JP3839403B2 - 移動無線通信機 - Google Patents
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Description
技術分野
この発明は携帯電話機等の移動無線通信機、特に消費電流を削減した移動無線通信機に関するものである。
背景技術
第1図は従来の携帯電話機等の移動無線通信機の構成を示すブロック図であり、一般に移動無線通信機は、図に示すように、アンテナ1,無線部2,制御部3,固定電圧電源部41にて構成されている。
無線部2は、アンテナ共用器5,受信部6,送信部7,シンセサイザ部8にて構成され、必要に応じて、制御部3からのON/OFF制御信号102により固定電圧電源部41から出力する固定の電源電圧をON/OFFすることで、移動無線通信機の消費電流の削減を行っている。また、受信時には、受信電界強度に応じて、制御部3からのゲイン制御信号101により、受信部6の増幅器のゲインを可変制御するものもある。
しかし、このような固定の電源電圧を制御する方法では、電源電圧をONしてから安定するまでに時間を要する部分に対しては、電源電圧を長時間ONにしておく必要があり、また、時分割多元接続方式等の間欠動作を行う移動無線通信機において、間欠動作間隔が短い場合には、同様に電源電圧を長時間ONにしておく必要があり、十分に消費電流を削減することができないといった課題があった。
第2図は可変電圧電源部を備えた従来の移動無線通信機の構成を示すブロック図であり、制御部3からの電圧制御信号103により、出力する電源電圧を可変にする可変電圧電源部42を備え、受信品質を保持できる範囲で、受信部6の電源電圧の可変制御を行い、受信部6の電流を削減する方法が考えられている。
例えば、特開平8−18500号公報に示されているように、受信データの誤り率を検出し、待ち受け時だけ、受信状態に応じて受信部6の供給電流を制御する方式や、特開平5−37408号公報に示されているように、受信電界強度に応じて無線部2の電源電圧を制御し、受信品質を保った範囲内で電流を削減する方法がある。
しかしこれらの方法は、隣接した基地局の電界強度をモニタするとき等の十分な受信性能を必要としない場合でも、受信電界強度が小さいときには、受信品質を保つために通常の動作を行うことになり、十分に電流を削減することができないという課題があった。
また、上記特開平5−37408号公報では、受信状態においても電源電圧を制御しているが、受信電界強度に応じて受信部5の増幅器等のゲインを制御する方法に比べて効果が少ないといった課題があり、さらに、急激に受信電界強度が変動した場合に、受信品質を保持できるかどうか不明であるという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、簡単な構成及び制御により、動作中に十分な性能を必要としない部分での消費電流を削減できる移動無線通信機を得ることを目的とする。
発明の開示
この発明に係る移動無線通信機は、送信された電波を受信する受信部と、上記受信部が周波数変換を行うための局部発信信号を出力するシンセサイザ部と、上記受信部及び上記シンセサイザ部に、通常動作の電源電圧である第1の電源電圧、又は動作する範囲内で、上記第1の電源電圧より低い第2の電源電圧を供給する可変電圧電源部と、上記可変電圧電源部が上記第1の電源電圧又は第2の電源電圧を出力するための電圧制御信号を出力する制御信号処理部と、上記受信部が電波を受信する際の受信電界強度を検出する電界強度検出部と、上記可変電圧電源部より上記受信部及び上記シンセサイザ部に供給された電源電圧が上記第1の電源電圧の場合と上記第2の電源電圧の場合における上記受信電界強度を検出する際のゲイン差を予め記憶しているメモリとを備え、上記電界強度検出部が上記受信電界強度を検出する際に、上記制御信号処理部からの電圧制御信号により、上記可変電圧電源部から上記受信部及び上記シンセサイザ部に供給される電源電圧を、上記第2の電源電圧に設定し、上記メモリに記憶されているゲイン差に基づき、検出した受信電界強度を補正するものである。
このことにより、受信動作時や送信動作時以外で、十分な性能を必要としない部分での消費電流を削減できるという効果がある。
この発明に係る移動無線通信機は、受信時以外のアイドル時に、制御信号処理部が出力する電圧制御信号により、可変電圧電源部からシンセサイザ部に供給される電源電圧を第2の電源電圧に設定し、受信時に、上記制御信号処理部が出力する電圧制御信号により、上記可変電圧電源部から上記シンセサイザ部に供給される電源電圧を第1の電源電圧に設定するものである。
このことにより、出力する局部発信信号の周波数が収束するまで時間を要するシンセサイザ部の消費電流を削減できるという効果がある。
この発明に係る移動無線通信機は、受信時以外は受信部の電源電圧をオフにし、受信を開始するにあたり、受信前に、制御信号処理部が出力する電圧制御信号により、可変電圧電源部から上記受信部に供給される電源電圧を第2の電源電圧に設定し、受信直前に、上記制御信号処理部が出力する電圧制御信号により、上記可変電圧電源部から上記受信部に供給される電源電圧を第1の電源電圧に設定するものである。
このことにより、受信時以外の受信部の消費電流を削減できるという効果がある。
この発明に係る移動無線通信機は、電波を送信する送信部を備え、送信時以外は上記送信部の電源電圧をオフにし、送信を開始するにあたり、送信前に、制御信号処理部が出力する電圧制御信号により、可変電圧電源部から上記送信部に供給される電源電圧を第2の電源電圧に設定し、送信直前に、上記制御信号処理部が出力する電圧制御信号により、上記可変電圧電源部から上記送信部に供給される電源電圧を第1の電源電圧に設定するものである。
このことにより、送信時以外の送信部の消費電流を削減できるという効果がある。
この発明に係る移動無線通信機は、送信された電波を受信する受信部と、上記受信部が周波数変換を行うための局部発信信号を出力するシンセサイザ部と、上記受信部及び上記シンセサイザ部に、通常動作のバイアスである第1のバイアス、又は動作する範囲内で、上記第1のバイアスより小さい第2のバイアスを供給する可変バイアス部と、上記可変バイアス部が上記第1のバイアス又は第2のバイアスを出力するためのバイアス制御信号を出力する制御信号処理部と、上記受信部が電波を受信する際の受信電界強度を検出する電界強度検出部と、上記可変バイアス部より上記受信部及び上記シンセサイザ部に供給されたバイアスが上記第1のバイアスの場合と上記第2のバイアスの場合における上記受信電界強度を検出する際のゲイン差を予め記憶しているメモリとを備え、上記電界強度検出部が上記受信電界強度を検出する際に、上記制御信号処理部からのバイアス制御信号により、上記可変バイアス部から上記受信部及び上記シンセサイザ部に供給されるバイアスを、上記第2のバイアスに設定し、上記メモリに記憶されているゲイン差に基づき、検出した受信電界強度を補正するものである。
このことにより、受信動作時や送信動作時以外で、十分な性能を必要としない部分での消費電流を削減できるという効果がある。
この発明に係る移動無線通信機は、受信時以外のアイドル時に、制御信号処理部が出力するバイアス制御信号により、可変バイアス部からシンセサイザ部に供給されるバイアスを第2のバイアスに設定し、受信時に、上記制御信号処理部が出力するバイアス制御信号により、上記可変バイアス部から上記シンセサイザ部に供給されるバイアスを第1のバイアスに設定するものである。
このことにより、出力する局部発信信号の周波数が収束するまで時間を要するシンセサイザ部の消費電流を削減できるという効果がある。
この発明に係る移動無線通信機は、受信時以外は受信部の電源電圧をオフにし、受信を開始するにあたり、受信前に、制御信号処理部が出力するバイアス制御信号により、可変バイアス部から上記受信部に供給されるバイアスを第2のバイアスに設定し、受信直前に、上記制御信号処理部が出力するバイアス制御信号により、上記可変バイアス部から上記受信部に供給されるバイアスを第1のバイアスに設定するものである。
このことにより、受信時以外の受信部の消費電流を削減できるという効果がある。
この発明に係る移動無線通信機は、電波を送信する送信部を備え、送信時以外は上記送信部の電源電圧をオフにし、送信を開始するにあたり、送信前に、制御信号処理部が出力するバイアス制御信号により、可変バイアス部から上記送信部に供給されるバイアスを第2のバイアスに設定し、送信直前に、上記制御信号処理部が出力するバイアス制御信号により、上記可変バイアス部から上記送信部に供給されるバイアスを第1のバイアスに設定するものである。
このことにより、送信時以外の送信部の消費電流を削減できるという効果がある。
この発明に係る移動無線通信機は、送信された電波を受信する受信部と、上記受信部が周波数変換を行うための局部発信信号を出力するシンセサイザ部と、上記受信部及び上記シンセサイザ部に、通常動作の電源電圧である第1の電源電圧、又は動作する範囲内で、上記第1の電源電圧より低い第2の電源電圧を供給する可変電圧電源部と、上記受信部及び上記シンセサイザ部に、通常動作のバイアスである第1のバイアス、又は動作する範囲内で、上記第1のバイアスより小さい第2のバイアスを供給する可変バイアス部と、上記可変電圧電源部が上記第1の電源電圧又は第2の電源電圧を出力するための電圧制御信号を出力すると共に、上記可変バイアス部が上記第1のバイアス又は第2のバイアスを出力するためのバイアス制御信号を出力する制御信号処理部と、上記受信部が電波を受信する際の受信電界強度を検出する電界強度検出部と、上記可変電圧電源部より上記受信部及び上記シンセサイザ部に供給された電源電圧が上記第1の電源電圧で、かつ、上記可変バイアス部より上記受信部及び上記シンセサイザ部に供給されたバイアスが上記第1のバイアスの場合と、上記可変電圧電源部より上記受信部及び上記シンセサイザ部に供給された電源電圧が上記第2の電源電圧で、かつ、上記可変バイアス部より上記受信部及び上記シンセサイザ部に供給されたバイアスが上記第2のバイアスの場合における上記受信電界強度を検出する際のゲイン差を予め記憶しているメモリとを備え、上記電界強度検出部が上記受信電界強度を検出する際に、上記制御信号処理部からの電圧制御信号により、上記可変電圧電源部から上記受信部及び上記シンセサイザ部に供給される電源電圧を、上記第2の電源電圧に設定すると共に、上記可変バイアス部から上記受信部及び上記シンセサイザ部に供給されるバイアスを、上記第2のバイアスに設定し、上記メモリに記憶されているゲイン差に基づき、検出した受信電界強度を補正するものである。
このことにより、受信動作時や送信動作時以外で、十分な性能を必要としない部分での消費電流を削減できるという効果が得られる。
この発明に係る移動無線通信機は、受信時以外のアイドル時に、制御信号処理部が出力する電圧制御信号により、可変電圧電源部からシンセサイザ部に供給される電源電圧を第2の電源電圧に設定すると共に、上記制御信号処理部が出力するバイアス制御信号により、可変バイアス部からシンセサイザ部に供給されるバイアスを第2のバイアスに設定し、受信時に、上記制御信号処理部が出力する電圧制御信号により、上記可変電圧電源部から上記シンセサイザ部に供給される電源電圧を第1の電源電圧に設定すると共に、上記制御信号処理部が出力するバイアス制御信号により、上記可変バイアス部から上記シンセサイザ部に供給されるバイアスを第1のバイアスに設定するものである。
このことにより、出力する局部発信信号の周波数が収束するまで時間を要するシンセサイザ部の消費電流を削減できるという効果がある。
この発明に係る移動無線通信機は、受信時以外は受信部の電源電圧をオフにし、受信を開始するにあたり、受信前に、制御信号処理部が出力する電圧制御信号により、可変電圧電源部から上記受信部に供給される電源電圧を第2の電源電圧に設定すると共に、制御信号処理部が出力するバイアス制御信号により、可変バイアス部から受信部に供給されるバイアスを第2のバイアスに設定し、受信直前に、上記制御信号処理部が出力する電圧制御信号により、上記可変電圧電源部から上記受信部に供給される電源電圧を第1の電源電圧に設定すると共に、上記制御信号処理部が出力するバイアス制御信号により、上記可変バイアス部から上記受信部に供給されるバイアスを第1のバイアスに設定するものである。
このことにより、受信時以外の受信部の消費電流を削減できるという効果がある。
この発明に係る移動無線通信機は、電波を送信する送信部を備え、送信時以外は上記送信部の電源電圧をオフにし、送信を開始するにあたり、送信前に、制御信号処理部が出力する電圧制御信号により、可変電圧電源部から上記送信部に供給される電源電圧を第2の電源電圧に設定すると共に、制御信号処理部が出力するバイアス制御信号により、可変バイアス部から上記送信部に供給されるバイアスを第2のバイアスに設定し、送信直前に、上記制御信号処理部が出力する電圧制御信号により、上記可変電圧電源部から上記送信部に供給される電源電圧を第1の電源電圧に設定すると共に、上記制御信号処理部が出力するバイアス制御信号により、上記可変バイアス部から上記送信部に供給されるバイアスを第1のバイアスに設定するものである。
このことにより、送信時以外の送信部の消費電流を削減できるという効果がある。
発明の実施するための最良の形態
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための最良の形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
第3図はこの発明の実施の形態1による移動無線通信機の構成を示すブロック図である。ここでは、例えばディジタル携帯電話等の移動体通信アクセス方式の1つである時分割多元接続、以下、TDMA(Time Division Multipule Access)を用いた移動無線通信機について述べる。
第3図に示すように、移動無線通信機はアンテナ1,無線部2,制御部3,電源部4から構成され、無線部2はアンテナ共用器5,受信部6,送信部7,シンセサイザ部8により構成され、受信部6は高周波増幅器61,周波数混合器62,中間周波増幅器63,復調器64により構成され、シンセサイザ部8は局部発振器81,PLL82により構成されている。
また、制御部3は、復調された受信データを処理する受信データ処理部31,受信電界強度を検出する電界強度検出部32,ゲイン制御信号101とON/OFF制御信号102と電圧制御信号103とを出力する制御信号処理部33,受信部6及びシンセサイザ部8の電源電圧が通常動作における電源電圧の場合と通常動作の電源電圧より低い電源電圧の場合における受信電界強度を検出する際のゲイン差を予め記憶するメモリ34により構成されている。
さらに、電源部4は制御信号処理部33からのON/OFF制御信号102により制御され固定電圧を発生する固定電圧電源部41,制御信号処理部33からの電圧制御信号103により、通常動作の電源電圧VH(第1の電源電圧)と通常動作の電源電圧VHより低い電源電圧VL(第2の電源電圧)を出力する可変電圧電源部42により構成されている。
次に動作について説明する。
基地局(図示せず)から送信された電波はアンテナ1で受信され、受信した高周波信号はアンテナ共用器5を介して受信部6へ入力される。受信された高周波信号は、高周波増幅器61により高周波増幅され、周波数混合器62において、シンセサイザ部8の局部発振器81からの局部発信信号と混合されて中間周波数信号に周波数変換される。さらに、中間周波数信号は、中間周波増幅器63により増幅された後に、復調器64により復調されて、受信データ処理部31によりデータ処理される。
ここで、TDMA方式について簡単に説明する。第4図はこの発明の実施の形態1による電源電圧制御タイミングを示す図である。図におけるTDMAフレームは、欧州統一方式のGSM(Global System for Mobile Communications)の通話時におけるTDMAフレーム構成の1つを示している。
GSMでは、1TDMAフレーム(4.615mS)を8分割し、0〜7の8つのタイム・スロット(1タイム・スロット=577μS)で構成されている。通話時には、1フレーム中に受信(0スロット目)と送信(3スロット目)の動作がそれぞれ1スロットずつ行われる周期パターンが基本となっている。残りの6スロットは通話には関係のないアイドルスロットであり、このアイドルスロットにより、隣接した基地局からの受信電界強度の監視(以下、モニタ)を行うことができる。
ここで、受信電界強度のモニタについては、電界強度検出器32が5スロット目の半分で定期的に行うこととする。シンセサイザ部8は、受信、送信、モニタで、それぞれチャンネルに対応した異なる周波数を出力する。シンセサイザ部8の電源電圧を一旦OFFにすると、ONになってからPLL82にデータを設定し、局部発振器81が所望の周波数に収束するまで一定の時間を要するため、通話時には、シンセサイザ部8の電源電圧は、制御信号処理部33からのON/OFF制御信号102により常にON状態にしておく。
また、モニタ時を含めたアイドル時は、制御信号処理部33からの電圧制御信号103により、可変電圧電源部42の電源電圧出力を制御して、シンセサイザ部8が動作する範囲内で通常動作の電源電圧VHより低い電源電圧VLに設定してシンセサイザ部8に供給する。さらに、受信動作時や送信動作時には、各スロットの少し前に、電圧制御信号103により、可変電圧電源部42の電源電圧を通常動作の電源電圧VHに設定してシンセサイザ部8に供給する。
受信を開始するにあたり、何らかの理由で受信スロットの大分前に受信部6の電源電圧をONする必要がある場合には、受信スロットの前に受信部6の電源電圧を、ON/OFF制御信号102によりOFFからONにし、電圧制御信号103により受信部6が動作する範囲内で通常動作の電源電圧VHより低い電源電圧VLに設定し、受信スロットの直前に電圧制御信号103により通常動作の電源電圧VHに設定する。一方、受信スロットの直前に電源電圧をONしても問題がない場合には、受信スロットの直前に受信部6の電源電圧を、ON/OFF制御信号102によりOFFからONにし、電圧制御信号103により通常動作の電源電圧VHに設定する。
受信を開始するにあたり、受信スロットの大分前に受信部6の電源電圧をONする必要があるか否かは、この移動無線通信機の設計時や実現時に予め既知となっている。
モニタ時には、受信部6の電源電圧を受信部6が動作する範囲内で電圧制御信号103により通常動作の電源電圧VHより低い電源電圧VLに設定し、モニタ以外のアイドルスロットでは、ON/OFF制御信号102により受信部6の電源電圧をOFFにする。
送信を開始するにあたり、何らかの理由で送信スロットの大分前に送信部7の電源電圧をONする必要がある場合には、送信スロットの前に送信部7の電源電圧を、ON/OFF制御信号102によりOFFからONにし、送信部7が動作する範囲内で電圧制御信号103により通常動作の電源電圧VHより低い電源電圧VLに設定し、送信スロットの直前に電圧制御信号103により通常動作の電源電圧VHに設定する。一方、送信スロットの直前に電源電圧をONしても問題がない場合には、送信スロットの直前に送信部7の電源電圧を、ON/OFF制御信号102によりOFFからONにし、電圧制御信号103により通常動作の電源電圧VHに設定する。
送信を開始するにあたり、送信スロットの大分前に送信部7の電源電圧をONする必要があるか否かは、この移動無線通信機の設計時や実現時に予め既知となっている。
送信スロット以外の受信時、モニタ時、アイドル時は、送信部7の電源電圧をON/OFF制御信号102によりOFFにする。
このように、電源電圧をOFFしても問題がない部分では電源電圧をOFFにし、電源電圧をONにしておく必要がある部分で、モニタ時等のように十分な性能を必要としないときには、電源電圧をONにすると共に、動作する範囲内で低い電源電圧VLに設定し、受信時や送信時には通常動作の電源電圧VHに設定を行うことにより、性能を確保しつつ消費電流の削減を行う。
また、PLL82のデータ設定の時間や、局部発振器81が収束するまでの時間が短く、シンセサイザ部8の電源電圧を定期的にOFFしても問題がない場合には、ON/OFF制御信号102により電源電圧をONしてから、PLL82のデータ設定の時間や局部発振器81の収束するまでの時間に対して、シンセサイザ部8が動作する範囲内で電圧制御信号103により通常動作の電源電圧VHより低い電源電圧VLに設定し、受信動作時や送信動作時には、各スロットの少し前に、電圧制御信号103により可変電圧電源部42の電源電圧を通常動作の電源電圧VHに設定し、電源電圧をOFFできる部分で、定期的にシンセサイザ部8の電源電圧をON/OFF制御信号102によりOFFにする。
モニタ時は、通常の受信時と比べ、受信部6及びシンセサイザ部8の電源電圧が通常動作の電源電圧VHより低い電源電圧VLに設定されるために、受信部6全体のゲインが低くなる。そこで、受信部6及びシンセサイザ部8の電源電圧が通常動作の電源電圧VHの場合と通常動作の電源電圧VHより低い電源電圧VLの場合における受信電界強度を検出する際のゲイン差を予めメモリ16に記憶しておき、制御部3内の図示されていないCPUが、このゲイン差を用いて検出した受信電界強度の補正を行う。
受信電界強度が低すぎて、モニタ時に電界強度の検出ができない場合には、受信部6及びシンセサイザ部8の電源電圧を通常動作の電源電圧VHに設定してモニタ受信を行う。受信電界強度が高いときには、制御信号処理部33からのゲイン制御信号101により、受信部6の増幅器のゲインが低くなるように制御を行い消費電流の削減を行う。
以上のように、この実施の形態1によれば、受信動作時や送信動作時以外で、十分な性能を必要としないモニタを含めたアイドル時に、周波数が収束するまで一定の時間を要するために電源電圧を定期的にOFFすることができないようなシンセサイザ部8の電源電圧を、可変電圧電源部42により動作する範囲内で低く設定し、また、モニタ時には、可変電圧電源部42により、受信部6が動作する範囲内でこの電源電圧を通常の受信時より低く設定して受信を行うことにより、受信動作時や送信動作時以外で、十分な性能を必要としない部分での消費電流を削減できるという効果が得られる。
このとき、通常動作の電源電圧VHの場合と低い電源電圧VLの場合における受信部6のゲイン差を予めメモリ34に記憶し、モニタ時には検出した受信電界強度の補正を行うので、受信電界強度のモニタを行うことが十分可能である。さらに、受信動作時や送信動作時には、各部の電源電圧を通常動作の電源電圧VHに設定するので、通話品質が劣化することはない。
また、この実施の形態1によれば、シンセサイザ部8に供給される電源電圧を、受信時以外のアイドル時に、低い電源電圧VLに設定し、受信時に、通常動作の電源電圧VHに設定することにより、出力する局部発信信号の周波数が収束するまで一定の時間を要するシンセサイザ部8の消費電流を削減できるという効果が得られる。
さらに、この実施の形態1によれば、受信時以外は受信部6の電源電圧をオフにし、受信を開始するにあたり、受信前に、受信部6に供給される電源電圧を低い電源電圧VLに設定し、受信直前に、通常動作の電源電圧VHに設定することにより、受信時以外の受信部6の消費電流を削減できるという効果が得られる。
さらに、この実施の形態1によれば、送信時以外は送信部7の電源電圧をオフにし、送信を開始するにあたり、送信前に、送信部7に供給される電源電圧を低い電源電圧VLに設定し、送信直前に、通常動作の電源電圧VHに設定することにより、送信時以外の送信部7の消費電流を削減できるという効果が得られる。
この実施の形態では、TDMA方式の移動無線通信機の通話時に適用した場合について述べたが、待ち受け時の受信電界強度をモニタするときや、間欠動作を行う移動無線通信機に適用することは可能である。
また、この実施の形態では、受信部6,送信部7,シンセサイザ部8に分けて、電源電圧を制御しているが、各部をさらに細かく分けて、例えば、シンセサイザ部8は、局部発振器81,PLL82に分け、受信部6は、高周波増幅器61,周波数混合器62,中間周波増幅器63,復調器64等に分けて、タイミングと電源電圧を個別制御しても良い。この場合には、さらに消費電流の高い削減効果が得られる。
さらに、無線部2の電源電圧だけでなく、移動無線通信機の他の部分(制御部3等)の電源電圧も同様に制御することも可能である。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、各部の電源電圧を可変電圧電源部42により可変制御していたが、各増幅器等のバイアスを可変制御しても良い。第5図はこの発明の実施の形態2による移動無線通信機の構成を示すブロック図であり、実施の形態1の第3図における可変電圧電源部42の代わりに、制御信号処理部33からのバイアス制御信号104により、無線部2に供給するバイアスを可変制御する可変バイアス部43を備えている。そして、この可変バイアス部43は、バイアス制御信号104により、通常動作のバイアス(第1のバイアス)と、動作する範囲内で通常動作のバイアスより小さいバイアス(第2のバイアス)を無線部2に供給する。
また、無線部2,制御部3は、図示されていないが、実施の形態1の第3図と同じ構成要素を備えている。
次に動作について説明する。
この発明の実施の形態2におけるバイアス制御タイミングは、実施の形態1の第4図の電源電圧制御タイミングと同様である。実施の形態1と同様に、モニタ時等のように十分な性能が必要でないときに、可変バイアス部43がバイアス制御信号104により、受信部6の各増幅器やシンセサイザ部8の局部発振器81等に供給するバイアスを小さくするように可変制御することにより消費電流を削減する。
モニタ時は、通常の受信時と比べ、受信部6及びシンセサイザ部8に供給するバイアスが通常のバイアスより小さく設定されるために、受信部6全体のゲインが低くなる。そこで、受信部6及びシンセサイザ部8のバイアスが通常動作のバイアスの場合と通常動作のバイアスより小さい場合における受信電界強度を検出する際のゲイン差を予めメモリ34に記憶しておき、制御部3内の図示されていないCPUが、モニタ時にこのゲイン差を用いて検出した受信電界強度の補正を行う。
バイアスを可変制御する場合、電源電圧を可変制御するのに比べて、簡単な構成で、各部の動作が安定するまでの時間を短くさせることが可能である。
以上のように、この実施の形態2によれば、可変バイアス部24が供給するバイアスを可変制御することにより、受信動作時や送信動作時以外のタイム・スロットで、十分な性能を必要としない部分における消費電流を削減できるという効果が得られる。
また、この実施の形態2によれば、シンセサイザ部に供給されるバイアスを、受信時以外のアイドル時に、通常動作のバイアスより低いバイアスに設定し、受信時に、通常動作のバイアスに設定することにより、出力される局部発信信号の周波数が収束するまで一定の時間を必要とするシンセサイザ部の消費電流が削減できるという効果が得られる。
さらに、この実施の形態2によれば、受信時以外は受信部6の電源電圧をオフさせ、受信を開始するにあたり、受信前に、受信部6に供給されるバイアスを低いバイアスに設定し、受信直前に、通常動作のバイアスに設定することにより、受信時以外の受信部6の消費電流を削減できるという効果が得られる。
さらに、この実施の形態2によれば、送信時以外は送信部7の電源電圧をオフにし、送信を開始するにあたり、送信前に、送信部7に供給されるバイアスを低いバイアスに設定し、送信直前に、通常動作のバイアスに設定することにより、送信時以外の送信部7の消費電流を削減できるという効果が得られる。
実施の形態3.
第6図はこの発明の実施の形態1による移動無線通信機の構成を示すブロック図であり、この実施の形態は、実施の形態1の可変電圧電源部42及び実施の形態2の可変バイアス部43の両方を備えたものである。また、無線部2,制御部3は、図示されていないが、実施の形態1の第3図と同じ構成要素を備えている。
次に動作について説明する。
この発明の実施の形態3による電源電圧制御タイミンク及びバイアス制御タイミングは、実施の形態1の第4図の電源電圧制御タイミングと同様である。実施の形態1及び実施の形態2と同様に、モニタ時等の十分な性能が必要でないときに、可変電圧電源部42や可変バイアス部43により、各部の電源電圧やバイアスを可変制御して消費電流を削減する。
モニタ時は、通常の受信時と比べ、受信部6及びシンセサイザ部8に供給する電源電圧が通常動作の電源電圧より低く、かつ、バイアスが通常動作のバイアスより小さく設定されるために、受信部6全体のゲインが低くなる。そこで、受信部6及びシンセサイザ部8の電源電圧が通常動作の電源電圧VHで、かつ、バイアスが通常動作のバイアスの場合と、通常動作の電源電圧VHより低い電源電圧VLで、かつ、バイアスが通常動作のバイアスより低い場合における受信電界強度を検出する際のゲイン差を予めメモリ34に記憶しておき、制御部3内の図示されていないCPUが、このゲイン差を用いて、モニタ時に検出した受信電界強度の補正を行う。
この場合、無線部2の構成要素において、可変電圧電源部42により制御する部分、可変バイアス部43により制御する部分を、それぞれ適切に選定することにより、さらに効果的に消費電流を削減することが可能である。
以上のように、この実施の形態3によれば、可変電圧電源部42や可変バイアス部43により、各部の電源電圧やバイアスを可変制御することにより、受信動作時や送信動作時以外で、十分な性能を必要としない部分での消費電流を削減できるという効果が得られる。
また、この実施の形態3によれば、受信時以外のアイドル時に、シンセサイザ部8に供給される電源電圧を低い電源電圧に設定し、シンセサイザ部8に供給されるバイアスを小さいバイアスに設定し、受信時に、シンセサイザ部8に供給される電源電圧を通常動作の電源電圧に設定すると共に、シンセサイザ部8に供給されるバイアスを通常動作のバイアスに設定することにより、出力する局部発信信号の周波数が収束するまで一定の時間を必要とするシンセサイザ部8の消費電流が削減できるという効果がある。
さらに、この実施の形態3によれば、受信時以外は受信部6の電源電圧をオフにし、受信を開始するにあたり、受信前に、受信部6に供給される電源電圧を低い電源電圧VLに設定すると共に、受信部6に供給されるバイアスを小さいバイアスに設定し、受信直前に、受信部6に供給される電源電圧を通常動作の電源電圧VHに設定すると共に、受信部6に供給されるバイアスを通常動作のバイアスに設定することにより、受信時以外の受信部6の消費電流を削減できるという効果がある。
さらに、この実施の形態3によれば、送信時以外は送信部7の電源電圧をオフにし、送信を開始するにあたり、送信前に、送信部7に供給される電源電圧を低い電源電圧VLに設定すると共に、送信部7に供給されるバイアスを小さいバイアスに設定し、送信直前に、送信部7に供給される電源電圧を通常動作の電源電圧VHに設定すると共に、送信部7に供給されるバイアスを通常動作のバイアスに設定することにより、送信時以外の送信部7の消費電流を削減できるという効果が得られる。
産業上の利用可能性
以上のように、この発明に係る移動無線通信機は、動作状態に対応して、各部の電源電圧やバイアスを可変制御して、十分な性能を必要としない部分での消費電流を削減するものに適している。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の移動無線通信機の構成を示すブロック図である。
第2図は可変電圧電源部を備えた従来の移動無線通信機の構成を示すブロック図である。
第3図はこの発明の実施の形態1による移動無線通信機の構成を示すブロック図である。
第4図はこの発明の実施の形態1による電源電圧制御タイミングを示す図である。
第5図はこの発明の実施の形態2による移動無線通信機の構成を示すブロック図である。
第6図はこの発明の実施の形態3による移動無線通信機の構成を示すブロック図である。
この発明は携帯電話機等の移動無線通信機、特に消費電流を削減した移動無線通信機に関するものである。
背景技術
第1図は従来の携帯電話機等の移動無線通信機の構成を示すブロック図であり、一般に移動無線通信機は、図に示すように、アンテナ1,無線部2,制御部3,固定電圧電源部41にて構成されている。
無線部2は、アンテナ共用器5,受信部6,送信部7,シンセサイザ部8にて構成され、必要に応じて、制御部3からのON/OFF制御信号102により固定電圧電源部41から出力する固定の電源電圧をON/OFFすることで、移動無線通信機の消費電流の削減を行っている。また、受信時には、受信電界強度に応じて、制御部3からのゲイン制御信号101により、受信部6の増幅器のゲインを可変制御するものもある。
しかし、このような固定の電源電圧を制御する方法では、電源電圧をONしてから安定するまでに時間を要する部分に対しては、電源電圧を長時間ONにしておく必要があり、また、時分割多元接続方式等の間欠動作を行う移動無線通信機において、間欠動作間隔が短い場合には、同様に電源電圧を長時間ONにしておく必要があり、十分に消費電流を削減することができないといった課題があった。
第2図は可変電圧電源部を備えた従来の移動無線通信機の構成を示すブロック図であり、制御部3からの電圧制御信号103により、出力する電源電圧を可変にする可変電圧電源部42を備え、受信品質を保持できる範囲で、受信部6の電源電圧の可変制御を行い、受信部6の電流を削減する方法が考えられている。
例えば、特開平8−18500号公報に示されているように、受信データの誤り率を検出し、待ち受け時だけ、受信状態に応じて受信部6の供給電流を制御する方式や、特開平5−37408号公報に示されているように、受信電界強度に応じて無線部2の電源電圧を制御し、受信品質を保った範囲内で電流を削減する方法がある。
しかしこれらの方法は、隣接した基地局の電界強度をモニタするとき等の十分な受信性能を必要としない場合でも、受信電界強度が小さいときには、受信品質を保つために通常の動作を行うことになり、十分に電流を削減することができないという課題があった。
また、上記特開平5−37408号公報では、受信状態においても電源電圧を制御しているが、受信電界強度に応じて受信部5の増幅器等のゲインを制御する方法に比べて効果が少ないといった課題があり、さらに、急激に受信電界強度が変動した場合に、受信品質を保持できるかどうか不明であるという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、簡単な構成及び制御により、動作中に十分な性能を必要としない部分での消費電流を削減できる移動無線通信機を得ることを目的とする。
発明の開示
この発明に係る移動無線通信機は、送信された電波を受信する受信部と、上記受信部が周波数変換を行うための局部発信信号を出力するシンセサイザ部と、上記受信部及び上記シンセサイザ部に、通常動作の電源電圧である第1の電源電圧、又は動作する範囲内で、上記第1の電源電圧より低い第2の電源電圧を供給する可変電圧電源部と、上記可変電圧電源部が上記第1の電源電圧又は第2の電源電圧を出力するための電圧制御信号を出力する制御信号処理部と、上記受信部が電波を受信する際の受信電界強度を検出する電界強度検出部と、上記可変電圧電源部より上記受信部及び上記シンセサイザ部に供給された電源電圧が上記第1の電源電圧の場合と上記第2の電源電圧の場合における上記受信電界強度を検出する際のゲイン差を予め記憶しているメモリとを備え、上記電界強度検出部が上記受信電界強度を検出する際に、上記制御信号処理部からの電圧制御信号により、上記可変電圧電源部から上記受信部及び上記シンセサイザ部に供給される電源電圧を、上記第2の電源電圧に設定し、上記メモリに記憶されているゲイン差に基づき、検出した受信電界強度を補正するものである。
このことにより、受信動作時や送信動作時以外で、十分な性能を必要としない部分での消費電流を削減できるという効果がある。
この発明に係る移動無線通信機は、受信時以外のアイドル時に、制御信号処理部が出力する電圧制御信号により、可変電圧電源部からシンセサイザ部に供給される電源電圧を第2の電源電圧に設定し、受信時に、上記制御信号処理部が出力する電圧制御信号により、上記可変電圧電源部から上記シンセサイザ部に供給される電源電圧を第1の電源電圧に設定するものである。
このことにより、出力する局部発信信号の周波数が収束するまで時間を要するシンセサイザ部の消費電流を削減できるという効果がある。
この発明に係る移動無線通信機は、受信時以外は受信部の電源電圧をオフにし、受信を開始するにあたり、受信前に、制御信号処理部が出力する電圧制御信号により、可変電圧電源部から上記受信部に供給される電源電圧を第2の電源電圧に設定し、受信直前に、上記制御信号処理部が出力する電圧制御信号により、上記可変電圧電源部から上記受信部に供給される電源電圧を第1の電源電圧に設定するものである。
このことにより、受信時以外の受信部の消費電流を削減できるという効果がある。
この発明に係る移動無線通信機は、電波を送信する送信部を備え、送信時以外は上記送信部の電源電圧をオフにし、送信を開始するにあたり、送信前に、制御信号処理部が出力する電圧制御信号により、可変電圧電源部から上記送信部に供給される電源電圧を第2の電源電圧に設定し、送信直前に、上記制御信号処理部が出力する電圧制御信号により、上記可変電圧電源部から上記送信部に供給される電源電圧を第1の電源電圧に設定するものである。
このことにより、送信時以外の送信部の消費電流を削減できるという効果がある。
この発明に係る移動無線通信機は、送信された電波を受信する受信部と、上記受信部が周波数変換を行うための局部発信信号を出力するシンセサイザ部と、上記受信部及び上記シンセサイザ部に、通常動作のバイアスである第1のバイアス、又は動作する範囲内で、上記第1のバイアスより小さい第2のバイアスを供給する可変バイアス部と、上記可変バイアス部が上記第1のバイアス又は第2のバイアスを出力するためのバイアス制御信号を出力する制御信号処理部と、上記受信部が電波を受信する際の受信電界強度を検出する電界強度検出部と、上記可変バイアス部より上記受信部及び上記シンセサイザ部に供給されたバイアスが上記第1のバイアスの場合と上記第2のバイアスの場合における上記受信電界強度を検出する際のゲイン差を予め記憶しているメモリとを備え、上記電界強度検出部が上記受信電界強度を検出する際に、上記制御信号処理部からのバイアス制御信号により、上記可変バイアス部から上記受信部及び上記シンセサイザ部に供給されるバイアスを、上記第2のバイアスに設定し、上記メモリに記憶されているゲイン差に基づき、検出した受信電界強度を補正するものである。
このことにより、受信動作時や送信動作時以外で、十分な性能を必要としない部分での消費電流を削減できるという効果がある。
この発明に係る移動無線通信機は、受信時以外のアイドル時に、制御信号処理部が出力するバイアス制御信号により、可変バイアス部からシンセサイザ部に供給されるバイアスを第2のバイアスに設定し、受信時に、上記制御信号処理部が出力するバイアス制御信号により、上記可変バイアス部から上記シンセサイザ部に供給されるバイアスを第1のバイアスに設定するものである。
このことにより、出力する局部発信信号の周波数が収束するまで時間を要するシンセサイザ部の消費電流を削減できるという効果がある。
この発明に係る移動無線通信機は、受信時以外は受信部の電源電圧をオフにし、受信を開始するにあたり、受信前に、制御信号処理部が出力するバイアス制御信号により、可変バイアス部から上記受信部に供給されるバイアスを第2のバイアスに設定し、受信直前に、上記制御信号処理部が出力するバイアス制御信号により、上記可変バイアス部から上記受信部に供給されるバイアスを第1のバイアスに設定するものである。
このことにより、受信時以外の受信部の消費電流を削減できるという効果がある。
この発明に係る移動無線通信機は、電波を送信する送信部を備え、送信時以外は上記送信部の電源電圧をオフにし、送信を開始するにあたり、送信前に、制御信号処理部が出力するバイアス制御信号により、可変バイアス部から上記送信部に供給されるバイアスを第2のバイアスに設定し、送信直前に、上記制御信号処理部が出力するバイアス制御信号により、上記可変バイアス部から上記送信部に供給されるバイアスを第1のバイアスに設定するものである。
このことにより、送信時以外の送信部の消費電流を削減できるという効果がある。
この発明に係る移動無線通信機は、送信された電波を受信する受信部と、上記受信部が周波数変換を行うための局部発信信号を出力するシンセサイザ部と、上記受信部及び上記シンセサイザ部に、通常動作の電源電圧である第1の電源電圧、又は動作する範囲内で、上記第1の電源電圧より低い第2の電源電圧を供給する可変電圧電源部と、上記受信部及び上記シンセサイザ部に、通常動作のバイアスである第1のバイアス、又は動作する範囲内で、上記第1のバイアスより小さい第2のバイアスを供給する可変バイアス部と、上記可変電圧電源部が上記第1の電源電圧又は第2の電源電圧を出力するための電圧制御信号を出力すると共に、上記可変バイアス部が上記第1のバイアス又は第2のバイアスを出力するためのバイアス制御信号を出力する制御信号処理部と、上記受信部が電波を受信する際の受信電界強度を検出する電界強度検出部と、上記可変電圧電源部より上記受信部及び上記シンセサイザ部に供給された電源電圧が上記第1の電源電圧で、かつ、上記可変バイアス部より上記受信部及び上記シンセサイザ部に供給されたバイアスが上記第1のバイアスの場合と、上記可変電圧電源部より上記受信部及び上記シンセサイザ部に供給された電源電圧が上記第2の電源電圧で、かつ、上記可変バイアス部より上記受信部及び上記シンセサイザ部に供給されたバイアスが上記第2のバイアスの場合における上記受信電界強度を検出する際のゲイン差を予め記憶しているメモリとを備え、上記電界強度検出部が上記受信電界強度を検出する際に、上記制御信号処理部からの電圧制御信号により、上記可変電圧電源部から上記受信部及び上記シンセサイザ部に供給される電源電圧を、上記第2の電源電圧に設定すると共に、上記可変バイアス部から上記受信部及び上記シンセサイザ部に供給されるバイアスを、上記第2のバイアスに設定し、上記メモリに記憶されているゲイン差に基づき、検出した受信電界強度を補正するものである。
このことにより、受信動作時や送信動作時以外で、十分な性能を必要としない部分での消費電流を削減できるという効果が得られる。
この発明に係る移動無線通信機は、受信時以外のアイドル時に、制御信号処理部が出力する電圧制御信号により、可変電圧電源部からシンセサイザ部に供給される電源電圧を第2の電源電圧に設定すると共に、上記制御信号処理部が出力するバイアス制御信号により、可変バイアス部からシンセサイザ部に供給されるバイアスを第2のバイアスに設定し、受信時に、上記制御信号処理部が出力する電圧制御信号により、上記可変電圧電源部から上記シンセサイザ部に供給される電源電圧を第1の電源電圧に設定すると共に、上記制御信号処理部が出力するバイアス制御信号により、上記可変バイアス部から上記シンセサイザ部に供給されるバイアスを第1のバイアスに設定するものである。
このことにより、出力する局部発信信号の周波数が収束するまで時間を要するシンセサイザ部の消費電流を削減できるという効果がある。
この発明に係る移動無線通信機は、受信時以外は受信部の電源電圧をオフにし、受信を開始するにあたり、受信前に、制御信号処理部が出力する電圧制御信号により、可変電圧電源部から上記受信部に供給される電源電圧を第2の電源電圧に設定すると共に、制御信号処理部が出力するバイアス制御信号により、可変バイアス部から受信部に供給されるバイアスを第2のバイアスに設定し、受信直前に、上記制御信号処理部が出力する電圧制御信号により、上記可変電圧電源部から上記受信部に供給される電源電圧を第1の電源電圧に設定すると共に、上記制御信号処理部が出力するバイアス制御信号により、上記可変バイアス部から上記受信部に供給されるバイアスを第1のバイアスに設定するものである。
このことにより、受信時以外の受信部の消費電流を削減できるという効果がある。
この発明に係る移動無線通信機は、電波を送信する送信部を備え、送信時以外は上記送信部の電源電圧をオフにし、送信を開始するにあたり、送信前に、制御信号処理部が出力する電圧制御信号により、可変電圧電源部から上記送信部に供給される電源電圧を第2の電源電圧に設定すると共に、制御信号処理部が出力するバイアス制御信号により、可変バイアス部から上記送信部に供給されるバイアスを第2のバイアスに設定し、送信直前に、上記制御信号処理部が出力する電圧制御信号により、上記可変電圧電源部から上記送信部に供給される電源電圧を第1の電源電圧に設定すると共に、上記制御信号処理部が出力するバイアス制御信号により、上記可変バイアス部から上記送信部に供給されるバイアスを第1のバイアスに設定するものである。
このことにより、送信時以外の送信部の消費電流を削減できるという効果がある。
発明の実施するための最良の形態
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための最良の形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
第3図はこの発明の実施の形態1による移動無線通信機の構成を示すブロック図である。ここでは、例えばディジタル携帯電話等の移動体通信アクセス方式の1つである時分割多元接続、以下、TDMA(Time Division Multipule Access)を用いた移動無線通信機について述べる。
第3図に示すように、移動無線通信機はアンテナ1,無線部2,制御部3,電源部4から構成され、無線部2はアンテナ共用器5,受信部6,送信部7,シンセサイザ部8により構成され、受信部6は高周波増幅器61,周波数混合器62,中間周波増幅器63,復調器64により構成され、シンセサイザ部8は局部発振器81,PLL82により構成されている。
また、制御部3は、復調された受信データを処理する受信データ処理部31,受信電界強度を検出する電界強度検出部32,ゲイン制御信号101とON/OFF制御信号102と電圧制御信号103とを出力する制御信号処理部33,受信部6及びシンセサイザ部8の電源電圧が通常動作における電源電圧の場合と通常動作の電源電圧より低い電源電圧の場合における受信電界強度を検出する際のゲイン差を予め記憶するメモリ34により構成されている。
さらに、電源部4は制御信号処理部33からのON/OFF制御信号102により制御され固定電圧を発生する固定電圧電源部41,制御信号処理部33からの電圧制御信号103により、通常動作の電源電圧VH(第1の電源電圧)と通常動作の電源電圧VHより低い電源電圧VL(第2の電源電圧)を出力する可変電圧電源部42により構成されている。
次に動作について説明する。
基地局(図示せず)から送信された電波はアンテナ1で受信され、受信した高周波信号はアンテナ共用器5を介して受信部6へ入力される。受信された高周波信号は、高周波増幅器61により高周波増幅され、周波数混合器62において、シンセサイザ部8の局部発振器81からの局部発信信号と混合されて中間周波数信号に周波数変換される。さらに、中間周波数信号は、中間周波増幅器63により増幅された後に、復調器64により復調されて、受信データ処理部31によりデータ処理される。
ここで、TDMA方式について簡単に説明する。第4図はこの発明の実施の形態1による電源電圧制御タイミングを示す図である。図におけるTDMAフレームは、欧州統一方式のGSM(Global System for Mobile Communications)の通話時におけるTDMAフレーム構成の1つを示している。
GSMでは、1TDMAフレーム(4.615mS)を8分割し、0〜7の8つのタイム・スロット(1タイム・スロット=577μS)で構成されている。通話時には、1フレーム中に受信(0スロット目)と送信(3スロット目)の動作がそれぞれ1スロットずつ行われる周期パターンが基本となっている。残りの6スロットは通話には関係のないアイドルスロットであり、このアイドルスロットにより、隣接した基地局からの受信電界強度の監視(以下、モニタ)を行うことができる。
ここで、受信電界強度のモニタについては、電界強度検出器32が5スロット目の半分で定期的に行うこととする。シンセサイザ部8は、受信、送信、モニタで、それぞれチャンネルに対応した異なる周波数を出力する。シンセサイザ部8の電源電圧を一旦OFFにすると、ONになってからPLL82にデータを設定し、局部発振器81が所望の周波数に収束するまで一定の時間を要するため、通話時には、シンセサイザ部8の電源電圧は、制御信号処理部33からのON/OFF制御信号102により常にON状態にしておく。
また、モニタ時を含めたアイドル時は、制御信号処理部33からの電圧制御信号103により、可変電圧電源部42の電源電圧出力を制御して、シンセサイザ部8が動作する範囲内で通常動作の電源電圧VHより低い電源電圧VLに設定してシンセサイザ部8に供給する。さらに、受信動作時や送信動作時には、各スロットの少し前に、電圧制御信号103により、可変電圧電源部42の電源電圧を通常動作の電源電圧VHに設定してシンセサイザ部8に供給する。
受信を開始するにあたり、何らかの理由で受信スロットの大分前に受信部6の電源電圧をONする必要がある場合には、受信スロットの前に受信部6の電源電圧を、ON/OFF制御信号102によりOFFからONにし、電圧制御信号103により受信部6が動作する範囲内で通常動作の電源電圧VHより低い電源電圧VLに設定し、受信スロットの直前に電圧制御信号103により通常動作の電源電圧VHに設定する。一方、受信スロットの直前に電源電圧をONしても問題がない場合には、受信スロットの直前に受信部6の電源電圧を、ON/OFF制御信号102によりOFFからONにし、電圧制御信号103により通常動作の電源電圧VHに設定する。
受信を開始するにあたり、受信スロットの大分前に受信部6の電源電圧をONする必要があるか否かは、この移動無線通信機の設計時や実現時に予め既知となっている。
モニタ時には、受信部6の電源電圧を受信部6が動作する範囲内で電圧制御信号103により通常動作の電源電圧VHより低い電源電圧VLに設定し、モニタ以外のアイドルスロットでは、ON/OFF制御信号102により受信部6の電源電圧をOFFにする。
送信を開始するにあたり、何らかの理由で送信スロットの大分前に送信部7の電源電圧をONする必要がある場合には、送信スロットの前に送信部7の電源電圧を、ON/OFF制御信号102によりOFFからONにし、送信部7が動作する範囲内で電圧制御信号103により通常動作の電源電圧VHより低い電源電圧VLに設定し、送信スロットの直前に電圧制御信号103により通常動作の電源電圧VHに設定する。一方、送信スロットの直前に電源電圧をONしても問題がない場合には、送信スロットの直前に送信部7の電源電圧を、ON/OFF制御信号102によりOFFからONにし、電圧制御信号103により通常動作の電源電圧VHに設定する。
送信を開始するにあたり、送信スロットの大分前に送信部7の電源電圧をONする必要があるか否かは、この移動無線通信機の設計時や実現時に予め既知となっている。
送信スロット以外の受信時、モニタ時、アイドル時は、送信部7の電源電圧をON/OFF制御信号102によりOFFにする。
このように、電源電圧をOFFしても問題がない部分では電源電圧をOFFにし、電源電圧をONにしておく必要がある部分で、モニタ時等のように十分な性能を必要としないときには、電源電圧をONにすると共に、動作する範囲内で低い電源電圧VLに設定し、受信時や送信時には通常動作の電源電圧VHに設定を行うことにより、性能を確保しつつ消費電流の削減を行う。
また、PLL82のデータ設定の時間や、局部発振器81が収束するまでの時間が短く、シンセサイザ部8の電源電圧を定期的にOFFしても問題がない場合には、ON/OFF制御信号102により電源電圧をONしてから、PLL82のデータ設定の時間や局部発振器81の収束するまでの時間に対して、シンセサイザ部8が動作する範囲内で電圧制御信号103により通常動作の電源電圧VHより低い電源電圧VLに設定し、受信動作時や送信動作時には、各スロットの少し前に、電圧制御信号103により可変電圧電源部42の電源電圧を通常動作の電源電圧VHに設定し、電源電圧をOFFできる部分で、定期的にシンセサイザ部8の電源電圧をON/OFF制御信号102によりOFFにする。
モニタ時は、通常の受信時と比べ、受信部6及びシンセサイザ部8の電源電圧が通常動作の電源電圧VHより低い電源電圧VLに設定されるために、受信部6全体のゲインが低くなる。そこで、受信部6及びシンセサイザ部8の電源電圧が通常動作の電源電圧VHの場合と通常動作の電源電圧VHより低い電源電圧VLの場合における受信電界強度を検出する際のゲイン差を予めメモリ16に記憶しておき、制御部3内の図示されていないCPUが、このゲイン差を用いて検出した受信電界強度の補正を行う。
受信電界強度が低すぎて、モニタ時に電界強度の検出ができない場合には、受信部6及びシンセサイザ部8の電源電圧を通常動作の電源電圧VHに設定してモニタ受信を行う。受信電界強度が高いときには、制御信号処理部33からのゲイン制御信号101により、受信部6の増幅器のゲインが低くなるように制御を行い消費電流の削減を行う。
以上のように、この実施の形態1によれば、受信動作時や送信動作時以外で、十分な性能を必要としないモニタを含めたアイドル時に、周波数が収束するまで一定の時間を要するために電源電圧を定期的にOFFすることができないようなシンセサイザ部8の電源電圧を、可変電圧電源部42により動作する範囲内で低く設定し、また、モニタ時には、可変電圧電源部42により、受信部6が動作する範囲内でこの電源電圧を通常の受信時より低く設定して受信を行うことにより、受信動作時や送信動作時以外で、十分な性能を必要としない部分での消費電流を削減できるという効果が得られる。
このとき、通常動作の電源電圧VHの場合と低い電源電圧VLの場合における受信部6のゲイン差を予めメモリ34に記憶し、モニタ時には検出した受信電界強度の補正を行うので、受信電界強度のモニタを行うことが十分可能である。さらに、受信動作時や送信動作時には、各部の電源電圧を通常動作の電源電圧VHに設定するので、通話品質が劣化することはない。
また、この実施の形態1によれば、シンセサイザ部8に供給される電源電圧を、受信時以外のアイドル時に、低い電源電圧VLに設定し、受信時に、通常動作の電源電圧VHに設定することにより、出力する局部発信信号の周波数が収束するまで一定の時間を要するシンセサイザ部8の消費電流を削減できるという効果が得られる。
さらに、この実施の形態1によれば、受信時以外は受信部6の電源電圧をオフにし、受信を開始するにあたり、受信前に、受信部6に供給される電源電圧を低い電源電圧VLに設定し、受信直前に、通常動作の電源電圧VHに設定することにより、受信時以外の受信部6の消費電流を削減できるという効果が得られる。
さらに、この実施の形態1によれば、送信時以外は送信部7の電源電圧をオフにし、送信を開始するにあたり、送信前に、送信部7に供給される電源電圧を低い電源電圧VLに設定し、送信直前に、通常動作の電源電圧VHに設定することにより、送信時以外の送信部7の消費電流を削減できるという効果が得られる。
この実施の形態では、TDMA方式の移動無線通信機の通話時に適用した場合について述べたが、待ち受け時の受信電界強度をモニタするときや、間欠動作を行う移動無線通信機に適用することは可能である。
また、この実施の形態では、受信部6,送信部7,シンセサイザ部8に分けて、電源電圧を制御しているが、各部をさらに細かく分けて、例えば、シンセサイザ部8は、局部発振器81,PLL82に分け、受信部6は、高周波増幅器61,周波数混合器62,中間周波増幅器63,復調器64等に分けて、タイミングと電源電圧を個別制御しても良い。この場合には、さらに消費電流の高い削減効果が得られる。
さらに、無線部2の電源電圧だけでなく、移動無線通信機の他の部分(制御部3等)の電源電圧も同様に制御することも可能である。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、各部の電源電圧を可変電圧電源部42により可変制御していたが、各増幅器等のバイアスを可変制御しても良い。第5図はこの発明の実施の形態2による移動無線通信機の構成を示すブロック図であり、実施の形態1の第3図における可変電圧電源部42の代わりに、制御信号処理部33からのバイアス制御信号104により、無線部2に供給するバイアスを可変制御する可変バイアス部43を備えている。そして、この可変バイアス部43は、バイアス制御信号104により、通常動作のバイアス(第1のバイアス)と、動作する範囲内で通常動作のバイアスより小さいバイアス(第2のバイアス)を無線部2に供給する。
また、無線部2,制御部3は、図示されていないが、実施の形態1の第3図と同じ構成要素を備えている。
次に動作について説明する。
この発明の実施の形態2におけるバイアス制御タイミングは、実施の形態1の第4図の電源電圧制御タイミングと同様である。実施の形態1と同様に、モニタ時等のように十分な性能が必要でないときに、可変バイアス部43がバイアス制御信号104により、受信部6の各増幅器やシンセサイザ部8の局部発振器81等に供給するバイアスを小さくするように可変制御することにより消費電流を削減する。
モニタ時は、通常の受信時と比べ、受信部6及びシンセサイザ部8に供給するバイアスが通常のバイアスより小さく設定されるために、受信部6全体のゲインが低くなる。そこで、受信部6及びシンセサイザ部8のバイアスが通常動作のバイアスの場合と通常動作のバイアスより小さい場合における受信電界強度を検出する際のゲイン差を予めメモリ34に記憶しておき、制御部3内の図示されていないCPUが、モニタ時にこのゲイン差を用いて検出した受信電界強度の補正を行う。
バイアスを可変制御する場合、電源電圧を可変制御するのに比べて、簡単な構成で、各部の動作が安定するまでの時間を短くさせることが可能である。
以上のように、この実施の形態2によれば、可変バイアス部24が供給するバイアスを可変制御することにより、受信動作時や送信動作時以外のタイム・スロットで、十分な性能を必要としない部分における消費電流を削減できるという効果が得られる。
また、この実施の形態2によれば、シンセサイザ部に供給されるバイアスを、受信時以外のアイドル時に、通常動作のバイアスより低いバイアスに設定し、受信時に、通常動作のバイアスに設定することにより、出力される局部発信信号の周波数が収束するまで一定の時間を必要とするシンセサイザ部の消費電流が削減できるという効果が得られる。
さらに、この実施の形態2によれば、受信時以外は受信部6の電源電圧をオフさせ、受信を開始するにあたり、受信前に、受信部6に供給されるバイアスを低いバイアスに設定し、受信直前に、通常動作のバイアスに設定することにより、受信時以外の受信部6の消費電流を削減できるという効果が得られる。
さらに、この実施の形態2によれば、送信時以外は送信部7の電源電圧をオフにし、送信を開始するにあたり、送信前に、送信部7に供給されるバイアスを低いバイアスに設定し、送信直前に、通常動作のバイアスに設定することにより、送信時以外の送信部7の消費電流を削減できるという効果が得られる。
実施の形態3.
第6図はこの発明の実施の形態1による移動無線通信機の構成を示すブロック図であり、この実施の形態は、実施の形態1の可変電圧電源部42及び実施の形態2の可変バイアス部43の両方を備えたものである。また、無線部2,制御部3は、図示されていないが、実施の形態1の第3図と同じ構成要素を備えている。
次に動作について説明する。
この発明の実施の形態3による電源電圧制御タイミンク及びバイアス制御タイミングは、実施の形態1の第4図の電源電圧制御タイミングと同様である。実施の形態1及び実施の形態2と同様に、モニタ時等の十分な性能が必要でないときに、可変電圧電源部42や可変バイアス部43により、各部の電源電圧やバイアスを可変制御して消費電流を削減する。
モニタ時は、通常の受信時と比べ、受信部6及びシンセサイザ部8に供給する電源電圧が通常動作の電源電圧より低く、かつ、バイアスが通常動作のバイアスより小さく設定されるために、受信部6全体のゲインが低くなる。そこで、受信部6及びシンセサイザ部8の電源電圧が通常動作の電源電圧VHで、かつ、バイアスが通常動作のバイアスの場合と、通常動作の電源電圧VHより低い電源電圧VLで、かつ、バイアスが通常動作のバイアスより低い場合における受信電界強度を検出する際のゲイン差を予めメモリ34に記憶しておき、制御部3内の図示されていないCPUが、このゲイン差を用いて、モニタ時に検出した受信電界強度の補正を行う。
この場合、無線部2の構成要素において、可変電圧電源部42により制御する部分、可変バイアス部43により制御する部分を、それぞれ適切に選定することにより、さらに効果的に消費電流を削減することが可能である。
以上のように、この実施の形態3によれば、可変電圧電源部42や可変バイアス部43により、各部の電源電圧やバイアスを可変制御することにより、受信動作時や送信動作時以外で、十分な性能を必要としない部分での消費電流を削減できるという効果が得られる。
また、この実施の形態3によれば、受信時以外のアイドル時に、シンセサイザ部8に供給される電源電圧を低い電源電圧に設定し、シンセサイザ部8に供給されるバイアスを小さいバイアスに設定し、受信時に、シンセサイザ部8に供給される電源電圧を通常動作の電源電圧に設定すると共に、シンセサイザ部8に供給されるバイアスを通常動作のバイアスに設定することにより、出力する局部発信信号の周波数が収束するまで一定の時間を必要とするシンセサイザ部8の消費電流が削減できるという効果がある。
さらに、この実施の形態3によれば、受信時以外は受信部6の電源電圧をオフにし、受信を開始するにあたり、受信前に、受信部6に供給される電源電圧を低い電源電圧VLに設定すると共に、受信部6に供給されるバイアスを小さいバイアスに設定し、受信直前に、受信部6に供給される電源電圧を通常動作の電源電圧VHに設定すると共に、受信部6に供給されるバイアスを通常動作のバイアスに設定することにより、受信時以外の受信部6の消費電流を削減できるという効果がある。
さらに、この実施の形態3によれば、送信時以外は送信部7の電源電圧をオフにし、送信を開始するにあたり、送信前に、送信部7に供給される電源電圧を低い電源電圧VLに設定すると共に、送信部7に供給されるバイアスを小さいバイアスに設定し、送信直前に、送信部7に供給される電源電圧を通常動作の電源電圧VHに設定すると共に、送信部7に供給されるバイアスを通常動作のバイアスに設定することにより、送信時以外の送信部7の消費電流を削減できるという効果が得られる。
産業上の利用可能性
以上のように、この発明に係る移動無線通信機は、動作状態に対応して、各部の電源電圧やバイアスを可変制御して、十分な性能を必要としない部分での消費電流を削減するものに適している。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の移動無線通信機の構成を示すブロック図である。
第2図は可変電圧電源部を備えた従来の移動無線通信機の構成を示すブロック図である。
第3図はこの発明の実施の形態1による移動無線通信機の構成を示すブロック図である。
第4図はこの発明の実施の形態1による電源電圧制御タイミングを示す図である。
第5図はこの発明の実施の形態2による移動無線通信機の構成を示すブロック図である。
第6図はこの発明の実施の形態3による移動無線通信機の構成を示すブロック図である。
Claims (12)
- 送信された電波を受信する受信部と、
上記受信部が周波数変換を行うための局部発信信号を出力するシンセサイザ部と、
上記受信部及び上記シンセサイザ部に、通常動作の電源電圧である第1の電源電圧、又は動作する範囲内で、上記第1の電源電圧より低い第2の電源電圧を供給する可変電圧電源部と、
上記可変電圧電源部が上記第1の電源電圧又は第2の電源電圧を出力するための電圧制御信号を出力する制御信号処理部と、
上記受信部が電波を受信する際の受信電界強度を検出する電界強度検出部と、
上記可変電圧電源部より上記受信部及び上記シンセサイザ部に供給された電源電圧が上記第1の電源電圧の場合と上記第2の電源電圧の場合における上記受信電界強度を検出する際のゲイン差を予め記憶しているメモリとを備え、
上記電界強度検出部が上記受信電界強度を検出する際に、上記制御信号処理部からの電圧制御信号により、上記可変電圧電源部から上記受信部及び上記シンセサイザ部に供給される電源電圧を、上記第2の電源電圧に設定し、上記メモリに記憶されているゲイン差に基づき、検出した受信電界強度を補正する
ことを特徴とする移動無線通信機。 - 受信時以外のアイドル時に、制御信号処理部が出力する電圧制御信号により、可変電圧電源部からシンセサイザ部に供給される電源電圧を第2の電源電圧に設定し、受信時に、上記制御信号処理部が出力する電圧制御信号により、上記可変電圧電源部から上記シンセサイザ部に供給される電源電圧を第1の電源電圧に設定する
ことを特徴とする請求の範囲第1項記載の移動無線通信機。 - 受信時以外は受信部の電源電圧をオフにし、
受信を開始するにあたり、受信前に、制御信号処理部が出力する電圧制御信号により、可変電圧電源部から上記受信部に供給される電源電圧を第2の電源電圧に設定し、受信直前に、上記制御信号処理部が出力する電圧制御信号により、上記可変電圧電源部から上記受信部に供給される電源電圧を第1の電源電圧に設定する
ことを特徴とする請求の範囲第1項記載の移動無線通信機。 - 電波を送信する送信部を備え、
送信時以外は上記送信部の電源電圧をオフにし、
送信を開始するにあたり、送信前に、制御信号処理部が出力する電圧制御信号により、可変電圧電源部から上記送信部に供給される電源電圧を第2の電源電圧に設定し、送信直前に、上記制御信号処理部が出力する電圧制御信号により、上記可変電圧電源部から上記送信部に供給される電源電圧を第1の電源電圧に設定する
ことを特徴とする請求の範囲第1項記載の移動無線通信機。 - 送信された電波を受信する受信部と、
上記受信部が周波数変換を行うための局部発信信号を出力するシンセサイザ部と、
上記受信部及び上記シンセサイザ部に、通常動作のバイアスである第1のバイアス、又は動作する範囲内で、上記第1のバイアスより小さい第2のバイアスを供給する可変バイアス部と、
上記可変バイアス部が上記第1のバイアス又は第2のバイアスを出力するためのバイアス制御信号を出力する制御信号処理部と、
上記受信部が電波を受信する際の受信電界強度を検出する電界強度検出部と、
上記可変バイアス部より上記受信部及び上記シンセサイザ部に供給されたバイアスが上記第1のバイアスの場合と上記第2のバイアスの場合における上記受信電界強度を検出する際のゲイン差を予め記憶しているメモリとを備え、
上記電界強度検出部が上記受信電界強度を検出する際に、上記制御信号処理部からのバイアス制御信号により、上記可変バイアス部から上記受信部及び上記シンセサイザ部に供給されるバイアスを、上記第2のバイアスに設定し、上記メモリに記憶されているゲイン差に基づき、検出した受信電界強度を補正する
ことを特徴とする移動無線通信機。 - 受信時以外のアイドル時に、制御信号処理部が出力するバイアス制御信号により、可変バイアス部からシンセサイザ部に供給されるバイアスを第2のバイアスに設定し、受信時に、上記制御信号処理部が出力するバイアス制御信号により、上記可変バイアス部から上記シンセサイザ部に供給されるバイアスを第1のバイアスに設定する
ことを特徴とする請求の範囲第5項記載の移動無線通信機。 - 受信時以外は受信部の電源電圧をオフにし、
受信を開始するにあたり、受信前に、制御信号処理部が出力するバイアス制御信号により、可変バイアス部から上記受信部に供給されるバイアスを第2のバイアスに設定し、受信直前に、上記制御信号処理部が出力するバイアス制御信号により、上記可変バイアス部から上記受信部に供給されるバイアスを第1のバイアスに設定する
ことを特徴とする請求の範囲第5項記載の移動無線通信機。 - 電波を送信する送信部を備え、
送信時以外は上記送信部の電源電圧をオフにし、
送信を開始するにあたり、送信前に、制御信号処理部が出力するバイアス制御信号により、可変バイアス部から上記送信部に供給されるバイアスを第2のバイアスに設定し、送信直前に、上記制御信号処理部が出力するバイアス制御信号により、上記可変バイアス部から上記送信部に供給されるバイアスを第1のバイアスに設定する
ことを特徴とする請求の範囲第5項記載の移動無線通信機。 - 送信された電波を受信する受信部と、
上記受信部が周波数変換を行うための局部発信信号を出力するシンセサイザ部と、
上記受信部及び上記シンセサイザ部に、通常動作の電源電圧である第1の電源電圧、又は動作する範囲内で、上記第1の電源電圧より低い第2の電源電圧を供給する可変電圧電源部と、
上記受信部及び上記シンセサイザ部に、通常動作のバイアスである第1のバイアス、又は動作する範囲内で、上記第1のバイアスより小さい第2のバイアスを供給する可変バイアス部と、
上記可変電圧電源部が上記第1の電源電圧又は第2の電源電圧を出力するための電圧制御信号を出力すると共に、上記可変バイアス部が上記第1のバイアス又は第2のバイアスを出力するためのバイアス制御信号を出力する制御信号処理部と、
上記受信部が電波を受信する際の受信電界強度を検出する電界強度検出部と、
上記可変電圧電源部より上記受信部及び上記シンセサイザ部に供給された電源電圧が上記第1の電源電圧で、かつ、上記可変バイアス部より上記受信部及び上記シンセサイザ部に供給されたバイアスが上記第1のバイアスの場合と、上記可変電圧電源部より上記受信部及び上記シンセサイザ部に供給された電源電圧が上記第2の電源電圧で、かつ、上記可変バイアス部より上記受信部及び上記シンセサイザ部に供給されたバイアスが上記第2のバイアスの場合における上記受信電界強度を検出する際のゲイン差を予め記憶しているメモリとを備え、
上記電界強度検出部が上記受信電界強度を検出する際に、上記制御信号処理部からの電圧制御信号により、上記可変電圧電源部から上記受信部及び上記シンセサイザ部に供給される電源電圧を、上記第2の電源電圧に設定すると共に、上記可変バイアス部から上記受信部及び上記シンセサイザ部に供給されるバイアスを、上記第2のバイアスに設定し、上記メモリに記憶されているゲイン差に基づき、検出した受信電界強度を補正する
ことを特徴とする移動無線通信機。 - 受信時以外のアイドル時に、制御信号処理部が出力する電圧制御信号により、可変電圧電源部からシンセサイザ部に供給される電源電圧を第2の電源電圧に設定すると共に、上記制御信号処理部が出力するバイアス制御信号により、可変バイアス部からシンセサイザ部に供給されるバイアスを第2のバイアスに設定し、受信時に、上記制御信号処理部が出力する電圧制御信号により、上記可変電圧電源部から上記シンセサイザ部に供給される電源電圧を第1の電源電圧に設定すると共に、上記制御信号処理部が出力するバイアス制御信号により、上記可変バイアス部から上記シンセサイザ部に供給されるバイアスを第1のバイアスに設定する
ことを特徴とする請求の範囲第9項記載の移動無線通信機。 - 受信時以外は受信部の電源電圧をオフにし、
受信を開始するにあたり、受信前に、制御信号処理部が出力する電圧制御信号により、可変電圧電源部から上記受信部に供給される電源電圧を第2の電源電圧に設定すると共に、制御信号処理部が出力するバイアス制御信号により、可変バイアス部から受信部に供給されるバイアスを第2のバイアスに設定し、受信直前に、上記制御信号処理部が出力する電圧制御信号により、上記可変電圧電源部から上記受信部に供給される電源電圧を第1の電源電圧に設定すると共に、上記制御信号処理部が出力するバイアス制御信号により、上記可変バイアス部から上記受信部に供給されるバイアスを第1のバイアスに設定する
ことを特徴とする請求の範囲第9項記載の移動無線通信機。 - 電波を送信する送信部を備え、
送信時以外は上記送信部の電源電圧をオフにし、
送信を開始するにあたり、送信前に、制御信号処理部が出力する電圧制御信号により、可変電圧電源部から上記送信部に供給される電源電圧を第2の電源電圧に設定すると共に、制御信号処理部が出力するバイアス制御信号により、可変バイアス部から上記送信部に供給されるバイアスを第2のバイアスに設定し、送信直前に、上記制御信号処理部が出力する電圧制御信号により、上記可変電圧電源部から上記送信部に供給される電源電圧を第1の電源電圧に設定すると共に、上記制御信号処理部が出力するバイアス制御信号により、上記可変バイアス部から上記送信部に供給されるバイアスを第1のバイアスに設定する
ことを特徴とする請求の範囲第9項記載の移動無線通信機。
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