JP3840622B2 - 橋まくらぎ締着装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、橋桁にまくらぎを締着する橋まくらぎ締着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の橋まくらぎ締着装置は、第11図〜第14図に示すように、回転止め金具の突起をフックボルトの凹溝にはめ込み、かつ、回転止め金具の係止部をまくらぎ上面に食い込ませることにより、フックボルトの回転を防止し、ナットで締め付け、まくらぎと橋桁フランジを締着する方式であり、装置全体の弾性に欠け、また、回転止め金具の係止部をまくらぎ上面に食い込ませるため、まくらぎを損傷させ、損傷箇所からのまくらぎ腐蝕を促進させ、回転止め金具が弛緩し、さらに、列車荷重の反復振動も加わり、ナット及びフックボルトが弛緩して、まくらぎと橋桁フランジとの締付力の低下を招き、また、フックボルトが橋桁フランジからはずれたりするために、フックボルトの締め付け状況の確認及び締め直し作業に多大な労力と費用を費やしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の技術の有するこのような問題点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、まくらぎを損傷させることなく、フックボルトの回転を防止し、また、列車荷重の反復振動によるナット及びフックボルトの弛緩も防止し、フックボルトの締め付け状況の確認及び締め直し作業に費やす多大な労力と費用を軽減できる弾性を有した橋まくらぎ締着装置を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成させるために、本発明における橋まくらぎ締着装置は、弾性に富む鋼棒の一端が、L字形に屈曲して、橋桁フランジ係止部を形成し、かつ、他端にねじ部を設けたフックボルトをまくらぎ下面より、まくらぎ穴に挿入し、橋桁フランジ係止部が、橋桁フランジを係止し、かつ、フックボルトの他端を、まくらぎ上面より突出させて配置し、平鋼板の中央部にフックボルトの通し穴を設けたまくらぎ保護板を、フックボルトの他端より通して、まくらぎ上面に配置し、さらに、まくらぎ保護板の上に、弾性に富む平鋼板を凸状に折曲げ、かつ、中央部に凹状のクリップ押え受け部とフックボルトの通し穴を設けたクリップを載せて配置し、U字形に曲げた平鋼板の両先端部にピン保持穴を設け、かつ、ピン保持穴の中心位置0点から平鋼板の先端部縁までの距離aが、A点位置からB点位置まで漸次長くなるカム形状を形成したクリップ押えの両先端部(4a)と(4b)の間に、相対する2面にピン保持穴を設けたナットを配置し、ピンをクリップ押えのピン保持穴から挿入し、ナットのピン保持穴まで通し、ナットを保持し、かつ、ナット(5)がピン(6)を中心に回転するように組み立てたクリップ締め金具のナットをフックボルトの他端のねじ部より、クリップ押えのクリップ押え部が、クリップのクリップ押え受け部に密着するまでねじ込み、クリップ押えのハンドル部を締め込み方向へ倒してクリップをたわますことにより、締付力を発生させ、橋桁フランジとまくらぎを締め付けて締着したものである。
【0005】
【発明の実態の形態】
本発明の橋まくらぎ締着装置は、弾性に富んだ鋼棒のフックボルトをまくらぎ下面よりまくらぎ穴に橋桁フランジ係止部が橋桁フランジ下面に当たるまで挿入してまくらぎ上面に突出させ、突出したフックボルトにクリップのまくらぎへの食い込みを防止するまくらぎ保護板を通してまくらぎ上面に載せ、まくらぎ保護板の上に弾性に富んだクリップを載せて、突出したフックボルトのねじ部にクリップ締め金具のナットをねじ込み、クリップ押えのクリップ押え部が、クリップのクリップ押え受け部に密着するまでクリップ締め金具をねじ込んでから、クリップ押えのハンドル部を締め込み方向に倒してクリップをたわますことにより締付力を発生させ、橋桁フランジとまくらぎを締め付けて締着することができ、また、列車荷重の反復振動にも追従し、フックボルトの弛緩を防止する。
【0006】
【実施例】
本発明の実施例について、図面を参照して説明する。第1図〜第10図において、フックボルト(1)は、線径22mmのばね鋼の一端(1a)をL字形に屈曲させ、橋桁フランジ係止部(1b)を形成し、かつ、他端(1c)にねじ切加工をし、ねじ部を設けて作られたものである
【0007】
まくらぎ保護板(2)は、板厚6mmで矩形の平鋼板の中央部にフックボルト(1)の通し穴(2a)を設けて作られたものである。
【0008】
クリップ(3)は、板厚7mmで矩形のばね鋼を凸状に折曲げ、かつ、中央部に凹状のクリップ押え受け部(3b)とフックボルト(1)の通し穴(3a)を設けて作られたものである。
【0009】
クリップ締め金具(9)は、板厚7mmで矩形のばね鋼を金型で打抜き、カム形状を形成した材料を左右対称にU字曲げし、両先端部(4a)、(4b)にφ8.1mmのピン保持穴(4c)、(4d)を開けて作られたクリップ押え(4)の両先端部(4a)、(4b)の間に、ナット(5)の相対する2面(5a)、(5b)にφ8.1mmのピン保持穴(5c)、(5d)を開けたナット(5)を配置し、ピン(6)をクリップ押え(4)の両先端部(4a)、(4b)のピン保持穴(4c)、(4d)から挿入し、ナット(5)のピン保持穴(5c)、(5d)まで通してナット(5)を保持し、ナット(5)がピン(6)を中心に回転するように、ピン頭部(6a)とクリップ押え(4)の両先端部(4a)、(4b)を溶接し、ピン(6)をクリップ押え(4)の両先端部(4a)、(4b)に固定して作られたものである。
【0010】
【発明の効果】
本発明は、上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏す。
クリップの支圧力をまくらぎ保護板全体に分散してまくらぎを押えるため、まくらぎ保護板がまくらぎへ食い込むことを防止するので、まくらぎの損傷及び腐蝕を軽減できる。また、弾性に富んだフックボルト及びクリップを使用するため、装置全体に弾性があり、まくらぎの損傷及び腐蝕によるフックボルトの弛緩や列車荷重の反復振動によるフックボルトの弛緩が防止できることにより、橋桁フランジとまくらぎとの締付力の低下を防ぎ、また、フックボルトの回転及びはずれも防止できるため、フックボルトの締付状況の確認及び締め直し作業に費やす多大な労力と費用を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】橋まくらぎ締着装置の斜視図。
【図2】橋まくらぎ締着装置のフックボルトの斜視図。
【図3】橋まくらぎ締着装置のまくらぎ保護板の斜視図。
【図4】橋まくらぎ締着装置のクリップの斜視図。
【図5】橋まくらぎ締着装置のクリップ締め金具のクリップ押えの斜視図。
【図6】橋まくらぎ締着装置のクリップ締め金具のクリップ押えの正面図。
【図7】橋まくらぎ締着装置のクリップ締め金具のナットの斜視図。
【図8】橋まくらぎ締着装置のクリップ締め金具のピンの斜視図
【図9】橋まくらぎ締着装置のクリップ締め金具の斜視図。
【図10】橋まくらぎ締着装置の斜視図。
【図11】従来の橋まくらぎ締着装置のフックボルトの斜視図。
【図12】従来の橋まくらぎ締着装置のナットの斜視図。
【図13】従来の橋まくらぎ締着装置の回転止め金具の斜視図。
【図14】従来の橋まくらぎ締着装置に係る要斜視図。
【符号の説明】
1 フックボルト
1a 一端
1b 橋桁フランジ係止部
1c 他端
1d ねじ部
2 まくらぎ保護板
2a 通し穴
3 クリップ
3a 通し穴
3b クリップ押え受け部
4 クリップ押え
4a 先端部
4b 先端部
4c ピン保持穴
4d ピン保持穴
4e クリップ押え部
4f クリップ押え部
4g ハンドル部
5 ナット
5a 面
5b 面
5c ピン保持穴
5d ピン保持穴
6 ピン
6a ピン頭部
7 まくらぎ
7a まくらぎ上面
7b まくらぎ下面
7c まくらぎ穴
8 橋桁フランジ
9 クリップ締め金具
Claims (1)
- 弾性に富む鋼棒の一端(1a)が、L字形に屈曲して、橋桁フランジ係止部(1b)を形成し、かつ、他端(1c)にねじ部(1d)を設けたフックボルト(1)を、まくらぎ下面(7b)より、まくらぎ穴(7c)に挿入し、橋桁フランジ係止部(1b)が、橋桁フランジ(8)を係止し、かつ、フックボルト(1)の他端(1c)を、まくらぎ上面(7a)より突出させて配置し、平鋼板の中央部にフックボルト(1)の通し穴(2a)を設けたまくらぎ保護板(2)を、フックボルト(1)の他端(1c)より通して、まくらぎ上面(7a)に配置し、さらに、まくらぎ保護板(2)の上に、弾性に富む平鋼板を凸状に折曲げ、かつ、中央部に凹状のクリップ押え受け部(3b)とフックボルト(1)の通し穴(3a)を設けたクリップ(3)を載せて配置し、U字形に曲げた平鋼板の両先端部(4a)、(4b)にピン保持穴(4c)、(4d)を設け、かつ、ピン保持穴(4c)、(4d)の中心位置0点から平鋼板の先端部縁までの距離aが、A点位置からB点位置まで漸次長くなるカム形状を形成したクリップ押え(4)の両先端部(4a)、(4b)の間に、相対する2面(5a)、(5b)にピン保持穴(5c)、(5d)を設けたナット(5)を配置し、ピン(6)をクリップ押え(4)のピン保持穴(4c)、(4d)から挿入し、ナット(5)のピン保持穴(5c)、(5d)まで通し、ナット(5)を保持し、かつ、ナット(5)がピン(6)を中心に回転するように組み立てたクリップ締め金具(9)のナット(5)をフックボルト(1)の他端(1c)のねじ部(1d)より、クリップ押え(4)のクリップ押え部(4e)、(4f)が、クリップ(3)のクリップ押え受け部(3b)に密着するまでねじ込み、クリップ押え(4)のハンドル部(4g)を締め込み方向へ倒してクリップ(3)をたわますことにより、締付力を発生させ、橋桁フランジ(8)とまくらぎ(7)を締め付けて締着することを特徴とする橋まくらぎ締着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP09484997A JP3840622B2 (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 橋まくらぎ締着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP09484997A JP3840622B2 (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 橋まくらぎ締着装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10280326A JPH10280326A (ja) | 1998-10-20 |
JP3840622B2 true JP3840622B2 (ja) | 2006-11-01 |
Family
ID=14121487
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09484997A Expired - Lifetime JP3840622B2 (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 橋まくらぎ締着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3840622B2 (ja) |
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-
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- 1997-03-31 JP JP09484997A patent/JP3840622B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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