JP3027743U - 連結プレート - Google Patents

連結プレート

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JP3027743U
JP3027743U JP1996000435U JP43596U JP3027743U JP 3027743 U JP3027743 U JP 3027743U JP 1996000435 U JP1996000435 U JP 1996000435U JP 43596 U JP43596 U JP 43596U JP 3027743 U JP3027743 U JP 3027743U
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connecting plate
taper
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JP1996000435U
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Inventor
宏道 壽上
Original Assignee
シントク工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】少なくとも一端に長孔を有する連結プレートの
締付後の滑り移動を防止する。 【解決手段】連結プレート1の長孔3の周縁に座4を設
け、この座4は長孔の長軸方向にテーパが付してある。
このテーパに一致するテーパをもつワッシャ5を備え、
ボルト6で固定する。連結プレート1を矢印30の方向
に牽引したとき、座4のテーパとワッシャ5のテーパの
作用により、ボルトの締めつけ力が増加し連結プレート
1は移動しない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、物と物とを連結する場合に用いる板状の連結プレートに関する。
【0002】
【従来の技術】
物と物とを連結する場合に用いる平板状の連結部材は、一般社会のあらゆる分 野において使用されているものである。本考案は平板状の連結部材うち、一端又 は両端にボルト孔を有する連結プレートであって、このボルト孔にボルトを差し 込んで物体と物体をこの連結プレートを介して固定するものである。このような 連結プレートは、例えば、 (a)物体に設けられたスタッドボルトを連結プレートのボルト孔に挿通し、こ のボルトにナットを掛けて物体とプレートを固定する。 (b)物体に設けられたタップねじに連結プレートの孔を合わせ頭つきボルトを 捻じ込んで固定する。 (c)物体から突出して設けた耳などに穿設された孔と連結プレートの孔を合わ せてこの孔にボルトナットを挿通して締めつける。 (d)一端をコンクリート等に埋設固定した連結プレートの他端にボルト孔を設 け、このボルト孔にボルトを挿通して他のものと連結する。
【0003】 このような連結プレートは、連結するときにボルトの位置とプレートの孔の位 置を容易に一致させることができるようにボルト孔を長孔にしたものが用いられ る。このような連結プレートは連結する時は長孔にすることが有効であるが、連 結した後は、長孔の長軸方向に移動しないようにしっかりと止めておきたいこと が多い。このような連結プレートの長孔の長軸方向の滑りに抵抗する力は、ボル トによって締めつけられている物体と連結プレートの接触面の摩擦抵抗及びワッ シャとプレートとの接触面の摩擦抵抗であった。この摩擦抵抗を安定的に確保す るために、従来技術としては、ワッシャや連結プレート面にローレット加工を施 して機械的に摩擦を増加させるとか、連結プレートとワッシャの当接面に互いに かみ合う凹凸条溝を設けておき、その凹凸条溝を噛み合わせてボルトを締め、滑 りを防止する技術等がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記ローレット加工を行う技術や凹凸条溝を設ける技術では、ローレット加工 や凹凸条溝を加工することが容易でなく、汎用性に乏しいという欠点があった。 また確実性に欠けるという問題もあった。本考案はこのような問題点を解決した ものでプレス又は型鍛造等により容易に製造することができ固定位置の移動を生 じないようにした連結プレートを開発し、これを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記実情に鑑み開発されたもので、製造が簡単で、自緊性に富み、 確実な長孔の長軸方向の移動を防止することができる連結プレートを提供する。 すなわち、本考案は、一端又は両端にボルト孔を有する平板状の連結プレート において、少なくとも一方のボルト孔は長孔とし、長孔の長軸方向にテーパを有 する座を長孔の周縁に設けたことを特徴とする連結プレートである。このような 連結プレートはさらに、前記座に密着するテーパを下面に有するワッシャを備え ることによりボルトの片締めを生ずることなく確実に結合することができる。
【0006】 この連結プレートは、プレートの中間部に1又は2以上の屈曲部を有するもの であってもよい。例えば、中間部で曲がったL字状の連結プレート、Z字状又は 階段状の連結プレート、あるいは中間部にねじれを伴なう板状の連結プレートで あってもよい。 なお、前記テーパは、プレートの大きさ、形状、用途等によりどのように設け てもよいが、テーパの勾配を1/30乃至1/3とすれば、製作も容易で、汎用 性に富むので好適である。
【0007】
【考案の実施の形態】
本考案の連結プレートは、一端又は両端に連結用のボルト孔を有する平板条の 部材であって、少なくとも一端のボルト孔を長孔とし、その孔の周囲の孔の周縁 部に長孔の長軸方向に傾斜を有するテーパを設けたものである。このような連結 プレートは、金属製の場合、とくに鋼製の場合、プレス又は型鍛造によって容易 に製作することができる。繊維強化プラスチックスのような材質の時でも、型内 で容易に成形することができる。
【0008】 本考案の連結プレートは、ボルト孔にボルトを挿通してナットで固定する。一 端のボルト孔は長孔となっているので、連結される部材のプレート取付部分とプ レートの寸法の差に対して融通性がある。ボルトを締めつけたとき、長孔の周縁 に設けたテーパと、ワッシャのテーパとを合わせてボルトを締めつけると、テー パの楔力によって、連結プレートは、長孔の長軸方向に牽引力を与えられる傾向 で締めつけられる。この牽引力発生効果を大きく望みたい時は、テーパの勾配を 大きくすると共に、テーパ面に極圧潤滑剤等を塗布するとよい。ボルトが締めつ けられた後は、連結プレートに長孔の長軸方向に移動しようとする力が作用した とき、テーパが自緊作用を有し、移動するのを妨げる。
【0009】 本考案の連結プレートは、端面を当接させて連結する物体同士又は間隔を開け て連結する物体同士の側面に設けたスタッドボルト間の連結部材、ブラケット又 は耳等の連結部材、一方の端部を埋設した突出連結部材、吊下・緊張部材の端部 に取付ける連結部材、その他ボルト孔にボルトを挿入して連結する連結部材に使 用することができる。
【0010】
【実施例】
以下図面を参照して本考案の実施例を詳細に説明する。 図1〜図6は本考案の種々の実施例の連結プレートを示す図である。 図1の連結プレート1は、フラットバー状のもので(a)は正面図、(b)は 縦断面図である。このプレートは例えば幅50mm、長さ200mm、厚さ4. 5mmの板を示しているが、これらの寸法は任意に変更できるものである。この プレート1は両端にボルト孔2、3を備え、その一方のボルト孔はプレートの長 手方向が長軸をなす長孔3で、その長孔3の縁に座4を設け、この座4は長孔3 の長軸方向に厚さが厚くなるようなテーパが付してある。図1の例では連結プレ ートの端部側に向って厚さが厚くなるようなテーパとなっている。テーパは、こ の例では、1/20の勾配(テーパ角約3度)となっている。このテーパに一致 するテーパをもつ、図2に示すようなワッシャ5を備え、ボルト6を連結すべき 物体の孔などに挿入する。ワッシャ5はテーパ12を有し、折曲げ部13を設け て共廻りしないようにしている。孔11はボルト挿通孔である。連結プレート1 のボルト孔2には相手方の物体に固定するボルトを挿入する。長孔3は連結すべ き物体の取付け部材に合わせるために長孔となっているが、連結プレート1を固 定した後はこの長孔3中の長軸方向に連結プレートが動かないことが必要となる 。図1では連結プレート1を矢印30の方向に牽引したとき、座4のテーパと図 2に示すワッシャ5のテーパ12の作用により、ボルトの締めつけ力が増加する 方向に作用し、プレートは移動しない。なおテーパ付のワッシャ5はテーパの大 きさ等によっては、テーパ付のものでない平ワッシャを用いてもボルト6を締め たときボルト6が平ワッシャの面に食い込み、連結プレートのテーパの作用によ り移動を阻止することができる場合がある。また、このとき、スプリングワッシ ャ等を用いて、食い込み効果を発揮させることもできる。
【0011】 テーパの勾配は、1/30〜1/3が適切である。テーパの勾配は余り小さい とテーパの効果が発揮されず、余り大きいとボルトの締付固定が容易でない。従 って、1/30(テーパ角約2度)以上、1/3(テーパ角約18.5度)以下 とした。 本考案の連結プレートは型鍛造によって容易に製作することができ、機械加工 等を要しない。
【0012】 図3は図1の連結プレートの使用例を示すもので、連結すべき物体100,1 00に埋設されたインサート31にボルト6を捻じ込んで固定する。物体100 同士の当接面を当接させるため長孔3は有効である。また、固定した後も座4の テーパが物体100同士の端面を密着させる方向に作用するので好適である。 図4は、L型の連結プレート1を各2個を連結すべき物体101,102の面 に取付け、連絡部材103を介して物体101,102を接続した例を示してい る。L型の連結プレート1は、すべての結合部の孔が長孔となっており、取付け 位置調節自在となっており、固定後は固定ボルトの位置ずれを起こさない。
【0013】 図5は一方の端部をコンクリート構造体104内にアンカ21を設けて固定し た連結プレート1を示している。コンクリートから突出した端部に2列のボルト 孔を有し、連結部材105に固定されている。このとき、ボルト孔はすべて長孔 3となっており長軸方向は一致しているが、テーパの勾配は互いに逆勾配となっ ており、何れの方向に対しても滑り移動しないようになっている。
【0014】 図6は中途でZ字形に屈曲している連結プレート1の例を示したものである。 図7は中途の部分が捻れているプレートを示した。また長孔3の長軸の方向は図 8、図9に示すように、連結部材の連結方向に対して直角又は適度の角度で傾い ているもの、図10に示すような多数のボルト孔を端部に連接したプレートなど 連結プレートの形状を問わない。
【0015】
【考案の効果】
本考案の連結プレートは以上のように構成されているので、位置合わせが容易 で取付作業が簡単であり、しかも、長孔の長軸方向取付位置が移動することなく 保持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の連結プレートの(a)正面図、(b)
縦断面図である。
【図2】実施例のワッシャの三面図である。
【図3】図1の連結プレートの取付例を示す(a)側断
面図、(b)正面図である。
【図4】別の実施例の(a)側面図、(b)正面図であ
る。
【図5】別の実施例の(a)側面図、(b)正面図であ
る。
【図6】別の実施例の(a)側面図、(b)正面図であ
る。
【図7】別の実施例の正面図である。
【図8】別の実施例の正面図である。
【図9】別の実施例の正面図である。
【図10】別の実施例の正面図である。
【符号の説明】
1 連結プレート 2 孔 3 長孔 4 座 5 ワッシャ 6 ボルト 7 ナット 11 孔 12 テーパ 13 折曲げ部 21 アンカ 30 矢印 31 インサート 100、101、
102 物体 103 連結部材 104 コンクリ
ート構造体 105 連結部材

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端又は両端にボルト孔を有する平板状
    の連結プレートにおいて、少なくとも一端のボルト孔は
    長孔とし、長孔の長軸方向にテーパを有する座を長孔の
    周縁に設けたことを特徴とする連結プレート。
  2. 【請求項2】 さらに、前記座に密着するテーパを下面
    に有するワッシャを備えたことを特徴とする請求項1記
    載の連結プレート。
  3. 【請求項3】 前記平板状の連結プレートがプレートの
    中間部に1又は2以上の屈曲部を有することを特徴とす
    る請求項1記載の連結プレート。
  4. 【請求項4】 前記テーパは1/30乃至1/3である
    ことを特徴とする請求項1記載の連結プレート。
JP1996000435U 1996-02-08 1996-02-08 連結プレート Expired - Lifetime JP3027743U (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011102373A1 (ja) * 2010-02-16 2011-08-25 日本発條株式会社 スタビライザ用ブシュ及び車両スタビライザ
JP2013060196A (ja) * 2012-11-09 2013-04-04 Nhk Spring Co Ltd 車両スタビライザ
JP2015025632A (ja) * 2013-07-29 2015-02-05 ホシザキ電機株式会社 冷却貯蔵庫の扉装置
JP2021041470A (ja) * 2019-09-09 2021-03-18 近畿刃物工業株式会社 切断加工用刃物
JP2021041521A (ja) * 2020-01-10 2021-03-18 近畿刃物工業株式会社 切込生成刃

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