JP3841328B2 - ゴム混練オープンロール - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はゴム練りオープンロール、さらに詳しくは安全性を向上させたゴム練りロールに関する。
【0002】
【従来技術及び問題点】
ゴムを混練するためのオープンロールは、図1および図2に示すように、ゴムを混練するための二つの円筒状の混練ロール1を有し、この混練ロール1間に、たとえば種々の添加物を加えた未加硫のゴムを混練してゴム組成物を形成するものであるが、この混練ロール1の両端部11には、図2に示すようなガイダー2が設けられている。このようなガイダー2は混練されるゴムが混練ロール1の両端部11より脱落するのを防止するためのものである。
【0003】
このようなガイダー2は図2より明らかなように、前記混練ロール1の円筒に対応した形状の湾曲部を有するガイダー本体21を備えており、このガイダー本体21の湾曲部22は混練ロール1と若干離間して設けられており、混練ロール1の回転を妨げることなく、混練されるゴムが端部11方向に移動しないように制御を行うようになっている(以下、閉状態という)。
【0004】
ガイダー本体21はガイダーベース23に取り付けられており、このガイダーベース23はくの字状のアーム24を有しているとともに、このアーム24はくの字状の屈曲部241において軸242によりブラケット25に回動自在に接続している。このアーム24の他方の端部はシリンダ26に回動自在に接続しており、前記シリンダ26の軸261がシリンダ26方向に移動したとき、前記くの字状のアーム24を回動させて前記ガイダー本体21を混練ロール1より跳ね上げるようになっている(図2の左のガイダー参照、以下開状態という)。
【0005】
上述のようにガイダー2を開状態とするのは、ゴムの混練中に前記ガイダー本体21と混練ロール1間が、混練するゴムおよび添加剤などによって汚れることになるが、この汚れを除去するためである。
【0006】
従来ガイダー2を開状態として、汚れを除去する場合、混練ロール1の主電源スイッチSW1をオフとして混練ロール1を停止させ、次いでガイダー2のスイッチSW2をオンとしてシリンダー26を作動させて、ガイダー本体21を跳ね上げて開状態にし、除去作業を行うことになっている。しかしながら、上述のように手順を踏まずに混練ロール1がまだ停止していない状態でガイダー2を開状態にして、除去作業を行ってしまうおそれもあった。
【0007】
本発明は上述の問題点に鑑みなされたものであり、混練ロール洗浄時に安全が確実に確保できるゴム混練オープンロールを提供することを目的とする。
【0008】
【問題点を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、本発明によるゴム混練オープンロールは、ゴムを混練するための混練ロールと前記混練ロールの端部に設けられ、混練中のゴムが端部方向に移動しないように制御するガイダーとを有し、前記ガイダーは混練ロールより跳ね上がり離間するようになっているゴム混練オープンロールにおいて、混練ロールが停止しているときのみ、前記ガイダーが跳ね上がるようにしたことを特徴とするものである。
【0009】
本発明によれば、たとえばガイダーをはね上げるためのスイッチSW2をオンにしたとき、前記混練ロールのスイッチSW1をオフとなるようにし、かつ前記混練ロールが停止したのを感知してから、ガイダーを跳ね上げるためのシリンダが作動するようにしたため、混練ロールを安全に洗浄可能になるという利点がある。
【0010】
【実施例】
図1および図2は本発明の実施例を示す図であるが、これらの図より明らかなようにゴム混練オープンロールは、ゴムを混練するための二つの円筒状の混練ロール1を有し、この混練ロール1の両端部11には、図2に示すようなガイダー2が設けられている。前記混練ロール1はモータMにより回転可能するようになっており、前記モータMはスイッチSW1をオンとすることによって駆動する。
【0011】
このようなガイダー2は図2より明らかなように、前記混練ロール1の円筒に対応した形状の湾曲部22を有するガイダー本体21を備えており、このガイダー本体21はその湾曲部22が混練ロール1と若干クリアランスを有するように設けられており、前記混練ロール1の回転を妨げることなく、混練されるゴムが端部11方向に移動しないように制御を行うようになっている。
【0012】
ガイダー本体21はガイダーベース23に取り付けられており、このガイダーベース23はくの字状のアーム24を有しているとともに、このアーム24はくの字状の屈曲部241において軸242によりブラケット25に回動自在に接続している。このアーム24の他方の端部はシリンダ26に回動自在に接続しており、前記シリンダ26の軸261が引っ張られたとき、前記くの字状のアーム24を回動させて前記ガイダー本体21を混練ロール1より跳ね上げるようになっている。一方シリンダ26が伸長したときには閉状態になり、上述のように湾曲部22が若干のクリアランスを有して混練ロール端部11にセットされるようになっている。
【0013】
本発明の第一の実施例においては、主電源スイッチSW1およびガイダースイッチSW2の他に、前記ガイダー2が跳ね上がったときにオンになる制御スイッチSW3が設けられている。すなわちガイダー2が閉状態の時には、ピンPが押し込まれておりオフ状態であるが、ガイダー2が跳ね上がるとき前記ピンPが突出してオンとなる制御スイッチSW3が設けられる。この制御スイッチSW3がオンとなると、主電源スイッチSW1をオフとするように構成されている。このように構成することによって、ガイダースイッチSW2がオンになり、ガイダー2が跳ね上がり始めると、制御スイッチSW3のピンPが突出して前記制御スイッチSW3はオンとなり、これに伴って主電源スイッチSW1はオフとなって混練ロール1は回転を停止する。
【0014】
本発明による第二の実施例においては、前記混練ロール1の駆動をオン−オフする主電源スイッチSW1およびガイダー2を開閉するガイダースイッチSW2はCPUによって制御されている。いま、ガイダースイッチSW2をオンとしたとき(このとき直ちにガイダースイッチSW2はガイダー2を跳ね上げ回路を作動させない)、前記スイッチSW2より信号S1が前記CPUに入力され、この信号S1を受けてCPUは主電源スイッチSW1に信号S2を送り、前記スイッチSW1をオフとする。
【0015】
このようにスイッチSW1をオフとすることによって、前記混練ロール1は停止を開始する。このとき混練ロール1は慣性によって若干の時間回り続けることになる。しかしながら、この実施例においては、前記混練ロール1の回転を感知するセンサSを有しており、前記センサSは混練ロール1が完全に停止したとき、信号S3をCPUに入力する。この信号S3の入力を受けたのち、前記CPUはガイダー2を開閉するガイダースイッチSW2に信号S4を送ってガイダースイッチSW2によりガイダー跳ね上げ回路を作動させてシリンダ25を駆動する。
【0016】
シリンダ26が駆動しシリンダ軸261がシリンダ26方向に引っ張られると、くの字状のアーム24はブラケット25の軸251について回動し、前記ガイダー本体21を混練ロール1より跳ね上げる。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によるゴム混練オープンロールは、ガイダーを跳ね上げるためのガイダースイッチSW2をオンにしたとき、前記混練ロールのスイッチSW1をオフとなるようにし、かつ前記混練ロールが停止したのを感知してから、ガイダーを跳ね上げるためのシリンダーが作動するようにしたため、混練ロールを安全に洗浄可能になるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるゴム混練オープンロールの正面図。
【図2】ガイダー付近の構造を示す斜視図。
【符号の説明】
1 混練ロール
2 ガイダー
21 ガイダー本体
22 湾曲部
23 ガイダーベース
24 アーム
25 ブラケット
26 シリンダ
SW1 主電源スイッチ
SW2 ガイダースイッチ
SW3 制御スイッチ
S センサー

Claims (2)

  1. ゴムを混練するために回転可能な混練ロールと前記混練ロールの端部に設けられ、混練中のゴムが端部方向に移動しないように制御するガイダーとを有し、前記ガイダーは混練ロールより跳ね上がって離間するようになっているゴム混練オープンロールにおいて、混練ロールを駆動するための主電源スイッチと、ガイダーを跳ね上げるためのガイダースイッチとを有し、前記ガイダースイッチがオンになったとき、前記主電源スイッチをオフにするようになっていることを特徴とするゴム混練オープンロール。
  2. 前記混練ロールの回転をモニタするセンサを有し、前記センサが前記混練ロールの回転の停止を検知したとき、前記ガイダースイッチはガイダー跳ね上げ回路をオンとするようになっていることを特徴とする請求項1記載のゴム混練オープンロール。
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