JP3841322B2 - オープンショーケースのナイトカバー - Google Patents

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浩司 笠川
正芳 直井
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中野冷機株式会社
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ナイトカバーの付いていない既存のショーケースに、新規にナイトカバーを取り付けるのに好適なオープンショーケースのナイトカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、平型オープンショーケースでは、非営業時にエアカーテンの外側を覆うナイトカバーを備えたものは、その素材に好適なものがなかったため、少なかった。
しかし、近年、不織布の開発に伴い、ナイトカバーを標準装備したり、従来のショーケースを改造してナイトカバーを取り付けることが多くなってきている。
最近のオープンショーケースのナイトカバー収納方式は、ケースの高さを、低く抑えるために、図9に示すような埋め込み型を採用している。
即ち、図9に示すように、左右仕切壁50の上部の吹出口51の天板に、皿状の断熱材52が螺着され、該断熱材52の上部に、断熱材53が設けられている。この断熱材53に、従来の天板54が螺着されると共に、該天板54は、凹形状をなすべく、両側が突出され、両側が吹出しノジング54aとなり、裏側が前記断熱材52に支持部材55を介して螺着されている。そして、ナイトカバー56は夫々変形コ字状のナイトカバー取付レール57によって、開放側の底辺が前記断熱材53に、上辺が天井板58に螺着されている。なお、ナイトカバー56は、取手部56aとロールRに巻回されたフィルム部56bより構成される。また、59は上板、60はノジングヒータである。
ナイトカバー56を交換する時は、天井板58とナイトカバー取付レール57を固定しているビスを外し、もう一方のナイトカバー取付レール57と断熱材53を固定したビスを外して、ナイトカバー56を取り外し、交換する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしなから、ナイトカバーの付いていない既存のショーケースに、新規にナイトカバーを取り付ける場合は、取付作業として、ノジングヒータの切断、再結線や、ナイトカバー等の部品交換の改造が必要となる。従って、改造作業に手間が掛かり、工事業者等の専門家が改造を行うこととなり、コスト的にも高価とならざるを得なかった。
また、単にナイトカバーが不測の事態で破れるなどして、交換を余儀なくされた場合も、前述したナイトカバーの取り外しの手順のように手間・手数を要していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明のナイトカバーは、上記の課題を解決するため、ケーシングの商品出し入れ用の開口部に、冷気のエアカーテンを形成して庫内を保冷するオープンショーケースであって、非営業時にエアカーテンの外側を覆うナイトカバーを備えた又は改造によって新規に備えようとするオープンショーケースにおいて、少なくとも一つの、前記ナイトカバーを引き出す開口部をもつ箱状の収納ユニットに、前記ナイトカバーが収納されると共に、該収納ユニットは、上板と、冷気吹出口部上部に着脱自在に取り付けられる下板と、該下板に溶着又は一体化され、ナイトカバーを取り付けるZ字状又は逆Z字状のナイトカバー取付レールと、両側の収納ユニットの開口部からその取手部を介して引き出されるフィルム状のナイトカバーよりなり、オープンショーケースの冷気吹出口部上部に取り付けられていることを特徴とする。
【0005】
本発明は、上記の構成を採用して、収納ユニットを冷気吹出口部上部に着脱自在としたので、既存のナイトカバーの付いていないショーケースに取り付ける際に、ヒータの切断、再結線等の改造を行わなくてすみ、下板を冷気吹出口上部の天板に螺着しているビスを締め付けるだけで、簡単に取り付けることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明が適用される両面平型オープンショーケースの全体斜視図、図2は本発明の収納ユニットの取付状況を示す要部断面側面図、図3は本発明の収納ユニットの分解斜視図、図4はナイトカバーを開けた状態の両面平型ショーケースの断面側面図、図5はナイトカバーを閉じた状態の両面平型ショーケースの断面側面図である。
【0007】
まず、図1に示すように、両面平型オープンショーケース1は、上部開放の箱形に形成された商品収納部2と、この商品収納部2を適度の高さに保つ台座部3とから構成され、商品収納部2は、その中央に設けた左右仕切壁4により、2つの陳列部2a,2bに分断されている。
そして、商品の陳列部2a,2bは、一体発泡パネル構造の外装パネル5で囲まれている。前記外装パネル5と商品陳列部2a,2bの間には、所定空間を設けて冷気の循環ダクト(図示せず)が形成され、商品収納部2の床下循環ダクト内には冷却器(図示せず)と送風機(図示せず)が配設されている。この冷却器(図示せず)で冷却された空気は、商品収納部2の中央に設けた左右仕切壁4の内部循環ダクトを通って、上部に形成された両サイドの吹出口6から商品収納部2の両サイドに吹き出され、陳列部2a,2bに収納した食品等を冷却した後、両サイド内側の吸込口7,7から再び循環ダクト(図示せず)内に循環される構造となっている。
【0008】
図2に示すように、左右仕切壁4の吹出口6の上部には、中板8が設けられ、該中板8の上に、皿状の断熱材9が取り付けられ、更に該断熱材9の上に断熱材10が設けられている。そして、この断熱材10の上に天板11が設けられ、該天板11は、平坦に形成され、後記するナイトカバー収納ユニット12を簡単にビスで取り付けできるようになっている。なお、前記天板11は側方に延び、両側に吹出しノジング13を形成し、裏側で支持部材14を介して、前記吹出口6の中板8及び断熱材9に固定されている。
【0009】
そして、本発明の箱状のナイトカバー収納ユニット12は、図2及び図3に示すように、次のように構成されている。
即ち、前記収納ユニット12は、ユニット化した状態で、前記天板11に下板15を介して着脱自在に取り付けられる。前記下板15の上には、略Z字状のナイトカバー取付レール16がスポット溶接で各々固定され、上辺に上板17、側部にエンドカバー18(図3参照)が取り付けられている。Z字状のナイトカバー取付レール16の中間辺には、ナイトカバー19が夫々取り付けられる。収納ユニット12は、ナイトカバー19を取り出すために、少なくとも一つ以上の開口部12aを持っている。
なお、ナイトカバー19の下側の、取付レール16の中間辺に固定されるネジは、前記下板15に貫通されたバカ穴15aから夫々挿通される。
また、図3において、20はナイトカバー19の取手部,21はナイトカバー19のロールLに巻回されたフィルム部である。
【0010】
ところで、図4及び図5に示すように、ナイトカバー19は、営業時には開放されて収納ユニット12に収納される形で、夜間等の非営業時には、そのフィルム部21によって閉塞されて、ナイトカバー先端の係止具がガラス上部レール22に係止される形で、使用される。
【0011】
このように、ナイトカバー19の収納ユニット12を構成すると、収納ユニット12を左右仕切壁4上部の天板11にネジ止めするだけで改造・交換ができるので、簡単に取付け、取外しができる。
【0012】
次に、ナイトカバー収納ユニット33を片側平型ショーケース30に適用した一例を、図6乃至図8に基づいて説明する。
図6に示すように、片側平型ショーケース30の背面の吹出口31の上方の取付板32には、ナイトカバー収納ユニット33が着脱自在にビスによって取り付けられる。該ナイトカバー収納ユニット33は、上板兼側板34と、吹出口31の上部の天板32に着脱自在に取り付けられる下板(この例では、ナイトカバー取付レール37の下辺が兼ねる)35と、ナイトカバー36を取り付ける逆Z字状のナイトカバー取付レール37と、収納ユニット33の開口部33aからその取手部38を介して引き出されるフィルム部39よりなるナイトカバー36より構成される。
【0013】
40はアクリルエンドカバー、41はファスナーキャップである。また、LLはナイトカバー36が巻回されるロールである。
なお、ナイトカバー収納ユニット33の天板32へのネジ止めの他方は、側方側より下方に延設された上板兼側板34の上からネジ止めが行われている。
【0014】
図7はナイトカバー36が開いている営業時、図8はナイトカバー36が閉じられた非営業時の片側ショーケース30を示し、両面平型ショーケース1と同一構成要素には同一符号を付してある。
【0015】
このように、ナイトカバー36の収納ユニット33を構成しても、収納ユニット33を吹出口31上部の天板32にネジ止めするだけで、改造・交換ができるので、簡単に取付け、取外しができる。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のオープンショーケースのナイトカバーによれば、次のような効果を奏する。
(1)箱状の収納ユニット化により、ヒータの切断、再結線が不必要となり、手間がかからなくなった。
(2)箱状の収納ユニット化により、現場での工事業者による改造が不必要となり、素人の店員でも簡単に取付けができるようになった。
(3)箱状の収納ユニット化により、従来製作されていた吹出しノジングと天板の製作が不要となった。
(4)ナイトカバーを取り出す部分が広いため、ナイトカバーフィルムを簡単に引き出すことができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用される両面平型オープンショーケースの全体斜視図である。
【図2】 本発明の収納ユニットの取付状況を示す要部断面側面図である。
【図3】 本発明の収納ユニットの分解斜視図である。
【図4】 ナイトカバーを開けた状態の両面平型ショーケースの断面側面図である。
【図5】 ナイトカバーを閉じた状態の両面平型ショーケースの断面側面図である。
【図6】 本発明の収納ユニットの取付状況を示すもう一つの要部断面側面図である。
【図7】 ナイトカバーを開いた状態の片側平型ショーケースの断面側面図である。
【図8】 ナイトカバーを閉じた状態の片側平型ショーケースの断面側面図である。
【図9】 従来のナイトカバーの収納状態を示す要部断面側面図である。
【符号の説明】
1 両面平型オープンショーケース
2 商品収納部
2a 陳列部
2b 陳列部
3 台座部
4 左右仕切壁
5 外装パネル
6 吹出口
7 吸込口
8 中板
9 断熱材
10 断熱材
11 天板
12 収納ユニット
12a 開口部
13 吹出しノジング
14 支持部材
15 下板
15a バカ穴
16 ナイトカバー取付レール
17 上板
18 エンドカバー
19 ナイトカバー
20 取手部
21 フィルム部
22 ガラス上部レール
30 片側平型ショーケース
31 吹出口
32 天板
33 収納ユニット
33a 開口部
34 上板兼側板
35 下板
36 ナイトカバー
37 ナイトカバー取付レール
38 取手部
39 フィルム部
40 アクリルエンドカバー
41 ファスナーキャップ
L ロール
LL ロール

Claims (1)

  1. ケーシングの商品出し入れ用の開口部に、冷気のエアカーテンを形成して庫内を保冷するオープンショーケースであって、非営業時にエアカーテンの外側を覆うナイトカバーを備えた又は改造によって新規に備えようとするオープンショーケースにおいて、
    少なくとも一つの、前記ナイトカバーを引き出す開口部をもつ箱状の収納ユニットに、前記ナイトカバーが収納されると共に、該収納ユニットは、上板と、冷気吹出口部上部に着脱自在に取り付けられる下板と、該下板に溶着又は一体化され、ナイトカバーを取り付けるZ字状又は逆Z字状のナイトカバー取付レールと、両側の収納ユニットの開口部からその取手部を介して引き出されるフィルム状のナイトカバーよりなり、オープンショーケースの冷気吹出口部上部に取り付けられていることを特徴とするオープンショーケースのナイトカバー。
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