JP2001128216A - 携帯電話機 - Google Patents

携帯電話機

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JP2001128216A
JP2001128216A JP31008899A JP31008899A JP2001128216A JP 2001128216 A JP2001128216 A JP 2001128216A JP 31008899 A JP31008899 A JP 31008899A JP 31008899 A JP31008899 A JP 31008899A JP 2001128216 A JP2001128216 A JP 2001128216A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シームレスハンドオーバにおいて新基地局へ
の通信チャネル切り換え時に通話切断を生じさせない携
帯電話機を提供する。 【解決手段】 携帯電話機は、第1TDMA処理部14
Aが現在使用中の第1の通信チャネル上での通信データ
の送受信を維持したまま、第2TDMA処理部14Bが
他の基地局に第2の通信チャネルの割当を要求して第2
の通信チャネルとの接続を確立した後に、制御部18が
通信データの送受信を第1から第2の通信チャネルに切
替えるシームレスハンドオーバを行う携帯電話機であっ
て、前記第1から第2の通信チャネルに切り替えたと
き、UW検出部19が第2の通信チャネルの受信タイム
スロットに含まれる同期ワードを検出する際の検出誤り
の許容度を、誤り許容設定部21が一時的に厳しくす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基地局から別の基
地局へ通信を切り替えるハンドオーバを行う携帯電話機
に関し、特に基地局間で同期ずれしている場合における
同期補正の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】PHS(Personal Handy
phone System)の携帯電話機は、複数の無
線ゾーン間を移動しながら通信を継続するために、それ
まで通信を行っていた切替元の基地局(以下、旧基地局
と呼ぶ)から別の基地局(以下、新基地局と呼ぶ)に通
信チャネルを切替える処理を行う。この処理をハンドオ
ーバと呼ぶ。
【0003】近年では、シームレスハンドオーバといっ
て、ハンドオーバの開始から新基地局との通信開始まで
の間、旧基地局との通信を中断せずに維持し、新基地局
との通信開始と同時に旧基地局との通信を切断するとい
う手順により通話音声が途切れないハンドオーバを行う
携帯電話機がある。シームレスハンドオーバは、次のよ
うになされる。前提として携帯電話機は、TDMA/T
DD方式により、基地局から携帯電話機への4つの下り
(受信)スロットと携帯電話機から基地局への4つの上
り(送信)スロットとから構成される1フレーム(5ミ
リ秒)を単位とする4チャネル多重時分割双方向通信を
行う。携帯電話機は、1組の送受信スロットにおいて1
つの通信チャネル上で旧基地局と通信データの送受信を
行う。この送受信において通信データの通信品質の劣化
を検出すると、携帯電話機は前記送受信スロットにおい
て当該通信データの送受信を維持しながら、残りの3組
の送受信スロットにおいて切り替え先の基地局を探す探
索処理、探した基地局と通信チャネルを確立するリンク
チャネル確立処理および、確立した通信チャネル上で呼
接続する接続処理を順次行い、呼接続された新基地局と
の通信を開始すると同時に切り替え元基地局との通信を
切断する。
【0004】ところで携帯電話機は、シームレスハンド
オーバ処理中、旧基地局と新基地局との両方に同期する
必要がある。ここで同期とは、基地局の送受信タイミン
グに携帯電話機の送受信タイミングを合わせることをい
い、基地局から携帯電話機への受信スロットにおいて受
信される受信信号中、特定の位置に配置されているユニ
ークワード(以下、UWと省略する)を用いて行われ
る。図4に通信チャネルの送受信スロットの構成を示
す。同図に示すように、スロットの先頭から数えて13
ビット目に16ビット幅のUWが配置されている。
【0005】携帯電話機は、受信タイミングを基準にU
Wが受信されるタイミングを示す検出窓信号を生成す
る。そして検出窓信号が示す期間内に受信される受信信
号のビットパターンを、予め記憶しているUWのビット
パターンと比較し、それらが一致するか否かによってU
Wを検出する。携帯電話機は、検出したUWの位置を基
準にして次の検出窓信号を生成する。つまり携帯電話機
は、UWを検出した位置に基づいて次のUWが検出され
る位置を予測し、予測した位置に合わせて検出窓信号を
生成する。ここで、検出窓信号の期間は、UWの先頭か
ら末尾のビットの前後にマージンも含めてUWのビット
長よりも幾分大きく設定される。またビットパターンの
比較では完全一致ではなく数ビットのビット誤りも許容
される。
【0006】携帯電話機は、実際に検出されたUWの開
始位置と、予測していたUWの開始位置とのずれ量を受
信タイミング及び検出窓信号のタイミングにフィードバ
ックすることにより、それらのタイミングを補正する。
シームレスハンドオーバの処理中、携帯電話機は、旧基
地局との受信タイミング及び検出窓信号のタイミングに
ついては直接上記の補正を行っているが、新基地局に対
しては補正しないで、旧基地局の受信タイミング及びU
W検出タイミングを基準に新基地局の受信タイミング及
びUW検出タイミングを決定するのみである。
【0007】このように、新基地局に対しては基地局の
UW位置を基にUW位置を予測しているだけであるの
で、上記の新基地局探索処理以降に新基地局との通信を
開始するまで、新基地局の受信タイミングにおける検出
窓信号の期間を通常よりも広げてUWを検出する。新基
地局との通信開始後は、新基地局の通信チャネルに対し
て直接補正するようしている。
【0008】このように、シームレスハンドオーバの期
間、旧基地局の同期補正だけで、新基地局のUW検出範
囲を広げて受信することにより、新基地局と旧基地局と
の受信スロット位置に同期ずれがあっても、両基地局の
信号を受信することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来の携帯電
話機によれば、シームレスハンドオーバにおいて、新基
地局に対する検出窓信号の期間を広げてUWを検出して
いるので、UWではない部分をUWと誤検出する確率が
高くなる。新基地局との通信開始後、新基地局の通信チ
ャネルに対してUW開始位置の補正を行うときに、UW
誤検出が発生すると、誤った位置に同期補正され、通信
不可となる可能性があった。
【0010】上記問題に鑑み本発明は、シームレスハン
ドオーバにおいて新基地局への通信チャネル切り換え時
に通話切断を生じさせない携帯電話機を提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明の携帯電話機は、現在使用中の第1の通信チ
ャネル上での通信データの送受信を維持したまま他の基
地局に第2の通信チャネルの割当を要求して第2の通信
チャネルとの接続を確立した後に、通信データの送受信
を第1から第2の通信チャネルに切替えるシームレスハ
ンドオーバを行う携帯電話機であって、前記第1から第
2の通信チャネルに切り替えたとき、第2の通信チャネ
ルの受信タイムスロットに含まれる同期ワードの検出誤
りの許容度を一時的に厳しくするよう構成される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る携帯電話機の
実施の形態について、図面を参照しながら説明する。 (1)携帯電話機の構成 図1は、本発明の実施の形態に係る携帯電話機の構成を
示す機能ブロック図である。同図に示されるように、本
実施の形態の携帯電話機は、アンテナ10、送受信切替
部11、無線部12、モデム部13、第1TDMA処理
部14A、第2TDMA処理部14B、コーデック部1
5、マイク16、スピーカ17、制御部18、UW検出
部19、タイミング発生部20、誤り許容設定部21を
備えている。
【0013】送受信切替部11は、アンテナ10を介し
たTDDによる送信と受信とを切り替えるスイッチであ
る。無線部12は、送信部121、シンセサイザ122
A、122B、受信部123、RSSI検出部124を
含んでいる。送信部121は、送信周波数への変換を行
うミキサ、増幅器等から構成され、モデム部13より入
力される音声及び制御信号の変調信号を送信波に変換し
て送信する。
【0014】シンセサイザ122A、Bは、制御部18
より入力される周波数切り替え指示に応じて指示された
周波数のローカル周波数信号を生成して、送信部121
及び受信部123に供給する。なお、本実施の形態で用
いるシンセサイザ122A、122Bは、周波数切替指
示の入力から、安定したローカル周波数信号を生成する
までには、ロック時間として約300μ秒を要するが、
二つのシンセサイザを切り替えることにより、当該ロッ
ク時間にかかわらず、隣接するタイミングのタイムスロ
ット間においても、周波数(キャリア)の切り替えを行
うことができる。
【0015】受信部123は、アンテナ10より送受信
切替部11を介して入力される制御チャネル及び通信チ
ャネルの受信波を中間周波数信号に変換し、中間周波数
信号を増幅してモデム部13に出力する。RSSI検出
部124は、受信部123による中間周波数信号の増幅
と同時に受信信号の強さをRSSIとして検出し、制御
部18に出力する。本実施の形態のRSSI検出部12
4は、通信チャネルにおいて通信を行っている際には、
当該通信チャネルのRSSIを検出して通信品質の監視
に供し、ハンドオーバ動作を行う場合には、制御チャネ
ルのRSSIを検出して、切り替え先の基地局の探索に
供する。
【0016】以上に説明した無線部12の各部は、後述
するタイミング発生部20によるタイミング制御や制御
部18による周波数切替指示等に従って、TDMA/T
DD方式による送受信を行う。モデム部13は、無線部
12と第1TDMA処理部14A、第2TDMA処理部
14Bとの間で、π/4シフトQPSK(直交位相変
換)等による変調及び復調を行うモデムである。
【0017】コーデック部15は、音声処理部15は、
マイク16、スピーカ17を介して入出力する音声の音
声符号化処理及び復号化処理や増幅等を行う。タイミン
グ発生部20は、基地局と携帯電話機との間で送受信を
行うタイミングを示す送信タイミング信号及び受信タイ
ミング信号を生成し、送受信切り替え部11、無線部1
2、第1TDMA処理部14A、第2TDMA処理部1
4Bに供給する。
【0018】図2のT201、T202、T203、T
204にタイミング発生部20が生成する送信、受信タ
イミング信号を示す。T201〜204において、それ
ぞれオンとなっているタイミングが送信又は受信タイミ
ングを示している。T201は、携帯電話機が通信チャ
ネルにて通信中の基地局からの通信データを受信するた
めの受信タイミングを示す。T202は、T201に対
応し、携帯電話機が通信チャネルにて通信中の基地局へ
通信データを送信するための送信タイミングを示す。T
201及びT202は、新基地局との通信開始前におい
ては旧基地局との通信データの送受信タイミングを示
し、新基地局との通信開始後は新基地局との通信データ
の送受信タイミングを示す。T203は、制御チャネル
の探索処理区間においては他の基地局から間欠送信され
る制御信号を受信する受信タイミングを示し、リンクチ
ャネル確立処理区間においては新基地局とのリンクチャ
ネル確立処理によって送信されてくる信号(リンクチャ
ネル割り当てを含む)の受信タイミングを示し、接続処
理区間においては新基地局との呼接続処理によって送信
されてくる信号の受信タイミングを示し、新基地局との
通信開始後においては旧基地局との切断処理によって送
信されてくる信号の受信タイミングを示す。T204
は、T203に対応し、リンクチャネル確立処理区間に
おいては新基地局とのリンクチャネル確立処理によって
送信する信号の送信タイミングを示し、接続処理区間に
おいては新基地局との呼接続処理によって送信する信号
の送信タイミングを示し、新基地局との通信開始後にお
いては旧基地局との切断処理によって送信する信号の送
信タイミングを示す。ここでT201及びT202の送
受信タイミングと、T203及びT204の送受信タイ
ミングとは、新基地局との通信開始時を境にして切り替
えられている。具体的にはT201及びT202は新基
地局との通信開始時を境に、旧基地局から新基地局の送
受信タイミングに切り替えられ、T203及びT204
は新基地局との通信開始時を境に、新基地局から旧基地
局の送受信タイミングに切り替えられている。タイミン
グ発生部20は、制御部18からの指示に応じてこの切
り替えを行っている。
【0019】タイミング発生部20は、T201〜20
4を送受信切り替え部11と無線部12に供給し、また
それらのうちT201とT202を第1TDMA処理部
14Aに供給し、T203、204を第2TDMA処理
部14Bに供給する。タイミング発生部20は、T20
1の受信タイミングを基準にしてT202、T203、
T204の送信及び受信タイミングを生成する。つまり
タイミング発生部20は、T201の受信タイミングを
生成した時刻に基づいて、その時刻から所定時間経過後
にT202〜T204の送信及び受信タイミングを生成
する。この所定時間は、T201の受信タイミングのス
ロット(又はフレーム)の位置と、T202〜204そ
れぞれのタイミングのスロット(又はフレーム)の位置
との相対位置に応じて定められる。例えばT202の送
信タイミングのスロットの位置は、T201の受信タイ
ミングのスロットの位置に対して4スロット離れてお
り、また1スロットの期間は625μ秒であるから、タ
イミング発生部20は、T201の受信タイミングを生
成した時刻から625μ秒×4スロット=2.5ミリ秒
後にT202の送信タイミングを生成する。
【0020】またタイミング発生部20は、T201の
受信タイミング信号を基準にして当該受信タイミングの
受信スロットに含まれるUWを検出するための検出期間
を示す第1検出窓信号を生成し、生成した第1検出窓信
号を基準にしてT203の受信タイミングの受信スロッ
トに含まれるUWを検出するための検出期間を示す第2
検出窓信号を生成する。タイミング発生部20は、生成
した第1及び第2検出窓信号をUW検出部19に供給す
る。
【0021】さらにタイミング発生部20は、後述の第
1TDMA処理部14Aより出力されるずれ量を用いて
T201に示す受信タイミングを補正する。第1TDM
A処理部14A、第2TDMA処理部14Bは、TDM
A/TDD方式による時分割多重双方向通信の制御を行
う。より詳しくは、図2に示すように第1TDMA処理
部14Aは、ハンドオーバ前から新基地局との通信開始
まで、つまりハンドオーバ前、探索処理、リンクチャネ
ル確立処理、接続処理の間、旧基地局を対象とし、図2
に示すT201、T202のタイミングで旧基地局と送
受信されるの通信データの変復調を行う。そして第1T
DMA処理部14Aは、新基地局との通信開始時から
は、制御部18による切り替え指示に応じて、新基地局
を対象とし、T201、T202のタイミングで新基地
局と送受信される通信データの変復調を行う。
【0022】第1TDMA処理部14AはUW検出部1
9よりT201の受信タイミングにおいて受信される受
信スロット中のUWの位置の通知を受けており、このU
W位置に基づいて当該UWを含む受信スロットを位置決
めして受信データを復調している。また第1TDMA処
理部14Aは、タイミング発生部20より供給される受
信タイミングと、UW検出部19より通知されるUW位
置とから同期のずれ量を求め、そのずれ量をタイミング
発生部20に出力する。
【0023】第2TDMA処理部14Bは、旧基地局の
通信品質劣化を検出した制御部18の指示により、旧基
地局と通信を行っている送受信スロット以外の期間にお
いて、T203、T204のタイミングで、他の基地局
から間欠送信される制御データの復調を行う。また第2
TDMA処理部14Bは、リンクチャネル確立処理区間
において新基地局に対してなされるリンクチャネル確立
要求信号及び新基地局より受信されるリンクチャネル割
り当て信号の変復調と、接続処理区間において新基地局
となされる通信開始前の接続処理において送受信される
通信データの変復調とを行う。また第2TDMA処理部
14Bは、新基地局との通信開始時からは、制御部18
による切り替え指示に応じて、新基地局から旧基地局へ
と切り替えて、旧基地局との間でなされる切断処理の制
御を行う。なお、旧基地局との切断処理は必ずしも行う
必要はなく、第2TDMA処理部14Bは制御部18の
指示に応じて、切断処理の制御を行わずに動作を停止す
るよう構成してもよい。
【0024】第2TDMA処理部14BはUW検出部1
9よりT203の受信タイミングにおいて受信される受
信スロット中のUWの位置の通知を受けており、このU
W位置に基づいて受信データを復調している。第1TD
MA処理部14Aと第2TDMA処理部14Bとは、第
1TDMA処理部14Aが受信タイミングとUW位置と
から同期のずれ量を求めてタイミング発生部20にフィ
ードバックしているのに対して、第2TDMA処理部1
4Bは、ずれ量をフィードバックしていない点で大きく
異なっている。
【0025】制御部18は、新基地局と携帯電話機とが
通信可能な状態になったとき第1TDMA処理部14A
と第2TDMA処理部14Bとの送受信タイミングを切
り替える。つまり図2の接続処理区間において第1TD
MA処理部14Aが行っていた旧基地局との通信データ
の変復調は、新基地局との通信開始時点から第2TDM
A処理部14Bに引き継がれ、第2TDMA処理部14
Bが行っていた新基地局との間の変復調は、新基地局と
の通信開始時点から第1TDMA処理部14Aに引き継
がれる。
【0026】また制御部18は、第1TDMA処理部1
4Aと第2TDMA処理部14Bとの送受信タイミング
を切り替えたとき、その旨を誤り許容設定部21に通知
する。UW検出部19は、タイミング発生部20より供
給される第1検出窓信号および第2検出窓信号が示すU
W検出期間中、モデム部13によって復号される受信信
号中のUWを検出する。そして第1検出窓信号の期間に
おいて検出した場合は第1TDMA処理部14Aに、第
2検出窓信号の期間において検出した場合は第2TDM
A処理部14Bに、それぞれUWを検出したことを通知
する。
【0027】UW検出部19は、以下のようにしてUW
の検出を行う。UW検出部19は、UWのビットパター
ンを予め記憶している。またUW検出部19は、UWの
ビット幅と同じ幅のシフトレジスタを有し、検出窓信号
が示す期間中において受信される受信信号をそのシフト
レジスタに1ビットずつシフトしながら保持する。UW
検出部19は、シフトレジスタに保持されているビット
パターンと記憶しているUWとを比較し、一致していな
い場合はシフトレジスタを1ビットシフトして再び比較
するという操作を繰り返す。UW検出部19は、ビット
パターンが一致したとき、その旨を示す信号を第1TD
MA処理部14Aまたは第2TDMA処理部14Bに出
力する。
【0028】上記比較においてUW検出部19は、シフ
トレジスタに保持されるビットパターンと記憶している
UWとの完全一致ではなく、数ビットのビット誤りを許
容している。ここで誤り許容のビット数の設定は誤り許
容設定部21よりなされる。UW検出部19は、携帯電
話機が新基地局との通信を開始してすぐに新基地局より
受信される受信信号からUWを検出する際、誤り許容設
定部21からの設定によって一時的に誤り許容を厳しく
する。
【0029】より具体的には、UW検出部19は、図2
に示すように誤り許容設定部21により大半の期間にお
いて誤り許容を1ビットに設定されている。つまりUW
検出部19は、シフトレジスタに保持されているビット
パターンと記憶しているUWとを比較したとき1ビット
以下の誤りであれば、一致しているものと判定する。そ
して新基地局との通信開始直後の新基地局の通信チャネ
ルの受信タイミングにおいて、UW検出部19は、誤り
許容設定部21により誤り許容を0ビットに設定され、
その後当該UWが検出されたときに1ビットに設定され
る。つまりUW検出部19は、この期間においてシフト
レジスタに保持されているビットパターンと記憶してい
るUWとが完全一致の場合のみ一致しているものとして
その旨を示す信号を第1TDMA処理部14Aまたは第
2TDMA処理部14Bに出力する。
【0030】誤り許容設定部21は、制御部18より第
1TDMA処理部14Aと第2TDMA処理部14Bと
の送受信タイミングを切り替えた旨が通知されると、最
初の新基地局からの通信チャネル上の受信タイミングの
期間開始と同時に、それまで1ビットに設定されていた
UW検出部19の誤り許容を1ビットから0ビットに設
定させ、その後当該UWが検出されたときにUW検出部
19の誤り許容を0ビットから1ビットに戻す。
【0031】以上のように構成された携帯電話機につい
て以下にその動作を説明する。図3は、制御部18の制
御手順を示すフローチャートである。制御部18は、第
1TDMA処理部14Aを用いて旧基地局との通信デー
タの送受信を行う(ステップ301)。制御部18はR
SSI検出124により検出されるRSSIレベル又は
第1TDMA処理部による誤りチェック等により、レベ
ル劣化やフレームエラー等の通信品質劣化を検出すると
(ステップ302)、第2TDMA処理部14Bを用い
て他の基地局より間欠送信される制御チャネルの制御信
号を受信する。このとき第2TDMA処理部14Bが復
調する受信タイミングにおけるUW検出窓を広く設定す
るようタイミング発生部20に指示する(ステップ30
3、304)。具体的には±3〜4ビットのマージンか
ら±10〜15ビットに広げて設定する。
【0032】制御部18は、探索された基地局のうち適
切な基地局を新基地局として選択し、選択した基地局宛
てにリンクチャネル確立要求を送信し、その結果リンク
チャネル割り当てを受信する(ステップ305)。制御
部18は、第2TDMA処理部14Bを用いて新基地局
との呼接続処理を行う(ステップ306)。呼接続が確
立して新基地局より応答メッセージを受信すると(ステ
ップ307)、誤り許容設定部21に誤り許容の設定を
切り替えるよう指示する(ステップ308)。その結
果、誤り許容設定部21は、それまで1ビットに設定し
ていた誤り許容を0ビットに変更する。
【0033】制御部18は、第1TDMA処理部14A
と第2TDMA処理部14Bとの送受信タイミングの切
り替えを指示する。すなわち第1TDMA処理部14A
を用いて新基地局と送受信を行い、第2TDMA処理部
14Bにて旧基地局との切断処理を行う。この切り替え
により、第1TDMA処理部14Aは、新基地局との送
受信が開始し、UW検出部19より通知される新基地局
の受信タイミングにおけるUW位置と現在の受信タイミ
ングとのずれ量を求め、タイミング発生部20に通知す
る。タイミング発生部20は、ずれ量に基づいて新基地
局との受信タイミング信号を補正し、この補正した受信
タイミング信号に基づいてその他の送受信タイミング及
び第1検出窓信号および第2検出窓信号を生成する(ス
テップ310)。
【0034】上記補正後、制御部18は第1TDMA処
理部14Aが復調する新基地局の受信タイミングにおけ
るUW検出窓を狭く戻すようタイミング発生部20に指
示する(ステップ311)。また制御部18は、誤り許
容設定部21に誤り許容の設定を0ビットから1ビット
に戻すよう指示する(ステップ312)。以上のように
構成することによって携帯電話機は、同期補正の基準を
旧基地局から新基地局に切り替える際の、UW検出窓が
広く設定されているためにノイズによるUW誤検出が発
生し、新基地局を基準として同期補正を誤る可能性があ
る期間のみ、UW検出の誤り許容を1ビットから0ビッ
トに変更するので、その期間のUW誤検出の確率が低く
なり、音声受信やメッセージ受信時の性能を低下させる
ことなく、シームレスハンドオーバ時の誤動作を低減す
ることができる。
【0035】
【発明の効果】本発明の携帯電話機は、現在使用中の第
1の通信チャネル上での通信データの送受信を維持した
まま他の基地局に第2の通信チャネルの割り当てを要求
して第2の通信チャネルとの接続を確立した後に、通信
データの送受信を第1から第2の通信チャネルに切り替
えるシームレスハンドオーバを行なう携帯電話機であっ
て、前記第1から第2の通信チャネルに切り替えたと
き、第2の通信チャネルの受信タイムスロットに含まれ
る同期ワードの検出誤りの許容度を一時的に厳しくする
よう構成される。
【0036】この構成によれば携帯電話機は、第1の通
信チャネルから第2の通信チャネルに切り替えたとき
の、第2の通信チャネルの同期ワードを基準に同期補正
を開始する期間において、検出誤りの許容度を一時的に
厳しくするので、同期補正誤りの確率を低減することが
でき、これによって通信チャネルの切り替え時に通話切
断が生じないという効果がある。
【0037】本発明の携帯電話機は、現在使用中の第1
の通信チャネル上での送受信を維持したまま他の基地局
に新たな第2の通信チャネルの割り当てを要求して第2
の通信チャネルとの接続を確立した後、通信データの送
受信を第1から第2の通信チャネルに切り替えるシーム
レスハンドオーバを行なう携帯電話機であって、時分割
多重による第1の通信チャネルにおける受信タイムスロ
ットのタイミングを示す第1タイミング信号を、第1タ
イミング信号を基準に第2の通信チャネルにおける受信
タイムスロットのタイミングを示す第2タイミング信号
をそれぞれ生成するタイミング生成手段と、前記第1タ
イミング信号を基準に第1の通信チャネルの受信タイム
スロットに含まれる同期ワードの検出期間を示す第1検
出窓信号を、第1検出窓信号を基準に第2の通信チャネ
ルの受信タイムスロットに含まれる同期ワードの検出期
間を示す第2検出窓信号をそれぞれ生成する検出窓生成
手段と、第1および第2検出窓信号が示す各検出期間に
おいて、指定されたビット数のビット誤りを許容して同
期ワードを検出する同期ワード検出手段と、第1検出窓
信号の検出期間と検出された同期ワードとのタイミング
のずれ量をタイミング生成手段の第1タイミング信号の
生成過程にフィードバックするフィードバック手段と、
第2の通信チャネルとの接続が確立された後に、第2の
通信チャネルにおける受信タイムスロットのタイミング
を基準にして第1タイミング信号を生成するようタイミ
ング生成手段を制御するとともに、同期ワード検出手段
に指定してビット誤りを許容するビット数を一時的に少
なくさせる制御手段とから構成される。
【0038】この構成によれば携帯電話機は、第2の通
信チャネルとの接続が確立されて、第1の通信チャネル
から第2の通信チャネルへと同期補正の基準とするチャ
ネルを切り替える際の、同期ワード誤検出の発生が高く
なって第2の通信チャネルとの同期補正を誤りやすい期
間に、同期ワードの許容ビット数を少なくするので、そ
の期間の同期ワード誤検出の確率を低く抑えることがで
き、その結果第2通信チャネルとの同期補正を誤る確率
も低くなり、シームレスハンドオーバ時の通話切断を低
減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る携帯電話機の構成を
示す機能ブロック図である。
【図2】携帯電話機の送受信タイミングを示すタイムチ
ャートである。
【図3】制御部18の制御手順を示すフローチャートで
ある。
【図4】通信チャネルのスロット構成を示す。
【符号の説明】
10 アンテナ 11 送受信切替部 12 無線部 13 モデム部 14A 第1TDMA処理部 14B 第2TDMA処理部 15 コーデック部 16 マイク 17 スピーカ 18 制御部 19 UW検出部 20 タイミング発生部 21 誤り許容設定部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現在使用中の第1の通信チャネル上での
    通信データの送受信を維持したまま他の基地局に第2の
    通信チャネルの割り当てを要求して第2の通信チャネル
    との接続を確立した後に、通信データの送受信を第1か
    ら第2の通信チャネルに切り替えるシームレスハンドオ
    ーバを行なう携帯電話機であって、 前記第1から第2の通信チャネルに切り替えたとき、第
    2の通信チャネルの受信タイムスロットに含まれる同期
    ワードの検出誤りの許容度を一時的に厳しくすることを
    特徴とする携帯電話機。
  2. 【請求項2】 現在使用中の第1の通信チャネル上での
    送受信を維持したまま他の基地局に新たな第2の通信チ
    ャネルの割り当てを要求して第2の通信チャネルとの接
    続を確立した後、通信データの送受信を第1から第2の
    通信チャネルに切り替えるシームレスハンドオーバを行
    なう携帯電話機であって、 時分割多重による第1の通信チャネルにおける受信タイ
    ムスロットのタイミングを示す第1タイミング信号を、
    第1タイミング信号を基準に第2の通信チャネルにおけ
    る受信タイムスロットのタイミングを示す第2タイミン
    グ信号をそれぞれ生成するタイミング生成手段と、 前記第1タイミング信号を基準に第1の通信チャネルの
    受信タイムスロットに含まれる同期ワードの検出期間を
    示す第1検出窓信号を、第1検出窓信号を基準に第2の
    通信チャネルの受信タイムスロットに含まれる同期ワー
    ドの検出期間を示す第2検出窓信号をそれぞれ生成する
    検出窓生成手段と、 第1および第2検出窓信号が示す各検出期間において、
    指定されたビット数のビット誤りを許容して同期ワード
    を検出する同期ワード検出手段と、 第1検出窓信号の検出期間と検出された同期ワードとの
    タイミングのずれ量をタイミング生成手段の第1タイミ
    ング信号の生成過程にフィードバックするフィードバッ
    ク手段と、 第2の通信チャネルとの接続が確立された後に、第2の
    通信チャネルにおける受信タイムスロットのタイミング
    を基準にして第1タイミング信号を生成するようタイミ
    ング生成手段を制御するとともに、同期ワード検出手段
    に指定してビット誤りを許容するビット数を一時的に少
    なくさせる制御手段とから構成されることを特徴とする
    携帯電話機。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、第2の通信チャネルと
    の接続が確立されたとき、ビット誤りを許容するビット
    数を少なくとも1ビット少なく指定し、その後同期ワー
    ド検出手段により同期ワードが検出されたとき元のビッ
    ト数を指定することを特徴とする請求項2記載の携帯電
    話機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016132741A1 (ja) * 2015-02-20 2016-08-25 日本電気株式会社 無線通信システム、基地局装置、移動局装置、及び無線通信制御方法

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