JP2931512B2 - ディジタル無線電話装置 - Google Patents

ディジタル無線電話装置

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JP2931512B2 JP5243310A JP24331093A JP2931512B2 JP 2931512 B2 JP2931512 B2 JP 2931512B2 JP 5243310 A JP5243310 A JP 5243310A JP 24331093 A JP24331093 A JP 24331093A JP 2931512 B2 JP2931512 B2 JP 2931512B2
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    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無線により、音声及び
データの通信が可能なディジタル無線電話装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】今日、自動車に搭載され、或いは携帯型
の端末を無線で一般電話回線網に繋いで通話するセルラ
ーシステムの普及は目ざましいものがある。かかるセル
ラーシステムでは、電話サービスを行う区域が、セルと
呼ばれる小さなエリア(半径2〜数km程度の範囲であ
る)に細かく分割され、そのセル内だけをコントロール
する基地局が各セル毎に置かれ、電話(端末器)を搭載
した自動車が移動してゆくに従って、対応する基地局が
どんどん変更されてゆくという小ゾーン方式が採用され
ている。この方式は、電波の出力が小さくて済み、限ら
れた周波数を有効に利用できる(即ち、複数の基地局で
同じチャネルを使用することができるようになる)とい
うメリットがあるため、不特定多数の使用する移動通信
の主流となってきている。
【0003】また、上記セルラーシステムでは、当初、
アナログ方式が採用され、800MHz帯が割り当てら
れていたが、将来にわたる需要の増加が見込まれること
から、最近、ディジタル方式を採用した、より効率的な
無線電話システムが導入されるようになった。そして、
このディジタル方式によるセルラーシステム(以下、P
DCシステムと言う)では、これまでの800MHz帯
に加え、新たに1.5GHz帯が割当てられ、ディジタ
ル化することによって、周波数利用効率や通話品質、更
に秘話機能や通信内容の高度化等の向上が図られ、更
に、構成部品をLSI化することによって、端末器の小
型化が図られている。
【0004】かかるPDCシステムの仕様は、次のよう
になっている。使用周波数帯としては、上述したよう
に、800MHz帯と1.5GHz帯が割り当てられて
いる。また、移動局の出力は最大送信出力が0.3〜3
Wとなっており、変調方式はπ/4シフトQPSKが、
通信方式はTDMA方式(時分割多元接続方式)が、夫
々、採用されている。
【0005】また、時分割多元接続方式では、1つの基
地局から各PDCに対して、夫々の時間基準となる同期
信号が送信されるようになっており、各PDCがその同
期信号を検出してこれを時間基準とし、自局に割り当て
られた下り回線(基地局から送信される信号を受信する
回路)、並びに、上り回線(基地局へ信号を送信する回
路)における時間位置を確認することによって、夫々の
通信回線が捕捉されるようになっている。
【0006】図4は、ディジタルセルラー電話端末器
(PDC)の待ち受け状態における、自局受信レベルと
周辺ゾーン受信レベルの検出時期を示すタイムチャート
であって、ディジタル方式自動車電話システムの標準規
格「STD−27B 付属資料B.3.3」に基づいてい
る。この図の最上段には、時分割多元接続方式で使用さ
れるフレームの構成を示している。ここで使用される1
つの超フレーム(スーパフレームとも言い、通常、72
0msecが割り当てられる)では、フレームに関する
情報であるBCCH(なお、図中、BCCHの送信スロ
ットをBで表示する)が、基地局から2スロット間隔で
2回送信されるようになっている。更に、該BCCHが
送信された後に、基地局からは着信に必要な情報である
PCH(なお、図中、PCHの送信スロットをPで表示
する)がPDCに対して送信されて来るようになってい
る。
【0007】一方、PDCがBCCH及びPCHを受信
する際には、同時に、自局受信レベル(以下、自局レベ
ルと言う)の検出が行われるようになっている。また、
PDCでは、BCCH及びPCHの送信スロットに続く
空きスロットを利用して、周辺ゾーン受信レベル(以
下、周辺レベルと言う)の検出が行われるようになって
いる。そして、BCCHで報知された周辺ゾーンの止ま
り木チャネルの周波数(この例では、F1、F2、F
3、F4の4つのチャネル周波数を示す。但し、規格で
は、F20までとなっている)について、F1から順に
受信レベルの検出が行われて、検出値のテーブルが作成
され、検出値の平均値をもって、周辺ゾーン受信レベル
として取り扱うようにしている。
【0008】このように、待ち受け状態においては、P
DCでは、消費電力削減のために、その電源を、上記B
CCH及びPCHの受信、並びに、自局レベル及び周辺
レベルの検出を行っている間のみオンして、所謂、間欠
受信を行うようになっている。そして、自局レベルと周
辺レベルの検出時期には、明らかにタイムラグが発生し
ている。この場合、自局レベルの検出はレスポンスが速
く、検出値としては、上記BCCH及びPCHの受信時
期と同時期に検出された値となっているが、周辺レベル
の検出については、自局レベルの検出より1スロット遅
れてなされることに加え、各チャネル毎の検出値を平均
するため、特に周辺チャネル数が多い場合には、若干過
去において検出した値となっている。
【0009】図5は、ディジタルセルラー電話端末器
(PDC)のゾーン移行処理を示すフローチャートであ
り、同じく、ディジタル方式自動車電話システム標準規
格「STD−27B 付属資料B.3.3」に基づいてい
る。ここでは、自局の受信スロットにおける受信レベル
(自局レベル)をL0とし、周辺ゾーンの受信レベル
(周辺レベル)をL1、・・・・・、Lnとして、その
最大値をmax(Li)としている。また、待ち受け時
において受信を許可するレベル(即ち、待受許可レベ
ル)をLtnとし、同じく、待ち受け時において受信レ
ベルが劣化していると判断されるレベル(即ち、待受劣
化レベル)をLthとし、更に、ゾーンの移行を行う際
に、検出すべきレベル差をΔL=Ltn−Lthとして
いる。なお、自局レベルと、周辺レベルの双方の検出に
ついては、図4に示したタイムチャートにおける検出時
期に行われるようになっている。
【0010】ゾーン移行処理としては、先ず、L0<L
th(自局レベル劣化条件であり、条件1とする)であ
るか否かの検出、即ち、自局レベルが劣化しているか否
かの検出を行う(S51)。そこで、条件1を満足しな
い場合、即ち、自局レベルが劣化していない場合(S5
1においてNoの場合)には、更に、max(Li)>
L0+ΔL(条件2とする)であるか否か、即ち、周辺
レベルの最大値が、自局レベルと、ゾーン移行時に検出
されるべきレベル差との和よりも大きいか否かの検出を
行う(S52)。この検出によって、ゾーン移行処理を
行うべき状態にあるか否かが判明する。そこで、条件2
を満足する場合(S52においてYesの場合)には、
ゾーン移行処理を行うべき状態にあるため、待ち受けチ
ャネルを選択する処理に移行する。これに対し、条件2
を満足しない場合(S52においてNoの場合)には、
未だゾーン移行処理を行う状態にないため、ステップS
51の処理に戻り、再度、自局レベルが劣化しているか
否かの検出を行う。
【0011】次に、条件1を満足する場合、即ち、自局
レベルの劣化が検出された場合(S51においてYes
の場合)には、更に、max(Li)>Lth(ゾーン
移行条件であり、条件3とする)、即ち、周辺レベルの
最大値が、待受劣化レベルよりも大きいか否かの検出を
行う(S53)。そこで、条件3を満足する場合(S5
3においてYesの場合)には、ゾーン移行処理を行う
べき状態にあるため、待ち受けチャネルを選択する処理
に移行する。これに対し、条件3を満足しない場合、即
ち、周辺レベルも劣化していることが検出された場合
(S53においてNoの場合)には、待ち受け処理にお
ける最初の段階に戻り、とまり木チャネルをスキャンす
る処理に移行する。
【0012】なお、とまり木チャネルをスキャンする処
理では、待ち受けチャネル選択処理の前に行われる処理
として、全ての周辺チャネルをスキャンして、各チャネ
ル毎に電界強度を測定し、そのテーブルを作成するよう
になっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば、P
DCを搭載した自動車を高速で走行させている最中にト
ンネルに入り、電波が瞬断されることがしばしばある。
このような場合には、上述した図5に示すゾーン移行処
理のフローチャートは、次のように動作する。先ず、自
局レベルの検出についてはレスポンスが速いため、その
検出値はトンネルに入った時点において劣化した値とな
る。即ち、条件1(自局レベル劣化条件)が満足され
る。
【0014】続いて条件3(ゾーン移行条件)が満足さ
れるか否かの判断が行われる。その場合、電波が瞬断さ
れたために、周辺レベルも当然劣化している筈である
が、図4で説明したように、自局レベルの検出と周辺レ
ベル検出にはタイムラグがあって、検出された周辺レベ
ル値は、若干過去において検出された値となっている。
その結果、周辺レベルは劣化していないものと判断され
てしまい、条件3(ゾーン移行条件)を満足してしまう
ことになる。
【0015】一方、ディジタル方式自動車電話システム
標準規格「STD−27B 4.1.17」には、同期外
れ条件についての規定があって、電波状況が悪化して同
期外れが発生した場合には、同期外れ検出動作に最低2
00msを要するものとなっている。このため、電波が
瞬断されて同期外れを発生しても、上記ゾーン移行処理
の方が、該同期外れ検出動作よりも速く実行されてしま
うことになる。
【0016】従って、トンネルに入った時のように、電
波が瞬断された場合には、結局、待ち受けチャネル選択
状態に移行され、電波が劣化したチャネルに対して同期
獲得動作が行われることになる。ところが、かかる同期
獲得動作は、通常、電波が良好である場合には、TDM
A部(後述する図1を参照のこと)にて、周波数獲得→
時間同期獲得→受信データ獲得の順で行われるが、電波
が瞬断された場合には、電波が存在しないために、周波
数獲得動作から抜け出すことができなくなってしまう。
更に、該周波数獲得動作は、規格による3秒間のT.O
(タイマーTR101を使用した場合のタイムアウトで
ある)が経過する迄は、該当する1つのチャネル毎に実
行されるようになっている。その結果、例えば、周辺チ
ャネルが20ある場合には、1分(即ち、3秒×20=
1分)の間は、待ち受けチャネル選択処理からは抜け出
すことができないという事態が発生することになる。
【0017】従って、自動車がトンネルから抜け出すこ
とによって、電波が再び良好な状態に戻った場合におい
ても、しばらくの間は、待ち受けチャネルを選択する状
態から抜け出すことができなくなっているので、通話可
能な待ち受け状態に戻す迄には相当の時間がかかってし
まうことになる。また、TDMA部における周波数獲得
動作中に消費される電力は、PDCを使用する上で最も
大きいものとなっているので、上述した例のように、1
分間も周波数獲得動作が継続された場合には、バッテリ
寿命を著しく縮めてしまうことになる。
【0018】本発明は、かかる現状に鑑みてなされたも
のであり、電波が瞬断された場合であっても、す速く通
話可能な待ち受け状態に戻すことが可能なディジタル無
線電話装置を提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、時分割多元接続処理手段と自動周波数調
整手段を備えたディジタル無線電話装置であって、自局
受信レベルの検出に続いて周辺ゾーン受信レベルの検出
を行う受信レベル検出手段と、電波が瞬断された場合
に、前記受信レベル検出手段の検出結果に従ってゾーン
移行の処理が行われた後、受信チャネルを、電波瞬断時
に最大受信レベルを呈した周辺ゾーンのチャネルに設定
する受信チャネル設定手段と、前記自動周波数調整手段
が検出した受信電波の周波数偏差を元に、電波が瞬断さ
れたか否かを判断する電波瞬断判断手段と、前記電波瞬
断判断手段によって電波が瞬断されたと判断された場合
に、前記時分割多元接続処理手段に対して、待ち受けチ
ャネル選択状態からとまり木チャネルスキャン状態へ動
作モードを切り替えるように指示する動作モード切替指
示手段と、前記動作モード切替指示手段の指示によって
動作モードが切り替えられた場合に、前記受信チャネル
設定手段が設定した受信チャネルから、とまり木チャネ
ルスキャンの開始を指示するスキャン開始指示手段とを
備えたことを特徴としている。
【0020】
【作用】上記構成によれば、本ディジタル無線電話装置
には、時分割多元接続処理手段と自動周波数調整手段が
備えられている。そして、時分割多元接続処理手段によ
って、スタンバイ状態、止まり木チャネルスキャン状
態、待ち受けチャネル選択状態、待ち受け状態、通話状
態の各通信状態に応じて、必要な同期獲得と維持を行う
ための処理がなされる。また、自動周波数調整手段によ
って、検出した受信電波搬送波の周波数偏差に従って、
受信電波周波数の自動調整が行われる。
【0021】また、受信レベル検出手段によって、自局
受信レベルが検出された後、続いて周辺ゾーン受信レベ
ルの検出が行われる。この場合、自局受信レベルが検出
される度に、ひき続いて、周辺ゾーン受信レベルが、各
チャネル毎に、順に検出される。一方、電波が瞬断され
た場合には、前記受信レベル検出手段の検出結果に従っ
てゾーン移行の処理が行われた後に、受信チャネル設定
手段によって、受信チャネルが、電波瞬断時に最大受信
レベルを呈した周辺ゾーンのチャネルに設定される。ま
た、電波瞬断判断手段によって、前記自動周波数調整手
段が検出した受信電波の周波数偏差を元に、電波が瞬断
されたか否かの判断が行われる。
【0022】そこで、電波瞬断判断手段によって電波が
瞬断されたと判断された場合には、動作モード切替指示
手段によって、前記時分割多元接続処理手段に対し、待
ち受けチャネル選択状態からとまり木チャネルスキャン
状態へ動作モードを切り替えるように指示が行われる。
そして、動作モード切替指示手段の指示によって動作モ
ードが切り替えられた場合には、スキャン開始指示手段
によって、前記受信チャネル設定手段が設定した受信チ
ャネルから、とまり木チャネルスキャンが開始されるよ
うに指示される。
【0023】以上の結果、電波が瞬断された場合には、
ゾーン移行処理が行われ、一旦、待ち受けチャネル選択
状態となるが、その状態からす速く抜け出して、設定し
た受信チャネルから、とまり木チャネルスキャン動作が
開始できるようになる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に従って、具
体的に説明する。図1は、本発明にかかるディジタル無
線電話装置の回路構成を示すブロック図である。このデ
ィジタル無線電話装置は、アンテナ1と、送受信回路を
有する無線部2と、時分割多元接続の処理を行うTDM
A部3と、装置全体の制御を行う制御部4に加え、該当
するチャネル周波数を設定するPLL設定部5と、自局
及び周辺ゾーンの受信レベル(受信信号の電界強度)を
検出するRSSI検出部6と、自動周波数制御を行うた
めに、受信信号の搬送波の周波数偏差の検出を行い誤差
信号を発生する周波数偏差検出部7と、周波数偏差検出
部7が発生した誤差信号を変換して無線部2にフィード
バックさせる周波数偏差変換部8と、更に、周波数偏差
検出部7による周波数偏差の検出結果に従いTDMA動
作の切替えを制御するために、検出結果を判定する周波
数偏差判定部9と、該判定結果に従いTDMA部3の動
作の切替えを行うTDMA動作切替部10とを備えてい
る。
【0025】TDMA部3では、スタンバイ状態、止ま
り木チャネルスキャン状態、待ち受けチャネル選択状
態、待ち受け状態、通話状態等の各通信状態に応じて、
夫々に必要な同期獲得とその維持を行うための処理動作
が行われる。この場合、各動作モードの変更切替えにつ
いては、上述したように、周波数偏差判定部9の判定結
果に従い、TDMA動作切替部10によって切替え制御
がなされるようになっている。
【0026】PLL設定部5では、PLLを使用して、
該当するチャネル周波数の設定を行う。なお、PLL
(phase−locked loopの略である)
は、周波数変調された搬送波の中からベースバンド信号
を抽出するために使用されるフィードバックループであ
って、位相比較器と電圧制御発信器(VCO)とから構
成されている。そして、変調された入力信号とVCOの
出力の位相が比較され、その出力によって該VCOの周
波数が制御されるようになっている。
【0027】RSSI検出部6では、受信信号の電界強
度レベルを測定して、自局の受信スロットで受信した信
号のレベル(自局レベル)が、受信可能であるか否かの
検出を行う。また、全周辺チャネルについての信号レベ
ル(周辺レベル)の検出も行う。なお、これら自局レベ
ルと周辺レベルの夫々についての検出値は、ゾーン移行
処理において使用されるようになっている。
【0028】周波数偏差検出部7では、上述したよう
に、自動周波数制御(AFC:automatick
frequency control)を行うために、
検出した受信電波の搬送波の周波数偏差に従って、IF
周波数(中間周波数)と基準クロック(TCXO、即
ち、温度補償水晶発信器によって生成される)を使用し
て誤差信号を生成するようになっている。そして、発生
した誤差信号は、周波数偏差変換部8を介して無線部2
にフィードバックされ、自動的に周波数を追従すること
ができるようになっている。
【0029】図2は、待ち受け状態において電波が瞬断
された場合に、図1に示すディジタル無線電話装置で行
われる処理を示すフローチャートである。例えば、自動
車がトンネルに入って電波が瞬断されたような場合に
は、RSSI検出部6によって、電波の劣化が確認され
(S1においてYes場合)、図5に示したフローチャ
ートに従ってゾーン移行の処理が実行される。その結
果、一旦、待ち受けチャネル選択状態に入る。この時、
制御部4は、TDMA動作切替部10に指示して、TD
MA部3の動作モードを待ち受けチャネル選択モードに
切り替えさせる。
【0030】そこで、先ず、PLL設定部5にて、受信
チャネルを、電波が瞬断された時点にて受信した周辺レ
ベルの最大値max(Li)を呈するチャネルに設定す
る(S2)。次に、周波数偏差判定部9では、周波数偏
差検出部7が検出した周波数偏差に異常があるか否かを
判定する(S3)。この場合、電波は瞬断されて存在し
ていないので、周波数偏差検出部7では誤差信号を生成
することはできない。従って、結局、周波数偏差判定部
9では周波数偏差に異常があると判定する(S3におい
てYesの場合)。そこで、制御部4は、TDMA動作
切替部10に対し、TDMA部3の動作モードを、待ち
受けチャネル選択モードから止まり木チャネルスキャン
モードに切り替えるように指示する(S4)。そして、
更に制御部4は、設定したmax(Li)の受信チャネ
ルから、とまり木チャネルスキャンを開始するように指
示する(S5)。
【0031】なお、上記周波数偏差判定部9での判定に
ついては、RSSI検出部6での検出のように正確な電
界レベルの判定を行えるものではないが、電界強度が足
切りレベルの0dBμ以下であるか否かについての判定
を行えるものとなっている。図3は、本発明にかかるデ
ィジタル無線電話装置で使用される通信構造レイヤ1に
おけるF3の状態からF2及びF4の状態へ遷移するた
めの処理を示すSDL図である。なお、移動局がとり得
る状態としては、F1〜F11の11の状態が定義され
ており、ここでは、本発明に関係しているF2、F3、
F4の状態についての遷移について説明する。
【0032】左側に示す処理の流れは、F3の状態(即
ち、待ち受けチャネルが選択された状態)を経て、F4
の状態(即ち、待ち受け状態)へ遷移するための処理で
あって、初めに、SSW検出(スーパシンクワードの検
出、即ち、スーパフレームの最初のサブフレームの検出
であって、具体的にはフレーム同期獲得動作となってい
る)を行う。また、SSW検出に失敗した場合には、タ
イマTR101(規格では3秒間となっている)を停止
する。そして、マネジメントエンティティに対する表示
であるプリミティブ「MPH-ACT-IND 」を送信して、F4
の状態に遷移する。また、中央に示す処理流れは、F3
の状態を経て、F2の状態(即ち、止まり木チャネルス
キャン状態)へ遷移するための処理であって、タイマT
R101のタイムアップのプリミティブを受信した場
合、マネジメントエンティティに対する表示であるプリ
ミティブ「MPH-INF-IND 」を送信して、F2の状態に遷
移する。なお、以上説明した処理は、従来から行われて
いる処理と同じものとなっている。
【0033】次に、右側に示す処理の流れは、F3の状
態を経てF2の状態に遷移するために行われる本発明の
特有の処理であって、周波数偏差異常のプリミティブを
受信し、マネジメントエンティティに対するプリミティ
ブ「MPH-INF-IND 」を送信して、F2の状態に遷移する
ようになっている。従って、この処理により、タイマT
R101のタイムアップのプリミティブを受信すること
なく、す速くF2の状態に遷移することが可能となる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本ディジタル無線
電話装置によれば、例えば、自動車がトンネルに入った
時のように、電波が瞬断された場合であっても、一旦、
待ち受けチャネル選択状態に入るものの、す速くその状
態から抜け出し、止まり木チャネルのスキャン状態に移
行できるようになる。この場合、電波が瞬断された時点
において周辺レベルの最大値を呈するチャネルが劣化チ
ャネルとして設定されるようになっており、電波の瞬断
によって電波が存在しなくなったとしても、TDMA部
における同期獲得動作を直ちに開始することが可能とな
る。また、このように、TDMA部における周波数獲得
動作がスムースに実行されることから、電力消費の大き
いTDMA部における余分な電力消費が回避されるよう
になり、バッテリ寿命を延ばすことが可能となる。
【0035】また、止まり木チャネルのスキャン状態に
入った場合には、自局レベルと周辺レベルの夫々につい
てのRSSI値を再評価できるようになるため、トンネ
ルを出た時点において、微弱電界を検出した場合には、
直ちにゾーンの移行処理が行われて通話が可能な状態に
す速く戻すことができるので、大変使い勝手が良くな
る。
【0036】なお、本発明にかかるディジタル無線電話
装置で行う電波瞬断時対応のゾーン移行処理は、本来、
止まり木チャネルスキャン状態に入るべきところを、誤
って待ち受けチャネル選択状態に入ったために、強制的
に止まり木チャネルスキャン状態に戻したものと解釈で
き、標準規格(STD−27B)を十分に満足してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるディジタル無線電話装置の回路
構成を示すブロック図である。
【図2】待ち受け状態において電波が瞬断された場合
に、図1に示すディジタル無線電話装置で行われる処理
を示すフローチャートである。
【図3】本発明にかかるディジタル無線電話装置で使用
される通信構造レイヤ1におけるF3の状態からF2及
びF4の状態へ遷移するための処理を示すSDL図であ
る。
【図4】ディジタルセルラー電話端末器(PDC)の待
ち受け状態における、自局受信レベルと周辺ゾーン受信
レベルの検出時期を示すタイムチャートである。
【図5】ディジタルセルラー電話端末器(PDC)のゾ
ーン移行処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】 1 アンテナ 2 無線部 3 TDMA部 4 制御部 5 PLL設定部 6 RSSI検出部 7 周波数偏差検出部 8 周波数偏差変換部 9 周波数偏差判定部 10 TDMA動作切替部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時分割多元接続処理手段と自動周波数調
    整手段を備えたディジタル無線電話装置であって、 自局受信レベルの検出に続いて周辺ゾーン受信レベルの
    検出を行う受信レベル検出手段と、 電波が瞬断された場合に、前記受信レベル検出手段の検
    出結果に従ってゾーン移行の処理が行われた後、受信チ
    ャネルを、電波瞬断時に最大受信レベルを呈した周辺ゾ
    ーンのチャネルに設定する受信チャネル設定手段と、 前記自動周波数調整手段が検出した受信電波の周波数偏
    差を元に、電波が瞬断されたか否かを判断する電波瞬断
    判断手段と、 前記電波瞬断判断手段によって電波が瞬断されたと判断
    された場合に、前記時分割多元接続処理手段に対して、
    待ち受けチャネル選択状態からとまり木チャネルスキャ
    ン状態へ動作モードを切り替えるように指示する動作モ
    ード切替指示手段と、 前記動作モード切替指示手段の指示によって動作モード
    が切り替えられた場合に、前記受信チャネル設定手段が
    設定した受信チャネルから、とまり木チャネルスキャン
    の開始を指示するスキャン開始指示手段と、 を備えたことを特徴とするディジタル無線電話装置。
JP5243310A 1993-09-29 1993-09-29 ディジタル無線電話装置 Expired - Fee Related JP2931512B2 (ja)

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