの構成要素を組み込み、全体のシステムの簡単化を図ってもよい。この場合、無線通信網313と構内通信網345のそれぞれに通信中継装置を置いても構わないが、図14に示すように、通信中継装置314を共用する構成とすれば、より簡単なシステムとなる。また、上記実施形態では、画像公開サーバ装置330をインターネット10に直接接続するようにしたが、図14において、通信中継装置314に然るべきセキュリティ上の防御策を講じ、構内通信網345に画像公開サーバ装置330を接続してもよい。なお、画像公開サーバ装置330は、構内通信網345ではなく、通信中継装置314に接続してもよい。
【0065】
B.第2の実施形態
図15はこの発明の第2の実施形態である場景監視システムの構成を示すブロック図である。
本実施形態は、上記第1の実施形態における画像処理センタを一体型画像サーバ装置24に置き換えたものである。
この一体型画像サーバ装置24は、外付けの画像取得手段29または内蔵の画像取得手段によって取得した被写体23の画像を蓄積し、無線通信システム12を介して移動機11に提供するものである。
図16は一体型画像サーバ装置24の構成を示すブロック図である。この一体型画像サーバ装置24の各構成要素については、既に第1の実施形態において説明したものと同じものであるので、第1の実施形態と同様の符号を使用し、その説明を省略する。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明に係る場景監視システムによれば、場景を撮影することにより得られる画像情報を蓄積する画像情報蓄積部と、前記画像情報蓄積部に蓄積された画像情報に対し、当該画像情報の提供先である移動機に対応した予め定められた変換処理を施す画像変換手段と、前記移動機からネットワークを介してアクセス可能な記憶手段に対し、前記画像変換手段によって変換処理の施された画像情報を格納することにより画像情報の公開を行う画像公開手段とを設けたので、移動機の種類によらず、常に適切な態様で表示可能な場景の画像を提供することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施形態である場景監視システムの全体像を示す図である。
【図2】 同場景監視システムの具体的な構成を示すブロック図である。
【図3】 同場景監視システムの画像収集サーバ装置346の構成を示すブロック図である。
【図4】 同場景監視システムの画像計算サーバ装置347の構成を示すブロック図である。
【図5】 同場景監視システムの画像蓄積サーバ装置348の構成を示すブロック図である。
【図6】 同場景監視システムの画像取得サーバ装置329の構成を示すブロック図である。
【図7】 同場景監視システムの画像公開サーバ装置330の構成を示すブロック図である。
【図8】 同場景監視システムの画像処理センタの動作を示すフローチャートである。
【図9】 同場景監視システムの画像処理センタの動作を示すフローチャートである。
【図10】 同場景監視システムの画像処理センタの動作を示すフローチャートである。
【図11】 同実施形態における移動機の表示画面の表示例を示す図である。
【図12】 同実施形態における移動機の表示画面の表示例を示す図である。
【図13】 同実施形態の変形例1における画像処理センタの構成を示すブロック図である。
【図14】 同実施形態の変形例2である場景監視システムの構成を示すブロック図である。
【図15】 この発明の第2の実施形態である場景監視システムの構成を示すブロック図である。
【図16】 同実施形態における一体型画像サーバ装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
19……画像取得手段、14……画像処理センタ、13……被写体、
10……インターネット、15……構内通信網、12……無線通信システム、330……画像公開サーバ装置、347……画像計算サーバ装置、346……画像収集サーバ装置、348……画像蓄積サーバ装置、329……画像取得サーバ装置。
Claims (13)
- 場景を撮影することにより得られた画像情報またはこの画像情報から生成された画像情報を蓄積する画像情報蓄積部と、
前記画像情報蓄積部に順次蓄積される画像情報から場景の変化位置を検出する画像情報計算部と、
前記画像情報計算部により検出された変化位置に対応した画像情報を生成する第1画像生成手段と、
前記第1画像生成手段により生成された画像情報にアクセスするためのリンク情報を含み前記画像情報計算部により検出された変化位置を示す画像情報を、前記画像情報蓄積部に蓄積された画像情報と、前記画像情報計算部により検出された変化位置とから生成する第2画像生成手段と、
前記画像情報蓄積部に蓄積された画像情報のうち移動機に公開する画像情報と、前記第1画像生成手段により生成され該移動機に対して公開する画像情報と、前記第2画像生成手段により生成され該移動機に対して公開する画像情報とに対し、当該移動機に対応して予め定められた変換処理を施す画像変換手段と、
前記移動機からネットワークを介してアクセス可能な記憶手段に対し、前記画像変換手段によって生成された画像情報を格納することにより当該画像情報の公開を行う画像公開手段とを具備すること
を特徴とする場景監視システム。 - 前記変換処理は、色の深さの変換処理、画像のサイズの変換処理または画像の向きの変換処理を含むことを特徴とする請求項1に記載の場景監視システム。
- 場景を撮影して画像情報を取得する画像取得手段を具備することを特徴とする請求項1または2に記載の場景監視システム。
- 前記画像公開手段は、
公開の対象である画像情報にアクセスするためのリンク情報を含む電子メールを作成する手段と、
前記電子メールを前記画像情報の提供先である移動機宛に送信する手段とを具備することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1の請求項に記載の場景監視システム。 - 前記場景の変化位置を検出するための処理は、
前記画像情報蓄積部に蓄積された複数の画像情報から背景画像情報を求める過程と、
前記画像情報蓄積部に新規に蓄積された画像情報と前記背景画像との間に所定の閾値を越える特徴量の変化があり、かつ、その変化時点以後、後続の画像情報により変化後の特徴量が維持される場合に、前記場景の変化があったことを検出する過程と
を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1の請求項に記載の場景監視システム。 - 前記第1画像生成手段は、前記画像情報計算部により場景の変化位置が検出された場合、その変化位置に対応した拡大画像の画像情報を生成することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1の請求項に記載の場景監視システム。
- 前記画像情報計算部は、前記特徴量の変化の経緯をプロットしたグラフの描画情報を、該描画情報が公開される移動機に対応して生成し、
前記画像公開手段は、前記移動機からネットワークを介してアクセス可能な記憶手段に対し、該生成されたグラフの描画情報を格納することを特徴とする請求項5または6に記載の場景監視システム。 - 前記画像公開手段は、前記画像情報計算部により場景の変化位置が検出された場合に、前記移動機からネットワークを介してアクセス可能な記憶手段に対し、他の場所の場景の画像情報を格納する手段を具備することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1の請求項に記載の場景監視システム。
- 前記画像公開手段は、公開対象である画像情報へのリンク情報を含む文書を、前記移動機からネットワークを介してアクセス可能な記憶手段に格納することにより公開することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1の請求項に記載の場景監視システム。
- 公開された画像情報または文書の公開時刻を一定時間毎に確認し、前記記憶手段に格納された画像情報または文書のうち公開時刻からの経過時間が所定時間以内であるものの更新を行う手段を具備することを特徴とする請求項9に記載の場景監視システム。
- 公開された画像情報または文書の公開時刻を一定時間毎に確認し、前記記憶手段に格納された画像情報または文書のうち公開時刻からの経過時間が所定時間を越えているものの消去を行う手段を具備することを特徴とする請求項9または10に記載の場景監視システム。
- 移動機からの要求があったとき、当該移動機を対象とした前記画像情報の公開を行うことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1の請求項に記載の場景監視システム。
- 公開された画像情報または文書に対するアクセスの制限をアクセス元毎に行う手段を具備することを特徴とする請求項1〜12のいずれか1の請求項に記載の場景監視システム。
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