JP2004128804A - 画像配信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】Webカメラで取得した画像を利用した多彩なサービスを簡易に提供できる画像配信システムを提供する。
【解決手段】Webカメラ2で取得した撮影画像Caは、WebページGsとして配信管理サーバ3に送信される。配信管理サーバ3では、配信管理サーバ3内に保有するWebコンテンツを利用して、Webカメラ2から受信した撮影画像Caに背景(追加画像情報)Cbが追加されたWebページGtを生成し、利用者の閲覧端末に送信する。これにより、Webカメラ2から送信されるWebページGsに比べて、適切な装飾が施されたWebページGtを配信管理サーバ3から閲覧端末に送信できる。その結果、Webカメラで取得した画像を利用した多彩なサービスを簡易に提供できる。
【選択図】 図5
【解決手段】Webカメラ2で取得した撮影画像Caは、WebページGsとして配信管理サーバ3に送信される。配信管理サーバ3では、配信管理サーバ3内に保有するWebコンテンツを利用して、Webカメラ2から受信した撮影画像Caに背景(追加画像情報)Cbが追加されたWebページGtを生成し、利用者の閲覧端末に送信する。これにより、Webカメラ2から送信されるWebページGsに比べて、適切な装飾が施されたWebページGtを配信管理サーバ3から閲覧端末に送信できる。その結果、Webカメラで取得した画像を利用した多彩なサービスを簡易に提供できる。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像装置と配信管理サーバと端末装置とがネットワークに通信可能に接続する画像配信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
Webカメラ(ウェブページ)は、一般用デジタル(ビデオ)カメラや、パーソナルコンピュータ用USBカメラ(PCカメラ)と異なりWebサーバが内蔵されている。このWebカメラに、インターネットにおけるローカル(LAN)またはグローバル(WAN)のIPアドレスを設定することで、PCや携帯電話などの閲覧端末から一般的なWebブラウザを用い、このIPアドレス(URL)にアクセスすることにより、画像(や音声)の閲覧が可能となっている。
【0003】
閲覧される画像の形式について、一般的なWindows(R) MediaフォーマットやMPEG4フォーマットを利用すると多数のブラウザに標準的に組み込まれているプラグイン(PLUG−IN)モジュールを用いて簡便に再生することが可能である。また、特殊な画像フォーマットを用いる場合でも、その再生に必要なプラグインやJAVA(R)プログラムをダウンロードすることで画像の閲覧が可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のWebカメラと閲覧端末との接続においては、一般的にピアツーピア(peer to peer)方式で直接接続するため、画像を閲覧するためのWebページのコンテンツデザインは、Webカメラで予め用意されている、非常にシンプルなデザインまたは画像のみとなっており、多彩なWebサービスを提供するのが困難である。
【0005】
すなわち、多目的に利用されるWebカメラの場合には、汎用的なWebページのデザインを採用せざるを得なく、低品質で画一的なサービスとなってしまう。また、サービスに特化したデザインを提供するには、Webカメラ内に大量のデザイン(Webコンテンツ)を保有して切替えたり、またはWebカメラにデータをアップロードすることが必要で、記憶容量や処理手順の点で好ましくない。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、Webカメラで取得した画像を利用した多彩なサービスを簡易に提供できる画像配信システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、撮像装置と配信管理サーバと端末装置とがネットワークに通信可能に接続する画像配信システムであって、前記撮像装置は、(a−1)被写体に係る撮影画像データを生成する撮像手段と、(a−2)前記撮影画像データを前記ネットワークを介して前記配信管理サーバに送信する手段とを備え、前記配信管理サーバは、(b−1)前記撮像装置から送信された撮影画像データを受信する手段と、(b−2)追加画像情報を取得する情報取得手段と、(b−3)受信した撮影画像データと前記追加画像情報とを合成し、合成画像情報を生成する合成手段と、(b−4)前記合成画像情報を前記ネットワークを介して前記端末装置に送信する手段とを備えるともに、前記端末装置は、(c−1)前記配信管理サーバから送信された合成画像情報を受信する手段と、(c−2)受信した合成画像情報に基づき表示を行う表示手段とを備える。
【0008】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る画像配信システムにおいて、前記配信管理サーバは、(b−5)複数の画像情報を記憶する手段をさらに備えるとともに、前記情報取得手段は、前記複数の画像情報から抽出される画像情報を、前記追加画像情報として取得する手段を有する。
【0009】
また、請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明に係る画像配信システムにおいて、前記配信管理サーバは、(b−6)前記端末装置に係る利用者の情報を取得する手段をさらに備え、前記情報取得手段は、前記利用者の情報に基づき、前記追加画像情報を取得する手段を有する。
【0010】
また、請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明に係る画像配信システムにおいて、前記配信管理サーバは、(b−7)時間的に変化する動的情報を取得する手段をさらに備え、前記情報取得手段は、前記動的情報に基づき、前記追加画像情報を取得する手段を有する。
【0011】
また、請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかの発明に係る画像配信システムにおいて、前記端末装置は、(c−3)操作入力を受付ける操作部と、(c−4)前記操作入力に基づく入力情報を前記配信管理サーバに前記ネットワークを介して送信する手段とをさらに備え、前記配信管理サーバは、(b−8)前記端末装置から送信された入力情報を受信する手段をさらに備えるとともに、前記合成手段は、前記入力情報に基づき、前記合成画像情報を生成する手段を有する。
【0012】
また、請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかの発明に係る画像配信システムにおいて、前記配信管理サーバは、(b−9)前記撮像装置から順次に送信される撮影画像データを蓄積する蓄積手段と、(b−10)前記蓄積手段に蓄積される複数の撮影画像データから、指定の撮影画像データを抽出する抽出手段とをさらに備えるとともに、前記合成手段は、前記指定の撮影画像データと前記追加画像情報とを合成し、前記合成画像情報を生成する手段を有する。
【0013】
また、請求項7の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかの発明に係る画像配信システムにおいて、前記合成手段は、前記端末装置の性能に応じたデータ形式で、前記合成画像情報を生成する手段を有する。
【0014】
また、請求項8の発明は、請求項1ないし請求項7のいずれかの発明に係る画像配信システムにおいて、前記配信管理サーバは、(b−11)前記端末装置に係る利用者のIDを含む認証情報を記憶する記憶手段と、(b−12)前記認証情報に基づき、前記利用者に関する認証を行う手段とをさらに備える。
【0015】
また、請求項9の発明は、請求項8の発明に係る画像配信システムにおいて、前記合成画像情報は、ウェブページとして記述されているとともに、前記画像配信サーバは、(b−13)前記利用者が前記合成画像情報に係るウェブページを開設する際には、所定の生成規則に則って、前記利用者のIDと前記ウェブページに係るアドレスとを生成する手段と、(b−14)前記利用者のIDと前記アドレスとを、前記ネットワークを介して前記端末装置に通知する手段をさらに備える。
【0016】
【発明の実施の形態】
<画像配信システムの要部構成>
図1は、本発明の実施形態に係る画像配信システム1の要部構成を示す図である。
【0017】
画像配信システム1は、例えばインターネットとして構成されるネットワークNWに通信可能に接続するWebカメラ2と配信管理サーバ3と閲覧端末4とを備えている。なお、図1で表される2つのネットワークNWについては、IPプロトコルが適用されるLANやWANなど異なるネットワークでも良い。また、図1では、3台のWebカメラ2と3台の閲覧端末4とを示しているが、実際のシステムでは、さらに多くのWebカメラおよび閲覧端末が存在することとなる。
【0018】
Webカメラ2は、撮影レンズ21を有しており、例えば被写体に係る画像Ga、Gb、Gcなどを取得し、ネットワークNWを介して配信管理サーバ3に送信する配信局として機能する。
【0019】
配信管理サーバ3は、Webカメラ2から受信する画像Ga〜Gcのデータに追加画像情報を付加して閲覧端末に送信する基地局として機能する。
【0020】
配信管理サーバについては、従来から、Webカメラと閲覧端末とのピアツーピア接続における欠点、具体的には利用者認証、サービスとしての課金プロセス、複数地点に配置されるWebカメラの検索(どの場所にどのWebカメラが置いてあり、どのWebカメラを見るか)などの改善のために設けらており、実用的なサービスとして利用されている。この配信管理サーバのさらなる有効活用を図ることにより、本実施形態において画像配信サービスの向上が図れることとなる。
【0021】
閲覧端末4としては、例えばPDA(Personal Digital Assistant)41、パーソナルコンピュータ(以下では単に「パソコン」という)42および携帯電話43などが利用され、配信管理サーバ3から受信する画像情報などを、表示部411、421、431に表示できる。
【0022】
以下では、Webカメラ2、配信管理サーバ3および閲覧端末4に関する詳細な構成を順に説明する。
【0023】
図2は、Webカメラ2の機能ブロックを示す図である。
【0024】
Webカメラ2は、CCDなどの撮像センサ20で生成される撮影画像データと、マイク22で取得する音声データとに対してエンコード処理などを施す画像音声処理部23を有している。
【0025】
また、Webカメラ2は、簡易なWEbコンテンツを格納する記憶部24と、記憶部24に格納されるコンテンツを利用し画像音声処理部23で処理された撮影画像データなどをルータRTを介してネットワークNWに送信する情報配信部25とを有している。情報配信部25から送信される撮影画像データは、Windows(R) Media形式またはMPEG4などの画像圧縮形式により送信される。なお、Webカメラ2は、ルータRTでなくターミナルアダプタ(TA)を介してネットワークNWにデータを送信しても良い。
【0026】
図3は、配信管理サーバ3の機能ブロックを示す図である。
【0027】
配信管理サーバ3には、CPUおよびメモリを有する制御部(図示せず)が設けられており、以下で説明する各部は、この制御部によりソフトウェア的に実現される。
【0028】
閲覧端末4から画像配信の要求がある場合には、まず配信管理サーバ3でログインの処理、具体的にはパスワードや利用者のIDに関する認証確認が認証処理部311で行われる。
【0029】
例えば、あらかじめWebページを開設する本人および閲覧者(これらを含めて閲覧者)の個人情報の登録を、個人情報記憶部312に行うとともに、個人を識別するIDを配信管理サーバ3が発行して閲覧端末4に送信し、そのIDをパソコン42のレジストリや(INI)ファイル等に記憶させる。その後、配信管理サーバ3に閲覧者からのアクセスがある場合には、閲覧端末4内に記憶されたIDをWebインターフェース、例えばCGIやJAVA(R)などのプログラムで呼び出す、または専用アプリケーションを用いIDを配信管理サーバ3が受信する。なお、上記のIDは特定の生成規則やチェックサムなどに則って、ユニークかつ一意的(乱数的に適当なデータを用いてもアクセスできないようにする)なものとし、また暗号化されているのが好ましい。そして、配信管理サーバ3は、あらかじめ認証されたIDを受信すると、正当な閲覧者であると判断して接続を許可する。このように配信管理サーバ3の個人情報記憶部312で利用者IDを含む認証情報が登録されている場合には、認証情報に基づき利用者に関する認証処理の自動化あるいは簡略化が可能となる。
【0030】
また、閲覧端末4の操作により、利用者は配信管理サーバ3に検索処理を要求できる。この場合には、閲覧端末4から検索情報を受信する検索処理部313が例えば接続先情報記憶部314に格納される接続先情報を参照し、利用者が所望するWebカメラ2を選択する処理が行われる。なお、利用者が逐一選択する動作は必須でなく、あらかじめ利用者に割当てられた(例えば自宅の)Webカメラが自動的に選択されるようにしても良い。そして、接続するWebカメラ2が決定すると、選択されたWebカメラ2とのセッションが接続制御部315によって確立される。
【0031】
Webカメラ2から順次に送信され画像取込部316で受信された撮影画像データは、例えばハードディスク317に保存される。この保存の際には、必要に応じて形式変換部318によりデータ形式の変換が行われる。この形式変換においては、例えば静止画ではWindows(R) Media形式の1コマをJPEG形式に変換したり、動画ではWindows(R) Media形式よりも汎用性が高いMPEG4やAVIの形式などに変換する。また、Webカメラ2で取得する音声データも上記の撮影画像データと同様に配信管理サーバ3に取込まれる。
【0032】
次に、必要なサービスの内容に基づき、Webコンテンツ記憶部321に格納されるWebコンテンツを利用し、Web生成部322でWebページが生成される。この際には、Webカメラ2から送信された撮影画像、またはハードディスク317に蓄積される動画または静止画について、以下のような合成処理が施される。
【0033】
例えばWebカメラ2のグローバルIPアドレスが200.100.101.1である場合、Webコンテンツ記憶部321で格納されるWebコンテンツには、HTMLの素材に他に、Webカメラ2のアドレスをリンクして貼り込めるような記述が可能となっている。具体的には、配信管理サーバ3のアドレス(例えば、http://xxx.xxx.xxx.xxx/live.asf)に200.100.101.1を代入できるようになっている。
【0034】
これにより、図5に示すように、Webコンテンツ記憶部321に格納されるHTML素材のWebコンテンツCbに対して、Webカメラ2のアドレスに対応した映像Caをはめ込んで、HTMLを動的に生成できることとなる。
【0035】
Web生成部322で合成されるWebコンテンツは、動的な情報を反映できるようになっている。具体的には、配信管理サーバ3の内蔵時計により時刻や季節といった動的情報を動的情報取得部323で取得し、時間的に変化する動的情報に適合した適切なデザイン画像(追加画像情報)を、動的Webコンテンツ記憶部324に格納される複数の動的Webコンテンツから選択する。また、より高度な条件で動的情報を反映する処理を行う場合には、配信管理サーバ3外部のWebやインターネット上の情報、外部のセンサなどからの情報を利用することが可能となっている。このような高度な処理においては、生成規則情報325として単なるプログラムの他、ルールベースを利用するようにしても良い。
【0036】
Web生成部322で生成されるWebページには、付加情報記憶部326に格納されるWeb付加情報を取り入れることが可能となっている。このWeb付加情報としては、例えば、個人情報記憶部312で記憶される利用者の情報に基づく氏名や、利用者の情報に基づきセレクトされた好みのデザイン情報であったり、閲覧端末(パソコン)42の操作部423(図4参照)から文字入力部327に入力されるメッセージ(入力情報)を利用できる。また、Web付加情報としては、ハードディスク317に格納された動画や静止画の記録時刻であっても良い。この場合には、Webカメラ2から順次に送信されハードディスク317に蓄積された複数の撮影画像データから、利用者は指定する記録時刻の撮影画像データを抽出し、利用者がその撮影画像を閲覧できることとなる。さらに、個人情報記憶部312に利用者のアクセス記録が残っていれば、この情報を利用して、例えば配信管理サーバ3に5回アクセスしたら花火の画像を作成しても良い。
【0037】
配信管理サーバ3にアクセスする閲覧端末4の種類によっては、表示可能な画像の形式やサイズ(解像度)などが異なる場合がある。そこで、認証処理部311に対して閲覧端末4から端末種別の情報が入力される場合、また個人情報記憶部312に予め必要な端末種別の情報が記憶されている場合などにおいては、形式変換部328でデータ形式の変換を行なって、閲覧端末4で容易に視認が可能なWebページをWeb生成部322で生成する。
【0038】
また、配信管理サーバ3では、Webカメラ2の画像を取込んで配信するWebページのURLを自動的に生成できるが、この生成手順を以下で説明する。
【0039】
開催側本人および開催者が推奨する閲覧者、または一般利用者の希望により登録を行い開催者がそれを認めた閲覧者という開設のための条件を満足している場合で閲覧者がWebページを開設する際に、各々の個人情報を個人情報記憶部312に登録する処理においては、開催者および閲覧者個人を識別するユニークなURLを発行し、開催者および閲覧端末4にメール配信部329からメールによる通知が行なわれる。その後、この通知を受けた開催者または閲覧者はこのユニークなURLに指定されたアドレスにアクセスするだけで、Webブラウザ422(図4)により所望するWebカメラ2の画像やその他のコンテンツを閲覧できる。
【0040】
この場合、URLは、特定の生成規則に則って、ユニークかつランダムなものとして発行するのが好ましい。簡易な方法として、閲覧者の識別コードを含むURL、または開催者と閲覧者との両者の識別コードを含むURL、例えばhttp://xxx.xxx.xxx.xxx/loginid?uid=kgpc4b&vid=gaz83v(uidが開催者を示し、vidが閲覧者を示す)としても良い。このように自動的に生成されたURLは、それ自身がユニークな認証機能を持つため、例えばメールから単純にダブルクリックでブラウザを立ち上げると、Webカメラで取得した画像の閲覧が可能となる。これにより、IDおよびURLを自動的に作成でき、利用者にとって利便性が向上する。
【0041】
図4は、閲覧端末4(パソコン42)の機能ブロックを示す図である。以下では、閲覧端末4の代表としてパソコン42に関する説明を行う。
【0042】
パソコン42は、配信管理サーバ3からネットワークNWを介して送信されるWebページ(合成画像情報)を受信するWebブラウザ422と、マウスやキーボードなどで構成され利用者の操作入力を受付ける操作部423と、利用者IDなどの認証情報を配信管理サーバ3に伝送するための認証情報転送部424とを備えている。
【0043】
また、パソコン42は、Webブラウザ422で受信したデータが圧縮されているため、画像伸張再生部425および音声伸張再生部426でデータ伸張処理を行い、表示部421で画像表示などが行われる。
【0044】
図5は、画像配信システム1による画像配信の一例を示す図である。
【0045】
Webカメラ2から送信されるデータについては、Webカメラ2で撮影された単なる画像Caを有するWebページGsとして送られる。これは、Webカメラ2の記憶部24に格納される簡易なWebコンテンツでは、シンプルで単機能なWebデザイン画面しか生成できないためである。そして、従来技術で述べたようにピアツーピア方式では、このように単純な撮影画像のみが利用者に届けられることとなる。
【0046】
そこで、配信管理サーバ3においてWebコンテンツ記憶部321に記憶される複数のWebコンテンツ(画像情報)から抽出される画像情報を追加画像情報として取得し、Web生成部322における画像合成処理によってWebページGtを生成する。これにより、例えば利用者が指定する背景(追加画像情報)Cbに撮影画像Caが貼り付けられ、装飾が施されたWebページ(合成画像情報)Gtを提供できることとなる。
【0047】
このような構成の画像配信システム1により、配信管理サーバ3においてWebカメラで取得した画像と追加画像情報とを合成してWebページを生成できるため、多彩なサービスを簡易に提供できる。
【0048】
上記の多彩なサービスについて、以下で整理して説明する。
【0049】
(1)サービスの内容に応じたWebページの生成
Webカメラ2の画像と追加画像情報とを配信管理サーバ3で合成することで、単純な画像のみならず多様なWebページを生成できる。
【0050】
(2)利用者のニーズ(デマンド)に応じたWebページの生成
個人情報記録部312に記憶される利用者の情報を活用することで、利用者の要望に沿ったWebページを生成できる。
【0051】
(3)時刻や季節、天候や外部変動データという動的情報に応じたWebページの生成
動的情報取得部323で得られた動的情報に基づき動的Webコンテンツ記憶部324から追加画像情報を取得することで、様々な条件に応じた動的(ダイナミック)なWebページを生成できる。
【0052】
(4)閲覧端末の性能(画面解像度や回線速度)に対応したWebページの生成
これにより、閲覧端末にとって適切なWebページが作成できる。
【0053】
(5)利用者からのデータ入力などに対応する双方向性のサービス
文字入力部327に入力される入力情報をWebページに反映することで、掲示板、メッセージやオークションなどの双方向性の強いWebページを生成できる。
【0054】
(6)現在の画像の他、過去の画像などを蓄積、検索、閲覧可能となるサービス
Webカメラ2から順次に送信されハードディスク317に蓄積される複数の撮影画像データから指定の撮影画像データを抽出することで、画像の記録時刻(時間)などで必要な画像を検索し閲覧できる。
【0055】
(7)利用者データベース(DB)登録を利用した認証の半自動化サービス
個人情報記憶部312に格納される利用者のIDなどを利用することで、認証処理が迅速化できるとともに、利用者の労力が低減する。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1ないし請求項9の発明によれば、配信管理サーバは、撮像装置から受信した撮影画像データと追加画像情報とを合成して合成画像情報を生成し、合成画像情報を端末装置に送信する。その結果、Webカメラで取得した画像を利用した多彩なサービスを簡易に提供できる。
【0057】
特に、請求項2の発明においては、複数の画像情報から抽出される画像情報を追加画像情報として取得するため、多彩な合成画像情報を一層簡易に生成できる。
【0058】
また、請求項3の発明においては、利用者の情報に基づき追加画像情報を取得するため、利用者のニーズなどを反映した合成画像情報を簡易に生成できる。
【0059】
また、請求項4の発明においては、動的情報に基づき追加画像情報を取得するため、時刻や季節などの条件に応じてダイナミックに変化する合成画像情報を生成できる。
【0060】
また、請求項5の発明においては、端末装置から送信された入力情報に基づき合成画像情報を生成するため、掲示板などの双方向性のサービスを提供できる。
【0061】
また、請求項6の発明においては、蓄積される複数の撮影画像データから指定の撮影画像データを抽出するため、画像の記録時刻などで過去の撮影画像データを簡易に検索できる。
【0062】
また、請求項7の発明においては、端末装置の性能に応じたデータ形式で合成画像情報を生成するため、端末装置に適切に合成画像情報を送信できる。
【0063】
また、請求項8の発明においては、端末装置に係る利用者のIDを含む認証情報に基づき利用者に関する認証を行うため、利用者に関する認証処理を迅速に簡易に行える。
【0064】
また、請求項9の発明においては、利用者が合成画像情報に係るウェブページを開設する際には、所定の生成規則に則って利用者のIDとウェブページに係るアドレスとを生成し、端末装置に通知する。その結果、ウェブページ開設の際の労力を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像配信システム1の要部構成を示す図である。
【図2】Webカメラ2の機能ブロックを示す図である。
【図3】配信管理サーバ3の機能ブロックを示す図である。
【図4】閲覧端末4(パソコン42)の機能ブロックを示す図である。
【図5】画像配信システム1による画像配信の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 画像配信システム
2 Webカメラ
3 配信管理サーバ
4 閲覧端末
42 パーソナルコンピュータ
311 認証処理部
312 個人情報記憶部
313 検索処理部
316 画像取込部
318、328 形式変換部
321 Webコンテンツ記憶部
322 Web生成部
323 動的情報取得部
324 動的Webコンテンツ記憶部
326 付加情報記憶部
327 文字入力部
NW ネットワーク
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像装置と配信管理サーバと端末装置とがネットワークに通信可能に接続する画像配信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
Webカメラ(ウェブページ)は、一般用デジタル(ビデオ)カメラや、パーソナルコンピュータ用USBカメラ(PCカメラ)と異なりWebサーバが内蔵されている。このWebカメラに、インターネットにおけるローカル(LAN)またはグローバル(WAN)のIPアドレスを設定することで、PCや携帯電話などの閲覧端末から一般的なWebブラウザを用い、このIPアドレス(URL)にアクセスすることにより、画像(や音声)の閲覧が可能となっている。
【0003】
閲覧される画像の形式について、一般的なWindows(R) MediaフォーマットやMPEG4フォーマットを利用すると多数のブラウザに標準的に組み込まれているプラグイン(PLUG−IN)モジュールを用いて簡便に再生することが可能である。また、特殊な画像フォーマットを用いる場合でも、その再生に必要なプラグインやJAVA(R)プログラムをダウンロードすることで画像の閲覧が可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のWebカメラと閲覧端末との接続においては、一般的にピアツーピア(peer to peer)方式で直接接続するため、画像を閲覧するためのWebページのコンテンツデザインは、Webカメラで予め用意されている、非常にシンプルなデザインまたは画像のみとなっており、多彩なWebサービスを提供するのが困難である。
【0005】
すなわち、多目的に利用されるWebカメラの場合には、汎用的なWebページのデザインを採用せざるを得なく、低品質で画一的なサービスとなってしまう。また、サービスに特化したデザインを提供するには、Webカメラ内に大量のデザイン(Webコンテンツ)を保有して切替えたり、またはWebカメラにデータをアップロードすることが必要で、記憶容量や処理手順の点で好ましくない。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、Webカメラで取得した画像を利用した多彩なサービスを簡易に提供できる画像配信システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、撮像装置と配信管理サーバと端末装置とがネットワークに通信可能に接続する画像配信システムであって、前記撮像装置は、(a−1)被写体に係る撮影画像データを生成する撮像手段と、(a−2)前記撮影画像データを前記ネットワークを介して前記配信管理サーバに送信する手段とを備え、前記配信管理サーバは、(b−1)前記撮像装置から送信された撮影画像データを受信する手段と、(b−2)追加画像情報を取得する情報取得手段と、(b−3)受信した撮影画像データと前記追加画像情報とを合成し、合成画像情報を生成する合成手段と、(b−4)前記合成画像情報を前記ネットワークを介して前記端末装置に送信する手段とを備えるともに、前記端末装置は、(c−1)前記配信管理サーバから送信された合成画像情報を受信する手段と、(c−2)受信した合成画像情報に基づき表示を行う表示手段とを備える。
【0008】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る画像配信システムにおいて、前記配信管理サーバは、(b−5)複数の画像情報を記憶する手段をさらに備えるとともに、前記情報取得手段は、前記複数の画像情報から抽出される画像情報を、前記追加画像情報として取得する手段を有する。
【0009】
また、請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明に係る画像配信システムにおいて、前記配信管理サーバは、(b−6)前記端末装置に係る利用者の情報を取得する手段をさらに備え、前記情報取得手段は、前記利用者の情報に基づき、前記追加画像情報を取得する手段を有する。
【0010】
また、請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明に係る画像配信システムにおいて、前記配信管理サーバは、(b−7)時間的に変化する動的情報を取得する手段をさらに備え、前記情報取得手段は、前記動的情報に基づき、前記追加画像情報を取得する手段を有する。
【0011】
また、請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかの発明に係る画像配信システムにおいて、前記端末装置は、(c−3)操作入力を受付ける操作部と、(c−4)前記操作入力に基づく入力情報を前記配信管理サーバに前記ネットワークを介して送信する手段とをさらに備え、前記配信管理サーバは、(b−8)前記端末装置から送信された入力情報を受信する手段をさらに備えるとともに、前記合成手段は、前記入力情報に基づき、前記合成画像情報を生成する手段を有する。
【0012】
また、請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかの発明に係る画像配信システムにおいて、前記配信管理サーバは、(b−9)前記撮像装置から順次に送信される撮影画像データを蓄積する蓄積手段と、(b−10)前記蓄積手段に蓄積される複数の撮影画像データから、指定の撮影画像データを抽出する抽出手段とをさらに備えるとともに、前記合成手段は、前記指定の撮影画像データと前記追加画像情報とを合成し、前記合成画像情報を生成する手段を有する。
【0013】
また、請求項7の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかの発明に係る画像配信システムにおいて、前記合成手段は、前記端末装置の性能に応じたデータ形式で、前記合成画像情報を生成する手段を有する。
【0014】
また、請求項8の発明は、請求項1ないし請求項7のいずれかの発明に係る画像配信システムにおいて、前記配信管理サーバは、(b−11)前記端末装置に係る利用者のIDを含む認証情報を記憶する記憶手段と、(b−12)前記認証情報に基づき、前記利用者に関する認証を行う手段とをさらに備える。
【0015】
また、請求項9の発明は、請求項8の発明に係る画像配信システムにおいて、前記合成画像情報は、ウェブページとして記述されているとともに、前記画像配信サーバは、(b−13)前記利用者が前記合成画像情報に係るウェブページを開設する際には、所定の生成規則に則って、前記利用者のIDと前記ウェブページに係るアドレスとを生成する手段と、(b−14)前記利用者のIDと前記アドレスとを、前記ネットワークを介して前記端末装置に通知する手段をさらに備える。
【0016】
【発明の実施の形態】
<画像配信システムの要部構成>
図1は、本発明の実施形態に係る画像配信システム1の要部構成を示す図である。
【0017】
画像配信システム1は、例えばインターネットとして構成されるネットワークNWに通信可能に接続するWebカメラ2と配信管理サーバ3と閲覧端末4とを備えている。なお、図1で表される2つのネットワークNWについては、IPプロトコルが適用されるLANやWANなど異なるネットワークでも良い。また、図1では、3台のWebカメラ2と3台の閲覧端末4とを示しているが、実際のシステムでは、さらに多くのWebカメラおよび閲覧端末が存在することとなる。
【0018】
Webカメラ2は、撮影レンズ21を有しており、例えば被写体に係る画像Ga、Gb、Gcなどを取得し、ネットワークNWを介して配信管理サーバ3に送信する配信局として機能する。
【0019】
配信管理サーバ3は、Webカメラ2から受信する画像Ga〜Gcのデータに追加画像情報を付加して閲覧端末に送信する基地局として機能する。
【0020】
配信管理サーバについては、従来から、Webカメラと閲覧端末とのピアツーピア接続における欠点、具体的には利用者認証、サービスとしての課金プロセス、複数地点に配置されるWebカメラの検索(どの場所にどのWebカメラが置いてあり、どのWebカメラを見るか)などの改善のために設けらており、実用的なサービスとして利用されている。この配信管理サーバのさらなる有効活用を図ることにより、本実施形態において画像配信サービスの向上が図れることとなる。
【0021】
閲覧端末4としては、例えばPDA(Personal Digital Assistant)41、パーソナルコンピュータ(以下では単に「パソコン」という)42および携帯電話43などが利用され、配信管理サーバ3から受信する画像情報などを、表示部411、421、431に表示できる。
【0022】
以下では、Webカメラ2、配信管理サーバ3および閲覧端末4に関する詳細な構成を順に説明する。
【0023】
図2は、Webカメラ2の機能ブロックを示す図である。
【0024】
Webカメラ2は、CCDなどの撮像センサ20で生成される撮影画像データと、マイク22で取得する音声データとに対してエンコード処理などを施す画像音声処理部23を有している。
【0025】
また、Webカメラ2は、簡易なWEbコンテンツを格納する記憶部24と、記憶部24に格納されるコンテンツを利用し画像音声処理部23で処理された撮影画像データなどをルータRTを介してネットワークNWに送信する情報配信部25とを有している。情報配信部25から送信される撮影画像データは、Windows(R) Media形式またはMPEG4などの画像圧縮形式により送信される。なお、Webカメラ2は、ルータRTでなくターミナルアダプタ(TA)を介してネットワークNWにデータを送信しても良い。
【0026】
図3は、配信管理サーバ3の機能ブロックを示す図である。
【0027】
配信管理サーバ3には、CPUおよびメモリを有する制御部(図示せず)が設けられており、以下で説明する各部は、この制御部によりソフトウェア的に実現される。
【0028】
閲覧端末4から画像配信の要求がある場合には、まず配信管理サーバ3でログインの処理、具体的にはパスワードや利用者のIDに関する認証確認が認証処理部311で行われる。
【0029】
例えば、あらかじめWebページを開設する本人および閲覧者(これらを含めて閲覧者)の個人情報の登録を、個人情報記憶部312に行うとともに、個人を識別するIDを配信管理サーバ3が発行して閲覧端末4に送信し、そのIDをパソコン42のレジストリや(INI)ファイル等に記憶させる。その後、配信管理サーバ3に閲覧者からのアクセスがある場合には、閲覧端末4内に記憶されたIDをWebインターフェース、例えばCGIやJAVA(R)などのプログラムで呼び出す、または専用アプリケーションを用いIDを配信管理サーバ3が受信する。なお、上記のIDは特定の生成規則やチェックサムなどに則って、ユニークかつ一意的(乱数的に適当なデータを用いてもアクセスできないようにする)なものとし、また暗号化されているのが好ましい。そして、配信管理サーバ3は、あらかじめ認証されたIDを受信すると、正当な閲覧者であると判断して接続を許可する。このように配信管理サーバ3の個人情報記憶部312で利用者IDを含む認証情報が登録されている場合には、認証情報に基づき利用者に関する認証処理の自動化あるいは簡略化が可能となる。
【0030】
また、閲覧端末4の操作により、利用者は配信管理サーバ3に検索処理を要求できる。この場合には、閲覧端末4から検索情報を受信する検索処理部313が例えば接続先情報記憶部314に格納される接続先情報を参照し、利用者が所望するWebカメラ2を選択する処理が行われる。なお、利用者が逐一選択する動作は必須でなく、あらかじめ利用者に割当てられた(例えば自宅の)Webカメラが自動的に選択されるようにしても良い。そして、接続するWebカメラ2が決定すると、選択されたWebカメラ2とのセッションが接続制御部315によって確立される。
【0031】
Webカメラ2から順次に送信され画像取込部316で受信された撮影画像データは、例えばハードディスク317に保存される。この保存の際には、必要に応じて形式変換部318によりデータ形式の変換が行われる。この形式変換においては、例えば静止画ではWindows(R) Media形式の1コマをJPEG形式に変換したり、動画ではWindows(R) Media形式よりも汎用性が高いMPEG4やAVIの形式などに変換する。また、Webカメラ2で取得する音声データも上記の撮影画像データと同様に配信管理サーバ3に取込まれる。
【0032】
次に、必要なサービスの内容に基づき、Webコンテンツ記憶部321に格納されるWebコンテンツを利用し、Web生成部322でWebページが生成される。この際には、Webカメラ2から送信された撮影画像、またはハードディスク317に蓄積される動画または静止画について、以下のような合成処理が施される。
【0033】
例えばWebカメラ2のグローバルIPアドレスが200.100.101.1である場合、Webコンテンツ記憶部321で格納されるWebコンテンツには、HTMLの素材に他に、Webカメラ2のアドレスをリンクして貼り込めるような記述が可能となっている。具体的には、配信管理サーバ3のアドレス(例えば、http://xxx.xxx.xxx.xxx/live.asf)に200.100.101.1を代入できるようになっている。
【0034】
これにより、図5に示すように、Webコンテンツ記憶部321に格納されるHTML素材のWebコンテンツCbに対して、Webカメラ2のアドレスに対応した映像Caをはめ込んで、HTMLを動的に生成できることとなる。
【0035】
Web生成部322で合成されるWebコンテンツは、動的な情報を反映できるようになっている。具体的には、配信管理サーバ3の内蔵時計により時刻や季節といった動的情報を動的情報取得部323で取得し、時間的に変化する動的情報に適合した適切なデザイン画像(追加画像情報)を、動的Webコンテンツ記憶部324に格納される複数の動的Webコンテンツから選択する。また、より高度な条件で動的情報を反映する処理を行う場合には、配信管理サーバ3外部のWebやインターネット上の情報、外部のセンサなどからの情報を利用することが可能となっている。このような高度な処理においては、生成規則情報325として単なるプログラムの他、ルールベースを利用するようにしても良い。
【0036】
Web生成部322で生成されるWebページには、付加情報記憶部326に格納されるWeb付加情報を取り入れることが可能となっている。このWeb付加情報としては、例えば、個人情報記憶部312で記憶される利用者の情報に基づく氏名や、利用者の情報に基づきセレクトされた好みのデザイン情報であったり、閲覧端末(パソコン)42の操作部423(図4参照)から文字入力部327に入力されるメッセージ(入力情報)を利用できる。また、Web付加情報としては、ハードディスク317に格納された動画や静止画の記録時刻であっても良い。この場合には、Webカメラ2から順次に送信されハードディスク317に蓄積された複数の撮影画像データから、利用者は指定する記録時刻の撮影画像データを抽出し、利用者がその撮影画像を閲覧できることとなる。さらに、個人情報記憶部312に利用者のアクセス記録が残っていれば、この情報を利用して、例えば配信管理サーバ3に5回アクセスしたら花火の画像を作成しても良い。
【0037】
配信管理サーバ3にアクセスする閲覧端末4の種類によっては、表示可能な画像の形式やサイズ(解像度)などが異なる場合がある。そこで、認証処理部311に対して閲覧端末4から端末種別の情報が入力される場合、また個人情報記憶部312に予め必要な端末種別の情報が記憶されている場合などにおいては、形式変換部328でデータ形式の変換を行なって、閲覧端末4で容易に視認が可能なWebページをWeb生成部322で生成する。
【0038】
また、配信管理サーバ3では、Webカメラ2の画像を取込んで配信するWebページのURLを自動的に生成できるが、この生成手順を以下で説明する。
【0039】
開催側本人および開催者が推奨する閲覧者、または一般利用者の希望により登録を行い開催者がそれを認めた閲覧者という開設のための条件を満足している場合で閲覧者がWebページを開設する際に、各々の個人情報を個人情報記憶部312に登録する処理においては、開催者および閲覧者個人を識別するユニークなURLを発行し、開催者および閲覧端末4にメール配信部329からメールによる通知が行なわれる。その後、この通知を受けた開催者または閲覧者はこのユニークなURLに指定されたアドレスにアクセスするだけで、Webブラウザ422(図4)により所望するWebカメラ2の画像やその他のコンテンツを閲覧できる。
【0040】
この場合、URLは、特定の生成規則に則って、ユニークかつランダムなものとして発行するのが好ましい。簡易な方法として、閲覧者の識別コードを含むURL、または開催者と閲覧者との両者の識別コードを含むURL、例えばhttp://xxx.xxx.xxx.xxx/loginid?uid=kgpc4b&vid=gaz83v(uidが開催者を示し、vidが閲覧者を示す)としても良い。このように自動的に生成されたURLは、それ自身がユニークな認証機能を持つため、例えばメールから単純にダブルクリックでブラウザを立ち上げると、Webカメラで取得した画像の閲覧が可能となる。これにより、IDおよびURLを自動的に作成でき、利用者にとって利便性が向上する。
【0041】
図4は、閲覧端末4(パソコン42)の機能ブロックを示す図である。以下では、閲覧端末4の代表としてパソコン42に関する説明を行う。
【0042】
パソコン42は、配信管理サーバ3からネットワークNWを介して送信されるWebページ(合成画像情報)を受信するWebブラウザ422と、マウスやキーボードなどで構成され利用者の操作入力を受付ける操作部423と、利用者IDなどの認証情報を配信管理サーバ3に伝送するための認証情報転送部424とを備えている。
【0043】
また、パソコン42は、Webブラウザ422で受信したデータが圧縮されているため、画像伸張再生部425および音声伸張再生部426でデータ伸張処理を行い、表示部421で画像表示などが行われる。
【0044】
図5は、画像配信システム1による画像配信の一例を示す図である。
【0045】
Webカメラ2から送信されるデータについては、Webカメラ2で撮影された単なる画像Caを有するWebページGsとして送られる。これは、Webカメラ2の記憶部24に格納される簡易なWebコンテンツでは、シンプルで単機能なWebデザイン画面しか生成できないためである。そして、従来技術で述べたようにピアツーピア方式では、このように単純な撮影画像のみが利用者に届けられることとなる。
【0046】
そこで、配信管理サーバ3においてWebコンテンツ記憶部321に記憶される複数のWebコンテンツ(画像情報)から抽出される画像情報を追加画像情報として取得し、Web生成部322における画像合成処理によってWebページGtを生成する。これにより、例えば利用者が指定する背景(追加画像情報)Cbに撮影画像Caが貼り付けられ、装飾が施されたWebページ(合成画像情報)Gtを提供できることとなる。
【0047】
このような構成の画像配信システム1により、配信管理サーバ3においてWebカメラで取得した画像と追加画像情報とを合成してWebページを生成できるため、多彩なサービスを簡易に提供できる。
【0048】
上記の多彩なサービスについて、以下で整理して説明する。
【0049】
(1)サービスの内容に応じたWebページの生成
Webカメラ2の画像と追加画像情報とを配信管理サーバ3で合成することで、単純な画像のみならず多様なWebページを生成できる。
【0050】
(2)利用者のニーズ(デマンド)に応じたWebページの生成
個人情報記録部312に記憶される利用者の情報を活用することで、利用者の要望に沿ったWebページを生成できる。
【0051】
(3)時刻や季節、天候や外部変動データという動的情報に応じたWebページの生成
動的情報取得部323で得られた動的情報に基づき動的Webコンテンツ記憶部324から追加画像情報を取得することで、様々な条件に応じた動的(ダイナミック)なWebページを生成できる。
【0052】
(4)閲覧端末の性能(画面解像度や回線速度)に対応したWebページの生成
これにより、閲覧端末にとって適切なWebページが作成できる。
【0053】
(5)利用者からのデータ入力などに対応する双方向性のサービス
文字入力部327に入力される入力情報をWebページに反映することで、掲示板、メッセージやオークションなどの双方向性の強いWebページを生成できる。
【0054】
(6)現在の画像の他、過去の画像などを蓄積、検索、閲覧可能となるサービス
Webカメラ2から順次に送信されハードディスク317に蓄積される複数の撮影画像データから指定の撮影画像データを抽出することで、画像の記録時刻(時間)などで必要な画像を検索し閲覧できる。
【0055】
(7)利用者データベース(DB)登録を利用した認証の半自動化サービス
個人情報記憶部312に格納される利用者のIDなどを利用することで、認証処理が迅速化できるとともに、利用者の労力が低減する。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1ないし請求項9の発明によれば、配信管理サーバは、撮像装置から受信した撮影画像データと追加画像情報とを合成して合成画像情報を生成し、合成画像情報を端末装置に送信する。その結果、Webカメラで取得した画像を利用した多彩なサービスを簡易に提供できる。
【0057】
特に、請求項2の発明においては、複数の画像情報から抽出される画像情報を追加画像情報として取得するため、多彩な合成画像情報を一層簡易に生成できる。
【0058】
また、請求項3の発明においては、利用者の情報に基づき追加画像情報を取得するため、利用者のニーズなどを反映した合成画像情報を簡易に生成できる。
【0059】
また、請求項4の発明においては、動的情報に基づき追加画像情報を取得するため、時刻や季節などの条件に応じてダイナミックに変化する合成画像情報を生成できる。
【0060】
また、請求項5の発明においては、端末装置から送信された入力情報に基づき合成画像情報を生成するため、掲示板などの双方向性のサービスを提供できる。
【0061】
また、請求項6の発明においては、蓄積される複数の撮影画像データから指定の撮影画像データを抽出するため、画像の記録時刻などで過去の撮影画像データを簡易に検索できる。
【0062】
また、請求項7の発明においては、端末装置の性能に応じたデータ形式で合成画像情報を生成するため、端末装置に適切に合成画像情報を送信できる。
【0063】
また、請求項8の発明においては、端末装置に係る利用者のIDを含む認証情報に基づき利用者に関する認証を行うため、利用者に関する認証処理を迅速に簡易に行える。
【0064】
また、請求項9の発明においては、利用者が合成画像情報に係るウェブページを開設する際には、所定の生成規則に則って利用者のIDとウェブページに係るアドレスとを生成し、端末装置に通知する。その結果、ウェブページ開設の際の労力を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像配信システム1の要部構成を示す図である。
【図2】Webカメラ2の機能ブロックを示す図である。
【図3】配信管理サーバ3の機能ブロックを示す図である。
【図4】閲覧端末4(パソコン42)の機能ブロックを示す図である。
【図5】画像配信システム1による画像配信の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 画像配信システム
2 Webカメラ
3 配信管理サーバ
4 閲覧端末
42 パーソナルコンピュータ
311 認証処理部
312 個人情報記憶部
313 検索処理部
316 画像取込部
318、328 形式変換部
321 Webコンテンツ記憶部
322 Web生成部
323 動的情報取得部
324 動的Webコンテンツ記憶部
326 付加情報記憶部
327 文字入力部
NW ネットワーク
Claims (9)
- 撮像装置と配信管理サーバと端末装置とがネットワークに通信可能に接続する画像配信システムであって、
前記撮像装置は、
(a−1)被写体に係る撮影画像データを生成する撮像手段と、
(a−2)前記撮影画像データを前記ネットワークを介して前記配信管理サーバに送信する手段と、
を備え、
前記配信管理サーバは、
(b−1)前記撮像装置から送信された撮影画像データを受信する手段と、
(b−2)追加画像情報を取得する情報取得手段と、
(b−3)受信した撮影画像データと前記追加画像情報とを合成し、合成画像情報を生成する合成手段と、
(b−4)前記合成画像情報を前記ネットワークを介して前記端末装置に送信する手段と、
を備えるともに、
前記端末装置は、
(c−1)前記配信管理サーバから送信された合成画像情報を受信する手段と、
(c−2)受信した合成画像情報に基づき表示を行う表示手段と、
を備えることを特徴とする画像配信システム。 - 請求項1に記載の画像配信システムにおいて、
前記配信管理サーバは、
(b−5)複数の画像情報を記憶する手段、
をさらに備えるとともに、
前記情報取得手段は、
前記複数の画像情報から抽出される画像情報を、前記追加画像情報として取得する手段、
を有することを特徴とする画像配信システム。 - 請求項1または請求項2に記載の画像配信システムにおいて、
前記配信管理サーバは、
(b−6)前記端末装置に係る利用者の情報を取得する手段、
をさらに備え、
前記情報取得手段は、
前記利用者の情報に基づき、前記追加画像情報を取得する手段、
を有することを特徴とする画像配信システム。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像配信システムにおいて、
前記配信管理サーバは、
(b−7)時間的に変化する動的情報を取得する手段、
をさらに備え、
前記情報取得手段は、
前記動的情報に基づき、前記追加画像情報を取得する手段、
を有することを特徴とする画像配信システム。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像配信システムにおいて、
前記端末装置は、
(c−3)操作入力を受付ける操作部と、
(c−4)前記操作入力に基づく入力情報を前記配信管理サーバに前記ネットワークを介して送信する手段と、
をさらに備え、
前記配信管理サーバは、
(b−8)前記端末装置から送信された入力情報を受信する手段、
をさらに備えるとともに、
前記合成手段は、
前記入力情報に基づき、前記合成画像情報を生成する手段、
を有することを特徴とする画像配信システム。 - 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像配信システムにおいて、
前記配信管理サーバは、
(b−9)前記撮像装置から順次に送信される撮影画像データを蓄積する蓄積手段と、
(b−10)前記蓄積手段に蓄積される複数の撮影画像データから、指定の撮影画像データを抽出する抽出手段と、
をさらに備えるとともに、
前記合成手段は、
前記指定の撮影画像データと前記追加画像情報とを合成し、前記合成画像情報を生成する手段、
を有することを特徴とする画像配信システム。 - 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像配信システムにおいて、
前記合成手段は、
前記端末装置の性能に応じたデータ形式で、前記合成画像情報を生成する手段、
を有することを特徴とする画像配信システム。 - 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の画像配信システムにおいて、
前記配信管理サーバは、
(b−11)前記端末装置に係る利用者のIDを含む認証情報を記憶する記憶手段と、
(b−12)前記認証情報に基づき、前記利用者に関する認証を行う手段と、
をさらに備えることを特徴とする画像配信システム。 - 請求項8に記載の画像配信システムにおいて、
前記合成画像情報は、ウェブページとして記述されているとともに、
前記画像配信サーバは、
(b−13)前記利用者が前記合成画像情報に係るウェブページを開設する際には、所定の生成規則に則って、前記利用者のIDと前記ウェブページに係るアドレスとを生成する手段と、
(b−14)前記利用者のIDと前記アドレスとを、前記ネットワークを介して前記端末装置に通知する手段、
をさらに備えることを特徴とする画像配信システム。
Priority Applications (1)
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JP2002288842A JP2004128804A (ja) | 2002-10-01 | 2002-10-01 | 画像配信システム |
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-
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- 2002-10-01 JP JP2002288842A patent/JP2004128804A/ja active Pending
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